JPWO2017208310A1 - 光受信器および光信号受信方法 - Google Patents

光受信器および光信号受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017208310A1
JPWO2017208310A1 JP2016566304A JP2016566304A JPWO2017208310A1 JP WO2017208310 A1 JPWO2017208310 A1 JP WO2017208310A1 JP 2016566304 A JP2016566304 A JP 2016566304A JP 2016566304 A JP2016566304 A JP 2016566304A JP WO2017208310 A1 JPWO2017208310 A1 JP WO2017208310A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
signal
reception
optical
multiplication factor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016566304A
Other languages
English (en)
Inventor
啓敬 川中
啓敬 川中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017208310A1 publication Critical patent/JPWO2017208310A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/10Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. phototransistors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/10Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. phototransistors
    • H01L31/101Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
    • H01L31/102Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier or surface barrier
    • H01L31/107Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier or surface barrier the potential barrier working in avalanche mode, e.g. avalanche photodiode
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/66Non-coherent receivers, e.g. using direct detection
    • H04B10/69Electrical arrangements in the receiver

Abstract

受信した光信号の光強度に対応した電流を出力するAPD(1)と、APD(1)から出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換を行うプリアンプ(2)と、APD(1)に電圧を印加する電圧発生部(3)と、APD(1)に流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出部(4)と、光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成する受信周知信号生成部(5)と、光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成する終了周知信号生成部(6)と、電流検出部(4)から出力された電圧値、受信周知信号、終了周知信号、およびAPD(1)の増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値に基づいて、電圧発生部(3)がAPD(1)に印加する電圧を制御する制御部(7)と、を備える。

Description

本発明は、光信号を受信する光受信器および光信号受信方法に関する。
近年、一本の光ファイバを複数の利用者で共有できるPON(Passive Optical Network)システムと呼ばれる一対多数のアクセス系光通信システムが広く用いられている。PONシステムは、局側装置である1台のOLT(Optical Line Terminal)、および、電源を必要としない受動素子である光スターカプラを介して接続される複数の加入者側端末装置であるONU(Optical Network Unit)により構成される。PONシステムは、複数のONUとOLTとの間の伝送路である光ファイバの大部分を共有できるため、運用コストが低く抑えられる。また、PONシステムでは、受動素子である光スターカプラは給電を必要とせず設置が容易である。これらの理由からPONシステムが普及している。
PONシステムにおいて、OLTが備える光受信器は、複数のONUから時分割多重された光信号を受信して、瞬時に電気信号に再生するバースト受信機能が必要とされる。また、ONUの収容数増加のため、PONシステムには、OLTとONUとの間の距離の長延化、およびONU分岐数の増加が要求される。この結果、OLTと複数のONUとの間の距離に差異が発生し、OLTでは、信号強度変化の大きい光信号を受信しなければならない。OLTでは、(1)光強度の小さい光信号を受信するために光受信器の感度を高めなければならない、および(2)光強度の大きい光信号受信時に、受光素子に流れる電流による素子破損を回避しなければならない、という課題の解決が必要となる。
(1)の課題に対して、光受信器では、受信感度を高めるため、受光素子としてアバランシェフォトダイオード(以下、APD(Avalanche Photo Diode)とする)が一般的に用いられる。APDは、逆バイアス電圧を印加することで高い増倍作用が実現でき、PINフォトダイオードなどの受光素子と比較して、高い受信感度を実現できる。しかしながら、光受信器では、APDを高い増倍率で運用した場合、光強度の大きい光信号受信時にAPDに過電流が流れ、(2)の課題のようにAPDが破損する可能性がある。OLTの光受信器には、最小受信感度を高めつつ、光強度の大きい光信号受信時に問題無く受信することが要求される。このような要求に対して、特許文献1および特許文献2には、受信した光信号の光強度によってAPDの増倍率を制御する技術が開示されている。
特許文献1に記載の光受信器は、受光素子としてAPDを備え、APDの出力電流を電圧値に変換して検出する手段を備える。APDには入力された光信号の光強度に対応して電流が流れるため、光受信器は、APDに流れる電流を検出することで受信した光信号の光強度を推定できる。また、特許文献1に記載の光受信器は、APDの逆バイアス電圧発生回路を制御する制御回路を備える。受信した光信号の光強度が大きいと判定すると、制御回路は、APDにかける逆バイアス電圧を低下させてAPDの増倍率を低くする。これにより、特許文献1に記載の光受信器は、APDに過電流が流れ続けることを防ぐことができる。受信した光信号の光強度が小さいと判定すると、制御回路は、APDにかける逆バイアス電圧を増加させてAPDの増倍率を高くする。特許文献1に記載の光受信器は、APD本来の機能である高い受信感度を実現できる。
