JPWO2017179286A1 - ユーザ装置及び信号送信方法 - Google Patents

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Abstract

センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置であって、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出する検出部と、検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択する選択部と、選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信する送信部と、を有するユーザ装置を提供する。

Description

本発明は、ユーザ装置及び信号送信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)及びLTEの後継システム(例えば、LTE−A(LTE Advanced)、4G、FRA(Future Radio Access)、5Gなどともいう)では、ユーザ装置同士が無線基地局を介さないで直接通信を行うD2D(Device to Device)技術が検討されている(例えば、非特許文献1)。
D2Dは、ユーザ装置と基地局との間のトラヒックを軽減したり、災害時などに基地局が通信不能になった場合でもユーザ装置間の通信を可能とする。
D2Dは、通信可能な他のユーザ装置を見つけ出すためのD2Dディスカバリ(D2D discovery、D2D発見ともいう)と、ユーザ装置間で直接通信するためのD2Dコミュニケーション(D2D direct communication、D2D通信、端末間直接通信などともいう)と、に大別される。以下では、D2Dコミュニケーション、D2Dディスカバリなどを特に区別しないときは、単にD2Dと呼ぶ。また、D2Dで送受信される信号を、D2D信号と呼ぶ。
また、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、D2D機能を拡張することでV2Xを実現することが検討されている。ここで、V2Xとは、ITS(Intelligent Transport Systems)の一部であり、図1に示すように、自動車間で行われる通信形態を意味するV2V(Vehicle to Vehicle)、自動車と道路脇に設置される路側機(RSU:Road-Side Unit)との間で行われる通信形態を意味するV2I(Vehicle to Infrastructure)、自動車とドライバーのモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2N(Vehicle to Nomadic device)、及び、自動車と歩行者のモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2P(Vehicle to Pedestrian)の総称である。
"Key drivers for LTE success:Services Evolution"、2011年9月、3GPP、インターネットURL:http://www.3gpp.org/ftp/Information/presentations/presentations_2011/2011_09_LTE_Asia/2011_LTE-Asia_3GPP_Service_evolution.pdf 3GPP TS36.300 V13.2.0(2015−12)
V2Xの技術は、LTEで規定されているD2Dの技術をベースとしている。当該D2Dの技術において、ユーザ装置がD2D信号を送信するリソースを選択する方式として、大別して、基地局からダイナミックにリソースを割り当てる方式と、ユーザ装置が自律的にリソースを選択する方式がある。V2X、特に、V2Vでは、ユーザ装置(例:自動車)は高密度に存在し、高速に移動するので、ダイナミックにリソースを割り当てる方式では非効率であることから、ユーザ装置が自律的にリソースを選択する方式が用いられることが想定される。
また、V2Vでは、ユーザ装置が自律的にリソースの選択をする際に、パケットの送信毎にリソースを選択するのではなく、一旦選択したリソースをセミパーシステントに使用することが想定される。そして、例えば、使用するリソースに問題(例:衝突)が生じた際に、リソースの再選択を行う。
複数のユーザ装置が自律的に送信リソースを選択(再選択を含む)する際に、各ユーザ装置が自由にリソースを選択するとなると、リソースの衝突が生じ、受信側のユーザ装置は信号を適切に受信できなくなる。
そこで、リソースのセンシングを行って、使用(占有:occupied)されていないリソースを選択するセンシングベースのリソース選択方式が提案されている。図2を用いて具体例を示す。図2の例では、ユーザ装置がセンシングを行う時間ウインドウ(以下、「センシングウインドウ」と呼ぶ)が予め設定されており、センシングウインドウのサイズ(期間)は、ユーザ装置がパケットをセミパーシステントに送信する周期と同一に設定されている前提とする。図2の例では、ユーザ装置は、センシングウインドウ1の中でセンシングを行うことで占有されていないリソース(A1〜D1)を検出する。検出されたリソースは、次のセンシングウインドウ2の中でも占有されていないと判断することができるため、ユーザ装置は、次のセンシングウインドウ2の中で、当該占有されていないリソース(A1〜D1)にそれぞれ対応するリソース(A2〜D2)を、D2D信号を送信可能なリソースであるとみなし、これらのリソース(A2〜D2)からリソース(例えばA2)を選択してD2D信号の送信を開始する。
しかし、上記のリソース選択方式では、ユーザ装置は、センシングウインドウの中で占有されていないリソースのうちいずれかのリソースを選択するため、選択するリソースによっては、特に新たに通信を行おうとする際に遅延が生じる可能性があるという課題がある。例えば図2において、ユーザ装置がリソースD2でD2D信号の送信を開始する場合、リソースA2でD2D信号の送信を開始する場合よりも、D2D信号の送信を開始するまでに遅延が生じてしまうことになる。一方で、ユーザ装置UEは、より早いタイミングでD2D信号を送信可能なリソースA2を選択すれば、遅延を抑制できるとも考えられる。しかしながら、このような動作を許容すると、複数のユーザ装置が新たに通信を行おうとしている場合、全てのユーザ装置がリソースA2を選択してしまう可能性があり、ユーザ装置UE間で信号の衝突が生じてしまう。
なお、V2XはD2Dの一種であると考えると、上記のような課題はV2Xに限らず、D2D全般に生じ得る課題である。
開示の技術は上記に鑑みてなされたものであって、センシング結果に基づいて信号を送信するためのリソースを選択する方式において、遅延を低減しつつ適切に通信を行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
開示の技術のユーザ装置は、センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置であって、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出する検出部と、検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択する選択部と、選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信する送信部と、を有する。
開示の技術によれば、センシング結果に基づいて信号を送信するためのリソースを選択する方式において、遅延を低減しつつ適切に通信を行うことを可能とする技術が提供される。
V2Xを説明するための図である。 課題を説明するための図である。 D2Dを説明するための図である。 D2Dを説明するための図である。 D2D通信に用いられるMAC PDUを説明するための図である。 SL−SCH subheaderのフォーマットを説明するための図である。 D2Dで使用されるチャネル構造の例を説明するための図である。 PSDCHの構造例を示す図である。 PSDCHの構造例を示す図である。 PSCCHとPSSCHの構造例を示す図である。 PSCCHとPSSCHの構造例を示す図である。 リソースプールコンフィギュレーションを示す図である。 リソースプールコンフィギュレーションを示す図である。 実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 ユーザ装置が行う送信動作の一例を説明するための図である。 各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法(その1)を説明するための図である。 設定方法(その1)においてオフセットを設けた場合を示す図である。 選択されるリソースが重複する場合を説明するための図である。 各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法(その2)を説明するための図である。 設定方法(その2)においてオフセットを設けた場合を示す図である。 優先度が高い場合のリソース選択動作を説明するための図である。 優先度が高い場合のリソース予約動作を説明するための図である。 実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係るユーザ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、12、13、又はリリース14以降に対応する第5世代の通信方式も含む広い意味で使用する。
