JPWO2017183526A1 - 電子ペンおよび電子ペン本体部 - Google Patents

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Abstract

細型化しても、特に外圧がかかりやすいペン先部分が、曲がったり、折れたりすることのない強度を高めた電子ペンを提供する。芯体部(30)は、コイル(31)が巻回されたフェライトコア(32)と芯棒(34)とからなる。芯棒(34)は、フェライトコア(32)の中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、芯棒(34)の先端部(34a)がフェライトコア(32)の一端から突出している。フェライトコア(32)のペン先側にはコイル(31)が巻回されていない第1のコイル非巻回部(32b)が設けられている。電子ペンとして使用する場合においては、フェライトコア(32)の一端から突出している芯棒(34)の先端部(34a)とフェライトコア(32)の第1のコイル非巻回部(32b)の一部が、筐体(2)の開口部(2b)から突出する状態となる。

Description

この発明は、位置検出装置と共に使用されるペン型の位置指示器である電子ペンおよび電子ペンを構成するための電子ペン本体部に関する。
電子ペンは、使用者により把持されて、位置検出装置のセンサ上における位置指示のために用いられる。この電子ペンによるセンサ上の指示位置は、電子ペンとセンサとの間で、電磁誘導結合方式や静電容量結合方式などの種々の結合方式によって位置検出用信号の授受が行われることによって、位置検出装置で検出される。なお、電磁誘導結合方式の座標検出センサと電子ペンとで構成される入力装置の一例については、後に記す特許文献1に開示されており、また、静電容量結合方式の座標検出センサと電子ペンとで構成される入力装置の一例については、後に記す特許文献2に開示されている。
特開平07−044304号公報 特開平07−295722号公報
電磁誘導結合方式や静電容量結合方式の位置検出装置で用いられる電子ペンは、回路基板などを搭載して構成される。このため、従来の電子ペンは、例えばボールペンや万年筆などの一般的な筆記具よりも太いものとなっていた。しかし、位置検出装置が搭載されるいわゆるタブレットPC(Personal Computer)やスマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末などの電子機器の小型化薄型化に伴って、電子ペンもより細くすることが求められた。
これに対応し、電子ペンに内蔵される、回路基板におけるキャパシタ(コンデンサ)等のチップ化、筆圧検知部材の小型化などが促進され、電子ペンの細型化も進められている。しかしながら、電子ペンの細型化に伴い、電子ペンの外側筐体の厚さも薄くなってきており、曲がりやすくなったり、折れやすくなったりするなど、電子ペンの強度が弱くなってしまうのではないかという心配がある。特に、ペン先側は直接に筆圧が加わる部分であり、細型化される電子ペンの強度を高めるための技術が求められるようになってきている。
以上のことに鑑み、この発明は、細型化しても、特に外圧がかかりやすいペン先部分が、曲がったり、折れたりすることのない強度を高めた電子ペンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の電子ペンは、
端部に開口を有する筐体と、
芯体部と、
前記芯体部のペン先側とは逆側において、当該芯体部を前記筒体内で保持する保持部材と
を備え、
前記芯体部は、コイルが巻回された柱状の磁性体コアと当該磁性体コアの中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、前記磁性体コアのペン先側である前記一端より先端部が突出する芯棒とからなり、
前記磁性体コアの前記ペン先側には前記コイルが巻回されていない第1のコイル非巻回部が設けられており、
使用状態においては、前記筐体の前記開口から、前記芯棒の前記先端部と前記第1のコイル非巻回部の一部が突出することを特徴とする。
請求項1に記載の発明の電子ペンによれば、当該電子ペンは、筐体と、芯体部と、保持部材とを備える。芯体部は、コイルが巻回された磁性体コアと芯棒とからなる。当該芯棒は、当該磁性体コアの中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、当該芯棒の先端部が当該磁性体コアの一端から突出している。また、当該磁性体コアのペン先側にはコイルが巻回されていない第1のコイル非巻回部が設けられている。そして、電子ペンとして使用する場合においては、当該磁性体コアの一端から突出している当該芯棒の先端部と当該磁性体コアの第1のコイル非巻回部の一部が、筐体の開口部から突出する状態となる。
このように、磁性体コアの中心線を含む位置には、当該磁性体コアの一端から他端(端から端まで)芯棒が固定されているので、芯体部の強度を強くできる。そして、使用状態において、筐体の開口から突出する芯棒の先端部と磁性体コアの第1のコイル非巻回部とは、相互に強度を補う関係となる。これらの構成から、芯体部の強度を強くし、使用状態においても、芯体部が構成するペン先部分が曲がったり、折れたりすることがないようにされる。
この発明の電子ペンによれば、使用状態においてペン先側の部分に強い外圧がかかっても、当該ペン先側の部分が、曲がったり、折れたりすることのない電子ペンが実現できる。すなわち、細型化しても強度を高めた電子ペンが実現できる。
この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を示す図である。 この発明による電子ペン本体部の第1の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペン本体部の第1の実施形態の主要部の構成を説明するための図である。 この発明による電子ペンの第1の実施形態の回路構成を、当該電子ペンと共に使用する位置検出装置の回路構成と共に示す図である。 この発明による電子ペンの第2の実施形態の構成例を示す図である。 この発明による電子ペン本体部の第2の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペン本体部の第2の実施形態の主要部の構成を説明するための図である。 この発明による電子ペン本体部の第3の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による電子ペン本体部の第3の実施形態の主要部の構成を説明するための図である。 ペン先側部分と筒状体部等とをホルダとしての接続部を用いて接続する場合の例を説明するための図である。 ペン先側部分と筒状体部等とをホルダとしての接続部を用いて接続する場合の例を説明するための図である。 電子ペン本体部と通常のボールペンのカートリッジとを用いて構成する多色ペンの構成とした電子ペンの外観を示す構成図である。 第4の実施の形態の静電方式の電子ペン本体部について説明するための図である。 第4の実施の形態の電子ペン本体部の回路構成図である。 静電方式の電子ペン本体部と共に用いられる位置検出装置を説明するためのブロック図である。 芯棒とプリント基板上の電子回路との接続の例について説明するための図である。
以下、この発明による電子ペンの実施形態を、図を参照しながら説明する。まず、この発明を電磁誘導結合方式の電子ペンに適用した場合の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を示す図である。この第1の実施形態の電子ペン1は、筒状の筐体(ペンの筐体)2の中空部2a内に、電子ペン本体部3が収納され、ノックカム機構部4により、電子ペン本体部3のペン先側が、筐体2の長手方向の一端の開口2b側から出し入れされるノック式の構成を備える。この実施形態では、電子ペン本体部3は、カートリッジ式の構成とされ、筐体2に対して着脱可能とされている。
図1(A)は、電子ペン本体部3の全体が筐体2の中空部2a内に収容されている状態を示し、図1(B)は、ノックカム機構部4により電子ペン本体部3のペン先側が、筐体2の開口2bから突出した状態を示している。なお、図1の例では、電子ペン1の筐体2が透明の合成樹脂で構成されていて、その内部が透けて見える状態として示している。
この実施形態の電子ペン1は、市販のノック式ボールペンと互換性が取れる構成とされている。
筐体2及び当該筐体2内に設けられるノックカム機構部4は、周知の市販のノック式ボールペンと同一の構成とされると共に、寸法関係も同一に構成される。換言すれば、筐体2及びノックカム機構部4は、市販のノック式のボールペンの筐体及びノックカム機構部をそのまま用いることもできる。
ノックカム機構部4は、図1に示すように、カム本体41と、ノック棒42と、回転子43とが組み合わされた周知の構成とされている。カム本体41は、筒状の筐体2の内壁面に形成されている。ノック棒42は、使用者のノック操作を受け付けることができるように、端部42aが、筐体2のペン先側とは反対側の開口2cから突出するようにされている。回転子43は、電子ペン本体部3のペン先側とは反対側の端部が嵌合される嵌合部43aを備える。
図1(A)の状態において、ノック棒42の端部42aが押下されると、ノックカム機構部4により、電子ペン本体部3は、筐体2内において図1(B)の状態にロックされ、電子ペン本体部3のペン先側が、筐体2の開口2bから突出する状態になる。そして、この図1(B)の状態から、ノック棒42の端部42aが再度押下されると、ノックカム機構部4によりロック状態が解除され、復帰用バネ5により、電子ペン本体部3の筐体2内の位置は、図1(A)の状態に戻る。ノックカム機構部4の詳細な構成及びその動作は、周知であるので、ここでは、その説明を省略する。
[電子ペン本体部3の構成例]
図2は、電子ペン本体部3の構成例を、市販のノック式ボールペンの替え芯と比較して示す図である。すなわち、図2(A)は、市販のノック式ボールペンの替え芯6を示し、また、図2(B)は、この実施形態の電子ペン本体部3の構成例を示している。そして、図2(C)は、図2(B)に示すこの実施形態の電子ペン本体部3の要部の構成を説明するための図である。また、図3は、電子ペン本体部3のペン先側の部分の構成を説明するための図である。
市販のノック式ボールペンの替え芯6は、図2(A)に示すように、ボールが先端に配設されているペン先部61と、インク収納部62とが、結合部63で結合されて一体化された周知の構成を備える。結合部63は、インク収納部62と同じ径を有する。
一方、この実施形態の電子ペン本体部3においては、図2(B)に示すように、コイル31が巻回された磁性体コア、この例ではフェライトコア32が筒状体部33と結合されている。なお、詳しくは後述するが、筒状体部33は、電子回路部品が配設される第1の筒状体部331と、筆圧検出用部品が配設される第2の筒状体部332とで構成される。
まず、図3を参照しながら、電子ペン本体部3のペン先側の部分である芯体部30の構成について説明する。芯体部30は、コイル31が巻回されたフェライトコア32と芯棒34とによって構成される。図3(A)は、コイル31が巻回されたフェライトコア32と、芯棒34と、第1の筒状体部331の一部の部分の分解拡大図であり、芯体部30の構成を説明するための図である。
