JPWO2018066538A1 - 消火薬剤 - Google Patents
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Abstract
極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率が高く、耐火性及び消火性に優れる消火薬剤であり、カチオン性ポリアミン化合物(A)と、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基及びアニオン性親水性基とを有する界面活性剤(B)と、多塩基酸化合物(C)と、下記一般式(D1)〜(D5)(式中、Rは炭素原子数7〜18の炭化水素基を表す。)からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤(D)とを含有する消火薬剤を提供する。
Description
本発明は、極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率が高く、耐火性及び消火性に優れる消火薬剤に関する。
消火薬剤の中でも泡消火薬剤とは、燃焼している溶剤面を泡で被覆して消火させる薬剤で、「燃焼面被覆による空気遮断」、「可燃性蒸気の蒸発抑制」及び「泡に保持された水による冷却」の3つのメカニズムにより消火を行う。
一般に、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、アミン等の極性溶剤の火災の場合、通常の石油火災用泡消火薬剤を用いて消火に当たっても、泡は燃焼液面に接触すると直ちに消泡してしまい、消火することができない。そのために極性溶剤用消火薬剤としてこれまで、1)蛋白質加水分解物に金属石鹸を加えたもの、2)合成界面活性剤に金属石鹸を加えたもの、3)蛋白質加水分解物にフッ素系界面活性剤を添加したもの、及び4)フッ素系界面活性剤に水溶性高分子物質を加え、チキソトロピー性液体にしたもの等が提案されてきた。
前記4)の消火薬剤は、フッ素系界面活性剤を基盤とした泡消火薬剤に水溶性高分子物質(多糖類等)を添加し、チキソトロピー性を付与した消火薬剤である。この薬剤は、極性溶剤に接触すると界面で脱水され、泡の空気を含んだ水溶性高分子物質がゲル状マットを溶剤表面に形成し、泡と溶剤とが直接接触するのを防いで燃焼液面を覆い、冷却及び窒息によって消火に至らしめると考えられており、1)、2)、3)の型の消火薬剤に比べ、燃焼液面上での泡の展開性が良く、消火効果も改善されたものである。
前記4)の消火薬剤としては、例えば、水溶性高分子物質として分子中に一級、ニ級及び三級のカチオン性基を有し、かつ一級のカチオン性基の含有率が全カチオン性基の合計質量を基準として40質量%以下であるカチオン性ポリアミン系高分子化合物を用い、更に、該カチオン性ポリアミン系高分子化合物と、フッ素系界面活性剤と、多塩基酸化合物とを含有する消火薬剤が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
前記特許文献1に記載の消火薬剤は、「泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和五十年十二月九日自治省令第二十六号)」に規定された消火性能(上記省令に定められた標準発泡ノズルを用いて発泡倍率5.0倍以上、消火時間5分以内、耐火性試験開始5分後の燃焼面積900cm2以下)を満足する。近年ではより高い消火性能の消火薬剤が求められているおり、具体的には、ISO−7203−3「Fire extinguishing media−Foam concentrates−Part3:Specification for low−expansion foam concentrates for top application to water−miscible liquids」に規定された消火性能を有する消火薬剤が求められている。この規定において、UNI−86ノズルで発泡倍率5倍以上、消火時間3分以内、耐火性試験において15分間燃焼面積が燃焼パンの25%以下となる性能を満足するとExtinguishing performance grade AR 1Aという高い消火性能を有する消火薬剤と認定される。しかしながら、前記特許文献1に開示された消火薬剤のうち少なくとも実施例に記載されている消火薬剤では前記Extinguishing performance grade AR 1Aを満足できない。
本発明の課題は、極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率が高く、耐火性及び消火性に優れる消火薬剤を提供する事にある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、カチオン性ポリアミン系高分子化合物と、フッ素系界面活性剤と、多塩基酸化合物に加え、特定構造を有する界面活性剤を含む消火薬剤(泡消火薬剤)が、極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率に優れ、消火時間が短く、耐火性にも優れること、前記ISO−7203−3におけるExtinguishing performance grade AR 1Aレベルの消火薬剤となること、パーフルオロオクタン酸等の生体や環境への蓄積が懸念される化合物を生成しえる炭素原子数8以上の長鎖のフッ素化アルキル基を有する界面活性剤を使用せずとも上記性能を有する消火薬剤となること等を見出し、発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、カチオン性ポリアミン化合物(A)と、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基及びアニオン性親水性基とを有する界面活性剤(B)と、多塩基酸化合物(C)と、下記一般式(D1)〜(D5)
(式中、Rは炭素原子数7〜18の炭化水素基を表す。)
からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤(D)とを含有することを特徴とする消火薬剤を提供するものである。
からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤(D)とを含有することを特徴とする消火薬剤を提供するものである。
本発明によれば、極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率が高く、耐火性及び消火性に優れる消火薬剤を提供することができる。本発明は、前記界面活性剤(B)として、パーフルオロオクタン酸等の生体や環境への蓄積が懸念される化合物を生成しえる炭素原子数8以上の長鎖のフッ素化アルキル基を有する界面活性剤を使用せずとも上記特性を有する消火薬剤を提供することができる。
