JPWO2017175788A1 - ポリカーボネート樹脂組成物、並びにその成形品 - Google Patents

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Abstract

異なる2種類の分子量のポリカーボネート樹脂に、ビスフェノール成分およびジカルボン酸成分、並びに任意でビフェノール成分からなるモノマー混合物を重縮合してなる流動性向上剤と、ポリカーボネートオリゴマーとを配合することで、透明性、機械強度、耐熱性等の特性を損なうことなく、樹脂の成形加工時の流動性を向上させることができる、ポリカーボネート樹脂組成物、並びにその成形品を提供する。

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂本来の特性(透明性、機械強度、耐熱性等)を損なうことなく、樹脂の成形加工時の流動性を向上させるための添加剤とポリカーボネートオリゴマーを含有する、ポリカーボネート樹脂組成物、並びにその成形品に関する。
ポリカーボネート系樹脂からなる成形品は、透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性、自己消火性(難燃性)等に優れていることから、電気・電子・OA機器、光学部品、精密機械、自動車、保安・医療、建材、雑貨等の幅広い分野に使用されている。しかしながら、通常、ポリカーボネート樹脂は非晶性であるため、成形加工温度が高く、溶融流動性に劣る、という問題点を有している。
そして近年、ポリカーボネート系樹脂組成物の成形品の大型化、薄肉化、形状複雑化、高性能化が進み、また、環境問題への関心の高まりも伴って、ポリカーボネート系樹脂からなる成形品の優れた特性を損なうことなく、ポリカーボネート系樹脂組成物の溶融流動性を向上させ、かつ射出成形性を高める樹脂改質剤、およびこれを用いたポリカーボネート系樹脂組成物が求められている。
例えば特許文献1では、分子量の異なるポリカーボネート樹脂を混合することにより、流動性を改良する方法が記載されている。
日本国公開特許公報「特開平9−208684」
しかし特許文献1のように、単に分子量の異なるポリカーボネート樹脂を混合するだけでは、衝撃強度の低下が懸念され、流動性との両立は困難である。
本発明は、ポリカーボネート樹脂本来の特性(透明性、機械強度、耐熱性等)を損なうことなく、樹脂の成形加工時の流動性を向上させるための添加剤とポリカーボネートオリゴマーを含有するポリカーボネート樹脂組成物、並びにその成形品を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂の流動性を向上させる成分として、ビスフェノール成分および脂肪族ジカルボン酸成分、並びに、任意でビフェノール成分を特定の比率で重縮合したポリエステルである流動性向上剤と、ポリカーボネートオリゴマーおよびポリカーボネート樹脂とを溶融混練することにより、ポリカーボネート樹脂本来の有用な特性(透明性、機械強度、耐熱性等)を損なうことなく、成形加工時の流動性を向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。即ち本発明は、以下の1)〜6)で示される発明である。
1)下記一般式(1)
(式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で表されるビフェノール成分(A)0〜55モル%、
下記一般式(2)
(式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。Yはメチレン基、イソプロピリデン基、環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、−S−、−O−、カルボニル基または−SO−を示す。)
で表されるビスフェノール成分(B)5〜60モル%、
下記一般式(3)
HOOC−R−COOH ・・・(3)
(式中、Rは主鎖原子数2〜18の、分岐を含んでいてもよい2価の直鎖状置換基を示す。)
で表されるジカルボン酸成分(C)40〜60モル%を含むモノマー混合物(ただし上記の(A)、(B)、(C)のモル%は、モノマー(A)、(B)、(C)の合計を100モル%とした場合の数値である)の重縮合物である流動性向上剤と、
下記一般式(4)
(式中Rは炭素数1〜10の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基またはスルホニル基を示す。R〜Rは各々同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
で表される構成単位の平均繰り返し数2〜15のポリカーボネートオリゴマー、および粘度平均分子量が15,000以上のポリカーボネート樹脂からなることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2)上記流動性向上剤の数平均分子量が2000〜30000である、1)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3)上記流動性向上剤中の(C)成分からなる部分のRに相当する部分が、直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖である、1)または2)に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4)上記流動性向上剤中の(C)成分からなる部分のRに相当する部分の主鎖骨格が偶数個の原子からなる、1)〜3)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5)上記流動性向上剤の末端が一官能性の低分子化合物で封止され、その封止率が50%以上である、1)〜4)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
6)1)〜5)のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
本発明の流動性向上剤によれば、ポリカーボネート樹脂本来の特性(透明性、機械強度、耐熱性等)を損なうことなく、樹脂の成形加工時の流動性を向上させたポリカーボネート樹脂組成物、並びにその成形品を提供できる。なお、ここでいう「損なう」とは、樹脂として要求される特性を満たさないほどに悪くなることをいう。すなわち、本発明における流動性向上剤を添加することによりポリカーボネート樹脂の一部の特性が低下した場合でも、当該樹脂が用いられている用途において要求される特性を満たす限り、ポリカーボネート樹脂本来の特性は損なわれたわけではない。従って、当該記載は、「ポリカーボネート樹脂本来の特性を実質的に損なうことなく」と言い換えることができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物によれば、大型化、薄肉化、形状複雑化した成形品の成形を実現することができる。
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態や実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態や実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された学術文献及び特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A〜B」は、「A以上、B以下」を意味する。
