JPWO2017170895A1 - 絶縁部材およびステータ - Google Patents

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Abstract

この絶縁部材では、第1絶縁シートは、コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、第1絶縁シートが積層するように複数回折り返された折り返し部を含む。

Description

本発明は、絶縁部材およびステータに関する。
従来、絶縁部材を備えたステータが知られている。このようなステータは、たとえば、特許第2941164号公報に開示されている。
特許第2941164号公報には、ステータコアのスロットに配置された3相の巻線(コイル)を備えるステータが開示されている。このステータでは、巻線は、導体線が複数回巻回されることにより形成されている。また、各相の巻線のコイルエンド部(巻線のうちのステータコアの回転軸方向端面から突出した部分)間には、絶縁紙が設けられている。絶縁紙は、各相の巻線のコイルエンド部間を絶縁するように構成されている。
特許第2941164号公報
しかしながら、特許第2941164号公報では、各相の巻線のコイルエンド部間に絶縁紙が設けられている一方、コイルの成形(変形)時に、コイルの形状が比較的大きく変形するため、コイルエンド部間に設けられた絶縁紙(絶縁部材)が破損する場合があるという不都合が考えられる。このため、コイル間の絶縁が確保できなくなる可能性があるという問題点が考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、絶縁部材の破損に起因して、コイル間の絶縁性が確保できなくなる可能性を防止することが可能な絶縁部材およびステータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における絶縁部材は、ステータコアのスロットに収容されるスロット収容部と、ステータコアの回転軸方向の端面から突出するコイルエンド部とを含むコイルを覆うように環状に設けられている第1絶縁シートを含む絶縁部材本体を備え、第1絶縁シートは、コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、第1絶縁シートが積層するように複数回折り返された折り返し部を含む。
この発明の第1の局面による絶縁部材では、上記のように、第1絶縁シートは、コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、第1絶縁シートが積層するように複数回折り返された折り返し部を含む。これにより、成形加工時にコイルの曲り部が変形することに追従して、第1絶縁シートが積層された折り返し部が拡がる(展開する)ので、コイルの変形に起因する絶縁部材の破損を防止することができる。その結果、絶縁部材の破損に起因して、コイル間の絶縁性が確保できなくなる可能性を防止することができる。
この発明の第2の局面におけるステータは、ステータコアと、ステータコアに配置され、ステータコアのスロットに収容されるスロット収容部と、ステータコアの回転軸方向の端面から突出するコイルエンド部とを含むコイルと、コイルを覆うように環状に設けられている絶縁部材とを備え、絶縁部材は、コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、絶縁部材が積層するように複数回折り返された折り返し部を含む。
この発明の第2の局面によるステータでは、上記のように、絶縁部材は、コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、絶縁部材が積層するように複数回折り返された折り返し部を含む。これにより、成形加工時にコイルの曲り部が変形することに追従して、第1絶縁シートが積層された折り返し部が拡がる(展開する)ので、コイルの変形に起因する絶縁部材の破損を防止することができる。その結果、絶縁部材の破損に起因して、コイル間の絶縁性が確保できなくなる可能性を防止すること可能なステータを提供することができる。
本発明によれば、上記のように、絶縁部材の破損に起因して、コイル間の絶縁性が確保できなく可能性を防止することができる。
本発明の第1〜第3実施形態による回転電機(ステータ)の平面図である。 本発明の第1〜第3実施形態によるコイルを示す図である。 本発明の第1〜第3実施形態による第1コイル(第2コイル)を示す図である。 本発明の第1〜第3実施形態による第3コイルを示す図である。 本発明の第1実施形態によるコイルおよび絶縁部材を示す図である。 図5の200−200線に沿った断面図である。 図5の部分拡大図(スロット収容部とコイルエンド部との境界近傍)である。 図5の部分拡大図(コイルエンド部の頂部近傍)である。 略U字形状の絶縁部材を示す図である。 ステータに配置されたコイルの拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による絶縁部材の展開図である。 図11の絶縁部材を折り返した状態(折り返し部が形成された状態)を示す図である。 図12の絶縁部材の側面図である。 図12の絶縁部材を略U字形状に折り曲げた状態を示す図である。 巻枠の平面図である。 図5のコイルのスロット収容部を捻った状態を示す図である。 図16の300−300線に沿った断面図である。 図16のコイルのコイルエンド部を成形(変形)した状態を示す図である。 ステータコアに配置されたコイルのコイルエンド部が成形(変形)された状態を示す図である。 