JPWO2018012030A1 - 入力装置、イメージデータ算出方法、及びイメージデータ算出プログラム - Google Patents

入力装置、イメージデータ算出方法、及びイメージデータ算出プログラム Download PDF

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Abstract

入力装置100の各電極150が、イメージデータ算出部141に接続された複数の検出端子151を含む。イメージデータ算出部141は、検出端子151を通じて検出される電荷量に対応して変化する検出値を検出し、複数の係数情報に基づいて、複数の区画112の各々における静電容量対応した複数のイメージデータを算出する。各係数情報は、複数の区画112の1つと複数の検出端子151の1つとの異なる組み合わせに対応する。各係数情報は、1つの区画112に蓄積される電荷量のうち1つの検出端子151で検出される電荷量の割合を表す。

Description

本発明は、入力装置、イメージデータ算出方法、及びイメージデータ算出プログラムに関するものである。
従来、特許文献1に記載のように、平面の操作面において、操作体(例えば、指や操作ペン)が触れている場所を検出する静電容量式の入力装置が知られている。特許文献1の入力装置の内部には、操作面から離間した位置に、操作面に沿って複数の電極が2次元に配置されている。特許文献1の入力装置は、操作体と電極との間の静電容量の変化に対応するイメージデータを電極ごとに検出することにより、2次元的に操作体の接触位置を検出する。
特開2012−27889号公報
しかしながら、特許文献1の入力装置では、2次元の様々な測定位置におけるイメージデータを作成するには、測定位置の数と同数の電極が必要である。電極の数が膨大になると、静電容量を検出する検出回路の入力端子が膨大となり、装置が大きくなるという不利益がある。また、電極の数が膨大になると、静電容量を全て高感度に検出すると時間と回数とが膨大になり、短時間で静電容量を検出すると感度が悪くなるという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作面に沿った複数の位置の各々における操作面と操作体との静電容量の変化を表すイメージデータを少ない電極で高精度に作成できる入力装置を提供することにある。
本発明は、近接した1つ以上の操作体による操作を受ける操作面と、操作面から離間して操作面に沿って配置された1つ以上の電極と、仮想的に設定される複数の区画の各々に対応したイメージデータを算出するイメージデータ算出部と、を備え、複数の区画の各々において、操作面の一部と少なくとも1つの電極の少なくとも1つの部分とが近接して配置され、イメージデータの各々が、少なくとも1つの電極と1つ以上の操作体との間の静電容量により1つの区画において蓄積される電荷量に対応して変化し、1つ以上の電極の各々が、イメージデータ算出部に接続された複数の検出端子を含み、イメージデータ算出部が、複数の検出端子の各々について、検出端子を通じて検出される電荷量に対応して変化する検出値を検出し、イメージデータ算出部が、複数の係数情報に基づいて複数のイメージデータを算出し、複数の係数情報の各々が、複数の区画の1つと複数の検出端子の1つとの異なる組み合わせに対応し、複数の係数情報の各々が、1つの組み合わせを構成する区画に蓄積される電荷量のうち、1つの組み合わせを構成する検出端子で検出される電荷量の割合を表す、入力装置である。
この構成によれば、イメージデータ算出部が、複数の検出端子で検出される複数の検出値と、複数の係数情報とに基づいて複数のイメージデータを算出するので、従来のように区画ごとに電極を分割しなくてもイメージデータを算出できる。また、区画ごとに電極を分割する場合に比べて、イメージデータ算出部と電極との配線が少なくてすみ、簡単な構成でイメージデータを算出できる。すなわち、操作面に沿った複数の位置の各々における操作面と操作体との静電容量の変化を表すイメージデータを少ない電極で高精度に作成できる。
好適には本発明の入力装置において、イメージデータ算出部が、1回以上の算出ループを実行することにより複数のイメージデータを算出し、イメージデータ算出部が、1回目の算出ループにおいて、複数の区画の各々に対応した初期イメージデータとして所定の値を使用し、算出ループが、複数の初期イメージデータと複数の区画との対応に従って複数の初期イメージデータに対応する電荷量が複数の区画に蓄積されたと仮定した場合に複数の検出端子で検出される検出値を表す複数の算出値を算出することと、複数の検出端子の各々について、算出値と検出値との比較に基づいた比較値を算出することと、複数の区画の各々について、初期イメージデータを補正する補正値を比較値と係数情報とに基づいて算出することと、複数の区画の各々について、補正値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出することと、を含み、イメージデータ算出部が、検出端子の各々について、算出ループにおいて算出されたイメージデータを、次回の算出ループにおける初期イメージデータとして使用する。
この構成によれば、イメージデータ算出部が算出ループにおいて、複数の検出端子の各々について、算出値と検出値との比較に基づいた比較値を算出し、比較値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出するので、やみくもに初期イメージデータを選択する場合に比べると、少ない計算量でイメージデータを実際の値に近づけやすい。すなわち、仮に設定した初期イメージデータを出発点として近似計算を行うことで、厳密な計算を行う場合より少ない計算量としながら、算出値と検出値とのずれを考慮することで区画のイメージデータを正確に算出できる。
好適には本発明の入力装置において、複数の検出端子の各々について、比較値を算出することが、複数の検出端子の各々について、検出値を算出値で除算することを含み、1つの区画に対応するすべての係数情報を、1群の係数情報と呼ぶとき、1つの区画に対応する補正値を算出することが、複数の検出端子の各々について、1つの区画に対応する1群の係数情報に含まれる係数情報と比較値とを乗算した値の和を補正値として算出することを含み、複数の区画の各々について、イメージデータを算出することが、複数の区画の各々について、補正値と初期イメージデータとを乗算することによりイメージデータを算出することを含む。
この構成によれば、各区画に蓄積される電荷量のうち各検出端子で検出される電荷量の割合を表す係数情報に基づいて、算出値と補正値とを算出するので、電荷の実際の物理的な流れを反映して正確にイメージデータを算出できる。
