JP7285454B2 - 距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及び、プログラム - Google Patents

距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に、距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及び、プログラムに関する。本開示は、特に、対象物までの距離を測定する距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及びプログラムに関する。
特許文献1は、距離測定装置を開示する。特許文献1の距離測定装置は、固体撮像装置と、信号処理装置と、計算機と、光源とを備えている。固体撮像装置は、二次元的に配列された複数の画素を有している。各画素は、所定の露光時間内に受光素子に到達した入射光を検知する受光回路と、受光回路からの受光信号に基づいて入射光の到達回数を計数するカウンタ回路と、カウンタ回路のカウント値に応じた比較信号を出力する比較回路と、比較回路からの比較信号がオン状態のとき、時間信号を距離信号として記憶する記憶回路とを備える。
特許文献1には、上記構成の固体撮像装置によれば測定可能距離レンジが広くできると記載されている。しかしながら、特許文献1には、対象物までの距離の測定可能範囲全体において測定精度を改善することについては記載されていない。
特開2018-169162号公報
課題は、対象物までの距離の測定可能範囲全体において測定精度の改善が図れる、距離測定装置、距離測定システム、距離測定方法、及び、プログラムを提供することである。
本開示の一態様に係る距離測定装置は、制御部と、測定部とを備える。前記制御部は、受光部を制御する。前記受光部は、発光部から発光する測定光が対象物で反射した光を受け取ると電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部からなる。前記測定部は、前記電気信号に基づいて測定可能範囲内において前記対象物までの距離を算出する。前記制御部は、前記測定可能範囲を構成する複数の区間のそれぞれにおいて、前記光電変換部が受け取った光の量に対する前記光電変換部が生成した電荷の量の変換比率を設定する。前記複数の区間は、複数の連続する区間を含む第1群と、前記第1群とは別の1以上の区間を含む第2群とを含む。前記第1群は、前記変換比率が前記第2群より小さい。前記測定部は、前記第1群に関しては、前記第1群に含まれる複数の連続する区間のうち隣接する区間それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める。
本開示の一態様に係る距離測定システムは、前記距離測定装置と、前記発光部と、前記受光部とを備える。
本開示の一態様に係る距離測定方法は、制御ステップと、測定ステップとを含む。前記制御ステップは、受光部を制御するステップである。前記受光部は、発光部から発光する測定光が対象物で反射した光を受け取ると電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部からなる。前記測定ステップは、前記電気信号に基づいて測定可能範囲内において前記対象物までの距離を算出するステップである。前記制御ステップは、前記測定可能範囲を構成する複数の区間のそれぞれにおいて、前記光電変換部が受け取った光の量に対する前記光電変換部が生成した電荷の量の変換比率を設定するステップを含む。前記複数の区間は、複数の連続する区間を含む第1群と、前記第1群とは別の1以上の区間を含む第2群とを含む。前記第1群は、前記変換比率が前記第2群より小さい。前記測定ステップでは、前記第1群に関しては、前記第1群に含まれる複数の連続する区間のうち隣接する区間それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める。
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、前記距離測定方法を実行させるための、プログラムである。
図1は、一実施形態の距離測定システムのブロック図である。 図2は、上記距離測定システムの説明図である。 図3は、上記距離測定システムの光電変換部の回路図である。 図4は、上記距離測定システムの動作の概略説明図である。 図5は、上記距離測定システムの動作の概略説明図である。 図6は、上記距離測定システムの動作の概略説明図である。 図7は、上記距離測定システムの第1制御方法の説明図である。 図8は、上記距離測定システムの第2制御方法の説明図である。 図9は、変形例での測定可能範囲を構成する複数の区間の構成を示す説明図である。
1.実施形態
1.1 概要
図1は、本実施形態の距離測定システム1を示す。距離測定システム1は、距離測定装置10を備える。距離測定装置10は、制御部11と、測定部12とを備える。制御部11は、受光部3を制御する。受光部3は、図1及び図2に示すように、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光L2を受け取ると電荷を生成する光電変換部D10と、光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部32からなる。測定部12は、電気信号に基づいて測定可能範囲FR内において対象物までの距離を算出する。制御部11は、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて、光電変換部D10が受け取った光の量に対する光電変換部D10が生成した電荷の量の比率を設定する。
このような距離測定装置10では、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて変換比率を適切に設定することができる。つまり、変換比率を対象物100の位置に対して適切な値に設定することができる。そのため、距離測定装置10によれば、対象物100までの距離の測定可能範囲全体において測定精度の改善が図れる。
1.2 詳細
以下、距離測定システム1について図1~図8を参照して更に詳細に説明する。距離測定システム1は、TOF法(Time Of Flight)を利用して対象物100までの距離を測定する。距離測定装置10と、発光部2と、受光部3と、電圧源4と、電流測定部5とを備える。距離測定システム1は、図2に示すように、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光(反射光)L2を利用して、対象物100までの距離を測定する。距離測定システム1は、例えば、自動車に搭載され障害物を検知する物体認識システム、物体(人)等を検知する監視カメラ、セキュリティカメラ等に利用することができる。
