JP2007194923A - 光空間伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】容易かつ迅速に光軸合わせをすることが可能な光空間伝送システムを提供する。
【解決手段】光端末1は、LED14から第1のパイロット光を放射させながら伝送機能部4を転回させ、光アクセスステーション2は、広指向性PD19が第1のパイロット光を受光したとき、広指向性LED34から第2のパイロット光を放射させ、光端末は、4分割PD13が第2のパイロット光を受光したとき、所定の受光強度分布になる位置で伝送機能部の転回を停止させてLEDから第3のパイロット光を放射させ、光アクセスステーションは、4分割PDが第3のパイロット光を受光したとき、所定の受光強度分布になる位置まで伝送機能部6を転回して停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光信号を送受信する第1の伝送装置と第2の伝送装置とが、各送受信面を対向させて通信を行う光空間伝送システムに関する。
最近のオフィス環境において、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)の普及に伴い、ローカルエリアネットワーク(以下、LANと略記する)に複数のPCや端末機を接続し、LANを介して、PCや端末機間であらゆる情報をやりとりするシステムが構築されてきている。ところが、このようなシステムで、LAN上に複数のPCや端末機を接続すると、信号ケーブルが多くなり、この信号ケーブルが洪水のようにあふれる状態になって美観を損ねたり、一たび、設置した後の自由度がなくなったりする。
そこで、光を媒体とすることにより、美観を損ねず、しかも設置後の自由度を維持するPCや端末機の接続形態を実現することのできる光空間伝送システムが提案され、実施されている。この光空間伝送システムは、有線LANに接続された光アクセスステーションを天井などに据え付け、床のテーブル上にPCなど、複数の端末機を載置し、これら光アクセスステーションと複数の端末機との間で通信を行うように構成されている(以下、この光空間伝送システムを第1の従来システムと称する)。
この第1の従来システムに関連して、例えば、下記の特許文献1には、天井に設置する光アクセスステーションと机上に設置する送受信装置との間で1対多通信の光軸合わせを行う光空間伝送システムが開示されている(以下、この光空間伝送システムを第2の従来システムと称する)。この第2の従来システムは、光軸合わせ時に連続的な光信号を送信する連続信号送信手段が光アクセスステーションに設けられ、光軸調整モードにおいて連続的な光信号の受信レベルを判定し、光信号の受信状態を表示する受信状態表示手段を各送受信装置に設けている。これにより、送受信装置側で光軸合わせのためのモード設定を個別に行う必要がなくなる。すなわち、送受信装置側では方向の調整のみを実行する。
第2の従来システムは、基本的に、端末機がある範囲のどこに設置されていても、天井に設置される光アクセスステーションが通信できるようなシステムであり、光アクセスステーションには複数個の発光素子が360度にわたって発光できるような構成とし、光アクセスステーションからの送信(ダウンリンク)は、それらの発光素子群を同時に駆動させることで、広い通信エリアと同時に速報性を確保している。
また、第1の従来システムにおいて、光アクセスステーションの光源による発光は、通信エリアを確保するために、多数の光源から下方周囲(端末機方向)に投光される。しかし、この構成では、伝送される光パワーの分散化による伝送効率の悪化と多光路(マルチパス)による時間遅延の点から、例えば100Mbpsを超えるような高速なデータ伝送(ダウンリンク)は不可能となる。したがって、このようなシステムで、より効率的な通信を行うためには、アップリンクの方位をできるだけ合わせる必要がある。
そのため、光アクセスステーションからは常にダウンリンク光が投光されつつ、端末機側で受光パワーが最大になるような方向になるまで、端末機側の光送受信部をサーチさせる光空間伝送システムも知られている(以下、この光空間伝送システムを第3の従来システムと称する)。この場合における最適な方向になった時点でその状態を表示する手段は、前述した特許文献1に開示されている。
