JP2005012887A - 回転電機の固定子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転電機としての車両用交流発電機の固定子3は、多数のスロット35が形成された固定子鉄心32と、スロット35に径方向に複数収容されて固定子鉄心32に巻かれて固定子巻線をなすセグメント導体33と、スロット35内にセグメント導体33とともに収容されてその一部がスロット35の外部に露出してセグメント導体33と固定子鉄心32との間の電気絶縁を確保するとともにセグメント導体33のスロット外導体部の折り曲げ形状に対応する変形部34Aを有するインシュレータ34とを備えている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車やトラックに搭載される車両用交流発電機等の回転電機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両用交流発電機の固定子には、電気導体(固定子巻線)と固定子鉄心との間の電気絶縁を行うためにインシュレータ(電気絶縁部材)が用いられている。固定子鉄心の端面から露出した電気導体が巻線形成のために周方向に折り曲げられるとインシュレータの端部が押し広げられて破れるおそれがあり、このような破れ防止のためにインシュレータの端部にスリットが設けられた車両用交流発電機の固定子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。インシュレータの一部にスリットを設けることにより、固定子鉄心のスロット内で径方向に隣接する電気導体が互いに周方向反対側に折り曲げられた場合であっても、インシュレータの端部全体が無理に押し広げられることがなく、必要な部分のみが押し広げられることになるため、インシュレータの端部が破れることを防止することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−178057号公報(第3−4頁、図1−9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に開示された従来の車両用交流発電機の固定子は、インシュレータの端部にスリットが設けられているため、このスリット部分において電気導体と固定子鉄心との間の距離が近くなり、これらの間が短絡しやすくなって十分な電気絶縁を確保することができないという問題があった。また、少しでも良好な電気絶縁を確保しようとすると、スリットの長さを短くすることになるが、スリット先端が固定子端面よりも外側になると、電気導体の曲げにともなってスリット端部が破れやすくなる。電気導体と固定子鉄心との間の電気絶縁が確保できなくなると、これらの間で電気短絡を生じて発電異常を起こすおそれがあり、耐環境性の悪化につながるため、何らかの対策が必要になる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、固定子巻線と固定子鉄心との間の電気絶縁を確保することができる回転電機の固定子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機の固定子は、多数のスロットが形成された固定子鉄心と、スロット内に収容されるスロット内導体部と、スロット内導体部につながるとともにスロットから露出して設けられてスロットから遠ざかるにつれて周方向に折り曲げられるスロット外導体部とを有し、スロットに径方向に複数収容されて固定子鉄心に巻かれて固定子巻線をなすセグメント導体と、スロット内にセグメント導体とともに収容され、その一部がスロットの外部に露出して、セグメント導体と固定子鉄心との間の電気絶縁を確保するとともに、スロット外導体部が折れ曲がり接触すると容易に周方向に変形する変形部を有する環状の電気絶縁部材とを備えている。固定子鉄心の端面から突出したセグメント導体が周方向に曲げられて電気絶縁部材が周方向に押し広げられた場合であっても、電気絶縁部材の変形部が周方向に変形してこの広がり分を吸収することができるため、電気絶縁部材が破れることがなく、セグメント導体と固定子鉄心とが接近して短絡しやすくなることもなく、固定子巻線と固定子鉄心との間の電気絶縁を確保することが可能になる。このため、固定子巻線と固定子鉄心との間で電気短絡を生じて発電異常を起こすこともなく、耐環境性の悪化を防止することができる。
【0007】
また、本発明の回転電機の固定子は、多数のスロットが形成された固定子鉄心と、スロット内に収容されるスロット内導体部と、スロット内導体部につながるとともにスロットから露出して設けられてスロットから遠ざかるにつれて周方向に折り曲げられるスロット外導体部とを有し、スロットに径方向に複数収容されて固定子鉄心に巻かれて固定子巻線をなすセグメント導体と、スロット内にセグメント導体とともに収容され、その一部がスロットの外部に露出して、セグメント導体と固定子鉄心との間の電気絶縁を確保するとともに、スロット外導体部の折り曲げ形状に対応する変形部を有する環状の電気絶縁部材とを備えている。固定子鉄心の端面から突出したセグメント導体が周方向に曲げられた場合であっても、電気絶縁部材の変形部がもともとこのセグメント導体の折り曲げ形状に合わせて形成されているため、電気絶縁部材が破れることがなく、セグメント導体と固定子鉄心とが接近して短絡しやすくなることもなく、固定子巻線と固定子鉄心との間の電気絶縁を確保することが可能になる。このため、固定子巻線と固定子鉄心との間で電気短絡を生じて発電異常を起こすこともなく、耐環境性の悪化を防止することができる。
【0008】