この例のフェライトコア32は、例えば円柱状形状のフェライト材料に、固体である芯棒34を嵌合固定するための所定の径(例えば径=1mm)の軸心方向の貫通孔32dが、軸心方向の中心線を含む位置に形成されたものとされている。当該貫通孔32dに芯棒34が挿入され、当該フェライトコア32の一端から他端まで芯棒34が嵌合固定される。
すなわち、フェライトコア32の中心線を含む位置には、当該フェライトコア32の貫通孔32dに対してぴったりと合うように芯棒34が入れ込まれて固定(固着)されている。これにより、電子ペンの細型化により、フェライトコア32自体が細くなった場合でも、芯棒34の存在により、ペン先側の部分となる芯体部30の強度を強くできる。そして、図2に示すように、芯棒34は、一方の端部34a(以下、先端部34aという)が、ペン先として、フェライトコア32の一端から突出する。
なお、この実施の形態において、芯棒34は、SUS(ステンレス鋼)により形成されたものである。好ましくは、SUS304あるいはSUS316を用いて芯棒34を形成する。ニッケル含有率が多い方が磁化されにくいためである。また、フェライトコア32と芯棒34との間に接着剤を介挿するようにして両者を固着させるようにしてもよい。また、固体である芯棒34との記載は、芯棒34がパイプ状のものではなく、中身が詰まったもの、あるいは、少なくとも先端部34aは閉じた構成を有するものである。
また、芯棒34は、SUS以外の金属材料やセラミック(ceramic)により構成してもよい。また、芯棒34は、SUSなどの金属と同等の強度を有するカーボン樹脂や強化プラスチックなどの材料を用いて構成してもよい。
また、フェライトコア32の、ペン先側には、徐々に先細となるテーパー部32eが形成されている。このテーパー部32eにより、このフェライトコア32を通る磁束は、テーパー部32eで高密度となり、位置検出装置のセンサとの間の磁気的な結合を、テーパー部32eがない場合に比して、より強くすることができる。
そして、この実施形態では、図3(A)に示すように、コイル31がフェライトコア32の軸心方向の全長に亘って巻回されるのではなく、部分的に巻回されている。すなわち、この例では、コイル31はフェライトコア32の全長の約1/2長の巻回長を有するものとされると共に、図3(A)に示すように、当該コイルのフェライトコア32におけるコイル巻回部32aは、フェライトコア32の、筒状体部33との結合部側に偏った位置とされる。
そして、フェライトコア32をその軸心方向に見たとき、ペン先側の端部から、コイル巻回部32aの一方の端までの部分は、コイルが巻回されない第1のコイル非巻回部32bとされ、また、コイル巻回部32aの他方の端から、フェライトコア32の筒状体部33との結合部側の若干の部分も、コイル31が巻回されない第2のコイル非巻回部32cとされる。第2のコイル非巻回部32cの軸心方向の長さは、第1の筒状体部331と結合するための短い長さとされる。一方、第1のコイル非巻回部32bの軸心方向の長さは、この例では、フェライトコア32の全長の約1/2長から、第2のコイル非巻回部32cの長さ分を差し引いた、比較的長いものとされる。
そして、図3(A)、(B)に示すように、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部32cの全部または一部が、第1の筒状体部331の端部33aに嵌合されることで、フェライトコア32が第1の筒状体部331と結合される。なお、図3では省略したが、このフェライトコア32の第1の筒状体部331との結合の際に、コイル31の一端31a及び31bが、筒状体部33のプリント基板(回路基板)36に設けられているキャパシタと並列に接続されるように電気的に接続される。このように、コイル31が巻回されたフェライトコア32と、芯棒34とによってペン先側の部分を構成する芯体部30が構成されている。
次に、主に図2を用いて電子ペン本体部3の全体構成について説明する。この例の場合には、図2(A)及び図2(B)に示すように、電子ペン本体部3のペン先側の寸法は、ボールペンの替え芯6のペン先側の寸法とほぼ等しくなるように構成されている。すなわち、電子ペン本体部3のペン先側に設けられるフェライトコア32の径は、ボールペンの替え芯6のペン先部61の径R1とほぼ等しくなるように構成されている。また、芯棒34の先端部34aのフェライトコア32から突出する部分の長さとフェライトコア32の第1のコイル非巻回部32bの長さとの合計の長さは、図2及び図3(B)に示すように、ボールペンの替え芯6のペン先部61の長さL1とほぼ等しくなるように構成されている。
また、電子ペン本体部3のフェライトコア32のコイル31が巻回されたコイル巻回部32aの径及び筒状体部33の径は、ボールペンの替え芯6のインク収納部62の径R2とほぼ等しく、前記ペン先部61の径R1よりは大きい(R2>R1)。なお、筐体2の開口2bの径は、この径R2よりは小さい。したがって、コイル巻回部32aは、開口2bから外部に突出することはできない。
そして、上述もし、図2(B)に示すように、筒状体部33は、電子回路部品が配設される第1の筒状体部331と、筆圧検出用部品が配設される第2の筒状体部332とで構成される。この実施の形態においては、図2(A)及び(B)に示すように、芯棒34とコイル31が巻回されたフェライトコア32からなる芯体部30と筒状体部33とを結合した状態の長さ(全長)は、ボールペンの替え芯6の全長L2と等しく選定されている。
筒状体部33の第1の筒状体部331内には、図2(C)に示すように、プリント基板37が配設されると共に、そのプリント基板37上には、コイル31と共に共振回路を構成するキャパシタ(コンデンサ)を含む回路部品37Aが設けられている。
そして、芯棒34とコイル31が巻回されたフェライトコア32からなる芯体部30と、筒状体部33の第1の筒状体部331とは、例えばフェライトコア32のペン先側とは反対側の一部が、第1の筒状体部331内に挿入される状態で結合されて一体的に構成される。この場合に、芯体部30と、筒状体部33の第1の筒状体部331との結合に際しては、コイル31の巻き始め端31aと巻き終わり端31bとが、第1の筒状体部331内のプリント基板37上にある回路部品37A内のキャパシタの一端と他端とに電気的に接続される。
なお、図2(C)において、コイル31の巻き始め端31aと巻き終わり端31bとが、回路部品37A内のキャパシタの一端と他端と接続されることを簡略化して示している。実際には、コイル31の巻き始め端31aと巻き終わり端31bとは、フェライトコア32と第1の筒状体部331との間を通って、第1の筒状体部331の内部に位置する回路部品37A内のキャパシタに接続される。
また、筒状体部33の径も、ボールペンの替え芯6のインク収納部62の径R2とほぼ同じとされるが、図2(B)の例では、第1の筒状体部331の径は、前述した径R2よりも若干大きくされている。しかし、この第1の筒状体部331の部分は、ボールペンの筐体に収納されたときに、筒状の筐体の中空部内において、替え芯6との間に余裕がある部分に位置するので、このような径としても問題はない。
第2の筒状体部332は、この例では、市販のボールペンの替え芯6のインク収納部62の径R2と等しい径の筒状体で構成されている。図2の例では、この第2の筒状体部332は、長尺部332aと、短尺部332bとに2分されており、この例では、その結合部35の近傍に筆圧検知部材36が設けられている。
すなわち、図2(C)に示すように、この例においては、長尺部332aと短尺部332bとは、結合部35において、連結棒部材351とコイルバネ352を介して結合されている。この場合に、長尺部332aと短尺部332bとは、コイルバネ352により、常に、軸心方向において、互いに離れるように弾性変位されるが、連結棒部材351により、所定位置で係止して、それ以上は軸芯方向に変位しないように構成されている。そして、その係止状態における位置指示器用カートリッジ3の全長が、前述したボールペンの替え芯6の全長L2と等しくなるように構成されている。
そして、図2(C)に示すように、この実施形態では、長尺部332aには、筆圧検知部材36が設けられる。そして、連結棒部材351の一端351a側が、筆圧検知部材36の押圧部として働くように構成されている。
この例の筆圧検知部材36は、例えば特許文献:特開2011−186803号公報に記載されている周知の構成の筆圧検出手段を使用した、筆圧に応じて静電容量が変化する可変容量コンデンサの構成とすることができる。なお、例えば、特開2013−161307号公報に開示されているような筆圧に応じて静電容量を可変とする半導体素子を用いた構成することもできる。
この電子ペン本体部3が筐体2に収納されている状態で、芯棒34とコイル31が巻回されたフェライトコア32からなる芯体部30に圧力が加わると、電子ペン本体部3の長尺部332a側の全体が、コイルバネ352の弾性力に抗して、短尺部332b側に移動しようとする力が働き、筆圧検知部材36の静電容量が筆圧に応じたものとなる。
以上のような構成の電子ペン本体部3を、その筒状体部33をノックカム機構部4の回転子43の嵌合部43aに嵌合させることにより、筐体2内に収納することができる。そして、この実施形態の電子ペン1においては、使用者は、位置検出装置と共に使用するときには、ノック棒42の端部42aを押下する。すると、電子ペン1においては、図1(B)及び図3(B)に示すように、芯棒34の先端部34a及びフェライトコア32の第1のコイル非巻回部32bの一部が筐体2の開口2bから突出する状態となる。電子ペン1の使用者は、この状態で、位置検出装置のセンサ上において、指示位置の入力操作をする。
電子ペン1の使用が終了したら、ノック棒42の端部42aを再押下することで、図1(A)に示すように、電子ペン本体部3の全体は筐体2の中空部2a内に収容させる状態とすることができる。このときには、電子ペン本体部3の全体が筐体2の中空部2a内に収容されて、電子ペン本体部3の芯棒34の先端部34aは、筐体2により保護される状態となる。
[電磁誘導方式の位置検出装置における位置検出および筆圧検出のための回路構成]
次に、上述の実施形態の電子ペン1による指示位置の検出および電子ペン1に印加される筆圧の検出を行う位置検出装置400の回路構成例及びその動作について、図4を参照して説明する。
電子ペン1は、図4に示すように、インダクタンス素子としてのコイル31と、筆圧検知部材36により構成される可変容量キャパシタCvと、第1の筒状体部331の内部に位置する回路部品37Aに含まれる共振用キャパシタCfとが並列に接続された共振回路を備える。
一方、位置検出装置400には、X軸方向ループコイル群411と、Y軸方向ループコイル群412とが積層されて位置検出コイル410が形成されている。各ループコイル群411,412は、例えば、それぞれn,m本の矩形のループコイルからなっている。各ループコイル群411,412を構成する各ループコイルは、等間隔に並んで順次重なり合うように配置されている。
