JP2007060308A - 光空間伝送システム - Google Patents

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麻理子 中曾
Koichi Masuda
浩一 増田
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Abstract

【課題】 光ビームを空間に放射してデータ通信を行う際、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がない光空間伝送システム1を提供すること。
【解決手段】 光空間伝送システム1は、第1の光空間伝送装置21と第2の光空間伝送装置11とを備える。第1の光空間伝送装置21は、場所検知用光送信部22および場所検知用光受信部23とを含む。第2の光空間伝送装置11は、場所検知用光反射部19を含む。場所検知用光送信部22の光軸と、場所検知用光受信部23の光軸とは、平行である。
【選択図】 図3A

Description

本発明は、光ビームを空間へ照射することができる光空間伝送装置を用いてデータ通信を行うための光空間伝送システムに関し、より特定的には、光空間伝送装置の位置を特定した上で、特定された位置に向けて光ビームを照射してデータ通信を行うことができる光空間伝送システムに関する。
従来の光空間伝送システムにおける光空間伝送装置内の光受信部は、一般的に、高速伝送を実現するために、低速伝送時に比べ、高速伝送時には、信号電力対雑音電力比(以下、SNRという)を大きくする必要がある。SNRを大きくするために、従来、光送信器から送信される光ビームの指向特性を狭指向化することによって、受光電力を大きくして、SNRを大きくする方法が用いられていた。受光電力を大きくするためには、光空間伝送装置間において、光ビームを送信する光送信部と、光ビームを受信する光受信部とは、高精度に光軸調整されていなければならない(例えば、特許文献1参照)。
図26は、特許文献1に記載された従来の光空間伝送システムの構成を示す図である。図26において、光空間伝送システムは、光送信器911から光通信ビーム916を空間に直接放射して光受信器921へデータを伝送する構成である。以下、図26を参照しながら、従来の光空間伝送システムの動作について説明する。
変調回路913によって変調されたデータ信号は、半導体レーザ915に入力される。半導体レーザ915の出力である光通信ビーム916は、レンズ917を介して、光送信器911の外部空間に照射される。一方、光源制御回路912の制御に基づいて、光源914は、位置検出用光ビーム918を出力する。半導体レーザ915から出力される光通信ビーム916と、半導体レーザ915の周囲に配置された光源914から出力される位置検出用光ビーム918とは、光送信器911の外部空間に、それぞれ放射される。
光受信器921において、光通信ビーム916または位置検出用光ビーム918は、レンズ922を介して、光検出器923に入射する。光検出器923は、入射した信号を電気信号に変換して、復調回路924に入力すると共に、位置検出回路925に入力する。位置検出回路925は、当該電気信号に基づいて、光送信器911の位置を検出する。位置制御回路926は、位置検出回路925によって検出された位置に基づいて、光受信器921の位置を変化させるためのステージ927を制御する。
光源914は、半導体レーザ915の周囲に配置されている。光源914が配置される位置は、予め決められている。光源制御回路912は、異なる周波数の電気信号を各光源914に入力する。各光源914は、光源制御回路912からの電気信号に基づいて無変調光を変調し、位置検出用光ビーム918をそれぞれ出力する。位置検出回路925は、光検出器923から出力される電気信号の周波数を検出する。これによって、位置検出回路925は、複数の光源914の内、いずれの光源914からの位置検出用光ビーム918を強く受信しているかを検出することができる。いずれの光源914からの位置検出用光ビーム918を強く受信しているかを検出することができれば、半導体レーザ915と各光源914との位置関係は予め分かっているので、位置検出回路925は、光受信器921をどのような位置に移動させれば、光通信ビーム916の受信強度を高くすることができるか検出することができる。位置制御回路926は、位置検出回路925での検出結果に基づいて、ステージ927を制御して、位置検出用光ビーム916の中心にレンズ922が位置するように光受信器921を移動させる。これによって、光送信器911と光受信器921との間で、光通信ビーム916を用いて、データが送受信されることとなる。
他の従来の光空間伝送システムとして、光ビームを反射する多数のコーナーキューブを用いて、位置検出を行う光空間伝送システムがある(例えば、特許文献2参照)。
図27は、特許文献2の光無線装置の構成を示す図である。以下、図27を参照しながら、特許文献2に記載の従来の光無線装置の動作について説明する。
図27に示す光無線装置は、各光軸が平行になるように発光部935と受光部933とが一体構成となった光送受信部931を有している。光無線装置は、送信用のパラボラリフレクタ936の光軸と、受信用のパラボラリフレクタ934の光軸とが平行となるように、組み立て時に調整される。また、光送受信部931の上部には、送受信部の周囲全周に渡ってアレイ状のコーナーキューブ932が設けられている。光送受信部931は、駆動部937を中心に可動可能である。さらに、光送受信部931は、駆動部938内に設けられた駆動手段によって、横方向に可動可能である。
図28は、図27に記載の光無線装置を用いた従来の光無線通信の概略を示す図である。以下、図28を参照しながら、図27の光無線装置を用いた従来の光無線通信の動作について説明する。
光無線装置は、発光部935からサーチ光を発光する。発光部935から発光されるサーチ光は、他方の光無線装置に備えられたコーナーキューブによって反射される。これによって、光無線装置は、他方の光無線装置が存在する位置を特定した後、データを送受信することができる。
特開平6−1645504号公報(第4頁、第1図) 特開2000−286799号公報(第7頁、第5図)
特許文献1に記載の従来の光空間伝送システムにおいて、光送信器911の位置を特定するためには、光検出器923によって、位置検出用光ビーム918が検出されなければならない。しかし、複数の光源914が配置される範囲は、限られている。したがって、光送信器911から放射される位置検出用光ビーム918が届く範囲は、限られている。そのため、光送信器911から放射される位置検出用光ビーム918を受信するためには、光送信器911を光受信器921に対向する位置に、予め手動で配置させておく必要がある。このように、特許文献1に記載の従来の光空間伝送システムでは、光送信器911と光受信器921とを予め手動で対向させておかなければならないという問題点があった。
特許文献2に記載の従来の光無線装置において、光送受信部931の上部の周囲に取り付けられたコーナーキューブ932は、コーナーリフレクタをアレイ状にかつ広範囲に配置している。コーナーキューブ932に対し、他の光無線装置の発光部935から照射された光ビームは、いずれの方向から入射されても反射される。そのために、通信相手となる光無線装置の位置は、大まかにしか特定されない。したがって、光送受信部931の光軸は、大まかにしか調整されなかった。
また、特許文献2に記載の従来の光無線装置では、大まかな光軸調整しか行われない。したがって、光ビームは光送受信部931に正確に入射しないので、パラボラリフレクタ934が必要となる。したがって、装置が大型化するという問題があった。
それゆえに、本発明の目的は、光ビームを空間に放射してデータ通信を行う際、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がない光空間伝送システムを提供することである。また、本発明の他の目的は、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムを提供することである。さらに、本発明の他の目的は、小型な光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、エリア内に存在する複数の光空間伝送装置が空間へ光ビームを放射してデータ通信を行うための光空間伝送システムであって、場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる第1の光空間伝送装置と、第1の光空間伝送装置から照射された場所検知用光ビームが入射したら、場所検知用光ビームを第1の光空間伝送装置の存在する方向に反射する第2の光空間伝送装置とを備える。第2の光空間伝送装置は、周囲または一部に円環状に設けられており、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、場所検知用光ビームが入射した場合、場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含む。第1の光空間伝送装置は、場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用光送信部と、場所検知用光反射部によって反射された場所検知用光ビームの反射光を検出するための場所検知用光受信部とを含む。場所検知用光送信部の光軸と場所検知用光受信部の光軸とは、平行である。
本発明において、場所検知用光反射部は、円環状を有しており、断面が垂直に折れ曲がる形状である。したがって、場所検知用光ビームは、円環状の中心軸方向に入射された場合のみ、場所検知用光ビームの入射方向と平行に反射されることとなる。すなわち、場所検知用光受信部によって、反射光が検出された場合、場所検知用光ビームが照射された方向に、第2の光空間伝送装置が配置されていることとなる。したがって、場所検知用光ビームが照射された方向に、データ用の光ビームを照射すれば、第1の光空間伝送装置と第2の光空間伝送装置とは、データ通信を行うことができるようになる。このように、本発明によれば、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がなく、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送システムが提供されることとなる。
好ましくは、場所検知用光反射部は、第2の光空間伝送装置の周囲に円環状に設けられた2面コーナーリフレクタであり、2面コーナーリフレクタの底面の幅をaとし、垂直面の幅をbとする場合、場所検知用光送信部の光軸と場所検知用光受信部の光軸との間の距離は、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下であるとよい。
これにより、2面コーナーリフレクタの特定の位置に場所検知用光ビームが入射したときのみ、反射光が場所検知用光受信部で受光されることとなる。したがって、第1の光空間伝送装置は、正確に、第2の光空間伝送装置の位置を特定することができる。
好ましくは、場所検知用光送信部の光軸と場所検知用光受信部の光軸とが常に平行となるように、場所検知用光送信部と場所検知用光受信部とは、同時に移動可能とするとよい。
これにより、場所検知用光受信部は、容易に反射光を受光することができる。
好ましくは、第1の光空間伝送装置は、送信データをデータ用光ビームとして空間に対し任意の方向に照射できる少なくとも1つのデータ用光送信部と、場所検知用光受信部によって、反射光が検出された場合、少なくとも1つのデータ用光送信部の光軸が場所検知用光送信部の光軸と平行になるように、少なくとも1つのデータ用光送信部を移動させる可動装置とを含むとよい。
これにより、第1の光空間伝送装置から出力されるデータ用光ビームが確実に、第2の光空間伝送装置に届くこととなる。
好ましくは、第1の光空間伝送装置は、送信データをデータ用光ビームとして空間に対し任意の方向に照射できると共に、場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用兼データ用光送信部と、場所検知用光受信部によって場所検知用光ビームの反射光が受光された場合、場所検知用兼データ用光送信部を固定する可動装置とを含むとよい。
このように、データ用光送信部と場所検知用光送信部とを共通化することによって、データ用光ビームを、場所検知用光ビームが照射された方向に容易に照射することができる。したがって、容易に光軸調整を行うことができる光空間伝送システムが提供されることとなる。
好ましくは、場所検知用兼データ用光送信部は、データ用光ビームを広がるように照射するとよい。
