JP6487567B2 - 入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置制御プログラム - Google Patents

入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置制御プログラムに関するものである。
物体の近接を静電容量の変化に基づいて検出することにより入力を行う入力装置がある。入力装置は、複数の駆動電極と複数の検出電極とにより静電容量を検出するための容量素子を形成する。容量素子の静電容量は、複数の駆動電極の駆動信号を変化させながら検出される。駆動信号に応じて、輻射ノイズが発生する。入力装置周辺における全体としての輻射ノイズを低減する方法として、特許文献1のように、駆動信号と逆位相の信号を印加する方法がある。
特開2014−132415号公報
指などの物体が容量素子に近接していない状態では、予め定められた信号によって効果的に輻射ノイズを低減できる。しかし、物体が容量素子に近接すると、駆動電極及び検出電極からの輻射ノイズが物体に吸収されることにより、入力装置周辺の輻射ノイズのバランスが崩れるという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物体が近接した場合でも入力装置周辺の輻射ノイズのバランスを保つことができる入力装置、入力装置の制御方法及び入力装置制御プログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点は、物体の近接に応じた情報を入力する入力装置に関する。この入力装置は、物体の近接に応じて静電容量が変化する複数の容量素子と、複数の容量素子にそれぞれ駆動信号を供給する駆動部と、複数の容量素子の各々における駆動信号に応じた電荷の変化を検出する電荷検出部と、電荷検出部の検出結果に基づいて、物体が近接した容量素子を特定する容量素子特定部と、駆動部が少なくとも1つの容量素子へ駆動信号を供給するとき、少なくとも1つの容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する電界発生部と、駆動部が駆動信号を供給する少なくとも1つの容量素子に容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、電界発生部が発生する電界を調節する調節部とを備える。
この構成によれば、駆動部が駆動信号を供給する少なくとも1つの容量素子に物体が近接した容量素子が含まれるか否かに応じて、電界発生部の発生する電界が調節される。そのため、容量素子に物体が近接した場合でも、入力装置周辺の輻射ノイズのバランスを保つことが可能となる。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、駆動部が複数の容量素子へ駆動信号を供給するとき、複数の容量素子に容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるならば、複数の容量素子のうち容量素子特定部で特定された容量素子と異なる少なくとも1つの容量素子を、調節部によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する選択部を備えてよい。調節部は、容量素子特定部で特定された容量素子と異なる容量素子である物体未近接状態の容量素子において駆動信号の供給により変化する電荷量を、物体未近接状態の容量素子が選択部により選択されたか否かに応じて調節してよい。
この構成によれば、電界発生部として機能する容量素子の電界が調節されるため、電界発生部として専用の構成を設ける場合に比較して構成が簡略化される。
好適に、駆動部は、容量素子における電荷の変化の極性を駆動信号に応じて変更可能であってよい。選択部は、容量素子特定部で特定された容量素子とは逆の極性で電荷が変化する少なくとも1つの物体未近接状態の容量素子を、調節部によって電界が調節されるべき電界発生部として選択してよい。調節部は、物体未近接状態の容量素子において駆動信号の供給により変化する電荷量を、選択部により選択されない場合に比べて、選択部により選択された場合に小さくしてよい。
好適に、調節部は、物体未近接状態の容量素子の静電容量、及び、物体未近接状態の容量素子に供給される駆動信号のレベルの少なくとも一方を、物体未近接状態の容量素子が選択部により選択されたか否かに応じて調節してよい。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、複数の検出電極と、複数の検出電極と交差する複数の駆動電極とを備えてよい。個々の容量素子は、1つの検出電極と1つの駆動電極との交差部に形成されてよい。駆動部は、個々の駆動電極に駆動信号を供給してよい。電荷検出部は、共通の検出電極に形成された複数の容量素子における電荷の変化の和に応じた検出信号を、複数の検出電極の各々について生成してよい。容量素子特定部は、電荷検出部において複数の検出電極について生成された複数の検出信号に基づいて、物体が近接した容量素子を特定してよい。電界発生部は、駆動部が少なくとも1つの駆動電極に駆動信号を供給するとき、少なくとも1つの駆動電極に形成された複数の容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生してよい。調節部は、駆動部が駆動信号を供給する少なくとも1つの駆動電極に形成された複数の容量素子に容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、電界発生部が発生する電界を調節してよい。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、駆動部が複数の駆動電極へ駆動信号を供給するとき、複数の駆動電極に形成された複数の容量素子に容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるならば、複数の容量素子のうち容量素子特定部で特定された容量素子が形成された駆動電極と異なる駆動電極に形成され、かつ、容量素子特定部で特定された容量素子が形成された検出電極と異なる検出電極に形成された少なくとも1つの容量素子を、調節部によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する選択部を備えてよい。調節部は、容量素子特定部で特定された容量素子と異なる容量素子である物体未近接状態の容量素子において駆動信号の供給により変化する電荷量を、物体未近接状態の容量素子が選択部により選択されたか否かに応じて調節してよい。
好適に、個々の駆動電極は、複数の部分駆動電極に分割されてよい。駆動部は、個々の部分駆動電極に駆動信号を供給可能であってよい。調節部は、選択部により選択された容量素子が形成されていない駆動電極については、複数の部分駆動電極に共通の駆動信号を供給し、選択部により選択された容量素子が形成された駆動電極については、複数の部分駆動電極のうち選択された容量素子を形成する一部の部分駆動電極と他の一部の部分駆動電極とに異なる駆動信号を供給してよい。
好適に、駆動部は、容量素子における電荷の変化の極性を駆動信号に応じて変更可能であってよい。選択部は、容量素子特定部で特定された容量素子が形成された駆動電極と異なる駆動電極に形成され、かつ、容量素子特定部で特定された容量素子が形成された検出電極と異なる検出電極に形成され、かつ、容量素子特定部で特定された容量素子とは逆の極性で電荷が変化する少なくとも1つの物体未近接状態の容量素子を、調節部によって電界が調節されるべき電界発生部として選択してよい。調節部は、選択部により選択された容量素子が形成された駆動電極については、複数の部分駆動電極のうち選択された容量素子を形成する一部の部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、他の一部の部分駆動電極に供給する駆動信号に比べて低くしてよい。
好適に、本発明の第1の観点に係る入力装置は、1つ以上の容量素子の各々が、2つ以上の部分駆動電極によって形成されてよい。
好適に、調節部は、選択部により選択された容量素子の少なくとも1つが、2つ以上の部分駆動電極によって形成される容量素子である場合に、選択部に選択された容量素子を形成する1つ以上の部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、実質的にゼロにしてよい。
好適に、容量素子特定部は、1つの検出電極に属する複数の容量素子の電荷を検出する場合、一度に1つの容量素子の電荷が電荷検出部で検出されるように、駆動信号を制御してよい。
好適に、前記駆動部は、前記駆動信号の極性として、前記容量素子に正極性の電荷を蓄積させる所定の絶対値の信号レベルを前記駆動信号に持たせることと、前記容量素子に負極性の電荷を蓄積させる前記所定の絶対値の信号レベルを前記駆動信号に持たせることと、前記駆動信号のレベルをゼロにすることとを選択可能であってよい。前記電荷検出部は、前記検出電極に形成される複数の前記容量素子がそれぞれ前記駆動信号を供給されることによって生成する電荷信号の和に応じた前記検出信号を生成してよい。前記容量素子特定部は、複数の前記駆動電極へ同時に供給する複数の駆動信号における前記極性の組み合わせである極性パターンを複数通りに変更しながら、それぞれの前記極性パターンにおいて前記電荷検出部により生成される同一の前記検出電極の前記検出信号を取得し、複数通りの前記極性パターンと、1つの前記検出電極について前記極性パターンと同じ数だけ取得した前記検出信号とに基づいて、当該1つの検出電極に形成される複数の前記容量素子の静電容量検出値をそれぞれ算出してよい。
