以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
[第1実施例]
<電子部品装着装置の構成>
図1に、電子部品装着装置10を示す。電子部品装着装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に並んで配設された2つの装着機16とを有している。なお、以下の説明では、装着機16の並ぶ方向をX軸方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称し、X軸方向とY軸方向と直行する方向、つまり、上下方向をZ軸方向と称する。
各装着機16は、主に、装着機本体20、搬送装置22、装着ヘッド移動装置(以下、「移動装置」と略す場合がある)23、第1供給装置24、装着ヘッド25、ノズルステーション26、第2供給装置(図2参照)27、ケース交換ユニット(図9参照)28、制御装置(図13参照)29を備えている。装着機本体20は、フレーム部30と、そのフレーム部30に上架されたビーム部32とによって構成されている。
搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム部30に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ(図13参照)46によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送する。また、回路基板は、所定の位置において、基板保持装置(図13参照)48によって固定的に保持される。なお、2つのコンベア装置40,42を区別する場合には、第1コンベア装置40、第2コンベア装置42と区別して記載する場合がある。
移動装置23は、XYロボット型の移動装置である。移動装置23は、スライダ50をX軸方向にスライドさせる電磁モータ(図13参照)52と、Y軸方向にスライドさせる電磁モータ(図13参照)54とを備えている。スライダ50には、装着ヘッド25が取り付けられており、その装着ヘッド25は、2つの電磁モータ52,54の作動によって、フレーム部30上の任意の位置に移動する。
第1供給装置24は、フィーダ型の供給装置であり、テープフィーダ70を有している。フレーム部30には、載置台72が設けられており、その載置台72には、Y軸方向に延びる複数のレール74が形成されている。そして、それら複数のレール74のうちの任意のものに、テープフィーダ70が着脱可能に装着される。また、テープフィーダ70は、テープ化部品を巻回させた状態で収容している。テープ化部品は、電子部品がテーピング化されたものである。そして、テープフィーダ70は、送出装置(図13参照)76によって、テープ化部品を送り出す。これにより、テープフィーダ70は、テープ化部品の送り出しによって、電子部品を供給位置において供給する。
装着ヘッド25は、搬送装置22によって保持された回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド25は、図2に示すように、装着ユニット78を複数備えており、それら複数の装着ユニット78の先端部の各々に、吸着ノズル80が着脱可能に装着される。複数の装着ユニット78は、ユニット保持体82の外周部に、等角度ピッチで、軸方向が垂直となる状態に保持されており、各装着ユニット78の先端部に装着された吸着ノズル80が、ユニット保持体82の下面から下方に向かって延び出している。各吸着ノズル80は、正負圧供給装置(図13参照)86に接続されており、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。
ユニット保持体82は、装着ヘッド25のヘッド本体88によって回転可能に保持されており、保持体回転装置90によって、任意の角度に回転可能とされている。これにより、複数の装着ユニット78を、ユニット保持体82の回転軸心を中心に、任意の角度に回転させることが可能となっている。
また、各装着ユニット78は、自身の軸心周りに回転可能にユニット保持体82によって保持されており、装着ヘッド25は、各装着ユニット78を軸心回りに自転させるユニット自転装置92を有している。ユニット自転装置92は、複数の装着ユニット78の上端に設けられた複数の歯車(図示省略)と、それら複数の歯車と噛合する1つの歯車(図示省略)とから構成されており、その1つの歯車の回転により、複数の歯車が回転することで、各装着ユニット78が、各々の軸心回りに同時に回転する。これにより、各装着ユニット78によって吸着保持された電子部品の保持姿勢を変更することが可能とされている。
さらに、各装着ユニット78の上端部には、カムフォロアとして機能するローラ96が設けられており、各ローラ96は、ヘッド本体88に固定されたカム97のカム面に係合している。このカム面は、周方向における高さが変化する構造とされている。また、各装着ユニット78は、ユニット保持体82に上下方向に移動可能に保持されている。これにより、ユニット保持体82の回転に伴って、装着ユニット78が上下方向に移動する。
