JPWO2017170711A1 - 鉗子型処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の開閉動作を安定的に行えるようにする。
【解決手段】一対の鉗子片31a,31bを回転可能に支持する絶縁スペーサ33の軸部33aに突起部33fが設けてある。鉗子片の軸穴31cの内周面には、切欠部31hが具備してある。切欠部31hは、鉗子片の把持部が互いに近接する(閉じる)方向に回転された場合に突起部が当接する端部31iと、鉗子片の把持部が互いに離間する(開く)方向に回転された場合に突起部が当接する端部31jとを有する。
【選択図】図3B

Description

本発明は、たとえば内視鏡を利用して高周波電流により止血等の処置を行う鉗子型処置具に関する。
鉗子型処置具としてのたとえばバイポーラ止血鉗子は、内視鏡の処置具案内管に通されるシースの先端に配置された一対の電極(鉗子片)の開閉を、シースの後端に設けられた操作部により操作し、該高周波電極で血管等の生体組織を把持した状態で高周波電流を流すことにより、該把持部近傍の組織を焼灼凝固させ、止血を行うために用いられる装置である。
このようなバイポーラ止血鉗子としては、たとえば、特許文献1に記載のものが知られている。この技術では、一対の電極(鉗子片)は、それぞれ回転中心となる軸穴を有しており、互いに電気的に絶縁するための絶縁スペーサ部材の一対の軸部にそれぞれ回転可能に軸支され、絶縁スペーサ部材の該軸部の先端部がシース先端に設けられた鉗子支持部材の一対のアーム部のそれぞれの嵌合穴に嵌合されることにより、取り付けられている。一対の電極の開閉角度(開度)は、絶縁スペーサと電極との接触面(摺動面)において、絶縁スペーサに円弧凹状の溝を形成し、電極に該溝に遊嵌する凸状の突起を形成し、電極の回転に伴い該溝の両端部に該突起が当接することにより、規定されるようにしている。
しかしながら、従来技術によると、一対の電極の開閉角度は、絶縁スペーサ部材と電極との接触面(摺動面)において、絶縁スペーサ部材に形成された円弧凹状の溝と、電極に形成された該溝に遊嵌する凸状の突起とで規定するようにしている。このため、構造的または寸法的に、突起として比較的に小さいものしか形成することができず、突起部と溝の端部との当接部分を十分に大きくすることができない。そのため、電極に比較的に強い回転力を作用させた場合に突起が溝の端部で停止せずに、溝から外れてしまい(溝の端部から外側の部分に乗り上げてしまい)、電極の開閉動作に支障を生じるおそれがある。突起の溝外への乗り上げを繰り返すと、溝の端部の一部が削れるおそれもある。
また、電極の側面(平面)に突起を形成するのに、たとえば、切削加工を用いる場合には、絶縁スペーサ部材との摺動面において、突起部を残してその余の部分を平面に切削する必要があり、その加工は多くの手間を要し、製造コストが高くなる場合があるという問題もある。
また、従来技術によると、絶縁スペーサ部材の電極を支持する軸部およびこれが嵌合される鉗子支持部材のアーム部に形成された嵌合穴の断面(軸に直交する断面)形状が円形であっため、電極の開閉操作時に(特に、閉じる操作時に)、絶縁スペーサ部材が鉗子支持部材に対して回転してしまう場合があり、電極の姿勢が不安定となり、操作者の予定する姿勢とずれてしまうおそれがある。
特開2014−188160号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、鉗子片の開閉動作を安定的に行うことができる鉗子型処置具を提供することを目的とする。また、鉗子片の開閉操作時における鉗子片の開閉姿勢を安定させることができる鉗子型処置具を提供することを他の目的とする。
本発明の第1の観点に係る鉗子型処置具は、
シースの遠位端に取り付けられ、互いに対向する第1アーム部および第2アーム部を持つ鉗子支持部材と、
前記鉗子支持部材の前記第1アーム部および前記第2アーム部の間に介装される第1鉗子片および第2鉗子片と、
前記第1鉗子片および前記第2鉗子片をそれぞれ回転可能に支持するスペーサ部材とを有する鉗子型処置具であって、
前記第1鉗子片は第1軸穴を有し、
前記第2鉗子片は第2軸穴を有し、
前記スペーサ部材は前記第1軸穴に回転可能に挿入される第1軸部および前記第2軸穴に回転可能に挿入される第2軸部を有し、
前記スペーサ部材には、第1突起部および第2突起部が形成してあり、
前記第1軸穴の内周面には、第1切欠部が形成してあり、
前記第2軸穴の内周面には、第2切欠部が形成してあり、
前記第1切欠部には、前記第1鉗子片が第1方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第1端部と、前記第1端部に対する他端である第2端部とが形成してあり、
前記第2切欠部には、前記第2鉗子片が前記第1方向と逆の第2方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第3端部と、前記第3端部に対する他端である第4端部とが形成してあることを特徴とする。
本発明の第1の観点に係る鉗子型処置具では、スペーサ部材に突起部(第1突起部、第2突起部)が形成してあり、鉗子片の軸穴の内周面に突起部が当接する端部(第1端部、第3端部)を有する切欠部(第1切欠部、第2切欠部)が形成してある。そのため、突起部と切欠部の端部との当接部分を十分に大きくすることが可能であり、鉗子片に比較的に強い回転力を作用させた場合であっても、突起部が切欠部から外れることがない。また、切欠部の端部で確実に停止させることができ、鉗子片の開閉動作を安定的に行うことができるようになる。突起部が切欠部から外れることを防止できるため、切欠部や突起部の摺動に伴う削れも少なくなり、部品の破損も少なくすることができ、耐久性を向上することもできる。
本発明の第1の観点に係る鉗子型処置具において、
前記第2端部は、前記第1鉗子片が前記第2方向に回転された場合に前記第1突起部が当接し、
前記第4端部は、前記第2鉗子片が前記第1方向に回転された場合に前記第2突起部が当接してもよい。
