JPH0112503B2 - - Google Patents

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JPH0112503B2
JPH0112503B2 JP58095064A JP9506483A JPH0112503B2 JP H0112503 B2 JPH0112503 B2 JP H0112503B2 JP 58095064 A JP58095064 A JP 58095064A JP 9506483 A JP9506483 A JP 9506483A JP H0112503 B2 JPH0112503 B2 JP H0112503B2
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JP
Japan
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group
surfactant
fire extinguishing
carbon atoms
extinguishing agent
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JP58095064A
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JPS59230566A (ja
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Yutaka Hashimoto
Masayuki Kamei
Tomio Endo
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐液性、耐焔性、耐熱性等に優れた水
成泡消火薬剤、特に極性溶剤用水成泡消火薬剤に
関する。 一般に、アルコール、ケトン、エステル、エー
テル、アミン等の極性溶剤の火災の場合、通常の
石油類火災用消火薬剤を用いて消火に当つても、
泡は燃焼液面に接触すると直ちに消泡してしま
い、消火することができない。その為に極性溶剤
用消火剤としてこれまでに、 1) 蛋白質加水分解物に金属石鹸を加えたも
の、 2) 合成界面活性剤に金属石鹸を加えたもの、 3) 蛋白質加水分解物にフツ素系界面活性剤を
添加したもの(フツ化蛋白) 4) フツ素系界面活性剤に水溶性高分子を加
え、チキソトロピー性液体にしたもの等が開発
されてきた。 しかしながら、これら従来の極性溶剤用消火薬
剤は、実用上種々の欠陥を有している。例えば
1)、2)、3)の場合、消火剤原液を水で希釈し
た後、2〜3分以内に使用しないと水流中に沈澱
を生じ、消火能力は著しく低下する。さらに1)、
2)の場合、泡の耐液性が十分でなく、液面での
泡の消滅速度が速い。その為に、多量の泡を注入
して燃焼液体を希釈しなければ消火に至らしめる
ことはできない。例えばメタノール火災の場合に
は、消火薬液によりメタノールが70〜80%程度ま
で希釈されて初めて、液面上での泡の展開が可能
となる。また1)、3)の場合、消火剤原液の基
剤として蛋白質加水分解物を使用している為に変
質し易く、備蓄タンク内に貯蔵し得る期間が短い
という欠点が有る。 これらの短所を克服する為に4)のフツ素系界
面活性剤を基盤とした水成膜泡消火剤に水溶性高
分子物質(多糖類等)を添加し、チキソトロピー
性を付与したものが開発されている。これは、極
性溶剤に接触すると界面で脱水され、泡の空気を
含んだ水溶性高分子物質がゲル状マツトを溶剤表
面に形成し、泡と溶剤とが直接接触するのを防い
て燃焼液面を蔽い、冷却及び窒息によつて消火に
至らしめると考えられている。この為にこの消火
剤は、前記1)、2)、3)の型の消火剤に比べ、
燃焼液面上での泡の展開性が良く、消火効果も改
善されている。しかしながら、水溶性高分子のゲ
ル状マツトにより泡を保護する機構から推測され
るように、アルコール類(イソプロピルアルコー
ル、t−ブタノール等)、プロピレンオキシドの
ように燃焼熱の大きい、あるいは揮発性の高い溶
剤類に対しての消火効果は低い。この為に溶剤の
種類によつては薬剤原液の希釈比を上げる必要が
あり、取り扱いが面倒である。 またこの消火剤は水溶性高分子物質を多量に含