本発明の第2の観点は、物体の近接に応じた情報を入力する入力装置であって、物体の近接に応じて静電容量が変化する複数の容量素子と、複数の容量素子にそれぞれ駆動信号を供給する駆動部と、複数の容量素子の各々における駆動信号に応じた電荷の変化を検出する電荷検出部と、駆動部が少なくとも1つの容量素子へ駆動信号を供給するとき、少なくとも1つの容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する電界発生部とを備える入力装置の制御方法に関する。この入力装置の制御方法は、電荷検出部の検出結果に基づいて、物体が近接した容量素子を特定することと、駆動部が駆動信号を供給する少なくとも1つの容量素子に特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、電界発生部が発生する電界を調節することとを含む。
この構成によれば、駆動部が駆動信号を供給する少なくとも1つの容量素子に物体が近接した容量素子が含まれるか否かに応じて、電界発生部の発生する電界が調節される。そのため、容量素子に物体が近接した場合でも、入力装置周辺の輻射ノイズのバランスを保つことが可能となる。
本発明の第3の観点は、上記入力装置の制御方法をコンピューターに実行させる入力装置制御プログラムである。
本発明によれば、物体が近接した場合でも入力装置周辺の輻射ノイズのバランスを保つことができる。
本発明の第1実施形態に係る入力装置の構成図である。 図1に示す入力装置における第1例のセンサ本体の模式図である。 図1に示す入力装置の動作を説明するためのフロー図である。 図2に示す第1例のセンサ本体を用いた場合の選択部による容量素子の選択の例と、調節部による駆動信号の制御の例を示す図である。 第2例のセンサ本体の模式図である。 図5に示す第2例のセンサ本体を用いた場合の選択部による容量素子の選択の例と、調節部による駆動信号の制御の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る入力装置の構成図である。 図7に示す入力装置におけるセンサ本体の模式図である。 図7に示す入力装置の動作を説明するためのフロー図である。
(第1実施形態の全体構成)
以下、本発明の実施形態に係る入力装置について説明する。図1の構成図に示すように、入力装置100は、制御部200とセンサ300とを備える。入力装置100は、静電容量の変化に基づいて、物体の近接に応じた情報、例えば、操作面に対する指の動き及び位置を入力する。
制御部200は、記憶装置210と中央処理装置220とを備える。記憶装置210は、後述の制御プログラム及び制御方法に必要な情報を記憶する。記憶装置210は、例えばROM(read only memory)などの不揮発性メモリである。中央処理装置220は、記憶装置210に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、入力装置100の制御方法を実行する。
(センサ)
センサ300は、センサ本体310と駆動部320と電荷検出部330とを備える。センサ300は、中央処理装置220からの指示によって制御されて、検出結果を中央処理装置220に返す。
(センサの第1例のセンサ本体)
図2は、第1例のセンサ本体310の模式図である。第1例のセンサ本体310は、6つの検出電極400a〜400f(以下、区別せずに検出電極400と呼ぶ場合がある)と7つの駆動電極500a〜500g(以下、区別せずに駆動電極500と呼ぶ場合がある)とを備える。検出電極400の数は6より多くても少なくてもよく、駆動電極500の数は7より多くても少なくてもよい。説明を簡潔にするため、図2では検出電極400及び駆動電極500が、一定幅の直線状の帯状体として描かれているが、他の形状の検出電極400及び駆動電極500が使用されてもよい。検出電極400及び駆動電極500は、必ずしも直交していなくてもよい。
複数の検出電極400は、一定間隔で略平行に配設されている。検出電極400a〜400fは、アルファベット順に並んでいる。複数の検出電極400は、第1検出電極群410と第2検出電極群420とのいずれかに区分される。第1検出電極群410は、隣接した3本の検出電極400a〜400cで構成される。第2検出電極群420は、他の隣接した3本の検出電極400d〜400fで構成される。
各駆動電極500は、第1部分駆動電極510と第2部分駆動電極520とに分割されている。第1部分駆動電極510と第2部分駆動電極520とは、電気的に分離されている。第1部分駆動電極510a〜510g及び第2部分駆動電極520a〜520gの各々は、末尾のa〜gが同じである駆動電極500a〜500gを構成している。第1部分駆動電極510は、第1検出電極群410と交差するように延在している。第2部分駆動電極520は、第1検出電極群410と交差するように延在している。1つの駆動電極500を構成する第1部分駆動電極510と第2部分駆動電極520とは、一直線状に間隔を空けて配設されている。
なお、複数の検出電極400は、3以上の検出電極群に区分されてもよい。1つの駆動電極500が、3以上の部分駆動電極に分割されていてもよい。ある検出電極400に交差する駆動電極500の数は、別の検出電極400に交差する駆動電極500の数と異なっていてもよい。
1つの駆動電極500と1つの検出電極400との交差部に容量素子350が形成される。容量素子350に、指などの物体が近接すると、その近接度合いに応じて容量素子350の静電容量が変化する。容量素子350には、駆動電極500と検出電極400との間に印加される電圧に比例した電荷が蓄積される。駆動部320の駆動信号に応じて駆動電極500と検出電極400との間の電圧が変化すると、この電圧の変化に応じて容量素子350に電荷量が蓄積される。駆動信号に応じて容量素子350に蓄積される電荷量を、以下の説明では電荷信号と呼ぶ場合がある。
駆動部320の駆動信号が駆動電極500と検出電極400のいずれの電位を上昇させるかにより、電荷信号の極性が設定される。一例として、本実施形態では、駆動電極500が検出電極400に対して上昇する電圧の変化が生じた場合、正極性の電荷信号が生成され、駆動電極500が検出電極400に対して低電位となる電圧の変化が生じた場合、負極性の電荷信号が生成される。駆動電極500と検出電極400との電圧が変化しない場合、容量素子350の電荷は変化しないため、電荷信号の信号レベルはゼロとなる。
(センサの他の構成)
駆動部320は、中央処理装置220からの指示に基づいて駆動電極500に送る駆動信号を制御する。駆動部320は、個々の駆動電極500に駆動信号を供給し、それにより、複数の容量素子350にそれぞれ駆動信号を供給する。駆動部320は、1つの駆動電極500を構成する個々の第1部分駆動電極510及び第2部分駆動電極520に駆動信号を供給可能である。
駆動信号は、駆動電極500と検出電極400との間の電圧を変化させる信号である。駆動信号の信号レベルは、駆動電極500と検出電極400との間の電圧の変化幅を示す。駆動信号の極性は、電圧の変化の方向、すなわち、駆動電極500と検出電極400のいずれの電位が上昇するかを示す。一例として、本実施形態では、駆動電極500が検出電極400に対して上昇する電圧の変化が生じる場合、駆動信号の極性が正であり、駆動電極500が検出電極400に対して低下する電圧の変化が生じる場合、駆動信号の極性が負である。従って、容量素子350に供給する駆動信号の極性が正の場合、容量素子350において生成される電荷信号の極性も正となり、容量素子350に供給する駆動信号の極性が負の場合は、容量素子350において生成される電荷信号の極性も負となる。このように、駆動部320は、容量素子350における電荷の変化の極性(電荷信号の極性)を、駆動信号に応じて変更可能である。
駆動信号320は、例えば、検出電極400の電位を一定に保った状態で、駆動電極500の電圧を変化させてもよいし、駆動電極500の電位と検出電極400の電位を両方変化させてもよい。
駆動部320は、検出対象の容量素子350において電荷信号を生成させる場合、その検出対象の容量素子350が属する駆動電極500と検出電極400との間の電圧を所定の変化幅だけ変化させる正極性又は負極性の駆動信号を生成する。検出対象の容量素子350において電荷信号を生成させない場合(電荷信号の信号レベルをゼロにする場合)、その検出対象の容量素子350が属する駆動電極500と検出電極400との間の電圧変化をゼロにする(駆動信号のレベルをゼロにする)。
駆動部320は、中央処理装置220の制御に従って、各駆動電極500に与える駆動信号を生成する。すなわち、駆動部320は、正極性で所定の信号レベルの駆動信号か、負極性で所定の信号レベルの駆動信号か、又は、信号レベルがゼロの駆動信号を、中央処理装置220の制御に従って各駆動電極500に与える。正極性で所定の信号レベルの駆動信号が与えられた駆動電極500では、この駆動電極500に属する容量素子350において正の電荷信号が生成される。負極性で所定の信号レベルの駆動信号が与えられた駆動電極500では、この駆動電極500に属する容量素子350において負の電荷信号が生成される。信号レベルがゼロの駆動信号が与えられた駆動電極500では、この駆動電極500に属する容量素子350において電荷信号が生成されない(電荷信号の信号レベルがゼロになる)。