これにより、第2の光空間伝送装置側では、データ用光ビームを容易に受光することができる。
好ましくは、場所検知用光反射部は、場所検知用光ビームを反射し、データ用光ビームを透過させるとよい。
これにより、場所検知用光送受信部の光学系とデータ用光送受信部の光学系とを共通化することができるので、光軸調整がより簡易化される。
好ましくは、場所検知用光反射部は、データ用光ビームを受光する際、可動するとよい。
これにより、データ用光ビームが低損失で第2の光空間伝送装置で受光されることとなる。
好ましくは、データ用光ビームと場所検知用光ビームとは、異なる波長を有し、場所検知用兼データ用光送信部は、データ用光ビームを出力するためのデータ用光送信部と、場所検知用光ビームを出力するための場所検知用光送信部と、データ用光送信部から出力されたデータ用光ビームと場所検知用光送信部から出力された場所検知用光ビームとを波長多重するための波長多重部を有する。波長多重部によって波長多重された2つの光ビームは、同一の光軸方向に照射されるように調整されているとよい。
これにより、場所検知用光送信部の光学系とデータ用光送信部の光学系とを共通化した第1の光空間伝送装置が簡易に提供されることとなる。
好ましくは、第1の光空間伝送装置は、さらに、送信データを下りデータ用光ビームとして照射するための少なくとも1つの第1のデータ用光送信部と、第2の光空間伝送装置から送信される上りデータ用光ビームを受光するための少なくとも1つの第1のデータ用光受信部と、場所検知用光送信部、場所検知用光受信部、第1のデータ用光送信部、および第1のデータ用光受信部を空間に対し任意の方向に移動させるための第1の可動装置と、第1の可動装置の動きを制御するための第1の制御部とを含む。第2の光空間伝送装置は、下りデータ用光ビームを受光するための第2のデータ用光受信部と、上りデータ用光ビームを照射するための第2のデータ用光送信部と、第2のデータ用光受信部および第2のデータ用光送信部を空間に対し任意の方向に移動させるための第2の可動装置と、第2の可動装置の動きを制御するための第2の制御部とを含む。第1のデータ用光送信部の光軸と第1のデータ用光受信部の光軸とは、平行である。第2のデータ用光送信部の光軸と第2のデータ用光受信部の光軸とは、平行である。第1のデータ用光送信部の光軸と第1のデータ用光受信部の光軸との間の距離と、第2のデータ用光送信部の光軸と第2のデータ用光受信部の光軸との間の距離とは、等しい。第1の制御部は、データ通信を開始する際、場所検知用光ビームを照射しながら、少なくとも場所検知用光送信部および場所検知用光受信部が同時に空間に対し任意の方向に移動するように、第1の可動装置を制御し、反射光が場所検知用光受信部によって受光された場合、場所検知用光送信部および場所検知用光受信部を固定する。下りデータ用光ビームは、場所検知用光ビームの光軸と平行になるように、第1のデータ用光送信部によって照射される。第2の制御部は、第2のデータ用光送信部および第2のデータ用光受信部が同時に空間に対し任意の方向に移動するように、第2の可動装置を制御し、下りデータ用光ビームが第2のデータ用光受信部によって受光された場合、第2のデータ用光送信部および第2のデータ用光受信部を固定し、上りデータ用光ビームが出力されるように、第2のデータ用光送信部を制御する。
これにより、第2の光空間伝送装置は、第1の光空間伝送装置から照射される下りデータ用光ビームを自動的に受光することができるようになる。また、第1の光空間伝送装置は、第2の光空間伝送装置から照射される上りデータ用光ビームを自動的に受光することができるようになる。したがって、光空間伝送装置を予め手動で対向させることなく、正確に光軸調整が行われた上で、光ビームを送受信し合って、データ通信を行うことができる光空間伝送システムが提供されることとなる。さらに、従来と異なり、第1および第2の光伝送装置は、パラボラリフレクタを必要としないので、小型な光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムが提供されることとなる。
また、本発明は、エリア内に存在する複数の光空間伝送装置が空間へ光ビームを放射してデータ通信を行うための光空間伝送システムであって、場所検知用光ビームを空間に対して任意の方向に照射できる第1の光空間伝送装置と、第1の光空間伝送装置から照射された場所検知用光ビームが入射したら、場所検知用光ビームを第1の光空間伝送装置の存在する方向に反射する第2の光空間伝送装置とを備える。第2の光空間伝送装置は、形状が完全球体の一部であって、場所検知用光ビームが入射した場合、場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含む。第1の光空間伝送装置は、場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用光送信部と、場所検知用光反射部によって反射された場所検知用光ビームの反射光を検出する場所検知用光受信部とを含む。場所検知用光送信部の光軸と場所検知用光受信部の光軸とは、平行である。
このように、場所検知用光反射部を完全球体の形状をした反射体とすることによって、より簡易に場所検知用光反射部を形成することができる。また、反射体が完全球体の形状をしているので、完全球体に対してほぼ垂直方向に、場所検知用光ビームが照射された場合のみ、反射光が場所検知用光受信部に入射されることとなる。したがって、場所検知用光ビームが照射された方向に、データ用の光ビームを照射すれば、第1の光空間伝送装置と第2の光空間伝送装置とは、データ通信を行うことができるようになる。このように、本発明によれば、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がなく、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送システムが提供されることとなる。
好ましくは、第2の光空間伝送装置は、場所通知用信号を垂直方向に空間に放射する場所通知用信号送信部をさらに含む。第1の光空間伝送装置は、空間に放射された場所通知用信号を検知する場所通知用信号検知部と、場所通知用信号検知部によって場所通知用信号が検知された場合、場所通知用信号が検知された方向に場所検知用光ビームを照射するように、場所検知用光送信部を移動させ、場所検知用光ビームの照射方向が上下に移動するように、場所検知用光送信部を移動させるための可動装置とを含む。可動装置は、場所検知用光受信部によって反射光が受光された場合、場所検知用光送信部の移動を停止して、場所検知用光送信部を固定する。
このように、第2の光空間伝送装置が場所通知用信号を垂直方向に送信し、それを第1の光空間伝送装置が検知することで、第1の光空間伝送装置は、水平面方向に対し、第2の光空間伝送装置がどの方角に位置しているのかを判断することができる。第1の光空間伝送装置は、検知した方角に、場所検知用光送信部の光軸を調整し、水平面方向に対しては光軸を固定したまま、場所検知用光ビームを垂直方向に光軸の角度を変化させる。これにより、第2の光空間伝送装置の場所検知用光反射部に場所検知用光ビームがいずれは反射されることとなる。したがって、第1の光空間伝送装置は、第2の光空間伝送装置の位置を特定できる。このように、第2の光空間伝送装置から場所通知用信号を送信することによって、第1の光空間伝送装置から場所検知用光ビームが闇雲に照射される場合に比べ、より迅速に、第1の光空間伝送装置は、第2の光空間伝送装置の位置を特定することができる。
好ましくは、第2の光空間伝送装置は、場所通知用信号の送信軸が水平面に対して常に垂直となるように、場所通知用信号の送信軸を調整するための可動装置をさらに含むとよい。
これにより、第2の光空間伝送装置は、水平に対し、角度を持った場所に設置されていたとしても、場所通知用信号を常に垂直に送信することができる。したがって、第1の場所通知用信号検知部は、正確に、第2の光空間伝送装置が水平面に対し、どの方角に位置しているかを特定することができる。
また、本発明は、空間へ光ビームを放射して、他の光空間伝送装置との間でデータ通信を行うための光空間伝送装置であって、周囲または一部に円環状に設けられており、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、他の光空間伝送装置から照射される場所検知用光ビームが入射した場合、場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含む。
好ましくは、場所検知用光反射部は、光空間伝送装置の周囲に円環状に設けられた2面コーナーリフレクタであり、2面コーナーリフレクタの底面の幅をaとし、垂直面の幅をbとする場合、場所検知用光送信部の光軸と場所検知用光受信部の光軸との間の距離は、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下であるとよい。
好ましくは、場所検知用光反射部は、場所検知用光ビームを反射し、他の光空間伝送装置からのデータ用光ビームを透過させるとよい。
好ましくは、場所検知用光反射部は、データ用光ビームを受光する際、可動するとよい。
また、本発明は、空間へ光ビームを放射して、他の光空間伝送装置との間でデータ通信を行うための光空間伝送装置であって、形状が完全球体の一部であって、他の光空間伝送装置から照射される場所検知用光ビームが入射した場合、場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含む。
好ましくは、場所通知用信号を垂直方向に空間に放射する場所通知用信号送信部をさらに含むとよい。
好ましくは、場所通知用信号の送信軸が水平面に対して常に垂直となるように、場所通知用信号の送信軸を調整するための可動装置をさらに含むとよい。
本発明によれば、光空間伝送装置は、場所検知用光ビームを空間に放射した後、周囲に場所検知用光反射部を備えた別の光空間伝送装置からの反射光を受信することで、その光空間伝送装置の位置を自動的に特定し、特定した位置に向けて、データ用光ビームを送信することができる。したがって、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がなく、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送装置を備えた光空間伝送システムが提供されることとなる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光空間伝送システムの全体構成を示す概念図である。図1において、光空間伝送システム1は、ノードと呼ばれる複数の光空間伝送装置11(以下、ノード11という)と、サテライトと呼ばれる少なくとも1つの光空間伝送装置21(以下、サテライト21という)とを備える。なお、ノードおよびサテライトの個数は、図1に示した例に限られるものではない。
ノード11は、例えばパソコンやテレビなどの端末に接続あるいは内蔵されている。ノード11は、端末に固定されていてもよいし、端末と有線または無線で移動可能に接続されていてもよい。
サテライト21は、典型的には、天井400に取り付けられており、外部ネットワークなどへ接続されている。サテライト21は、光ビームを空間に放射する。サテライト21が照射した光ビームが、ノード11によって反射された場合、サテライト21は、反射光を受光して、当該ノード11の位置を特定することができる。サテライト21は、当該ノード11に対して光ビームを用いてデータを送信する。ノード11は、サテライト21に光ビームを用いてデータを送信する。このように、ノード11とサテライト21との間で、光ビームを用いて、データを送受信がすることができる。ノード11は、サテライト21を介して、他のノード11との間でデータを送受信することができ、また外部ネットワークとの間でデータを送受信することができる。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係るノード11の概観概略を示す斜視図である。図2において、ノード11は、台座11aと、光送受信部収納ケース11bと、コーナーリフレクタ12とを含む。
光送受信部収納ケース11bは、サテライトとの間で光ビームを送受信するための光送受信部(後述)を収納するための透明または半透明のケースである。台座11aは、光送受信部収納ケース11bを保持するための部材であって、円柱状である。コーナーリフレクタ12は、光送受信部収納ケース11bと台座11aとの境界部分に配置されており、円環状を有する。コーナーリフレクタ12は、垂直に折れ曲がった断面構造を有する2面コーナーリフレクタであり、台座11aの上部と、光送受信部収納ケース11bの下部側面とに密着している。コーナーリフレクタ12は、光を反射することができる材質によって形成されている。本発明において用いられるコーナーリフレクタ12は、2面コーナーリフレクタである。
