JPWO2017169913A1 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

有線接続箇所を削減するとともに、十分な通信帯域を確保する無線通信環境を実現するために、無線信号を送受信する無線通信手段と、空間光を通信光として送受信する光通信手段と、無線信号と通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、無線信号および通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置とする。

Description

本発明は、通信装置および通信方法に関する。特に、無線LAN(Local Area Network)ネットワークを構成する通信装置および通信方法に関する。
無線LAN(Local Area Network)ネットワークにおいて、無線端末や基地局が密集した箇所が存在すると、無線が混信し合うことによって通信帯域を十分に確保できない可能性がある。基地局の送信出力を低くすることによってカバーするゾーンを小さくし、基地局ごとの処理数を減らせば、通信帯域を確保することはできる。しかし、基地局ごとにカバーするゾーンを小さくすると、その分だけ多くの基地局を設置する必要がある。基地局を増やすと、有線によるWAN(Wide Area Network)接続箇所が増大し、配線箇所が増大するという問題がある。
特許文献1には、無線LANネットワークを構成する基地局同士で無線信号をやり取りする無線通信システムが開示されている。特許文献1の無線通信システムによれば、基地局間を無線接続するため、基地局間の配線を減らすことができる。
特開2008−22089号公報
特許文献1のシステムによれば、基地局間の有線による配線を省略できる。しかし、特許文献1のシステムのように、配線を減らすためにWANを無線化すると、WAN通信とユーザ通信との混信が起こりやすくなるという問題がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、有線接続箇所を削減するとともに、十分な通信帯域を確保する無線通信環境を実現する通信装置を提供することにある。
本発明の通信装置は、無線信号を送受信する無線通信手段と、空間光を通信光として送受信する光通信手段と、無線信号と通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、無線信号および通信光の送信先を設定する制御手段とを備える。
本発明の通信方法においては、無線信号を送受信する無線通信手段と、空間光を通信光として送受信する光通信手段と、無線信号と通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、無線信号および通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置を複数配置し、異なる通信装置同士が通信光によって通信し合うように制御する。
本発明によれば、有線接続箇所を削減するとともに、十分な通信帯域を確保する無線通信環境を実現する通信装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(中継器)のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(中継器)の光通信部のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(中継器)の光通信部に含まれる送光器のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(中継器)の無線通信部のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(中継器)の中継制御部のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(ルータ)のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(ルータ)の中継制御部のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置(ルータ)の変形例のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置を実現する制御系統のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置の外観の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムの適用例の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムを利用する通信端末の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムの配置例の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける通信例の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける通信例の概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける通信例の概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置の光通信部のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置の可動部の動作例に関する概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムにおける通信例の概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムにおける通信例の概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の光通信部に含まれる送光器のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の光通信部に含まれる送光器の変調素子駆動部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の方向制御の一例を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置(中継器)のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置(ルータ)のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置における送光器または受光器と空間光変調素子との光の授受に関する一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信システムの適用例の概念図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信システムの適用例の概念図である。 本発明の第5の実施形態に係る通信システムを利用する通信端末の概念図である。 本発明の第5の実施形態に係る通信システムの適用例の概念図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
また、以下の説明において、末尾に「部」がつく構成要素は、演算回路や制御回路、記憶回路、入出力回路などの回路、光源や受光器などのハードウェアを組み合わせたものである。それらの構成要素は、設定されるアルゴリズムやプログラムに基づいて各構成要素に特有の機能を発揮する。