一方、より伝送の高速化を目指すために、空間を伝搬する光をビーム状に絞ってサーチするシステムも知られている。この場合にはビーム径が細いため、光アクセスステーションから端末機とのダウンリンク光軸の位置合わせを行う必要がある。すなわち、光アクセスステーション側に端末機の位置を追尾する位置追尾機能を付加する必要がある。このため、光アクセスステーション側に端末機側から送信されてくるアップリンク光の受光強度を監視し、その受光パワーが最大に達したところを最適な方向として設定する。
第3の従来システムにあっては、円周方向に配置された発光素子群の同時駆動によってアップリンクの光軸方向の調整は必要であるがダウンリンクの光軸合わせを不要とし、広範囲の通信エリアと同時速報性を確保している。しかし、周囲360度方向に発光、拡散しているため、端末機の受光部で高速化に必要な十分な受光パワーを確保することができないという問題があった。また、高速化するために発光素子のビーム光を絞って指向性を強め、光パワーの伝送効率を向上させる方法もあるが、前述したごとく周囲360度にわたって均一な投光状態を得ようとすれば、多数の発光素子が必要になるため、消費電力の増大やコストアップ、さらには発熱などの信頼性上の問題を招来させてしまうことになる。
そこで、光アクセスステーションと端末機との1対1通信が考えられる。しかし、この場合、高速化のためにはダウンリンクとアップリンクの双方向ともある程度以上に絞り込んだ光ビームを用いる必要があり、光アクセスステーションが携帯型も含む複数の端末機と実用的な通信を行うため、光アクセスステーションと個々の端末機との1対1の光軸合わせを可能にしなければならない。特に天井型の光アクセスステーションを中心とする1対多通信においては、端末機側では手動で調整することも可能であるが、光アクセスステーションは天井に据え付けられているため、その下方に設置されている各端末機との光軸合わせが困難である。
そこで、光アクセスステーションと各端末機間における光軸調整を簡易な手段で実現し得るものとして、下記の特許文献2には、光アクセスステーションが端末機側に対して光ビームを投光する投光手段及びこの投光手段の投光方向を制御する制御手段と、この光アクセスステーション及び端末機の位置情報及び室内レイアウト情報を入力、処理し、その処理結果を制御手段にフィードバックする情報処理手段とを備える光空間伝送システムが開示されている(以下、この光空間伝送システムを第4の従来システムと称する)。すなわち、情報処理手段は、各端末機を固定、配置させる位置や適宜使用する位置、及び光アクセスステーションの位置と、このシステムを採用するオフィス空間のレイアウト図面を入力し、これらの情報から光アクセスステーションで相対位置関係を補正して投光手段の投光(送信)方向を決定する。
この場合、情報処理手段が、光アクセスステーションの位置と、投光対象の端末機の位置と、このシステムを設置する室内レイアウトとに基づいて、投光対象の端末機への投光手段の投光方向を算出し、制御手段が算出された投光方向に対応するように投光手段の方向を制御した後、投光対象の端末機へダウンリンク送信させる。すなわち、光アクセスステーションと端末機の座標位置及び室内レイアウトとにより、投光対象の端末機への投光方向を算出し、この算出結果に基づいてダウンリンクさせることができ、さらに上記の情報を一度入力し設定しておけば、各端末機の位置座標を追加設定するだけで光アクセスステーションからオフィスの机上に設置される各端末機へダウンリンクする方向を設定することが可能になる。
特開平5−191357号公報 特開平10−256991号公報
