JP6410700B2 - 入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置の制御プログラム - Google Patents

入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、近接する対象物を検出するセンサを備えた入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置の制御プログラムに関するものである。
検出面上の複数の検出位置における対象物の近接度合いを静電容量の変化に基づいて検出し、検出面上の対象物の座標を追跡する入力装置がある。複数の検出位置の検出値に基づいて、対象物の位置を滑らかに追跡するため、対象物の様々な位置決定法が知られている。例えば、特許文献1には、対象物が指の場合において、検出面に指の先端が近接しているのか、指の腹が近接しているのかに応じて、重心計算法と曲線近似計算法とを切り替えることが開示されている。
特開2013−3978
しかしながら、同時に2つ以上の指が近接する場合、各指の動きを滑らかに追跡することを重視すると、指の本数の増加に応じて計算負荷が増え、全体の処理が遅くなるという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、計算負荷の増大を抑制しつつ適切に対象物の位置を決定できる入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置の制御プログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点に係る入力装置は、検出面上の複数の検出位置における対象物の近接度合いをそれぞれ検出し、検出結果を示す複数の検出値を出力するセンサと、複数の検出値に基づいて、対象物の個数を判定する判定部と、複数の検出値に基づいて、検出面における対象物の位置を決定する位置決定部と、対象物の個数に応じて複数の位置決定法から少なくとも1つの位置決定法を選択する選択部とを備える。位置決定部は、選択部において選択された位置決定法を用いて対象物の位置を決定する。
この構成によれば、判定された対象物の個数に適した位置決定法が選択される。例えば、対象物の個数が1つの場合に、カーソルを移動させるなど、対象物の細かな動きに追従することが求められるならば、計算負荷が大きくても正確性の高い位置決定法が選択される。また、対象物の個数が2以上の場合に、ジェスチャー入力など、個々の対象物の細かな動きよりも全体としての大まかな動きを認識できれば十分であるならば、正確性が低くても計算負荷が小さい位置決定法が選択される。このように、対象物の個数に応じて位置決定法が選択されることにより、計算負荷の増大を抑制しつつ適切に対象物の位置を決定することが可能となる。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、同一の対象物の近接によって検出値の変化を生じた複数の検出位置からなる検出面上の領域を決定する領域決定部をさらに備えてよい。複数の位置決定法は、領域決定部により決定された領域に属する複数の検出位置の座標と、複数の検出位置における検出値とに基づいて計算される重心座標を対象物の位置とする重心計算法と、領域決定部により決定された領域において最も近接度合いが高い検出位置を含む近傍領域に属した一群の検出位置の座標と、一群の検出位置における検出値と、の関係を近似した曲線の極値点を対象物の位置とする曲線近似計算法とを含んでよい。
この構成によれば、対象物の個数に応じて曲線近似計算法と重心計算法とが選択されるため、対象物の個数に応じて、位置決定の正確性と計算負荷とのバランスを変更することが可能となる。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、選択部が、対象物の個数が2以上の場合に、曲線近似計算法を選択してよい。
この構成によれば、対象物の個数が2以上になると、比較的計算負荷の小さい曲線近似計算法が選択されるため、対象物の個数が増えることによる計算負荷の増大が抑制される。