好適には本発明の入力装置において、区画の数が、nと表され、n個のイメージデータを要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、n個の初期イメージデータを要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、n個の補正値を要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、行列Zと行列Zと行列Zとにおいて、同じ行の要素が、同じ区画に対応し、検出端子の数が、mと表され、m個の検出値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、m個の算出値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、m個の比較値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、行列Sと行列Sと行列Sとにおいて、同じ列の要素が、同じ検出端子に対応し、pが、1以上n以下の整数であり、かつ、kが、1以上m以下の整数である、としたとき、イメージデータ算出部が、係数情報を要素とするn行m列の係数行列Aを使用し、係数行列Aと行列Sとにおいて、同じ列の要素が、同じ検出端子に対応し、行列Zと係数行列Aとにおいて、同じ行の要素が、同じ区画に対応し、すべてのpとすべてのkとについて、係数行列Aのp行k列の要素が、p行に対応する区画に蓄積される電荷量のうち、k列に対応する検出端子で検出される電荷量の割合を表し、複数の算出値を算出することが、行列Zの転置行列Z を使用してS=Z ・Aを算出することを含み、複数の検出端子の各々について、比較値を算出することが、1以上m以下のすべての整数kについて、行列Sのk列目の要素を行列Sのk列目の要素で割った値を行列Sのk列目の要素とすることを含み、複数の区画の各々について、補正値を算出することが、行列Zの転置行列Z を使用してZ=A・S を算出することを含み、複数の区画の各々について、補正値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出することが、1以上n以下のすべての整数pについて、行列Zのp行目の要素に行列Zのp行目の要素を乗じた値を行列Zのp行目の要素とすることを含む。
この構成によれば、逆行列を使用しない近似計算が可能であるため、逆行列を厳密に計算する方法に比べて少ない計算量でイメージデータを正確に算出できる。
好適には本発明の入力装置において、複数の係数情報の各々が、第1値と第2値との乗算により算出される値であり、1つの組み合わせを構成する検出端子を対象端子と呼び、対象端子を含む電極を対象電極と呼び、かつ、1つの組み合わせを構成する区画を対象区画と呼ぶとき、第1値が、対象電極のうち対象区画における検出値の生成に寄与する部分の面積を、1つ以上の電極のうち対象区画における検出値の生成に寄与する部分の総面積で除算して得られる値であり、対象区画と対象端子との間の抵抗値を表す対象抵抗値と、対象区画と対象電極内の他の1つの検出端子との間の抵抗値を表す非対象抵抗値とを、対象電極内の全ての検出端子について比較した場合、対象抵抗値が非対象抵抗値より大きいとき、対象区画と対象端子とに対応した第2値が、対象区画と他の1つの検出端子とに対応した第2値より小さく、対象抵抗値が非対象抵抗値より小さいとき、対象区画と対象端子とに対応した第2値が、対象区画と他の1つの検出端子とに対応した第2値より大きく、対象区画に対応した全ての第2値の合計が1となる。
この構成によれば、面積と抵抗値とに基づいて係数情報が算出されるので、実際の物理的な構成を反映して正確にイメージデータを算出することができる。
好適には本発明の入力装置において、イメージデータ算出部が、1回目の算出ループにおいて、複数のイメージデータの各々に対応した初期イメージデータとして所定の正値を使用する。
この構成によれば、1回目の算出ループにおいて、複数のイメージデータの各々に対応した初期イメージデータとして所定の正値を使用するので、検出値が正であれば解が必ず正となり、イメージデータを正に限定した場合に、明らかに間違った解を排除できる。
好適には本発明の入力装置において、イメージデータ算出部が、算出ループを複数回繰り返す。
この構成によれば、前記算出ループを複数回繰り返すので、初期イメージデータを徐々に実際のイメージデータに近づけることができ、より正確に位置を算出することができる。
本発明は、近接した1つ以上の操作体による操作を受ける操作面と、操作面から離間して操作面に沿って配置された1つ以上の電極と、仮想的に設定される複数の区画の各々に対応したイメージデータを算出するイメージデータ算出部とを備え、複数の区画の各々において、操作面の一部と少なくとも1つの電極の少なくとも1つの部分とが近接して配置され、イメージデータの各々が、少なくとも1つの電極と1つ以上の操作体との間の静電容量により1つの区画において蓄積される電荷量に対応して変化し、1つ以上の電極の各々が、イメージデータ算出部に接続された複数の検出端子を含む入力装置により実行されるイメージデータ算出方法であって、イメージデータ算出部により、複数の検出端子の各々について、検出端子を通じて検出される電荷量に対応して変化する検出値を検出することと、イメージデータ算出部により、複数の係数情報に基づいて複数のイメージデータを算出することと、を含み、複数の係数情報の各々が、複数の区画の1つと複数の検出端子の1つとの異なる組み合わせに対応し、複数の係数情報の各々が、1つの組み合わせを構成する区画に蓄積される電荷量のうち、1つの組み合わせを構成する検出端子で検出される電荷量の割合を表す、イメージデータ算出方法である。
本発明は、コンピュータに上記のイメージデータ算出方法を実行させるイメージデータ算出プログラムである。
本発明によれば、操作面に沿った複数の位置の各々における操作面と操作体との静電容量の変化を表すイメージデータを少ない電極で高精度に作成できる。
本発明の実施形態の入力装置の構成図である。 図1に示すセンサの電極を示す平面図である。 図2に示す縦電極を示す平面図である。 図1の入力装置で使用される係数情報を要素とする係数行列Aを示す図である。 左検出端子に関連した図4の係数情報を算出する過程を説明するための図である。 右検出端子に関連した図4の係数情報を算出する過程を説明するための図である。 上検出端子に関連した図4の係数情報を算出する過程を説明するための図である。 下検出端子に関連した図4の係数情報を算出する過程を説明するための図である。 図1に示す入力装置のイメージデータ算出方法を説明するためのフローチャートである。 図9のイメージデータ算出方法で使用または算出される行列の例を示す図である。 図1のイメージデータ算出方法に含まれる算出ループを複数回行って得られる例示的なイメージデータを示す図である。
(全体構成)
以下、本発明の実施形態に係る入力装置について説明する。図1は、本実施形態に係る入力装置100の概略構成図である。入力装置100は、パソコンなどの外部機器に搭載されている。入力装置100は、1つ以上の操作体(例えば、人間の指、操作用のペンなど)の近接度合いに応じて変化するイメージデータを、2次元に広がる複数の座標の各々に対して作成する。入力装置100または外部機器は、イメージデータを利用して、例えば、操作体の数、位置、軌跡を検出する。入力装置100は、センサ110と検出回路120と記憶装置130と演算処理装置140とを含む。
本明細書において、互いに直交するx方向とy方向とz方向とを規定する。また、上、下、左、及び右という表現を用いる場合がある。これらの方向は、相対的な位置関係を説明するために便宜上規定するのであって、実際の使用時の方向を限定するわけではない。構成要素の形状は、「略」という記載があるかないかにかかわらず、本明細書で開示された実施形態の技術思想が実現される限り、記載された表現に基づく厳密な幾何学的な形状に限定されない。
(センサ)
センサ110は、xy平面に平行に広がる操作面111を含む。操作面111は、近接した1つ以上の操作体による操作を受ける場所である。
操作面111には、複数の区画112が仮想的に設定される。区画112は、z方向に見たとき、すべて同じ形状であり、x方向に沿った2辺とy方向に沿った2辺とをもつ略長方形状の領域である。区画112の各々は、z方向に延びている。区画112は、x方向に5つ並び、y方向に4つ並び、全体としてマトリクス状に20個並んでいる。x方向に並ぶ5つの区画112のx座標は、負側(図の左側)から正側(図の右側)に向けて、順にxa、xb、xc、xd、xeである。y方向に並ぶ4つの区画112のy座標は、負側(図の上側)から正側(図の下側)に向けて、順にya、yb、yc、ydである。図1では、座標(xe、yd)の区画112のみに符号がふられているが、20個の座標のすべてを区画112と呼ぶ。