光送受信部収納ケース11bに収納されている光送受信部は、任意の方向に移動可能である。光送受信部を移動させるための可動装置は、光送受信部収納ケース11bおよび台座11aに収納されている。
図3Aは、本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送システムでの光送受信およびデータ送受信の概略を説明するための図である。図3Aにおいて、図2に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。図3Aにおいて、概念断面図で表されているノード11と、天井400などに設置された概念断面図で表されているサテライト21とは、空間へ光ビームを直接照射すると共に、空間へ直接照射された光ビームを受光することによって、データを相互に送受信する。
図3Aに示すように、ノード11は、コーナーリフレクタ12と、データ用光受信部13と、データ用光送信部14とを含む。サテライト21は、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、データ用光送信器24と、データ用光受信器25とを含む。
場所検知用光送信器22は、空間の任意の方向に、場所検知用光ビーム31を照射することができるように、後述の可動装置によって移動可能である。場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、データ用光送信器24と、データ用光受信器25とは、可動装置によって、同時に移動可能である。
データ送受信を開始する際、場所検知用光送信器22は、場所検知用光ビーム31を照射しながら、可動装置によって任意の方向に少しずつ移動させられる。照射された場所検知用光ビーム31がノード11に備えられたコーナーリフレクタ12に入射すると、場所検知用光ビーム31は、コーナーリフレクタ12に入射された場所検知用光ビーム31の光軸と平行となるように反射され、反射光32として、サテライト21に戻る。場所検知用光送信器22の光軸と場所検知用光受信器23の光軸とは、平行であり、第1の所定の距離(後述)だけ離れている。したがって、反射光32は、サテライト21の場所検知用光受信器23で受光される。サテライト21は、場所検知用光受信器23によって反射光32が受光された場合、場所検知用光送信器22の移動を停止する。場所検知用光送信器22の移動を停止した後、サテライト21のデータ用光送信器24は、ノード11に対して、データ用光ビーム33を送信する。
ノード11のデータ用光受信器13およびデータ用光送信器14は、ノード11に内蔵されている後述の可動装置によって、任意の方向に移動可能である。ノード11のデータ用光受信器13およびデータ用光送信器14は、データの送受信を開始する場合、可動装置によって、任意の方向に少しずつ移動させられる。
データ用光受信器13によってサテライト21から照射されたデータ用光ビーム33が受光されると、可動装置は、データ用光受信器13の移動を停止する。その後、ノード11は、データ用光送信器14から、データ用光ビーム34を照射する。データ用光送信器24の光軸とデータ用光受信器25の光軸とは、平行であり、第2の所定の距離だけ離れている。データ用光送信器14の光軸とデータ用光受信器13の光軸とは、平行であり、当該第2の所定の距離だけ離れている。したがって、データ用光送信器24から出力されたデータ用光ビーム33がデータ用光受信器13によって受光される位置関係に、データ用光送信器24、データ用光受信器25、データ用光送信器14、およびデータ用光受信器13が配置された場合、データ用光送信器14から出力されたデータ用光ビーム34は、データ用光受信器25に入射することとなる。
第1の実施形態では、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、データ用光送信器24と、データ用光受信器25とは、同時に移動するとしているので、場所検知用光送信器22の光軸と、場所検知用光受信器23の光軸と、データ用光送信器24の光軸と、データ用光受信器25の光軸とは、それぞれ平行である。
これによって、サテライト21とノード11とは、空間に照射された光ビームを用いて、データを双方向に送受信することができる。
図3Bは、場所検知用光送信器22、場所検知用光受信器23、データ用光送信器24
、およびデータ用光受信器25またはデータ用光受信器13、およびデータ用光送信器14(以下、光送受信部3aという)を任意の方向に移動可能とするための機構の一例を示す図である。図3Bに示すように、光送受信部3aは、第1の接合部3cによって軸棒3bと回動可能に接続されている。軸棒3bは、第2の接合部3dによって円板3eと回動可能に接続されている。光送受信部3aは、第1の接合部3cを中心として、第1のサーボモータ(図示せず)によって、180度回動可能である。軸棒3bは、第2の接合部3dを中心として、第2のサーボモータ(図示せず)によって、180度回動可能である。円板3eは、第3のサーボモータ(図示せず)によって、軸棒3bの中心軸を中心として、360度回動可能である。第1〜第3のサーボモータを制御することによって、光送受信部3aから出力される光ビームを任意の方向に向けることができる。なお、場所検知用光送信器22、場所検知用光受信器23、データ用光送信器24、およびデータ用光受信器25を含む光送受信部3aは、軸棒3bに固定されて、回転しない構造であってもよい。
図4は、ノード11に備えられたコーナーリフレクタ12の拡大模式図である。以下、図4を参照ながら、コーナーリフレクタ12における場所検知用光ビーム31の反射について詳細に説明する。
コーナーリフレクタ12において、底面の幅をa、垂直面の幅をbとする。場所検知用光ビーム31は、入射角θiで入射する。コーナーリフレクタ12に入射された場所検知用光ビーム31は、反射の法則に従い、2度反射された後、場所検知用光ビーム31と平行な反射光32となって、サテライト21の場所検知用光受信器23に入射する。場所検知用光送信器22の光軸と場所検知用光受信器23の光軸との間の距離(第1の所定の距離)は、場所検知用光ビーム31がコーナーリフレクタ12の最も端に入射する場合における場所検知用光ビーム31と反射光32との間の距離(以下、最大距離という)以下でなければならない。図4から明らかなように、最大距離は、2a×cosθi (ただし、θi=tan-1(a/b))で表される。反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されるためには、場所検知用光ビーム31は、コーナーリフレクタ12の所定の位置に、入射しなければならない。サテライト21の場所検知用光送信器22の光軸と場所検知用光受信器23の光軸との間の距離(以下、光軸差という)が、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下である場合、このような所定の位置は、必ず存在する。従って、サテライト21の場所検知用光送信器22の光軸と場所検知用光受信器23の光軸との光軸差(第1の所定の距離)は、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下である。これによって、場所検知用光受信器23は、反射光32を効率良く受光することができる。なお、実際は、場所検知用光ビーム31は、ある一定の幅を有しているので、上記所定の位置は、ある一定の範囲に属する。
図5は、サテライト21の機能的構成を示すブロック図である。図5において、サテライト21は、制御部111と、場所検知用光ビーム駆動部121と、場所検知用光ビーム処理部122と、データ信号処理部123と、データ送受信用駆動制御部124と、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、データ用光送信器24と、データ用光受信器25と、可動装置114とを含む。場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23、ならびにデータ用光送信器24およびデータ用光受信器25は、可動装置114によって、4つとも、同時に、動かされる。可動装置114は、たとえば図3Bに示す機構と複数のサーボモータとによって実現される。
制御部111は、制御信号51を場所検知用光ビーム駆動部121に出力させるタイミングを制御している。制御部111は、常時、場所検知用光ビーム31が場所検知用光送信器22から出力されるように、当該タイミングを制御してもよいし、データ送受信を行う場合のみ場所検知用光ビーム31が場所検知用光送信器22から出力されるように、当該タイミングを制御してもよい。
場所検知用光送信器22は、場所検知用光ビーム駆動部121からの制御信号51に応じて、場所検知用光ビーム31を出力する。場所検知用光受信器23は、ノード側からの反射光32を受光すると、反射光32を電気信号に変換して、光ビーム受信信号52として、場所検知用光ビーム処理部122に入力する。
場所検知用光ビーム処理部122は、場所検知用光受信器23から光ビーム受信信号52が入力されると、光ビーム処理信号53を出力して、反射光32を検知したことを制御部111へ伝える。
制御部111は、場所検知用光ビーム処理部122から光ビーム処理信号53を受け取ると、データ用光送信器24から下りデータ用光ビーム33を出力させるために、データ信号処理部123を制御して、データ用電気信号54を出力させる。データ用光送信器24は、入力されるデータ用電気信号54に基づいて、下りデータ用光ビーム33を出力する。
データ用光受信器25は、ノード11側からの上りデータ用光ビーム34を受信すると、上りデータ用光ビーム34を電気信号に変換して、データ用受信電気信号55として、データ信号処理部123に入力する。データ信号処理部123は、データ用光受信器25によって、上りデータ用光ビーム34が検知されたことを、制御部111に伝える。
データ送受信用駆動制御部124は、制御部111による制御に応じて、可動装置114を制御する。場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23ならびにデータ用光送信器24およびデータ用光受信器25は、可動装置114によって、任意の方向へ光ビームを照射できるように移動させられる。場所検知用光ビーム31が反射し、かつ反射光32が場所検知用光受信器23によって受光された場合、サテライト21は、反射光32の方向にノードが存在するとして、場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23ならびにデータ用光送信器24およびデータ用光受信器25の移動を停止する。これらの移動を停止すると、サテライト21は、場所検知用光ビーム31の照射を停止する。データ用光送信器24の光軸と場所検知用光送信器22の光軸とは平行であるので、サテライト21は、場所検知用光ビーム31の光軸と同じ方向に、データ用光ビーム33を照射する。
図6は、ノード11の機能的構成を示すブロック図である。図6において、ノード11は、制御部211と、場所検知用光反射部19と、受光レベルモニタ部112、データ信号処理部123と、データ送受信用駆動制御部124と、データ用光受信器13と、データ用光送信器14と、可動装置115とを含む。
場所検知用光反射部19は、場所検知用光送信器22の光軸と場所検知用光受信器23の光軸との光軸差が2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下である場合、サテライト21が照射した場所検知用光ビーム31を反射することができる構造を有する。たとえば、場所検知用光反射部19は、図4に示すようなコーナーリフレクタ12によって実現される。
データ通信を開始する際、制御部211は、データ送受信用駆動装置部124に、可動装置115の制御を開始するように要求する。
データ送受信用駆動制御部124は、制御部211からの要求に応じて、可動装置115の制御を開始する。データ送受信用駆動制御部124は、可動装置115によって、データ用光送信器14およびデータ用光受信器13が同時に少しずつ任意の方向に移動させられるようにするためのデータ用制御信号56を出力する。