また、装着ヘッド25は、装着ユニット78の複数の停止位置のうちの装着ユニット78の最も下方の停止位置である第1ステーションにおいて、装着ユニット78を上下方向に移動させる第1昇降装置(図13参照)98と、装着ユニット78の複数の停止位置のうちの第1ステーションと異なる停止位置である第2ステーションにおいて、装着ユニット78を上下方向に移動させる第2昇降装置100とを備えている。これにより、電子部品の装着時,吸着時等に装着ユニット78、つまり、吸着ノズル80が、上下方向に移動させられる。なお、第1ステーションに位置する装着ユニット78の吸着ノズル80によって、回路基板への電子部品の装着と、第1供給装置24から供給される電子部品の吸着保持とが実行される。また、第2ステーションに位置する装着ユニット78の吸着ノズル80によって、第2供給装置27から供給される電子部品の吸着保持が実行される。
ノズルステーション26は、図1に示すように、ノズルトレイ102を有している。ノズルトレイ102には、複数の吸着ノズル80が収容されている。このノズルステーション26では、装着ヘッド25に取り付けられている吸着ノズル80と、ノズルトレイ102に収容されている吸着ノズル80との交換等が自動で行われるが、ノズルステーション26は、装着ヘッド25に取り付けられている吸着ノズル80と、ノズルトレイ102に収容されている吸着ノズル80との交換する手法は公知であるため、説明を省略する。
第2供給装置27は、所謂、バルクフィーダであり、装着ヘッド25のヘッド本体88に固定されている。これにより、第2供給装置27は、移動装置23によって、装着ヘッド25とともに、フレーム部30上の任意の位置に移動可能とされている。第2供給装置27は、部品ケース106と部品送出装置108とにより構成されている。以下に、部品ケース106および部品送出装置108について、詳しく説明する。
部品ケース106は、図2乃至図4に示すように、ハウジング110とアーム部材112とによって構成されている。アーム部材112は、第1アーム部114と第2アーム部116と第3アーム部118とに区分けされる。第1アーム部114は、第2昇降装置100によって昇降する装着ユニット78の吸着ノズル80の下方に向かって延び出している。また、第2アーム部116は、第1アーム部114と同一平面内で直交しており、第3アーム部118は、第1アーム部114と同一平面内で直交し、第2アーム部116と反対の方向へ延び出している。そして、アーム部材112は、第2アーム部116において、ハウジング110の下面に固定されている。
また、ハウジング110は、第1ケース部材120と、第2ケース部材122と、カバー124とによって構成されている。第1ケース部材120と第2ケース部材122とは、板厚の平板状とされており、互いの面を合わせた状態で立設されている。第1ケース部材120の第2ケース部材122に合わせられる合わせ面125と反対側の面126には、図3でのAA線における断面図である図5に示すように、凹部128が形成されている。その凹部128の内部には、回転盤130が配設されている。また、カバー124は、板薄の平板状とされており、凹部128を塞ぐように、第1ケース部材120の面126に固定されている。これにより、回転盤130は、第1ケース部材120とカバー124とによって挟まれた状態で凹部128内に収容されている。なお、回転盤130の外周部には、複数の歯131が等間隔で形成されている。また、回転盤130が収容される凹部128は、第1ケース部材120の上端において開口している。
また、回転盤130は、円盤形状とされており、第1ケース部材120とカバー124とに固定された軸132により回転可能に軸支されている。回転盤130には、図3でのBB線における断面図である図6に示すように、第1ケース部材120と対向する面に永久磁石140が埋め込まれている。永久磁石140は、図3に示すように、回転盤130の外縁部に近い箇所に10個、埋め込まれており、10個の永久磁石140は10等配に位置している。
また、第1ケース部材120の合わせ面125には、溝142が形成されている。溝142は、図3に示すように、円環状溝部144と上下方向溝部146とに区分けされる。円環状溝部144は、回転盤130の回転軸線を中心とする部分円環形状である。上下方向溝部146は、円環状溝部144の端部から連続し、概して上下方向に延びる
円環状溝部144は、回転盤130の回転に伴う永久磁石140の旋回軌跡に沿った位置に形成されている。円環状溝部144は、永久磁石140の旋回軌跡の最下端から回転盤130の正回転での回転方向に延び出し、永久磁石140の旋回軌跡の最上端を経由して、最前端(アーム部材112側の端)に至っている。一方、上下方向溝部146は、円環状溝部144の下方に延び出した最前端から連続し、下方に延び出している。そして、前方(アーム部材112に向かう方向)に向かって湾曲し、概して水平な状態で第1ケース部材120の前方の側面に開口している。
その溝142の内部には、電子部品が収容される。溝142の深さは、図6に示すように、電子部品150の高さより僅かに深くされており、溝142の幅は、電子部品150の幅より僅かに大きくされている。そして、電子部品150は、それの幅方向が溝142の幅方向となる姿勢で溝142の内部に収容されている。
また、第2ケース部材122は、図5に示すように、第1ケース部材120の合わせ面125に積層されている。第2ケース部材122の第1ケース部材120に積層される面には、凹部154が形成されている。凹部154は、図3に示すように、概して半円形状とされており、円環状溝部144の一部、具体的には、円環状溝部144の最下端から後方に延び出し、最上端に至る部分を覆っている。そして、第2ケース部材122の凹部154を覆うように、第2ケース部材122と第1ケース部材120とが積層されている。これにより、第2ケース部材122の凹部154と第1ケース部材120の合わせ面125とによって、収納部156が区画され、その収納部156に電子部品が収容される。