本発明における流動性向上剤は、ビスフェノール成分および脂肪族ジカルボン酸成分、並びに、任意でビフェノール成分を、特定の比率で重縮合したポリエステルからなる。
本発明の1形態である、流動性向上剤の主鎖の構造には、下記一般式(1)
(式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で表されるビフェノール成分(A)0〜55モル%、
下記一般式(2)
(式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。Yはメチレン基、イソプロピリデン基、環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、−S−、−O−、カルボニル基または−SO−を示す。)
で表されるビスフェノール成分(B)5〜60モル%、
下記一般式(3)
HOOC−R−COOH ・・・(3)
(式中、Rは主鎖原子数2〜18の、分岐を含んでいてもよい2価の直鎖状置換基を示す。)
で表されるジカルボン酸成分(C)40〜60モル%を含むモノマー混合物(ただし上記の(A)、(B)、(C)のモル%は、モノマー(A)、(B)、(C)の合計を100モル%とした場合の数値である)の重縮合物であることを特徴とする。
本発明における流動性向上剤は、ビスフェノール成分(B)および任意のビフェノール成分(A)からなるジオール成分と、(C)成分であるジカルボン酸成分とを重縮合することで製造されるポリエステルである。
上記流動性向上剤は低分子化合物ではないことから、流動性向上剤を添加したポリカーボネート樹脂組成物を成形するときに、ブリードアウトが発生することを抑制することができる。
また、上記分子構造を有する流動性向上剤は、ポリカーボネート樹脂との相溶性が高いために、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の流動性を効率的に向上させることができ、かつ、ポリカーボネート樹脂が本来有している種々の特性を損なわない。
上記流動性向上剤中に含まれるビフェノール成分(A)は0〜55モル%が好ましく、より好ましくは10〜40モル%、最も好ましくは20〜30モル%である。ビスフェノール成分(B)は5〜60モル%含まれていることが好ましく、より好ましくは10〜50モル%、最も好ましくは20〜30モル%である。ジカルボン酸成分(C)は40〜60モル%含まれていることが好ましく、より好ましくは45〜55モル%である。
ジオール成分として(A)成分および(B)成分を用いる場合において、(A)成分と(B)成分とのモル比((A)/(B))は、好ましくは1/9〜9/1であり、より好ましくは1/7〜7/1であり、さらに好ましくは1/5〜5/1であり、最も好ましくは1/3〜3/1である。(A)/(B)が1/9よりもさらに(A)成分が少ない場合は、上記ポリエステル自体が完全に非晶性となり、ガラス転移温度が低くなることから、貯蔵時における流動性向上剤のペレット同士の融着を引き起こす場合がある。(A)/(B)が9/1よりもさらに(B)成分が少ない場合には、ポリカーボネート樹脂との相溶性が不十分となり、ポリカーボネート樹脂に流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物を4mm以上の厚肉の成形品に成形したときに、徐冷される途中に厚みの中心部分で相分離を起こし、ポリカーボネート樹脂の各種物性が低下する場合がある。
一般式(1)中のX〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。流動性向上剤自体の結晶性を高め、ペレット貯蔵時の融着を防ぐ等の取り扱い性を良くするために、X〜Xは全て水素原子であることがより好ましい。
一般式(2)中のX〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。ポリカーボネート樹脂との相溶性を高めるために、X〜Xは全て水素原子であることがより好ましい。Yはメチレン基、イソプロピリデン基、環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、−S−、−O−、カルボニル基または−SO−を示す。
一般式(2)で表されるビスフェノール成分としては、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノールA〕がポリカーボネート樹脂との相溶性が高まる点で好適である。ビスフェノールA以外の二価フェノールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン等のビス(ヒドロキシアリール)アリールアルカン類;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエーテル等のジヒドロキシアリールエーテル類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類;4,4’−ジヒドロキシジフェニル等のジヒドロキシジフェニル類等が挙げられる。これらのビスフェノール成分は、それぞれ単独で用いてもよいし、本発明の効果を失わない範囲で2種以上を混合して用いてもよい。
本発明における流動性向上剤の末端構造は特に限定されないが、特にポリカーボネート樹脂とのエステル交換を抑制し、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の黄変を抑制するため、および加水分解を抑制し長期安定性を確保するために、一官能性の低分子化合物で封止されていることが好ましい。
また、分子鎖の全末端に対する封止率は、好ましくは50%以上であり、より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上であり、最も好ましくは90%以上である。
流動性向上剤の末端封止率は、封止された末端官能基および封止されていない末端官能基の数をそれぞれ測定し、下記式(5)により求めることができる。上記末端封止率の具体的な算出方法としては、H−NMRを用いて、各末端基に対応する特性シグナルの積分値から各末端基の数を求め、その結果に基づいて、下記式(5)を用いて上記末端封止率を算出する方法が、精度、簡便さの点で好ましい。
末端封止率(%)={[封止された末端官能基数]/([封止された末端官能基数]+[封止されていない末端官能基数])}×100 ・・・(5)
封止に用いる一官能性の低分子化合物としては、一価のフェノール、炭素数1〜20のモノアミン、脂肪族モノカルボン酸、カルボジイミド、エポキシ、またはオキサゾリン等が挙げられる。一価のフェノールの具体例としては、フェノール、p−クレゾール、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、p−t−アミルフェノール、4−ヒドロキシビフェニル、およびこれらの任意の混合物等が挙げられる。これらのなかでも、高沸点で重合が容易である点から、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノールが好ましい。脂肪族モノカルボン酸の具体例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、イソ酪酸等の脂肪族モノカルボン酸、およびこれらの任意の混合物等が挙げられる。これらのなかでも、高沸点で重合が容易である点から、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が好ましい。