隣接するように配置される2つの絶縁部材(コイル)を示す図である。 本発明の第2実施形態による絶縁部材を示す図である。 本発明の第2実施形態による絶縁部材の断面図である。 絶縁部材を折り返した状態(折り返し部が形成された状態)を示す図である。 図23の絶縁部材を略U字形状に折り曲げた状態を示す図である。 略U字形状の絶縁部材の端部を、コイルを覆うように折り曲げた状態を示す図である。 本発明の第3実施形態による絶縁部材を示す図である。 絶縁部材を折り返した状態(折り返し部が形成された状態)を示す図である。 図27の絶縁部材を略U字形状に折り曲げた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例による絶縁部材(略U字形状に折り曲げられた状態)を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(ステータの構造)
図1〜図19を参照して、第1実施形態による回転電機100(ステータ20)の構造について説明する。なお、本願明細書では、「回転軸方向」は、回転電機100(ロータ10)の回転軸方向を意味する。また、「径方向」は、ステータ20の径方向(半径方向)を意味する。また、「内径側」は、ステータ20の内径側(または、環状のコイル30の内周側)を意味し、「外径側」は、ステータ20の外径側(環状のコイル30の外周側)を意味する。
図1に示すように、回転電機100は、ロータ10を備えている。ロータ10のロータコア11には、複数の永久磁石12が設けられている。複数の永久磁石12は、周方向に沿って、略等角度間隔で配置されている。
また、回転電機100は、ロータコア11の外周面と半径方向に対向するように配置されるステータ20(ステータコア21)を備えている。ステータコア21は、外径側に配置された外径側コア21aと、内径側に配置された内径側コア21bとを含む。そして、外径側コア21aと内径側コア21bとが、嵌合されることにより、複数(第1実施形態では、48個)のスロット22(クローズドスロット)を有するステータコア21が構成される。また、スロット22を挟むように、複数のティース23が設けられている。
また、図2に示すように、ステータ20は、ステータコア21に配置される複数(第1実施形態では、1つの相に対して8個)のコイル30を備えている。コイル30は、スロット収容部31aがスロット22の外径側に配置される単層重ね巻コイルからなる1つの第1コイル30aを含む。また、コイル30は、スロット収容部31bがスロット22の内径側に配置される単層重ね巻コイルからなる1つの第2コイル30bを含む。また、コイル30は、周方向の一方側のスロット収容部31cが、スロット22の外径側に配置され、周方向の他方側のスロット収容部31cがスロット22の内径側に配置される2層重ね巻コイルからなる複数(第1実施形態では、6個)の第3コイル30cを含む。なお、図2は、3相のコイル30のうちの1相分のコイル30のみを図示している。また、第1コイル30a、第2コイル30bおよび第3コイル30cは、特許請求の範囲の「コイル」の一例である。
図3に示すように、第1コイル30aは、スロット収容部31aと、ステータコア21の回転軸方向の端面21c(図1参照)から突出するコイルエンド部32aと、リード線部33aとを含む。また、第1コイル30aは、内側に配置される第1内側コイル部分34aと、外側に配置される第1外側コイル部分35aとを含む。
また、図3に示すように、第2コイル30bは、第1コイル30aと同様に、スロット収容部31bと、コイルエンド部32bと、リード線部33bとを含む。また、第2コイル30bは、内側に配置される第2内側コイル部分34bと、外側に配置される第2外側コイル部分35bとを含む。
また、図4に示すように、第3コイル30cは、スロット収容部31cと、コイルエンド部32cと、リード線部33cとを含む。また、第3コイル30cは、周方向の一方側に配置される第3コイル部分34cと、周方向の他方側に配置される第3コイル部分35cとを含む。そして、第3コイル部分34cと第3コイル部分35cとは、直列に接続されている。
また、第1コイル30a、第2コイル30bおよび第3コイル30cは、互いに並列接続されている。そして、3相のコイル30は、Y結線されている。
(コイルの構造)
次に、図5を参照して、コイル30の詳細な構造について説明する。なお、図5は、後述するコイル30の成形前(変形前)の状態が示されている。また、図5は、単層重ね巻コイルからなる第1コイル30aの第1内側コイル部分34a、第1外側コイル部分35a、第2コイル30bの第2内側コイル部分34b、第2外側コイル部分35b、第3コイル30cの第3コイル部分34c、または、第3コイル部分35cを表している。
コイル30は、ステータコア21のスロット22に収容されるスロット収容部31と、ステータコア21の回転軸方向の端面21cから突出するコイルエンド部32と、ステータコア21の外部に引き出されるリード線部33とを含む。リード線部33は、コイル30を構成する導体線40の一端部および他端部である。また、リード線部33は、電源などの外部回路側との接続のための動力線、他の相のコイル30との接続点(以下、中性点という)への接続のための中性線などとして機能する。
また、コイル30は、導体線40が内径側から外径側に積層された状態で巻回されている。なお、導体線40は、たとえば丸線からなる。また、コイル30の内径側(最内径側)に配置されるリード線部331が電源側に接続されている。また、コイル30の外径側(最外径側)に配置されるリード線部332が中性点に接続されている。
