JPWO2017026542A1 - 中継装置、及び中継方法 - Google Patents

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Abstract

D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置において、第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継手段と、を備える。

Description

本発明は、D2Dをサポートする移動通信システムにおけるD2D信号の送受信技術に関連するものである。
LTE(Long Term Evolution)及びLTEの後継システム(例えば、LTE−A(LTE Advanced)、FRA(Future Radio Access)、4Gなどともいう)では、ユーザ装置同士が基地局を介さないで直接通信を行うD2D(Device to Device)技術が検討されている(例えば、非特許文献1)。
D2Dは、ユーザ装置と基地局との間のトラフィックを軽減したり、災害時などに基地局が通信不能になった場合でもユーザ装置間の通信を可能とする。
D2Dは、D2Dディスカバリ(D2D discovery、D2D発見ともいう)と、D2Dコミュニケーション(D2D direct communication、)と、に大別される。以下では、D2Dコミュニケーション、D2Dディスカバリなどを特に区別しないときは、単にD2Dと呼ぶ。また、D2Dで送受信される信号を、D2D信号と呼ぶ。
また、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、D2D機能を拡張することでV2Xを実現することが検討されている。図1に示すように、V2Xには、自動車(Vehicleの例)と自動車との間で行われる通信形態を意味するV2V(Vehicle to Vehcle)、自動車と道路脇に設置される路側ユニット(RSU:Road−Side Unit)との間で行われる通信形態を意味するV2I(Vehicle to Infrastructure)、自動車とドライバーのモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2N(Vehicle to Nomadic device)、及び、自動車と歩行者のモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2P(Vehicle to Pedestrian)等がある。
"Key drivers for LTE success:Services Evolution"、2011年9月、3GPP、インターネットURL:http://www.3gpp.org/ftp/Information/presentations/presentations_2011/2011_09_LTE_Asia/2011_LTE-Asia_3GPP_Service_evolution.pdf 3GPP TS 36.213 V12.4.0 (2014−12)
V2Xでは多数のUE間で通信が行われることが想定される。そのため、V2Xの容量拡大及び、V2Xと一般のD2Dとの間の干渉回避のために、V2Xと一般のD2Dとで異なるキャリアを使用することが考えられる。
例えば図2に示すように、UE1は、D2Dキャリアを用いてUE2とD2Dの信号送受信を実行し、V2Xキャリアを用いてUE3とV2Xの信号送受信を実行する。なお、図2には、D2Dキャリアのリソースにおいて、D2Dリソースプールと、基地局(eNB)へのUL送信用のリソースが示されている。
また、図3に示すように、V2Xにおいて複数キャリアが使用されることも考えられる。例えば、事業者(PLMN)毎に異なるキャリアを使用することが考えられる。図2、3に示すような複数キャリアが使用される環境においてD2D/V2X通信を実現するために、各UEは、例えば、1つの無線装置(Tx/Rxチェイン)を備え、キャリア(周波数)を切り替えるように構成されるか、もしくは、キャリア毎の複数の無線装置を備えて構成される。しかし、複数の無線装置を備えるとなるとコストが増加してしまう。また、1つの無線装置で複数キャリア間を切り替える場合、切り替えに時間がかかり無駄に時間リソースを消費するといった課題がある。すなわち、複数キャリア間においてV2X/D2D信号の送受信を適切に行うことができないという課題がある。
なお、V2XはD2Dの一種であると考えると、上記のような課題はV2Xに限らず、D2D全般に生じ得る課題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、D2Dをサポートする移動通信システムにおいて、複数キャリア間でのD2D信号の送受信を適切に行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、
第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、
前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継手段と、
を備える中継装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、
第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、
前記中継処理により前記メッセージを前記第2のキャリアで特定の宛先に送信することを要求する中継要求を受信する受信手段と、
前記第1のキャリアで前記特定の宛先を指定したメッセージを受信した場合に、前記中継要求に基づいて、当該メッセージを前記第2のキャリアで前記特定の宛先に送信する中継手段と
を備える中継装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置が実行する中継方法であって、
第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信ステップと、
前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継ステップと、
を備える中継方法が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置が実行する中継方法であって、
第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信ステップと、
前記中継処理により前記メッセージを前記第2のキャリアで特定の宛先に送信することを要求する中継要求を受信する受信ステップと、
前記第1のキャリアで前記特定の宛先を指定したメッセージを受信した場合に、前記中継要求に基づいて、当該メッセージを前記第2のキャリアで前記特定の宛先に送信する中継ステップと
を備える中継方法が提供される。
本発明の実施の形態によれば、D2Dをサポートする移動通信システムにおいて、複数キャリア間でのD2D信号の送受信を適切に行うことを可能とする技術が提供される。
V2Xを説明するための図である。 D2DとV2Xのキャリアを説明するための図である。 課題を説明するための図である。 D2Dを説明するための図である。 D2Dを説明するための図である。 D2Dで使用されるチャネル構造の例を説明するための図である。 PSDCHの構造例を示す図である。 PSDCHの構造例を示す図である。 PSCCHとPSSCHの構造例を示す図である。 PSCCHとPSSCHの構造例を示す図である。 リソースプールコンフィギュレーションを示す図である。 リソースプールコンフィギュレーションを示す図である。 PSSS/SSSSの構造例を示す図である。 PSSS/SSSSの構造例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの構成図である。 第1の実施の形態の概要を説明するための図である。 第1の実施の形態の概要を説明するための図である。 第2の実施の形態の概要を説明するための図である。 動作例1−1を説明するための図である。 動作例1−2を説明するための図である。 動作例1−3を説明するための図である。 L2アドレスの指定に係るシーケンス例1を示す図である。 L2アドレスの指定に係るシーケンス例2を示す図である。 送信元アドレスに関するシーケンス例を示す図である。 MACサブヘッダの例を示す図である。 第2の実施の形態における動作例の前提となる構成を示す図である。 動作例2−1を説明するためのシーケンス図である。 動作例2−2を説明するためのシーケンス図である。 データの中継動作を説明するための図である。 変形例1を説明するための図である。 変形例1における中継装置の動作を説明するためのフローチャートである。 変形例2を説明するための図である。 変形例3を説明するための図である。 変形例3を説明するためのシーケンス図である。 ホップ数カウントを行う場合のMACサブヘッダの例を示す図である。 eNBからの制御例を示す図である。 eNBからの制御例を示す図である。 中継用のリソースプールの例を説明するための図である。 中継用のリソースプールの例を説明するための図である。 リソース設定の例を示す図である。 中継装置(RELAY)の構成図である。 ユーザ装置(UE)の構成図である。 基地局(eNB)の構成図である。 RELAY、UE及びeNBのHW構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る移動通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。また、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのRel−12、13もしくはそれ以降に対応する通信方式(5Gを含む)を含み得る広い意味で使用する。