また、本実施の形態は、主にV2Xを対象としているが、本実施の形態に係る技術は、V2Xに限らず、広くD2D全般に適用可能である。また、「D2D」はその意味としてV2Xを含むものである。
また、「D2D」は、ユーザ装置UE間でD2D信号を送受信する処理手順のみならず、D2D信号を基地局が受信(モニタ)する処理手順、及び、RRC idleの場合若しくは基地局eNBとコネクションを確立していない場合に、ユーザ装置UEが基地局eNBに上り信号を送信する処理手順を含む広い意味で使用する。
<D2Dの概要>
LTEで規定されているD2Dの概要について説明する。なお、V2Xにおいても、ここで説明するD2Dの技術を使用することは可能であり、本発明の実施の形態におけるUEは、当該技術によるD2D信号の送受信を行うことができる。
既に説明したように、D2Dには、大きく分けて「D2Dディスカバリ」と「D2Dコミュニケーション」がある。「D2Dディスカバリ」については、図3Aに示すように、Discovery period毎に、Discoveryメッセージ用のリソースプールが確保され、ユーザ装置UEはそのリソースプール内でDiscoveryメッセージ(発見信号)を送信する。より詳細にはType1、Type2bがある。Type1では、ユーザ装置UEが自律的にリソースプールから送信リソースを選択する。Type2bでは、上位レイヤシグナリング(例えばRRC信号)により準静的なリソースが割り当てられる。
「D2Dコミュニケーション」についても、図3Bに示すように、SCI/データ送信用のリソースプールが周期的に確保される。送信側のユーザ装置UEはControlリソースプール(PSCCHリソースプール)から選択されたリソースでSCIによりデータ送信用リソース(PSSCHリソースプール)等を受信側に通知し、当該データ送信用リソースでデータを送信する。「D2Dコミュニケーション」について、より詳細には、Mode1とMode2がある。Mode1では、基地局eNBからユーザ装置UEに送られる(E)PDCCHによりダイナミックにリソースが割り当てられる。Mode2では、ユーザ装置UEはリソースプールから自律的に送信リソースを選択する。リソースプールについては、SIBで通知されたり、予め定義されたものが使用される。
LTEにおいて、「D2Dディスカバリ」に用いられるチャネルはPSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)と称され、「D2Dコミュニケーション」におけるSCI等の制御情報を送信するチャネルはPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)と称され、データを送信するチャネルはPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)と称される(非特許文献2)。
D2D通信に用いられるMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)は、図4に示すように、少なくともMAC header、MAC Control element、MAC SDU(Service Data Unit)、Paddingで構成される。MAC PDUはその他の情報を含んでも良い。MAC headerは、1つのSL−SCH(Sidelink Shared Channel)subheaderと、1つ以上のMAC PDU subheaderで構成される。
図5に示すように、SL−SCH subheaderは、MAC PDUフォーマットバージョン(V)、送信元情報(SRC)、送信先情報(DST)、Reserved bit(R)等で構成される。Vは、SL−SCH subheaderの先頭に割り当てられ、ユーザ装置UEが用いるMAC PDUフォーマットバージョンを示す。送信元情報には、送信元に関する情報が設定される。送信元情報には、ProSe UE IDに関する識別子が設定されてもよい。送信先情報には、送信先に関する情報が設定される。送信先情報には、送信先のProSe Layer−2 Group IDに関する情報が設定されてもよい。
D2Dのチャネル構造の例を図6に示す。図6に示すように、「D2Dコミュニケーション」に使用されるPSCCHのリソースプール及びPSSCHのリソースプールが割り当てられている。また、「D2Dコミュニケーション」のチャネルの周期よりも長い周期で「D2Dディスカバリ」に使用されるPSDCHのリソースプールが割り当てられている。
また、D2D用の同期信号としてPSSS(Primary Sidelink Synchronization signal)とSSSS(Secondary Sidelink Synchronization signal)が用いられる。また、例えばカバレッジ外動作のためにD2Dのシステム帯域、フレーム番号、リソース構成情報等の報知情報(broadcast information)を送信するPSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)が用いられる。
図7Aに、「D2Dディスカバリ」に使用されるPSDCHのリソースプールの例を示す。リソースプールは、サブフレームのビットマップで設定されるため、図7Aに示すようなイメージのリソースプールになる。他のチャネルのリソースプールも同様である。また、PSDCHは、周波数ホッピングしながら繰り返し送信(repetition)がなされる。繰り返し回数は例えば0〜4で設定可能である。また、図7Bに示すように、PSDCHはPUSCHベースの構造を有し、DM−RS(demodulation reference signal)が挿入される構造になっている。
図8Aに、「D2Dコミュニケーション」に使用されるPSCCHとPSSCHのリソースプールの例を示す。図8Aに示すとおり、PSCCHは、周波数ホッピングしながら、初回を含めて2回繰り返し送信(repetition)がなされる。PSSCHは、周波数ホッピングしながら、初回を含めて4回繰り返し送信(repetition)がなされる。また、図8Bに示すように、PSCCHとPSSCHはPUSCHベースの構造を有し、DM−RSが挿入される構造になっている。
図9A、図9Bに、PSCCH、PSDCH、PSSCH(Mode2)におけるリソースプールコンフィギュレーションの例を示す。図9Aに示すように、時間方向では、リソースプールはサブフレームビットマップとして表される。また、ビットマップは、num.reprtitionの回数だけ繰り返される。また、各周期における開始位置を示すoffsetが指定される。
周波数方向では、連続割り当て(contiguous)と不連続割り当て(non−contiguous)が可能である。図9Bは、不連続割り当ての例を示しており、図示のとおり、開始PRB、終了PRB、PRB数(numPRB)が指定される。
<システム構成>
図10は、実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図10に示すように、本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局eNB、ユーザ装置UE1、ユーザ装置UE2を有する。図10において、ユーザ装置UE1は送信側、ユーザ装置UE2は受信側を意図しているが、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE2はいずれも送信機能と受信機能の両方を備える。以下、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE2を特に区別しない場合、単に「ユーザ装置UE」と記述する。
図10に示すユーザ装置UE1、ユーザ装置UE2は、それぞれ、LTEにおけるユーザ装置UEとしてのセルラ通信の機能、及び、上述したチャネルでの信号送受信を含むD2D機能を有している。また、ユーザ装置UE1、ユーザ装置UE2は、本実施の形態で説明する動作を実行する機能を有している。なお、セルラ通信の機能及び既存のD2Dの機能については、一部の機能(本実施の形態で説明する動作を実行できる範囲)のみを有していてもよいし、全ての機能を有していてもよい。
また、各ユーザ装置UEは、D2Dの機能を有するいかなる装置であってもよいが、例えば、各ユーザ装置UEは、車両、歩行者が保持する端末、RSU(UEの機能を有するUEタイプRSU)等である。
また、基地局eNBについては、LTEにおける基地局eNBとしてのセルラ通信の機能、及び、本実施の形態におけるユーザ装置UEの通信を可能ならしめるための機能(リソース割当ての機能、設定情報通知機能等)を有している。また、基地局eNBはRSU(eNBの機能を有するeNBタイプRSU)を含む。
本実施の形態では、基本的に、ユーザ装置UEは、センシングウインドウの中でセンシングを行うことで占有されていないリソースを選択し、選択したリソースを用いて、セミパーシステントに、周期的にD2D信号の送信を行う。「センシング」とは、例えば、受信電力(受信エネルギ、又は受信強度と称してもよい)を測定する方法、他のユーザ装置UEから送信されるSCIを受信し、デコードして、割り当てられているSCIおよびデータのリソース位置を検知すること、又はこれらを組み合わせることなどにより行われる。「リソース」とは、特に断りの無い限り、時間リソース(例:サブフレーム)、若しくは、時間及び周波数リソース(例:サブチャネル)を含む。「D2D信号」は、SCIであってもよいし、データであってもよいし、SCIとデータの組であってもよい。また、当該D2D信号は発見信号であってもよい。
<リソース選択及び送信動作について>
(選択ウインドウについて)
