WO2023149032A1 - 直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラム - Google Patents

直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラム Download PDF

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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02J1/00Circuit arrangements for dc mains or dc distribution networks

Abstract

直流マイクログリッドは、第1端子には別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される正極配線が接続される第1ヒューズと、第1端子には別の直流マイクログリッドが接続される母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される負極配線が接続される第2ヒューズと、別の直流マイクログリッドが接続される正極配線に第1端子が接続され、別の直流マイクログリッドが接続される負極配線に第2端子が接続され、第1および第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能な静電容量値の第1キャパシタとを備える。

Description

直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラム
 本開示は、直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラムに関する。
 本願は、2022年2月4日に日本に出願された特願2022-016516号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 複数の負荷に電力を供給する1つの形態として直流マイクログリッドどうしが連携する直流マイクログリッドシステムが、さまざまな分野で注目されている。特許文献1、2には、関連する技術として、電力を供給することに関する技術が開示されている。
特開2017-022973号公報 特開2006-129594号公報
 ところで、船舶などの限られた空間では、直流マイクログリッドどうしの電力融通量が大きいことが望まれる。その一方で、直流マイクログリッドどうしを接続して連携させ、短絡などの不具合が発生した場合に、その不具合が発生した直流マイクログリッドを切り離すためにヒューズが用いられることがある。このヒューズは、直流マイクログリッドどうしを効率的に連携させるという観点からは、大電流にも耐え得る定格のヒューズが望まれる。その一方、短絡などの不具合が発生した場合には、その不具合が発生した直流マイクログリッドを直ちに切り離すという観点からは、小さな電流でも切断(溶断)される定格のヒューズが望まれる。つまり、直流マイクログリッドどうしをヒューズを介して接続することにより連携する場合、直流マイクログリッドどうしを効率的に連携させることと、不具合が発生した場合にその不具合が発生した直流マイクログリッドを直ちに切り離すこととはトレードオフの関係にあり、両立させることは一般的に困難である。そこで、直流マイクログリッドどうしをヒューズを介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステムにおいて、そのヒューズの定格を大きくしても、直流マイクログリッドにおいて短絡が発生した場合にそのヒューズを切断し易くすることのできる技術が求められている。
 本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、直流マイクログリッドどうしをヒューズを介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステムにおいて、そのヒューズの定格を大きくしても、直流マイクログリッドにおいて短絡が発生した場合にそのヒューズを切断し易くすることのできる直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
 上記課題を解決するために、本開示に係る直流マイクログリッドは、第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断(溶断)可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、を備える。
 本開示に係る直流マイクログリッドシステムは、前記直流マイクログリッドと、前記直流マイクログリッドと連携する前記別の直流マイクログリッドと、を備える。
 本開示に係る制御方法は、第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、を備え、前記複数の電力変換器のそれぞれは、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線と、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタと、前記第2キャパシタが前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタから前記母線へ流れる電流を検出する電流センサと、前記電流センサと前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子と、を備える直流マイクログリッドが、前記電流センサが検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサが検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御する。
 本開示に係るプログラムは、第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、を備え、前記複数の電力変換器のそれぞれは、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線と、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタと、前記第2キャパシタが前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタから前記母線へ流れる電流を検出する電流センサと、前記電流センサと前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子と、を備える直流マイクログリッドのコンピュータに、前記電流センサが検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサが検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御すること、を実行させる。
 本開示に係る直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラムによれば、直流マイクログリッドどうしをヒューズを介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステムにおいて、そのヒューズの定格を大きくしても、直流マイクログリッドにおいて短絡が発生した場合にそのヒューズを切断し易くすることができる。