しかしながら、第4の従来システムでは、光アクセスステーションと各端末機との間で光軸調整を行うために、光アクセスステーション及び各端末機の位置情報、並びに室内レイアウト情報を入力しなければならず、設置の際に手間がかかるという問題があった。また、室内レイアウトの変更、端末機の設置位置の変更に伴って、その都度、入力作業が必要になるため煩雑な手間を強いられてしまうという問題もあった。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、設置時やレイアウトの変更時などの手間を大幅に低減することができ、これによって容易かつ迅速に光軸合わせをすることが可能な光空間伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、狭指向性の光信号を送受信する第1の伝送装置と第2の伝送装置とが、各送受信面を対向させて通信を行う光空間伝送システムにおいて、
前記第1の伝送装置は、
送信系及び受信系の各光軸を揃えた第1の伝送機能部と、
前記第1の伝送機能部を保持するとともに、少なくとも1つの回転軸を中心として前記第1の伝送機能部を転回させることにより、送受信の光軸を前記第2の伝送装置に向けることが可能な第1の転回機構と、
前記第1の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向へパイロット光を放射する中指向性の第1の発光手段と、
前記第1の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定する第1の受光手段と、
前記第1の転回機構及び前記第1の発光手段を駆動するとともに、前記第1の受光手段の出力信号に基づいて前記第1の転回機構の位置を制御する第1の制御部とを備え、
前記第2の伝送装置は、
送信系及び受信系の各光軸を揃えた第2の伝送機能部と、
前記第2の伝送機能部を保持するとともに、少なくとも1つの回転軸を中心として前記第2の伝送機能部を転回させることにより、送受信の光軸を前記第1の伝送装置に向けることが可能な第2の転回機構と、
前記第2の伝送装置の固定部に装着され、前記第1の伝送装置にパイロット光を放射する広指向性の第2の発光手段と
前記第2の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光を受光する第2の受光手段と、
前記第2の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定する第3の受光手段と、
前記第2の転回機構及び前記第2の発光手段を駆動するとともに、前記第3の受光手段の出力信号に基づいて前記第2の回転機構の位置を制御する第2の制御部とを備え、
前記第1の制御部は、前記第1の発光手段を発光させて第1のパイロット光を放射させながら前記第1の転回機構を駆動し、
前記第2の制御部は、前記第2の受光部が前記第1のパイロット光を受光したとき、前記第2の発光手段を発光させて第2のパイロット光を放射させ、
前記第1の制御部は、前記第1の受光手段が前記第2のパイロット光を受光したとき、その受光強度分布が所定の状態となる位置で前記第1の転回機構を停止させ、かつ、前記第1の発光手段を発光させて第3のパイロット光を放射させ、
前記第2の制御部は、前記第3の受光手段が前記第3のパイロット光を受光したとき、その受光強度分布が所定の状態となる位置まで前記第2の転回機構を駆動して停止させることを特徴とする。
本発明によれば、第1の伝送装置と第2の伝送装置とで光軸調整をするに当たって、第1の伝送機能部に装着された第1の発光手段が狭指向性のパイロット光を放射すること、及び第1の伝送機能部を転回させる第1の転回機構の転回方向を考慮して、第2の伝送装置に対する第1の伝送装置の設置状態をユーザが決定するだけで、第1の伝送装置及び第2の伝送装置の双方が自動的に光軸調整を行うので、設置時やレイアウトの変更時などの手間を大幅に低減することができ、これによって容易かつ迅速に光軸合わせをすることが可能な光空間伝送システムが提供される。
以下、本発明を図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る光空間伝送システムを適用する構内光無線LANの概略構成図、図2は本発明に係る光空間伝送システムの一実施の形態の伝送機能部及び転回機構の構成を、部分的に断面で示した側面図、図3は図2に示した光空間伝送システムで光軸調整を行う制御部の構成を示すブロック図である。