なお、電子部品が収納される収納部156は、第2ケース部材122の上面および下面に開口しており、それぞれの開口には、シャッタ157,158が設けられている。各シャッタ157,158は開閉可能とされており、シャッタ157を開けることで、収納部156内に電子部品を補充し、シャッタ158を開けることで、収納部156から電子部品を部品ケース106の外部に排出することが可能となっている。
また、アーム部材112の上面には、図4に示すように、溝166が形成されている。その溝166の基端部は、第1ケース部材120に形成された上下方向溝部146の先端部に接続されている。溝166は、第1アーム部114に向かって湾曲されており、第1アーム部114の端面まで延び出している。その端面付近の溝166の内部には、停止部材167が立設されており、その停止部材167によって溝166内を送り出されてきた電子部品が停止させられる。つまり、停止部材167が立設された箇所が、第2供給装置27の電子部品の供給位置となる。
なお、部品ケース106は、装着ヘッド25のヘッド本体88に着脱可能に装着される。詳しくは、装着ヘッド25のヘッド本体88には、図2に示すように、部品ケース106を装着するための装着部180が形成されている。装着部180は、部品ケース106のハウジング110の外寸より僅かに大きな空間とされており、ヘッド本体88の下端面に開口している。そして、部品ケース106のハウジング110が、ヘッド本体88の下端面の開口から装着部180に挿入されることで、部品ケース106が装着部180に装着される。
なお、部品ケース106は、1対のクランプ装置184,186によって、装着部180に装着された状態でロックされる。詳しくは、各クランプ装置184,186は、装着ヘッド25のヘッド本体88に配設されており、クランプ装置184は、装着部180に装着された部品ケース106のアーム部材112の先端部と対向し、クランプ装置186は、装着部180に装着された部品ケース106のアーム部材112の反対側の端部と対向している。
各クランプ装置184,186は、図7に示すように、クランプ爪188とエアシリンダ190とを有している。クランプ装置184のクランプ爪188は、装着部180に装着された部品ケース106のアーム部材112の先端部に向かって回動可能に配設されており、クランプ装置186のクランプ爪188は、装着部180に装着された部品ケース106のアーム部材112と反対側の端部に向かって回動可能に配設されている。そして、各クランプ装置184,186のエアシリンダ190が伸長することで、各クランプ装置184,186のクランプ爪188が部品ケース106に向かって回動し、各クランプ装置184,186のエアシリンダ190が収縮することで、各クランプ装置184,186のクランプ爪188が部品ケース106から離れる方向に回動する。
このような構造により、各クランプ装置184,186のエアシリンダ190が伸長することで、図8に示すように、クランプ装置184のクランプ爪188が、部品ケース106のアーム部材112の先端部に形成された係合部192に係合し、クランプ装置186のクランプ爪188が、部品ケース106のハウジング110の後端部に形成された係合部194に係合する。これにより、部品ケース106は、1対のクランプ装置184,186によって、装着部180に装着された状態でロックされる。また、各クランプ装置184,186のエアシリンダ190が収縮することで、図7に示すように、クランプ装置184のクランプ爪188の係合部192への係合が解除され、クランプ装置186のクランプ爪188の係合部194への係合が解除される。これにより、1対のクランプ装置184,186によるロックが解除され、部品ケース106が装着部180から取り外し可能な状態となる。
また、装着部180に装着された状態の部品ケース106では、部品送出装置108の作動により、回転盤130が回転する。詳しくは、部品送出装置108は、図7に示すように、2つの歯車200,202と電磁モータ204とを有している。歯車200は、装着部180の上方において、装着ヘッド25のヘッド本体88により回転可能に保持されており、装着部180に装着された部品ケース106の回転盤130の歯131と噛合する。また、歯車202は、歯車200の上方において、ヘッド本体88により回転可能に保持されており、歯車200と噛合している。そして、電磁モータ204の駆動により、歯車202が回転する。これにより、装着部180に装着された状態の部品ケース106では、部品送出装置108の作動により、回転盤130が回転する。なお、回転盤130は、部品送出装置108の作動により、図3での反時計回りに回転し、その回転方向を、回転盤130の正回転方向と記載する場合がある。
