JP2009296202A - 電子機器の位置管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の位置を正確に把握することができる電子機器の位置管理システムを提供することを課題としている。
【解決手段】電子機器2と、電子機器2に取り付けられる通信装置3と、から成る位置管理システム1であって、通信装置3は、当通信装置3の位置情報を取得する位置取得手段55,81と、取得した位置情報を、電子機器2の位置を管理する電子機器管理装置4に送信する送信手段52,82,88と、を備え、電子機器2は、稼動部27と、通信装置3と近接状態であるか否かを検出する動作状態判定手段74と、通信装置3と近接状態であることを検出した場合に、稼動部27の稼動を許可し、通信装置3と近接状態ではないことを検出した場合に、稼動部の稼動を禁止する稼動制御手段75と、を備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子機器の地理的な位置情報を管理する電子機器の位置管理システムに関するものである。
従来、工作機械の位置管理システムとして、通信装置(通信ユニット)を搭載した複数の工作機械と、通信装置と通信する稼働状況管理装置と、から成る稼働状況管理システムが知られている(特許文献1参照)。この稼働状況管理システムでは、各通信装置がGPS等で取得した自身の設置場所の情報を、その工作機械の位置情報として稼働状況管理装置に送信する。これにより、稼働状況管理装置上において、各工作機械の位置情報を管理することができる。
特開2005−107671号公報
ところで、このような稼働状況管理システムでは、通信装置が外された状態で工作機械が運用されてしまうと、工作機械の位置を正確に把握することができないという問題があった。なぜならば、通信装置が工作機械に依存して稼動する構成の場合では、外された際、通信装置から位置情報が送信されず、稼働状況管理装置は位置情報を取得できないためである。また、通信装置が工作機械と独立して稼動する構成の場合では、外された際、通信装置の設置場所と工作機械の位置とか同一とならないため、誤情報を送信してしまい、稼動状況管理装置は正確な位置情報を取得することができないためである。特に、各個人で使用される電子機器に上記稼動状況管理システムを用いると、自己の都合で通信装置を外し、使用されてしまうため、電子機器の位置を正確に把握することが困難である。
本発明は、電子機器の位置を正確に把握することができる電子機器の位置管理システムを提供することを課題としている。
本発明の電子機器の位置管理システムは、電子機器と、電子機器に取り付けられる通信装置と、から成る電子機器の位置管理システムであって、通信装置は、当該通信装置の地理的な位置情報を取得する位置取得手段と、取得した位置情報を、電子機器の位置を管理する外部装置に送信する送信手段と、を備え、電子機器は、電子機器本体と、通信装置と近接状態であるか否かを検出する通信装置検出手段と通信装置検出手段により、通信装置と近接状態であることを検出した場合に、電子機器本体の稼動を許可し、通信装置と近接状態ではないことを検出した場合に、電子機器本体の稼動を禁止する稼動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、電子機器と通信装置とが近接状態であるときのみ、電子機器本体が稼動可能である。かかる際、電子機器を使用するには、通信装置と近接状態でなければならないため、当該近接状態を強制することができる。これにより、電子機器と通信装置とがほぼ同一の位置となるように維持することができ、この状態にて通信装置の位置情報が取得され、電子機器の位置を管理する外部装置に送信される。そのため、外部装置は、正確な位置情報を取得することができ、ひいては、電子機器の位置を正確に把握することができる。
この場合、電子機器は、通信装置検出手段により、通信装置と近接状態ではないことを検出した場合に、警報を発する電子機器警報手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、電子機器は、通信装置と近接状態ではないことを検出した場合、警報を発する。これにより、電子機器の保有者に、電子機器と通信装置とが近接状態でないことを報知することができる。ひいては、電子機器の保有者に、近接状態とするように促すことができる。
この場合、通信装置は、電子機器と近接状態であるか否かを検出する電子機器検出手段を更に備え、送信手段は、電子機器検出手段により、電子機器と近接状態であることを検出した場合、検出した情報および取得した位置情報を、外部装置に送信することが好ましい。
この構成によれば、検出した通信装置と電子機器との近接情報(電子機器と近接状態であるか否かの情報)、および取得した位置情報を外部装置に送信する。これにより、外部装置は、電子機器の正確な位置情報を取得することができる。また、通信装置が定期的に位置情報を送信する構成の場合、外部装置は、その通信装置が電子機器と近接状態にないということを直ちに判別することができる。
この場合、通信装置は、電子機器検出手段により、電子機器と近接状態ではないことを検出した場合に、警報を発する通信装置警報手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置は、電子機器と近接状態ではないことを検出した場合、警報を発する。これにより、電子機器の保有者に、電子機器と通信装置が近接状態でないことを報知することができる。ひいては、電子機器の保有者に、近接状態とするように促すことができる。
この場合、送信手段は、電子機器検出手段により、電子機器と近接状態ではないことを検出した場合、電子機器と近接状態ではない旨を、外部装置に送信することが好ましい。
この構成によれば、外部装置に、電子機器と近接状態ではない旨を送信することで、通信装置が非定期で位置情報を送信する構成の場合でも、外部装置は近接状態ではない旨を知ることができる。
この場合、通信装置は、電子機器に対し貼着自在に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、電子機器の所有者は、通信装置を電子機器に取り付ける際、通信装置を所望の位置に貼着することができる。なお、通信装置を貼着自在とする構成として、通信装置の一部に、磁石や、粘着層、吸盤等を設けることが考えられる。