本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステムの構成の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による電力変換器の構成の具体例を示した直流マイクログリッドシステム1の一例を示す図である。 本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステムの第1の処理フローの一例を示す図である。 本開示の一実施形態における母線の短絡のイメージの一例を示す図である。 本開示の一実施形態によるブリッジ回路における短絡のイメージの一例を示す図である。 本開示の一実施形態による直流マイクログリッドどうしの接続部における短絡のイメージの一例を示す図である。 本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステムの第2の処理フローの一例を示す図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第1の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第2の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第3の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第4の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第5の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第6の図である。 本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第7の図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<実施形態>
 以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステムについて説明する。
(直流マイクログリッドシステムの構成)
 図1は、本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステム1の構成の一例を示す図である。直流マイクログリッドシステム1は、図1に示すように、直流マイクログリッド10a、10b、負荷20a、20bを備える。直流マイクログリッドシステム1は、例えば、船舶において使用されるシステムである。直流マイクログリッドシステム1は、直流マイクログリッド10aと10bとが連携する。直流マイクログリッド10aと10bとが連携し、直流マイクログリッドシステム1の何れかの箇所(例えば、母線の正極配線Pと負極配線Nとの間や、複数の電力変換器103のうちの何れか)において短絡が発生した場合、直流マイクログリッドシステム1は、その短絡が発生した系統を切り離すことのできるシステムである。
 直流マイクログリッド10aは、図1に示すように、バスタイヒューズ101p(第1ヒューズの一例)、101n(第2ヒューズの一例)、複数のヒューズ102p、102n、複数の電力変換器103、制御装置104、初期充電シーケンス105、キャパシタ106(第1キャパシタの一例)、および電圧センサ107を備える(ただし、電圧センサ107は後述する図2に図示)。なお、ヒューズ102p、102nそれぞれの数は、電力変換器103の数と同数であり、図1に示す例では6つである。
 バスタイヒューズ101pは、直流マイクログリッドシステム1における母線の正極配線Pに設けられるヒューズである。また、バスタイヒューズ101nは、直流マイクログリッドシステム1における母線の負極配線Nに設けられるヒューズである。
 複数のヒューズ102pそれぞれは、図1に示すように、正極配線Pと複数の電力変換器103のうちの1つとの間に設けられる。また、複数のヒューズ102nそれぞれは、図1に示すように、負極配線Nと複数の電力変換器103のうちの1つとの間に設けられる。
 複数の電力変換器103のそれぞれは、図1に示すように、1つのヒューズ102pを介して正極配線Pに接続される。また、複数の電力変換器103のそれぞれは、図1に示すように、1つのヒューズ102nを介して負極配線Nに接続される。また、複数の電力変換器103のそれぞれは、図1に示すように、負荷20aに接続される。
 図2は、本開示の第1実施形態による電力変換器103の構成の具体例を示した直流マイクログリッドシステム1の一例を示す図である。なお、図2に示す直流マイクログリッドシステム1では、電圧センサ107が示されている。
 複数の電力変換器103のそれぞれは、図2に示すように、ブリッジ回路103a、キャパシタ103b(第2キャパシタの一例)、遮断回路103c(第1スイッチング素子の一例)、エネルギー吸収回路103d、充電回路103e、電流センサ103f、電圧センサ103g、保護ダイオード103h、制動回路103i、および制御回路103jを備える(ただし、保護ダイオード103h、および制動回路103iは後述する図8~14に図示)。
 ブリッジ回路103aは、直流電力から3相交流電力を生成する回路である。ブリッジ回路103aは、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子を用いて構成される。トランジスタの例としては、SiC MOSFET(Silicon Carbide Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワー半導体素子が挙げられる。
 キャパシタ103bは、ブリッジ回路103aに入力される直流電圧を平滑化する。遮断回路103cは、電流センサ103fが予め定めたしきい値を超える電流を検出した場合に、制御回路103jによる制御に基づいて、母線から電力変換器103を切り離す。遮断回路103cの例としては、SiC MOSFET、IGBTなどのパワー半導体素子、物理スイッチなどが挙げられる。
 エネルギー吸収回路103dは、電力変換器103の負荷において回生電力が発生し、母線または電力変換器103の内部で短絡が発生した場合に、負荷から電力変換器103へ電流が流れることにより発生するエネルギーを吸収する。エネルギー吸収回路103dは、図2に示すように、スイッチング素子103d1、抵抗103d2、およびキャパシタ103d3を備える。電力変換器103の負荷において回生電力が発生し、母線または電力変換器103の内部で短絡が発生した場合、制御回路103jによる制御に基づいて、スイッチング素子103d1がオン状態になり、エネルギー吸収回路103dは、抵抗103d2およびキャパシタ103d3によって定まる時定数に応じて電流を流すことにより、電力変換器103の負荷における回生電力による電力変換器103の直流電圧の上昇(すなわち、過電圧)を防ぐ。スイッチング素子103d1の例としては、SiC MOSFET、IGBTなどのパワー半導体素子、物理スイッチなどが挙げられる。
 充電回路103eは、再起動時に発生する可能性のある母線側の電圧(すなわち、正極配線Pと負極配線Nとの間の電位差)と、ブリッジ回路103aの入力における電圧(すなわち、キャパシタ103bの両端間の電位差)との差を吸収するとともに、その電位差がゼロになるまでに流れる電流を制限する回路である。充電回路103eは、例えば、抵抗103e1およびスイッチング素子103e2(第3スイッチング素子の一例)を備える。
 電流センサ103fは、ブリッジ回路103a側から母線側へ流れる電流を検出する。例えば、母線の正極配線Pと負極配線Nとが短絡した場合、キャパシタ103bから母線に向かって電流が流れる。電流センサ103fは、その電流を検出する。
 電圧センサ103gは、ブリッジ回路103aの入力における電圧、すなわち、キャパシタ103bの両端間の電位差を検出する。保護ダイオード103hは、電力変換器103の負荷において回生電力が発生し、母線または電力変換器103の内部で短絡が発生した場合に、還流電流が流れることを可能にする。