図1に示した構内光無線LANは、例えば室内の机上に複数の光端末(第1の伝送装置)1が設置され、これに対応してその天井部分に複数の光アクセスステーション(第2の伝送装置)2が設置されている。このうち、光端末1には、それぞれPC29が接続されている。また、光アクセスステーション2は、それぞれネットワークの中継点としての役割を果たすハブ27に接続され、このハブ27には幹線28も接続されている。この構内光無線LANは、1つの光端末1と1つの光アクセスステーション2とが対にされ、これらが相互に光軸合わせを行うことによって、PC29間や不図示の端末機間で情報をやりとりするシステムであり、図1においては、矢印で示したように、相互に光軸合わせを行う5組の光空間伝送システムを示している。
図2は、このうちの一組の光空間伝送システムの伝送機能部及び転回機構を示したもので、理解を容易にするために、図2(a)に示した光アクセスステーション2と、図2(b)に示した光端末1とを対向させて描いている。ここで、光端末1は机上に設置するための板状の固定部分3を備え、この固定部分3は水平に取り付けられる。この固定部分3には、その表側の中央部から上方に突出して伝送機能部4を保持する保持部3aが設けられている。保持部3aは、その基端部に伝送機能部4を水平方向、すなわち、矢印A方向に転回させるための水平回転軸(第1の転回機構)40を有し、自由端部に伝送機能部4を鉛直上方を基準として天井の一方向(以下、鉛直軸を含む方向を鉛直方向と称す)、すなわち、矢印B方向に転回させるための鉛直回転軸(第1の転回機構)26を有している。なお、固定部分3の表側の端部に、光端末1と光アクセスステーション2との間で光軸調整を開始するリンクスタートボタン30が設けられている。
伝送機能部4は、LD(Laser Diode)11及びレンズ22を含む指向性の半値全幅が5度より小さい(以下、狭指向性という)送信系7と、APD(Avalanche Photo Diode)12及びレンズ23を含む狭指向性の受信系8とを備え、これらは、それぞれの光軸を揃えて光送受信面に並べて一体的に組み付けられている。また、伝送機能部4の光送受信面には、送受信の光軸方向へ指向性の半値全幅が30度より小さい(以下、中指向性という)パイロット光を放射するLED(Light Emittg Diode)(第1の発光手段)14と、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定することが可能な4分割PD(Photo Diode)(第1の受光手段)13とが送信系7及び受信系8と一体的に装着されている。
一方、光アクセスステーション2は、天井に設置するための板状の固定部分5を備え、この固定部分5は水平に取り付けられる。この固定部分5には、その表側(下側)の中央部から下方に突出して伝送機能部6を保持する保持部5aが設けられている。保持部5aは、その基端部に伝送機能部6を水平方向、すなわち、矢印C方向に転回させるための水平回転軸(第2の転回機構)24を有し、自由端部に伝送機能部6を鉛直下方を基準として床の一方向、すなわち、矢印D方向に転回させるための鉛直回転軸(第2の転回機構)25を有している。
伝送機能部6は、LD18及びレンズ21を含む狭指向性の送信系9と、APD16及びレンズ20を含む狭指向性の受信系10とを備え、これらは、それぞれの光軸を揃えて光送受信面に並べて一体的に組み付けられている。また、伝送機能部6の光送受信面には、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定することが可能な4分割PD(第3の受光手段)17と、送受信の光軸方向から入射するパイロット光を受光する指向性の半値全幅の大きい(以下、広指向性という)、すなわち、指向性の半値全幅が略120度の広指向性PD(第2の受光手段)19とが送信系7及び受信系8と一体的に装着されている。また、固定部分5の表側の保持部5aの周囲には、配光範囲が広がるように光放射方向の角度を変えたLED群が装着され、これらのLED群が広指向性LED34を形成している。