電荷検出部330は、複数の容量素子350の各々における駆動信号に応じた電荷の変化を検出する。電荷検出部330は、共通の検出電極400に形成された複数の容量素子350(図2の例では7つの容量素子350)における電荷の変化の和に応じた検出信号を、複数の検出電極400(図2の例では6本の検出電極400)の各々について生成する。電荷検出部330が検出電極400ごとに生成する検出信号は、1つの検出電極400に属する複数の容量素子350において駆動信号に応じて生成される電荷信号の和に応じた信号である。電荷検出部330は、検出電極400ごとに生成した検出信号を例えばDA変換器によってデジタル信号に変換し、中央処理装置220に出力する。電荷検出部330は、各検出電極400の検出信号を1つずつ順番に生成してもよいし、複数の検出電極400の検出信号を一度に生成してもよい。
本実施形態に係る入力装置100では、少なくとも1つの容量素子350が、センサ300の周囲に電界を発生する電界発生部として機能する。電界発生部は、駆動部320が少なくとも1つの容量素子350へ駆動信号を供給するとき、少なくとも1つの容量素子350における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する機能を持つ。すなわち、電界発生部は、駆動部320が少なくとも1つの駆動電極500に駆動信号を供給するとき、少なくとも1つの駆動電極500に形成された複数の容量素子350における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する。なお、後述する符号化駆動法によって複数の駆動電極500が同時に駆動される場合、その複数の駆動電極500に形成される複数の容量素子350において発生した電界が互いに相殺することにより、センサ300の周囲における電界が低減する。そのため、符号化駆動法では、同時に駆動される複数の容量素子350がそれぞれ電界発生部として機能することになる。
(中央処理装置)
中央処理装置220は、制御プログラムに基づいて、容量素子特定部221、位置検出部222、選択部223及び調節部224として動作する。
容量素子特定部221は、電荷検出部330の検出結果に基づいて、物体が近接した容量素子350を特定する。電荷検出部330の検出結果は、具体的には、電荷検出部330において複数の検出電極400について生成された複数の検出信号である。
容量素子特定部221は、電荷検出部330の検出結果に基づいて、各容量素子350における静電容量の検出値を求める。この静電容量の検出値は、駆動信号に応じて容量素子350が生成する電荷信号に応じた値を持つ。本実施形態において、容量素子特定部221は、複数の駆動電極500へ同時に駆動電極を供給する符号化駆動法により、各容量素子350の静電容量の検出値を算出する。符号化駆動法については後で詳細に説明する。
容量素子特定部221は、各容量素子350の静電容量検出値を求めると、この静電容量検出値とベース値(物体が未近接状態のときの静電容量検出値)との差を容量素子350ごとに算出する。容量素子特定部221は、算出した差が所定のしきい値を越えた容量素子350について物体が近接したと判定し、差が所定のしきい値以下の容量素子350については物体が近接していないと判定する。なお、容量素子特定部221は、しきい値による判定で物体が近接したと判定された容量素子350に対して、更にフィルタ処理を施してもよい。例えば、容量素子特定部221は、しきい値との比較により物体が近接したと判定された容量素子350の静電容量の検出値が周囲の容量素子350に比べて著しく大きい場合、ノイズによる誤判定とみなして、物体が近接したとの判定を取り消す。このようにして、容量素子特定部221は、個々の容量素子350について物体が近接しているか否かを判定し、1つの物体が近接した領域を示す一群の容量素子350を特定する。
位置検出部222は、容量素子特定部221で物体が近接したと判定された一群の容量素子350に基づいて、物体の近接位置の座標を計算する。例えば位置検出部222は、駆動電極500が並ぶ方向の座標(X座標)と、検出電極400が並ぶ方向の座標(Y座標)を、一群の容量素子350の静電容量検出値がそれぞれの方向において生じるピークに基づいて算出する。具体的には、例えば位置検出部222は、それぞれの方向における静電容量検出値と座標との関係に適当な補完関数を当てはめて、補完関数のピーク値の座標を算出する。あるいは、位置検出部222は、容量素子特定部221で特定された一群の容量素子350が表す図形の形状に基づいて、例えばその重心などから座標を算出してもよい。
選択部223は、センサ本体310の複数の容量素子350から、少なくとも1つの容量素子350を、後述の調節部224によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する。すなわち、選択部223は、駆動部320が複数の容量素子350へ駆動信号を供給するとき、複数の容量素子350に容量素子特定部221で特定された容量素子350が含まれるならば、複数の容量素子350のうち容量素子特定部221で特定された容量素子350と異なる少なくとも1つの容量素子350(以下、物体未近接状態の容量素子350と呼ぶ場合がある。)を、調節部224によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する。
また、選択部223は、調節部224によって電界が調節されるべき電界発生部として容量素子350を選択する場合、容量素子350における電荷の変化の極性を加味する。すなわち、選択部223は、容量素子特定部221で特定された容量素子350とは逆の極性で電荷が変化する少なくとも1つの物体未近接状態の容量素子350を、調節部224によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する。
例えば、選択部223は、駆動部320が複数の駆動電極500へ駆動信号を供給するとき、複数の駆動電極500に形成された複数の容量素子350に容量素子特定部221で特定された容量素子350が含まれるならば、複数の容量素子350のうち容量素子特定部221で特定された容量素子350が形成された駆動電極500と異なる駆動電極500に形成され、かつ、容量素子特定部221で特定された容量素子350が形成された検出電極400と異なる検出電極400に形成された少なくとも1つの容量素子350を、調節部224によって電界が調節されるべき電界発生部として選択する。またこの場合、選択部223は、上記の条件に加えて、容量素子特定部221で特定された容量素子350とは逆の極性で電荷が変化するとの条件を満たした少なくとも1つの物体未近接状態の容量素子350を選択する。
調節部224は、電界発生部としての容量素子350において発生する電界を、センサ本体310への物体の近接状態に応じて調節する。すなわち、調節部224は、駆動部320が駆動信号を供給する少なくとも1つの容量素子350に容量素子特定部221で特定された容量素子350(物体が近接した容量素子350)が含まれるか否かに応じて、電界発生部が発生する電界を調節する。例えば、調節部224は、駆動部320が駆動信号を供給する少なくとも1つの駆動電極500に形成された複数の容量素子350に容量素子特定部221で特定された容量素子350が含まれるか否かに応じて、電界発生部が発生する電界を調節する。
調節部224は、容量素子特定部221で特定された容量素子350と異なる容量素子350である物体未近接状態の容量素子350において駆動信号の供給により変化する電荷量を、物体未近接状態の容量素子350が選択部223により選択されたか否かに応じて調節する。具体的には、例えば調節部224は、物体未近接状態の容量素子350において駆動信号の供給により変化する電荷量を、選択部223により選択されない場合に比べて、選択部223により選択された場合に小さくする。
調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成されていない駆動電極500については、複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)に共通の駆動信号を供給する。他方、調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成された駆動電極500については、複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)のうち、選択部223により選択された容量素子350を形成する一部の部分駆動電極と、他の一部の部分駆動電極とに異なる駆動信号を供給する。具体的には、例えば調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成された駆動電極500については、複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)のうち、選択部223で選択された容量素子350を形成する一部の部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、他の一部の部分駆動電極に供給する駆動信号に比べて低くする。