好適に、選択部は、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさより小さい場合に、曲線近似計算法を選択し、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさより大きい場合に、重心計算法を選択し、対象物の個数が2以上の場合に、領域の大きさにかかわらず、曲線近似計算法を選択してよい。
この構成によれば、対象物の個数が1の場合、領域決定部において決定される領域が所定の大きさより小さいならば曲線近似計算法が選択され、領域決定部において決定される領域が所定の大きさより大きいならば重心計算法が選択される。重心計算法は、対象物の位置を滑らかに追跡できるが、計算負荷が大きくなる特徴があり、線近似計算法は、領域が小さい場合に対象物の位置を滑らかに追跡できるが、領域が大きくなると対象物の位置を滑らかに追跡し難くなる特徴がある。そこで、対象物の個数が1であって比較的計算負荷が小さい場合には、領域決定部において決定される領域の大きさに応じて曲線近似計算法または重心計算法が選択されることによって、対象物の滑らかな追跡が可能になる。
一方、上記の構成によれば、対象物の個数が2以上の場合には、領域の大きさにかかわらず、曲線近似計算法が選択される。対象物の個数が多くなるほど位置決定の計算負荷が大きくなるが、計算負荷の小さい曲線近似計算法が選択されることにより、計算負荷の増大が抑制される。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、累積部をさらに備えてよい。累積部は、複数の検出位置における検出値を累積してよい。検出面上において規定された座標が、第1方向における第1成分と第1方向とは異なる第2方向の第2成分とを含んでよい。複数の検出位置は、第1方向及び第2方向に沿ってマトリクス状に配列されてよい。累積部は、第1成分が等しい複数の検出位置からなる検出位置群における検出値の累積値を、第1成分が異なる複数の検出位置群の各々について算出してよい。位置決定部は、複数の第1成分について算出された複数の累積値に基づいて、対象物の座標の第1成分を決定してよい。
この構成によれば、すべての検出位置を走査して対象物の座標を特定する場合に比べて計算負荷が軽減される。
好適に、位置決定部は、曲線近似計算法において、極値点の第1成分Xを式1に基づいて計算してよい。ただし、整数mを用いて第1方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が識別され、対象位置mにおける累積値がLで表され、複数の対象位置のうち対象位置p−1と対象位置pと対象位置p+1とが第1成分の小さい方から大きい方に順に並び、Lp−1とLとLp+1とのうちLが最大であり、対象位置間の所定の分解能がRESOで表され、対象位置pの第1成分がXOFSで表される。
Figure 0006410700
この構成によれば、曲線近似計算法が選択された場合に、小さい計算負荷で対象物の位置が決定される。
好適に、位置決定部は、重心計算法において、重心座標の第1成分Xを式2に基づいて計算してよい。ただし、整数a以上整数b以下の整数kを用いて第1方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が識別され、累積値がLで表され、対象位置間の所定の分解能がRESOで表される。
Figure 0006410700
この構成によれば、重心計算法が選択された場合に、対象物の座標が滑らかに追跡される。
本発明の第2の観点は、検出面上の複数の検出位置における対象物の近接度合いをそれぞれ検出し、検出結果を示す複数の検出値を出力するセンサを備える入力装置の制御方法に関する。この入力装置の制御方法は、複数の検出値に基づいて、対象物の個数を判定することと、複数の検出値に基づいて、検出面における対象物の位置を決定することと、対象物の個数に応じて複数の位置決定法から少なくとも1つの位置決定法を選択することと、同一の対象物の近接によって検出値の変化を生じた複数の検出位置からなる検出面上の領域を決定することと、を含み、対象物の位置を決定することは、位置決定法を選択することにより選択された位置決定法を用いて対象物の位置を決定することを含み、複数の位置決定法は、決定された領域に属する複数の検出位置の座標と、当該複数の検出位置における検出値と、に基づいて計算される重心座標を対象物の位置とする重心計算法と、決定された領域において最も近接度合いが高い検出位置を含む近傍領域に属した一群の検出位置の座標と、一群の検出位置における検出値と、の関係を近似した曲線の極値点を対象物の位置とする曲線近似計算法と、を含む。