特許文献2に記載の光受信器は、受光素子としてAPDと、受信した光信号の光強度を判定する回路と、を備え、判定した光信号の光強度によってAPDの増倍率を制御する。特許文献2に記載の光受信器は、光信号が無い区間である光信号受信待機時では、逆バイアス電圧を低い値に設定している。
特許第5368370号公報 特許第4809811号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、APDの増倍率の切り替えが必要になるほど光強度の大きい光信号をバースト的に受光した場合、光信号を受光してから実際にAPDの増倍率が切り替わるまでに時間がかかる。そのため、APDの増倍率が切り替わるまではAPDに過電流が流れてしまう、という問題があった。
また、特許文献2に記載の技術によれば、APDの増倍率を低くした状態で光信号を受信しているため、バースト的に光強度の大きい光信号を受信してもAPDに過電流が流れず、APDの破損を回避できる。しかしながら、特許文献2に記載の光受信器では、受信した光信号の光強度をプリアンプの後段で判定している。本来、APDの増倍率を高くし、かつ、プリアンプの持つ高利得を掛け合わせることで、光強度の小さい光信号が受光可能である。そのため、特許文献2に記載の光受信器では、低いAPDの増倍率で光信号を受信した場合、高いAPDの増倍率で辛うじて受信可能な光強度の小さい光信号を検知することが困難である、という問題があった。検知可能な光信号の光強度が制限されることは、結果として最小受信感度が劣化するため、APDの特長を十分に活用できないことを意味する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、受光素子の破損を回避しつつ光信号の検出精度を向上可能な光受信器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の光受信器は、受信した光信号の光強度に対応した電流を出力するアバランシェフォトダイオードと、アバランシェフォトダイオードから出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換を行うプリアンプとを備える。また、光受信器は、アバランシェフォトダイオードに電圧を印加する電圧発生部と、アバランシェフォトダイオードに流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出部とを備える。また、光受信器は、光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成する受信周知信号生成部と、光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成する終了周知信号生成部とを備える。また、光受信器は、電流検出部から出力された電圧値、受信周知信号、終了周知信号、およびアバランシェフォトダイオードの増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値に基づいて、電圧発生部がアバランシェフォトダイオードに印加する電圧を制御する制御部を備えることを特徴とする。
本発明にかかる光受信器は、受光素子の破損を回避しつつ光信号の検出精度を向上できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる光受信器の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる光受信器において光強度の大きい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャート 実施の形態1にかかる光受信器において光強度の小さい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャート 実施の形態1にかかる光受信器の回路構成の例を示す図 実施の形態1にかかる光受信器において図4の回路構成時における動作シミュレーションの結果を示す図 実施の形態1にかかる光受信器の光信号受信処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる光受信器の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図 実施の形態1にかかる光受信器の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図 実施の形態2にかかる光受信器の構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかる光受信器の構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかる光受信器の回路構成の例を示す図 実施の形態3にかかる光受信器において光強度の大きい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャート 実施の形態3にかかる光受信器において光強度の小さい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる光受信器および光信号受信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光受信器10の構成例を示すブロック図である。光信号を受信する光受信装置および光信号を送信する光送信装置を備える光通信装置がPONシステムのOLTに搭載されているとすると、図1に示す光受信器10は、前述の光受信装置に含まれる。光受信器10は、APD1と、プリアンプ2と、電圧発生部3と、電流検出部4と、受信周知信号生成部5と、終了周知信号生成部6と、制御部7と、を備える。
APD1は、受信したパケットである光信号を電気信号に変換し、受信した光信号の光強度に対応した電流を出力する光電変換素子である。
プリアンプ2は、APD1から出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換し、出力信号として電圧信号を出力する。
電圧発生部3は、制御部7の制御によりAPD1に印加する逆バイアス電圧の大きさを切り替えて、電流検出部4を介してAPD1に逆バイアス電圧を印加する。なお、以降の説明において、電圧発生部3が電流検出部4を介してAPD1に逆バイアス電圧を印加する場合に、「電流検出部4を介して」を省略することがある。
電流検出部4は、APD1に流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する。
受信周知信号生成部5は、光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成して制御部7に出力する。受信周知信号生成部5は、受信周知信号を光受信器10内の制御部7以外の構成に出力してもよいし、図示しない前述の光受信装置内の構成に出力してもよい。受信周知信号生成部5については、光受信装置が備えていれば、光受信装置のものを使用してもよい。