調節部224は、容量素子350において発生する電界の調節を、駆動信号に応じて容量素子350に蓄積される電荷量を調節することにより行う。調節部224は、容量素子350の静電容量や、容量素子350に供給する駆動信号のレベルを変更することにより、容量素子350において発生する電界を調節する。すなわち、調節部224は、物体未近接状態の容量素子350の静電容量、及び、物体未近接状態の容量素子350に供給される駆動信号のレベルの少なくとも一方を、物体未近接状態の容量素子350が電界発生部として選択されたか否かに応じて調節する。
(符号化駆動法)
本実施形態に係る入力装置100において、容量素子特定部221は、複数の駆動電極500へ同時に駆動信号を与える符号化駆動法により、各容量素子350の静電容量の検出値を求める。以下では、その符号化駆動法による静電容量検出値の算出方法を説明する。
符号化駆動法において、容量素子特定部221は、複数の駆動電極500へ同時に供給する複数の駆動信号の極性の組み合わせ(極性パターン)を複数通りに変更しながら、それぞれの極性パターンにおいて、電荷検出部330により生成される同一の検出電極400の検出信号を取得する。容量素子特定部221は、予め定められた複数通りの極性パターンと、1つの検出電極400について極性パターンと同じ数だけ取得した検出信号とに基づいて、その1つの検出電極400に形成される複数の容量素子350の静電容量検出値をそれぞれ算出する。
符号化駆動法において、駆動部320が生成する正極性の駆動信号と負極性の駆動信号は、その信号レベル(駆動電極500と検出電極400との間の電圧の変化幅)の絶対値がほぼ等しい。従って、静電容量が等しい容量素子350に正極性の駆動信号を与えた場合と負極性の駆動信号を与えた場合とでは、容量素子350において生成される電荷信号の信号レベルの絶対値が等しくなる。電荷信号の信号レベルの絶対値は、容量素子350の静電容量に比例する。容量素子特定部221は、電荷信号の信号レベルの絶対値に相当する値を、容量素子350の静電容量の検出値として算出する。
符号化駆動法においては、駆動信号の正負の極性に加えて、駆動信号の信号レベルをゼロにすることも、駆動信号の極性の1つに含めてよい。この場合、容量素子特定部221は、各駆動電極500に供給する駆動信号を、正の極性で所定の絶対値の信号レベルを持つか、負の極性で所定の絶対値の信号レベルを持つか、又は、実質的にゼロの信号レベルを持つように、駆動部320を制御する。
複数の駆動電極500へ同時に駆動信号が供給された場合、1つの検出電極400に形成される複数の容量素子350では、同時に電荷信号が生成される。電荷検出部330は、1つの検出電極400を通じて、その1つの検出電極400に形成される複数の容量素子350の電荷信号の和を入力し、入力した電荷信号の和に応じた検出信号を生成する。符号化駆動法において、1つの検出電極400から入力される電荷信号の和に応じた検出信号のことを、以下の説明では合成信号と呼ぶ場合がある。
容量素子特定部221は、複数の極性パターンに対応する複数の合成信号を電荷検出部330から取得すると、1つの検出電極400に形成される複数の容量素子350の静電容量検出値をそれぞれ次のような計算により求める。
1つの検出電極400に属する容量素子350の数をNとする。すなわち、1つの検出電極400にN本の駆動電極500が交差するものとする。N個の容量素子350の静電容量検出値は、式1のようにN行1列の行列Cで表される。行列Cの要素の添え字は、N個の容量素子350をそれぞれ識別するための数字であり、1からNの各数字が1つの容量素子350に対応する。
Figure 0006487567
N通りの極性パターンによるN回の駆動で得られるN個の合成信号は、式2のようにN行1列の行列Aで表される。行列Aの要素の添え字は、各要素が何番目の駆動で得られた合成信号であるかを示す。行列Aの要素数は行列Cの要素数に等しい。すなわち、容量素子350の数に等しい回数だけ駆動が行われる。
Figure 0006487567
式3に示すN行N列の行列Dは、N通りの極性パターンを表す。行列Dの各要素は、1つの駆動信号の極性を示す数値である。この要素の値は、駆動信号が正の極性で所定の絶対値の信号レベルを持つ場合に「1」であり、負の極性で所定の絶対値の信号レベルを持つ場合に「−1」であり、信号レベルがゼロの場合に「0」である。
Figure 0006487567
行列Dのj行目(1≦j≦N)は、j回目の駆動における極性パターンを示す。行列Dの各行は、1つの合成信号を生成するために使用される1つの極性パターンを表わす。行列Dの各列は、同時に駆動される複数の駆動電極500の各々に対応する。
式3の行列Dを用いて、式1の行列Cと式2の行列Aとの関係が式4のように表記される。
Figure 0006487567
N回の駆動でN個の合成信号が得られると、容量素子特定部221は、式5に示すように、行列Dの逆行列D−1と、行列Aとの積によって、各容量素子350の静電容量検出値を算出する。なお、本発明は、逆行列D−1から行列Cを直接算出する方法に限定されない。各容量素子350の静電容量の変化に応じて変化する値が得られるのであれば、逆行列D−1を用いる式5の方法以外の算出方法が使用されてもよい。
Figure 0006487567
図2のセンサ310に使用可能な7行7列の行列Dとしては、例えば式6の行列が用いられる。
Figure 0006487567
行列Dは、1つの極性パターンに対応する各行の要素における正極性の要素の数と負極性の要素の数とが近くなるように(すなわち、各行の要素の和がゼロに近くなるように)選択されることが望ましい。式6の例では、各極性パターンの要素の和はすべて1である。1つの極性パターンに含まれる正極性の要素の数と負極性の要素の数とが近くなることにより、1回の駆動で複数の駆動電極500に供給される駆動信号の極性の偏りが小さくなる。これにより、各容量素子350において電荷の充放電により生じる電界の変化が相殺され易くなり、センサ本体310から輻射されるノイズが全体的に低減する。
ところで、上述のように行列D(極性パターン群)を選択することによる輻射ノイズの低減効果は、センサ本体310に物体が近接していない状態で得られるものである。グランド電位に近い導電性の物体(人体など)がセンサ本体310に近接した場合、容量素子350(容量素子350を構成する駆動電極500及び検出電極400を含む)において発生する電界が物体によって局部的に遮蔽される。この場合、極性パターンに含まれる正極性の要素の数と負極性の要素の数とのバランスが崩れた状態と等価になり、センサ本体310から輻射されるノイズが増大する。そこで、本実施形態に係る入力装置100では、物体の近接によって崩れた電界のバランスを補正するように、物体の近接していない状態(物体未近接状態)の容量素子350において発生する電界が、上述した調節部224によって調節される。
(制御方法)
次に、図3のフロー図を参照して、図1の入力装置100の制御方法について説明する。図3のフロー図は、センサ本体310における全ての容量素子350の静電容量を検出し、その検出結果に基づいて物体の位置を検出する1回の処理(以降、検出処理と呼ぶ場合がある。)を示す。制御部200は、図3のフロー図に示す処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
ステップ1001:
まず、容量素子特定部221は、複数の検出電極400から、電荷検出部330において検出信号を生成させる検出電極400を選択する。このとき選択する検出電極400は1つでもよいし、複数でもよい。選択する検出電極400が複数の場合、例えば容量素子特定部221は、同一の検出電極群(図2の例では第1検出電極群410,第2検出電極群420)の中から複数の検出電極400を選択する。
ステップ1002:
次に容量素子特定部221は、複数の駆動電極500へ供給する駆動信号の極性パターンの1つを選択する。
ステップ1003:
容量素子特定部221において駆動信号の極性パターンが選択されると、選択部223は、調節部224により電界が調節されるべき電界発生部としての容量素子350を選択する。調節部224は、前回の検出処理において特定された物体近接中の容量素子350と、ステップ1002で選択された極性パターンとに基づいて、調節部224の調節対象となる容量素子350を選択する。
選択部223は、前回の検出処理において物体近接中の容量素子350が特定された場合、その特定された容量素子350とは異なる物体未近接状態の容量素子350の中から、調節部224の調節対象となる容量素子350を選択する。前回の検出処理において物体近接中の容量素子350が特定されなかった場合、選択部223は、調節部224の調節対象となる容量素子350を選択しない。
具体的には、選択部223は、前回の検出処理において特定された物体近接中の容量素子350が形成される駆動電極500と異なる駆動電極500に形成された容量素子350であることを、選択する容量素子350の第1条件とする。