続いて、本実施の形態に係るユーザ装置UEがD2D信号の送信を開始しようとする際に行うリソース選択方法及びD2D信号を送信する動作について説明する。図2を用いて説明したセンシングベースのリソース選択方式では、ユーザ装置UEは、センシングウインドウの中でセンシングを行うことで占有されていないリソースを検出し、次のセンシングウインドウにおいて信号を送信可能なリソースの中からリソースを選択してD2D信号の送信を開始するようにしていた。
一方、本実施の形態では、次のセンシングウインドウに該当する時間ウインドウの中に、D2D信号を送信するリソースを選択すべき範囲を示す時間ウインドウ(以下、「選択ウインドウ」と呼ぶ)を設けておき、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中でいずれかのリソースを選択してD2D信号の送信を開始する。
図11は、ユーザ装置が行う送信動作の一例を説明するための図である。例えば、ユーザ装置UEは、センシングウインドウの中でセンシングを行うことで占有されていないリソース(A1〜F1)を検出したとする。この場合、前述のリソース選択方式では、ユーザ装置UEは、D2D信号を送信可能なリソース(A2〜F2)のうちいずれかのリソースを用いてD2D信号の送信を開始することになる。一方、本実施の形態では、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中に該当するリソース(A2〜C2)のうちいずれかのリソースを用いてD2D信号の送信を開始する。これにより、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中で限定してリソースを選択することになるため、D2D信号の送信を行おうと判断した時から、実際にD2D信号の送信を開始するまでに要する遅延を短縮することが可能になる。また、選択ウインドウを設けたことで、特に、セミパーシステントにD2D信号を送信する周期が長い場合(つまり、センシングウインドウのサイズが長い場合)に、より効果的に遅延を短縮することが可能になる。
選択ウインドウは、センシングウインドウの後に設定される。選択ウインドウのサイズは、少なくともセンシングウインドウのサイズ以下に設定する必要がある。なお、遅延短縮の効果を鑑みると、選択ウインドウのサイズはセンシングウインドウのサイズよりも短いことが好適である。なお、選択ウインドウは、必ずしもセンシングウインドウに続けて設定されなくてもよい。例えば、センシングウインドウの終了タイミングから所定のオフセット後(数サブフレーム後など)に選択ウインドウの開始タイミングを設定することも可能である。
(予約ウインドウについて)
本実施の形態では、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中でリソースを選択してD2D信号の送信を開始するが、選択ウインドウの範囲外でD2D信号の送信を開始したい場合も想定される。例えば、図11において、リソースE2を用いてD2D信号の送信を開始したい場合も想定される。このような場合に対応するため、本実施の形態では、次のセンシングウインドウに該当する時間ウインドウの中にリソースの予約が可能な範囲を示す時間ウインドウ(以下、「予約ウインドウ」と呼ぶ)を設けておき、ユーザ装置UEは、予約ウインドウ内でリソースを予約することを可能にしてもよい。
ユーザ装置UEは、例えば、リソースE2でD2D信号の送信を開始したい場合、選択ウインドウ内のリソースA2〜C2のうちいずれかのリソースを選択し、選択したリソースで、リソースE2を予約することを示す予約情報を含むD2D信号を送信する。これにより、当該予約情報を受信した他のユーザ装置UEは、リソースE2が予約されていることを検出することが可能になる。なお、予約情報には、セミパーシステントにD2D信号を送信する周期を示す設定情報が含まれていてもよい。
リソース衝突を回避するためには、予約ウインドウのサイズは、少なくともセンシングウインドウのサイズ以下に設定する必要がある。なお、予約ウインドウと選択ウインドウとは重なり合っていてもよいし、選択ウインドウに続いて設定されていてもよい。予約ウインドウは、予め定められたウインドウ、又は、基地局eNBから設定されたウインドウを用いることで、センシングウインドウのサイズ以下にすることができる。
リソース予約を可能にすることでリソース衝突の確率を減らし、リソース衝突時の遅延を削減する効果がある一方で、ユーザ装置UEが過剰なリソースを予約することで他のユーザ装置UEが選択可能なリソースが制限される恐れがある。予約ウインドウはこのような過剰なリソース予約の抑止にも有効であり、例えば基地局eNBが予約ウインドウを上位レイヤシグナリング(RRCメッセージなど)又は報知情報(SIB)で設定してもよいし,ユーザ装置UEが予約可能なウィンドウサイズをあらかじめ制限してもよい。基地局eNBは、このような目的のためには予約ウインドウに代えて、または予約ウインドウに加えて予約可能なリソース数、予約プロセス数、D2D信号の送信回数、又は/及び、D2D信号を送信するリソースの時間占有率を制限してもよい。例えば予約プロセス数が1に制限された場合、ユーザ装置UEは1MAC PDUまたは1回のSCI送信でスケジュール可能なリソースのみを予約することになる。また、ユーザ装置UEは、予約リソースを開放することを通知するシグナリングを送信するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEに不要なリソースを開放させる効果も見込まれる。
D2D信号の送信に対して課金を行う場合、送信ビット数をユーザ装置UEからネットワークに報告させて課金する方法がある。この場合、ユーザ装置UEが予約したリソースの開放通知を行わない限り常にデータ送信を行わせるようにしてもよいし、あるいは予約したリソースの開放通知を行わない限り常にデータを送信したと仮定して送信ビット数を課金対象に加算させるなどの動作をユーザ装置UEに行なわせてもよい。後者の場合、送信ビット数換算のためMCS(Modulation Coding Scheme)を決定する必要があるが、これは予約情報を含むSCIに対応するデータの送信に用いる予定のMCS又は当該データのビット数を用いて計算するなど、直近で選択されたMCSに基づいた計算を行うようにしてもよい。また、直近で選択されたMCSに代えて、予め定められたMCS又は基地局eNBから設定されたMCSを用いることで実現してもよい。
(センシングウインドウについて)
本実施の形態では、センシングウインドウのサイズは、ユーザ装置UEがパケットをセミパーシステントに送信する周期(SPS(Semi-Persistent scheduling)周期)又はリソース予約が可能な時間間隔(リソース予約が可能な周期)と同一に設定されていてもよいし、当該周期のM倍(Mは1以上の整数)に設定されていてもよい。例えばSPS周期又はリソース予約が可能な時間間隔が100msである場合、センシングウインドウは、100ms、200ms、300ms・・に設定されていてもよい。なお、ユーザ装置UE間で、SPS周期又はリソース予約が可能な時間間隔が異なる場合、最も長い周期のM倍(Mは1以上の整数)に設定されるのが好適である。
(選択ウインドウ内でのリソース選択方法について)
図11に示すように、選択ウインドウの中でD2D信号を送信可能なリソース(選択可能なリソース)が複数存在する場合、ユーザ装置UEは、複数のリソースの中からランダムにリソースを選択するようにしてもよい。複数のユーザ装置UEが存在する場合に、ユーザ装置UE間で選択されるリソースがランダム化されることになる。
また、他の方法として、ユーザ装置UEは、所定の条件に基づいて、複数のリソースの中からリソースを選択するようにしてもよい。所定の条件とは、どのような条件でもよいが、例えば、チャネルの品質(例えば、周辺リソースのチャネル状態など)であってもよいし、そのリソースでD2D信号を送信可能であるか否か(例えば、基地局eNB向けにUL信号を送信予定である、基地局eNBからD2D信号の送信が可能なギャップが設定されている等)であってもよいし、そのリソースでは他のD2D信号をモニタする必要があるか否かであってもよいし、どの程度遅延が許容されるのか等であってもよい。例えば、ユーザ装置UEがSidelinkキャリア(D2D信号を送信可能なキャリア)以外に接続している場合で、D2D信号の送受信が可能なギャップが設定されている場合、ユーザ装置UEはD2D信号の送信が可能なギャップ内のサブフレームでのみリソースを選択してもよいし、D2D信号の受信が可能なギャップ内のサブフレームでのみセンシングを行なってもよい。これらの動作がユーザ装置UEの送受信能力が不足する場合に適用されることで、効率的な送受信機のキャリア間切り替えが可能となる。
また、ユーザ装置UEは、複数のリソースの中からランダムにリソースを選択するのか、又は、複数のリソースの中から所定の条件に基づいてリソースを選択するのかを、自律的に、又は、基地局eNBからの指示に基づいて決定するようにしてもよい。
(リソース選択及び送信動作に関する補足事項)
本実施の形態では、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中でD2D信号を送信するリソースを選択した後、実際にD2D信号を送信する前に改めてセンシングを行う必要はない。
また、D2D信号をセミパーシステントに送信する場合において、ユーザ装置UEは、最初にD2D信号の送信を開始する際にセンシングを行えばよく、2回目以降に周期的にD2D信号を送信する前に、改めてセンシングを行う必要はない。なお、ユーザ装置UEは、バックグラウンドでセンシングを行っておき(つまり、D2D信号を送信しないタイミング(サブフレーム)ではセンシングを行っておき)、他のユーザ装置UEとの信号衝突(コリジョン)の可能性を検出した場合に、リソースの再選択を行うようにしてもよい。