可動装置115は、データ送受信用駆動制御部124から出力されるデータ用制御信号56に応じて、データ用光送信器14およびデータ用光受信器13を少しずつ任意の方向へ同時に移動させる。可動装置115は、たとえば、図3Bに示す機構と複数のサーボモータとによって実現する。
データ用光受信器13は、サテライト21からのデータ用光ビーム33を受光すると、データ用光ビーム33を電気信号に変換して、受信電気信号57として、受光レベルモニタ部112に入力する。
受光レベルモニタ部112は、受信電気信号57に基づいて、データ用光ビーム33の受光レベルを検出し、検出した受光レベルを制御部211に入力する。
制御部211は、受光レベルモニタ部112によって、検出された受光レベルが最大となると、データ送受信用駆動制御部124に指示して、可動装置115の動作を停止させる。これによって、データ用光受信器13およびデータ用光送信器14は、受光レベルが最大となる位置で固定される。
データ用光受信器13は、サテライト21からのデータ用光ビーム33を受光すると、受信電気信号57をデータ信号処理部123に入力する。
データ信号処理部123は、制御部211に受信電気信号57を入力する。データ信号処理部123は、制御部211からの指示に応じて、データ用光送信器14に、送信電気信号59を入力する。
データ用光送信器14は、送信電気信号59を光信号に変換して、上りデータ用光ビーム34として出力する。
以上のようにして、サテライト21とノード11との間で、光ビームを用いたデータの送受信が開始することとなる。
図7は、サテライト21の動作を示すフローチャートである。以下、図7を参照しながら、サテライト21の動作について説明する。
まず、制御部111は、制御信号51を出力するように場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光送信器22に場所検知用光ビーム31を出力させる(ステップS101)。
次に、制御部111は、駆動制御部124を制御する。それに応じて、駆動制御部124は、任意の方向に場所検知用光ビーム31が照射されるように、可動装置114を制御し、可動装置114を少しずつ移動させる(ステップS102)。
次に、制御部111は、場所検知用光ビーム処理部122からの光ビーム処理信号53に基づいて、反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されたか否かを判断する(ステップS103)。
反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されない場合、制御部111は、ステップS102の動作に戻って、場所検知用光ビーム31の照射を継続させる。
反射光32が場所検知用光受信器23によって受光された場合、制御部111は、場所検知用光送信器22から、場所検知用光ビーム31が照射されることを停止させ、データ用光送信器24から下りデータ用光ビーム33が照射されるようにデータ信号処理部123を制御する(ステップS104)。
ステップS104の後、制御部111は、データ信号処理部123からの信号に基づいて、データ用光受信器25によって上りデータ用光ビーム34が受光されたか否かを判断する(ステップS105)。
上りデータ用光ビーム34がデータ用光受信器25によって受光された場合、制御部111は、下りデータ用光ビーム33が照射されるように、データ信号処理部123を制御して、通信を開始する(ステップS106)。
一方、上りデータ用光ビーム34がデータ用光受信器25によって受光されていない場合、制御部111は、ステップS105の動作に戻る。
図8は、ノード11の動作を示すフローチャートである。以下、図8を参照しながら、ノード11の動作について説明する。
まず、制御部211は、データ送受信用駆動制御部124に、可動装置115の動作を開始させる。それに応じて、データ送受信用駆動制御部124は、データ用制御信号56を出力して、可動装置115を任意の方向に少しずつ移動させる(ステップS201)。これによって、上りデータ用光ビーム34が、少しずつ方向を変化させながら、任意の方向に照射されることとなる。
次に、制御部211は、受光レベルモニタ部112による受光レベルの検出結果に基づいて、下りデータ用光ビーム33がデータ用光受信器13によって受光されたか否かを判断する(ステップS202)。
下りデータ用光ビーム33がデータ用光受信器13によって受光されていない場合、制御部211は、ステップS201の動作に戻る。一方、下りデータ用光ビーム33がデータ用光受信器13によって受光された場合、制御部211は、ステップS203の動作に進む。
ステップS203において、制御部211は、受光レベルモニタ部112からの受光レベルをメモリ(図示せず)に格納する。
次に、制御部211は、データ送受信用駆動制御部124に、データ用光受信器13およびデータ用送信器14の微少区間移動の開始を指示する。それに応じて、データ送受信用駆動制御部124は、可動装置115を制御して、データ用光受信器13およびデータ用光送信器14を微小区間移動させる(ステップS204)。データ用受信器13およびデータ用光送信器14が微小区間移動することによって、データ用光受信器13が光ビームを受光する方向(以下、受光方向という)は、微少区間移動する。なお、ステップS204において可動装置115が移動する微少区間は、ステップS201において可動装置115が移動する微少区間と同じであってもよいし、ステップS201において可動装置115が移動する微少区間よりも細かくてもよい。
制御部211は、受信方向を微少区間移動させた後の受信レベルが、制御部211にメモリされたメモリ値より大きいか否か判断する(ステップS205)。
受信方向を微少区間移動させた後の受信レベルが、制御部211にメモリされたメモリ値より大きい場合、ノード11は、ステップS204の動作に戻って、受光方向を微少区間移動させる。
一方、受信方向を微少区間移動させた後の受信レベルが、制御部211にメモリされたメモリ値よりも大きくない場合、制御部211は、データ送受信用駆動制御部124を制御して、可動装置115の方向を移動前の位置に戻す(ステップS206)。
次に、制御部211は、データ信号処理部123を制御して、データ用光送信器14から、上りデータ用光ビーム34を送信して(ステップS207)、通信を開始する(S208)。
以上のように、第1の実施形態によれば、ノード11は、円環状のコーナーリフレクタ12を備える。一方、サテライト21は、任意の方向に、場所検知用光ビーム31を照射することができる。場所検知用光ビーム31がコーナーリフレクタ12に入射し、かつ反射光32が場所検知用光受信器23によって受光された場合、サテライト21は、場所検知用光ビーム31を照射した方向にノード11が存在するとして、その方向に、下りデータ用光ビーム33を照射する。ノード11は、データ用光受信器13およびデータ用光送信器14を任意の方向に移動させながら、下りデータ用光ビーム33の受光レベルが最大となる受光方向を探索する。データ用光送信器24の光軸とデータ用光受信器25の光軸との光軸差は、データ用光送信器14の光軸とデータ用光受信器13の光軸との光軸差と一致している。したがって、下りデータ用光ビーム33の受光レベルが最大となる位置に、データ用光送信器14およびデータ用光受信器13が配置されれば、上りデータ用光ビーム34は、データ用光受信器25に適切に入射することとなる。よって、上りデータ用光ビーム34および下りデータ用光ビーム33を用いて、ノード11とサテライト21とは、データ通信を開始することができる。したがって、第1の実施形態によって、光ビームを空間に放射してデータ通信を行う際、光空間伝送装置を予め手動で対向させる必要がない光空間伝送システムが提供されることとなる。さらに、上記のようにサテライト21およびノード11を動作させることによって、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムが提供されることとなる。
また、コーナーリフレクタ12は、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、かつ円環状を有している。したがって、コーナーリフレクタ12における円環の中心軸の方向に向かって、場所検知用光ビーム31が入射された場合のみ、反射光32は、場所検知用光受信器23によって受信される。すなわち、コーナーリフレクタ12における円環の中心軸の方向以外に向かって、場所検知用光ビーム31が入射された場合、反射光32は、場所検知用光受信器23によって受信されない。反射光32が場所検知用光受信器23によって受信された場合、場所検知用光ビーム31は、コーナーリフレクタ12における円環の中心軸の方向に向かって照射されていることとなる。したがって、下りデータ用光ビーム33も、コーナーリフレクタ12における円環の中心軸の方向に向かって、照射されることとなる。よって、ノード11は、光送受信部を任意の方向に移動させることによって、必ず、下りデータ用光ビーム33を受光することができる位置を見つけることができる。それゆえ、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムが提供されることとなる。
さらに、第1の実施形態では、パラボラリフレクタを用いていないので、小型な光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムが提供されることとなる。
なお、上記実施形態では、コーナーリフレクタ12は、ノード11の光送受信部収納ケース11bの周囲に円環状に設けられることとしたが、ノード11の設置位置が限定されるのであれば、光送受信部収納ケース11bの一部にのみ、設けられていてもよい。
なお、図1に示す光空間伝送装置は、ノードとして説明したが、同機能がサテライトに含まれていてもよい。
なお、コーナーリフレクタ12の別の設置方法としては、たとえば、コーナーリフレクタを設けたい部分にのみ逆マスクをする方法や、銀などの反射材料を蒸着する方法などがある。
なお、場所検知用光反射部は、周囲または一部に円環状に設けられており、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、場所検知用光ビームが入射した場合、場所検知用光ビームを反射させることができる構造であればよく、コーナーリフレクタ12に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係るサテライト21aの機能的構成を示すブロック図である。図9において、図5に示すサテライト21と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
サテライト21aは、制御部311と、場所検知用光ビーム駆動部121と、場所検知用光ビーム処理部122と、データ信号処理部123と、場所検知用駆動制御部126と、データ送受信用駆動制御部124と、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、データ用光送信器24と、データ用光受信器25と、第1の可動装置116と、第2の可動装置117とを含む。場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23は、第1の可動装置116によって、同時に移動可能である。データ用光送信器24およびデータ用光受信器25は、第2の可動装置117によって、同時に移動可能である。
制御部311は、場所検知用光ビーム処理部122から光ビーム処理信号53を受け取ると、場所検知用駆動制御部126を制御して、可動装置116を固定する。これにより、サテライト21aは、反射光32を受光した方向に、ノードが存在することを検知する。
場所検知用駆動制御部126およびデータ送受信用駆動制御部125は、制御部311からの出力に応じて、可動装置116および可動装置117を制御する。場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23は、可動装置116によって、任意の方向へ場所検知用光ビームを照射できるように動かされる。データ用光送信器24およびデータ用光受信器25は、可動装置117によって、任意の方向へデータ用光ビームを照射できるように可動する。場所検知用光ビーム31が反射された場合、サテライト21aは、反射光32の方向にノードの位置を特定する。サテライト21aは、場所検知用光ビーム31の照射を停止し、場所検知用駆動制御部126からの信号によって可動装置116を固定した後、場所検知用光ビーム31が照射された方向に、データ用光ビーム33を照射する。
第2の実施形態で用いられるノードの機能的構成は、第1の実施形態と同様であるので、図6を援用することとする。