また、選択部223は、前回の検出処理において特定された物体近接中の容量素子350が形成される検出電極400と異なる検出電極400に形成された容量素子350であることを、選択する容量素子350の第2条件とする。
この第1条件と第2条件を満たすことにより、調節部224による電界の調節が、物体近接中の容量素子35における静電容量検出値の算出結果に影響を与え難くすることができる。
更に、選択部223は、容量素子特定部221で特定された容量素子350とは逆の極性で電荷が変化することを、選択する容量素子350の第3条件とする。第3条件は、前回の検出処理で特定された物体近接中の容量素子350に供給される駆動信号の極性に対して逆の極性の駆動信号が供給される容量素子350であることと等価である。この第3条件は、極性パターンに応じて変化するため、選択部223は、極性パターンごとに容量素子350の選択を行う。
なお、物体近接中の容量素子350に供給される駆動信号のレベルがゼロの場合、選択部223は、この容量素子350に対応する容量素子350を選択しない。これは、駆動信号のレベルがゼロの場合、容量素子350において電荷の充放電による電界が発生しないため、容量素子350に物体が近接中であるか否かに応じて電界のバランスが崩れることがないためである。
ステップ1004:
上述したステップ1003が実行されると、次に容量素子特定部221は、極性パターンに応じた極性を持つ駆動信号を各駆動電極500へ供給するように、駆動部320を制御する。このとき、調節部224は、ステップ1003において選択された容量素子350が発生する電界を調節するために、容量素子特定部221が制御する駆動信号を変更する。
例えば、調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成されていない駆動電極500については、その駆動電極500を構成する複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)に、極性パターンで定められた共通の駆動信号を供給する。すなわち、調節部224は、容量素子特定部221が制御する駆動信号を変更しない。
他方、調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成された駆動電極500については、複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)のうち、選択部223により選択された容量素子350を形成する一部の部分駆動電極と、他の一部の部分駆動電極とに異なる駆動信号を供給する。すなわち、調節部224は、ステップ1003において選択されていない容量素子350については、極性パターンで定められた駆動信号を変更せずに供給し、ステップ1003において選択された容量素子350については、極性パターンで定められた駆動信号と異なる信号を供給する。
具体的には、調節部224は、選択部223により選択された容量素子350が形成された駆動電極500については、複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)のうち、選択部223で選択された容量素子350を形成する一部の部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、他の一部の部分駆動電極に供給する駆動信号に比べて低くする。駆動信号のレベルを低くすることにより、駆動信号に応じて容量素子350に蓄積される電荷量が小さくなるため、発生する電界が小さくなる。従って、調節部224は、選択部223で選択された容量素子350の電界を小さくする。
指などの物体の遮蔽によって一方の極性の電界が低減した場合、他方の極性の電界が相対的に大きくなり、正の電界と負の電界とのバランスが崩れるため、センサ本体310から輻射されるノイズが大きくなる。本実施形態では、選択部223で選択された容量素子350の電界が調節部224の調節によって小さくなるため、物体の遮蔽によって一方の極性の電界が低減した場合に、他方の極性の電界も小さくなる。そのため、センサ本体310から発生する正の電界と負の電界とのバランスが、センサ本体310に物体が近接していない場合のバランスに戻るため、センサ本体310から輻射されるノイズの増大が抑制される。
なお、調節部224が電界の調節のために駆動信号のレベルを低くすることには、駆動信号のレベルを実質的にゼロにすることも含まれる。駆動信号のレベルをゼロにすると、駆動電極500を構成する複数の部分駆動電極の一部が電荷の蓄積に寄与しなくなり、容量素子350の静電容量が実質的に小さくなる。このように、調節部224は、複数の部分駆動電極の一部に駆動信号を供給しないことによって、容量素子350の静電容量を調節してもよい。
ステップ1005:
ステップ1004において各駆動電極500に駆動信号が供給されると、電荷検出部330は、ステップ1001において選択された検出電極400の各容量素子350において生成される電荷信号の和に応じた検出信号(合成信号)を生成する。容量素子特定部221は、電荷検出部330において生成された検出信号を取得し、記憶装置210に格納する。
ステップ1006:
ステップ1004において検出信号を取得すると、容量素子特定部221は、検出信号を取得していない他の極性パターンがあればステップ1002に戻り、ステップ1002以降の処理を繰り返す。
ステップ1007:
全ての極性パターンについてステップ1002〜1005の処理を実行した場合、容量素子特定部221は、検出信号を未だ取得していない検出電極400があればステップ1001に戻り、ステップ1001以降の処理を繰り返す。
ステップ1008:
全ての検出電極400についてステップ1001〜1006の処理を実行した場合、容量素子特定部221は、各検出電極400において取得した検出信号に基づいて、各検出電極400に形成される各容量素子350の静電容量検出値を式5などに基づいて算出する。
ステップ1009:
各容量素子350の静電容量検出値を算出すると、容量素子特定部221は、静電容量検出値とベース値との差を容量素子350ごとに算出し、算出した差としきい値との比較により、物体が近接したか否かを容量素子35ごとに判定する。容量素子特定部221は、しきい値による物体の近接状態の判定結果に所定のフィルタ処理を施し、物体が近接した領域(一群の容量素子350)を特定する。
ステップ1010:
位置検出部222は、容量素子特定部221で物体が近接したと判定された一群の容量素子350に基づいて、物体の近接位置の座標を計算する。例えば、位置検出部222は、駆動電極500が並ぶ方向の座標と、検出電極400が並ぶ方向の座標を、一群の容量素子350の静電容量検出値がそれぞれの方向において生じるピークに基づいて算出する。
次に、図2に示す第1例のセンサ本体310を用いた場合の選択部223による容量素子350の選択の例、及び、調節部224による駆動信号の制御の例について、図4を参照して説明する。
図4の例では、容量素子特定部221で特定された物体近接中の容量素子350が、図4に示す領域531内の6個の容量素子350である。この領域531内の容量素子350以外の他の容量素子350は、全て物体未近接状態であり、調節部224による電界調整対象の電界発生部として選択部223が選択する候補となり得る。
ここで、上述した第1条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350が形成される駆動電極500と異なる駆動電極500(図4の例では駆動電極500a,500d,500e,500f,500g)に形成された容量素子350に絞られる。
また、上述した第2条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350が形成される検出電極400と異なる検出電極400(図4の例では第1検出電極群410)に形成された容量素子350に絞られる。
更に、上述した第3条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350とは逆の極性で電荷が変化する容量素子350、すなわち、物体近接中の容量素子350とは逆の極性の駆動信号が供給される容量素子350に絞られる。図4の例において、斜線で示す駆動電極には正極性の駆動信号が供給され、斜線のない駆動電極には負極性の駆動信号が供給される。物体近接中の領域531内の容量素子350には正極性の駆動信号が供給されるため、選択部223が選択する容量素子350の候補は、負極性の駆動信号が供給される容量素子350に絞られる。
従って、図4の例において選択部223は、上述した第1条件〜第3条件の全てを満たす領域532内の6個の容量素子350を、調節部224による電界調整対象の電界発生部として選択する。調節部224は、物体近接中の領域531の容量素子350において正極性の駆動信号により発生する電界の減少分とバランスが取れるように、領域532の容量素子350において負極性の駆動信号により発生する電界を低減させる。例えば調節部224は、領域532の容量素子350に第1部分駆動電極510f及び第1部分駆動電極510gを通じて供給する駆動信号のレベルをゼロにする、あるいは、駆動信号のレベルを通常よりも低くする。
