次に、本発明を実施する実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る方向調整装置101が有する構成と、方向調整装置101が行う処理とについて、図1と図2とを参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る方向調整装置101が有する構成を表すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係る方向調整装置101における処理の流れを表すフローチャートである。
第1の実施形態に係る方向調整装置101は、制御部102を有する。
さらに、第2装置104は、方向調整装置101を有する。
まず、第2装置104は、第1装置103の方向に光を発する。この際に、第2装置104は、ある所定の範囲に光を発する(照射する)ことが可能である。しかし、第2装置104は、第1装置103の方向のみに光を発しなくてもよい。
以降、説明の便宜上、第2装置104が発光可能な所定の範囲を、「所定の第1範囲」と表す。また、第2装置104が発する光の強度は、方向調整装置101が以降の処理をする期間において、一定であるとする。
次に、第1装置103は、第2装置104が発する光を、第2装置104の方向に反射する。
説明の便宜上、本実施形態においては、第2装置104が発する光を第1装置103が反射する例を用いて説明する。後述する実施形態に示すように、第1装置103は、第2装置104が発する光に応じて発光してもよい。この場合に、第2装置104は、第1装置103が発する光を受ける。すなわち、第2装置104は、第1装置103から光を受ける。
次に、制御部102は、第2装置104が光を発する方向を変えることにより、第2装置104が第1装置103から反射光を受けることが可能な方向(範囲)を求める。
ここで、説明の便宜上、反射光を受けることが可能な方向を、「第1方向」と表す。
たとえば、制御部102は、図3乃至図7に概念的に表す処理を実行することにより、第1方向を求める。図3乃至図7は、制御部102が第1方向を求める処理を概念的に表す図である。
たとえば、第2装置104は、駆動部41と、コーナーキューブ43と、コリメータレンズ45とを有する。また、第1装置103は、駆動部42と、コーナーキューブ44と、コリメータレンズ46とを有する。駆動部41が方向を変えるのに応じて、コーナーキューブ43、及び、コリメータレンズ45は方向を変える。同様に、駆動部42が方向を変えるのに応じて、コーナーキューブ44、及び、コリメータレンズ46は方向を変える。
コリメータレンズ45、及び、コリメータレンズ46は、光源が発する光を、平行または略平行な光ビームに変換する。コーナーキューブ43、及び、コーナーキューブ44は、光が所定の範囲(以降、「所定の第2範囲」と表す。)から入射する場合に、該光を入射する方向に、平行に反射する。以降、説明の便宜上、平行または略平行を、「平行」と表す。
たとえば、3枚のミラーを相互に直交するように貼り合せることにより、コーナーキューブを実現することができる。
まず、第2装置104は、コリメータレンズ45を介して、光源が発する光を第1装置103に発する(ステップS201)。
コーナーキューブ44は、第2装置104が発する光を、第2装置104の方向に反射する。
次に、制御部102は、第2装置104が、コーナーキューブ44から反射光を受けることが可能な範囲を求める。たとえば、図4においては、反射光を受けることが可能な範囲を「受光可範囲」と表し、反射光を受けることが不可能な範囲を「受光不可範囲」と表す。すなわち、第2装置104が光を発する方向を変えることにより、制御部102は、第2装置104に関する受光可範囲を求める。
次に、制御部102は、受光可範囲に基づき、第1方向を求める。たとえば、制御部102は、受光可範囲の中心を第1方向とする。この場合、第1方向は、図5に示すように、コーナーキューブ44の3平面が交差する方向である。図5は、受光可範囲を、駆動部41の中心における角度を用いて表す図である。
しかし、たとえば、第2装置104が、コリメータレンズ45を介して光を発するとともに、コリメータレンズ45を介して光を受ける場合には、図6に示すように、第1方向は、コリメータレンズ45と、コーナーキューブ44とが対向する方向である。
また、コリメータレンズ45とコーナーキューブ43との距離(以降、「第1距離」と表す。)が、コリメータレンズ46とコーナーキューブ44との距離(以降、「第2距離」と表す。)に等しい場合に、図6に示すように、コリメータレンズ46と、コーナーキューブ43とは対向する。
制御部102は、第1距離及び第2距離等に基づき、図7に示すように、コリメータレンズ45とコリメータレンズ46とが対向する方向に、方向を調整してもよい。
また、第1装置103は、制御部102を含む場合には、第1装置103が第2装置104の方向にコリメータレンズ46を介して光を発し、コーナーキューブ43にて反射される反射光を受けることにより、第1方向を求めてもよい。さらに、制御部102は、第1装置103が求めた第1方向と、制御部102が求めた第1方向とに基づいて、たとえば、2つの第1方向を平均するなどすることにより、新たに第1方向を求めてもよい。
尚、上述した説明においては、駆動部41がコーナーキューブ43、及び、コリメータレンズ45の方向を変えるとした。しかし、方向を変えるのは、必ずしも、駆動部41である必要はなく、コーナーキューブ43、及び、コリメータレンズ45が、所定の関係を満たしつつ、連動しながら方向を変えてもよい。駆動部42についても同様である。
上述した処理を実施することにより、制御部102は、第1方向を求める。以降、制御部102が、受光可範囲に基づき第1方向を求める処理を、「第1処理」と表す。
次に、制御部102は、第1方向、及び、受けた反射光の強度(パワー)に基づき、第2装置104が光を発する方向(すなわち「光軸」、以降、「第2方向」とも表す。)を求める(ステップS202)。