また、位置検出装置400には、X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412が接続される選択回路413が設けられている。この選択回路413は、2つのループコイル群411,412のうちの一のループコイルを順次選択する。
さらに、位置検出装置400には、発振器421と、電流ドライバ422と、切り替え接続回路423と、受信アンプ424と、検波器425と、低域フィルタ426と、サンプルホールド回路427と、A/D変換回路428と、同期検波器429と、低域フィルタ430と、サンプルホールド回路431と、A/D変換回路432と、処理制御部433とが設けられている。処理制御部433は、マイクロコンピュータにより構成されている。
発振器421は、周波数f0の交流信号を発生する。そして、発振器421は、発生した交流信号を、電流ドライバ422と同期検波器429に供給する。電流ドライバ422は、発振器421から供給された交流信号を電流に変換して切り替え接続回路423へ送出する。切り替え接続回路423は、処理制御部433からの制御により、選択回路413によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子R)を切り替える。この接続先のうち、送信側端子Tには電流ドライバ422が、受信側端子Rには受信アンプ424が、それぞれ接続されている。
選択回路413により選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路413及び切り替え接続回路423を介して受信アンプ424に送られる。受信アンプ424は、ループコイルから供給された誘導電圧を増幅し、検波器425及び同期検波器429へ送出する。
検波器425は、ループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号を検波し、低域フィルタ426へ送出する。低域フィルタ426は、前述した周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、検波器425の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路427へ送出する。サンプルホールド回路427は、低域フィルタ426の出力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路428へ送出する。A/D変換回路428は、サンプルホールド回路427のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部433に出力する。
一方、同期検波器429は、受信アンプ424の出力信号を発振器421からの交流信号で同期検波し、それらの間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ430に送出する。この低域フィルタ430は、周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器429の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路431に送出する。このサンプルホールド回路431は、低域フィルタ430の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路432へ送出する。A/D変換回路432は、サンプルホールド回路431のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部433に出力する。
処理制御部433は、位置検出装置400の各部を制御する。すなわち、処理制御部433は、選択回路413におけるループコイルの選択、切り替え接続回路423の切り替え、サンプルホールド回路427、431のタイミングを制御する。処理制御部433は、A/D変換回路428、432からの入力信号に基づき、X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412から一定の送信継続時間(連続送信区間)をもって電波を送信させる。
X軸方向ループコイル群411及びY軸方向ループコイル群412の各ループコイルには、電子ペン1から送信(帰還)される電波によって誘導電圧が発生する。処理制御部433は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて電子ペン1のX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。また、処理制御部433は、送信した電波と受信した電波との位相差に応じた信号のレベルに基づいて筆圧を検出する。
このようにして、位置検出装置400では、接近した電子ペン1の位置を処理制御部433で検出する。そして、受信した信号の位相を検出することにより、電子ペン1の筆圧値の情報を得る。
そして、電子ペン本体部3の細型化が実現できるので、電子ペン本体部3を、市販のボールペンの替え芯と互換性を取れる構成とすることができるようになる。
電子ペン本体部3を、市販のボールペンの替え芯と互換性を取れる構成とした場合には、電子ペン1の筐体2を、市販のボールペンの筐体を流用することができるというメリットがある。すなわち、ボールペンの替え芯の代わりに、この実施形態の電子ペン本体部3を、ボールペンの筐体に収納することで、電子ペン1を構成することが可能となる。
そして、電子ペン本体部3を、ボールペンの替え芯と同等に細型化しても、また、それ以上に細型化した場合であっても、フェライトコア32と芯棒34とを嵌合固定して芯体部30を構成している。これにより、筆圧が直接にかかる芯体部30の強度を強くし、細型化しても全体として外圧に対して強度を強くした電子ペン本体部3を実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の電子ペンについて説明する。上述した第1の実施の形態では、フェライトコア32の軸心方向の中心線を含む位置に固体である芯棒34を嵌合固定した。この第2の実施の形態では、フェライトコアの軸心方向の中心線を含む位置に中空のパイプの構成とされた芯棒(パイプ形状の芯棒)を嵌合固定する。そして、当該パイプ形状の芯棒の軸心方向の中空の中を、軸心方向に摺動可能なように固体の芯体を配置して、ペン先側の部分である芯体部を構成するものである。
このため、この第2の実施の形態の電子ペンの場合には、中空のパイプの構成とされた芯棒の中を軸心方向に摺動可能な固体の芯体が、直接的に筆圧検知部材に対して作用する構成を備えている。これらペン先側の部分(芯体部)と筆圧検知部材の部分以外は、基本的に、図1〜図3を用いて説明した第1の実施の形態の電子ペン1と同様に構成される。このため、第2の実施の形態の電子ペンを説明するための図面においては、第1の実施の形態の電子ペン1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、当該部分の説明については重複するので省略することとする。
図5は、この発明による電子ペンの第2の実施形態の構成例を示す図である。この第2の実施形態の電子ペン1Aの場合にも、筒状の筐体2の中空部2a内に、電子ペン本体部3Aが収納され、ノックカム機構部4により、電子ペン本体部3のペン先側が、筐体2の長手方向の一端の開口2b側から出し入れされるノック式の構成を備える。この第2の実施形態においても、電子ペン本体部3Aは、カートリッジ式の構成とされ、筐体2に対して着脱可能とされている。
図5(A)は、電子ペン本体部3Aの全体が筐体2の中空部2a内に収容されている状態を示し、図5(B)は、ノックカム機構部4により電子ペン本体部3Aのペン先側が、筐体2の開口2bから突出した状態を示している。なお、図5の例においても、電子ペン1Aの筐体2が透明の合成樹脂で構成されていて、その内部が透けて見える状態として示している。この第2の実施形態の電子ペン1Aもまた、市販のノック式ボールペンと互換性が取れる構成とされている。
筐体2及び当該筐体2内に設けられるノックカム機構部4は、第1の実施の形態の電子ペン1の場合と同様に、周知の市販のノック式ボールペンと同一の構成で、同一の寸法関係を有するものである。そして、この第2の実施の形態の電子ペン1Aにおいても、ノックカム機構部4の機能により、ノック棒42の端部42aの押下操作に応じて、非使用状態(図5(A)に示す状態)と使用状態(図5(B)に示す状態)とを切り替えることができる。
[電子ペン本体部3Aの構成例]
図6は、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの構成例を、市販のノック式ボールペンの替え芯と比較して示す図である。すなわち、図6(A)は、図2(A)と同様に、市販のノック式ボールペンの替え芯6を示し、また、図6(B)は、この第2の実施形態の電子ペン本体部3Aの構成例を示している。また、図7は、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aのペン先側の部分の構成を説明するための図である。
この第2の実施形態の電子ペン本体部3Aにおいては、図6(B)に示すように、コイル31が巻回された磁性体コア、この例ではフェライトコア32Aが筒状体部33Aと結合されている。そして、詳しくは後述もするが、中空のパイプの構成とされた芯棒38が、フェライトコア32Aの軸心方向の中心線を含む位置に嵌合固定される。すなわち、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aでは、第1の実施の形態の電子ペン本体部3で用いられていた固体である芯棒34に替えて、中空のパイプの構成とされた芯棒38が用いられる。換言すれば、芯棒38は、貫通孔を有するパイプ形状のものである。
したがって、フェライトコア32Aの中心線を含む位置には、当該フェライトコア32Aの貫通孔32dに対してぴったりと合うようにパイプ形状の芯棒38が入れ込まれて固定(固着)されている。これにより、電子ペンが細型化されて、フェライトコア32A自体が細くなった場合でも、パイプ形状の芯棒38の存在により、フェライトコア32A及びその周辺部分の強度を強くできる。そして、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aにおいては、パイプ形状の芯棒の中空の部分(貫通孔)に、芯体39が挿通され、一端はパイプ形状の芯棒38から突出してペン先を構成し、他端は後述する筆圧検知部材に嵌合される。
このように、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aでは、コイル31が巻回されたフェライトコア32と、パイプ形状の芯棒38と、パイプ形状の芯棒38の中空部分に収納される芯体39とにより、芯体部30Aが構成される。この芯体部30Aが、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aのペン先側の部分となる。