終了周知信号生成部6は、光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成して制御部7に出力する。終了周知信号生成部6は、終了周知信号を光受信器10内の制御部7以外の構成に出力してもよいし、図示しない前述の光受信装置内の構成に出力してもよい。終了周知信号生成部6については、光受信装置が備えていれば、光受信装置のものを使用してもよい。
制御部7は、電流検出部4から出力された電圧値、受信周知信号生成部5で生成された受信周知信号、終了周知信号生成部6で生成された終了周知信号、およびAPD1の増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値の4信号に基づいて、電流検出部4から出力された電圧値と増倍率切り替え閾値との比較によって、電圧発生部3がAPD1に印加する逆バイアス電圧の大きさを制御する。
つづいて、光受信器10において、APD1にかける逆バイアス電圧を制御して、APD1の倍増率を制御する動作について説明する。図2は、実施の形態1にかかる光受信器10において光強度の大きい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図3は、実施の形態1にかかる光受信器10において光強度の小さい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャートである。光受信器10では、バースト的に光強度の大きい光信号を受光してもAPD1が破損することがないように、光信号受信待機時のAPD1の増倍率を設定する。この時の増倍率を増倍率M0とする。増倍率M0を第1の増倍率とする。増倍率M0は、光受信器10で規定される最大光強度の光信号受信時に流れる電流によりAPD1が破損しない値とする。増倍率M0として設定可能な値はある程度の範囲から選択できるが、選択可能な範囲において大きい値にすることが望ましい。
図2のタイミングチャートは、電流検出部4から出力された電圧値が増倍率切り替え閾値以上、すなわち光強度の大きい光信号を受光した時の光受信器10の動作を説明するものである。光受信器10は、図2に示すように、時間(a)において、APD1が、光強度の大きい光信号を受光する。この時、電流検出部4から出力される電圧値は、光信号の光強度に対応して変化する。制御部7は、増倍率切り替え閾値と、電流検出部4の出力信号である電圧値とを比較する。制御部7は、実際には、光信号を受光してからしばらくした後、時間(b)に示す受信周知信号生成部5から出力される受信周知信号の立ち上がり遷移のタイミングで比較を行う。制御部7は、次のパケットである光信号が受光されて、増倍率切り替え閾値と、電流検出部4の出力信号である電圧値とを比較するまで、比較結果を保持する。制御部7は、比較結果に基づいて、APD1の増倍率を光信号受信待機時と同じ増倍率M0で維持することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。
電圧発生部3は、制御信号に従って、APD1の増倍率を光信号受信待機時と同じ増倍率M0にするための第1の電圧である低値のAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。
制御部7は、APD1で受光する光信号が時間(c)で終了すると、光信号の受光が終了してしばらくした後、時間(d)に示す終了周知信号生成部6から出力される終了周知信号の立ち上がり遷移のタイミングで、APD1の増倍率を光信号受信待機時の増倍率M0にすることを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。なお、制御部7は、受信周知信号および終了周知信号の検出については、各信号の立ち下がり遷移のタイミングで行ってもよい。
電圧発生部3は、制御信号に従って、APD1の増倍率を光信号受信待機時の増倍率M0にするための第1の電圧である低値のAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。
図2に示すように、制御部7は、電流検出部4から出力された電圧値が増倍率切り替え閾値以上の場合、光信号受信待機時にAPD1に印加する電圧と同じ第1の電圧を印加することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。電圧発生部3は、光信号受信待機時および第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APD1に第1の電圧を印加する。なお、光信号受信待機時について、制御部7が第1の電圧を印加することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力し、電圧発生部3が第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APD1に第1の電圧を印加してもよい。または、光信号受信待機時について、制御部7が制御信号を電圧発生部3に出力せず、電圧発生部3が制御信号を受けていない間、APD1に第1の電圧を印加してもよい。
図3のタイミングチャートは、電流検出部4から出力された電圧値が増倍率切り替え閾値未満、すなわち光強度の小さい光信号を受光した時の光受信器10の動作を説明するものである。光受信器10は、図3に示すように、時間(e)において、APD1が、光強度の小さい光信号を受光する。この時、電流検出部4から出力される電圧値は、光信号の光強度に対応して変化する。制御部7は、増倍率切り替え閾値と、電流検出部4の出力信号である電圧値とを比較する。制御部7は、実際には、光信号を受光してからしばらくした後、時間(f)に示す受信周知信号生成部5から出力される受信周知信号の立ち上がり遷移のタイミングで比較を行う。制御部7は、次のパケットである光信号が受光されて、増倍率切り替え閾値と、電流検出部4の出力信号である電圧値とを比較するまで、比較結果を保持する。制御部7は、比較結果に基づいて、APD1の増倍率を光信号受信待機時の増倍率M0より大きい増倍率M1に増大させることを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。増倍率M1を第2の増倍率とする。増倍率M1は、図示しない前述のOLTまたは光通信装置などで規定される最小光強度の光信号受信時に受信品質、例えば、BER(Bit Error Rate)の要求仕様を満足する値に設定する。増倍率M1として設定可能な値はある程度の範囲から選択できるが、選択可能な範囲において小さい値にすることが望ましい。なお、増倍率M0および増倍率M1については、光受信器10が搭載されたOLTが使用されるPONシステムの管理者などが、実際のシステムにあわせて設定することができる。
電圧発生部3は、制御信号に従って、APD1の増倍率を増倍率M1にするため、APD1に印加するAPDバイアス電圧の大きさを瞬時に変更する。電圧発生部3は、制御部7から増倍率M1に増大させることを指示する制御信号を受けている間、APD1の増倍率を増倍率M1にするための第2の電圧である高値のAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。
制御部7は、APD1で受光する光信号が時間(g)で終了すると、光信号の受光が終了してしばらくした後、時間(h)に示す終了周知信号生成部6から出力される終了周知信号の立ち上がり遷移のタイミングで、APD1の増倍率を光信号受信待機時の増倍率M0にすることを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。なお、制御部7は、受信周知信号および終了周知信号の検出については、各信号の立ち下がり遷移のタイミングで行ってもよい。