む為、薬剤原液が非常に高粘度(1200cst以上)
であり、しかも温度による粘度変化が大きいの
で、消火設備(例えば混合器、配管等)に十分注
意する必要があり、現行設備では実用上取扱いが
困難である。また従来のこの型の消火剤は、貯蔵
中に液面およびタンク壁面に薄層(スキン)を生
成し、さらにタンク底に樹脂状の沈澱を生じるこ
とがあり、長期間の保存に耐えないものである。
さらにまたこの消火剤は、凍結温度が0℃前後と
高く、凍結、融解の可逆性がない為、低温地域で
の使用あるいは貯蔵に際しては特別な配慮が必要
となる。 本発明者等は、これらの点に留意して研究を重
ねてきた結果、アニオン性親水基含有界面活性剤
(A)とカチオン性水溶性高分子物質(B)との特異的相
互作用を発見し、両者の混合物を基盤とした、無
極性溶剤のみならず極性溶剤に対しても安定な泡
末を形成し得る水性泡消火剤を既に開示した(特
開昭58−54969)。その後、さらに消火剤組成につ
いて研究した結果、上記のアニオン性親水基含有
界面活性剤(A)とカチオン性水溶性高分子物質(B)の
他に、第三成分として炭素数3〜24の多塩基酸化
合物(C)を配合して成る消火薬剤が、従来のものに
比べて、より一層優れた耐液性、耐焔性(例えば
再燃シール性等)、耐熱性等を示すことを見い出
し、本発明を完成するに至つた。 即ち本発明は、アニオン性親水基含有界面活性
剤(A)と、カチオン性水溶性高分子物質(B)と、炭素
数3〜24の多塩基酸化合物(C)とを含有して成る、
無極性溶剤はもとより、極性溶剤に対しても極め
て強靭で安定な泡沫を形成することができる、耐
液性、耐焔性、耐熱性に優れた水成泡消火薬剤を
提供するものである。 本発明において、炭素数3〜24の多塩基酸化合
物(C)〔以下、多塩基酸化合物(C)と略記する。〕を
一成分として添加することによつて現われる消火
性能上具体的効果としては、 消火時間が短縮されること、 耐液性の向上、即ちメタノール、アセトン等
の如き極性溶剤に接触した泡沫の寿命が伸びる
こと、 耐焔性の向上、即ち泡沫が焔に接触しても破
壊されにくく、寿命が伸びること、 泡安定性の向上、即ち発泡倍率は同程度であ
るにも拘らず、泡の安定性の尺度となる25%
Drainage time、50%Drainage time等が向上
すること、 経済性の向上、即ち通常の界面活性剤に対し
100倍以上も高価格なフツ素系界面活性剤の使
用量が低減され、より安価で高性能な製品を供
給できること、 等が挙げられる。 本発明において使用されるカチオン性水溶性高
分子物質(B)は、主鎖あるいは側鎖に一級、二級、
三級のアミノ基、アンモニウム基、ピリジニウム
基、又は四級アンモニウム基の如きカチオン性基
を含み、水への溶解度が0.1重量%以上のカチオ
ン性ポリアミン系高分子物質である。該水溶性高
分子物質の重合度は、水への溶解性により規制さ
れるが、オリゴマー領域から重合度が数万以上、
即ち分子量1000〜100000程度、好ましくは4000〜
100000のものまで使用することができる。カチオ
ン性水溶性高分子物質として本発明において特に
有用な具体例として、次の如きものが挙げられ
る。 B−I ポリエチレンイミン B− N−置換体ポリエチレンイミン N−置換基として例えば−CnH2o+1、−
CONHCnH2o+1、−COCnH2o+1、または(−
CH2CH2O)−oH(但し、nは1〜6の整数
を表わす。)である。 B−X メラミン・ホルムアルデヒド縮合体 B−XI グアニジン・ホルムアルデヒド縮合体 本発明に係る多塩基酸化合物(C)は非界面活性の
化合物であり、芳香族基、脂肪族基、複素環等を
含有する炭素数3〜24の二塩基酸、三塩基酸、四
塩基酸、五塩基酸、六塩基酸等およびそれらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩等を包含し、酸基
としてはカルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基
等を包含する。さらにこれら多塩基酸化合物(C)は
単独であつても二種以上から構成されるものであ
つてもよい。 なかでも、多塩基酸化合物(C)としては炭素数4
〜18の二塩基酸化合物を用いることが望ましい。
尚、多塩基酸化合物(C)より高分子量の化合物を使