切欠部(第1切欠部、第2切欠部)それぞれの両方の端部(第1端部および第2端部、第3端部および第4端部)に突起部(第1突起部、第2突起部)を当接するようにすれば、鉗子片の開閉両方の方向について、鉗子片の開度または回転可能範囲を規定することができる。
本発明の第1の観点に係る鉗子型処置具において、
前記第1突起部が前記第1軸部の外面から突出するように設けてあり、
前記第2突起部が前記第2軸部の外面から突出するように設けてあってもよい。
突起部をスペーサの軸部(第1軸部、第2軸部)の外面から突出するように設けると、突起部が該軸部によって補強される。このため、突起部自体をそれ程大きくすることなく十分な強度を確保することができるとともに、突起部をスペーサと一体成型し得るので、製造コストを低減させることも可能である。
本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具は、
シースの遠位端に取り付けられ、互いに対向する第1アーム部および第2アーム部を持つ鉗子支持部材と、
前記鉗子支持部材の前記第1アーム部および前記第2アーム部の間に介装される第1鉗子片および第2鉗子片と、
前記第1鉗子片および前記第2鉗子片をそれぞれ回転可能に支持するスペーサ部材とを有する鉗子型処置具であって、
前記第1鉗子片は第1軸穴を有し、
前記第2鉗子片は第2軸穴を有し、
前記スペーサ部材は前記第1軸穴に回転可能に挿入される第1軸部および前記第2軸穴に回転可能に挿入される第2軸部を有し、
前記第1アーム部は前記第1軸部の先端部が嵌合する第1嵌合穴を有し、
前記第2アーム部は前記第2軸部の先端部が嵌合する第2嵌合穴を有し、
前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の一方に欠損部が具備してあり、
前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の他方に前記欠損部を補完する補完部が具備してあることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具では、第1軸部の少なくとも先端部および第1嵌合穴の一方に欠損部が具備してあり、他方に欠損部を補完する補完部が具備してある。このため、第1軸部の先端部を第1アーム部の第1嵌合穴に嵌合させた状態では、欠損部と補完部とが回転方向において係合するため、スペーサ部材が鉗子支持部材に対して回転してしまうことが防止され、鉗子片の開閉動作の姿勢を安定させることができる。すなわち、スペーサ部材が鉗子支持部材に対して回転すると、スペーサ部材に対して回転して開閉動作を行う一対の鉗子片からなる鉗子部の遠位端の向きが、鉗子支持部材に対して傾いてしまうおそれがある。本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具では、このようなおそれを低減することが可能になり、操作性に優れた鉗子型処置具を提供することができる。
本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具において、
前記第2軸部の少なくとも先端部および前記第2嵌合穴の一方に欠損部が具備してあり、
前記第2軸部の少なくとも先端部および前記第2嵌合穴の他方に前記欠損部を補完する補完部が具備してあってもよい。
本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具において、
前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の軸に直交する断面形状が、円形状の少なくとも一部を欠損させた形状であってもよい。
本発明の第2の観点に係る鉗子型処置具において、
前記第1軸部の外周面または前記第1軸穴の内周面には、第1突起部が形成してあり、
前記第1軸穴の内周面または前記第1軸部の外周面には、第1切欠き部が形成してあり、
前記第2軸部の外周面または前記第2軸穴の内周面には、第2突起部が形成してあり、
前記第2軸穴の内周面または前記第2軸部の外周面には、第2切欠き部が形成してあり、
前記第1切欠部には、前記第1鉗子片が第1方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第1端部と、前記第1鉗子片が前記第1方向と逆の第2方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第2端部とが形成してあり、
前記第2切欠部には、前記第2鉗子片が前記第2方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第3端部と、前記第2鉗子片が前記第1方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第4端部とが形成してあってもよい。
図1は本発明の第1実施形態の鉗子型処置具の全体構成を示す平面図である。 図2Aは図1に示す鉗子型処置具の電極近傍の構成を示す斜視図である。 図2Bは図1に示す鉗子型処置具の電極近傍の構成を異なる角度から見た斜視図である。 図2Cは図2Aに示す電極近傍のキングピンを分解した斜視図である。 図2Dは図2Bに示す電極近傍のワッシャーを分解した斜視図である。 図3Aは図1に示す鉗子型処置具の第2鉗子片の構成を示す縦断面図である。 図3Bは図1に示す鉗子型処置具の第1鉗子片の構成を示す縦断面図である。 図4Aは図1に示す鉗子型処置具の絶縁スペーサの構成を示す斜視図である。 図4Bは図4Aに示す絶縁スペーサの右側面図である。 図4Cは図4Aに示す絶縁スペーサの正面図である。 図4Dは図4Aに示す絶縁スペーサの左側面図である。 図5Aは本発明の第2実施形態の鉗子型処置具の電極近傍の構成を示す斜視図であり、キングピンを分解した図である。 図5Bは図5Aに示すキングピンを取り除いた電極近傍の構成を示す平面図である。 図5Cは図5Aに示す鉗子型処置具の電極近傍の構成を異なる角度から見た斜視図であり、電極近傍のワッシャーを分解した図である。 図6Aは図5Aに示す鉗子型処置具の第2鉗子片の構成を示す縦断面図である。 図6Bは図5Aに示す鉗子型処置具の第1鉗子片の構成を示す縦断面図である。 図7Aは図5Aに示す鉗子型処置具の絶縁スペーサの構成を示す斜視図である。 図7Bは図7Aに示す絶縁スペーサの右側面図である。 図7Cは図7Aに示す絶縁スペーサの正面図である。 図7Dは図7Aに示す絶縁スペーサの左側面図である。 図8(A)〜図8(D)は第2実施形態の鉗子型処置具の変形例を示す図である。 図9Aは本発明の第3実施形態の鉗子型処置具の電極近傍の構成を示す一部分解斜視図である。 図9Bは図9Aに示す鉗子型処置具の電極近傍を異なる角度から見た一部分解斜視図である。 図10Aは図9Aおよび図9Bに示す絶縁スペーサの構成を示す斜視図である。 図10Bは図10Aに示す絶縁スペーサの右側面図である。
