JP2019028013A - 対象物検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲が明るい状態のときも暗い状態のときも、対象物の検出精度を向上させる。【解決手段】対象物検出装置100は、所定範囲に光を投射する発光素子2aを有する発光モジュール2と、所定範囲にある対象物による反射光を受光する受光素子7aを有する受光モジュール7と、受光素子7aの受光状態に応じて受光モジュール7から出力される受光信号に基づいて、対象物を検出する物体検出部1aと、周囲の明暗状態を判定する明暗判定部1bと、受光信号の増倍率を設定し、該増倍率に応じたレベルの受光信号を受光モジュール7から出力させる信号増倍部9と、受光信号の増倍率を制御する増倍制御部1cとを備える。増倍制御部1cは、明暗判定部1bにより周囲が暗い状態であると判定された場合における受光信号の増倍率を、明暗判定部1bにより周囲が明るい状態であると判定された場合における受光信号の増倍率より大きくする。【選択図】図3
Description
本発明は、発光部から光を投光し、その反射光を受光部で受光した結果に基づいて、対象物の有無や対象物までの距離を検出する対象物検出装置に関する。
たとえば、衝突防止機能を有する車両などには、レーザレーダのような対象物検出装置が搭載されている。対象物検出装置には、光を投光するための発光部と、光を受光するための受光部とが備わっている。発光部には、レーザダイオードなどの発光素子が設けられている。受光部には、フォトダイオードやアバランシェフォトダイオードなどの受光素子が設けられている。
発光部の発光素子が発した光は、対象物検出装置の外部の所定範囲に投射される。その投射光が所定範囲にある対象物で反射されると、この反射光が受光部の受光素子で受光される。そして、このときの受光素子の受光状態に応じて受光部から出力される受光信号に基づいて、対象物の有無や対象物までの距離が検出される。
受光素子が受光する光には、発光素子が発した光の対象物による反射光だけでなく、太陽光などの外乱光もある。また、受光部から出力される受光信号には、受光素子が受光した光に基づく信号と、これ以外の受光素子や受光部の特性によるノイズとが含まれる。
受光素子に対する外乱光の入射量が多くなるに連れて、受光部からの受光信号に含まれるノイズのレベルは大きくなる。そして、受光信号に含まれる対象物による反射光信号とノイズとが区別し難くなって、対象物の検出精度が劣化してしまう。このため、外乱光の影響を抑制する技術が種々提案されている。
たとえば、特許文献1では、発光部が発した光を走査駆動部により走査して、対象物を検出するエリアを形成し、受光部から出力される受光信号に基づいて、エリア内の外乱光となりうる光源の有無を検知手段により検知する。そして、検知手段によりエリア内の外乱光となりうる光源の存在が検知されると、該光源がエリアから外れるように、走査駆動部により発光部からの光の走査範囲を移動させる。
特許文献2では、車両に搭載されたナビゲーション装置から取得した暦、時刻、および位置などの情報に基づいて、太陽の位置、自車両の位置、および自車両の姿勢を検出し、照度センサの検出結果に基づいて車外の照度を検出する。そして、これらの検出結果に基づいて、対象物検出装置と太陽とを結ぶ直線が受光部の入射角の範囲内にあるか否かを判定し、該判定結果に応じて、受光信号と比較して太陽光障害と判断するための閾値および該判断に至る経過時間を決定する。
特許文献3では、複数の受光部の受光面をアレイ状に配設し、各受光部に設けられたフォトダイオードの出力を加算手段により加算する。そして、加算手段の加算値が最も大きくなるとともに、オン状態にある受光部の数ができるだけ少なくなるように、各受光部のオン・オフを制御することにより、反射光が入射している受光部のみをオン状態にする。
特許文献4では、閾値を徐々に高めて、受光部から出力される受光信号に含まれる外乱光のレベルが閾値を越えるか否かを繰り返し測定することにより、外乱光の影響のない範囲でレベルの低い閾値を設定する。そして、受光回路が、閾値以上のレベルにある反射光を取り込む。
特許文献5では、CCDカメラにおいて、CCDの前方に凸レンズを配置し、凸レンズの前方に液晶板を配置し、CCDにより被写体の明るさを検出する。そして、CCDによる明るさの検出値が規定値以上となる昼間などには、液晶板の印加電圧をオフして、液晶板の透過率を下げることにより、凸レンズに入射する光量を少なくなる。また、CCDによる明るさの検出値が規定値未満となる夜間などには、液晶板の印加電圧を上げて(オン状態)、液晶板の透過率を上げることにより、凸レンズに入射する光量を多くする。
受光部から出力される受光信号に含まれる、対象物による反射光信号を検出し易くするには、受光信号のレベルを大きくすることが有効である。しかしそうすると、受光信号に含まれるノイズのレベルも大きくなる。昼間などのように周囲が明るい状態のときは、受光部に入射する太陽光などの外乱光の光量が多いため、受光部から出力される受光信号に含まれるノイズのレベルが大きい。このため、受光信号を増倍し過ぎると、ノイズのレベルがさらに大きくなり、反射光信号とノイズとを区別し難くなって、対象物の有無や対象物までの距離の検出精度が低下するおそれがある。
対して、夜間やトンネル内などのように周囲が暗い状態のときは、受光部に入射する外乱光の光量が少ないため、受光部から出力される受光信号に含まれるノイズのレベルが小さい。このため、周囲が明るい状態を考慮して低く設定された増倍率により、周囲が暗い状態のときの受光信号を増倍すると、反射光信号のレベルが有効に大きくならず、対象物を精度良く検出することができないおそれがある。また、周囲が暗い状態では、車両の運転手などが肉眼で対象物を視認し難いので、対象物検出装置による対象物の検出精度を向上させることが望まれている。
本発明は、周囲が明るい状態のときも暗い状態のときも、対象物の検出精度を向上させることができる対象物検出装置を提供することを課題とする。
本発明による対象物検出装置は、所定範囲に光を投射する発光素子を有する発光部と、発光部から投射された光の所定範囲にある対象物による反射光を受光する受光素子を有する受光部と、受光素子の受光状態に応じて受光部から出力される受光信号に基づいて、対象物を検出する物体検出部と、周囲の明暗状態を判定する明暗判定部と、受光信号の増倍率を設定し、該増倍率に応じたレベルの受光信号を受光部から出力させる信号増倍部と、受光信号の増倍率を制御する増倍制御部とを備えている。増倍制御部は、明暗判定部により周囲が暗い状態であると判定された場合における受光信号の増倍率を、明暗判定部により周囲が明るい状態であると判定された場合における受光信号の増倍率より大きくする。