また、本実施の形態では、V2XとD2Dとを区別して記載しているが、これは、異なるキャリアを使用する複数のD2Dにおいて、あるキャリアを使用するD2Dを「V2X」と称していると考えてよい。V2XはD2Dの一種であるから、以下で説明する「V2X」を「D2D」に置き換えてもよい。本発明に係る技術は、V2Xを含むD2D全般に適用可能である。
また、本実施の形態では、異なるキャリア間での中継について説明しているが、同じキャリア間であっても異なるキャリア間での中継と同様に中継を行うことは可能である。
以下では、基本的に、中継装置を「RELAY」と表記し、基地局を「eNB」と表記し、ユーザ装置を「UE」と表記する。eNBは「evolved Node B」の略語であり、UEは、「User Equipment」の略語である。
(D2Dの概要)
本実施の形態に係るV2Xの技術は、LTEで規定されているD2Dの技術をベースとしていることから、まずは、当該D2Dの概要について説明する。
LTEで規定されているD2Dでは、各UEは、UEからeNBへの上り信号送信のリソースとして既に規定されている上りリソースの一部を利用して信号送受信を行う。
「Discovery」については、図4Aに示すように、Discovery period毎に、Discoveryメッセージ用のリソースプールが確保され、UEはそのリソースプール内でDiscoveryメッセージを送信する。より詳細にはType1、Type2bがある。Type1では、UEが自律的にリソースプールから送信リソースを選択する。Type2bでは、上位レイヤシグナリング(例えばRRC信号)により準静的なリソースが割り当てられる。
「Communication」についても、図4Bに示すように、Control/Data送信用リソースプールが周期的に確保される。送信側のUEはControlリソースプールから選択されたリソースでSCI(Sidelink Control Information)によりData送信用リソース等を受信側に通知し、当該Data送信用リソースでDataを送信する。「Communication」について、より詳細には、Mode1とMode2がある。Mode1では、eNBからUEに送られる(E)PDCCHによりダイナミックにリソースが割り当てられる。Mode2では、UEはControl/Data送信用リソースプールから自律的に送信リソースを選択する。リソースプールについては、SIBで通知されたり、予め定義されたものが使用される。
LTEにおいて、「Discovery」に用いられるチャネルはPSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)と称され、「Communication」におけるSCI等の制御情報を送信するチャネルはPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)と称され、データを送信するチャネルはPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)と称される(非特許文献2)。
D2Dのチャネル構造の例を図5に示す。図5に示すように、Communicationに使用されるPSCCHのリソースプール及びPSSCHのリソースプールが割り当てられている。また、Communicationのチャネルの周期よりも長い周期でDiscoveryに使用されるPSDCHのリソースプールが割り当てられている。
また、D2D用の同期信号としてPSSS(Primary Sidelink Synchronization)とSSSS(Secondary Sidelink Synchronization)が用いられる。また、例えばカバレッジ外動作のためにD2Dのシステム帯域、フレーム番号、リソース構成情報等の報知情報(broadcast information)を送信するPSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)が用いられる。
図6Aに、Discoveryに使用されるPSDCHのリソースプールの例を示す。リソースプールは、サブフレームのビットマップで設定されるため、図6Aに示すようなイメージのリソースプールになる。他のチャネルのリソースプールも同様である。また、PSDCHは、周波数ホッピングしながら繰り返し送信(repetition)がなされる。繰り返し回数は例えば0〜4で設定可能である。また、図6Bに示すように、PSDCHはPUSCHベースの構造を有し、DM−RSが挿入される構造になっている。
図7Aに、「Communication」に使用されるPSCCHとPSSCHのリソースプールの例を示す。図7Aに示すとおり、PSCCHは、周波数ホッピングしながら1回繰り返し送信(repetition)がなされる。PSSCHは、周波数ホッピングしながら3回繰り返し送信(repetition)がなされる。また、図7Bに示すように、PSCCHとPSSCHはPUSCHベースの構造を有し、DM−RSが挿入される構造になっている。
図8に、PSCCH、PSDCH、PSSCH(Mode2)におけるリソースプールコンフィギュレーションの例を示す。図8Aに示すように、時間方向では、リソースプールはサブフレームビットマップとして表される。また、ビットマップは、num.reprtitionの回数だけ繰り返される。また、各周期における開始位置を示すoffsetが指定される。
周波数方向では、連続割り当て(contiguous)と不連続割り当て(non−contiguous)が可能である。図8Bは、不連続割り当ての例を示しており、図示のとおり、開始PRB、終了PRB、PRB数(numPRB)が指定される。
図9A、Bは、PSSS/SSSSを示す。図9Aは、communicationにおける同期サブフレームの例を示す。同図に示すように、PSSS、SSSS、DM−RS、及びPSBCHが多重される。図9Bは、discoveryにおける同期サブフレームの例を示す。同図に示すように、PSSSとSSSSが多重される。
PSBCHは、DFN(D2Dフレーム番号)、TDD UL−DLコンフィギュレーション、In−coverage indicator、システム帯域幅、reserved field等を含む。
(システム構成)
図10に、本実施の形態における通信システムの構成例を示す。図10に示すように、当該通信システムには中継装置RELAY、ユーザ装置UE1、ユーザ装置UE2が備えられている。前述したように、以下、中継装置RELAYを「RELAY」と表記し、ユーザ装置UE1、UE2をUE1、UE2と表記する。また、UE1、UE2等を特に区別しない場合、単にUEと記述する。また、図10に示す例では、RELAYが1つ示され、UEが2つ示されているが、これは例であり、RELAYは複数であってもよく、UEの数は3以上であってもよい。
本実施の形態におけるRELAYは、例えば、道路脇に設置される路側ユニット(RSU:Road Side Unit)であるが、これに限られない。RELAYは、例えば、中継装置として機能するUEであってもよいし、中継装置として機能するeNBであってもよい。
図10に示すUE1、UE2は、それぞれ、LTEにおけるUEとしてのセルラー通信の機能、及び、上述したチャネルでの信号送受信を含むD2D機能を有している。また、RELAYについても、UEと同様に、LTEにおけるUEとしてのセルラー通信の機能、及び、上述したチャネルでの信号送受信を含むD2D機能を有してもよい。
(実施例の概要)
以下、上記の構成を備える通信システムの具体的な動作についての実施例1、実施例2を説明する。まず、実施例1、実施例2の概要を説明する。実施例1、実施例2のいずれの場合も、RELAYは、複数キャリアにおいて同時に信号の送受信を行う機能を有する。