(第1の実施形態)
(構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る通信システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る無線LAN(Local Area Network)ネットワークの構成を示す概念図である。
図1のように、本実施形態の無線LANネットワーク(通信ネットワークともよぶ)は、通信装置1および通信装置2を含む。通信端末200は、通信装置1および通信装置2を含む無線LANネットワークを経由して基幹ネットワーク300に接続できる。なお、本実施形態に係る無線LANネットワークに通信端末200を含めてもよい。また、図1には、通信装置1および通信装置2を一つずつしか図示していないが、少なくとも一つの通信装置1と、複数の通信装置2とを組み合わせた構成で無線LAN環境を構築することが好ましい。
通信装置1は、無線LANネットワークの中継器の機能を有する。通信装置1は、一般的な通信規格に従って、通信端末200と無線通信によって接続される。通信装置1は、光ケーブルなどの有線ケーブルを通さずに、空間伝送で光を送受光し合うことによって他の通信装置1や通信装置2と通信し合う。これ以降、有線ケーブルを通さずに、空間伝送で送受光し合う光のことを空間光とよび、通信に用いる空間光のことを通信光100とよぶ。例えば、通信装置1は、レーザ光などの指向性の高い空間光を通信光100として用いる。
通信装置2は、無線LANネットワークのルータの機能を有する。通信装置2は、通信光100を用いて通信装置1と通信し合う。通信装置2は、インターネットなどの基幹ネットワーク300に有線で接続される。例えば、通信装置2は、一般的な通信規格に従って、光ケーブルや送電線などの有線ケーブル310によって基幹ネットワーク300に接続される。
〔通信装置(中継器)〕
次に、図2を用いて、中継器として機能する通信装置1の構成について説明する。図2のように、通信装置1は、アンテナ11、無線通信部12、中継制御部13および光通信部14を有する。図2には、通信装置1と通信装置2とが通信光100を用いて通信し合う例を図示しているが、異なる通信装置1同士が通信し合ったり、異なる通信装置2同士が通信し合ったりしてもよい。
アンテナ11は、通信端末200との間で無線信号を送受信するためのアンテナである。アンテナ11は、通信端末200との通信規格に適合した形状や機能、性能を有すればよい。
無線通信部12(無線通信手段とも呼ぶ)は、アンテナ11によって受信されたRF(Radio Frequency)信号を増幅したり、OFDM(orthogonal frequency-division multiplexing)信号に直交復調したりする機能を有する。無線通信部12は、復調した信号を中継制御部13に出力する。また、無線通信部12は、中継制御部13から取得したOFDM信号をRF信号に直交変調したり、送信するRF信号の電力増幅したりする。ただし、無線通信部12には、通信規格や通信方式に応じた機能や性能を適宜追加・変更・削除してもよい。
中継制御部13(中継制御手段とも呼ぶ)は、復調された信号を別の通信装置や通信装置2に送信するために変換する。例えば、中継制御部13は、無線通信部12で復調されたOFDM信号をIP(Internet Protocol)パケットに変換したり、光通信部14が受光した通信光100に相当するIPパケットをOFDM信号に変換したりする。ただし、中継制御部13には、通信規格や通信方式に応じた機能や性能を適宜追加・変更・削除してもよい。
光通信部14(光通信手段とも呼ぶ)は、無線通信部12によって復調された信号を光信号に変換し、その光信号に相当する通信光100を他の通信装置1または通信装置2に送光する機能を有する。また、光通信部14は、他の通信装置1や通信装置2から通信光100を受光し、その通信光100に相当する信号光を電気信号に変換する機能を有する。
〔光通信部〕
図3は、光通信部14の構成を示すブロック図である。図3のように、光通信部14は、入出力部141、送光制御回路142、送光器143、記憶回路144、受光器145および受光制御回路146を有する。
入出力部141は、中継制御部13から電気信号を入力して送光制御回路142に出力するとともに、他の通信装置1や通信装置2からの通信光100に相当する光信号から変換された電気信号を中継制御部13に出力するインターフェースである。なお、入出力部141は、入力機能と出力機能とを別々の機器で構成してもよい。
送光制御回路142は、入出力部141から取得した電気信号に基づいて送光器143を制御し、他の通信装置1や通信装置2に向けて、送光器143から通信光100を送光させる制御回路である。送光制御回路142は、記憶回路144に記憶された送光条件に基づいて、送光器143が通信光100を送光するように制御する。
送光器143は、送光制御回路142の制御に従って、他の通信装置1や通信装置2に向けて通信光100を送光する。例えば、送光器143は、指向性の高い光を出射するレーザダイオードや発光ダイオードなどの光源を含む。特に、送光器143は、レーザダイオードなどのレーザ光源を用いて通信光100(空間光)を送光できることが好ましい。
記憶回路144には、送光器143の送光条件が記憶される。送光条件は、どの通信装置1や通信装置2に通信光100を送るのかを状況に応じて設定する条件である。例えば、通常時は近接した通信装置1に通信光100を送光し、通信光100が途絶えた場合は別の通信装置1に通信光100を送光し、緊急時は遠方の通信装置2に通信光100を直接送光するなど、状況に応じた送光条件を設定しておけばよい。記憶回路144には、状況に合わせて、どの装置と通信光100を送受光し合うのかをまとめたテーブルを記憶させておくのがよい。
受光器145は、他の通信装置1や通信装置2からの通信光100を受光する。受光器には、フォトダイオードや、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)などの受光素子や撮像素子を適用できる。ただし、通信光100を受光できるのであれば、受光器145は、上述の受光素子や撮像素子以外の素子で構成してもよい。なお、受光器145は、受光した通信光100に相当する光信号を電気信号に変換する機能を有していてもよい。
受光制御回路146は、受光器145が受光した通信光100を電気信号に変換して入出力部141に出力する。なお、受光器145が通信光100を電気信号に変換できるのであれば、受光器145と受光制御回路146とを区別しなくてもよい。
図4は、送光器143の構成を示すブロック図である。図4のように、送光器143は、光源駆動部431および光源432を有する。
光源駆動部431は、光源432を駆動させる電源を含む駆動機構である。光源駆動部431は、送光制御回路142の制御に従って光源432を駆動させる。光源駆動部431は、電気信号の「1」と「0」に対応させて、光源432をオン/オフするように制御されればよい。
光源432は、通信光100を送光する光源である。光源432は、光源駆動部431の駆動に応じて通信光を送光する。光源432は、レーザダイオードや発光ダイオードなどを含む光源である。なお、光源432は、通信光100を送光できるのであれば、レーザダイオードや発光ダイオード以外の素子や装置によって光を出射してもよい。
〔無線通信部〕