本発明で用いるポリアミン化合物(A)はカチオン性基を有する。前記カチオン性基としては、例えば、アミノ基、ピリジニウム基、四級アンモニウム基等が挙げられる。カチオン性基はポリアミン化合物(A)の主鎖にあっても側鎖にあってもよい。カチオン性基の中でも、極性溶剤、非極性溶剤等の液状系溶剤の火災においても発泡倍率に優れ、消火時間が短く、耐火性にも優れる消火薬剤が得られることからアミノ基が好ましい。
本発明で用いるポリアミン化合物(A)がカチオン性基としてアミノ基を有する場合、一級、二級、三級の各々の基(一級のカチオン性基、二級のカチオン性基、三級のカチオン性基)の量的割合は、特に限定されないが、消火薬剤に要求される種々の要求、具体的には、例えば、「泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和五十年十二月九日自治省令第二十六号)」に規定された比重、流動点、水素イオン濃度、沈殿量、腐食性等の基本性能に加え、前記種々の消火性能を満足する消火薬剤を得やすいことから、分子中に一級、二級及び三級のアミノ基を有し、且つ、一級のアミノ基の含有率が全体のアミノ基に対して10〜40質量%であることが好ましく、20〜40質量%であることがより好ましく、20〜35質量%であることが更に好ましい。
更に、本発明で用いるポリアミン化合物(A)がカチオン性基としてアミノ基を有する場合、一級のアミノ基の全体に占める割合が40質量%以下であり、且つ二級のアミノ基が35質量%以上であるカチオン性ポリアミン化合物が、消火性能と希釈した後の安定性に優れる消火薬剤となることから好ましく、二級のアミノ基の全体に占める割合が35〜60質量%であるカチオン性ポリアミン化合物がより好ましく、35〜50質量%であるカチオン性ポリアミン化合物が更に好ましい。
前記ポリアミン化合物(A)中の一級、二級、三級のカチオン性基の分子全体に占める割合の同定は、核磁気共鳴スペクトル法、13C−NMRスペクトルを測定して得られたそれぞれのピークとケミカルシフト値、及び積分曲線により一級、二級、三級のカチオン性基(例えば、後述するポリエチレンイミンであれば−NH2、−NH−、−N=)の分子中に占める質量割合を算出することができる。
本発明で用いるカチオン性ポリアミン化合物(A)の重合度は、水への溶解性に規制されるが、オリゴマー領域から重合度が数万以上、具体的には、数平均分子量(Mn)で1,000〜1,000,000のものが、極性溶剤に対する消火性能に優れる消火薬剤が得やすいことから好ましく、4,000〜300,000のものがより好ましく、50,000〜100,000のものが特に好ましい。また、本発明で用いるポリアミン化合物(A)は水溶性であり、その溶解度は、例えば25℃の水への溶解度は0.1質量%以上である。
本発明において、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(以下、「GPC」と略記する。)測定に基づきポリスチレン換算した値である。なお、GPCの測定条件は以下の通りである。
[GPC測定条件]
測定装置:東ソー株式会社製「HLC−8220 GPC」
カラム:東ソー株式会社製ガードカラム「HHR−H」(6.0mmI.D.×4cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)
検出器:ELSD(オルテック製「ELSD2000」)
データ処理:東ソー株式会社製「GPC−8020モデルIIデータ解析バージョン4.30」
測定条件:カラム温度 40℃
展開溶媒 テトラヒドロフラン(THF)
流速 1.0ml/分
試料:樹脂固形分換算で1.0質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(5μl)。
標準試料:前記「GPC−8020モデルIIデータ解析バージョン4.30」の測定マニュアルに準拠して、分子量が既知の下記の単分散ポリスチレンを用いた。
測定装置:東ソー株式会社製「HLC−8220 GPC」
カラム:東ソー株式会社製ガードカラム「HHR−H」(6.0mmI.D.×4cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)+東ソー株式会社製「TSK−GEL GMHHR−N」(7.8mmI.D.×30cm)
検出器:ELSD(オルテック製「ELSD2000」)
データ処理:東ソー株式会社製「GPC−8020モデルIIデータ解析バージョン4.30」
測定条件:カラム温度 40℃
展開溶媒 テトラヒドロフラン(THF)
流速 1.0ml/分
試料:樹脂固形分換算で1.0質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(5μl)。
標準試料:前記「GPC−8020モデルIIデータ解析バージョン4.30」の測定マニュアルに準拠して、分子量が既知の下記の単分散ポリスチレンを用いた。
(単分散ポリスチレン)
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−1000」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
東ソー株式会社製「F−40」
東ソー株式会社製「F−80」
東ソー株式会社製「F−128」
東ソー株式会社製「F−288」
東ソー株式会社製「F−550」
東ソー株式会社製「A−500」
東ソー株式会社製「A−1000」
東ソー株式会社製「A−2500」
東ソー株式会社製「A−5000」
東ソー株式会社製「F−1」
東ソー株式会社製「F−2」
東ソー株式会社製「F−4」
東ソー株式会社製「F−10」
東ソー株式会社製「F−20」
東ソー株式会社製「F−40」
東ソー株式会社製「F−80」
東ソー株式会社製「F−128」
東ソー株式会社製「F−288」
東ソー株式会社製「F−550」
本発明で用いるカチオン性ポリアミン化合物(A)としては、例えば、以下の(A−I)〜(A−XI)のポリアミン化合物を例示することができる。
(A−I)
ポリエチレンイミン
ポリエチレンイミン
(A−II)
N−置換体ポリエチレンイミン
前記N−置換体としては、例えば、−CnH2n+1、−CONHCnH2n+1、−COCnH2n+1、−(CH2CH2O)n−H(前記nは例えば1〜6の整数である。)等が挙げられる。
N−置換体ポリエチレンイミン
