JP2014050145A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014050145A
JP2014050145A JP2012188892A JP2012188892A JP2014050145A JP 2014050145 A JP2014050145 A JP 2014050145A JP 2012188892 A JP2012188892 A JP 2012188892A JP 2012188892 A JP2012188892 A JP 2012188892A JP 2014050145 A JP2014050145 A JP 2014050145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet member
insulating sheet
axial direction
axial
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012188892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6060565B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kaneiwa
浩志 金岩
Yuichiro Ito
佑一郎 伊東
Atsushi Sanematsu
敦 實松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012188892A priority Critical patent/JP6060565B2/ja
Priority to US14/012,396 priority patent/US9590461B2/en
Publication of JP2014050145A publication Critical patent/JP2014050145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060565B2 publication Critical patent/JP6060565B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/34Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
    • H02K3/345Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation between conductor and core, e.g. slot insulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】固定子鉄心のスロットに配置された絶縁シート部材の軸方向両端部での破れ発生を防止し得るようにした回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機1は、回転子3と、回転子3と径方向に対向配置され、軸方向に延び周方向に配列された複数のスロット25を有する固定子鉄心21、及び、スロット25内で複数の電気導体23が径方向に並ぶようにして固定子鉄心21に巻装された固定子巻線22を有する固定子2とを備える。固定子2は、スロット25の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられてスロット25の内壁面と電気導体23との間に介装された絶縁シート部材24を有する。絶縁シート部材24に形成される軸方向に延びる折り目24aは、絶縁シート部材24の軸方向中央の基準位置S1から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材24の基準位置S1から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされている。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両等に搭載されて電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
従来の回転電機として、周方向に配列された複数のスロットを有する円環状の固定子鉄心と、スロット内で複数の電気導体が径方向に並ぶようにして固定子鉄心に巻装された固定子巻線と、スロットの内壁面と電気導体との間に介装された絶縁シート部材とを有する固定子を備えたものが知られている。
そして、特許文献1には、例えば図14に示すような1枚の絶縁シート部材424をスロットの断面形状に合わせて角筒状に折り曲げることが開示されている。この絶縁シート部材424は、例えば刃物の刃先を押し付けつけることにより軸方向に延びる折り目424aを形成しておき、その折り目424aに沿って角筒状に折り曲げられる。この場合、折り目424aは、絶縁シート部材424の軸方向両端の端縁に到達するように形成されている。このようにして角筒状に折り曲げられた絶縁シート部材424は、軸方向両端部が固定子鉄心の軸方向端面からスロット外部に突出するように配置される。
また、特許文献1には、スロットに配置された絶縁シート部材424の軸方向への抜けを防止するために、図14に示すように、絶縁シート部材424の軸方向端部に、軸方向反対側へ折り返す折り返し部424bを設けることが開示されている。
特許第3351387号公報