この構成によれば、対象物の個数に応じて位置決定法が選択されることにより、計算負荷の増大を抑制しつつ適切に対象物の位置を決定することが可能となる。
本発明の第3の観点は、本発明の第2の観点に係る入力装置の制御方法をコンピュータに実行させる制御プログラムである。
本発明によれば、計算負荷の増大を抑制しつつ適切に対象物の位置を決定できる。
本発明の実施形態に係る入力装置の構成図である。 図1に示す入力装置の検出位置と対応する累積検出値を示す図である。 例示的な累積値を使用して曲線近似計算法を説明するための図である。 例示的な累積値を使用して重心計算法を説明するための図である。 図1に示す入力装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る入力装置について説明する。図1の構成図に示すように、入力装置100は、静電容量式のタッチパネルであり、センサ110と記憶装置120と演算処理装置130とを備える。
センサ110は、検出面111上の複数の検出位置112における対象物の近接度合いをそれぞれ検出し、検出結果を示す複数の検出値を出力する。センサ110は、各検出位置112に1つずつ配設された容量性センサ素子を有する。容量性センサ素子は、例えば、格子状に交差して配置された複数の駆動電極と複数の検出電極との交差部において駆動電極と検出電極との間に形成されるキャパシタである。各検出位置112における対象物の近接度合いに対応して、容量性センサ素子の静電容量が変化する。
センサ110は、例えば、複数の駆動電極を介して各容量性センサ素子に駆動電圧を供給する駆動部と、駆動電圧の供給により各容量性センサ素子に蓄積された電荷を検出する電荷検出部とを有する。センサ110は、演算処理装置130の制御に従って、各容量性センサ素子の電荷の検出値を電荷検出部から取得する。電荷検出部から取得した電荷の検出値は、容量性センサ素子の静電容量の変化に対応しており、この静電容量の変化が対象物の近接度合いに対応する。
検出面111上には、対象物の位置を示す座標が規定される。この座標は、X方向のX成分と、X方向とは異なるY方向のY成分とを含む。複数の検出位置112は、互いに直交するX方向及びY方向に沿ってマトリクス状に配列されている。
記憶装置120は、例えばRAM(random access memory)及びROM(read only memory)で構成される。記憶装置120は、制御プログラムを記憶する。制御プログラムは、コンピュータとしての演算処理装置130に、入力装置100の制御方法を実行させる。記憶装置120は、制御方法の実行に必要な様々な情報を適宜記憶する。
演算処理装置130は、記憶装置120から制御プログラムを読み出して実行することにより、取得部210、判定部220、領域決定部230、累積部240、選択部250及び位置決定部260として動作する。
取得部210は、センサ110を制御して、検出位置112ごとの検出値を取得する。
判定部220は、取得部210が取得した複数の検出位置における複数の検出値に基づいて、対象物の個数を判定する。
判定部220が対象物の個数を判定する例示的な手順について説明する。判定部220は、他の手順で、対象物の個数を判定してもよい。図2に、例示的な複数の検出位置112の構成を示す。複数の検出位置112は、X方向に7列並び、Y方向に7行並び、合計49個で構成されている。X方向の位置が異なる各列は、整数0から整数7で識別される。Y方向の位置が異なる各行は、整数0から整数7で識別される。
なお、検出位置112のX成分と列の番号とは必ずしも一致せず、Y成分と行の番号とは必ずしも一致しない。例えば、検出位置112間の分解能RESOが100である場合、X方向の位置(0)がX成分0に相当し、X方向の位置(3)がY成分300に相当するというように、実際のX成分及びY成分は、列の番号及び行の番号を、それぞれRESO倍した値となる。
判定部220は、各検出位置112の検出値を周囲の他の検出位置112の検出値と比較することにより、各検出位置112がピーク位置であるかを調べる。判定部220は、各行において、列の番号の小さい検出位置112から列の番号の大きい検出位置112へと順にピーク判定位置を切り替える。判定部220は、1つの行のすべての検出位置112について、各検出位置112がピーク位置であるかの判定を終了すると、別の行を走査する。判定部220は、番号の小さい行から番号の大きい行へと順に対象を切り替える。