この場合、システム構成要素として、外部装置として機能する電子機器管理装置を更に備え、電子機器管理装置は、リコール情報を記憶するリコール情報記憶手段を有し、通信装置は、リコール情報記憶手段に記憶されたリコール情報を取得するリコール情報取得手段と、取得したリコール情報を表示するリコール情報表示手段と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置によって、リコール情報を表示することができるため、電子機器の所有者にリコール情報を報知することができる。
この場合、通信装置は、リコール情報を取得したとき、警告音を出力する警告音出力手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、リコール情報を取得したときに警告音を出力する。そのため、電子機器の所有者に、リコール情報を取得したこと、およびリコール情報があることを報知することができる。
この場合、通信装置は、リコール情報を取得した場合、当該リコール情報を電子機器に送信するリコール情報送信手段を更に備え、電子機器は、リコール情報送信手段からのリコール情報を受信するリコール情報受信手段と、受信したリコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたか否かを判定する重要度判定手段と、重要度判定手段により、リコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたと判定された場合、警告音を出力するリコール警告音出力手段と、を更に備え、稼動制御手段は、重要度判別手段により、リコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたと判定された場合にも、電子機器本体の稼動を禁止することが好ましい。
この構成によれば、通信装置から受信したリコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えている場合、電子機器は、警告音を出力すると共に、電子機器本体の稼動を禁止する。これにより、当電子機器が、設定したレベルを超える危険性を有している旨をユーザに知らしめることができ、また、このような危険性を有する電子機器の使用を禁止することができる。
この場合、通信装置は、電子機器の保守管理情報を記憶する保守管理情報記憶手段と、保守管理情報を表示する保守管理情報表示手段と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置が電子機器の保守管理情報を表示するため、電子機器の所有者は、当該表示により、電子機器の保守管理情報を知ることができる。
この場合、電子機器は、通信装置に電力を供給する非接触の電力伝送手段を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、通信装置が独自の電力供給機構を備える必要がない。また、非接触の電力伝送手段であるため、通信装置の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。なお、電力伝送手段が用いる電力伝送方法として、電磁誘導を用いる電磁誘導方式、電波を整流回路で直流に変換する電波方式および、電場だけ、磁場だけの共鳴を用いる共鳴方式が考えられる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器の位置管理システムについて説明する。この位置管理システムは、複数の電子機器を保守管理するためのシステムである。
図1は、本発明の位置管理システム1のシステム構成図である。同図に示すように、位置管理システム1は、複数の電子機器2と、複数の電子機器2にそれぞれ貼着された複数の通信装置3と、各通信装置3と通信する電子機器管理装置4と、から構成されている。各通信装置3は、最寄りの無線基地局5およびインターネット6を介して電子機器管理装置4と通信する。電子機器2に貼着した通信装置3が、自身の位置情報を電子機器管理装置4に送信することで、電子機器2の位置を電子機器管理装置4に通知する。これにより、電子機器管理装置4は、各電子機器2の位置を管理することができる。また、電子機器2と通信装置3とが近接状態でない場合には、電子機器2が稼動できない構成となっており、通信装置3の貼着を強制するような構成となっている。さらに、通信装置3は、電子機器2と通信装置3とが近接状態でない場合に、その旨を示す稼動情報を電子機器管理装置4に通知するため、電子機器管理装置4は、近接状態でないことも管理することができる。
電子機器管理装置4は、メーカが各電子機器2の管理状況を把握するための管理サーバである。図2に示すように、電子機器管理装置4は、一般的なコンピュータと同様の構成を有しており、表示機構11、入力機構12、通信機構13、CPU14、ROM15、RAM16およびハードディスク(HDD)17を有している。
表示機構11は、各電子機器2の管理状況を確認するためのものである。入力機構12は、キーボードやマウス等で構成される。通信機構13は、各通信装置3との通信に使用される。
CPU14は、電子機器管理装置4全体を制御する中央制御装置である。ROM15は、CPU14が各種制御を行うための基本プログラムを記憶しており、RAM16は、ワークエリアとして利用される。また、ハードディスク17は、電子機器管理DB(Data Base)18およびリコール情報DB(リコール情報記憶手段)19を含む各種データベースと、電子機器管理装置4を制御する各種制御プログラムと、を記憶している。
電子機器管理DB18は、各電子機器2の管理情報(管理状況)を記憶するものである。厳密には、各電子機器2の固有IDである電子機器IDごとに、各電子機器2の地理的な位置情報や、稼動情報が記憶されている。この情報は、各通信装置3からの位置情報等の受信の都度に更新される。これら電子機器管理DB18に記憶された各電子機器2の位置情報、および稼動情報に基づいて、各電子機器2が管理されている。
リコール情報DB19は、各電子機器2のリコール情報(設計・製造上の過誤などによる製品欠陥に関する情報、およびリコールが終了したことを示すリコール対応情報)を記憶するものである。厳密には、電子機器IDごとに、そのリコール情報が記憶されている。電子機器管理装置4は、図外のリコール情報管理サーバから、各電子機器2のリコール情報を取得してリコール情報DB19に記憶する。
次に図3および図4を参照して、電子機器2および通信装置3について説明する。ここに記載する電子機器2は、プリンタ、あるいは暖房機等の各種電子機器であり、固定の電子機器2を示すものではない。そのため、図3では、電子機器2として、箱型の仮想的な形状のものを示している。