<各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法について>
続いて、センシングウインドウ、選択ウインドウ及び予約ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法ないし認識方法について説明する。
(設定方法その1)
設定方法その1は、センシングウインドウ、選択ウインドウ及び予約ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを、ユーザ装置UEがD2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングに基づいて、動的に決定する。ユーザ装置UEがD2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングとは、例えば、ユーザ装置UE内の上位レイヤ(例えばV2Xアプリケーション)で送信パケットが生成され、リソースの選択を行うレイヤ(例えばMACレイヤ、物理レイヤ)に対して送信パケットが存在することが通知されたタイミングである。
図12は、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法(その1)を説明するための図である。図12において、センシングウインドウのサイズは(X)であり、選択ウインドウのサイズは(Y)であり、予約ウインドウのサイズは(Z)である前提とする。
ユーザ装置UEがD2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングをサブフレーム(n)とした場合、センシングウインドウの開始タイミング及び終了タイミングは、それぞれサブフレーム(n−X−1)及びサブフレーム(n−1)になる。また、選択ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングは、それぞれサブフレーム(n)及びサブフレーム(n+Y−1)になる。また、予約ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングは、それぞれサブフレーム(n)及びサブフレーム(n+Z−1)になる。つまり、設定方法その1では、センシングウインドウ、選択ウインドウ及び予約ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングが、時間の経過に合わせてスライドしていくことになる。なお、ユーザ装置UEがD2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングではセンシングウインドウが既に終了していることになるため、ユーザ装置UEは、送信予定のパケット(D2D信号)の有無に関わらずセンシングを行っておき、送信可能なリソースを把握しておく必要がある。
設定方法その1によれば、選択ウインドウの開始タイミングと、ユーザ装置UEでD2D信号を送信するためのリソースを選択する動作を開始するタイミングとが一致することになるため、ユーザ装置UEは、極力少ない遅延でD2D信号の送信を開始することが可能である。
[設定方法その1に関する補足事項]
設定方法その1において、センシングウインドウの終了タイミングと選択ウインドウの開始タイミングの間にオフセット(O)を設定する場合の例を図13に示す。オフセットを設けることで、送信すべきD2D信号が発生してから、オフセット時間経過後に実際にD2D信号の送信が可能になるため、ユーザ装置UEの処理負担を軽減することができる。
設定方法その1において、選択ウインドウのサイズを1サブフレームに限定するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UE間で信号の衝突が発生する可能性は高くなるものの、ユーザ装置UEは、最小限の遅延でD2D信号の送信を開始することができる。
設定方法その1において、選択したリソースでD2D信号を送信しようとした場合に、同一リソースを他のユーザ装置UEも選択してしまうケースが想定される。図14を用いて具体的に説明する。例えば、ユーザ装置UE1が、サブフレーム(n)のタイミングでD2D信号を送信するためのリソースを選択する動作を行い、サブフレーム(n+3)のリソースAを選択したとする。この場合において、更に、ユーザ装置UE2が、サブフレーム(n+3)のタイミングでD2D信号を送信するためのリソースを選択する動作を行い、リソースAを選択したとする。この場合、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE2は共にリソースAでD2D信号を送信してしまうことから、信号の衝突が発生してしまうことになる。そこで、このような状況を回避するために、ユーザ装置UEは、D2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングで、選択したリソースを予約したことを示す予約情報を含むD2D信号(例えばSCI)を送信するようにしてもよい。具体的には、ユーザ装置UE1は、図14のサブフレーム(n)のタイミングで、リソースAを予約したことを示す予約情報を含むD2D信号を送信するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UE2は、当該D2D信号を受信して、リソースAが予約されていることを認識することができ、リソースAの選択を回避することが可能になる。
本実施の形態においてSC期間内で同一のSCI及びデータが繰り返し送信されるようなD2D通信が行われる場合、後述する設定方法その2を適用するようにしてもよいし、設定方法その1において、各ウインドウの開始タイミング又は終了タイミングの一部を、SC期間の境界のタイミングに合わせるようにしてもよい。
(設定方法その2)
設定方法その2では、センシングウインドウ、選択ウインドウ及び予約ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを、予め設定された周期的な期間の境界のタイミングに合わせるようにする。予め設定された周期的な期間は「SC期間」であってもよいし、これに限られず、他の周期的な期間であってもよい。以下、周期的な期間は「SC期間」である場合を例に説明を続ける。
図15は、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの設定方法(その2)を説明するための図である。図15において、センシングウインドウのサイズは(X)であり、選択ウインドウのサイズは(Y)であり、予約ウインドウのサイズは(Z)である前提とする。
設定方法その2では、ユーザ装置UEがD2D信号を送信するためのリソースを選択するタイミングをサブフレーム(n)とした場合、選択ウインドウの開始タイミングは、サブフレーム(n)が含まれるSC期間と次のSC期間との間の境界に該当する。従って、サブフレーム(n)のタイミング次第では、ユーザ装置UEは、D2D信号の送信を開始するまでに、最長で約1SC期間分の時間待機する必要がある。一方で、例えば3GPP Rel−12のD2D技術(前述の<D2Dの概要>で説明した技術)のようにSC期間内で同一のSCI及びデータが繰り返し送信されるようなD2D通信が行われる場合、設定方法その2では、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングをSC期間の境界と一致することになる。そのため、ユーザ装置UEは、他のユーザ装置UEが繰り返し送信するD2D信号を全てセンシングすることができ、リソースの占有状況をより適切に検出することが可能になる。
設定方法その2において、センシングウインドウの終了タイミングと選択ウインドウの開始タイミングの間にオフセット(O)を設定する場合の例を図16に示す。オフセットを設けることで、仮に、センシングウインドウの終了タイミング付近で送信すべきD2D信号が発生した場合であっても、オフセット時間経過後にD2D信号の送信が可能になるため、ユーザ装置UEの処理負担を軽減することができる。また、セミパーシステントにD2D信号を送信する周期と、SC期間の境界とがほぼ一致しているような場合において、送信すべきパケットが下位レイヤに到着するタイミングが遅れてSC期間を跨いでしまった場合であっても、次のSC期間を待たずにD2D信号の送信が可能になるため、遅延を最小限に抑えることができる。
<各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングをユーザ装置に設定する方法>
本実施の形態では、以下の方法を用いて、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングをユーザ装置に設定する(通知する)ようにしてもよい。
なお、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングをユーザ装置UEに設定する場合、例えば前述のX、Y、Z、Oの値をユーザ装置UEに設定してもよいし、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングに対応するSFN及びサブフレーム位置をユーザ装置UEに設定してもよい。これらに限られず、どのような方法でユーザ装置UEに設定してもよい。