なお、説明において、「メッセージ」と「データ」の用語が用いられるが、概ね、「メッセージ」は、送信元のUEが送信する情報を意味し、「データ」は、「メッセージ」を含み、「メッセージ」よりも下位レイヤのパケット等を意味する。ただし、「メッセージを受信する」といった場合、「データを受信する」ことでもあるので、説明において「メッセージ」を「データ」としてもよいし、「データ」を「メッセージ」としてもよい。また、「キャリア」については、これを「チャネル」、周波数」、「バンド」等と言い換えることとしてもよい。
実施例1では、UEがあるキャリア上でブロードキャストで送信したメッセージを、RELAYが受信し、当該キャリアとは異なるキャリア上で当該メッセージを送信する。例えば、図11A、Bに示すように、RELAYは、D2Dチャネルでメッセージを受信し、当該メッセージをV2Xのチャネルで送信する。また、RELAYは、V2Xのチャネルでメッセージを受信し、当該メッセージをD2Dのチャネルで送信することもできる。
また、RELAYは、UEがキャリアを切り替えることを助ける補助情報を送信(ブロードキャスト)することとしてもよい。当該補助情報は、例えば、D2Dチャネルで送信されるV2Xリソースプールコンフィギュレーション、V2Xチャネルで送信されるD2Dリソースプールコンフィギュレーション等である。
例えば、図11Aの例において、V2Xのチャネルを使用しているUE2が、RELAYからD2Dに関する補助情報を受信することで、D2Dのチャネルへ切り替えることができる。また、図11Bの例において、D2Dのチャネルを使用しているUE2が、RELAYからV2Xに関する補助情報を受信することで、V2Xのチャネルへ切り替えることができる。
実施例2では、RELAYは、異なるキャリア間でUE間の通信を中継する。例えば図12の例において、UE1、UE2、UE3がそれぞれ異なるキャリアを使用している。このときに、例えば、RELAYは、UE1からキャリアAで送信されたメッセージを受信し、当該メッセージをキャリアBでUE2に送信する。また、実施例2においても、各UEは、RELAYから補助情報を受信することで、他のUEと同じキャリアで通信を行うようにキャリアを切り替えることができる。
以下、実施例1、実施例2をより詳細に説明する。
(実施例1)
まず、実施例1における基本的な動作例として動作例1−1から動作例1−3を説明する。
<動作例1−1>
図13は、実施例1における動作例の1つである動作例1−1を説明するための図である。図13は、UE1を歩行者が保持し、UE3がビークル(自動車等)である例を示している。
RELAYは、中継するメッセージの送信元側のキャリアのリストを、あるキャリア上で、ブロードキャストで送信する。図13の例では、RELAYは、UE3が使用するV2Xのキャリアf2の識別情報を含むリストを有するメッセージを、D2Dのキャリアf1を用いてブロードキャストで送信する。なお、ブロードキャストを用いることは例であり、マルチキャスト、グループキャスト、もしくはユニキャストを用いてもよい。また、リストには、複数のキャリアを含めることとしてもよい。
上記メッセージを受信するUE1は、キャリアf1を使用しながらキャリアf2で送信されるメッセージを受信できることを把握できる。これにより、UE1は、キャリアf2で送信(ブロードキャスト)されるメッセージを受信する必要がある場合(例:緊急メッセージを受信)において、キャリアf2への切り替えを行う必要がないことを判断できる。図13に示すように、キャリアのリストの中に、当該キャリアの種類(V2X等)を含めてもよい。これにより、UE1は、当該種類に応じて、RELAYにより中継されるキャリアf2のメッセージを受信するか否かを判断することができる。
キャリアリストの送信のためのチャネルとして、例えば、PSDCHを使用することができるが、これに限られるわけではない。
<動作例1−2>
RELAYが送信するメッセージの中に、メッセージの受信側UEがキャリア切り替えの判定に使用する閾値を含めてもよい。この閾値は、各UEに予め設定されていてもよい。また、RELAYは、閾値をキャリアリストを送信するメッセージとは別のメッセージで送信してもよい。
当該閾値を有するUEは、RELAYから受信するブロードキャストメッセージの受信電力(例:RSRP)を測定し、受信電力が当該閾値よりも大きい場合にキャリア切り替えの必要がないと判断する。当該受信電力の測定は、例えば、DM−RS(例:図6B)により行うことができる。
図14の例において、UE1とUE2がRELAYから閾値を受信する。UE2は、ブロードキャストメッセージの受信電力が閾値以下であると判定するため、キャリアf2上で送信されるメッセージを受信するためにはキャリア切り替えが必要であると判断する。一方、UE1は、ブロードキャストメッセージの受信電力が閾値よりも大きいと判定するため、キャリアf2上で送信されるメッセージを受信するためにキャリア切り替えは不要であると判断する。
<動作例1−3>
RELAYが、キャリアリスト上のキャリアで受信する全てのメッセージを、異なるキャリア(これを便宜上、キャリアAとする)で送信する場合、キャリアAのリソースが混雑する可能性がある。
この混在を回避するために、動作例1−3では、RELAYが、メッセージのフィルタリングを実施する。一例として、RELAYは、受信するメッセージの優先度クラス(priority class)が所定の閾値よりも高い場合にのみ、当該メッセージの中継を行う。当該閾値はRELAYに固定的に設定されていてもよいし、eNB等から設定されてもよい。また、RELAYは、当該閾値をキャリア毎にブロードキャストメッセージに含めて送信することとしてもよい。これにより、受信側のUEは、キャリア毎にどの優先度クラス以上のデータが中継されてくるのかを判断できる。
優先度クラスについては、例えば、データ(パケット)に含まれる優先度クラスの値により識別することができる。また、送信元のアドレス等により優先度クラスを判別してもよい。また、優先度クラスとして、LTEにおける既存の優先度クラスを用いてもよいし、新たに定める優先度クラスを用いてもよい。
また、上記のように優先度クラスを用いることに代えて、もしくは、優先度クラスを用いることに加えて、メッセージの宛先に応じてフィルタリングを行ってもよい。例えば、RELAYは、メッセージの宛先が、「歩行者」(V2P)を示す宛先である場合にのみ中継を行う。ここでは、例えば、MAC PDU等のデータのヘッダに「歩行者」を示す識別情報が含まれ、RELAYは当該識別情報により宛先が「歩行者」か否かを判別する。なお、フィルタリングの条件を「歩行者」とすることは一例に過ぎない。他の送信/受信のID、アドレス等をフィルタリングの条件としてもよい。
例えば図15に示す例では、UE4からキャリアf2でデータが送信されるが、RELAYは当該データの優先度クラスが閾値以下であることを検知するので、当該データの中継は行われない。一方、UE3からキャリアf2でデータが送信されると、RELAYは当該データの優先度クラスが閾値より大きいことを検知し、当該データの中継を行う。これにより、UE1は、UE3から送信されたデータをRELAYを介して受信できる。
なお、図13〜図15に示す例において、キャリアf2で受信する同種のメッセージをRELAYで統合してキャリアf1で送信するメッセージ数を削減するとしてもよい。また、RELAYは、キャリアf2で受信するメッセージをキャリアf1で用いられるメッセージフォーマットに変換して送信してもよい。上記のメッセージ数を削減する処理、及びメッセージフォーマットを変換する処理は、実施例1と実施例2の両方に適用できる。
<L2アドレスの指定等に関する動作例>
メッセージの送信元からRELAYにより中継される各メッセージには、RELAYが当該メッセージを受信したキャリアの識別情報が付加される。これにより、RELAYから送信されるメッセージを受信するUEでは、当該メッセージがどのキャリアを使用する送信元からのメッセージであるかを把握できる。当該キャリアの識別情報は、例えば、メッセージを含むデータを運ぶMAC PDUにおけるMACサブヘッダ内に含めることとしてよい。ただし、これは一例である。
また、RELAYにより中継されるメッセージの受信を行うUEのグループを識別する特別なL2(レイヤ2)アドレス(例:MACアドレス)を導入してもよい。なお、当該L2アドレスをグループキャストL2アドレスと称してもよい。この場合、RELAYは、あるキャリアで受信したメッセージに、宛先アドレスとして当該L2アドレスを付加し、当該L2アドレスが付加されたメッセージ(データ)を別のキャリアで送信する。当該データを受信するUEは、中継メッセージ受信のためのアドレスとして、当該L2アドレスを保持しており、受信したデータのヘッダから当該L2アドレスを検出した場合に、データの中身(ペイロード)であるメッセージの復号等の処理を実行する。
