JPWO2017195325A1 - 配送状況検知装置、配送状況検知システム、及び無人機 - Google Patents

配送状況検知装置、配送状況検知システム、及び無人機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017195325A1
JPWO2017195325A1 JP2018516291A JP2018516291A JPWO2017195325A1 JP WO2017195325 A1 JPWO2017195325 A1 JP WO2017195325A1 JP 2018516291 A JP2018516291 A JP 2018516291A JP 2018516291 A JP2018516291 A JP 2018516291A JP WO2017195325 A1 JPWO2017195325 A1 JP WO2017195325A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
portable object
delivery status
drone
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018516291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6666436B2 (ja
Inventor
和雄 市原
和雄 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prodrone Co Ltd
Original Assignee
Prodrone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prodrone Co Ltd filed Critical Prodrone Co Ltd
Publication of JPWO2017195325A1 publication Critical patent/JPWO2017195325A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6666436B2 publication Critical patent/JP6666436B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G61/00Use of pick-up or transfer devices or of manipulators for stacking or de-stacking articles not otherwise provided for

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

配送状況検知装置は、通信部と、可搬物の状態及び可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備える。データ処理部は、記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、変化量算出部により算出される変化量を示すデータを通信部を介して外部機器に送信する送信部と、を備える。

Description

本開示は、無人機による可搬物の配送においてその配送状況を検知する配送状況検知装置に関する。
いわゆるマルチコプターなどの無人航空機、或いは無人で走行する無人車両等を用いて可搬物を所望の場所に配送するシステムが研究されている。かかる配送システムにおいては、可搬物を損傷、破損等させることなく安全に配送することが重要な課題の一つである。なお、無人機による配送に限らず、荷物の輸送の分野においては荷物の損傷、破損等が発生した場合の責任の所在が問題となり得る。
特許文献1には、可搬物の輸送中の環境を検知し、検知した環境に関するデータを記録する輸送状況検知装置が開示されている。
具体的には、特許文献1には、荷物Xの輸送中に加わる衝撃を検知する加速度センサからなる計測する計測部1と、計測部1の計測データから荷物Xに加わる衝撃の大きさを求めるデータ処理部2と、データ処理部2が求めた衝撃の大きさのデータを刻々記録するリムーバブルメモリからなるデータ記録部3と、現時点での衝撃の最大値をバー表示する表示部4と、動作電源としての電池6と、起動スイッチSWと、を実装する輸送状況検知装置Aが記載されている(特許文献1の要約書等)。
特許文献2には、センサにて荷物の輸送環境を測定し、測定情報をホスト装置に送信する荷物管理システムが開示されている(請求項1等)。この荷物管理システムでは、予め記憶する輸送条件と測定した輸送環境とを比較して輸送環境が輸送条件に違反すると判断されるとその旨がホスト装置に通知されるように構成されている(請求項3等)。
特開2006−248728号公報 特開2011−184150号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、人が荷物を輸送する状況下での適用が前提とされている。特許文献1には、人が荷物を輸送することを前提として表示部分を有するなど、荷物の環境を検出する技術については開示されているものの、無人機により可搬物を配送する状況は想定されていない。具体的には、無人での配送であることを前提としたデータ検知及びデータ処理の技術については開示されていない。
特許文献2の技術は、輸送環境を測定して記録する点においては特許文献1の技術と変わるところではない。一方、特許文献2では、予め記憶する輸送条件と測定した輸送環境とを比較することが行われている。しかしながら、予め記憶する輸送条件がそもそも適切でなければ、輸送環境の悪化を適切に検出することができなくなってしまう。
無人機による配送において、簡易である一方より高精度で配送状況の良否を判断することに資する配送状況検知装置、配送状況検知方法が望まれる。
本開示の一側面は、可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、外部機器と通信するための通信部と、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備える。
前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、前記変化量算出部により算出される前記変化量を示すデータを前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える。
かかる配送状況検知装置は、可搬物に関する状態の変化(換言すれば、可搬物の配送状況又は配送状況の変化)の度合いを算出して、その変化の度合いの情報を外部機器に送信する。
これによれば、例えば外部機器では、可搬物に関する状態の変化に基づいてその可搬物の配送状況に関する良否(例えば、配送状況の異常など)を判断できるようになる。例えば、状態の変化が急峻であるような場合に変化が急峻であることに基づき配送状況に関する良否を判断できる。これによれば、配送状況の良否の判断をより高精度に行うことができる。
本開示では、前記状態検出部は、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、高度センサ、温度センサ、及び湿度センサのうちの少なくとも1つを含んでも良い。より具体的には、加速度センサ及び/又は角速度センサを必須のセンサとして備え、その他のセンサは任意で備えても良い。
加速度センサによれば、可搬物における加速度を検出することができる。加速度が大きいほどより大きな負荷が可搬物に作用することとなるため、検出した加速度に基づき、可搬物に作用した負荷又は衝撃を算出することができる。これにより、可搬物の配送状況の良否を判断することができるようになる。
角速度センサによれば、可搬物の角速度を検出することができる。角速度とは、単位時間あたりの回転角度である。角速度センサによれば、可搬物の姿勢の変化を検出することができる。可搬物の角速度が大きいほどより大きな負荷が可搬物に作用することとなるため、検出した角速度(姿勢の変化)に基づき、可搬物に作用した負荷又は衝撃を算出することができる。これにより、可搬物の配送状況の良否を判断することができるようになる。
圧力センサによれば、可搬物に作用した外力(圧力)を検出することができる。そして、本開示では可搬物に作用した外力(圧力)の変化量(変化の度合い)を算出する。ここで、変化量(変化の度合い)とは、単位時間あたりの変化量である。以降も同様の趣旨とする。外力(圧力)の単位時間あたりの変化量に応じて(変化の急峻さに応じて)、負荷又は衝撃が可搬物に作用し、変化が急峻であるほど、可搬物における負荷は大きくなると言える。このため、外力(圧力)の変化量に基づいて配送状況の良否を判断できるようになる。
高度センサによれば、可搬物の高度を検出することができる。そして、本開示では可搬物の高度の変化量(変化の度合い)を算出する。高度の単位時間あたりの変化量に応じて(変化の急峻さに応じて)、負荷又は衝撃が可搬物に作用し、変化が急峻であるほど、可搬物における負荷は大きくなると言える。このため、高度の変化量に基づいて配送状況の良否を判断できるようになる。
温度センサによれば、可搬物の温度(又は可搬物の周囲環境の温度)を検出することができる。そして、本開示では可搬物の温度(又は可搬物の周囲環境の温度)の変化量(変化の度合い)を算出する。温度の単位時間あたりの変化量に応じて(変化の急峻さに応じて)、負荷が可搬物に作用し、変化が急峻であるほど、可搬物における負荷は大きくなると言える。このため、温度の変化量に基づいて配送状況の良否を判断できるようになる。