図5は、無線通信部12の構成例を示すブロック図である。なお、図5の構成は、本実施形態に係る通信装置1を実現するための一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図5のように、無線通信部12は、デュプレクサ121、低雑音増幅部122、受信部123、直交変復調部124、送信部125および電力増幅部126を備える。なお、直交変復調部124は、図示しないインターフェースによって中継制御部13に接続される。
デュプレクサ121(DUP:Duplexer)は、送受信フィルタとして機能し、装置内部から送信されるRF信号と、通信端末200から受信するRF信号とを同時にやり取りするための電子部品である。デュプレクサ121は、ケーブルや配線を介してアンテナ11に接続される。
低雑音増幅部122(LNA:Low Noise Amplifier)は、アンテナ11が受信した微弱なRF信号を選択的に増幅し、増幅したRF信号を受信部123に出力する。
受信部123は、受信したRF信号を直交変復調部124で処理する周波数に変換し、変換したRF信号を直交変復調部124に出力する。
直交変復調部124は、受信部123が変換したRF信号を中継制御部13で処理されるOFDM信号に直交復調して出力する。また、直交変復調部124は、中継制御部13が出力したOFDM信号をRF信号に直交変調して送信部125に出力する。
送信部125は、直交変復調部124で変調されたRF信号をアンテナ11から送出する周波数に変換する。
電力増幅部126は、送信部125で変換されたRF信号をアンテナ11から送信するために電力増幅する。
〔中継制御部〕
次に、図6を用いて、中継制御部13の構成について説明する。図6のように、中継制御部13は、信号変換部131、送光条件生成部132、入出力部133、中継制御回路134および記憶部135を有する。
信号変換部131は、無線通信部12の直交変復調部124から出力された信号を、他の通信装置1や通信装置2に送光する信号形式に変換する。また、信号変換部131は、他の通信装置1や通信装置2から受光した通信光100に相当する光信号から生成された電気信号を無線通信部12で処理する形式に変換する。
送光条件生成部132は、信号変換部131で変換された信号を通信光100として送光するための送光条件を生成する。送光条件生成部132が生成した送光条件は、光通信部14の記憶回路144に記憶させておけばよい。なお、送光条件をあらためて生成する必要がない場合は、送光条件生成部132を省略してもよい。
入出力部133は、光通信部14との間で信号をやり取りするためのインターフェースである。
中継制御回路134は、記憶部135に記憶された設定に基づいて、通信端末200から受信したRF信号から生成する通信光100の送光先を設定したり、他の通信装置1や通信装置2から受光した通信光100の次の送信先を設定したりする。
記憶部135は、通信光100の送光先に関する設定を記憶させる記憶回路である。なお、記憶部135には、通信光100の送光先に関する設定ではない情報を記憶させておいてもよい。
〔通信装置(ルータ)〕
次に、図7を用いて、ルータとして機能する通信装置2の構成について説明する。図7のように、通信装置2は、ルータ制御部23、光通信部24および基幹接続部25を有する。
ルータ制御部23(ルータ制御手段とも呼ぶ)は、光通信部24によって受光された通信光100に相当する信号光を電気信号に変換し、基幹ネットワーク300を介した送信先を設定する。ルータ制御部23は、一般的なルータの通信規格に従って、基幹ネットワーク300に電気信号を送信する。
光通信部24(光通信手段とも呼ぶ)は、ルータ制御部23によって設定された条件に従って、電気信号を通信光100に変換し、他の通信装置1または通信装置2に通信光100を送光する機能を有する。また、光通信部24は、別の通信装置1や通信装置2から通信光100を受光する機能を有する。光通信部24は、通信装置1の光通信部14と同様の構成を有する。
基幹接続部25(基幹接続手段とも呼ぶ)は、基幹ネットワーク300と接続するためのインターフェースである。基幹接続部25は、一般的なルータの通信規格に従って電気信号を送信できる機能を有する。通常、基幹接続部25は、有線ケーブル310によって基幹ネットワーク300に接続される。基幹ネットワーク300は、インターネットなどの外部回線であってもよいし、構内LANなどの内部回線であってもよい。
〔ルータ制御部〕
次に、図8を用いて、ルータ制御部23の構成について説明する。図8のように、ルータ制御部23は、信号変換部231、送光条件生成部232、入出力部233、ルータ制御回路234および記憶部235を有する。ルータ制御部23の構成は、ルータ制御回路234以外は中継制御部13と同様の構成を有する。
信号変換部231は、他の通信装置1や通信装置2から受光した通信光100に相当する電気信号を基幹接続部25から送信する形式に変換する。また、信号変換部231は、基幹接続部25を経由して受信された信号を、通信光100を生成するための形式に変換する。
送光条件生成部232は、信号変換部231で変換された信号を他の通信装置1や通信装置2に送光する信号形式に変換する。
入出力部233は、光通信部24との間で信号をやり取りするためのインターフェースである。
ルータ制御回路234は、記憶部235に記憶された設定に基づいて、基幹ネットワーク300から受信した信号から生成する通信光100の送光先を設定したり、他の通信装置1や通信装置2から受光した通信光100の次の送信先を設定したりする。
記憶部235は、通信光100の送光先に関する設定を記憶させる記憶回路である。なお、記憶部235には、通信光100の送光先に関する設定ではない情報を記憶させておいてもよい。
通信装置2は、図9のように、アンテナ21および無線通信部22を含む構成(通信装置2−2)にしてもよい。図9の通信装置2−2は、中継機能とルータ機能とを併有する。
アンテナ21は、アンテナ11と同様に、通信端末200との間で無線信号を送受信するためのアンテナである。アンテナ11は、通信端末200との通信規格に適合した形状や機能、性能を有すればよい。
無線通信部22は、無線通信部12と同様に、アンテナ21によって受信されたRF信号を増幅したり、OFDM信号に直交復調したりする機能を有する。無線通信部22は、復調した信号をルータ制御部23に出力する。また、無線通信部22は、ルータ制御部23から取得したOFDM信号をRF信号に直交変調したり、送信するRF信号を増幅したりする。なお、ルータ制御部23に、中継制御機能を追加してもよい。図2の通信装置1にルータ制御部23を追加しても、図9の通信装置2−2と同じ構成になる。
〔制御系統〕
ここで、図10を用いて、本実施形態に係る通信装置1および通信装置2の制御系統を実現するハードウェア(制御系統50)について説明する。なお、制御系統50は、通信装置1および通信装置2を実現するための一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図10のように、制御系統50は、プロセッサ51、主記憶装置52、補助記憶装置53、入出力インターフェース55およびネットワークアダプター56を備える。プロセッサ51、主記憶装置52、補助記憶装置53、入出力インターフェース55およびネットワークアダプター56は、バス59を介して互いに接続される。また、プロセッサ51、主記憶装置52、補助記憶装置53および入出力インターフェース55は、ネットワークアダプター56を介して、イントラネットやインターネットなどのネットワークに接続される。制御系統50は、ネットワークを介して、別のシステムや装置、センサに接続される。なお、制御系統50の構成要素は、単一であってもよいし、複数であってもよい。
