JPWO2017203854A1 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

車両用空調装置は、着座部(31)の前端側部位(31b)が背もたれ部(32)よりも車両前方に位置する第1状態と着座部の前端側部位が第1状態とは異なる位置となる第2状態とに変更することが可能なシート(30)を備える車両に適用される。車両用空調装置は、空調ユニット(20)と、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口(10a)と、を備える。車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合に、吹出口から送風された空気を着座部の上方側に向けて案内する送風通路を構成する送風通路部材(324、51、62、53、71、80、326、12)を備える。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2016年5月26日に出願された日本出願番号2016−105511号に基づくものであって、ここにその記載内容を援用する。
本開示は、車両に搭載された空調ユニットからの空気を車室内へ送風する車両用空調装置に関するものである。
自動運転モード時に運転席シートおよび助手席シートといった前席シートが車両後方を向いて前席シートの乗員が後席シートの乗員と対面することができる車両が、例えば、2015年度東京モータショー等の展示会で紹介されている。
一方、主に前席シートが配置された空間を空調するために、車両のインストルメントパネルに空調空気の吹出口を設け、この吹出口から前席シートの乗員に向けて空調空気を送風する周知の車両用空調装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−111318号公報
上記特許文献1に記載された装置の吹出口を、前席シートが車両後方を向いた状態とすることができる車両に適用することが考えられる。この場合、前席シートが車両後方を向いた状態となったときに、例えば、図14に示すように、前席シートの背もたれ部30により車両のインストルメントパネル1の吹出口10aからの送風が遮られる。このため、前席シートの乗員を効率よく空調することができない。
そこで、本発明者らは、例えば、図15に示すように、前席シートが車両後方を向いた状態となったときに、前席シートの乗員へ空気を送風する専用のダクト40と吹出口40aを設ける構成を検討した。このような構成では、ダクト40および吹出口40aを介して乗員へ向けて送風することが可能となる。
しかし、この場合、前席シートが車両後方を向いた状態のときに、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aが全く活用されないため、無駄が生じる。
本開示は、シートの向きを変更する前と後のいずれの場合においても共通の吹出口を利用して乗員を効率よく空調可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
本開示の1つの観点によれば、車両用空調装置は、車両の室内へ空気を送風するものである。車両用空調装置は、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口と、乗員が着座する着座部を有し、着座部に着座する乗員が車両前方を向く第1状態と車両前方と異なる方向を向く第2状態とに変更することが可能なシートと、を備えている。また、車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合、吹出口から送風された空気を着座部に着座する乗員へと案内する送風通路を構成する送風通路部材を備えている。
また、本開示の別の観点によれば、車両用空調装置は、着座部の前端側部位が背もたれ部よりも車両前方に位置する第1状態と着座部の前端側部位が第1状態とは異なる位置となる第2状態とに変更することが可能なシートを備える車両に適用される。
車両用空調装置は、空調ユニットと、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口と、シートが第2状態となった場合に、吹出口から送風された空気を着座部の上方側に向けて案内する送風通路部材と、を備えている。
これらの構成によれば、シートが第2状態となった場合、送風通路部材により吹出口から送風された空気が着座部に着座する乗員へと案内される。このため、シートの向きを変更する前と後のいずれの場合においても共通の吹出口を利用して乗員を効率よく空調することができる。
本開示の第1実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが車両前方を向いた通常座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。 本開示の第1実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが車両後方を向いた反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。 図2の車両用空調装置の概略図の上面図である。 本開示の第2実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第2実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。 本開示の第3実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第4実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第5実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第6実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第6実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。 本開示の第7実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。 本開示の第8実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、運転席シートが通常座席レイアウトとなった状態の上面図である。 本開示の第8実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、運転席シートが左に90度回転した回転座席レイアウトとなった状態の上面図である。 前席シートが車両後方を向いた状態で、前席シートにより吹出口から送風される空気が遮られる様子を示した図である。 前席シートが車両後方を向いたときに、前席シートの乗員へ空気を送風する専用のダクトを設けた例を示した図である。 本開示の他の実施形態に係る車両用空調装置の概略図であって、前席シートが反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に係る車両用空調装置の構成について図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3は、本実施形態の車両用空調装置の概略図である。図1は、前席シート30が車両前方を向いた通常座席レイアウトとなった状態の車両用空調装置の車両搭載例を示す車両側面の概略図である。図2は、前席シート30が車両後方を向いた反転座席レイアウトとなった状態の車両用空調装置の車両搭載例を示す車両側面の概略図である。図3は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の車両用空調装置の車両搭載例を示す車両上面視の概略図である。なお、各図面中に示す上下、左右、前後を示す各矢印は、車両搭載時における上下方向、左右方向、前後方向を示している。