なお、容量素子特定部221で特定された物体近接中の容量素子350に、正極性の駆動信号が供給されるP個の容量素子350と負極性の駆動信号が供給されるQ個の容量素子350とが含まれる場合、選択部223は、調節部224による電界調整対象の電界発生部として、負極性の駆動信号が供給されるP個の容量素子350と正極性の駆動信号が供給されるQ個の容量素子350とを選択してもよい。あるいはこの場合、選択部223は、P>Qであれば負極性の駆動信号が供給される(P−Q)個の容量素子350を選択し、Q>Pであれば正極性の駆動信号が供給される(Q−P)個の容量素子350を選択し、P=Qであれば容量素子350の選択数をゼロにしてもよい。
調節部224は、容量素子特定部221で特定された物体近接中の容量素子350における電界の減少分と、電界発生部として選択される容量素子350における電界の減少分とが近くなるように、駆動信号のレベルを調節してもよい。例えば調節部224は、物体近接中の容量素子350の個数と、電界発生部として選択する容量素子350の個数との比に応じて、駆動信号のレベルを調節してもよい。
また、輻射ノイズの発生には第1部分駆動電極510及び第2部分駆動電極520の面積が影響することから、容量素子特定部221で特定された容量素子350を形成する第1部分駆動電極510及び第2部分駆動電極520の面積と、電界発生部として選択される容量素子350を形成する第1部分駆動電極510及び第2部分駆動電極520の面積とが近いことが好ましい。例えば、全ての部分駆動電極の面積をほぼ等しくしてもよい。
指などの物体が容量素子350に近接していない状態では、予め定められた極性パターンによって正極性の駆動信号が供給される容量素子350の数と負極性の駆動信号が供給される容量素子350の数とが近くなり、効果的に輻射ノイズが低減される。一方、物体が容量素子350に近接すると、駆動電極500及び検出電極400からの輻射ノイズが物体に吸収されるため、入力装置100周辺の輻射ノイズのバランスが崩れる。本実施形態によれば、電界発生部として機能する容量素子350の電界を調節することにより、物体が近接した場合でも入力装置100周辺の輻射ノイズのバランスを保つことができる。
また、本実施形態によれば、電界発生部として機能する容量素子350の電界を調節するため、電界発生部として専用の構成を設ける場合に比較して構成を簡略化できる。
また、本実施形態によれば、1つの駆動電極500が複数の部分駆動電極(第1部分駆動電極510,第2部分駆動電極520)に分離されており、それぞれの部分駆動電極に異なる駆動信号を供給することが可能である。そのため、1つの駆動電極500に形成される複数の容量素子350を複数の容量素子350のグループに分割し、各グループへ独立に駆動信号を供給することができる。これにより、一部のグループの容量素子350における電荷の検出に影響を与えずに、他のグループの容量素子350へ供給する駆動信号を制御し、発生する電界を調節することができる。
(第2例のセンサ本体)
次に、本実施形態に係る入力装置100における第2例のセンサ本体370を説明する。図5は、第2例のセンサ本体370の模式図である。第2例のセンサ本体370は、第1例と同様の6つの検出電極400a〜400fと、第1例とは異なる7つの駆動電極600a〜600g(以下、区別せずに駆動電極600と呼ぶ場合がある)とを備える。検出電極400の数は6より多くても少なくてもよく、駆動電極600の数は7より多くても少なくてもよい。説明を簡潔にするため、図4では検出電極400及び駆動電極600が、一定幅の直線状の帯状体として描かれているが、他の形状の検出電極400及び駆動電極600が使用されてもよい。検出電極400及び駆動電極600は、必ずしも直交していなくてもよい。
各駆動電極600は、第1部分駆動電極610と第2部分駆動電極620とに分割されている。第1部分駆動電極610と第2部分駆動電極620とは、電気的に分離されている。第1部分駆動電極610a〜610g及び第2部分駆動電極620a〜620gの各々は、末尾のa〜gが同じである駆動電極600a〜600gを構成している。
第1部分駆動電極610a、610b、610f、610gは、第1検出電極群410と交差するように延在している2つの細い帯状部分、及び、第2検出電極群420と交差するように延在している太い帯状部分を有する。第1部分駆動電極610a、610b、610f、610gのうちの第1検出電極群410と交差する2つの細い帯状部分の間において、第2部分駆動電極620a、620b、620f、620gが第1検出電極群410と交差するように延在している。
第1部分駆動電極610c、610d、610eは、第1検出電極群410と交差するように延在している太い帯状部分、及び、第2検出電極群420と交差するように延在している2つの細い帯状部分を有する。第1部分駆動電極610c、610d、610eのうちの第2検出電極群420と交差する2つの細い帯状部分の間において、第2部分駆動電極620c、620d、620eが第2検出電極群420と交差するように延在している。
なお、複数の検出電極400は、3以上の検出電極群に区分されてもよい。1つの駆動電極600が、3以上の部分駆動電極に分割されていてもよい。ある検出電極400に交差する駆動電極600の数は、別の検出電極400に交差する駆動電極600の数と異なっていてもよい。
1つの駆動電極600と1つの検出電極400との交差部に容量素子350が形成される。
図5に示す第2例のセンサ本体370を用いた場合の選択部223による容量素子350の選択の例、及び、調節部224による駆動信号の制御の例について、図6を参照して説明する。
図6の例では、容量素子特定部221で特定された物体近接中の容量素子350が、図5に示す領域631内の6個の容量素子350である。この領域631内の容量素子350以外の他の容量素子350は、全て物体未近接状態であり、調節部224による電界調整対象の電界発生部として選択部223が選択する候補となり得る。
ここで、上述した第1条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350が形成される駆動電極500と異なる駆動電極600(図6の例では駆動電極600a,600d,600e,600f,600g)に形成された容量素子350に絞られる。
また、上述した第2条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350が形成される検出電極400と異なる検出電極400(図6の例では第1検出電極群410)に形成された容量素子350に絞られる。
更に、上述した第3条件により、選択部223が選択する容量素子350の候補は、物体近接中の容量素子350とは逆の極性の駆動信号が供給される容量素子350に絞られる。図6の例において、斜線で示す駆動電極には正極性の駆動信号が供給され、斜線のない駆動電極には負極性の駆動信号が供給される。物体近接中の領域631内の容量素子350には正極性の駆動信号が供給されるため、選択部223が選択する容量素子350の候補は、負極性の駆動信号が供給される容量素子350に絞られる。
従って、図6の例において選択部223は、上述した第1条件〜第3条件の全てを満たす領域632内の6個の容量素子350を、調節部224による電界調整対象の電界発生部として選択する。調節部224は、物体近接中の領域631の容量素子350において正極性の駆動信号により発生する電界の減少分とバランスが取れるように、領域632の容量素子350において負極性の駆動信号により発生する電界を低減させる。例えば調節部224は、領域632の容量素子350に第2部分駆動電極620f及び第2部分駆動電極620gを通じて供給する駆動信号のレベルをゼロにする、あるいは、駆動信号のレベルを通常よりも低くする。
領域632の容量素子350に第2部分駆動電極620f及び第2部分駆動電極620gを通じて供給する駆動信号のレベルをゼロにした場合、容量素子350の面積が第2部分駆動電極620f及び第2部分駆動電極620gの分だけ減少したとみなすことができる。ただし、駆動電極600f及び駆動電極600cのうち、第1部分駆動電極610f及び第1部分駆動電極610gの駆動信号のレベルは負極性「−1」のままである。従って、領域632の容量素子350では、生成される電荷信号のレベルが通常よりも小さくなるが、物体の近接を検知することは可能である。
上述した第2例のセンサ本体370を用いる場合でも、電界発生部として機能する容量素子350の電界を調節することにより、物体が近接した場合でも入力装置100周辺の輻射ノイズのバランスを保つことができる。また、電界調整対象として選択された容量素子350を形成する一部の部分駆動電極の駆動信号を実質的にゼロにしても、当該容量素子350には他の部分駆動電極を通じて駆動信号が供給されるため、当該容量素子において物体の近接を検知できる。駆動部320において駆動信号のレベルをゼロにする場合、駆動信号のレベルを複数の段階に調節する場合に比べて、駆動部320の構成を簡略化できる。
(第2実施形態の全体構成)
次に、本発明の第2実施形態に係る入力装置700について説明する。第2実施形態に係る入力装置700は、図7の構成図に示すように、第1実施形態と同様の制御部200を備える。ただし、後述するように、制御部200の動作の一部は第1実施形態とは異なる。入力装置700は、図1のセンサ300に代えてセンサ800を備える。以下、第2実施形態に係る入力装置700について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