用する場合には、高分子量になればなる程粘度の
増大やカチオン性水溶性高分子化合物(B)との反応
により水不溶性のゲル状の沈澱が生じ易く好まし
くない。 本発明に斯かる多塩基酸化合物(C)の具体的化合
物としては、以下のものが例示される。 及びこれらのアルカリ金属塩もしくはアンモニウ
ム塩である。 上記のカチオン性水溶性高分子物質(B)と多塩基
酸化合物(C)との混合割合は、重量比で5:1〜
1:3であり、より好ましくは4:1〜1:1で
ある。 本発明において使用されるアニオン性親水基含
有界面活性剤(A)は、カチオン性水溶性高分子物質
(B)と静電的相互作用をなし得るものであつて、こ
の意味で該界面活性剤はアニオン性親水基を少く
とも一つ有する化合物であることを必須とする。
アニオン性親水基としては、−COOH、−SO3H、
−OSO3H、−OPO(OH)2等の基が好ましく、−
SO3H基が特に好ましい。またアニオン性基の対
イオンとしては無機もしくは有機のカチオンをも
つものでもよい。 該界面活性剤は親水基として同種のまたは異種
のアニオン性基を一つ以上含有するものでもよ
く、またアニオン性親水基に加えてカチオン性親
水基および非イオン性基の一方または両方を含有
する両性イオン型界面活性剤でも良いが、特に両
性イオン型界面活性剤が良い。 該界面活性剤の疎水基は、炭素数6以上の脂肪
族炭化水素基、ジハイドロカルビルポリシロキサ
ン鎖、あるいは炭素数3〜20、好ましくは6〜16
のフツ素化脂肪族基等であり、特にフツ素化脂肪
族基を有する界面活性剤が好ましい。また該界面
活性剤は、これらの異なる疎水基を持つ多種化合
物の混合したものでもよい。 本発明で特に有用なアニオン性親水基含有界面
活性剤(A)の具体例は次の如きものが挙げられる。 (A‐1) 含フツ素アミノ酸型両性界面活性剤 一般式 〔但し、Rfは、炭素原子数3〜20のフツ素化
脂肪族基であり、Yは、−SO2−または−CO−
であり、Q1、Q2は、有機の2価の連結基で、
脂肪族炭化水素基、ヒドロキシ基により置換さ
れた脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、置
換芳香族炭化水素基、またはこれらを組合せた
ものであり、好ましくは(−CH2)−j(jは1〜
6の整数)、
【式】(R2は水素原 子または炭素数1〜3のアルキル基である。)
であり、R1、R2は、水素原子または炭素原子
数1〜12の脂肪族炭化水素基もしくは親水性基
により置換された脂肪族炭化水素基、または
R1とR2が互に連結して隣接する窒素原子と共
に環を形成するものであり、Aは、陰イオン性
の親水基であり、例えば−COO、−SO3、−
OSO3、−OPO(OH)Oであり、Mは、水
素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム基、または有機の陽イオン性基であ
る。〕 によつて表わされる含フツ素アミノ酸型両性界
面活性剤。 これらの具体的化合物としては以下のものが
挙げられる。 (A‐2) 含フツ素アミノスルホネート型界面活性剤 一般式 Rf−Z−Q1−N(R)−Q2−SO2M
……(A−2) 〔式中、Rfは、炭素数3〜20のフツ素化脂肪
族基を含む基、Zは、2価の連結基で、−
SO2N(R1)−、−CON(R1)−、−(CH2CH2
iSO2N(R1)−、
【式】または
【式】 (但し、R1は水素原子または炭素数1〜12の
アルキル基を、iは1〜10の整数を表わす)、 Q1は、−(CH2)j−(但し、jは1〜6の整
数を表わす)または
【式】(但 し、R2は水素または炭素数2〜3のアルキル
基を表わす)。 Rは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基
もしくはヒドロキシアルキル基、−Q2SO3M、
または−(CH2)kCOOM(但し、kは1〜4の
整数を表わす)、Q2は、−(CH2l−(但し、lは
1〜4の整数を表わす)、
【式】 (但し、R3は水素または炭素数2〜3のアルキ
ル基を表わす)、または
【式】Mは、陽イオン性の原 子もしくは原子団で、水素原子、アルカリ金
属、アルカリ土類金属もしくは−N(H)m
(R4)n(但し、R4は炭素数1〜3のアルキル