電圧発生部3は、制御信号に従って、APD1の増倍率を増倍率M0にするため、APD1に印加するAPDバイアス電圧の大きさを瞬時に変更する。電圧発生部3は、APD1の増倍率を増倍率M0にするための第1の電圧である低値のAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。
図3に示すように、制御部7は、電流検出部4から出力された電圧値が増倍率切り替え閾値未満の場合、受信周知信号を受けてから終了周知信号を受けるまでの間、光信号受信待機時にAPD1に印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。電圧発生部3は、第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APD1に第2の電圧を印加する。
APD1は、第1の電圧が印加されている場合、規定された最大光強度の光信号受信時に流れる電流によって破損しない増倍率M0を適用し、第2の電圧が印加されている場合、規定された最小光強度の光信号受信時に要求される受信品質を確保する増倍率M1を適用する。
このように、光受信器10は、受光する光信号の光強度によらず、光信号の光強度を判定することができる。すなわち、光受信器10は、光強度の大きい光信号受信時にAPD1の破損を回避するようにAPD1の増倍率を低増倍率で運用した場合でも、光強度の小さい光信号の検知が可能となるため、最小受信感度を改善できる。
つぎに、光受信器10の具体的な回路構成について説明する。図4は、実施の形態1にかかる光受信器10の回路構成の例を示す図である。
電圧発生部3は、増倍率M0用電圧回路31と、増倍率M1用電圧回路32と、スイッチ33と、を備える。増倍率M0用電圧回路31は、APD1の増倍率を増倍率M0にするためのAPDバイアス電圧を生成する。増倍率M1用電圧回路32は、APD1の増倍率を増倍率M1にするためのAPDバイアス電圧を生成する。スイッチ33は、制御部7から受けた制御信号Vgによって、増倍率M0用電圧回路31および増倍率M1用電圧回路32の出力を切り替えて、電流検出部4を介してAPD1にAPDバイアス電圧Vhを印加する。具体的に、スイッチ33は、光信号受信待機時および増倍率切り替え閾値よりも電流検出部4から出力される電圧値が大きくなる光強度の大きい光信号を受光した時に、増倍率M0用電圧回路31で生成されたAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。また、スイッチ33は、増倍率切り替え閾値よりも電流検出部4から出力される電圧値が小さくなる光強度の小さい光信号を受光した時に、増倍率M1用電圧回路32で生成されたAPDバイアス電圧をAPD1に印加する。
電流検出部4は、バイポーラトランジスタ2つを用いたカレントミラー回路41と、電流電圧変換用の抵抗42と、を備える。カレントミラー回路41は、バイポーラトランジスタのエミッタ端子、コレクタ端子、またはエミッタ端子およびコレクタ端子の両方の端子に直列に抵抗素子を持つ構成でもよい。また、カレントミラー回路41は、APD1のカソード端子との接続経路上にコンデンサが並列に接続される構成でもよい。また、電流検出部4は、抵抗42と並列にコンデンサを追加してもよい。電流検出部4は、カレントミラー回路41で検出された電流を抵抗42で電圧に変換し、電圧値Vaを制御部7に出力する。
受信周知信号生成部5は、図示しないOLTまたは光通信装置などから供給される、パケットである光信号の受信時において光信号の先頭部において光受信器10に入力されるパルス信号であるリセット信号Vdを生成するリセット信号生成回路51を用いることができる。受信周知信号生成部5では、例えば、あらかじめ光信号の受信時刻および受信期間が決まっているような運用形態の場合、OLTまたは光通信装置などからの通知によって、リセット信号Vdを生成することができる。
終了周知信号生成部6は、図示しないOLTまたは光通信装置などから供給されるLOS(Loss Of Signal)信号Vf、または光受信器10内で生成される信号であるLOS信号Vfを生成するLOS信号生成回路61を用いることができる。終了周知信号生成部6では、例えば、あらかじめ光信号の受信時刻および受信期間が決まっているような運用形態の場合、OLTまたは光通信装置などからの通知によって、LOS信号Vfを生成することができる。
制御部7は、電流検出部4から出力される電圧値Vaと増倍率切り替え閾値Vbとを比較するための比較器71と、リセット信号Vdの立ち上がりタイミングで比較器71の出力レベルVcを保持するためのD−FF(Delay−Flip Flop)72と、D−FF72の出力VeとLOS信号Vfの論理否定信号の論理積を取るためのANDゲート73と、を備える。制御部7は、ANDゲート73の論理積の結果を制御信号Vgとして出力する。
図5は、実施の形態1にかかる光受信器10において図4の回路構成時における動作シミュレーションの結果を示す図である。図5に示す各電圧の電圧値は、図4に記載の各電圧点の電圧値を示す。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は各電圧の電圧値を示す。制御部7の比較器71の出力レベルVcは、電流検出部4から出力される電圧値Va<増倍率切り替え閾値Vbのときはハイ、電流検出部4から出力される電圧値Va≧増倍率切り替え閾値Vbのときはローとなる。シミュレーション結果が示すように、光受信器10は、光信号受信待機時および光強度の大きい光信号受信時、低い増倍率M0でAPD1を運用するため、APDバイアス電圧Vhを低く設定する。一方、光受信器10は、光強度の小さい光信号受信時、リセット信号Vdの立ち上がりのタイミングで光信号の光強度を判定し、APD1の増倍率を増倍率M1に切り替えるため、APDバイアス電圧Vhの切り替えを遅延することなくできる。
図6は、実施の形態1にかかる光受信器10の光信号受信処理を示すフローチャートである。まず、光受信器10において、APD1が、光信号を受信すると、受信した光信号の光強度に対応した電流を出力する(ステップS1)。電流検出部4は、APD1に流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する(ステップS2)。
制御部7は、電流検出部4から出力された電圧値と、増倍率切り替え閾値とを比較する(ステップS3)。電圧値が増倍率切り替え閾値以上の場合(ステップS4:Yes)、制御部7は、低値の第1の電圧をAPD1に印加することを指示する制御信号を出力する(ステップS5)。電圧発生部3は、制御部7から第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APDバイアス電圧として低値の第1の電圧をAPD1に印加する(ステップS6)。
一方、電圧値が増倍率切り替え閾値未満の場合(ステップS4:No)、制御部7は、第1の電圧よりも高い高値の第2の電圧をAPD1に印加することを指示する制御信号を出力する(ステップS7)。電圧発生部3は、制御部7から第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APDバイアス電圧として高値の第2の電圧をAPD1に印加する(ステップS8)。