たとえば、制御部102は、図8乃至図10に示すように第2装置104が光を発する方向を求める。
図8は、強度が最大(または、略最大)となる角度を基準とする場合における角度の大きさと、反射光の強度との関係の一例を表す図である。図8においては、反射光の強度が最大となる場合を基準とし、該基準となる方向から相互に異なる2方向に、AZ角、及び、EL角を定義する。図9は、強度が最大となる角度を基準とする場合における角度の大きさと、発する光の強度に対する反射光の強度の比率との関係の一例を表す図である。図10は、第1方向に基づき、光を発する方向を求める処理の一例を概念的に表す図である。
以降、説明の便宜上、最大、及び、略最大であることを含めて「最大」と表す。
図8において、AZ角及びEL角いずれの場合にも、基準となる方向からの変位が大きくなる(すなわち、角度変化量の大きさが0より大きな値に変化する)につれ、反射光の強度は低下する。これは、第2装置104が、ある程度の角度(範囲)において反射光を受けるとともに、反射光の強度が角度に応じて滑らかに変化することを表す。
上述したことは、図9に示す、反射光の強度が最大となる角度を基準とする場合における角度の大きさと、発する光の強度に対する反射光の強度の比率との関係からも読み取ることができる。すなわち、AZ角及びEL角いずれの場合にも、基準となる方向からの変位が大きくなる(すなわち、角度変化量の大きさが0より大きな値に変化する)につれ、反射光の強度は低下する。
また、図10における閉じた曲線(たとえば、ミスアライメント特性91)は、反射光の強度がある特定の強度である場合における、AZ角とEL角との関係を表す。反射光の強度が一定である場合、閉じた曲線は、理論的には、基準を中心とする円(たとえば、ミスアライメント距離が一定の特性90、受ける反射光の強度が閾値以上となる領域93)である。
たとえば、ミスアライメント特性91は、第2装置104が受光可能な範囲を表す。すなわち、該閉じた曲線の内側にある座標値(すなわち、AZ角及びEL角)において、第2装置104は、反射光を受けることができる。
以降、説明の便宜上、第1方向を表す点(すなわち、ビーム入力位置92)と、反射光の強度が最大(または、略最大)となる基準との距離をdとする。また、図10における斜線を付して示す円(すなわち、受ける反射光の強度が閾値以上となる領域93)は、反射光の強度が所定の強度よりも大きな領域であるとする。反射光の強度が、所定の強度以上である場合、光無線通信ネットワークにおける通信は安定する。
まず、制御部102は、まず、第1方向からAZ角を変化することにより、反射光の強度が最大となるAZ角を求める。
たとえば、制御部102は、第1方向から、距離d分だけ、AZ角が大きくなる方向(以降、「第11方向」とする。)に第2装置104が光を発する方向を変える。第2装置104は、該方向において、反射光の強度を測定する。この場合、第11方向において反射光の強度が減少するため、制御部102は、第11方向から、距離を2倍にする大きさ(すなわち、2×d)分だけ、AZ角が小さくなる方向(以降、「第12方向」とする。)に第2装置104が光を発する方向を変える。
この場合に、第12方向における反射光の強度は、第11方向における反射光の強度よりも向上する。このため、制御部102は、距離を0.5倍にする大きさ(すなわち、d)分だけ、AZ角が小さくなる方向に第2装置104が光を発する方向(以降、「第13方向」とする。)を変える。
すなわち、制御部102は、反射光の強度が減少する場合に、距離を0.5倍にするとともに、反射光の強度が増加する場合に、距離を2倍にする。制御部102は、上述した処理を繰り返すことにより、反射光の強度が最大となるAZ角を求める。
次に、制御部102は、上述した処理により求めた方向からEL角を変化することにより、反射光の強度が最大となるEL角を求める。EL角を求める方法は、AZ角を求める方法と同様であるため、EL角を求める方法に関する説明を省略する。
制御部102は、反射光の強度が所定の強度よりも大きい場合に、上述した処理を終了する。制御部102は、所定の強度よりも大きな反射光の強度を与える方向を、光を発する方向(すなわち、光軸)とする。したがって、第2装置104及び第1装置103が、該光を発する方向に通信することにより、光無線通信ネットワークにおける通信は安定する。
尚、上述した説明において、制御部102が、光を発する方向を探索する際に、距離を変化する量は、上述した数値の例に限定されない。
また、制御部102は、第1方向における反射光の強度(以降、「第1強度」と表す。)、第1方向からAZ角の方向にずらした方向における反射光の強度(以降、「第2強度」と表す。)、及び、第1方向からEL角の方向にずらした方向における反射光の強度(以降、「第3強度」と表す。)に基づき、探索する方向を決めてもよい。すなわち、制御部102は、第2強度と第1強度との差、及び、第3強度と第1強度との差を求め、該2つの差に基づいて、探索する方向を決める。この場合、探索する方向は、EL角の方向、及び、AZ角の方向と異なる。その後、制御部102は、探索する方向において、上述した手順に従い、反射光の強度に基づき、反射光の強度が最大となる角度(この場合、AZ角及びEL角)を求める。
上述したように、制御部102は、光を発する方向を求めることができる。以降、制御部102が、第1方向と反射光の強度とに基づき、光を発する方向を求める処理を、「第2処理」と表す。
さらに、第1装置103は、制御部102を含む場合には、第1装置103が第2装置104の方向にコリメータレンズ46を介して光を発してもよい。さらに、第1装置103は、コーナーキューブ43にて反射される反射光を受けることにより、第1装置103が、第1方向、または、光を発する方向を求めてもよい。
