JPWO2017199405A1 - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
電力変換装置100のパワーモジュール10は、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサ12a,12bを直列接続したコンデンサ対12と、第1および第2のコンデンサ12a,12b間に接続された端子とを備え、電力変換装置100は、スイッチング回路の正極と前記端子との間に電気的に接続された第1の抵抗21と、スイッチング回路の負極と前記端子との間に電気的に接続された第2の抵抗22と、第1の抵抗21および第2の抵抗22の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、第1および第2のコンデンサ12a,12bの少なくとも1つの短絡故障を検出する故障検出回路2とを備える。
Description
本発明は、パワーモジュールを備える電力変換装置に関する。
従来の電力変換装置では、電力変換装置が備えるパワーモジュールに搭載されたスイッチング素子のスイッチングによってサージ電圧および電磁ノイズが発生するため、サージ電圧により電力変換装置が故障し、また電磁ノイズによって電力変換装置の周囲の環境を悪化させる可能性がある。特許文献1に示される電力変換装置では、スイッチング素子が搭載されるパワーモジュールにサージを抑制するためのコンデンサが内蔵される。このコンデンサは配線インダクタンスを小さくし、配線インダクタンスに蓄積されたエネルギを低減するように作用する。そのため配線インダクタンスに蓄積されていたエネルギに起因して発生するサージ電圧が低減される共に電磁ノイズが抑制される。
しかしながら特許文献1に示される電力変換装置は、パワーモジュールに内蔵されるコンデンサの故障を検出する手段がなく、コンデンサが短絡故障した場合には電源短絡する恐れがある。そのため近年ではパワーモジュールに内蔵されるコンデンサの故障を検出することにより電力変換装置の信頼性を高めたいという要望が強くなっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パワーモジュールに内蔵されるコンデンサの故障を検出可能な電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、パワーモジュールを備える電力変換装置であって、パワーモジュールは、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサを直列接続したコンデンサ対と、第1および第2のコンデンサ間に接続された端子とを備え、スイッチング回路の正極と端子との間に電気的に接続された第1の抵抗と、スイッチング回路の負極と端子との間に電気的に接続された第2の抵抗と、第1の抵抗および第2の抵抗の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障を検出する故障検出回路と、を備える。
本発明に係る電力変換装置は、パワーモジュールに内蔵されるコンデンサの故障を検出できるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態に係る電力変換装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図である。実施の形態1に係る電力変換装置100は、パワーモジュール10と、一端が直流電圧源1の正極に接続される第1の抵抗21と、直流電圧源1の負極に接続された第2の抵抗22とを備える。直流電圧源1は、モジュールパッケージ外部の電源であっても良いし、パッケージ内部に内蔵されたコンデンサ等であっても良い。
図1は実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図である。実施の形態1に係る電力変換装置100は、パワーモジュール10と、一端が直流電圧源1の正極に接続される第1の抵抗21と、直流電圧源1の負極に接続された第2の抵抗22とを備える。直流電圧源1は、モジュールパッケージ外部の電源であっても良いし、パッケージ内部に内蔵されたコンデンサ等であっても良い。