前記N−置換体としては、例えば、−CnH2n+1、−CONHCnH2n+1、−COCnH2n+1、−(CH2CH2O)n−H(前記nは例えば1〜6の整数である。)等が挙げられる。
前記(A−III)〜(A−IX)中、nは10〜5000の整数である。(A−V)中、mは1〜50の整数である。(A−IX)中、kは10〜5000の整数である。
(A−X)
メラミン・ホルムアルデヒド縮合体
メラミン・ホルムアルデヒド縮合体
(A−XI)
グアニジン・ホルムアルデヒド縮合体
グアニジン・ホルムアルデヒド縮合体
本発明で用いるカチオン性ポリアミン化合物(A)の中でも、付加的泡安定剤、凝固点降下剤、防錆剤、pH調整剤等の種々の添加剤との相溶性、コストメリット、人体及び環境に対する安全性、原料入手の容易性等の観点からポリエチレンイミン又はその一部が変性されたポリエチレンイミンが好ましい。
本発明で用いるカチオン性ポリアミン化合物(A)の中でも、好ましく用いることができるポリエチレンイミンは、例えば、触媒の存在下でモノエタノールアミンを気層で直接脱水開環してエチレンイミンを合成した後、該エチレンイミンを酸触媒の存在下で開環重合させる方法により製造することができる。この方法で製造されたポリエチレンイミンは反応速度論上、完全な線状高分子として得られることはなく、次式で示すように一級のアミノ基、二級のアミノ基、三級のアミノ基を含む分岐構造の高分子化合物が得られる。また、触媒には有機金属触媒、有機触媒、無機系触媒等のいずれも使用することができるが、使用する触媒によって分岐構造が異なり、自ずと分子中の一級のアミノ基、二級のアミノ基、三級のアミノ基の比率も異なる化合物が得られる。
(前記xは、例えば25〜9000であり、yは、例えば8〜12000である。)。
本発明で用いる界面活性剤(B)は、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基を含有する。前記フッ素化アルキル基としては、例えば、下記構造のものを例示することができる。
また、本発明で用いる界面活性剤(B)はアニオン性親水性基を有する。前記アニオン性親水性基としては、例えば、−COOH、−SO3H、−OSO3H、−OP(OH)2等の基を好ましく例示することができる。中でも、カチオン性ポリアミン化合物(A)由来のアミノイオン等のイオンとイオン対を形成しやすく、その結果、耐液性が良好な消火薬剤が得られることから、−COOH、−SO3Hが好ましく、−COOHが特に好ましい。アニオン性親水性基の対イオンとしては、有機又は無機のカチオン性親水性基を持つものでもよい。該界面活性剤の親水性基として同種の、又は異種のアニオン性親水基を一つ以上含有するものでもよく、またアニオン性親水性基に加えてカチオン性親水性基および非イオン性親水性基の一方又は両方を含有する両性イオン型界面活性剤でもよい。これらのうち、界面活性剤(D)と相互作用により良好な泡質が得られるから両性イオン型界面活性剤が好ましい。
本発明で用いる界面活性剤(B)としては、例えば、含フッ素アミノ酸型両性界面活性剤(B−1)、含フッ素アミノスルホネート型界面活性剤(B−2)、含フッ素アミノカルボキシレート型界面活性剤(B−3)、含フッ素トリアニオン型両性界面活性剤(B−4)、含フッ素トリカルボン酸型両性界面活性剤(B−5)、含フッ素スルホベタイン型両性界面活性剤(B−6)、含フッ素アミノサルフェート型界面活性剤(B−7)、含フッ素サルファトベタイン型界面活性剤(B−8)、含フッ素スルホベタイン型界面活性剤(B−9)及び含フッ素アミンオキサイド型界面活性剤(B−10)を好ましく例示できる。
前記含フッ素アミノ酸型両性界面活性剤(B−1)としては、例えば下記一般式(B−1)
〔式中、Rfは、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基で、Yは−SO2−又は−CO−で、Q1、Q2は、有機の二価の連結基である。R1、R2は、水素原子又は炭素原子数1〜12のアルキル基、親水性基により置換されたアルキル基、又はR1とR2が互いに連結して隣接する窒素原子と共に環を形成するものであり、Aは、陰イオン性の親水基であり、Mは、水素原子、無機のカチオン又は有機のカチオンである。〕
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記一般式(B−1)中のQ1、Q2で表される二価の連結基としては、例えば、脂肪族炭化水素基、ヒドロキシ基により置換された脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、置換芳香族炭化水素基等が挙げられる。連結基としては、−(CH2)j−〔jは1〜6の整数である。〕、下記構造
前記一般式(B−1)中のAである陰イオン性の親水基としては、例えば、例えば−COO−、−SO3−、−OSO3−、−OP(OH)O−等が挙げられる。
前記一般式(B−1)中のMである無機のカチオン、有機のカチオンとしては、例えば、Li+、Na+、K+、Ca+、Mg+、[N(H)s(R)t]+(Rは炭素原子数1〜4のアルキル基又は炭素原子数1〜4のヒドロキシルアルキル基である。sおよびtはそれぞれ0〜4の整数で、s+t=4である。)、及び下記構造
で表されるもの等が挙げられる。
前記一般式(B−1)で表される含フッ素アミノ酸型両性界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素アミノスルホネート型界面活性剤(B−2)としては、例えば、下記一般式(B−2)
〔式中、Rfは、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基で、Zは二価の連結基である。Q1は−(CH2)j−〔jは1〜6の整数である。〕又は下記構造
で表される基である。Rは、水素原子、炭素原子数1〜3のアルキル基、炭素原子数1〜3のヒドロキシアルキル基、−Q2SO3M又は−(CH2)kCOOM(kは1〜4の整数である)である。Q2は−(CH2)l−(lは1〜4の整数である。)、下記構造
で表される基である。Mはカチオン性の原子若しくは原子団である。〕
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記一般式(B−2)中のZで表される二価の連結基としては、例えば、−SO2N(R1)−、−CON(R1)−、−(CH2CH2)iSO2N(R1)−、下記構造
(前記R1はそれぞれ、水素原子又は炭素原子数1〜12のアルキル基である。iは1〜10の整数である。)又は下記構造
(式中R5は炭素原子数2〜3のアルキル基である。)
で表される基を例示することができる。