このような構造により、第2供給装置27では、収納部156にバラバラの状態で収容された電子部品が、溝142,溝166において1列に整列され、供給位置まで送り出される。具体的には、部品ケース106のハウジング110に形成された溝142では、その溝142の円環状溝部144の一部が、第2ケース部材122の凹部154によって覆われている。このため、円環状溝部144の凹部154によって覆われている一部は、凹部154の内部、つまり、収納部156に開口している。また、円環状溝部144は、上述したように、永久磁石140の旋回軌跡に沿って形成されている。このため、収納部156に収容されている電子部品は、永久磁石140の磁力によって、円環状溝部144の内部に収容される。そして、回転盤130が部品送出装置108の作動により正回転方向に回転することで、円環状溝部144内に収容された電子部品が回転盤130の回転方向に移動する。この際、円環状溝部144の内部で、複数の電子部品が1列に整列された状態となる。
回転盤130が更に正回転方向に回転すると、円環状溝部144内の電子部品が、上下方向溝部146に向かって送り出される。そして、上下方向溝部146に送り出された電子部品は、重力によって下方に移動する。さらに、上下方向溝部146には、エア溝160から下方に向かってエアが噴出されているため、上下方向溝部146に送り出された電子部品は、上下方向溝部146内に噴出されるエアによって、上下方向溝部146の内部を通って、アーム部材112の溝166にまで送り出される。
アーム部材112の溝166に送り出された電子部品は、さらに、エア溝168,170から溝166内に噴出されるエアによって、第1アーム部114の端面に向かって送り出される。そして、電子部品は、溝166内に立設された停止部材167に当接する。このようにして、装着部180に装着された部品ケース106では、バラバラの状態で収容されていた複数の電子部品が、1列に整列された状態で供給位置まで送り出される。そして、供給位置に送出された電子部品は、第2昇降装置100により昇降する装着ユニット78、つまり、第2ステーションに位置する装着ユニット78の吸着ノズル80によって吸着保持される。
また、ケース交換ユニット28は、第2供給装置27の装着部180に装着された部品ケース106を交換するためのユニットであり、2台のケース交換装置(図9参照:図では1台のケース交換装置のみが図示されている)210,212によって構成されている。各ケース交換装置210,212は、図9に示すように、交換装置本体220と、ケース移動装置222と、ケース昇降ユニット(図10及び図11参照)224と、部品補給装置226とを含む。
交換装置本体220は、概して矩形の箱形状をなし、テープフィーダ70が装着される載置台72のレール74に着脱可能に装着される。ケース移動装置222は、ガイドレール230と、スライダ231と、無端ベルト232と、複数のプーリ234と、電磁モータ236とを含む。ガイドレール230は、交換装置本体220の内部において、交換装置本体220の長手方向、つまり、Y軸方向に延びるように配設されており、スライダ231が、ガイドレール230によりスライド可能に保持されている。無端ベルト232は、Y軸方向に延びるように配設されており、両端部において、複数のプーリ234に巻き掛けられている。そして、それら複数のプーリ234のうちの1個のプーリ234が電磁モータ236の駆動により回転する。また、スライダ231が、無端ベルト232に係合されている。このような構造により、電磁モータ236の駆動によって、プーリ234が無端ベルト232とともに回転することで、スライダ231が、交換装置本体220の内部において、ケース交換位置(図9でスライダ231が実線で図示された位置)と補給位置(図9でスライダ231が2点鎖線で図示された位置)との間で移動する。
ケース昇降ユニット224は、図10及び図11に示すように、1対のケース昇降装置240,242を有している。それら1対のケース昇降装置240,242は、スライダ231の上面に、Y軸方向に並んだ状態で配設されている。各ケース昇降装置240,242は、1対のガイドロッド250と、昇降台252と、ケース保持部253と、昇降機構254と、電磁モータ256とを含む。
1対のガイドロッド250は、スライダ231の上面に、Y軸方向に離間した状態で立設されており、昇降台252が、1対のガイドロッド250によって上下方向にスライド可能に保持されている。ケース保持部253は、部品ケース106を保持するものであり、昇降台252の上面に固定されている。また、昇降機構254は、ラック260と、ピニオン262とにより構成されている。ラック260は、上下方向に延びる姿勢で昇降台252に固定されており、そのラック260にピニオン262が噛合されている。そして、ピニオン262が、電磁モータ256の駆動により回転する。このような構造により、各ケース昇降装置240,242では、ピニオン262の回転により、ラック260が昇降し、ラック260に固定された昇降台252が、ケース保持部253と共に昇降する。なお、図12には、1対のケース昇降装置240,242のうちのケース昇降装置240によって、ケース保持部253に保持された部品ケース106が上昇する様子が図示されている。
部品補給装置226は、図9に示すように、補給位置に移動しているスライダ231の上方に配設されている。部品補給装置226は、部品ケース106のシャッタ157を開放し、開放した開口から収納部156に電子部品を投入する装置であり、補給位置のスライダ231のケース保持部253に保持されている部品ケース106に電子部品を補給する。なお、ケース交換装置210の部品補給装置226により補給される電子部品と、ケース交換装置212の部品補給装置226により補給される電子部品とは異なっており、ケース交換装置210の部品補給装置226により補給される電子部品をA部品と記載し、ケース交換装置212の部品補給装置226により補給される電子部品をB部品と記載する。