パワーモジュール10は、炭化珪素(Silicon Carbide:SiC)を用いて形成された第1のスイッチング素子11aとSiCを用いて形成された第2のスイッチング素子11bとを直列接続した上下アーム構成の電圧形ブリッジ回路11を備える。電圧形ブリッジ回路11は、スイッチング素子を少なくとも1つ備えるスイッチング回路であってもよい。またパワーモジュール10は、ノイズ除去用の第1のコンデンサ12aとノイズ除去用の第2のコンデンサ12bとを直列接続したコンデンサ対12を備える。コンデンサ対12は電圧形ブリッジ回路11に並列接続される。すなわち、コンデンサ対12は、上記のスイッチング回路の正極と負極間に並列接続される。
またパワーモジュール10は、第1のコンデンサ12aおよび第2のコンデンサ12bの間に接続された端子である第1の端子13と、第2の端子14と、第3の端子15と、第4の端子16と、第5の端子17を備える。
第2の端子14は、直流電圧源1の正極線1aに接続され、電圧形ブリッジ回路11およびコンデンサ対12の一端に第1の電位を与える端子である。第3の端子15は、直流電圧源1の負極線1bに接続され、電圧形ブリッジ回路11およびコンデンサ対12の他端に第2の電位を与える端子である。第2の電位は第1の電位よりも低い電位である。第3の端子15には第2のスイッチング素子11bおよび第2のコンデンサ12bが接続される。第4の端子16には、第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとの接続点に接続される。
また電力変換装置100は、コンデンサ対12の短絡故障を検出する故障検出回路2と、電圧形ブリッジ回路11内の第1のスイッチング素子11aおよび第2のスイッチング素子11bのオンオフ動作を制御する駆動制御回路3とを備える。駆動制御回路3は第5の端子17に接続され、駆動制御回路3から出力される駆動信号は、第5の端子17を介して第1のスイッチング素子11aと第2のスイッチング素子11bとに入力される。
正極線1aには第1の抵抗21が接続される。また正極線1aには第2の端子14、すなわち第1のスイッチング素子11aの一端と第1のコンデンサ12aの一端とが接続される。負極線1bには第2の抵抗22の一端が接続される。また負極線1bには第3の端子15、すなわち第2のスイッチング素子11bの一端と第2のコンデンサ12bの一端とが接続される。
第1および第2の抵抗21,22のそれぞれの他端は第1の端子13に接続される。第1のコンデンサ12aおよび第2のコンデンサ12bの中性点12cは、第1の端子13を介して、第1の抵抗21と第2の抵抗22との接続点に接続される。すなわち、第1の抵抗21は一端が前述したスイッチング回路の正極と電気的に接続され、他端が第1の端子13に接続される。また、第2の抵抗22は、一端が前述したスイッチング回路の負極と電気的に接続され、他端が第1の端子13に接続される。
第3の端子15および第4の端子16には負荷装置4が接続される。負荷装置4としては回転電機を例示できる。
以下に電力変換装置100の動作を説明する。駆動制御回路3は、駆動制御回路3の外部から与えられる電圧指令に基づき、第1および第2のスイッチング素子11a,11bを駆動する駆動信号を生成し、生成された駆動信号は、第5の端子17を介して第1および第2のスイッチング素子11a,11bに与えられ、第1および第2のスイッチング素子11a,11bではオンオフ動作が行われることにより、一定の電圧および周波数の擬似正弦波が負荷装置4に供給される。
故障検出回路2は、第1および第2の抵抗21,22の少なくとも1つに生じた電圧により、第1および第2のコンデンサ12a,12bの少なくとも1つの短絡故障を検出する。以下、故障検出回路2による故障検出時の動作を具体的に説明する。
図2は図1に示す第1および第2のコンデンサが正常時に中性点と負極線との間の電位差を示す図である。図3は図1に示す第1のコンデンサが短絡故障時に中性点と負極線との間の電位差を示す図である。図4は図1に示す第2のコンデンサの短絡故障時に中性点と負極線との間の電位差を示す図である。