たとえば、制御部102は、第1装置103が求めた光を発する方向と、制御部102が求めた光を発する方向とに基づいて、たとえば、2つの光を発する方向を平均する等により、新たに光を発する方向を求めてもよい。
また、制御部102は、第1装置103が求めた第1方向と、制御部102が求めた光を第1方向とに基づいて、たとえば、2つの第1方向を平均する等により、新たに第1方向を求めてもよい。この場合、制御部102は、該第1方向に基づき、第2処理を実行する。
尚、制御部102が光を発する方向、及び、第1方向を求める方法は上述した例に限定さない。
第2装置104は、図11に示すような光無線装置10であってもよい。図11は、第1の実施形態に係る方向調整装置101が制御する光無線装置10が有する構成の一例を表すブロック図である。
光無線装置10は、外部通信機器(不図示)との伝送路である光ファイバケーブル11、光ファイバケーブル11における送受信を切り替える固定部12、光無線通信ネットワークにおいて、通信相手へ光ビームを発するとともに、通信相手から光ビームを受信する駆動部13、駆動部13に関する角度を制御するステージ14、ステージ14の位置を制御するモータドライバ15、及び、モータドライバ15と固定部12とを制御する中央処理演算装置16を有する。方向調整装置101は、CPU16から反射光を受光する強度等に関する情報を受信するとともに、求めた方向に関する情報をCPU16に送信する。
尚、中央処理演算装置は、Central Processing Unitであり、以降、「CPU」と略記する。
固定部12は、光ファイバケーブル11を介して、外部通信機器から、光信号を受信する。駆動部13は、固定部12が受信した光信号を平行な光ビームに変換し、該光ビームを第1装置103に発する。第1装置103は、該光ビームを受ける、または、該光ビームを光無線装置10に反射する。
一方、第1装置103が光ビームを発する場合、駆動部13は、該光ビームを受ける。次に、固定部12は、該光ビームを光信号に変換し、変換した光信号を、光ファイバケーブル11を介して外部通信機器に送信する。
ステージ14は、駆動部13がアジマス(AZ)の方向(角度、角)、及び、エレベーション(EL)の方向(角度、角)を、所望の方向になるように向きを変える。モータドライバ15は、ステージ14の位置を制御する。CPU16は、方向調整装置101が求める方向に従い、モータドライバ15、及び、固定部12を制御する。
次に、図12を参照しながら、固定部12及び駆動部13が有する構成と、その処理とについて説明する。図12は、固定部12及び駆動部13が有する構成を表すブロック図である。
固定部22は、光ファイバケーブル20、光ファイバケーブル21、光サーキュレータ24、光スプリッタ26、及び、フォトディテクタ27を有する。
駆動部23は、コリメータレンズ25及びコーナーキューブ28を有する。
固定部22は、光ファイバケーブル20を介して、外部通信機器から光信号を受信する。光サーキュレータ24は、該光信号を受信し、光ファイバケーブル29を介して、受信した光信号をコリメータレンズ25に送信する。コリメータレンズ25は、該光信号を平行な光ビームに変換し、該光ビームを第1装置103に発する。
コリメータレンズ25は、第1装置103が発する光信号を受信し、光ファイバケーブル29を介して、受信した光信号を光サーキュレータ24に送信する。光サーキュレータ24は、該光信号を受信し、受信した該光信号を光スプリッタ26に送信する。次に、光スプリッタ26は、該光信号を受信し、受信した該光信号を、光ファイバケーブル21を介して外部通信機器に送信する第1信号と、反射光の強度を測定する第2信号とに分割する。第2信号は、微弱光である場合もある。その後、光サーキュレータ24は、光ファイバケーブル21を介して、第1信号を外部通信機器に送信するとともに、第2信号をフォトディテクタ27に送信する。
フォトディテクタ27は、第2信号に関する光の強度を計測し、CPU16を介して計測した光の強度を方向調整装置101に送信する。
本実施形態に係る方向調整装置101は、コリメータレンズ25を介して発する光を第1装置103が反射することにより生じる反射光を受ける強度に基づいて、光を発する方向を求める。該方向に通信する場合には、光無線通信ネットワークにおける通信が安定する。このため、方向調整装置101は、高価な4分割光検出器等を用いることなく、光軸を調整する。
一方、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献4が開示する光軸調整装置は、上述したように、高価な装置を用いて光を測定する。このため、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献4によれば、安価に光軸を調整することができない。
また、特許文献3は、光軸調整装置を開示するものの、光軸を調整する処理について詳細には開示しない。さらに、該光軸調整装置は、本実施形態に係る方向調整装置101とは異なり、第1装置103に関する光軸を調整しない。したがって、該光軸調整装置によれば、第1装置103が第2装置104に情報を送信する場合に、光無線通信ネットワークにおける通信が安定であるとは限らない。
しかし、第1装置103は、本実施形態に係る方向調整装置101に従い光軸を調整することも可能である。この場合、第1装置103が第2装置104から受ける反射光の強度は、所定の強度以上である。このため、第1装置103が第2装置104に情報を送信する場合にも、光無線通信ネットワークにおける通信が安定する。
すなわち、第1の実施形態に係る方向調整装置101によれば、安価に光軸を調整することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第2の実施形態について説明する。