第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態に係る鉗子型処置具としてのバイポーラ止血鉗子について、図1、図2A〜図2D、図3A、図3B、図4A〜図4Dを参照して具体的に説明する。ただし、本発明はバイポーラ止血鉗子には限定されず、開閉可能な一対の電極となる鉗子片を備えるバイポーラナイフ等にも適用可能であると共に、電極としての機能を持たない鉗子片を備える鉗子型処置具にも適用が可能である。
図1に示されているように、本実施形態のバイポーラ止血鉗子は、シース部1、操作部2および処置部3を概略備えて構成されている。シース部1の近位端に操作部2が設けられ、シース部1の遠位端に処置部3が設けられている。
操作部2はベース21および該ベース21にスライド可能に取り付けられたスライダー22を備え、処置部3は互いに開閉可能に設けられた一対の電極(第1鉗子片、第2鉗子片)31a,31bからなる鉗子部31を備えており、操作部2を操作することにより、鉗子部31の開閉および回転を行うことができるようになっている。
操作部2は、一対の電線(ケーブル)24a,24bおよびこれらの基端部側に設けられたプラグ24を備えており、これらの電線24a,24bがプラグ24を介して、図外の高周波電源装置と電気的に接続され、高周波電流の供給を受けるようになっている。電線24aは第1鉗子片31aに電気的に接続され、電線24bは第2鉗子片31bに電気的に接続される。
シース部1は、チューブ状のアウターシース11、同じくチューブ状のインナーシース(不図示)および駆動ワイヤー13を備えている。アウターシース11は可撓性を有する中空チューブからなり、絶縁性の樹脂から形成されたチューブが用いられている。インナーシースは同じく可撓性を有する中空チューブからなり、絶縁性の樹脂から形成されたチューブが用いられている。アウターシース11およびインナーシースを形成する樹脂材料としては、電気絶縁材料であれば特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等を用いることができる。
駆動ワイヤー13はインナーシース内に挿通され、インナーシースはアウターシース11に挿通されている。駆動ワイヤー13はインナーシース内でその軸線周りの回転および摺動(軸線方向に沿う方向のスライド移動)が可能となっている。
駆動ワイヤー13は、可撓性および導電性を有する2本のワイヤーからなり、この2本のワイヤーの表面にはそれぞれ絶縁性の被覆が設けられて、互いに絶縁されている。
駆動ワイヤー13は鉗子部31を開閉するためのスライド力および鉗子部31をその姿勢調整のためにシース軸線周りに回転させる回転力を伝達するための動力伝達部材である。
操作部2は、ベース21、スライダー22、先端キャップ23を概略備えて構成されている。ベース21は指輪部21aおよびガイド溝を有するガイド部21bを有している。スライダー22はベース21のガイド部21bに沿って前後(図1において左右)に摺動(スライド)可能に取り付けられている。ベース21の先端(遠位端)には先端キャップ23が取り付けられている。ベース21、スライダー22および先端キャップ23は、主として絶縁性の樹脂から形成されている。
先端キャップ23はその先端部側の内側に略筒状の空間を備えており、先端キャップ23の先端に形成された貫通部を介して、アウターシース11、インナーシース(不図示)および駆動ワイヤー13を備えるシース部1の近位端が挿入されている。
操作部2においてスライダー22をベース21に対して前後(図1において左右)にスライドさせることにより、シース部1内で駆動ワイヤー13をその軸線方向にスライドさせることができるとともに、シース部1(アウターシース11)に対して、操作部2を回転させることにより、シース部1内で駆動ワイヤー13をその軸線周りに回転させることができる。
処置部3は、図2A〜図2D、図3A、図3Bに示されているように、一対の電極である第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bからなる鉗子部31、樹脂枠(鉗子支持部材)32、絶縁スペーサ(スペーサ部材)33等を概略備えて構成されている。樹脂枠32は、略円筒状の首部32d(図3A、図3B参照)を有する基端部32cと、基端部32cからZ軸方向に突出してX軸方向に互いに対向する一対のアーム部(第1アーム部、第2アーム部)32a,32bとを有する。なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直である。
図2Cおよび図2Dに示されているように、第1アーム部32aおよび第2アーム部32bの先端部近傍には、外側(互いに対面しない側)から形成された略円形の凹部32fが形成されている。第1アーム部32aの凹部32fには、内外に貫通する嵌合穴(第1嵌合穴)32eが形成されている(図2D参照)。第2アーム部32bの凹部32fには、内外に貫通する嵌合穴(第2嵌合穴)32eが形成されている(図2C参照)。樹脂枠32は首部32dがアウターシース11の遠位端部に設けられた固定部材11a(図3A、図3B参照)を含む回転支持手段(不図示)を介して、アウターシース11の遠位端に回転可能に取り付けられている。