このような構造により、ケース交換ユニット28のケース交換装置210,212では、第2供給装置27の装着部180に装着された部品ケース106が交換されるとともに、部品ケース106に電子部品が補給される。具体的に、A部品が収容された部品ケース106が、第2供給装置27の装着部180に装着されており、その部品ケース106を、B部品が収容された部品ケース106に交換される場合について、以下に説明する。
ケース交換ユニット28のケース交換装置210では、1対のケース保持部253のうちの少なくとも一方のケース保持部253により部品ケース106が保持されていない状態で、スライダ231が、ケース移動装置222の作動によりケース交換位置に移動される。また、ケース交換装置212では、B部品が収容された部品ケース106が、1対のケース保持部253のうちの少なくとも一方のケース保持部253により保持されている状態で、スライダ231が、ケース交換位置に移動される。
また、第2供給装置27では、装着部180に部品ケース106が装着されており、その部品ケース106には、A部品が収容されている。そして、部品ケース106が装着された装着部180が、ケース交換装置210の部品ケース106が保持されていないケース保持部253の上方に位置するように、第2供給装置27が、移動装置23の作動により移動される。次に、ケース交換装置210において、装着部180の下方位置するケース保持部253の昇降台252が上昇される。この際、第2供給装置27において、クランプ装置184,186の作動により、クランプ爪188が部品ケース106から離間する方向に回動し、クランプ爪188による部品ケース106のロックが解除される。これにより、装着部180に装着されていた部品ケース106、つまり、A部品が収容されている部品ケース106が、ケース交換装置210のケース保持部253に受け渡され、そのケース保持部253により部品ケース106が保持される。そして、部品ケース106を保持したケース保持部253の昇降台252が下降される。
続いて、ケース交換装置210のケース保持部253への部品ケース106の受け渡しにより、部品ケース106が装着されていない装着部180が、ケース交換装置212の部品ケース106が保持されているケース保持部253の上方に位置するように、第2供給装置27が、移動装置23の作動により移動される。そして、ケース交換装置212において、装着部180の下方位置するケース保持部253の昇降台252が上昇され、そのケース保持部253に保持されている部品ケース106が第2供給装置27の装着部180の内部に挿入される。この際、第2供給装置27において、クランプ装置184,186の作動により、クランプ爪188が部品ケース106に接近する方向に回動し、クランプ爪188により部品ケース106がロックされる。これにより、B部品が収容されている部品ケース106が装着部180に装着される。このように、ケース交換ユニット28では、第2供給装置27の装着部180に装着された部品ケース106が交換される。
また、ケース交換装置210において、第2供給装置27の装着部180から受け渡された部品ケース106にA部品が補給される際には、載置台72が下降された状態で、スライダ231がケース交換位置から補給位置に移動される。そして、補給位置において、部品補給装置226が、装着部180から受け渡された部品ケース106のシャッタ157を開放し、開放した開口から収納部156にA部品を投入する。これにより、第2供給装置27から受け渡された部品ケース106に、A部品が補給される。
また、制御装置29は、図13に示すように、コントローラ300および複数の駆動回路302を備えている。複数の駆動回路302は、上記電磁モータ46,52,54,204,236,256、基板保持装置48、送出装置76、正負圧供給装置86、保持体回転装置90、ユニット自転装置92、第1昇降装置98、第2昇降装置100、エアシリンダ190に接続されている。コントローラ300は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路302に接続されている。これにより、搬送装置22、移動装置23等の作動が、コントローラ300によって制御される。また、コントローラ300は、記憶領域306を備えている。記憶領域306は、装着作業を実行するためのプログラムを記憶しており、コントローラ300は、そのプログラムに従って装着作業を実行する。
<装着機の作動>
装着機16では、上述した構成によって、搬送装置22に保持された回路基板に対して電子部品の装着作業が行われる。装着機16では、種々の部品を回路基板に装着することが可能であるが、第2供給装置27により供給される電子部品を回路基板に装着する場合について、以下に説明する。