判定部220は、ピーク判定位置の検出値と、比較範囲150内の検出位置112の検出値とを比較する。比較範囲150には、ピーク判定位置とX方向に隣り合う検出位置112、ピーク判定位置とY方向に隣り合う検出位置112、及びピーク判定位置と斜め方向に隣り合う検出位置112が含まれる。ピーク判定位置の検出値をSとする。比較範囲150内の他の検出位置112の検出値をSとする。すでにピーク判定位置となったすべての検出位置112の検出値との比較において、S>Sが満たされ、かつ、まだピーク判定位置となっていないすべての検出位置112の検出値との比較において、S≧Sが満たされる場合にのみ、現在のピーク判定位置がピーク位置であると判定される。
判定部220は、すべての検出位置112に対して、ピーク位置であるか否かの判定が終わると、ピーク位置の個数を対象物の個数とする。
領域決定部230は、同一の対象物の近接によって検出値の変化を生じた複数の検出位置112からなる検出面111上の領域を決定する。あらかじめ、判定部220が、ピーク位置を記憶しているとする。例えば領域決定部230は、ピーク位置の検出値との差が閾値以下である検出位置112であって、ピーク位置を含みピーク位置から連続してつながる1以上の検出位置112の集合を領域とする。領域は、ピーク位置ごとに決定される。領域決定部230は、他の方法で領域を決定してもよい。
累積部240は、X成分が等しい複数の検出位置112からなる検出位置群における検出値の累積値を、X成分が異なる複数の検出位置群の各々について算出する。図2に示す例では、X成分の違いに基づいて累積値を算出する場合、各列の7個の検出位置112が1つの検出位置群に相当する。図2では、列2の検出位置群161のみを例示している。7個の検出位置群の累積値がLからLで表される。累積値の添え字は、列の番号を表す。
累積部240は、Y成分が等しい複数の検出位置112からなる検出位置群における検出値の累積値を、Y成分が異なる複数の検出位置群の各々について算出する。図2に示す例では、Y成分の違いに基づいて累積値を算出する場合、各行の7個の検出位置112が1つの検出位置群に相当する。図2では、行1の検出位置群162のみを例示している。7個の検出位置群の累積値がLからLで表される。累積値の添え字は、行の番号を表す。
X成分の違いにより算出される累積値と、Y成分の違いにより算出される累積値とは区別される。
選択部250は、対象物の個数に応じて複数の位置決定法から少なくとも1つの位置決定法を選択する。複数の位置決定法は、後述する重心計算法と曲線近似計算法とを含む。選択部250は、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさより小さい場合に、曲線近似計算法を選択し、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさより大きい場合に、重心計算法を選択し、対象物の個数が2以上の場合に、領域の大きさにかかわらず、曲線近似計算法を選択する。
位置決定部260は、複数の検出値に基づいて、検出面111における対象物の位置を決定する。位置決定部260は、選択部250において選択された位置決定法を用いて対象物の位置を決定する。位置決定部260は、X成分の異なる複数の累積値に基づいて、対象物の座標のX成分を決定する。位置決定部260は、Y成分の異なる複数の累積値に基づいて、対象物の座標のY成分を決定する。
曲線近似計算法及び重心計算法から対象物の位置の座標のX成分を算出する方法について説明するが、Y成分についても同様である。算出されるX成分とY成分の組み合わせは、ピーク位置に近いものが選択される。
曲線近似計算法は、領域決定部230により決定された領域において最も近接度合いが高い検出位置112を含む近傍領域に属した一群の検出位置112の座標と、一群の検出位置112における検出値と、の関係を近似した曲線の極値点を対象物の位置とする。
例えば位置決定部260は、曲線近似計算法において、極値点のX成分Xを式3に基づいて計算する。
Figure 0006410700