プロセッサ51は、補助記憶装置53等に格納されたプログラムを主記憶装置52に展開し、展開されたプログラムを実行する中央演算装置である。本実施形態においては、制御系統50にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ51は、種々の演算処理や制御処理を実行する。
主記憶装置52は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置52は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置52として構成・追加してもよい。
補助記憶装置53は、種々のデータを記憶させる手段である。補助記憶装置53は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクとして構成される。なお、主記憶装置52にデータを記憶させる構成とし、補助記憶装置53を省略してもよい。
入出力インターフェース55は、制御系統50と周辺機器とを接続規格に基づいて接続するインターフェース(I/F:Interface)である。
制御系統50には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続できるように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねるタッチパネルディスプレイとすればよい。プロセッサ51と入力機器との間のデータ授受は、入出力インターフェース55に仲介させればよい。
ネットワークアダプター56は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどの基幹ネットワーク300に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース55およびネットワークアダプター56は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
〔適用例〕
ここで、本実施形態に係る通信装置1および通信装置2によって構築される無線LANネットワークの適用例を示す。
図11は、本実施形態の通信装置1の外観の一例を示す概念図である。なお、図11は本実施形態の通信装置1を実現するための一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
通信装置1は、通信光100を送光するための送光窓430と、通信光100を受光するための受光窓450とを有する。なお、送光窓430と受光窓450とを共通化してもよい。また、通信装置2の外観も、図11の通信装置1と同様に構成できる。
図12は、複数の通信装置1と通信装置2とによって形成される無線LANネットワークの構成例を示す概念図である。図12の構成例では、通信端末200によって無線通信でアクセスできる通信装置1が大量に設置されている例である。図12のように大量に通信装置1を設置すれば、各通信装置1の担当するゾーンを狭く設定することによって、十分な通信帯域が確保される。
通信装置1同士は、通信光100によって通信し合う。また、全ての通信装置1は、ルータ機能を有する通信装置2を介して基幹ネットワーク300に接続される。通信装置1は、通信装置2と直接送受光できるのであれば、通信装置2との間で通信光100を直接送受光し合えばよい。通信装置1は、通信装置2と直接送受光できないのであれば、いずれかの通信装置1を中継させて、通信装置2との間で通信光100を送受光し合えばよい。
ルータ機能を有する通信装置2は、通信光100によって複数の通信装置1と通信し合う。直接送受光できるのであれば、通信装置2は、通信装置1との間で通信光100を直接送受光し合えばよい。直接送受光できないのであれば、通信装置2は、いずれかの通信装置1を中継させて、通信装置1との間で通信光100を送受光し合えばよい。
通信端末200は、いずれかの通信装置1と無線通信によって通信し合う。図12の例では、通信端末200は、近傍の通信装置1と無線通信によって通信し合う。通信端末200と通信し合っている通信装置1は、ルータ機能を有する通信装置2との間で通信光100を送光し合う。その結果、通信端末200は、通信装置1および通信装置2を介して基幹ネットワーク300に接続できる。
図13は、通信端末200の一例を示すブロック図である。通信端末200は、アンテナ201、無線通信部202、通信制御部203、端末制御部204および記憶回路205を有する。なお、図13の構成は一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
アンテナ201は、通信装置1や通信装置2との間で無線信号送受信するためのアンテナである。アンテナ201は、通信端末200の外部に露出していてもよいし、内部に格納されていてもよい。
無線通信部202は、アンテナ201を介して、通信装置1や通信装置2との間で無線信号を通信し合う機能を有する。
通信制御部203は、無線通信部202による接続先の探索や、通信装置1や通信装置2への接続要求などの通信制御を行う機能を有する。
端末制御部204は、通信端末200全体の制御を行う機能を有する。
記憶回路205は、通信端末200のデータや制御条件などを記憶する回路である。
通信端末200は、図13に示すもの以外の構成要素を含んでいてもよい。また、通信端末200は、図13に示す構成に種々の機能を追加したり、変更を加えたりしたものでもよい。
ここで、図14〜図17を用いて、通信装置1および通信装置2によって構成される無線LANネットワークにおける通信光100の送受光について説明する。図14〜図17は、図12の適用例で示す箇所を上方から見下ろした図である。
図14のように、十字路の近辺には、中継機能を有する7個の通信装置1と、ルータ機能を有する通信装置2とが設置されている。7個の通信装置1は、通信装置1A、通信装置1B、通信装置1C、通信装置1D、通信装置1E、通信装置1Fおよび通信装置1Gを含む。通信装置2は、有線ケーブル310を介して基幹ネットワーク300に接続される。
図15は、通信装置2と通信光100を直接送受光できる通信装置1Aを介して、通信端末200が基幹ネットワーク300に接続する例である。通信装置1Aは、通信端末200との間で無線信号を送受信し合うとともに、通信装置2との間で通信光100を送受光し合う。その結果、通信端末200と基幹ネットワーク300とが接続される。
図16は、通信装置2と通信光100を直接送受光できる通信装置1Bを介して、通信端末200が基幹ネットワーク300に接続する例である。図15と同様に、通信装置1Bは、通信端末200との間で無線信号を送受信し合うとともに、通信装置2との間で通信光100を送受光し合う。その結果、通信端末200と基幹ネットワーク300とが接続される。
図17は、通信装置2と通信光100を直接送受光できない通信装置1Fを介して、通信端末200が基幹ネットワーク300に接続する例である。通信装置1Fは、通信端末200との間で無線信号を送受信し合う。そして、通信装置1Fは、通信装置1Dを中継させて、通信装置2との間で通信光100を送受光し合う。その結果、通信端末200と基幹ネットワーク300とが接続される。
以上のように、本実施形態に係る通信装置においては、無線通信ネットワークを構成する通信装置間の通信を通信光によって行う。そのため、本実施形態に係る通信装置によれば、装置間の有線接続の箇所を減らすことができる。
また、本実施形態に係る通信装置によれば、装置ごとの無線信号の出力を低くし、小さなゾーンを多く生成させることによって、通信端末間の混信を減らすことができる。そのため、本実施形態に係る通信装置によれば、通信帯域を十分に確保できる。
