JP2018180974A - スタイラス - Google Patents
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Abstract
【課題】ペン先に圧力がかかった時に、ペン先が、筐体内に引っ込んでしまうような現象を回避したスタイラスを提供する。【解決手段】筒状の筐体内に芯体部と、芯体部に印加される圧力を検出するための圧力検出部と、芯体部と嵌合されて、圧力を圧力検出部に伝達する機能を備える結合部と、結合部を筐体の軸芯方向に押圧制御する芯体部押圧制御部とを備える。結合部は、芯体部押圧制御部による押圧を受ける押圧受部と、圧力検出部と軸芯方向の一端側が係合する押子部材と、芯体部の筐体のペン先側とは反対側と嵌合する嵌合部と、押子部材の軸心方向の一端側とは反対側の他端側を、軸心方向に移動可能に収納する収納部と、収納部内に配されて、押子部材の他端側を、収納部の軸心方向のペン先側に弾性的に常時偏倚させるように付勢する弾性部材とを備える。【選択図】図4
Description
この発明は、芯体部に印加される圧力を検出する機能を有するスタイラスに関する。
芯体部に印加される圧力を検出する機能を有するスタイラスの例として、位置検出センサを備える位置検出装置と共に使用する電子ペンが知られている。すなわち、電子ペンは、従来から、芯体部の先端部(ペン先)に印加された圧力(筆圧)を検出して、位置検出装置に伝達する機能を備えるように構成されている。
この場合に、筆圧を検出する筆圧検出部の例としては、キャパシタの静電容量を筆圧に応じて変化させる機構を用いるもの(例えば特許文献1(特開2011−186803号公報)参照)や、印加される圧力に応じて静電容量を変化させるMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子からなる感圧チップがパッケージ部品として収納されているもの(例えば特許文献2(特開2013−161307号公報)参照)などが知られている。
ところで、近年、例えば特許文献3(特開2007‐219723号公報)や特許文献4(特開2012−256088号公報)に開示されているように、電子ペンの芯体として、ボールペンのリフィルや、シャープペンシルのリフィルなどの筆記具機能部材が用いられるものが提案されている。この種の電子ペンによれば、電子ペンと共に使用される位置検出装置の位置検出センサの上に用紙を載せてボールペンやシャープペンシルで筆記をすることで、用紙に筆跡を残すと共に、位置検出センサにより、その筆跡を認識させて電子情報としても残すことができるというメリットがある。
また、この種の電子ペンとして、ノック式で、ボールペンのリフィルのペン先を筐体の軸心方向の一方の開口から突出させるようにするものや、ノック式でシャープペンシルのリフィルのペン先から筆記用芯を突出させるようにしたものも提案されている。この種の電子ペンにおいては、ノック操作によっては筆圧検出部に圧力が印加されないようにすることが肝要であり、特許文献5(WO2016/167264号公報)には、そのように構成されたノック式でシャープペンシルのリフィルのペン先から筆記用芯を突出させるようにした電子ペンが開示されている。
図12は、上記の特許文献5に開示された電子ペンの構成を模式的に示した図である。この例の電子ペンは、筒状の筐体101内に、シャープペンシルのリフィル102が、そのペン先102aが筐体101の軸心方向の一方の開口101aから突出する状態で収納されていると共に、このシャープペンシルのリフィル102のペン先102a側に印加される圧力を検出するための筆圧検出部103が収納されている。シャープペンシルのリフィル102と、筆圧検出部103との間には、シャープペンシルのリフィル102のペン先102a側に印加される圧力を筆圧検出部103に伝達するための筆圧伝達部材104が設けられている。
そして、筐体101の軸心方向の後端側(ペン先102a側とは反対側)の開口101bから突出するようにノック部材105が設けられており、シャープペンシルのリフィル102は、ペン先102a側とは反対側から、このノック部材105によりペン先102a側に押圧されて、黒鉛などからなる筆記用芯106が繰り出されるようにされる。この場合に、図12(A)〜(D)に示すように、ノック部材105は、ノック操作時の押圧力が筆圧検出部103に印加されないようにして、シャープペンシルのリフィル102のペン先102a側とは反対側と係合するように構成されている。これにより、ノック部材105の押下操作による筆記用芯106の繰り出し操作時の押圧力が筆圧検出部103に印加されないように構成されている。
シャープペンシルのリフィル102は、芯挿通管1021と、芯収容管1022とが、バネ1023を介して連結されており、芯収容管1022には、図示を省略する周知の芯繰り出し機構が設けられている。
使用者によりノック部材105が押下操作されると、図12(B)に示すように、芯収容管1022がバネ1023の弾性力に抗して芯挿通管1021側に移動して、芯収容管1022内に設けられている芯繰り出し機構により、筆記用芯106が、芯挿通管1021の先端部であるシャープペンシルのリフィル102のペン先102aを通じて外部に突出する。
ノック部材105に対する押下操作が消失すると、ノック部材105の図示を省略した復帰機構により、図12(C)に示すように、ノック部材105は、図12(A)の状態に戻る。そして、シャープペンシルのリフィル102においては、バネ1023による弾性復帰力により、芯挿通管1021と芯収容管1022とが元の状態に戻ろうとする。
しかしながら、周知のように、芯繰り出し機構は、芯収容管1022の前端に設けられるチャックリングとチャックとを備えており、チャックが筆記用芯106を咥えて繰り出すように動作するために、芯挿通管1021と芯収容管1022との軸芯方向の位置関係は完全には元の状態に復帰せず、当該筆記用芯106の太さの分だけ、図12(C)に示すように、芯挿通管1021と芯収容管1022とがバネ1023の弾性変位力に抗して、互いに近づくようになる。このため、シャープペンシルのリフィル102の軸心方向の長さは、図12(A)に示した筆記用芯をペン先102aから繰り出していないときと比べて、短くなる。
このため、図12(C)に示すように、シャープペンシルのリフィル102のペン先102a側とは反対側と、筆圧伝達部材104との間に隙間gが生じる。この隙間gのために、例えば使用者がシャープペンシルのリフィル102のペン先102a側を紙面や位置検出装置のセンサの入力面に押し付けて使用を開始しようとしたときに、図12(D)に示すように、シャープペンシルのリフィル102のペン先102aが、筐体101内に引っ込んでしまうようになり、使用者にとって違和感を生じる。
使用者が使用を開始しようとしたときに、図12(D)に示すように、シャープペンシルのリフィル102のペン先102aが、筐体101内に引っ込んでしまうような現象は、以上のようなシャープペンシルのリフィル102における繰り出し機構に基づく原因だけのみにより生じるものではない。例えば、ノック部材105や筆圧伝達部材104の寸法誤差や、筐体101内でのシャープペンシルのリフィル102、筆圧伝達部材104、筆圧検出部103及びノック部材105の配置誤差などの公差が原因で、シャープペンシルのリフィル102のペン先102a側とは反対側と、筆圧伝達部材104との間に隙間が生じる場合があり、その場合にも、同様の問題が生じる。
したがって、上記のような寸法誤差や、配置誤差などを考慮すると、電子ペンの筆記具機能部材として、シャープペンシルのリフィル102を用いる場合のみならず、ボールペンのリフィルやその他を用いる場合にも、芯体部と、筆圧検出部と、筆圧伝達部材とノック部材との間に公差がある場合には、同様の問題が生じる。
この発明は、以上の問題点を解決することができるようにしたスタイラスを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
筒状の筐体と、
前記筒状の筐体内に収納される芯体部と、