具体的には、コントローラ300の指令により、回路基板が、コンベア装置40,42によって作業位置まで搬送され、その位置において、基板保持装置48によって保持される。また、第2供給装置27では、コントローラ300の指令により、部品送出装置108の作動が制御され、部品ケース106に収納されている電子部品が供給位置において供給される。そして、装着ヘッド25の第2ステーションに位置する装着ユニット78が、第2昇降装置100によって下降され、その装着ユニット78の吸着ノズル80によって電子部品が吸着保持される。続いて、装着ヘッド25は、コントローラ300の指令により、回路基板の上方に移動し、保持している電子部品を回路基板に装着する。
このように、装着機16では、第2供給装置27により供給された電子部品が回路基板に装着される。また、装着機16では、上述したように、ケース交換ユニット28によって、第2供給装置27の装着部180に装着される部品ケース106を、A部品を収納する部品ケース106と、B部品を収納する部品ケース106とで交換することが可能となっている。このため、回路基板にA部品とB部品とを装着することが可能である。ただし、従来の手法に従って、回路基板にA部品とB部品とを装着していては、部品ケース106の交換作業の回数が多くなり、回路基板の生産時間が長くなる虞がある。特に、装着機16は、1対のコンベア装置40,42により回路基板が搬送される作業機、所謂、デュアルレーンの作業機であるため、顕著に生産時間が長くなる虞がある。
具体的には、従来の手法では、基板に対する装着作業を実行するためのプログラムとして、部品の装着順が1パターンのみに設定されたプログラムが記憶されており、そのプログラムに従って装着作業が実行されていた。つまり、例えば、回路基板へのA部品およびB部品の装着作業のプログラムとして、1枚の回路基板に対して、A部品の装着作業の後に、B部品の装着作業が実行されるプログラムが記憶されている。そのプログラムに従って装着作業が実行される場合について、以下に説明する。
まず、第2供給装置27の装着部180には、A部品を収納する部品ケース106が装着されている。そして、その第2供給装置27によってA部品が供給され、そのA部品が、第1コンベア装置40により保持された回路基板(以下、「第1回路基板」と記載する場合がある)に装着される。次に、第2供給装置27の装着部180に装着されている部品ケース106が、A部品を収納する部品ケース(以下、「A部品収納ケース」と記載する場合がある)からB部品を収納する部品ケース(以下、「B部品収納ケース」と記載する場合がある)に交換される。つまり、A部品収納ケースが、ケース交換装置210において、装着部180から取り外され、B部品収納ケースが、ケース交換装置212において、装着部180に装着される。
また、A部品の寸法とB部品の寸法とが大きく異なる場合には、部品ケース106の交換作業だけでなく、吸着ノズル80の交換作業も行われる。つまり、A部品の装着作業時には、第2供給装置27の装着ユニット78には、A部品の寸法に応じた吸着ノズル80が装着されているが、B部品の装着作業を実行するために、装着ユニット78に装着される吸着ノズル80が、A部品の寸法に応じた吸着ノズル(以下、「A部品用ノズル」と記載する場合がある)からB部品の寸法に応じた吸着ノズル(以下、「B部品用ノズル」と記載する場合がある)に交換される。つまり、ノズルステーション26において、A部品用ノズルが、装着ユニット78から取り外されて、ノズルトレイ102に載置され、B部品用ノズルが、ノズルトレイ102から取り出され、装着ユニット78に装着される。
そして、A部品収納ケースからB部品収納ケースへの交換作業、及び、A部品用ノズルからB部品用ノズルへの交換作業が完了すると、第2供給装置27によってB部品が供給され、そのB部品が、第1回路基板に装着される。これにより、第1回路基板への装着作業が完了し、その回路基板が搬出される。なお、回路基板の搬出に伴って、第1コンベア装置40によって、新たな回路基板が搬入される。
また、第1コンベア装置40により保持された回路基板への装着作業が完了すると、第2コンベア装置42により保持された回路基板(以下、「第2回路基板」と記載する場合がある)への装着作業を実行するべく、第2供給装置27の装着部180に装着されている部品ケース106が、B部品収納ケースからA部品収納ケースに交換される。また、装着ユニット78に装着される吸着ノズル80が、B部品用ノズルからA部品用ノズルに交換される。
そして、B部品収納ケースからA部品収納ケースへの交換作業、及び、B部品用ノズルからA部品用ノズルへの交換作業が完了すると、第2供給装置27によってA部品が供給され、そのA部品が、第2回路基板に装着される。次に、第2供給装置27の装着部180に装着されている部品ケース106が、A部品収納ケースからB部品収納ケースに交換され、装着ユニット78に装着される吸着ノズル80が、A部品用ノズルからB部品用ノズルに交換される。そして、第2供給装置27によってB部品が供給され、そのB部品が、第2回路基板に装着される。これにより、第2回路基板への装着作業が完了し、その回路基板が搬出される。なお、回路基板の搬出に伴って、第2コンベア装置42によって、新たな回路基板が搬入される。