すなわち、本実施形態に係る通信装置によれば、有線接続箇所を削減するとともに、十分な通信帯域を確保する無線通信環境を実現する通信装置を提供できる。
また、通信装置間の通信を無線通信によって行う場合、別の無線端末によって通信内容を傍受される可能性がある。それに対し、本実施形態に係る通信装置は、通信光によって通信し合うため、通信光を直接受光しない限り、通信内容を傍受されることはない。すなわち、本実施形態に係る通信装置によれば、無線通信ネットワークにおける通信のセキュリティを向上できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る通信装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、通信光の送光方向と受光方向とを変更する機能を有する点が第1の実施形態とは異なる。なお、本実施形態の通信装置は、光通信部以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、同様の構成についての詳細な説明は省略する。
図18は、本実施形態の光通信部14−2の構成を示すブロック図である。図18のように、光通信部14−2は、第1の実施形態の光通信部14に、方向変更機構147および方向制御部148を追加した構成を有する。以下においては、方向変更機構147および方向制御部148について説明し、その他の構成については説明を省略する。なお、通信装置2の光通信部24にも、光通信部14−2と同様の構成とすることによって、通信光100の送光方向と受光方向とを変更する機能を追加できる。
方向変更機構147は、通信光100の送光方向と受光方向とを変更する機構である。方向変更機構は、機械的に動作する機構であってもよいし、機械的に動作する部分を含まない機構であってもよい。方向変更機構147は、通信光100の光方向と受光方向とを協調的に変更してもよいし、独立して動作させてもよい。
方向制御部148は、送光制御回路142や受光制御回路146の制御に従って、方向変更機構147を制御する。そのため、本実施形態においては、送光制御回路142や受光制御回路146に通信光100の送受光方向を設定する機能を追加することが好ましい。
図19は、本実施形態の通信装置1−2の外観の一例である。通信装置1−2は、機械的に動作する可動部433(可動手段とも呼ぶ)を有する。可動部433には、通信光100を送光するための送光窓430と、通信光を受光するための受光窓450が設置されている。例えば、可動部433は、円柱状の支持体の側面に送光窓430および受光窓450を配置し、上下面の対向位置に対となる軸部を形成し、その両方の軸部を回転可能に本体に固定すればよい。可動部433は、モータなどの駆動機構によって、本体に対して回転するように構成すればよい。そうすれば、本体に対して可動部433を回転させることによって、送光窓430および受光窓450の方向を変更できる。
図19の中央は、可動部433が正面を向いている状態を示す。図19の左は、可動部433を正面から見て左側の方向に送受光方向を向ける例である。図19の右は、可動部433を正面から見て右側の方向に送受光方向を向ける例である。
図19のように構成すれば、通信端末200の送受光方向を制御できる。ところで、送光窓430と受光窓450とを一体化されず、それぞれが独立して動くように構成してもよい。また、送光窓430と受光窓450とを設置した可動部433を左右方向に回転するだけではなく、上下方向や斜め方向に回転するように構成してもよい。
〔適用例〕
ここで、図20〜図21を用いて、中継機能を有する通信装置1−2と、ルータ機能を有する通信装置2−2とによって構成される無線LANネットワークにおける通信光100の送受光の適用例について説明する。図20および図21は、図14〜図17と同じ視点から見た概念図である。なお、通信装置2−2は、本実施形態の光通信部14−2を含むものとする。
図20のように、十字路の近辺には、中継機能を有する7個の通信装置1−2と、ルータ機能を有する通信装置2−2とが設置されている。7個の通信装置1−2は、通信装置1−2A、通信装置1−2B、通信装置1−2C、通信装置1−2D、通信装置1−2E、通信装置1−2Fおよび通信装置1−2Gを含む。
図20の例は、通信装置1−2Aと通信装置2−2との間に障害物が位置しており、直接通信光100を送受光できない場面を示す。
図20のような状況のとき、通信装置1−2の中継制御部13は、通信光100の送受光経路に障害物があることを検知し、通信光100の通信ルートを変更するように制御する。例えば、通信装置1−2の中継制御部13は、通信装置2−2からの応答光の有無によって障害の有無を判定する。すなわち、通信装置1−2の中継制御部13は、通信装置2−2との光通信が途絶えたことで、通信光100の送受光経路に障害物があることを検知する。
例えば、中継制御部13が通信光100の通信ルートを変更する指示信号を光通信部14−2に出力すると、送光制御回路142または受光制御回路146によって方向制御部148を制御し、方向変更機構147を動作させる。この制御においては、図19のように可動部433が動くことによって、通信光100の送受光方向が変更される。
図21は、通信装置1−2Gを経由させて、通信装置1−2Aと通信装置2−2との間で通信光100を送受光し合う例である。図21のように、本実施形態によれば、通信装置1−2と通信装置2−2との間に障害物が位置する場合であっても、通信装置1−2と通信装置2−2との間で通信光100を送受光できる。その結果、通信端末200と基幹ネットワーク300との間の回線が確立される。
以上のように、本実施形態に係る通信装置によれば、通信光100の送受光方向を変更できるので、中継器とルータとの間で直接通信光を送受光できない場合であっても、別の中継器を介して、通信端末と基幹ネットワークとの間の回線を確立できる。すなわち、本実施形態によれば、無線LANネットワークの安定性を向上できる。
また、本実施形態に係る通信装置によれば、通信対象ではない通信端末や無線装置が通信光の経路上に位置した場合、通信光の経路を変更することによって、通信内容が傍受される危険性を低減できる。すなわち、本実施形態に係る通信装置によれば、無線LANネットワークにおける通信のセキュリティを向上できる。
ところで、通信光の方向制御ができない光源を用いた場合、通信装置間において通信光を送受光し合うためには、通信装置を設置する段階で厳密な位置合わせをする必要がある。通信装置間の位置合わせは、全ての装置において行う必要があるため、煩雑な作業が必要となる。一方、本実施形態の通信装置によれば、通信光の送光方向を機械的に変更することができるので、通信装置間の位置合わせを正確かつ簡易に実行できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る通信装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る通信装置は、送光器に空間光変調素子を含む。なお、本実施形態の通信装置は、送光器以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、同様の構成についての詳細な説明は省略する。
図22は、本実施形態の送光器43−3の構成を示す。図22のように、送光器43−3は、空間光変調素子436および変調素子制御部437(変調素子制御手段とも呼ぶ)を含む。送光器43−3は、光源432の出射光を空間光変調素子436の表示部(表示手段とも呼ぶ)に照射し、その反射光を通信光100として送光する。