上記によると、周囲が明るい状態のときも暗い状態のときも、受光部からの受光信号を信号増倍部により増倍するので、受光信号に含まれる対象物による反射光信号のレベルが大きくなり、反射光信号に基づいて対象物を検出し易くすることができる。また、受光部への外乱光の入射量が多い、周囲が明るい状態における受光信号の増倍率より、受光部への外乱光の入射量が少ない、周囲が暗い状態における受光信号の増倍率が大きくなる。このため、周囲が暗い状態のときは、受光信号に含まれる反射光信号のレベルをより大きくして、反射光信号を受光信号に含まれるノイズと区別し易くし、反射光信号に基づく対象物の検出精度を向上させることができる。また、周囲が明るい状態のときは、周囲が暗い状態のときよりも、受光信号の増倍率を小さく抑えているので、受光信号に含まれるノイズのレベルが過大にならず、ノイズと反射光信号とを区別し易くし、反射光信号に基づく対象物の検出精度を向上させることができる。
本発明において、受光素子は、APD(Avalanche Photo Diode)から成り、信号増倍部は、逆電圧を生成してAPDに印加する逆電圧生成部を有し、増倍制御部は、逆電圧生成部によりAPDに印加する逆電圧を変えることにより、受光信号の増倍率を変えてもよい。
また、本発明において、明暗判定部は、外部から取得した暦情報、位置情報、日射センサの検出結果、もしくは周囲を照らす照明装置の点消灯状態、または受光信号から成る判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定してもよい。
また、本発明において、明暗判定部は、判定用データに基づいて周囲の外乱光のレベルを推定し、増倍制御部は、該外乱光のレベルに基づいて受光信号の増倍率を変えてもよい。
さらに、本発明において、増倍制御部は、明暗判定部により推定された外乱光のレベルに基づいて、ショットノイズのレベルを推定し、該ショットノイズのレベルと予め記憶された回路ノイズのレベルとに基づいて、受光信号の増倍率を変えてもよい。
本発明によれば、周囲が明るい状態のときも暗い状態のときも、対象物の検出精度を向上させることができる対象物検出装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、実施形態による対象物検出装置100の光学系を上方から見た状態を示した図である。図2は、対象物検出装置100の光学系を後方(図1で下側、すなわち対象物50と反対側)から見た状態を示した図である。
対象物検出装置100は、たとえば、自動四輪車に搭載されたレーザレーダから成る。対象物検出装置100の光学系は、LD(Laser Diode)2a、投光レンズ14、回転走査部4、受光レンズ16、反射鏡17、およびAPD(Avalanche Photo Diode)7aから成る。
そのうち、LD2a、投光レンズ14、および回転走査部4は、投光光学系である。また、回転走査部4、受光レンズ16、反射鏡17、およびAPD7aは、受光光学系である。
これらの光学系は、対象物検出装置100のケース19内に収容されている。ケース19の前面(対象物50側)は開口している。このケース19の前面に、透過窓20が設けられている。透過窓20は、矩形状の窓枠と、該窓枠内に嵌め込まれた透光性を有する板材から成る(詳細図示省略)。
透過窓20が車両の前方、後方、または左右側方を向くように、対象物検出装置100は車両の前部、後部、または左右側部に設置される。対象物50は、対象物検出装置100の外部にある先行車、人、またはその他の物体である。
LD2aは、高出力のレーザ光(光パルス)を投射する発光素子である。図1および図2では、便宜上、LD2aを1つだけ示しているが、LD2aは、実際には図2で上下方向に複数配列されている。LD2aは、発光面が回転走査部4側を向くように配置されている。
APD7aは、LD2aから投射されたレーザ光(投射光)や、該レーザ光の対象物50による反射光などを受光する受光素子である。図1および図2では、便宜上、APD7aを1つだけ示しているが、APD7aは、実際には図2で上下方向または左右方向にアレイ状に複数配列されている。APD7aは、受光面が反射鏡17側を向くように配置されている。
回転走査部4は、回転鏡または光偏向器とも呼ばれている。回転走査部4には、鏡4aとモータ4cなどが備わっている。鏡4aは、板状に形成されている。鏡4aの表面および裏面は、反射面となっている。
図2に示すように、鏡4aの下方には、モータ4cが設けられている。モータ4cの回転軸4jは上下方向と平行になっている。モータ4cの回転軸4jの上端には、鏡4aの中央にある連結軸(図示せず)が固定されている。モータ4cの回転軸4jに連動して、鏡4aは回転する。
ケース19内において、受光レンズ16、反射鏡17、およびAPD7aは、回転走査部4の鏡4aの上部周辺に配置されている。LD2aと投光レンズ14は、鏡4aの下部周辺に配置されている。LD2aと投光レンズ14の上方でかつ、受光レンズ16の下方には、遮光板18が設けられている。遮光板18は、ケース19内に固定され、投光路と受光路とを区切っている。
対象物50を検出する投受光路は、図1および図2に1点鎖線と2点鎖線の矢印で示すとおりである。具体的には、図1および図2に1点鎖線の矢印で示すように、LD2aから投射されたレーザ光は、投光レンズ14により拡がりを調整された後、回転走査部4の鏡4aの表面または裏面の下半分の領域に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの角度(向き)が変化し、鏡4aの表面または裏面が対象物50側を向いた所定角度となる(たとえば図1に実線で示す鏡4aの状態)。これにより、LD2aからのレーザ光が投光レンズ14を透過した後、鏡4aの表面または裏面の下半分の領域で反射し、透過窓20を透過して、ケース19外の所定範囲に走査される。つまり、回転走査部4は、LD2aからのレーザ光を所定範囲に偏向する。
図1に示す走査角度範囲Zは、LD2aからのレーザ光が回転走査部4の鏡4aの表面または裏面により反射されて、対象物検出装置100から投射される所定範囲(上面視)である。すなわち、この走査角度範囲Zが、対象物検出装置100による対象物50の検出範囲である。