また、上述した変形部は、スロット外導体部に対して固定子鉄心の周方向に沿って形成されていることが望ましい。これにより、セグメント導体が周方向に折り曲げられたときに発生する電気絶縁部材の破れや破損を有効に防止することが可能になる。
【0009】
また、上述した変形部は、環状外側に膨らむ凸部であることが望ましい。これにより、折り曲げられたセグメント導体の周囲を覆うことが可能になり、部分的にセグメント導体と固定子鉄心とが近づくことを防止することができる。
また、上述した凸部は、固定子鉄心の端面から遠ざかるにつれて膨らむ量が多くなるように形成されていることが望ましい。これにより、セグメント導体の折り曲げ形状に合わせて凸部を形成することができ、電気絶縁部材の先端部が無理に押し広げられることを防止することができる。
【0010】
また、上述したスロットに径方向に収容される複数のセグメント導体のそれぞれのスロット外導体部は、径方向に隣接するスロット外導体部が互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられ、凸部は、互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられた複数のスロット外導体部のそれぞれに対応して形成されていることが望ましい。これにより、径方向に隣接するセグメント導体が互いに周方向反対側に折り曲げられたときに、電気絶縁部材が周方向両側に押し広げられることにより発生する破れや破損を防止することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態の車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の車両用交流発電機1は、回転子2、固定子3、ハウジング4、整流器5等を含んで構成されている。
【0012】
回転子2は、界磁として作用し、シャフト6と一体になって回転しており、ランデル型ポールコア7、界磁コイル8、スリップリング9、10、送風装置としての斜流ファン11および遠心ファン12を備えている。シャフト6は、プーリ20に連結されており、車両に搭載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動される。
【0013】
ハウジング4は、フロントハウジング4aとリアハウジング4bからなっており、その軸方向端面には吸入孔41が、外周両肩部には、固定子3の第1コイルエンド群31aと第2コイルエンド群31bのそれぞれの径方向外側に対応して冷却風の排出孔42が設けられている。
【0014】
整流器5は、固定子3から出力される交流電圧を直流に変換する整流作用を行っており、車両用交流発電機1の反プーリ側の端部に設けられている。
次に、固定子3の詳細について説明する。図2は、固定子3を外側から見た展開図である。また、図3は固定子3の部分的な斜視図である。図4は、固定子3に備わったセグメント導体の詳細形状を示す斜視図である。図5は、固定子3に備わったインシュレータの詳細形状を示す部分的な斜視図である。図6は、固定子3の内周側から見た部分的な側面図である。図7は、図6のVII−VII線断面図である。図8は、図6のVIII−VIII線断面図である。図9は、図6のIX−IX線断面図である。
【0015】
固定子3は、薄い鋼板を重ね合わせて形成された固定子鉄心32と、固定子鉄心32に形成された複数のスロット35に収容された固定子巻線31と、固定子鉄心32と固定子巻線31との間に配置された電気絶縁部材としてのインシュレータ34とを備えている。
【0016】
固定子巻線31は、複数のU字状のセグメント導体33によって構成されている。U字状のセグメント導体33の一対の直線部を、所定ピッチ離れた固定子鉄心32の2つのスロット35に挿入し、先端部を周方向に沿って所定位置まで折り曲げて(図4)、他のセグメント導体33の先端部と順次接合することにより、多相巻線としての固定子巻線31が形成される(図2)。それぞれのセグメント導体33は、スロット35内に収容されるスロット内導体部33Aと、スロット内導体部33Aにつながるとともにスロット35から露出して設けられてスロット35から遠ざかるにつれて周方向に折り曲げられるスロット外導体部33B、33Cとを有している。このような形状を有するセグメント導体33が、スロット35に径方向に複数収容されて固定子鉄心32に巻かれて固定子巻線31をなしている。
【0017】
図7に示すように、固定子鉄心32の各スロット35に収容されたセグメント導体33(スロット内導体部33A)は、1本1本の電気導体として把握することができ、各スロット35には偶数本(本実施形態では2本)の電気導体が収容されている。
【0018】
具体的には、一のスロット35内のスロット内導体部33Aは、固定子鉄心32の径方向に沿って内層と外層の順に一列に配列されており、その全体をスロット35の内壁面に沿って覆うように各スロット内導体部33Aとスロット35の内壁面の間にインシュレータ34が配置されている。また、各セグメント導体33のスロット内導体部33Aおよびスロット外導体部33B、33Cには、絶縁皮膜37として、ポリアミドイミド等の被膜材が塗布されている。
【0019】
インシュレータ34は、図3および図5に示すように、固定子鉄心32内にセグメント導体33のスロット内導体部33Aとともに収容され、その一部がスロット35の外部に露出して、セグメント導体33と固定子鉄心32との間の電気絶縁を確保している。このインシュレータ34は、スロット35内に収容された2本のスロット内導体部33Aを覆うように環状に形成されている。
【0020】