空間光変調素子436は、変調素子制御部437の制御に応じて、送光する通信光100に相当するパターンを自身の表示部に表示する。本実施形態においては、空間光変調素子436の表示部に所定のパターンが表示された状態で、光源432からその表示部に平行光を照射する。空間光変調素子436は、照射された平行光の変調光を反射する。
空間光変調素子436は、シリコン基板などの基板上に形成させたアドレス回路の最上層にアルミニウムなどの電極によって画素を形成し、各画素の電位を独立して制御できるマトリックス回路を有する。また、空間光変調素子436は、透明電極を配したガラスなどの透明基板とマトリックス回路との間に液晶材料を介在させて配置した構造を有する。マトリックス回路の各画素の電圧を独立して制御すると、各画素上の液晶分子の状態が変化することによって屈折率の差が発生し、入射光の位相を変化させることができる。
空間光変調素子436は、位相がそろったコヒーレントな平行光の入射を受け、入射された平行光の位相を変調する位相変調型の空間光変調素子によって実現できる。光源432には、レーザ光を出射する光源を用いることが好ましい。位相変調型の空間光変調素子436は、フォーカスフリーであるため、複数の投射距離に光を投射することになっても、距離ごとに焦点を変える必要がない。なお、空間光変調素子436は、位相変調型とは異なる方式の素子であってもよいが、以下においては、位相変調型の素子であるものとして説明する。
空間光変調素子436は、例えば、強誘電性液晶やホモジーニアス液晶、垂直配向液晶などを用いた素子によって実現される。空間光変調素子436は、具体的には、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)によって実現できる。また、空間光変調素子436は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)によって実現してもよい。
位相変調型の空間光変調素子436を用いれば、通信光を送光する領域を順次切り替えるように動作させることによって、エネルギーを表示情報の部分に集中することができる。そのため、位相変調型の空間光変調素子436によれば、光源432の出力が同じであれば、表示領域全面に光を投射する方式のものよりも表示情報を明るく表示させることができる。
変調素子制御部437については、図23を用いて詳細に説明する。図23のように、変調素子制御部437は、受信回路471、フレームメモリ472、タイミング生成回路473および変換回路474を有する。
受信回路471は、空間光変調素子436の表示部に表示させるパターンを送光制御回路142から取得する。位相変調型の空間光変調素子436の場合、表示部に表示させるパターンは、通信光100に対応する位相分布である。例えば、受信回路471は、位相分布をDVI(Digital Visual Interface)信号として受信する。受信回路471は、取得した位相画像をフレームメモリ472に格納する。なお、空間光変調素子436の表示部に表示させる位相分布は、光通信部14の記憶回路144に記憶させておけばよい。
フレームメモリ472は、空間光変調素子436の表示部に表示させる位相分布を格納する。また、フレームメモリ472は、変換回路474の変換処理のタイミングに合わせて位相分布を出力する。
タイミング生成回路473は、位相分布の取得や、フレームメモリ472に格納された位相分布をデジタル信号からアナログ信号に変換するタイミングを生成する。
変換回路474は、タイミング生成回路473の生成したタイミングに基づいて、フレームメモリ472から位相分布を読み出す。変換回路474は、読み出した位相分布をアナログ信号に変換し、空間光変調素子436に出力する。
送光制御回路142は、空間光変調素子436の表示部に位相分布を表示させるタイミングと、光源432を駆動させて光を出射するタイミングとを合わせることによって、任意の通信対象に向けて任意の形状や大きさの通信光を送光するように制御する。
図24は、本実施形態に係る通信装置1−3が送光する通信光100の送光方向を制御する一例を示す概念図である。なお、図24においては、空間光変調素子436の後段に光学系を配置していないが、フーリエ変換レンズや投射レンズなどの光学系を配置してもよい。
図24の上側図のように、通信装置1−3A(以下、中継器A)は、変調素子制御部437の制御に応じた位相分布を空間光変調素子436の表示部に表示させ、その表示部に光源432からのレーザ光を照射する。
本実施形態においては、通信対象である通信装置1−3B(以下、中継器B)の受光位置においてスポットを形成するための位相分布を空間光変調素子436の表示部に表示させればよい。なお、空間光変調素子436を用いれば、表示部に表示させる位相分布を準備しておくことによって、任意の形状の通信光100を送光することもできる。複数の受光領域がアレイ状に配列されて撮像機能を有する受光器145を用いれば、通信光100の投射形状に情報を含ませることもできる。また、特定の形状の通信光100のみを送受光し合うようにすれば、通信装置間のセキュリティを向上することにもつながる。
本実施形態の通信装置1−3では、空間光変調素子436の表示部に表示させる位相分布を変更することによって、通信光100の送光方向を変更する。すなわち、本実施形態の通信装置1−33では、機械的に動作させる可動部を設けることなしに、通信光100の送光方向を変更できる。
例えば、図24の下側図のように、中継器Aの空間光変調素子436の反射光を通信光100として通信装置1−3C(以下、中継器C)に送光し、中継器Cを介して中継器Bに通信光100を送光するようにも構成できる。すなわち、中継器Aと中継器Bとの間で通信光100を直接送受光し合えなくても、中継器Cを介して、中継器Aと中継器Bとの間で回線を形成できる。
以上のように、本実施形態に係る通信装置によれば、空間光変調素子を用いて通信光を送光することによって、機械的な動作部なしに、通信光の送光方向を任意の方向に制御できる。
通信光の方向制御ができない光源を用いた場合、通信装置を設置する段階で厳密な位置合わせをする必要がある。本実施形態の通信装置によれば、機械的な調整を行う必要もなく、ソフトウェアの設定を変更することによって通信装置間の位置合わせをより正確により簡易に実行できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る通信装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る通信装置は、光通信部の後段に空間光変調素子を設置する。なお、本実施形態の通信装置は、空間光変調素子および変調素子制御部以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、同様の構成についての詳細な説明は省略する。
図25は、本実施形態に係る通信装置1−4(中継器)の構成を示すブロック図である。図25のように、通信装置1−4は、空間光変調素子16および変調素子制御部17を備える点で第1の実施形態の通信装置1(中継器)とは異なる。
また、図26は、本実施形態に係る通信装置2−4(ルータ)の構成を示すブロック図である。図26のように、通信装置2−4は、空間光変調素子26および変調素子制御部27を備える点で第1の実施形態の通信装置2(ルータ)とは異なる。
なお、通信装置1−4の空間光変調素子16および変調素子制御部17の構成は、通信装置2−4の空間光変調素子26および変調素子制御部27の構成と同様である。そのため、以下においては、通信装置1−4の空間光変調素子16および変調素子制御部17について説明する。
図27は、光通信部14の送光器143から出射された光を空間光変調素子16に導いて通信光100として送光し、空間光変調素子16によって受光された通信光100を受光器145に導くことを概念化した図である。