本実施形態の車両用空調装置は、乗員の運転操作によらず、自動運転システムによって運転操作可能に構成された車両に適用された例について説明する。本実施形態の車両用空調装置は、車両のインストルメントパネル1に設けられた吹出口10a、吹出口10aへ温度調整された空気を送風する空調ユニット20および前席シート30を備えている。
空調ユニット20は、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioningの略)とも呼ばれる。空調ユニット20は、車両の室内空間の最前部のインストルメントパネル1の内側に配置されている。空調ユニット20は、空調ケースの内部に、送風機、冷凍サイクルの蒸発器およびヒータコア等の各種空調機器を収容してなる。空調ユニット20で所望温度に調整された空気は、空調ユニット20に接続されたダクト10を介して吹出口10aから車室内に吹き出される。空調ユニット20は、後述するエアコンECU100によって制御される。
空調ユニット20からの空気を吹き出す吹出口としては、車室内の乗員上半身に空気を吹き出すためのフェイス吹出口、車室内の乗員下半身に空気を吹き出すためのフット吹出口、フロントガラスの内表面に空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口等がある。本実施形態では、フェイス吹出口を吹出口10aとして説明する。吹出口10aは、前席シート30よりも車両前方に設けられている。
前席シート30は、運転席シートおよび助手席シートに相当する。本実施形態では、運転席シートを前席シート30として説明する。
前席シート30は、乗員の臀部を支持する着座部31、乗員の上半身を支持する背もたれ部32、および着座部31を回転させる座席回転機構33を有している。本実施形態の前席シート30は、前席シート30の表側から空気を吹き出すシート空調ユニットとして構成されている。
着座部31は、背もたれ部32が連結される後端側部位31aおよび後端側部位31aよりも背もたれ部32から離れた前端側部位31b、後端側部位31aと前端側部位31bとの間の中間部位31cを有している。具体的には、前端側部位31bは、乗員の大腿部の膝側の部位を支持する部位である。
背もたれ部32には、送風通路部材324が形成されている。送風通路部材324は、背もたれ部32の内部に空気を吸い込むシート吸込口320と、背もたれ部32の内部に吸い込まれた空気を吹き出すシート吹出口321と、シート吸込口320とシート吹出口321の間を連通する連通路322と、を有している。
シート吹出口321は、背もたれ部32の表面32a、すなわち、背もたれ部32における乗員の上半身と接触する接触面の全面に形成されている。シート吸込口320は、背もたれ部32の背面32b、すなわち、背もたれ部32の表面32aと反対側の面に形成されている。本実施形態では、シート吸込口320が第1シート開口部に相当し、シート吹出口321が第2シート開口部に相当する。
背もたれ部32には、通気性に優れた不図示のシート表面材が設けられている。すなわち、背もたれ部32は、外部に露出する部位がシート表面材にて覆われている。したがって、シート表面材を介してシート吸込口320から空気が吸い込まれる。また、シート表面材を介してシート吹出口321から空気が吹き出される。
送風ファン323は、シート吸込口320から連通路322を介してシート吹出口321へ向かう空気流れを発生させるものである。送風ファン323は、背もたれ部32の内部におけるシート吸込口320と連通路322との間に配置されている。本実施形態では、送風ファン323は、多翼ファンを有する遠心式の送風ファンを採用している。送風ファン323は、後述するエアコンECU100によって、ファンの停止を含むファンの回転数制御が実施される。
前席シート30には、座席回転機構33が設けられている。前席シート30は、図1に示すように、座席回転機構33により着座部31に着座する不図示の乗員が車両前方を向く第1状態と、図2、図3に示すように、着座部31に着座する不図示の乗員が車両後方を向く第2状態とに変更することが可能となっている。換言すれば、前席シート30は、着座部31の前端側部位31bが背もたれ部32よりも車両前方に位置する第1状態と、着座部31の前端側部位31bが背もたれ部32よりも車両後方側に位置する第2状態とに変更することが可能に構成されている。
座席回転機構33は、前席シート30の向きを変更するものである。座席回転機構33は、着座部31の下方に配置されている。座席回転機構33には、前席シート30の回転を規制するロック33aが設けられている。座席回転機構33のロック33aが解除されると、前席シート30は、その向きを変更可能な状態となる。乗員は、座席回転機構33に設けられたロック33aを解除して前席シート30を回転させることで前席シート30の向きを変更することが可能となっている。本実施形態では、前席シート30の背もたれ部32の表面32aが背面32bよりも車両前方に位置する状態を通常座席レイアウトと呼び、前席シート30の背もたれ部32の背面32bが表面32aよりも車両前方に位置する状態を反転座席レイアウトと呼ぶ。なお、反転座席レイアウトでは、前席シート30の着座部31の前端側部位31bが後端側部位31aよりも車両後方側に位置する状態となる。
送風通路部材324は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合、吹出口10aから送風された空気を着座部31に着座する乗員へと案内することが可能となっている。すなわち、本実施形態のシート吸込口320は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、車両前後方向において、吹出口10aと対向する部位を含む領域に形成されている。
具体的には、図2に示すように、シート吸込口320は、吹出口10aからの空気が流入し易くなるように、上端縁部320aが吹出口10aよりも上方に位置し、下端縁部320bが吹出口10aよりも下方に位置する大きさを有している。また、図3に示すように、シート吸込口320は、吹出口10aからの空気が流入し易くなるように、右端縁部320cが吹出口10aよりも右側に位置し、左端縁部320dが吹出口10aよりも左方に位置する大きさを有している。
次に、車両用空調装置の電子制御部であるエアコンECU100について説明する。エアコンECU100は、プロセッサ、記憶部を有する周知のマイクロコンピュータ、およびその周辺回路で構成されている。
エアコンECU100は、その入力側に、外気温、内気温等を検出するセンサ群、座席回転機構33、インストルメントパネル1に設けられた操作部102等が接続されている。本実施形態のエアコンECU100は、座席回転機構33によって前席シート30が反転座席レイアウト(すなわち、第2状態)になっていることを検知可能となっている。なお、エアコンECU100における前席シート30が反転座席レイアウト(すなわち、第2状態)になっていることを検知する構成が、状態検知部100aを構成している。
また、エアコンECU100は、その出力側に、空調ユニット20、送風ファン323等の制御対象機器が接続されている。エアコンECU100は、記憶部に記憶された制御プログラムにしたがって空調ユニット20、送風ファン323を制御する。なお、エアコンECU100における空調ユニット20を制御する構成が、空調制御部100bを構成している。
次に、本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。空調ユニット20は、操作部102に設けられた空調作動スイッチ102aがオンされると動作を開始する。そして、空調ユニット20からインストルメントパネル1に設けられた吹出口10aを介して温度調整された空気が送風される。換言すれば、エアコンECU100は、空調作動スイッチ102aがオンされると、吹出口10aから温度調整された空気が送風されるように、空調ユニット20を制御する。