で表される基を例示することができる。
前記一般式(B−2)中のMで表されるカチオン性の原子もしくは原子団としては、例えば、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、−N(H)m(R5)n(R5)は炭素原子数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し、m、nはそれぞれ0〜4の整数で、且つm+n=4である)等を例示することができる。
前記一般式(B−2)で表される含フッ素アミノスルホネート型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素アミノカルボキシレート型界面活性剤(B−3)としては、例えば、下記一般式(B−3)
〔式中、Rfは、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基である。Zは下記構造
(前記R1は炭素原子数が1〜12のアルキル基、炭素原子数1〜12のアルケニル基、芳香環を含む一価の基又は(CH2CH2)j−R2(R2は水素原子又は炭素原子数が1〜6のアルキル基で、jは1〜6の整数である)である。iは1〜3の整数である。)で、Q1、Q2はそれぞれ−(CH2)r−(rは1〜3の整数である。)で、M1、M2はそれぞれ水素原子、無機のカチオン又は有機のカチオンである)
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記無機のカチオン又は有機のカチオンとしては、例えば、前記(B−1)が有するカチオン等が挙げられる。
前記一般式(B−3)で表される含フッ素アミノカルボキシレート型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素トリアニオン型両性界面活性剤(B−4)としては、例えば下記一般式(B−4)
、−(CH2)m−O−(CH2)n−(m、nはそれぞれ2〜6の整数である。)又は(CH2)p−O−(CH2)2−O−(CH2)q−(p及びqはそれぞれ2又は3である。)で表される基である。Q1、Q2およびQ3は、それぞれ炭素原子数1〜8の二価の脂肪族炭化水素基、ヒドロキシル基により置換された炭素原子数1〜8の二価の脂肪族炭化水素基又は下記構造
(rは1又は2である)
で表される基である。A1は−SO3 −又は−OSO3 −である。A2、A3はそれぞれ−SO3 −、−OSO3 −、−COO−又は下記構造
で表される基である。A1は−SO3 −又は−OSO3 −である。A2、A3はそれぞれ−SO3 −、−OSO3 −、−COO−又は下記構造
で表される基である。M1、M2及びM3は、それぞれ水素原子、無機のカチオン又は有機のカチオンである。X-は無機のアニオン又は有機のアニオンである。〕
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記2価の連結基Zとしては、例えば、−SO2−NH−、−CO−NH−、−CH2−等が挙げられる。
前記無機のアニオン又は有機のアニオンとしては、例えば、OH-、Cl-、Br-、I-、ClO4 -、1/2SO4 2-、CH2SO4 -、NO3 -、CH3COO-及びリン酸基等が挙げられる。
前記無機のカチオン又は有機のカチオンとしては、例えば、前記(B−1)が有するカチオン等が挙げられる。
前記一般式(B−4)で表される含フッ素トリアニオン型両性界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素トリカルボン酸型両性界面活性剤(B−5)としては、例えば、下記一般式(B−4)
〔式中、Rfはフッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基で、Zは2価の連結基である。R1は水素原子、−CH2CH2OH、−(CH2)a−O−(CH2)b−CH3(前記aは2〜10の整数で、bは1〜9の整数である。)又は炭素原子数1〜12のアルキル基である。Q1は−(CH2)n−(nは2〜6の整数である。)、−(CH2)d−O−(CH2)e−(前記dおよびeはそれぞれ2〜6の整数である。)又は下記構造
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記2価の連結基としては、例えば、−SO2−、−CO−、−(CH2)l−SO2−、−(CH2)l−CO−(lはそれぞれ1〜6の整数である。)又は下記構造
前記無機のアニオン又は有機のアニオンとしては、例えば、前記(B−4)が有するアニオン等が挙げられる。また、前記無機のカチオン又は有機のカチオンとしては、例えば、前記(B−1)が有するカチオン等が挙げられる。
前記一般式(B−5)で表される含フッ素トリカルボン酸型両性界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素スルホベタイン型両性界面活性剤(B−6)としては、例えば、下記一般式(B−6)
で表される基である。M1、M2は、それぞれ水素原子、無機のカチオン又は有機のカチオンである。X−は無機のアニオン又は有機のアニオンである。〕
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記スルホアミド基又はカルボアミド基を含む2価の連結基としては、例えば、−SO2−NH−、−CO−NH−等が挙げられる。前記無機のアニオン又は有機のアニオンとしては、例えば、前記(B−4)が有するアニオン等が挙げられる。また、前記無機のカチオン又は有機のカチオンとしては、例えば、前記(B−1)が有するカチオン等が挙げられる
前記一般式(B−6)で表される含フッ素スルホベタイン型両性界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素アミノサルフェート型界面活性剤(B−7)としては、例えば、下記一般式(B−7)
〔式中、Rfはフッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基で、Zは−SO2−、−CO−又は下記構造
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記無機のカチオン又は有機のカチオンとしては、例えば、前記(B−1)が有するカチオン等が挙げられる
前記一般式(B−7)で表される含フッ素アミノサルフェート型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素サルファトベタイン型界面活性剤(B−8)としては、例えば、下記一般式(B−8)