 制動回路103iは、直流マイクログリッドシステム1を使用している、例えば、船舶にブレーキを掛ける(すなわち、船舶を減速させるまたは航行停止させる)。制動回路103iは、スイッチング素子103i1および抵抗103i2を備える。
 スイッチング素子103i1の例としては、SiC MOSFET、IGBTなどのパワー半導体素子、物理スイッチなどが挙げられる(なお、後述する図8~図14では、IGBTが例示されている)。減速や航行停止を行わない場合、スイッチング素子103i1は、オフ状態であり、減速や航行停止を行う場合に、オン状態に制御される。抵抗103i2は、抵抗値に応じてブレーキの利き方(すなわち、減速の度合い)を設定する。
 制御回路103jは、電力変換器103を制御する。例えば、制御回路103jは、電力変換器103の負荷が3相交流モータである場合、直流電力からその3相交流モータを駆動するための交流電力を生成するように、ブリッジ回路103aにおけるトランジスタのスイッチングを制御する。また、例えば、制御回路103jは、スイッチング素子103c、103d1、103e2、および103i1のそれぞれをオン状態またはオフ状態に制御する。具体的には、制御回路103jは、電流センサ103fが予め定めたしきい値以下の電流を検出している場合、スイッチング素子103cをオン状態に制御し、電流センサ103fが予め定めたしきい値を超える電流を検出した場合に、スイッチング素子103cをオフ状態に制御する。なお、制御回路103jは、スイッチング素子103cをオフ状態に制御した場合、短絡が改善されることを確認するまで(例えば、母線の正極配線Pと負極配線Nとの間の電位差が所望の電位差であり、キャパシタ103bの両端間の電位差が前記所望の電位差に対して所定のしきい値以内に入るまで)スイッチング素子103cをオン状態には制御しない。また、例えば、制御回路103jは、電力変換器103の負荷において回生電力が発生し、母線または電力変換器103の内部で短絡が発生した場合、スイッチング素子103c、103d1、103e2、および103i1のそれぞれをオン状態またはオフ状態に制御する。スイッチング素子103c、103d1、103e2、および103i1のそれぞれをオン状態またはオフ状態にする制御回路103jによる制御の詳細は、後述する。なお、後述する図8~図14では、制御回路103jは、省略されている。
 初期充電シーケンス105は、負荷20aにおける発電機Gの初期動作における充電状態を制御する。キャパシタ106は、バスタイヒューズ101pおよび101nを切断可能な電荷を蓄積する。すなわち、キャパシタ106のキャパシタンスとしては、バスタイヒューズ101pおよび101nを切断可能な電荷を蓄積可能なキャパシタンスが選択される。例えば、キャパシタンスは、短絡経路のインピーダンスとキャパシタ106内部の抵抗値にて決まる短絡電流の二乗時間積がバスタイヒューズ101pおよび101nの溶断電流の二乗時間積を超えるように決定する。電圧センサ107は、母線の正極配線Pと負極配線Nとの間の電位差、すなわち、バスタイヒューズ101pおよび101nを介してキャパシタ106の両端間の電位差を検出する。
 負荷20aは、直流マイクログリッド10aの電力変換器103それぞれに接続される負荷である。負荷の中には、船舶を航行させるモータが含まれ、そのモータにより回生電力が発生する。
 直流マイクログリッド10bは、直流マイクログリッド10aと同一の構成である。負荷20bは、直流マイクログリッド10bの電力変換器103それぞれに接続される負荷である。なお、図1では、負荷20bは、負荷20aと同一の構成である例が示されているが、負荷20bと負荷20aの構成は異なるものであってもよい。
(直流マイクログリッドシステムが行う処理)
 次に、図3~図14を参照して、直流マイクログリッドシステム1が行う処理について説明する。
(母線が短絡した場合の処理)
 まず、母線の正極配線Pと負極配線Nとが短絡した場合に直流マイクログリッドシステム1が行う処理ついて図3~図4を参照して説明する。図3は、本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステム1の第1の処理フローの一例を示す図である。図4は、本開示の一実施形態における母線の短絡のイメージの一例を示す図である。ここでは、制御回路103jは、各スイッチング素子103cをオン状態、各スイッチング素子103d1、103e2、および103i1をオフ状態に制御しているものとする。そして、この状態で、図4に示すように、直流マイクログリッド10aの母線で短絡が発生したものとする。
 この場合、図4の(a)の部分に示すように、直流マイクログリッド10aおよび10bが備える複数の電力変換器103それぞれのキャパシタ103bが蓄えている電荷と、直流マイクログリッド10aおよび10bが備えるキャパシタ106それぞれが蓄えている電荷とが、電流として短絡点に流れ込む。
 複数の電力変換器103それぞれの電流センサ103fは、キャパシタ103bから短絡点へ流れる電流を検出する。電流センサ103fは、検出した電流の値を制御回路103jに出力する。制御回路103jは、予め定めたしきい値と、電流センサ103fが検出した電流値とを比較する。制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流値がしきい値を超えたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、しきい値としては、キャパシタ103bが蓄えている電荷が電流として短絡点に流れる電流よりも小さな電流に設定されており、この場合、制御回路103jは、各電流センサ103fが検出した電流のすべてがしきい値を超えたと判定する。
 そして、制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流がしきい値を超えたと判定した場合、しきい値を超えた電流を検出した電流センサ103fに接続されているスイッチング素子103cをオフ状態に制御する(ステップS2)。この制御により、すべての電力変換器103が母線から切り離される。
 すべての電力変換器103が母線から切り離された後も、キャパシタ106が蓄えている電荷が放電されるまでキャパシタ106から短絡点へ向けて電流が流れる。この電流は、バスタイヒューズ101pを流れる。キャパシタ106は、バスタイヒューズ101pおよび101nを切断可能な電荷を蓄積しているため、キャパシタ106から短絡点へ向けて流れる電流により、バスタイヒューズ101pが切断される。これにより、図4の(b)の部分に示すように、短絡が発生した直流マイクログリッド10aを正常な直流マイクログリッド10bから切り離すことができる。
(電力変換器で短絡が発生した場合の処理)
 次に、電力変換器103のブリッジ回路103aで短絡が発生した場合に直流マイクログリッドシステム1が行う処理ついて図3および図5を参照して説明する。図5は、本開示の一実施形態によるブリッジ回路103aにおける短絡のイメージの一例を示す図である。ここでは、制御回路103jは、各スイッチング素子103cをオン状態、各スイッチング素子103d1、103e2、および103i1をオフ状態に制御しているものとする。そして、この状態で、図5に示すように、直流マイクログリッド10aのブリッジ回路103aの1つで短絡が発生したものとする。
 この場合、図5の(a)の部分に示すように、直流マイクログリッド10aおよび10bが備える複数の電力変換器103それぞれのキャパシタ103bが蓄えている電荷と、直流マイクログリッド10aおよび10bが備えるキャパシタ106それぞれが蓄えている電荷とが、電流として短絡点に流れ込む。