また、シート空調ユニットとしての前席シート30は、操作部102のシート作動スイッチ102bがオンされると送風ファン323が作動を開始する。そして、送風ファン323により前席シート30の背もたれ部32の表面32aに形成されたシート吹出口321から空気が吹き出る。換言すれば、エアコンECU100は、シート作動スイッチ102bがオンされると、シート吹出口321から空気が吹き出されるように、送風ファン323を制御する。
ここで、図1に示すように、前席シート30が通常座席レイアウトとなっている場合、空調ユニット20によって生成された空調風は、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30に着座した乗員へ向けて直接送風される。
さらに、前席シート30の背もたれ部32内に配置された送風ファン323により背もたれ部32の背面32bに設けられたシート吸込口320から空気が吸い込まれる。そして、シート吸込口320から吸い込まれた空気は、連通路322を介して背もたれ部32の表面32aに設けられたシート吹出口321から前席シート30に着座した乗員へ向けて送風される。
一方、図2、図3に示すように、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合、空調ユニット20によって生成された空調風は、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風される。
そして、前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、前席シート30の背もたれ部32内に配置された送風ファン323により背もたれ部32の背面32bに設けられたシート吸込口320から吸い込まれる。シート吸込口320から吸い込まれた空気は、連通路322を通って背もたれ部32の表面32aに設けられたシート吹出口321から前席シート30に着座した乗員へ向けて送風される。
ここで、エアコンECU100は、前席シート30が反転座席レイアウトになっていることが検知されると、吹出口10aから送風された空気が送風通路部材324を介して着座部31の上方側に向けて案内されるように空調ユニット20を制御する。すなわち、エアコンECU100は、前席シート30が反転座席レイアウトになっていることが検知されると、吹出口10aから送風された空気が送風通路部材324を介して前席シート30に着座した乗員に向けて案内されるように空調ユニット20を制御する。エアコンECU100は、例えば、前席シート30が反転座席レイアウトになっている場合、フェイス吹出口、フット吹出口、デフロスタ吹出口のうち、シート吸込口320に対向するフェイス吹出口から空気が送風されるように、空調ユニット20を制御する。
このように、通常座席レイアウトおよび反転座席レイアウトのいずれの場合においてもインストルメントパネル1に設けられた共通の吹出口10aを利用して前席シート30の乗員に空調風を供給することができる。
上記したように、本実施形態の車両用空調装置は、空調ユニット20からの空気を吹き出す吹出口10aを有している。また、乗員が着座する着座部31を有し、着座部31に着座する乗員が車両前方を向く第1状態と車両後方を向く第2状態とに変更することが可能な前席シート30を有している。さらに、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合、吹出口10aから送風された空気を着座部31に着座する乗員へと案内する送風通路を構成する送風通路部材324を備えている。
これによれば、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合、送風通路部材324により吹出口10aから送風された空気が着座部31に着座する乗員へと案内される。このため、前席シート30の向きを変更する前と後のいずれの場合においても共通の吹出口10aを利用して乗員を効率よく空調することができる。
前席シート30は、乗員の上半身を支持する背もたれ部32を有する。本実施形態の送風通路部材324は、背もたれ部32の背面32bに設けられたシート吸込口320と、背もたれ部32においてシート吸込口320と異なる位置に設けられたシート吹出口321と、を有している。また、本実施形態の送風通路部材324は、背もたれ部32の内部に形成されてシート吸込口320とシート吹出口321との間を連通させる連通路322を有している。
これによると、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合であっても、シート吸込口320、シート吹出口321、および連通路322を介して、吹出口10aから吹出された空調風を前席シート30に着座した乗員に向けて提供することができる。
なお、シート吹出口321は、背もたれ部32の表面32aに設けられているので、吹出口10aから送風された空気を乗員の背中へ向けて送風することができる。
(第2実施形態)
本開示の第2実施形態に係る車両用空調装置の構成について図4、図5を用いて説明する。図4は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の車両用空調装置の車両搭載例を示す上面図である。図5は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。
上記第1実施形態では、前席シート30が車両後方を向いた反転座席レイアウトとなった場合に、前席シート30に形成された送風通路部材324を介して吹出口10aから送風された空気を乗員へと案内する例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両用空調装置は、前席シート30に設けられた第1送風通路部材324と、前席シート30と異なる車両内装品に設けられた第2送風通路部材51、62と、を有している。すなわち、本実施形態の車両用空調装置は、前席シート30が車両後方を向いた反転座席レイアウトとなった場合に、第1送風通路部材324および第2送風通路部材51、62を介して吹出口10aから送風された空気を乗員へと案内する構成となっている。
第1送風通路部材324は、前席シート30に設けられている。具体的には、第1送風通路部材324は、背もたれ部32の背面32bに設けられたシート吸込口320、背もたれ部32における前席ドア50側の面に設けられたシート吹出口321、および第1連通路322を有する。
本実施形態のシート吹出口321は、背もたれ部32の表面32aと背面32bとを繋ぐ側面32c、32dのうち、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に前席ドア50に対向する側面32cに設けられている。具体的には、シート吹出口321は、左右方向において、背もたれ部32の側面32cにおける前席ドア50に対向する部位に設けられている。
第1連通路322は、シート吸込口320とシート吹出口321との間を連通させるものである。第1連通路322は、背もたれ部32の内部において、シート吸込口320側が前後方向に延びると共にシート吹出口321側が左右方向に延びるように、L字状に形成されている。
本実施形態における前席シート30と異なる車両内装品は、乗員が車両に乗り降りするための前席ドア50およびセンターピラー61に相当する。なお、図5に示す車両の窓60は、不図示のアクチュエータにより前席ドア50の内部に格納されるようになっている。
第2送風通路部材51、62は、前席ドア50に形成されたドア通路部材51、および車両のセンターピラー61に形成されたセンターピラー通路部材62を有している。前席ドア50の内部には、ドア通路部材51により送風通路510が形成される。また、センターピラー61の内部には、センターピラー通路部材62により送風通路620が形成される。なお、以下では、各送風通路510、620を総じて第2連通路と呼ぶことがある。