樹脂枠32の基端部32cおよび首部32dには、貫通穴32iが形成されており、この貫通穴32iを貫通して、導電性の線材からなり、絶縁被覆された第1線部材17aおよび第2線部材17bが配置されている。第1線部材17aおよび第2線部材17bの近位端は、図示は省略しているが、駆動ワイヤー13を構成する2本のワイヤーそれぞれの遠位端に固定されており、第1線部材17aの遠位端は第1鉗子片31aの貫通穴31gに接続されており、第2線部材17bの遠位端は第2鉗子片31bの貫通穴31gに接続されている。
駆動ワイヤー13のスライドに伴い第1線部材17aおよび第2線部材17bを介してそのスライド力が第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに伝達され、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bを開閉させることができるようになっている。Y軸方向の反対側に位置する第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、X軸に沿う回動軸(キングピン34)を中心として絶縁スペーサ33に対して相互に回動して近づき、鉗子部31が閉じられ、処置すべき患部を鉗子片の把持部で挟み込むことが可能になっている。鉗子部31を開く場合には、その反対の動作を行えば良い。
なお、第1線部材17aの近位端は、駆動ワイヤー13を構成する2本のワイヤーの一方に電気的に接続された状態で駆動ワイヤー13に固定されており、したがって、第1鉗子片31aは第1線部材17aおよび駆動ワイヤー13を介して電線24a(図1参照)に電気的に接続されている。また、第2線部材17bの近位端は、駆動ワイヤー13を構成する2本のワイヤーの他方に電気的に接続された状態で駆動ワイヤー13に固定されており、たがって、第2鉗子片31bは第2線部材17bおよび駆動ワイヤー13を介して電線24b(図1参照)に電気的に接続されている。
アーム部32a,32bの嵌合穴32e,32eの形状は、後述する絶縁スペーサ33の軸部33a,33bの先端部が嵌合可能なように、略円形状となっている。
鉗子部31を構成する第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、互いに略X字状となるように、絶縁性を有する樹脂(たとえば、ポリカーボネート)からなる絶縁スペーサ(スペーサ部材)33により互いに電気的に絶縁された状態で回動可能に支持され、この状態で、樹脂枠32の第1アーム部32aおよび第2アーム部32b間に配置される。
第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの先端側の把持部には、第1鉗子片31a、第2鉗子片31bの回動軸(X軸)に沿う方向(以下、横方向という場合がある)に延在する複数(本例では、4本)の山歯31dが該横方向に略直交する方向(以下、縦方向という場合がある)に並列して形成されているとともに、先端凸歯31eが形成されている。先端凸歯31eの中央部分には該縦方向に沿って単一の先端縦溝31fが形成されている。
第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bには、図3Aおよび図3Bに示されているように、その中間部分に断面が略円形の軸穴(第1軸穴、第2軸穴)31cが形成されており、後端側には、第1線部材17aまたは第2線部材17bを取り付けるための貫通穴31gが形成されている。
第1鉗子片31aの軸穴31cの内周面の一部には、軸芯から半径方向の外側に広がる切欠部(第1切欠部)31hが設けられている。切欠部31hには、第1鉗子片31aが第1方向(第1鉗子片31aの把持部が第2鉗子片31bの把持部に近接する方向、図3Bにおいて反時計方向)に回動された場合に、絶縁スペーサ33の軸部33aに形成された突起部(第1突起部)33fが当接する端部(第1端部)31iが設けられている。また、切欠部31hには、第1鉗子片31aが前記第1方向と逆の第2方向(第1鉗子片31aの把持部が第2鉗子片31bの把持部から離間する方向、図3Bにおいて時計方向)に回動された場合に、絶縁スペーサ33の軸部33aに形成された突起部(第1突起部)33fが当接する端部(第2端部)31jが、切欠部31hにおける第1端部31iに対する他端として設けられている。第1端部31iから第2端部31jまでの間の切欠部31hの周方向距離空間が第1鉗子片31aの回動範囲を規定する。なお、本実施形態では、第1鉗子片31aの回動軸方向から見て、第1鉗子片31aがアウターシース11の中心軸に対して55°の角度をもって開いた場合に、突起部33fが第2端部31jに当接し、また、第1鉗子片31aがアウターシース11の中心軸に対して水平になった場合に、突起部33fが第1端部31iに当接するように構成されている。
第2鉗子片31bの軸穴31cの内周面には、軸芯から半径方向の外側に広がる切欠部(第2切欠部)31hが設けられている。切欠部31hには、第2鉗子片31bが第2方向(第2鉗子片31bの把持部が第1鉗子片31aの把持部に近接する方向、図3Aにおいて時計方向)に回転された場合に、絶縁スペーサ33の軸部33bに形成された突起部(第2突起部)33fが当接する端部(第3端部)31iが設けられている。また、切欠部31hには、第2鉗子片31bが前記第2方向と逆の第1方向(第2鉗子片31bの把持部が第1鉗子片31aの把持部から離間する方向、図3Aにおいて反時計方向)に回転された場合に、絶縁スペーサ33の軸部33bに形成された突起部(第2突起部)33fが当接する端部(第4端部)31jが、切欠部31hにおける第3端部31iに対する他端として設けられている。第3端部31iから第4端部31jまでの間の切欠部31hの周方向距離空間が第2鉗子片31bの回動範囲を規定する。なお、本実施形態では、第2鉗子片31bの回動軸方向から見て、第2鉗子片31bがアウターシース11の中心軸に対して55°の角度をもって開いた場合に、突起部33fが第4端部31jに当接し、また、第2鉗子片31aがアウターシース11の中心軸に対して水平になった場合に、突起部33fが第3端部31iに当接するように構成されている。また、一対の突起部33fは、軸部33aの回動軸(X軸)の半径方向の外方に突出しており、本実施形態では、軸部33aの周方向の同一位置に形成してあるが、必ずしも同じ位置に形成する必要はない。