(前記aはそれぞれ、1〜10の整数である。)で表される2価の連結基である。R1は水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、−(CH2)b−OR3、−(CH2CH2O)d−R2(前記bは1〜10の整数であり、dは1〜20の整数である。R2、R3はそれぞれ、炭素原子数が1〜18のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシル置換アルキル基、もしくは芳香族置換アルキル基、−(CH2CH2O)i−H(iは2〜20の整数を表す。)又はR2とR3が互いに連結して隣接する窒素原子と共に環状構造をとる基である。Yは、−(CH2)e−、−(CH2)p−O−(CH2)2−O−(CH2)q−又は−(CH2)g−O−(CH2)h(前記eは2〜12の整数である。p、qはそれぞれ2又は3である。g、hはそれぞれ1〜6の整数である。)で表される基である。Q1は−(CH2)j−(前記jは2〜12の整数を表す。)、下記構造
又は−(CH2CH2O)k−CH2CH2−(前記kは1〜50の整数を表す。)で表される基である。〕で表される界面活性剤を例示することができる。
前記一般式(B−8)で表されるフッ素サルファトベタイン型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素スルホベタイン型界面活性剤(B−9)としては、例えば、下記一般式(B−9)
で表される基である。R1、R2はそれぞれ、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数1〜3個のエーテル酸素を含むアルキル基、炭素原子数1〜8のアルケニル基、ベンジル基又は−(CH2CH2O)s−H(前記sは1〜11の整数である。)で表される基である。〕
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記2価の連結基としては、例えば、−SO2−、−CO−及び下記構造
で表される連結基等が挙げられる。
前記一般式(B−9)で表される含フッ素スルホベタイン型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記含フッ素アミンオキサイド型界面活性剤(B−10)としては、例えば、下記一般式(B−10)
〔式中、Rfはフッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基である。Qは、−SO2−又は−CO−である。R1は水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基、−OH、−SH、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、炭素原子数1〜6のチオアルキル基、−NO2、−CN又はNRR’−(前記R、R’はそれぞれ、水素原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基を表す)で表される基である。R2およびR3はそれぞれ、水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基、−OH、−SH、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のチオアルキル基、−NO2、−CN、NRR’−(R、R’はそれぞれ、水素原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基を表す)、ヘテロ原子を含有する環式脂肪族基、ヘテロ原子を含有しない環式脂肪族基、又は、脂環のすべて又はあるいは一部をアルキル基で置換した環式脂肪族基である。nは2〜6の整数である。]
で表される界面活性剤を例示することができる。
で表される界面活性剤を例示することができる。
前記一般式(B−10)で表される含フッ素アミンオキサイド型界面活性剤を具体的に以下に示す。
前記(B−1)〜(B−10)で表される界面活性剤の中でも、カチオン性ポリアミン化合物(A)、多塩基酸化合物(C)、界面活性剤(D)と混合しやすく、均一な消火薬剤が得られることから(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤がより好ましい。
本発明で用いる多塩基酸化合物(C)としては、例えば、芳香族基、脂肪族基、複素環を有する炭素原子数3〜24の二塩基酸、三塩基酸、四塩基酸、五塩基酸、六塩基酸およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。酸基としては、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。
本発明で用いる多塩基酸化合物(C)の具体例を以下に示す。
〔前記(C−1)中のnは2〜16の整数である。前記式(C−19)中のmは2〜16の整数である。前記(C−29)中のlは2〜6の整数である。前記式(C−30)中のpは2〜6の整数である。前記(C−31)中のqは2〜6の整数である。前記(C−32)中のrは2〜6である。〕
また、前記で例示した化合物のNa塩、K塩、Li塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩等も多塩基酸化合物(C)として使用することができる。
本発明で用いる多塩基酸化合物(C)の中でもカチオン性ポリアミン化合物(A)と相溶性が良好で、その結果、均一な消火薬剤が得られることから炭素原子数数4〜18の二塩基酸化合物が好ましく、前記(C−1)で表される多塩基酸化合物がより好ましい。(C−1)で表される多塩基酸化合物の中でもnが4であるアジピン酸が好ましい。
前記カチオン性ポリアミン化合物(A)と多塩基酸化合物(C)との混合割合は、5:1〜1:3の範囲が、沈殿ができにくく安定性に優れる消火薬剤が得られることから好ましく、4:1〜1:1の範囲がより好ましい。
本発明において、界面活性剤(B)と、カチオン性ポリアミン化合物(A)と多塩基酸化合物(C)との合計[(A)+(C)]との配合比〔(B):[(A)+(C)]〕(質量換算)は、選択する(A)、(B)及び(C)により変化するが、起泡性に優れ、原液、希釈液いずれの状態においても溶解安定性に優れ、長期保存に優れる消火薬剤となることから2:1〜1:50の範囲が好ましく、1:1〜1:10がより好ましい。配合比〔(B):[(A)+(C)]〕が上記の範囲内にあると、最終的に3質量%となるように水に希釈して用いる消火薬剤の原液(希釈比3%原液)の動粘度は、20℃において100mm2/s以下におさめることができ、実用上の取り扱い性にも優れるという効果も奏する。