また、図5および図6に示すように、コイル30のスロット収容部31とコイルエンド部32とを、コイル30の内径側(内周側)から外径側(外周側)に向かって略U字形状に(断面略U字形状に)覆うように設けられる環状の絶縁部材50(絶縁シート51)が設けられている。そして、第1実施形態では、絶縁シート51は、コイル30の曲り部に対応する部分に設けられ、コイル30の成形加工時の変形に追従して変形するように、絶縁シート51が積層するように複数回折り返された(折り畳まれた)折り返し部52を含む。具体的には、折り返し部52は、スロット収容部31とコイルエンド部32との境界近傍に対応する部分(折り返し部52a〜52d)、および、コイルエンド部32の頂部321近傍に対応する部分(折り返し部52e〜52h)に設けられている。なお、絶縁シート51は、特許請求の範囲の「第1絶縁シート」および「絶縁部材本体」の一例である。
また、第1実施形態では、図7〜図9に示すように、折り返し部52の略U字形状の底部521に対応する部分は、断面S字形状に積層するように折り返されている。また、折り返し部52の、略U字形状の側部522に対応する部分は、コイル30の成形加工時の変形に追従して変形するように、積層された部分同士が互いに重なっている。なお、図7および図8では、底部521の形状を明確にするために、底部521の断面を実線で示している。また、底部521に対応する部分は、絶縁シート51が2回折り返されて、断面S字形状に積層するように折り返されている。すなわち、底部521に対応する部分では、絶縁シート51が3層重なった状態になっている。
また、側部522に対応する部分は、絶縁シート51が後述する巻枠60に取り付けられる前の直線状の状態(図13参照)では、底部521に対応する部分と同様に、断面S字形状に積層するように折り返されている。そして、絶縁シート51が後述する巻枠60に取り付けられて、環状の状態(図5参照)にされることにより、絶縁シート51の積層された(折り返された部分)が、扇状に開く(展開する)ようになる。つまり、底部521側の部分を中心として、側部522に対応する部分が、扇状に開くようになる。すなわち、側部522の底部521側の部分は、開く度合いが比較的少なく、側部522の底部521とは反対側に向かって、開く度合いが徐々に大きくなる。また、側部522に対応する部分では、絶縁シート51が3層または2層重なっている。なお、側部522は、部分的に1層の状態になる場合もある。
また、第1実施形態では、折り返し部52の断面S字形状の底部521に対応する部分は、コイル30の曲り部に対応する部分において、周方向に(コイル30の曲り部に沿って)連続するように複数設けられている。具体的には、図7に示すように、折り返し部52a〜52dでは、それぞれ、折り返し部52の断面S字形状の底部521に対応する部分が、周方向に連続するように3個設けられている。また、図8に示すように、折り返し部52e〜52hでは、それぞれ、折り返し部52の断面S字形状の底部521に対応する部分が、周方向に連続するように2個設けられている。折り返し部52の略U字形状の底部521に対応する部分の数は、折り返し部52が設けられる部分(コイル30の湾曲している部分)の長さに応じて増減する。
また、第1実施形態では、折り返し部52において、略U字形状の底部521を構成する積層された絶縁シート51の部分同士が、互いに固定されている。具体的には、略U字形状の底部521の略中央部523(図9参照)(底部521の幅方向の約半分)が、たとえば超音波融着、熱圧着、接着剤塗布、またはこれらの組み合わせにより固定されている。つまり、略U字形状の底部521を構成する3層の絶縁シート51の部分同士が互いに固定されている。
また、第1実施形態では、図5に示すように、絶縁シート51は、コイル30のスロット収容部31を覆うスロット収容部被覆部分53と、コイルエンド部32を覆うコイルエンド部被覆部分54とを含む。そして、スロット収容部被覆部分53と、コイルエンド部被覆部分54とは、一体的に形成されている。具体的には、後述するように、略U字形状に折り曲げられた後、環状に変形された状態の1枚の絶縁シート51により、コイル30の一対のコイルエンド部32と一対のスロット収容部31とが覆われる。
また、図6に示すように、略U字形状に折り曲げられた絶縁シート51は、略U字形状の開口の端部55が、コイル30の最外径部よりも外径側に突出している。すなわち、導体線40が略U字形状に折り曲げられた絶縁シート51の内側から、開口まで達しない程度に、外側に順に積層されている。なお、図10に示すように、絶縁シート51のコイル30の最外径部よりも外径側に突出した部分同士は、絶縁シート51内にコイル30(導体線40)が巻回された後、閉じ合わされる。すなわち、導体線40が露出しないように、外径側に突出した部分同士が重なるように閉じられる。
また、第1実施形態では、コイル30(同相のコイル30)は、隣接するように複数配置(図2参照)されている。そして、図10に示すように、隣接するコイル30のうちの一方のスロット収容部31と他方のスロット収容部31とは、同一のスロット22に配置されるように構成されている。そして、同一のスロット22の内径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51(絶縁シート51a)は、ステータコア21の内径側に開口している(端部55aが配置されている)。また、スロット22の外径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51(絶縁シート51b)は、ステータコア21の外径側に開口している(端部55bが配置されている)。