絶縁スペーサ33は、図4A〜図4Dに示されているように、第1鉗子片31aと第2鉗子片31bとを、互いを電気的に絶縁した状態で、軸支して回転させる(回動させる)部材である。絶縁スペーサ33は、略板状のスペーサ部33cと、スペーサ部33cの一方の面側に突出する略円筒状の軸部33aと、スペーサ部33cの他方の面側に突出する略円筒状の軸部33bとを概略有している。軸部33aと軸部33bとは、互いに対称形状となっており、同軸上に配置されている。軸部33aおよび軸部33bの中央部の貫通穴33dは、スペーサ部33cを貫通して互いに連通されている。
軸部33aは、第1鉗子片31aの軸穴31cに回転可能に挿入されるように、その外径が第1鉗子片31aの軸穴31cの内径よりも僅かに小さい値に設定されている。軸部33a,33bの軸方向の寸法(高さ)は、軸部33aの先端部が樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32eに嵌合されるとともに、軸部33bの先端部が樹脂枠32のアーム部32bの嵌合穴32eに嵌合されるように設定されている。
また、本実施形態の軸部33aは、該軸部33aの軸線に直交する断面において径方向外側に突出する突起部33fを有している。この突起部33fは軸部33aが第1鉗子片31aの軸穴31cに挿入された際に、該軸穴31cに形成された切欠部31h内で移動可能に配置されるように形成されている。突起部33fの軸方向の寸法(高さ)は、軸部33aの先端部が樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32eに嵌合されるとともに、軸部33bの先端部が樹脂枠32のアーム部32bの嵌合穴32eに嵌合された際に、アーム部32aの内面に当接するように設定されている。すなわち、突起部33fは、嵌合孔32eまでは届かないような高さに設定してある。
軸部33bは、上述した軸部33aと面対称に配置されている点を除き、軸部33aと実質的に同一の構成であるため、その説明は省略する。
なお、本実施形態では、突起部33fは軸部33a,33bに沿ってスペーサ部33c側の基端からアーム部32a,32bの内面に当接する先端まで、該軸部33a,33bに一体的に設けられているが、必ずしもスペーサ部33cにまで至っている必要はないし、アーム部32a,32bの内面に当接しなくてもよい。また、突起部33fは軸部33a,33bに沿って一体的に設ければ、突起部33fが軸部33a,33bによって補強されるため、強度的に有利ではあるが、必ずしもそうする必要はない。たとえば、突起部33fは、軸部33a,33bとは独立して、スペーサ部33cから突出させて、軸部33a,33bと略平行に設けるようにしてもよい。すなわち、突起部33fと軸部33a,33bとの間に隙間があってもよい。
スペーサ部33cには、その一方の面に突出する支持突起33gおよびその他方の面に突出する支持突起33gが一体的に設けられている。支持突起33gの軸方向の寸法(高さ)は、軸部33aの先端部が樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32eに嵌合されるとともに、軸部33bの先端部が樹脂枠32のアーム部32bの嵌合穴32eに嵌合される際に、アーム部32a,32bの内面に当接するように設定されている。すなわち突起部33fの軸方向の寸法と同程度に設定されている。これらの支持突起33g,33gは、樹脂枠32の一対のアーム部32a,32b間の間隔を規定するためのものであり、スペーサ部33cの縁部の一部において、対応する鉗子片31a,31bの回転の支障とならない位置に設けられている。
第1鉗子片31aは、その軸穴31cに絶縁スペーサ33の軸部33aを挿入することにより、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支され、第2鉗子片31bはその軸穴31cに絶縁スペーサ33の軸部33bを挿入することにより、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支される。この状態で、樹脂枠32の一対のアーム部32a,32bを互いに外側に僅かに弾性変形させつつ、絶縁スペーサ33の軸部33aの先端部をアーム部32aの嵌合穴32eに嵌め込むとともに、絶縁スペーサ33の軸部33bの先端部をアーム部32bの嵌合穴32eに嵌め込む。次いで、図2Cに示されているように、キングピン34を絶縁スペーサ33の軸部33a,33bの中央の貫通穴33dに挿通し、図2Dに示されているように、反対側からワッシャー35をキングピン34の先端に嵌め込んで固定する。これにより、図2Aまたは図2Bに示されているように、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支された第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが一対のアーム部32a,32b間に支持される。