なお、この第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の芯棒34の場合と同様に、パイプ形状の芯棒38は、SUS(ステンレス鋼)により形成されたものであり、好ましくは、SUS304あるいはSUS316を用いて形成される。また、フェライトコア32Aとパイプ形状の芯棒38との間に接着剤を介挿するようにして両者を固着させるようにしてもよい。
また、芯体39は、芯棒38と同様にSUSにより形成してもよいし、その他の種々の導電性材料で形成することもできる。例えば、金属やカーボンを混ぜることにより導電性を持たせるようにした樹脂により芯体39を構成することもできる。また、芯体39は、非導電性の棒状の部材として構成することもできる。具体的には、芯体39を、比較的硬質で弾性を有する樹脂材料、例えばPOM(Polyoxymethylene)などにより構成することもできる。また、芯棒38は、SUS以外の金属材料やセラミックにより構成してもよい。また、芯棒34は、SUSなどの金属と同等の強度を有するカーボン樹脂や強化プラスチックなどの材料を用いて構成してもよい。また、芯体39についても、セラミックにより構成してもよい。
また、上述した第1の実施の形態の電子ペン本体部3の筒状体部33の場合には、電子回路部品が配設される第1の筒状体部331と、筆圧検出用部品が配設される第2の筒状体部332とからなっていた。これに対して、この第2の実施の形態の筒状体部33Aは、後述もするように筆圧検検出用部品がペン先側に配置されるため、全体として1つの筒状体部となっている。
次に、図7を参照しながら、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aのペン先側の部分である芯体部30Aの構成について具体的に説明する。芯体部30Aは、上述もした様に、コイル31が巻回されたフェライトコア32とパイプ形状の芯棒38と芯体39とによって構成される。図7(A)は、コイル31が巻回されたフェライトコア32と、芯棒38と、芯体39と、第1の筒状体部33Aの一部の部分の分解拡大図であり、芯体部30Aの構成を説明するための図である。
この例のフェライトコア32Aは、例えば円柱状形状のフェライト材料に、パイプ形状の芯棒38を挿通するための所定の径(例えば径=1mm)の軸心方向の貫通孔32Adが形成されたものとされている。
そして、この第2の実施形態においても、図7(A)に示すように、コイル31がフェライトコア32Aの軸心方向の全長に亘って巻回されるのではなく、部分的に巻回されている。すなわち、この例では、コイル31はフェライトコア32Aの全長の約1/2長の巻回長を有するものとされると共に、図7(A)に示すように、当該コイルのフェライトコア32Aにおけるコイル巻回部32Aaは、フェライトコア32Aの、筒状体部33Aとの結合部側に偏った位置とされる。
そして、フェライトコア32Aをその軸心方向に見たとき、ペン先側の端部から、コイル巻回部32Aaの一方の端までの部分は、コイルが巻回されない第1のコイル非巻回部32Abとされ、また、コイル巻回部32Aaの他方の端から、フェライトコア32Aの筒状体部33Aとの結合部側の若干の部分も、コイル31が巻回されない第2のコイル非巻回部32Acとされる。第2のコイル非巻回部32Acの軸心方向の長さは、筒状体部33Aと結合するための短い長さとされる。一方、第1のコイル非巻回部32Abの軸心方向の長さは、この例では、フェライトコア32Aの全長の約1/2長から、第2のコイル非巻回部32Acの長さ分を差し引いた、比較的長いものとされる。
そして、上述もし、図7(A)、(B)にも示すように、フェライトコア32Aの軸心方向の貫通孔32Adには、この貫通孔32Adに嵌合するパイプ形状の芯棒38が挿通されて嵌合固定される。すなわち、フェライトコア32Aの貫通孔の直径は、パイプ形状の芯棒38の外径よりやや大きくなっており、フェライトコア32Aの軸心方向の中心線を含む位置には、フェライトコア32の一端から他端にかけてパイプ形状の芯棒38が固定される。なお、この例の場合には、図7(A)、(B)に示すように、芯棒38は、フェライトコア32Aのペン先側の先端からその一部が突出している。
さらに、コイル31が巻回されたフェライトコア32Aに嵌合固定されたパイプ形状の芯棒38の中空の部分(貫通孔)に芯体39が挿通される。芯体39の直径は、図7(A)に示すように、芯棒38の内径rよりも小さくなっており、芯体39は芯棒38内を軸心方向に摺動移動ができるようになっている。このように、コイル31、フェライトコア32A、パイプ形状の芯棒38、芯体39によって、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aのペン先側の部分である芯体部30Aが構成される。
そして、この実施形態では、筒状体部33Aのフェライトコア32Aとの結合部35Aの近傍には、筆圧検知部材36Aが設けられている。この筆圧検知部材36Aもまた、第1の実施の形態の電子ペン本体部3の筆圧検知部材36と同様に構成されたものであり、例えば、筆圧に応じて静電容量が変化する可変容量キャパシタの構成としている。なお、筆圧検知部材36Aは、筆圧に応じて静電容量を可変とする半導体素子を用いた構成することもできる。
筒状体部33A内には、さらにプリント基板37Aが収納されている。このプリント基板37Aには、コイル31に並列に接続されて共振回路を構成するキャパシタが設けられている。そして、筆圧検知部材36Aで構成される可変容量キャパシタは、このプリント基板37Aに形成されているキャパシタに並列に接続されて、前記共振回路の一部を構成するようにされている。当該構成は、第1の実施の形態の説明で用いた図4に示した電子ペン1の構成と同様のものとなる。
そして、図7(B)に示すように、フェライトコア32Aの第2のコイル非巻回部32Acの全部または一部が、筒状体部33Aに設けられている凹部33Aaに嵌合されることで、フェライトコア32Aが筒状体部33Aと結合される。図示は省略するが、このフェライトコア32Aの筒状体部33Aとの結合の際に、コイル31の一端31a及び31bが、筒状体部33Aのプリント基板37Aに設けられているキャパシタと並列に接続されるように電気的に接続される。
そして、図7(A)に示すように、パイプ形状の芯棒38が固着されたフェライトコア32Aと筒状体部33Aとが結合されている状態において、芯体39が芯棒38の中空部分(貫通孔)に挿通される。この場合、芯体39の先端部39aは、芯棒38のペン先側の先端から突出し、この先端部39aとは反対側の端部39bが、筒状体部33A内の筆圧検知部材36Aの嵌合部36Aaに嵌合される。
そして、詳細な図示は、省略するが、筆圧検知部材36Aの嵌合部36Aaには例えばゴムなどの弾性材料が配置されていて、芯体39の端部39bが当該弾性材料で保持されることにより、芯体39は容易には抜け落ちないようにされている。ただし、使用者が、芯体39を引き抜くように力を印加すれば、芯体39と筆圧検知部材36Aの嵌合部36Aaとの嵌合は、容易に外れて、芯体39を引き抜くことができる。つまり、芯体39は、交換可能とされている。
この第2の実施の形態においても、図6(A)及び図6(B)に示すように、電子ペン本体部3Aのペン先側の寸法L1、R1、R2は、ボールペンの替え芯6のペン先側の寸法L1、R1、R2とほぼ等しくなるように構成されている。また、電子ペン本体部3Aの全長L2は、ボールペンの替え芯6の全長L2ともほぼ等しくなるように構成されている。
以上のような構成の第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合にも、上述した第1の実施の形態の電子ペン本体部3と同様の機能を実現する。しかし、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合には、フェライトコア32に対してパイプ形状の芯棒38が嵌合固定されることにより、電子ペン本体部3Aが細型化されても、ペン先部分の強度を強くできる。
そして、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合には、パイプ形状の芯棒38の中空部分(貫通孔)に芯体39を摺動移動が可能なように挿通する構成を有する。このため、芯体39aにかけられる筆圧が、芯体39を通じて直接に筆圧検知部材36Aに伝達され、適切かつ正確に、また反応よく、筆圧の検出ができる。
[第3の実施の形態]
上述した第1、第2の実施の形態の電子ペン本体部3、3Aの場合には、フェライトコア32、32Aと、プリント基板37、37Aが収納される筒状体部33、33Aとは直接に接続されるものとして説明した。しかし、これに限るものではない。この第3の実施の形態の電子ペン本体部の場合には、フェライトコアとプリント基板とを接続するホルダ部を備え、このホルダ部に対してプリント基板を収納する基板保護パイプが接続される構成を有するものである。
図8は、第3の実施の形態の電子ペン本体部3Bの構成例を説明するための分解斜視図である。コイル部8は、円筒状のフェライトコア82の周囲にコイル83を巻回させて形成したものである。この第3の実施の形態の電子ペン本体部3Bの場合にも、フェライトコア82のコイル83が巻回されたコイル巻回部82aの前後には、コイルが巻回されていない第1のコイル非巻回部82b、第2のコイル非巻回部82cが設けられている。
そして、フェライトコア82は軸心方向の中心線を含む位置に貫通孔を有しており、この貫通孔にパイプ形状の芯棒81が挿通されて嵌合固定される。この芯棒81のペン先側の一部は、フェライトコア82から突出するようにされている。更に、フェライトコア82の貫通孔に挿通されて嵌合固定されたパイプ形状の芯棒81の中空部分(貫通孔)には、当該貫通孔の直径より短い直径を有する芯体7が、摺動移動が可能なように挿通される。
このように、パイプ形状の芯棒81とフェライトコア82とコイル83とからなるコイル部8と芯体7とからなるペン先側の部分である芯体部30Bは、上述した第2の実施の形態のコイル31とフェライトコア32Aと芯棒38と芯体39とからな芯体部30Aと同様の構成を有している。
接続部9は、芯体7及びコイル部8からなるペン先側の部分と、後述するプリント基板10及び基板保護パイプ12とを接続するホルダ部を構成する。そして、接続部9は、図8に示すように、筆圧検知部91、嵌合部92、接続端子部93の3つの部分が樹脂や硬質ゴム等の材料が用いられて一体的に形成されたものである。
接続部9の筆圧検知部91は円柱状に形成され、そのコイル部8側の端面の外周及び形状は、コイル部8のコイル83が巻回されている部分である巻回部83aの端面の外周及び形状とほぼ一致する。そして、筆圧検知部91のコイル部8と対向する端面側には前述したコイル部2のコイル83が巻回されていないフェライトコア82の第2のコイル非巻回部82cが嵌合する凹部が設けられている。また、筆圧検知部91の内部には、後述もするが、芯体7を保持する部材や芯体7に加えられる筆圧を検知する筆圧検知部材が設けられている。