なお、RELAYが、複数のキャリアからあるキャリア(キャリアA)への中継を行う場合において、RELAYは、当該キャリアAに対するグループキャストL2アドレスとして、当該複数のキャリアの全てで同じアドレスを使用してもよいし、キャリア毎に異なるグループキャストL2アドレスを使用してもよい。
なお、本実施の形態では、アドレスとしてL2アドレスを使用しているが、これは例であり、例えば、L1アドレス、L3アドレス等を使用する構成とすることも可能である。また、L2アドレス等のアドレスをIDと呼んでもよい。
上記のL2アドレス(グループキャストL2アドレス)を使用する場合における処理手順の例を図16、図17に示す。
図16に示す例では、まず、ステップS101において、RELAYが、キャリアリストを含むメッセージをブロードキャストによりキャリアf1で送信する。当該メッセージには、中継を行う送信元側のキャリア(図16の例ではf2)、及び、当該キャリアに対応する受信側(宛先)L2アドレスが含まれる。
当該メッセージを受信したUE1は、キャリアリストに基づき、キャリアf2の送信元から中継されたメッセージとして、当該L2アドレスを宛先アドレスとして設定したメッセージがRELAYを介して送信されることを把握し、当該メッセージの受信を希望する場合には、当該L2アドレスを受信側のL2アドレスとして設定(保持)する。
その後、UE3がキャリアf2上でV2Xのメッセージのデータをブロードキャストで送信し、RELAYが当該メッセージを受信する。RELAYは、前述したフィルタリングを行って(ステップS103)、当該メッセージの中継を行うと判断すると、当該メッセージに、宛先アドレスとして、ステップS101でキャリアリストに含めて通知したL2アドレスを付加し、送信する(ステップS104)。UE1は、受信したメッセージが、ステップS101において受信したL2アドレスを宛先アドレスとして有することを検知することで、当該メッセージの内容の復号等を行う。
図17に示す例では、まず、ステップS201において、RELAYが、キャリアリストを含むメッセージをブロードキャストによりキャリアf1で送信する。当該メッセージには、中継を行う送信元側のキャリア(図17の例ではf2)が含まれるが、この段階では、受信側(宛先)L2アドレスは含まれない。
ステップS202において、上記メッセージを受信するUE1は、キャリアf2からのメッセージの中継を受けることを希望し、キャリアf2からのメッセージの中継を希望することを示す要求メッセージをRELAYに送信する(ステップS202)。当該要求には、例えば、キャリアf2の識別情報が含まれる。当該メッセージを送信するチャネルの種類に特に限定はないが、例えばPSSCHもしくはPSCCHを使用することとしてよい。
要求メッセージを受信したRELAYは、例えば、混雑度等に応じて、UE1からの要求を受け入れるか否かを判断する(ステップS203)。ここでは、RELAYは、要求を受け入れ、応答メッセージをUE1に返す(ステップS204)。当該応答メッセージには、中継を行うキャリアf2に対応する受信側(宛先)L2アドレスが含まれる。その後、ステップS205、S206、S207において、図16におけるステップS102、S103、S104と同様の処理が実行される。
<送信元アドレスに関する動作例>
実施例1において、送信元から送信されるメッセージにおける当該送信元のアドレス(original source address)が、RELAYにより中継されるメッセージで受信側のUEに通知されることとしてもよい。
この場合の動作例を図18を参照して説明する。まず。UE2のアドレス(例:L2アドレス)を送信元アドレスとするメッセージがUE2から送信される(ステップS301)。ステップS302にて、RELAYはフィルタリングを行って、メッセージの中継を行うと判断する。
次の処理としてオプション1とオプション2がある。オプション1(ステップS313)において、RELAYは、データ(パケット)の送信元アドレスとして、UE2から受信したデータの送信元アドレスを変更せずに用いる。また、前述のように、MACサブヘッダ等には、中継するメッセージが、キャリアf2からの中継に係るメッセージであることを示す情報が含まれる。
オプション2(ステップS323)では、中継により送信するデータの宛先アドレスとしてRELAYのL2アドレスを設定する。そして、MACサブヘッダ内に、中継するメッセージが、キャリアf2からの中継に係るメッセージであることを示す情報に加えて、送信元のアドレス(UE2のL2アドレス)を含める。
図19に、中継されるデータにおいて、上記のような情報の設定を行う際に用いるMACサブヘッダの例を示す。図19に示すように、中継するメッセージの送信元側で使用されるキャリアを示す「Carrier Index」が含まれる。また、オプションとして、オリジナルの送信元のL2アドレスが含められる。また、「D2D/V2x」は、中継するメッセージの種別を示す情報である。このフィールドには、オリジナルの送信元のキャリアの種別(D2D等)を入れることとしてもよいし、送信先(メッセージを中継してほしい宛先)の種別(例:前述した「歩行者」等)を入れることとしてもよい。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。実施例2では、送信側のUEが、ユニキャスト/グループキャストのメッセージを、受信側のUEに送信することを希望する状況を想定しており、このような希望に沿った中継を実現する。
例えば図20に示すように、キャリアf2を使用するUE1が、キャリアf1を使用するUE2へメッセージを送信することを希望する場合に、RELAYが、UE1からキャリアf2を使用して送信されたメッセージを受信し、当該メッセージを、キャリアf1を使用してUE2に送信する。
以下、動作例2−1、動作例2−2を用いて、上記の動作をより詳細に説明する。以下の説明では、図20の例と同様に、UE1が送信側であり、UE2が受信側である。
<動作例2−1>
動作例2−1として、図21を参照して、送信側UE(UE1)の要求に基づき中継を行う例を説明する。
まず、RELAYは、中継を行うことができるキャリアのリストであるキャリアリストをブロードキャストで送信する(ステップS401、S402)。例えば、キャリアf2で送信されるキャリアリストに含まれるf1は、RELAYが、f1とf2との間で中継が可能であることを示す。キャリアf1で送信されるキャリアリストに含まれるf2についても同様である。
UE1は、ステップS401により、RELAYがf1とf2との間で中継可能であることを把握する。そして、UE1は、RELAYに対して、キャリアf1でのUE2へのメッセージ中継を要求する要求メッセージを送信する。当該メッセージには、中継を行うキャリアのリスト(図21の例ではf1のみが示される)と、送信先のL2アドレス(図21の例では、UE2のL2アドレス)が含まれる。
なお、要求メッセージには、送信先のL2アドレスを含めないこととしてもよい。この場合、RELAYは、送信元(UE1)から受信する全てのメッセージを、当該メッセージの宛先に転送する。
ステップS403で要求メッセージを受信したRELAYは、要求メッセージに含まれる情報をメモリ等の記憶部に記憶する。例えば、図21の例において、RELAYは、UE1のアドレス(例:L2アドレス)、キャリアf2の識別情報、UE2のアドレス、及びキャリアf1の識別情報の全部又は一部を記憶部に記憶する。この情報は、UE1からキャリアf2で受信するUE2宛てのメッセージを、キャリアf1でUE2に送信することを示す。
上記の設定が完了すると、RELAYは、UE1に対して設定が完了したことを示す応答を返す(ステップS404)。なお、この応答を返さないこととしてもよい。
ステップS405において、RELAYは、キャリアf2上で、UE1を送信元とし、UE2を宛先とするメッセージをキャリアf2上で待ち、当該メッセージを受信したら、当該メッセージをUE2に転送する。より具体的には、RELAYは、キャリアf2上でメッセージを受信した場合に、当該メッセージに係る情報(f2、送信元、宛先)と記憶部に記憶した情報(要求に係る情報)とを照合して、要求に係る情報にマッチする場合に、当該メッセージを該当するキャリア上で送信する。
<動作例2−2>
動作例2−2として、図22を参照して、受信側UE(UE2)の要求に基づき中継を行う例を説明する。
動作例2−1と同様にして、RELAYは、中継を行うことができるキャリアのリストであるキャリアリストをブロードキャストで送信する(ステップS501、S502)。
UE2は、ステップS502により、RELAYがf1とf2との間で中継可能であることを把握する。そして、UE2は、RELAYに対して、キャリアf2で送信されるメッセージをUE2へ送信(中継)することを要求する要求メッセージを送信する(ステップS503)。当該メッセージには、中継を行う先のキャリアのリスト(図22の例ではf2のみが示される)が含まれる。図22に示す例では、送信元のアドレスとして特定のアドレスを指定していない。この場合、キャリアf2で送信されるUE2宛ての全てのメッセージの中継を要求することになる。