また、インシュレータ34の軸方向端部は、スロット外導体部33B、33Cの折り曲げ形状に対応する変形部34Aを有している。この変形部34Aは、スロット外導体部33Bあるいは33Cの周囲を覆って環状外側に膨らむ凸部であり、スロット外導体33B、33Cに対して固定子鉄心32の周方向に沿って、しかも、固定子鉄心32の軸方向端面から遠ざかるにつれて膨らむ量が多くなるように形成されている(図8、図9)。また、図3および図5に示すように、一のスロット35に収容される2本のセグメント導体33の各スロット外導体部33C(33B)は、径方向に隣接する他方のスロット外導体部33C(33B)と互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられており、互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられたそれぞれのスロット外導体部33C(33B)に対応して複数の変形部34Aが形成されている。
【0021】
このように、固定子鉄心32の端面から突出したセグメント導体33が周方向に曲げられてインシュレータ34が周方向に押し広げられた場合であっても、インシュレータ34の変形部34Aがもともとこのセグメント導体33の折り曲げ形状に合わせて形成されているため、インシュレータ34Aが破れることがなく、セグメント導体33と固定子鉄心32とが接近して短絡しやすくなることもなく、固定子巻線31と固定子鉄心32との間の電気絶縁を確保することが可能になる。このため、固定子巻線31と固定子鉄心32との間で電気短絡を生じて発電異常を起こすこともなく、耐環境性の悪化を防止することができる。
【0022】
また、インシュレータ34の変形部34Aは、セグメント導体33のスロット外導体部33B、33Cに対して固定子鉄心32の周方向に沿って形成されているため、セグメント導体33が周方向に折り曲げられたときに発生する電気絶縁部材の破れや破損を有効に防止することが可能になる。
【0023】
また、変形部34Aを環状外側に膨らむ凸部とすることにより、折り曲げられたセグメント33の周囲を覆うことが可能になり、部分的にセグメント導体33と固定子鉄心32とが近づくことを防止することができる。
また、変形部34Aを形成する凸部は、固定子鉄心32の端面から遠ざかるにつれて膨らむ量が多くなるようになっており、これにより、セグメント導体33の折り曲げ形状に合わせてこの凸部を形成することができ、インシュレータ34の先端部が無理に押し広げられることを防止することができる。
【0024】
また、スロット35に径方向に収容される複数のセグメント導体33のそれぞれのスロット外導体部33C(33B)に対応して変形部34Aが形成されているため、径方向に隣接するセグメント導体33が互いに周方向反対側に折り曲げられたときに、インシュレータ34が周方向両側に押し広げられることにより発生する破れや破損を防止することが可能になる。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、スロット外導体部33B、33Cの折り曲げ形状に対応する形に形成された変形部34Aを有するインシュレータ34を用いたが、スロット外導体部33B、33Cが折れ曲がり接触したときに容易に周方向に変形する変形部を有するインシュレータを用いるようにしてもよい。
【0026】
図10は、変形部の形状を変更した変形例のインシュレータを用いた固定子を内周側から見た部分的な側面図である。図11は、図10のXI−XI線断面図である。図12は、図10のXII−XII線断面図であり、セグメント導体33を折り曲げる前の状態が示されている。図13は、図10のXIII−XIII線断面図であり、セグメント導体33を折り曲げる前の状態が示されている。図14は、図10のXIII−XIII線断面図であり、セグメント導体33を折り曲げた後の状態が示されている。図15は、変形例のインシュレータの詳細形状を示す固定子の部分的な斜視図である。
【0027】
これらの図において、固定子鉄心32の各スロット35に収容されたセグメント導体33(スロット内導体部33A)は、1本1本の電気導体として把握することができ、各スロット35には4本の電気導体が収容されている。
具体的には、一のスロット35内のスロット内導体部33Aは、固定子鉄心32の内径側から径方向外側に向かって内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列されており、その全体をスロット35の内壁面に沿って覆うように各スロット内導体部33Aとスロット35の内壁面の間にインシュレータ134が配置されている。
【0028】
インシュレータ134は、固定子鉄心32内にセグメント導体33のスロット内導体部33Aとともに収容され、その一部がスロット35の外部に露出して、セグメント導体33と固定子鉄心32との間の電気絶縁を確保している。このインシュレータ134は、スロット35内に収容された4本のスロット内導体部33Aを覆うように環状に形成されている。
【0029】
また、インシュレータ134の軸方向端部は、スロット外導体部33B、33Cが折れ曲がり接触すると容易に固定子鉄心32の周方向に変形する変形部134A、134B、134C、134Dを有している。これらの変形部134A、134B、134C、134Dは、スロット外導体部33Bあるいは33Cの周囲に形成された凸部であり、スロット外導体33B、33Cに対して固定子鉄心32の周方向に沿って、しかも、固定子鉄心32の軸方向端面から遠ざかるにつれて膨らむ量が多くなるように形成されている(図12、図13)。また、スロット外導体部33Cを折り曲げる前後の状態を示している図13および図14からわかるように、一のスロット35に収容される4本のセグメント導体33の各スロット外導体部33Cは、径方向に隣接する他方のスロット外導体部33Cと互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられており、互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられたそれぞれのスロット外導体部33Cに少なくとも一つの変形部134A等が対応するように4つの変形部134A、134B、134C、134Dが形成されている。