発光部2は、対象物100に測定光L1を照射するための光源21を備える。測定光L1は、パルス状の光である。図2では、測定光L1を仮想線で概念的に記載している。TOF法を利用した距離測定において、測定光L1は、単一波長であり、パルス幅が比較的短く、ピーク強度が比較的高いことが好ましい。また、距離測定システム1(距離測定装置10)を市街地等での利用を考慮して、測定光L1の波長は、人間の視感度が低く、太陽光からの外乱光の影響を受けにくい近赤外帯の波長域であることが好ましい。本実施形態では、光源21は、例えばレーザーダイオードで構成されており、パルスレーザーを出力する。光源21が出力するパルスレーザーの強度は、レーザ製品の安全基準(JIS C 6802)のクラス1又はクラス2の基準を満たしている。なお、光源21は、上記の構成に限らず、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)、ハロゲンランプ等であってもよい。また、測定光L1は、近赤外帯とは異なる波長域であってもよい。
受光部3は、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光L2を受け取ると電荷を生成する光電変換部D10と、光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する電気信号(画素信号)を出力する出力部32からなる。本実施形態では、受光部3は、イメージセンサ31と、出力部32とを備える。イメージセンサ31は、図1に示すように、二次元的に配列された複数の画素311を有する。複数の画素311の各々は、露光時間の間だけ、光を受け取ることができる。出力部32は、イメージセンサ31(画素311)からの電気信号を距離測定装置10に出力する。
図3は、画素311の回路図を示す。図3に示すように、画素311は、光電変換部D10と、電荷蓄積部C10と、フローティングディフュージョン部FDと、増幅器A10と、転送用のトランジスタST1,ST2,ST3と、リセット用のトランジスタSR1,SR2,SR3とを備える。
光電変換部D10は、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光L2を受け取ると電荷を生成する。光電変換部D10は、(光電変換部D10に)印加する電圧に応じて変換比率が変化するように構成されている。変換比率は、光電変換部D10が受け取った光の量(フォトンの数)に対する光電変換部D10が生成した電荷の量の比率を意味する。一例として、光電変換部D10の変換比率は、1以上の範囲で可変である。本実施形態では、光電変換部D10は、アバランシェフォトダイオードである。アバランシェフォトダイオードは、リニア増倍モードとガイガー増倍モードとを有する。アバランシェフォトダイオードは、第1のバイアス(例えば-25V)が印加された状態では、リニア増倍モードとなる。リニア増倍モードでは、アバランシェフォトダイオードは、フォトンが入射する場合に、光電変換を引き起こすフォトンの数に略比例する量の電荷がカソードに集まる。アバランシェフォトダイオードは、第1のバイアスよりも絶対値が大きい第2のバイアス(例えば-27V)が印加された状態では、ガイガー増倍モードとなる。ガイガー増倍モードでは、アバランシェフォトダイオードは、フォトンが入射する場合に、1つのフォトンが光電変換を引き起こすと、飽和量(飽和電荷量)の電荷がカソードに集まる。つまり、1つのフォトンの入射に対して生成される電荷の量が一定になる。このようにアバランシェフォトダイオードは、バイアスの大きさ、つまり、アバランシェフォトダイオードに印加する電圧(逆電圧)に応じて、増倍率が変わる。本実施形態では、光電変換部D10の変換比率は、アバランシェフォトダイオードの増倍率である。
電荷蓄積部C10は、光電変換部D10で生成された電荷の少なくとも一部を蓄積する。電荷蓄積部C10は、コンデンサである。電荷蓄積部C10の容量は、光電変換部D10で生成された電荷を複数回蓄積可能に設定される。つまり、電荷蓄積部C10は、光電変換部D10で生成された電荷の積算を可能とし、これによって、イメージセンサ31の電気信号のS/N比の改善、ひいては、測定精度の向上に寄与する。本実施形態では、電荷蓄積部C10の第1端は接地されている。
フローティングディフュージョン部FDは、光電変換部D10と電荷蓄積部C10との間にあり、電荷の蓄積に利用される。増幅器A10は、光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する大きさ(電荷蓄積部C10に蓄積された電荷の量に対応する大きさ)を有する電気信号(画素信号)を、出力部32へ出力する。トランジスタST1は、光電変換部D10のカソードとフローティングディフュージョン部FDとを接続する。トランジスタST2は、フローティングディフュージョン部FDと電荷蓄積部C10の第2端とを接続する。トランジスタST3は、フローティングディフュージョン部FDと増幅器A10の入力端子とを接続する。トランジスタSR1は、光電変換部D10のカソードと内部電源VDDとを接続する。トランジスタSR2は、電荷蓄積部C10の第2端と内部電源VDDとを接続する。トランジスタSR3は、フローティングディフュージョン部FDと内部電源VDDとを接続する。
画素311では、光電変換部D10で生成された電荷を、トランジスタST1,ST2により電荷蓄積部C10に転送して蓄積する。そして、光電変換部D10で生成された電荷を電荷蓄積部C10に複数回蓄積した後に、トランジスタST3により、電荷蓄積部C10から増幅器A10に電荷を転送する。これによって、増幅器A10は、光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する大きさ(電荷蓄積部C10に蓄積された電荷の量に対応する大きさ)を有する電気信号(画素信号)を出力する。光電変換部D10、フローティングディフュージョン部FD、及び、電荷蓄積部C10に残る不要な電荷は、トランジスタSR1,SR2,SR3により、適宜除去される。このような画素311についての制御は、制御部11により実行される。
電圧源4は、受光部3に直流の制御電圧を印加する。電圧源4の制御電圧の大きさは変更可能である。本実施形態では、電圧源4は、受光部3のイメージセンサ31の複数の画素311それぞれの光電変換部D10のアノードに電気的に接続される。これによって、電圧源4は、受光部3のイメージセンサ31の複数の画素311それぞれの光電変換部D10に制御電圧を印加する。特に、電圧源4は、制御電圧として、光電変換部D10に逆電圧(逆バイアス)を印加するために用いられる。つまり、電圧源4によって、光電変換部D10のモードをリニア増倍モードとガイガー増倍モードとの間で切り替えることができる。電圧源4は、制御部11により制御される。したがって、制御部11は、電圧源4により、光電変換部D10のモードを切り替えることができる。なお、電圧源4には、スイッチング電源等の従来周知の電源で実現可能であるから、詳細な説明は省略する。