本実施形態によると、第1鉗子片31aの軸穴31cに形成された切欠部31hの端部31i,31jと、絶縁スペーサ33の軸部33aに形成された突起部33fとにより第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの開閉の角度範囲を規定している。また、第2鉗子片31bの軸穴31cに形成された切欠部31hの端部31i,31jと、絶縁スペーサ33の軸部33bに形成された突起部33fとにより、第2鉗子片31bの開閉の角度範囲を規定している。第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが開く方向の開閉角度を規定することにより、鉗子片31a,31bが互いに開きすぎて、鉗子片31a,31bで挟み込むべき部位を狙いにくくなる問題が解消される。また、本実施形態のように、鉗子片31a,31bがそれぞれアウターシース11の中心軸に対して水平になる角度以上には、鉗子片31a,31bが互いに閉まる方向に回動しないように開閉角度を規定することにより、一方の鉗子片31a(31b)が他方の鉗子片31b(31a)を押し込んで、鉗子部31が首を振るように動いてしまうことが防止され、鉗子部31を内視鏡の内腔等で押し進める際の鉗子部31の挙動を安定させることができる。このような鉗子片の開閉の角度範囲の規定は、従来技術では、絶縁スペーサのスペーサ部の側面に円弧状の溝を形成し、電極の側面に該溝に遊嵌する突起部を設けることにより行っていたが、従来技術ではその構造上、突起部として比較的に小さいものしか形成することができず、強度を十分に確保することが難しかった。
これに対し、本実施形態の構造によれば、突起部33fを半径方向の外方に向けて比較的に大きくすることが可能であり、その強度を十分に確保することができる。また、従来技術では、突起部が溝から外れてしまう(溝以外の部分に乗り上げてしまう)場合があったが、そのような障害も防止することができる。さらに、鉗子片の側面(平面)に突起を形成するのに、たとえば、切削加工を用いる場合には、突起部を残して他の部分を切削する必要があり、その加工は多くの手間とコストを要するが、本実施形態の構造では、たとえば樹脂成形により、突起部33fを絶縁スペーサ33の成型と同時に一体的に成形することができ、加工の手間とコストを低くすることができる。
なお、上述した第1実施形態では、突起部33fが、鉗子片31a,31bの回転に応じて突起部33fが切欠部31hの両方の端部31i,31jに当接するように構成して、鉗子片31a,31bの開閉の両方向について開閉角度を規定するようにしたが、開閉のいずれかの方向についてのみ突起部33fおよび切欠部31hによって開閉角度を規定し、他方の開閉角度については、開閉角度を規定しない、あるいは、他の手段によって開閉角度を規定してもよい。
また、上述した第1実施形態では、軸部33a,33bの外周面の一部に、突起部33fが形成してあり、軸穴31cの内周面の一部に、切欠部31hが形成してあるが、その逆でも良い。たとえば軸部33a,33bの外周面の一部に、切欠部31hが形成してあり、軸穴31cの内周面の一部に、突起部33fが形成してあってもよい。
第2実施形態
以下、本発明の第2実施形態に係る鉗子型処置具としてのバイポーラ止血鉗子について、図5A〜図5C、図6A、図6B、図7A〜図7Dを参照して具体的に説明する。上述した第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の番号を付し、その説明の一部を省略し、異なる部分を主として説明する。
上述した第1実施形態では、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32e,32eの形状(断面形状)は、略円形状であった。これに対し、本第2実施形態では、図5A〜図5Cに示されているように、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32e’,32e’の形状(断面形状)は、後述する絶縁スペーサ33の軸部33a’,33b’の先端部が嵌合可能なように、補完部32g,32gが形成されて、略長円形状(円形を中心対称な一対の平行な線で切断した形状)となっている。
絶縁スペーサ33の軸部33a’は、図6A、図6B、図7A〜図7Dに示されているように構成されており、第1鉗子片31aの軸穴31cに回転可能に挿入されるように、その外径が第1鉗子片31aの軸穴31cの内径よりも僅かに小さい値に設定されている。軸部33a’には、一対の欠損部33e,33eが形成されている。欠損部33e,33eは、軸部33a’の軸線に略平行な平面となっており、本実施形態では、一方の欠損部33eをなす平面と他方の欠損部33eをなす平面とは互いに略平行となるように設定されている。したがって、軸部33a’の断面形状は略長円形状(円形を中心対称な一対の平行な線で切断した形状)となっている。ただし、これらの欠損部33e,33eを構成する平面は軸部33a’の軸線に対して平行であれば、互いに平行でなくてもよい。
軸部33b’は、上述した軸部33a’と面対称に配置されている点を除き、軸部33a’と実質的に同一の構成であるため、その説明は省略する。
絶縁スペーサ33の軸部33a’の先端部を樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32e’に、絶縁スペーサ33の軸部33b’の先端部を樹脂枠32のアーム部32bの嵌合穴32e’に嵌め込んだ状態では、軸部33a’,33b’の欠損部33eとアーム部32a,32bの嵌合穴32e’の補完部32gとが互いに嵌め合って回転方向において係合している。このため、樹脂枠32に対する絶縁スペーサ33の回転が確実に防止され、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの開閉操作に拘わらず、樹脂枠32と絶縁スペーサ33の位置関係が変化することがなくなり、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの姿勢を安定させることができる。
すなわち、絶縁スペーサ33が樹脂枠32に対して回転すると、絶縁スペーサ33に対して回動して開閉動作を行う一対の鉗子片31a,31bからなる鉗子部31の遠位端の向きが、樹脂枠32に対して傾いてしまうおそれがある。本第2実施形態の鉗子型処置具1では、このようなおそれを低減することが可能になり、操作性に優れた鉗子型処置具1を提供することができる。
次に、上述した第2実施形態において、絶縁スペーサ33の樹脂枠32に対する回転を防止するための補完部および欠損部の変形例について、図8を参照して説明する。なお、上述した第2実施形態と実質的に同一の構成部分については同一の番号を付し、異なる部分のみについて説明する。