前席ドア50は、前席シート30に対応するドアである。すなわち、前席ドア50は、前席シート30に隣接し、乗員が車両に乗り降りする際に開閉されるドアである。前席シート30と対応する前席ドア50は、前席シート30の背もたれ部32の側面32cに対向するドアである。前席ドア50は、例えば、運転席ドアが運転席シートに対応し、助手席ドアが助手席シートに対応する。
ドア通路部材51の一端はセンターピラー通路部材62の一端に連結されている。ドア通路部材51は、一端側の開口部が、前席ドア50を閉じた際に、センターピラー通路部材62の一端側の開口部に接続される構成となっている。ドア通路部材51の一端側の開口部は、前席ドア50を閉じた際に、前席ドア50におけるセンターピラー61に対向する部位に形成されている。
また、ドア通路部材51の他端には第1開口部51aが形成されている。第1開口部51aは、反転座席レイアウトになった場合に、前後方向および左右方向において、シート吹出口321に対向する部位に形成されている。これにより、ドア通路部材51は、反転座席レイアウトになった際に、シート吹出口321から吹き出された空気が第1開口部51aを介して内部に流入する構成となっている。
センターピラー通路部材62は、一端側の開口部が、前席ドア50を閉じた際に、ドア通路部材51の一端側の開口部に接続される構成となっている。センターピラー通路部材62の一端側の開口部は、前席ドア50を閉じた際に、センターピラー61における前席ドア50の開口部に対向する部位に形成されている。
また、センターピラー通路部材62の他端には第2開口部61aが形成されている。第2開口部61aは車両のセンターピラー61に形成されている。第2開口部61aは、反転座席レイアウトになった場合に、センターピラー61における少なくとも着座部31の上方側に位置する部位に形成されている。
また、センターピラー通路部材62の送風通路620は、第2開口部61a側の部位が、反転座席レイアウトになった場合に、第2開口部61aから吹出される空気が背もたれ部32側に向かうように、背もたれ部32側に向かって延びている。これにより、センターピラー通路部材62は、反転座席レイアウトになった際に、第2開口部61aから吹き出された空気が前席シート30に着座した乗員に向けて空気が吹き出される構成となっている。
このように、第2送風通路部材51、62は、前席シート30と異なる車両内装品に設けられた第1開口部51aと、第1開口部51aと異なる位置に設けられた第2開口部61aと、を有している。具体的には、第2送風通路部材51、62は、前席ドア50に形成されたドア通路部材51および車両のセンターピラー61に形成されたセンターピラー通路部材62を有している。
さらに、第2送風通路部材51、62は、車両内装品の内部に形成されて第1開口部51aと第2開口部61aとの間を連通させる第2連通路510、620と、を有している。そして、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、前席シート30に設けられた第1送風通路部材324、ドア通路部材51およびセンターピラー通路部材62を介して吹出口10aから送風された空気が乗員へと案内される。
本実施形態では、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、前席シート30に設けられたシート吹出口321と、ドア通路部材51の第1開口部51aとが近接するよう構成されている。
上記した構成において、図示しないが、通常座席レイアウトの場合、上記第1実施形態と同様に、空調ユニット20によって生成された空調風が、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30に着座した乗員へ向けて直接送風される。
一方、反転座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風がインストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風される。
そして、前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、送風ファン323によりシート吸込口320から吸い込まれる。シート吸込口320から吸い込まれた空気は、連通路322を通って背もたれ部32の前席ドア50側の面に設けられたシート吹出口321から吹き出される。
そして、シート吹出口321から吹き出された空気は、ドア通路部材51およびセンターピラー通路部材62を通ってセンターピラー61に形成された第2開口部61aから前席シート30に着座した乗員へ向けて送風される。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、通常座席レイアウトだけでなく反転座席レイアウトの場合でも、乗員の斜め前方から乗員の上半身へ向けて空気を送風することが可能である。
(第3実施形態)
本開示の第3実施形態に係る車両用空調装置の構成について図6を用いて説明する。図6は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。
上記第2実施形態では、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、前席シート30に設けられたシート吹出口321と、ドア通路部材51の第1開口部51aとが近接するよう構成されている例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両用空調装置は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、前席シート30に設けられたシート吹出口321と、ドア通路部材51の第1開口部51aとの間を結合する結合部材53を備えている。なお、結合部材53は送風通路部材を構成している。
結合部材53は、一端側にシート吹出口321を囲む開口部が形成された筒状の部材で構成されている。本実施形態の結合部材53は、背もたれ部32におけるシート吹出口321が形成された部位に固定されている。
結合部材53は、他端側の開口部が、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、ドア通路部材51の第1開口部51aと重なり合うように、背もたれ部32から外側に向けて突き出ている。これにより、前席シート30が通常座席レイアウトから反転座席レイアウトに切り替わった際に、シート吹出口321とドア通路部材51の第1開口部51aとが結合部材53によって結合される。
一方、前席シート30が反転座席レイアウトから通常座席レイアウトに切り替わると、結合部材53は、他端側の開口部が前席シート30の回転によってドア通路部材51の第1開口部51aに対向しない位置に変位する。これにより、シート吹出口321とドア通路部材51の第1開口部51aとの結合が解除される。
ここで、結合部材53は、前席シート30を回転させた際に、前席ドア50等の周囲の部材との干渉が抑制されるように、少なくとも一部が筒軸心の延びる方向に伸縮可能に構成されていることが望ましい。
本実施形態では、上記第2実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第2実施形態と同様に得ることができる。
また、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合、上記した結合部材53により、第1送風通路部材324のシート吹出口321から吹き出された空気の全てをドア通路部材51の第1開口部51aへ流入させることができる。
なお、本実施形態では、結合部材53が、背もたれ部32におけるシート吹出口321が形成された部位に固定される例について説明したが、これに限定されない。結合部材53は、例えば、前席ドア50におけるドア通路部材51の第1開口部51aが形成された部位に固定されていてもよい。
(第4実施形態)