上記のように、対象物検出装置100から所定範囲に投射されたレーザ光は、所定範囲に有る対象物50で反射される。その反射光は、図1および図2に2点鎖線の矢印で示すように、透過窓20を透過して、鏡4aの表面または裏面の上半分の領域に当たる。この際、モータ4cが回転して、鏡4aの角度(向き)が変化し、鏡4aの表面または裏面が対象物50側を向いた所定角度となる(たとえば図1に実線で示す鏡4aの状態)。これにより、対象物50からの反射光が、鏡4aの表面または裏面の上半分の領域で反射して、受光レンズ16に入射する。つまり、回転走査部4は、対象物50からの反射光を受光レンズ16側へ偏向する。そして、反射光は、受光レンズ16で集光された後、反射鏡17で反射して、APD7aで受光される。つまり、回転走査部4は、対象物50からの反射光を、受光レンズ16と反射鏡17を介してAPD7aへ導く。
図3は、対象物検出装置100の電気的構成図である。対象物検出装置100には、制御部1、発光モジュール2、LD駆動回路3、モータ4c、モータ駆動回路5、エンコーダ6、受光モジュール7、ADC(Analog to Digital Converter)8、信号増倍部9、記憶部11、および通信部12が備わっている。
制御部1は、マイクロコンピュータなどから成り、対象物検出装置100の各部の動作を制御する。制御部1には、物体検出部1a、明暗判定部1b、および増倍制御部1cが設けられている。
記憶部11は、揮発性や不揮発性のメモリから成る。記憶部11には、制御部1が対象物検出装置100の各部を制御するための情報や、対象物50を検出するための情報や、外乱光とノイズに関する情報などが記憶されている。
通信部12は、車両に搭載されたECU(電子制御装置)30と通信するための回路から成る。ECU30には、ナビゲーション装置31、日射センサ32、および照明装置33が接続されている。
たとえば、制御部1は、通信部12によりECU30に対して、対象物50の検出結果を送信する。また、制御部1は、通信部12によりECU30と通信することにより、ナビゲーション装置31、日射センサ32、または照明装置33から必要な情報を取得する。具体的には、制御部1は、ナビゲーション装置31から現在の暦情報もしくは車両の位置情報を取得する。または、制御部1は、日射センサ32による周囲の日射量の検出結果を取得する。または、制御部1は、車両の周囲を照らす照明装置(前照灯など)33の点消灯状態を取得する。
発光モジュール2には、前述した複数のLD2aと、各LD2aを発光させるためのキャパシタ2cなどが設けられている。図3では、便宜上、LD2aとキャパシタ2cのブロックを、それぞれ1つ示している。発光モジュール2は、本発明の「発光部」の一例である。
制御部1は、LD駆動回路3により発光モジュール2のLD2aの動作を制御する。具体的には、制御部1は、LD駆動回路3によりLD2aを発光させて、レーザ光を投射する。また、制御部1は、LD駆動回路3によりLD2aの発光を停止させて、キャパシタ2cを充電する。
モータ4cは、回転走査部4の鏡4aを回転させる駆動源である。制御部1は、モータ駆動回路5によりモータ4cの駆動を制御して、鏡4aを回転させる。そして、制御部1は、前述したように、鏡4aを回転させることにより、LD2aから投射されたレーザ光を所定範囲に走査し、所定範囲にある対象物50で反射された反射光をAPD7aに導く。この際、制御部1は、エンコーダ6の出力に基づいて、モータ4cや鏡4aの回転状態(回転角や回転数など)を検出する。
受光モジュール7には、APD7a、TIA(Trans Impedance Amplifier)7b、MUX(Multiplexer)7c、および定電流回路7dが含まれている。受光モジュール7は、本発明の「受光部」の一例である。
APD7a、TIA7b、および定電流回路7dは、対を成すように、それぞれ複数設けられている。図3では、代表的に、1組のAPD7a、TIA7b、および定電流回路7dを示しているが、2組目以上のAPD7a、TIA7b、および定電流回路7dも同様に設けられている。各組のAPD7aとTIA7bにより、それぞれ受光チャンネルが構成されている。つまり、受光モジュール7には、複数の受光チャンネルが設けられている。
APD7aのカソードは、定電流回路7dを介して電源+Vに接続されている。APD7aのカソードと定電流回路7dとの間に、TIA7bの入力端が接続されている。TIA7bの出力端は、MUX7cに接続されている。APD7aのアノードは、信号増倍部9の逆電圧生成部9aに接続されている。
APD7aは、光を受光することにより、電流を出力する。TIA7bは、APD7aに流れた電流を電圧信号に変換して、MUX7cへ出力する。APD7aの消費電力を抑えるため、定電流回路7dは、APD7aに流れる電流を制限する。
信号増倍部9は、逆電圧生成部9aと基準電圧生成部9bを含んでいる。逆電圧生成部9aは、DC−DCコンバータから成る。基準電圧生成部9bは、逆電圧生成部9aに入力する基準電圧を生成するPWM(パルス幅変調)回路から成る。基準電圧生成部9bがPWMにより基準電圧を生成して、逆電圧生成部9aに入力する。そして、逆電圧生成部9aが、基準電圧に基づいて逆電圧(逆バイアス電圧)を生成して、APD7aに印加する。これにより、受光時にAPD7aから出力される電流が増倍される。
MUX7cは、各TIA7bの出力信号を選択し、ADC8に出力する。ADC8は、MUX7cから出力されるアナログ信号を、高速でデジタル信号に変換して、制御部1に出力する。つまり、各APD7aの受光状態に応じた受光信号(電圧信号)が、受光モジュール7からADC8を介して制御部1に出力される。
制御部1の物体検出部1aは、LD2aからのレーザ光が回転走査部4により所定範囲へ走査される期間に、受光モジュール7からADC8を介して入力される受光信号に基づいて、対象物50の有無および対象物50までの距離を検出する。
具体的には、たとえば物体検出部1aは、受光モジュール7からADC8を介して出力される受光信号と所定の閾値とを比較する。そして、受光信号が閾値以上であれば、対象物50が有ると判断し、受光信号が閾値未満であれば、対象物50が無いと判断する。また、たとえば物体検出部1aは、閾値以上である受光信号の最大値を検出し、該最大値に基づいて対象物50による反射光の受光時刻を検出する。そして、反射光の受光時刻とLD2aからのレーザ光の投射時刻とに基づいて、対象物50までの距離を算出する(いわゆるTOF(Time of Flight)法)。
明暗判定部1bは、外部または内部から取得した判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定し、周囲にある太陽光などの外乱光のレベルを推定する。判定用データは、通信部12によりECU30を介してナビゲーション装置31から取得した暦情報、位置情報、日射センサ32の検出結果、もしくは照明装置33の点消灯状態、または受光モジュール7からの受光信号から成る。