 複数の電力変換器103のうち短絡が発生した電力変換器103以外の電力変換器103それぞれの電流センサ103fは、キャパシタ103bから短絡点へ流れる電流を検出する。また、短絡が発生した電力変換器103の電流センサ103fには、母線側からブリッジ回路103aへ向かう電流が流れるため、(実際には、ノイズや測定精度による誤差の範囲内で電流を検出するが無視できるものとした場合)短絡が発生した電力変換器103の電流センサ103fが検出する電流は電力変換器103へ流入する電流である。電流センサ103fが検出する電流が電力変換器103へ流入する電流である場合、制御回路103jは、処理を変更しない。
 各電流センサ103fは、検出した電流の値を制御回路103jに出力する。制御回路103jは、予め定めたしきい値と、電流センサ103fが検出した電流値とを比較する。制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流値がしきい値を超えたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、しきい値としては、キャパシタ103bが蓄えている電荷が電流として短絡点に流れる電流よりも小さな電流に設定されており、この場合、制御回路103jは、短絡が発生した電力変換器103の電流センサ103f以外の電流センサ103fが検出した電流のすべてがしきい値を超えたと判定する。
 そして、制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流がしきい値を超えたと判定した場合、しきい値を超えた電流を検出した電流センサ103fに接続されているスイッチング素子103cをオフ状態に制御する(ステップS2)。この制御により、短絡が発生した電力変換器103以外の電力変換器103すべてが母線から切り離される。
 短絡が発生した電力変換器103以外の電力変換器103すべてが母線から切り離された後も、キャパシタ106が蓄えている電荷が放電されるまでキャパシタ106から短絡点へ向けて電流が流れる。この電流は、バスタイヒューズ101pと、短絡が発生した電力変換器103に接続されているヒューズ102pおよび102nとを流れる。ヒューズ102pおよび102nは、バスタイヒューズ101p(および101n)に比べて容量が小さいため、この場合、バスタイヒューズ101pが切断(溶断)される前に、ヒューズ102pおよび102nの少なくとも一方が切断(溶断)される。キャパシタ106は、バスタイヒューズ101pおよび101nを切断可能な電荷を蓄積しているため、キャパシタ106から短絡点へ向けて流れる電流により、バスタイヒューズ101pおよび101nの少なくとも一方が切断される。これにより、短絡が発生した直流マイクログリッド10aを正常な直流マイクログリッド10bから切り離すことができる。
(直流マイクログリッドどうしの接続部で短絡が発生した場合の処理)
 次に、直流マイクログリッド10aと10bの接続部で短絡が発生した場合に直流マイクログリッドシステム1が行う処理ついて図3および図6を参照して説明する。図6は、本開示の一実施形態による直流マイクログリッドどうし(10aと10b)の接続部における短絡のイメージの一例を示す図である。ここでは、制御回路103jは、各スイッチング素子103cをオン状態、各スイッチング素子103d1、103e2、および103i1をオフ状態に制御しているものとする。そして、この状態で、図6に示すように、直流マイクログリッド10aと10bの接続部で短絡が発生したものとする。
 この場合、図6の(a)の部分に示すように、直流マイクログリッド10aおよび10bが備える複数の電力変換器103それぞれのキャパシタ103bが蓄えている電荷と、直流マイクログリッド10aおよび10bが備えるキャパシタ106それぞれが蓄えている電荷とが、電流として短絡点に流れ込む。
 複数の電力変換器103それぞれの電流センサ103fは、キャパシタ103bから短絡点へ流れる電流を検出する。
 各電流センサ103fは、検出した電流の値を制御回路103jに出力する。制御回路103jは、予め定めたしきい値と、電流センサ103fが検出した電流値とを比較する。制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流値がしきい値を超えたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、しきい値としては、キャパシタ103bが蓄えている電荷が電流として短絡点に流れる電流よりも小さな電流に設定されており、この場合、制御回路103jは、短絡が発生した電力変換器103の電流センサ103f以外の電流センサ103fが検出した電流のすべてがしきい値を超えたと判定する。
 そして、制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流がしきい値を超えたと判定した場合、しきい値を超えた電流を検出した電流センサ103fに接続されているスイッチング素子103cをオフ状態に制御する(ステップS2)。この制御により、電力変換器103すべてが母線から切り離される。
 電力変換器103すべてが母線から切り離された後も、キャパシタ106が蓄えている電荷が放電されるまでキャパシタ106から短絡点へ向けて電流が流れる。この電流は、バスタイヒューズ101nを流れる。この場合、バスタイヒューズ101nが切断(溶断)される。これにより、直流マイクログリッド10aと10bとが切り離される。
(負荷で回生電力が発生し、母線において短絡が発生した場合の処理)
 次に、電力変換器103の負荷において回生電力が発生し、母線において短絡が発生した場合に直流マイクログリッドシステム1が行う処理ついて図7~図14を参照して説明する。この場合の負荷の例としては、3相交流モータなどが挙げられる。図7は、本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステム1の第2の処理フローの一例を示す図である。図8は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第1の図である。図9は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第2の図である。図10は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第3の図である。図11は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第4の図である。図12は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第5の図である。図13は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第6の図である。図14は、本開示の一実施形態におけるスイッチング素子の状態の遷移の一例を示す第7の図である。ここでは、制御回路103jは、回生電力が発生した負荷を駆動する電力変換器103におけるスイッチング素子103cをオン状態、スイッチング素子103d1、103e2、および103i1をオフ状態に制御しているものとする。なお、回生電力が発生した負荷を駆動する電力変換器103におけるスイッチング素子103i1は、以下の説明において常にオフ状態である。
 制御回路103jが、回生電力が発生した電力変換器103のスイッチング素子103cをオン状態、スイッチング素子103d1、および103e2をオフ状態に制御している場合(ステップS11)、図8に示すように、発生した回生電力により流れる電流は、ブリッジ回路103aの内部を出力側から入力側へ流れ、さらに電流センサ103f、スイッチング素子103c、ヒューズ102pを介して母線へと流れるとともに、母線からヒューズ102n、を介してブリッジ回路103aへリターン電流として戻る。なお、発生した回生電力により流れる電流は、短絡時にキャパシタ103bから放電される電流よりも小さく、電流センサ103fが検出した電流がしきい値を超えたか否かを制御回路103jが判定する際に用いるしきい値よりも十分に小さい値の電流である。