接続部9の嵌合部92は、筆圧検知部91に続く部分であり、略円筒状に形成され、後述する基板保護パイプ12と嵌合する部分である。嵌合部92の内側には、図示しないが、後述するプリント基板10の突起部10aが嵌合する凹部が設けられている。接続部9の接続端子部93は、嵌合部92に続く部分であり、図8(A)に示すように、嵌合部92に連結する上下に2枚の板部を備える。この板部が後述するプリント基板10を挟み込むようになっている。そして、これら2枚の板部の一方には、図8(A)に示すように筆圧検知部91の筆圧検知部材の端子部からの信号線が接続される端子93a,93bが設けられている。
プリント基板10は、軸心方向の両端に突起部10a,10bが設けられた長方形状の絶縁基板上に端子10c,10dや種々の回路部品が搭載され、それらを接続する配線が設けられて形成される。種々の回路部品には、制御回路として機能するIC(Integrated Circuit)10e、サイドスイッチ10f、キャパシタ10g、10h、…などが含まれる。プリント基板10は、図8に示すように、基板保護パイプ12の内部に収納されて保護される。
プリント基板10は、理想的には、基板保護パイプ12の軸心Oとプリント基板10の軸心がほぼ一致するようにして基板保護パイプ12内に収納される。
基板保護パイプ12は、金属、カーボン素材、合成樹脂などが用いられて形成され、折れたり曲がったりしにくい硬質管状部材である。基板保護パイプ12は、図8(B)に示すように、その両端に、芯体側開口部121と後端側開口部122とを有している。これら芯体側開口部121と後端側開口部122とは、軸心方向と交差する方向の開口部である。そして、芯体側開口部121から基板保護パイプ12の内側の所定範囲の部分が、接続部9の嵌合部92が差し込まれて嵌合する芯体側嵌合部121aとなる。同様に、後端側開口部122の基板保護パイプ12の内側の所定範囲の部分が、後述するパイプ蓋13が差し込まれて嵌合する後端側嵌合部122aとなる。
なお、この実施の形態においては、図8(B)に示すように、後端側嵌合部122a部分には、後述するパイプ蓋13の凹部13bと嵌合する凸部122bが設けられている。
さらに、基板保護パイプ12は、芯体側開口部121と後端側開口部122とを繋ぐように、基板保護パイプ12の側壁の一部を切り取るように形成した開口部(軸心方向に沿う方向の側面開口部)123を有する。この場合、基板保護パイプ12は、開口部123が設けられても、軸心を中心として180度以上の角範囲の側壁を有するようにされる。
また、基板保護パイプ12には、図8(B)に示したように、芯体側嵌合部121aの一部に切り欠き部121bが設けられている。この切り欠き部121bには、図示しないが、接続部9の嵌合部92に設けられた突起部と嵌合し、嵌合部92に基板保護パイプ12が嵌合した場合にその双方が回転しないように位置が規制される。また、基板保護パイプ12には、図8(B)に示すように台形状の基板受け台11が取り付けられる。この基板受け台11は、基板保護パイプ12とプリント基板10との間に位置することになる。
さらに、図8(B)に示すように、基板保護パイプ12の後端側嵌合部122aに対して嵌合するパイプ蓋13が設けられる。このパイプ蓋13は、基板保護パイプ12の後端側嵌合部122aの内径に合致する嵌合部13aを有する。また、パイプ蓋13の嵌合部13aの内側には、プリント基板10の突起部10bが嵌合する凹部13cが設けられている。
そして、芯体7は、コイル部8のフェライトコア82に嵌合固定された芯棒81を貫通して、フェライトコア82と嵌合する接続部9の筆圧検知部91に到達して、筆圧検知部91において保持される。また、接続部9の接続端子部93の2枚の板部の間にプリント基板10が差し込まれる。これにより、プリント基板10の芯体側の突起部10aは嵌合部92の凹部に嵌まり込むと共に、接続端子部93の2枚の板部によってプリント基板10が挟持される。そして、接続端子部93の端子93aとプリント基板10の端子10cとが、また、接続端子部93の端子93bとプリント基板10の端子10dとが接続される。
プリント基板10の端子10c、10dは、IC10e、サイドスイッチ10f、キャパシタ10g,10h,〜などからなるプリント基板10に形成された電子回路に接続されている。これにより、IC10eにおいて筆圧を検知し、これを利用することができるようにされる。また、図8には図示していないが、コイル部2のコイル83の両端からの延長線83a、83bも、プリント基板10に形成された電子回路に接続される。これにより、コイル83は、プリント基板10のIC10eやキャパシタ10g、10h、…と共に共振回路を構成する。
図9は、芯体7とコイル部8と接続部9とプリント基板10と基板保護パイプ12とが接続された場合の当該接続部分の断面図である。コイル部8は、上述したように、芯棒81、フェライトコア82、コイル83からなる部分である。図9において、接続部9の筆圧検知部91は、例えば樹脂モールド91x内に筆圧検知部材が設けられて形成されたものである。そして、図9に示すように、コイル部8のコイル83が巻回されていない第2のコイル非巻回部82cが、接続部9の筆圧検知部91の凹部に嵌合して接続される。
筆圧検知部91の筆圧検知部材(感圧用部材)は、図9に示すように、誘電体91aと、端子部材91bと、保持部材91cと、導電部材91dと、弾性部材91eとの複数個の部品からなる。端子部材91bは、導電性材料からなり、筆圧検知部材となる容量可変コンデンサの第1の電極を構成する。また、導電部材91dは例えば導電性ゴムで構成され、弾性部材91eは導電性材料からなるコイルばねで構成されている。導電部材91dと弾性部材91eとは電気的に接続されて、前記容量可変コンデンサの第2の電極を構成する。
そして、図9に示すように、芯体7は、コイル部8のパイプ形状とされた芯棒81を貫通して、筆圧検知部91の保持部材91cに到達して保持される。これにより、第1の電極を構成する端子部材91bと、第2の電極を構成する導電部材91dとの間で形成される容量可変コンデンサ(筆圧検知部材)の静電容量が、芯体7に印加される圧力に応じて変化するようにされる。この容量可変コンデンサの静電容量の変化が、信号線を通じて、接続端子部93の接続端子93a,93bに接続される。
さらに、図9に示すように、プリント基板10の芯体側の突起部10aが嵌合部92に嵌まり込むと共に、プリント基板10が接続端子部93の二枚の板部に挟み込まれるようにして接続される。これにより、図9に示すように、接続端子部93の接続端子93aとプリント基板10の端子10cが接続される。また、接続端子部93の接続端子93bとプリント基板10の端子10dが接続される。これにより上述したように、筆圧検知部91の筆圧検知部材の端子部材からの信号線がプリント基板10に接続される。また、図9に示すように、フェライトコア82に巻回されたコイル83の両端からの延長線83a、83bとプリント基板10とが接続され、上述もしたように、プリント基板10のキャパシタ10g等と共振回路を構成する。
そして、プリント基板10は、基板保護パイプ12に収納される。この場合に、接続部9の嵌合部92と基板保護パイプ12の芯体側嵌合部121aとが嵌合して、接続部9と基板保護パイプ12とが分離しないようにされる。これにより、プリント基板10は、基板保護パイプ12により保護され、曲がったり、折れたりすることがないようにすることができる。
そして、この第3の実施の形態の電子ペン本体部3Bの場合には、フェライトコア82に対してパイプ形状の芯棒81を嵌合固定することで、芯体7及びコイル部8からなるペン先部の強度を強くすることができる。すなわち、電子ペンの細型化により、フェライトコア82自体が細くされても、芯棒81の存在により、容易に損傷しない強いペン先部を構成できる。
更に、芯体7及びコイル部8からなるペン先部とプリント基板10とは、接続部9を介して簡単かつ強固に接続できると共に、プリント基板10は、基板保護パイプ12内に収納されて外圧から保護できる。そして、基板保護パイプ12は、軸心方向に長い開口部123を有しているので、当該開口部123を通じて、コイル83の両端をプリント基板10の電子回路に接続することができる。また、開口部123を通じて、コイル83と共に共振回路を構成することになるキャパシタについて、不必要なキャパシタの接続を切り離す作業を行うこともできる。
このようにして形成される電子ペン本体部3Bが、ボールペンの替え芯と同様の態様で、ボールペンの筐体内に取り付けられることにより、使用者によって用いられる電子ペンが構成できる。なお、電子ペン本体部3Bを所定のケースに収納して、ボールペンの替え芯の態様とすることもできる。
なお、この第3の実施の形態においても、第1の実施の形態の芯棒34の場合と同様に、パイプ形状の芯棒81は、SUS(ステンレス鋼)により形成されたものであり、好ましくは、SUS304あるいはSUS316を用いて形成される。また、芯棒81は、SUS以外の金属材料やセラミックにより構成してもよい。また、芯棒81は、SUSなどの金属と同等の強度を有するカーボン樹脂や強化プラスチックなどの材料を用いて構成してもよい。
また、芯体7についても、芯棒81と同様に、SUSにより構成してもよいし、その他の種々の導電性材料で形成することもできる。例えば、金属やカーボンを混ぜることにより導電性を持たせるようにした樹脂により芯体39を構成することもできる。また、芯体7についても、セラミックにより構成してもよい。
[接続部(ホルダ)を用いたペン先部と筒状体部等との接続態様]
図8、図9を用いて説明した第3の実施の形態の電子ペン本体部3Bの場合には、芯体7及びコイル部8からなる芯体部30Bと、プリント基板10や基板保護パイプ12とはホルダとしての接続部9を介して接続した。このホルダとしての接続部9を用いた接続は、第1、第2の実施の形態の電子ペン本体部3、3Aに対して適用することもできる。
すなわち、第1の実施の形態の電子ペン本体部3の場合には、フェライトコア32と筒状体部33とを直接に接続した。同様に、第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合には、フェライトコア32Aと筒状体部33Aとを直接に接続した。しかし、フェライトコア32と筒状体部33との間にホルダとしての接続部を介在させたり、フェライトコア32Aと筒状体部33Aとの間にホルダとしての接続部を介在させたりできる。
図10、図11は、第1の実施の形態で説明したコイル31が巻回されたフェライトコア32に対して固体の芯棒34を嵌合固定して構成した芯体部30と、筒状体部33とをホルダとしての接続部を用いて接続する場合の例を説明するための図である。図10、図11においては、図1〜図3を用いて説明した第1の実施の形態の電子ペン本体部3と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
図10(A)に示す例の芯体部30は、上述した第1の実施の形態の電子ペン本体部3の芯体部30と同様に構成されたものである。すなわち、フェライトコア32は、コイル31を巻回したコイル巻回部32aと、コイル31を巻回していないペン先側の第1のコイル非巻回部32bと、コイル31を巻回していないペン先側とは反対側の第2のコイル非巻回部32cとからなっている。フェライトコア32のペン先側の端部32eは、テーパー状に形成されている。そして、フェライトコア32の軸心方向の中心線を含む部分には、固体の芯棒34が嵌合固定され、その先端部34aがフェライトコア32のペン先側から突出している。