湿度センサによれば、可搬物の周囲環境の湿度を検出することができる。そして、本開示では可搬物の周囲環境の湿度の変化量(変化の度合い)を算出する。湿度の単位時間あたりの変化量に応じて(変化の急峻さに応じて)、負荷が可搬物に作用し、変化が急峻であるほど、可搬物における負荷は大きくなると言える。例えば高湿度である状態はもとより、湿度の急激な変化は可搬物にとって好ましくない。湿度の変化量に基づいて配送状況の良否を判断できるようになる。
本開示の一側面は、可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、外部機器と通信するための通信部と、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されるデータを順次、前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える。
この配送状況検知装置によれば、記憶部に記憶されるデータ(つまり、状態検出部の検出結果のデータ)が、順次、通信部を介して外部機器に送信される。即ち、可搬物の状態に関するデータ(換言すれば、可搬物の配送状況に関するデータ)がリアルタイムで外部機器に送信される。これにより、外部機器では、リアルタイムで可搬物の状態に関するデータを取得することができ、可搬物の配送状況の良否をリアルタイムで判断できるようになる。なお、何らかの原因で通信ができない状況が発生した場合、その通信できなかった状況中の検出結果のデータについては、その後通信が可能となったタイミングで送信されるようにすれば良いことは言うまでもない。通信が復旧しない場合には、事後的に、記憶部からデータを読み出して取得することができる。
本開示の一側面は、無人機にて配送される可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、外部機器と通信するための通信部と、前記無人機に設けられ、前記無人機の状態及び前記無人機の周囲環境の少なくとも一方を検出する第1の状態検出部と、前記可搬物に設けられ、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する第2の状態検出部と、前記第1の状態検出部の検出結果のデータ、及び前記第2の状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備える。
前記データ処理部は、前記第1の状態検出部の検出結果のデータが表す、前記無人機に関する状態と、前記第2の状態検出部の検出結果のデータが表す、前記可搬物に関する状態と、に基づき、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断する異常判断部と、前記異常判断部により判断された異常を表す情報を前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
この配送状況検知装置によれば、無人機に関する状態と可搬物に関する状態とに基づき可搬物の状態の異常の種類を判断することで、可搬物の配送状況の良否をより適切に判断できるようになる。具体的には、可搬物は無人機により運ばれるため、無人機の挙動は可搬物の配送状況に影響し得る。よって、無人機に関する状態も考慮することで、可搬物の状態(配送状況)をより適切に判断し得る。
また、その配送状況検知装置では、前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部を備えても良い。そして、前記異常判断部は、前記変化量算出部により算出される、前記無人機に関する状態の変化と、前記可搬物に関する状態の変化と、を比較し、比較結果に基づき、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断しても良い。
無人機に関する状態の変化と可搬物に関する状態の変化とを比較することで、例えば、可搬物に関する状態の変化が、無人機の状態の変化に起因した変化である(例えば無人機の挙動の変化に追随した変化であること)か、或いは可搬物に直接的に作用した負荷等に起因した変化であるか、を推定することが可能となる。
また、本開示では、前記第2の状態検出部は、前記可搬物の状態に基づき前記可搬物の前記無人機への搭載及び前記可搬物の前記無人機からのリリースを検出する搭載検出部を備えても良い。
そして、前記第1の状態検出部は、撮像装置を備えても良く、加えて、前記搭載検出部の検出結果に基づき、前記可搬物が前記無人機へ搭載されたことが検出され、及び前記可搬物が前記無人機からリリースされたことが検出されると、それぞれのタイミングにて、前記撮像装置にて前記可搬物を撮像しても良い。
これによれば、可搬物が無人機に搭載される際(ここで、搭載とは、可搬物が無人機本体に搭載されることの他、無人機に設けられる機構であって可搬物を保持或いは吊り下げ等するための機構に可搬物が取り付けられることも含む)、及び可搬物が無人機からリリースされる際(ここで、リリースとは、無人機本体に搭載されていた可搬物がその無人機本体から降載されることの他、上記の機構等から可搬物が取り外されることも含む)、において、可搬物が撮像される。これによれば、例えば、配送前(搭載時)の可搬物の外観と配送完了後(降載時)の可搬物の外観とに基づきその可搬物の配送状況の良否を判断できるようになる。
本開示の配送状況検知装置では、前記第1の状態検出部は、第1の加速度センサを含み、前記第2の状態検出部は、第2の加速度センサを含んでも良い。
そして、前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づき、前記第1の加速度センサにより検出された、所定の値以上の大きさの第1の加速度と、前記第1の加速度が検出された期間を表す時間との積である第1の積と、前記第2の加速度センサにより検出された、所定の値以上の大きさの第2の加速度と、前記第2の加速度が検出された期間を表す時間との積である第2の積と、を比較し、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断しても良い。
これによれば、前述のように、可搬物に関する状態の変化が、無人機の状態の変化に起因した変化である(例えば無人機の挙動の変化に追随した変化であること)か、或いは可搬物に直接的に作用した負荷等に起因した変化であるか、を推定することが可能となる。
具体的には、前記データ処理部は、少なくとも以下(A)〜(C)の異常の種類を判断する。
(A)前記第1の積が前記第2の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因した前記可搬物における異常であって、前記可搬物に負荷又は衝撃が作用した異常。
(B)前記第2の積が前記第1の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因しない異常であって、前記可搬物自体に直接的に負荷又は衝撃が作用した異常。
(C)前記第2の積が算出されるのに対し前記第1の積が算出されない場合:前記可搬物のリリース時における異常であって、前記可搬物の落下、もしくはセンサの故障。
第1の状態検出部の検出結果と第2の状態検出部の検出結果とを比較することで、上記(A)〜(C)の異常の種類を判断でき、このように異常の種類を判断することで、可搬物の配送状況の良否の判断を容易にしかつ精度を向上させることができる。
また、前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づき、前記第1の加速度が検出された第1のタイミングと、前記第2の加速度が検出された第2のタイミングとを比較し、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断しても良い。
このような構成においても、可搬物に関する状態の変化が、無人機の状態の変化に起因した変化である(例えば無人機の挙動の変化に追随した変化であること)か、或いは可搬物に直接的に作用した負荷等に起因した変化であるか、を推定することが可能となる。そして、可搬物の配送状況の良否の判断を容易にしかつ精度を向上させることができる。
また、本開示の配送状況検知装置では、前記記憶部に記憶させるデータを暗号化する暗号化部を備え、前記記憶部は、前記暗号化部により暗号化されたデータを記憶するように構成されても良い。
これによれば、状態検出部による検出結果のデータが不正に改ざんされることなどを回避することができる。このため、状態検出部の検出結果のデータの信頼性を向上させることができ、ひいては配送状況の良否の判断の信頼性を向上させることができる。
なお、暗号化されたデータについては、配送主や配送業者などとは異なる第三者が管理しても良い。この場合、データの信頼性をより向上させることができる。
また、本開示の一側面は、無人で可搬物を配送する無人機と、前記可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって前記可搬物に取り付けられて前記無人機と通信可能に構成される配送状況検知装置と、を備える、配送状況検知システムである。
当該配送状況検知システムにおいて、前記配送状況検知装置は、外部機器と通信するための通信部と、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備える。