前記筐体内に収納され、前記筐体の軸心方向の一方の開口側から前記芯体部に印加される圧力を検出するための圧力検出部と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側が嵌合され、前記圧力を前記圧力検出部に伝達する機能を備える結合部と、
外部からの操作に応じて、前記芯体部の前記開口側とは反対側を、前記開口側に変位させるように押圧する状態と、前記押圧する状態を解除した状態とを現出するように前記結合部を押圧制御する芯体部押圧制御部と、
を備え、
前記結合部は、
前記芯体部押圧制御部による前記押圧を受ける押圧受部と、
前記圧力検出部と前記軸芯方向の一端側が係合する押子部材と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側と嵌合する嵌合部と、
前記押子部材の前記軸心方向の一端側とは反対側の他端側を、前記軸心方向に移動可能に収納する収納部と、
前記収納部内に配されて、前記押子部材の前記他端側を、前記収納部の前記軸心方向の前記開口側に弾性的に常時偏倚させるように付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とするスタイラスを提供する。
筒状の筐体と、
前記筒状の筐体内に収納される芯体部と、
前記筐体内に収納され、前記筐体の軸心方向の一方の開口側から前記芯体部に印加される圧力を検出するための圧力検出部と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側が嵌合され、前記圧力を前記圧力検出部に伝達する機能を備える結合部と、
外部からの操作に応じて、前記芯体部の前記開口側とは反対側を、前記開口側に変位させるように押圧する状態と、前記押圧する状態を解除した状態とを現出するように前記結合部を押圧制御する芯体部押圧制御部と、
を備え、
前記結合部は、
前記芯体部押圧制御部による前記押圧を受ける押圧受部と、
前記圧力検出部と前記軸芯方向の一端側が係合する押子部材と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側と嵌合する嵌合部と、
前記押子部材の前記軸心方向の一端側とは反対側の他端側を、前記軸心方向に移動可能に収納する収納部と、
前記収納部内に配されて、前記押子部材の前記他端側を、前記収納部の前記軸心方向の前記開口側に弾性的に常時偏倚させるように付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とするスタイラスを提供する。
上述の構成の発明においては、芯体部は結合部に嵌合される。結合部は、軸心方向の一端側が圧力検出部に嵌合している押子部材の軸心方向の他端側を収納する収納部を備える。そして、押子部材の軸心方向の他端側は、収納部内において、弾性部材により、筐体の軸心方向の一方の開口側に常時偏倚するようにされている。
したがって、例えば筆記用芯の繰り出し機構によりシャープペンシルのリフィルの長さが短くなったとしても、また、公差があったとしても、押子部材の他端側は、収納部において軸心方向に隙間が生じないようになる。このため、芯体部と結合部と圧力伝達部材との間には、軸心方向の隙間が生じることはなく、ペン先側に圧力が印加されても芯体部が筐体内に引っ込むような事態は生じない。
[第1の実施形態]
以下、この発明によるスタイラスの第1の実施形態を、図1〜図9を参照しながら説明する。
以下、この発明によるスタイラスの第1の実施形態を、図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は、この発明による電子ペンの第1の実施形態の構成例を示す図であり、この第1の実施形態のスタイラスは、電磁誘導方式の電子ペン1の構成とされた場合の例である。図1(A)は、この実施形態の電子ペン1の全体の構成を示すもので、内部構成を説明するためにペン形状の筐体2および一部部品を破断して示した図である。
この第1の実施形態の電子ペン1においては、図1(A)に示すように、筒状の筐体2内に、芯体部の一例を構成するシャープペンシルのリフィル3と、シャープペンシルのリフィル3のペン先3a側とは反対側の後端部3bが嵌合される結合部4と、シャープペンシルのリフィル3のペン先3a側に印加される圧力(筆圧)を検出する圧力検出部(筆圧検出部)5と、芯体部押圧制御部を構成するノック式押圧部材6とが、筐体2の軸心方向に順に並べられるように配設されている。なお、以下の説明において、電子ペン1のペン先側とは反対側を後端側と称する。
図1(B)は、シャープペンシルのリフィル3の一例を示している。また、図2(A)及び(B)は、このシャープペンシルのリフィル3の例えば黒鉛芯などの筆記用芯30の繰り出し機構部を説明するための拡大図である。このシャープペンシルのリフィル3の繰り出し機構については、後で詳述する。
また、図3は、電子ペン1のペン先側の拡大断面図、図4は、電子ペン1のシャープペンシルのリフィル3と結合部4との結合部分よりも後端側の拡大断面図、をそれぞれ示している。ただし、図1(A)の断面図と図4の断面図とでは、断面を見る方向が互いに直交する方向となっており、図1(A)は後述する筆圧検出部5の端子と電気的な接続がなされるプリント基板の基板面に垂直な方向から見た図であり、図4は、基板面に平行な方向から見た図である。
なお、図4(A)は、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aが操作されていないときの電子ペン1の状態を示しており、また、図4(B)は、筆記用芯を繰り出すために、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aが押下操作されているときの電子ペン1の状態を示している。
図1(A)に示すように、この実施形態では、例えば樹脂などの弾性を有する材料からなるパイプ状のリフィル保護筒7が筐体2内に設けられており、シャープペンシルのリフィル3は、そのペン先3a側及び後端部3b側が突出する状態でこのリフィル保護筒7内に挿通されている。リフィル保護筒7の内径は、シャープペンシルのリフィル3の径R(図1(B)参照)よりも大きいものとされている。
筐体2は、この例では、図1(A)、図3及び図4に示す筒状の外側筐体21と、外径が外側筐体21の内径よりも僅かに小さい筒状の内側筐体22とが嵌合されることで構成されている。この例では、外側筐体21は、軸心方向のペン先側から電子ペン1の後端側までの長さを備える。また、内側筐体22は、リフィル保護筒7を筐体2の中空部内に保持するように、軸心方向のペン先側からリフィル保護筒7の後端側までの長さを備える。
そして、図1(A)及び図3に示すように、筐体2の軸心方向の一端側が、この実施形態の電子ペン1のペン先側とされており、内側筐体22のペン先側には、図1(A)及び図3に示すように、例えば樹脂などからなるペン先スリーブ23が、ねじ部23aにおいて、内側筐体22のねじ部22aと螺合される構成とされている。
そして、この実施形態においては、図1(A)及び図3に示すように、ペン先スリーブ23のペン先側には、この例では金属製の先端キャップ部材24が設けられている。この先端キャップ部材24は、図1(A)及び図3に示すように、シャープペンシルのリフィル3から繰り出される筆記用芯30を突出させる開口24aを備える。なお、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aは、この先端キャップ部材24の中空部内に収納されて、外部には突出しない。
そして、この第1の実施形態の電子ペン1においては、図1(A)及び図3に示すように、シャープペンシルのリフィル3のペン先3a側には、コイル8が巻回された磁性体コア、この例では、フェライトコア9が、リフィル保護筒7のペン先側に保持されて設けられている。フェライトコア9には、図3に示すように、軸心方向に貫通孔9aが設けられており、芯体部を構成するシャープペンシルのリフィル3が挿通可能に構成されている。この場合に、シャープペンシルのリフィル3は、そのペン先3a側が、このフェライトコア9のペン先側から突出するように構成されている。フェライトコア9の貫通孔9aの径は、シャープペンシルのリフィル3の径R(図1(B)参照)よりも大きいものとされ、この例では、リフィル保護筒7の内径と同径とされている。