図10は、図9に示すサテライト21aの動作を示すフローチャートである。以下、図10を参照しながら、サテライト21aの動作について説明する。
まず、制御部311は、場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光送信器22から場所検知用光ビーム31を照射させる(ステップS301)。
次に、制御部311は、場所検知用駆動制御部126を制御する。それに応じて、場所検知用駆動制御部126は、任意の方向に場所検知用光ビーム31が照射されるように、可動装置116を制御する(ステップS302)。
次に、制御部311は、場所検知用光ビーム処理部122から、光ビーム受信信号52を受信したか否かを判断することによって、反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されたか否かを判断する(ステップS303)。
反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されない場合、ステップS301の動作に戻って、制御部311は、場所検知用駆動制御部126を制御することによって、場所検知用光ビーム31を照射する。
一方、反射光32が場所検知用光受信器23によって受光された場合、制御部311は、データ送受信用駆動制御部124を制御して、データ用光送受信器の光軸を、場所検知用光送受信器の光軸と平行になるように調整して固定する(ステップS304)。
次に、制御部311は、場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光送信器22が場所検知用光ビーム31を照射することを停止させて、データ用光送信器24から下りデータ用光ビーム33を照射させる(ステップS305)。
制御部311は、データ信号処理部123から、信号を受信したか否かを判断することによって、上りデータ用光ビーム34がデータ用光受信器25によって受光されたか否かを判断する(ステップS306)。
上りデータ用光ビーム34がデータ用光受信器25によって受光されない場合、ステップS305の動作に戻って、データ用光送信器24は、さらに下りデータ用光ビーム33を照射する。
一方、上りデータ用光ビーム34がデータ用光受信器25によって受光された場合、データ用光送信器24から上り用光ビーム34が照射されて、サテライト21aとノード11とは、通信を開始する(ステップS307)。
以上のように、第2の実施形態によれば、サテライト21a内の場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23は、可動装置116によって、同時に移動可能である。サテライト21aがノード11の位置を検出した場合、制御部311は、場所検知用駆動制御部126を制御することによって、可動装置116を固定する。また、データ用光送信器24およびデータ用光受信器25は、可動装置117によって、同時に移動可能である。制御部311は、データ送信用駆動制御部125を制御することよって、データ用光送受信部の位置を、ノード11が検出された方向に移動させる。これによって、場所検知用光送受信器の光軸と、データ用光送受信器との光軸が平行に調整され、正確に光軸調整を行うことができる光空間伝送装置によって構成される光空間伝送システムが提供されることとなる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る光空間伝送システムの構成を示す図である。図11において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付して、詳しい説明を省略する。
図11において、サテライト21bは、場所検知用兼データ用光送信器26と、場所検知用兼データ用光受信器27とを含む。
場所検知用兼データ用光送信器26は、場所検知用光送信器およびデータ用光送信器として機能する。場所検知用兼データ用光送信器26が場所検知用光送信器として機能するか、それともデータ用光送信器として機能するかは、制御部(図示せず)によって、制御される。場所検知用兼データ用光送信器26が場所検知用光送信器として機能する場合、場所検知用兼データ用光送信器26は、第1の実施形態と同様にして、場所検知用光ビーム31を出力する。一方、データ用光送信器として機能する場合、場所検知用兼データ用光送信器26は、下りデータ用光ビーム35を照射する。
図11に示すように、下りデータ用光ビーム35は、広がるように照射されており、下りデータ用光ビーム35の照射方向は、場所検知用光ビーム31の照射方向に比べて広い。ノード11のデータ用光受信器13が下りデータ用光ビーム35を受信することができるように、ノード11のデータ用光受信器13は、コーナーリフレクタ12にできるだけ近い位置に移動される。これによって、ノード11のデータ用光受信器13は、下りデータ用光ビーム35を受信することができる。
場所検知用兼データ用光受信器27は、場所検知用光受信器およびデータ用光受信器として機能する。場所検知用兼データ用光受信器27が場所検知用光受信器として機能するか、それともデータ用光受信器として機能するかは、制御部(図示せず)によって、制御される。場所検知用兼データ用光受信器27が場所検知用光受信器として機能する場合、場所検知用兼データ用光受信器27は、第1の実施形態と同様にして、反射光32を受光する。一方、データ用光受信器として機能する場合、場所検知用兼データ用光受信器27は、上りデータ用光ビーム35bを受光する。
図11に示すように、ノード11のデータ用光送信器14は、反射光32に比べて広い照射幅を有する上りデータ用光ビーム35bを出力する。これによって、サテライト21bの場所検知用兼データ用光受信器27は、上りデータ用光ビーム35bを受光することができる。
以上のように、第3の実施形態によれば、場所検知用兼データ用光送信器が、場所検知用光送信器として機能するか、それともデータ用光送信器として機能するか、および場所検知用兼データ用光受信器が、場所検知用光受信器として機能するか、それともデータ用光受信器として機能するかは、制御部(図示せず)によって、それぞれ制御されている。これによって、データ用光送信器は、場所検知用光送信器を兼ねることができる。したがって、サテライト21aの小型化が実現される。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図である。図12において、図11に示す部分と同様の機能を有する部分については、詳しい説明を省略する。
コーナーリフレクタ12aは、半透過特性を有する反射板である。コーナーリフレクタ12aは、波長がλ1の光ビームを反射し、波長がλ2の光ビームを透過することができる特性を有する。具体的には、コーナーリフレクタ12aは、たとえば、誘電体薄膜等によって構成される。
第4の実施形態において、サテライト21eは、場所検知用兼データ用光送信器26aと、場所検知用兼データ用光受信器27aとを含む。ノード11cは、データ用光送信器14aとデータ用光受信器13aとを含む。
場所検知用兼データ用光送信器26aは、波長がλ1の場所検知用光ビーム31aと、波長がλ2のデータ用光ビーム33aとを出力することができる。場所検知用光ビーム31aおよびデータ用光ビーム33aを出力するタイミングは、第2の実施形態と同様である。
場所検知用兼データ用光受信器27aは、場所検知用兼データ用光送信器26aから出力された波長がλ1の場所検知用光ビーム31aの反射光32aと、波長がλ2のデータ用光ビーム34aを受光することができる。
データ用光送信器14aは、波長がλ2の上りデータ用光ビーム34aを出力することができる。
データ用光受信器13aは、波長がλ2の下りデータ用光ビーム33aを受光することができる。
データ用光送信器14aおよびデータ用光受信器13aの移動、ならびに場所検知用兼データ用光送信器26aおよび場所検知用兼データ用光受信器27aの移動は、第1の実施形態と同様に、任意の方向に可能である。
これによって、下りデータ用光ビーム33aの透過光36は、ノード11cのデータ用光受信器13aで受信される。下りデータ用光ビーム33aの透過光36がデータ用光受信器13aで受信されることで、場所検知用光送受信部の光学系とデータ用光送受信部の光学系とを共通化することができるので、光軸調整がより簡易化される。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送システムにおける光空間伝送装置に備えられたデータ送信部26aの構成を示す図である。
図13において、データ送信部26aは、場所検知用光送信器22aと、データ用光送信器24aと、回折格子126aと、レンズ129aと、レンズ129bとを含む。場所検知用光送信器22aは、波長λ1の光ビームを送信する。データ用光送信器24aは、波長λ2の光ビームを送信する。場所検知用光送信器22aおよびデータ用光送信器24aは、それぞれレンズ129aおよびレンズ129bを介し、回折格子126aに場所検知用光ビームおよびデータ用光ビームを照射する。各光ビームの波長に対して、回折格子の周期を適切に設定すると共に、各送信器を適切に配置することによって、場所検知用光送信器から出力される波長λ1の光ビームとデータ用光送信器から出力される波長λ2の光ビームとは、同じ方向に照射されることとなる。
図14は、図13に示したデータ送信部26aの別のデータ送信部の構成を示す図である。図14において、データ送信部26aは、場所検知用光送信器22bと、データ用光送信器24b、光ファイバ128aと、光ファイバ128bと、光ファイバ128cと、WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)カプラ127と、レンズ129cとを含む。場所検知用光送信器22bとWDMカプラ127とは、光ファイバ128aを介して接続される。データ用光送信器24bとWDMカプラ127とは、光ファイバ128bを介して接続される。WDMカプラ127は、場所検知用光送信器22bからの波長λ1の場所検知用の光信号と、データ用光送信器24bからの波長λ2のデータ用の光信号とを波長多重して、第3の光ファイバ128cに送出する。第3の光ファイバ128cは、波長多重された光ビームを放射される。第3の光ファイバ128cから放射された光ビームは、レンズ129cによって、平行光に変換される。これによって、各光ビームの波長に対して、WDMカプラの周期を適切に設定すると共に、各送信器を適切に配置することによって、場所検知用光ビームとデータ用光ビームとは、同じ方向に照射されることとなる。
なお、図14では、場所検知用光送信器とWDMカプラとの接続、およびデータ用光送信器とWDMカプラとの接続のために、光導波路が用いられてもよい。
以上のように、第4の実施形態によれば、場所検知用光ビームと、データ用光ビームとは、同じ方向に照射される。これによって、データ用光受信器13aは、効率よくデータ用光ビームを受光することができる。
または、コーナーリクレクタ12aは、波長λ1の光ビームと波長λ2の光ビームのそれぞれの波長に対して、場所検知用光ビームの波長λ1に対しては反射するように、データ用光ビームの波長λ2に対しては透過するような特性を有している。したがって、サテライト21eが、場所検知用光ビームの反射光によって、ノード11cの場所を特定した後は、データ用光送信器の光軸が調整される必要がない。したがって、簡易な構成のサテライトが提供されることとなる。
(第5の実施形態)
図15は、本発明の第5の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図である。図15において、図12に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図15に示すように、コーナーリフレクタは、半透過特性を有する反射板12bおよび12cによって構成されている。反射板12bおよび12cは、データ通信の開始当初は、図12に示すコーナーリフレクタ12aのように、垂直に折れ曲がるように密着している。サテライト21eから下りデータ用光ビーム33aが照射された場合、可動装置(図示せず)によって、反射板12bおよび12cは、上下方向に移動させられる。これによって、下りデータ用光ビーム33aが半透過特性を有する反射板12bおよび12cを介することなく、データ用光受信器13aに受光されることとなる。また、上りデータ用光ビーム34aが半透過特性を有する反射板12bおよび12cを介することなく、伝送することとなる。
以下、動作を説明する。まず、場所検知用兼データ用光送信器26aは、場所検知用光ビーム31aを出力する。場所検知用光ビーム31aは、コーナーリフレクタの反射板12bおよび12cで反射された場合、反射光32aとして、反射される。