モノアミンの具体例としては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等の脂肪族モノアミン、およびこれらの任意の混合物等が挙げられる。カルボジイミドの例としてはジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオクチルカルボジイミド、t−ブチルイソプロピルカルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ジ−t−ブチルカルボジイミド、ジ−β−ナフチルカルボジイミド、ビス−2,6−ジイソプロピルフェニルカルボジイミド、ポリ(2,4,6−トリイソプロピルフェニレン−1,3−ジイソシアネート)、1,5−(ジイソプロピルベンゼン)ポリカルボジイミド、2,6,2’,6’−テトライソプロピルジフェニルカルボジイミドおよびこれらの任意の混合物等が挙げられる。エポキシの例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリエチロールプロパンポリグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールA−グリシジルエーテル、4,4’−ジフェニルメタンジグリシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、メタクリル酸グルシジルエステル、メタクリル酸グルシジルエステルポリマー、メタクリル酸グルシジルエステルポリマー含有化合物およびこれらの任意の混合物等が挙げられる。オキサゾリンの例としては、スチレン・2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、1,3−フェニレンビス(2−オキサゾリン)およびこれらの混合物等が挙げられる。
成分(C)において、下記一般式(3)
HOOC−R−COOH ・・・(3)
中のRは、主鎖原子数2〜18の、分岐を含んでいてもよい2価の直鎖状置換基を表す。ここで主鎖原子数とは主鎖骨格の原子の数であり、例えば−R−が−(CH−である場合には、主鎖原子数は炭素原子の数であり「8」となる。流動性向上剤自体の溶融粘度が低くなることから、Rは、分岐を含まない直鎖状置換基であることが好ましく、さらには分岐を含まない直鎖の脂肪族炭化水素鎖であることが好ましい。また、Rは飽和でも不飽和でもよいが、飽和脂肪族炭化水素鎖であることが好ましい。不飽和結合を含む場合には、上記流動性向上剤が屈曲性を十分に得られないことがあり、流動性向上剤自体の溶融粘度の増加を招く場合がある。上記流動性向上剤の重合の容易さ、およびガラス転移点の向上を両立することができる点で、Rは炭素数2〜18の直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖であることが好ましく、炭素数4〜16の直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖であることがより好ましく、炭素数8〜14の直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖であることがさらに好ましく、炭素数8の直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖であることが最も好ましい。上記流動性向上剤のガラス転移点の向上は、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の耐熱性の向上につながる。流動性向上剤自体の溶融粘度が低下する点で、Rの主鎖原子数は偶数であることが好ましい。以上の点から、Rは特に−(CH−、−(CH10−、−(CH12−から選ばれる1種であることが好ましい。
本発明における流動性向上剤は、その効果を失わない程度に他のモノマーを共重合しても構わない。他のモノマーとしては、例えば、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン、芳香族アミノカルボン酸またはカプロラクタム類、カプロラクトン類、脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジオール、脂肪族ジアミン、脂環族ジカルボン酸、および脂環族ジオール、芳香族メルカプトカルボン酸、芳香族ジチオールおよび芳香族メルカプトフェノールが挙げられる。
ただし、上記流動性向上剤を構成する上記他のモノマーの含有率は、流動性向上剤全体のモル数に対して、50モル%未満であり、好ましくは、30モル%未満、より好ましくは、10モル%未満、最も好ましくは、5モル%未満である。上記他のモノマーの含有率が、上記流動性向上剤全体のモル数に対して、50モル%以上である場合には、上記流動性向上剤のポリカーボネート樹脂に対する相溶性が低下し、上記流動性向上剤がポリカーボネート樹脂と相溶することが困難になる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸の具体例としては、4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−5−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−7−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、4’−ヒドロキシフェニル−4−安息香酸、3’−ヒドロキシフェニル−4−安息香酸、4’−ヒドロキシフェニル−3−安息香酸、およびそれらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が挙げられる。
芳香族ジカルボン酸の具体例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジカルボキシビフェニル、3,4’−ジカルボキシビフェニル、4,4’’−ジカルボキシターフェニル、ビス(4−カルボキシフェニル)エーテル、ビス(4−カルボキシフェノキシ)ブタン、ビス(4−カルボキシフェニル)エタン、ビス(3−カルボキシフェニル)エーテル、ビス(3−カルボキシフェニル)エタン、およびそれらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が挙げられる。
芳香族ジオールの具体例としては、ピロカテコール、ハイドロキノン、レゾルシン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、3,3’−ジヒドロキシビフェニル、3,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシビフェノールエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2’−ジヒドロキシビナフチル、およびそれらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が挙げられる。
芳香族ヒドロキシアミンの具体例としては、4−アミノフェノール、N−メチル−4−アミノフェノール、3−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、4−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニル、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニルエーテル、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニルメタン、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニルスルフィド、2,2’−ジアミノビナフチル、およびそれらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が挙げられる。