ところで、上記特許文献1に開示された回転電機では、固定子鉄心の軸方向両側に形成されたコイルエンド部において、固定子鉄心の軸方向端面からスロット外部に延出する電気導体を周方向に折り曲げることによって斜行部が形成されている。そのため、固定子鉄心の軸方向端面からスロット外部に突出した絶縁シート部材424の軸方向端部の特に角部においては、折り曲げられた電気導体に引っ張られることにより折り目424aを起点として破れが発生し易い。このようにして破れが発生すると、破れがスロット内部にまで進行したり、固定子鉄心と固定子巻線の間の絶縁沿面距離が不足したりする場合があり、十分な絶縁性を確保できなくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固定子鉄心のスロットに配置された絶縁シート部材の軸方向両端部での破れ発生を防止し得るようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、回転子(3)と、該回転子(3)と径方向に対向配置され、軸方向に延び周方向に配列された複数のスロット(25)を有する固定子鉄心(21)、および、前記スロット(25)内で複数の電気導体(23)が径方向に並ぶようにして前記固定子鉄心(21)に巻装された固定子巻線(22)を有する固定子(2)と、を備えた回転電機において、前記固定子(2)は、前記スロット(25)の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられて前記スロット(25)の内壁面と前記電気導体(23)との間に介装された絶縁シート部材(24,124,224)を有し、該絶縁シート部材(24,124,224)に形成される軸方向に延びる折り目(24a,124a,224a)は、前記絶縁シート部材(24,124,224)の軸方向中間部の基準位置(S)から軸方向先端までの長さ(L2)が、前記絶縁シート部材(24,124,224)の前記基準位置(S)から軸方向端縁までの長さ(L1)よりも小さくされていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁シート部材に形成される軸方向に延びる折り目は、絶縁シート部材の軸方向中間部の基準位置から軸方向先端までの長さが、絶縁シート部材の基準位置から軸方向端縁までの長さより小さくされている。即ち、絶縁シート部材に形成される軸方向に延びる折り目は、絶縁シート部材の軸方向端縁にまで到達していないので、絶縁シート部材の軸方向端縁には破れ発生時に起点となる折り目が形成されていない。そのため、絶縁シート部材の軸方向端部での破れ発生をより確実に防止することができる。よって、絶縁シート部材による良好な絶縁性をより確実に確保することができる。
なお、本発明において、絶縁シート部材としては、絶縁紙やプラスチックシート、セラミックシート、あるいはそれらを積層した複合シート等を採用することができる。
実施形態1に係る回転電機の軸方向断面図である。 実施形態1に係る固定子の模式的な平面図である。 図2のQ部を拡大した拡大図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 実施形態1に係る固定子巻線を構成する導体セグメントの斜視図である。 実施形態1に係る固定子の部分的な断面図である。 実施形態1に係る固定子の両端面のコイルエンドを示す部分斜視図である。 実施形態1において用いられる絶縁シート部材を示す図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその上面図であり、(d)は(c)のP1部を拡大した拡大図である。 変形例1に係る絶縁シート部材を示す図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図である。 変形例2に係る絶縁シート部材を筒状に折り曲げた状態の斜視図である。 実施形態2において用いられる絶縁シート部材を示す図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその上面図であり、(d)は(c)のP2部を拡大した拡大図である。 実施形態2に係る絶縁シート部材を筒状に折り曲げた状態の斜視図である。 実施形態3において用いられる絶縁シート部材を示す図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図である。 従来の絶縁シート部材を示す図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその上面図であり、(d)は(c)のP3部を拡大した拡大図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態に係る回転電機1は、車両用交流発電機として用いられるものであって、図1に示すように、電機子として働く固定子2と、界磁として働く回転子3と、固定子2および回転子3を収容し、締結ボルト4cによって連結、固定されたフロントハウジング4aおよびリアハウジング4bと、交流電力を直流電力に変換する整流器5等を含んで構成されている。
固定子2は、固定子鉄心21と、複数の導体セグメント23により構成されたセグメント型の固定子巻線22と、固定子鉄心21および固定子巻線22間を電気絶縁する絶縁シート部材24とを備えている。この固定子2は、フロントハウジング4aおよびリアハウジング4b間で挟持されることにより固定されており、回転子3の外周側に所定のエアギャップを介して配置されている。固定子2の詳細な構造については後述する。
回転子3は、フロントハウジング4aおよびリアハウジング4bに回転可能に支持されたシャフト33と一体になって回転するもので、ランデル型ポールコア32と、界磁巻線31とを備えている。なお、シャフト33の前端部には、自動車に搭載された走行用のエンジン(図示せず)にベルト(図示せず)等を介して連結されたプーリ20が固定されている。