増倍制御部1cは、信号増倍部9を制御して、APD7aの増倍率を変えることにより、受光モジュール7から出力される受光信号のレベルを制御する。この具体的な方法を、図4および図5を参照しながら説明する。
図4は、APD7aの逆電圧と増倍率の関係を示した図である。図5は、APD7aの増倍率と出力の関係を示した図である。
図4に示すように、APD7aに印加される逆電圧が大きくなるに連れて、APD7aの増倍率は大きくなる。そして、APD7aに印加される逆電圧がある値以上になると、APD7aに急に電流が流れて、APD7aは降伏状態となる。
図5に示すように、APD7aの増倍率が大きくなるに連れて、APD7aの受光状態に応じた出力信号(電流)が増大する。このAPD7aの増倍率に対する出力信号の変化は、一次関数で示される。このため、APD7aの増倍率の増大に応じて、APD7aの出力電流を電圧信号に変換するTIA7bの出力信号(電圧)も同様に増大し、受光モジュール7からの受光信号が増倍される。
図3の増倍制御部1cは、信号増倍部9の基準電圧生成部9bを制御して、基準電圧生成部9bから逆電圧生成部9aに入力する基準電圧をPWMにより変更する。すると、逆電圧生成部9aからAPD7aに与えられる逆電圧が変更されて、APD7aの増倍率が変わる。その結果、APD7aの出力レベルが変わって、受光モジュール7から出力される受光信号の増倍率も変わる。すなわち、信号増倍部9は、受光信号の増倍率を設定し、その増倍率に応じたレベルの受光信号を受光モジュール7から出力させる。
たとえば、増倍制御部1cが、基準電圧生成部9bから逆電圧生成部9aに入力される基準電圧を大きくするに連れて、逆電圧生成部9aからAPD7aに与えられる逆電圧が大きくなり、APD7aの増倍率も大きくなる。そして、APD7aの増倍率が大きくなるに連れて、APD7aの出力が増大し、受光モジュール7から出力される受光信号のレベルが大きくなる。このように、増倍制御部1cは、受光信号の増倍率を制御する。
APD7aが受光する光には、LD2aが発したレーザ光の対象物50による反射光だけでなく、太陽光などの外乱光もある。また、受光モジュール7から出力される受光信号には、APD7aが受光した光に基づく信号と、これ以外のノイズとが含まれる。この受光信号に含まれるノイズは、APD7aのショットノイズと回路ノイズに起因して発生する。
回路ノイズは、周囲の温度に依存していて、熱雑音とも呼ばれている。図5に示すように、ある温度環境下においては、APD7aの増倍率に関係なく、回路ノイズは一定となる。周囲の温度が低下するに連れて、回路ノイズは小さくなる。
APD7aのショットノイズは、入射する外乱光に依存していて、APD7aの出力信号(電流)の√(平方根)に比例して発生し、入射する外乱光の光量が大きくなるに連れて大きくなる。APD7aの増倍率がある値M1未満では、ショットノイズは回路ノイズと同等となる。
APD7aの増倍率がある値M1以上に大きくなると、ショットノイズは増大して行く。この際、ショットノイズはAPD7aの出力信号を下回るが、APD7aの出力信号の変化(図5の信号の傾き)より、ショットノイズの変化(図5のショットノイズの傾き)は急になる。このため、APD7aの増倍率がM1より若干大きい値M2(M1<M2)のときに、SN(信号・ノイズ)比は最大となり、APD7aの増倍率が値M2より小さくなったり大きくなったりするに連れて、SN比は悪化する。これと同様に、受光モジュール7からの受光信号のSN比も、APD7aの増倍率に応じて変化する。
増倍制御部1cは、APD7aのSN比が悪化しないように、またはSN比が向上するように、APD7aの増倍率を変えて、受光モジュール7から出力される受光信号の増倍率を制御する。図4と図5に示したような、APD7aの特性を示した情報は、予め記憶部11に記憶されている。
図6は、対象物検出装置100の動作を示したフローチャートである。まず、制御部1の明暗判定部1bが、判定用データの取得処理を実行する(ステップS1)。このデータ取得処理では、明暗判定部1bは、周囲の明暗状態を判定するための判定用データを取得する。具体的には、たとえば、通信部12とECU30を介して、ナビゲーション装置31から暦情報もしくは位置情報を取得する。または、日射センサ32が検出した周囲の日射量を示した情報を取得する。または、照明装置33に含まれる車両の前照灯の点消灯状態を示した情報を取得する。または、LD2aを発光させることなく、周囲の外乱光だけをAPD7aに受光させ、このときの受光モジュール7からの受光信号を、ADC8を介して取得する。
次に、明暗判定部1bは、明暗判定処理および外乱光推定処理を実行する(ステップS2)。明暗判定処理では、明暗判定部1bは、ステップS1で取得した判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定する。外乱光推定処理では、明暗判定部1bは、その判定用データに基づいて、周囲の外乱光の最大レベルを推定する。この2つの処理は、別々に実行してもよいし、同時に実行してもよい。
具体的には、たとえば明暗判定部1bは、ナビゲーション装置31から取得した暦情報に含まれる現在の日時および本日の日の出と日の入の時刻に基づいて、現在が昼間であるか夜間であるかを判断する。このとき、現在が夜間であれば、明暗判定部1bは、周囲が暗い状態にあると判定する。また、現在が昼間であれば、明暗判定部1bは、ナビゲーション装置31から取得した位置情報から現在位置がトンネル内や車庫内のような暗い場所であるか否かを判断する。そして、現在位置が暗い場所であれば、周囲が暗い状態にあると判定し、暗い場所でなければ、周囲が明るい状態にあると判定する。
さらに、明暗判定部1bは、上記の明暗状態の判定結果と、暦情報に含まれる現在の季節と、図7に示すような時・場所・外乱光テーブルT1とに基づいて、外乱光の最大レベルを推定する。時・場所・外乱光テーブルT1は、予め計測装置により計測した春・夏・秋・冬の昼間の外乱光(太陽光)の最大レベル(最大光量など)La1〜La4と、各季節の夜間や暗い場所の外乱光の最大レベルLa0を示している。夜間や暗い場所では太陽光が無いので、外乱光の最大レベルLa0は0(ゼロ)または0に近似した値である。時・場所・外乱光テーブルT1の情報は、記憶部11に記憶されている。たとえば、現在が春の昼間であれば、明暗判定部1bは、外乱光の最大レベルを値La1と推定する。また、現在が夜間であれば、または現在位置が暗い場所であれば、外乱光の最大レベルを値La0と推定する。
または、明暗判定部1bは、日射センサ32が検出した日射量に基づいて、周囲が明るい状態にあるか暗い状態にあるかを判定する。詳しくは、たとえば日射センサ32の検出した日射量が所定値以上であれば、周囲が明るい状態にあると判定し、日射センサ32の検出した日射量が所定値未満であれば、周囲が暗い状態にあると判定する。