図4に示すように、電子機器2は、近接通信アンテナ21と、近接通信部22と、表示部23と、警告音出力部24と、起動ボタン25と、電源部26と、稼動部(電子機器本体)27と、これら各部を制御する制御部28と、を備えている。近接通信アンテナ21は、通信装置3(の近接通信アンテナ53)に対する電波の送信(発信)および受信を行なう。近接通信部22は、近接通信アンテナ21を介して、通信装置3との近接無線通信を行なう。なお、近接通信アンテナ21は、近接無線通信を行う専用のアンテナであり、これに適用する電波を送受信する。
表示部23は、電子機器2の各種情報を表示する。警告音出力部24は、電子機器2が通信装置3と近接状態でない場合などに、警告音を出力して警報を発する。
起動ボタン25は、電子機器2を起動するための操作子である。電源部26は、電子機器2全体に電源を供給する。稼動部27は、電源部26からの電源を受けると共に、制御部28によって制御されて、当電子機器2の稼動動作を行う。例えば、電子機器2がプリンタである場合、稼動部27は、印刷動作を行う印刷部である。起動ボタン25の押下をトリガーにして、電源部26から稼動部27に電源が供給されて、電子機器2が稼動する。
制御部28は、CPU36、ROM37およびRAM38を備えている。ROM37は、CPU36が各種制御を行うための制御プログラムを記憶すると共に、各種制御データ等を記憶する。CPU36は、RAM38を作業領域として用い、制御プログラムを実行する。なお、CPU36には、時間を計測するためのクロック39が搭載されている。
図3に示すように、通信装置3は、対応する電子機器2に貼着される装置であり、電子機器2の位置情報を、定期的に電子機器管理装置4に送信する装置である。また、電子機器管理装置4からリコール情報を取得して、リコール情報を表示する機能や、電子機器2の保守管理情報を表示する機能を有している。通信装置3は、方形の平板状に形成された装置ケース41で外形が形成されている。装置ケース41の表面には、表示部56の表示画面56aが広く設けられている。また、装置ケース41の裏面には、永久磁石層42が形成されており、電子機器2の所望位置に貼着自在な構成となっている。なお、通信装置3は、電子機器2や通信装置3に搭載された磁気記憶装置(ROM37等)への影響を加味し、粘着テープ(粘着層)や吸盤を用いて貼着する構成であっても良い。
図4に示すように、通信装置3は、WAN通信アンテナ51と、WAN通信部52と、近接通信アンテナ53と、近接通信部54と、位置検出部55と、表示部56と、警告音出力部57と、これら各部に電源を供給する電源部58と、これら各部を制御する制御部59と、を有している。
WAN通信アンテナ51は、最寄りの無線基地局5に対する電波の送信(発信)および受信を行なう。WAN通信部52は、WAN通信アンテナ51を介して、電子機器管理装置4との無線アクセス通信を行なう。このWAN通信アンテナ51およびWAN通信部52は、位置情報の送信、およびリコール情報の取得に用いられる。なお、WAN通信アンテナ51は、無線アクセス通信を行う専用のアンテナであり、これに適用する電波を送受信する。
近接通信アンテナ53は、電子機器2の近接通信アンテナ21に対する電波の送信(発信)および受信を行なう。近接通信部54は、近接通信アンテナ53を介して、電子機器2の近接通信部22と近接無線通信を行なう。
位置検出部55は、GPS(Global Positioning System)などを搭載して、当通信装置3の地理的な位置情報を取得する。通信装置3は電子機器2に貼着されるので、ここで取得した通信装置3の位置情報が、電子機器2の位置情報として電子機器管理装置4に送信される。
表示部56は、電子機器管理装置4から取得したリコール情報や、後述する保守情報記憶手段83に記憶されている電子機器2の保守管理情報、エラーメッセージを表示する。警告音出力部57は、当通信装置3が電子機器2と近接状態でない場合や、電子機器管理装置4からリコール情報を取得した場合に、警告音を出力させて、警報を発する。電源部58は、電池を用いて通信装置3全体の電源を供給する。
制御部59は、CPU61、ROM62およびRAM63を備えている。ROM62は、CPU61が各種制御を行うための制御プログラムを記憶すると共に、各種制御データ等を記憶する。CPU61は、RAM63を作業領域として用い、制御プログラムを実行する。また、CPU61には、時間を計測するためのクロック64が搭載されている。
ここで、図5を参照して電子機器2の制御部28により構成される各種機能、および通信装置3の制御部59により構成される各種機能について説明する。同図に示すように、電子機器2の制御部28は、ID記憶手段71と、通信要求送信手段72と、信号受信手段73と、リコール情報判定手段(重要度判定手段)77と、動作状態判定手段(通信装置検出手段)74と、稼動制御手段75と、警報発生手段76と、を構成している。
ID記憶手段71は、当電子機器2の電子機器IDを記憶する。通信要求送信手段72は、近接通信部22により、通信要求信号を通信装置3に送信(発信)する。なお、通信要求送信手段72は、ID記憶手段71に記憶されている電子機器IDを付加して通信要求信号を送信する。詳細は後述するが、当電子機器2の起動直後および起動時一定時間(例えば、24時間)ごとにこの通信要求信号を送信することで、通信装置3に通信(後述する近接信号の送信)を要求し、この要求に対する通信装置3の通信の有無やその内容に基づいて、当電子機器2が、対応する通信装置3と近接状態であるか否かを判断する。
信号受信手段73は、近接通信部22によって通信装置3からの信号を受信し、受信した信号を判定する。すなわち、受信した信号が、正しい信号であるか否かを判定し、正しい信号であると判断された場合には、当信号がID請求信号であるか、近接信号であるかを判定する。なお、正しい信号とは、対応する通信装置3から送信された信号である。また、ID請求信号とは、通信装置3が当電子機器2に電子機器IDの送信を請求する信号であり、近接信号とは、当電子機器2と通信装置3とが近接状態である旨を通信装置3が電子機器2に通知するための信号である。正しい信号であるか否かの判定は、通信装置3からの信号に付加された電子機器IDに基づいて行なわれる。なお、詳細は後述するが、通信装置3がリコール情報を取得している場合には、通信装置3は、そのリコール情報を近接信号に付加して送信を行なう。かかる場合、信号受信手段73は、リコール情報が付加された近接信号を受信することになる。なお、請求項にいうリコール情報受信手段は、近接通信部22および信号受信手段73により構成されている。