図1に示す第1のコンデンサ12aおよび第2のコンデンサ12bが正常な場合、図2に示すように中性点12cと負極線1bとの間の電位差は直流電圧源1の出力電圧の半分の値になる。図2では直流電圧源1の出力電圧を600Vと仮定しているため中性点電位は300Vである。
図1に示す第1のコンデンサ12aが短絡故障し、かつ、第2のコンデンサ12bが正常である場合、図3に示すように中性点12cと負極線1bとの間の電位差は直流電圧源1の出力電圧と同じ値になる。図3では直流電圧源1の出力電圧を600Vと仮定しているため中性点電位は600Vである。
図1に示す第1のコンデンサ12aが正常であり、かつ、第2のコンデンサ12bが短絡故障した場合、図4に示すように中性点12cと負極線1bとの間の電位差は0Vになる。図4では直流電圧源1の出力電圧を600Vと仮定しているが、中性点電位は0Vである。
図1に示す故障検出回路2は、第1の抵抗21および第2の抵抗22の少なくとも一方に生じた電圧を検出し、検出した電圧により第1および第2のコンデンサ12a,12bの少なくとも1つの短絡故障を検出する。
パワーモジュール10に内蔵されたコンデンサは交換が容易ではなく、特にコンデンサが樹脂で覆われた構造のパワーモジュール10ではコンデンサ対12の交換が困難な場合がある。またコンデンサが短絡故障した場合、ユーザはコンデンサの故障に気付かない可能性があるため、コンデンサが短絡故障した状態で直流電圧源1からパワーモジュール10への通電が継続して電源短絡を引き起こす可能性がある。
実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、パワーモジュール10に内蔵されたコンデンサの短絡故障を検出できるため、検出結果を利用することによって直流電圧源1とパワーモジュール10とを切り離すといった措置を取ることが可能になる。一例としては、正極線1aまたは負極線1bに開閉器が設置されている構成において、故障検出回路2は、コンデンサ故障を検出していない場合、直流電圧源1とパワーモジュール10との接続が継続されるように開閉器を制御し、コンデンサ故障を検出した場合、直流電圧源1とパワーモジュール10との接続が解除されるように開閉器を制御する。このような開閉器制御機能は故障検出回路2に設けてもよいし駆動制御回路3に設けてもよい。駆動制御回路3に設けた場合、駆動制御回路3は故障検出回路2から故障検出の有無を示す情報を取り込み、開閉器に対する開閉指令を出力する構成とする。
実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、パワーモジュール10に内蔵されるコンデンサの故障を検出できるため、電源短絡の発生を抑制できる。また実施の形態1に係る電力変換装置100によれば、電源短絡による過大な電流によってパワーモジュール10が破壊に至ることを抑制できるため、電力変換装置100自体の信頼性を高めることができる。
なお、実施の形態1では、スイッチング素子を有するスイッチング回路の一例として、電圧形ブリッジ回路11を用いて説明した。すなわち、スイッチング回路として2つのスイッチング素子で構成される上下アームである電圧形ブリッジ回路11を用いて説明したが、1つのスイッチング素子のみを用いてもよい。
本実施の形態では、パワーモジュール10が一相の上下アームを備える構成を開示したが、三相の上下アームなど、複数の上下アームを備えていてもよい。
また、本実施の形態に係る電力変換装置100は、各スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードを備えているが、当該ダイオードはスイッチング素子に内蔵されていてもよいし、ダイオード自体を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、直流電圧源1の正極と負極との間にスイッチング回路が接続された場合について説明したが、従来、スナバ回路が設けられるスイッチング回路部分に本実施の形態は適用できる。すなわち、回路全体のうち、一部のスイッチング回路について本実施の形態は適用できる。
実施の形態2.