第一の方法として、基地局eNBから報知情報(SIB)を用いて各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを各ユーザ装置UEに通知(ブロードキャスト)するようにしてもよい。また、基地局eNBからRRC信号を用いてユーザ装置UE個別に設定するようにしてもよいし、SIM(Subscriber Identity Module)又はコアネットワーク等を介して各ユーザ装置UE個別に事前設定(Pre-configure)するようにしてもよい。
基地局eNBは、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングをユーザ装置UE個別に設定する場合、ユーザ装置UE毎に異なる開始タイミング及び終了タイミングを設定するようにしてもよい。また、基地局eNBは、所定の優先度に応じて、ユーザ装置UE毎に設定する開始タイミング及び終了タイミングを変更するようにしてもよい。所定の優先度とは、例えば、ユーザ装置UE自体の優先度であってもよいし、ユーザ装置UEがV2Xパケットを送信するリソースプールの優先度、ベアラ(D2Dで用いられるベアラを想定)の優先度であってもよい。これにより、例えば、より低遅延なV2Xパケットを送信する必要があるユーザ装置UEに対しては、通常のユーザ装置UEよりも選択ウインドウのサイズを小さく設定しておくといったことが可能になる。
また、ユーザ装置UE個別に設定する場合、V2Xパケットの送信が行われる度に、ユーザ装置UEから基地局eNBに各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを問い合わせるようにしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは、基地局eNBに、V2Xパケットのトラフィックタイプ、セル(キャリア)の輻輳状態などを通知するようにしてもよい。
また、オフセットのサイズ(Oの値)については、ユーザ装置UEが送信するトラフィックの特徴(V2Xパケットの特徴)に応じて可変になるように設定されてもよい。また、上位レイヤ(V2Xアプリケーションなど)で周期的にパケットが生成されるタイミングのばらつきよりも大きい値が設定されるようにしてもよい。例えば、100ms周期でパケットが生成されるものの、実際には±2ms程度のずれか生じる場合、オフセットのサイズは3ms以上(3サブフレーム以上)に設定されるようにしてもよい。
第二の方法として、ユーザ装置UEは、予め定められた各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングの候補の中から任意の候補を自律的に選択するようにしてもよい。
第三の方法として、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを、SC期間に固定的に対応づけておくようにしてもよい。例えば、前述の設定方法その2において、X、Y、Zの値を、予め標準仕様などで固定的に定めておくようにしてもよい。
第四の方法として、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングを、予め固定的に定めておくようにしてもよい。例えば、前述の設定方法その1において、X、Y、Z、Oの値を、予め標準仕様などで固定的に定めておくようにしてもよい。
なお、基地局eNBは、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングに加えて、前述の「設定方法その1」又は「設定方法その2」のうち、どちらの方法を用いるのかをユーザ装置UEに設定するようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、「設定方法その1」及び「設定方法その2」の両方をサポートしていてもよいし、いずれか一方のみをサポートしていてもよい。
<優先度に応じたリソース選択/リソース予約について>
(優先度に応じたリソース選択)
前述した「(選択ウインドウ内でのリソース選択方法について)」では、ユーザ装置UEは、複数のリソースの中からランダムにリソースを選択するか、又は、複数のリソースの中から所定の条件に基づいてリソースを選択するようにした。しかしながら、V2Xでは、ユーザ装置UEは、優先度の高いパケット送信(例えば、事故発生を知らせるパケット送信など)を行うことが想定される。また、通常のユーザ装置UE(例えば一般の自動車)とは別に、優先度の高いユーザ装置UE(例えば緊急車両など)が設定されることが想定される。
そこで、ユーザ装置UEは、送信するパケットの優先度が高い場合、又はユーザ装置UE自身の優先度が高い場合、図17に示すように、選択ウインドウの中で選択可能な複数のリソースのうち、最も遅延の少ないリソースを選択するようにしてもよい。また、他の方法として、優先度の高いユーザ装置UEについては、前述の設定方法その1が適用される場合に、選択ウインドウのサイズを1サブフレームに設定しておくようにしてもよい。
(優先度に応じたリソース予約)
ユーザ装置UEは、送信するパケットの優先度が高い場合、又はユーザ装置UE自身の優先度が高い場合、予約ウインドウの範囲を超えて、又はユーザ装置UE個別に設定された広い予約ウインドウ内でリソースの予約を行うようにしてもよい。例えば、図18に示すように、送信するパケットの優先度が高い場合又はユーザ装置UE自身の優先度が高い場合に対応する予約ウインドウを定めておき、ユーザ装置UEは、当該予約ウインドウ内でリソースを予約するようにしてもよい。これにより、例えば、予約ウインドウ内では全てのリソースが予約されておりD2D信号の送信が出来ないというような場合であっても、ユーザ装置UEは、D2D信号の送信を行うことが可能になる。
<選択ウインドウ内に信号送信可能なリソースが存在しない場合の動作について>
多数のユーザ装置UEがD2D信号の送信を行っている状況では、選択ウインドウ内にD2D信号を送信可能なリソースが存在しないという場合が想定される。また、このような状況では、仮に送信可能なリソースが検出されたとしても、複数のユーザ装置UEが当該リソースを選択してしまい、信号の衝突が発生してしまう可能性が高い。
そこで、本実施の形態では、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中に送信可能なリソースが存在しない場合、選択ウインドウのサイズをセンシングウインドウのサイズを上限に一時的に拡張(例えば2倍など)するようにしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは、リソースを選択した後、選択ウインドウのサイズを元のサイズに戻すようにする。これにより、各ユーザ装置UEが選択するリソースがランダム化されるため、信号の衝突が発生する可能性を下げることが可能になる。センシングウインドウサイズの変更は選択可能リソースが存在しない場合にユーザ装置UEが自律的に行なってもよいし、ユーザ装置UEが基地局eNBにそのことを報告し基地局eNBが上位レイヤのシグナリング(RRCメッセージなど)又は報知情報(SIB)でセンシングウインドウのサイズを変更してもよい。後者の場合、近傍のユーザ装置UEも含めてセンシングウインドウを拡張することが可能になるため、遅延が大きい一方で高いランダマイズ効果が期待される。
また、他の方法として、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中に送信可能なリソースが存在しない場合、所定のバックオフ時間が経過した後で、再度リソースの選択を行うようにしてもよい。所定のバックオフ時間は任意であるが、例えばセンシングウインドウのサイズと同一であってもよい。バックオフ時間を1サブフレームとした場合は衝突確率が増加するものの、リソース再選択に伴う遅延を削減することができる。また、連続して選択ウインドウの中に送信可能なリソースが存在しない場合、所定のバックオフ時間は徐々に延長されるようにしてもよい。例えば、所定のバックオフ時間をT時間とした場合、ユーザ装置UEは、2回目のリソース選択をT時間経過後に行い、3回目のリソース選択をT×2(又はT×4)時間経過後に行い、4回目のリソース選択をT×3(又はT×6)時間経過後に行うというように動作するようにしてもよい。これにより、複数のユーザ装置UEが高頻度に何度もリソース選択を行うことを回避することができる。また、バックオフ時間をユーザ装置UE間でランダム化させるため、一定範囲内のランダム値Nを用いてT×Nのユーザ装置UE固有のバックオフ時間をユーザ装置UEに設定してもよい。
また、他の方法として、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中に送信可能なリソースが存在しないことを、自身の上位レイヤ(例えばV2X用のアプリケーションなど)又は基地局eNBに通知するようにしてもよい。これにより、自身の上位レイヤは、無線リソースが混雑していると判断して、V2Xパケットの送信周期を長くするなどの対応を行うことが可能になる。また、基地局eNBを介して、周辺の各ユーザ装置UEに無線リソースが混雑していることを通知することも可能になる。
なお、広義には、リソース衝突を検出するなどしてリソースの再選択を行う場合も選択ウインドウ内にD2D信号を送信可能なリソースが存在しない場合の一種とみなすことができ、「<選択ウインドウ内に信号送信可能なリソースが存在しない場合の動作について>」で説明した動作を適用することで過剰なリソース再選択によるリソース衝突率の増加を低減させることができる。