【0030】
このように、固定子鉄心32の端面から突出したセグメント導体33が周方向に曲げられてインシュレータ134が周方向に押し広げられた場合であっても、インシュレータ134の各変形部134A、134B、134C、134Dが固定子鉄心32の周方向に変形してこの広がり分を吸収することができるため、インシュレータ134の端部が破れることがなく、セグメント導体33と固定子鉄心32とが接近して短絡しやすくなることもなく、固定子巻線31と固定子鉄心32との間の電気絶縁を確保することが可能になる。このため、固定子巻線31と固定子鉄心32との間で電気短絡を生じて発電異常を起こすこともなく、耐環境性の悪化を防止することができる。
【0031】
また、上述した実施形態は、車両用交流発電機の固定子に含まれるインシュレータ34、134について説明したが、車両用交流発電機以外の回転電機の固定子に含まれるインシュレータについても同様に本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。
【図2】固定子を外側から見た展開図である。
【図3】固定子の部分的な斜視図である。
【図4】固定子に備わったセグメント導体の詳細形状を示す斜視図である。
【図5】固定子に備わったインシュレータの詳細形状を示す部分的な斜視図である。
【図6】固定子の内周側から見た部分的な側面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図6のIX−IX線断面図である。
【図10】変形部の形状を変更した変形例のインシュレータを用いた固定子を内周側から見た部分的な側面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】図10のXII−XII線断面図である。
【図13】図10のXIII−XIII線断面図である。
【図14】図10のXIII−XIII線断面図である。
【図15】変形例のインシュレータの詳細形状を示す固定子の部分的な斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 回転子
3 固定子
4 ハウジング
5 整流器
31 固定子巻線
32 固定子鉄心
33 セグメント導体
34、134 インシュレータ
34A、134A、134B、134C、134D 変形部
35 スロット
Claims (6)
- 多数のスロットが形成された固定子鉄心と、
前記スロット内に収容されるスロット内導体部と、前記スロット内導体部につながるとともに前記スロットから露出して設けられて前記スロットから遠ざかるにつれて周方向に折り曲げられるスロット外導体部とを有し、前記スロットに径方向に複数収容されて前記固定子鉄心に巻かれて固定子巻線をなすセグメント導体と、
前記スロット内に前記セグメント導体とともに収容され、その一部が前記スロットの外部に露出して、前記セグメント導体と前記固定子鉄心との間の電気絶縁を確保するとともに、前記スロット外導体部が折れ曲がり接触すると容易に周方向に変形する変形部を有する環状の電気絶縁部材と、
を備えることを特徴とする回転電機の固定子。 - 多数のスロットが形成された固定子鉄心と、
前記スロット内に収容されるスロット内導体部と、前記スロット内導体部につながるとともに前記スロットから露出して設けられて前記スロットから遠ざかるにつれて周方向に折り曲げられるスロット外導体部とを有し、前記スロットに径方向に複数収容されて前記固定子鉄心に巻かれて固定子巻線をなすセグメント導体と、
前記スロット内に前記セグメント導体とともに収容され、その一部が前記スロットの外部に露出して、前記セグメント導体と前記固定子鉄心との間の電気絶縁を確保するとともに、前記スロット外導体部の折り曲げ形状に対応する変形部を有する環状の電気絶縁部材と、
を備えることを特徴とする回転電機の固定子。 - 請求項1または2において、
前記変形部は、前記スロット外導体部に対して前記固定子鉄心の周方向に沿って形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記変形部は、環状外側に膨らむ凸部であることを特徴とする回転電機の固定子。 - 請求項4において、
前記凸部は、前記固定子鉄心の端面から遠ざかるにつれて膨らむ量が多くなるように形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。 - 請求項4または5において、
前記スロットに径方向に収容される複数の前記セグメント導体のそれぞれの前記スロット外導体部は、径方向に隣接する前記スロット外導体部が互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられ、
前記凸部は、互いに反対向きとなるように周方向に折り曲げられた複数の前記スロット外導体部のそれぞれに対応して形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
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