この例おいては、フェライトコア9の後端側の端部には、図3に示すように、例えば弾性ゴム材などの弾性部材91が被せられている。弾性部材91には、フェライトコア9の貫通孔9aと連通する貫通孔が設けられている。そして、リフィル保護筒7のペン先側の端部に形成されているか嵌合凹部7aに、フェライトコア9の後端側の端部が、弾性部材91を介して嵌合されることにより、リフィル保護筒7の端部にフェライトコア9が結合保持される。
リフィル保護筒7の後端側には、図1(A)及び図4に示すように、鍔部7bが設けられていると共に、この鍔部7bの周側面には、内側筐体22の後端側に設けられている係合開口部22b,22cと係合する突起7c,7dが形成されている。
フェライトコア9が結合されたリフィル保護筒7は、内側筐体22のペン先側の開口から、当該内側筐体22の中空部内に、フェライトコア9がペン先側となるように挿入される。そして、図1(A)及び図4に示すように、リフィル保護筒7が内側筐体22内に押し込まれて、リフィル保護筒7の突起7c,7dが、内側筐体22の係合開口部22b,22cと係合するようにされる。これにより、リフィル保護筒7は内側筐体22に係止する状態となる。その後、先端キャップ部材24を具備したペン先スリーブ23が、内側筐体22のペン先側に螺合されて、取り付けられる。
この場合に、図3に示すように、フェライトコア9のペン先側には、フェライトコア9の貫通孔9aと連通する貫通孔を備えると共に、例えば弾性ゴム等からなる弾性部材92が被せられている。そのため、フェライトコア9のペン先側は、この弾性部材92を介してペン先スリーブ23及び先端キャップ部材24の内壁面と衝合するような状態となる。この、弾性部材92は、貫通孔9aを備えている細いフェライトコア9の端部の損傷を保護するため機能と、リフィル保護筒7を内側筐体22に対して軸心方向に移動しないように係止させる機能を備える。フェライトコア9の後端側に設けられる弾性部材91も同様の機能を有する。
この実施形態においては、リフィル保護筒7の外周面の軸心方向の中間部には、平坦部とされたプリント基板載置部7eが形成されており、このプリント基板載置部7eに、細長形状のプリント基板11が配設される。この例では、このプリント基板11には、フェライトコア9に巻回されているコイル8と共に共振回路を構成するキャパシタ(図示せず)が配設されており、コイル8の両端が、プリント基板11に半田付け等されて、前記共振回路が構成されるようにされている。
以上のようにして筐体2の内側筐体22に対して係止されたリフィル保護筒7の内部空間に、シャープペンシルのリフィル3が挿入され、図1(A)及び図3に示すように、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aが、フェライトコア9のペン先側の端部よりも突出する状態なるようにされると共に、図1(A)及び図4に示すように、シャープペンシルのリフィル3の後端部3bは、リフィル保護筒7の後端側の端部の鍔部7bよりも、さらに後端側に突出する状態となるようにされる。
そして、突出しているシャープペンシルのリフィル3の後端部3bは、図4に示すように、結合部4に形成されている嵌合凹部41に嵌合される。嵌合凹部41は、シャープペンシルのリフィル3の後端部3bとの嵌合部を構成する。この例においては、嵌合凹部41には、例えば弾性ゴムからなる弾性部材41aが挿入固定されており、シャープペンシルのリフィル3の後端部3bは、嵌合凹部41の弾性部材41aに対して圧入されるようにして嵌合される。
この例においては、結合部4とリフィル保護筒7の後端との間には、弾性部材、この例ではコイルバネ12が設けられており、結合部4は、内側筐体22に係止されているリフィル保護筒7に対して常に後端側に弾性的に偏倚するように付勢されている。
結合部4は、嵌合凹部41に後端部3bが嵌合されているシャープペンシルのリフィル3のペン先3a側に印加される圧力(筆圧)を、筆圧検出部5に伝達する機能を有すると共に、後述するノック操作部が操作されたときに、シャープペンシルのリフィル3の繰り出し機構を働かせるように、当該シャープペンシルのリフィル3をそのペン先3a側に押圧変位させるための部材としての機能を有する。コイルバネ12は、ノック操作によりペン先側に変位させられた結合部4を、ノック操作の押圧力が解除されたときに元の位置に復帰させるためのものである。
図5は、この結合部4を説明するための斜視図である。結合部4は、筆圧検出部5にペン先3aに印加される圧力を伝達する機能のための構成として、この図5及び図1(A)、図4に示すように、筆圧検出部5の軸芯方向の一端側に係合する押子部材42を、その棒状部421の後端部421a側が筆圧検出部5と嵌合することができるように突出させた状態で収納する収納部43を備える。
収納部43は、図4及び図5に示すように、円柱形状の収納空間431を有し、この収納空間431の開口側を蓋部432で閉塞した構成とされている。蓋部432の中心位置には、図4及び図5に示すように、押子部材42の棒状部421の後端部421a側を突出させるようにするための貫通孔432aが形成されている。
押子部材42は、例えば硬質樹脂材料からなる独立の部品であり、図4及び図5に示すように、この例では、収納空間431の形状に合わせた円板状板部422と、この円板状板部422の中心位置から当該円板状板部422に対して垂直に植立された棒状部421とが一体に形成されて構成されている。そして、この押子部材42は、円板状板部422がペン先側となるようにして、収納部43の収納空間431に挿入される。
そして、この実施形態では、押子部材42の円板状板部422と蓋部432との間には、押子部材42を常に収納空間431の底部側(ペン先側)に偏倚させるように付勢するための弾性部材が設けられる。当該弾性部材として、この例では、押子部材42の円板状板部422の径よりは小さい巻き径であり、且つ、棒状部421の径よりは大きい巻き系を有するコイルバネ44が、図4及び図5に示すように、棒状部421に巻き付けられるようにして配置される。
そして、蓋部432が、押子部材42の棒状部421の後端部421a側を貫通孔432aを通じて収納部43の外部に突出させると共に、コイルバネ44により円板状板部422側がペン先側に弾性的に偏倚させられるようにして、収納空間431を閉塞するように収納部43に取り付けられる。
図4に示すように、筆圧検出部5は、ホルダー部13に保持されている。ホルダー部13は、筆圧検出部5の端子と電気的な接続を行うプリント基板14も保持する。この例では、筆圧検出部5は、筆圧をキャパシタの静電容量の変化を検出することで検出するもので、キャパシタは、導電性を有する弾性体51と、金属端子部材52と、弾性体51と金属端子部材52との間に設けられる誘電体53とで構成される。
弾性体51は、図4に示すように誘電体53が曲面の砲弾型を備え、誘電体53と接触する側とは反対側に設けられている嵌合部51aに、押子部材42の棒状部421の後端部421aが嵌合される。
結合部4の嵌合凹部41には、シャープペンシルのリフィル3の後端部3bが嵌合されているので、このシャープペンシルのリフィル3のペン先3a側に圧力(筆圧)が印加されると、結合部4の押子部材42を介して、当該圧力が筆圧検出部5の弾性体51に印加される。すると、砲弾型の弾性体51の先端曲面が誘電体53に押し付けられようにされて、弾性体51と誘電体53との接触面積が印加される圧力に応じて変化し、弾性体51と、金属端子部材52と、誘電体53とで構成されるキャパシタの静電容量が変化する。したがって、その静電容量の変化から筆圧が検出することができる。この実施形態の電子ペン1では、この筆圧の情報は、共振回路の共振周波数の変化として位置検出装置に伝達される。
ホルダー部13は、ペン先側から見て、弾性体51、誘電体53、金属端子部材52の順に軸芯方向に並べて収納する保持部131を備える。また、ホルダー部13は、プリント基板14を載置して保持する基板載置台部132を備える。そして、保持部131に保持されているキャパシタの2個の電極を構成する弾性体51と、金属端子部材52と、プリント基板14との間で必要な電気的接続を行う。