基またはヒドロキシアルキル基を、m、nは0
〜4の整数でm+n=4を満すものを表わす)、 をそれぞれ意味する〕 にて表わされる含フツ素アミノスルホネート型
界面活性剤。 これらの具体的化合物として以下ものが挙げ
られる。
【表】
【表】 (A‐3) 含フツ素アミノカルボキシレート型界面活
性剤 一般式 〔但し、式中のRfは酸素原子を含んでいても
よい炭素数3〜20なるポリフロロアルキル基、
ポリフロロアルケニル基、ポリフロロシクロヘ
キシル基、ポリフロロシクロヘキシル・アルキ
ル基またはポリフロロシクロヘキシル・アルケ
ニル基を、 Zは
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】または
〔但し、R1は炭素数が1〜12なるアルキル基、アルケニル基もしくは芳香環を含む一価の基、または(−CH2CH2)−jR2、iは1〜3なる整数であるものとする。 (但し、R2は水素原子または炭素数1〜6なるアルキル基を表わすものとし、jは1〜6なる整数であるものとする。)〕
なる二価の連結基を表わすものとする。 Qは(−CH2)−l
〔但し、lは1〜6なる整数であり、mおよびnはそれぞれ2〜6なる整数であり、pおよびqはそれぞれ2または3であるものとする。〕
なる二価の連結基を、Q1およびQ2はそれぞれ
(−CH2)−rまたは(−CH2)−s 〔但し、rおよびsはそれぞれ1〜3なる整数
であるものとする。〕 なる二価の連結基を、M1およびM2それぞれ水
素原子または無機もしくは有機のカチオンを表
わすものとする。〕 で示される含フツ素アミノカルボキシレート型
界面活性剤。 これら具体的化合物として以下のものが挙げ
られる。 (A‐4) 含フツ素トリアニオン型両性界面活性剤 一般式 〔式中、Rfは炭素数3〜20のフツ素化脂肪族
基であり、Zは2価の連結基であり、 Qは(−CH2)−(但し、lは1〜6の整数であ
る。)、
【式】(−CH2)−nO(−CH2)−o (但し、m、nは2〜6の整数である。)、もし
くは (−CH2)−pO(−CH2)−2O(−CH2)−q(但し、p

qは2あるいは3である。)であり、 Q1、Q2およびQ3は炭素数1〜8の2価の脂
肪族炭化水素基、ヒドロキシ基により置換され
た炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基、ま
たは
【式】(rは1又は2を 示す)であり、 A1は陰イオン性原子団で、−SO3または−
OSO3であり、 A2及びA3も陰イオン性原子団で、−SO3
−OSO3、−COO、または
【式】であり、 M1、M2およびM3は水素原子または無機も
しくは有機のカチオンであり、 Xは無機または有機のアニオンであり、
OH、Cl、Br、I、ClO4、1/2
SO4 2、CH2SO4、NO3、CH3COO又は
リン酸基等が好ましい。〕 で表わされる含フツ素トリアニオン型両性界面
活性剤。 これらの具体的化合物として以下のものが挙
げられる。 (A‐5) 含フツ素トリカルボン酸型両性界面活性剤 一般式 〔式中、Rfは炭素数3〜20のフツ素化脂肪族
基であり、 Zは−SO2−、−CO−、(−CH2)−lSO2−、(−
CH2)−lCO− (但し、lは1〜6の整数である。)、
【式】または
【式】であり、R1は水素原 子、−CH2CH2OH、(−CH2)−aO(−CH2)−bCH3
(但し、aは2〜10の整数であり、bは1〜9
の整数である)、または炭素数1〜12のアルキ
ル基であり、Q1は(−CH2)−o(但し、nは2〜
6の整数である。)(−CH2)−dO(−CH2)−e(但
し、dおよびeは2〜6の整数である。)、また
【式】であり、 Xは無機または有機のアニオンであり、 m1、m2、m3は1〜3の整数であつて、その
内の2つもしくは全てが同一でも良く、M1
M2、M3は水素原子または無機もしくは有機の
カチオンであつて、その内の2つもしくは全て
が同一でも良い。〕 で示される含フツ素トルカルボン酸型両性界面
活性剤。 これらの具体的化合物として以下のものが挙
げられる。 (A‐6) 含フツ素スルホベタイン型両性界面活性剤 一般式 〔式中Rfは、炭素数3〜20のフツ素化脂肪族
基を含む基であり、Zは、スルホアミド基また
はカルボアミド基を含む2価の連結基であり、