前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、前記変化量算出部により算出される前記変化量を示すデータを前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
この配送状況検知システムによれば、上述したような効果を得ることができる。
また、本開示の一側面は、上述の配送状況検知システムに用いられる無人機であっても良い。
無人機による可搬物の配送例を示す図である。 無人機のシステム構成を示す図である。 本実施形態の配送状況検知装置のシステム構成を示す図である。 配送状況検知装置のCPUが実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するデータ処理の流れを示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するデータ処理の流れを示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するデータ処理の流れを示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。 配送状況検知装置のCPUが実行するデータ処理の流れを示すフローチャートである。
40・・・無人機、50・・・可搬物、60・・・ウインチユニット、62・・・ドラム機構、64・・・ワイヤ、66・・・電磁フック、68・・・リリース制御ユニット、100・・・ロータユニット、102・・・モータ、104・・・ロータ、200・・・フライトコントローラ、202・・・受信ユニット、204・・・慣性ユニット、206・・・電子スピードコントローラ、208・・・ジンバル装置、210・・・カメラ、200a・・・カメラ制御ユニット、204a・・・ジャイロセンサ、204b・・・加速度センサ、204c・・・高度センサ、204d・・・温度センサ、204e・・・湿度センサ
以下、本開示の一実施形態について、図面とともに説明する。
[第1実施形態]
ここでは、マルチコプター等の無人航空機にて可搬物を配送する場合について説明する。図1に示す無人機40は、複数のロータユニット100を有するマルチコプターである。無人機40は、自動プログラム又は遠隔操作により無人で航行し、可搬物50を配送する。
無人機40には、ウインチユニット60が設けられている。ウインチユニット60は、可搬物50を吊り下げるためのワイヤ64及び電磁フック66と、ワイヤ64を引き出し及び巻き取るためのドラム機構62とを有する。
ウインチユニット60は、電磁フック66の動作(具体的には、電磁フック66の開動作)を制御するリリース制御ユニット68を備えている。無人機40は、配達ポイントに到達すると、リリース制御ユニット68を制御して、電磁フック66を開放する。これにより、電磁フック66により吊り下げられていた可搬物50がリリースされる。
ロータユニット100は、モータ102と、モータ102の回転軸に取り付けられるロータ104と、を有する。モータ102の回転駆動に伴いロータ104が回転し、揚力が発生する。これにより、無人機40は飛行が可能となる。
図2に無人機40のシステム構成を示す。
無人機40は、フライトコントローラ(以下、FC:Flight Controller)200と、受信ユニット202と、慣性ユニット(以下、IMU:Inertial Measurement Unit)204と、電子スピードコントローラ(以下、ESC:Electronic Speed Controller)206と、前述のモータ102と、を有する。
FC200は、無人機40の飛行制御を司るコントローラであり、図示は省略するが周知のCPU,ROM,RAM等を備える。
また、FC200は、カメラ制御ユニット200aを備える。カメラ制御ユニット200aは、ジンバル装置208及びカメラ210を制御する。カメラ210は、一例ではCCDカメラであり、外部を撮像するために設けられる。ジンバル装置208は、機械式ジャイロ装置であって、カメラ210を保持しそのカメラ210の姿勢を所望の姿勢に維持する。
受信ユニット202は、無人機40を遠隔から制御するための操縦装置(図示省略)から送信される信号を受信する装置である。受信ユニット202には、操縦装置からの信号を受信するためのアンテナが内蔵されている。操縦装置から送信されて受信ユニット202により受信された信号は、FC200に入力される。
IMU204は、ジャイロセンサ204aと、加速度センサ204bと、高度センサ204cと、温度センサ204dと、湿度センサ204eと、を備え、各センサにて取得したデータをFC200に送信する。
ジャイロセンサ204aは、角度の変化量(換言すれば、無人機40の傾きの変化量)を検出するセンサである。ジャイロセンサ204aは、3軸ジャイロであり、ジャイロセンサ204aにより、ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸のそれぞれの方向に対して傾きの変化量が検出される。
加速度センサ204bは、無人機40の加速度を検出するセンサである。加速度センサ204bは、XYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサである。
高度センサ204cは、具体的には気圧を検知し、検知した気圧に基づき高度検出を行う。
温度センサ204dは、周囲の温度(大気温度)を検出するセンサである。
湿度センサ204eは、周囲の湿度を検出するセンサである。
ESC206は、モータ102の回転速度(回転数)を制御するコントローラである。
モータ102は、U相、V相、W相を有する3相ブラシレスDCモータであり、FC200及びESC206による制御により所望の回転数で回転する。
FC200は、ESC206を介して各モータ102の駆動を個別に制御することにより、無人機40の姿勢制御等を行う。無人機40は、各モータ102の回転数が個別に制御されることによって、自在に飛行(移動)が可能となっている。
図1を参照し、配送状況検知装置10は、無人機40によって配送される可搬物50に取り付けられる。可搬物50は、図1に示す一例では無人機40により吊り下げられて配送される。
無人機40としては、可搬物50を吊り下げて配送するタイプの機器だけではなく、可搬物50を密着するように保持するタイプの機器や、可搬物50を収容する収容空間を有しその収容空間に可搬物50を収容して配送するタイプの機器でも良い。
図3に示すように、配送状況検知装置10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、メモリ14と、無線通信部15と、クロック16と、表示部17と、電源部18と、起動スイッチ19と、センサユニット20とを備える。
CPU11は周知の演算処理装置であり、ROM12に記憶されたプログラムに基づき各種処理を実行する。
ROM12は、CPU11が実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリである。
RAM13は、CPU11の演算のデータ等が一時的に記憶される揮発性メモリである。
メモリ14は、CPU11の処理結果等のデータを記憶しておくための不揮発性メモリである。また、メモリ14は、センサユニット20による検出結果のデータも記憶する。配送状況検知装置10には固有のIDが割り当てられており、メモリ14には、センサユニット20による検出結果のデータがその固有のIDと対応付けて記憶される。
無線通信部15は、外部機器と無線通信するためのユニットである。配送状況検知装置10は、例えば、無線通信部15を介して無人機40や図示しないサーバとの間で無線通信を行うことが可能である。
クロック16は、計時のためのユニットである。クロック16により、時刻及び時間(期間)を計時可能である。クロック16は、センサユニット20と同期しており、センサユニット20の検出結果のデータに対し、検出の時刻及び時間のデータが関連付けられる。
表示部17は、一例ではLEDを含み、配送状況検知装置10の動作状態をLEDを介して通知する。具体的には、配送状況検知装置10について、正常状態、エラー状態等の状態を通知する。例えば、表示部17は、正常状態であれば緑色にて点灯し、エラー状態であれば赤色にて点灯しても良い。また、表示部17は点滅しても良い。なお、表示部17の構成は必須ではなく、設けないこととしても良い。また、配送状況検知装置10の動作状態を通知する方法として、表示部17の点灯又は点滅等による通知に代えて、音声にて通知する方法を採用しても良い。
電源部18は、配送状況検知装置10の各ユニットに動作電力を供給するユニットである。
起動スイッチ19は、配送状況検知装置10を起動させるためのスイッチである。起動スイッチ19が所定時間の間押下されると(長押しされると)、配送状況検知装置10が起動する。また、配送状況検知装置10が起動した状態で、起動スイッチ19が所定時間の間押下されると(長押しされると)、配送状況検知装置10は待機状態(スリープ状態)に移行する。
センサユニット20は、後述する各種のセンサを備え、各種のセンサにより、可搬物50の状態、又は可搬物50の周囲環境の状態(状況)を検出する。センサユニット20は、具体的には、加速度センサ21、角速度センサ22、圧力センサ23、高度センサ24、温度センサ25、及び湿度センサ26、を備える。