そして、第2回路基板への装着作業が完了すると、第1回路基板への装着作業が実行される。つまり、第1回路基板への装着作業と、第2回路基板への装着作業とが繰り返し実行され、各装着作業時には、A部品,B部品の順番で、電子部品が回路基板に装着される。このような手法で装着作業が実行される際には、図14に示すように、電子部品が装着される毎に、部品ケース106及び吸着ノズル80の交換作業が実行される。つまり、第1回路基板へのA部品及びB部品の装着作業と、第2回路基板へのA部品及びB部品の装着作業とを、それぞれ1回行う際に、部品ケース106及び吸着ノズル80の交換作業を4回も行う必要がある。このように、頻繁に交換作業を行っていては、回路基板の生産時間が長くなり、生産効率が低下する。特に、交換作業として、部品ケース106と吸着ノズル80との2種類の交換作業を行う場合には、生産効率の低下が著しい。
このようなことに鑑みて、装着機16では、基板に対する装着作業を実行するためのプログラムとして、部品の装着順が異なる複数のプログラムが、コントローラ300の記憶領域306に記憶されている。そして、第1回路基板と第2回路基板との一方に最後に装着された電子部品と同じ種類の電子部品が、第1回路基板と第2回路基板との他方に最初に装着されるように設定されたプログラムが、複数のプログラムから選択され、その選択されたプログラムに従って装着作業が実行される。つまり、例えば、第1回路基板の装着作業の後に第2回路基板の装着作業が実行される場合に、第1回路基板の装着作業から第2回路基板の装着作業に切り換えられる直前に装着部180に装着された部品ケース106の部品、言い換えれば、第1回路基板の装着作業から第2回路基板の装着作業に切り換えられる直前に第1回路基板に装着された部品が、第2回路基板に最初に装着されるように設定されたプログラムが、複数のプログラムから選択され、その選択されたプログラムに従って装着作業が実行される。
具体的には、回路基板へのA部品およびB部品の装着作業のプログラムとして、1枚の回路基板に対して、A部品の装着作業の後に、B部品の装着作業が実行されるプログラム(以下、「AB装着順プログラム」と記載する場合がある)と、B部品の装着作業の後に、A部品の装着作業が実行されるプログラム(以下、「BA装着順プログラム」と記載する場合がある)とが記憶されている。そして、第2供給装置27の装着部180に、A部品収納ケースが装着されており、装着ユニット78にA部品用吸着ノズルが装着されている場合には、AB装着順プログラムに従って第1回路基板の装着作業が実行される。この際、第2供給装置27によってA部品が供給され、そのA部品が、第1回路基板に装着される。
次に、第2供給装置27の装着部180に装着されている部品ケース106が、A部品収納ケースからB部品収納ケースに交換され、装着ユニット78に装着される吸着ノズル80が、A部品用ノズルからB部品用ノズルに交換される。そして、第2供給装置27によってB部品が供給され、そのB部品が、第1回路基板に装着される。これにより、第1回路基板への装着作業が完了し、その回路基板が搬出される。なお、回路基板の搬出に伴って、第1コンベア装置40によって、新たな回路基板が搬入される。
続いて、第2回路基板の装着作業では、直前の第1回路基板の装着作業時の最後にB部品が第1回路基板に装着されたため、B部品の装着作業を最初に実行するプログラム、つまり、BA装着順プログラムが選択され、BA装着順プログラムに従って第2回路基板の装着作業が実行される。この際、第2供給装置27によってB部品が供給され、そのB部品が、第2回路基板に装着される。つまり、第1回路基板の装着作業から第2回路基板の装着作業に切り換えられる際において、部品ケース106及び吸着ノズル80の交換作業を行うことなく、第2回路基板にB部品が装着される。そして、第2回路基板にB部品が装着されると、第2回路基板にA部品を装着するべく、第2供給装置27の装着部180に装着されている部品ケース106が、B部品収納ケースからA部品収納ケースに交換され、装着ユニット78に装着される吸着ノズル80が、B部品用ノズルからA部品用ノズルに交換される。
そして、第2供給装置27によってA部品が供給され、そのA部品が、第2回路基板に装着される。これにより、第2回路基板への装着作業が完了し、その回路基板が搬出される。なお、回路基板の搬出に伴って、第2コンベア装置42によって、新たな回路基板が搬入される。そして、第2回路基板への装着作業が完了すると、第1回路基板への装着作業が実行される。この第1回路基板の装着作業では、直前の第2回路基板の装着作業時の最後にA部品が第2回路基板に装着されたため、A部品の装着作業を最初に実行するプログラム、つまり、AB装着順プログラムが選択され、AB装着順プログラムに従って第1回路基板の装着作業が実行される。
このような手法で装着作業が実行される際に、例えば、図15に示すように、AB装着順プログラムに従った第1回路基板へのA部品及びB部品の装着作業と、BA装着順プログラムに従った第2回路基板へのA部品及びB部品の装着作業とが行われる場合には、部品ケース106及び吸着ノズル80の交換作業を2回行えばよい。つまり、従来の手法では、4回の交換作業を行う必要があったが、上記手法により装着作業を行うことで、交換作業の回数を半分にすることが可能となる。これにより、回路基板の生産時間を短くすることが可能となり、生産効率の低下を防止することが可能となる。
[第2実施例]
第1実施例の装着機16では、電子部品の装着順の異なる複数のプログラム、つまり、AB装着順プログラムおよびBA装着順プログラムが記憶領域306に記憶されており、それら複数のプログラムから、上記手順に従って所定のプログラムが選択されているが、第2実施例の装着機16では、従来の手法と同様に、部品の装着順が1パターンのみに設定されたプログラムが記憶されている。そして、最初の装着作業は記憶されているプログラムに従って実行されるが、そのプログラムに従った装着作業の次の装着作業が実行される際に、プログラムに従った装着作業から次の装着作業に変わる直前の装着部品に応じたプログラムが作成される。