電流測定部5は、電圧源4から受光部3に流れる電流の大きさを測定する。電流測定部5は、測定値を制御部11に与える。電流測定部5は、カレントトランス等の従来周知の電流測定器で実現可能であるから、詳細な説明は省略する。
距離測定装置10は、測定可能範囲FR内において対象物100までの距離を算出する。距離測定装置10では、測定可能範囲FRは、図2に示すように、複数の(7つの)区間R1~R7に分けられている。つまり、測定可能範囲FRは、複数の区間R1~R7で構成されている。測定可能範囲FRは特に限定されないが、一例として、数十cm~数十mである。複数の区間R1~R7は、同じ長さである。一例として、複数の区間R1~R7の各々は、数cm~数mである。なお、複数の区間R1~R7は、必ずしも同じ長さである必要はないし、区間の数も特に限定されない。
距離測定装置10は、制御部11と、測定部12と、出力部13とを備える。なお、制御部11及び測定部12は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、制御部11及び測定部12として機能する。プログラムは、ここではメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部11は、発光部2及び受光部3の制御を行うように構成される。発光部2については、制御部11は、光源21から測定光L1を出力させるタイミング(発光タイミング)、光源21から出力される測定光L1のパルス幅等を制御する。また、受光部3については、制御部11は、各画素311について、画素311(光電変換部D10)を露光状態にするタイミング(露光タイミング)、露光時間(露光期間)、各トランジスタST1~ST3,SR1~SR3の動作タイミング等を制御する。
更に、制御部11は、光電変換部D10の変換比率を制御するように構成される。特に、制御部11は、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて、光電変換部D10の変換比率を制御する。距離測定装置10はTOF法を利用することから、距離である複数の区間R1~R7は、図4に示すように、複数の期間T1~T7にそれぞれ対応する。よって、制御部11は、複数の区間R1~R7のそれぞれに対応する複数の期間T1~T7において、光電変換部D10に印加する電圧により、変換比率を設定する。つまり、制御部11は、複数の区間R1~R7(複数の期間T1~T7)のそれぞれにおいて、電圧源4により光電変換部D10に印加する制御電圧を設定することで、光電変換部D10の変換比率を設定する。本実施形態では、光電変換部D10の変換比率は、アバランシェフォトダイオードの増倍率である。制御部11は、アバランシェフォトダイオードの増倍率を、リニア増倍モードの対応する増倍率とガイガー増倍モードに対応する増倍率との一方に設定する。図4では、VSUBは、電圧源4により光電変換部D10に与えられる制御電圧を示す。V1は第1のバイアス(つまり、光電変換部D10がリニア増倍モードとなる電圧)を示す。V2は第2のバイアス(つまり、光電変換部D10がガイガー増倍モードとなる電圧)を示す。
上述したように、リニア増倍モードでは光電変換部D10で生成される電荷の量は光電変換部D10に入射するフォトンの数に略比例する。一方、ガイガー増倍モードでは光電変換部D10で生成される電荷の量は光電変換部D10に入射するフォトンの数に関係なく一定である。そのため、光電変換部D10をリニア増倍モードとしたほうが、光電変換部D10をガイガー増倍モードとするよりも、対象物100までの距離の分解能を高くできる。一方で、フォトンの入射に対して光電変換部D10で生成される電荷の量自体は、リニア増倍モードよりもガイガー増倍モードのほうが多い。したがって、光電変換部D10に入射するフォトンの数(つまり、光電変換部D10が受け取る光の量)が相対的に多い場合には、光電変換部D10がリニア増倍モードであるとよい。一方、光電変換部D10に入射するフォトンの数(つまり、光電変換部D10が受け取る光の量)が相対的に少ない場合には、光電変換部D10はガイガー増倍モードであるとよい。光電変換部D10が受け取る光は、対象物100からの光L2と、環境光(主に受光部3の周囲環境の光)とを含む。光電変換部D10が受け取る光の量は、光電変換部D10が対象物100から光を受け取ることが可能な時間(露光時間)に応じて変化する。また、対象物100からの光L2の量は、対象物100までの距離、対象物100の表面状態の影響を受ける。対象物100の表面状態の例としては、対象物100の(表面の)反射率が挙げられる。
本実施形態では、制御部11は、想定する対象物100までの距離、環境光の量、露光時間、及び、光電変換部D10が対象物100から受け取った光の量の各要因に基づいて、変換比率を設定する。ここで、制御部11は、対象物100までの距離の分解能を高くするときは変換比率を小さくし(リニア増倍モード)、分解能を低くするときは変換比率を大きくする(ガイガー増倍モード)。
制御部11は、複数の区間R1~R7を、第1区間と、第1区間よりも光電変換部D10(つまり距離測定システム1)から遠い距離に対応する第2区間とに分類する。制御部11は、第1区間では、変換比率を小さくし、第2区間では、変換比率を大きくする。本実施形態では、制御部11は、第1区間では、光電変換部D10をリニア増倍モードとし、第2区間では、光電変換部D10をガイガー増倍モードとする。一例としては、図4の例では、制御部11は、区間R1~R5を第1区間とし、区間R6,R7を第2区間としている。この場合、制御部11は、区間R1~R5に対応する期間T1~T5の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV1に設定して光電変換部D10をリニア増倍モードとする。また、制御部11は、区間R6,R7に対応する期間T6,T7の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV2に設定して光電変換部D10をガイガー増倍モードとする。