さらに、明暗判定部1bは、日射センサ32の検出した日射量と、図8に示すような日射量・外乱光テーブルT2とに基づいて、外乱光の最大レベルを推定する。日射量・外乱光テーブルT2は、予め異なる日、時間、または場所で、日射センサ32により検出した日射量S0、S1、S2、・・・、Snと、そのときに計測装置により計測した外乱光の最大レベルLb0、Lb1、Lb2、・・・、Lbnとを関連付けて段階的(昇順)に示している。日射量S0は、0または0に近似した値であるため、これに関連付けられた外乱光の最大レベルLb0も0または0に近似した値である。日射量・外乱光テーブルT2の情報は、記憶部11に記憶されている。明暗判定部1bは、たとえば、日射センサ32の検出した日射量が、値S0であるかまたは値S1未満であれば、外乱光の最大レベルを値Lb0と推定する。また、日射センサ32の検出した日射量が、値S1以上でかつ値S2未満であれば、外乱光の最大レベルを値Lb1と推定する。
または、明暗判定部1bは、前照灯の点消灯状態に基づいて、周囲が明るい状態にあるか暗い状態にあるかを判定する。詳しくは、たとえば前照灯が点灯状態であれば、周囲が暗い状態にあると判定し、前照灯が消灯状態であれば、周囲が明るい状態にあると判定する。
さらに、明暗判定部1bは、前照灯の点消灯状態と、図9に示すような前照灯・外乱光テーブルT3とに基づいて、外乱光の最大レベルを推定する。前照灯・外乱光テーブルT3では、前照灯の消灯状態に対して、予め計測装置により計測した昼間の外乱光(太陽光)の最大レベルLc1を関連付け、前照灯の点灯状態に対して、外乱光の最大レベルLc0を関連付けている。前照灯が点灯されるときは、周囲が夜間などのような暗い状態にあるので、外乱光の最大レベルLc0は、0または0に近似した値である。前照灯・外乱光テーブルT3の情報は、記憶部11に記憶されている。明暗判定部1bは、前照灯が消灯状態であれば、外乱光の最大レベルを値Lc1と推定し、前照灯が点灯状態であれば、外乱光の最大レベルを値Lc0と推定する。
または、明暗判定部1bは、周囲の外乱光だけをAPD7aにより受光させたときの、受光モジュール7からADC8を介して入力される受光信号に基づいて、周囲が明るい状態にあるか暗い状態にあるかを判定する。詳しくは、たとえば、当該受光信号が所定の閾値以上であれば、周囲が明るい状態にあると判定し、当該受光信号が閾値未満であれば、周囲が暗い状態にあると判定する。さらに、明暗判定部1bは、上記受光信号の最大値を検出し、該最大値を外乱光の最大レベルとして推定する。
上述したように、図6のステップS2で、明暗判定部1bにより周囲が明るい状態にあると判定された場合(ステップS3:明るい)、増倍制御部1cは、明状態の増倍率決定処理を実行する(ステップS4)。明状態の増倍率決定処理では、増倍制御部1cは、明暗判定部1bが推定した外乱光の最大レベルに基づいて、APD7aの明状態の増倍率Mbを決定する。
具体的には、まず増倍制御部1cは、たとえば、明暗判定部1bが推定した外乱光の最大レベルと、図10に示すような外乱光・ノイズテーブルT4とに基づいて、ショットノイズのレベルを推定する。外乱光・ノイズテーブルT4は、予め計測装置により計測した外乱光の最大レベルLx0、Lx1、・・・、Lxnと、該外乱光がAPD7aで受光されたときのショットノイズのレベルNs0、Ns1、・・・、Nsnとを関連付けて示している。外乱光の最大レベルLx0、Lx1、・・・、Lxnは、図7〜図9に示した外乱光の最大レベルLa0〜La4、Lb0、Lb1、・・・、Lbn、Lc0、Lc1のいずれかに相当する。ショットノイズのレベルNs0、Ns1、・・・、Nsnは、計測装置により計測された計測値であってもよいし、外乱光の最大レベルLx0、Lx1、・・・、Lxnなどに基づいて算出された算出値であってもよい。
外乱光の最大レベルLx0は、前述したように0または0に近似した値であるため、これに関連付けられたショットノイズのレベルNs0も、0または0に近似した値である。周囲が明るい状態にあるときは、明暗判定部1bが外乱光の最大レベルとして値Lx0を推定することはない。外乱光・ノイズテーブルT4の情報は、記憶部11に記憶されている。増倍制御部1cは、たとえば、外乱光の最大レベルがLxnであれば、ショットノイズのレベルを値Nsnと推定する。
または、増倍制御部1cは、たとえば、明暗判定部1bが推定した外乱光の最大レベルを受光した場合における、APD7aの出力信号の最大値(電流値または電圧値)を推定し、該最大値と所定の演算式とに基づいて、ショットノイズのレベルを推定(算出)する。
上記のようにショットノイズのレベルを推定すると、増倍制御部1cは、該ショットノイズのレベルと、予め記憶部11に記憶された回路ノイズのレベル(図5)とに基づいて、明状態の増倍率Mbを決定する。具体的には、増倍制御部1cは、図5に示すように、ショットノイズのレベルと回路ノイズのレベルとの差が所定値Xとなるような増倍率M2を、明状態の増倍率Mbとして決定する。これにより、APD7aのSN比は最大となる。なお、所定値Xは、0以上の値に設定されている。
次に、制御部1は発光処理を実行する(ステップS5)。発光処理では、制御部1は、LD2aからレーザ光を投射し、該レーザ光を回転走査部4により所定範囲に走査する。
また、制御部1は明状態の受光処理を実行する(ステップS6)。明状態の受光処理では、増倍制御部1cが、ステップS4で決定した明状態の増倍率Mbに応じた基準電圧を、信号増倍部9の基準電圧生成部9bにより逆電圧生成部9aに入力し、逆電圧生成部9aより対応する逆電圧をAPD7aに与えることにより、APD7aの増倍率を明状態の増倍率Mbに設定する。そして、レーザ光の対象物50による反射光をAPD7aにより受光し、該受光状態に応じて受光モジュール7から出力される受光信号を、ADC8を介して物体検出部1aに取り込む。このとき、周囲が明るい状態であるため、太陽光などの外乱光も、APD7aにより受光される。このため、APD7aの受光状態に応じて受光モジュール7から出力される受光信号は、たとえば図11に示すようになる。
図11は、周囲が明るい状態のときに、受光モジュール7から出力される受光信号を示した図である。横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示している(後述する図12も同様である)。この周囲が明るい状態のときの受光信号には、対象物50による反射光信号が含まれているとともに、ノイズが重畳されている。ノイズは、太陽光などの外乱光の影響を受けたショットノイズと、回路ノイズとから成る。このため、APD7aに入射する外乱光の光量が多くなるに連れて、ノイズのレベルが大きくなる。然るに、上述したように、周囲が明るい状態のときは、APD7aのSN比が最大になるような、明状態の増倍率MbがAPD7aに設定されているので、受光モジュール7からの受光信号のSN比は最適になる。このため、周囲が明るい状態のときの受光信号において、反射光信号とノイズとを判別することは容易である。