本開示の第4実施形態に係る車両用空調装置の構成について図7を用いて説明する。図7は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。図7には、前席シート30として運転席シート30aおよび助手席シート30bの双方が示されている。
上記第2実施形態では、前席シート30に形成された第1送風通路部材324、前席ドア50およびセンターピラー61に形成された第2送風通路部材51、62を介して吹出口10aからの空気を乗員へと案内する例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両用空調装置は、前席シート30に形成された第1送風通路部材324および車両のセンターコンソール70に形成されたコンソール通路部材71を介して吹出口10aからの空気を乗員へと案内する構成となっている。センターコンソール70は、運転席シート30aおよび助手席シート30bとの間に配置されている。
本実施形態の前席シート30のシート吹出口321は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、センターコンソール70側を向く面に設けられている。本実施形態のシート吹出口321は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、センターコンソール70に対向する側面32dに設けられている。具体的には、シート吹出口321は、左右方向において、背もたれ部32の側面32dにおけるセンターコンソール70に対向する部位に設けられている。
コンソール通路部材71は、第1開口部71a、この第1開口部71aより車両後方に形成された第2開口部71b、第1開口部71aと第2開口部71bの間を連通する連通路710を有している。
第1開口部71aは、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、センターコンソール70における前席シート30のシート吹出口321と近接する位置に形成されている。具体的には、第1開口部71aは、反転座席レイアウトになった場合に、前後方向および左右方向において、シート吹出口321に対向する部位に形成されている。これにより、コンソール通路部材71は、反転座席レイアウトになった際に、シート吹出口321から吹き出された空気が第1開口部71aを介して内部に流入する構成となっている。
また、第2開口部71bは、反転座席レイアウトになった場合に、センターコンソール70における少なくとも着座部31の上方側に位置する部位に形成されている。
さらに、コンソール通路部材71の連通路710は、第2開口部71b側の部位が、反転座席レイアウトになった場合に、第2開口部71bから吹出される空気が背もたれ部32側に向かうように、背もたれ部32側に向かって延びている。これにより、コンソール通路部材71は、反転座席レイアウトになった際に、第2開口部71bから吹き出された空気が前席シート30に着座した乗員に向けて空気が吹き出される構成となっている。
上記した構成において、図示してないが、通常座席レイアウトの場合、上記第1実施形態と同様に、空調ユニット20によって生成された空調風が、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30に着座した乗員へ向けて直接送風される。
一方、反転座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風がインストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風される。
そして、前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、送風ファン323によりシート吸込口320から吸い込まれる。シート吸込口320から吸い込まれた空気は、連通路322を通ってセンターコンソール70側の面に設けられたシート吹出口321から吹き出される。
そして、シート吹出口321から吹き出された空気は、コンソール通路部材71を通ってコンソール通路部材71に形成された第2開口部71bから前席シート30に着座した乗員へ向けて送風される。
本実施形態では、上記第2実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第2実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態)
本開示の第5実施形態に係る車両用空調装置の構成について図8を用いて説明する。図8は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。
上記第1実施形態では、シート吹出口321が、背もたれ部32の表面32aの全面に形成されている例について説明した。
これに対し、本実施形態のシート吹出口321は、背もたれ部32の表面32aの全面ではなく、背もたれ部32の表面32aにおける車両の車幅方向(すなわち、左右方向)の端部側に設けられている。
シート吹出口321は、乗員が着座した際に、背もたれ部32に作用する荷重が、背もたれ部32の略中央部よりも小さくなる部位に設けられている。具体的には、シート吹出口321は、背もたれ部32における左右方向の略中央部よりも側面32c、32dに近い部位に設けられている。シート吹出口321は、例えば、乗員の腰部を支持するランバーサポート部の両側に設けられる一対のサイドサポート部に設けられている。
このように、本実施形態の車両用空調装置は、背もたれ部32の表面32aにおける車両の車幅方向の端部側にシート吹出口321が設けられているので、乗員の身体でシート吹出口321が塞がれてしまうのを防止することが可能である。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
(第6実施形態)
本開示の第5実施形態に係る車両用空調装置の構成について図9、図10を用いて説明する。図9は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の上面図である。図10は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。
上記各実施形態では、前席シート30の背もたれ部32の内部に送風通路部材324を形成し、反転座席レイアウトの場合に、送風通路部材324を利用して吹出口10aから吹き出された空気を乗員に向けて送風する例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両用空調装置は、反転座席レイアウトとなった場合に、吹出口10aから送風された空気が、前席シート30の背もたれ部32の背面32bから表面32aに回り込むように流れて乗員へと案内するガイド80を有している。なお、本実施形態では、ガイド80が通風路部材を構成している。
ガイド80は、前席シート30の背もたれ部32の側面32c、32dに設けられた側面ガイド81および背もたれ部32の上面32eに設けられた上面ガイド82を有している。
側面ガイド81および上面ガイド82は、薄板状をなしており、それぞれ樹脂または金属により構成されている。側面ガイド81および上面ガイド82は、それぞれ略円弧状に湾曲した形状を有している。
側面ガイド81は、支持部81aを有し、この支持部81aを介して背もたれ部32の側面32c、32dに取り付けられている。側面ガイド81と背もたれ部32の間には、送風通路810が形成されている。
図9に示すように、側面ガイド81は、左右方向において背もたれ部32の側面32c、32dと重なり合うように配置されている。側面ガイド81は、左右方向において、前後方向の両端部が前後方向における略中央部よりも背もたれ部32側に位置するように略円弧状に湾曲した形状を有している。側面ガイド81は、その前後方向の長さが、背もたれ部32の厚みよりも大きくなっている。また、側面ガイド81は、左右方向において背もたれ部32の側面32c、32dに対して所定の間隔をあけて配置されている。これにより、側面ガイド81と背もたれ部32の側面32c、32dとの間には、背もたれ部32の背面32b側からの空気が表面32a側に回り込むように、略円弧状に湾曲した送風通路810が形成される。