図1に示すセンサ110内には、図2に示すように、第1横電極150−EY1〜第4横電極150−EY4と(以下、区別せずに横電極150−EYと呼ぶ場合がある。)、第1縦電極150−EX1〜第5縦電極150−EX5と(以下、区別せずに縦電極150−EXと呼ぶ場合がある。)を含む。以下、横電極150−EYと縦電極150−EXとを区別せずに電極150と呼ぶ場合がある。電極150は、1つ以上あればよく、本実施形態の数に限定されない。電極150はすべて、操作面111から離間して操作面111に沿って配置されている。
(横電極)
横電極150−EYは、xy平面に平行に広がる平板状の導体(例えば、金属薄膜)である。横電極150−EYのz方向の厚さは、均一であり、x方向の長さとy方向の幅とに比べて非常に薄い。横電極150−EYは、z方向に見たとき、x方向に平行な2辺とy方向に平行な2辺とをもつ長方形である。横電極150−EYのx方向の長さは、横電極150−EYのy方向の幅よりも大きい。4つの横電極150−EYは、互いにy方向に平行移動させた形状をもち、互いに等間隔に離間している。x方向において、横電極150−EYの単位長さ当たりの抵抗は、場所によらず一定である。
第1横電極150−EY1は、x方向の負側の端部に第1左検出端子151−L1をもち、x方向の正側の端部に第1右検出端子151−R1をもつ。同様に、第2横電極150−EY2〜第4横電極150−EY4は、それぞれ、x方向の負側の端部に第2左検出端子151−L2〜第4左検出端子151−L4をもち、x方向の正側の端部に第2右検出端子151−R2〜第4右検出端子151−R4をもつ。
以下、第1左検出端子151−L1〜第4左検出端子151−L4を区別せずに、左検出端子151−Lと呼ぶ場合がある。各左検出端子151−Lは、各横電極150−EYのy方向の中心に配置されている。以下、第1右検出端子151−R1〜第4右検出端子151−R4を区別せずに、右検出端子151−Rと呼ぶ場合がある。各右検出端子151−Rは、各横電極150−EYのy方向の中心に配置されている。すべての横電極150−EYが、1つの左検出端子151−Lと1つの右検出端子151−Rとを介して、図1の検出回路120に電気的に接続されている。
(縦電極)
図3は、縦電極150−EXの平面図である。縦電極150−EXは、xy平面に平行に広がる平板状の導体(例えば、金属薄膜)である。縦電極150−EXのz方向の厚さは、均一であり、x方向の幅とy方向の長さとに比べて非常に薄い。縦電極150−EXは、z方向に見たとき、x方向に平行な2辺とy方向に平行な2辺とをもつ長方形である。縦電極150−EXのx方向の幅は、縦電極150−EXのy方向の長さよりも小さい。4つの縦電極150−EXは、互いにy方向に平行移動させた形状をもち、互いに等間隔に離間している。y方向において、縦電極150−EXの単位長さ当たりの抵抗は、場所によらず一定である。
第1縦電極150−EX1は、y方向の負側の端部に第1上検出端子151−T1をもち、y方向の正側の端部に第1下検出端子151−B1をもつ。同様に、第2縦電極150−EX2〜第5縦電極150−EX5は、それぞれ、y方向の負側の端部に第2上検出端子151−T2〜第5上検出端子151−T5をもち、y方向の正側の端部に第2下検出端子151−B2〜第5下検出端子151−B5をもつ。
以下、第1上検出端子151−T1〜第5上検出端子151−T5を区別せずに、上検出端子151−Tと呼ぶ場合がある。各上検出端子151−Tは、各縦電極150−EXのx方向の中心に配置されている。以下、第1下検出端子151−B1〜第5下検出端子151−B5を区別せずに、下検出端子151−Bと呼ぶ場合がある。各下検出端子151−Bは、各縦電極150−EXのx方向の中心に配置されている。すべての縦電極150−EXが、1つの上検出端子151−Tと1つの下検出端子151−Bとを介して、図1の検出回路120に電気的に接続されている。
(横電極と縦電極)
図2に示す横電極150−EYと縦電極150−EXとは、z方向に一定間隔で離間している。横電極150−EYは、縦電極150−EXと操作面111(図1)との間に位置している。横電極150−EYは、全体が操作面111に直接面している。縦電極150−EXは、操作面111に直接面している部分と、横電極150−EYによりz方向に遮られている部分がある。
横電極150−EYのx方向の長さは、5つの縦電極150−EXの全体のx方向の幅に略等しい。縦電極150−EXのy方向の負側の端縁は、第1横電極150−EY1のy方向の負側の端縁よりも、y方向の負側に位置している。縦電極150−EXのy方向の正側の端縁は、第4横電極150−EY4のy方向の負側の端縁の位置に略等しい。縦電極150−EX間の間隔は、横電極150−EY間の間隔に比べて非常に小さい。
(区画)
第1横電極150−EY1(図2)は、y座標がyaである5つの区画112(図1)を通る。第2横電極150−EY2(図2)は、y座標がybである5つの区画112(図1)を通る。第3横電極150−EY3(図2)は、y座標がycである5つの区画112(図1)を通る。第4横電極150−EY4(図2)は、y座標がydである5つの区画112(図1)を通る。
第1縦電極150−EX1(図2)は、x座標がxaである4つの区画112(図1)を通る。第2縦電極150−EX2(図2)は、x座標がxbである4つの区画112(図1)を通る。第3縦電極150−EX3(図2)は、x座標がxcである4つの区画112(図1)を通る。第4縦電極150−EX4(図2)は、x座標がxdである4つの区画112(図1)を通る。第5縦電極150−EX5(図2)は、x座標がxdである4つの区画112(図1)を通る。
図2に示すように、複数の区画112の各々において、操作面111(図1)の一部と少なくとも1つの電極150の少なくとも1つの部分とが近接して配置されている。1つの区画112で見たとき、図2に示すように、区画112のy方向の正側半分において、横電極150−EYが操作面111に対向し、区画112のy方向の負側半分において、縦電極150−EXが操作面111に対向している。操作体が電極150に近接すると、近接度合いに応じて操作体と電極150との間の静電容量が変化する。縦電極150−EXと操作体との間に横電極150−EYが位置している部分では、操作体に最も近い横電極150−EYのみが、区画112における静電容量の変化に寄与する。1つの区画112では、静電容量の変化に寄与する横電極150−EYの面積と、静電容量の変化に寄与する縦電極150−EXの面積とは略同一である。
(検出回路120)
図1に示す検出回路120は、電極150(図2)と操作体との間の静電容量に応じて変化する電荷量を、複数の検出端子151(図2)の各々から検出する。検出回路120は、従来の自己容量型の入力装置と同様の原理で電荷量を検出する。ただし、本実施形態の検出回路120は、図2に示す1つの電極150と操作体との間の静電容量により蓄積される電荷を、2つの検出端子151に分割して検出する。検出回路120は、2つの検出端子151において同時に電荷量の検出を行う。電極150には抵抗があるので、電極150の1つの区画112に蓄積された電荷は、近くの検出端子151で多く検出され、遠くの検出端子151では少なく検出される。
(記憶装置)