図6のステップS6の後、物体検出部1aが対象物検出処理を実行する(ステップS10)。対象物検出処理では、物体検出部1aが受光モジュール7からADC8を介して取り込んだ受光信号(図11)に基づいて、反射光信号を検出し、該反射光信号に基づいて、対象物50の有無や対象物50までの距離を検出する。ステップS10の後は、ステップS3に戻って、以降の処理を繰り返し実行する。
他の例として、ステップS10の対象物検出処理を実行した後、一連の動作を終了してもよい。この場合、所定の周期でステップS1〜ステップS10の処理を繰り返し実行すればよい。
一方、ステップS2で、明暗判定部1bにより周囲が暗い状態にあると判定された場合(ステップS3:暗い)、増倍制御部1cは、暗状態の増倍率決定処理を実行する(ステップS7)。暗状態の増倍率決定処理では、増倍制御部1cは、明暗判定部1bが推定した外乱光の最大レベルに基づいて、APD7aの暗状態の増倍率Mdを決定する。
暗状態の増倍率決定処理でも、明状態の増倍率決定処理と同様の手順で、増倍制御部1cが、明暗判定部1bにより推定された外乱光の最大レベルに基づいて、ショットノイズのレベルを推定する。そして、そのショットノイズのレベルと回路ノイズのレベルとに基づいて、暗状態の増倍率Mdを決定する。
周囲が暗い状態のときは、外乱光が少ないので、増倍制御部1cにより推定されるショットノイズのレベルは、回路ノイズのレベルや、周囲が明るい状態のときのショットノイズのレベルに比べて小さくなる。特に、夜間やトンネル内では、太陽光が存在しないので、増倍制御部1cにより推定されるショットノイズのレベルは、無視できるぐらいに極小となる。そして、APD7aの出力に含まれるノイズは、回路ノイズが支配的になる。
このため、増倍制御部1cは、推定したショットノイズのレベルが所定の閾値未満となる極小レベルであれば、該ショットノイズを無視する。そして、たとえば、予め記憶部11に記憶された、図5のAPD7aの特性に基づいて、出力信号と回路ノイズとのSN比が最大となるような増倍率M3を、暗状態の増倍率Mdとして決定する。これは、APD7aの増倍率が変化しても、回路ノイズは一定であるため、周囲が暗い状態で、ショットノイズが無視できるくらい極小レベルであるときは、APD7aの増倍率の上昇に比例して、SN比が向上するからである。なお、増倍率M3は、予め算出して記憶部11に記憶しておいてもよい。また、APD7aの上限の増倍率を、暗状態の増倍率M3として予め設定しておいてもよい。
また、周囲が暗い状態のときであっても、一時的な照明光などのような外乱光の影響により、明暗判定部1bにより推定された外乱光の最大レベルが大きくなり、増倍制御部1cにより推定されたショットノイズのレベルも大きくなることがある。この結果、ショットノイズのレベルが所定の閾値以上となった場合には、増倍制御部1cは、該ショットノイズのレベルと回路ノイズのレベルとの差が所定値Xとなるような増倍率M2(図5)を、暗状態の増倍率Mdとして決定する。このようにしても、APD7aのSN比は最大となる。
他の例として、増倍制御部1cが、推定したショットノイズのレベルと所定の閾値とを比較せず、該ショットノイズのレベルと回路ノイズのレベルとの差が所定値Xとなるような増倍率M2を、暗状態の増倍率Mdとして決定してもよい。このようにしても、推定されたショットノイズのレベルが小さくなるに連れて、決定される暗状態の増倍率Mdが大きくなるので、暗状態の増倍率Mdが明状態の増倍率Mbより大きくなる。また、APD7aのSN比が最大となる。
次に、制御部1は発光処理を実行する(ステップS8)。ステップS8の発光処理は、ステップS5の発光処理と同様である。
また、制御部1は暗状態の受光処理を実行する(ステップS9)。暗状態の受光処理では、増倍制御部1cが、ステップS7で決定した暗状態の増倍率Mdに応じた基準電圧を、基準電圧生成部9bにより逆電圧生成部9aに入力し、逆電圧生成部9aより対応する逆電圧をAPD7aに与えることにより、APD7aの増倍率を暗状態の増倍率Mdに設定する。暗状態の増倍率Mdは、明状態の増倍率Mbより大きいため、暗状態の増倍率Mdに応じた基準電圧および逆電圧は、明状態の増倍率Mbに応じた基準電圧および逆電圧より、それぞれ大きくなっている。上記のようにAPD7aに暗状態の増倍率Mdを設定すると、レーザ光の対象物50による反射光をAPD7aにより受光し、該受光状態に応じて受光モジュール7から出力される受光信号を、ADC8を介して物体検出部1aに取り込む。このとき、夜間やトンネル内などのように周囲が暗い状態であるため、太陽光などの外乱光が、APD7aにより受光されることはない。このため、APD7aの受光状態に応じて受光モジュール7から出力される受光信号は、たとえば図12に示すようになる。
図12は、周囲が暗い状態のときに、受光モジュール7から出力される受光信号を示した図である。この周囲が暗い状態のときの受光信号には、対象物50による反射光信号が含まれているとともに、ノイズが重畳されている。周囲が暗い状態のときは、太陽光などの外乱光がほぼ存在しないため、ノイズはほぼ回路ノイズから成る。このため、上述したように、明状態の増倍率Mbより大きい暗状態の増倍率MdをAPD7aに設定しても、周囲が暗い状態のときの受光信号では、反射光信号だけが増倍された状態となる(図12)。また、周囲が暗い状態の反射光信号のレベルは、周囲が明るい状態のときの反射光信号(図11)のレベルより大きくなる。また、周囲が暗い状態のノイズ(図12)のレベルは、周囲が明るい状態のときのノイズ(図11)のレベルより小さくなり易い。さらに、上述したように、周囲が暗い状態のときは、APD7aのSN比が最大になるような、暗状態の増倍率MdがAPD7aに設定されているので、受光モジュール7からの受光信号のSN比は最適となる。このため、周囲が暗い状態のときの受光信号において、反射光信号とノイズとを判別することは容易である。
図6のステップS9の後、物体検出部1aが、受光モジュール7からADC8を介して取り込んだ受光信号(図12)に基づいて、対象物検出処理を実行する(ステップS10)。