以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第2の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図13と図14とを参照しながら、第2の実施形態に係る方向調整装置1401が有する構成と、方向調整装置1401が行う処理とについて説明する。図13は、本発明の第2の実施形態に係る方向調整装置1401が有する構成を示すブロック図である。図14は、第2の実施形態に係る方向調整装置1401を具体的に実現する一例を表すブロック図である。
第2の実施形態に係る方向調整装置1401は、制御部1404と、光部1403と、反射部1402とを有する。制御部1404と光部1403とは、第1の実施形態に示した例のように、駆動部1406に設置されていてもよいし、設置されていなくてもよい。
第2装置1405は、方向調整装置1401を含む。
まず、光部1403は、第1装置103の方向に光を発する。この際に、光部1403は、所定の第1範囲に光を発することが可能である。光部1403は、第1装置103の方向のみに光を発しなくてもよい。
次に、第1装置103は、光部1403が発する光を、反射部1402の方向に反射する。
次に、制御部1404は、光部1403が光を発する方向を変えることにより、第1方向を求める。たとえば、制御部1404は、光部1403が設置された駆動部1406の方向を変えることにより、光部1403が光を発する方向を変える。制御部1404は、光部1403が光を発する方向を第1方向に調整する。
また、第1装置103が、制御部1404を含む場合には、第1装置103が反射部1402の方向に光を発し、反射部1402にて反射される反射光を受光することにより、第1方向を求めてもよい。さらに、制御部1404は、第1装置103が求めた第1方向と、制御部1404が求めた第1方向とに基づいて、たとえば、第1方向を平均する等により、新たに第1方向を求めてもよい。
次に、制御部1404は、第1方向、及び、反射光の強度に基づき、光部1403が光を発する方向を求める。制御部1404は、光軸(すなわち、第2方向)に、駆動部1406の方向を調整する。
また、図14に示すように、コリメータレンズを用いて光部1403を実現し、コーナーキューブを用いて反射部1402を実現してもよい。
図15を参照しながら、方向調整装置101(または、方向調整装置1401)が複数の光無線装置を制御するシステムについて説明する。図15は、方向調整装置101(または、方向調整装置1401)が、複数の光無線装置50と、複数の光無線装置60とを制御するシステムの構成を表すブロック図である。
図15に示す例においては、監視制御装置702が、粗調整制御ソフトウェア703、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い処理することにより、方向調整装置101(または、方向調整装置1401)が有する機能を実現する。
光無線装置50は、固定部503と、CPU504と、モータドライバ505と、駆動部及びステージ506とを有する。光無線装置50は、通信装置501と、光トランシーバ及びレシーバ502とを介して、他の光無線装置と情報を送受信することができる。通信装置501は、たとえば、光ケーブル等を用いて実現される通信ネットワークにおける通信を制御する。光トランシーバ及びレシーバ502は、通信装置501が授受する電気信号を、光信号に変換する。
同様に、光無線装置60は、固定部603と、CPU604と、モータドライバ605と、駆動部及びステージ606とを有する。光無線装置60は、通信装置601と、光トランシーバ及びレシーバ602とを介して、他の光無線装置と情報を送受信することができる。通信装置601は、たとえば、光ケーブル等を用いて実現される通信ネットワークにおける通信を制御する。光トランシーバ及びレシーバ602は、通信装置601が授受する電気信号を、光信号に変換する。
HUB701は、複数の光無線装置50と複数の光無線装置60との間において、通信を制御する。
監視制御装置702は、上述したように、粗調整制御ソフトウェア703、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い処理することにより、方向調整装置101が有する機能を実現する。
以降においては、説明の便宜上、複数の光無線装置50における1つの光無線装置(以降、「第1光無線装置」と表す。)と、複数の光無線装置60における1つの光無線装置(以降、「第2光無線装置」と表す。)とが通信するとする。
監視制御装置702は、各光無線装置50及び光無線装置60から、反射光の強度に関する情報を受信するとともに、粗調整制御ソフトウェア703、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い、反射光の強度に基づき光を発する方向を決める。監視制御装置702は、該方向に基づき、駆動部及びステージ506、及び、駆動部及びステージ606を制御する。
たとえば、監視制御装置702は、粗調整制御ソフトウェア703に従い、第1光無線装置の位置と、第2光無線装置の位置とに基づいて、第1光無線装置と第2光無線装置とを結ぶ方向を求め、駆動部及びステージ506を該方向に向ける。すなわち、監視制御装置702は、AZ方向、及び、EL方向)を求め、該方向に駆動部及びステージ506を向ける。それとともに、監視制御装置702は、駆動部及びステージ606を該方向に向ける。
次に、監視制御装置702は、粗調整制御ソフトウェア703に従い、反射光の強度に基づき、第1方向を求めるとともに、駆動部及びステージ506、及び、駆動部及びステージ606を制御する。たとえば、監視制御装置702は、該方向に基づき、第1方向を求める場合に、該方向を中心に探索することにより、第1光無線装置及び第2光無線装置が受光可範囲を求める。監視制御装置702は、受光可範囲に基づき第1方向を求める。
次に、監視制御装置702が、微調整制御ソフトウェア704に従い、光無線通信ネットワークを確立する処理について説明する。