上述した第2実施形態では、絶縁スペーサ33の軸部33a’,33b’のそれぞれに一対の欠損部33eを形成し、これに対応して、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32e’に一対の補完部32gをそれぞれ形成してある。しかしながら、欠損部33eおよび補完部32gの数は一対(2つ)に限られず、図8(A)に示されているように単一(1つ)とし、図8(B)に示されているように3つとし、図8(C)に示されているように4つとし、あるいはそれ以上の数としてもよい。
また、図8(D)に示されているように、絶縁スペーサ33の軸部33a’,33b’のそれぞれに凹状の欠損部33kを形成し、これに対応して、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32eに該欠損部33kを補完する形状を有する凸状の補完部32kを形成してもよい。この場合の欠損部33k、補完部32kの形状は、図8(D)のように円弧状とすることができ、あるいは矩形状やその他の形状であってもよい。欠損部33kおよび補完部32kの数も2以上としてもよい。
さらに、上述した第2実施形態では、欠損部33eを絶縁スペーサ33の軸部33a’および33b’の両方に設けているが、何れか一方のみに設けるようにしてもよい。この場合には、補完部32gは樹脂枠32のアーム部32aおよび32bの嵌合穴32e’の対応する方のみに設ければよい。
また、上述した第2実施形態では、欠損部33eを絶縁スペーサ33の軸部33a’,33b’の軸方向の全体(スペーサ部33c側の基端から先端まで)に渡って設けたが、欠損部33eはアーム部32a,32bの嵌合穴32e’に嵌合される先端部にのみ設けるようにしてもよい。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態に係る鉗子型処置具としてのバイポーラ止血鉗子について、図9A、図9B、図10Aおよび図10Bを参照して説明する。上述した第1実施形態と実質的に同一の構成部分については、同一の番号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
上述した第1実施形態では、図4Aおよび図4Bに示されているように、絶縁スペーサ33の軸部33a,33bの軸方向の寸法(高さ)に対して、絶縁スペーサ33の軸部33a,33bの突起部33fの軸方向の寸法(高さ)を段差をつけて小さく(低く)設定している。本第3実施形態では、図10Aおよび図10Bに示されているように、絶縁スペーサ33の軸部33a”,33b”の突起部33f’の軸方向の寸法(高さ)を絶縁スペーサ33の軸部33a”,33b”の軸方向の寸法(高さ)と同じに設定してある。また、図9Aおよび図9Bに示すように、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32e”に突起部33f’の先端部(補完部)33hが嵌合されたときに突起部33f’の先端部33hによって補完される凹状の欠損部32hが嵌合穴32e”の内周面の一部に形成してある。
絶縁スペーサ33の軸部33a”の先端部を樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32e”に、絶縁スペーサ33の軸部33b”の先端部を樹脂枠32のアーム部32bの嵌合穴32e”に嵌め込んだ状態では、突起部33f’の先端部(補完部)33hとアーム部32a,32bの嵌合穴32e”の欠損部32hとが互いに嵌合して回転方向において係合する。このため、樹脂枠32に対する絶縁スペーサ33の回転が確実に防止され、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの開閉操作に拘わらず、樹脂枠32と絶縁スペーサ33の位置関係が変化することがなくなり、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの姿勢を安定させることができる。
すなわち、絶縁スペーサ33が樹脂枠32に対して回転すると、絶縁スペーサ33に対して回動して開閉動作を行う一対の鉗子片31a,31bからなる鉗子部31の遠位端の向きが、樹脂枠32に対して傾いてしまうおそれがある。本第3実施形態の鉗子型処置具1では、このようなおそれを低減することが可能になり、操作性に優れた鉗子型処置具1を提供することができる。
本第3実施形態では、一対の鉗子片31a,31bの開閉角度を規定するための絶縁スペーサ33の軸部33a”,33b”の突起部33f’の先端部33hを、樹脂枠32のアーム部32a,32bの嵌合穴32e”に形成した欠損部32hを補完する補完部として機能させるようにしたので、上述した第1実施形態の鉗子片31a,31bの開閉角度を規定するという機能に加えて、絶縁スペーサ33の樹脂枠32に対する姿勢変化(回転)の防止という第2実施形態と同様の機能をも併せて実現することができる。その他は、上述した第1実施形態と同様である。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…シース部、
11…アウターシース、
13…駆動ワイヤー、
17a,17b…線部材、
2…操作部、
21…ベース、
22…スライダー、
23…先端キャップ、
24…プラグ、
24a,24b…電線、
3…処置部、
31…鉗子部、
31a,31b…電極(第1鉗子片、第2鉗子片)、
31c…軸穴(第1軸穴、第2軸穴)、
31h…切欠部、
31i…端部(第1端部、第3端部)、
31j…端部(第2端部、第4端部)、
32…樹脂枠(鉗子支持部材)、
32a,32b…アーム部(第1アーム部、第2アーム部)、
32c…基端部、
32e,32e’,32e”…嵌合穴(第1嵌合穴、第2嵌合穴)、
32h…欠損部、
33…絶縁スペーサ、
33a,33b,33a’,33b’,33a”,33b”…軸部(第1軸部、第2軸部)、
33c…スペーサ部
33d…貫通穴、
33f,33f’…突起部、