 この状態で、図9に示すように、母線において短絡が発生したものとする。この場合、発生した回生電力により流れる電流は、図9に示すように、短絡点へ向かって流れるとともに、キャパシタ103bおよび106それぞれが蓄積している電荷が、電流として短絡点へ向かって流れる。そして、キャパシタ103bが蓄積している電荷が、電流として短絡点に流れることにより、制御回路103jは、電流センサ103fが検出した電流がしきい値を超えたと判定し、スイッチング素子103cをオフ状態に制御する(ステップS12)。
 スイッチング素子103cがオフ状態になると、図10に示すように、保護ダイオード103hを介して還流電流が流れる。また、スイッチング素子103cがオフ状態になるため、ブリッジ回路103aからスイッチング素子103cおよびヒューズ102pを介して母線へ流れていた発生した回生電力に起因する電流は、流れなくなる。
 ただし、負荷がモータである場合、モータにおけるインダクタに蓄えられたエネルギーにより、図11に示すように、キャパシタ103bを充電する電流が流れる。この電流は、キャパシタ103b以外に流れる経路がないため、モータにおけるインダクタに蓄えられたエネルギーが無くなるまで、キャパシタ103bの充電を継続する。その結果、キャパシタ103bの電圧が上昇する。すなわち、キャパシタ103bの両端間の電位差が大きくなる。電圧センサ103gは、キャパシタ103bの両端間の電位差を検出し、検出した電位差を制御回路103jに出力する。制御回路103jは、予め定めたしきい値と、電圧センサ103gが検出した電位差とを比較する。制御回路103jは、電圧センサ103gが検出した電位差がしきい値を超えたか否かを判定する。例えば、この場合のしきい値としては、ブリッジ回路103aを構成するスイッチング素子の定格電圧を超えないように設定される。制御回路103jは、電圧センサ103gがしきい値以下の電位差を検出している場合、スイッチング素子103d1をオフ状態に制御し、電圧センサ103gがしきい値を超える電位差を検出した場合に、スイッチング素子103d1をオン状態に制御する。
 電圧センサ103gがしきい値を超える電位差を検出し、制御回路103jがスイッチング素子103d1をオン状態に制御した場合(ステップS13)、図12に示すように、キャパシタ103bに蓄えられていた電荷は、電流としてエネルギー吸収回路103dを流れる。エネルギー吸収回路103dに電流が流れることにより、キャパシタ103bの両端間の電位差は小さくなる。なお、この電流は、抵抗103d2の抵抗値によって定まる電流となるため、最大電流は抑制される。また、この状態において、キャパシタ103bとキャパシタ103d3は、並列接続の関係にあるため、キャパシタ103bのキャパシタンスとキャパシタ103d3のキャパシタンスとの比に応じて、キャパシタ103bからキャパシタ103d3へ移動可能が電荷の最大量が定まる。
 電圧センサ103gおよび107のそれぞれは、検出結果を制御回路103jに出力している。そのため、制御回路103jは、電圧センサ103gおよび107それぞれの検出結果がわかっている。キャパシタ103bの両端間の電位差が所定の電位差以下になると、制御回路103jは、図13に示すように、スイッチング素子103d1をオフ状態に制御する(ステップS14)。なお、ステップS14の処理は、電圧センサ103gおよび107のそれぞれが、検出結果を制御装置104に出力し、制御装置104が実施するものであってもよい。ステップS14の処理を行ったとき、母線の正極配線Pと負極配線Nとの間の電位差(つまり、キャパシタ106の両端間の電位差)と、キャパシタ103bの両端間の電位差とが所定のしきい値以上にずれている可能性がある。
 そのため、制御回路103jは、スイッチング素子103e2をオン状態にする(ステップS15)。これにより、キャパシタ106とキャパシタ103bとの間の経路に抵抗103e1が設けられ、母線側の電圧(すなわち、正極配線Pと負極配線Nとの間の電位差)と、ブリッジ回路103aの入力における電圧(すなわち、キャパシタ103bの両端間の電位差)との差をその抵抗103e1が吸収する。
 制御回路103jは、電圧センサ103gおよび107それぞれの検出結果を比較し、比較結果が示す差が所定のしきい値以内に入っているか否かを判定する(ステップS16)。制御回路103jは、比較結果が示す差が所定のしきい値以内に入っていないと判定した場合(ステップS16においてNO)、ステップS16の処理に戻す。また、制御回路103jは、比較結果が示す差が所定のしきい値以内に入っていると判定した場合(ステップS16においてYES)、図14に示すように、スイッチング素子103cをオン状態にするとともにスイッチング素子103e2をオフ状態に制御する(ステップS17)。
 なお、本開示の別の実施形態による直流マイクログリッドシステム1では、ステップS16の処理を行わずに、所定の時間が経過した場合にステップS17の処理を行うものであってもよい。
 また、上述の本開示の一実施形態では、電流センサ103fを用いて、電流を検出したが、本開示の別の実施形態では、スイッチング素子103cが半導体素子であり非飽和検出(いわゆる、DESAT検出)の技術を用いて電流の増加を検出するものであってもよい。
(作用効果)
 以上、本開示の一実施形態による直流マイクログリッドシステム1について説明した。直流マイクログリッドシステム1において、直流マイクログリッド10aは、第1ヒューズ101pと、第2ヒューズ101nと、第1キャパシタ106と、を備える。第1ヒューズ101pは、第1端子には連携する別の直流マイクログリッド10bが接続される母線の正極配線Pが接続され、第2端子には複数のヒューズ102pを介して複数の電力変換器103が接続される前記母線の正極配線Pが接続される。第2ヒューズ101nは、第1端子には前記別の直流マイクログリッド10bが接続される前記母線の負極配線Nが接続され、第2端子には複数のヒューズ102nを介して複数の電力変換器103が接続される前記母線の負極配線Nが接続される。第1キャパシタ106は、前記別の直流マイクログリッド10bが接続される前記母線の正極配線Pに第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッド10bが接続される前記母線の負極配線Nに第2端子が接続され、前記第1ヒューズ101pおよび前記第2ヒューズ101nの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する。
 これにより、直流マイクログリッドシステム1において、第1キャパシタ106に蓄積されている電荷が短絡点に向かって電流として流れた場合、その電流は、前記第1ヒューズ101pおよび前記第2ヒューズ101nを経由して第1キャパシタ106から短絡点へ流れる。第1キャパシタ106は、前記第1ヒューズ101pおよび前記第2ヒューズ101nの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する。そのため、前記第1ヒューズ101pおよび前記第2ヒューズ101nを経由して第1キャパシタ106から短絡点へ電流が流れた場合、第1ヒューズ101pおよび第2ヒューズ101nの少なくとも一方を切断することができる。その結果、直流マイクログリッド10aを別の直流マイクログリッド10bから切断することができる。
 なお、本開示の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
 本開示の実施形態における記憶部や記憶装置(レジスタ、ラッチを含む)のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部や記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