なお、図2に示すように、同一のスロット22には、内径側に第2コイル30bのスロット収容部31bが配置され、外径側に第1コイル30aのスロット収容部31aが配置されている。また、同一のスロット22には、内径側に周方向の一方側に配置される第3コイル30cのスロット収容部31cが配置され、外径側に周方向の他方側に配置される第3コイル30cのスロット収容部31cが配置されている。そして、いずれの場合でも、スロット22の内径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51aは、ステータコア21の内径側に開口し、スロット22の外径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51bは、ステータコア21の外径側に開口している。
(絶縁シートの製造方法)
次に、絶縁シート51の製造方法について説明する。
まず、図11に示すように、略長方形形状の絶縁シート51を準備する。次に、図12に示すように、X方向に沿った線(図11の点線参照)に沿って、断面S字形状に積層するように、絶縁シート51をY方向に複数回折り返すことにより、折り返し部52が形成される。なお、絶縁シート51のうち、折り返し部52e〜52hでは、図12に示すように、略S字形状の底部521がY方向に複数(第1実施形態では、2個)連続するように、絶縁シート51が折り返される。また、絶縁シート51のうち、折り返し部52a〜52dでは、図12に示すように、略S字形状の底部521がY方向に複数(第1実施形態では、3個)連続するように、絶縁シート51が折り返される。また、絶縁シート51は、折り返し部52が平坦になるように折り返される。すなわち、絶縁シート51は、折り返し部52の厚みが小さくなるように折り返されている。
次に、絶縁シート51の折り返し部52のそれぞれのX方向の略中央部523近傍(略U字形状の底部521を構成する部分の略中央部523近傍)が、たとえば超音波融着、熱圧着、接着剤塗布、またはこれらの組み合わせにより固定される。すなわち、絶縁シート51の積層された部分同士が接合される。
次に、図14に示すように、Y方向に沿った線(図12の一点鎖線参照)に沿って、絶縁シート51がX方向に折り曲げられる。これにより、絶縁シート51が、断面が略U字形状になるように折り曲げられる。また、後述するように略U字形状になるように折り曲げられた絶縁シート51に導体線40が巻回された後、Y方向に沿った線(図12の二点鎖線参照)に沿って、略U字形状の開口を閉じるように、絶縁シート51が折り曲げられる(図25参照)。これにより、導体線40が絶縁シート51によって覆われる。
(コイルの製造および成形)
次に、コイル30の製造および成形について説明する。
まず、図15に示すように、巻枠60を準備する。巻枠60は、成形されるコイル30の形状に対応した形状(たとえば8角形形状)を有する。
次に、図5に示すように、巻枠60に絶縁シート51が配置される。また、略U字形状に折り曲げられた絶縁シート51は、外径側に開口するように環状に配置される。このとき、直線状の絶縁シート51が、8角形形状の巻枠60に配置されるため、絶縁シート51の折り返し部52では、略U字形状の底部521を構成する部分(内径側)は折り返された状態(断面S字形状)のままであるとともに、外径側は、折り返された部分が周方向に沿って展開された状態になる。なお、絶縁シート51の略U字形状の底部521を構成する部分が固定されているため、底部521側(内径側)は、周方向(コイル30の曲り部に沿った方向)に広がりにくくなっている。また、環状にされた絶縁シート51の端部同士が、超音波融着などにより固定される。
次に、図5に示すように、導体線40が内径側から外径側に積層された状態で巻回される。なお、導体線40は、導体線40が略U字形状に折り曲げられた絶縁シート51の内側から開口まで達しない程度に巻回(図5および図6参照)される。そして、絶縁シート51のコイル30の最外径部よりも外径側に突出した部分同士が閉じ合わされる(図10参照)。
次に、図16および図17に示すように、導体線40が巻回されたコイル30の一方側のスロット収容部31および他方側のスロット収容部31がC方向に捻られる。これにより、絶縁シート51のうち、一方側(紙面左側)のスロット収容部31に対応する部分は、紙面手前側(B1方向側)に絶縁シート51の開口に対応する部分(閉じ合わされた部分、端部55)が配置され、他方側(紙面右側)のスロット収容部31に対応する部分は、紙面奥側(B2方向側)に絶縁シート51の開口に対応する部分が配置される。
次に、コイル30がステータコア21の周方向の湾曲に沿うように変形(湾曲)される。さらに、第3コイル30cは、一方のスロット収容部31cが内径側に、他方のスロット収容部31cが外径側に配置されるように変形される。
そして、湾曲されたコイル30がステータコア21のスロット22に配置される。このとき、同一のスロット22に配置されるコイル30のうち、スロット22の内径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51a(図10参照)は、ステータコア21の内径側に開口するように配置される。また、スロット22の外径側に配置されるスロット収容部31を覆う絶縁シート51b(図10参照)は、ステータコア21の外径側に開口するように配置される。