リコール情報判定手段77は、近接信号に付加されたリコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたか否かを判定する。厳密には、受信した近接信号にリコール情報が付加されているか否かを確認し、リコール情報が付加されている場合には、そのリコール情報の重要度が予め設定されたレベル(以下、設定レベル)を超えているか否かを判定する。なお、リコール情報の重要度とは、そのリコールに係る欠陥や不良の危険性に対応するものである。すなわち、リコール情報判定手段77の判定によって、当電子機器2における欠陥や不良の危険性が、設定レベル(危険性の許容基準)を超えているか否かが判定される。
動作状態判定手段74は、当電子機器2が、対応する通信装置3と近接状態であるか否かを判定するものである。通信要求送信手段72が通信要求信号を送信してから一定時間(例えば、10秒)以内に近接信号を受信した場合には、当電子機器2が近接状態であると判断する。一方、電子機器IDを送信して一定時間以内に近接信号を受信しない場合には、当電子機器2が近接状態でないと判断する。
稼動制御手段75は、動作状態判定手段74やリコール情報判定手段77による判定に基づいて、電子機器2(稼動部27)の稼動を許可、禁止するものである。動作状態判定手段74により、当電子機器2が近接状態であると判断された場合には、電子機器2の稼動を許可する。一方、近接状態でないと判断された場合には、電子機器2の電源を停止することによって稼動部27の稼動を禁止する。また、リコール情報判定手段77により、受信したリコール情報の重要度が、設定レベルを超えていると判断された場合にも、電子機器2の電源を停止して稼動部27の稼動を禁止する。
警報発生手段76は、動作状態判定手段74により、当電子機器2が近接状態でないと判断された場合や、リコールが必要と判断された場合(受信したリコール情報の重要度が設定レベルを超えていると判断された場合)に、警報を発するものである。すなわち、稼動制御手段75によって稼動を禁止(電源停止)する直前に、警報発生手段76は、警告音出力部24により警告音を出力すると共に、表示部23によりエラーメッセージを表示して警報を発する。なお、請求項にいう電子機器警報手段は、表示部23、警告音出力部24および警報発生手段76により、構成されている。また、請求項にいうリコール警告音出力手段は、警告音出力部24および警報発生手段76により、構成されている。
通信装置3の制御部59は、位置情報取得手段81と、位置情報送信手段82と、保守情報記憶手段(保守管理情報記憶手段)83と、保守情報表示手段84と、リコール情報取得手段90と、リコール表示手段91と、信号送信手段85と、ID照合手段86と、受信日時記憶手段92と、近接状態判定手段(電子機器検出手段)87と、稼動情報送信手段88と、警報発生手段89と、を構成している。
位置情報取得手段81は、位置検出部55により検出された位置情報を取得する。位置情報送信手段82は、WAN通信部52により、取得した位置情報を電子機器管理装置4に送信する。なお、請求項にいう位置取得手段は、位置検出部55および位置情報取得手段81により構成されている。
保守情報記憶手段83は、電子機器2の保守管理情報を記憶するものである。電子機器2の保守管理情報として、対応する電子機器2の、電子機器ID、品名、型名、製造日、購入日およびサポート連絡先(電話番号やメールアドレス)等が記憶されている。なお、ここにいう購入日とは、販売店から顧客に販売された日付であり、ここにいうサポート連絡先とは、当電子機器2を保守管理するメーカの連絡先(電話番号やメールアドレス)である。また、保守情報記憶手段83に記憶される保守管理情報のうち、電子機器ID、品名、型名および製造日は、出荷時に書き込まれ、購入日およびサポート連絡先は、購入時に書き込まれる。
保守情報表示手段84は、保守情報記憶手段83に記憶された保守管理情報を、表示部56により表示する。通信装置3の稼動中には、別の表示(リコール情報やエラーメッセージの表示)がある場合を除き、保守情報表示手段84は、この保守管理情報(の少なくとも一部)を表示部56に表示し続ける。なお、保守管理情報として、次回点検日(後述する保守管理動作が次に行なわれる日付)を表示しても良い。また、請求項にいう保守管理情報表示手段は、表示部56および保守情報表示手段84により、構成されている。
リコール情報取得手段90は、WAN通信部52により、電子機器管理装置4のリコール情報DB19から、対応する電子機器2のリコール情報を取得する。厳密には、リコール情報取得手段90は、当電子機器2のリコール情報の有無を電子機器管理装置4に確認し、リコール情報が有る場合には、このリコール情報を取得して記憶する。
リコール表示手段91は、リコール情報取得手段90がリコール情報を取得した際、リコール情報取得手段90に記憶されたリコール情報を、表示部56により表示する。なお、請求項にいうリコール情報表示手段は、表示部56およびリコール表示手段91により構成されている。
信号送信手段85は、近接通信部54により、近接信号およびID請求信号を電子機器2に送信する。対応する電子機器2から通信要求があった場合(電子機器IDを付加した通信要求信号を受信した場合)には、近接信号を電子機器2に送信する。近接信号を送信することで、電子機器2に対し、当電子機器2が近接状態である旨を通知する。一方、通信装置3自ら電子機器IDを要求する場合には、信号送信手段85は、ID請求信号を電子機器2に送信する。近接信号の送信に際し、リコール情報取得手段90にリコール情報を記憶されている場合、近接信号にリコール情報を付加して電子機器2に送信する。なお、信号送信手段85は、各信号に、保守情報記憶手段83に記憶された電子機器IDを付加して送信を行う。これにより、電子機器2側(の信号受信手段73)で当信号が正しい信号か否かを判定できるようになっている。また、請求項にいうリコール情報送信手段は、近接通信部54および信号送信手段85により構成されている。
ID照合手段86は、受信した電子機器ID(通信要求信号に付加されたものも含む)と、保守情報記憶手段83に記憶された電子機器IDとを照合する。この照合結果により、受信した電子機器IDが適正か否かが判定される。すなわち、照合の結果、電子機器IDが一致した場合には、受信した電子機器IDが適正なものと判断する。一方、照合の結果、電子機器IDが一致しない場合には、受信した電子機器IDが適正でないものと判断する。