 本開示の実施形態について説明したが、上述の制御回路103j、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
 図15は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。コンピュータ5は、図15に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。例えば、上述の制御回路103j、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
 ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、Flashメモリのような半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
 また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
 本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、開示の範囲を限定しない。これらの実施形態は、開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、種々の省略、種々の置き換え、種々の変更を行ってよい。
<付記>
 本開示の各実施形態に記載の直流マイクログリッド10a、直流マイクログリッドシステム1、制御方法及びプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る直流マイクログリッド(10a)は、
 第1端子には連携する別の直流マイクログリッド(10b)が接続される母線の正極配線(P)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102p)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)が接続される第1ヒューズ(101p)と、
 第1端子には前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102n)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続される第2ヒューズ(101n)と、
 前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の正極配線(P)に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)に第2端子が接続され、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、
 を備える。
 この直流マイクログリッド(10a)は、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、を備える。これにより、直流マイクログリッド(10a)は、直流マイクログリッド(10a、10b)どうしをヒューズ(101p、101n)を介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステムにおいて、そのヒューズ(101p、101n)の定格を大きくしても、直流マイクログリッド(10a)において短絡が発生した場合にそのヒューズ(101p、101n)を切断し易くすることができる。
(2)第2の態様に係る直流マイクログリッド(10a)は、(1)の直流マイクログリッド(10a)であって、
 前記第1キャパシタ(106)の前記第1端子と前記第2端子は、
 前記第2ヒューズ(101n)を介して接続されるものであってもよい。
 これにより、直流マイクログリッド(10a)は、直流マイクログリッドどうし(10aと10b)の接続部における短絡時にヒューズ101nを切断可能となる。
(3)第3の態様に係る直流マイクログリッド(10a)は、(1)または(2)の直流マイクログリッド(10a)であって、
 前記複数の電力変換器(103)のそれぞれは、
 前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)と、前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路(103a)と、
 前記ブリッジ回路(103a)の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタ(103b)と、
 前記第2キャパシタ(103b)が前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタ(103b)から前記母線へ流れる電流を検出する電流センサ(103f)と、
 前記電流センサ(103f)と前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子(103c)と、
 前記電流センサ(103f)が検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサ(103f)が検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子(103c)をオフ状態に制御する制御装置(104)と、
 を備えるものであってもよい。
 これにより、直流マイクログリッド(10a)は、短絡が発生した電力変換器(103)を母線から切り離すことができる。
(4)第4の態様に係る直流マイクログリッド(10a)は、(3)の直流マイクログリッド(10a)であって、
 前記第2キャパシタ(103b)に並列に設けられ、第2スイッチング素子(103d1)を有する第1経路であって、前記第2スイッチング素子(103d1)がオン状態になる場合に通電状態となり、前記第2スイッチング素子(103d1)がオフ状態になる場合に切断状態になる第1経路、
 を備え、
 前記制御装置(104)は、
 前記電力変換器(103)の負荷において回生電力が発生し、前記第1スイッチング素子(103c)をオフ状態に制御し、前記回生電力が発生したことにより流れる電流の経路が前記第2キャパシタ(103b)のみである場合に、前記第2スイッチング素子(103d1)をオン状態に制御するものであってもよい。
 これにより、直流マイクログリッド(10a)は、第2キャパシタ(103b)の両端間の電位差を低減させることが可能となる。
(5)第5の態様に係る直流マイクログリッド(10a)は、(3)または(4)の直流マイクログリッド(10a)であって、
 前記第1スイッチング素子(103c)に並列に設けられ、第3スイッチング素子(103e2)と、前記第3スイッチング素子(103e2)に直列に接続される抵抗(103e1)とを有する第2経路、
 を備え、
 前記制御装置(104)は、
 前記第1キャパシタ(106)の両端間の電位差と、前記第2キャパシタ(103b)の両端間の電位差との比較結果が所定のしきい値の範囲内に入っていると判定した場合、前記第1スイッチング素子(103c)をオフ状態に制御し、前記第3スイッチング素子(103e2)をオン状態に制御するものであってもよい。
 これにより、直流マイクログリッド(10a)は、母線の正極配線(P)と負極配線(N)との間の電位差(つまり、キャパシタ106の両端間の電位差)と、キャパシタ(103b)の両端間の電位差とが異なる場合であっても、その電位差を抵抗(103e1)で吸収することができる。また、直流マイクログリッド(10a)は、第2経路を介して第1キャパシタ(106)を充電することができる。その結果、直流マイクログリッド(10a)は、再起動する場合に適切な電位を設定することができる。
(6)第6の態様に係る直流マイクログリッドシステム(1)は、(1)から(5)のいずれか1つの直流マイクログリッド(10a)と、