図1に示す記憶装置130は、イメージデータ算出プログラム131を記憶する。イメージデータ算出プログラム131は、演算処理装置140によって読み出されて、演算処理装置140にイメージデータ算出方法の一部を行うための機能、及び他の機能を実装させる。演算処理装置140が種々の機能を実行するとき、記憶装置130は、演算処理装置140に制御されて、適宜必要な情報を記憶する。記憶装置130は、非一時的な有形の記憶媒体である。記憶装置130は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)を含む。記憶装置130は、揮発性または不揮発性の記憶媒体である。記憶装置130は、取り外し可能であってもよく、取り外し不能であってもよい。
(演算処理装置)
演算処理装置140は、記憶装置130に記憶されたイメージデータ算出プログラム131を読み出して実行することにより、イメージデータ算出部141として機能する。本実施形態の演算処理装置140は、汎用コンピュータであるが、特定用途向け集積回路(ASIC;application specific integrated circuits)であってもよく、本実施形態で説明される各機能を実装可能な他の回路であってもよい。
(イメージデータ算出部)
図2に示す全ての検出端子151が、図1に示す検出回路120を介してイメージデータ算出部141に接続されている。図1に示すイメージデータ算出部141は、複数の検出端子151の各々について、検出端子151を通じて検出される電荷量に基づいて検出値を検出する。検出値は、電荷量の変化に応じて変化する値である。本実施形態では、検出値は、検出端子151を通じて検出される電荷量の絶対値に比例して変化する正値とする。
イメージデータ算出部141は、複数の区画112の各々に対応したイメージデータを算出する。複数のイメージデータの各々は、1つの区画112において2つの電極150(図2)と1つ以上の操作体との間の静電容量により蓄積される電荷量に対応して変化する。本実施形態では、イメージデータは、1つの区画112に蓄積される電荷量の絶対値に比例して変化する正値とする。イメージデータ算出部141は、後述の複数の係数情報に基づいて、後述のイメージ算出方法を実行することにより複数のイメージデータを算出する。
(係数情報)
図4に示す係数行列A 160は、係数情報を要素とする行列である。区画112の数が、nと表され(本実施形態ではn=16)、検出端子151(図2)の数が、mと表され(本実施形態ではm=18)、pが、1以上n以下の整数であり、かつ、kが、1以上m以下の整数であるとしたとき、イメージデータ算出部141(図1)が使用する係数行列A 160は、係数情報を要素とするn行m列の係数行列A 160で表される。すべてのpとすべてのkとについて、係数行列A 160のp行k列の要素は、p行に対応する区画112に蓄積される電荷量のうち、k列に対応する検出端子151(図2)で検出される電荷量の割合を表す。
図4に示す係数行列A 160の各行は、係数行列A 160の左方に記載した座標で表される区画112に対応する。係数行列A 160の各列は、係数行列A 160の上方に記載した記号で識別される検出端子151(図2)に対応する。図4に示す係数行列A 160の上方に記載した記号は、図2に示す検出端子151の符号の末尾の2文字(例えば、第1左検出端子151−L1のL1)に対応する。
言い換えると、複数の係数情報の各々は、図2に示す複数の区画112の1つと複数の検出端子151の1つとの異なる組み合わせに対応する。複数の係数情報の各々は、1つの組み合わせを構成する区画112に蓄積される電荷量のうち、同じ1つの組み合わせを構成する検出端子151で検出される電荷量の割合を表す。
図5から図8を参照して、係数情報の算出方法について説明する。図5から図8に示すすべてのテーブルにおいて、各列は、図2に示すx座標に対応し、各行は、図2に示すy座標に対応する。
図5と図6とに示す横面積比テーブル161Yは、図2に示す1つの区画112の静電容量に寄与する電極150の総面積のうち、同じ区画112の静電容量に対して横電極150−EYが寄与する面積の割合を示す。本実施形態では、全ての区画112において、横電極150−EYが占める面積の割合は「0.5」である。
図7と図8とに示す縦面積比テーブル161Xは、図2に示す1つの区画112の静電容量に寄与する電極150の総面積のうち、同じ区画112の静電容量に対して縦電極150−EXが寄与する面積の割合を示す。本実施形態では、全ての区画112において、縦電極150−EXが占める面積の割合は「0.5」である。
図5に示す左抵抗比テーブル162Lは、図2に示す1つの区画112において横電極150−EYに蓄積される電荷量のうち、左検出端子151−Lに流れる電荷量の割合を示す。図6に示す右抵抗比テーブル162Rは、1つの区画112において横電極150−EYに蓄積される電荷量のうち、左検出端子151−Lに流れる電荷量の割合を示す。1つの区画112から左検出端子151−Lまでの抵抗と、同じ1つの区画112から右検出端子151−Rまでの抵抗との比に応じて、左検出端子151−Lと右検出端子151−Rとに流れる電荷量が決まる。
図2において「1つの区画112から左検出端子151−Lまでの抵抗」:「同じ1つの区画112から左検出端子151−Lまでの抵抗」の比を横抵抗比と呼ぶ。座標(xa、ya)の横抵抗比は、約「0:1」であるので、左抵抗比テーブル162L(図5)の値は、1/(0+1)=「1」であり、右抵抗比テーブル162R(図6)の値は、0/(0+1)=「0」である。座標(xb、ya)の横抵抗比は、約「1:3」であるので、左抵抗比テーブル162L(図5)の値は、3/(1+3)=「0.75」であり、右抵抗比テーブル162R(図6)の値は、1/(1+3)=「0.25」である。座標(xc、ya)の横抵抗比は、約「1:1」であるので、左抵抗比テーブル162L(図5)の値は、1/(1+1)=「0.5」であり、右抵抗比テーブル162R(図6)の値は、1/(1+1)=「0.5」である。座標(xd、ya)の横抵抗比は、約「3:1」であるので、左抵抗比テーブル162L(図5)の値は、1/(3+1)=「0.25」であり、右抵抗比テーブル162R(図6)の値は、3/(3+1)=「0.75」である。座標(xe、ya)の横抵抗比は、約「1:0」であるので、左抵抗比テーブル162L(図5)の値は、0/(1+0)=「0」であり、右抵抗比テーブル162R(図6)の値は、1/(1+0)=「1」である。
左抵抗比テーブル162L(図5)において、x座標が同じ区画112の値は、すべて同じである。右抵抗比テーブル162R(図6)において、x座標が同じ区画112の値は、すべて同じである。
図7に示す上抵抗比テーブル162Tは、図2に示す1つの区画112において縦電極150−EXに蓄積される電荷量のうち、上検出端子151−Tに流れる電荷量の割合を示す。図8に示す下抵抗比テーブル162Bは、図2に示す1つの区画112において縦電極150−EXに蓄積される電荷量のうち、下検出端子151−Bに流れる電荷量の割合を示す。1つの区画112から上検出端子151−Tまでの抵抗と、同じ1つの区画112から下検出端子151−Bまでの抵抗との比に応じて、上検出端子151−Tと下検出端子151−Bとに流れる電荷量が決まる。