図3(a)は光アクセスステーション2の伝送機能部6を転回させて、送受信の光軸を光端末1に向ける制御部を示したもので、広指向性PD19の受光量に応じた電気信号を生成するO/E変換回路31を備え、このO/E変換回路31には電気信号レベル(電圧)が所定値を超えたことを検出するレベル検出回路32が接続され、このレベル検出回路32の出力端が制御回路33に接続されている。また、広指向性LED34を駆動するLED駆動回路35を備え、このLED駆動回路35が制御回路33に接続されている。さらに、4分割PD17の受光量に応じた電気信号を生成するO/E変換回路36を備え、このO/E変換回路36には4分割PD17の4個の電気信号を加算して出力したり、個別に出力したりする切替回路37が接続され、この切替回路37の出力端が、レベル検出回路38を介して、制御回路33に接続されている。制御回路33は、LED駆動回路35に駆動信号を与える機能と、レベル検出回路38の出力信号に基づいて、切替回路37を切り替える機能と、伝送機能部6の送受信の光軸を光端末1に向けるように図示省略の電動機を含む転回機構駆動回路51に駆動信号を与える機能とを備えている。
図3(b)は光端末1の伝送機能部4を転回させて、送受信の光軸を光アクセスステーション2に向ける制御部を示したもので、4分割PD13の受光量に応じた電気信号を生成するO/E変換回路41を備え、このO/E変換回路41には4分割PD17の4個の電気信号を加算して出力したり、個別に出力したりする切替回路42が接続され、この切替回路42の出力端が、レベル検出回路43を介して、制御回路44に接続されている。また、制御回路44にはLED14を駆動するLED駆動回路45が接続されている。制御回路44は、LED駆動回路45に駆動信号を与える機能と、レベル検出回路43の出力信号に基づいて、切替回路42を切り替える機能と、伝送機能部4の送受信の光軸を光アクセスステーション2に向けるように図示省略の電動機を含む転回機構駆動回路52に駆動信号を与える機能とを備えている。
上記のように構成された制御部の動作と併せて、光端末1と光アクセスステーション2との間で行う光軸調整について以下に説明する。
(1) まず、光端末1が机上に設置され、光アクセスステーション2が天井に設置されているとき、この両者は水平方向に離隔しているものとする。この場合、ユーザが光端末1の伝送機能部4を水平方向、すなわち、図2の矢印Aの方向に転回させ、光端末1を中心として水平方向で±15度の角度範囲に光アクセスステーション2が入るように調整する。
(2) 次に、ユーザがリンクスタートボタン30を押し操作すると制御回路44による光端末1の1次サーチ動作が開始される。ここで、LED14は半値全幅が30度の指向性を有し、その光軸が伝送機能部4の送受信の光軸と一致するように装着されている。
(3) 1次サーチ動作の開始に応じて制御回路44がLED駆動回路45に駆動信号を与えると、LED駆動回路45はLED14を点灯させ、例えば30MHzの正弦波で強度変調されたパイロット光(以下、第1のパイロット光と称す)を連続的に放射させる。また、制御回路44はLED14から第1のパイロット光が放射されている状態で、転回機構駆動回路52に駆動信号を与える。これによって、転回機構駆動回路52は、鉛直上方を基準として±30度の範囲の一方の傾き位置から他方の傾き位置まで、すなわち、60度の範囲で鉛直回転軸26を中心として矢印B方向に伝送機能部4を転回させる。この転回動作により、光端末1のLED14の指向性の範囲に入ると第1のパイロット光が光アクセスステーション2に到達するようになる。なお、第1のパイロット光を光アクセスステーション2に到達させるには、光アクセスステーション2に対する光端末1の水平方向の対向角度も合わせる必要があるが、LED14の半値全幅が30度で、光端末1を中心として水平方向で±15度の角度範囲に光アクセスステーション2が入るように調整されているので、伝送機能部4に対する1回目の転回操作中に、第1のパイロット光は光アクセスステーション2に到達する。光アクセスステーション2の伝送機能部6に設けられた広指向性PD19は、半値全幅が120度の指向性を有しており、この広指向性PD19によって第1のパイロット光の受光が行われる。この場合、光アクセスステーション2の伝送機能部6は、光端末1との間で光軸調整が開始される以前の未リンクの状態で送受信の光軸を鉛直下方に向けて待機しており、鉛直下方を基準として±30度の範囲、すなわち、60度の範囲にある光端末1とリンク可能に構成されている。