図5は実施の形態2に係る電力変換装置の構成例を示す図である。実施の形態2に係る電力変換装置100−2は、第1および第2のコンデンサ12a,12bのそれぞれの短絡故障と開放故障を検出可能である。実施の形態2に係る電力変換装置100−2のパワーモジュール10の構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と実施の形態2の相違点は以下の通りである。
(1)電力変換装置100−2は、実施の形態1の故障検出回路2の代わりに故障検出回路2−2を備える。
(2)電力変換装置100−2は、実施の形態1の第1の抵抗21、第2の抵抗22およびパワーモジュール10に加えて、第1の開閉部31および第2の開閉部32を備える。
図5は実施の形態2に係る電力変換装置の構成例を示す図である。実施の形態2に係る電力変換装置100−2は、第1および第2のコンデンサ12a,12bのそれぞれの短絡故障と開放故障を検出可能である。実施の形態2に係る電力変換装置100−2のパワーモジュール10の構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と実施の形態2の相違点は以下の通りである。
(1)電力変換装置100−2は、実施の形態1の故障検出回路2の代わりに故障検出回路2−2を備える。
(2)電力変換装置100−2は、実施の形態1の第1の抵抗21、第2の抵抗22およびパワーモジュール10に加えて、第1の開閉部31および第2の開閉部32を備える。
第1の開閉部31は、第1の抵抗21と第1の端子13とを接続または分離する開閉手段であり、第1の抵抗21の他端と第1の端子13との間に配置される。具体的には、第1の開閉部31の一端は第1の抵抗21の他端に接続され、第1の開閉部31の他端は第2の開閉部32の一端と第1の端子13とに接続される。
第2の開閉部32は、第2の抵抗22と第1の端子13とを接続または分離する開閉手段であり、第2の抵抗22の他端と第1の端子13との間に配置される。具体的には、第2の開閉部32の一端は第2の抵抗22の他端に接続され、第2の開閉部32の他端は第1の開閉部31の一端と第1の端子13とに接続される。
故障検出回路2−2は、第1および第2の開閉部31,32のそれぞれのオンオフを制御し、第1および第2の抵抗21,22のそれぞれの両端に印加される電圧を検出する。この電圧はCR回路の過渡応答電圧に相当する。故障検出回路2−2は、第1および第2の抵抗21,22の少なくとも1つに生じた電圧を検出することで、第1および第2のコンデンサ12a,12bの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出する。以下、故障検出回路2−2による故障検出時の動作を具体的に説明する。
(第1のコンデンサの開放故障の検出)
図6は図5に示す第1のコンデンサが開放故障していない状態を示す図である。図7は図5に示す第1のコンデンサが開放故障していないときに検出される中性点の電圧を示す図である。第1のコンデンサ12aが開放故障していないとき、故障検出回路2−2によって第2の開閉部32がオフのまま第1の開閉部31がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V1は図7に示す過渡応答で変化する。
図6は図5に示す第1のコンデンサが開放故障していない状態を示す図である。図7は図5に示す第1のコンデンサが開放故障していないときに検出される中性点の電圧を示す図である。第1のコンデンサ12aが開放故障していないとき、故障検出回路2−2によって第2の開閉部32がオフのまま第1の開閉部31がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V1は図7に示す過渡応答で変化する。
図8は図5に示す第1のコンデンサが開放故障している状態を示す図である。図9は図5に示す第1のコンデンサが開放故障しているときに検出される中性点の電圧を示す図である。第1のコンデンサ12aが開放故障しているとき、故障検出回路2−2によって第2の開閉部32がオフのまま第1の開閉部31がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V2は図9に示す過渡応答で変化する。
図9に示す電圧V2の過渡応答の時定数τは図7に示す電圧V1の過渡応答の時定数τよりも短くなる。これは第1のコンデンサ12aが開放故障している場合、キャパシタンスの値が小さくなり過渡応答の時定数τが短くなるためである。
(第2のコンデンサの開放故障の検出)
図10は図5に示す第2のコンデンサが開放故障していない状態を示す図である。図11は図5に示す第2のコンデンサが開放故障していないときに検出される中性点の電圧を示す図である。第2のコンデンサ12bが開放故障していないとき、故障検出回路2−2によって第1の開閉部31がオフのまま第2の開閉部32がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V3は図11に示す過渡応答で変化する。