最後に、図18および図19に示すように、スロット22に配置されたコイル30のコイルエンド部32が、内径側(紙面奥側)に折り曲げられるように成形される。このとき、コイル30の形状の変形に追従して、絶縁シート51が積層された折り返し部52が拡がる(展開する)ので、絶縁シート51の破損が防止される。
なお、図20に示すように、コイル30がスロット22に配置された状態で、隣接するコイル30のコイルエンド部32同士がステータ20の径方向から見て重なる。そして、高電圧部位であるコイル内径側において、絶縁シート51の折り返し部52(側部522)は、絶縁シート51が最大3層積層されている。これにより、2つのコイルエンド部32同士がステータ20の径方向から見て重なる状態で、2つのコイルエンド部32の間に、最大6層(=3層×2)の絶縁シート51が配置されていることになる。さらに、折り返し部52が隙間なく配置されるように折り返し部52を調整すれば、最低でも4層(1層+3層)が配置される。これにより、隣接するコイル30のコイルエンド部32同士の絶縁を、より確実に行うことが可能になる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、絶縁シート51は、コイル30の曲り部に対応する部分に設けられ、絶縁シート51が積層するように複数回折り返された折り返し部52を含む。これにより、成形加工時にコイル30の曲り部が変形することに追従して、絶縁シート51が積層された折り返し部52が拡がる(展開する)ので、コイル30の変形に起因する絶縁部材50の破損を防止することができる。その結果、絶縁部材50の破損に起因して、コイル30間の絶縁性が確保できなくなる可能性を防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、折り返し部52の略U字形状の底部521に対応する部分を、断面S字形状に積層するように折り返し、略U字形状の側部522に対応する部分を、積層された部分同士が互いに重なるように構成する。これにより、折り返し部52は、コイル30の成形加工時の変形に追従して、折り返し部52の略U字形状の底部521に対応する部分を中心として扇状に開くように展開することができる。また、折り返し部52は、内径側は折り返されたままで、外径側が扇状に展開するように変形する。これにより、絶縁部材50を容易に環状にすることができる。また、絶縁シート51が断面S字形状に積層するように折り返されているので、絶縁シート51が波型(W字状)に折り返されている場合と異なり、絶縁シート51の厚みを小さくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、折り返し部52の断面S字形状の底部521に対応する部分を、コイル30の曲り部に対応する部分において、周方向に連続するように複数設ける。これにより、コイル30の曲り部が比較的大きく(周方向に長く)なった場合でも、比較的大きいコイル30の曲り部に対応させて、絶縁シート51(折り返し部52)を変形させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、折り返し部52において、略U字形状の底部521を構成する積層された絶縁シート51の部分同士を、互いに固定する。これにより、底部521を構成する絶縁シート51の積層状態が解除されるのが防止されるので、容易に、折り返し部52の略U字形状の底部521に対応する部分を中心として扇状に開くように展開することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、絶縁シート51のスロット収容部被覆部分53と、コイルエンド部被覆部分54とを、一体的に形成する。これにより、1枚の絶縁シート51により、コイル30の略全体を覆うことができるので、部品点数が増加するのを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、隣接するコイル30のうちの一方のスロット収容部31と、他方のスロット収容部31とを、同一のスロット22に配置する。そして、同一のスロット22の内径側に配置されるスロット収容部31を覆う一の絶縁部材50は、ステータコア21の内径側に開口し、スロット22の外径側に配置されるスロット収容部31を覆う他の絶縁部材50は、ステータコアの外径側に開口している。これにより、同一のスロット22に配置される絶縁部材50の開口の向きが互いに異なるので、絶縁部材50の開口からはみ出した導体線40同士が接触(短絡する)のを防止することができる。
[第2実施形態]
図21〜図25を参照して、第2実施形態による回転電機101(ステータ120)の構造について説明する。第2実施形態による回転電機101(ステータ120)では、絶縁部材150は、絶縁シート151のスロット収容部被覆部分151aに重なるように設けられる絶縁シート152を含む。なお、絶縁シート151は、特許請求の範囲の「第1絶縁シート」および「絶縁部材本体」の一例である。また、絶縁シート152は、特許請求の範囲の「第2絶縁シート」および「絶縁部材本体」の一例である。
図21に示すように、上記第1実施形態と同様に、絶縁シート151は、スロット収容部31を覆うスロット収容部被覆部分151aと、コイルエンド部32を覆うコイルエンド部被覆部分151bとを含む。そして、図22に示すように、略U字形状のスロット収容部被覆部分151aの内側に対応する側において絶縁シート151に重なるように、絶縁シート152が設けられている。つまり、絶縁シート152は、コイル30と、絶縁シート151との間に配置される。