以上の実施形態によると、周囲が明るい状態のときも暗い状態のときも、受光モジュール7から出力される受光信号を信号増倍部9により増倍するので、受光信号に含まれる対象物50による反射光信号のレベルが大きくなり、該反射光信号に基づいて対象物50の有無や対象物50までの距離を検出し易くすることができる。また、APD7aへの外乱光の入射量が少ない、周囲が暗い状態のときの受光信号の増倍率を、APD7aへの外乱光の入射量が多い、周囲が明るい状態のときの受光信号の増倍率より大きくしている。このため、周囲が暗い状態のときは、受光信号に含まれる反射光信号のレベルをより大きくして、反射光信号とノイズとを区別し易くし、反射光信号に基づく対象物50の検出精度を向上させることができる。また、周囲が明るい状態のときは、周囲が暗い状態のときよりも受光信号の増倍率を小さく抑えているので、受光信号に含まれるノイズのレベルが過大にならず、該ノイズと反射光信号とを区別し易くし、反射光信号に基づく対象物50の検出精度を向上させることができる。
また、以上の実施形態では、APD7aに印加する逆電圧を変えて、APD7aの増倍率を変えることにより、受光モジュール7から出力される受光信号の増倍率を変えている。このため、周囲が明るい状態のときにAPD7aに印加する逆電圧より、周囲が暗い状態のときにAPD7aに印加する逆電圧を高くするという簡単な制御によって、周囲が暗い状態のときのAPD7aの増倍率を、周囲が明るい状態のときのAPD7aの増倍率より確実に大きくすることができる。そしてこの結果、周囲が暗い状態のときの受光信号の増倍率を、周囲が明るい状態のときの受光信号の増倍率より確実に大きくすることが可能となる。
また、以上の実施形態では、ECU30を介してナビゲーション装置31からから取得した暦情報や位置情報、日射センサ32の検出結果、もしくは前照灯の点消灯状態、または受光モジュール7からの受光信号から成る判定用データに基づいて、明暗判定部1bが周囲の明暗状態を判定している。このため、暦情報、位置情報、または前照灯の点消灯状態を参照した場合には、周囲が明るい状態にあるかまたは暗い状態にあるかを正確に推定することができる。また、日射センサ32の検出結果または受光信号を参照した場合には、そのときの外乱光の実測データに基づいて、周囲が明るい状態にあるかまたは暗い状態にあるかを正確に推定することができる。
また、以上の実施形態では、上記判定用データに基づいて、明暗判定部1bにより周囲の外乱光のレベルを推定し、該外乱光のレベルに応じて、増倍制御部1cと信号増倍部9により、APD7aの増倍率を設定して、受光モジュール7から出力される受光信号を増倍している。このため、周囲の明暗状態を左右する外乱光の状態に応じて、APD7aの増倍率を変更し、受光信号の増倍率も変更することができる。そして、物体検出部1aにおいて、受光信号に含まれる反射光信号の検出感度を向上させ、対象物50の検出精度をより向上させることが可能となる。
さらに、以上の実施形態では、明暗判定部1bにより外乱光の最大レベルを推定し、該最大レベルに基づいて、増倍制御部1cによりショットノイズのレベルを推定している。そして、増倍制御部1cと信号増倍部9により、ショットノイズのレベルと予め記憶された回路ノイズのレベルとに基づいて、APD7aの増倍率を設定して、受光モジュール7から出力される受光信号を増倍している。このため、周囲の外乱光の状態に応じたショットノイズと、回路ノイズとを考慮して、APD7aの増倍率を変更し、受光信号の増倍率も変更して、APD7aおよび受光モジュール7の出力のSN比を向上させることができる。そして、物体検出部1aにおいて、受光モジュール7からの受光信号に含まれる反射光信号の検出感度をより向上させ、対象物50の検出精度を一層向上させることが可能となる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、発光素子としてLD2aを用い、受光素子としてAPD7aを用いた例を示したが、本発明はこれらのみに限定するものではない。LD2a以外の発光素子を適宜数、発光モジュール2に設けてもよい。また、APD7a以外の受光素子を適宜数、受光モジュール7に設けてもよい。
たとえば、図13に示すように、受光素子としてSPAD(Single Photon Avalanche Diode)7sを受光モジュール7に設けてもよい。SPAD7sは、ガイガーモードのAPDである。SPAD7sは、TIA7bおよび定電流回路7dと対を成している。SPAD7s、TIA7b、および定電流回路7dは、それぞれ受光モジュール7に複数設けられている(詳細図示省略)。
また、SPADのアソードにクエンチング抵抗の一端を接続したものを1ピクセル(基本単位)とし、該ピクセルを多数並列に接続することにより構成されたMPPC(Multi-Pixel Photon Counter)を受光モジュールに1つまたは複数設けてもよい(図示省略)。
また、図14に示すように、PIN型のPD(Photo Diode)7gを受光素子として受光モジュール7に設けてもよい。PD7gのアノードはTIA7bに接続され、PD7gのカソードは電源+Vに接続されている。また、PD7gおよびTIA7bは、対を成していて、それぞれ受光モジュール7に複数設けられている(詳細図示省略)。
また、以上の実施形態では、受光素子であるAPD7aの増倍率を変えることにより、受光モジュール7から出力される受光信号の増倍率を変更した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば図14に示すように、MUX7cの出力側にVGA(Variable Gain Amplifier)7fを接続し、MUX7cの出力信号をVGA7fにより増幅する際のゲインを変えることによって、受光モジュール7から出力される受光信号の増倍率を変更してもよい。VGA7fは、本発明の「信号増倍部」の一例である。制御部1の増倍制御部1dは、VGA7fのゲインを調整して、周囲が明るい状態のときの受光信号の増倍率より、周囲が暗い状態のときの受光信号の増倍率を大きくする。図14では、受光素子としてPIN型のPD7gを用いているが、その他の受光素子を用いてもよい。
また、以上の実施形態では、ECU30を介して、ナビゲーション装置31から取得した暦情報、位置情報、日射センサ32の検出結果、もしくは照明装置33に含まれる前照灯の点消灯状態、または受光モジュール7からの受光信号から成る判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、日時を計測しかつ日の出・日の入の時刻を記憶する暦管理部を、対象物検出装置100の内部(制御部1など)に設けて、該暦管理部から必要な暦情報を読み出してもよい。また、日射センサ32を対象物検出装置100に直接接続して、日射センサ32の検出結果を随時取得してもよい。また、車両の前照灯以外の照明類の点消灯状態を、直接または間接的に取得してもよい。また、その他の判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定してもよい。また、上述した判定用データやその他の判定用データのうち、いずれか1つまたは2以上に基づいて、周囲の明暗状態を判定してもよい。