以上説明した選択ウインドウの拡張及びバックオフ時間の適用は、リソース衝突確率とリソース再選択に伴う遅延とのトレードオフであるため、選択ウインドウを拡張するサイズ・バックオフ時間については、ユーザ装置UE・パケットの優先度に応じて異なるサイズ・時間が適用されるように設定してもよい。例えば基地局eNBからユーザ装置UE個別に関連するパラメータを設定してもよいし、優先度レベルごとに予めパラメータが規定されていてもよいし、報知情報又は事前設定などで通知されてもよい。
<ランダムリソース選択について>
ユーザ装置UEは、センシングを用いたリソース選択をリソース再選択時のみに用い、初回送信時のリソース選択では、センシングを行わずに、選択ウインドウ内でランダムにリソースを選択するようにしてもよい。例えば、ユーザ装置UEは、D2D信号の送信回数又は送信開始後の経過時間に基づくカウンタが一定値に達した場合にセンシングを開始し、リソース選択などによりカウンタがリセットされるなどしてカウンタが一定値以下になるとセンシングを停止するとしてもよい。これにより、任意のタイミングでの新規パケットを送信する際にセンシング結果を用いることはできなくなるが、バックグラウンドで常にセンシングを行う必要がなくなるため、ユーザ装置UEのバッテリー消費を削減することができる。ランダムリソース選択とセンシングベースのリソース選択で利用する送信リソースプールは異なっていてもよい。例えばリソースプール毎に適用可能なリソース選択方法が上位レイヤでユーザ装置UEに(事前)設定されてもよい。
また、ユーザ装置UEは、センシング(Measurement)を行った結果、干渉レベル(またはRSSI)が所定の閾値以上であることを検出した場合、センシングベースのリソース選択からランダムリソース選択にフォールバックしてもよい。リソース選択候補が増加し、干渉のランダム化効果が期待される。ユーザ装置UEは、センシングしたリソース数・サブフレーム数、選択リソースの候補数、及び/又は端末能力などに応じてこのような動作の実行有無を切り替えてもよい。干渉レベルの閾値は上位レイヤでユーザ装置UEに(事前)設定されてもよい。また、例えば、ユーザ装置UEは、センシングの結果、選択可能なリソースが一定数(割合)以下の場合には、前述の所定の閾値の調整などを行わず、ランダムリソース選択にフォールバックしてもよい。特に、部分的なサブフレームに対してのみセンシングを行っており、選択候補となるリソース数が少ない場合に有効である。また、センシングにおいて干渉が少ない上位X%のリソースからリソース選択するような方法を取る場合、ユーザ装置UEは、この割合をセンシングしたリソース数・サブフレーム数、選択リソースの候補数、及び/又は端末能力などに応じて変えてもよい。リソース候補の絶対数が少ない場合には、より大きい値をXに設定することでランダム化効果が得られる。Xは上記の条件(センシングしたリソース数・サブフレーム数、選択リソースの候補数、及び/又は端末能力)などに応じて定められていても良いし、上位レイヤシグナリングでユーザ装置UEに(事前)設定されてもよい。また、ユーザ装置UEは、上位X%のリソースの測定結果が一定の閾値以上の場合にランダムリソース選択を行うとしてもよい。
ユーザ装置UEは、センシングベースのリソース選択を行う場合とランダムリソース選択を行う場合で、とり得る選択ウィンドウのサイズを変えてもよい。例えば、ランダムリソース選択を行う場合にはより大きな選択ウィンドウサイズが選ばれるように規定することで、ランダム化効果を大きくしてもよい。選択ウィンドウのサイズは、パケット優先度やリソースプール毎に設定してもよい。
ユーザ装置UEは、端末能力又はリソースプール設定に応じて、センシングの手順を緩和してもよい。例えば、センシングは、制御情報のデコード又は測定に基づくステップと電力検出(RSSI測定など)に基づくステップとで構成され得るが、ユーザ装置UEは、このうち電力検出に基づくステップのみを実施するとしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは制御情報のブラインド検出が不要になり端末コスト及び消費電力を削減することが可能になる。
<リソース選択候補の除外について>
これまでに説明した実施の形態において、D2D信号をセミパーシステントに送信する場合、ユーザ装置UEは、最初にD2D信号の送信を開始する前にセンシングを行い、以降の周期では、選択したリソースでD2D信号を送信することを許容する前提であった。また、ユーザ装置UEは、選択したリソース以降の周期的なリソースでD2D信号を送信するので、2回目以降にD2D信号を送信するリソースではセンシングを行わない(スキップする)ことになる。このように動作すると、同一のユーザ装置UEが、同一リソースを継続して使用し続けることが可能になってしまう。そこで、ユーザ装置UEは、自身がD2D信号を送信するリソースであるなどとしてセンシングを行わなかった(スキップした)リソース及びそれ以降の周期では、リソースが占有されているとみなし、リソース選択候補から一律除外するようにしてもよい。
しかしながら、リソース選択候補から一律除外してしまうと、選択ウインドウの中で選択可能なリソースの選択肢が限られることになってしまう。そのため、他の方法として、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中で、センシングを行わなかったリソース及びそれ以降の周期的なリソースをリソース選択候補から一律除外するのではなく、これらのリソースを仮想的に測定(Measurement)した結果に基づいて、リソース選択候補から除外するか否かを判断するようにしてもよい。仮想的にリソースを測定するとは、実際には測定を行わず、(事前)設定された測定結果を該当リソースにおける測定結果とみなす事を指す。仮想的にリソースを測定した結果として、例えば、測定対象であるリソースとは異なるサブフレームのリソースの測定結果を用いるようにしてもよい。また、測定対象であるリソースと同一周波数領域で、当該リソースと一定の時間関係にあるリソースの測定結果を用いるようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、仮想的にリソースを測定した結果に基づいて、リソース選択候補の間での優先度付けを行うようにしてもよい。
より具体的に説明すると、例えば、センシングを行わなかったリソースのサブフレームをnとし、リソース周期(リソース予約単位と表現することもできる)をXとし、kを正の整数(なお、k=1、2、3・・・10と限定してもよい)とした場合、センシングを行わなかったリソース及びそれ以降の周期的なリソースは、n+X×kで表されるサブフレームのリソースと表現することができる。つまり、ユーザ装置UEは、n+X×kで表されるサブフレームのリソースをリソース選択候補から一律除外するのではなく、仮想的なリソース測定結果が所定の閾値以上である(又は超える)場合にリソース選択候補から除外するようにして、仮想的なリソース測定結果が所定の閾値未満(又は以下)である場合にリソース選択候補とするようにしてもよい。
仮想的なリソース測定結果とは、例えば、S−RSSI(Sidelink-RSSI)、PSCCH−RSRP、又は、PSSCH−RSRPであってもよい。より具体的には、仮想的なリソース測定結果は、測定対象のリソースの電力検出結果、PSCCH又はPSSCHで送信されるDM−RSの受信電力などであってもよい。仮想的なリソース測定結果は、ユーザ装置UEに事前設定されていてもよいし、報知情報(SIB)又はRRCシグナリングを用いてユーザ装置UEに設定されてもよい。仮想的なリソース測定結果に"+無限大"を設定することで、実質的にリソース選択候補から一律除外されるようにすることも可能であり、逆に、仮想的なリソース測定結果に"−無限大"を設定することで、実質的にリソース選択候補の対象になるようにすることも可能である。
また、所定の閾値はあらかじめ規定された値でもよいし、ユーザ装置UEに事前設定されていてもよいし、報知情報(SIB)又はRRCシグナリングを用いてユーザ装置UEに設定されてもよい。
また、仮想的なリソース測定結果および所定の閾値は、ユーザ装置UEが送信するパケットの優先度情報、リソースプール、又は、D2D信号を送信するキャリアごとに設定することが可能であってもよい。例えば、優先度が高いパケットについては、仮想的なリソース測定結果に小さい値を設定しておくことで、送信機会を多くすることができる。また、仮想的なリソース測定結果は、リソース選択ウインドウの大きさによって可変とするようにしてもよい。
以上説明した動作により、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中で選択可能なリソースの選択肢を不要に限定してしまうことを抑制することが可能になる。また、選択ウインドウの長さが短い場合であっても、リソースの選択肢を確保することが可能になる。
<機能構成>
以上説明した複数の実施の形態の動作を実行するユーザ装置UE及び基地局eNBの機能構成例を説明する。
(ユーザ装置)
図19は、実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。図19に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部101と、信号受信部102と、検出部103と、選択部104とを有する。なお、図19は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図19に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。ただし、これまでに説明したユーザ装置UEの処理の一部(一部の設定方法、又は、選択方法など)を実行可能としてもよい。
信号送信部101は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部101は、D2D信号の送信機能とセルラ通信の送信機能を有する。また、信号送信部101は、D2D信号を、選択部104で選択されたリソースを用いて送信する機能を有する。