 前記直流マイクログリッド(10a)と連携する前記別の直流マイクログリッド(10b)と、
 を備える。
 この直流マイクログリッドシステム(1)は、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、を備える。これにより、直流マイクログリッドシステム(1)は、直流マイクログリッド(10a、10b)どうしをヒューズ(101p、101n)を介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステム(1)において、そのヒューズ(101p、101n)の定格を大きくしても、直流マイクログリッド(10a)において短絡が発生した場合にそのヒューズ(101p、101n)を切断し易くすることができる。
(7)第7の態様に係る制御方法は、
 第1端子には連携する別の直流マイクログリッド(10b)が接続される母線の正極配線(P)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102p)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)が接続される第1ヒューズ(101p)と、
 第1端子には前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102n)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続される第2ヒューズ(101n)と、
 前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の正極配線(P)に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)に第2端子が接続され、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、
 を備え、
 前記複数の電力変換器(103)のそれぞれは、
 前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)と、前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路(103a)と、
 前記ブリッジ回路(103a)の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタ(103b)と、
 前記第2キャパシタ(103b)が前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタ(103b)から前記母線へ流れる電流を検出する電流センサ(103f)と、
 前記電流センサ(103f)と前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子(103c)と、
 を備える直流マイクログリッド(10a)が、
 前記電流センサ(103f)が検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサ(103f)が検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子(103c)をオフ状態に制御する。
 この制御方法は、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、を備える。これにより、制御方法は、直流マイクログリッド(10a、10b)どうしをヒューズ(101p、101n)を介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステム(1)において、そのヒューズ(101p、101n)の定格を大きくしても、直流マイクログリッド(10a)において短絡が発生した場合にそのヒューズ(101p、101n)を切断し易くすることができる。
(8)第8の態様に係るプログラムは、
 第1端子には連携する別の直流マイクログリッド(10b)が接続される母線の正極配線(P)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102p)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)が接続される第1ヒューズ(101p)と、
 第1端子には前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続され、第2端子には複数のヒューズ(102n)を介して複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)が接続される第2ヒューズ(101n)と、
 前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の正極配線(P)に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッド(10b)が接続される前記母線の負極配線(N)に第2端子が接続され、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、
 を備え、
 前記複数の電力変換器(103)のそれぞれは、
 前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の正極配線(P)と、前記複数の電力変換器(103)が接続される前記母線の負極配線(N)とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路(103a)と、
 前記ブリッジ回路(103a)の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタ(103b)と、
 前記第2キャパシタ(103b)が前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタ(103b)から前記母線へ流れる電流を検出する電流センサ(103f)と、
 前記電流センサ(103f)と前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子(103c)と、
 を備える直流マイクログリッド(10a)のコンピュータ(5)に、
 前記電流センサ(103f)が検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサ(103f)が検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子(103c)をオフ状態に制御すること、
 を実行させる。
 このプログラムは、前記第1ヒューズ(101p)および前記第2ヒューズ(101n)の少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタ(106)と、を備える。これにより、プログラムは、直流マイクログリッド(10a、10b)どうしをヒューズ(101p、101n)を介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステム(1)において、そのヒューズ(101p、101n)の定格を大きくしても、直流マイクログリッド(10a)において短絡が発生した場合にそのヒューズ(101p、101n)を切断し易くすることができる。
 本開示に係る直流マイクログリッド、直流マイクログリッドシステム、制御方法、およびプログラムによれば、直流マイクログリッドどうしをヒューズを介して接続することにより連携する直流マイクログリッドシステムにおいて、そのヒューズの定格を大きくしても、直流マイクログリッドにおいて短絡が発生した場合にそのヒューズを切断し易くすることができる。
1・・・直流マイクログリッドシステム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10a、10b・・・直流マイクログリッド