場所検知用光ビーム31aの一部は、透過光として、コーナーリフレクタの反射板12bおよび12cを透過する。
反射光32aは、場所検知用兼データ用光受信器27aで受光される。反射光32aが場所検知用兼データ用光受信器27aで受光された場合、場所検知用兼データ用光送信器26aは、データ用光ビーム33aを出力する。
データ用光送信器14aおよびデータ用光受信器13aは、任意の方向に移動している。データ用光受信器13aによって、データ用光ビーム33aが受光された場合、ノード11dは、可動装置(図示せず)を用いて、反射板12bおよび12cを上下方向に移動させる。これによって、コーナーリフレクタの半透過性が調整される。結果、データ用光ビーム33aは、コーナーリフレクタを介さずに、データ用光受信器13で受信されることとなる。
このように、コーナーリフレクタの半透過性を調整することで、データ用光受信器13は、より少ない損失で、データ用光ビームを送受信することができる。
さらに、コーナーリフレクタの半透過性を利用した別のデータ送受信方法がある。以下、ノード内のコーナーリフレクタとデータ用光受信器との位置関係が分かっている場合のデータ用光ビームの照射方法について説明する。
場所検知用光ビームの反射光がサテライトの場所検知用兼データ用光受信器で受信された場合、場所検知用兼データ用光送信器および場所検知用兼データ用光受信器は、それぞれの光軸方向を、若干垂直方向に移動する。これによって、場所検知用兼データ用光送信器は、データ用光受信器に、効率よくデータ用光ビームを照射することができる。
以上のように、第5の実施形態によれば、コーナーリフレクタとして、半透過特性を有する反射板を用い、上下方向に可動する反射板を用いることによって、データ用光ビームは、コーナーリフレクタの背面に設置されたデータ用光受信器で受光されることとなる。したがって、データ用光受信器は、より少ない損失でデータ用光ビーム33を送受信することができる。
(第6の実施形態)
図16は、本発明の第6の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図である。図16に示す光空間伝送システムは、1つのサテライトが複数のノードとの間でデータの送受信を行うシステムである。図16において、概念断面図で表されているノード11eと、天井400などに設置された概念断面図で表されているサテライト21cとは、空間へ光ビームを直接照射すると共に、空間へ直接照射された光ビームを受光することによって、データを相互に送受信する。なお、ノードおよびサテライトの個数は、図16に示した例に限られるものではない。
図16において、サテライト21cは、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、複数のデータ用光送信器24a,24b,24cと、複数のデータ用光受信器25a,25b,25cとを含む。
各ノード11eは、データ用光受信器13aと、データ用光送信器14aと、コーナーリフレクタ12aとを含む。
サテライト21cは、第1の実施形態と同様にして、場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23を移動させ、場所検知用光ビームの反射光を受光できる位置を探す。反射光を受光した場合、サテライト21cは、ある一組のデータ用光送信器およびデータ用光受信器を場所検知用光ビームの照射方向とこれらの光軸とが平行になるように移動させる。そして、サテライト21cは、下りデータ用光ビームをデータ用光送信器に出力させる。
ノード11aのデータ用光受信器13aおよびデータ用光送信器14aは、第1の実施形態と同様にして、任意の方向に移動する。下りデータ用光ビームがデータ用光受信器13aによって受光された場合、ノード11aは、データ用光受信器13aおよびデータ用光送信器14aを固定して、上りデータ用光ビームの照射を開始する。これによって、ある一つのノード11aとサテライト21cとの間のデータ通信が開始する。
次に、サテライト21cは、場所検知用光送信器22および場所検知用光受信器23を移動させて、別のノードの位置検出を開始する。別のノードの位置が検出されたら、サテライト21cは、その方向に、別のデータ用光受信器およびデータ用光送信器を移動させ、当該別のノードとのデータ通信を上記と同様に開始する。
図17は、第6の実施形態に係るサテライト21cの機能的構成を示すブロック図である。図17において、サテライト21cは、制御部411と、場所検知用光ビーム駆動部121と、場所検知用光ビーム処理部122と、場所検知用駆動制御部125と、場所検知用光送信器22と、場所検知用光受信器23と、複数のデータ信号処理部123と、複数のデータ送受信用駆動制御部124と、複数のデータ用光送信器24と、複数のデータ用光受信器25と、可動装置116と、複数の可動装置117とを含む。図17において、図5に示すサテライトと同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。場所検知用光送受信器とデータ用光送受信器とは、別々に移動する。
第6の実施形態では、複数のデータ用光送受信器(24,25)およびそれを動かすための複数の可動装置117が備わっている点以外は、第2の実施形態と同様である。すなわち、第6の実施形態では、制御部411の動作がことなる。以下、制御部411の動作を中心に、第6の実施形態に係るサテライト21cの動作について説明する。
図18は、第6の実施形態に係るサテライト21cの動作を示すフローチャートである。
まず、制御部411は、制御信号51を出力するように場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光送信器22に場所検知用光ビーム31を照射させる(ステップS401)。
次に、制御部411は、場所検知用駆動制御部125を制御する。それに応じて、場所検知用駆動制御部125は、任意の方向に場所検知用光ビーム31が照射されるように、可動装置116を制御する(ステップS402)。
次に、制御部411は、場所検知用光ビーム処理部122が光ビーム受信信号52を受信したか否かを判断することによって、反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されたか否かを判断する(ステップS403)。
反射光32が場所検知用光受信器23によって受光されない場合、制御部411は、ステップS401の動作に戻って、場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光ビーム31の照射を継続する。
一方、反射光32が場所検知用光受信器23によって受光された場合、制御部411は、場所検知用光ビーム駆動部121を制御して、場所検知用光送受信器の位置座標を格納する(ステップS404)。
次に、制御部411は、場所検知用光受信器の座標位置に最も近い場所に位置するデータ用光送受信器を検出する(ステップS405)。
次に、制御部411は、ステップS405で検出した場所検知用光受信器がすでにデータ通信に使用されているか否かを判断する(ステップS406)。すでにデータ通信に使用されている場合、制御部411は、当該データ用光送受信器を新たにデータ通信に用いる対象から外からはずして、ステップS405の動作に戻る。一方、すでにデータ通信に使用されていない場合、制御部411は、ステップS407の動作に進む。
ステップS407において、制御部411は、ステップS405で検出したデータ用光送受信器の光軸と、場所検知用光送受信器の光軸とが平行になるように、可動装置117をデータ送受信用可動制御部124に制御させる。その後、サテライト21cは、第2の実施形態と同様にして、ノードとの間の通信を開始する(ステップS408)。
以上のように、第6の実施形態によれば、1つのサテライトは、複数のノードとの間でデータを送受信することができる。したがって、空間の広範囲に渡る領域において、1つのサテライトが、複数のノードとの間で、同時にデータを送受信することができるので、低コストな光空間伝送システムが提供されることとなる。
(第7の実施形態)
図19は、本発明の第7の実施形態に係る光空間伝送システムでの光送受信およびデータ送受信の概略を説明するための図である。図19に示すように、ノード41は、半球状ハーフミラー16と、データ用光受信器13bと、データ用光送信器14bとを含む。サテライト21dは、場所検知用兼データ用光送信器26aと、場所検知用兼データ用光受信器27aとを含む。
場所検知用兼データ用光送信器26aは、空間の任意の方向に、場所検知用光ビーム31を照射することができるように、前述の可動装置によって移動可能である。場所検知用兼データ用光送信器26aと、場所検知用兼データ用光受信器27aとは、同時に可動可能である。
データ送受信を開始する際、場所検知用兼データ用光送信器26aは、場所検知用光ビーム31を照射しながら、任意の方向に少しずつ移動する。半球状ハーフミラー16は、球体の上半分が反射面となる構造を有している。したがって、半球状ハーフミラー16には、当該球体の中心を想定することができる。場所検知用光ビーム31が当該球体のほぼ中心方向に入射された場合、場所検知用光ビーム31は、反射され、場所検知用兼データ用光受信器27aの方向に戻り、場所検知用兼データ用光受信器27aで受光される。
場所検知用光ビームの反射光32のビーム径がある程度大きくかつ場所検知用兼データ用光送信部26aと、場所検知用兼データ用光受信部27aとの場所が接近している場合には、場所検知用光ビーム31が半球状ハーフミラー16に対して、ほぼ垂直に照射されることによって、反射光32は、場所検知用兼データ用光受信器27aで受光される。場所検知用兼データ用光受信部27aで反射光32を検出することによって、サテライト21dは、ノード41の位置を特定することができる。
サテライト21dは、場所検知用兼データ用光受信器27aによって反射光32が受光された場合、場所検知用兼データ用光送信器26aおよび場所検知用兼データ用光受信器27aの移動を停止する。場所検知用兼データ用光送信器26aおよび場所検知用兼データ用光受信器27aの移動を停止した後、場所検知用兼データ用光送信器26aは、ノード41に対して、データ用光ビーム33を送信する。
ノード41のデータ用光受信器13bおよびデータ用光送信器14bは、空間の任意の方向からの光ビームを受光可能であり、かつ空間の任意の方向に光ビームを照射することができるように、任意の方向に移動可能である。データ用光受信器13bおよびデータ用光送信器14bは、前述の可動装置によって同時に移動可能である。ノード41のデータ用光受信器13bおよびデータ用光送信器14bは、データの送受信を開始する場合、任意の方向に少しずつ移動する。
データの送受信を行う際には、ノード41は、半球状ハーフミラー16から一部透過されたデータ用光ビームの透過光36の受光パワーが最大となる位置で、データ用光受信器13bおよびデータ用光送信器14bを固定する。その後、ノード41は、データ用光送信器14bから、データ用光ビーム34(図示せず)を照射する。データ用光ビーム34は、半球状ハーフミラー16により反射されて、場所検知用兼データ用光受信器27aで受光される。
これによって、サテライト21dとノード41とは、空間に照射された光ビームを用いて、データを双方向に送受信することができる。
このように、場所検知用光反射部として、球体状の一部を有するハーフミラー16を用いることによって、サテライト21dがノード41を検知できる範囲が、広がる。これによって、ノード41の設置場所の自由度が、向上する。
なお、半球状ハーフミラー16は、半球状のガラスに誘電体多層膜や銀などを蒸着することによって形成することができる。
以上のように、第7の実施形態によれば、場所検知用光反射部は、半球状ハーフミラー16として、ノード41の球体状の上部に設置されている。
なお、場所検知用光反射部は、完全球体の一部のハーフミラーであれば、半球状でなくてもよい。
半球状ハーフミラー16がノード41の球体状の上部に設置されることによって、場所検知用光ビームの反射光32のビーム径がある程度大きく、かつ場所検知用兼データ用光送信部26aと場所検知用兼データ用光受信部27aとの場所が接近している場合、場所検知用光ビーム31が半球状ハーフミラー16に対して、ほぼ垂直方向に入射された時のみ、場所検知用兼データ用光受信部27aでノード41の場所検知用光ビームの反射光32が検出されることとなる。これによって、サテライト21dは、ノード41の位置を特定することができる。したがって、サテライト21dがノード41を検知できる範囲が広がる。よって、ノード41の設置場所の自由度が、向上する。