ランデル型ポールコア32は、フロント側およびリア側の一組のポールコア32a、32bを組み合わせて構成されている。各ポールコア32a、32bは、それぞれが6個の爪状磁極部32cを有し、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻回して構成された界磁巻線31を前後両側から挟み込むようにシャフト33に嵌挿されている。本実施形態では、ポールコア32a、32bは、各8個の磁極を持ち、即ち、16極の回転子3を形成している。
フロントハウジング4aの軸方向端面(前端面)およびリアハウジング4bの軸方向端面(後端面)には、吸入孔42a、42bがそれぞれ設けられている。そして、フロント側の吸入孔42aから吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すための斜流ファン35がフロント側のポールコア32aの前端面に溶接等により固着されている。同様に、リア側の吸入孔42bから吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すための遠心ファン36がリア側のポールコア32bの後端面に溶接等により固着されている。また、フロントハウジング4aおよびリアハウジング4bには、固定子鉄心21の軸方向両端から突出した固定子巻線22のコイルエンド部に対向した部分に冷却風の吐出孔41がそれぞれ設けられている。
シャフト33の後端部近傍には、界磁コイル31の両端に電気的に接続されたスリップリング37、38が形成されており、これらのスリップリング37、38を介してブラシ装置7から界磁コイル31に対して給電が行われるようになっている。
上述した構成を有する車両用交流発電機1は、ベルト等を介してプーリ20にエンジンからの回転力が伝えられると、回転子3がシャフト33と共に所定方向に回転する。この状態で、スリップリング37、38を介してブラシ装置7から回転子3の界磁コイル31に励磁電圧を印加することにより、ポールコア32a、32bのそれぞれの爪状磁極部32cが励磁されて、回転子3の回転周方向に沿って交互にNS磁極が形成される。これにより、固定子巻線22に三相交流電圧を発生させることができ、整流器5の出力端子から所定の直流電流を取り出すことができる。
次に、固定子2の詳細について図2〜図8を参照しつつ説明する。固定子鉄心21は、円環状の複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。この固定子鉄心21の内周側には、多相の固定子巻線22を収容できるように、断面略矩形状で軸方向に貫通する複数のスロット25が形成されている。本実施形態では、回転子3の磁極数16に対応して、2組の3相の固定子巻線22を収容するように、96個のスロット25が周方向に等間隔に配置されている。
固定子巻線22を構成する導体セグメント23は、図5に示すように、棒状あるいは板状の金属材料(例えば銅)をターン部23cで折り曲げたほぼU字状に形成されている。この導体セグメント23は、ターン部23cよりスロット25の内周側に配置される内層側導体部23aと、ターン部23cよりスロット25の外周側に配置される外層側導体部23bとを含んで構成される。また、これらの内層側導体部23aと外層側導体部23bのそれぞれは、固定子2のスロット25内に収容される直線部としての内部導体と、スロット25の外部に露出する外部導体とによって構成されている。
固定子巻線22は、固定子鉄心21の各スロット25に2本の導体セグメント23を軸方向一方側から挿入し、異なるスロット25に挿入された導体セグメント23の端部23d同士を互いに結線することにより構成されている。図6に示すように、この導体セグメント23の内層側導体部23aおよび外層側導体部23bのそれぞれの断面形状は、周方向よりも径方向に長い長方形を有しており、この長方形の長辺が径方向に沿って配置されている。
導体セグメント23は、図7に示すように、ターン部23cによって形成されるコイルエンドとは反対側に位置する端部23dを互いに反対の周方向に折り曲げた後、異層の他の導体セグメント23の端部23d同士が接合されて結線される。この導体セグメント23は、その表面に絶縁皮膜が形成されており、隣接する導体セグメント23同士の絶縁はそれぞれの表面に形成された絶縁皮膜によって行われる。また、各導体セグメント23とスロット25の内壁面との間の電気絶縁は、各スロット25の内壁面に沿って配置された絶縁シート部材24によって行われる。
絶縁シート部材24は、図8に示すように、矩形の絶縁紙で形成されている。この絶縁シート部材24には、スロット25の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられるように、予め軸方向に延びる4本の折り目24aが形成されている。折り目24aは、例えば、刃物の刃先を押し付けつけることによって容易に形成することができる。
絶縁シート部材24に形成された4本の折り目24aは、絶縁シート部材24の軸方向中間部(本実施形態では軸方向中央)にある基準位置S1から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材24の基準位置S1から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされている。即ち、4本の折り目24aは、絶縁シート部材24の軸方向両側(図8(a)の上下方向両側)の端縁にまで到達していない。これにより、図8(c)(d)に示すように、絶縁シート部材24の軸方向両側の端縁には、破れ発生時に起点となる折り目24aが形成されないようにされている。なお、本実施形態では、折り目24aの軸方向一端から他端までの長さ(2×L2)は、固定子鉄心21の軸方向長さよりも少し長くされている。