また、以上の実施形態では、判定用データに基づいて外乱光の最大レベルを推定し、該最大レベルに基づいてショットノイズのレベルを推定し、該ショットノイズのレベルと回路ノイズのレベルとに基づいて、APD7aの増倍率を設定して、受光モジュール7から出力される受光信号を増倍した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。外乱光の最大レベルに代えて、予め計測された外乱光の計測値の平均、分散、または標準偏差などの演算結果に基づく値(レベル)を用いてもよい。また、ショットノイズの推定を省略し、外乱光の各レベルに対応するAPDの増倍率を予め設定して、記憶部11に記憶しておいてもよい。また、外乱光のレベルの推定を省略し、周囲が明るい状態のときと暗い状態のときのAPDの増倍率(または受光信号の増幅率)をそれぞれ予め設定して、記憶部11に記憶しておいてもよい。
また、以上の実施形態では、板状の両面鏡4aを有する回転走査部4により、所定範囲に対してレーザ光や反射光を走査する例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、ポリゴンミラーのような、3つ以上の側面が反射面になっている鏡を有する回転走査部を用いてもよい。また、たとえば、電磁駆動式のレーザ走査型MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーのような、微小な回転走査部を用いてもよい。また、LDからのレーザ光を回転走査部により所定範囲に走査するが、所定範囲にある対象物による反射光を、回転走査部を経由させずに、受光素子で受光させるような構成にしてもよい。さらに、回転走査部を設けず、発光素子から所定範囲に光を投射し、この反射光を受光素子で受光させるような構成にしてもよい。
また、以上の実施形態では、受光モジュール7から電圧信号を出力して、後段で処理した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、各受光素子からの出力電流に応じた電流信号を受光モジュール7から出力して、後段のADC8や制御部1で処理し、対象物の有無や対象物までの距離を検出してもよい。
さらに、以上の実施形態では、車載用のレーザレーダから成る対象物検出装置100に本発明を適用した例を挙げたが、その他の用途の対象物検出装置に対しても、本発明を適用することは可能である。
1a 物体検出部
1b 明暗判定部
1c、1d 増倍制御部
2 発光モジュール(発光部)
2a LD(発光素子)
7 受光モジュール(受光部)
7a APD(受光素子)
7f VGA(信号増倍部)
7g PD(受光素子)
7s SPAD(受光素子)
9 信号増倍部
9a 逆電圧生成部
32 日射センサ
33 照明装置
50 対象物
100 対象物検出装置
1b 明暗判定部
1c、1d 増倍制御部
2 発光モジュール(発光部)
2a LD(発光素子)
7 受光モジュール(受光部)
7a APD(受光素子)
7f VGA(信号増倍部)
7g PD(受光素子)
7s SPAD(受光素子)
9 信号増倍部
9a 逆電圧生成部
32 日射センサ
33 照明装置
50 対象物
100 対象物検出装置
Claims (5)
- 所定範囲に光を投射する発光素子を有する発光部と、
前記発光部から投射された光の前記所定範囲にある対象物による反射光を受光する受光素子を有する受光部と、
前記受光素子の受光状態に応じて前記受光部から出力される受光信号に基づいて、前記対象物を検出する物体検出部と、を備えた対象物検出装置において、
周囲の明暗状態を判定する明暗判定部と、
前記受光信号の増倍率を設定し、該増倍率に応じたレベルの前記受光信号を前記受光部から出力させる信号増倍部と、
前記受光信号の増倍率を制御する増倍制御部と、をさらに備え、
前記増倍制御部は、前記明暗判定部により周囲が暗い状態であると判定された場合における前記受光信号の増倍率を、前記明暗判定部により周囲が明るい状態であると判定された場合における前記受光信号の増倍率より大きくする、ことを特徴とする対象物検出装置。 - 請求項1に記載の対象物検出装置において、
前記受光素子は、APD(Avalanche Photo Diode)から成り、
前記信号増倍部は、逆電圧を生成して前記APDに印加する逆電圧生成部を有し、
前記増倍制御部は、前記逆電圧生成部により前記APDに印加する逆電圧を変えることにより、前記受光信号の増倍率を変える、ことを特徴とする対象物検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の対象物検出装置において、
前記明暗判定部は、外部から取得した暦情報、位置情報、日射センサの検出結果、もしくは周囲を照らす照明装置の点消灯状態、または前記受光信号から成る判定用データに基づいて、周囲の明暗状態を判定する、ことを特徴とする対象物検出装置。 - 請求項3に記載の対象物検出装置において、
前記明暗判定部は、前記判定用データに基づいて周囲の外乱光のレベルを推定し、
前記増倍制御部は、前記外乱光のレベルに基づいて前記受光信号の増倍率を変える、ことを特徴とする対象物検出装置。 - 請求項4に記載の対象物検出装置において、
前記増倍制御部は、前記明暗判定部により推定された前記外乱光のレベルに基づいて、ショットノイズのレベルを推定し、該ショットノイズのレベルと予め記憶された回路ノイズのレベルとに基づいて、前記受光信号の増倍率を変える、ことを特徴とする対象物検出装置。
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- 2018-08-02 CN CN201810869276.1A patent/CN109387821A/zh not_active Withdrawn
- 2018-08-03 US US16/054,556 patent/US20190041517A1/en not_active Abandoned
- 2018-08-03 DE DE102018213075.2A patent/DE102018213075A1/de active Pending
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