X方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が、整数mを用いて識別される。例えば、図2における列が対象位置に対応する。対象位置mにおける累積値がLで表される。複数の対象位置のうち、対象位置p−1と対象位置pと対象位置p+1とがX成分の小さい方から大きい方に順に並んでいる。Lp−1とLとLp+1とのうちLが最大である。例えば、累積値において極大値をもつ対象位置のうち、ピーク位置に近い対象位置(最も累積値の大きい対称位置)が対象位置pとして選択される。対象位置間の所定の分解能がRESOで表される。対象位置pのX成分がXOFSで表される。
図3は、X成分の違いに基づいて算出された例示的な累積値を示す。X軸の括弧内の番号は、対象位置mを示し、座標を示すわけではない。極大値Lをもつ対象位置(5)が対象位置pであり、対象位置(4)が対象位置p−1であり、対象位置(6)が対象位置p+1である。対象位置(4)と累積値Lとにより定まる点、対象位置(5)とLとにより定まる点、及び、対象位置(6)とLとにより定まる点を通る二次曲線410の頂点のX座標Xが、対象物の位置のX成分である。
重心計算法は、領域決定部230により決定された領域に属する複数の検出位置112の座標と、複数の検出位置112における検出値と、に基づいて計算される重心座標を対象物の位置とする。例えば位置決定部260は、重心計算法において、重心座標のX成分Xを式4に基づいて計算する。
Figure 0006410700
X方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が、整数a以上整数b以下の整数nを用いて識別される。例えば、図2における列が対象位置に対応する。対象位置kにおける累積値がLで表される。対象位置間の所定の分解能がRESOで表される。
図4は、X成分の違いに基づいて算出された例示的な累積値を示す。X軸の括弧内の番号は、対象位置mを示し、座標を示すわけではない。例えば、累積値が所定の閾値420以上の対象位置(3)〜(7)と、これらに最も近い対象位置(2)とが、重心座標の計算対象となる。すなわち、a=2であり、b=7である。重心座標の計算対象となる対象位置は、別の方法で決定されてもよい。対象位置(2)〜(7)について、式2から算出されるX座標Xが、対象物の位置のX成分である。
次に、図5のフローを参照して、入力装置100の制御方法について説明する。
まず、ステップ310において、取得部210が、センサ110を制御して、検出位置112ごとの検出値を取得する。累積部240は、X成分の違う検出位置群ごとの累積値と、Y成分の違う検出位置群ごとの累積値とを算出する。
次に、ステップ320において、判定部220は、ステップ310において得られた複数の検出値に基づいて、対象物の個数を判定する。
次に、ステップ330において、選択部250は、対象物の個数が0であれば処理を終了し、対象物の個数が0でなければステップ340に進む。
次に、ステップ340において、選択部250は、対象物の個数が1より大きいか判定する。対象物の個数が1の場合には、処理がステップ350に進み、対象物の個数が2以上の場合には、処理がステップ370に進む。
ステップ350において、領域決定部230が、同一の対象物の近接によって検出値の変化を生じた複数の検出位置112からなる検出面111上の領域を決定する。
ステップ360において、選択部250は、領域が所定の大きさ以下であるか判定する。領域が所定の大きさ以下である場合、処理がステップ370に進み、領域が所定の大きさより大きい場合、処理がステップ380に進む。
ステップ370において、選択部250は、位置決定法として曲線近似計算法を選択する。すなわち、選択部250は、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさ以下である場合、曲線近似計算法を選択する。選択部250は、対象物の個数が2以上の場合、領域の大きさにかかわらず、曲線近似計算法を選択する。
ステップ380において、選択部250は、位置決定法として、重心計算法を選択する。すなわち、選択部250は、対象物の個数が1の場合であって、かつ、領域が所定の大きさより大きい場合、重心計算法を選択する。