ここでは、センサユニット20が上記のセンサ21〜26の全てを備えている例について説明するが、センサユニット20としては、センサ21〜26の全てではなく、センサ21〜26のうちの少なくとも何れかを備えている構成を有しても良い。換言すれば、センサユニット20は、センサ21〜26の組み合わせにて構成されても良い。また、より具体的には、センサユニット20は、加速度センサ21及び/又は角速度センサ22を必須のセンサとして備えることが好ましい。この場合、その他のセンサについては任意で備えていれば良い。
加速度センサ21は、加速度を検出するセンサである。配送状況検知装置10が可搬物50に取り付けられた状態では、加速度センサ21によりその可搬物50における加速度が検出される。加速度センサ21は、XYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサであっても良い。
角速度センサ22は、いわゆるジャイロセンサであり、角度の変化量を検出するセンサである。配送状況検知装置10が可搬物50に取り付けられた状態では、角速度センサ22によりその可搬物50の角度の変化量(傾きの変化量)が検出される。角速度センサ22は、ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸のそれぞれの方向に対して傾きの変化量を検出する3軸ジャイロであっても良い。
圧力センサ23は、素子に作用した圧力の大きさを検出するセンサである。圧力センサ23は、好ましくは、可搬物50において複数個所に設けられる。例えば、可搬物50が直方体の箱などである場合、その箱の隅(一例では8箇所)にそれぞれ設けられても良い。
高度センサ24は、具体的には気圧を検知し、検知した気圧に基づき高度検出を行う。
温度センサ25は、周囲の温度を検出するセンサである。
湿度センサ26は、周囲の湿度を検出するセンサである。
図4は、配送状況検知装置10のCPU11が実行するメイン処理の流れを表すフローチャートである。該メイン処理は、起動スイッチ19が操作(押下)されて配送状況検知装置10が起動すると実行される。
CPU11は、まず、S100にて、初期化を実行する。具体的には、各部の動作確認、異常の有無確認、センサユニット20との同期処理、外部機器との通信の確立処理、などの処理を行う。
次に、S110に移行し、初期化が正常に完了したか否かを判定する。
初期化が完了していないと判定すると(S110:NO)、S170に移行し、継続して初期化を行うか否かを判定する。ここでは、S100の処理の実行回数(反復回数)、S100の処理に要した時間、などに基づき、初期化できない異常が生じていると判断できるような場合には初期化処理を継続しないと判定し(S170:NO)、S180に移行してエラー表示を行う。具体的には、表示部17を赤色にて点灯(又は点滅)させて、初期化が失敗した旨の通知を行う。
一方、S170にて初期化を継続すると判定すると(S170:YES)、S100の処理に戻る。即ち、再度初期化処理を実行する。
S110にて初期化が完了したと判定すると(S110:YES)、S120に移行し、正常表示を行う。具体的には、表示部17を緑色にて点灯(又は点滅)させて、初期化が正常に終了した旨の通知を行う。
次に、S130に移行し、センサユニット20から、検出結果のデータ(以下、センサデータとも称する)を取得する。具体的には、各センサ21〜26のセンサデータを取得する。
次に、S140に移行し、S130にて取得したセンサデータに基づくデータ処理を行う。データ処理の詳細については後述する。
次に、S150に移行し、起動スイッチ19が押下されて配送状況検知装置10の動作がオフされたか否かを判定する。起動スイッチ19が押下されていない(オフされていない)と判定すると(S150:NO)、S130,S140の処理を継続して実行する。一方、起動スイッチ19が押下された(オフされた)と判定すると(S150:YES)、S160に移行し、スリープ処理を実行する。スリープ処理は、配送状況検知装置10の主動作を停止させて配送状況検知装置10の状態をスリープ状態に移行させる処理である。
次に、S140のデータ処理について説明する。
図5は、S140のデータ処理の一例を示すフローチャートである。
図5の処理では、まず、S200において、図4のS130の処理で取得したセンサデータをメモリ14に記憶させる処理を行う。この記憶処理では、センサユニット20から得られるセンサデータを順次メモリ14に記憶させる。具体的には、センサユニット20から得られるセンサデータを時系列でメモリ14に記憶させる。
センサユニット20とクロック16とは同期しており、センサデータには、検出時刻及び/又は検出時間のデータが関連付けられる。具体的には、センサデータには、センサによる検出時刻を示す時刻データ及び/又はセンサによる検出の時間(期間)を示す時間データが付随している。
また、CPU11は、センサデータをメモリ14に記憶させる際にそのセンサデータを暗号化して記憶させる。つまり、CPU1は、センサデータを暗号化する暗号化処理を実行する。暗号化処理については、周知の処理を適用することができる。
次に、S210に移行し、メモリ14に時系列で記憶したセンサデータを無線通信部15を介して外部機器に送信する。外部機器としては、図示は省略するがネットワークに接続されたサーバである。外部機器への送信はリアルタイムで行われる。つまり、メモリ14に記憶されるとともに、外部機器への送信も合わせて実行される。なお、何らかの原因で通信ができない状況が発生した場合、その通信できなかった状況中に検出されたセンサデータについては、その後通信が可能となったタイミングで送信される。通信が復旧しない場合には、事後的に、メモリ14からセンサデータを読み出して取得することができる。
次に、S220に移行し、メモリ14に時系列で記憶したセンサデータに基づき、各センサ21〜26により検出されるデータ(物理量)のそれぞれについて、単位時間あたりの変化量(図5ではΔDと記載)を算出する。
次に、S230に移行し、S220にて算出した単位時間あたりの変化量のデータΔDをメモリ14に記憶させる。
その後、S240に移行し、S220にて算出してS230にてメモリ14に記憶した変化量のデータΔDを、無線通信部15を介して外部機器に送信する。外部機器への送信はリアルタイムで行われる。つまり、メモリ14に記憶されるとともに、外部機器への送信も合わせて実行される。そしてその後、当該処理を終了する。この図5の処理は、図4のS150にて起動スイッチ19が押下されて配送状況検知装置10の動作がオフされたと判定されない限り継続して実行されることとなる。
次に、図6の処理について説明する。図6は、S140のデータ処理の一例として実行される処理を示すフローチャートである。図6の処理は、配送状況検知装置10のCPU11にて、図5の処理と並行して実行され得る。図6Bの処理は、無人機40にて実行される処理を示すフローチャートである。
図6の処理では、まず、S300にて、図4のS130にて取得したセンサデータに基づき、可搬物50の高度hが所定の高度hより大きいか否かを判定する。この判定の処理は、高度センサ24のセンサデータに基づき行われる。
S300の処理の趣旨は、可搬物50の高度hが変化して、所定の高度hより大きくなったか否か(可搬物50が高度h1より高い位置に移動したか否か)を判定する趣旨である。さらに、可搬物50の高度hが高度h1より大きくなったことに基づき、可搬物50の配送が開始されたことを判断する趣旨である。
可搬物50の高度hが所定の高度hより大きくないと判定すると(S300:NO)、一旦当該処理を終了する。図6の処理は、図5の処理と同様、図4のS150にて起動スイッチ19が押下されて配送状況検知装置10の動作がオフされたと判定されない限り継続して実行され、S300:NOの場合、その後再びS300の処理が開始されることとなる。
可搬物50の高度hが所定の高度hより大きいと判定すると(S300:YES)、可搬物50の配送が開始されたと判断してS310に移行し、無線通信部15を介して撮像指令を無人機40に送信する。この撮像指令は、無人機40に搭載されるカメラ210による撮像を無人機40に指示する指令である。より具体的には、カメラ210により可搬物50を撮像させる指令である。
無人機40は、配送状況検知装置10より撮像指令を受信すると、カメラ210にて可搬物50の全体(外観)を無人機40側から撮像する。無人機40は、カメラ210による撮像を完了すると、撮像を完了した旨の応答を配送状況検知装置10に返信する。
無人機40にて実行される処理についてより具体的に説明する。
無人機40は、まず、配送状況検知装置10との無線通信が可能か否かを判定する。ここで、配送状況検知装置10は、前述のように、起動するとS100の初期化処理において通信の確立処理を行う。この際、配送状況検知装置10は、所定のペアリング信号を送信し、無人機40は、そのペアリング信号を受信すると、認証を行って認証が正常完了したならば、配送状況検知装置10との無線通信を確立させる。
また、無人機40は、配送状況検知装置10から送信される前述の撮像指令を受信したか否かを判定する。換言すれば、撮像指令の受信の有無を監視する。さらに具体的には、撮像指令を受信したか否かを定期的に判断し、受信していないと判断したならば、継続して、定期的に判断を行う。
一方、撮像指令を受信したと判断すると、撮像処理を行う。具体的には、ジンバル装置208及びカメラ210(図2参照)の動作を制御し、カメラ210にて、無人機40に吊り下げられている可搬物50(図1参照)を撮像する。