受信日時記憶手段92は、適正な電子機器IDを受信した日時(以下、受信日時)を記憶するものである。すなわち、ID照合手段86による照合の結果、受信した電子機器IDが適正なものと判断された場合、受信日時記憶手段92は、その電子機器IDの受信日時を記憶する。受信日時記憶手段92に記憶された受信日時は、適正な電子機器IDが受信される都度、最新の受信日時に上書きされる。なお、電子機器IDが通信要求信号に付加されている場合、その通信要求信号の受信日時を当受信日時として記憶する。
近接状態判定手段87は、適正な電子機器IDを受信したか否かに基づいて、当通信装置3が、対応する電子機器2と近接状態であるか否かを判定する。適正な電子機器IDを受信した場合には、電子機器2との近接無線通信が正常に行なえているものとして、近接状態であると判断する。一方、適正な電子機器IDを受信しない場合には、電子機器2との近接無線通信が正常に行なえていないものとして、近接状態でないと判断する。
厳密に言うと、近接状態判定手段87は、まず、受信日時記憶手段92に記憶された受信日時が、現在日時から過去所定期間(例えば、24時間)内であるか否かを判定する。受信日時記憶手段92に記憶された受信日時は、適正な電子機器IDを受信した日時であるため、これにより、過去所定期間内に、適正な電子機器ID(適正な電子機器IDを付加した通信要求信号)を受信したか否かが判定される。例えば、所定期間を、通信要求信号の送信周期と同一の時間に設定することで、前周期における通信請求信号の送信が、正常に受信されたか否かを判定することができる。判定の結果、受信日時が、過去所定期間内であると判断された場合には、当通信装置3が近接状態であると判断する。これに対し、受信日時記憶手段92に記憶された受信日時が過去所定期間内でないと判定した場合には、通信装置3は、信号送信手段85によりID請求信号を送信し、通信装置3自ら電子機器IDを請求する。かかる際、ID請求信号を送信してから一定時間(例えば、10秒間)以内に、適正な電子機器IDを受信した場合、近接状態判定手段87は、当通信装置3が近接状態であると判断する。一方、ID請求信号を送信してから一定時間以内に、適正な電子機器IDを受信しなかった場合、近接状態判定手段87は、当通信装置3が近接状態でないと判断する。
稼動情報送信手段88は、当通信装置3が近接状態でないと判断された場合に、WAN通信部52により、稼動情報を電子機器管理装置4に送信するものである。稼動情報として、近接状態でない旨を送信する。なお、稼動情報に、通信装置3の位置情報や、受信日時記憶手段92に記憶された最新の受信日時を付加して送信しても良い。また、送信手段は、WAN通信部52、位置情報送信手段82および稼動情報送信手段88により、構成されている。
警報発生手段89は、近接状態でないと判断された場合に、警告音出力部57により警告音を出力すると共に、表示部56によりエラーメッセージを表示して、警報を発する。また、警報発生手段89は、リコール情報を取得した場合に、警告音出力部57により警告音を出力して、警報を発する。なお、請求項にいう通信装置警報手段は、表示部56、警告音出力部57および警報発生手段89により構成されている。また、請求項にいう警告音出力手段は、警告音出力部57および警報発生手段89により、構成されている。
ここで図6を参照して、電子機器2における出荷から運用までの工程について説明する。同図に示すように、メーカは、出荷に際し、まず、電子機器2のID記憶手段71に当電子機器2の電子機器IDを記録する(S1)。次に、通信装置3の保守情報記憶手段83に、保守管理情報の一部である電子機器ID、品名、型名および製造日を記録する(S2)。これらにより、電子機器2と通信装置3との対応付けが行なわれる。その後、この電子機器2と通信装置3とを一緒に梱包して出荷する(S3)。
メーカからの納品(S4)を受けた店舗では、顧客によって当電子機器2が購入される。店舗の店員は、購入に際し、通信装置3の保守情報記憶手段83に、保守管理情報の一部である購入日およびサポート連絡先を記録する(S5)。そして、通信装置3を起動した後(S6)、顧客に受け渡される(S7)。この際、通信装置3の起動によって、保守情報表示手段84により、電子機器2の保守管理情報が表示される。なお、通信装置3における保守管理情報の記録を梱包状態で行なうことができるように、電子機器2や通信装置3に、梱包の外部から無線通信によって、これらを行なうことができる構成を有していることが好ましい。
顧客は、店舗から当電子機器2と通信装置3とを受け取ると(S8)、梱包を開封して、電子機器2に通信装置3を貼着する(S9)。通信装置3を貼着したら、電子機器2を起動して稼動させる(S10)。
次に、図7を参照して電子機器2の稼動管理動作について説明する。この動作は、電子機器2の起動直後、並びに起動時における一定時間(例えば、24時間)ごとに行なわれるものとする。
同図に示すように、まず、電子機器2は、通信要求送信手段72により、通信要求信号を通信装置3に送信する(S21)。電子機器2は、通信要求信号の送信後、通信装置3からの信号の受信待ち状態(S22)となる。
一方、通信装置3は、通信要求信号を受信すると(S23:Yes)、ID照合手段86により、受信した通信要求信号の電子機器IDを照合して(S24)、この電子機器IDが適正であるか否かを判定する(S25)。受信した通信要求信号の電子機器IDが適正でない場合には(S26:No)、通信要求信号の送信元が、対応する電子機器2でないため、通信装置3を貼着した電子機器2が、対応する電子機器2でない旨を表示して(S27)、受信待ち状態(S23)に戻る。受信した通信要求信号の電子機器IDが適正である場合には(S26:Yes)、信号送信手段85は、リコール情報取得手段90にリコール情報が記憶されているか否かを確認する(S28)。リコール情報が記憶されている場合には(S29:Yes)、そのリコール情報を付加して近接信号を電子機器2に送信する(S30)。一方、リコール情報が記憶されていない場合には、リコール情報を付加せずに近接信号を電子機器2に送信する(S31)。近接信号を送信したら、受信待ち状態(S23)に戻る。
電子機器2が、通信装置3からの信号(近接信号)を受信すると(S22:Yes)、電子機器2は、信号受信手段73により、受信した信号が正しい信号か否かを判定する(S32)。正しい信号でないと判断した場合には(S33:No)、受信待ち状態(S22)に戻る。一方、正しい信号であると判断した場合には(S33:Yes)、信号受信手段73により、ID請求信号か近接信号かを判定する(S34)。判定の結果、受信した信号が近接信号であると判断した場合(S35:B)、動作状態判定手段74により、当電子機器2が、対応する通信装置3と近接状態であると判断される(S36)。なお、受信した信号がID請求信号であることも考えられるが、かかる場合(S35:A)、受信待ち状態(S22)に戻る。