具体的には、第1回路基板の装着作業の次に第2回路基板の装着作業が実行される場合に、第1回路基板の装着作業から第2回路基板の装着作業に切り換えられる直前に第1回路基板に装着された部品が、第2回路基板に最初に装着されるように設定されたプログラムが作成される。つまり、例えば、回路基板に、A部品とB部品とC部品との3種類の部品が装着される場合に、A部品、B部品、C部品の装着順となるプログラムが記憶されており、そのプログラムに従って、第1回路基板の装着作業が実行される。そして、プログラムに従って、第1回路基板にA部品とB部品とC部品との3種類の部品が装着されると、第1回路基板にC部品が最後に装着されるため、第2回路基板のプログラムとして、C部品が最初に装着されるプログラムが作成される。つまり、電子部品の装着順として、C部品、A部品、B部品の装着順、若しくは、C部品、B部品、A部品の装着順となるプログラムが作成される。そして、その作成されたプログラムに従って、第2回路基板の装着作業が実行される。
このように、第2実施例の装着機16では、電子部品の装着順の異なる複数のプログラムが記憶されておらず、装着作業が切り換えられる直前に装着された部品が、次の回路基板に最初に装着されるように設定されたプログラムが作成され、そのプログラムに従って装着作業が実行される。これにより、プログラムの記憶数を少なくすることが可能となり、記憶領域306の記憶容量を少なくすることが可能となる。
また、第2実施例の装着機16では、1枚の回路基板の装着作業の途中で、何らかのエラー等が発生し、その回路基板の装着作業が中断した場合においても、上記手法に従ってプログラムが作成され、その作成されたプログラムに従って、別の回路基板の装着作業が実行される。具体的には、例えば、A部品、B部品、C部品の装着順となるプログラムに従って、第1回路基板の装着作業が実行されている際に、B部品が第1回路基板に装着された後に、エラーの発生により第1回路基板の装着作業が中断する場合がある。このような場合には、装着作業が中断する直前に、第1回路基板にB部品が装着されるため、B部品が最初に装着されるプログラムが作成される。つまり、電子部品の装着順として、B部品、A部品、C部品の装着順、若しくは、B部品、C部品、A部品の装着順となるプログラムが作成される。そして、その作成されたプログラムに従って、第2回路基板の装着作業が実行される。これにより、第1回路基板の装着作業が中断し、第2回路基板の装着作業が、急遽、実行される場合においても、部品ケース106および吸着ノズル80の交換作業を少なくすることが可能となる。
なお、コントローラ300は、図13に示すように、作成部310と装着作業実行部312とケース交換作業実行部314とノズル交換作業実行部316とを有している。作成部310は、装着作業が切り換えられる直前に装着された部品が、次の回路基板に最初に装着されるように設定されたプログラムを作成するための機能部である。装着作業実行部312は、作成されたプログラムに従って装着作業を実行するための機能部である。ケース交換作業実行部314は、部品ケース106の交換作業を実行するための機能部である。ノズル交換作業実行部316は、吸着ノズル80の交換作業を実行するための機能部である。
また、装着機16は、部品装着機の一例である。移動装置23は、移動装置の一例である。装着ヘッド25は、装着ヘッドの一例である。ノズルステーション26は、保持具交換装置の一例である。第2供給装置27は、供給装置の一例である。ケース交換ユニット28は、収納体交換装置の一例である。制御装置29は、制御装置の一例である。装着ユニット78は、保持具装着部の一例である。吸着ノズル80は、保持具の一例である。部品ケース106は、収納体の一例である。溝142,166は、供給通路の一例である。収納部156は、収納部の一例である。装着部180は、収納体装着部の一例である。記憶領域306は、記憶装置の一例である。作成部310は、作成部の一例である。装着作業実行部312は、装着作業実行部の一例である。ケース交換作業実行部314は、収納体交換作業実行部の一例である。ノズル交換作業実行部316は、保持具交換作業実行部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、1対のコンベア装置40,42の各々により搬送される回路基板に対する装着作業について説明したが、1台のコンベア装置により搬送される回路基板に対する装着作業に、本発明を適用してもよい。つまり、1台のコンベア装置により、第1回路基板が搬送され、その第1回路基板の次に、第2回路基板が搬送される場合に、上記説明を適用することが可能である。
また、上記実施例では、交換作業として、部品ケース106の交換作業と、吸着ノズル80の交換作業とが実行される場合について説明したが、部品ケース106の交換作業と、吸着ノズル80の交換作業との一方が実行される場合に、本発明を適用してもよい。
また、上記実施例では、第2供給装置27、つまり、バルクフィーダを利用して部品を供給する装着機16について説明したが、テープフィーダ等の別の手法により部品を供給する装着機に、本発明を適用してもよい。