ステップS503において、UE2は、中継を行うキャリアf2に加えて、特定の送信元のアドレスを指定してもよい。この場合、当該特定の送信元から送信されたメッセージのみが中継されることになる。
ステップS503で要求メッセージを受信したRELAYは、要求メッセージに含まれる情報をメモリ等の記憶部に記憶する。例えば、図22の例において、RELAYは、キャリアf2の識別情報、UE2のアドレス、及びキャリアf1の識別情報を記憶部に記憶する。この情報は、キャリアf2で受信するUE2宛てのメッセージを、キャリアf1でUE2に送信することを示す。
上記の設定が完了すると、RELAYは、UE2に対して設定が完了したことを示す応答を返す(ステップS504)。なお、この応答を返さないこととしてもよい。
ステップS505において、RELAYは、UE2を宛先とするメッセージをキャリアf2上で待ち、当該メッセージを受信したら、当該メッセージをUE2に転送する。より具体的には、RELAYは、キャリアf2上でメッセージを受信した場合に、当該メッセージに係る情報(f2、送信元、宛先)と記憶部に記憶した情報(要求に係る情報)とを照合して、要求に係る情報にマッチする場合に、当該メッセージを該当するキャリア上で送信する。
<中継動作の例>
要求処理の後の中継動作の例を図23を参照して説明する。
UE1が、メッセージを含むデータ(例:MAC PDU)をRELAYに送信する(ステップS601)。当該データには、送信元のアドレスとして、UE1のL2アドレスが設定され、宛先のアドレスとしてUE2のL2アドレスが設定されている。
当該データをキャリアf2で受信したRELAYは、当該キャリアf2、当該データにおける送信元アドレス、送信先アドレス等を、記憶しておいた情報と照合し、マッチする場合に、当該マッチした情報におけるキャリア(図23の例では、キャリアf1)を使用して、当該データをUE2に送信する。
送信する際のデータにおける送信元アドレスの設定に関して、図23に示すように、オプション1とオプション2がある。オプション1(ステップS613)において、RELAYは、データ(パケット)の送信元アドレスと宛先アドレスとして、UE1から受信したデータの送信元アドレスと宛先アドレスを変更せずに用いる。MACサブヘッダ等には、中継するメッセージが、キャリアf2からの中継に係るメッセージであることを示す情報が含まれる。
オプション2(ステップS623)では、データの宛先アドレスとしてUE2のL2アドレスを設定するが、送信元アドレスとしてRELAYのL2アドレスを設定する。そして、MACサブヘッダ内に、中継するメッセージが、キャリアf2からの中継に係るメッセージであることを示す情報に加えて、送信元のアドレス(UE1のL2アドレス)を含める。
当該中継に係るデータにおいても、図19に示したものと同様のMACサブヘッダを用いることができる。図19に示したように、実施例2においても中継するメッセージの送信元側で使用されるキャリアを示す「Carrier Index」が含まれる(図23の例の場合、f2)。また、オプションとして、オリジナルの送信元のL2アドレスが含められる(図23の例の場合、UE1のL2アドレス)。
(変形例)
実施例1において、同じUEからブロードキャストで送信されるメッセージを、複数のRELAYが受信する可能性がある。しかし、同じメッセージに対して多くのRELAYが中継を行う場合、各RELAYにおけるリソースが無駄に消費される。そこで、実施例1において、同じメッセージを中継するRELAYの数を制限する技術を変形例として説明する。以下では、変形例1〜3を説明する。なお、以下では変形例1〜3を主に実施例1に適用する例を説明するが、変形例1〜3は、実施例1のみでなく、実施例2にも適用することが可能である。
<変形例1>
変形例1では、複数のRELAYにおける各RELAYが、他のRELAYによりブロードキャスト送信されるキャリアリストを監視することでRELAYの混雑度合いを把握し、混雑していると判断したら、自律的にInactiveに切り替え、中継を停止する制御を実施する。
より具体的には、あるRELAY(便宜上、RELAY1とする)は、当該RELAY1が中継における送信の際に使用するキャリア上で、他のRELAYから送信されるキャリアリストを受信(取得)する。そして、取得したキャリアリストに基づき、RELAY1は、RELAY1が中継可能な2キャリア(送信元からの受信に使用するキャリアと、送信先への送信に使用するキャリア)のペアのそれぞれについて、同じペアでの中継を行うことができる他のRELAYの数(重複数)をカウントする。
そして、各ペアについて、当該数が閾値を超えた場合に、RELAY1は、当該ペアに関する中継を停止し、ブロードキャストで送信するキャリアから当該ペアに係るキャリアを削除する。
なお、複数のRELAYが同時にあるペアについての中継を停止することを回避するために、各RELAYは、ランダムな時間長を計時するタイマを使用することとしてもよい。例えば、上記数が閾値を超えた場合でも、タイマが満了しない間は該当ペアでの中継を停止せず、タイマが満了したら該当ペアでの中継を停止する。上記の閾値については、固定的に設定されてもよいし、eNBから設定されてもよい。
図24を参照してより具体的な例を説明する。図24の例では、RELAY1とRELAY2が存在する。各RELAYは、f2からf1への中継が可能であり、f1を用いてキャリアリストをブロードキャストで送信している。
各RELAYは、他のRELAYのキャリアリストを受信することで、f2−f1ペアの重複数が1であることを把握する。仮に、RELAY1に閾値として0が設定されているとすると、RELAY1は、f2−f1ペアの動作を停止する動作を行うことになる。
図25は、各RELAY(ここでは便宜上RELAY1とする)が実行する中継停止動作の手順を示すフローチャートである。また、図25はあるキャリアペアに着目した手順である。
ステップS701において、RELAY1は、対象のキャリアペアについて、重複数が閾値以上(本例では「閾値以上」としている)かどうか判定する。ここでの判定がYesの場合、ステップS702に進み、タイマが生成されているかどうか判定し、生成していれば(ステップS702でのYes)、ステップS703に進み、生成していなければ(ステップS702でのNo)、ステップS706で、ランダムな時間長でタイマを生成してステップS703に進む。
なお、ここで、タイマを生成するとは、所望の時間長のタイマを起動することに相当する。ステップS703において、タイマが満了しているかどうかを判定し、満了している場合(ステップS703でのYes)はステップS704にて当該キャリアペアについての中継を停止する。タイマが満了していない場合(ステップS703でのNo)、ステップS701に戻る。
ステップS701における判定がNoの場合(重複数が閾値より小さい場合)、ステップS705に進み、タイマが存在していれば、当該タイマを削除する(ステップS705、S707)。
<変形例2>
次に、変形例2を説明する。変形例2では、eNBからRELAYへの制御により中継の停止を判断することとしている。
例えば、RELAYは、変形例1と同様にして、サポートしているキャリアペア毎に重複数を把握し、当該キャリアペア毎の重複数をeNBに報告する。また、中継するメッセージの品質(受信品質、送信品質等)の統計(例:平均等)をeNBに報告してもよい。eNBは、例えば、重複数が所定の閾値以上である場合に、当該RELAYに対して該当キャリアペアについての中継を停止するよう指示する。
図26を参照して具体例を説明する。本例でも図24の場合と同様に、RELAY1とRELAY2が存在する。各RELAYは、キャリアペアf2−f1についての重複数(図26の例では1)をeNBに報告する。
eNBは、例えば、中継を停止させることで、重複数が閾値を超えないようにできる数のRELAY(例:RELAY1の1つ)を選択し、当該RELAY1に対して中継の停止を指示する。
これにより、図26の下側に示すように、RELAY2のみが中継を行うようにすることができる。
<変形例3>
次に、変形例3について説明する。変形例3では、ブロードキャストメッセージの送信元のUEが、RELAYからの受信電力等に基づいてメッセージの中継を行うRELAYを選択する。
図27、図28を参照して具体例を説明する。図27の例では、UE1が、中継を行うRELAYとしてRELAY1とRELAY2のうちのRELAY2を選択したことが示されている。
図28はその手順を示している。まず、UE1は、RELAY1とRELAY2のそれぞれから送信されるブロードキャストメッセージを受信する(ステップS801、S802)。ステップS803において、UE1は、メッセージの信号の受信電力に基づいてRELAY2を選択し、RELAY2に中継要求を送信する(ステップS804)。そして、UE1は、RELAY2から中継応答を受信し(ステップS805)、メッセージのデータの送信を開始する(ステップS806、S807)。