図2において、「1つの区画112から上検出端子151−Tまでの抵抗」:「同じ1つの区画112から下検出端子151−Bまでの抵抗」の比を縦抵抗比と呼ぶ。座標(xa、ya)の縦抵抗比は、約「0:1」であるので、上抵抗比テーブル162T(図7)の値は、1/(0+1)=「1」であり、下抵抗比テーブル162B(図8)の値は、0/(0+1)=「0」である。座標(xa、yb)の縦抵抗比は、約「1:2」であるので、上抵抗比テーブル162T(図7)の値は、2/(1+2)=「0.66」であり、下抵抗比テーブル162B(図8)の値は、1/(1+2)=「0.34」である。座標(xa、yc)の縦抵抗比は、約「2:1」であるので、上抵抗比テーブル162T(図7)の値は、1/(2+1)=「0.34」であり、下抵抗比テーブル162B(図8)の値は、2/(2+1)=「0.66」である。座標(xa、yd)の縦抵抗比は、約「1:0」であるので、上抵抗比テーブル162T(図7)の値は、0/(1+0)=「0」であり、下抵抗比テーブル162B(図8)の値は、1/(1+0)=「1」である。
上抵抗比テーブル162T(図7)において、y座標が同じ区画112の値は、すべて同じである。下抵抗比テーブル162B(図8)において、y座標が同じ区画112の値は、すべて同じである。
図5に示す左係数テーブル163Lの各値は、係数情報であり、区画112ごと(すなわち、座標ごと)に、横面積比テーブル161Yの値と左抵抗比テーブル162Lの値とを乗算して得られる。ya行の各値は、第1左検出端子151−L1に対応するので、係数行列A 160(図4)のL1列の、対応する座標の行に記入する。yb行の各値は、第2左検出端子151−L2に対応するので、係数行列A 160(図4)のL2列の、対応する座標の行に記入する。yc行の各値は、第3左検出端子151−L3に対応するので、係数行列A 160(図4)のL3列の、対応する座標の行に記入する。yd行の各値は、第4左検出端子151−L4に対応するので、係数行列A 160(図4)のL4列の、対応する座標の行に記入する。
図6に示す右係数テーブル163Rの各値は、係数情報であり、区画112ごと(すなわち、座標ごと)に、横面積比テーブル161Yの値と右抵抗比テーブル162Rの値とを乗算して得られる。ya行の各値は、第1右検出端子151−R1に対応するので、係数行列A 160(図4)のR1列の、対応する座標の行に記入する。yb行の各値は、第2右検出端子151−R2に対応するので、係数行列A 160(図4)のR2列の、対応する座標の行に記入する。yc行の各値は、第3右検出端子151−R3に対応するので、係数行列A 160(図4)のR3列の、対応する座標の行に記入する。yd行の各値は、第4右検出端子151−R4に対応するので、係数行列A 160(図4)のR4列の、対応する座標の行に記入する。
図7に示す上係数テーブル163Tの各値は、係数情報であり、区画112ごと(すなわち、座標ごと)に、縦面積比テーブル161Xの値と上抵抗比テーブル162Tの値とを乗算して得られる。xa列の各値は、第1上検出端子151−T1に対応するので、係数行列A 160(図4)のT1列の、対応する座標の行に記入する。xb列の各値は、第2上検出端子151−T2に対応するので、係数行列A 160(図4)のT2列の、対応する座標の行に記入する。xc列の各値は、第3上検出端子151−T3に対応するので、係数行列A 160(図4)のT3列の、対応する座標の行に記入する。xd列の各値は、第4上検出端子151−T4に対応するので、係数行列A 160(図4)のT4列の、対応する座標の行に記入する。xe列の各値は、第5上検出端子151−T5に対応するので、係数行列A 160(図4)のT5列の、対応する座標の行に記入する。
図8に示す下係数テーブル163Bの各値は、係数情報であり、区画112ごと(すなわち、座標ごと)に、縦面積比テーブル161Xの値と下抵抗比テーブル162Bの値とを乗算して得られる。xa列の各値は、第1下検出端子151−B1に対応するので、係数行列A 160(図4)のB1列の、対応する座標の行に記入する。xb列の各値は、第2下検出端子151−B2に対応するので、係数行列A 160(図4)のB2列の、対応する座標の行に記入する。xc列の各値は、第3下検出端子151−B3に対応するので、係数行列A 160(図4)のB3列の、対応する座標の行に記入する。xd列の各値は、第4下検出端子151−B4に対応するので、係数行列A 160(図4)のB4列の、対応する座標の行に記入する。xe列の各値は、第5下検出端子151−B5に対応するので、係数行列A 160(図4)のB5列の、対応する座標の行に記入する。
図4に示す係数行列A 160のうち、左係数テーブル163Lと右係数テーブル163Rと上係数テーブル163Tと下係数テーブル163Bとの値により埋まらない空の要素は、全て「0」である。
係数情報の算出方法は、次のように言い換えられる。複数の係数情報の各々は、第1値と第2値との乗算により算出される値である。1つの組み合わせを構成する検出端子151を対象端子と呼び、対象端子を含む電極150を対象電極と呼び、かつ、1つの組み合わせを構成する区画112を対象区画と呼ぶとする。第1値は、対象電極のうち対象区画に配置された部分の面積を、1つ以上の電極150のうち対象区画における検出値の生成に寄与する部分の総面積で除算して得られる値である。対象区画と対象端子との間の抵抗値を表す対象抵抗値と、対象区画と対象電極内の他の1つの検出端子151との間の非対象抵抗値とを、対象電極内の全ての検出端子151について比較した場合、対象抵抗値が非対象抵抗値より大きいとき、対象区画と対象端子とに対応した第2値は、対象区画と他の1つの検出端子151とに対応した第2値より小さい。対象抵抗値が非対象抵抗値より小さいとき、対象区画と対象端子とに対応した第2値は、対象区画と他の1つの検出端子151とに対応した第2値より大きい。対象区画に対応した全ての第2値の合計は、1となる。
具体例で示すと、図2に示す座標(xa、ya)の区画112(すなわち、対象区画)と第1左検出端子151−L1(すなわち、対象端子)とを1つの組み合わせとして選択する。この組み合わせの係数情報は、横面積比テーブル161Yの座標(xa、ya)の要素(すなわち、第1値)と左抵抗比テーブル162Lの座標(xa、ya)の要素(すなわち、第2値)との乗算により算出される。第1左検出端子151−L1を含む第1横電極150−EY1が、対象電極と呼ばれる。
第1値は、第1横電極150−EY1(対象電極)のうち対象区画の検出値の生成に寄与する部分の面積を、すべての電極150のうち対象区画における検出値の生成に寄与する部分の総面積で除算して得られる。
対象区画と対象端子との間の対象抵抗値と、対象区画と第1横電極150−EY1(対象電極)内の他の1つの検出端子151である第1右検出端子151−R1との間の非対象抵抗値とを比較する。左抵抗比テーブル162L(図5)と右抵抗比テーブル162R(図6)との説明で述べたように、対象抵抗値:非対象抵抗値は、「0:1」である。対象抵抗値が非対象抵抗値より小さいので、対象区画と対象端子とに対応した第2値(すなわち、図5の左抵抗比テーブル162Lの座標(xa、ya)の要素)は、対象区画と第1右検出端子151−R1とに対応した第2値(すなわち、図6の右抵抗比テーブル162Rの座標(xa、ya)の要素)より大きい。
なお、逆に第1右検出端子151−R1が対象端子であり、他の1つの検出端子151が第1左検出端子151−L1である場合、対象抵抗値が非対象抵抗値より大きいので、対象区画と第1右検出端子151−R1(対象端子)とに対応した第2値(すなわち、図6の右抵抗比テーブル162Rの座標(xa、ya)の要素)は、対象区画と第1左検出端子151−L1(すなわち、他の1つの検出端子151)とに対応した第2値(すなわち、図5の左抵抗比テーブル162Lの座標(xa、ya)の要素)より小さいと言える。