芳香族ジアミンおよび芳香族アミノカルボン酸の具体例としては、1,4−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、N−メチル−1,4−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノフェニルスルフィド(チオジアニリン)、4,4’−ジアミノビフェニルスルホン、2,5−ジアミノトルエン、4,4’−エチレンジアニリン、4,4’−ジアミノビフェノキシエタン、4,4’−ジアミノビフェニルメタン(メチレンジアニリン)、4,4’−ジアミノビフェニルエーテル(オキシジアニリン)、4−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸、7−アミノ−2−ナフトエ酸、およびそれらのアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体等が挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸の具体例としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テトラデカン二酸、フマル酸、マレイン酸等が挙げられる。
脂肪族ジアミンの具体例としては、1,2−エチレンジアミン、1,3−トリメチレンジアミン、1,4−テトラメチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、および1,12−ドデカンジアミン等が挙げられる。
脂環族ジカルボン酸、脂肪族ジオールおよび脂環族ジオールの具体例としては、ヘキサヒドロテレフタル酸、トランス−1,4−シクロヘキサンジオール、シス−1,4−シクロヘキサンジオール、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタノール、シス−1,4−シクロヘキサンジメタノール、トランス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1,2−シクロヘキサンジオール、トランス−1,3−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、ネオペンチルグリコール等の直鎖状または分鎖状脂肪族ジオール、およびそれらの反応性誘導体等が挙げられる。
芳香族メルカプトカルボン酸、芳香族ジチオールおよび芳香族メルカプトフェノールの具体例としては、4−メルカプト安息香酸、2−メルカプト−6−ナフトエ酸、2−メルカプト−7−ナフトエ酸、ベンゼン−1,4−ジチオール、ベンゼン−1,3−ジチオール、2,6−ナフタレン−ジチオール、2,7−ナフタレン−ジチオール、4−メルカプトフェノール、3−メルカプトフェノール、6−メルカプト−2−ヒドロキシナフタレン、7−メルカプト−2−ヒドロキシナフタレン、およびそれらの反応性誘導体等が挙げられる。
本発明における流動性向上剤は、良好な色調の樹脂組成物が得られる点で、ホスファイト系酸化防止剤を予め含有していてもよい。〔ここで、ホスファイト系酸化防止剤を予め含有する流動性向上剤とは、ホスファイト系酸化防止剤と流動性向上剤の混合物を意味している。このホスファイト系酸化防止剤は、樹脂組成物中でも酸化防止剤として機能する。すなわち本発明の樹脂組成物の最も単純な製造法は、ポリカーボネート樹脂、流動性向上剤およびホスファイト系酸化防止剤の3成分を一度に混合することであるが、「ポリカーボネート樹脂」と「ホスファイト系酸化防止剤と流動性向上剤の混合物」を混合することも、本発明の実施形態に含まれる。〕
その理由は、流動性向上剤自体の変色を防止するため、および、流動性向上剤の重合に使用される重合触媒を失活させ、流動性向上剤とポリカーボネート樹脂とを混合するときに発生するおそれのある、流動性向上剤に含まれるポリエステルとポリカーボネート樹脂とのエステル交換や加水分解反応による変色を防止することができるためであると考えられる。これによりポリカーボネート樹脂の分子量の減少をより効果的に抑制することができるため、流動性向上剤を含有する樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂本来の特性を損なうことなく、流動性のみを向上させることができる。流動性向上剤中のホスファイト系酸化防止剤の含有量は、流動性向上剤の重量に対して0.005〜5質量%であることが好ましく、0.01〜2質量%であることがより好ましく、0.01〜1質量%であることがさらに好ましく、0.02〜0.5質量%であることが最も好ましい。ホスファイト系酸化防止剤の含有量が0.005質量%未満の場合には、ホスファイト系酸化防止剤の含有量が少なく、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を配合したときに着色が生じる場合がある。また、ホスファイト系酸化防止剤の含有量が5質量%よりも多い場合には、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の衝撃強度を低下させる場合がある。
ホスファイト系酸化防止剤は各種の化合物が知られており、例えば大成社発行の「酸化防止剤ハンドブック」、シーエムシー出版発行の「高分子材料の劣化と安定化」(235〜242頁)等に記載された種々の化合物が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ホスファイト系酸化防止剤として、例えば、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜リン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(2,4―ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト等が挙げられる。商品名では、アデカスタブPEP−36、アデカスタブPEP−4C、アデカスタブPEP−8、アデカスタブPEP−8F、アデカスタブPEP−8W、アデカスタブPEP−11C、アデカスタブPEP−24G、アデカスタブHP−10、アデカスタブ2112、アデカスタブ260、アデカスタブP、アデカスタブQL、アデカスタブ522A、アデカスタブ329K、アデカスタブ1178、アデカスタブ1500、アデカスタブC、アデカスタブ135A、アデカスタブ3010、アデカスタブTPP(以上、いずれも株式会社アデカ製)、Irgafos38、Irgafos126、Irgafos168、IrgafosP−EPQ(以上、いずれもBASF JAPAN Ltd.製)等を例示することができる。これらのなかでも、特にエステル交換反応や加水分解反応を抑制する効果を顕著に示し得ること、酸化防止剤自体の融点が高く樹脂から揮発し難いこと等から、アデカスタブPEP−36、アデカスタブHP−10、アデカスタブ2112、アデカスタブPEP−24G、Irgafos126等がより好ましい。