監視制御装置702は、微調整制御ソフトウェア704に従い、第1方向と、該第1方向の周囲の方向における反射光の強度とに基づいて、第1の実施形態に示したような手順に従い光を発する方向を決める。
監視制御装置702は、反射光の強度が、所定の強度以上となる場合における方向を、光を発する方向(すなわち、光軸)として決めてもよい。監視制御装置702は、該光を発する方向に、第1光無線装置及び第2光無線装置を向けることにより、第1光無線装置及び第2光無線装置との間における光無線通信ネットワークを確立する。すなわち、上述した処理を以って、監視制御装置702は、光軸を調整する。
尚、監視制御装置702は、所定の強度を記憶していてもよいし、外部から所定の強度を読み取ってもよい。
ここで、図16及び図17を参照しながら光無線装置が有する構成の一例について説明する。図16は、光無線装置が有する構成の一例を表す正面図である。図17は、光無線装置が有する構成の一例を表す側面図である。
光無線装置は、下から順に、固定台81、ステージ82、ステージ83、ブラケット84を含む。ブラケット84は、光ファイバケーブル86を介して光信号を送受信可能なコリメータレンズ85と、コーナーキューブ87とを含む。
監視制御装置702は、ステージ82を制御することにより、EL角の方向に関してブラケット84の方向を制御する。また、監視制御装置702は、ステージ83を制御することにより、AZ角の方向に関してブラケット84の方向を制御する。ブラケット84がAZ角の方向及びEL角の方向に動くのに応じて、コリメータレンズ85及びコーナーキューブ87は、AZ角の方向及びEL角の方向に動く。
コリメータレンズ85は、光ファイバケーブル86から光信号を受信し、受信した該光信号を平行な光ビームに変換する。次に、コリメータレンズ85は、該光ビームを第1装置103に発する。
第2の実施形態に係る方向調整装置1401は、第1の実施形態と同様の構成を含むため、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第2の実施形態に係る方向調整装置1401によれば、安価に光軸を調整することができる。
さらに、方向調整装置1401は、第1光無線装置の位置と、第2光無線装置の位置とに基づいて、受光可範囲を特定する。このため、方向調整装置1401は、第1方向を探索する範囲が狭くなる。この結果、本実施形態にかかる方向調整装置1401によれば、第1方向を求める処理を減らすことができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明を実施する実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第2の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係る方向調整装置201が有する構成と、方向調整装置201が行う処理とについて、図19と図20とを参照しながら詳細に説明する。図19は、本発明の第3の実施形態に係る方向調整装置201が有する構成を表すブロック図である。図20は、第3の実施形態に係る方向調整装置201における処理の流れを表すフローチャートである。
第3の実施形態に係る方向調整装置201は、制御部202を有する。さらに、第2装置204は、方向調整装置201を有する。
通信システム210は、第1装置203と、第2装置204とを含む。第1装置203、及び、第2装置204は、方向調整装置201が求める光軸に基づき、相互に通信を実行する。
まず、第2装置204は、第1装置203の方向に光を発する。この際に、第2装置204は、ある所定の範囲に光を発する(照射する)ことが可能である。しかし、第2装置204は、第1装置203の方向のみに光を発しなくてもよい。以降、説明の便宜上、第2装置204が発光可能な所定の範囲を、「所定の第1範囲」と表す。また、第2装置204が発する光の強度は、方向調整装置201が以降の処理をする期間において、一定であるとする。
次に、図21及び図22を参照しながら、第1装置203、または、第2装置204を実現可能な構造の一例について説明する。図21は、第1装置203または第2装置204を実現可能な構造の一例を表す側面図である。図22は、第1装置203または第2装置204を実現可能な構造の一例を表す正面図である。
第2装置204は、駆動部141と、撮像部143(たとえば、カメラ)と、第2光部145と、光部147(たとえば、コリメータレンズ)とを有する。撮像部143の向きと、第2光部145の向きと、光部147の向きとは、駆動部141を介して連動する。
第1装置203は、駆動部142と、撮像部144と、第2光部146と、光部148とを有する。撮像部144の向きと、第2光部146の向きと、光部148の向きとは、駆動部142を介して連動する。
たとえば、光部は、光源が発する光を、平行な光ビームに変換するコリメータレンズである。
以降、説明の便宜上、第1装置203と、第2装置204とを実現する構造は、同じであるとする。また、以降の説明においては、第2装置204を例として、第2装置204を実現する構造の一例について説明する。第1装置203の場合には、第2装置204における各部を、第1装置203における構成要素に読み替えることにより実現することができる。
第2光部145は、光部147の周囲に設置され、光を受けるのに応じて光(説明の便宜上、「誘導放出光」と表す)を発する機能を有する。図21または図22に示す例においては、第2光部145は、光部147の周囲に、光部147を中心とする放射状に、かつ、個々の第2光部145が十字状をなすように配置されている。第2光部145の個数は、4つであるとは限らず、複数であればよい。また、第2光部145は、十字状に配置されるとは限らず、光部147の周囲に配置され、受け取る光に応じて光を発する機能を有していればよい。また、複数の第2光部145は、必ずしも同一の大きさでなくともよい。