つづいて、光受信器10のハードウェア構成について説明する。光受信器10の各部の構成は図4に示す回路によって実現される。ここで、電圧発生部3および制御部7については、処理回路により実現してもよい。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)およびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
図7は、実施の形態1にかかる光受信器10の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図である。処理回路がCPU91およびメモリ92で構成される場合、電圧発生部3および制御部7の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路では、メモリ92に記憶されたプログラムをCPU91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、光受信器10は、電圧発生部3および制御部7が処理回路により実行されるときに、電流検出部4の電圧値と増倍率切り替え閾値とを比較するステップ、電圧値が増倍率切り替え閾値未満の場合に光信号受信待機時にAPD1に印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧をAPD1に印加するステップ、電圧値が増倍率切り替え閾値以上の場合に第1の電圧をAPD1に印加するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。また、これらのプログラムは、光受信器10の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、CPU91は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ92とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図8は、実施の形態1にかかる光受信器10の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図である。処理回路が専用のハードウェアである場合、図8に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。電圧発生部3および制御部7の各機能を機能別に処理回路93で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路93で実現してもよい。
なお、電圧発生部3および制御部7の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光受信器10は、光信号受信待機時は小さい増倍率M0でAPD1の動作を行い、光信号を受信した場合、APD1に流れる電流を検出する電流検出部4から出力される電圧値と、増倍率切り替え閾値とを比較する。光受信器10は、電圧値が増倍率切り替え閾値以上の場合はAPD1の増倍率を増倍率M0とし、電圧値が増倍率切り替え閾値未満の場合はAPD1の増倍率を増倍率M0より大きい増倍率M1とする。これにより、光受信器10は、光信号の光強度によらず、受光素子であるAPD1の破損を回避しつつ光信号を検知することができる。光受信器10は、光強度の大きい光信号受信時にAPD1の破損を回避するようにAPD1の増倍率を低増倍率で運用した場合でも、光強度の小さい光信号の検知が可能となり、光信号の検出精度を向上できることから最小受信感度を改善できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、具体的な光受信器の構成として、受信周知信号生成部および終了周知信号生成部が電流検出部4と接続する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9は、実施の形態2にかかる光受信器10aの構成例を示すブロック図である。光受信器10aは、光受信器10の受信周知信号生成部5および終了周知信号生成部6を、受信周知信号生成部5aおよび終了周知信号生成部6aに置き換えたものである。受信周知信号生成部5aおよび終了周知信号生成部6aは、電流検出部4と接続している。
受信周知信号生成部5aは、電流検出部4から出力される電圧値に基づいて光信号の受信開始を検知し、光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成して制御部7に出力する。受信周知信号生成部5aは、例えば、電流検出部4から出力される電圧値が規定された電圧値を超えた場合に、光信号の受信開始を検知したと判断する。受信周知信号生成部5aは、受信周知信号を光受信器10a内の制御部7以外の構成にも出力してよいし、図示しない前述の光受信装置内の構成にも出力してよい。
終了周知信号生成部6aは、電流検出部4から出力される電圧値に基づいて光信号の受信終了を検知し、光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成して制御部7に出力する。終了周知信号生成部6aは、例えば、電流検出部4から出力される電圧値が、規定された電圧値を超えた後に規定された電圧値より低くなった場合に、光信号の受信終了を検知したと判断する。終了周知信号生成部6aは、終了周知信号を光受信器10a内の制御部7以外の構成にも出力してよいし、図示しない前述の光受信装置内の構成にも出力してよい。
光受信器10aのその他の各構成の動作は光受信器10の各構成の動作と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光受信器10aでは、受信周知信号生成部5aおよび終了周知信号生成部6aが電流検出部4と接続する構成とした。これにより、光受信器10aは、光信号の受信開始および受信終了を自己検知できるとともに、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、光受信器10aの受信周知信号生成部5aおよび終了周知信号生成部6aの機能を1つの構成で行う。実施の形態1,2と異なる部分について説明する。
図10は、実施の形態3にかかる光受信器10bの構成例を示すブロック図である。光受信器10bは、電流検出部4を電流検出部4bに置き換え、制御部7を制御部7bに置き換え、光受信器10aの受信周知信号生成部5aおよび終了周知信号生成部6aを受信継続周知信号生成部8に置き換えたものである。受信継続周知信号生成部8は、電流検出部4bと接続している。
電流検出部4bは、APD1に流れる電流を検出し、電圧値に変換して制御部7bに出力する。また、電流検出部4bは、受信継続周知信号生成部8の一部の構成を用いてカレントミラー回路を実現する。
受信継続周知信号生成部8は、電流検出部4bの一部の構成を用いてカレントミラー回路を実現して電流検出部4bからAPD1に流れる電流の情報を取得し、APD1での光信号の受信開始および受信終了を検知する。ここで説明したカレントミラー回路と、電流検出部4bのところで説明したカレントミラー回路は同一のものである。受信継続周知信号生成部8は、光信号の受信を開始してから終了するまでの期間において光信号を受信継続中であることを周知するための信号である受信継続周知信号を生成して制御部7bに出力する。受信継続周知信号生成部8は、受信継続周知信号を光受信器10b内の制御部7b以外の構成にも出力してよいし、図示しない前述の光受信装置内の構成にも出力してよい。受信継続周知信号生成部8については、光受信装置が備えていれば、光受信装置のものを使用してもよい。