そして、撮像を完了すると、撮像を完了した旨の応答を配送状況検知装置10に返信する。
図6の処理に戻り、配送状況検知装置10は、S310に続くS320の処理にて、無人機40から送信されてくる完了応答(撮像を完了した旨の応答)を受信したか否かを判定し、受信していないと判定すると(S320:NO)、S310に戻り改めて撮像指令を無人機40に送信する。
一方、配送状況検知装置10は、完了応答を受信したと判定すると(S320:YES)、S330に移行する。
S330では、図4のS130にて取得したセンサデータに基づき、可搬物50の高度hが所定の高度h以下か否かを判定する。具体的には、可搬物50の高度hが変化して、所定の高度h以下となったか否かを判定する。この趣旨は、可搬物50が所定の高度hから高度h以下となるまで移動したか否かを判定する趣旨であり、可搬物50の高度hが高度h以下まで変化したことに基づき、可搬物50の配送が終了段階にあると判断する趣旨である。
可搬物50の高度hが所定の高度h以下でないと判定すると(S330:NO)、配送中であると判断して、継続して可搬物50の高度hを監視する(S330の処理を継続して実行する)。
可搬物50の高度hが所定の高度h以下であると判定すると(S330:YES)、可搬物50の配送が終了段階にあると判断してS340に移行し、無線通信部15を介して撮像指令を無人機40に送信する。
無人機40の動作(処理)については、前述した場合と同様である。
配送状況検知装置10は、S340に続くS350の処理にて、無人機40から送信されてくる完了応答(撮像を完了した旨の応答)を受信したか否かを判定し、受信していないと判定すると(S350:NO)、S340に戻り改めて撮像指令を無人機40に送信する。
一方、配送状況検知装置10は、完了応答を受信したと判定すると(S350:YES)、次にS360に移行し、撮像データの送信指令を無人機40に送信する。
無人機40は、撮像データの送信指令を配送状況検知装置10より受信すると、撮像データを外部機器(サーバ)に送信する。配送状況検知装置10は、送信指令の送信後、当該処理を終了する。
無人機40の処理についてより具体的に説明する。
無人機40は、配送状況検知装置10より送信指令を受信したか否かを定期的に判断する(即ち、受信の有無を監視する)。送信指令を受信していないと判断すると、継続して、送信指令の受信の有無を定期的に判断する。一方、送信指令を受信したと判断すると、撮像データを、外部機器(サーバ)に送信する。
次に、図7の処理について説明する。図7は、S140のデータ処理の一例として実行される処理を示すフローチャートである。図7の処理は、図5、図6の処理と並行して実行され得る。
図7の処理では、まず、S400において、加速度センサ21により検出される加速度αが所定の閾値αより大きいか否かを判定する。
加速度αが閾値αより大きくないと判定すると(S400:NO)、一旦当該処理を終了する。図7の処理は、図5、図6の処理と同様、図4のS150にて起動スイッチ19が押下されて配送状況検知装置10の動作がオフされたと判定されない限り継続して実行され、S400:NOの場合、その後再びS400の処理が開始されることとなる。
加速度αが閾値αより大きいと判定すると(S400:YES)、S410に移行し、クロック16を用いて計時を開始する。具体的には、加速度αが閾値αより大きくなった時刻(タイミング)を検出するとともに、加速度αが閾値αより大きい状態である時間(期間)を検出する。
次に、S420に移行し、加速度αが閾値α以下か否か(加速度αが閾値α以下に低下したか否か)を判定する。加速度αが閾値α以下でないと判定すると(S420:NO)、加速度αを継続して監視する。
加速度αが閾値α以下であると判定すると(S420:YES)、S430に移行し、計時を終了する。計時の終了に際し、加速度αが閾値α以下となった時刻(タイミング)が検出される。また、S410で計時を開始してからS430計時を終了するまでの時間(期間)が検出される。これにより、加速度αが閾値αより大きい状態であった期間Tが検出される。
次に、S440に移行し、加速度αと期間Tとの積を算出する。
次に、S450に移行し、加速度αと期間Tとの積が所定の許容値Xより大きいか否かを判定する。この趣旨は、加速度αと期間Tとの積を、可搬物50に作用する負荷(衝撃)の大きさとして、可搬物50に作用する負荷(衝撃)が所定の許容値Xより大きいか否かを判定する趣旨である。
加速度αと期間Tとの積が所定の許容値X以下であると判定すると(S450:NO)、S460に移行し、加速度αと期間Tとの積のデータをメモリ14に記憶させる。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S450にて加速度αと期間Tとの積が所定の許容値Xより大きいと判定すると(S450:YES)、可搬物50に作用した負荷(衝撃)が所定の許容値Xより大きいと判断してS470に移行し、配送状況に異常が生じた旨を外部機器(サーバ)に通知する。その後、当該処理を終了する。ところで、この通知の際、通知の処理に加えて、配送状況検知装置10から無人機40に信号を送信し、無人機40におけるカメラ210にて周囲を撮像させるようにしても良い。
図7の処理では、加速度センサ21により検出される加速度αに基づき配送状況の異常を判定する例について説明したが、各センサ22〜26についても基本的には同様の処理を適用し得る。以下、具体的に説明する。
・角速度センサ22
角速度センサ22により検出される角速度が所定の閾値より大きいか否かを判定し、所定の閾値より大きい場合、計時を開始する。その後、角速度が前記閾値以下になったか否かを判定し、閾値以下の場合、計時を終了する。これにより、可搬物50の角速度が前記閾値より大きい状態であった期間を算出し、さらに、角速度と算出した期間との積を算出する。その積が予め規定された許容値より大きい場合、配送状況の異常と判定される。
・圧力センサ23
圧力センサ23により検出される圧力が所定の閾値より大きいか否かを判定し、所定の閾値より大きい場合、計時を開始する。その後、圧力が前記閾値以下になったか否かを判定し、閾値以下の場合、計時を終了する。これにより、可搬物50に作用する圧力が前記閾値より大きい状態であった期間を算出し、さらに、圧力と算出した期間との積を算出する。その積が予め規定された許容値より大きい場合、配送状況の異常と判定される。
・高度センサ24
無人機40が飛行可能な高度範囲内においては、可搬物50に作用する負荷は高度によっては大きくは変わらないため、高度センサ24に関する限り、図7のフローチャートの処理の適用外としても良い。
・温度センサ25
温度センサ25により検出される温度が所定の閾値より大きいか否かを判定し、所定の閾値より大きい場合、計時を開始する。その後、温度が前記閾値以下になったか否かを判定し、閾値以下の場合、計時を終了する。これにより、可搬物50の温度又は可搬物50の周囲の温度が前記閾値より高い状態であった期間を算出し、さらに、温度と算出した期間との積を算出する。その積が予め規定された許容値より大きい場合、配送状況の異常と判定される。
・湿度センサ26
湿度センサ26により検出される湿度が所定の閾値より大きいか否かを判定し、所定の閾値より大きい場合、計時を開始する。その後、湿度が前記閾値以下になったか否かを判定し、閾値以下の場合、計時を終了する。これにより、可搬物50の周囲の湿度が前記閾値より高い状態であった期間を算出し、さらに、湿度と算出した期間との積を算出する。その積が予め規定された許容値より大きい場合、配送状況の異常と判定される。
本第1実施形態において、図5の処理によれば、センサデータの変化量ΔDが算出されて、記憶及び送信(外部機器へ送信)される。これによれば、外部機器において、センサデータの変化量に基づき配送状況を判定することができる。例えば、変化量の急峻な増加を捉えて配送状況の異常を判定することが可能となり、配送状況をより精密に把握し、その状況の良否を判断することが可能となる。
また、図6の処理によれば、配送の前後において(配送開始時と配送終了後とにおいて)、可搬物50の外観の変化のデータを得ることができる。この場合、オペレータが外観の画像を目視して、或いはコンピュータにより外観の画像について画像処理を行って、可搬物50の異常(可搬物50の配送状況の異常)を判定することができる。例えば、可搬物50に何らかが原因でへこみ等が生じていれば簡易かつ確実に見つけることができ、見出されたへこみ等に基づき、配送状況の良否を判断することが可能となる。
また、図7の処理によれば、可搬物50に作用した負荷(閾値より大きい負荷)とその作用した時間との積を算出することで、その積の大小に基づき配送状況の良否のレベルを判断することができるようになる。具体的には、配送状況の異常/正常を判断できることはもちろんであるが、異常の場合にその異常の度合いがどの程度であるのか、を判断することができるようになる。例えば、積の値が大きいほど、異常の度合いは大きいと判断することができる。一方、積の値が小さいほど、異常の度合いは小さいと判断することができる。このように、異常の度合いを判断することができ、判断の精度を高めることができる。