対象区画に対応した全ての第2値の合計、すなわち、図6の右抵抗比テーブル162Rの座標(xa、ya)の要素と、図5の左抵抗比テーブル162Lの座標(xa、ya)の要素との和は1となる。
(イメージデータ算出方法)
図9は、イメージデータ算出方法を説明するためのフローチャートである。以下、図1及び図2の構成と図9のフローチャートを参照しながら、イメージデータ算出部141が実行するイメージデータ算出方法について説明する。一般的な説明と併せて、実施例として相互に関連する具体的な数値を例示するが、本実施形態は、例示した数値に限られるわけではない。図10は、イメージデータ算出方法において1回の後述の算出ループを1回実行したときに使用または算出される、実施例の複数の行列を示す。
図9に示すステップ212において、イメージデータ算出部141は、検出回路120を制御して、複数の検出端子151の各々について、検出端子151を通じて検出値を検出する。検出値は、検出端子151を通じて検出される電荷量に対応して変化する。検出端子151の数に等しいm個(本実施形態ではm=18)の検出値が検出される。
図9に示すステップ212の次にステップ214が実行される。ステップ214において、イメージデータ算出部141は、図10に示すように、m個の検出値を要素とする1行m列の検出値行列S 173を生成する。検出値行列S 173は、検出値行列S 173の上方に記載した記号は、記号の記載された列と図2に示す検出端子151との対応を表し、検出端子151の符号の末尾の2文字(例えば、第1左検出端子151−L1のL1)で識別される。
図9に示すステップ214の次にステップ216が実行される。ステップ216において、イメージデータ算出部141は、図10に示すように、n個の初期イメージデータを要素とするn行1列の初期イメージデータ行列Z 171を作成する。nは区画112の数であり、本実施形態ではn=12である。初期イメージデータ行列Z 171の左方に記載した記号は、記号の記載された行と図2に示す座標との対応を表す。
初期イメージデータは、算出ループを実行する前のイメージデータとして、区画112の各々に対して仮に設定されるイメージデータを表す。イメージデータ算出部141は、後述の1回目の算出ループにおいて、複数の区画112の各々に対応した初期イメージデータとして所定の値を使用する。所定の値は、正値である。実施例において、所定の値はすべて1である。
図9に示すステップ216の次にステップ218が実行される。以下に説明するステップ218〜ステップ224を算出ループと呼ぶ。イメージデータ算出部141は、1回以上の算出ループを実行することにより複数のイメージデータを算出する。イメージデータ算出部141は、算出ループを複数回繰り返してよい。
図9に示すステップ218において、イメージデータ算出部141は、複数の初期イメージデータと複数の区画112との対応に従って複数の初期イメージデータに対応する電荷量が複数の区画112に蓄積されたと仮定した場合に複数の検出端子151で検出される検出値を表す複数の算出値を算出する。複数の算出値を算出することは、複数の係数情報に基づいて複数の算出値を算出することを含む。
具体的には、複数の算出値を算出することは、図10に示す初期イメージデータ行列Z 171の転置行列Z と図4に示す係数行列A 160とを使用して、図10に示すm個の算出値を要素とする1行m列の算出値行列S 172を、S=Z ・Aにより算出することを含む。算出値行列S 172の列は、算出値行列S 172の上方に記載した記号は、記号の記載された列と図2に示す検出端子151との対応を表す。
図9に示すステップ218の次にステップ220が実行される。ステップ220において、イメージデータ算出部141は、複数の検出端子151の各々について、算出値と検出値との比較に基づいた比較値を算出する。複数の検出端子151の各々について、比較値を算出することが、複数の検出端子151の各々について、検出値を算出値で除算することを含む。
具体的には、複数の検出端子151の各々について、比較値を算出することは、図10に示すように、m個の比較値を要素とする1行m列の比較値行列S 174を算出することを含む。比較値行列S 174の上方に記載した記号は、記号の記載された列と図2に示す検出端子151との対応を表す。1以上m以下のすべての整数kについて、検出値行列S 173のk列目の要素を算出値行列S 172のk列目の要素で割った値を、比較値行列S 174のk列目の要素とする。
図9に示すステップ220の次にステップ222が実行される。ステップ222において、イメージデータ算出部141は、複数の区画112の各々について、初期イメージデータを補正する補正値を比較値と係数情報とに基づいて算出する。1つの区画112に対応するすべての係数情報を、1群の係数情報と呼ぶとき、1つの区画112に対応する補正値を算出することが、複数の検出端子151の各々について、1つの区画112に対応する1群の係数情報に含まれる係数情報と比較値とを乗算した値の和を補正値として算出することを含む。補正値は、係数情報を利用して、検出値と算出値との比率を、イメージデータと初期イメージデータとの比率に変換したものである。
具体的には、複数の区画112の各々について、補正値を算出することが、図10に示す比較値行列S 174の転置行列S と図4に示す係数行列A 160とを使用して、図10に示すように、n個の補正値を要素とするn行1列の補正値行列Z 175を、Z=A・S により算出することを含む。補正値行列Z 175の左方に記載した記号は、記号の記載された行と図2に示す座標との対応を表す。
図9に示すステップ222の次にステップ224が実行される。ステップ224において、イメージデータ算出部141は、複数の区画112の各々について、補正値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出する。複数の区画112の各々について、イメージデータを算出することが、複数の区画112の各々について、補正値と初期イメージデータとを乗算することによりイメージデータを算出することを含む。
具体的には、複数の区画112の各々について、補正値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出することは、図10に示すように、n個のイメージデータを要素とするn行1列のイメージデータ行列Z 176を算出することを含む。イメージデータ行列Z 176の左方に記載した記号は、記号の記載された行と図2に示す座標との対応を表す。1以上n以下のすべての整数pについて、初期イメージデータ行列Z 171のp行目の要素に補正値行列Z 175のp行目の要素を乗じた値をイメージデータ行列Z 176のp行目の要素とすることを含む。
図9に示すステップ224の次にステップ226が実行される。ステップ226において、イメージデータ算出部141は、算出ループを所定回数実行したか判定する。所定回数は、例えば、10回である。イメージデータ算出部141は、算出ループを所定回数実行したと判定した場合、イメージデータ算出方法を終了する。イメージデータ算出部141は、算出ループを所定回数実行していないと判定した場合、ステップ228に進む。
図9に示すステップ228において、イメージデータ算出部141は、複数の区画112の各々について、算出ループにおいて算出されたイメージデータを、次回の算出ループにおける初期イメージデータとして使用する。具体的には、図10に示す初期イメージデータ行列Z 171の代わりにイメージデータ行列Z 176を使用する。ステップ228の次に再びステップ218が実行される。算出ループが複数回実施されると、比較値が徐々に1に近づくので、イメージデータが徐々に実際の値に近づいていることがわかる。