絶縁シート部材24は、4本の折り目24aに沿って折り曲げられることによりスロット25の断面形状に合わせて角筒状に成形された後、各スロット25内に軸方向に挿入されて、各スロット25の内壁面に沿って配置される。角筒状に成形された絶縁シート部材24は、周方向両端部が重なり合った状態となり、その重なり部がスロット25の内周側に位置するように配置される(図6参照)。この場合、絶縁シート部材24は、図4に示すように、軸方向両端部が固定子鉄心21の軸方向端面21aからスロット25の外部へ突出した状態に配置されている。
このように配置された絶縁シート部材24は、その後、各スロット25に軸方向一方側から導体セグメント23が挿入される際にターン部23cによって軸方向一方側の端部が圧迫されたり、各スロット25から軸方向他方側に延出した導体セグメント23の端部23dが互いに周方向反対側に折り曲げられて斜行部が形成される際に斜行部によって軸方向他端側の端部が引っ張られたりする。しかし、絶縁シート部材24の軸方向端縁には、破れ発生時に起点となる折り目24aが形成されていないので、絶縁シート部材24の軸方向両端部での破れ発生がより確実に防止される。
以上のように構成された本実施形態の回転電機1によれば、絶縁シート部材24に形成される軸方向に延びる折り目24aは、絶縁シート部材24の軸方向中間部の基準位置S1から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材24の基準位置S1から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされており、絶縁シート部材24の軸方向端縁には破れ発生時に起点となる折り目24aが形成されていない。そのため、絶縁シート部材24の軸方向両端部での破れ発生をより確実に防止することができ、絶縁シート部材24による良好な絶縁性をより確実に確保することができる。
〔変形例1〕
上記の実施形態1では、絶縁シート部材24に形成された4本の折り目24aの軸方向一端から他端までの長さ(2×L2)は、固定子鉄心21の軸方向長さよりも少し長くされているが、図9(a)(b)に示すように、各折り目24aの軸方向一端から他端までの長さ(2×L2)を、固定子鉄心21の軸方向長さと同じになるよう設定してもよい。
このようにすれば、角筒状に成形された絶縁シート部材24は、図10に示すように、折り目24aが形成された部位のスロット挿入部と、折り目24aが形成されていない部位のコイルエンド部の形状が異なるようにすることができる。即ち、絶縁シート部材24の軸方向両端のコイルエンド部を、外側に向かって開くテーパ状にすることができるので、スロット25に配置された絶縁シート部材24の軸方向への位置ずれを効果的に防止することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る回転電機は、基本的構成が実施形態1と同じであり、絶縁シート部材124の構成のみが実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、異なる点および重要な点について説明する。なお、実施形態1と共通する部材については同じ符号を用いる。
実施形態2に係る絶縁シート部材124は、図11(a)〜(d)に示すように、矩形の絶縁紙で形成されている。この絶縁シート部材124は、軸方向一端側に軸方向反対側へ折り返す折り返し部124bを有する点で実施形態1と異なる。折り返し部124bは、図12に示すように、絶縁シート部材124がスロット25の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられた際に、外側に位置するように折り返されている。
なお、この絶縁シート部材124が固定子鉄心21のスロット25に挿入される場合には、折り返し部124bが形成されていない側の端部を先頭にして、スロット258に対して軸方向に挿入される。このとき、後端側に位置する折り返し部124bは、固定子鉄心21の挿入側の端面に当接して位置決め部としての機能を果たす。
また、折り返し部124bは、固定子巻線22を構成する導体セグメント23のスロット25への挿入側に位置するようにしても、反挿入側に位置するようにしてもどちらでもよい。但し、折り返し部124bが導体セグメント3の反挿入側に位置するようにすれば、導体セグメント23の端部を周方向に折り曲げて斜行部を形成する側に折り返し部124bが位置することとなるので、折り返し部124bによって絶縁シート部材124が部分的に補強されるため、導体セグメント23の折り曲げ時における絶縁シート部材124の破れ発生をより確実に防止することができる。
この絶縁シート部材124には、角筒状に成形する際に折り曲げ易いように、実施形態1の場合と同様の方法で、予め軸方向に延びる4本の折り目124aが形成されている。4本の折り目124aは、実施形態1の場合と同様に、絶縁シート部材124の軸方向中央の基準位置S2から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材124の基準位置S2から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされている。これにより、図11(c)(d)に示すように、絶縁シート部材124の軸方向両側の端縁には、破れ発生時に起点となる折り目124aが形成されないようにされている。