センサ800は、第1実施形態のセンサ300と同様の駆動部320及び電荷検出部330を含む。センサ800は、第1実施形態のセンサ本体310に代えてセンサ本体810を含む。さらに、センサ800は、制御部200の制御に従って電界を発生する電界発生部850を含む。
図8は、センサ本体810の模式図である。センサ本体810は、第1実施形態と同様の7つの検出電極400a〜400fと、7つの駆動電極900a〜900g(以下、区別せずに駆動電極900と呼ぶ場合がある)とを備える。検出電極400の数は6より多くても少なくてもよく、駆動電極900の数は7より多くても少なくてもよい。説明を簡潔にするため、図6では検出電極400及び駆動電極900が、一定幅の直線状の帯状体として描かれているが、他の形状の検出電極400及び駆動電極900が使用されてもよい。検出電極400及び駆動電極900は、必ずしも直交していなくてもよい。
複数の検出電極400は、一定間隔で略平行に配設されている。検出電極400a〜400fは、アルファベット順に並んでいる。各駆動電極900は、一定間隔で略平行に配設されている。駆動電極900a〜900fは、アルファベット順に並んでいる。各駆動電極900は、検出電極400と交差するように延在している。ある検出電極400に交差する駆動電極900の数は、別の検出電極400に交差する駆動電極900の数と異なっていてもよい。
1つの駆動電極900と1つの検出電極400との交差部に容量素子350が形成される。
電界発生部850は、例えば駆動電極900と同様な電極パターンであり、制御部200の制御に従って駆動部320から駆動信号が供給される。
本実施形態に係る入力装置700において、容量素子特定部221は、駆動電極900を順番に1ずつ選択して駆動信号を与える1hot駆動法により、各容量素子350の静電容量の検出値を取得する。容量素子特定部221は、1つの検出電極400に属する複数の容量素子350の電荷を検出する場合、一度に1つの容量素子350の電荷が電荷検出部330で検出されるように、駆動部320の駆動信号を制御する。すなわち、容量素子特定部221は、1回の駆動において、図8の駆動電極900の1つに正極性の駆動信号を供給し、他の駆動電極900に駆動信号を供給しない。正極性の駆動信号を供給された駆動電極900に形成される容量素子350では正極性の電荷信号が生成され、他の駆動電極900に形成される容量素子350では電荷信号が生成されない(電荷信号のレベルがゼロになる)。そのため、電荷検出部330において1つの検出電極400について生成される検出信号は、その検出電極400につながる1つの容量素子350において生成される電荷信号に応じたレベルを持つ。容量素子特定部221は、全ての駆動電極900へ順番に駆動信号を供給することにより、1つの検出電極400につながる全ての容量素子350について生成された検出信号を取得する。容量素子特定部221は、この検出信号を、容量素子350の静電容量の検出値として使用し、各容量素子350における物体の近接状態を判定する。
また、本実施形態に係る入力装置700において、制御部200は、駆動電極900への駆動信号の供給するタイミングと同じタイミングで、駆動電極900に形成された容量素子350が発生する電界を相殺する電界を発生するように、電界発生部850を制御する。
ただし、駆動信号を供給された駆動電極900に指などの物体が近接している場合、駆動電極900に形成された容量素子350が発生する電界が小さくなる。この場合、調節部224は、電界発生部850において発生する相殺用の電界を制御して小さくすることにより、物体の近接に伴う電界の減少分とのバランスを保つ。
本実施形態に係る入力装置700では、物体の近接に伴う電界のバランスの変化を調整するために電界発生部850を制御すればよいため、選択部223は省略することができる。
(制御方法)
次に、図9のフロー図を参照して、図8に示す入力装置700の制御方法について説明する。図9のフロー図は、センサ本体810における全ての容量素子350の静電容量を検出し、その検出結果に基づいて物体の位置を検出する1回の検出処理を示す。制御部200は、図9のフロー図に示す処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
ステップ1101:
まず、容量素子特定部221は、複数の検出電極400から、電荷検出部330において検出信号を生成させる検出電極400を選択する。
ステップ1102:
次に容量素子特定部221は、駆動信号の供給対象として1つの駆動電極900を選択する。
ステップ1103:
容量素子特定部221は、ステップ1102において選択した駆動電極900に形成される容量素子350の中に、前回の検出処理において特定された物体近接中の容量素子350が含まれるか否かを判定し、含まれる場合はステップ1104へ、含まれない場合はステップ1105へ移行する。
ステップ1104:
容量素子特定部221は、ステップ1102において選択した駆動電極900に正極性の駆動信号を供給する。また、制御部200は、この駆動信号の供給と同じタイミングで、電界発生部850から相殺用の電界を発生する。ただし、制御部200は、電界発生部850から発生する電界を、調節部224の制御によって通常時より低くする。例えば調節部224は、駆動部320から電界発生部850へ供給する駆動信号のレベルを低くする。あるいは、調節部224は、電界発生部850へ供給する駆動信号のレベルをゼロにすることで、電界発生部850が発生する電界をゼロにしてもよい。
ステップ1105:
容量素子特定部221は、ステップ1102において選択した駆動電極900に正極性の駆動信号を供給する。また、制御部200は、この駆動信号の供給と同じタイミングで、電界発生部850から相殺用の電界を発生する。この場合、調節部224は電界発生部850において発生する電界を調節しないため、電界発生部850からは通常の大きさの電界が発生する。
ステップ1106:
ステップ1104又は1105において1つの駆動電極900に駆動信号が供給されると、電荷検出部330は、ステップ1101において選択された検出電極400の1つの容量素子350において生成される電荷信号に応じた検出信号を生成する。容量素子特定部221は、電荷検出部330において生成された検出信号を取得し、記憶装置210に格納する。
ステップ1107:
ステップ1106において検出信号を取得すると、容量素子特定部221は、まだ駆動信号を供給していない他の駆動電極900があればステップ1102に戻り、ステップ1102以降の処理を繰り返す。
ステップ1108:
全ての駆動電極900についてステップ1102〜1007の処理を実行した場合、容量素子特定部221は、検出信号を未だ取得していない検出電極400があればステップ1101に戻り、ステップ1101以降の処理を繰り返す。
ステップ1109:
全ての検出電極400についてステップ1101〜1108の処理を実行した場合、容量素子特定部221は、各検出電極400において取得した各容量素子350の検出信号(静電容量検出値)に基づいて、各容量素子350における物体の近接状態を判定する。容量素子特定部221は、検出信号(静電容量検出値)とベース値との差を容量素子350ごとに算出し、算出した差としきい値との比較により、物体が近接したか否かを容量素子35ごとに判定する。容量素子特定部221は、しきい値による物体の近接状態の判定結果に所定のフィルタ処理を施し、物体が近接した領域(一群の容量素子350)を特定する。
ステップ1110:
位置検出部222は、容量素子特定部221で物体が近接したと判定された一群の容量素子350に基づいて、物体の近接位置の座標を計算する。
本実施形態によれば、電界発生部850を使用して電界を調節することにより、物体が近接した場合でも入力装置100周辺の輻射ノイズのバランスを保つことができる。さらに、電界発生部850が容量素子350とは別に設けられているので、輻射ノイズのバランスを保ちながら、すべての容量素子350で物体の近接を精度よく検知できる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、静電容量の変化を利用して物体の近接に応じて情報を入力する種々の入力装置に適用可能である。
100…入力装置、200…制御部、210…記憶装置、220…中央処理装置、221…容量素子特定部、222…位置検出部、223…選択部、224…調節部、300…センサ、310…センサ本体、320…駆動部、330…電荷検出部、350…容量素子、370…センサ本体、400…検出電極、410…第1検出電極群、420…第2検出電極群、500…駆動電極、510…第1部分駆動電極、520…第2部分駆動電極、600…駆動電極、610…第1部分駆動電極、620…第2部分駆動電極、631…領域、632…領域、700…入力装置、800…センサ、810…センサ本体、850…電界発生部、900…駆動電極

Claims (14)

  1. 物体の近接に応じた情報を入力する入力装置であって、
    物体の近接に応じて静電容量が変化する複数の容量素子と、
    前記複数の容量素子にそれぞれ駆動信号を供給する駆動部と、
    前記複数の容量素子の各々における前記駆動信号に応じた電荷の変化を検出する電荷検出部と、