制御部7bは、電流検出部4から出力された電圧値、受信継続周知信号生成部8で生成された受信継続周知信号、およびAPD1の増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値の3信号に基づいて、電流検出部4から出力された電圧値と増倍率切り替え閾値との比較によって、電圧発生部3がAPD1に印加する逆バイアス電圧を制御する。
つぎに、光受信器10bの具体的な回路構成について説明する。図11は、実施の形態3にかかる光受信器10bの回路構成の例を示す図である。電圧発生部3の構成は、図4に示す実施の形態1の電圧発生部3の構成と同様である。電流検出部4bの構成は、図4に示す実施の形態1の電流検出部4の構成と同様であるが、カレントミラー回路41bのベース端子と受信継続周知信号生成部8とが接続している。
受信継続周知信号生成回路8は、APD1の電流を検出するためのバイポーラトランジスタ81と、電流電圧変換用の抵抗82と、電流電圧変換された電圧値と信号検知用のための閾値である信号検知用閾値とを比較する比較器83と、比較器83の出力を遅延させる遅延素子84と、を備える。電流検出部4bにおいてAPD1と接続するバイポーラトランジスタとバイポーラトランジスタ81によってカレントミラー回路を構成する。
制御部7bは、比較器71と、受信継続周知信号生成回路8から出力される受信継続周知信号の立ち上がりのタイミングで比較器71の出力レベルを保持するためのD−FF72bと、D−FF72bの出力および受信継続周知信号の論理積を取るためのANDゲート73bと、を備える。
つづいて、光受信器10bにおいて、APD1にかける逆バイアス電圧を制御して、APD1の倍増率を制御する動作について説明する。図12は、実施の形態3にかかる光受信器10bにおいて光強度の大きい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図13は、実施の形態3にかかる光受信器10bにおいて光強度の小さい光信号受信時の各構成の動作を説明するためのタイミングチャートである。光受信器10bで使用するAPD1の増倍率M1および増倍率M0は、実施の形態1と同様である。
基本的な動作は実施の形態1の光受信器10と同様である。実施の形態3の光受信器10bにおいて、制御部7bは、図12の時間(b)および図13の時間(f)に示すように、光信号の受信開始を受信継続周知信号生成部8から出力される受信継続周知信号の立ち上がり遷移のタイミングで検知する。また、制御部7bは、図12の時間(d)および図13の時間(h)に示すように、光信号の受信終了を受信継続周知信号の立ち下がり遷移のタイミングで検知する。受信継続周知信号生成部8は、光信号受信時はハイレベルの受信継続周知信号を出力する。光信号受信時では受信継続周知信号はハイレベルで遷移するため、受信継続周知信号を実施の形態1のLOS信号の論理否定信号のように扱うことができる。制御部7bは、図12の時間(d)および図13の時間(h)に示す、受信継続周知信号生成部8から出力される受信継続周知信号の立ち下がり遷移のタイミングで、APD1の増倍率を増倍率M0にすることを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。この場合においても、電圧発生部3は、制御部7bからの制御信号に基づいて、APDバイアス電圧を瞬時に変更することができる。
図12に示すように、制御部7bは、電流検出部4bから出力された電圧値が増倍率切り替え閾値以上の場合、光信号受信待機時にAPD1に印加する電圧と同じ第1の電圧を印加することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。電圧発生部3は、光信号受信待機時および第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APD1に第1の電圧を印加する。
また、図13に示すように、制御部7bは、電流検出部4bから出力された電圧値が増倍率切り替え閾値未満の場合、受信継続周知信号を受けている間、光信号受信待機時にAPD1に印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加することを指示する制御信号を電圧発生部3に出力する。電圧発生部3は、第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、APD1に第2の電圧を印加する。
APD1は、第1の電圧が印加されている場合、規定された最大光強度の光信号受信時に流れる電流によって破損しない増倍率M0を適用し、第2の電圧が印加されている場合、規定された最小光強度の光信号受信時に要求される受信品質を確保する増倍率M1を適用する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光受信器10bでは、受信継続周知信号生成部8で生成される受信継続周知信号により、光信号の受信開始および受信終了を検知することとした。この場合においても、実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 APD、2 プリアンプ、3 電圧発生部、4,4b 電流検出部、5,5a 受信周知信号生成部、6,6a 終了周知信号生成部、7,7b 制御部、8 受信継続周知信号生成部、10,10a,10b 光受信器、31 増倍率M0用電圧回路、32 増倍率M1用電圧回路、33 スイッチ、41,41b カレントミラー回路、42,82 抵抗、71,83 比較器、72,72b D−FF、73,73b ANDゲート、81 バイポーラトランジスタ、84 遅延素子。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の光受信器は、受信した光信号の光強度に対応した電流を出力するアバランシェフォトダイオードと、アバランシェフォトダイオードから出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換を行うプリアンプとを備える。また、光受信器は、アバランシェフォトダイオードに電圧を印加する電圧発生部と、アバランシェフォトダイオードに流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出部とを備える。また、光受信器は、光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成する受信周知信号生成部と、光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成する終了周知信号生成部とを備える。また、光受信器は、電流検出部から出力された電圧値、受信周知信号、終了周知信号、およびアバランシェフォトダイオードの増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値に基づいて、電圧発生部がアバランシェフォトダイオードに印加する電圧を制御する制御部を備える。制御部は、光信号受信待機時にアバランシェフォトダイオードを規定された最大光強度の光信号受信時に流れる電流によって破損しない第1の増幅率で駆動するように電圧発生部に制御信号を出力する。また、電圧発生部は、制御部からの制御信号に基づいて第1の電圧をアバランシェフォトダイオードに印加することを特徴とする。

Claims (11)