また、本第1実施形態では、センサデータを暗号化してメモリ14に記憶させるようになっている。このため、センサデータの不正な改ざんを抑制することができる。センサデータが外部機器(サーバ)に送信される場合においても暗号化されたセンサデータが送信されるため、セキュリティを確保することができる。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態のデータ処理の流れを表すフローチャートである。図8の処理は、第1実施形態の図5の処理に対応するが、以下の点で異なっている。具体的には、図5の処理では、検出したセンサデータ、及びセンサデータに基いて算出した物理量の変化量のデータを外部機器(サーバ)に送信した。
一方、図8の処理では、検出したセンサデータが表す物理量が閾値(許容値)より大きいか否かを判定し、大きい場合に外部機器(サーバ)にデータ送信を行う。また、物理量の変化量について、変化量が閾値(許容値)より大きいか否かを判定し、大きい場合に外部機器(サーバ)にデータ送信を行う。
図8の処理では、まず、S200にてセンサデータの記憶処理を行う。なお、この処理は図5のS200の処理と同一である。
次に、S510に移行し、各センサ21〜26から得られるセンサデータのそれぞれについて、センサデータが示す物理量の値Dが所定の閾値Dよりも大きいか否かを判定する。この趣旨は、可搬物50の配送状況が許容される状況(状態)の範囲内であるか否かを判定する趣旨である。
S510にて、D>Dでない、即ちD≦Dであると判定すると(S510:NO)、可搬物50の配送状況は許容される範囲内であると判断してS220に移行する。
S510にて、D>Dであると判定すると(S510:YES)、配送状況が許容される範囲外であると判断して(換言すれば、配送状況について異常であると判断して)S520に移行し、配送状況が異常である旨を外部機器(サーバ)に通知するとともに、合わせてセンサデータDを外部機器(サーバ)に送信する。この通知の際、通知の処理に加えて、配送状況検知装置10から無人機40に信号を送信し、無人機40におけるカメラ210にて周囲を撮像させるようにしても良い。
S520の次は、S220,S230と順次移行する。S220,S230の処理は図5のS220,S230の処理と同一である。
S230の次はS530に移行し、センサ21〜26から得られるセンサデータのそれぞれについて、センサデータが示す物理量の値Dの変化量ΔDが所定の閾値ΔDよりも大きいか否かを判定する。この趣旨は、可搬物50の配送状況の変化の度合い(単位時間あたりの変化量)が許容範囲内であるか否かを判定する趣旨である。
S530にて、ΔD>ΔDでない、即ちΔD≦ΔDであると判定すると(S530:NO)、可搬物50の配送状況の変化の度合いは許容範囲内であると判断してそのまま当該処理を終了する。
S530にて、ΔD>ΔDであると判定すると(S530:YES)、配送状況の変化の度合いが許容範囲外であると判断してS540に移行し、配送状況が異常である旨を外部機器(サーバ)に通知するとともに、合わせてΔDを外部機器(サーバ)に送信する。そしてその後、当該処理を終了する。この通知の際、通知の処理に加えて、配送状況検知装置10から無人機40に信号を送信し、無人機40におけるカメラ210にて周囲を撮像させるようにしても良い。
本第2実施形態によれば、配送状況が許容範囲外である場合、及び配送状況の変化の度合いが許容範囲外である場合に、異常である旨が外部機器(サーバ)に通知される。外部機器(サーバ)側では、そのような状況(配送状況が異常であると言える状況)の場合のみ配送状況検知装置10から通知を受けることとなる。この場合、外部機器(サーバ)側で異常を判断する場合と比較して外部機器(サーバ)側の処理負荷を抑えることができる。一方、外部機器(サーバ)側では、配送状況に異常が生じた場合にはリアルタイムでその旨の通知を受けることができるため、配送状況を適切に把握し得る。
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態について説明する。
図9は、第1実施形態のメイン処理(図4)に対応する処理の流れを表すフローチャートである。本第3実施形態では、配送状態検知装置10のCPU11は、図4のメイン処理に代えて、図9のメイン処理を実行する。
図9のメイン処理は、第1実施形態の図4のメイン処理と比較して、S600〜S640の処理を実行する点が異なっている。なお、図4のメイン処理における処理と同一の処理については同一の符号を付しており、その同一の処理については詳細説明を省略する。
図9のメイン処理では、S100,S110,S120の処理が順次行われた後、S600の処理が実行される。
S600の処理は、ペアリング処理であり、無人機40との間で無線通信を確立して同期する処理である。
S600の次はS610に移行し、ペアリングが完了したか否かを判定する。ペアリングが完了していないと判定すると(S610:NO)、S640に移行し、ペアリングの処理を再度実行するか否かを判定する。
ペアリングの処理を再度実行すると判定すると(S640:YES)、S600の処理に戻る。一方、ペアリングの処理を実行しないと判定すると(S640:NO)、ペアリングが失敗したと判断してS180に移行し、ペアリングが失敗した旨のエラー表示を行う。
S610でペアリングが完了したと判定すると(S610:YES)、S620に移行し、センサデータを取得する。
ここでは、第1に、センサユニット20の各センサ21〜26それぞれから、センサデータを取得する。第2に、無人機40における各センサ204a〜204eそれぞれからも、センサデータを取得する。具体的には、無線通信部15を介して無人機40と通信を行うことにより、無人機40から、各センサ204a〜204eのセンサデータを受信する。
次に、S630に移行し、S620で取得したセンサデータに基づいて、データ処理を実行する。このデータ処理については後述する。
S630の後はS150,S160へと処理が流れるが、S150,S160の処理は図4のS150,S160の処理と同一である。
図10は、S630のデータ処理の一例を表すフローチャートである。
図10のデータ処理では、まず、S700にて、加速度センサ21のセンサデータに基づき可搬物50の加速度αを取得する。次に、S710にて、無人機40における加速度センサ204aのセンサデータに基づき無人機40の加速度αを取得する。
次にS720に移行し、加速度αと加速度αとに基づくデータ処理を行う。
S720では、加速度αと加速度αとのそれぞれについて、図7に示すデータ処理を実行する。説明は図7の説明と重複するため省略するが、S720において、加速度αと加速度αとのそれぞれについて図7の処理を実行することにより、加速度α及び/又は加速度αが閾値αより大きい状態となった場合において、加速度αと期間Tとの積α・T、及び/又は加速度αと期間Tとの積α・T、がそれぞれ検出される。ここで、期間Tは、加速度αが閾値αより大きい状態であった期間であり、期間Tは、加速度αが閾値αより大きい状態であった期間である。また、期間T、Tの情報には、それぞれ、加速度αが閾値αより大きい状態となったタイミング、加速度αが閾値αより大きい状態となったタイミング、の情報も含まれる。
S720の後はS730に移行し、異常の種類を判定する処理を行う。具体的には、S720の処理にて、加速度αと期間Tとの積、及び加速度αと期間Tとの積が算出された場合に、その2つの積の関係から、メモリ14に記憶された判定テーブルに基づいて異常の種類を判定する。
メモリ14には判定テーブルとして以下のテーブルが記憶される。
Figure 2017195325
S730では、上記の判定テーブルに基づき異常の種類を判定し、次に、判定した種類の異常が発生した旨をS740の処理にてメモリ14に記憶する。
次に、S750に移行し、異常が発生した旨、及び異常の種類を外部機器(サーバ)に送信する(通知する)。この通知の際、通知の処理に加えて、配送状況検知装置10から無人機40に信号を送信し、無人機40におけるカメラ210にて周囲を撮像させるようにしても良い。
第3実施形態の配送状況検知装置10によれば、可搬物50における加速度及びその加速度が作用した時間と、無人機40における加速度及びその加速度が作用した時間と、から、可搬物50に作用した負荷又は衝撃が、無人機40の挙動に起因したものであるか否かを判断することができる。これにより、可搬物50の配送状況の変化について、その原因(無人機40の挙動に起因したものであるか否か)も把握することができるようになり、配送状況をより精密に検知することが可能となる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨の範囲内で種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、無人機40がマルチコプターである例について説明したが、無人機40としては、地上を走行する無人車両等であっても良い。

Claims (13)

  1. 可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、
    外部機器と通信するための通信部と、
    前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備え、
    前記データ処理部は、
    前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、
    前記変化量算出部により算出される前記変化量を示すデータを前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