以上のように構成された実施形態2の回転電機によれば、絶縁シート部材124に形成される軸方向に延びる折り目124aは、絶縁シート部材124の軸方向中間部の基準位置S2から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材124の基準位置S2から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされているため、絶縁シート部材124の軸方向両端部での破れ発生をより確実に防止することができる等、実施形態1と同様の作用および効果を奏する。
特に、実施形態2では、絶縁シート部材124が、軸方向一端側に軸方向反対側へ折り返す折り返し部124bを有することから、折り返し部124bによって絶縁シート部材124が部分的に補強されるため、絶縁シート部材124の軸方向端部での破れ発生をより確実に防止することができる。なお、この折り返し部124bは、軸方向両端にそれぞれ設けるようにしてもよい。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る回転電機は、基本的構成が実施形態1と同じであり、絶縁シート部材224の構成のみが実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、異なる点および重要な点について説明する。なお、実施形態1と共通する部材については同じ符号を用いる。
実施形態3に係る絶縁シート部材224は、図13(a)(b)に示すように、矩形の絶縁紙で形成されている。この絶縁シート部材224は、実施形態1の場合と同様、スロット25の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられるようにするために、軸方向に延びる4本の折り目224aが形成されている。但し、実施形態3の4本の折り目224aは、軸方向に二つに分割形成され、互いに軸方向に離間している点で実施形態1と異なる。
即ち、実施形態3の場合、軸方向に分割形成された二つの折り目224aの間に、折り目224aが形成されていない部位が存在している。この折り目224aが形成されていない部位は、絶縁シート部材224がスロット25内に挿入された際に、折り目224aが形成されている部位よりも内壁面に強く当たるため、絶縁シート部材224の位置ずれやスロット25からの抜け出しが防止されるようになっている。
以上のように構成された実施形態3の回転電機によれば、絶縁シート部材224に形成される軸方向に延びる折り目224aは、絶縁シート部材224の軸方向中間部の基準位置S3から軸方向先端までの長さL2が、絶縁シート部材224の基準位置S3から軸方向端縁までの長さL1よりも小さくされているため、絶縁シート部材224の軸方向両端部での破れ発生をより確実に防止することができる等、実施形態1と同様の作用および効果を奏する。
特に、実施形態3では、絶縁シート部材224に形成された4本の折り目224aは、軸方向に二つに分割形成され、互いに軸方向に離間している。そのため、絶縁シート部材224が角筒状に折り曲げられてスロット25内に挿入配置された際に、軸方向中央部の折り目224aが形成されていない部位がスロット25の内壁面に強く当たるため、絶縁シート部材224の位置ずれやスロット25からの抜け出しを効果的に防止することができる。なお、4本の折り目224aは、軸方向に三つ以上に分割形成してもよい。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記の実施形態では、絶縁シート部材24,124,224の基準位置S1,S2,S3は、軸方向中央に設定されていたが、軸方向の中間部の任意の位置に設定することができる。
また、上記の実施形態の固定子巻線22は、固定子鉄心21の各スロット25内で内層側導体部23aと外層側導体部23bが径方向に並んだ2層構造のものであるが、径方向に3層以上の電気導体が配置される多層構造のものであってもよい。
また、上記の実施形態では、固定子巻線22を構成する導体セグメント23は、U字形状のものが採用されているが、これに代えてI字形状の導体セグメントを採用してもよい。また、固定子巻線22は、複数の導体セグメント23を接続して形成されるものではなく、連続線で形成されるものでもよい。さらに、固定子巻線22を構成する導体線は、断面形状が矩形の角線の他、円形や楕円形の丸線を採用してもよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る回転電機を車両用交流発電機に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載される回転電機として、発電機、あるいは電動機、さらには両者を選択的に使用し得る回転電機の固定子にも利用することができる。
1…車両用交流発電機(回転電機)、 2…固定子、 3…回転子、 21…固定子鉄心、 22…固定子巻線、 23…導体セグメント(電気導体)、 24,124,224…絶縁シート部材、 24a,124a,224a…折り目、 124b…折り返し部、 25…スロット、 L1…絶縁シート部材の基準位置から軸方向端縁までの長さ、 L2…折り目の基準位置から軸方向先端までの長さ、 S…基準位置。

Claims (4)

  1. 回転子(3)と、該回転子(3)と径方向に対向配置され、軸方向に延び周方向に配列された複数のスロット(25)を有する固定子鉄心(21)、および、前記スロット(25)内で複数の電気導体(23)が径方向に並ぶようにして前記固定子鉄心(21)に巻装された固定子巻線(22)を有する固定子(2)と、を備えた回転電機において、
    前記固定子(2)は、前記スロット(25)の断面形状に合わせて角筒状に折り曲げられて前記スロット(25)の内壁面と前記電気導体(23)との間に介装された絶縁シート部材(24,124,224)を有し、