そして、この実施形態では、図示は省略するが、このプリント基板14と、プリント基板11との間で必要な電気的な接続がなされて、コイル8とプリント基板11のキャパシタとからなる共振回路に、さらに、筆圧検出部5で構成されるキャパシタが並列に接続される。
ホルダー部13の後端部の端面には、後端閉塞蓋15が接合されて取り付けられている。そして、ホルダー部13が、当該ホルダー部13を収納する収納空間16aを備える円筒状のホルダー収納体16内に収納される。そして、後端閉塞蓋15の周端縁が、ホルダー収納体16の後端端面に接合される。これにより、ホルダー収納体16の収納空間16a内に、筆圧検出部5及びプリント基板14を保持したホルダー部13が収納固定されたユニット部品が構成される。
そして、筆圧検出部5の弾性体51の嵌合部51aに、結合部4の押子部材42の棒状部421の後端部421aが嵌合されることにより、ホルダー収納体16に収納されているホルダー部13に対して結合部4が結合される。
図1及び図4に示すように、ホルダー収納体16の軸心方向の長さは外側筐体21の後端側から、リフィル保護筒7の鍔部7bの端面及び内側筐体22の後端側端面の位置まで延長されている。そして、ホルダー収納体16のペン先側の端部が、図4に示すように、外側筐体21の内壁に設けられている突部21bと、リフィル保護筒7の鍔部7bの端面及び内側筐体22の後端側端面との間で挟持されることで、筐体2内において軸心方向に移動しないように固定されている。
図6は、図1におけるA−A線断面図であり、結合部4と筆圧検出部5との間の位置で切断したときの断面図である。この図6の断面図及び図5に示すように、この例においては、結合部4のシャープペンシルのリフィル3の後端部3bとの嵌合凹部41が形成されている部分からは、図5に示すように、軸心方向に直交する方向に突出する押圧受部45a及び45bが形成されている。この押圧受部45a及び45bは、芯体部押圧制御部を構成するノック式押圧部材6の結合部押圧部6bによる押圧を受けることができるように、ホルダー収納体16よりも突出するように構成されている。
このため、ホルダー収納体16のペン先側には、図4及び図6に示すように、結合部4の押圧受部45a及び45bの部分を回避するようにするスリット部16b及び16cが形成されており、このスリット部16b及び16cを通じて、結合部4の押圧受部45a及び45bが、ホルダー収納体16よりも外方に突出するように構成されている。
そして、以上のように構成されているホルダー収納体16の外側に、ノック式押圧部材6が被せられるようにされる。ノック式押圧部材6は、ノック操作用突出部6aと結合部押圧部6bとからなる。ノック操作用突出部6aは、外側筐体21の後端側の開口21aから突出するようにされている。結合部押圧部6bは、筒状に構成されており、その中空部内にホルダー収納体16を収納すると共に、そのペン先側の端縁が、結合部4の押圧受部45a及び45bと衝合するように構成されている。
また、ノック式押圧部材6は、少なくとも後述するシャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構を動作させるための軸心方向の移動においては、ホルダー収納体16の存在により邪魔されることなく、軸心方向に移動可能となるように構成されている。すなわち、ノック式押圧部材6は、ホルダー収納体16に収納されているホルダー部13に保持されている筆圧検出部5に対しては、ノック操作による力が全く印加されない状態で摺動移動可能に構成されている。
ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aと結合部押圧部6bとの連結部には、図4に示すように、段部6cが形成されており、この段部6cが、外側筐体21と、開口21aで係合して、開口21aからノック操作用突出部6aのみが突出して、結合部押圧部6bは筐体2の内部から飛び出さないように構成されている。
そして、ノック操作用突出部6aは、内部が中空部とされており、この中空部に、ホルダー収納体16の後端側の後端閉塞蓋15との間において、復帰用コイルバネ17が設けられている。この復帰用コイルバネ17により、ノック操作用突出部6aは、常に、後端閉塞蓋15とは離間するように弾性的に付勢されている。なお、復帰用コイルバネ17の位置決めのために、後端閉塞蓋15のノック操作用突出部6a側の面の中央には、突部15aが形成されている。
電子ペン1の組み立ての際には、ホルダー収納体16に、筆圧検出部5及びプリント基板14が保持されているホルダー部13が収納されて、後端閉塞蓋15により結合されたユニットに対して、結合部4の押子部材42の棒状部421の後端部421aが筆圧検出部5の弾性体51の嵌合部に嵌合されることにより、ホルダー部13及びホルダー収納体16に対して結合部4が結合され、その後、ノック式押圧部材6が、前記ユニットに後端閉塞蓋15から被せられる。そして、それらが外側筐体21内に収納された状態で、外側筐体21が、内側筐体22と嵌合される。
すると、前述したように、ホルダー収納体16のペン先側の端面が、内側筐体22の後端側端面及びリフィル保護筒7の鍔部7bの端面と衝合する状態となると共に、ホルダー収納体16のペン先側が、内側筐体22の後端側端面及びリフィル保護筒7の鍔部7bの端面と外側筐体21の突部21bとの間で挟持される状態となり、ホルダー収納体16が筐体2内に係止される。
そして、この状態で、シャープペンシルのリフィル3が、フェライトコア9の貫通孔9aに、その後端部3b側から挿入されて、シャープペンシルのリフィル3がフェライトコア9及びリフィル保護筒7を貫通して、前記後端部3bが結合部4の嵌合凹部41に嵌合される。したがって、この例の電子ペン1では、シャープペンシルのリフィル3は、交換可能の構造となっている。
シャープペンシルのリフィル3を装着した後、ペン先スリーブ23が、内側筐体22に螺合される。以上により、この実施形態の電子ペン1が完成となる。そして、この電子ペン1では、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aが使用者により押下操作されると、図4(B)に示すように、ノック式押圧部材6の結合部押圧部6bにより結合部4が摺動移動することで、この結合部4に嵌合されているシャープペンシルのリフィル3に当該押圧操作が伝達されることで、シャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構が働き、ペン先3aから筆記用芯30が突出するようにされる。
[シャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構]
次に、シャープペンシルのリフィル3における芯の繰り出し機構について、図2(A)及び(B)の拡大図を参照しながら説明する。なお、図2(A)は、筆記用芯30が繰り出されていない状態を示し、また、図2(B)は、筆記用芯30が繰り出されている状態を示している。
次に、シャープペンシルのリフィル3における芯の繰り出し機構について、図2(A)及び(B)の拡大図を参照しながら説明する。なお、図2(A)は、筆記用芯30が繰り出されていない状態を示し、また、図2(B)は、筆記用芯30が繰り出されている状態を示している。
シャープペンシルのリフィル3は、図2(A)及び(B)に示すように、芯挿通管31の先端部のペン先3aの開口から、シャープペンシルの筆記用芯30、例えば黒鉛芯が繰り出し機構32により繰り出される構成を有する。芯挿通管31は、芯収容管33と嵌合されている。繰り出し機構32は、芯収容管33の前端に設けられるチャックリング321と、チャック322と、摺動管323と、バネ324とで構成される。
摺動管323は、芯収容管33の外径と等しい外径の大径部323aと、芯収容管33の中空部の径よりも若干小さい外径の小径部323bを備える。摺動管323の小径部323bの一部は、芯収容管33内に挿入される。そして、摺動管323の小径部323bの先端側に、チャック322が取り付けられている。