イメージデータ算出部141は、他の例において、実行回数を制限するのではなく、算出ループを、所定の時間繰り返してもよい。イメージデータ算出部141は、他の例において、実行回数を制限するのではなく、イメージデータの変化量が閾値より小さくなるまで、算出ループを繰り返してもよい。
なお、図10に示すイメージデータ行列Z 176と初期イメージデータ行列Z 171と補正値行列Z 175とにおいて、同じ行の要素が、同じ座標の区画112に対応する。検出値行列S 173と算出値行列S 172と比較値行列S 174とにおいて、同じ列の要素が、同じ検出端子151に対応する。図4に示す係数行列A 160と図10に示すイメージデータ行列Z 176とにおいて、同じ行の要素が、同じ座標の区画112に対応する。図4に示す係数行列A 160と図10に示す検出値行列S 173とにおいて、同じ列の要素が、同じ検出端子151に対応する。
(実施例の結果)
図11は、実施例において算出ループを複数回実行したときの、イメージデータの遷移を表す図である。1回目〜6回目の算出ループが終了した後、第1イメージデータテーブル181〜第6イメージデータテーブル186が順に作成される。第1イメージデータテーブル181〜第6イメージデータテーブル186の各要素は、列に対応したx座標と行に対応したy座標とで表される区画112におけるイメージデータを示す。算出ループを繰り返すことにより、イメージデータが収束していき、イメージデータの変化が小さくなった。
入力装置100は、イメージデータを参照することにより、操作体の数、座標を検出してもよい。
なお、区画112内の電極150の形状は、長方形に限るわけではない。区画112内の電極の形状は、円であってもよく、他の多角形であってもよく、ひし形であってもよく、区画112ごとに異なる不定形であってもよい。複数の区画112を通る電極150は、一体形成されていてもよく、別々の電極を配線や抵抗などの導電部材でつないだものであってもよい。
(まとめ)
本実施形態によれば、イメージデータ算出部141が、複数の検出端子151で検出される複数の検出値と、複数の係数情報とに基づいて複数のイメージデータを算出するので、従来のように区画112ごとに電極150を分割しなくてもイメージデータを算出できる。また、区画112ごとに電極150を分割する場合に比べて、イメージデータ算出部141と電極150との配線が少なくてすみ、簡単な構成でイメージデータを算出できる。すなわち、操作面111に沿った複数の位置の各々における操作面111と操作体との静電容量の変化を表すイメージデータを少ない電極150で高精度に作成できる。
本実施形態によれば、イメージデータ算出部141が算出ループにおいて、複数の検出端子151の各々について、算出値と検出値との比較に基づいた比較値を算出し、比較値に基づいて初期イメージデータを補正することによりイメージデータを算出するので、やみくもに初期イメージデータを選択する場合に比べると、少ない計算量でイメージデータを実際の値に近づけやすい。すなわち、仮に設定した初期イメージデータを出発点として近似計算を行うことで、厳密な計算を行う場合より少ない計算量としながら、算出値と検出値とのずれを考慮することで区画112のイメージデータを正確に算出できる。
本実施形態によれば、各区画112に蓄積される電荷量のうち各検出端子151で検出される電荷量の割合を表す係数情報に基づいて、算出値と補正値とを算出するので、電荷の実際の物理的な流れを反映して正確にイメージデータを算出できる。
本実施形態によれば、逆行列を使用しない近似計算が可能であるため、逆行列を厳密に計算する方法に比べて少ない計算量でイメージデータを正確に算出できる。
本実施形態によれば、面積と抵抗値とに基づいて係数情報が算出されるので、実際の物理的な構成を反映して正確にイメージデータを算出することができる。
本実施形態によれば、1回目の算出ループにおいて、複数のイメージデータの各々に対応した初期イメージデータとして所定の正値を使用するので、検出値が正であれば解が必ず正となり、イメージデータを正に限定した場合に、明らかに間違った解を排除できる。
本実施形態によれば、算出ループを複数回繰り返すので、初期イメージデータを徐々に実際のイメージデータに近づけることができ、より正確に位置を算出することができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、操作体の近接度合いに応じて変化するイメージデータを、2次元に広がる複数の座標の各々に対して作成する入力装置に適用可能である。
100…入力装置、110…センサ、111…操作面、112…区画
131…イメージデータ算出プログラム、141…イメージデータ算出部
150…電極
150−EY…横電極(150−EY1〜EY4…第1横電極〜第4横電極)
150−EX…縦電極(150−EX1〜EX5…第1縦電極〜第5縦電極
151…検出端子
151−L…左検出端子(151−L1〜L4…第1左検出端子〜第4左検出端子)
151−R…右検出端子(151−R1〜R4…第1右検出端子〜第4右検出端子)
151−T…上検出端子(151−T1〜T5…第1上検出端子〜第5上検出端子)
151−B…下検出端子(151−B1〜B5…第1下検出端子〜第5下検出端子)
160…係数行列A
181〜186…第1イメージデータテーブル〜第6イメージデータテーブル

Claims (9)

  1. 近接した1つ以上の操作体による操作を受ける操作面と、
    前記操作面から離間して前記操作面に沿って配置された1つ以上の電極と、
    仮想的に設定される複数の区画の各々に対応したイメージデータを算出するイメージデータ算出部と、
    を備え、
    前記複数の区画の各々において、前記操作面の一部と少なくとも1つの前記電極の少なくとも1つの部分とが近接して配置され、
    前記イメージデータの各々が、前記少なくとも1つの電極と前記1つ以上の操作体との間の静電容量により1つの前記区画において蓄積される電荷量に対応して変化し、
    前記1つ以上の電極の各々が、前記イメージデータ算出部に接続された複数の検出端子を含み、
    前記イメージデータ算出部が、前記複数の検出端子の各々について、前記検出端子を通じて検出される電荷量に対応して変化する検出値を検出し、
    前記イメージデータ算出部が、複数の係数情報に基づいて複数の前記イメージデータを算出し、
    前記複数の係数情報の各々が、前記複数の区画の1つと前記複数の検出端子の1つとの異なる組み合わせに対応し、
    前記複数の係数情報の各々が、1つの前記組み合わせを構成する前記区画に蓄積される電荷量のうち、前記1つの前記組み合わせを構成する前記検出端子で検出される電荷量の割合を表す、
    入力装置。
  2. 前記イメージデータ算出部が、1回以上の算出ループを実行することにより複数の前記イメージデータを算出し、
    前記イメージデータ算出部が、1回目の前記算出ループにおいて、前記複数の区画の各々に対応した初期イメージデータとして所定の値を使用し、
    前記算出ループが、
    複数の前記初期イメージデータと前記複数の区画との対応に従って前記複数の初期イメージデータに対応する電荷量が前記複数の区画に蓄積されたと仮定した場合に前記複数の検出端子で検出される前記検出値を表す複数の算出値を算出することと、
    前記複数の検出端子の各々について、前記算出値と前記検出値との比較に基づいた比較値を算出することと、
    前記複数の区画の各々について、前記初期イメージデータを補正する補正値を前記比較値と前記係数情報とに基づいて算出することと、