また、制御部11は、環境光の量に応じて変換比率を変更する。より詳細には、制御部11は、環境光の量が多い場合には、変換比率を小さくし、環境光の量が少ない場合には、変換比率を大きくする。本実施形態では、制御部11は、複数の区間R1~R7のそれぞれについて、環境光の量を閾値と比較する。制御部11は、環境光の量が閾値以下であれば、光電変換部D10をガイガー増倍モードとし、環境光の量が閾値を超えていれば、光電変換部D10をリニア増倍モードとする。例えば、区間R1~R5では環境光の量が閾値を超えており、区間R6,R7では環境光の量が閾値以下であるとする。この場合、図4に示すように、制御部11は、区間R1~R5に対応する期間T1~T5の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV1に設定して光電変換部D10をリニア増倍モードとする。一方、制御部11は、区間R6,R7に対応する期間T6,T7の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV2に設定して光電変換部D10をガイガー増倍モードとする。ここで、環境光が減少し、区間R4において環境光の量が閾値以下になったとする。この場合、図5に示すように、制御部11は、区間R1~R3に対応する期間T1~T3の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV1に設定して光電変換部D10をリニア増倍モードとする。一方、制御部11は、区間R4~R7に対応する期間T4~T7の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV2に設定して光電変換部D10をガイガー増倍モードとする。
また、制御部11は、露光時間の長さに応じて変換比率を変更する。より詳細には、制御部11は、露光時間が長い場合には、変換比率を小さくし、露光時間が短い場合には、変換比率を大きくする。本実施形態では、制御部11は、複数の区間R1~R7のそれぞれについて、露光時間の長さを閾値と比較する。制御部11は、露光時間の長さが閾値以下であれば、光電変換部D10をガイガー増倍モードとし、露光時間の長さが閾値を超えていれば、光電変換部D10をリニア増倍モードとする。
また、制御部11は、光電変換部D10が対象物100から受け取った光の量(つまり、対象物100からの光L2の量)に応じて変換比率を変更する。より詳細には、制御部11は、光L2の量が多い場合には、変換比率を小さくし、光L2の量が少ない場合には、変換比率を大きくする。本実施形態では、制御部11は、複数の区間R1~R7のそれぞれについて、光L2の量を閾値と比較する。制御部11は、光L2の量が閾値以下であれば、光電変換部D10の変換比率を第1の値とし、光L2の量が閾値を超えていれば、光電変換部D10の変換比率を第1の値より大きい第2の値としてよい。ここで、第1の値は、光電変換部D10のリニア増倍モードに対応する変換比率であり、第2の値は、光電変換部D10のガイガー増倍モードに対応する変換比率である。例えば、区間R1~R5では光L2の量が閾値を超えているとする。この場合、図4に示すように、制御部11は、区間R1~R5に対応する期間T1~T5の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV1に設定して光電変換部D10をリニア増倍モードとする。ここで、区間R3では、光L2の量が閾値以下になったとする。この場合、図6に示すように、制御部11は、区間R3に対応する期間T3の間、電圧源4の制御電圧VSUBをV2に設定して光電変換部D10をガイガー増倍モードとする。
更に、制御部11は、光電変換部D10に流れる電流の量に応じて変換比率を変更する。より詳細には、制御部11は、電流測定部5の測定値に基づいて、光電変換部D10の変換比率を変更する。つまり、制御部11は、電流測定部5の測定値に基づいて、光電変換部D10のモードをリニア増倍モードとガイガー増倍モードとで切り替える。具体的には、制御部11は、光電変換部D10がリニア増倍モードである場合に、電流測定部5の測定値が第1閾値以下であれば、光電変換部D10をガイガー増倍モードに対応する値に設定する。一方で、制御部11は、光電変換部D10がガイガー増倍モードである場合に、電流測定部5の測定値が第2閾値を超えれば、光電変換部D10をリニア増倍モードに設定する。つまり、光電変換部D10に流れる電流が小さい場合には、光電変換部D10で生成される電荷の量が少ないと考えられるから、光電変換部D10に入射する光の量が少ないと推定できる。よって、制御部11は、光電変換部D10をリニア増倍モードよりはガイガー増倍モードとする。逆に、光電変換部D10に流れる電流が大きい場合には、光電変換部D10で生成される電荷の量が多いと考えられるから、光電変換部D10に入射する光の量が多いと推定できる。よって、制御部11は、光電変換部D10をガイガー増倍モードよりはリニア増倍モードとする。なお、第1閾値と第2閾値とは同じ値であってもよいし異なる値であってもよい。
また、制御部11は、光電変換部D10がリニア増倍モードかガイガー増倍モードかで、発光部2及び受光部3の制御方法が異なる。より詳細には、制御部11は、光電変換部D10がリニア増倍モードである場合には、第1の制御方法を実行し、光電変換部D10がガイガー増倍モードである場合には、第2の制御方法を実行する。つまり、第1の制御方法は、分解能が高い場合(光電変換部D10が受け取る光の量が相対的に多い場合)に対応する制御方法である。第2の制御方法は、分解能が低い場合(光電変換部D10が受け取る光の量が相対的に少ない場合)に対応する制御方法である。
図7は、第1の制御方法の説明図であり、図8は、第2の制御方法の説明図である。図7及び図8において、VEは、露光のタイミングを示す。Q1は、光電変換部D10で生成される電荷の量を示す。VAは、トランジスタST1,ST2の動作のタイミングを示す。Q2は、電荷蓄積部C10に蓄積される電荷の量を示す。VTは、トランジスタST3の動作のタイミングを示す。VRは、トランジスタSR1~SR3の動作のタイミングを示す。
まず、第1の制御方法について図7を参照して説明する。ここで、時刻t0以前では、トランジスタST1~ST3,SR1~SR3はいずれもオフであるとする。
制御部11は、時刻t0において、トランジスタSR1~SR3をオンにし、電荷蓄積部C10の電荷を除去する。制御部11は、時刻t1~t3において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、時刻t2~t4において、対象物100からの光L2を受ける。ただし、制御部11は、露光時間をt3以降に設定しているため、光電変換部D10は、時刻t3~t4において光L2を受け取り、光L2の量に応じた電荷を生成する。制御部11は、時刻t4の後の時刻t5において、トランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。
この後、制御部11は、時刻t6~t8において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、時刻t7~t9において、対象物100からの光L2を受ける。ただし、制御部11は、露光時間をt8以降に設定しているため、光電変換部D10は、時刻t8~t9において光L2を受け取り、光L2の量に応じた電荷を生成する。制御部11は、時刻t9の後の時刻t10において、トランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。