また、図23に示すように、絶縁シート152のY方向に沿った方向の長さL1は、スロット収容部被覆部分151aのY方向に沿った方向の長さL2と略同じである。一方、絶縁シート152のX方向に沿った方向の幅W1は、スロット収容部被覆部分151aのX方向に沿った方向の幅W2よりも小さい。なお、絶縁シート152は、1層設けられている。
また、第2実施形態では、絶縁シート152は、絶縁シート151より絶縁性の高い材料により構成されている。具体的には、絶縁シート151は、たとえば、ノーメックス(登録商標)により構成されている。なお、ノーメックスとは、アラミドポリマーから形成された繊維(紙)である。また、絶縁シート152は、たとえば、カプトン(登録商標)により構成されている。なお、カプトンとは、ポリイミドから形成されたフィルムである。
また、絶縁シート152は、たとえば超音波により、絶縁シート151に対して部分的に融着されている。すなわち、絶縁シート152は、絶縁シート151に対して仮止めされている。これにより、異なる材料からなる絶縁シート151および152を全面的に張り合わせた場合と異なり、絶縁シート151および152の反りを防止することが可能になる。ここで、絶縁部材150(絶縁シート151および絶縁シート152)は、略U字形状に折り曲げられた後、コイル30とともにスロット22に配置される。これにより、絶縁部材150(絶縁シート151および絶縁シート152)は、コイル30とスロット22とに挟まれた状態となるため、絶縁シート152が絶縁シート151に対して仮止めされた状態でも、絶縁シート152が絶縁シート151から離間することはない。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(絶縁シートの製造方法)
次に、絶縁部材150の製造方法について説明する。
まず、図23に示すように、略長方形形状の絶縁シート151を準備する。次に、たとえば超音波により、絶縁シート152が、絶縁シート151に対して部分的に融着される。たとえば、絶縁シート152のX方向側(X1方向側、X2方向側)の縁部がY方向に沿って融着される。そして、絶縁部材150をY方向に複数回折り返すことにより、折り返し部153が形成される。
次に、折り返し部153の、略U字形状の底部を構成する部分の略中央部近傍が、たとえば超音波融着、熱圧着、接着剤塗布、またはこれらの組み合わせにより固定される。
次に、図24に示すように、絶縁部材150(絶縁シート151、絶縁シート152)がX方向に折り曲げられる。これにより、絶縁シート51が、断面が略U字形状になるように折り曲げられる。その後、巻枠60(図15参照)に沿うように(環状に)、絶縁部材150が巻枠60配置される。そして、導体線40が、巻枠60配置された状態の絶縁部材150に巻回される。最後に、図25に示すように、導体線40(コイル30)を覆うように、絶縁シート151および絶縁シート152が折り曲げられる。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、絶縁部材150は、絶縁シート151に重なるように設けられる絶縁シート152を含む。これにより、コイル30のスロット収容部31が二重の絶縁部材(絶縁シート151、絶縁シート152)に覆われるので、コイル30のスロット収容部31の絶縁性を向上させることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、絶縁シート152を、絶縁シート151より絶縁性の高い材料により構成する。これにより、コイル30のスロット収容部31の絶縁性を確実に向上させることができる。
[第3実施形態]
図26〜図28を参照して、第3実施形態による回転電機102(ステータ220)の構造について説明する。第3実施形態による回転電機102(ステータ220)では、絶縁部材250のコイルエンド部被覆部分251bの幅W11は、スロット収容部被覆部分251aの幅W12よりも大きい。
図26に示すように、上記第2実施形態と同様に、絶縁シート251は、スロット収容部31を覆うスロット収容部被覆部分251aと、コイルエンド部32を覆うコイルエンド部被覆部分251bとを含む。そして、コイルエンド部被覆部分251bの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W11(図27参照)は、スロット収容部被覆部分251aの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W12(図27参照)よりも大きい。なお、図27に示すように、コイルエンド部被覆部分251bは、X1方向側およびX2方向側の両側において、スロット収容部被覆部分251aからX方向に突出している。つまり、絶縁部材250を略U字形状に折り曲げた状態(図26参照)においても、略U字形状の側部の両方において、スロット収容部被覆部分251aよりもコイルエンド部被覆部分251bが突出している。なお、絶縁シート251は、特許請求の範囲の「第1絶縁シート」および「絶縁部材本体」の一例である。
ここで、コイル30のスロット収容部31を捻る際(図16参照)に、導体線40がコイル30の長軸方向に移動する場合がある。この場合でも、コイルエンド部被覆部分251bの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W11が、スロット収容部被覆部分251aの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W12よりも大きいので、導体線40がコイルエンド部被覆部分251bから飛び出すのが防止される。