上面ガイド82は、支持部82aを有し、この支持部82aを介して背もたれ部32の上面32eに取り付けられている。上面ガイド82と背もたれ部32の間には、送風通路820が形成されている。
図10に示すように、上面ガイド82は、上下方向において背もたれ部32の上面32eと重なり合うように配置されている。上面ガイド82は、上下方向において、前後方向の両端部が前後方向における略中央部よりも背もたれ部32側に位置するように略円弧状に湾曲した形状を有している。上面ガイド82は、その前後方向の長さが、背もたれ部32の厚みよりも大きくなっている。また、上面ガイド82は、上下方向において背もたれ部32の上面32eに対して所定の間隔をあけて配置されている。これにより、上面ガイド82と背もたれ部32の上面32eとの間には、背もたれ部32の背面32b側からの空気が表面32a側に回り込むように、略円弧状に湾曲した送風通路820が形成される。
上記した構成において、図示してないが、通常座席レイアウトの場合、上記第1実施形態と同様に、空調ユニット20によって生成された空調風は、インストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30に着座した乗員へ向けて直接送風される。
一方、反転座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風がインストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風される。
そして、前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、側面ガイド81および上面ガイド82により背もたれ部32の背面32bから前席シート30の表面32aに回り込むように流れて乗員へと案内される。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、反転座席レイアウトとなった場合に、側面ガイド81および上面ガイド82からなるガイド80により、吹出口10aから送風された空気が乗員へと案内されるので、簡素な構成で乗員を効率よく空調することができる。
(第7実施形態)
本開示の第7実施形態に係る車両用空調装置の構成について図11を用いて説明する。図11は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった状態の車両側面図である。
上記第1実施形態では、シートの表側から空気を吹き出すシート空調ユニットが前席シート30に構成される例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両空調装置は、前席シート30の背もたれ部32の内部に送風通路部材324として貫通孔326を形成し、反転座席レイアウトの場合に、貫通孔326を介して吹出口10aからの空気を乗員に向けて送風する構成となっている。
背もたれ部32には、背もたれ部32の表面32aと背もたれ部32の背面32bを貫通する貫通孔326が形成されている。この貫通孔326により背もたれ部32には連通路322が形成されている。
貫通孔326は、前席シート30が反転座席レイアウトとなった場合に、吹出口10aからの空気が流入し易くなるように、車両前後方向において、吹出口10aと対向する部位を含む領域に形成されている。
反転座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風がインストルメントパネル1に設けられた吹出口10aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風される。そして、前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、貫通孔326により形成される連通路322を通って乗員へと案内される。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、シート空調ユニットを前席シート30に構成する場合と比較して、簡素な構成で空気を乗員へと案内することができる。
(第8実施形態)
本開示の第8実施形態に係る車両用空調装置の構成について図12、図13を用いて説明する。図12は、運転席シート30が通常座席レイアウトとなった状態の上面図である。図13は、運転席シート30が左に90度回転した回転座席レイアウトとなった状態の上面図である。本実施形態では、図12に示すように、運転席シート30が通常座席レイアウトとなる他に、図13に示すように、運転席シート30が反時計回りに90度回転した回転座席レイアウトに設定可能な車両に、車両用空調装置を適用した例について説明する。
上記第2実施形態では、吹出口10aから送風された空気が前席シート30の送風通路部材324、ドア通路部材51およびセンターピラー通路部材62を介してセンターピラー通路部材62の第2開口部61aから乗員へと案内される例について説明した。
これに対し、本実施形態の車両用空調装置は、空調ユニット20から吹き出された空気をドア通路部材51へ導入するドア吹出用通風部材12を有する。そして、本実施形態の車両用空調装置は、ドア吹出用通風部材12からの空気を、ドア通路部材51を介してドア通路部材51の第1開口部51aから乗員へと送風する構成となっている。
ドア吹出用通風部材12は、空調ユニット20の吹出口10aから吹き出された空気を前席ドア50に配置されたドア通路部材51に導入する筒状の部材である。ドア吹出用通風部材12は、一端側が空調ユニット20の吹出口10aに接続され、他端側がドア通路部材51における導入側開口部51bに接続されている。
本実施形態のドア通路部材51は、第1開口部51aおよび導入側開口部51bを有する筒状の部材で構成されている。前述したように、導入側開口部51bは、ドア吹出用通風部材12の他端側に接続されている。
本実施形態の第1開口部51aは、前席ドア50のうち、通常座席レイアウトの場合に運転席シート30に着座した乗員に対向すると共に、回転座席レイアウトとなる場合に背もたれ部32のシート吸込口320に対向する部位に設けられている。具体的には、第1開口部51aは、通常座席レイアウトの場合に前席ドア50における着座部31の上方側、且つ、背もたれ部32の前方側の空間に対向する部位であって、回転座席レイアウトとなる場合にシート吸込口320に対向する部位に設けられている。
本実施形態では、通常座席レイアウトの場合、乗員の側方に設けられた第1開口部51aから空気が送風される。すなわち、通常座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風が、吹出口10aからドア吹出用通風部材12に流入する。そして、ドア吹出用通風部材12に流入した空気は、ドア通路部材51を介して第1開口部51aから乗員へ向けて送風される。
また、回転座席レイアウトになると、ドア通路部材51の第1開口部51aから前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて空気が送風される。すなわち、回転座席レイアウトの場合、空調ユニット20によって生成された空調風が、吹出口10aからドア吹出用通風部材12に流入する。そして、ドア吹出用通風部材12に流入した空気は、ドア通路部材51を介して第1開口部51aから吹き出される。
前席シート30の背もたれ部32の背面32bへ向けて送風された空気は、送風ファン323によりシート吸込口320から吸い込まれた後、連通路322を通って背もたれ部32の表面32aに設けられたシート吹出口321から吹き出される。