制御部11は、光電変換部D10で生成された電荷を電荷蓄積部C10に転送する処理を所定回数繰り返す。最後の回において、制御部11は、時刻t11~t13において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、時刻t12~t14において、対象物100からの光L2を受ける。ただし、制御部11は、露光時間をt13以降に設定しているため、光電変換部D10は、時刻t13~t14において光L2を受け取り、光L2の量に応じた電荷を生成する。制御部11は、時刻t14の後の時刻t15において、トランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。この後に、制御部11は、時刻t16~t17の間、トランジスタST3をオンにし、電荷蓄積部C10に蓄積された電荷を取り出す。これによって、制御部11は、画素311から電気信号(画素信号)を出力させる。
次に、第2の制御方法について図8を参照して説明する。ここで、時刻t20以前では、トランジスタST1~ST3,SR1~SR3はいずれもオフであるとする。
制御部11は、時刻t20において、トランジスタSR1~SR3をオンにし、電荷蓄積部C10の電荷を除去する。制御部11は、時刻t21~t22において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、対象物100からの光L2として、光L21,L22を受ける。光L21,L22は、距離測定システム1から比較的遠い場所にある対象物100からの光を示している。光L21,L22は、時刻t22~t23の間に、光電変換部D10に到達する。ここで、制御部11は、露光時間をt23以降に設定しているため、光電変換部D10は、光L2の量に応じた電荷を生成していない。制御部11は、時刻t24の後の時刻t25~t26において、トランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。ここでは、光電変換部D10は電荷を生成していないから、電荷蓄積部C10に電荷は蓄積されていない。
この後、制御部11は、時刻t27~t28において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、対象物100からの光L2として、光L23,L24を受ける。光L23,L24は、光L21,L22と同様に距離測定システム1から比較的遠い場所にある対象物100からの光を示している。光L23は、時刻t28~t29の間に光電変換部D10に到達する。一方、光L24は、時刻t29~t30の間に光電変換部D10に到達する。制御部11は、露光時間をt29以降に設定しているため、光電変換部D10は、光L23の量に応じた電荷を生成せず、光L24の量に応じた電荷を生成する。制御部11は、時刻t30の後の時刻t31にトランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。
制御部11は、光電変換部D10で生成された電荷を電荷蓄積部C10に転送する処理を所定回数繰り返す。最後の回において、制御部11は、時刻t32~t33において、発光部2の光源21から測定光L1を出力させる。これによって、受光部3の光電変換部D10は、対象物100からの光L2として、光L25,L26を受ける。光L25,L26は、光L21,L22と同様に距離測定システム1から比較的遠い場所にある対象物100からの光を示している。光L25は、時刻t33~t34の間に光電変換部D10に到達する。一方、光L26は、時刻t34~t35の間に、光電変換部D10に到達する。制御部11は、露光時間をt34以降に設定しているため、光電変換部D10は、光L25の量に応じた電荷を生成せず、光L26の量に応じた電荷を生成する。制御部11は、時刻t35の後の時刻t36にトランジスタST1,ST2をオンにし、光電変換部D10で生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDを通じて電荷蓄積部C10へ転送する。この後に、制御部11は、時刻t37~t38の間、トランジスタST3をオンにし、電荷蓄積部C10に蓄積された電荷を取り出す。これによって、制御部11は、画素311から電気信号(画素信号)を出力させる。
このように、制御部11は、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて変換比率(本実施形態では、リニア増倍モードかがガイガー増倍モード)を適切に設定する。そして、制御部11は、設定した変換比率に応じて発光部2及び受光部3を制御し、受光部3から測定部12に電気信号(画素信号)を出力させる。
測定部12は、受光部3から出力される電気信号(画素信号)に基づいて測定可能範囲内FRにおいて対象物100までの距離を算出する。測定部12は、受光部3のイメージセンサ31の複数の画素311(光電変換部D10)の各々について、対象物100までの距離を算出する。本実施形態では、測定部12は、2つの方式で、対象物100までの距離を算出する。2つの方式は、種類の異なるTOF法である。第1の方式は、位相差TOFであり、第2の方式は、レンジゲートTOFである。位相差TOFによれば、センチメートルオーダでの距離の算出が可能となる。一方、レンジゲートTOFによれば、メートルオーダでの距離の算出となるが、位相差TOFよりも遠い距離まで距離の算出が行える。測定部12は、複数の区間R1~R7のうち第1群については、位相差TOFにより対象物100までの距離を算出する。一方、測定部12は、複数の区間R1~R7のうち第2群については、レンジゲートTOFにより対象物100までの距離を算出する。ここで、第1群は、複数の区間R1~R7のうちの複数の連続する区間を含み、第2群は、複数の区間R1~R7のうちの第1群とは別の1以上の区間を含む。そして、第1群に含まれる区間は、いずれも変換比率が第2群より小さい区間である。つまり、本実施形態では、図4~図6に示すように、第1群に含まれる区間(位相差TOFが適用される区間)は、光電変換部D10がリニア増倍モードに設定される区間(分解能が高く設定される区間)である。また、第2群に含まれる区間(レンジゲートTOFが適用される区間)は、光電変換部D10がガイガー増倍モードに設定される区間(分解能が低く設定される区間)である。