近接状態であると判断されたら、リコール情報判定手段77により、近接信号に付加されているリコール情報の重要度を判定する。すなわち、近接信号にリコール情報が付加されているか否かを確認し(S37)、リコール情報が付加されている場合には(S38:Yes)、そのリコール情報の重要度が、設定レベルを超えているか否かを判定する(S39)。これらの判定の結果、近接信号にリコール情報が付加されていない場合(S38:No)や、重要度が設定レベルを超えていない場合(S40:No)には、電子機器2の稼動を許可する。一方、リコール情報が付加されており(S38:Yes)、且つ重要度が設定レベルを超えている場合(S40:Yes)には、警報発生手段76により、一定時間(例えば、5秒間)、エラーメッセージを表示すると共に、警告音を出力する(S41)。その後、稼動制御手段75により電子機器2の電源を停止して(S42)、電子機器2(稼動部27)の稼動を禁止する。
一方、電子機器2が、電子機器IDの送信から一定時間内(例えば、10秒間内)に、正しい信号の近接信号を受信しなかった場合(S43:Yes)、電子機器2の動作状態判定手段74により、当電子機器2が、対応する通信装置3と近接状態でないと判断する(S44)。近接状態でないと判断したら、警報発生手段76により、一定時間(例えば、5秒間)、エラーメッセージを表示すると共に、警告音を出力する(S45)。その後、稼動制御手段75により電子機器2の電源を停止して(S46)、電子機器2(稼動部27)の稼動を禁止する。
次に、図8を参照して、電子機器2の保守管理動作について説明する。この動作は、通信装置3を起点として行なわれるものであり、通信装置3の稼動中、一定周期(例えば、1ヶ月に一度)で行なわれる。
同図に示すように、まず、通信装置3において、近接状態判定手段87は、受信日時記憶手段92に記憶された受信日時が現在日時から過去所定期間内であるか否かを判定する(S51)。現在日時から過去所定期間内であると判断された場合(S52:Yes)、近接状態判定手段87は、当通信装置3が、対応する電子機器2と近接状態であると判断する。
一方、現在日時から過去所定期間内でないと判断された場合、信号送信手段85により、ID請求信号を電子機器2に送信する(S53)。これに対して、電子機器2が信号を受信すると(S54:Yes)、電子機器2は、信号受信手段73により、受信した信号を判定する。すなわち、受信した信号が、正しい信号であるか否かを判定する(S55)。正しい信号であると判断された場合には(S56:Yes)、当信号がID請求信号か近接信号かを判定する(S57)。これらの判定の結果、受信した信号が正しい信号であると判断され(S56:Yes)、且つID請求信号であると判断された場合(S58:A)には、通信要求送信手段72により、電子機器IDを通信装置3に送信して(S59)、受信待ち状態(S54)に戻る。また、受信した信号が正しい信号でないと判断された場合(S56:No)や、近接信号であると判断された場合(S58:B)には、当信号を無視し、受信待ち状態(S54)に戻る。
通信装置3が電子機器IDを受信すると(S60:Yes)、通信装置3は、ID照合手段86により、受信した電子機器IDを照合して(S61)、この電子機器IDが適正であるか否かを判定する(S62)。受信した電子機器IDが適正でないと判断した場合(S63:No)、受信待ち状態(S60)に戻る。一方、受信した電子機器IDが適正であると判断した場合(S63:Yes)、近接状態判定手段87により、当通信装置3が、対応する電子機器2と近接状態であると判断される(S64)。
近接状態であると判断したら、位置情報取得手段81により、現在位置の位置情報を取得し(S65)、位置情報送信手段82により、取得した位置情報を電子機器管理装置4に送信する(S66)。その後、リコール情報取得手段90により、電子機器管理装置4にリコール情報の有無を確認する(S67)。リコール情報が無い場合には(S68:No)、本動作を終了する。また、リコール情報がある場合には(S68:Yes)、リコール情報取得手段90により、これを取得して記憶する(S69)。リコール情報を取得したら、リコール表示手段91により、リコール情報取得手段90に記憶したリコール情報を表示すると共に、警報発生手段89により、警告音を出力する(S70)。なお、このリコール情報表示は、リコール情報取得手段90に記憶されたリコール情報が解除(リコール情報の削除、あるいは、リコール情報をリコール対応済みに変更)されるまで行なわれる。
一方、通信装置3が、ID請求信号の送信後、一定時間、適正な電子機器IDを受信しなかった場合には(S71:Yes)、通信装置3の近接状態判定手段87により、当通信装置3が、対応する電子機器2と近接状態でないと判断する(S72)。近接状態でないと判断したら、稼動情報送信手段88により、稼動情報を電子機器管理装置4に送信する(S73)と共に、警報発生手段89により、警報を発する(S74)。すなわち、エラーメッセージを表示すると共に、警告音を出力する。
以上のような構成によれば、電子機器2と通信装置3とが近接状態であるときのみ、電子機器2(稼動部27)が稼動可能となる。かかる際、電子機器2を使用するには、通信装置3と近接状態でなければならないため、当該近接状態を強制することができる。これにより、電子機器2と通信装置3とがほぼ同一の位置にとなるように維持することができ、この状態にて通信装置3の位置情報が取得され、電子機器2の位置を管理する電子機器管理装置4に送信される。そのため、電子機器管理装置4は、正確な位置情報を取得することができ、ひいては、電子機器2の位置を正確に把握することができる。
また、通信装置3が、電子機器2と近接状態であるときのみ、取得した位置情報を電子機器管理装置4に送信することにより、通信装置3の位置と電子機器2の位置がほぼ同一であるときのみ、通信装置3の位置情報を、電子機器2の位置情報として送信するため、通信装置3と電子機器2の位置の相違による誤情報が、電子機器管理装置4に送信されることがない。これにより、電子機器管理装置4は、正確な位置情報のみを取得することができる。
さらに、電子機器2および通信装置3は、それぞれ、近接状態ではない旨を検出(判断)した場合、警報を発する構成であるため、電子機器2の保有者に、電子機器2と通信装置3とが近接状態でないことを報知することができる。ひいては、電子機器2の保有者に、近接状態とするように促すことができる。