(4) 次に、広指向性PD19によって第1のパイロット光が受光されると、光の強度に応じた電気信号がO/E変換回路31(図3参照)によって変換生成されてレベル検出回路32に加えられる。レベル検出回路32は入力信号が所定のレベル以上であるとき、第1のパイロット光の検出信号を制御回路33に加える。制御回路33はレベル検出回路32から第1のパイロット光の検出信号を受け取ると、LED駆動回路35に駆動信号を与える。これにより、LED駆動回路35はLED群で構成された広指向性LED34から、単一周波数、例えば32MHzの正弦波で強度変調されたパイロット光(以下、第2のパイロット光と称す)を広範囲に放射させる。
光端末1の伝送機能部4には4分割PD13がそれ自身の光軸を送受信の光軸と一致させて装着されており、この4分割PD13が広指向性LED34からの第2のパイロット光を受光する。光端末1の伝送機能部4は光アクセスステーション2の方向に対して水平方向に±15度、鉛直上方を0度として±15度の範囲で転回し得るので、4分割PD13の指向性の半値全幅は30度に設定されている。4分割PD13によって第2のパイロット光が受光されると、光の強度に応じた電気信号がO/E変換回路41(図3参照)によって変換生成されて切替回路42に加えられる。切替回路42は1次サーチ動作中は4系統の電気信号を加算してレベル検出回路43に加える。レベル検出回路43は入力信号が所定のレベル以上であるとき、第2のパイロット光の検出信号を制御回路44に加える。制御回路44は第2のパイロット光の検出信号が加えられたとき、転回機構駆動回路52に対して動作停止命令を与え、光端末1の鉛直上方を含むように転回する矢印B方向の転回動作を停止させ、1次サーチ動作を終了するとともに、LED14による第1のパイロット光の放射を停止する。この1次サーチ動作による光軸調整精度は±15度である。
(5) 1次サーチ動作を終了すると、光端末1は2次サーチ動作を開始する。2次サーチモードに移行すると、制御回路44は切替回路42に対して、4分割PD13の4系統の受信信号を順次切り替える制御信号を送出する。これによって、切替回路42は4分割PD13の4系統の電気信号を順次切り替えてレベル検出回路43に加える。レベル検出回路43は4系統の電気信号の受信レベルを検出して、順次制御回路44に加える。そこで、制御回路44は4系統の受信信号のレベルを比較して、各受信レベルが同一となるように、伝送機能部4を水平方向、すなわち、矢印Aの方向に転回させるとともに、鉛直方向、すなわち、矢印B方向に転回させて光軸調整を行う。4分割PD13は、その前面にレンズが接着されており、受信光を集光して4分割PD13の素子面に受信スポットを形成する。4分割PD13の光軸方向に光源が位置すると、受信スポットは素子面の中心位置に結ばれ、結果的に分割されたPDに均等に光が受光されるように設計されている。したがって、4分割PD13の光軸方向が第2のパイロット光の光源となる光アクセスステーション2の方向に対向する状態、すなわち、送信系7及び受信系8の光軸が光アクセスステーション2の方向に向く状態で、4分割PD13の各分割PDにより受光される第2のパイロット光の受光レベルは等しくなる。このように、各分割PDによる第2のパイロット光の受光レベルが等しくなるように、伝送機能部4の送受信の光軸方向の制御を行う2次サーチ動作により正確な光軸調整が行われる。
(6) 光端末1の2次サーチ動作が終了すると、制御回路44がLED駆動回路45に対して駆動指令を与えると、LED駆動回路45はLED14を点灯させて30MHzの正弦波で強度変調されたパイロット光(以下、第3のパイロット光と称す)を連続的に放射させる。この第3のパイロット光は光アクセスステーション2の広指向性PD19により受光される。広指向性PD19によって第3のパイロット光が受光されると、光の強度に応じた電気信号がO/E変換回路31によって変換生成されてレベル検出回路32に加えられる。レベル検出回路32は入力信号が所定のレベル以上であるとき、第3のパイロット光の検出信号を制御回路33に加える。制御回路33はレベル検出回路32から第3のパイロット光の検出信号を受け取ると、光端末1からの2次サーチ動作の終了通知と認識し、光アクセスステーション2は水平方向の1次サーチ動作を開始する。