本発明で用いる界面活性剤(D)は、下記一般式(D1)〜(D5)
(式中、Rは炭素原子数7〜18の炭化水素基を表す。)
で表される構造を有する。
で表される構造を有する。
前記Rである炭素原子数7〜18の炭化水素基としては、例えば、直鎖状の飽和炭化水素基や不飽和炭化水素基が挙げられる。
前記直鎖状の飽和炭化水素基としては、例えば、C7H15−、C9H17−、C11H23−、C13H27、C17H33−等が挙げられる。不飽和炭化水素基としては、例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノレン酸、エレオステアリン酸由来の不飽和炭化水素基等が挙げられる。また上記、炭化水素基に相当する脂肪酸には、ヤシ油由来脂肪酸などの混合物を用いても良い。
前記一般式(D1)で表される界面活性剤としては、例えば、下記に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
前記一般式(D2)で表される界面活性剤としては、例えば、下記に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
前記一般式(D3)で表される界面活性剤としては、例えば、下記に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
前記一般式(D4)で表される界面活性剤としては、例えば、下記に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
前記一般式(D5)で表される界面活性剤としては、例えば、下記に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
本発明で用いる界面活性剤(D)の中でも、カチオン性ポリアミン化合物(A)との相溶性に優れ、均一な消火薬剤が得やすいことから前記一般式(D1)又は一般式(D2)で表される界面活性剤が好ましく、前記(D1−a)、(D1−b)、(D1−c)及び(D2−b)で表される界面活性剤からなる群から選ばれる一種以上のものがより好ましい。
本発明の消火薬剤中の界面活性剤(D)の含有率は、発泡性に優れる消火薬剤が得られることから、カチオン性ポリアミン化合物(A)と、界面活性剤(B)と、多塩基酸化合物(C)と、界面活性剤(D)との合計質量を基準として0.5〜10質量%が好ましく、1〜6質量%がより好ましい。
本発明の消火薬剤には、本発明の効果を損なわない範囲で界面活性剤(B)及び界面活性剤(D)以外の界面活性剤、付加的泡安定剤、凝固点降下剤、防錆剤、pH調整剤等の種々の添加剤を含有させることができる。
前記界面活性剤(B)及び界面活性剤(D)以外の界面活性剤としては、例えば、カチオン性親水基を有する界面活性剤(E)を例示することができる。本発明の消火薬剤に界面活性剤(E)を含有させることにより、消火薬剤の水溶液の表面張力、及び油との界面張力を効果的に低下させる作用を付与でき、その結果、石油類等の非極性溶剤に対する消火性能を向上させることができる。
前記カチオン性親水基含有界面活性剤(E)が有するカチオン性親水基としては、例えばピリジニウム塩、四級アンモニウム塩、イミダゾリニウム塩、ベンザルコニウム塩等が挙げられる。これらのうちピリジニウム塩、四級アンモニウム塩の基が相溶性の点で好ましく、四級アンモニウム塩がより好ましい。
前記カチオン性基の対イオンは、有機又は無機のアニオンを持つ。また界面活性剤(E)の疎水基は、炭素原子数6以上のアルキル基、ジハイドロカルビルシロキサン鎖、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基等が挙げられ、これらの中で消火性能が向上することからフッ素化アルキル基を有する界面活性剤が好ましい。フッ素化アルキル基とカチオン性親水基を含有する界面活性剤としては、例えば、下記一般式(E−1)
〔式中、Rfは、フッ素原子が直接結合した炭素原子の数が3〜6であるフッ素化アルキル基である。Yは、−(CH2CH2)i−、−CH2CH2SCH2COO−、−(CH2CH2)i−SO2−、−(CH2CH2)i−CO−(前記iはそれぞれ1〜6の整数である。)又は下記構造
で表される基である。Rは水素原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基である。Q1は二価の脂肪族炭化水素基、ヒドロキシ基により置換された二価の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、置換芳香族炭化水素基であり、好ましくは−(CH2)j−(jは1〜6の整数である)である。R1〜R3は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素原子数1〜6のアルキル基である。X−は、有機又は無機のアニオンである。〕
で表される界面活性剤を挙げることができる。
で表される界面活性剤を挙げることができる。
前記付加的泡安定剤としては、主に発泡倍率あるいはドレネージを調節するために添加される。付加的泡安定剤としては、例えば、グリセリン脂肪族エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルアルカノールアミド、アルキルポリグルコシド等の非イオン界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等の両性界面活性剤;ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、ポリプロピレングリコール、ポリビニル樹脂等が挙げられる。
前記凝固点降下剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、セロソルブ類(エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ)、カルビトール類(エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ヘキシルカルビトール、オクチルカルビトール)、低級アルコール(イソプロピルアルコール、ブタノール、オクタノール)、尿素等が挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、タングステン酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、1,2,3−−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、酢酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸及びその塩、リン酸及びその塩等が挙げられる。