Q1、Q2およびQ3は、炭素数1〜12の2価の脂
肪族基、ヒドロキシ基により置換された脂肪族
炭化水素基、芳香族炭化水素基またはこれらを
組合わせたものであり、 Rは、水素原子、炭素数1〜12のハイドロカ
ルビル基、または−(CH2CH2O)iH、−
(CH2CH(CH3)O)iH(但し、iは1〜20の
整数を表わす。)であり、 Aは、陰イオン性原子団で−SO2 -、−COO-
−OSO2 -または
【式】であり、 M1およびM2は、水素原子または無機もしく
は有機のカチオンであり、 Xは、無機または有機のアニオンである。〕 で表わされる含フツ素スルホベタイン型両性界
面活性剤。
【表】 (A‐7) 含フツ素アミノサルフエート型界面活性剤 一般式 〔但し、式中Rfは炭素数3〜20のフツ素化脂
肪族基、Zは−SO2−、−CO−、
【式】
【式】 −(CH2a−SO2 −、又は−(CH2)a−CO−(但し、aは1〜
10の整数を表わす) R1は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、 −(CH2)b−OR3、又は−(CH2CH2O)d
−R2(但し、bは1〜10の整数、dは1〜20の
整数、R3へ低級アルキル基もしくはアルコキ
シ基を表わす) Yは−(CH2)e−、 −(CH2p−O−(CH22−O−(CH2q−、又
は −(CH2g−O−(CH2h(但し、eは2〜12
の整数、p、qは2あるいは3、g、hは1〜
6の整数を表わす)R2は水素原子、炭素数1
〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはヒド
ロキシ置換アルキル基、 −(CH2CH2O)mH(但し、mは2〜20の整
数を表わす) Q1OSO3M、Q1SO2M又は(CH2)iCOOM
(但し、iは1〜4の整数を表わす)、Qは−
(CH2j−、
【式】又は− (CH2CH2O)k−CH2CH2−、 (但し、jは2〜12の整数、kは1〜50の整数
を表わす。) Mは水素原子又は無機もしくは有機のカチオ
ンを表わす〕 にて表わされる含フツ素アミノサルフエート型
界面活性剤。 これらの具体的化合物として以下のものが挙
げられる。
【表】


(CH)OSONa

(A‐8) 含フツ素サルフアトベタイン型界面活性剤 一般式 〔但し式中Rfは炭素数3〜20のフツ素化脂肪
族基、Zは−SO2−、−CO−、
【式】
【式】−(CH2)aSO2−、 又は −(CH2)aCO−(但しaは1〜10の整数を表
わす)を表わし、R1は水素原子、炭素数1〜
12のアルキル基、−(CH2)bOR3、又は−
(CH2CH2O)dR2(但しbは1〜10の整数、d
は1〜20の整数、R2は低級アルキル基もしく
はアルコキシ基を表わす)を表わし、Yは−
(CH2)e−、−(CH2)p−O−(CH22−O−
(CH2)q−、又は−(CH2)g−O−(CH2
h−(但しeは2〜12の整数、p、qは2ある
いは3、g、hは2〜6の整数を表わす) R2、R3は炭素数1〜18のアルキル基、アル
ケニル基、ヒドロキシ置換アルキル基、もしく
は芳香族基置換アルキル基、−(CH2CH2O)iH
(但しiは2〜20の整数を表わす。)又はR2
R3が互に連結して隣接する窒素原子と共にQ1
は−(CH2)j−、
【式】又は −(CH2CH2O)k−CH2CH2−、(但し、j
は2〜12の整数、kは1〜50の整数を表わす)
を表わす。〕 にて表わされる含フツ素サルフアトベタイン型
界面活性剤。 これらの具体的化合物として以下のものが挙
げられる。 (A‐9) 含フツ素スルホベタイン型界面活性剤 一般式 〔但し、式中のRfは酸素原子を含んでいても
よい炭素数が3〜20のフツ素化脂肪族基または
フツ素化脂環族基を、Zは二価の連結基を、
Q1は(−CH2)−l、(−CH2)−nO(−CH2)−oまたは
(−CH2)−pO(−CH2)−2O(−CH2)−q (但し、lは1〜6なる整数であり、mおよび
nはそれぞれ2〜6なる整数であり、pおよび
qはそれぞれ2ないし3であるものとする。) なる二価の連結基を、Q2は(−CH2)−l
【式】または(−CH2CH2O)−r CH2CH2− (但し、rは1〜3なる整数であるものとし、