本発明における流動性向上剤は、良好な色調のポリカーボネート樹脂組成物が得られる点で、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を予め含有していてもよい。流動性向上剤中のヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量は、流動性向上剤の重量に対して0.005〜5質量%であることが好ましく、0.01〜2質量%であることがより好ましく、0.01〜1質量%であることがさらに好ましく、0.02〜0.5質量%であることが最も好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が0.005質量%未満の場合には、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が少なく、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を配合したときに着色が生じる場合がある。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の含有量が5質量%よりも多い場合には、ポリカーボネート樹脂に上記流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の衝撃強度を低下させる場合がある。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、モノ(またはジ、またはトリ)(α−メチルベンジル)フェノール、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−アミルハイドロキノン、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]o−クレゾール、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
商品名では、ノクラック200、ノクラックM−17、ノクラックSP、ノクラックSP−N、ノクラックNS−5、ノクラックNS−6、ノクラックNS−30、ノクラック300、ノクラックNS−7、ノクラックDAH(以上、いずれも大内新興化学工業株式会社製)、アデカスタブAO−30、アデカスタブAO−40、アデカスタブAO−50、アデカスタブAO−60、アデカスタブAO−616、アデカスタブAO−635、アデカスタブAO−658、アデカスタブAO−80、アデカスタブAO−15、アデカスタブAO−18、アデカスタブ328、アデカスタブAO−330、アデカスタブAO−37(以上、いずれも株式会社アデカ製)、IRGANOX−245、IRGANOX−259、IRGANOX−565、IRGANOX−1010、IRGANOX−1024、IRGANOX−1035、IRGANOX−1076、IRGANOX−1081、IRGANOX−1098、IRGANOX−1222、IRGANOX−1330、IRGANOX−1425WL(以上、いずれもBASF JAPAN Ltd.製)、SumilizerGA−80(以上、住友化学株式会社製)等が挙げられる。これらのなかでも、酸化防止剤自体が特に変色し難い点、およびホスファイト系酸化防止剤との併用によって樹脂の着色を効率よく抑制することができる点から、アデカスタブAO−60、アデカスタブAO−330、IRGANOX−1010等がより好ましい。
さらにフェノール系酸化防止剤として、アクリレート基とフェノール基とを併せもつモノアクリレートフェノール系安定剤を用いることもできる。モノアクリレートフェノール系安定剤としては、例えば、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(商品名:スミライザーGM)、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(商品名:スミライザーGS)等が挙げられる。
ホスファイト系酸化防止剤とヒンダードフェノール系酸化防止剤の組み合わせとしては、アデカスタブ2112、アデカスタブPEP−36およびIrgafos126と、アデカスタブAO−60、アデカスタブAO−330およびIRGANOX−1010との組み合わせが、樹脂の着色を特に抑制することができる点で好ましい。
本発明における流動性向上剤の数平均分子量とは、ポリスチレンを標準物質とし、p−クロロフェノールとトルエンとの体積比が3:8の混合溶媒に、本発明における樹脂を濃度が0.25質量%となるように溶解して調製した溶液を用いて、GPCにて80℃で測定した値である。本発明における上記流動性向上剤の数平均分子量は、好ましくは2000〜30000であり、より好ましくは3000〜20000であり、さらに好ましくは4000〜15000である。上記流動性向上剤の数平均分子量が2000未満の場合には、ポリカーボネート樹脂に流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物を成形するとき等に、流動性向上剤がブリードアウトする場合がある。また、上記流動性向上剤の数平均分子量が30000を超える場合には、流動性向上剤自体の溶融粘度が高くなり、ポリカーボネート樹脂に流動性向上剤を添加して得られる樹脂組成物の成形加工時の流動性を効果的に向上させることができない場合がある。
本発明における流動性向上剤は、公知のいかなる方法で製造されていても構わない。製造方法の一例としては、モノマーおよび末端封止剤の水酸基を無水酢酸等の低級脂肪酸を用いてそれぞれ個別に、または一括して低級脂肪酸エステルとした後、別の反応槽または同一の反応槽で、カルボン酸と脱低級脂肪酸重縮合反応させる方法が挙げられる。重縮合反応は、実質的に溶媒の存在しない状態で、通常、220〜330℃、好ましくは240〜310℃の温度で、窒素ガス等の不活性ガスの存在下、常圧または減圧下に、0.5〜5時間行われる。反応温度が220℃よりも低い場合は反応の進行が遅く、330℃よりも高い場合は分解等の副反応が起こり易い。減圧下で反応させる場合は、段階的に減圧度を高くすることが好ましい。急激に高真空度まで減圧した場合には、ジカルボン酸モノマーや末端封止に用いる低分子化合物が揮発し、望む組成、または分子量の樹脂が得られない場合がある。到達真空度は、40Torr以下が好ましく、30Torr以下がより好ましく、20Torr以下がさらに好ましく、10Torr以下が特に好ましい。到達真空度が40Torrよりも高い場合には、脱酸が十分に進まず、重合時間が長くなり、樹脂が着色することがある。重縮合反応は、多段階の反応温度を採用しても構わないし、場合により昇温中あるいは最高温度に達したら直ちに反応生成物を溶融状態で抜き出し、回収することもできる。得られたポリエステル樹脂はそのままで使用してもよいし、未反応原料を除去する、または、物性を向上させる意図でさらに固相重合を行なうこともできる。固相重合を行なう場合には、得られたポリエステル樹脂を粒径3mm以下、好ましくは1mm以下の粒子に機械的に粉砕し、固相状態のまま100〜350℃で窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、または減圧下に1〜30時間処理することが好ましい。ポリエステル樹脂の粒子の粒径が3mmより大きくなると、処理が十分でなく、物性上の問題を生じるため好ましくない。固相重合時の処理温度や昇温速度は、ポリエステル樹脂粒子同士が融着を起こさないように選ぶことが好ましい。