    前記複数の区画の各々について、前記補正値に基づいて前記初期イメージデータを補正することにより前記イメージデータを算出することと、
    を含み、
    前記イメージデータ算出部が、前記検出端子の各々について、前記算出ループにおいて算出された前記イメージデータを、次回の前記算出ループにおける前記初期イメージデータとして使用する、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記複数の検出端子の各々について、前記比較値を算出することが、前記複数の検出端子の各々について、前記検出値を前記算出値で除算することを含み、
    1つの前記区画に対応するすべての前記係数情報を、1群の係数情報と呼ぶとき、前記1つの前記区画に対応する前記補正値を算出することが、前記複数の検出端子の各々について、前記1つの前記区画に対応する前記1群の係数情報に含まれる前記係数情報と前記比較値とを乗算した値の和を前記補正値として算出することを含み、
    前記複数の区画の各々について、前記イメージデータを算出することが、前記複数の区画の各々について、前記補正値と前記初期イメージデータとを乗算することにより前記イメージデータを算出することを含む、
    請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記区画の数が、nと表され、
    n個の前記イメージデータを要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、
    n個の前記初期イメージデータを要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、
    n個の前記補正値を要素とするn行1列の行列が、行列Zと表され、
    前記行列Zと前記行列Zと前記行列Zとにおいて、同じ行の要素が、同じ前記区画に対応し、
    前記検出端子の数が、mと表され、
    m個の前記検出値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、
    m個の前記算出値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、
    m個の前記比較値を要素とする1行m列の行列が、行列Sと表され、
    前記行列Sと前記行列Sと前記行列Sとにおいて、同じ列の要素が、同じ前記検出端子に対応し、
    pが、1以上n以下の整数であり、かつ、
    kが、1以上m以下の整数である、としたとき、
    前記イメージデータ算出部が、前記係数情報を要素とするn行m列の係数行列Aを使用し、
    前記係数行列Aと前記行列Sとにおいて、同じ列の要素が、同じ前記検出端子に対応し、
    前記行列Zと前記係数行列Aとにおいて、同じ行の要素が、同じ前記区画に対応し、
    すべてのpとすべてのkとについて、前記係数行列Aのp行k列の要素が、p行に対応する前記区画に蓄積される電荷量のうち、k列に対応する前記検出端子で検出される電荷量の割合を表し、
    前記複数の算出値を算出することが、前記行列Zの転置行列Z を使用してS=Z ・Aを算出することを含み、
    前記複数の検出端子の各々について、前記比較値を算出することが、1以上m以下のすべての整数kについて、前記行列Sのk列目の要素を前記行列Sのk列目の要素で割った値を前記行列Sのk列目の要素とすることを含み、
    前記複数の区画の各々について、前記補正値を算出することが、前記行列Zの転置行列Z を使用してZ=A・S を算出することを含み、
    前記複数の区画の各々について、前記補正値に基づいて前記初期イメージデータを補正することにより前記イメージデータを算出することが、1以上n以下のすべての整数pについて、前記行列Zのp行目の要素に前記行列Zのp行目の要素を乗じた値を前記行列Zのp行目の要素とすることを含む、
    請求項2または請求項3に記載の入力装置。
  5. 前記複数の係数情報の各々が、第1値と第2値との乗算により算出される値であり、
    前記1つの前記組み合わせを構成する前記検出端子を対象端子と呼び、
    前記対象端子を含む前記電極を対象電極と呼び、かつ、
    前記1つの前記組み合わせを構成する前記区画を対象区画と呼ぶとき、
    前記第1値が、前記対象電極のうち前記対象区画における前記検出値の生成に寄与する部分の面積を、前記1つ以上の電極のうち前記対象区画における前記検出値の生成に寄与する部分の総面積で除算して得られる値であり、
    前記対象区画と前記対象端子との間の抵抗値を表す対象抵抗値と、前記対象区画と前記対象電極内の他の1つの前記検出端子との間の抵抗値を表す非対象抵抗値とを、前記対象電極内の全ての前記検出端子について比較した場合、
    前記対象抵抗値が前記非対象抵抗値より大きいとき、前記対象区画と前記対象端子とに対応した前記第2値が、前記対象区画と前記他の1つの検出端子とに対応した前記第2値より小さく、
    前記対象抵抗値が前記非対象抵抗値より小さいとき、前記対象区画と前記対象端子とに対応した前記第2値が、前記対象区画と前記他の1つの検出端子とに対応した前記第2値より大きく、
    前記対象区画に対応した全ての前記第2値の合計が1となる、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の入力装置。
  6. 前記イメージデータ算出部が、前記1回目の前記算出ループにおいて、前記複数のイメージデータの各々に対応した前記初期イメージデータとして所定の正値を使用する、
    請求項5に記載の入力装置。
  7. 前記イメージデータ算出部が、前記算出ループを複数回繰り返す、
    請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の入力装置。
  8. 近接した1つ以上の操作体による操作を受ける操作面と、前記操作面から離間して前記操作面に沿って配置された1つ以上の電極と、仮想的に設定される複数の区画の各々に対応したイメージデータを算出するイメージデータ算出部とを備え、前記複数の区画の各々において、前記操作面の一部と少なくとも1つの前記電極の少なくとも1つの部分とが近接して配置され、前記イメージデータの各々が、前記少なくとも1つの電極と前記1つ以上の操作体との間の静電容量により1つの前記区画において蓄積される電荷量に対応して変化し、前記1つ以上の電極の各々が、前記イメージデータ算出部に接続された複数の検出端子を含む入力装置により実行されるイメージデータ算出方法であって、
    前記イメージデータ算出部により、前記複数の検出端子の各々について、前記検出端子を通じて検出される電荷量に対応して変化する検出値を検出することと、
    前記イメージデータ算出部により、複数の係数情報に基づいて複数の前記イメージデータを算出することと、
    を含み、
    前記複数の係数情報の各々が、前記複数の区画の1つと前記複数の検出端子の1つとの異なる組み合わせに対応し、
    前記複数の係数情報の各々が、1つの前記組み合わせを構成する前記区画に蓄積される電荷量のうち、前記1つの前記組み合わせを構成する前記検出端子で検出される電荷量の割合を表す、
    イメージデータ算出方法。
  9. コンピュータに請求項9に記載のイメージデータ算出方法を実行させるイメージデータ算出プログラム。
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