たとえば、第2光部145は、光を受けると可視の誘導放出光を発する赤外線(IR)フォスファを用いて実現することができる。第2光部145は、通信システム210における通信に使用される波長の光を受けて誘導放出光を発する材料であれば一般的な物でよく、たとえば、液状の物を塗布することによって実現することができる。
撮像部143は、少なくとも1つの第2光部146を撮像(撮影)可能な方向と推定される方向の撮像を開始する。制御部202は、たとえば、所定の周期にて、撮像部143が撮像する画像150を処理することにより、画像150の中から第2光部146を抽出する。次に、制御部202は、抽出した第2光部146を、誘導放出光を発することにより明るくなっている領域(以降、「明領域」と表す)と、それ以外の領域(以降、「暗領域」と表す)とに分ける。たとえば、制御部202は、領域における明度が所定の明度よりも大きいか小さいかに応じて、明領域と、暗領域とに分ける。
次に、制御部202は、画像150に基づき、複数の第2光部146が全て撮像できる方向(範囲)を求める。たとえば、制御部202は、あらかじめ、第2光部146が有する形状、及び、第2光部146の配置を第2光部情報として記憶しておき、画像150に含まれる第2光部146の形状と、第2光部情報とを比較することにより、方向(範囲)を求める。
次に、制御部202は、求めた方向に向くように駆動部141を制御し、該方向に関して、上述した処理と同様の処理を実行する。この場合に、制御部202は、画像150において、複数の第2光部146に明領域が現れる方向(範囲、説明の便宜上、「第1方向」と表す)を求める。
たとえば、制御部202は、図23乃至図30に概念的に表す処理を実行することにより、第1方向を求める。図23乃至図30は、制御部202が第1方向を求める処理の流れの一例を概念的に表す図である。
まず、第2装置204は、光部147を介して、光源が発する光を第1装置203に発する。第2光部146は、第2装置204が発する光を受けるのに応じて、たとえば、光を受けた箇所から誘導放出光を、所定の第3範囲(たとえば、全半球方向)に発する。次に、撮像部143は、上述したように、撮像を開始する。制御部202は、たとえば、所定の周期にて、撮像部143が撮像した画像150を処理し、画像の中から第1装置203及び第2光部146を検知することにより、第2光部146の全てが画像150に収まるようズーム、及び、ピントを調整する。
制御部202は、所定の周期にて、画像150を処理することにより、画像150の中から明領域及び暗領域を抽出し、該明領域の面積と、該暗領域の面積とを算出する。制御部202は、算出した該明領域の面積と、該暗領域の面積と、時刻とを関連付けすることにより、面積情報を作成する。次に、制御部202は、たとえば、該面積情報、及び、制御情報(後述)に基づき、複数の第2光部146が、画像150内に全て収まる方向(範囲)を求める。
たとえば、図23または図24に示す例において、画像150は、複数の第2光部146の内、一部の第2光部146しか含まれない。この場合に、制御部202は、求めた方向に基づき駆動部141を制御することにより、光部147の方向を調整する。さらに、制御部202は、ズーム及びピントを調整することにより、画像150が、複数の第2光部146の全てを含む収まる方向を求める。この場合に、制御部202は、駆動部141を動かす角度と、時刻とを関連することにより、制御情報を作成する。
次に、制御部202は、駆動部141を求めた方向に向くように制御する。これに伴い、制御部202は、求めた方向に向く。たとえば、図25、または、図26に示すように、画像150がすべての第2光部146を含む場合には、撮像部143は、第2光部146の方向に向いている。すなわち、制御部202は、上述した処理を実行することにより、第1方向を求める(ステップS301)。
たとえば、第1装置203が制御部202を含む場合に、第1装置203は、第2装置204を撮像可能な方向に光部148を介して光を発してもよい。この場合に、制御部202は、撮像部144が撮像する画像を処理することにより、第2装置204への向きを決めてもよい。また、第1装置203と第2装置204とは、上述した処理を繰り返してもよい。これにより、求められる向きは、第2光部145と第2光部146とを結ぶ向きに収束するので、第2光部145と第2光部146とを結ぶ向きを精度よく求めることができる。
また、制御部202は、画像150が明領域149を含む場合に処理を中断し、次の第1方向を探索する処理に移行してもよい。処理が中断される結果、処理量を減らすことができるので、短時間に向きを算出することができる。
次に、制御部202は、画像150において、全て第2光部146が明領域149を含む方向を求める。たとえば、図27、または、図28に示す例において、第2光部146の一部分に送信光が当たることにより、画像150は、一部の第2光部146に明領域149を含む画像である。この例の場合に、4つの第2光部146のうちの、1つの第2光部146における1箇所に明領域149を含む。すなわち、光部147が発する光は、明領域149にし照射されている。
制御部202は、画像150において、全ての第2光部146が明領域149を含む方向を求める。制御部202は、ズーム及びピント調整し、さらに、求めた方向に基づき駆動部141を制御することにより、光部147が光を発する方向を変える。
この結果、制御部202は、上述する処理により求めた方向を向く。この場合に、図29、または、図30に示す例のように、画像150は、全ての第2光部146が明領域149を含む。すなわち、光部147と光部148とは、対向する方向を向く。尚、制御部202は、画像150において、第2光部146における明領域149の面積を相互に比較することにより、第1装置203に対向する向きを決めてもよい。