    該絶縁シート部材(24,124,224)に形成される軸方向に延びる折り目(24a,124a,224a)は、前記絶縁シート部材(24,124,224)の軸方向中間部の基準位置(S)から軸方向先端までの長さ(L2)が、前記絶縁シート部材(24,124,224)の前記基準位置(S)から軸方向端縁までの長さ(L1)よりも小さくされていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記折り目(24a,124a,224a)の軸方向長さは、前記固定子鉄心(21)の軸方向長さと同じにされていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記絶縁シート部材(24,124,224)は、軸方向の少なくとも一端側に軸方向反対側へ折り返す折り返し部(124b)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記折り目(24a,124a,224a)は、軸方向に複数に分割形成され、互いに軸方向に離間していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機。
JP2012188892A 2012-08-29 2012-08-29 回転電機 Active JP6060565B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012188892A JP6060565B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 回転電機
US14/012,396 US9590461B2 (en) 2012-08-29 2013-08-28 Rotary electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012188892A JP6060565B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014050145A true JP2014050145A (ja) 2014-03-17
JP6060565B2 JP6060565B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=50186523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012188892A Active JP6060565B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 回転電機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9590461B2 (ja)
JP (1) JP6060565B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017098917A1 (ja) * 2015-12-08 2018-04-26 三菱電機株式会社 回転電機の電機子
JP2020080599A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 本田技研工業株式会社 絶縁紙の装着方法、絶縁紙及びステータ
US10897173B2 (en) 2017-10-05 2021-01-19 Honda Motor Co., Ltd. Insulation paper and stator of rotary electric machine

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108781013B (zh) * 2016-03-31 2020-11-03 爱信艾达株式会社 绝缘部件以及定子

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000050553A (ja) * 1998-05-25 2000-02-18 Denso Corp 車両用交流発電機
JP2002199641A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Aisin Aw Co Ltd コア絶縁部材、該コア絶縁部材を備えた回転電機の製造方法およびコア絶縁部材を備えた回転電機の絶縁構造
JP2005185008A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 電動機及び密閉型圧縮機及び冷凍空調装置及びウェッジ及びウェッジの製造方法
JP2008289284A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Toyota Motor Corp ステータコアとコイルとを絶縁する絶縁紙

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1695862A (en) * 1926-09-16 1928-12-18 Westinghouse Electric & Mfg Co Slot insulating cell
DE69923623T2 (de) 1998-05-25 2005-07-07 Denso Corp., Kariya Kraftfahrzeugwechselstromgenerator und Herstellungsverfahren
DE69915406T2 (de) 1998-05-25 2005-03-24 Denso Corp., Kariya Verfahren zur Herstellung des Stators eines Kraftfahrzeugwechselstromgenerators