図10は図5に示す第2のコンデンサが開放故障していない状態を示す図である。図11は図5に示す第2のコンデンサが開放故障していないときに検出される中性点の電圧を示す図である。第2のコンデンサ12bが開放故障していないとき、故障検出回路2−2によって第1の開閉部31がオフのまま第2の開閉部32がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V3は図11に示す過渡応答で変化する。
図12は図5に示す第2のコンデンサが開放故障している状態を示す図である。図13は図5に示す第2のコンデンサが開放故障しているときに検出される中性点の電圧を示す図である。第2のコンデンサ12bが開放故障しているとき、故障検出回路2−2によって第1の開閉部31がオフのまま第2の開閉部32がオフからオンに制御されると、中性点12cに印加される電圧V4は図13に示す過渡応答で変化する。
図13に示す電圧V4の過渡応答の時定数τは図11に示す電圧V3の過渡応答の時定数τよりも短くなる。これは第2のコンデンサ12bが開放故障している場合、キャパシタンスの値が小さくなり過渡応答の時定数τが短くなるためである。
このように実施の形態2に係る故障検出回路2−2は、第1および第2の開閉部31,32のそれぞれを制御する前後において中性点12cに印加される電圧の過渡応答の時定数を比較することにより、コンデンサの開放故障を検出できる。コンデンサが開放故障した場合、サージ電圧およびノイズが増大する可能性がある。実施の形態2に係る電力変換装置100−2によればコンデンサの開放故障を検出できるため、検出結果を利用することによって直流電圧源1とパワーモジュール10とを切り離すといった措置を取ることが可能になる。従ってコンデンサが開放故障した場合でもサージ電圧およびノイズの増大を抑制できる。
なお故障検出回路2−2が第1および第2の開閉部31,32のそれぞれをオン状態に制御した状態で、実施の形態1と同様の方法で電圧を検出することにより、第1および第2のコンデンサ12a,12bのそれぞれの短絡故障を検出できる。また直流電圧源1の出力電圧が印加されていれば検出することが可能であるため、直流電圧源1とパワーモジュール10との接続を遮断する必要はない。
なお実施の形態1,2ではSiCで形成された第1および第2のスイッチング素子11a,11bが用いられているが、第1および第2のスイッチング素子11a,11bは半導体材料としては主流であるケイ素(Silicon:Si)でもよい。SiCで形成された第1および第2のスイッチング素子11a,11bは、低損失な反面、リンギングという電圧振動が大きいことが知られている。それに伴いSiCで形成されたスイッチング素子を用いた電力変換装置ではリンギングによるノイズの増大が懸念される。実施の形態1,2ではSiCで形成された第1および第2のスイッチング素子11a,11bを樹脂で覆う構造のパワーモジュール10が用いられるため、リンギングによるノイズが軽減され、かつ、コンデンサの故障を検出できる。そのため実施の形態1,2に係る電力変換装置は、SiCの低損失性を発揮しながら信頼性を確保できる。
また実施の形態1,2のスイッチング回路は、2つのスイッチング素子が直列接続された上下アーム構成を有する。また実施の形態1,2の故障検出回路は、第1および第2のコンデンサが正常時に第2の抵抗に生じる電圧と、第1または第2のコンデンサが短絡故障または開放故障した際に第2の抵抗に生じる電圧と、を比較することによって、第1または第2のコンデンサの短絡故障または開放故障を検出する。また実施の形態1,2の故障検出回路は、第1および第2のコンデンサが正常時に第1の抵抗に生じる電圧と、第1または第2のコンデンサが短絡故障または開放故障した際に第1の抵抗に生じる電圧と、を比較することによって、第1または第2のコンデンサの短絡故障または開放故障を検出する。また実施の形態1,2の電力変換装置は、故障検出回路が第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出した場合に、直流電圧電源とパワーモジュールとの接続を遮断する開閉器を備える。また故障検出回路は、第1の開閉部または第2の開閉部の接続または分離時に、第1の抵抗および第2の抵抗の少なくとも1つに生じる電圧の過渡応答の時定数に基づいて、第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 直流電圧源、1a 正極線、1b 負極線、2,2−2 故障検出回路、3 駆動制御回路、4 負荷装置、10 パワーモジュール、11 電圧形ブリッジ回路、11a 第1のスイッチング素子、11b 第2のスイッチング素子、12 コンデンサ対、12a 第1のコンデンサ、12b 第2のコンデンサ、12c 中性点、13 第1の端子、14 第2の端子、15 第3の端子、16 第4の端子、17 第5の端子、21 第1の抵抗、22 第2の抵抗、31 第1の開閉部、32 第2の開閉部、100,100−2 電力変換装置。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサを直列接続したコンデンサ対と、第1および第2のコンデンサ間に接続された第1の端子と、スイッチング回路の正極に接続された第2の端子と、スイッチング回路の負極に接続された第3の端子と、を有するパワーモジュールと、パワーモジュールの外部において第1の端子と第2の端子との間に電気的に接続された第1の抵抗と、パワーモジュールの外部において第1の端子と第3の端子との間に電気的に接続された第2の抵抗と、第1の抵抗および第2の抵抗の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障を検出する故障検出回路と、を備える。