    配送状況検知装置。
  2. 前記状態検出部は、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、高度センサ、温度センサ、及び湿度センサのうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の配送状況検知装置。
  3. 可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、
    外部機器と通信するための通信部と、
    前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されるデータを順次、前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
    配送状況検知装置。
  4. 無人機にて配送される可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって、
    外部機器と通信するための通信部と、
    前記無人機に設けられ、前記無人機の状態及び前記無人機の周囲環境の少なくとも一方を検出する第1の状態検出部と、
    前記可搬物に設けられ、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する第2の状態検出部と、
    前記第1の状態検出部の検出結果のデータ、及び前記第2の状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備え、
    前記データ処理部は、
    前記第1の状態検出部の検出結果のデータが表す、前記無人機に関する状態と、前記第2の状態検出部の検出結果のデータが表す、前記可搬物に関する状態と、に基づき、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断する異常判断部と、
    前記異常判断部により判断された異常を表す情報を前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
    配送状況検知装置。
  5. 前記データ処理部は、
    前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部を備え、
    前記異常判断部は、
    前記変化量算出部により算出される、前記無人機に関する状態の変化と、前記可搬物に関する状態の変化と、を比較し、比較結果に基づき、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断する、
    請求項4に記載の配送状況検知装置。
  6. 前記第2の状態検出部は、前記可搬物の状態に基づき前記可搬物の前記無人機への搭載及び前記可搬物の前記無人機からのリリースを検出する搭載検出部を備え、
    前記第1の状態検出部は、
    撮像装置を備え、
    前記搭載検出部の検出結果に基づき、前記可搬物が前記無人機へ搭載されたことが検出され、及び前記可搬物が前記無人機からリリースされたことが検出されると、それぞれのタイミングにて、前記撮像装置にて前記可搬物を撮像する、
    請求項5に記載の配送状況検知装置。
  7. 前記第1の状態検出部は、第1の加速度センサを含み、
    前記第2の状態検出部は、第2の加速度センサを含み、
    前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づき、
    前記第1の加速度センサにより検出された、所定の値以上の大きさの第1の加速度と、前記第1の加速度が検出された期間を表す時間との積である第1の積と、
    前記第2の加速度センサにより検出された、所定の値以上の大きさの第2の加速度と、前記第2の加速度が検出された期間を表す時間との積である第2の積と、を比較し、
    前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断する、
    請求項5又は請求項6に記載の配送状況検知装置。
  8. 前記データ処理部は、少なくとも以下(A)〜(C)の異常の種類を判断する、請求項7に記載の配送状況検知装置。
    (A)前記第1の積が前記第2の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因した前記可搬物における異常であって、前記可搬物に負荷又は衝撃が作用した異常。
    (B)前記第2の積が前記第1の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因しない異常であって、前記可搬物自体に直接的に負荷又は衝撃が作用した異常。
    (C)前記第2の積が算出されるのに対し前記第1の積が算出されない場合:前記可搬物のリリース時における異常であって、前記可搬物の落下、もしくはセンサの故障。
  9. 前記データ処理部は、
    前記記憶部に記憶されたデータに基づき、前記第1の加速度が検出された第1のタイミングと、前記第2の加速度が検出された第2のタイミングとを比較し、前記可搬物に関する状態の異常の種類を判断する、
    請求項5又は請求項6に記載の配送状況検知装置。
  10. 前記データ処理部は、少なくとも以下(A)〜(C)の異常の種類を判断する、請求項9に記載の配送状況検知装置。
    (A)前記第1の積が前記第2の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因した前記可搬物における異常であって、前記可搬物に負荷又は衝撃が作用した異常。
    (B)前記第2の積が前記第1の積よりも大きい場合:前記無人機の動作の異常もしくは衝突や接触に起因しない異常であって、前記可搬物自体に直接的に負荷又は衝撃が作用した異常。
    (C)前記第2の積が算出されるのに対し前記第1の積が算出されない場合:前記可搬物のリリース時における異常であって、前記可搬物の落下、もしくはセンサの故障。
  11. 前記記憶部に記憶させるデータを暗号化する暗号化部を備え、
    前記記憶部は、前記暗号化部により暗号化されたデータを記憶する、
    請求項1〜10の何れか1項に記載の配送状況検知装置。
  12. 無人で可搬物を配送する無人機と、
    前記可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって前記可搬物に取り付けられて前記無人機と通信可能に構成される配送状況検知装置と、を備える、配送状況検知システムであって、
    前記配送状況検知装置は、
    外部機器と通信するための通信部と、
    前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備え、
    前記データ処理部は、
    前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、
    前記変化量算出部により算出される前記変化量を示すデータを前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
    配送状況検知システム。
  13. 無人で可搬物を配送する無人機と、前記可搬物の配送状況を検知する配送状況検知装置であって前記可搬物に取り付けられて前記無人機と通信可能に構成される配送状況検知装置と、を備える、配送状況検知システムに用いられる前記無人機であって、
    前記配送状況検知装置は、外部機器と通信するための通信部と、前記可搬物の状態及び前記可搬物の周囲環境の少なくとも一方を検出する状態検出部と、前記状態検出部の検出結果のデータを、検出時刻の情報とともに記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータを処理するデータ処理部と、を備え、前記データ処理部は、前記記憶部に記憶されたデータについて、単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、前記変化量算出部により算出される前記変化量を示すデータを前記通信部を介して前記外部機器に送信する送信部と、を備える、
    無人機。
JP2018516291A 2016-05-12 2016-05-12 配送状況検知装置 Active JP6666436B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/064149 WO2017195325A1 (ja) 2016-05-12 2016-05-12 配送状況検知装置、配送状況検知システム、及び無人機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017195325A1 true JPWO2017195325A1 (ja) 2019-03-28
JP6666436B2 JP6666436B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=60266594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018516291A Active JP6666436B2 (ja) 2016-05-12 2016-05-12 配送状況検知装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6666436B2 (ja)