また、第3実施形態では、コイルエンド部被覆部分251bの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W11は、スロット収容部被覆部分251aに接続される側から、スロット収容部被覆部分251aから離間する方向に向かって、徐々に大きくなるように構成されている。具体的には、コイルエンド部被覆部分251bは、スロット収容部被覆部分251aに接続される側から、テーパ形状に幅W11が大きくなった後、幅W11が一定の状態で、絶縁シート251が延びる方向に延びるように形成されている。また、テーパ形状のコイルエンド部被覆部分251bは、絶縁部材250の後述する折り返し部253a〜253dに対応する部分である。
また、絶縁シート251には、上記第2実施形態と同様に、コイル30の曲り部に対応する部分に、絶縁シート251が積層するように折り返された折り返し部253(253a〜253h)が設けられている。また、スロット収容部被覆部分251aには、上記第2実施形態と同様に、絶縁シート252が設けられている。また、絶縁シート252は、特許請求の範囲の「第2絶縁シート」および「絶縁部材本体」の一例である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、コイルエンド部被覆部分251bの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W11を、スロット収容部被覆部分251aの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W12よりも大きくする。これにより、コイル30のスロット収容部31を捻る際(図16参照)に、導体線40がコイル30の長軸方向に移動した場合でも、導体線40がコイルエンド部被覆部分251bから飛び出すのを防止することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、コイルエンド部被覆部分251bの絶縁シート251が延びる方向に直交する方向の幅W11を、スロット収容部被覆部分251aに接続される側から、スロット収容部被覆部分251aから離間する方向に向かって、徐々に大きくする。これにより、絶縁部材250を環状に変形させる場合に、容易に、折り返し部253a〜253hを扇状に変形させることができる。また、絶縁部材250を環状に変形させた場合に、絶縁部材250の幅が、スロット収容部被覆部分251aからコイルエンド部被覆部分251bに渡って徐々に大きくなるので、環状の絶縁部材250の外形を、コイル30の曲り部の形状に沿わせることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、折り返し部が、スロット収容部とコイルエンド部との境界近傍に対応する部分、および、コイルエンド部の頂部近傍に対応する部分に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、折り返し部を、スロット収容部とコイルエンド部との境界近傍に対応する部分、および、コイルエンド部の頂部近傍に対応する部分以外の部分に設けてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、絶縁シートが、コイルの内径側から外径側に向かって略U字形状に覆うように設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、絶縁シートが、コイルの外径側から内径側に向かって略U字形状に覆うように構成されていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、折り返し部の略U字形状の底部に対応する部分は、断面S字形状(3層)に積層するように折り返されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、折り返し部の略U字形状の底部に対応する部分を、4層以上に積層するように折り返してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、折り返し部の断面S字形状の底部に対応する部分が、コイルの曲り部に対応する部分において、周方向に連続するように複数設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルの曲り部が小さい場合には、折り返し部の略U字形状の底部に対応する部分が1つだけ設けられていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、1つの絶縁部材によりコイルを覆う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図29の変形例に示すように、2つに分割された絶縁部材80(絶縁部材80aおよび80b)を用意して、2つに分割された絶縁部材80を、コイル(巻枠)に配置するようにしてもよい。なお、絶縁部材80では、スロット収容部被覆部分81aと、コイルエンド部被覆部分81bとは、一体的に形成されている。また、絶縁部材80aおよび80bには、それぞれ、折り返し部82が設けられている。