なお、半球状ハーフミラー16の反射率を低下させて、データ用光ビーム33の一部を透過光とすることによって、データ用光受信器13bは、データ用光ビーム33を直接受光することができる。これによって、サテライト21dとノード41との間での光軸調整が容易になる。
(第8の実施形態)
図20は、本発明の第8の実施形態に係るノード42の概観概略を示す斜視図である。図20において、図3Aに示すノード11と同様の機能を有する部分について、同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、図20に示す光空間伝送装置は、ノードとして説明するが、同機能がサテライトに含まれていてもよい。
図20において、ノード42は、コーナーリフレクタ12と、データ用光送信器14と、データ用光受信器13と、場所通知用信号送信器17とを含む。
場所通知用信号送信器17は、ノード11の上部に設けられている。場所通知用信号送信器17は、場所通知用信号37を、空間に垂直方向に放射する。場所通知用信号37として、可視光信号、赤外線信号、無線信号などが利用される。場所通知用信号37として、場所検知用光ビームよりも指向性が狭い、光ビームが用いられることが好ましい。これによって、サテライト21は、より正確にノード11の位置を特定することができる。
図21は、本発明の第8の実施形態に係るサテライト21fの構成概略を示す断面図である。図21において、サテライト21fは、場所検知用兼データ用光送信器26と、場所検知用兼データ用光受信器27と、場所通知用信号検知器28とを含む。
図21に示すように、場所通知用信号検知器28は、可動装置(図示せず)によって、垂直方向の軸を中心に360°方向に回転可能である。これによって、場所通知用信号検出器28は、場所通知用信号37を、垂直方向の軌跡を持つ光線としてとらえることができる。場所通知用信号検出器28は、当該軌跡上のいずれかの場所に、ノード42の位置を特定することができる。場所通知用信号37として可視光信号や赤外線信号を用いる場合には、場所通知用信号検知器28として、広角のCCDカメラが用いられることが好ましい。
また、場所通知用信号37が無線信号の場合には、場所通知用信号検知器28として、狭指向性のアンテナが用いられる。これによって、サテライト21は、受信強度の最も大きい方向に、ノード42の位置を特定することができる。
なお、図21に示す光空間伝送装置は、サテライトとして説明するが、同機能がノードに含まれていてもよい。また、図21において、場所通知用信号検知器28は、垂直方向に対し、煽り角を持たせてもよいし、回転角度も360°より少なくてもよい。
図22は、本発明の第8の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図である。図22において、サテライト21fがノード42の位置検出を行う手順を説明する。
ノード42は、垂直方向に場所通知用信号37を送信する。サテライト21fは、場所通知用信号検知器28を用いて、周囲に位置するノード42から送信される場所通知用信号37の有無を、常に監視する。場所通知用信号検知器28が、場所通知用信号37を検出した場合、場所検知用兼データ用光送信器26は、場所通知用信号37を検出した方向に、場所検知用光ビーム31aを送信する。
次に、場所検知用光ビーム31aが場所通知用信号37と交差するように、場所検知用兼データ用光送信器の方向は、垂直方向(図22では方向38)に変化する。場所検知用光ビーム31aは、ノード42に備えられている場所検知用光反射部19(図示せず)にある角度で照射される。場所検知用光ビーム31aは、反射光32として、サテライト21fの場所検知用兼データ用光受信器27で検出される。これによって、サテライト21fは、効率よくノードの位置を特定することができる。
図23は、第8の実施形態に係るサテライト21fの動作を示すフローチャートである。以下、図23を参照しながら、第8の実施形態に係るサテライト21fの動作について説明する。
サテライト21fは、場所通知用信号検出器28を用いて、ノード42内の場所通知用信号送信器17から照射された場所通知用信号37を検出する(ステップS501)。
場所検知用兼データ用光送信器26は、場所通知用光信号37が検出された方向に、場所検知用光ビーム31を送信する(ステップS502)。
サテライト21fは、場所検知用光ビーム31aの送信方向を垂直方向に少しずつ移動させる(ステップS503)。
次に、サテライト21fは、反射光32が場所検知用兼データ用光受信器27によって受光されたか否かを判断する(ステップS504)。
反射光32が場所検知用兼データ用光受信器27によって受光されない場合、制御部511は、ステップS502の動作に戻って、場所検知用光ビームの送信方向の移動を継続する。
一方、反射光32が場所検知用兼データ用光受信器27によって受光された場合、サテライト21fは、場所検知用光ビームの照射を停止して、下りデータ用光ビームを照射する(ステップS505)。
次に、サテライト21fは、上りデータ用光ビームを受光したか否かを判断する(ステップS506)。上りデータ用光ビームを受光していない場合、サテライト21fは、ステップS506の動作に戻る。一方、上りデータ用光ビームを受光した場合、サテライト21fは、データ通信を開始する(ステップS507)。
図24は、第8の実施形態に係るノード42の動作を示すフローチャートである。以下、図24を参照しながら、ノード42の動作について説明する。
まず、ノード42は、場所通知用信号37を、垂直方向に送信する(ステップS601)。次に、ノード42は、データ用光送受信器を少しずつ移動させる(ステップS602)。
次に、ノード42は、サテライト21fからの下りデータ用光ビームを受光したか否かを判断する(ステップS603)。下りデータ用光ビームを受光していない場合、ノード42は、ステップS602の動作に戻って、データ用光送受信器の移動を継続する。一方、下りデータ用光ビームを受光した場合、ノード42は、受信レベルをメモリし(ステップS604)、ステップS605の動作に進む。
ステップS605において、ノード42は、データ用光送受信器を微小区間移動させる。
次に、ノード42は、微少区間移動後の受信レベルが、メモリ値より大きいか否か判断する(ステップS606)。
微少区間移動後の受信レベルがメモリ値よりも大きい場合、ノード42は、ステップS605の動作に戻って、データ用光送受信器の微少区間移動を継続する。一方、微少区間移動後の受信レベルがメモリ値よりも大きくない場合、ノード42は、ステップS607の動作に進む。
ステップS607において、ノード42は、データ用光送受信器を移動前の位置に戻す。その後、ノード42は、上りデータ用光ビームを送信して(ステップS608)、サテライト21fとの間でのデータ通信を開始し(ステップS609)、場所通知用信号を停止する(ステップS610)。
以上のように、第8の実施形態によれば、ノード42は、場所通知用信号37を、空間に垂直に照射する。サテライト21fは、場所検知用信号検出器28を水平方向に移動させながら、場所通知用信号37を検知する。サテライト21fは、垂直方向に照射された場所通知用信号37を、垂直方向の軌跡として検出することができる。これによって、サテライト21fは、垂直方向のいずれかの方向に、ノード42が位置されているかを検知することができる。サテライト21fは、場所通知用信号37を検出した方向に、場所検知用光ビーム31aを送信する。場所検知用光ビーム31aの方向は、垂直方向に変化する。これによって、サテライト21fは、ノード42の位置を迅速かつ正確に検出することができる。
(第9の実施形態)
図25は、本発明の第9の実施形態に係る光空間伝送システムの構成概略を示す図である。
図25に示すように、ノード43は、上下方向に回転する機能と、左右方向に回転する機能とを有する水平保持機構部18を備える。例えば、ノード43が傾斜を持った台44に設置された場合でも、場所通知用信号送信器は、場所通知用信号37を常に垂直方向に送信できる。これによって、ノード43の設置場所にかかわらず、場所通知用信号送信器17は、場所通知用信号37を、常に垂直方向に送信することができ、サテライト21fは、ノード43の正確な位置を特定することができる。
本発明に係る光空間伝送システムは、光空間伝送装置の位置を自動的に特定することができ、光通信分野等において有用である。
本発明の実施形態に係る光空間伝送システムの全体構成を示す概念図 本発明の第1の実施形態に係るノード11の概観概略を示す斜視図 本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送システムでの光送受信およびデータ送受信の概略を説明するための図 場所検知用光送信器22,場所検知用光受信器23,データ用光送信器24,データ用光受信器25またはデータ用光受信器13,データ用光送信器14(以下、光送受信部3aという)を任意の方向に移動可能とするための機構を示す図 ノード11に備えられたコーナーリフレクタ12の拡大模式図 サテライト21の機能的構成を示すブロック図 ノード11の機能的構成を示すブロック図 サテライト21の動作を示すフローチャート ノード11の動作を示すフローチャート 第2の実施形態に係るサテライト21の機能的構成を示すブロック図 図9に示すサテライト21を用いたデータ送受信のフローチャート 本発明の第3の実施形態に係わる光空間伝送システムの構成を示す図 第4の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図 本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送システムにおける光空間伝送装置に備えられたデータ送信部26aの構成を示す図 図12に示したデータ送信部26aの別のデータ送信部の構成を示す図 本発明の第5の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図 本発明の第6の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図 図17は、第6の実施形態に係るサテライト21cの機能的構成を示すブロック図 第6の実施形態に係るサテライト21cの動作を示すフローチャート 本発明の第7の実施形態に係る光空間伝送システムでの光送受信およびデータ送受信の概略を説明するための図 本発明の第8の実施形態に係るノード42の概観概略を示す斜視図 本発明の第8の実施形態に係るサテライト21fの構成概略を示す断面図 本発明の第8の実施形態に係る光空間伝送システムの概略構成を示す図 第8の実施形態に係るサテライト21fの動作を示すフローチャート 第8の実施形態に係るノード42の動作を示すフローチャート 本発明の第9の実施形態に係る光空間伝送システムの構成概略を示す図 特許文献1に記載された従来の光空間伝送システムの構成を示す図 特許文献2の光無線装置の構成を示す図 図27に記載の光無線装置を用いた従来の光無線通信の概略を示す図
符号の説明
3a 光送受信部
3b 軸棒
3c 第1の接合部
3d 第2の接合部
3e 円板
11、11c、11d、11e、41、42、43、44 ノード
11a 台座
11b 光送受信部収納ケース
12、12a、12b、12c コーナーリフレクタ
13、13a、13b、25、25a、25b、25c データ用光受信器
14、14a、14b、24、24a、24b、24c データ用光送信器
16 半球状ハーフミラー
15 透明ガラス
17 場所通知用信号送信器
18 水平保持機構部
19 場所検知用光反射部
21、21a、21b、21c、21d、21e、21f サテライト
22、22a、22b 場所検知用光送信器
23 場所検知用光受信器
26、26a 場所検知用兼データ用光送信器
27、27a 場所検知用兼データ用光受信器
28 場所通知信号用検知器
31、31a 場所検知用光ビーム
32、32a 場所検知用光ビームの反射光
33、33a、33n、34、34a、34n、35、35a データ用光ビーム
35b 上りデータ用光ビーム
36 データ用光ビームの透過光
37 場所通知用信号
38 場所検知用光ビームの可動方向
400 天井
44 台
51 制御信号
52 光ビーム受信信号
53 光ビーム処理信号
54 データ用電気信号
55 データ用受信電気信号
56 データ用制御信号
57 受信電気信号
58 データ用光受信信号
59 送信電気信号
111 211 311 411 511 制御部