DE69904671T2 (de) * 1998-05-25 2003-07-31 Denso Corp Kraftfahrzeugwechselstromgenerator
JP3899685B2 (ja) 1998-06-26 2007-03-28 株式会社デンソー 車両用交流発電機の固定子およびその製造方法
JP4265058B2 (ja) 1999-12-20 2009-05-20 株式会社デンソー 車両用交流発電機の固定子
JP4277547B2 (ja) * 2003-03-20 2009-06-10 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電動機用絶縁紙及び電動機
US8446061B2 (en) * 2010-02-19 2013-05-21 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Rotating electric machine having stator core with slot insulation encircling first and second coils

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000050553A (ja) * 1998-05-25 2000-02-18 Denso Corp 車両用交流発電機
JP2002199641A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Aisin Aw Co Ltd コア絶縁部材、該コア絶縁部材を備えた回転電機の製造方法およびコア絶縁部材を備えた回転電機の絶縁構造
JP2005185008A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 電動機及び密閉型圧縮機及び冷凍空調装置及びウェッジ及びウェッジの製造方法
JP2008289284A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Toyota Motor Corp ステータコアとコイルとを絶縁する絶縁紙

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017098917A1 (ja) * 2015-12-08 2018-04-26 三菱電機株式会社 回転電機の電機子
US10897173B2 (en) 2017-10-05 2021-01-19 Honda Motor Co., Ltd. Insulation paper and stator of rotary electric machine
JP2020080599A (ja) * 2018-11-12 2020-05-28 本田技研工業株式会社 絶縁紙の装着方法、絶縁紙及びステータ
JP7058208B2 (ja) 2018-11-12 2022-04-21 本田技研工業株式会社 絶縁紙の装着方法、絶縁紙及びステータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6060565B2 (ja) 2017-01-18
US9590461B2 (en) 2017-03-07
US20140062250A1 (en) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE46265E1 (en) Rotating electric apparatus and method for connecting stator coils thereof
JP6533831B2 (ja) 回転電機
JP6156679B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5028293B2 (ja) 回転電機
JP5954200B2 (ja) 回転電機の固定子
JP4001040B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6044382B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP5935716B2 (ja) 回転電機の固定子
CN109155561A (zh) 旋转电机的定子
JP6060565B2 (ja) 回転電機
JP5459561B2 (ja) 回転電機
US9531228B2 (en) Electric rotating machine
JP5518129B2 (ja) 回転電機及び回転電機の固定子
JP4265058B2 (ja) 車両用交流発電機の固定子
JP2007312564A (ja) 回転電機の固定子
JP3956075B2 (ja) 車両用交流発電機
JP4547228B2 (ja) 3相回転電機
JP2013085476A (ja) 回転電機の固定子
JP5909789B2 (ja) 回転電機、回転電機用ステータおよび車両
JP2011097779A (ja) 絶縁キャップ
JP4688729B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2007006632A (ja) 3相回転電機
JP2020005356A (ja) 回転電機の固定子および回転電機
JP2010119293A (ja) 車両用交流発電機の製造方法
JP2008092672A (ja) 軟磁性コイル導体型回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6060565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250