測定部12は、位相差TOFでは(つまり、第1群に関しては)、第1群に含まれる複数の連続する区間のうち隣接する区間それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める。より詳細には、測定部12は、第1群に含まれる複数の連続する区間から、隣接する区間の電気信号の大きさの和が閾値を超え、かつ、最大となる区間の組み合わせを抽出する。抽出した組み合わせの区間の電気信号の大きさをSk,Sk+1、対象物100までの距離をDとすれば、Dは、D=k×Sk+1/(Sk+Sk+1)で与えられる。なお、kは比例係数であり、適宜設定される。一方、測定部12は、レンジゲートTOFでは(つまり、第2群に関しては)、第2群に含まれる1以上の区間のうち電気信号が最も大きい区間に基づいて、距離を求める。より詳細には、電気信号が最も大きい区間までの距離が、対象物100までの距離として用いられる。測定部12は、第1群に関して求めた距離と第2群に関して求めた距離とのうち大きいほうを、対象物100までの距離に採用する。
図4を例に挙げれば、第1群は、区間R1~R5を含み、第2群は、区間R6,R7を含む。ここで、区間R1~R7にそれぞれ対応する電気信号の大きさを、S1~S7とする。位相差TOFでは、測定部12は、隣接する区間R1,R2の和(S1+S2)、隣接する区間R2,R3の和(S2+S3)、隣接する区間R3,R4の和(S3+S4)を求める。ここで、隣接する区間R2,R3の和(S2+S3)が閾値以上であり、かつ、これらの和の中で最大となるとする。この場合、対象物100までの距離Dは、D=k×S3/(S2+S3)となる。一方、レンジゲートTOFでは、区間R5~R7に対応する電気信号のうち最も大きい電気信号に基づいて、距離を求める。ここで、S6が、S5,S7より大きい場合、区間R6までの距離が、対象物100までの距離として用いられる。第1群に関して求めた距離が第2群に関して求めた距離より大きければ、制御部11は、第1群に関して求めた距離を、対象物100までの距離に採用する。
出力部13は、測定部12が算出した、対象物100までの距離の算出結果(測定結果)を、外部装置6に出力するように構成されている。例えば、外部装置6は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(EL: Electro Luminescence)等の表示装置である。出力部13は、外部装置6に、測定部12の測定結果を出力することにより、外部装置6に測定部12の測定結果を表示させる。また、出力部13は、画素信号により生成される画像データを、外部装置6に出力することにより、外部装置6に画像データを表示させてもよい。なお、外部装置6は、表示装置に限らず、他の装置であってもよい。
1.3 まとめ
以上述べたように、距離測定装置10は、制御部11と、測定部12とを備える。制御部11は、受光部3を制御する。受光部3は、図1及び図2に示すように、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光L2を受け取ると電荷を生成する光電変換部D10と、光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部32からなる。測定部12は、電気信号に基づいて測定可能範囲FR内において対象物までの距離を算出する。制御部11は、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて、光電変換部D10が受け取った光の量に対する光電変換部D10が生成した電荷の量の比率を設定する。そのため、距離測定装置10によれば、対象物100までの距離の測定精度の改善が図れる。
換言すれば、距離測定装置10は、下記の方法(距離測定方法)を実行しているといえる。距離測定方法は、制御ステップと、測定ステップとを含む。制御ステップは、発光部2から発光する測定光L1が対象物100で反射した光L2を受け取ると電荷を生成する光電変換部D10と光電変換部D10で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部32からなる受光部3を制御する。測定ステップは、電気信号に基づいて、測定可能範囲FR内において対象物100までの距離を算出する。制御ステップは、測定可能範囲FRを構成する複数の区間R1~R7のそれぞれにおいて、光電変換部D10が受け取った光の量に対する光電変換部D10が生成した電荷の量の変換比率を設定するステップを含む。この距離測定方法によれば、距離測定装置10と同様に、対象物100までの距離の測定精度の改善が図れる。
距離測定装置10は、コンピュータシステム(1以上のプロセッサ)により実現されている。つまり、距離測定装置10は、1以上のプロセッサがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、1以上のプロセッサに距離測定方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、距離測定方法と同様に、対象物100までの距離の測定精度の改善が図れる。
2.変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
上記実施形態では、測定可能範囲FRは、互いに重複しない複数の区間R1~R7で構成されている。ここで、測定可能範囲FRは、図9に示す複数の区間R1~R7で構成されていてよい。区間R1は、時間T10~T12に対応し、区間R2は、時間T11~T13に対応する。区間R3は、時間T12~T14に対応し、区間R4は、時間T13~T15に対応する。区間R5は、時間T15~T16に対応し、区間R6は、時間T16~T17に対応し、区間R7は、時間T17~T18に対応する。ここで、区間R1,R2は一部重複し、区間R2,R3は一部重複し、区間R3,R4は一部重複する。このような測定可能範囲FRについても、上記実施形態と同様に、位相差TOFを利用して距離の算出が可能である。
上記実施形態では、制御部11は、光電変換部D10の変換比率をリニア増倍モードに対応する値とガイガー増倍モードに対応する値との間で切り替えている。しかしながら、制御部11は、光電変換部D10の変換比率をリニア増倍モードに対応する値の範囲内で変更してもよい。
上記実施形態では、制御部11は、対象物100までの距離、環境光の量、露光時間、光電変換部D10が対象物100から受け取った光の量、及び光電変換部D10に流れる電流の量の各要因に基づいて、変換比率を設定する。一変形例では、制御部11は、制御部11は、対象物100までの距離、環境光の量、露光時間、光電変換部D10が対象物100から受け取った光の量、及び光電変換部D10に流れる電流の量の各要因の少なくとも一つに基づいて、変換比率を設定してよい。
上記実施形態では、イメージセンサ31の複数の画素311の光電変換部D10全ての変換比率を変更している。一変形例では、制御部11は、複数の画素311のうちの少なくとも一つの画素311の光電変換部D10の変換比率を変更してよい。つまり、制御部11は、複数の光電変換部D10のうち必要な光電変換部D10だけ変換比率を変更してよい。