そして、図10(A)に示した芯体部30と、例えば、第1の実施の形態の筒状体部33や第3の実施の形態の基板保護パイプ12などとの接続のために、ホルダとしての接続部9Aを用いる。接続部9Aは、例えば、樹脂や硬質ゴムなどの材料により構成される。接続部9Aのフェライトコア32側は、フェライトコア32のコイル巻回部32a部分の端面と外周及び形状が同じになる端面を有し、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部32cが嵌合する凹部である嵌合部9Aaが形成されている。
また、接続部9Aのフェライトコア32とは反対側は、筒状体部33の内径に一致する直径を有する柱状の凸部9Abが形成されている。この凸部9Abに筒状体部33等が嵌合して保持される。そして、筒状体部33等もその端面の外周及び形状は、フェライトコア32のコイル巻回部32a部分の端面と同じになっており、その側面において段差のない電子ペン本体部を構成できるようになっている。
そして、接続部9Aは、上述もしたように樹脂や硬質ゴムなどの若干の弾性力を備える材料により形成されているので、フェライトコア32や筒状体部33などを簡単に接続できる。また、接続部9Aは、これに嵌合されるフェライトコア32や筒状体部33などをしっかりと保持し、両者を強固に接続できる。
図10(B)に示した芯体部30´は、芯棒34の一方の先端部34aが、フェライトコア32のペン先側から突出すると共に、芯棒34の他方の先端部34bがフェライトコア32のペン先側とは反対側(後端側)から突出した構成を有する。先端部34bが後端側から突出している点を除き、その他の部分は図10(A)に示した芯体部30と同様に構成されている。そして、図10(B)に示す例においては、接続部9Bは、その外観形状は、図10(A)に示した接続部9Aと同じである。
しかし、図10(B)に示す接続部9Bの場合には、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部32cと嵌合する嵌合部9Aaに加えて、芯棒34の他方の先端部34b部分と嵌合する嵌合部9Bcが設けられている。そして、図10(B)に示した芯体部30´を接続部9Bに接続したとする。この場合、フェライトコア32に嵌合固定されている芯棒34の後端側の先端部34bが接続部9Bの嵌合部9Bcに嵌合し、さらに、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部32cが接続部9Bの嵌合部9Aaに嵌合する。これにより、コイル31とフェライトコア32と芯棒34とからなる芯体部30´と接続部9Bとをより強固に接続することができると共に、当該ペン先側の部分と筒状体部33等とも強固に接続できる。
図10(C)に示す例の芯体部30は、上述した第1の実施の形態の電子ペン本体部3の芯体部30、図10(A)に示した芯体部30と同様に構成されたものである。また、図10(C)に示す例においては、接続部9Cは、その外観形状は、図10(A)に示した接続部9Aと同じである。しかし、図10(C)に示す例において、接続部9Cは、筒状体部33等が嵌合することになる凸部9Abの部分に、プリント基板10Aが嵌合される凹部である嵌合部9Cdが設けられている。
この嵌合部9Aa及び嵌合部9Cdが設けられた接続部9Cによって、芯体部30と筒状体部33等に加えて、プリント基板10Aについても接続し、固定することができるようにされる。これにより、芯体部30とプリント基板10Aとを簡単かつ強固に接続することができると共に、プリント基板10Aは、筒状体部33等により適切に保護することができるようにされる。
また、図10に示した例の場合には、いずれのフェライトコア32も、コイル31が巻回されていない第1のコイル非巻回部32bと第2のコイル非巻回部32cとを備えていたが、これに限るものではない。例えば、図11(A)に示す芯体部30Xは、フェライトコア32Xは、コイル31が巻回されたコイル巻回部32aとコイル31が巻回されていない第1のコイル非巻回部32bは備えるが、第2のコイル非巻回部32cは備えない構成としたものである。この場合、フェライトコア32Xと接続される筒状体部や接続部には、フェライトコア32Xから突出する芯棒34の先端部34bと嵌合する嵌合部を設けるようにすればよい。
また、図10に示した例の場合には、いずれのフェライトコア32のペン先側の端部32eは、テーパー形状とされていたが、これに限るものではない。図11(B)に示す芯体部30Yは、フェライトコア32Yに示すように、フェライトコアのペン先側のコイル非巻回部32b´の端部をテーパー状にしなくてもよい。したがって、図10(A)、(B)、(C)に示したそれぞれの例の芯体部30、30Xを、フェライトコア32のペン先側の端部を、図12(B)に示したようにテーパー形状にしないように構成することもできる。
なお、図10、図11においては、ペン先側の部分である芯体部を、コイル31、フェライトコア32、芯棒34により構成したが、これに限るものではない。第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合と同様に、コイル31、フェライトコア32、パイプ形状の芯棒38、芯体39により構成されるペン先側の部分を、図11、図12に示したように構成することができる。この場合には、フェライトコア32が、パイプ形状の芯棒38と芯体39とに置き換えられることになる。
そして、コイル31、フェライトコア32、パイプ形状の芯棒38、芯体39により構成されるペン先が側の部分を用いる場合には、接続部9A、9B、9Cの部分に、芯体39で押下される筆圧検知部材を設ける構成とすることができる。
なお、図13に示した芯棒34もまた、例えば、SUS304あるいはSUS316などのSUS(ステンレス鋼)により形成されるものである。しかし、これに限るものではない。芯棒34は、その他の金属やセラミックにより構成してもよい。
[多色ペンへの適用]
図12は、上述した第1の実施の形態のボールペンのカートリッジの構成とされた電子ペン本体部3と、通常のボールペンのカートリッジとを用いて構成する多色ペンの構成とした電子ペン1Mの外観を示す構成図である。この図12の例も、電子ペン1Mの筐体2Mが透明の合成樹脂で構成されていて、その内部が透けて見える状態として示している。
電子ペン1Mの筐体2Mは、市販のノック式の多色ボールペンの筐体及びノック機構と同一の構成を備えている。市販のノック式の多色ボールペンの筐体及びノック機構をそのまま用いてもよい。この筐体2M内には、この例では、第1の実施の形態の電子ペン本体部3と、黒色のインクのボールペンカートリッジ3Bkと、赤色のインクのボールペンカートリッジ3Rdとが収納されている。電子ペン本体部3は、図2(B)に示した形状のものであり、ボールペンカートリッジ3Bk、3Rdは、いずれも図2(A)に示した形状のものである。
電子ペン1Mのノック機構には、電子ペン本体部3が嵌合されるノック棒42Eと、黒色のインクのボールペンカートリッジ3Bkが嵌合されるノック棒42Bkと、赤色のインクのボールペンカートリッジ3Rdが嵌合されるノック棒42Rdとが備えられている。ノック棒42Eが、ペン先側にスライド移動されることで、電子ペン本体部3の芯棒34の先端部34a及びフェライトコア32の非巻回部32bの一部が突出して、位置検出装置のセンサと電磁誘導結合するようにされる。
また、ノック棒42Bkが、ペン先側にスライド移動されることで、ボールペンカートリッジ3Bkのペン先部61が突出して黒色のインクで筆記が可能にされる。同様に、ノック棒42Rdが、ペン先側にスライド移動されることで、ボールペンカートリッジ3Rdのペン先部61が突出して赤色のインクで筆記が可能にされる。
このように、第1の実施の形態の電子ペン本体部3は、市販のノック式の多色ボールペンの筐体に、ボールペンカートリッジの1つとして搭載することにより、当該多色のボールペンに電子ペンの機能を追加することができる。
また、ここでは、第1の実施の形態の電子ペン本体部3を用いたが、これに限るものではない。第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aや第3の実施の形態の電子ペン本体部3Bを、多色のボールペンの1つのボールペンカートリッジに替えて用いることにより、当該多色のボールペンに電子ペンの機能を追加できる。
[第4の実施の形態(アクティブ静電ペンへの適用)]
上述した第1〜第3の実施の形態の電子ペン本体部3,3A、3Bは、いずれも電磁誘導結合方式のものであるものとして説明した。すなわち、第1〜第3の実施の形態の電子ペン本体部3,3A、3Bは、コイル31とキャパシタとからなる共振回路を備え、位置検出装置からの信号を受信し、これに応じた信号を共振回路の機能により発生させて、位置検出装置に返信し、位置などを指示した。しかし、この発明は電磁誘導方式の電子ペンだけでなく、静電容量結合方式(以下、静電方式と記載する。)の電子ペンにも適用できる。
図13、この発明を適用した第4の実施の形態の静電方式の電子ペン本体部3Cについて説明するための図である。図14は、第4の実施の形態の電子ペン本体部3Cの回路構成図である。図13と図14において、同一構成要素は同一符号で示す。また、この第4の実施の形態の電子ペン本体部3Cにおいても、図13、図14において、第1の実施の形態の電子ペン本体部3と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
図13に示すように、第4の実施の形態の静電方式の電子ペン本体部3Cの場合にも、コイル31と、フェライトコア32と、芯棒34とからなる芯体部30は、第1の実施の形態の電子ペン本体部3の芯体部30と同様に構成されている。
なお、この第4の実施の形態の電子ペン本体部3Cにおいてコイル31は、電磁誘導による位置指示のための共振回路を構成するものではなく、外部からの電源の供給を受け付ける電源の供給端として用いられ、無接点充電機能を実現している。そして、コイル31の両端のそれぞれからの延長線31a,31bは、後述もするが、プリント基板50上において、電気二重層キャパシタ51、整流用ダイオード52、電圧変換回路53などが接続されて構成される電源回路部分に接続される。
そして、フェライトコア32の軸心方向の中心線を含む位置には、固体の芯棒34が嵌合固定される。この第4の実施の形態の電子ペン本体部3Cの場合には、図13に示すように、ペン先側においては、芯棒34の先端部34aがフェライトコア32から突出している。また、ペン先側とは反対側においても、芯棒34のペン先側とは反対側の先端部34bが、フェライトコア32から突出している。
そして、芯棒34のペン先側とは反対側の先端部34bは、図13に示すように、プリント基板50の接続部50Aにおいて、プリント基板50上に形成された発振回路54を含む電子回路部と電気的に接続される。これにより、発振回路54において発振された信号が、固体の芯棒34を通じて位置検出装置側に送信され、位置を指示することができるようにされる。