WO (1) WO2017195325A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020183297A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 D−Plan株式会社 荷下用フック

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019134713A1 (en) * 2018-01-08 2019-07-11 Geosat Aerospace & Technology Inc. Unmanned aerial vehicle launch methods and systems
WO2020031759A1 (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 ソニー株式会社 センサーデータ処理装置、センサーデータ処理方法、センサーデバイスおよび情報処理装置
WO2020115902A1 (ja) 2018-12-07 2020-06-11 楽天株式会社 物品受け渡し場所の決定方法、着陸場所の決定方法、物品受け渡しシステム、及び情報処理装置
CN111522228B (zh) * 2019-02-02 2023-09-22 北京京东乾石科技有限公司 一种飞行器的检测方法及装置
JP6637209B1 (ja) * 2019-05-08 2020-01-29 楽天株式会社 制御方法、物品受け渡しシステム、着陸システム、及び情報処理装置
EP4031433A4 (en) 2019-09-17 2023-10-25 Freightlucid, LLC RAILWAY WAGON SENSOR COMMUNICATION SYSTEM
JP7280174B2 (ja) * 2019-12-17 2023-05-23 楽天グループ株式会社 制御方法、及び物品受け渡しシステム
CN112748671B (zh) * 2020-12-28 2022-04-26 京东科技信息技术有限公司 配送车厢、配送装置、配送物品的状态控制方法及装置
CN116080903A (zh) * 2021-11-04 2023-05-09 北京三快在线科技有限公司 一种配送无人机、配送无人机预警方法及装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004315154A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Shin Sangyo Souzou Kenkyu Kiko 物品管理システム
JP2005263112A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 無人飛行体による運搬方法
JP2011076404A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Casio Computer Co Ltd 集配業務システム
JP2014015295A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Nippon Express Co Ltd 航空貨物輸送状態監視システム
JP2015110481A (ja) * 2015-03-19 2015-06-18 カシオ計算機株式会社 荷物収納装置及びプログラム
JP2015187857A (ja) * 2014-03-12 2015-10-29 株式会社リコー 管理システム、検出装置及び管理方法
US20160068264A1 (en) * 2014-09-08 2016-03-10 Qualcomm Incorporated Methods, Systems and Devices for Delivery Drone Security

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004315154A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Shin Sangyo Souzou Kenkyu Kiko 物品管理システム
JP2005263112A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 無人飛行体による運搬方法
JP2011076404A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Casio Computer Co Ltd 集配業務システム
JP2014015295A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Nippon Express Co Ltd 航空貨物輸送状態監視システム
JP2015187857A (ja) * 2014-03-12 2015-10-29 株式会社リコー 管理システム、検出装置及び管理方法
US20160068264A1 (en) * 2014-09-08 2016-03-10 Qualcomm Incorporated Methods, Systems and Devices for Delivery Drone Security
JP2015110481A (ja) * 2015-03-19 2015-06-18 カシオ計算機株式会社 荷物収納装置及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020183297A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 D−Plan株式会社 荷下用フック

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017195325A1 (ja) 2017-11-16
JP6666436B2 (ja) 2020-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6666436B2 (ja) 配送状況検知装置
US10766636B2 (en) Holding apparatus
KR20160094597A (ko) 실시간 모니터링 기능을 갖는 운송화물 관리 시스템
US8760471B2 (en) Information processing system, information processing method and program for synthesizing and displaying an image
JP6458411B2 (ja) 搬送車システム
JP7199003B2 (ja) 搬送装置、受信機能付き搬送装置、搬送システム、上位システム、搬送装置の制御方法、及びプログラム
US20180132079A1 (en) Automatic goods consumption judgment system and method
JP2012197136A (ja) 物流品質検査システム及びその構成装置
WO2008044569A1 (fr) Appareil et procédé d'enregistrement d'une chute
CN112770084A (zh) 监视系统、监视方法以及存储介质
US9839169B2 (en) Printed board transport apparatus
EP3372977A1 (en) Method and apparatus for abnormality detection
JP5771508B2 (ja) 表示装置、撮像装置、および映像表示システム
JP2007228373A (ja) 冷凍コンテナの遠隔監視システム
JP7421925B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6616492B2 (ja) 配送管理装置、配送管理システム、及び配送管理方法
EP3885259A1 (en) Unmanned aerial vehicle system, control device and control method
JP2021020573A (ja) 無人飛行機の状態確認装置および状態確認方法
JP2006144216A5 (ja)
WO2015151101A1 (en) System and method of robotic printing
US10643460B2 (en) Monitoring method, device and system
KR20140028891A (ko) 차량용 실시간 영상관제 시스템
US10521774B2 (en) Preventive maintenance system and preventive maintenance method
JP2009296202A (ja) 電子機器の位置管理システム
US20240043118A1 (en) Control device, unmanned aerial vehicle, and control method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6666436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250