摺動管323の小径部323bの、芯収容管33内に挿入されない部分には、バネ324が配設される。このバネ324により、摺動管323及びチャック322は、常に、芯挿通管31及び芯収容管33に対してペン先3aとは反対側に弾性的に付勢されている。
チャック322は、黒鉛芯などの筆記用芯30を把持するもので、そのペン先3a側の端部322aは、他の部分よりも外径が大きい大径部とされており、図2(A)及び(B)に示すように、芯収容管33の前端に設けられているチャックリング321と係合して、摺動管323及びチャック322は、バネ324の弾性変位力に関わらず、図2(A)の状態、または、図2(B)の状態で係止するようにされている。
摺動管323の大径部323aは、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aとは反対側の端部まで延長されており、この摺動管323の大径部323aの端部が後端部3bとなる。
したがって、上述のように、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aが利用者によりノック式に押圧されて、ペン先3a側に押圧力が印加されると、結合部4を介して、ペン先3a側へ変移させる押圧力が摺動管323に印加される。そして、この押圧力により、摺動管323が、芯挿通管31及び芯収容管33に対してペン先3a側に摺動し、その摺動した分だけ、チャック322により黒鉛芯などの筆記用芯30が繰り出される。
この場合に、図2(A)及び(B)に示すように、チャック322の端部322aの外径は、チャック322の端部322aが筆記用芯30を把持していない図2(A)の状態と、チャック322の端部322aが筆記用芯30を把持している図2(B)の状態では、筆記用芯30の太さの分だけ異なることになる。このため、チャックリング321に対するチャック322の端部322aの係合位置が、図2(A)及び(B)に示すように、異なり、チャック322の端部322aのペン先3a側の端縁の位置は、Δdだけ異なることになる。このため、図2(A)及び(B)に示すように、摺動管323は、芯収容管33に対してΔdだけ近づくようになり、シャープペンシルのリフィル3の全体としては、Δdだけ短くなるような状態となる。
しかし、この実施形態では、このようにシャープペンシルのリフィル3の長さが芯繰り出し時と、非繰り出し時とで異なっても、後述するノック操作時の結合部4の動作により、その影響が操作者に感得されないようにされている。
また、前述したように、この実施形態では、この繰り出し時のノック式押圧部材6への押圧力は、筆圧検出部5には印加されずに、結合部4を介して、シャープペンシルのリフィル3の後端部3bに伝達される。
したがって、上述の実施形態の電子ペン1によれば、筆圧検出部5に対しては、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aからの筆圧のみがかかり、ペン先とは反対側からの、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aへの押圧によるシャープペンシルのリフィル3の芯の繰り出し機構に対する圧力は印加されないので、筆圧検出部5の劣化を軽減することができる。
[電子ペン1と共に使用する位置検出装置における位置検出および筆圧検出のための回路構成]
次に、上述の実施形態の電子ペン1による指示位置の検出および電子ペン1に印加される筆圧の検出を行う位置検出装置500の回路構成例及びその動作について、図7を参照して説明する。
次に、上述の実施形態の電子ペン1による指示位置の検出および電子ペン1に印加される筆圧の検出を行う位置検出装置500の回路構成例及びその動作について、図7を参照して説明する。
電子ペン1は、図7に示すように、フェライトコア9に巻回されているコイル8と、筆圧検出部5により構成される可変容量キャパシタ5Cと、プリント基板11に配設されているキャパシタ11Cとが並列に接続された共振回路を備える。
一方、位置検出装置500には、X軸方向ループコイル群511と、Y軸方向ループコイル群512とが積層されて位置検出コイル510が形成されている。各ループコイル群511,512は、例えば、それぞれn,m本の矩形のループコイルからなっている。各ループコイル群511,512を構成する各ループコイルは、等間隔に並んで順次重なり合うように配置されている。
また、位置検出装置500には、X軸方向ループコイル群511及びY軸方向ループコイル群512が接続される選択回路513が設けられている。この選択回路513は、2つのループコイル群511,512のうちの一のループコイルを順次選択する。
さらに、位置検出装置500には、発振器521と、電流ドライバ522と、切り替え接続回路523と、受信アンプ524と、検波器525と、低域フィルタ526と、サンプルホールド回路527と、A/D変換回路528と、同期検波器529と、低域フィルタ530と、サンプルホールド回路531と、A/D変換回路532と、処理制御部533とが設けられている。処理制御部533は、マイクロコンピュータにより構成されている。
発振器521は、周波数f0の交流信号を発生する。そして、発振器521は、発生した交流信号を、電流ドライバ522と同期検波器529に供給する。電流ドライバ522は、発振器521から供給された交流信号を電流に変換して切り替え接続回路523へ送出する。切り替え接続回路523は、処理制御部533からの制御により、選択回路513によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子R)を切り替える。この接続先のうち、送信側端子Tには電流ドライバ522が、受信側端子Rには受信アンプ524が、それぞれ接続されている。
選択回路513により選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路513及び切り替え接続回路523を介して受信アンプ524に送られる。受信アンプ524は、ループコイルから供給された誘導電圧を増幅し、検波器525及び同期検波器529へ送出する。
検波器525は、ループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号を検波し、低域フィルタ526へ送出する。低域フィルタ526は、前述した周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、検波器525の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路527へ送出する。サンプルホールド回路527は、低域フィルタ526の出力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路528へ送出する。A/D変換回路528は、サンプルホールド回路527のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部533に出力する。
一方、同期検波器529は、受信アンプ524の出力信号を発振器521からの交流信号で同期検波し、それらの間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ530に送出する。この低域フィルタ530は、周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器529の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路531に送出する。このサンプルホールド回路531は、低域フィルタ530の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路532へ送出する。A/D変換回路532は、サンプルホールド回路531のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理制御部533に出力する。