第1装置203が制御部202を含む場合に、第1装置203が第2装置204の方向に光部148を介して光を発し、撮像部144にて撮像した画像150を処理することにより、第2装置204に対向する向きを決めてもよい。また、第1装置203及び第2装置204は、複数回、同様の処理を繰り返すことにより、光部147及び光部148に対向する向きを精度よく求めてもよい。また、制御部202は、上記の処理中において、所定の強度を超える光を感知する場合に、ステップS301における残りの処理を中断し、ステップS302に移行してもよい。
尚、駆動部141が、撮像部143、第2光部145、及び、光部147の方向を変えてもよい。
上述した処理を実施することにより、制御部202は、第1方向を求める。以降、制御部202が、画像処理に基づき第1方向を求める処理を、「第1処理」と表す。
次に、制御部202は、第1方向、及び、受けた送信光の強度(パワー)に基づき、第2装置204が光を発する方向(すなわち「光軸」、以降、「第2方向」とも表す。)を求める(ステップS302)。
たとえば、制御部202は、図8、図9、及び、図31に示すように第2装置204が光を発する方向を求める。図8においては、受光強度が最大となる場合を基準とし、該基準となる方向から相互に異なる2方向に、AZ角、及び、EL角を定義する。図31は、第1方向に基づき、光を発する方向を求める処理の一例を概念的に表す図である。
図8において、AZ角及びEL角いずれの場合にも、基準となる方向からの変位が大きくなる(すなわち、角度変化量の大きさが0より大きな値に変化する。)につれ、受光強度は低下する。これは、第1装置203が、ある程度の角度(範囲)において送信光を受けるとともに、受光強度が角度に応じて滑らかに変化することを表す。上述したことは、図9に示す、受光強度が最大となる角度を基準とする場合における角度の大きさと、発する光の強度に対する反射光の強度の比率との関係からも読み取ることができる。すなわち、AZ角およびEL角いずれの場合にも、基準となる方向からの変位が大きくなる(すなわち、角度変化量の大きさが0より大きな値に変化する。)につれ、受光強度は低下する。
また、図31における閉じた曲線(例えば、ミスアライメント特性91)は、受光強度がある特定の強度である場合における、AZ角とEL角との関係を表す。受光強度が一定である場合、閉じた曲線は、理論的には、基準を中心とする円(例えば、ミスアライメント距離が一定の特性90、受ける送信光の強度が閾値以上となる領域93。)である。例えば、実際のミスアライメント特性91は、第2装置204が受光可能な範囲を表す。すなわち、該閉じた曲線の内側にある座標値(すなわち、AZ角及びEL角。)において、第2装置204は、送信光を受けることができる。
以降、説明の便宜上、第1方向を表す点(すなわち、ビーム入力中心位置92。)と、受光強度が最大となる基準との距離をdとする。また、図31における斜線を付して示す円(すなわち、受光強度が閾値以上となる領域93)は、受光強度が所定の強度よりも大きな領域であるとする。
受光強度が、所定の強度以上である場合、光無線通信ネットワークにおける通信は安定する。制御部202は、まず、第1方向からステップS301の処理を終える直前に駆動部141が動いていた角度方向に動かすことにより、受信強度が最大となる角度を求める。たとえば、図31において、ステップS301の処理を終える直前に駆動部141が動いていた角度方向を、AZ角が小さくなる方向とする。例えば、制御部202は、第1方向から距離d分だけ、AZ角が小さくなる方向(以降、「第11方向」とする。)に第2装置204が光を発する方向を変える。
第2装置204は、該方向において、受光強度を測定する。この場合、第11方向における受光強度が増加するも、ある角度から受光強度が減少する。制御部202は、第11方向において少しの間でも受光強度が増加した場合、距離を0.5倍にする大きさ(すなわち、d/2。)分だけ、逆方向(AZ角が大きくなる方向)に第2装置204が光を発する方向(以降、「第12方向」とする。)を変える。たとえば、制御部202は、第11方向において受光強度が減少し続けた場合、距離を2倍にする大きさ(すなわち、2×d。)分だけ、逆方向(AZ角が大きくなる方向)に第2装置204が光を発する方向を変える。この場合、第12方向における受光強度が増加するも、ある角度から受光強度が減少する。
制御部202は、第12方向において少しの間でも受光強度が増加した場合、距離を0.5倍にする大きさ(すなわち、d/2。)分だけ、逆方向(AZ角が大きくなる方向)に第2装置204が光を発する方向を変える。たとえば、制御部202は、第12方向において受光強度が減少し続けた場合、距離を2倍にする大きさ(すなわち、2×d。)分だけ、逆方向(AZ角が大きくなる方向)に第2装置204が光を発する方向を変える。制御部202は、上述の処理を繰り返すことにより、受光強度が最大となるAZ角を求める。
次に、制御部202は、上述した処理により求めた方向からEL角を変化することにより、受光強度が最大となるEL角を求める。EL角を求める方法は、AZ角を求める方法と同様である。制御部202は、受光強度が所定の強度よりも大きい場合に、上述した処理を終了する。制御部202は、所定の強度よりも大きな受光強度を与える方向を、光を発する方向(すなわち、光軸。)とする。従って、第2装置204及び第1装置203が、該光を発する方向に通信することにより、光無線通信ネットワークにおける通信は安定する。