またさらに、通信装置3が、リコール情報を取得し、取得したリコール情報を表示することができるため、電子機器2の所有者にリコール情報を報知することができる。また、リコール情報を取得した際に、警告音を出力する構成であるため、音声によってリコール情報を取得したこと、およびリコール情報があることを報知することができる。
また、電子機器2において、通信装置3からリコール情報を受信し、受信したリコール情報の重要度が、設定レベルを超えている場合に、警告音を出力すると共に、電子機器2(稼動部27)の稼動を禁止する構成であるため、当電子機器2が、設定レベルを超える危険性を有している旨をユーザに知らしめることができ、また、このような危険性を有する電子機器2の使用を禁止することができる。
また、通信装置3が電子機器2の保守管理情報を表示する構成であるため、電子機器2の所有者は、当該表示により、電子機器2の保守管理情報を知ることができる。
なお、本実施形態においては、電子機器IDを用いてID照合を行なったが、通信装置3に、通信装置IDを設定しておき、電子機器2は、通信装置IDを照合し、通信装置3は、電子機器IDを照合する構成であっても良い。
なお、本実施形態においては、近接無線通信による通信の有無と、電子機器IDの照合によって、電子機器2と通信装置3とが近接状態であるか否かを検出(判定)したが、これに限るものではない。例えば、電子機器2の周辺に通信装置3が1台しかないことが予想される場合には、電子機器IDの照合を省略しても良いし、また、近接無線通信による通信の有無に代えて、遠距離無線通信によって電子機器2と通信装置3の距離を取得し、当該距離が近接状態となる距離であるか否かに基づいて、近接状態の検出を行っても良い。
また、無線通信による近接状態の検出に代えて、視覚センサを用いて近接状態の検出を行なっても良い。ひいては、電子機器2や通信装置3が、熱を発するものであれば、温度センサやサーモグラフィーを用いて近接状態の検出を行っても良い。
さらに、本実施形態においては、電子機器管理装置4によって、通信装置3が近接状態でない旨を管理するため、近接状態でない旨を電子機器管理装置4に通知する構成であったが、この通知を省略し、設定した周期で電子機器管理装置4に位置情報の送信がなかった場合に、その通信装置3が近接状態でないものと判断する構成であっても良い。ただし、近接状態でない旨を通知する構成であれば、周期的に保守管理動作を行なわない場合でも、近接状態でない旨を管理することができる。
またさらに、本実施形態においては、電池を電源として通信装置3を駆動したが、電子機器2に非接触の電力伝送手段を搭載し、電子機器2から通信装置3の電源を供給する構成であっても良い。かかる場合、通信装置3が独自の電力供給機構を備える必要がない。また、非接触の電力伝送手段であるため、通信装置3の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。さらに、電力伝送手段により電力供給ができる範囲を、近接状態となる範囲に設定すれば、近接状態でなければ通信装置3が起動しない構成となる。かかる場合、通信装置3側における近接状態であるか否かの判定を改めて行なう必要がない。なお、電力伝送手段が用いる電力伝送方法として、電磁誘導を用いる電磁誘導方式、電波を整流回路で直流に変換する電波方式および、電場だけ、磁場だけの共鳴を用いる共鳴方式が考えられる。
なお、本実施形態においては省略したが、保守管理動作の際に、通信装置3において、WAN通信部52による電子機器管理装置4との通信や、位置検出部55による位置情報の検出ができなかった場合は、電子機器2や通信装置3の表示部23,56においてエラーメッセージを表示することが好ましい。また、このエラーメッセージで、サポート連絡先を表示して、メーカへ通知するように指示することが好ましい。
なお、本実施形態においては、GPSを用いて位置検出を行なっているが、携帯電話網を用いて位置検出を行っても良い。すなわち、無線通信を用いて最寄りの複数の携帯電話基地局との距離を検出し、各携帯電話基地局の位置情報と、携帯電話基地局と通信装置間の距離と、に基づいて、位置情報として取得するものである。
なお、本実施形態においては、通信装置3において、電子機器管理装置4とのWAN通信に用いるWAN通信アンテナ51と、電子機器2との近接通信に用いる近接通信アンテナ53と、位置検出に用いるアンテナで、別々のアンテナを用いたが、これらを1のアンテナで構成しても良い。
なお、本実施形態においては、稼動部27の稼動の許可、禁止するために、電子機器2全体の電源を停止する構成であったが、制御部28によって稼動部27の稼動を許可、禁止する構成であっても良い。
なお、本実施形態においては、通信装置3全体を可撓性の低い部材で構成したが、貼着対象となる電子機器2が平らな貼着面を有していない場合を考慮して、通信装置3全体を可撓性の高い部材で構成しても良い。
また、通信装置3がリコール情報に対する警告音を出力する手段を持たない場合には、代わりに電子機器2がリコール情報に対する警告音を出力する構成であっても良い。すなわち、電子機器2が、通信装置3側に記録されたリコール情報を確認し、リコール情報がある場合には、電源部26が稼動する際に、警告としてブザーなどで通知しても良い。これにより、電子機器2の保有者は、電子機器2の稼動の際に、当電子機器2がリコール対象とされていることを知ることができる。
また、通信装置3(リコール情報取得手段90)に記録されたリコール情報は、電子機器2が保守サービス(修理や部品交換等)を受けた際に、保守サービスを行なった保守担当者によって解除(リコール情報を削除、あるいはリコール情報をリコール対応済みに変更)可能な構成としても良い。あるいは、保守担当者による保守報告等を受けて、電子機器管理装置4上のリコール情報DB19を更新し、リコール情報DB19上の対象電子機器2のリコール情報を、削除あるいは、リコール対応済みに変更しても良い。かかる場合、次回の保守管理動作の際に、通信装置3に記憶されたリコール情報を自動的に削除あるいは、リコール対応済みに変更する。