処理制御部533は、位置検出装置500の各部を制御する。すなわち、処理制御部533は、選択回路513におけるループコイルの選択、切り替え接続回路523の切り替え、サンプルホールド回路527、531のタイミングを制御する。処理制御部533は、A/D変換回路528、532からの入力信号に基づき、X軸方向ループコイル群511及びY軸方向ループコイル群512から一定の送信継続時間(連続送信区間)をもって電波を送信させる。
X軸方向ループコイル群511及びY軸方向ループコイル群512の各ループコイルには、電子ペン1から送信(帰還)される電波によって誘導電圧が発生する。処理制御部533は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて電子ペン1のX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。また、処理制御部533は、送信した電波と受信した電波との位相差に応じた信号のレベルに基づいて筆圧を検出する。
このようにして、位置検出装置500では、接近した電子ペン1の位置を処理制御部533で検出する。そして、受信した信号の位相を検出することにより、電子ペン1の筆圧値の情報を得る。
[実施形態の電子ペン1におけるノック操作時の結合部4の動作について]
以上説明した実施形態の電子ペン1に対して使用者により、シャープペンシルのリフィル3から筆記用芯30を繰り出すためのノック操作がなされたときの動作を、結合部4の動作を中心として以下に説明する。
以上説明した実施形態の電子ペン1に対して使用者により、シャープペンシルのリフィル3から筆記用芯30を繰り出すためのノック操作がなされたときの動作を、結合部4の動作を中心として以下に説明する。
図8は、図12に示した例との比較を容易にするために、この実施形態の電子ペン1における先端キャップ部材24を設けずに、シャープペンシルのリフィル3のペン先3aが筐体2のペン先側の開口から突出する場合を想定した場合の構成を簡略化して示した図である。また、図9は、先端キャップ部材24を有する上述の実施形態の電子ペン1の構成を簡略化して示した図である。以下、図4及び図8並びに図9を参照して電子ペン1の動作を説明する。
図4(A)及び図8(A)並びに図9(A)に示す状態は、電子ペン1に、シャープペンシルのリフィル3から筆記用芯30を繰り出すためのノック操作がなされていないときの状態である。このとき、コイルバネ44により押子部材42は、円板状板部422が、収納部43の底部に押し付けられ、結合部4をペン先側に弾性的に偏倚させる状態となっている。
この状態において、上述したように、ノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aが使用者によりノック押下操作されたときには、図4(B)及び図8(B)並びに図9(B)に示すように、結合部4がペン先3a側に摺動移動し、このため、シャープペンシルのリフィル3の摺動管323が芯収容管33に対して摺動移動して、芯の繰り出し機構により筆記用芯30が繰り出される。
この状態では、図4(B)及び図8(B)並びに図9(B)に示すように、結合部4の収納部43においては、押子部材42の円板状板部422と収納部43の蓋部432との間のコイルバネ44は収縮する状態となっており、押子部材42の円板状板部422と収納部43の底部との間には隙間gs(図9(B)参照)が生じる。
この状態から、使用者がノック操作用突出部6aへの押下操作を解除すると、コイルバネ17により、ノック操作用突出部6aは元の状態(図4(A)及び図8(A)並びに図9(A)の状態)に復帰する。このとき、結合部4の収納部43においては、収縮していたコイルバネ44が弾性的に伸張復帰し、コイルバネ44により押子部材42は、円板状板部422が、隙間gsを無くすように収納部43の底部に押し付けられ、結合部4をペン先側に弾性的に偏倚させる状態に復帰し、隙間gsは消滅する。
以上のように、この実施形態では、図8(C)並びに図9(C)に示すように、筆記用芯30が繰り出されたために、シャープペンシルのリフィル3の全長が短くなったとしても、結合部4の収納部43の収納空間431の底部と押子部材42の円板状板部422との間の隙間が生じることはない。したがって、図8(C)並びに図9(C)に示すように、筆記用芯30が電子ペン1のペン先側から突出していた場合において、使用者が筆記しようとして筆記用芯30を紙面に押し当てたとしても、冒頭で述べたような筆記用芯30が引っ込んでしまうような事態は生じない。
そして、シャープペンシルのリフィル3は、筆記用芯30が一旦繰り出されて、全長が短くなった後には、その全長が更に短くなることはないので、その後にノック押下操作があったとしても、そのノック押下操作が解除された後には、図8(C)並びに図9(C)の状態となり、その状態で、筆記用芯30の先端に圧力が加わっても、シャープペンシルのリフィル3が後端側に引っ込んでしまうような動きは生じない。
そして、この実施形態では、上述のように、筆記用芯30が繰り出されたために、シャープペンシルのリフィル3の全長が短くなって、後端側に若干引っ込むようになったとしても、図9(C)に示すように、先端キャップ部材24によりシャープペンシルのリフィル3のペン先3aは覆われているので、当該シャープペンシルのリフィル3のペン先3aの変化は外部から観察されない。
したがって、この実施形態の電子ペン1においては、筆記開示時の感触だけでなく、見た目においても、シャープペンシルのリフィル3から繰り出された筆記用芯やペン先が引っ込んでしまうということを、使用者に感得させることがないようにすることができる。
[第2の実施形態]
以上は、電磁誘導方式の電子ペンの場合に、この発明を適用した例であるが、この発明は、静電結合方式の電子ペンにも適用できることは勿論である。
以上は、電磁誘導方式の電子ペンの場合に、この発明を適用した例であるが、この発明は、静電結合方式の電子ペンにも適用できることは勿論である。
この発明を適用した静電結合方式の電子ペンの例としては、機械構造的な構成は、以下に説明する点を除けば、上述した第1の実施形態の電子ペンと同様の構成とすることができる。
すなわち、この実施形態の静電結合方式の電子ペン1Aにおいては、例えば、シャープペンシルのリフィル3を導電性の金属で構成すると共に、プリント基板に信号発信回路を設ける。そして、信号発信回路の出力端と、シャープペンシルのリフィル3とを電気的に接続するように構成し、信号発信回路からの信号をシャープペンシルのリフィル3を通じて位置検出装置に送信するようにする。この場合に、筆圧検出部5で検出された筆圧の情報は、信号発信回路からの信号に含めるようにする。なお、この実施形態の静電結合方式の電子ペン1Aにおいては、フェライトコア9に巻回されているコイル8は、信号発信回路を駆動する電圧を得るために用いられる。
図10は、この第2の実施形態の静電結合方式の電子ペン1Aの回路基板に形成される電子回路の例を示す図である。
図10において、201は電気二重層キャパシタ、202は整流用ダイオード、203は電圧変換回路、204は、この例の信号発信回路を構成する発振回路である。図10に示すように、この例では、コイル8の一端はダイオード202のアノードに接続され、他端は、接地(GND)されている。また、電気二重層キャパシタ201の一端はダイオード202のカソードに接続され、他端は、接地されている。
導電性の金属で構成されているこの実施形態のシャープペンシルのリフィル3Aは、回路基板の発振回路204と接続線205を通じて電気的に接続されている。発振回路204は、筆圧検出部5の可変容量キャパシタ5Cの容量に応じて周波数が変化する信号を発生し、その発生した信号を接続線205を通じてシャープペンシルのリフィル3Aに供給する。発振回路204からの信号は、シャープペンシルのリフィル3Aよりその信号に基づく電界として放射される。
発振回路204は、例えばコイルとキャパシタによる共振を利用したLC発振回路により構成される。この実施形態の電子ペン1Aにより指示された座標位置を検出する位置検出装置では、この信号の周波数よりシャープペンシルのリフィル3Aのペン先に加えられた筆圧を求めることができる。