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサを直列接続したコンデンサ対と、第1および第2のコンデンサ間に接続された第1の端子と、スイッチング回路の正極に接続された第2の端子と、スイッチング回路の負極に接続された第3の端子と、を有するパワーモジュールと、パワーモジュールの外部において一端が第1の端子と電気的に接続され他端が第2の端子と電気的に接続された第1の抵抗と、パワーモジュールの外部において一端が第1の端子と電気的に接続され他端が第3の端子と電気的に接続された第2の抵抗と、第1の抵抗および第2の抵抗の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障を検出する故障検出回路と、を備える。
Claims (8)
- パワーモジュールを備える電力変換装置であって、
前記パワーモジュールは、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、前記スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサを直列接続したコンデンサ対と、前記第1および第2のコンデンサ間に接続された端子とを備え、
前記スイッチング回路の正極と前記端子との間に電気的に接続された第1の抵抗と、
前記スイッチング回路の負極と前記端子との間に電気的に接続された第2の抵抗と、
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、前記第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障を検出する故障検出回路と、
を備えた電力変換装置。 - パワーモジュールを備える電力変換装置であって、
前記パワーモジュールは、スイッチング素子を有するスイッチング回路と、前記スイッチング回路に並列接続され第1および第2のコンデンサを直列接続したコンデンサ対と、前記第1および第2のコンデンサ間に接続された端子とを備え、
一端が前記スイッチング回路の正極に接続された第1の抵抗と、
前記第1の抵抗の他端と前記端子との間に配置され、前記第1の抵抗と前記端子とを接続または分離する第1の開閉部と、
一端が前記スイッチング回路の負極に接続された第2の抵抗と、
前記第2の抵抗の他端と前記端子との間に配置され、前記第2の抵抗と前記端子とを接続または分離する第2の開閉部と、
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくとも1つに生じた電圧に基づいて、前記第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出する故障検出回路を備えた電力変換装置。 - 前記スイッチング回路は、2つのスイッチング素子が直列接続された上下アーム構成を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記故障検出回路は、前記第1および第2のコンデンサが正常時に前記第2の抵抗に生じる電圧と、前記第1または第2のコンデンサが短絡故障または開放故障した際に前記第2の抵抗に生じる電圧と、を比較することによって、前記第1または第2のコンデンサの短絡故障または開放故障を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記故障検出回路は、前記第1および第2のコンデンサが正常時に前記第1の抵抗に生じる電圧と、前記第1または第2のコンデンサが短絡故障または開放故障した際に前記第1の抵抗に生じる電圧と、を比較することによって、前記第1または第2のコンデンサの短絡故障または開放故障を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記故障検出回路が前記第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出した場合に、直流電圧電源と前記パワーモジュールとの接続を遮断する開閉器を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記故障検出回路は、前記第1の開閉部または前記第2の開閉部の接続または分離時に、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくとも1つに生じる電圧の過渡応答の時定数に基づいて、前記第1および第2のコンデンサの少なくとも1つの短絡故障または開放故障を検出することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記第1および第2のスイッチング素子は炭化珪素を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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