また、信号送信部101は、D2D信号を送信するためのリソースを用いて、選択部104で選択された"D2D信号の送信を予約するリソース"で信号の送信を予定していることを示す予約情報を送信するようにしてもよい。
信号受信部102は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。また、信号受信部102は、D2D信号の受信機能とセルラ通信の受信機能を有する。
検出部103は、センシングウインドウでセンシングを行うことで、センシングウインドウより後の選択ウインドウの中でD2D信号を送信可能な1以上のリソースを検出する機能を有する。また、検出部103は、センシングウインドウでセンシングを行うことで、センシングウインドウより後の予約ウインドウの中でD2D信号の送信を予約可能な1以上のリソースを検出するようにしてもよい。また、検出部103は、選択ウインドウ内で選択されたリソース以降の周期的なリソースについて、センシングウインドウでセンシングを行うことで、周期的なリソースの受信品質を仮想的に測定し、測定された仮想的な受信品質に基づいて、選択ウインドウの中でD2D信号を送信可能な1以上のリソースを検出するようにしてもよい。また、検出部103は、測定された仮想的な受信品質が所定の閾値以下であるリソースについては、選択ウインドウの中でD2D信号を送信可能なリソースであると判定するようにしてもよい。また、検出部103は、測定された仮想的な受信品質が所定の閾値以上であるリソースについては、選択ウインドウの中でD2D信号を送信可能なリソースではないと判定するようにしてもよい。
選択部104は、検出部103で検出された1以上のリソースから、D2D信号を送信するためのリソースを選択する機能を有する。また、選択部104は、検出部103で複数のリソースが検出された場合、D2D信号を送信するためのリソースを該複数のリソースからランダムに選択するのか、又は、所定の条件に基づいて選択するのかを、自律的に、又は、基地局eNBからの指示に基づいて決定するようにしてもよい。また、選択部104は、検出部103で検出されたD2D信号の送信を予約可能な1以上のリソースから、D2D信号の送信を予約するリソースを選択するようにしてもよい。
(基地局)
図20は、実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。図20に示すように、基地局eNBは、信号送信部201と、信号受信部202と、通知部203とを有する。なお、図20は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図20に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部201は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部202は、ユーザ装置UEから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
通知部203は、ユーザ装置UEが本実施の形態に係る動作を行うために用いる各種情報を、報知情報(SIB)又はRRCシグナリングを用いてユーザ装置UEに通知する。なお、当該各種情報は、例えば、リソースプールの設定を示す情報、SC期間の位置を示す情報、各ウインドウ(センシングウインドウ、選択ウインドウ、及び予約ウインドウ)の開始タイミング及び終了タイミングを示す情報、「設定方法その1」又は「設定方法その2」のうち、どちらの方法を用いるべきなのかを示す情報などである。
以上説明したユーザ装置UE及び基地局eNBの機能構成は、全体をハードウェア回路(例えば、1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
(ユーザ装置)
図21は、実施の形態に係るユーザ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図21は、図19よりも実装例に近い構成を示している。図21に示すように、ユーザ装置UEは、無線信号に関する処理を行うRF(Radio Frequency)モジュール301と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール302と、上位レイヤ等の処理を行うUE制御モジュール303とを有する。
RFモジュール301は、BB処理モジュール302から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital-to-Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール302に渡す。RFモジュール301は、例えば、図19に示す信号送信部101の一部、信号受信部102の一部を含む。
BB処理モジュール302は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)312は、BB処理モジュール302における信号処理を行うプロセッサである。メモリ322は、DSP312のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール302は、例えば、図19に示す信号送信部101の一部、信号受信部102の一部、検出部103、及び選択部104を含む。
UE制御モジュール303は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ313は、UE制御モジュール303が行う処理を行うプロセッサである。メモリ323は、プロセッサ313のワークエリアとして使用される。
(基地局)
図22は、実施の形態に係る基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。図22は、図20よりも実装例に近い構成を示している。図20に示すように、基地局eNBは、無線信号に関する処理を行うRFモジュール401と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール402と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール403と、ネットワークと接続するためのインターフェースである通信IF404とを有する。
RFモジュール401は、BB処理モジュール402から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール402に渡す。RFモジュール401は、例えば、図20に示す信号送信部201の一部、信号受信部202の一部を含む。
BB処理モジュール402は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP412は、BB処理モジュール402における信号処理を行うプロセッサである。メモリ422は、DSP412のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール402は、例えば、図20に示す信号送信部201の一部、信号受信部202の一部を含む。
装置制御モジュール403は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM(Operation and Maintenance)処理等を行う。プロセッサ413は、装置制御モジュール403が行う処理を行うプロセッサである。メモリ423は、プロセッサ413のワークエリアとして使用される。補助記憶装置433は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。装置制御モジュール403は、例えば、図20に示す通知部203を含む。
<まとめ>
以上、実施の形態によれば、センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置であって、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出する検出部と、検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択する選択部と、選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信する送信部と、を有するユーザ装置が提供される。このユーザ装置UEにより、センシング結果に基づいて信号を送信するためのリソースを選択する方式において、遅延を低減しつつ適切に通信を行うことを可能とする技術が提供される。
また、前記リソース選択用の時間ウインドウは、前記センシング用の時間ウインドウよりも短いようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEは、センシングウインドウよりも短い選択ウインドウの中でリソースの選択を行うことになるため、D2D信号の送信を行おうと判断した時から、実際にD2D信号の送信を開始するまでに要する遅延を短縮することが可能になる。
また、前記選択部は、前記検出部で複数のリソースが検出された場合、前記信号を送信するためのリソースを該複数のリソースからランダムに選択するのか、又は、所定の条件に基づいて選択するのかを、自律的に、又は、基地局からの指示に基づいて決定するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中で複数のリソースを選択可能である場合に、様々な方法でリソースを選択することが可能になる。また、ランダムに選択する場合、複数のユーザ装置UE間でD2D信号が衝突してしまう可能性をランダム化することが可能になる。