lは前出の通りである。 なる二価の連結基を、R1およびR2はそれぞれ
炭素数が1〜8なるアルキル基、1〜3個のエ
ーテル酸素を含むアルキル基もしくはアルケニ
ル基、またはベンジル基、あるいは(−
CH2CH2O)−sH (但し、sは1〜11なる整数であるものとす
る。) なる一価の基を表わすものとする。〕 で示される含フツ素スルホベタイン型界面活性
剤。 これらの具体的化合物として以下のものが挙
げられる。 前述A−1〜A−9のM、M1、M2、M3はそ
れぞれ水素原子又は無機もしくは有機のカチオン
を表わし、例えばLi、Na、K、Ca、
Mg、〔N(H)s(R)t〕 (但し、Rは炭素数1〜4のアルキル基またはヒ
ドロキシエチル基、sおよびtは0〜4の整数で
s+t=4を満たすものを表わす。)、または
【式】が好ましい。又Xは無機または有 機のアニオンであり、例えばOH、Cl、
Br、I、ClO4、1/2SO4、CH2SO4
NO3、CH3COOまたはリン酸基等が好まし
い。 (A‐10) その他の界面活性剤
【表】 本発明において、アニオン性親水基含有界面活
性剤(A)と、カチオン性水溶性高分子物質(B)及び多
塩基酸化合物(C)から成る配合物の合計(B)+(C)との
配合比の好ましい領域は、両成分の組み合わせに
より変化するが、一般に重量比で(A):(B)+(C)が
2:1〜1:50であり、より好ましくは1:1〜
1:10である。アニオン性親水基含有界面活性剤
(A)に対する該配合用組成物の配合割合が低すぎる
と、アニオン性親水基含有界面活性剤(A)との間に
形成される錯体が水不溶性となり起泡性が著しく
損われる。配合比が上記好適領域以上であつて
も、起泡性、耐焔性、耐熱性、耐液性等の発現に
は著しい妨げとはならないが、消火薬剤原液ある
いは希釈液の粘度が著しく増大し、商品価値を失
うことになる。 本発明に係る消火薬剤は、原液、希釈液いずれ
の状態においても溶解安定性に優れ、長期保存性
に卓越している。組成物の優れた溶解性および低
粘性から希釈倍率の高い濃厚原液が容易に製造で
きる。希釈比3%型原液の動粘度は、20℃におい
て100cst以下におさめることができ、実用上の取
扱い性に優れている。また、カチオン性水溶性高
分子物質(B)の添加が少量で済むことから性能を損
うことなく消火薬剤原液の凝固点を−5℃以下に
することが可能である特徴を有している。 本発明の消火剤において前記界面活性剤成分お
よび水溶性高分子に加えて必要により各種添加剤
を加えることができる。添加剤として付加的泡安
定剤、凝固点降下剤、防錆剤、PH調整剤等が挙げ
られる。付加的泡安定剤は、主に発泡倍率を調節
するために添加され、非イオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、ポリエチレングリコール、ポリ
ビニルアルコール等がある。凝固点降下剤として
は、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、セロソルブ類、カルビトール類、低級アルコ
ールあるいは尿素などがある。防錆剤、PH調整剤
は当該業界周知の種々のものを使用し得る。 本発明の消火剤は公知の方法で、即ち空気、炭
酸ガス、窒素、ジフロロジクロロメタンのような
低沸点フロロカーボン類または他の適当な不燃気
体を吹き込むか混ぜることによつて適用できる。 また本発明の消火薬剤原液の粘度が比較的低い
ので、濃厚原液を備蓄タンクに貯蔵し、使用時に
通常の方法、例えば消火装置または泡ノズルに至
る途中から水流中に吸い込ませることにより希釈
度を調節し、空気等の不燃気体を吹き込むか混合
することによつて発泡させ、火明の上方または表
面下より泡を放射または送り込む方法により適用
することもできる。 またさらに、本発明の消火薬剤は、耐液性、耐
焔性、耐熱性に加えて、起泡性もに優れているこ
とから、濃厚原液もしくは低希釈度水溶液を、燃
焼油面に直接注入することによる、天ぷら油また
はサラダ油等の火災の窒息もしくは冷却消火に適
している。また本発明の消火薬剤は希釈溶解安定
性にも優れていることから、希釈液をスプレー缶
に充填して、簡易型家庭用初期消火剤としても使
用することができる。 次に実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。以下の実施例及び比較例で%は全て重量パー