  1. 受信した光信号の光強度に対応した電流を出力するアバランシェフォトダイオードと、
    前記アバランシェフォトダイオードから出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換を行うプリアンプと、
    前記アバランシェフォトダイオードに電圧を印加する電圧発生部と、
    前記アバランシェフォトダイオードに流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出部と、
    前記光信号の受信開始を周知するための信号である受信周知信号を生成する受信周知信号生成部と、
    前記光信号の受信終了を周知するための信号である終了周知信号を生成する終了周知信号生成部と、
    前記電流検出部から出力された電圧値、前記受信周知信号、前記終了周知信号、および前記アバランシェフォトダイオードの増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値に基づいて、前記電圧発生部が前記アバランシェフォトダイオードに印加する電圧を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  2. 前記制御部は、前記電流検出部から出力された電圧値が前記増倍率切り替え閾値未満の場合、前記受信周知信号を受けてから前記終了周知信号を受けるまでの間、光信号受信待機時に前記アバランシェフォトダイオードに印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加することを指示する制御信号を前記電圧発生部に出力し、
    前記電圧発生部は、前記第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、前記アバランシェフォトダイオードに前記第2の電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記制御部は、前記電流検出部から出力された電圧値が前記増倍率切り替え閾値以上の場合、前記第1の電圧を印加することを指示する制御信号を前記電圧発生部に出力し、
    前記電圧発生部は、前記第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、前記アバランシェフォトダイオードに前記第1の電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光受信器。
  4. 前記アバランシェフォトダイオードは、前記第1の電圧が印加されている場合、規定された最大光強度の光信号受信時に流れる電流によって破損しない第1の増倍率を適用し、前記第2の電圧が印加されている場合、前記第1の増倍率より大きく、規定された最小光強度の光信号受信時に要求される受信品質を確保する第2の増倍率を適用する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の光受信器。
  5. 前記受信周知信号生成部は、前記電流検出部から出力される前記電圧値に基づいて、前記光信号の受信開始を検知し、
    前記終了周知信号生成部は、前記電流検出部から出力される前記電圧値に基づいて、前記光信号の受信終了を検知する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光受信器。
  6. 受信した光信号の光強度に対応した電流を出力するアバランシェフォトダイオードと、
    前記アバランシェフォトダイオードから出力された電流を増倍し、さらに電流電圧変換を行うプリアンプと、
    前記アバランシェフォトダイオードに電圧を印加する電圧発生部と、
    前記アバランシェフォトダイオードに流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出部と、
    前記光信号の受信を継続中であることを周知するための信号である受信継続周知信号を生成する受信継続周知信号生成部と、
    前記電流検出部から出力された電圧値、前記受信継続周知信号、および前記アバランシェフォトダイオードの増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値に基づいて、前記電圧発生部が前記アバランシェフォトダイオードに印加する電圧を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  7. 前記制御部は、前記電流検出部から出力された電圧値が前記増倍率切り替え閾値未満の場合、前記受信継続周知信号を受けている間、光信号受信待機時に前記アバランシェフォトダイオードに印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加することを指示する制御信号を前記電圧発生部に出力し、
    前記電圧発生部は、前記第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、前記アバランシェフォトダイオードに前記第2の電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の光受信器。
  8. 前記制御部は、前記電流検出部から出力された電圧値が前記増倍率切り替え閾値以上の場合、前記第1の電圧を印加することを指示する制御信号を前記電圧発生部に出力し、
    前記電圧発生部は、前記第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間、前記アバランシェフォトダイオードに前記第1の電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光受信器。
  9. 前記アバランシェフォトダイオードは、前記第1の電圧が印加されている場合、規定された最大光強度の光信号受信時に流れる電流によって破損しない第1の増倍率を適用し、前記第2の電圧が印加されている場合、前記第1の増倍率より大きく、規定された最小光強度の光信号受信時に要求される受信品質を確保する第2の増倍率を適用する、
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の光受信器。
  10. 前記受信継続周知信号生成部は、前記電流検出部から前記アバランシェフォトダイオードに流れる電流の情報を取得し、前記光信号の受信開始および受信終了を検知する、
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1つに記載の光受信器。
  11. 光受信器における光信号受信方法であって、
    アバランシェフォトダイオードが、受信した光信号の光強度に対応した電流を出力する受信ステップと、
    電流検出部が、前記アバランシェフォトダイオードに流れる電流を検出し、電圧値に変換して出力する電流検出ステップと、
    制御部が、前記電圧値と、前記アバランシェフォトダイオードの増倍率の制御に用いる増倍率切り替え閾値とに基づいて、前記電圧値が前記増倍率切り替え閾値未満の場合、光信号受信待機時に前記アバランシェフォトダイオードに印加する第1の電圧よりも高い第2の電圧を前記アバランシェフォトダイオードに印加することを指示する制御信号を出力し、前記電圧値が前記増倍率切り替え閾値以上の場合、前記第1の電圧を前記アバランシェフォトダイオードに印加することを指示する制御信号を出力する制御ステップと、