(7) 光アクセスステーション2による1次サーチ動作は、制御回路33の制御により、以下のようにして行う。まず、伝送機能部6を鉛直下方に対して30度傾ける。次に、伝送機能部6を傾けた状態で水平方向に360度回転させる。回転中、広指向性PD19により第3のパイロット光を受光する。広指向性PD19によって第3のパイロット光が受光されると、光の強度に応じた電気信号がO/E変換回路31によって変換生成されてレベル検出回路32に加えられる。レベル検出回路32は入力信号が所定のレベル以上であるとき、第3のパイロット光の検出信号を制御回路33に加える。制御回路33は水平方向の転回角度とパイロット光の受光レベルとを対応させて受光強度の角度分布を記録する。360度の水平方向の転回を終了すると、記録された受光レベル分布から受光レベルが最大になる水平方向の角度を特定し、水平の転回機構を制御して特定した方向に送受信の光軸が向く伝送機能部6の位置制御を行う。
(8) 光アクセスステーション2の水平方向の1次サーチ動作が終了すると、光アクセスステーション2は鉛直方向の1次サーチ動作を行う。鉛直方向の1次サーチ動作は、制御回路33の制御により、以下のようにして行う。鉛直下方を0度として伝送機能部6を0〜60度の範囲で転回させる。転回中に第3のパイロット光を広指向性PD19によって受光すると、光の強度に応じた電気信号がO/E変換回路31によって変換生成されてレベル検出回路32に加えられる。レベル検出回路32は入力信号が所定のレベル以上であるとき、第3のパイロット光の検出信号を制御回路33に加える。制御回路33は鉛直方向の回転角度に対応した受光レベルの分布を記録する。記録された受光レベル分布から受光レベルが最大になる鉛直方向の角度を特定し、鉛直の転回機構を制御して特定した方向に送受信の光軸が向く伝送機能部6の位置制御を行う。以上により、光アクセスステーション2による1次サーチ動作が、水平方向、鉛直方向共に終了する。
(9) 次に、光アクセスステーション2による2次サーチ動作を行う。この2次サーチ動作は、制御回路33の制御により、以下のようにして行う。2次サーチモードに移行すると、制御回路33は切替回路37に対して、4分割PD17の4系統の受信信号を順次切り替える制御信号を送出する。これによって、切替回路37は4分割PD17の4系統の電気信号を順次切り替えてレベル検出回路38に加える。レベル検出回路38は4系統の電気信号の受信レベルを検出して、制御回路33に加える。そこで、制御回路33は4系統の受信信号のレベルを比較して、各受信レベルが同一となるように、伝送機能部6を水平方向、すなわち、矢印Cの方向に転回させるとともに、鉛直方向、すなわち、矢印D方向に転回させて光軸調整を行う。そして、各分割PDによる第3のパイロット光の受光レベルが等しくなるように、伝送機能部6の送受信の光軸方向の制御により正確な光軸調整が行われる。
(10) 以上のようにして、光端末1と光アクセスステーション2とは、相対向する状態が確保され、光端末1の送信系7と光アクセスステーション2の受信系10とで形成される送受信光路、光アクセスステーション2の送信系9と光端末1の受信系8とで形成される送受信光路の全二重光路が確立され、リンク接続が完了する。
以上の説明から明かなように、本発明に係る光空間伝送システムの一実施の形態によれば、光アクセスステーション2に対する光端末1の設置状態をユーザが決定するだけで、光端末1及び光アクセスステーション2の双方が自動的に光軸調整を行うので、設置時やレイアウトの変更時などの手間を大幅に低減することができ、これによって容易かつ迅速に光軸合わせをすることが可能になる。
なお、上記の実施の形態は、光端末1及び光アクセスステーション2の両方が、それぞれ水平回転軸及び鉛直回転軸を備えるものについて説明したが、光端末1と光アクセスステーション2とがあらかじめ定められた方向に設置される場合には、光端末1及び光アクセスステーション2のいずれか一方又は両方が、それぞれ水平回転軸及び鉛直回転軸のいずれか1つを備える構成にすることも可能である。