上記実施形態では、光電変換部D10は、アバランシェフォトダイオードであるが、これに限定されない。光電変換部D10は、変換比率を変更できる光電変換素子であればよい。光電変換部D10は、アバランシェフォトダイオード以外のフォトダイオード、又は、固体撮像措置であってもよい。また、受光部3は、変換比率が異なる複数の光電変換部D10を有していてよい。この場合、制御部11は、区間それぞれについて、複数の光電変換部D10から使用する光電変換部D10を選択すればよい。
一変形例では、距離測定装置10は、複数のコンピュータにより構成されていてもよい。例えば、距離測定装置10の機能(特に、制御部11及び測定部12)は、複数の装置に分散されていてもよい。
以上述べた距離測定装置10の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における距離測定装置10の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FGPA)、ASIC(application specific integrated circuit)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、距離測定装置(10)であって、制御部(11)と、測定部(12)とを備える。前記制御部(11)は、受光部(3)を制御する。前記受光部(3)は、発光部(2)から発光する測定光(L1)が対象物(100)で反射した光(L2)を受け取ると電荷を生成する光電変換部(D10)と、前記光電変換部(D10)で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部(32)からなる。前記測定部(12)は、前記電気信号に基づいて測定可能範囲(FR)内において前記対象物(100)までの距離を算出する。前記制御部(11)は、前記測定可能範囲(FR)を構成する複数の区間(R1~R7)のそれぞれにおいて、前記光電変換部(D10)が受け取った光の量に対する前記光電変換部(D10)が生成した電荷の量の変換比率を設定する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第2の態様は、第1の態様の距離測定装置(10)に基づく。第2の態様では、前記光電変換部(D10)は、印加する電圧に応じて前記変換比率が変化する。前記制御部(11)は、前記複数の区間(R1~R7)のそれぞれにおいて、前記光電変換部(D10)に印加する電圧により、前記変換比率を設定する。この態様によれば、変換比率の設定が容易に行える。
第3の態様は、第2の態様の距離測定装置(10)に基づく。第3の態様では、前記光電変換部(D10)は、アバランシェフォトダイオードを含む。前記変換比率は、前記アバランシェフォトダイオードの増倍率である。この態様によれば、変換比率の設定が容易に行える。
第4の態様は、第2又は第3の態様の距離測定装置(10)に基づく。第4の態様では、前記制御部(11)は、環境光の量に応じて前記変換比率を変更する。この態様によれば、環境光による測定精度への影響を低減できる。
第5の態様は、第2~第4の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第5の態様では、前記制御部(11)は、前記対象物(100)までの距離の分解能を高くするときは前記変換比率を小さくし、前記分解能を低くするときは前記変換比率を大きくする。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第6の態様は、第5の態様の距離測定装置(10)に基づく。第6の態様では、前記複数の区間(R1~R7)は、第1区間(R1~R7)と、前記第1区間(R1~R7)よりも前記光電変換部(D10)から遠い距離に対応する第2区間(R1~R7)とを含む。前記制御部(11)は、前記第1区間(R1~R7)では、前記変換比率を小さくし、前記第2区間(R1~R7)では、前記変換比率を大きくする。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第7の態様は、第2~第6の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第7の態様では、前記制御部(11)は、前記複数の区間(R1~R7)の少なくとも一つにおいて、前記光電変換部(D10)が前記対象物(100)から受け取った光の量に応じて、前記変換比率を変更する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第8の態様は、第2~第7の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第8の態様では、前記制御部(11)は、前記光電変換部(D10)に流れる電流の量に応じて前記変換比率を変更する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第9の態様は、第2~第8の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第9の態様では、前記制御部(11)は、前記光電変換部(D10)が前記対象物(100)から光を受け取ることが可能な露光時間の長さに応じて、前記変換比率を変更する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第10の態様は、第1~第9の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第10の態様では、前記複数の区間(R1~R7)は、複数の連続する区間(R1~R7)を含む第1群と、前記第1群とは別の1以上の区間(R1~R7)を含む第2群とを含む。前記第1群は、前記変換比率が前記第2群より小さい。前記測定部(12)は、前記第1群に関しては、前記第1群に含まれる複数の連続する区間(R1~R7)のうち隣接する区間(R1~R7)それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第11の態様は、第10の態様の距離測定装置(10)に基づく。第11の態様では、前記測定部(12)は、前記第2群に関しては、前記第2群に含まれる1以上の区間(R1~R7)のうち電気信号が最も大きい区間(R1~R7)に基づいて、距離を求める。前記測定部(12)は、前記第1群に関して求めた距離と前記第2群に関して求めた距離とのうち大きいほうを、前記対象物(100)までの距離に採用する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第12の態様は、第1~第11の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)に基づく。第12の態様では、前記受光部(3)は、前記光電変換部(D10)で生成された電荷の少なくとも一部を蓄積する電荷蓄積部(C10)を有する。