なお、図13に示した芯棒34もまた、例えば、SUS304あるいはSUS316のSUS(ステンレス鋼)により形成されるものである。しかし、これに限るものではない。芯棒34は、その他の金属やセラミックにより構成してもよい。
次に、この第4の実施形態の静電方式の電子ペン本体部3Cの回路構成について説明する。図14において、51は電気二重層キャパシタ、52は整流用ダイオード、53は電圧変換回路、54は、この例の信号発信回路を構成する発振回路である。図14に示すように、この例では、コイル31の一端はダイオード52のアノードに接続され、他端は、接地(GND)されている。また、電気二重層キャパシタ51の一端はダイオード52のカソードに接続され、他端は、接地されている。
電極芯を構成する芯棒34は、発振回路54に対して電気的に接続される。また、図2(B)、(C)を用いて説明した第1の実施の形態の電子ペン本体部3の場合と同様に、電子ペン本体部3Cの後端側に設けられる筆圧検知部材36が発振回路54に対して電気的に接続されている。
発振回路54は、筆圧検知部材36の可変容量キャパシタの容量に応じて周波数が変化する信号を発生し、その発生した信号を芯棒34に供給する。発振回路54からの信号は、芯棒34の先端部34aよりその信号に基づく電界として放射される。発振回路54は、例えばコイルとキャパシタによる共振を利用したLC発振回路により構成される。この実施形態の電子ペン本体部3Cにより指示された座標位置を検出する位置検出装置では、この信号の周波数より芯棒34に加えられた筆圧を求めることができる。
電圧変換回路53は、電気二重層キャパシタ51に蓄えられた電圧を一定の電圧に変換して発振回路54の電源として供給する。この電圧変換回路53は、電気二重層キャパシタ51の両端の電圧よりも低くなるような降圧タイプのものでも良いし、電気二重層キャパシタ51の両端の電圧よりも高くなるような昇圧タイプのものでも良い。また、電気二重層キャパシタ51の両端の電圧が前記一定の電圧よりも高い場合は降圧回路として動作し、前記一定の電圧よりも低い場合は昇圧回路として動作する昇降圧タイプのものでも良い。
この第4の実施形態の静電方式の電子ペン本体部を図示しない充電器に装着したときに、充電器が発生する交番磁界によりコイル31には誘導起電力が発生して、ダイオード52を介して電気二重層キャパシタ51を充電する。
[静電方式の位置検出装置における位置検出および筆圧検出のための回路構成]
図15は、第4の実施形態の電子ペンの例である静電方式の電子ペン本体部3Cからの信号を受け、センサ上の位置を検出すると共に、筆圧を検出するようにする位置検出装置700を説明するためのブロック図である。
この実施形態の位置検出装置700は、図15に示すように、センサ710と、このセンサ710に接続されるペン検出回路720とからなる。センサ710は、この例では、断面図は省略するが、下層側から順に、第1の導体群711、絶縁層(図示は省略)、第2の導体群712を積層して形成されたものである。第1の導体群711は、例えば、横方向(X軸方向)に延在した複数の第1の導体711Y1、711Y2、…、711Ym(mは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、Y軸方向に配置したものである。
また、第2の導体群712は、第1の導体711Y1、711Y2、…、711Ymの延在方向に対して交差する方向、この例では直交する縦方向(Y軸方向)に延在した複数の第2の導体712X1、712X2、…、712Xn(nは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、X軸方向に配置したものである。
このように、位置検出装置700のセンサ710では、第1の導体群711と第2の導体群712を交差させて形成したセンサパターンを用いて、静電方式の電子ペン本体部3Cが指示する位置を検出する構成を備えている。
なお、以下の説明において、第1の導体711Y1、711Y2、…、711Ymについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第1の導体711Yと称する。同様に、第2の導体712X1、712X2、…、712Xnについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第2の導体712Xと称することとする。
ペン検出回路720は、センサ710との入出力インターフェースとされる選択回路721と、増幅回路722と、バンドパスフィルタ723と、検波回路724と、サンプルホールド回路725と、AD(Analog to Digital)変換回路726と、制御回路727とからなる。
選択回路721は、制御回路727からの制御信号に基づいて、第1の導体群711および第2の導体群712の中から1本の導体711Yまたは712Xを選択する。選択回路721により選択された導体は増幅回路722に接続され、静電方式の電子ペン本体部3Cからの信号が、選択された導体により検出されて増幅回路722により増幅される。この増幅回路722の出力はバンドパスフィルタ723に供給されて、静電方式の電子ペン本体部3Cから送信される信号の周波数の成分のみが抽出される。
バンドパスフィルタ723の出力信号は検波回路724によって検波される。この検波回路724の出力信号はサンプルホールド回路725に供給されて、制御回路727からのサンプリング信号により、所定のタイミングでサンプルホールドされた後、AD変換回路726によってデジタル値に変換される。AD変換回路726からのデジタルデータは制御回路727によって読み取られ、処理される。
制御回路727は、内部のROMに格納されたプログラムによって、サンプルホールド回路725、AD変換回路726、および選択回路721に、それぞれ制御信号を送出するように動作する。そして、制御回路727は、AD変換回路726からのデジタルデータから、静電方式の電子ペン本体部3Cによって指示されたセンサ710上の位置座標を算出すると共に、筆圧検知部材36で検出された筆圧を検出するようにする。
このように、コイル31を巻回したフェライトコア32の軸心方向の中心線を含む位置に芯棒34を嵌合固定したペン先部を備えるようにした電子ペン本体部であって、静電方式の電子ペン本体部を構成することができる。そして、静電方式の電子ペン本体部の場合であっても、細型化によりフェライトコア32自体が細くなっても、芯棒34を用いることにより、ペン先部分の強度を強くすることができる。
[芯棒とプリント基板上の電子回路との接続]
図16は、芯棒とプリント基板上の電子回路との接続の例について説明するための図である。図16において、上述した実施の形態の電子ペン本体部3、3A、3B、3Cと同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分についての詳細な説明については省略する。
そして、図16(A)は、電磁結合方式の電子ペン本体部の場合の接続パターンの一例を示している。図16(A)において、プリント基板10上には、図示しないが、IC回路やキャパシタなどからなる電子回路が形成されている。このため、図16(A)に示す例の場合には、接続部9Xを通じてコイル31とフェライトコア32と芯棒34とからなる芯体部30Dとプリント基板10とを接続部9Xが用いられて連結されている。すなわち、芯体部30Dは、図10(B)に示した芯体部30´と同様に構成されたものであり、フェライトコア32のペン先側とは反対側からも芯棒34の端部34bが突出しているものである。
そして、コイル31の両端からの延長線311a,311bが、プリント基板10上のキャパシタに接続されて共振回路を構成する。しかし、電磁結合方式の電子ペン本体部の場合には、芯棒34をプリント基板10上の電子回路に接続しなくてもよいので、芯棒34とプリント基板10上の電子回路との接続経路は形成されていない。
これに対して、静電方式の電子ペン本体部の場合には、プリント基板に形成された電子回路の発振回路からの信号を、芯棒34を通じて位置検出装置に送信する必要がある。すなわち、図16(B)、(C)において、プリント基板50には、図示しないが発振回路を含む電子回路が形成されている。このため、静電方式の電子ペン本体部の場合には、図16(B)、(C)に示すように、芯体部30Dの芯棒34とプリント基板10に設けられている発振回路とを電気的に接続する。
具体的に、図16(B)の場合には、図13に示したパターンであり、接続部9Y部分において、芯棒34をプリント基板50上の電子回路に対して直接に接続するようにしたものである。図16(C)の場合には、接続部9Z部分において、芯体部30Dの芯棒34とプリント基板50上の電子回路とを接続端子16を介して接続するようにしたものである。この他にも、芯棒34とプリント基板50に形成された電子回路とを電気的に接続する種々の接続態様を用いることができる。
また、図16に示した芯棒34も、例えば、SUS304あるいはSUS316のSUS(ステンレス鋼)により形成されるものである。しかし、これに限るものではない。芯棒34は、その他の金属やセラミックにより構成してもよい。
なお、図16に示した例では、ペン先側の部分である芯体部30Dを、コイル31、フェライトコア32、芯棒34により構成したが、これに限るものではない。第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合と同様に、コイル31、フェライトコア32、パイプ形状の芯棒38、芯体39により構成されるペン先側の部分を用いることもできる。この場合には、芯体39を導電性のものとし、発振回路と電気的に接続するようにすればよい。
しかし、この場合、芯体39は、パイプ形状の芯棒38内を摺動移動するので、例えば、筆圧検知部材に対して嵌合固定された芯体39と、プリント基板50の発振回路とを電気的に接続する構成となる。このようにすれば、コイル31、フェライトコア32、パイプ形状の芯棒38、芯体39により構成されるペン先側の部分を用いた静電方式の電子ペン本体部を構成することもできる。また、芯棒38を、または、芯棒38と芯体39との両方を導電性材料で構成し、芯棒38とプリント基板50の発振回路とを電気的に接続した構成としてもよい。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態からも分かるように、フェライトコア32と、固体の芯棒34あるいはパイプ形状の芯棒38とを嵌合固定することにより、細型化した電子ペン本体部を形成しても、外圧等に対して強い芯体部(ペン先側の部分)を備えた電子ペン本体部を実現できる。すなわち、細型化しても、外圧に対して強度の強い芯体部を備えた電子ペンを実現できる。特に、筆圧が直接的にかかるペン先側の部分である芯体部の強度を強くすることができる点で顕著な効果を有する。