また、上記第1〜第3実施形態では、単層重ね巻コイルからなる第1および第2コイル部が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルが2層重ね巻コイルからなる第3コイルのみから構成されていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ステータコアに48個のスロットが設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステータコアに48個以外の数のスロットが設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、ノーメックスからなる絶縁シートに重なるように、カプトンからなる1層の絶縁シートが設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ノーメックスからなる絶縁シートに重なるように、2層以上のカプトンからなる絶縁シートを設けてよい。
20、120、220 ステータ
21 ステータコア
21c 端面
22 スロット
30 コイル
30a 第1コイル(コイル)
30b 第2コイル(コイル)
30c 第3コイル(コイル)
31、31a、31b、31c スロット収容部
32、32a、32b、32c コイルエンド部
50、80、80a、80b、150、250 絶縁部材
51、151、251 絶縁シート(第1絶縁シート、絶縁部材本体)
52、52a〜52h、82、153、253、253a〜253h 折り返し部
53、81a、151a、251a スロット収容部被覆部分
54、81b、151b、251b コイルエンド部被覆部分
152、252 絶縁シート(第2絶縁シート)
521 底部
522 底部

Claims (11)

  1. ステータコアのスロットに収容されるスロット収容部と、前記ステータコアの回転軸方向の端面から突出するコイルエンド部とを含むコイルを覆うように環状に設けられている第1絶縁シートを含む絶縁部材本体を備え、
    前記第1絶縁シートは、前記コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、前記第1絶縁シートが積層するように複数回折り返された折り返し部を含む、絶縁部材。
  2. 前記第1絶縁シートは、前記コイルの内径側から外径側に向かって略U字形状に覆うように設けられており、
    前記折り返し部の略U字形状の底部に対応する部分は、断面S字形状に積層するように折り返されており、略U字形状の側部に対応する部分は、積層された部分同士が互いに重なっている、請求項1に記載の絶縁部材。
  3. 前記折り返し部の断面S字形状の底部に対応する部分は、前記コイルの曲り部に対応する部分において、周方向に連続するように複数設けられている、請求項2に記載の絶縁部材。
  4. 前記折り返し部において、略U字形状の底部を構成する積層された前記第1絶縁シートの部分同士が、互いに固定されている、請求項2または3に記載の絶縁部材。
  5. 前記第1絶縁シートは、前記スロット収容部を覆うスロット収容部被覆部分と、前記コイルエンド部を覆うコイルエンド部被覆部分とを含み、
    前記スロット収容部被覆部分と、前記コイルエンド部被覆部分とは、一体的に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁部材。
  6. 前記第1絶縁シートは、前記スロット収容部を覆うスロット収容部被覆部分と、前記コイルエンド部を覆うコイルエンド部被覆部分とを含み、
    前記絶縁部材本体は、前記第1絶縁シートに重なるように設けられる第2絶縁シートをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の絶縁部材。
  7. 前記第2絶縁シートは、前記第1絶縁シートより絶縁性の高い材料により構成されている、請求項6に記載の絶縁部材。
  8. 前記第1絶縁シートは、前記スロット収容部を覆うスロット収容部被覆部分と、前記コイルエンド部を覆うコイルエンド部被覆部分とを含み、
    前記コイルエンド部被覆部分の前記第1絶縁シートが延びる方向に直交する方向の幅は、前記スロット収容部被覆部分の前記第1絶縁シートが延びる方向に直交する方向の幅よりも大きい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の絶縁部材。
  9. 前記コイルエンド部被覆部分の前記第1絶縁シートが延びる方向に直交する方向の幅は、前記スロット収容部被覆部分に接続される側から、前記スロット収容部被覆部分から離間する方向に向かって、徐々に大きくなるように構成されている、請求項8に記載の絶縁部材。
  10. ステータコアと、
    前記ステータコアに配置され、前記ステータコアのスロットに収容されるスロット収容部と、前記ステータコアの回転軸方向の端面から突出するコイルエンド部とを含むコイルと、
    前記コイルを覆うように環状に設けられている絶縁部材とを備え、
    前記絶縁部材は、前記コイルの曲り部に対応する部分に設けられ、前記絶縁部材が積層するように複数回折り返された折り返し部を含む、ステータ。
  11. 前記コイルは、隣接するように複数配置され、
    隣接する前記コイルのうちの一方の前記スロット収容部と、他方の前記スロット収容部とは、同一の前記スロットに配置されるように構成されており、
    同一の前記スロットの内径側に配置される前記スロット収容部を覆う一の前記絶縁部材は、前記ステータコアの内径側に開口し、前記スロットの外径側に配置される前記スロット収容部を覆う他の前記絶縁部材は、前記ステータコアの外径側に開口している、請求項10に記載のステータ。
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