(中継ホップ数制限について)
これまでに説明した実施例1、2においては、中継は1ホップであったが、複数のRELAYを経由する複数ホップでの中継も可能である。ただし、データ中継のループが発生すること等を回避するために、ホップ数に制限を設ける必要がある。
そこで、本実施の形態では、データのヘッダ(具体的にはMACサブヘッダ)にホップカウンタのフィールドを設け、データがRELAYに到達する(あるいは、RELAYから送信される)度に、ホップカウントをインクリメントする。そして、ホップカウントの値が、閾値(最大ホップ数)以上になった場合に、RELAYは当該メッセージを破棄する。
図29に当該MACサブヘッダの例を示す。図29に示す例では、既に説明した「Carrier Index」等に加えて、ホップカウンタ(Hop counter)、及び最大ホップ数(Max.hop.num)が含まれる。
(eNBからの制御例)
本実施の形態におけるRELAYは、eNBからの制御を行うことなく動作が可能であるが、以下に説明するように、eNBからの制御を行うこととしてもよい。
本制御例においては、図30Aに示すように、まず、RELAYはUE間(UE−to−UE)中継要求をeNBに送信する(ステップS901)。この要求は、RELAY(例えばRSU)が、UE間での中継を行う装置として動作することの許可を得るための要求である。この要求に基づき、中継装置としての動作を許可したeNBは、RELAYに対して、UE間中継の動作を行うことを許可するUE間中継応答を送信する(ステップS902)。
上記のUE間中継応答を用いることにより、eNBは、RELAYに対して、ブロードキャストメッセージの内容(例:キャリアリストの内容)、無線パラメータ等のコンフィギュレーション情報を通知してもよい。以下、eNBからRELAYに通知される情報を「設定情報」と呼ぶ。
また、UE間中継応答に代えて、あるいは、UE間中継応答に加えて、図30Bに示すようなUE間中継再設定(UE−to−UE relay reconfiguration)のメッセージにより設定情報の通知を行うこととしてもよい。
上記の設定情報は、UE固有情報と同様に、RELAYに固有(specific)の情報であってもよいし、RELAY間で共通の情報(例:セル固有情報)であってもよいし、システムで共通の情報であってもよい。
また、具体的な設定情報としては、例えば、前述したキャリアリスト、RELAYがメッセージを受信するために用いるL2アドレス、中継するメッセージをフィルタリングするために使用するパラメータ、中継するメッセージを送信するために使用するリソースプール等がある。
また、RELAYにおいてUE間中継に使用される無線パラメータがeNBにより制御されてもよい。当該無線パラメータは、eNBからRELAYに対して、PHY信号、MAC信号、RRC信号等を使用して送信される。また、eNBからRELAYに対して電力制御のパラメータが通知されてもよい。ただし、当該電力制御のパラメータは、通常のUL電力制御に使用されるパラメータとは異なるパラメータとしてよい。
(中継のために使用するリソースプール)
本実施の形態においては、UEが中継に係るメッセージを送受信するためのリソースのリソースプールとして、例えば、図8に示すようなリソースプールを使用することができる。
また、中継されるメッセージを受信するUEに対して、専用のリソースプール(specific resource pool)を割り当てることとしてもよい。以下、この場合の例を説明する。専用のリソースプールを割り当てることで、中継されるメッセージを受信するUEは、中継されるメッセージの監視に係る複雑性を低減できる。当該リソースプールは、例えば、図30A、Bに示したような手順で、eNBからRELAYに設定される。
上記のリソースプールと、メッセージ送信元のキャリアとは対応付けされており、当該対応を示すマッピング情報も上記の設定時にeNBからRELAYに通知されることとしてもよい。マッピング情報は、例えば、「リソースプール1がキャリアf1とf2に対応する」ことを示す情報、「リソースプール2はキャリアf2に対応する」ことを示す情報、等である。
RELAYに設定されたマッピング情報は、例えば、キャリアリストとともにブロードキャストメッセージで各UEに通知される(オプション1)。また、中継応答メッセージ(例:図17、図21、図22等)にて、マッピング情報を通知してもよい(オプション2)。また、eNBからの下りシグナリングで直接にUEに対してマッピング情報を通知してもよい(オプション3)。
具体例を図31A、Bに示す。図31Aに示すように、ここでは、メッセージの送信元のUEであるUE1、UE2がそれぞれf1、f2を使用してメッセージを送信し、RELAYが当該メッセージをf3を用いてUE3に送信する状況を示している。
また、f1、f2から送信されるメッセージを受信するリソースプールとしてプール1が定められており、RELAYは、リソースプール1とf1、f2を含むマッピング情報をf3でUE3に送信する。
当該マッピング情報を受信したUE3は、図31Bに示すように、UE1からのメッセージと、UE2からのメッセージを受信するためにリソースプール1のリソースだけを監視すればよく、効率的にこれらのメッセージを受信することができる。
(中継の応用例)
例えば、RSUがRELAYとして使用される場合において、当該RSUからUE(例:周囲の車両)に対して、メッセージの送信リソースを設定し、当該RSUは、当該RSUが設定したリソースで送信されたメッセージの全て又はその一部のみを中継することで、周囲の車両についてのみ中継を提供することしてもよい。
図32は、当該UE(例:周囲の車両)に設定されるリソースの例を示す。図32に示すとおり、RSUから設定されたリソースで送信されたメッセージは当該RSUにより中継がなされて、例えば別キャリアで通信している車両へ送信される。
このようなリソースの設定を行うことで、例えば、交差点での衝突防止等に効果がある。このように予め中継対象となるリソースを規定することで、送信UEは中継対象のメッセージを優先的に設定されたリソースで送信することができる。また、RSUが中継の送信をする際に、設定したリソースのサブフレーム以外で送信を行うことで、受信側でのHalf duplexによる検出ミスの確率を低減することも可能となる。
なお、上記の例ではRSUをRELAYとして使用する場合を説明したが、RSU以外のRELAYについても同様に上記のリソース設定を行うこととしてよい。
(装置構成)
<RELAYの構成例>
図33に、本実施の形態に係るRELAYの機能構成図を示す。図33に示すRELAYは、本実施の形態で説明した中継動作を行う装置であればどのような装置でもよいが、例えば、RELAYは、UEもしくはeNBをベースに構成された装置である。UEをベースに構成されたRELAYは、例えば、LTEにおけるUEと同様の機能を持つことに加えて中継動作を行う機能を備える。また、eNBをベースに構成されたRELAYは、例えば、LTEにおけるeNBと同様の機能を持つことに加えて中継動作を行う機能を備える。
図33に示すRELAYは、これまでに説明したRELAYの処理を全て実行可能である。ただし、これまでに説明したRELAYの処理の一部のみ(例:実施例1のみ、実施例2のみ等)を実行可能としてもよい。以下では、主要な機能を説明する。
図33に示すように、当該RELAYは、信号送信部101、信号受信部102、リソース管理部103、中継処理部104を含む。なお、図33は、RELAYにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものである。また、図33に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係るRELAYの動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部101は、RELAYから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部101は、D2D(V2Xを含む)の送信機能とセルラ通信の送信機能を有する。
信号受信部102は、他のRELAY、UE、eNB等から各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。信号受信部102は、D2D(V2Xを含む)の受信機能とセルラ通信の受信機能を有する。
また、信号送信部101/信号受信部102は、複数のキャリアに対応しており、異なる複数のキャリアでの信号送受信を同時に行うことが可能である。