なお、本実施形態では、保守管理動作において、受信日時記憶手段92に記憶された受信日時が、過去所定期間内でないと判断された場合、通信装置3自ら電子機器IDを請求(ID請求信号を送信)する構成であったが、受信日時が過去所定期間内でないと判断された場合、電子機器IDの請求はせず、受信日時記憶手段92に記憶された最新の受信日時を電子機器管理装置4に送信するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る位置管理システムのシステム構成図である。 電子機器管理装置のブロック図である。 電子機器および通信装置を示した斜視図である。 電子機器および通信装置の構成を示したブロック図である。 電子機器の制御部および通信装置の制御部の機能を示した機能ブロック図である。 電子機器の出荷から運用までの工程を示したフローチャートである。 電子機器の稼動管理動作について示したフローチャートである。 電子機器の保守管理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1:位置管理システム、 2:電子機器、 3:通信装置、 4:電子機器管理装置、 19:リコール情報DB、 22:近接通信部、 24:警告音出力部、 27:稼動部、 52:WAN通信部、 54:近接通信部、 55:位置検出部、 56:表示部、 57:警告音出力部、 73:信号受信手段、 74:動作状態判定手段、 75:稼動制御手段、 76:警報発生手段、 77:リコール情報判定手段、 81:位置情報取得手段、 82:位置情報送信手段、 83:保守情報記憶手段、 84:保守情報表示手段、 85:信号送信手段85、 87:近接状態判定手段、 88:稼動情報送信手段、 89:警報発生手段、 90:リコール情報取得手段、 91:リコール表示手段

Claims (11)

  1. 電子機器と、前記電子機器に取り付けられる通信装置と、から成る電子機器の位置管理システムであって、
    前記通信装置は、
    当該通信装置の地理的な位置情報を取得する位置取得手段と、
    取得した前記位置情報を、前記電子機器の位置を管理する外部装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記電子機器は、
    電子機器本体と、
    前記通信装置と近接状態であるか否かを検出する通信装置検出手段と、
    前記通信装置検出手段により、前記通信装置と近接状態であることを検出した場合に、前記電子機器本体の稼動を許可し、前記通信装置と近接状態ではないことを検出した場合に、前記電子機器本体の稼動を禁止する稼動制御手段と、を備えたことを特徴とする電子機器の位置管理システム。
  2. 前記電子機器は、前記通信装置検出手段により、前記通信装置と近接状態ではないことを検出した場合に、警報を発する電子機器警報手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の位置管理システム。
  3. 前記通信装置は、前記電子機器と近接状態であるか否かを検出する電子機器検出手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記電子機器検出手段により、前記電子機器と近接状態であることを検出した場合、検出した情報および取得した前記位置情報を、前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器の位置管理システム。
  4. 前記通信装置は、前記電子機器検出手段により、前記電子機器と近接状態ではないことを検出した場合に、警報を発する通信装置警報手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器の位置管理システム。
  5. 前記送信手段は、前記電子機器検出手段により、前記電子機器と近接状態ではないことを検出した場合、前記電子機器と近接状態ではない旨を、前記外部装置に送信することを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器の位置管理システム。
  6. 前記通信装置は、前記電子機器に対し貼着自在に構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子機器の位置管理システム。
  7. システム構成要素として、前記外部装置として機能する電子機器管理装置を更に備え、
    前記電子機器管理装置は、リコール情報を記憶するリコール情報記憶手段を有し、
    前記通信装置は、
    前記リコール情報記憶手段に記憶された前記リコール情報を取得するリコール情報取得手段と、
    取得した前記リコール情報を表示するリコール情報表示手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子機器の位置管理システム。
  8. 前記通信装置は、前記リコール情報を取得したとき、警告音を出力する警告音出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の位置管理システム。
  9. 前記通信装置は、前記リコール情報を取得した場合、当該リコール情報を前記電子機器に送信するリコール情報送信手段を更に備え、
    前記電子機器は、
    前記リコール情報送信手段からの前記リコール情報を受信するリコール情報受信手段と、
    受信した前記リコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたか否かを判定する重要度判定手段と、
    前記重要度判定手段により、前記リコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたと判定された場合、警告音を出力するリコール警告音出力手段と、を更に備え、
    前記稼動制御手段は、前記重要度判別手段により、前記リコール情報の重要度が、予め設定されたレベルを超えたと判定された場合にも、前記電子機器本体の稼動を禁止することを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器の位置管理システム。
  10. 前記通信装置は、前記電子機器の保守管理情報を記憶する保守管理情報記憶手段と、
    前記保守管理情報を表示する保守管理情報表示手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子機器の位置管理システム。
  11. 前記電子機器は、前記通信装置に電力を供給する非接触の電力伝送手段を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子機器の位置管理システム。
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