特定の通信対象と通信光100を用いて通信し合っている通信装置(以下、通信装置1−4とよぶ)は、空間光変調素子16の表示部に表示されたパターンによって通信光100の送光方向を制御する。通信対象は、通信装置1−4に対して通信光100を送光する。通信装置1−4は、通信光100の駆動タイミングによって情報を伝達する。そのため、通信対象の位置が変わらない限り、空間光変調素子16が受光する通信光100は受光器145に受光され続ける。
図28および図29は、本実施形態に係る通信装置1−4の適用例を示す概念図である。図28の例は、通信装置1−4A(以下、中継器A)が通信装置1−4B(以下、中継器B)との間で通信光100を用いて通信し合っていた際に、その通信経路上に障害物が入り込んだ場合の制御例を示す。なお、図28および図29の例では、中継器B,中継器Cおよび中継器Dの全てが通信装置2−4(ルータ)に接続されている。
図28の上側図(場面A)のように、中継器Aと中継器Bとの間に障害物が位置する。場面Aでは、中継器Aと中継器Bとは通信光100を用いて直接通信し合うことができない。
このとき、中継器Aは、空間光変調素子16の表示部のパターンを変更し、図28の下側図(場面B)のように広範囲に向けて、応答を要求する通信光100を送光する(ワイドスキャン)。場面Bでは、通信装置1−4C(以下、中継器C)には障害物によって通信光100が届いていないが、通信装置1−4D(以下、中継器D)には通信光100が届いている。
図29の上側図(場面C)は、中継器Aのワイドスキャンに応じて、中継器Dが応答を示す通信光100を送光する例である。場面Cでは、中継器Dからの通信光100が光通信部14に受光される。
図29の下側図(場面D)は、中継器Dからの応答に応じて、中継器Aから中継器Dに向けて通信光100を送光する例である。場面D以降は、中継器Aと中継器Dとの間で通信光100を用いて通信し合える。
以上のように、本実施形態に係る通信装置によれば、通信光を送光するためだけに空間光変調素子を用いるだけではなく、通信光を受光するためにも空間光変調素子を用いる。空間光変調素子を用いれば、表示部に表示するパターンを変更するだけで、通信光の送受光方向を制御できる。
また、空間光変調素子を用いれば、空間光変調素子の表示部の表示パターンを制御することによって所望の通信光を選択的に受光できる。そのため、本実施形態に係る通信装置によれば、受光する通信光を選択することも可能になる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、通信装置と通信し合う端末装置に光通信部を含め、通信装置と通信端末との間でも通信光を用いて通信し合う点が第1〜第4の実施形態とは異なる。本実施形態に係る通信端末は、第1〜第4の実施形態のいずれにも適用できるが、以下においては第1の実施形態に係る通信装置1と通信し合う例について説明する。
図30は、本実施形態に係る通信端末250の構成を示すブロック図である。図30のように、本実施形態の通信端末250は、アンテナ251、無線通信部252、通信制御部253、端末制御部254、記憶回路255および光通信部257を有する。なお、図30の構成は一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
アンテナ251、無線通信部252、通信制御部253、端末制御部254および記憶回路255は、図13の通信端末200と同様の構成である。また、光通信部257は、第1〜第4の実施形態の各光通信部のいずれかと同様の構成・機能を有する。
図31は、通信端末250の適用例を示す概念図である。図12の例では、通信端末200は、無線信号によって通信装置1と通信し合っていた。それに対し、図31の例では、通信端末250は、通信光100によって通信装置1と通信し合う。通信端末250と通信装置1との間に障害物があると、それらの装置間では通信環境を構築できない。しかし、第2〜第4の実施形態のように通信光100の方向制御をすることによって、通信端末250はいずれかの通信装置1を中継して通信装置2に接続すれば、基幹ネットワーク300との接続環境を構築できる。なお、通信端末250を利用するユーザ自らが、通信光100の送光方向を変更してもよい。
以上のように、本実施形態に係る通信端末は、通信光を用いて通信装置と通信し合う。そのため、本実施形態に係る通信端末によれば、無線信号の通信帯域を用いずに基幹ネットワークとの接続環境を構築できる。
また、本実施形態に係る通信端末によれば、通信端末と通信装置との間の情報伝達も通信光で行うため、無線信号を用いるよりも、通信内容が傍受される可能性を低減できる。すなわち、本実施形態に係る通信装置によれば、無線LANネットワークにおける通信のセキュリティをさらに向上できる。
上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。例えば、上述した各実施形態では、説明を簡単にするため、ルータ機能を有する1つの通信装置と、中継機能を有する複数の通信装置とが無線LANネットワークを構成する例を示した。通信端末の数や位置、構成は上述の例に限定されず、任意に変更できる。
また、上述した各実施形態では、ルータ機能を有する通信装置と、中継機能を有する通信装置とを別の機器としたが、上述した各実施形態としての機能を実現することができればこの構成に限定されない。例えば、各通信装置間で無線信号を送受信できるように構成してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
〔付記〕
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
無線信号を送受信する無線通信手段と、
空間光を通信光として送受信する光通信手段と、
前記無線信号と前記通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、前記無線信号および前記通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置。
(付記2)
前記光通信手段は、
前記無線信号に基づいて前記通信光を送光する送光器と、
他の装置から送光された前記通信光を受光する受光器とを有する付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記送光器は、レーザ光を出射する光源を含む付記2に記載の通信装置。
(付記4)
前記送光器は、
前記光源の出射光を反射する表示手段を有する位相変調型の空間光変調素子と、
前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを制御する変調素子制御手段とを含み、
前記光源からの出射光を前記空間光変調素子の表示手段で反射させて前記通信光として送光する付記3に記載の通信装置。
(付記5)
前記光源の出射光を反射する表示手段を有する位相変調型の空間光変調素子と、
前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを制御する変調素子制御手段とを備え、
前記空間光変調素子は、
前記送光器からの出射光を表示手段で反射することによって前記通信光として送光するとともに、他の装置から送光された前記通信光を表示手段に反射させて前記受光器に受光させる付記3に記載の通信装置。
(付記6)
前記変調素子制御手段は、
前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを変更することによって前記通信光の送光方向を制御する付記4または5に記載の通信装置。
(付記7)
前記光通信手段は、