リソース管理部103は、RELAY自身においてデータ送受信を行うために使用するリソースプール等の情報を例えばeNBからの設定に基づき保持する。当該リソースプールの情報は、信号送信部101/信号受信部102によりデータ送受信に利用される。また、リソース管理部103は、図31、図32に示したようなリソースに関する処理を行う機能を備える。
中継処理部104は、本実施の形態における中継に関する処理全般を行う機能を有する。例えば、信号送信部101/信号受信部102に対して、キャリアペアを指定することで、中継の実行を指示する等の機能を有する。また、フィルタリング、グループキャストアドレス設定、中継要求に基づく中継判断、重複数の算出処理、重複数と閾値との比較による中継を行うか否かの判断、等の機能を含む。
<UEの構成例>
図34に、本実施の形態に係るUEの機能構成図を示す。図34に示すUEは、これまでに説明したUEの処理を全て実行可能である。ただし、これまでに説明したUEの処理の一部を実行可能としてもよい。以下では、主要な機能を説明する。
図34に示すように、当該UEは、信号送信部201、信号受信部202、リソース管理部203、中継要求処理部204を含む。なお、図34は、UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図34に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係るUEの動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部201は、UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部201は、D2D(V2Xを含む)の送信機能とセルラ通信の送信機能を有する。
信号受信部202は、RELAY、他のUE、eNB等から各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。信号受信部202は、D2D(V2Xを含む)の受信機能とセルラ通信の受信機能を有する。
リソース管理部203は、UEにおいてデータ送受信を行うために使用するリソースプール等の情報を例えばeNBもしくはRELAYからの設定に基づき保持する。当該リソースプールの情報は、信号送信部201/信号受信部202によりデータ送受信に利用される。中継要求処理部204は、例えば、図17、21、22に示したようなUEにおける要求/応答の処理等を実行する。
<eNBの構成例>
図35に、本実施の形態に係るeNBの機能構成図を示す。図35に示すeNBは、これまでに説明したeNBの処理を全て実行可能である。以下では、主要な機能を説明する。
図35に示すように、eNBは、信号送信部301、信号受信部302、リソース管理部303、中継制御部304を含む。なお、図35は、eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した移動通信システムにおけるeNBとして動作するための図示しない機能も有することとしてよい。また、図35に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部301は、eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部302は、UE、RELAY等から各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
リソース管理部303は、UE、RELAY等に設定するリソースプール等のリソースの情報を保持し、UE、RELAY等へのリソースプール等の通知を行う機能を含む。中継制御部304は、図26を参照して説明したように、RELAYにおける中継停止を判断し、指示する制御等を行う。また、図30A、Bを参照して説明したように、各種の設定をUE、RELAYに対して行う機能も有する。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図33〜図35)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるRelay、eNB、UEなどは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図36は、本発明の一実施の形態に係るRelay、eNB、及びUEのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のRelay、eNB、及びUEは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。Relay、eNB、及びUEのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
Relay、eNB、及びUEにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、Relayの信号送信部101、信号受信部102、リソース管理部103、中継処理部104はプロセッサ1001で実現されてもよい。また、UEの信号送信部201、信号受信部202、リソース管理部203、中継要求処理部204はプロセッサ1001で実現されてもよい。また、eNBの信号送信部301、信号受信部302、リソース管理部303、中継制御部304は、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、Relayの信号送信部101、信号受信部102、リソース管理部103、中継処理部104は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。UEの信号送信部201、信号受信部202、リソース管理部203、中継要求処理部204は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。また、eNBの信号送信部301、信号受信部302、リソース管理部303、中継制御部304は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、Relayの信号送信部101、及び、信号受信部102は、通信装置1004で実現されてもよい。また、UEの信号送信部201、及び、信号受信部202は、通信装置1004で実現されてもよい。また、eNBの信号送信部301、及び、信号受信部302は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、Relay、eNB、及びUEは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態により、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知(ブロードキャスト)メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継手段と、を備える中継装置が提供される。
上記の構成により、D2Dをサポートする移動通信システムにおいて、複数キャリア間でのD2D信号の送受信を適切に行うことができる。
前記報知メッセージは閾値を含み、当該報知メッセージを受信するユーザ装置において、当該報知メッセージの受信電力と前記閾値との比較により、前記中継手段により送信されるメッセージの受信を行うか否かが判断されるようにしてもよい。この構成により、ユーザ装置は、中継装置からのメッセージを受信するか、それともキャリアを切り替えるかを判断することができる。
前記中継手段は、前記第1のキャリアで受信する複数のメッセージのうち、所定の条件を満たすメッセージのみを前記第2のキャリアで送信することとしてもよい。この構成により、第2のキャリアでの輻輳を回避できる。
また、前記第1のキャリアで受信する同種のメッセージを中継装置で統合して前記第2のキャリアで送信するメッセージ数を削減するとしてもよい。例えば、送信元や送信元ユーザ装置の位置・速度などユーザ固有の情報を特定の値で置き換えて同一メッセージとしてもよいし、新たなメッセージフォーマットを用い、検出した端末数、座標範囲、又は端末種別など端末群の情報を通知するようにしてもよい。この構成により、第2のキャリアでの輻輳を回避できる。
また、前記第1のキャリアで受信するメッセージを前記第2のキャリアで用いられるメッセージフォーマットに変換して送信してもよい。そのためにレイヤ2より上位のレイヤでメッセージ変換・交換を行なってもよい。前記第1のキャリアと前記第2のキャリアの無線インタフェースは異なってもよく、例えばLTEとLTEの次世代システムの組み合わせやLTEとWiFiとの組み合わせなど種々考えられる。この構成により、キャリア間での無線インタフェース・メッセージ仕様差がある場合でもメッセージを受信することができる。