本実施形態では、上記第2実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第2実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、前席シート30として運転席シートを例に説明したが、助手席シートに適用したり、運転席シートおよび助手席シートの両方に適用したりすることもできる。
(2)上記第2、第3実施形態では、ドア50およびセンターピラー61に第2送風通路部材51、62を設ける例について説明したが、これに限定されない。第2送風通路部材51は、前席シート30に対応するドア50のみに設けられる構成となっていてもよい。第2送風通路部材51は、例えば、運転席シート30aと対応する運転席ドア50および助手席シート30bと対応する助手席ドア50のみに設けられる構成となっていてもよい。
(3)上記各実施形態では、座席回転機構33により前席シート30を回転させて前席シート30の向きを変化させる例について説明したが、これに限定されない。前席シート30の向きを変化させるものとしては、例えば、背もたれ部32を前後に移動させる機構により着席方向を切り替える転換機構が採用されていてもよい。また、前席シート30は、前席シート30の位置または形状を変更したりすることにより、その向きを変化させることが可能になっていてもよい。
(4)上記第6実施形態では、側面ガイド81および上面ガイド82を前席シート30の背もたれ部32に取り付けるよう構成したが、これに限定されない。側面ガイド81および上面ガイド82は、例えば、前席シート30の背もたれ部32と一体に形成されていてもよい。また、側面ガイド81および上面ガイド82は、車両の天井等の前席シート30と異なる車両内装品に取り付けられていてもよいし、前席シート30と異なる車両内装品と一体に形成されていてもよい。具体的には、上面ガイド82は、例えば、図16に示すように、車両内装品である車両の天板部90に対して支持部82を介して取り付けられていてもよい。
(5)上記各実施形態では、自動運転システムによって運転操作可能に構成された車両に車両用空調装置を適用した例について説明したが、これに限定されない。車両用空調装置は、例えば、乗員の運転操作に依存する車両にも適用可能である。
なお、本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調装置は、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口を備える。また、車両用空調装置は、乗員が着座する着座部を有し、着座部に着座する乗員が車両前方を向く第1状態と車両前方と異なる方向を向く第2状態とに変更することが可能なシートを備える。さらに、車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合、吹出口から送風された空気を着座部に着座する乗員へと案内する送風通路を構成する送風通路部材を備える。
上記各実施形態の一部または全部で示された第2の観点によれば、車両用空調装置は、空調ユニットと、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口と、を備える。さらに、車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合に、吹出口から送風された空気を着座部の上方側に向けて案内する送風通路を構成する送風通路部材を備える。
また、第3の観点によれば、シートは、運転席シートおよび助手席シートの少なくとも一方であり、吹出口は、シートよりも車両の前方側に設けられている。このように、車両用空調装置は、シートよりも車両前方に吹出口が設けられた車両に適用することができる。
また、第4の観点によれば、シートは、乗員の上半身を支持する背もたれ部を有し、送風通路部材は、背もたれ部の背面に設けられた第1シート開口部を備えている。さらに、送風通路部材は、背もたれ部における第1シート開口部と異なる位置に設けられた第2シート開口部と、背もたれ部の内部に形成されて第1シート開口部と第2シート開口部との間を連通させる連通路と、を備えている。
このように、送風通路部材は、背もたれ部に設けられた第1シート開口部、第2シート開口部および連通路により構成することができる。
また、第5の観点によれば、第2シート開口部は、背もたれ部の表面に設けられている。
また、第6の観点によれば、第2シート開口部は、背もたれ部の表面における車両の車幅方向の端部側に設けられている。したがって、乗員の身体で第2シート開口部が塞がれてしまうのを防止することが可能である。
また、第7の観点によれば、送風通路部材は、シートに設けられた第1送風通路部材と、シートと異なる車両内装品に設けられた第2送風通路部材と、を有している。そして、送風通路部材は、シートが第2状態となった場合、吹出口から送風された空気が第1送風通路部材および第2送風通路部材を介して乗員へと案内するように構成されている。
このように、シートが第2状態となった場合、シートに設けられた第1送風通路部材およびシートと異なる車両内装品に設けられた第2送風通路部材を介して吹出口から送風された空気を乗員へと案内することができる。
また、第8の観点によれば、第2送風通路部材は、シートと対応するドアに形成されている。このように、シートと対応するドアに第2送風通路部材を形成することができる。
また、第9の観点によれば、第2送風通路部材は、車両のセンターピラーに形成されている。このように、車両のセンターピラーに第2送風通路部材を形成することもできる。
また、第10の観点によれば、第2送風通路部材は、車両のセンターコンソールに形成されている。このように、車両のセンターコンソールに第2送風通路部材を形成することもできる。
また、第11の観点によれば、第1送風通路部材は、背もたれ部の背面に設けられた第1シート開口部と、背もたれ部における第1シート開口部と異なる位置に設けられた第2シート開口部と、を備えている。さらに、第1送風通路部材は、背もたれ部の内部に形成されて第1シート開口部と第2シート開口部との間を連通させる第1連通路を備えている。
一方、第2送風通路部材は、シートと異なる車両内装品に設けられた第1開口部と、第1開口部と異なる位置に設けられた第2開口部と、を備えている。さらに、第2送風通路部材は、車両内装品の内部に形成されて第1開口部と第2開口部との間を連通させる第2連通路を備えている。
そして、シートが第2状態となった場合、第2シート開口部から送風された空気が第1開口部に流入するよう第1送風通路部材および第2送風通路部材が配置されている。
このように、シートが第2状態となった場合、第2シート開口部から送風された空気が第1開口部に流入するよう第1送風通路部材および第2送風通路部材を配置すれば、吹出口から送風された空気を乗員へと案内することができる。
また、第12の観点によれば、車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合に第2シート開口部と第1開口部を結合する結合部材を備えている。したがって、シートが第2状態となった場合に、第2シート開口部から吹き出された空気の全てを第1開口部へ流入させることができる。
また、第13の観点によれば、車両用空調装置は、シートが乗員が車両後方を向く状態となった場合、吹出口から送風された空気が、シートの乗員の上半身を支持する背もたれ部の背面からシートの表面に回り込むように流れて乗員へと案内するガイドを備えている。
このように、ガイドにより吹出口から送風された空気を乗員へと案内する構成とすれば、簡素な構成で乗員を効率よく空調することができる。
また、第14の観点によれば、ガイドは、シートに取り付けられているまたはシートと一体で形成されている。このように、ガイドをシートに取り付けるよう構成することもでき、ガイドをシートと一体で形成することもできる。
また、第15の観点によれば、ガイドは、シートと異なる車両内装品に設けられている。このように、ガイドをシートと異なる車両内装品に設けることもできる。