    電圧発生部が、前記第1の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間は前記アバランシェフォトダイオードに前記第1の電圧を印加し、前記第2の電圧を印加することを指示する制御信号を受けている間は前記アバランシェフォトダイオードに前記第2の電圧を印加する電圧印加ステップと、
    を含むことを特徴とする光信号受信方法。
JP2016566304A 2016-05-30 2016-05-30 光受信器および光信号受信方法 Pending JPWO2017208310A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/065933 WO2017208310A1 (ja) 2016-05-30 2016-05-30 光受信器および光信号受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2017208310A1 true JPWO2017208310A1 (ja) 2018-06-14

Family

ID=60479196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016566304A Pending JPWO2017208310A1 (ja) 2016-05-30 2016-05-30 光受信器および光信号受信方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2017208310A1 (ja)
WO (1) WO2017208310A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7285454B2 (ja) * 2019-03-27 2023-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及び、プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306250A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> バースト光受信方法および装置
JP2010178383A (ja) * 2010-05-06 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 光受信器
WO2014128986A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 三菱電機株式会社 バースト光受信器、バースト光受信器のapdのバイアス電圧制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306250A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> バースト光受信方法および装置
JP2010178383A (ja) * 2010-05-06 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 光受信器
WO2014128986A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 三菱電機株式会社 バースト光受信器、バースト光受信器のapdのバイアス電圧制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017208310A1 (ja) 2017-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5864025B2 (ja) バースト光受信器、バースト光受信器のapdのバイアス電圧制御方法
JP6838165B2 (ja) 線形バーストモードトランスインピーダンス増幅器における閉ループ自動利得制御
US6909082B2 (en) Automatic threshold control device for burst mode optical receiver
US20100272448A1 (en) Optical burst signal receiving device
SE461696B (sv) Foerfarande foer in- och urkoppling av lysdiod samt kopplad foerspaenningskrets foer lysdiodsaendare
JP6058140B2 (ja) 電流電圧変換回路、光受信器及び光終端装置
JP6415785B2 (ja) バースト光受信器
US20030218585A1 (en) Light-emitting element drive apparatus
JP6980164B2 (ja) 光受信器および局側装置
US9882539B1 (en) Multi-data rate, burst-mode transimpedance amplifier (TIA) circuit
US7330670B2 (en) Bottom level detection device for burst mode optical receiver
US9638725B2 (en) Optical receiver and light reception current monitoring method
KR101519443B1 (ko) 광 수신기
JP2019525684A5 (ja)
KR20030082074A (ko) 버스트모드 광 수신기
US20060285563A1 (en) Optical apparatus
KR100703428B1 (ko) 버스트모드 광 수신기 및 그의 신호 크기 검출 장치
WO2017208310A1 (ja) 光受信器および光信号受信方法
JP2008160082A (ja) 縮小されたパルス幅歪みを有する光カプラ
EP1935091B1 (en) Systems and methods for transferring single-ended burst signal onto differential lines, especially for use in burst-mode receiver
JP6075547B2 (ja) 光パワーモニタ用回路、光モジュール、局側装置及び光パワーモニタ方法
JPH0575544A (ja) 自動利得調整回路
TW200524233A (en) Laser driver circuit for burst mode and making method thereof
CN114977138A (zh) 一种保护电路、保护方法以及光网络设备
JP2009218852A (ja) バースト光信号受信方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161102

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161102

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20161102

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20161215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170620