本発明における流動性向上剤の製造に用いられる低級脂肪酸の酸無水物としては、炭素数2〜5の低級脂肪酸の酸無水物、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水モノクロル酢酸、無水ジクロル酢酸、無水トリクロル酢酸、無水モノブロム酢酸、無水ジブロム酢酸、無水トリブロム酢酸、無水モノフルオロ酢酸、無水ジフルオロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸、無水酪酸、無水イソ酪酸、無水吉草酸、無水ピバル酸等が挙げられる。このうち、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水トリクロル酢酸が特に好適に用いられる。低級脂肪酸の酸無水物の使用量は、用いるモノマーおよび末端封止剤が有する水酸基等の官能基の合計に対し1.01〜1.5倍当量、好ましくは1.02〜1.2倍当量である。低級脂肪酸の酸無水物の使用量が1.01倍当量未満である場合には、低級脂肪酸の酸無水物が揮発することによって、水酸基等の官能基が低級脂肪酸の無水物と反応しきらないことがあり、低分子量の樹脂が得られることがある。
本発明における流動性向上剤の製造には重合触媒を使用してもよい。重合触媒としては、従来からポリエステルの重合触媒として公知の触媒を使用することができ、例えば、酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモン等の金属塩触媒、N,N−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール等の有機化合物触媒が挙げられる。なかでも、流動性向上剤自体の変色を防止することができること、ポリカーボネート樹脂組成物の変色を防止することができることから、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウムがより好ましい。
上記重合触媒の添加量は、ポリエステル樹脂の総重量に対し、通常、0〜100×10−2質量%、好ましくは0.5×10−3〜50×10−2質量%が好適である。
本発明における流動性向上剤の形状に関しては特に制限はなく、例えば、ペレット状、フレーク状、パウダー状等が挙げられる。その粒子径は、ポリカーボネート樹脂と溶融混練する押出機に投入することができる程度に小さければよく、6mm以下であることが好ましい。
本発明における樹脂組成物は、上記流動性向上剤、ポリカーボネートオリゴマーおよびポリカーボネート樹脂からなる。
樹脂組成物中には、ポリカーボネート樹脂60〜98.9質量%、ポリカーボネートオリゴマー1〜10質量%および本発明における流動性向上剤0.1〜30質量%とを含有する。樹脂組成物(100質量%)中の流動性向上剤の含有率は、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、3質量%以上が特に好ましい。樹脂組成物(100質量%)中の流動性向上剤の含有率は、30質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、5質量%以下が特に好ましい。樹脂組成物(100質量%)中の流動性向上剤の含有率が0.1質量%以上であれば、成形加工時の流動性が向上する。樹脂組成物(100質量%)中の流動性向上剤の含有率が30質量%以下であれば、ポリカーボネート樹脂の耐熱性や機械物性が大きく損なわれない。本発明における流動性向上剤は、ガラス転移温度がポリカーボネート樹脂よりも低いために、ポリカーボネート樹脂に相溶させて得られる樹脂組成物のガラス転移点を低下させる。従って、30質量%よりも過剰に本発明における流動性向上剤を含有させると、得られる樹脂組成物の耐熱性が低下する場合がある。
樹脂組成物(100質量%)中のポリカーボネートオリゴマーの含有率は1〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。樹脂組成物(100質量%)中のポリカーボネートオリゴマーの含有率が1質量%未満の場合、樹脂組成物の流動性が効果的に向上しない場合がある。樹脂組成物(100質量%)中のポリカーボネートオリゴマーの含有率が10質量%より多い場合、樹脂組成物の強度が低下し、流動性と衝撃強度の両立ができない場合がある。
上記ポリカーボネートオリゴマーとしては、
下記一般式(4)
(式中Rは炭素数1〜10の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基またはスルホニル基を示す。R〜Rは各々同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
を構成単位とし、この構成単位の平均繰り返し数が2〜15であり、好ましくは4〜12のオリゴマーである。平均繰り返し数が2以下であると、低分子量のポリカーボネートオリゴマーを添加した樹脂組成物を成形した際に、ブリードアウトが懸念される。また、平均繰り返し数が15以上である場合、ポリカーボネート樹脂に添加した際に、ポリカーボネート樹脂組成物の十分な流動性が確保できない場合がある。
式中のRは炭素数1〜10の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基またはスルホニル基を示す。R〜Rは各々同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基またはアルケニル基を示す。ポリカーボネート樹脂に添加した際の流動性を効率的に向上させるために、Rはイソプロピリデン基が好ましく、R〜Rは全て水素原子が好ましい。ポリカーボネートオリゴマーは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
上記ポリカーボネート樹脂は、粘度平均分子量(Mv)が15,000以上のものであり、より好ましくは22,000以上のものである。ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量を15,000以上にすることにより、樹脂組成物の衝撃強度が良好になる。ポリカーボネート樹脂の構造としては特に制限はなく、種々の構造単位を有するポリカーボネート樹脂を用いることができる。例えば、2価のフェノールとハロゲン化カルボニルとを界面重縮合させる方法や、2価のフェノールと炭酸ジエステルとを溶融重合させる方法(エステル交換法)等によって製造したポリカーボネート樹脂を用いることができる。
上記ポリカーボネート樹脂の原料である2価のフェノールとしては、例えば、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール等が挙げられる。これら2価のフェノールのなかでも、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン類が好ましく、さらに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを主原料とした2価のフェノールが特に好ましい。また、カーボネート前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエステル、ハロホルメート等が挙げられる。具体的には、ホスゲン;2価のフェノールのジハロホルメート、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート等のジアリールカーボネート;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジアミルカーボネート、ジオクチルカーボネート等の脂肪族カーボネート化合物等が挙げられる。