セントを表わす。 実施例 1〜201 界面活性剤A−1〜10 3% カチオン性水溶性高分子B−I〜 6% 多塩基酸C−1〜32 4% エチレングリコール 15% ブチルカルビトール 15% 水 57% 界面活性剤A−1〜10、カチオン性水溶性高分
子B−I〜(下記に示す分子量を有する)、そ
して多塩基酸化合物C−1〜32について、上記の
割合で混合撹拌し、微量の5(N)塩酸を加え、
PHを7.5に調節した。得られた消火剤(3%型原
液)の性状を表−1に示す。 分子量 B−I 4万〜 7万 〃 3万〜 7万(部分アシル化物
【式】 〃 9000〜 1万 〃V 1万〜 1.2万 〃 4000〜8000 〃 7000〜9000 〃 7500〜9500
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 次に実施例1〜201の本発明消火薬剤について
自治省令第26号記載の方法に基づき消火実験を行
つた。比較例として、前記実施例の各消火薬剤組
成物から、本発明の特徴づける物質である多塩基
酸化合物(C)を除去し、界面活性剤の割合を増加し
た以外実施例の物質と同一で、その組成割合は下
記のとうりである。 界面活性剤A−1〜10 5% カチオン性水溶性高分子B−I〜 6% エチレングリコール 15% ブチルカルビトール 15% 水 59% 又、チキソトロピー性水溶性高分子物質配合型
消火剤(フツ素系界面活性剤含有、市販品)の消
火実験も併せて行い結果を表−3に示した。実験
方法の概要は次の通りである。即ち、火災規模は
燃焼面積2m2のB−20模型を使用し、燃料を200
仕込んだ、予燃時間は5分とした。消火剤原液
を消火用水にて希釈したのち耐圧容器に充填し、
窒素圧7.0Kg/cm2にて水成膜泡消火剤試験用標準
発泡ノズルを通して泡立て燃焼液面に泡を供給し
た。吐出速度10/mm、全吐出時間を5分とし
た。結果を表−2に示す。
【表】
【表】
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【表】
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【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 202〜237 表−4に耐液性テストと、泡が液体に還元する
までの時間(Drainage time)の測定結果を示
す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アニオン性親水基含有界面活性剤(A)と、カチ
    オン性水溶性高分子物質(B)と、炭素数3〜24の多
    塩基酸化合物(C)とを含有して成る水成泡消火薬
    剤。 2 アニオン性親水基含有界面活性剤(A)が、アニ
    オン性親水基として、−COO、−SO3、−
    OSO3、−OPO(OH)Oまたはこれらを組み
    合わせた基を含有した界面活性剤か、該アニオン
    性親水基とカチオン性親水基を同時に含有する両
    性界面活性剤である特許請求の範囲第1項記載の
    水成泡消火薬剤。 3 アニオン性親水基含有界面活性剤(A)が疎水基
    として炭素数3〜20のフツ素化脂肪族基を有する
    含フツ素界面活性剤である特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の水成泡消火薬剤。 4 カチオン性水溶性高分子物質(B)がポリエチレ
    ンイミン及びその誘導体である特許請求の範囲第
    1項、第2項または第3項記載の水成泡消火薬
    剤。 5 (B)、(C)各成分の重量割合が、5:1〜1:3
    である特許請求の範囲第1項、第2項、第3項ま
    たは第4項記載の消火薬剤配合用組成物。 6 (A)と(B)+(C)の重量割合が、2:1〜1:50で
    ある特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項または第5項に記載の水成泡消火薬剤。
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