ステップ390において、位置決定部260は、複数の検出値と、選択された位置決定法とを用いて、検出面111における各対象物の位置を決定する。対象物の位置を決定する方法は、前述のとおりである。
本実施形態によれば、判定された対象物の個数に適した位置決定法を選択できる。例えば、対象物の個数が1つの場合には、カーソルを移動させるなど、対象物の細かな動きに追従することが求められる。この場合、計算負荷が大きくても正確性の高い位置決定法が選択される。一方、対象物の個数が2以上の場合には、ジェスチャー入力など、個々の対象物の細かな動きよりも全体としての大まかな動きを認識できれば十分である。この場合は、正確性が低くても計算負荷が小さい位置決定法が選択される。このように、対象物の個数に応じて位置決定法が選択されることによって、位置決定の正確性と計算負荷とのバランスを対象物の個数に合わせて最適化することが可能になるため、計算負荷の増大を抑制しつつ適切に対象物の位置を決定できる。
本実施形態によれば、対象物の個数に応じて曲線近似計算法と重心計算法とが選択されるため、対象物の個数に応じて、位置決定の正確性と計算負荷とのバランスを適切に変更できる。
本実施形態によれば、対象物の個数が2以上になると、比較的計算負荷の小さい曲線近似計算法が選択される。そのため、対象物の個数が増えることによる計算負荷の増大を効果的に抑制できる。
本実施形態によれば、対象物の個数が1の場合には、滑らかに追跡することを重視して対象物の位置を決定できる一方で、対象物の個数が2以上の場合には、計算負荷の軽減を重視して対象物の位置を決定できる。重心計算法は、対象物の位置を滑らかに追跡できるが、計算負荷が大きい。曲線近似計算法は、領域が小さい場合に対象物の位置を滑らかに追跡できるが、領域が大きい場合に対象物の位置を滑らかに追跡できない。対象物の個数が1の場合は、対象物の個数が2以上の場合に比べると全体としての計算負荷が小さい。従って、領域が所定の大きさより大きい場合、滑らかに追跡することを重視して重心計算法を使用しても計算負荷はあまり問題とはならない。一方、対象物の個数が2以上の場合、対象物の個数に応じて計算負荷が増えるが、曲線近似計算法を選択することで計算負荷の増大を抑えることができる。特に、対象物が1つの場合において、対象物の滑らかな追跡が求められるという条件下で有益である。さらに、対象物が2つ以上の場合において、個々の対象物の細かな動きよりも全体としての大まかな動きを認識できれば十分であるという条件下で有益である。
本実施形態によれば、累積部240の累積値に基づいて対象物の座標が決定されるため、すべての検出位置を走査して対象物の座標を特定する場合に比べて計算負荷を軽減でき、処理速度を速くすることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、静電容量の変化に基づく検出値を利用して対象物の位置を特定する種々の入力装置に適用可能である。
100…入力装置、110…センサ、111…検出面、112…検出位置、120…記憶装置、130…演算処理装置、150…比較範囲、161…検出位置群、162…検出位置群、210…取得部、220…判定部、230…領域決定部、240…累積部、250…選択部、260…位置決定部、410…二次曲線、420…閾値

Claims (8)

  1. 検出面上の複数の検出位置における対象物の近接度合いをそれぞれ検出し、当該検出結果を示す複数の検出値を出力するセンサと、
    前記複数の検出値に基づいて、前記対象物の個数を判定する判定部と、
    前記複数の検出値に基づいて、前記検出面における前記対象物の位置を決定する位置決定部と、
    前記対象物の前記個数に応じて複数の位置決定法から少なくとも1つの前記位置決定法を選択する選択部と
    同一の前記対象物の近接によって前記検出値の変化を生じた複数の前記検出位置からなる前記検出面上の領域を決定する領域決定部とを備え、
    前記位置決定部は、前記選択部において選択された位置決定法を用いて前記対象物の位置を決定し、
    前記複数の位置決定法は、
    前記決定された領域に属する複数の前記検出位置の座標と、当該複数の検出位置における前記検出値と、に基づいて計算される重心座標を前記対象物の位置とする重心計算法と、
    前記決定された領域において最も前記近接度合いが高い検出位置を含む近傍領域に属した一群の検出位置の座標と、前記一群の検出位置における前記検出値と、の関係を近似した曲線の極値点を前記対象物の位置とする曲線近似計算法と、を含む、