本発明の消火薬剤は、種々の方法により製造することができ、具体的には、前記(A)〜(D)を容器に投入し、種々の混合装置を用いて混合する製造方法により製造することができる。
本発明の消火薬剤は、種々の方法で、空気、炭酸ガス、窒素、ジフロロジクロロメタンのような低沸点フルオロカーボン類又は他の種々の不燃気体を吹き込むか混ぜることによって泡消火薬剤として火災の消火に使用することができる。本発明の消火薬剤の粘度は比較的低いので、濃厚原液を備蓄タンクに貯蔵し、使用時に種々の方法、例えば消火装置又は泡ノズルに至る途中から水流中に吸い込ませることにより希釈度を調節し、空気等の不燃気体を吹き込むか混合することによって発泡させ、火炎の上方又は表面下より泡を放射又は送り込む方法により使用することができる。また、予め水で使用濃度に希釈して、消火器、駐車場消火設備、危険物固定消火設備、パッケージ型消火設備等に充填して使用することも可能である。
本発明の消火薬剤を放射する方法については、種々の用途に使用される放射ノズルを使用することができる。
前記放射ノズルとしては、例えば、石油タンク等に最も汎用に用いられるフォームチャンバーやISO規格に則したノズル、UL規格に則したノズル、MIL規格に則したノズル、化学消防車等に付属されているハンドノズル、エアフォームハンドノズル、SSI用ノズル、日本舶用品協会規定のHKノズルや、駐車場消火設備に用いられるフォームヘッド、噴霧ヘッド等が挙げられる。
本発明の消火薬剤は、種々の放射方法で使用することができる。また、本発明の消火薬剤は化学消防車、原液搬送車への搭載が可能であり、加えて種々の施設、具体的には、原油タンクや危険物施設を所有する石油基地や工場、空港施設、危険物が積載される港湾施設および船舶、ガソリンスタンド、地下駐車場、ビル、トンネル、橋梁等へ配備することができる。更に、本発明の消火薬剤は、液体危険物火災、家屋等の木材火災等の一般火災、タイヤ等のゴム及びプラスチック火災に対しても好適に使用することができる。
また、本発明の消火薬剤は、耐液性、耐焔性、耐熱性、起泡性に優れていることから、濃厚原液もしくは低希釈度水溶液を、燃焼油面に直接注入することにより、天ぷら油又はサラダ油等の火災の窒息消火もしくは冷却消火にも適している。また本発明の消火薬剤は希釈溶解安定性にも優れていることから、希釈液をスプレー缶に充填して、簡易型家庭用初期消火器として使用することもできる。また、本発明の消火薬剤からなる泡は、水を基体とする水溶液、ゾル−ゲル状物質、汚泥、汚物や各種有機溶剤、有機化合物上にて安定に存在しうるため、これらの物質から揮散する物質の蒸発抑制が可能であり、引火物の着火防止や臭気発生防止に使用することができる。
本発明の消火薬剤は、重炭酸ソーダ、重炭酸カリ、重炭酸マグネシウム、硫酸アンモン、リン酸アンモン、炭酸カルシウムなどを成分とする粉末消火剤、蛋白泡消火薬剤、合成界面泡消火薬剤等と併用することができる。
以下に本発明を具体的な実施例を挙げてより詳細に説明する。例中、断りのない限り、「部」、「%」は質量基準である。
本実施例ではカチオン性ポリアミン化合物(A)としてポリエチレンイミン(A−1)及び(A−2)を用いた。各ポリエチレンイミン中の全てのアミノ基に対する一級のアミノ基、二級のアミノ基及び三級のアミノ基の含有率と数分子量を第1表に示す。
前記ポリエチレンイミン(A−1)及び(A−2)中の各アミノ基の含有率は下記の条件に従って測定した。
測定機器:日本電子株式会社製EX−270型FT−NMR装置
溶媒 :D2O
測定モード:COM
観測核 :13C
照射核 :1H(67.70MHz)
パルス幅 :4.1μs
測定機器:日本電子株式会社製EX−270型FT−NMR装置
溶媒 :D2O
測定モード:COM
観測核 :13C
照射核 :1H(67.70MHz)
パルス幅 :4.1μs
実施例1(消火薬剤の調製)
ポリエチレンイミン(A−1)6部、前記界面活性剤(B−1−a)3部、前記多塩基酸化合物(C−1)(n=4)2部、前記界面活性剤(D1−b)9部、ブチルカルビトール6部、エチレングリコール20部及び水54部を混合し、本発明の消火薬剤(1)を得た。得られた消火薬剤の外観を観察すると共に、凝固点、動粘度、希釈液としたときの沈殿量、発泡性能、消火性能及び耐火性能を下記の方法に従い評価した。評価結果を第2表に示す。
ポリエチレンイミン(A−1)6部、前記界面活性剤(B−1−a)3部、前記多塩基酸化合物(C−1)(n=4)2部、前記界面活性剤(D1−b)9部、ブチルカルビトール6部、エチレングリコール20部及び水54部を混合し、本発明の消火薬剤(1)を得た。得られた消火薬剤の外観を観察すると共に、凝固点、動粘度、希釈液としたときの沈殿量、発泡性能、消火性能及び耐火性能を下記の方法に従い評価した。評価結果を第2表に示す。
<外見の評価>
目視にて観察した。
目視にて観察した。
<凝固点、動粘度、希釈液としたときの沈殿量>
泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」に記載された方法に従って評価した。希釈液としたときの沈殿量については、3容量%となるように水道水で希釈した希釈液を用いて評価した。
泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」に記載された方法に従って評価した。希釈液としたときの沈殿量については、3容量%となるように水道水で希釈した希釈液を用いて評価した。
<発泡性能、消火性能の評価>
泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」、危険物の規則に関する規則(昭和34年総理府令第53号)第38条の3の規定に基づく製造所等の泡消火設備の基準の細目を定める告示(総務省告示第559号)及びISO7203−3「Fire extinguishing media−Foam concentrates−Part3:Specification for low−expansion foam concentrates for top application to water−miscible liquids」に記載の方法に従い発泡性能、消火性能(消火時間の評価及び密封性試験による評価)及び耐火性能(バーンバック試験による評価)の評価を行った。評価は、希釈媒体として淡水と海水をそれぞれ用いて行い、試験に用いる燃焼溶剤は第4表に示す溶剤を用いた。また、消火薬剤の希釈倍率は3容量%である。
泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」、危険物の規則に関する規則(昭和34年総理府令第53号)第38条の3の規定に基づく製造所等の泡消火設備の基準の細目を定める告示(総務省告示第559号)及びISO7203−3「Fire extinguishing media−Foam concentrates−Part3:Specification for low−expansion foam concentrates for top application to water−miscible liquids」に記載の方法に従い発泡性能、消火性能(消火時間の評価及び密封性試験による評価)及び耐火性能(バーンバック試験による評価)の評価を行った。評価は、希釈媒体として淡水と海水をそれぞれ用いて行い、試験に用いる燃焼溶剤は第4表に示す溶剤を用いた。また、消火薬剤の希釈倍率は3容量%である。
実施例2〜40(同上)
第2表及び第3表に示す配合とした以外は実施例1と同様にして消火薬剤(2)〜(40)を得た。実施例1と同様の評価を行い、その結果を第2表〜第7表に示す。尚、実施例2〜40において、界面活性剤(D)の配合量が実施例1と異なる場合、カチオン性ポリアミン化合物(A)、界面活性剤(B)、多塩基酸(C)、界面活性剤(D)、ブチルカルビトール、エチレングリコール及び水の合計が100部となるように水の配合量を適宜変更した。
第2表及び第3表に示す配合とした以外は実施例1と同様にして消火薬剤(2)〜(40)を得た。実施例1と同様の評価を行い、その結果を第2表〜第7表に示す。尚、実施例2〜40において、界面活性剤(D)の配合量が実施例1と異なる場合、カチオン性ポリアミン化合物(A)、界面活性剤(B)、多塩基酸(C)、界面活性剤(D)、ブチルカルビトール、エチレングリコール及び水の合計が100部となるように水の配合量を適宜変更した。
比較例1〜7(比較対照用消火薬剤の調製)
第8表に示す配合とし、界面活性剤(D)9部のかわりに水9部を用いた以外は実施例1と同様にして比較対照用消火薬剤(1’)〜(7’)を得た。実施例1と同様にして評価を行い、その結果を第8表及び第9表に示す。
第8表に示す配合とし、界面活性剤(D)9部のかわりに水9部を用いた以外は実施例1と同様にして比較対照用消火薬剤(1’)〜(7’)を得た。実施例1と同様にして評価を行い、その結果を第8表及び第9表に示す。
第2表、第3表及び第8表の脚注
痕跡:沈殿物の量が、希釈液の容量を基準として0.002容量%以下である。
痕跡:沈殿物の量が、希釈液の容量を基準として0.002容量%以下である。
第4表〜第7表及び第9表の脚注
自治省令26号:泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」に準じた試験方法。
告示第559号:危険物の規則に関する規則(昭和34年総理府令第53号)第38条の3の規定に基づく製造所等の泡消火設備の基準の細目を定める告示(総務省告示第559号)に準じた試験。
ISO7203−3:ISO7203−3「Fire extinguishing media−Foam concentrates−Part3:Specification for low−expansion foam concentrates for top application to water−miscible liquids」に準じた試験。
自消:バーンバック試験開始直後、一瞬着火するものの、即鎮火する。
自治省令26号:泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日自治省令第26号)の「第2章 泡消火薬剤」に準じた試験方法。
告示第559号:危険物の規則に関する規則(昭和34年総理府令第53号)第38条の3の規定に基づく製造所等の泡消火設備の基準の細目を定める告示(総務省告示第559号)に準じた試験。
ISO7203−3:ISO7203−3「Fire extinguishing media−Foam concentrates−Part3:Specification for low−expansion foam concentrates for top application to water−miscible liquids」に準じた試験。
自消:バーンバック試験開始直後、一瞬着火するものの、即鎮火する。
Claims (10)
- 前記界面活性剤(D)が前記一般式(D1)または(D2)で表されるものである請求項1記載の消火薬剤。
- 前記界面活性剤(D)の含有率が、(A)〜(D)の合計質量を基準として0.5〜10質量%である請求項1〜3の何れか1項記載の消火薬剤。
- 前記カチオン性ポリアミン化合物(A)が、分子中に一級、二級及び三級のアミノ基を有し、且つ、一級のアミノ基の含有率が全体のアミノ基に対して10〜40質量%であるポリエチレンイミンである請求項1〜4の何れか1項記載の消火薬剤。
- 前記ポリエチレンイミン中の一級のアミノ基の含有率が、全体のアミノ基に対して20〜40質量%である請求項5記載の消火薬剤。
- 前記界面活性剤(B)が、含フッ素系アミノ酸型両性界面活性剤(B−1)、含フッ素アミノスルホネート型両性界面活性剤(B−2)、含フッ素アミノカルボキシレート型両性界面活性剤(B−3)、含フッ素トリアニオン型両性界面活性剤(B−4)、含フッ素トリカルボン酸型両性界面活性剤(B−5)、含フッ素スルホベタイン型両性界面活性剤(B−6)、含フッ素アミノサルフェート型界面活性剤(B−7)、含フッ素サルファトベタイン型界面活性剤(B−8)、含フッ素スルホベタイン型界面活性剤(B−9)および含フッ素アミンオキサイド型界面活性剤(B−10)からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤である請求項1〜6の何れか1項記載の消火薬剤。
- 前記界面活性剤(B)が、含フッ素系アミノ酸型両性界面活性剤(B−1)、含フッ素アミノスルホネート型両性界面活性剤(B−2)、含フッ素アミノカルボキシレート型両性界面活性剤(B−3)、含フッ素トリアニオン型両性界面活性剤(B−4)および含フッ素トリカルボン酸型両性界面活性剤(B−5)からなる群から選ばれる一種以上の界面活性剤である請求項7記載の消火薬剤。
- 前記多塩基酸化合物(C)が炭素原子数4〜18の多塩基酸化合物である請求項1〜8の何れか1項記載の消火薬剤。
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