前記送信手段は、前記第2のキャリアで送信されるメッセージをユーザ装置側で受信するために使用される受信アドレスを送信し、前記中継手段は、前記第2のキャリアで送信するメッセージの宛先アドレスとして前記受信アドレスを設定し、当該受信アドレスが設定されたメッセージを前記第2のキャリアで送信することとしてもよい。この構成により、例えば、受信アドレスを設定したユーザ装置のみに中継メッセージを送信することができる。
また、本実施の形態により、D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、前記中継処理により前記メッセージを前記第2のキャリアで特定の宛先に送信することを要求する中継要求を受信する受信手段と、前記第1のキャリアで前記特定の宛先を指定したメッセージを受信した場合に、前記中継要求に基づいて、当該メッセージを前記第2のキャリアで前記特定の宛先に送信する中継手段とを備える中継装置が提供される。
上記の構成により、D2Dをサポートする移動通信システムにおいて、複数キャリア間でのD2D信号の送受信を適切に行うことが可能となる。
前記中継手段は、1つ又は複数の他の中継装置から送信される報知メッセージを受信し、当該報知メッセージに基づいて、前記第1のキャリアから前記第2のキャリアへの中継処理を行うことが可能な他の中継装置の数を算出し、当該数に基づいて、前記第1のキャリアから前記第2のキャリアへの中継処理を行うか否かを判断することとしてもよい。この構成により、同じキャリアペアで中継処理を行う中継装置の数を限定でき、リソースの無駄の発生及び、中継装置の処理負荷の低減といった効果を奏する。
前記送信手段は、前記第2のキャリアでの受信用のリソースプールの情報と、当該リソースプールに対応付けられる前記第1のキャリアの情報とを前記第2のキャリアで送信することとしてもよい。この構成により、上記情報を受信したユーザ装置では、第1のキャリアから送信され、中継されるメッセージの受信を容易に行うことができるようになる。
また、上記の装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本実施の形態で説明したRELAYは、CPUとメモリを備える装置において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
本実施の形態で説明したUEは、CPUとメモリを備えるUEにおいて、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
本実施の形態で説明したeNBは、CPUとメモリを備えるeNBにおいて、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、RELAY、UE、eNBはそれぞれ機能的なブロック図を用いて説明されたが、各装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って、RELAY、UE、eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
<実施形態の補足>
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCメッセージは、RRCシグナリングと呼ばれてもよい。また、RRCメッセージは、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定又は判断は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。
UEは、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンスなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本特許出願は、2015年8月13日に出願した日本国特許出願第2015−160001号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2015−160001号の全内容を本願に援用する。
RELAY 中継装置
UE ユーザ装置
eNB 基地局
101 信号送信部
102 信号受信部
103 リソース管理部
104 中継処理部
201 信号送信部
202 信号受信部
203 リソース管理部
204 中継要求処理部
301 信号送信部
302 信号受信部
303 リソース管理部
304 中継制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (9)

  1. D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、
    第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、
    前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継手段と、
    を備える中継装置。
  2. 前記報知メッセージは閾値を含み、当該報知メッセージを受信するユーザ装置において、当該報知メッセージの受信電力と前記閾値との比較により、前記中継手段により送信されるメッセージの受信を行うか否かが判断される
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記中継手段は、前記第1のキャリアで受信する複数のメッセージのうち、所定の条件を満たすメッセージのみを前記第2のキャリアで送信する
    請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 前記送信手段は、前記第2のキャリアで送信されるメッセージをユーザ装置側で受信するために使用される受信アドレスを送信し、
    前記中継手段は、前記第2のキャリアで送信するメッセージの宛先アドレスとして前記受信アドレスを設定し、当該受信アドレスが設定されたメッセージを前記第2のキャリアで送信する
    請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の中継装置。
  5. D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置であって、
    第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信手段と、
    前記中継処理により前記メッセージを前記第2のキャリアで特定の宛先に送信することを要求する中継要求を受信する受信手段と、
    前記第1のキャリアで前記特定の宛先を指定したメッセージを受信した場合に、前記中継要求に基づいて、当該メッセージを前記第2のキャリアで前記特定の宛先に送信する中継手段と
    を備える中継装置。
  6. 前記中継手段は、1つ又は複数の他の中継装置から送信される報知メッセージを受信し、当該報知メッセージに基づいて、前記第1のキャリアから前記第2のキャリアへの中継処理を行うことが可能な他の中継装置の数を算出し、当該数に基づいて、前記第1のキャリアから前記第2のキャリアへの中継処理を行うか否かを判断する
    請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の中継装置。
  7. 前記送信手段は、前記第2のキャリアでの受信用のリソースプールの情報と、当該リソースプールに対応付けられる前記第1のキャリアの情報とを前記第2のキャリアで送信する
    請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の中継装置。
  8. D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置が実行する中継方法であって、
    第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信ステップと、
    前記第1のキャリアで受信するメッセージを、前記第2のキャリアで送信する中継ステップと、
    を備える中継方法。
  9. D2Dをサポートする移動通信システムにおける中継装置が実行する中継方法であって、
    第1のキャリアで受信するメッセージを第2のキャリアで送信するという中継処理を行うことが可能であることを示す報知メッセージを、前記第2のキャリアで送信する送信ステップと、
    前記中継処理により前記メッセージを前記第2のキャリアで特定の宛先に送信することを要求する中継要求を受信する受信ステップと、
    前記第1のキャリアで前記特定の宛先を指定したメッセージを受信した場合に、前記中継要求に基づいて、当該メッセージを前記第2のキャリアで前記特定の宛先に送信する中継ステップと
    を備える中継方法。
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