また、第16の観点によれば、車両用空調装置は、シートが第2状態になっていることを検知する状態検知部と、空調ユニットを制御する空調制御部と、を備える。そして、空調制御部は、状態検知部にてシートが第2状態となっていることが検知された場合に、吹出口から送風された空気が送風通路部材を介して着座部の上方側に向けて案内されるように、空調ユニットを制御する。
これによると、シートが第2状態になった場合には、乗員の操作によらず、吹出口から送風された空気を乗員に向けて吹き出すことができるので、室内の快適性の向上を図ることができる。
本開示の1つの観点によれば、車両用空調装置は、車両の室内へ空気を送風するものである。車両用空調装置は、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口と、乗員が着座する着座部を有し、着座部に着座する乗員が車両前方を向く第1状態と車両前方と異なる方向を向く第2状態とに変更することが可能なシートと、を備えている。また、車両用空調装置は、シートが第2状態となった場合、吹出口から送風された空気を着座部に着座する乗員へと案内する送風通路を構成する送風通路部材を備え、シートが第1状態となった場合、吹出口から送風された空気が着座部に着座する乗員へ直接送風される構成になっている。
車両用空調装置は、空調ユニットと、空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口と、シートが第2状態となった場合に、吹出口から送風された空気を着座部の上方側に向けて案内する送風通路部材と、を備え、シートが第1状態となった場合、吹出口から送風された空気が着座部に着座する乗員へ直接送風される構成になっている。

Claims (16)

  1. 車両の室内へ空気を送風する車両用空調装置であって、
    空調ユニット(20)からの空気を吹き出す吹出口(10a)と、
    乗員が着座する着座部(31)を有し、前記着座部に着座する前記乗員が車両前方を向く第1状態と前記車両前方と異なる方向を向く第2状態とに変更することが可能なシート(30)と、
    前記シートが前記第2状態となった場合、前記吹出口から送風された前記空気を前記着座部に着座する前記乗員へと案内する送風通路を構成する送風通路部材(324、51、62、53、71、80、326、12)と、を備えた車両用空調装置。
  2. 着座部(31)の前端側部位(31b)が背もたれ部(32)よりも車両前方に位置する第1状態と前記着座部の前端側部位が前記第1状態とは異なる位置となる第2状態とに変更することが可能なシート(30)を備える車両に適用される車両用空調装置であって、
    空調ユニット(20)と、
    前記空調ユニットからの空気を吹き出す吹出口(10a)と、
    前記シートが前記第2状態となった場合に、前記吹出口から送風された前記空気を前記着座部の上方側に向けて案内する送風通路を構成する送風通路部材(324、51、62、53、71、80、326、12)と、
    を備えた車両用空調装置。
  3. 前記シートは、運転席シートおよび助手席シートの少なくとも一方であり、
    前記吹出口は、前記シートよりも前記車両の前方側に設けられている請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記送風通路部材は、
    前記シートの背もたれ部(32)の背面に設けられた第1シート開口部(320)と、
    前記背もたれ部における前記第1シート開口部と異なる位置に設けられた第2シート開口部(321)と、
    前記背もたれ部の内部に形成されて前記第1シート開口部と前記第2シート開口部とを連通させる連通路(322)と、を備えた請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記第2シート開口部は、前記背もたれ部の表面に設けられている請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記第2シート開口部は、前記背もたれ部の表面における前記車両の車幅方向の端部側に設けられている請求項4または5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記送風通路部材は、前記シートに設けられた第1送風通路部材(324)と、
    前記シートと異なる車両内装品に設けられた第2送風通路部材(51、62、71、12)と、を有し、
    前記シートが前記第2状態となった場合、前記吹出口から送風された前記空気が前記第1送風通路部材および前記第2送風通路部材を介して前記乗員へと案内する請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  8. 前記第2送風通路部材は、前記シートと対応するドア(50)に形成されている請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 前記第2送風通路部材は、前記車両のセンターピラー(61)に形成されている請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 前記第2送風通路部材は、前記車両のセンターコンソール(70)に形成されている請求項7に記載の車両用空調装置。
  11. 前記第1送風通路部材は、
    前記シートの背もたれ部(32)の背面に設けられた第1シート開口部(320)と、
    前記背もたれ部における前記第1シート開口部と異なる位置に設けられた第2シート開口部(321)と、
    前記背もたれ部の内部に形成されて前記第1シート開口部と前記第2シート開口部との間を連通させる第1連通路(322)と、を備え、
    前記第2送風通路部材は、
    前記シートと異なる前記車両内装品に設けられた第1開口部(51a、71a)と、
    前記第1開口部と異なる位置に設けられた第2開口部(61a、71b)と、
    前記車両内装品の内部に形成されて前記第1開口部と前記第2開口部との間を連通させる第2連通路(510、620、710)と、を備え、
    前記シートが前記第2状態となった場合、前記第2シート開口部から送風された前記空気が前記第1開口部に流入するよう前記第1送風通路部材および前記第2送風通路部材が配置されている請求項7ないし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  12. 前記シートが前記第2状態となった場合、前記第2シート開口部と前記第1開口部を結合する結合部材(53)を備えた請求項11に記載の車両用空調装置。
  13. 前記シートが前記着座部に着座する前記乗員が車両後方を向く状態となった場合、前記吹出口から送風された前記空気が、前記シートの前記乗員の上半身を支持する背もたれ部の背面から前記シートの表面に回り込むように流れて前記乗員へと案内するガイド(80)を備えた請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  14. 前記ガイドは、前記シートに取り付けられているまたは前記シートと一体で形成されている請求項13に記載の車両用空調装置。
  15. 前記ガイドは、前記シートと異なる車両内装品(90)に設けられている請求項13に記載の車両用空調装置。
  16. 前記シートが前記第2状態になっていることを検知する状態検知部(100a)と、
    前記空調ユニットを制御する空調制御部(100b)と、を備え、
    前記空調制御部は、前記状態検知部にて前記シートが前記第2状態となっていることが検知された場合に、前記吹出口から送風された前記空気が前記送風通路部材を介して前記着座部の上方側に向けて案内されるように、前記空調ユニットを制御する請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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