    入力装置。
  2. 前記選択部は、前記対象物の前記個数が2以上の場合に、前記曲線近似計算法を選択する、
    請求項に記載の入力装置。
  3. 前記選択部は、
    前記対象物の前記個数が1の場合であって、かつ、前記領域が所定の大きさより小さい場合に、前記曲線近似計算法を選択し、
    前記対象物の前記個数が1の場合であって、かつ、前記領域が前記所定の大きさより大きい場合に、前記重心計算法を選択し、
    前記対象物の前記個数が2以上の場合に、前記領域の大きさにかかわらず、前記曲線近似計算法を選択する、
    請求項又は請求項に記載の入力装置。
  4. 前記複数の検出位置における前記検出値を累積する累積部を備え、
    前記検出面上において規定された座標が、第1方向における第1成分と前記第1方向とは異なる第2方向の第2成分とを含み、
    前記複数の検出位置は、前記第1方向及び前記第2方向に沿ってマトリクス状に配列されており、
    前記累積部は、前記第1成分が等しい複数の前記検出位置からなる検出位置群における前記検出値の累積値を、前記第1成分が異なる複数の前記検出位置群の各々について算出し、
    前記位置決定部は、複数の前記第1成分について算出された複数の前記累積値に基づいて、前記対象物の前記座標の前記第1成分を決定する、
    請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の入力装置。
  5. 整数mを用いて前記第1方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が識別され、前記対象位置mにおける前記累積値がLで表され、複数の前記対象位置のうち前記対象位置p−1と前記対象位置pと前記対象位置p+1とが前記第1成分の小さい方から大きい方に順に並び、Lp−1とLとLp+1とのうちLが最大であり、前記対象位置間の所定の分解能がRESOで表され、前記対象位置pの前記第1成分がXOFSで表されるとき、前記位置決定部は、前記曲線近似計算法において、前記極値点の前記第1成分Xを式1に基づいて計算する、
    請求項に記載の入力装置。
    Figure 0006410700
  6. 整数a以上整数b以下の整数kを用いて前記第1方向に沿って等間隔で規定された複数の対象位置が識別され、前記累積値がLで表され、前記対象位置間の所定の分解能がRESOで表されるとき、前記位置決定部は、前記重心計算法において、前記重心座標の前記第1成分Xを式2に基づいて計算する、
    請求項又は請求項に記載の入力装置。
    Figure 0006410700
  7. 検出面上の複数の検出位置における対象物の近接度合いをそれぞれ検出し、当該検出結果を示す複数の検出値を出力するセンサを備える入力装置の制御方法であって、
    前記複数の検出値に基づいて、前記対象物の個数を判定することと、
    前記複数の検出値に基づいて、前記検出面における前記対象物の位置を決定することと、
    前記対象物の前記個数に応じて複数の位置決定法から少なくとも1つの前記位置決定法を選択することと、
    同一の前記対象物の近接によって前記検出値の変化を生じた複数の前記検出位置からなる前記検出面上の領域を決定することと、を含み、
    前記対象物の位置を決定することは、前記位置決定法を選択することにより選択された前記位置決定法を用いて前記対象物の位置を決定することを含み、
    前記複数の位置決定法は、
    前記決定された領域に属する複数の前記検出位置の座標と、当該複数の検出位置における前記検出値と、に基づいて計算される重心座標を前記対象物の位置とする重心計算法と、
    前記決定された領域において最も前記近接度合いが高い検出位置を含む近傍領域に属した一群の検出位置の座標と、前記一群の検出位置における前記検出値と、の関係を近似した曲線の極値点を前記対象物の位置とする曲線近似計算法と、を含む、
    入力装置の制御方法。
  8. コンピュータに請求項に記載の入力装置の制御方法を実行させる制御プログラム。
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