通信対象との通信が途絶えた際に、前記空間光変調素子の表示手段のパターンを変更することによって前記通信光を照射範囲を広げ、照射範囲を広げた前記通信光に対して応答した他の装置に向けて前記通信光を送光する付記6に記載の通信装置。
(付記8)
前記光通信手段は、
前記送光器および前記受光器の向きを変更するための可動手段と、
前記送光器および前記受光器の向き制御するために前記可動手段を制御する方向制御手段とを有する付記2乃至7のいずれか一項に記載の通信装置。
(付記9)
基幹ネットワークに接続するためのルータ機能を有する基幹接続手段を備え、
前記制御手段は、
前記無線通信手段との間で前記無線信号を送受信する通信端末と、前記基幹ネットワークとの接続を確立する付記1乃至8のいずれか一項に記載の通信装置。
(付記10)
付記1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置との間で前記無線信号を送受信する無線通信機能を有する通信端末。
(付記11)
付記1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置との間で前記通信光を送受信する光通信機能を有する通信端末。
(付記12)
付記1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置を複数備え、前記通信光を送受信し合うように複数の前記通信装置を配置する無線通信システム。
(付記13)
無線信号を送受信する無線通信手段と、空間光を通信光として送受信する光通信手段と、前記無線信号と前記通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、前記無線信号および前記通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置を複数配置し、異なる前記通信装置同士が前記通信光によって通信し合うように制御する通信方法。
この出願は、2016年3月29日に出願された日本出願特願2016−65877を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、2 通信装置
11 アンテナ
12 無線通信部
13 中継制御部
14 光通信部
16 空間光変調素子
17 変調素子制御部
22 無線通信部
23 ルータ制御部
24 光通信部
25 基幹接続部
26 空間光変調素子
27 変調素子制御部
131 信号変換部
132 送光条件生成部
133 入出力部
134 中継制御回路
135 記憶部
141 入出力部
142 送光制御回路
143 送光器
144 記憶回路
145 受光器
146 受光制御回路
147 方向変更機構
148 方向制御部
200 通信端末
231 信号変換部
232 送光条件生成部
233 入出力部
234 ルータ制御回路
235 記憶部
251 アンテナ
252 無線通信部
253 通信制御部
254 端末制御部
255 記憶回路
257 光通信部
300 基幹ネットワーク
310 有線ケーブル
431 光源駆動部
432 光源
436 空間光変調素子
437 変調素子制御部

Claims (13)

  1. 無線信号を送受信する無線通信手段と、
    空間光を通信光として送受信する光通信手段と、
    前記無線信号と前記通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、前記無線信号および前記通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置。
  2. 前記光通信手段は、
    前記無線信号に基づいて前記通信光を送光する送光器と、
    他の装置から送光された前記通信光を受光する受光器とを有する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記送光器は、レーザ光を出射する光源を含む請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記送光器は、
    前記光源の出射光を反射する表示手段を有する位相変調型の空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを制御する変調素子制御手段とを含み、
    前記光源からの出射光を前記空間光変調素子の表示手段で反射させて前記通信光として送光する請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記光源の出射光を反射する表示手段を有する位相変調型の空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを制御する変調素子制御手段とを備え、
    前記空間光変調素子は、
    前記送光器からの出射光を表示手段で反射することによって前記通信光として送光するとともに、他の装置から送光された前記通信光を表示手段に反射させて前記受光器に受光させる請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記変調素子制御手段は、
    前記空間光変調素子の表示手段に表示されるパターンを変更することによって前記通信光の送光方向を制御する請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 前記光通信手段は、
    通信対象との通信が途絶えた際に、前記空間光変調素子の表示手段のパターンを変更することによって前記通信光を照射範囲を広げ、照射範囲を広げた前記通信光に対して応答した他の装置に向けて前記通信光を送光する請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記光通信手段は、
    前記送光器および前記受光器の向きを変更するための可動手段と、
    前記送光器および前記受光器の向き制御するために前記可動手段を制御する方向制御手段とを有する請求項2乃至7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 基幹ネットワークに接続するためのルータ機能を有する基幹接続手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記無線通信手段との間で前記無線信号を送受信する通信端末と、前記基幹ネットワークとの接続を確立する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の通信装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置との間で前記無線信号を送受信する無線通信機能を有する通信端末。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置との間で前記通信光を送受信する光通信機能を有する通信端末。
  12. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の通信装置を複数備え、前記通信光を送受信し合うように複数の前記通信装置を配置する無線通信システム。
  13. 無線信号を送受信する無線通信手段と、空間光を通信光として送受信する光通信手段と、前記無線信号と前記通信光との変換過程における信号変換を行うとともに、前記無線信号および前記通信光の送信先を設定する制御手段とを備える通信装置を複数配置し、異なる前記通信装置同士が前記通信光によって通信し合うように制御する通信方法。
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