本発明に係る光空間伝送システムを適用する構内光無線LANの概略構成図である。 本発明に係る光空間伝送システムの一実施の形態の伝送機能部及び転回機構の構成を、部分的に断面で示した側面図である。 図2に示した光空間伝送システムで光軸調整を行う制御部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 光端末(第1の伝送装置)
2 光アクセスステーション(第2の伝送装置)
4、6 伝送機能部
7、9 送信系
8、10 受信系
13、17 4分割PD(第1、第3の受光手段)
14 LED(第1の発光手段)
19 広指向性PD(第2の受光手段)
24、40 水平回転軸(第2、第1の転回機構)
25、26 鉛直回転軸(第2、第1の転回機構)
27 ハブ
29 PC
31、36、41 O/E変換回路(制御部)
32、38、43 レベル検出回路(制御部)
33、44 制御回路(制御部)
34 広指向性LED
35、45 LED駆動回路(制御部)
37、42 切替回路(制御部)
51、52 転回機構駆動回路(制御部)

Claims (1)

  1. 狭指向性の光信号を送受信する第1の伝送装置と第2の伝送装置とが、各送受信面を対向させて通信を行う光空間伝送システムにおいて、
    前記第1の伝送装置は、
    送信系及び受信系の各光軸を揃えた第1の伝送機能部と、
    前記第1の伝送機能部を保持するとともに、少なくとも1つの回転軸を中心として前記第1の伝送機能部を転回させることにより、送受信の光軸を前記第2の伝送装置に向けることが可能な第1の転回機構と、
    前記第1の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向へパイロット光を放射する中指向性の第1の発光手段と、
    前記第1の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定する第1の受光手段と、
    前記第1の転回機構及び前記第1の発光手段を駆動するとともに、前記第1の受光手段の出力信号に基づいて前記第1の転回機構の位置を制御する第1の制御部とを備え、
    前記第2の伝送装置は、
    送信系及び受信系の各光軸を揃えた第2の伝送機能部と、
    前記第2の伝送機能部を保持するとともに、少なくとも1つの回転軸を中心として前記第2の伝送機能部を転回させることにより、送受信の光軸を前記第1の伝送装置に向けることが可能な第2の転回機構と、
    前記第2の伝送装置の固定部に装着され、前記第1の伝送装置にパイロット光を放射する広指向性の第2の発光手段と
    前記第2の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光を受光する第2の受光手段と、
    前記第2の伝送機能部に装着され、送受信の光軸方向から入射するパイロット光の受光強度分布を測定する第3の受光手段と、
    前記第2の転回機構及び前記第2の発光手段を駆動するとともに、前記第3の受光手段の出力信号に基づいて前記第2の回転機構の位置を制御する第2の制御部とを備え、
    前記第1の制御部は、前記第1の発光手段を発光させて第1のパイロット光を放射させながら前記第1の転回機構を駆動し、
    前記第2の制御部は、前記第2の受光部が前記第1のパイロット光を受光したとき、前記第2の発光手段を発光させて第2のパイロット光を放射させ、
    前記第1の制御部は、前記第1の受光手段が前記第2のパイロット光を受光したとき、その受光強度分布が所定の状態となる位置で前記第1の転回機構を停止させ、かつ、前記第1の発光手段を発光させて第3のパイロット光を放射させ、
    前記第2の制御部は、前記第3の受光手段が前記第3のパイロット光を受光したとき、その受光強度分布が所定の状態となる位置まで前記第2の転回機構を駆動して停止させることを特徴とする光空間伝送システム。
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