また、図3、図7、図8、図10、図11、図16に示したように、フェライトコア32には、コイル31が巻回されない第2のコイル非巻回部が設けられ、あるいは、フェライトコア32の後端側から芯棒34、38が突出する構成を有する。このため、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部やフェライトコア32の後端側から突出する芯棒34、38を利用して、ペン先側の部分をプリント基板や筒状体部等と簡単かつ強固に固定することができる。
[変形例]
上述した実施の形態では、芯棒34、38をフェライトコア32に対して嵌合固定するものとして説明した。芯棒34、38は、強度の観点から好適なものである。しかし、芯棒34、38は、必ずしも金属材料により形成されたものでなくてもよい。例えば、SUSなどの金属と同等の強度を有する材料により形成したものと置き換えることも可能である。例えば、セラミック、カーボン樹脂、強化プラスチックなどの材料を用いて、上述した芯棒34、38と同様の形状を有する芯棒を構成し、これを芯棒34、38に替えて用いるようにしてもよい。芯棒81についても同様である。
また、上述した実施の形態では、磁性体コアとしてフェライトコア32を用いるようにしたが、これに限るものではない。種々の磁性体物質とその他の材料を混ぜて形成するいわゆるコンパウンドコアを用いることもできる。この場合には、芯棒34、38などの芯棒に対して、コンパウンドコアを付着させる(巻き付ける)ようにして、磁性体コアと芯棒とを固定した部材を構成できる。この部材に対してコイルを巻回させることにより芯体部が構成できる。要は、磁性体コアと芯体とを固着した種々の構成のものを用いることにより、この発明を実現できる。
また、ホルダとして機能する接続部9、9A、9B、9C、9X、9Y、9Zなどは、フェライトコア32、芯棒34、38を含むペン先側の部分の形状、プリント基板の形状、筒状体部の形状などに応じて、適宜の形状とし、また、適宜の嵌合部を形成したものとすることができる。
また、上述した実施の形態では、ノック機構を備えた筐体に電子ペン本体部3,3A,3B,3Cを収納して電子ペンを構成したが、これに限るものではない。ノック機構を備えない筐体に電子ペン本体部3,3A,3B,3Cを収納して、ペン先側の部分が常時筐体から突出した態様の電子ペンを構成することももちろんできる。
1,1A,1M…電子ペン、2,2M…筐体、3,3A,3B,3C…電子ペン本体部、4…ノックカム機構、6…市販のボールペンの替え芯、30,30A,30B,30´,30X,30Y,30D…芯体部、31,83…コイル、32,82…フェライトコア、33…筒状体部、34,38,81…芯棒、39…芯体、36,36A…筆圧検知部材、32a…コイル巻回部、32b…第1のコイル非巻回部、32c…第2のコイル非巻回部、9…接続部(ホルダ)、10…プリント基板、11…基板受け台、12…基板保護パイプ、13…パイプ蓋
そして、図3(A)、(B)に示すように、フェライトコア32の第2のコイル非巻回部32cの全部または一部が、第1の筒状体部331の端部33aに嵌合されることで、フェライトコア32が第1の筒状体部331と結合される。なお、図3では省略したが、このフェライトコア32の第1の筒状体部331との結合の際に、コイル31の一端31a及び31bが、筒状体部33のプリント基板(回路基板)37に設けられているキャパシタと並列に接続されるように電気的に接続される。このように、コイル31が巻回されたフェライトコア32と、芯棒34とによってペン先側の部分を構成する芯体部30が構成されている。
そして、この第2の実施の形態の電子ペン本体部3Aの場合には、パイプ形状の芯棒38の中空部分(貫通孔)に芯体39を摺動移動が可能なように挿通する構成を有する。このため、先端部39aにかけられる筆圧が、芯体39を通じて直接に筆圧検知部材36Aに伝達され、適切かつ正確に、また反応よく、筆圧の検出ができる。
接続部9の筆圧検知部91は円柱状に形成され、そのコイル部8側の端面の外周及び形状は、コイル部8のコイル83が巻回されている部分である巻回部83aの端面の外周及び形状とほぼ一致する。そして、筆圧検知部91のコイル部8と対向する端面側には前述したコイル部のコイル83が巻回されていないフェライトコア82の第2のコイル非巻回部82cが嵌合する凹部が設けられている。また、筆圧検知部91の内部には、後述もするが、芯体7を保持する部材や芯体7に加えられる筆圧を検知する筆圧検知部材が設けられている。
プリント基板10の端子10c、10dは、IC10e、サイドスイッチ10f、キャパシタ10g,10h,〜などからなるプリント基板10に形成された電子回路に接続されている。これにより、IC10eにおいて筆圧を検知し、これを利用することができるようにされる。また、図8には図示していないが、コイル部のコイル83の両端からの延長線83a、83bも、プリント基板10に形成された電子回路に接続される。これにより、コイル83は、プリント基板10のIC10eやキャパシタ10g、10h、…と共に共振回路を構成する。

Claims (19)

  1. 端部に開口を有する筐体と、
    芯体部と、
    前記芯体部のペン先側とは逆側において、当該芯体部を前記筒体内で保持する保持部材と
    を備え、
    前記芯体部は、コイルが巻回された柱状の磁性体コアと当該磁性体コアの中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、前記磁性体コアのペン先側である前記一端より先端部が突出する芯棒とからなり、
    前記磁性体コアの前記ペン先側には前記コイルが巻回されていない第1のコイル非巻回部が設けられており、
    使用状態においては、前記筐体の前記開口から、前記芯棒の前記先端部と前記第1のコイル非巻回部の一部が突出することを特徴とする電子ペン。
  2. 前記磁性体コアの前記ペン先側は、徐々に先細となるテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  3. 前記磁性体コアの前記ペン先側とは逆側には、前記コイルが巻回されていない第2の非巻回部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子ペン。
  4. 前記第2の非巻回部は、前記保持部材と嵌合する部分となることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子ペン。
  5. 前記芯棒は、金属であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子ペン。
  6. 前記芯棒は、前記磁性体コアのペン先側とは逆側にも突出していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子ペン。
  7. 前記磁性体コアのペン先側とは逆側に突出している前芯棒の部分は、前記保持部材と嵌合する部分となることを特徴とする請求項6に記載の電子ペン。
  8. 前記保持部材は、回路基板が収納されるパイプ部材であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子ペン。
  9. 前記保持部材は、ホルダ部材と、当該ホルダ部材に接続され、回路基板が収納されるパイプ部材とからなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子ペン。
  10. 前記保持部材に保持された前記芯体部の軸心方向の移動に対応して、前記芯体部の先端部に印加される圧力を検出する圧力検出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電子ペン。
  11. 前記芯棒は、中空のパイプであり、当該芯棒の前記中空の部分には軸心方向に摺動可能なように芯体が収納されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電子ペン。
  12. 中空のパイプである前記芯棒の前記中空の部分に収納される前記芯体の軸心方向の移動に対応して、前記芯体の先端部に印加される圧力を検出する圧力検出部を備えることを特徴とする請求項11に記載の電子ペン。
  13. 前記回路基板には、発振回路が配置されており、前記芯棒は、前記発振回路に対して電気的に接続されていることを特徴とする請求項5〜請求項12のいずれかに記載の電子ペン。
  14. 前記回路基板には、発振回路が配置されており、前記芯体は導電性の材料で形成され、前記発振回路に対して電気的に接続されていることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の電子ペン。
  15. 前記コイルは、キャパシタ素子に接続され、共振回路を構成することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の電子ペン。
  16. 先端に開口を有する電子ペンの筐体内に収納されて用いられる電子ペン本体部であって、
    筒状体部と、
    芯体部と、
    前記芯体部のペン先側とは逆側において、当該芯体部と前記筒状体部とを保持する保持部材と
    を備え、
    前記芯体部は、コイルが巻回された柱状の磁性体コアと当該磁性体コアの中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、前記磁性体コアのペン先側である前記一端より先端部が突出する芯棒とからなり、
    前記磁性体コアの前記ペン先側には前記コイルが巻回されていない第1のコイル非巻回部が設けられており、
    使用状態においては、前記電子ペンの前記筐体の前記開口から、前記芯棒の前記先端部と前記第1のコイル非巻回部の一部が突出することを特徴とする電子ペン本体部。
  17. ペン先側となる軸心方向の一端側に開口が設けられ、他端側が閉塞されている筒状の筐体を有し、少なくとも1本の電子ペン本体部が前記筒状の筐体内に収納されて構成される電子ペンであって、
    前記電子ペン本体部は、
    コイルが巻回された柱状の磁性体コアと当該磁性体コアの中心線を含む位置の一端から他端まで固定され、前記磁性体コアのペン先側である前記一端より先端部が突出する芯棒とからなる芯体部を備え、
    前記芯体部の前記芯棒の先端部が、前記筒状の筐体の前記開口から外部に突出している使用時には、前記磁性体コアのペン先側の一部も前記開口から外部に突出する
    ことを特徴とする電子ペン。
  18. 前記筐体内には、前記電子ペン本体部またはボールペンの替え芯についてのノック式ボールペンの機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項17に記載の電子ペン。
  19. 前記筐体内には、複数本の前記電子ペン本体部を収納して、その内の1本を選択的に、前記筐体の開口からペン先側の部分を外部に突出させるようにするノック式多色ボールペンの機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項17に記載の電子ペン。
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