また、上記ポリカーボネート樹脂は、そのポリマー鎖の分子構造が直鎖構造である樹脂の他、これに分岐構造を有している樹脂でもよい。このような分岐構造を導入するための分岐剤としては、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α’,α’’−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、フロログルシン、トリメリット酸、イサチンビス(o−クレゾール)等が挙げられる。また、分子量調節剤として、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−クミルフェノール等を用いることができる。
さらに、本発明に用いる上記ポリカーボネート樹脂は、上記2価のフェノールのみを用いて製造された単独重合体の他、ポリカーボネート構造単位とポリオルガノシロキサン構造単位とを有する共重合体、またはこれら単独重合体と共重合体とからなる樹脂組成物であってもよい。また、テレフタル酸等の二官能性カルボン酸やそのエステル形成誘導体等のエステル前駆体の存在下で2価のフェノール等の重合反応を行うことによって得られるポリエステル−ポリカーボネート樹脂であってもよい。さらに、種々の構造単位を有するポリカーボネート樹脂を溶融混練して得られる樹脂組成物を用いることもできる。
本発明の樹脂組成物には、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネートオリゴマー、および流動性向上剤以外の成分として、さらに目的に応じて他のいかなる成分、例えば、補強剤、増粘剤、離型剤、カップリング剤、難燃剤、耐炎剤、顔料、着色剤、光拡散剤、無機充填剤、その他の助剤等の添加剤、あるいは充填剤を、本発明の効果を失わない範囲で添加することができる。これらの添加剤の使用量は、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネートオリゴマー、および流動性向上剤を配合して得られる樹脂組成物100重量部に対して、合計で0〜100重量部の範囲であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、特に限定されない。樹脂組成物は、例えば、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単純スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、2本ロール、ニーダー、ブラベンダー等の装置を用いて、流動性向上剤、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネートオリゴマー、および必要に応じて光拡散剤等の添加剤を配合し、溶融混練する公知の方法によって製造される。流動性向上剤に含まれるポリエステルとポリカーボネート樹脂またはポリカーボネートオリゴマーとのエステル交換反応、およびポリカーボネート樹脂の熱劣化等による樹脂組成物の黄変を抑制する目的で、溶融混練の温度はできるだけ低温であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物を各種押出成形することにより、本発明の成形品として、例えば、各種異形押出成形品、押出成形によるシート、フィルム等の形状に成形することができる。上記各種押出成形としては、コールドランナー方式、ホットランナー方式の成形法はもとより、さらには射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、発泡成形(超臨界流体の注入による場合を含む)、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、および超高速射出成形等の射出成形法が挙げられる。また、シート、フィルムの成形には、インフレーション法や、カレンダー法、キャスティング法等も用いることができる。さらに、特定の延伸操作をかけることにより、熱収縮チューブとして成形することも可能である。また、本発明の樹脂組成物を回転成形やブロー成形等で成形することにより、中空成形品とすることも可能である。
本発明の成形品は、各種筐体、ハードコート品、グレージング材、光拡散板、光ディスク基板、導光板、医療材料、雑貨等の幅広い用途に使用することができる。本発明の成形品は、具体的には、例えば、OA機器や家電製品の外装材、各種容器、雑貨、例えば、パソコン、ノートパソコン、ゲーム機、ディスプレイ装置(CRT、液晶、プラズマ、プロジェクタ、および有機EL等)、マウス、並びにプリンター、コピー機、スキャナーおよびファックス(これらの複合機を含む)等の外装材、キーボードのキー、スイッチ成形品、携帯情報端末(いわゆるPDA)、携帯電話、携帯書籍(辞書類等)、携帯テレビ、記録媒体(CD、MD、DVD、ブルーレイディスク、ハードディスク等)のドライブ、記録媒体(ICカード、スマートメディア、メモリースティック等)の読取装置、光学カメラ、デジタルカメラ、パラボラアンテナ、電動工具、VTR、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯器、電子レンジ、音響機器、照明機器、冷蔵庫、エアコン、空気清浄機、マイナスイオン発生器、およびタイプライター等に形成された樹脂製品として用いることができる。また、トレー、カップ、皿、シャンプー瓶、OA筐体、化粧品瓶、飲料瓶、オイル容器、射出成形品(ゴルフティー、綿棒の芯、キャンディーの棒、ブラシ、歯ブラシ、ヘルメット、注射筒、皿、カップ、櫛、剃刀の柄、テープのカセットおよびケース、使い捨てのスプーンやフォーク、ボールペン等の文房具等)等にも有用である。
また、本発明の成形品は、結束テープ(結束バンド)、プリペイドカード、風船、パンティーストッキング、ヘアーキャップ、スポンジ、セロハンテープ、傘、合羽、プラ手袋、ヘアーキャップ、ロープ、チューブ、発泡トレー、発泡緩衝材、緩衝材、梱包材、煙草のフィルター等の多分野にわたる用途に用いることが可能である。
さらに、本発明の成形品は、ランプソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、インストルメンタルパネル、センターコンソールパネル、ディフレクター部品、カーナビゲーション部品、カーオーディオビジュアル部品、オートモバイルコンピュータ部品等の車両用部品にも用いることができる。
また、本発明には、上述した流動性向上剤を用いて、ポリカーボネート樹脂の流動性を向上させる方法も含まれ得る。換言すれば、本発明には、上述した流動性向上剤と、ポリカーボネート樹脂とを混合する工程を含む、ポリカーボネート樹脂の流動性を向上させる方法が含まれていてもよい。他の態様では、上述した流動性向上剤の使用であって、ポリカーボネート樹脂の流動性を向上させるための使用とも表現できる。
次に、本発明の添加剤および樹脂組成物について、製造例、実施例および比較例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに制限されるものではない。なお、以下に挙げる各試薬は、特記しない限り、和光純薬工業株式会社製の試薬を精製せずに用いた。
<評価方法>
[数平均分子量の測定方法]
本発明における流動性向上剤を、p−クロロフェノール(東京化成工業株式会社製)とトルエンとの体積比が3:8の混合溶媒に、濃度が0.25質量%となるように溶解して試料溶液を調製した。標準物質はポリスチレンとし、同様の試料溶液を調製した。そして、高温GPC(Viscotek社製:350 HT−GPC System)を用いて、カラム温度80℃、流速1.00mL/分の条件で測定した。検出器は、示差屈折計(RI)を使用した。
[流動性の測定方法]