前記制御部(11)は、前記光電変換部(D10)で生成された電荷を前記電荷蓄積部(C10)に複数回蓄積する。前記電気信号は、前記電荷蓄積部(C10)に蓄積された電荷の量に対応する大きさを有する。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第13の態様は、距離測定システム(1)であって、第1~第12の態様のいずれか一つの距離測定装置(10)と、前記発光部(2)と、前記受光部(3)と、を備える。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第14の態様は、距離測定方法であって、制御ステップと、測定ステップとを含む。前記制御ステップは、受光部(3)を制御するステップである。前記受光部(3)は、発光部(2)から発光する測定光(L1)が対象物(100)で反射した光(L2)を受け取ると電荷を生成する光電変換部(D10)と、前記光電変換部(D10)で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部(32)からなる。前記測定ステップは、前記電気信号に基づいて測定可能範囲(FR)内において前記対象物(100)までの距離を算出するステップである。前記制御ステップは、前記測定可能範囲(FR)を構成する複数の区間(R1~R7)のそれぞれにおいて、前記光電変換部(D10)が受け取った光の量に対する前記光電変換部(D10)が生成した電荷の量の変換比率を設定するステップを含む。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
第15の態様は、プログラムであって、1以上のプロセッサに、第14の態様の距離測定方法を実行させるための、プログラムである。この態様によれば、対象物(100)までの距離の測定可能範囲(FR)全体において測定精度の改善が図れる。
1 距離測定システム
2 発光部
3 受光部
D10 光電変換部
C10 電荷蓄積部
10 距離測定装置
11 制御部
12 測定部
FR 測定可能範囲
R1~R7 区間(第1区間、第2区間)
L1 測定光
L2 光
100 対象物

Claims (12)

  1. 発光部から発光する測定光が対象物で反射した光を受け取ると電荷を生成する光電変換部と前記光電変換部で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部からなる受光部を制御する制御部と、
    前記電気信号に基づいて測定可能範囲内において前記対象物までの距離を算出する測定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記測定可能範囲を構成する複数の区間のそれぞれにおいて、前記光電変換部が受け取った光の量に対する前記光電変換部が生成した電荷の量の変換比率を設定し、
    前記複数の区間は、複数の連続する区間を含む第1群と、前記第1群とは別の1以上の区間を含む第2群とを含み、
    前記第1群は、前記変換比率が前記第2群より小さく、
    前記測定部は、前記第1群に関しては、前記第1群に含まれる複数の連続する区間のうち隣接する区間それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める、
    距離測定装置。
  2. 前記光電変換部は、印加する電圧に応じて前記変換比率が変化し、
    前記制御部は、前記複数の区間のそれぞれにおいて、前記光電変換部に印加する電圧により、前記変換比率を設定する、
    請求項1の距離測定装置。
  3. 前記光電変換部は、アバランシェフォトダイオードを含み、
    前記変換比率は、前記アバランシェフォトダイオードの増倍率である、
    請求項2の距離測定装置。
  4. 前記制御部は、
    前記対象物までの距離の分解能を高くするときは前記変換比率を小さくし、
    前記分解能を低くするときは前記変換比率を大きくする、
    請求項2又は3の距離測定装置。
  5. 前記複数の区間は、第1区間と、前記第1区間よりも前記光電変換部から遠い距離に対応する第2区間とを含み、
    前記制御部は、
    前記第1区間では、前記変換比率を小さくし、
    前記第2区間では、前記変換比率を大きくする、
    請求項4の距離測定装置。
  6. 前記制御部は、前記複数の区間の少なくとも一つにおいて、前記光電変換部が前記対象物から受け取った光の量に応じて、前記変換比率を変更する、
    請求項2~5のいずれか一つの距離測定装置。
  7. 前記制御部は、前記光電変換部に流れる電流の量に応じて前記変換比率を変更する、
    請求項2~6のいずれか一つの距離測定装置。
  8. 前記測定部は、前記第2群に関しては、前記第2群に含まれる1以上の区間のうち電気信号が最も大きい区間に基づいて、距離を求め、
    前記測定部は、前記第1群に関して求めた距離と前記第2群に関して求めた距離とのうち大きいほうを、前記対象物までの距離に採用する、
    請求項1~7のいずれか一つの距離測定装置。
  9. 前記受光部は、前記光電変換部で生成された電荷の少なくとも一部を蓄積する電荷蓄積部を有し、
    前記制御部は、前記光電変換部で生成された電荷を前記電荷蓄積部に複数回蓄積し、
    前記電気信号は、前記電荷蓄積部に蓄積された電荷の量に対応する大きさを有する、
    請求項1~8のいずれか一つの距離測定装置。
  10. 請求項1~9のいずれか一つの距離測定装置と、
    前記発光部と、
    前記受光部と、
    を備える、
    距離測定システム。
  11. 発光部から発光する測定光が対象物で反射した光を受け取ると電荷を生成する光電変換部と前記光電変換部で生成された電荷の量に対応する電気信号を出力する出力部からなる受光部を制御する制御ステップと、
    前記電気信号に基づいて測定可能範囲内において前記対象物までの距離を算出する測定ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップは、記測定可能範囲を構成する複数の区間のそれぞれにおいて、前記光電変換部が受け取った光の量に対する前記光電変換部が生成した電荷の量の変換比率を設定するステップを含み、
    前記複数の区間は、複数の連続する区間を含む第1群と、前記第1群とは別の1以上の区間を含む第2群とを含み、
    前記第1群は、前記変換比率が前記第2群より小さく、
    前記測定ステップでは、前記第1群に関しては、前記第1群に含まれる複数の連続する区間のうち隣接する区間それぞれに対応する電気信号の比率に基づいて、距離を求める、
    距離測定方法。
  12. 1以上のプロセッサに、請求項11の距離測定方法を実行させるための、
    プログラム。
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