33g…支持突起、
33h…突起部の先端部(補完部)。

Claims (8)

  1. シースの遠位端に取り付けられ、互いに対向する第1アーム部および第2アーム部を持つ鉗子支持部材と、
    前記鉗子支持部材の前記第1アーム部および前記第2アーム部の間に介装される第1鉗子片および第2鉗子片と、
    前記第1鉗子片および前記第2鉗子片をそれぞれ回転可能に支持するスペーサ部材とを有する鉗子型処置具であって、
    前記第1鉗子片は第1軸穴を有し、
    前記第2鉗子片は第2軸穴を有し、
    前記スペーサ部材は前記第1軸穴に回転可能に挿入される第1軸部および前記第2軸穴に回転可能に挿入される第2軸部を有し、
    前記スペーサ部材には、第1突起部および第2突起部が形成してあり、
    前記第1軸穴の内周面には、第1切欠部が形成してあり、
    前記第2軸穴の内周面には、第2切欠部が形成してあり、
    前記第1切欠部には、前記第1鉗子片が第1方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第1端部と、前記第1端部に対する他端である第2端部とが形成してあり、
    前記第2切欠部には、前記第2鉗子片が前記第1方向と逆の第2方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第3端部と、前記第3端部に対する他端である第4端部とが形成してある鉗子型処置具。
  2. 前記第2端部は、前記第1鉗子片が前記第2方向に回転された場合に前記第1突起部が当接し、
    前記第4端部は、前記第2鉗子片が前記第1方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する請求項1に記載の鉗子型処置具。
  3. 前記第1突起部が前記第1軸部の外面から突出するように設けてあり、
    前記第2突起部が前記第2軸部の外面から突出するように設けてある請求項1または2に記載の鉗子型処置具。
  4. シースの遠位端に取り付けられ、互いに対向する第1アーム部および第2アーム部を持つ鉗子支持部材と、
    前記鉗子支持部材の前記第1アーム部および前記第2アーム部の間に介装される第1鉗子片および第2鉗子片と、
    前記第1鉗子片および前記第2鉗子片をそれぞれ回転可能に支持するスペーサ部材とを有する鉗子型処置具であって、
    前記第1鉗子片は第1軸穴を有し、
    前記第2鉗子片は第2軸穴を有し、
    前記スペーサ部材は前記第1軸穴に回転可能に挿入される第1軸部および前記第2軸穴に回転可能に挿入される第2軸部を有し、
    前記第1アーム部は前記第1軸部の先端部が嵌合する第1嵌合穴を有し、
    前記第2アーム部は前記第2軸部の先端部が嵌合する第2嵌合穴を有し、
    前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の一方に欠損部が具備してあり、
    前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の他方に前記欠損部を補完する補完部が具備してある鉗子型処置具。
  5. 前記第2軸部の少なくとも先端部および前記第2嵌合穴の一方に欠損部が具備してあり、
    前記第2軸部の少なくとも先端部および前記第2嵌合穴の他方に前記欠損部を補完する補完部が具備してあることを特徴とする請求項4に記載の鉗子型処置具。
  6. 前記第1軸部の少なくとも先端部および前記第1嵌合穴の軸に直交する断面形状が、円形状の少なくとも一部を欠損させた形状であることを特徴とする請求項4または5に記載の鉗子型処置具。
  7. 前記第1軸部の外周面には、第1突起部が形成してあり、
    前記第1軸穴の内周面には、第1切欠部が形成してあり、
    前記第2軸部の外周面には、第2突起部が形成してあり、
    前記第2軸穴の内周面には、第2切欠部が形成してあり、
    前記第1切欠部には、前記第1鉗子片が第1方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第1端部と、前記第1鉗子片が前記第1方向と逆の第2方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第2端部とが形成してあり、
    前記第2切欠部には、前記第2鉗子片が前記第2方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第3端部と、前記第2鉗子片が前記第1方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第4端部とが形成してあることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の鉗子型処置具。
  8. 前記第1軸穴の内周面には、第1突起部が形成してあり、
    前記第1軸部の外周面には、第1切欠部が形成してあり、
    前記第2軸穴の内周面には、第2突起部が形成してあり、
    前記第2軸部の外周面には、第2切欠部が形成してあり、
    前記第1切欠部には、前記第1鉗子片が第1方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第1端部と、前記第1鉗子片が前記第1方向と逆の第2方向に回転された場合に前記第1突起部が当接する第2端部とが形成してあり、
    前記第2切欠部には、前記第2鉗子片が前記第2方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第3端部と、前記第2鉗子片が前記第1方向に回転された場合に前記第2突起部が当接する第4端部とが形成してあることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の鉗子型処置具。
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