電圧変換回路203は、電気二重層キャパシタ201に蓄えられた電圧を一定の電圧に変換して発振回路204の電源として供給する。この電圧変換回路203は、電気二重層キャパシタ201の両端の電圧よりも低くなるような降圧タイプのものでも良いし、電気二重層キャパシタ201の両端の電圧よりも高くなるような昇圧タイプのものでも良い。また、電気二重層キャパシタ201の両端の電圧が前記一定の電圧よりも高い場合は降圧回路として動作し、前記一定の電圧よりも低い場合は昇圧回路として動作する昇降圧タイプのものでも良い。
この実施形態の電子ペン1Aを図示しない充電器に装着したときに、充電器が発生する交番磁界によりコイル8には誘導起電力が発生して、ダイオード202を介して電気二重層キャパシタ201を充電する。
この実施形態の電子ペン1Aが通常動作するとき(充電動作を行わないとき)は、コイル8は固定電位(この例では接地電位(GND))となるため、シャープペンシルのリフィル3Aの周囲に設けたシールド電極として作用する。なお、シャープペンシルのリフィル3Aが通常動作するときのコイル8の固定電位は、接地電位に限らず、電源のプラス側電位であっても良いし、電源のプラス側電位と接地電位との中間の電位であっても良い。
図11は、第2の実施形態の電子ペン1Aからの信号を受け、センサ上の位置を検出すると共に、筆圧を検出するようにする位置検出装置600を説明するためのブロック図である。
この実施形態の位置検出装置600は、図11に示すように、センサ610と、このセンサ610に接続されるペン検出回路620とからなる。センサ610は、この例では、断面図は省略するが、下層側から順に、第1の導体群611、絶縁層(図示は省略)、第2の導体群612を積層して形成されたものである。第1の導体群611は、例えば、横方向(X軸方向)に延在した複数の第1の導体611Y1、611Y2、…、611Ym(mは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、Y軸方向に配置したものである。
また、第2の導体群612は、第1の導体611Y1、611Y2、…、611Ymの延在方向に対して交差する方向、この例では直交する縦方向(Y軸方向)に延在した複数の第2の導体612X1、612X2、…、612Xn(nは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、X軸方向に配置したものである。
このように、位置検出装置600のセンサ610では、第1の導体群611と第2の導体群612を交差させて形成したセンサパターンを用いて、電子ペン1Aが指示する位置を検出する構成を備えている。
なお、以下の説明において、第1の導体611Y1、611Y2、…、611Ymについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第1の導体611Yと称する。同様に、第2の導体612X1、612X2、…、612Xnについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第2の導体612Xと称することとする。
ペン指示検出回路620は、センサ610との入出力インターフェースとされる選択回路621と、増幅回路622と、バンドパスフィルタ623と、検波回路624と、サンプルホールド回路625と、AD(Analog to Digital)変換回路626と、制御回路627とからなる。
選択回路621は、制御回路627からの制御信号に基づいて、第1の導体群611および第2の導体群612の中から1本の導体611Yまたは612Xを選択する。選択回路621により選択された導体は増幅回路622に接続され、電子ペン1Aからの信号が、選択された導体により検出されて増幅回路622により増幅される。この増幅回路622の出力はバンドパスフィルタ623に供給されて、電子ペン1Aから送信される信号の周波数の成分のみが抽出される。
バンドパスフィルタ623の出力信号は検波回路624によって検波される。この検波回路624の出力信号はサンプルホールド回路625に供給されて、制御回路627からのサンプリング信号により、所定のタイミングでサンプルホールドされた後、AD変換回路626によってデジタル値に変換される。AD変換回路626からのデジタルデータは制御回路627によって読み取られ、処理される。
制御回路627は、内部のROMに格納されたプログラムによって、サンプルホールド回路625、AD変換回路626、および選択回路621に、それぞれ制御信号を送出するように動作する。そして、制御回路627は、AD変換回路526からのデジタルデータから、電子ペン1Aによって指示されたセンサ610上の位置座標を算出すると共に、筆圧検出部5で検出された筆圧を検出するようにする。
すなわち、制御回路627は、例えばまず第2の導体612X1〜612Xnを順次に選択する選択信号を選択回路621に供給し、第2の導体612X1〜612Xnのそれぞれの選択時に、AD変換回路626から出力されるデータを信号レベルとして読み取る。そして、第2の導体612X1〜612Xnの全ての信号レベルが所定値に達していなければ、制御回路627は、電子ペン1Aがセンサ610上に無いものと判断し、第2の導体612X1〜612Xnを順次に選択する制御を繰り返す。
第2の導体612X1〜612Xnのいずれかから所定値以上のレベルの信号が検出された場合には、制御回路620は、最も高い信号レベルが検出された第2の導体612Xの番号とその周辺の複数個の第2の導体612Xを記憶する。そして、制御回路627は、選択回路621を制御して、第1の導体611Y1〜611Ymを順次選択して、AD変換回路626からの信号レベルを読み取る。このとき制御回路627は、最も大きい信号レベルが検出された第1の導体611Yとその周辺の複数個の第1の導体611Yの番号を記憶する。
そして、制御回路627は、以上のようにして記憶した、最も大きい信号レベルが検出された第2の導体612Xの番号及び第1の導体611Yの番号とその周辺の複数個の複数個の第2の導体612X及び第1の導体611Yから、電子ペン1Aにより指示されたセンサ610上の位置を検出する。
制御回路627は、また、AD変換回路626からの信号の周波数を検出し、その検出した周波数から、電子ペン1Aの筆圧検出部5で検出された筆圧値を検出する。すなわち、前述したように、電子ペン1Aの発振回路204の発振周波数は、筆圧検出部5で構成される可変容量キャパシタ5Cの静電容量に応じた周波数となっている。制御回路627は、例えば、電子ペン1Aの発振回路204の発振周波数と筆圧値との対応テーブルの情報を備えており、この対応テーブルの情報から、筆圧値を検出する。
なお、上述の第2の実施形態では、電子ペン1Aは、筆圧検出部5で検出した筆圧を周波数に変換してシャープペンシルのリフィル3Aに供給するようにしたが、筆圧を対応させる信号属性としては周波数に限られるものではなく、信号の位相や信号の断続回数などに筆圧を対応させるようにしても良い。また、信号発信回路は、発振回路の発振信号そのものではなく、当該発振信号を変調したりして、発振信号に何らかの処理を加えた信号を発生するように構成したものであってもよい。
また、信号発信回路からの信号は、導電性金属で構成されるシャープペンシルのリフィル3Aを通じて送出するようにしたが、シャープペンシルのリフィル3Aに代えて、ペン先スリーブ23のペン先側に設けられている先端キャップ部材24を導電性の金属で構成して、この先端キャップ部材24と信号発信回路とを電気的に接続することで、当該先端キャップ部材24を通じて、信号発信回路からの信号を送信するようにしてもよい。さらには、シャープペンシルのリフィル3Aと、先端キャップ部材24との両方から、信号発信回路からの信号を送信するようにしてもよい。
[その他の実施形態または変形例]
なお、上述の実施形態では、筆圧検出部で検出された筆圧情報は、信号送出部からの位置検出用信号と共に、送出するようにしたが、回路基板の回路載置部に、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線送信部を設けて、位置検出用信号とは別個に、筆圧情報は、この無線送信部を通じて位置検出装置に送信するように構成してもよい。