    前記電荷検出部の検出結果に基づいて、物体が近接した前記容量素子を特定する容量素子特定部と、
    前記駆動部が少なくとも1つの前記容量素子へ前記駆動信号を供給するとき、当該少なくとも1つの容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する電界発生部と、
    前記駆動部が前記駆動信号を供給する前記少なくとも1つの容量素子に前記容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、前記電界発生部が発生する電界を調節する調節部と、
    を備える入力装置。
  2. 前記駆動部が複数の前記容量素子へ前記駆動信号を供給するとき、当該複数の容量素子に前記容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるならば、当該複数の容量素子のうち前記容量素子特定部で特定された容量素子と異なる少なくとも1つの容量素子を、前記調節部によって電界が調節されるべき前記電界発生部として選択する選択部を備え、
    前記調節部は、前記容量素子特定部で特定された容量素子と異なる容量素子である物体未近接状態の容量素子において前記駆動信号の供給により変化する電荷量を、当該物体未近接状態の容量素子が前記選択部により選択されたか否かに応じて調節する、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記駆動部は、前記容量素子における電荷の変化の極性を前記駆動信号に応じて変更可能であり、
    前記選択部は、前記容量素子特定部で特定された容量素子とは逆の極性で電荷が変化する少なくとも1つの前記物体未近接状態の容量素子を、前記調節部によって電界が調節されるべき前記電界発生部として選択し、
    前記調節部は、前記物体未近接状態の容量素子において前記駆動信号の供給により変化する電荷量を、前記選択部により選択されない場合に比べて、前記選択部により選択された場合に小さくする、
    請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記調節部は、前記物体未近接状態の容量素子の静電容量、及び、前記物体未近接状態の容量素子に供給される前記駆動信号のレベルの少なくとも一方を、当該物体未近接状態の容量素子が前記選択部により選択されたか否かに応じて調節する、
    請求項2又は3に記載の入力装置。
  5. 複数の検出電極と、
    前記複数の検出電極と交差する複数の駆動電極とを備え、
    個々の前記容量素子は、1つの前記検出電極と1つの前記駆動電極との交差部に形成され、
    前記駆動部は、個々の前記駆動電極に前記駆動信号を供給し、
    前記電荷検出部は、共通の前記検出電極に形成された複数の前記容量素子における電荷の変化の和に応じた検出信号を、前記複数の検出電極の各々について生成し、
    前記容量素子特定部は、前記電荷検出部において前記複数の検出電極について生成された複数の前記検出信号に基づいて、物体が近接した前記容量素子を特定し、
    前記電界発生部は、前記駆動部が少なくとも1つの前記駆動電極に前記駆動信号を供給するとき、当該少なくとも1つの駆動電極に形成された複数の前記容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生し、
    前記調節部は、前記駆動部が前記駆動信号を供給する前記少なくとも1つの駆動電極に形成された複数の前記容量素子に前記容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、前記電界発生部が発生する電界を調節する、
    請求項1に記載の入力装置。
  6. 前記駆動部が複数の前記駆動電極へ前記駆動信号を供給するとき、当該複数の駆動電極に形成された複数の容量素子に前記容量素子特定部で特定された容量素子が含まれるならば、当該複数の容量素子のうち前記容量素子特定部で特定された容量素子が形成された駆動電極と異なる駆動電極に形成され、かつ、前記容量素子特定部で特定された容量素子が形成された検出電極と異なる検出電極に形成された少なくとも1つの容量素子を、前記調節部によって電界が調節されるべき前記電界発生部として選択する選択部を備え、
    前記調節部は、前記容量素子特定部で特定された容量素子と異なる容量素子である物体未近接状態の容量素子において前記駆動信号の供給により変化する電荷量を、当該物体未近接状態の容量素子が前記選択部により選択されたか否かに応じて調節する、
    請求項5に記載の入力装置。
  7. 個々の前記駆動電極は、複数の部分駆動電極に分割されており、
    前記駆動部は、個々の前記部分駆動電極に前記駆動信号を供給可能であり、
    前記調節部は、前記選択部により選択された容量素子が形成されていない駆動電極については、前記複数の部分駆動電極に共通の駆動信号を供給し、前記選択部により選択された容量素子が形成された駆動電極については、前記複数の部分駆動電極のうち前記選択された容量素子を形成する一部の部分駆動電極と他の一部の部分駆動電極とに異なる駆動信号を供給する、
    請求項6に記載の入力装置。
  8. 前記駆動部は、前記容量素子における電荷の変化の極性を前記駆動信号に応じて変更可能であり、
    前記選択部は、前記容量素子特定部で特定された容量素子が形成された駆動電極と異なる駆動電極に形成され、かつ、前記容量素子特定部で特定された容量素子が形成された検出電極と異なる検出電極に形成され、かつ、前記容量素子特定部で特定された容量素子とは逆の極性で電荷が変化する少なくとも1つの前記物体未近接状態の容量素子を、前記調節部によって電界が調節されるべき前記電界発生部として選択し、
    前記調節部は、前記選択部により選択された容量素子が形成された駆動電極については、前記複数の部分駆動電極のうち前記選択された容量素子を形成する一部の部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、他の一部の部分駆動電極に供給する駆動信号に比べて低くする、
    請求項7に記載の入力装置。
  9. 1つ以上の前記容量素子の各々が、2つ以上の前記部分駆動電極によって形成される、
    請求項7又は請求項8に記載の入力装置。
  10. 前記調節部は、前記選択部により選択された前記容量素子の少なくとも1つが、2つ以上の前記部分駆動電極によって形成される前記容量素子である場合、前記選択された容量素子を形成する1つ以上の前記部分駆動電極に供給する駆動信号のレベルを、実質的にゼロにする、
    請求項9に記載の入力装置。
  11. 前記駆動部は、前記駆動信号の極性として、前記容量素子に正極性の電荷を蓄積させる所定の絶対値の信号レベルを前記駆動信号に持たせることと、前記容量素子に負極性の電荷を蓄積させる前記所定の絶対値の信号レベルを前記駆動信号に持たせることと、前記駆動信号のレベルをゼロにすることとを選択可能であり、
    前記電荷検出部は、前記検出電極に形成される複数の前記容量素子がそれぞれ前記駆動信号を供給されることによって生成する電荷信号の和に応じた前記検出信号を生成し、
    前記容量素子特定部は、
    複数の前記駆動電極へ同時に供給する複数の駆動信号における前記極性の組み合わせである極性パターンを複数通りに変更しながら、それぞれの前記極性パターンにおいて前記電荷検出部により生成される同一の前記検出電極の前記検出信号を取得し、
    複数通りの前記極性パターンと、1つの前記検出電極について前記極性パターンと同じ数だけ取得した前記検出信号とに基づいて、当該1つの検出電極に形成される複数の前記容量素子の静電容量検出値をそれぞれ算出する、
    請求項5乃至請求項10のいずれか一項に記載の入力装置。
  12. 前記容量素子特定部は、1つの検出電極に属する複数の前記容量素子の電荷を検出する場合、一度に1つの前記容量素子の電荷が前記電荷検出部で検出されるように、前記駆動信号を制御する、
    請求項5に記載の入力装置。
  13. 物体の近接に応じた情報を入力する入力装置の制御方法であって、
    前記入力装置が、
    物体の近接に応じて静電容量が変化する複数の容量素子と、
    前記複数の容量素子にそれぞれ駆動信号を供給する駆動部と、
    前記複数の容量素子の各々における前記駆動信号に応じた電荷の変化を検出する電荷検出部と、
    前記駆動部が少なくとも1つの前記容量素子へ前記駆動信号を供給するとき、当該少なくとも1つの容量素子における電荷の変化に伴って生じた電界を低減させる電界を発生する電界発生部と、を備え、
    前記電荷検出部の検出結果に基づいて、物体が近接した前記容量素子を特定することと、
    前記駆動部が前記駆動信号を供給する前記少なくとも1つの容量素子に前記特定された容量素子が含まれるか否かに応じて、前記電界発生部が発生する電界を調節することと、を含む、
    入力装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法をコンピューターに実行させる入力装置制御プログラム。
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