また、前記センシング用の時間ウインドウの開始タイミング及び終了タイミング、前記リソース選択用の時間ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングは、前記選択部が信号を送信するためのリソースを選択するタイミングに基づいて動的に決定されるか、又は、予め設定された周期的な期間の境界のタイミングに該当するようにしてもよい。動的に決定される場合、選択ウインドウの開始タイミングと、ユーザ装置UEでD2D信号を送信するためのリソースを選択する動作を開始するタイミングとが一致することになるため、ユーザ装置UEは、極力少ない遅延でD2D信号の送信を開始することが可能である。また、各ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングが予め設定された周期的な期間の境界のタイミングに該当する場合、当該周期的な期間において他のユーザ装置UEが繰り返しD2D信号の送信を行う場合に、ユーザ装置UEは、繰り返し送信されるD2D信号を全てセンシングすることができ、リソースの占有状況をより適切に検出することが可能になる。
また、前記検出部は、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース予約用の時間ウインドウの中で信号の送信を予約可能な1以上のリソースを検出し、前記選択部は、検出された信号の送信を予約可能な1以上のリソースから、信号の送信を予約するリソースを選択し、前記送信部は、前記信号を送信するためのリソースを用いて、前記信号の送信を予約するリソースで信号の送信を予定していることを示す予約情報を送信するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEはリソースの予約を行うことが可能になり、他のユーザ装置UEが送信するD2D信号と自身が送信するD2D信号とが干渉してしまう可能性を減らすことが可能になる。
また、前記検出部は、選択された前記信号を送信するためのリソース以後の周期的なリソースについて、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該周期的なリソースの受信品質を仮想的に測定し、測定された前記仮想的な受信品質に基づいて、前記リソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEは、選択ウインドウの中で選択可能なリソースの選択肢を不要に限定してしまうことを抑制することが可能になる。
また、実施の形態によれば、センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置が実行する信号送信方法であって、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出するステップと、検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択するステップと、選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信するステップと、を有する信号送信方法が提供される。この信号送信方法により、センシング結果に基づいて信号を送信するためのリソースを選択する方式において、遅延を低減しつつ適切に通信を行うことを可能とする技術が提供される。
<実施形態の補足>
SC期間は、SA期間(Scheduling Assignment Period)と呼ばれてもよいし、又は、PSCCH期間と呼ばれてもよい。
以上、本発明の実施の形態で説明する各装置(ユーザ装置UE/基地局eNB)の構成は、CPUとメモリを備える当該装置において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べたシーケンス及びフローチャートは、矛盾の無い限り順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置UE/基地局eNBは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置UEが有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
センシングウインドウは、センシング用の時間ウインドウの一例である。選択ウインドウは、リソース選択用の時間ウインドウの一例である。予約ウインドウは、リソース予約用の時間ウインドウの一例である。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCメッセージは、RRCシグナリングと呼ばれてもよい。また、RRCメッセージは、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
判定又は判断は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。
UEは、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンスなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本特許出願は2016年4月11日に出願した日本国特許出願第2016−079185号および2016年9月29日に出願した日本国特許出願第2016−192350号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2016−079185号および日本国特許出願第2016−192350号の全内容を本願に援用する。
UE ユーザ装置
eNB 基地局
101 信号送信部
102 信号受信部
103 検出部
104 選択部
201 信号送信部
202 信号受信部
203 通知部
301 RFモジュール
302 BB処理モジュール
303 UE制御モジュール
304 通信IF
401 RFモジュール
402 BB処理モジュール
403 装置制御モジュール

Claims (7)

  1. センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置であって、
    センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出する検出部と、
    検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択する選択部と、
    選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信する送信部と、
    を有するユーザ装置。
  2. 前記リソース選択用の時間ウインドウは、前記センシング用の時間ウインドウよりも短い、
    請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記選択部は、前記検出部で複数のリソースが検出された場合、前記信号を送信するためのリソースを該複数のリソースからランダムに選択するのか、又は、所定の条件に基づいて選択するのかを、自律的に、又は、基地局からの指示に基づいて決定する、
    請求項1又は2に記載のユーザ装置。
  4. 前記センシング用の時間ウインドウの開始タイミング及び終了タイミング、前記リソース選択用の時間ウインドウの開始タイミング及び終了タイミングは、前記選択部が信号を送信するためのリソースを選択するタイミングに基づいて動的に決定されるか、又は、予め設定された周期的な期間の境界のタイミングに該当する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のユーザ装置。
  5. 前記検出部は、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース予約用の時間ウインドウの中で信号の送信を予約可能な1以上のリソースを検出し、
    前記選択部は、検出された信号の送信を予約可能な1以上のリソースから、信号の送信を予約するリソースを選択し、
    前記送信部は、前記信号を送信するためのリソースを用いて、前記信号の送信を予約するリソースで信号の送信を予定していることを示す予約情報を送信する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のユーザ装置。
  6. 前記検出部は、選択された前記信号を送信するためのリソース以後の周期的なリソースについて、センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該周期的なリソースの受信品質を仮想的に測定し、測定された前記仮想的な受信品質に基づいて、前記リソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のユーザ装置。
  7. センシング結果に基づいて、信号を送信するためのリソースを選択するユーザ装置が実行する信号送信方法であって、
    センシング用の時間ウインドウでセンシングを行うことで、該センシング用の時間ウインドウより後のリソース選択用の時間ウインドウの中で信号を送信可能な1以上のリソースを検出するステップと、
    検出された1以上のリソースから、信号を送信するためのリソースを選択するステップと、
    選択された前記信号を送信するためのリソースを用いて信号を送信するステップと、
    を有する信号送信方法。
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