なお、上述の実施形態では、筆圧検出部で検出された筆圧情報は、信号送出部からの位置検出用信号と共に、送出するようにしたが、回路基板の回路載置部に、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線送信部を設けて、位置検出用信号とは別個に、筆圧情報は、この無線送信部を通じて位置検出装置に送信するように構成してもよい。
また、上述の実施形態の電子ペンにおいては、芯体部は、芯の繰り出し機構を備えるシャープペンシルのリフィルとしたが、芯体部は、シャープペンシルのリフィルに限られる訳ではなく、冒頭でも述べたように、例えばノック式によりペン先が押し出されるボールペンのリフィルであってもよい。
また、上述の実施形態の筆圧検出部は、誘電体を2個の電極で挟む構成のものを用いたが、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術により製作されている半導体デバイスとして構成される可変容量キャパシタからなる圧力感知チップを、例えば立方体あるいは直方体の箱型のパッケージ内に封止したもので構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、筆圧検出部は、筆圧に応じて静電容量を可変する可変容量キャパシタを用いるようにしたが、共振回路の共振周波数を変化させる変化素子であれば、インダクタンス値や抵抗値を可変するものであってもよいことは言うまでもない。
なお、上述の実施形態では、芯体部押圧制御部の例としてのノック式押圧部材6のノック操作用突出部6aは、電子ペン1の筐体2の後端側から突出するようにされて、軸心方向のノック操作を受けるようにしたが、ノック操作用突出部を筐体2の側周面から突出するように設けて、軸心方向に直交する方向のノック操作を受けるようにすると共に、このノック操作用突出部が受ける軸芯方向に直交する方向の力を、軸心方向の力に変えて、結合部4の押圧受部45a及び45bに伝達するようにする部材を設けるように構成してもよい。
なお、以上の実施形態においては、位置検出装置と共に使用する電子ペンの場合にこの発明を適用したが、位置検出装置と共に使用するのではなく、シャープペンシルやボールペンの機能を備え、かつ、筆圧検出部を備える筆記具としてのスタイラスにも、この発明は適用可能である。
1,1A…電子ペン、2…筐体、3,3A…シャープペンシルのリフィル、4…結合部、5…筆圧検出部、6…ノック式押圧部材、6a…ノック操作用突出部、6b…結合部押圧部、7…リフィル保護筒、8…コイル、9…フェライトコア、11,14…プリント基板、12…コイルバネ、13…ホルダー部、16…ホルダー収納体、17…コイルバネ、41…嵌合部、42…押子部材、43…収納部、44…コイルバネ、45a,45b…押圧受部
Claims (14)
- 筒状の筐体と、
前記筒状の筐体内に収納される芯体部と、
前記筐体内に収納され、前記筐体の軸心方向の一方の開口側から前記芯体部に印加される圧力を検出するための圧力検出部と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側と嵌合され、前記圧力を前記圧力検出部に伝達する機能を備える結合部と、
外部からの操作に応じて、前記芯体部の前記開口側とは反対側を、前記開口側に変位させるように押圧する状態と、前記押圧する状態を解除した状態とを現出するように前記結合部を押圧制御する芯体部押圧制御部と、
を備え、
前記結合部は、
前記芯体部押圧制御部による前記押圧を受ける押圧受部と、
前記圧力検出部と前記軸芯方向の一端側が嵌合する押子部材と、
前記芯体部の前記開口側とは反対側と嵌合する嵌合部と、
前記押子部材の前記軸心方向の一端側とは反対側の他端側を、前記軸心方向に移動可能に収納する収納部と、
前記収納部内に配されて、前記押子部材の前記他端側を、前記収納部内において、前記筐体の軸心方向の前記一方の開口側に弾性的に常時偏倚させるように付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とするスタイラス。 - 前記押子部材の前記他端側には、軸芯方向に直交する方向に張り出す鍔部が形成されていると共に、
前記結合部の前記収納部の前記圧力検出部側は、前記押子部材の前記一端側を挿通可能な貫通孔を有する蓋部で閉塞されており、
前記弾性部材は、前記押子部材の前記鍔部と、前記収納部の前記蓋部との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記弾性部材は、コイルバネである
ことを特徴とする請求項2に記載のスタイラス。 - 前記芯体部押圧制御部は、前記圧力検出部に圧力を印加させることなく、前記結合部の前記押圧受部を前記開口側に押圧するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記外部からの操作のためのノック部を備え、前記芯体部押圧制御部は、前記ノック部のノック操作に応じて前記結合部を押圧制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記芯体部は、筆記用芯を、前記外部からの操作に応じて繰り出す機構を具備するシャープペンシル機構を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記筐体の前記軸心方向の前記一方の開口側には、前記芯体部を構成する前記シャープペンシル機構のペン先部から繰り出される前記筆記用芯を挿通させて外部に突出させるようにする金属製のペン先部材が設けられている
ことを特徴とする請求項6に記載のスタイラス。 - 前記筐体内に収納される筒状の内部筐体を備え、
前記芯体部は、前記内部筐体に対して、前記開口側とは反対側の前記結合部と嵌合する側を突出させた状態で、前記内部筐体内を軸芯方向に移動可能の状態で収納され、
前記内部筐体と、前記結合部との間に、前記内部筐体と前記結合部とを前記軸心方向に互いを離間させるように弾性的に偏倚させる第2の弾性部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記筆圧検出部は、前記結合部の前記押子部材が嵌合する導体部材と、前記導体部材の前記嵌合側とは反対側と当接する誘電体と、前記誘電体を前記導体部材と挟持するようにする端子部材とを備え、前記誘電体と前記導体部材との接触面積が、前記押子部材を通じて印加される圧力に応じて変化することで、前記誘電体を挟む前記導体部材と前記端子部材とにより構成されるキャパシタの静電容量の変化として、前記圧力を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記筆圧検出部は、前記押子部材を通じて印加される圧力に応じて静電容量を変化させるMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子からなる感圧チップがパッケージ部品として収納されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記筐体の前記軸心方向の一方の開口側には、磁性体コアに巻回されたコイルが設けられると共に、前記磁性体コアには、軸心方向の貫通孔が設けられており、
前記芯体部の前記開口側が、前記磁性体コアの前記貫通孔を挿通されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記コイルに並列にキャパシタが接続されて、位置検出センサとの間で信号の送受を行う共振回路が構成されている
ことを特徴とする請求項11に記載のスタイラス。 - 前記筐体の一方の開口側に導体が設けられると共に、前記筐体内に信号発信回路が設けられ、前記信号発信回路からの信号が、前記導体を通じて外部に送出される
ことを特徴とする請求項1に記載のスタイラス。 - 前記芯体部は、前記信号発信回路からの信号を送出するための前記導体を備えている
ことを特徴とする請求項13に記載のスタイラス。
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