112 受光レベルモニタ部
114 115 116 117 118 可動装置
121 場所検知用光ビーム駆動部
122、122a 場所検知用光ビーム処理部
123 データ信号処理部
124 データ送受信用駆動制御部
125 場所検知用駆動制御部
112 受光レベルモニタ部
126a 回折格子
127 WDMカプラ
128a、128b、128c 光ファイバ
129a、129b、129c レンズ
a 2面コーナーリフレクタの底面の幅
b 2面コーナーリフレクタの垂直面の幅
θi 場所検知用光ビームの入射角
λ1、λ2 波長
911 光送信器
912 光源制御回路
913 変調回路
914 光源
915 半導体レーザ
916 光通信ビーム
917、922 レンズ
918 位置検出用光ビーム
921 光受信器
923 光検出器
924 復調回路
925 位置検出回路
926 位置制御回路
927 ステージ
931 光送受信部
932 コーナーキューブ
933 受光部
934、936 パラボラリフレクタ
935 発光部
937、938 駆動部


Claims (20)

  1. エリア内に存在する複数の光空間伝送装置が空間へ光ビームを放射してデータ通信を行うための光空間伝送システムであって、
    場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる第1の光空間伝送装置と、
    前記第1の光空間伝送装置から照射された前記場所検知用光ビームが入射したら、前記場所検知用光ビームを前記第1の光空間伝送装置の存在する方向に反射する第2の光空間伝送装置とを備え、
    前記第2の光空間伝送装置は、周囲または一部に円環状に設けられており、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、前記場所検知用光ビームが入射した場合、前記場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含み、
    前記第1の光空間伝送装置は、
    前記場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用光送信部と、
    前記場所検知用光反射部によって反射された前記場所検知用光ビームの反射光を検出するための場所検知用光受信部とを含み、
    前記場所検知用光送信部の光軸と前記場所検知用光受信部の光軸とは、平行であることを特徴とする、光空間伝送システム。
  2. 前記場所検知用光反射部は、第2の光空間伝送装置の周囲に円環状に設けられた2面コーナーリフレクタであり、
    前記2面コーナーリフレクタの底面の幅をaとし、垂直面の幅をbとする場合、前記場所検知用光送信部の光軸と前記場所検知用光受信部の光軸との間の距離は、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下であることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  3. 前記場所検知用光送信部の光軸と前記場所検知用光受信部の光軸とが常に平行となるように、前記場所検知用光送信部と前記場所検知用光受信部とは、同時に移動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  4. 前記第1の光空間伝送装置は、
    送信データをデータ用光ビームとして空間に対し任意の方向に照射できる少なくとも1つのデータ用光送信部と、
    前記場所検知用光受信部によって、前記反射光が検出された場合、前記少なくとも1つのデータ用光送信部の光軸が前記場所検知用光送信部の光軸と平行になるように、前記少なくとも1つのデータ用光送信部を移動させる可動装置とを含む、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  5. 前記第1の光空間伝送装置は、
    送信データをデータ用光ビームとして空間に対し任意の方向に照射できると共に、前記場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用兼データ用光送信部と、
    前記場所検知用兼データ用光受信部によって前記場所検知用光ビームの前記反射光が受光された場合、前記場所検知用兼データ用光送信部を固定する可動装置とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  6. 前記場所検知用兼データ用光送信部は、前記データ用光ビームを広がるように照射することを特徴とする、請求項5に記載の光空間伝送システム。
  7. 前記場所検知用光反射部は、前記場所検知用光ビームを反射し、前記データ用光ビームを透過させることを特徴とする、請求項5に記載の光空間伝送システム。
  8. 前記場所検知用光反射部は、前記データ用光ビームを受光する際、可動することを特徴とする、請求項6に記載の光空間伝送システム。
  9. 前記データ用光ビームと前記場所検知用光ビームとは、異なる波長を有し、
    前記場所検知用兼データ用光送信部は、
    前記データ用光ビームを出力するためのデータ用光送信部と、
    前記場所検知用光ビームを出力するための場所検知用光送信部と、
    前記データ用光送信部から出力された前記データ用光ビームと前記場所検知用光送信部から出力された前記場所検知用光ビームとを波長多重するための波長多重部とを有し、
    前記波長多重部によって波長多重された2つの光ビームは、同一の光軸方向に照射されるように調整されていることを特徴とする、請求項5に記載の光空間伝送システム。
  10. 前記第1の光空間伝送装置は、さらに、
    送信データを下りデータ用光ビームとして照射するための少なくとも1つの第1のデータ用光送信部と、
    前記第2の光空間伝送装置から送信される上りデータ用光ビームを受光するための少なくとも1つの第1のデータ用光受信部と、
    前記場所検知用光送信部、前記場所検知用光受信部、前記第1のデータ用光送信部、および前記第1のデータ用光受信部を空間に対し任意の方向に移動させるための第1の可動装置と、
    前記第1の可動装置の動きを制御するための第1の制御部とを含み、
    前記第2の光空間伝送装置は、
    前記下りデータ用光ビームを受光するための第2のデータ用光受信部と、
    上りデータ用光ビームを照射するための第2のデータ用光送信部と、
    前記第2のデータ用光受信部および前記第2のデータ用光送信部を空間に対し任意の方向に移動させるための第2の可動装置と、
    前記第2の可動装置の動きを制御するための第2の制御部とを含み、
    前記第1のデータ用光送信部の光軸と前記第1のデータ用光受信部の光軸とは、平行であり、
    前記第2のデータ用光送信部の光軸と前記第2のデータ用光受信部の光軸とは、平行であり、
    前記第1のデータ用光送信部の光軸と前記第1のデータ用光受信部の光軸との間の距離と、前記第2のデータ用光送信部の光軸と前記第2のデータ用光受信部の光軸との間の距離とは、等しく、
    前記第1の制御部は、データ通信を開始する際、前記場所検知用光ビームを照射しながら、少なくとも前記場所検知用光送信部および前記場所検知用光受信部が同時に空間に対し任意の方向に移動するように、前記第1の可動装置を制御し、前記反射光が前記場所検知用光受信部によって受光された場合、前記場所検知用光送信部および前記場所検知用光受信部を固定し、
    前記下りデータ用光ビームは、前記場所検知用光ビームの光軸と平行になるように、前記第1のデータ用光送信部によって照射され、
    前記第2の制御部は、前記第2のデータ用光送信部および前記第2のデータ用光受信部が同時に空間に対し任意の方向に移動するように、前記第2の可動装置を制御し、前記下りデータ用光ビームが前記第2のデータ用光受信部によって受光された場合、前記第2のデータ用光送信部および前記第2のデータ用光受信部を固定し、前記上りデータ用光ビームが出力されるように、前記第2のデータ用光送信部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  11. エリア内に存在する複数の光空間伝送装置が空間へ光ビームを放射してデータ通信を行うための光空間伝送システムであって、
    場所検知用光ビームを空間に対して任意の方向に照射できる第1の光空間伝送装置と、
    前記第1の光空間伝送装置から照射された前記場所検知用光ビームが入射したら、前記場所検知用光ビームを前記第1の光空間伝送装置の存在する方向に反射する第2の光空間伝送装置とを備え、
    前記第2の光空間伝送装置は、形状が完全球体の一部であって、前記場所検知用光ビームが入射した場合、前記場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含み、
    前記第1の光空間伝送装置は、
    前記場所検知用光ビームを空間に対し任意の方向に照射できる場所検知用光送信部と、
    前記場所検知用光反射部によって反射された前記場所検知用光ビームの反射光を検出する場所検知用光受信部とを含み、
    前記場所検知用光送信部の光軸と前記場所検知用光受信部の光軸とは、平行であることを特徴とする、光空間伝送システム。
  12. 前記第2の光空間伝送装置は、場所通知用信号を垂直方向に空間に放射する場所通知用信号送信部をさらに含み、
    前記第1の光空間伝送装置は、
    空間に放射された前記場所通知用信号を検知する場所通知用信号検知部と、
    前記場所通知用信号検知部によって前記場所通知用信号が検知された場合、場所通知用信号が検知された方向に前記場所検知用光ビームを照射するように、前記場所検知用光送信部を移動させ、前記場所検知用光ビームの照射方向が上下に移動するように、前記場所検知用光送信部を移動させるための可動装置とを含み、
    前記可動装置は、前記場所検知用光受信部によって前記反射光が受光された場合、前記場所検知用光送信部の移動を停止して、前記場所検知用光送信部を固定することを特徴とする、請求項11に記載の光空間伝送システム。
  13. 前記第2の光空間伝送装置は、前記場所通知用信号の送信軸が水平面に対して常に垂直となるように、前記場所通知用信号の送信軸を調整するための可動装置をさらに含む、請求項12に記載の光空間伝送システム。
  14. 空間へ光ビームを放射して、他の光空間伝送装置との間でデータ通信を行うための光空間伝送装置であって、
    周囲または一部に円環状に設けられており、断面が垂直に折れ曲がる形状であって、前記他の光空間伝送装置から照射される場所検知用光ビームが入射した場合、前記場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含むことを特徴とする、光空間伝送装置。
  15. 前記場所検知用光反射部は、前記光空間伝送装置の周囲に円環状に設けられた2面コーナーリフレクタであり、
    前記2面コーナーリフレクタの底面の幅をaとし、垂直面の幅をbとする場合、前記場所検知用光送信部の光軸と前記場所検知用光受信部の光軸との間の距離は、2a×cosθi(ただしθi=tan-1(a/b))以下であることを特徴とする、請求項15に記載の光空間伝送装置。
  16. 前記場所検知用光反射部は、前記場所検知用光ビームを反射し、前記他の光空間伝送装置からのデータ用光ビームを透過させることを特徴とする、請求項15に記載の光空間伝送装置。
  17. 前記場所検知用光反射部は、前記データ用光ビームを受光する際、可動することを特徴とする、請求項17に記載の光空間伝送装置。
  18. 空間へ光ビームを放射して、他の光空間伝送装置との間でデータ通信を行うための光空間伝送装置であって、
    形状が完全球体の一部であって、前記他の光空間伝送装置から照射される場所検知用光ビームが入射した場合、前記場所検知用光ビームを反射させる場所検知用光反射部を含む、光空間伝送装置。
  19. 場所通知用信号を垂直方向に空間に放射する場所通知用信号送信部をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の光空間伝送装置。
  20. 前記場所通知用信号の送信軸が水平面に対して常に垂直となるように、前記場所通知用信号の送信軸を調整するための可動装置をさらに含む、請求項17に記載の光空間伝送装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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