樹脂組成物のスパイラルフロー(mm)を、射出成形機(IS−100、東芝機械株式会社製)を用いて評価した。ポリカーボネート樹脂組成物は成形温度280℃、金型温度100℃、射出圧力200MPaとし、成形品の肉厚は1mm、幅は10mmとした。
[曲げ弾性率および曲げ強度の測定方法]
機械的特性を評価するため、AUTOGRAPH AG−I(株式会社島津製作所製)を用いて、JIS K7171に準拠して(測定温度23℃、曲げ試験片の寸法:長さ80mm×幅10mm×厚さ4mm)、樹脂組成物の曲げ弾性率(MPa)および曲げ強度(MPa)を測定した。
[荷重たわみ温度の測定方法]
耐熱性を評価するため、HOT.TESTER S−3(株式会社東洋精機製作所製)を用いて、JIS K7191に準拠して(試験条件:荷重1.8MPa、昇温速度120℃/時間)、樹脂組成物の荷重たわみ温度(℃)を測定した。
[IZOD衝撃強度の測定方法]
ASTM D256に従い、樹脂組成物のノッチ付きの試験片を作製し、この試験片のIZOD衝撃強度(J/m)を測定した。
[全光線透過率、ヘイズの測定方法]
射出成形により縦4cm×横4cm×厚さ2mmの試験片を作製し、ヘイズメーターHZ−V3(スガ試験機株式会社製)を用いて、樹脂組成物の全光線透過率(%)およびヘイズ(%)を測定した。
[初期黄変度(YI)の測定方法]
射出成形により縦4cm×横4cm×厚さ2mmの試験片を作製し、分光測色計SCP(スガ試験機株式会社製)を用いて、樹脂組成物の初期黄変度(YI)を測定した。
<使用材料>
[樹脂]
(A−1)ポリカーボネート:ユーピロンS3000(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、粘度平均分子量22,000)
(A−2)ポリカーボネートオリゴマー:ユーピロンAL−071(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社)
[酸化防止剤]
(B−1)ホスファイト系酸化防止剤:PEP36(株式会社アデカ製)
(B−2)ヒンダードフェノール系酸化防止剤:AO60(株式会社アデカ製)
〔製造例1〕
還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管および攪拌棒を備え付けた密閉型反応器に、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA、セバシン酸を、モル比率にて20:30:50の割合で仕込み、モノマー中のフェノール性水酸基に対して1.05当量の無水酢酸を加えた。常圧、窒素ガス雰囲気下で145℃にてモノマーを反応させて均一な溶液を得た後、生じた酢酸を留去しながら2℃/分で240℃まで昇温し、240℃で2時間撹拌した。引き続きその温度を保ったまま、約60分間かけて5Torrまで減圧した後、その減圧状態を維持した。減圧開始から3時間後、密閉型反応器内を窒素ガスで常圧に戻し、生成したポリエステルの質量に対し、酸化防止剤(B−1)および(B−2)をそれぞれ0.2質量%ずつ添加し、5分間撹拌して流動性向上剤(C−1)を得た。その後、反応器から流動性向上剤を取り出した。得られたポリエステルの数平均分子量は10,200であった。得られたポリエステルを(D−1)とする。
〔実施例1、比較例1〕
流動性向上剤の性能を評価すべく、樹脂、酸化防止剤、および製造例1にて得られた流動性向上剤を表1に示す割合(重量部)で配合して二軸押出機に供給し、260℃で溶融混練して樹脂組成物を得た。そして、樹脂組成物の物性を測定することによって、流動性向上剤の性能を評価した。上記樹脂組成物の各種物性を表2に示す。
実施例1と比較例1との対比から、本発明における流動性向上剤の添加により、曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃強度、光学特性(ヘイズ、全光線透過率、YI)を損なうことなく、樹脂の流動性(スパイラルフロー)を向上させることができることが分かる。
本発明における流動性向上剤によれば、ポリカーボネート樹脂本来の特性(透明性、機械強度、耐熱性等)を損なうことなく、ポリカーボネート樹脂の成形加工時の流動性を向上させることができる。そのため、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、大型化、薄肉化、形状複雑化した成形品の成形を実現することができ、電気・電子・OA機器用、光学部品用、精密機械用、自動車用、保安・医療用、建材用、雑貨用等の幅広い用途に好適に用いられる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)
    (式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
    で表されるビフェノール成分(A)0〜55モル%、
    下記一般式(2)
    (式中、X〜Xは各々同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基を示す。Yはメチレン基、イソプロピリデン基、環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、−S−、−O−、カルボニル基または−SO−を示す。)
    で表されるビスフェノール成分(B)5〜60モル%、
    下記一般式(3)
    HOOC−R−COOH ・・・(3)
    (式中、Rは主鎖原子数2〜18の、分岐を含んでいてもよい2価の直鎖状置換基を示す。)
    で表されるジカルボン酸成分(C)40〜60モル%を含むモノマー混合物(ただし上記の(A)、(B)、(C)のモル%は、モノマー(A)、(B)、(C)の合計を100モル%とした場合の数値である)の重縮合物である流動性向上剤と、
    下記一般式(4)
    (式中Rは炭素数1〜10の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキリデン基、アリール置換アルキリデン基、アリーレンジアルキリデン基、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基またはスルホニル基を示す。R〜Rは各々同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。)
    で表される構成単位の平均繰り返し数2〜15のポリカーボネートオリゴマー、および粘度平均分子量が15,000以上のポリカーボネート樹脂からなることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 上記流動性向上剤の数平均分子量が2000〜30000である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 上記流動性向上剤中の(C)成分からなる部分のRに相当する部分が、直鎖の飽和脂肪族炭化水素鎖である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 上記流動性向上剤中の(C)成分からなる部分のRに相当する部分の主鎖骨格が偶数個の原子からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 上記流動性向上剤の末端が一官能性の低分子化合物で封止され、その封止率が50%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
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