20a、20b・・・負荷
101p、101n、102p、102n・・・ヒューズ
103・・・電力変換器
103a・・・ブリッジ回路
103b、103d3、106・・・キャパシタ
103c、103d1、103e2・・・スイッチング素子
103d・・・エネルギー吸収回路
103d2、103e1・・・抵抗
103e・・・充電回路
103f・・・電流センサ
103g、107・・・電圧センサ
104・・・制御装置
105・・・初期充電シーケンス

Claims (8)

  1.  第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、
     第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、
     前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、
     を備える直流マイクログリッド。
  2.  前記第1キャパシタの前記第1端子と前記第2端子は、
     前記第2ヒューズを介して接続される、
     請求項1に記載の直流マイクログリッド。
  3.  前記複数の電力変換器のそれぞれは、
     前記複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線と、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路と、
     前記ブリッジ回路の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタと、
     前記第2キャパシタが前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタから前記母線へ流れる電流を検出する電流センサと、
     前記電流センサと前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子と、
     前記電流センサが検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサが検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御する制御装置と、
     を備える請求項1または請求項2に記載の直流マイクログリッド。
  4.  前記第2キャパシタに並列に設けられ、第2スイッチング素子を有する第1経路であって、前記第2スイッチング素子がオン状態になる場合に通電状態となり、前記第2スイッチング素子がオフ状態になる場合に切断状態になる第1経路、
     を備え、
     前記制御装置は、
     前記電力変換器の負荷において回生電力が発生し、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御し、前記回生電力が発生したことにより流れる電流の経路が前記第2キャパシタのみである場合に、前記第2スイッチング素子をオン状態に制御する、
     請求項3に記載の直流マイクログリッド。
  5.  前記第1スイッチング素子に並列に設けられ、第3スイッチング素子と、前記第3スイッチング素子に直列に接続される抵抗とを有する第2経路、
     を備え、
     前記制御装置は、
     前記第1キャパシタの両端間の電位差と、前記第2キャパシタの両端間の電位差との比較結果が所定のしきい値の範囲内に入っていると判定した場合、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御し、前記第3スイッチング素子をオン状態に制御する、
     請求項3または請求項4に記載の直流マイクログリッド。
  6.  請求項1から請求項5の何れか一項に記載の直流マイクログリッドと、
     前記直流マイクログリッドと連携する前記別の直流マイクログリッドと、
     を備える直流マイクログリッドシステム。
  7.  第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、
     第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、
     前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、
     を備え、
     前記複数の電力変換器のそれぞれは、
     前記複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線と、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路と、
     前記ブリッジ回路の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタと、
     前記第2キャパシタが前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタから前記母線へ流れる電流を検出する電流センサと、
     前記電流センサと前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子と、
     を備える直流マイクログリッドが、
     前記電流センサが検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサが検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御する、
     制御方法。
  8.  第1端子には連携する別の直流マイクログリッドが接続される母線の正極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線が接続される第1ヒューズと、
     第1端子には前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線が接続され、第2端子には複数のヒューズを介して複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線が接続される第2ヒューズと、
     前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の正極配線に第1端子が接続され、前記別の直流マイクログリッドが接続される前記母線の負極配線に第2端子が接続され、前記第1ヒューズおよび前記第2ヒューズの少なくとも一方を切断可能なキャパシタンスを有する第1キャパシタと、
     を備え、
     前記複数の電力変換器のそれぞれは、
     前記複数の電力変換器が接続される前記母線の正極配線と、前記複数の電力変換器が接続される前記母線の負極配線とにより供給される直流電力から交流電力を生成するブリッジ回路と、
     前記ブリッジ回路の入力端子に並列に設けられ、前記直流電力を平滑する第2キャパシタと、
     前記第2キャパシタが前記母線に向かって蓄えている電荷を放電する場合に、前記第2キャパシタから前記母線へ流れる電流を検出する電流センサと、
     前記電流センサと前記母線との間に設けられる第1スイッチング素子と、
     を備える直流マイクログリッドのコンピュータに、
     前記電流センサが検出した電流が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、前記電流センサが検出した電流が前記所定のしきい値を超えていると判定した場合に、前記第1スイッチング素子をオフ状態に制御すること、
     を実行させるプログラム。
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