尚、上述した説明において、制御部202が、光を発する方向を探索する際に、距離を変化する量は、上述した数値の例に限定されない。また、制御部202は、ステップS301の処理を終える直前の撮像画像を処理し、第2光部146の各部における誘導放出光を発する面積の偏りを検知することにより、AZ角及びEL角を動かす方向を決めてもよい。また、制御部202は、第1方向における受光強度(以降、「第1強度」と表す。)、第1方向からAZ角の方向にずらした方向における受光強度(以降、「第2強度」と表す。)、及び、第1方向からEL角の方向にずらした方向における受光強度(以降、「第3強度」と表す。)に基づき、探索する方向を決めてもよい。すなわち、制御部202は、第2強度と第1強度との差、及び、第3強度と第1強度との差を求め、該2つの差に基づいて、探索する方向を決める。この場合、探索する方向は、EL角の方向、及び、AZ角の方向と異なる。
その後、制御部202は、探索する方向において上述した処理に従い、受光強度に基づき、受光強度が最大となる角度(この場合、AZ角及びEL角。)を求める。上述したように、制御部202は、光を発する方向を求めることができる。以降、制御部202が、第1方向と受光強度とに基づき、光を発する方向を求める処理を、「第2処理」と表す。さらに、第1装置203が、制御部202を含む場合には、第1装置203が第2装置204の方向に光部148を介して光を発し、第2装置204にて送信光を受けることにより、第1装置203が、第1方向、または光を発する方向を求めてもよい。
たとえば、制御部202は、第1装置203が求めた光を発する方向と、制御部202が求めた光を発する方向とに基づいて、たとえば、2つの光を発する方向を平均する等により、新たに光を発する方向を求めてもよい。また、制御部202は、第1装置203が求めた第1方向と、制御部202が求めた光を第1方向とに基づいて、たとえば、2つの第1方向を平均する等により、新たに第1方向を求めてもよい。この場合、制御部202は、該第1方向に基づき、第2処理を実行する。尚、制御部202が光を発する方向、及び、第1方向を求める方法は上述した例に限定されない。
第2装置204は、図32に示すような光無線装置10であってもよい。図32は、第3の実施形態に係る方向調整装置201が制御する光無線装置10が有する構成の一例を表すブロック図である。
光無線装置10は、外部通信機器(不図示)との伝送路である光ファイバケーブル11と、光ファイバケーブル11における送受信を切り替える固定部12とを有する。光無線装置10は、さらに、光無線通信ネットワークにおいて、通信相手へ光ビームを発するとともに、通信相手から光ビームを受信する駆動部13と、駆動部13に関する角度を制御するステージ14とを有する。光無線装置10は、ステージ14の位置を制御するモータドライバ15と、モータドライバ15と固定部12とを制御するCPU16とを有する。方向調整装置201は、CPU16から反射光を受光する強度等に関する情報を受信するとともに、求めた方向に関する情報をCPU16に送信する。固定部12は、光ファイバケーブル11を介して、外部通信機器から、光信号を受信する。駆動部13は、固定部12が受信した光信号を平行な光ビームに変換し、該光ビームを第1装置203に発する。第1装置203は、該当ビームを受けて光無線装置10を含む広範囲に向け誘導放出光を放射する。
一方、第1装置203が光ビームを発する場合、駆動部13は、該当ビームを受ける、または、該当ビームを受けて光無線装置10を含む広範囲に向け誘導放出光を放射する。次に、固定部12は、該光ビームを光信号に変換し、変換した光信号を、光ファイバケーブル11を介して外部通信機器に送信する。ステージ14は、駆動部13がAZ、及び、ELの方向を、所望の方向になるように向きを変える。モータドライバ15は、ステージ14の位置を制御する。CPU16は、方向調整装置201が求める方向に従い、モータドライバ15、及び、固定部12を制御する。
次に、図33を参照しながら、固定部12及び駆動部13が有する構成と、その処理とについて説明する。図33は、固定部12及び駆動部13が有する構成を表すブロック図である。
固定部22は、光ファイバケーブル20、光ファイバケーブル21、光サーキュレータ24、光スプリッタ26、及び、フォトディテクタ27を有する。駆動部23は、コリメータレンズ25、撮像部30、及び、第2光部31を有する。
固定部22は、光ファイバケーブル20を介して、外部通信機器から光信号を受信する。光サーキュレータ24は、該光信号を受信し、光ファイバケーブル29を介して、受信した光信号をコリメータレンズ25に送信する。コリメータレンズ25は、該光信号を平行な光ビームに変換し、該光ビームを第1装置203に発する。コリメータレンズ25は、第1装置203が発する光信号を受信し、光ファイバケーブル29を介して、受信した光信号を光サーキュレータ24に送信する。
光サーキュレータ24は、該光信号を受信し、受信した該光信号を光スプリッタ26に送信する。次に、光スプリッタ26は、該光信号を受信し、受信した該光信号を、光ファイバケーブル21を介して外部通信機器に送信する第1信号と、受光強度を測定する第2信号とに分割する。第2信号は、微弱光である場合もある。その後、光スプリッタ26は、光ファイバケーブル21を介して、第1信号を外部通信機器に送信すると共に、第2信号をフォトディテクタ27に送信する。
フォトディテクタ27は、第2信号に関する光の強度を計測し、CPU16を介して計測した光の強度を方向調整装置201に送信する。本実施形態に係る方向調整装置201は、コリメータレンズ25を介して発する光を第1装置203が受信した光信号の強度に基づいて、光を発する方向を求める。該方向に通信する場合には、光無線通信ネットワークにおける通信が安定する。このため、方向調整装置201は、高価な4分割光検出器等を用いることなく、光軸を調整する。
第1装置203は、本実施形態に係る方向調整装置201に従い光軸を調整することも可能である。この場合、第1装置203が第2装置204から受ける受信光の強度は、所定の強度以上である。このため、第1装置203が第2装置204に情報を送信する場合にも、光無線通信ネットワークにおける通信が安定する。すなわち、第3の実施形態に係る方向調整装置201によれば、安価に光軸を調整することができる。
<第4の実施形態>
次に、上述した第3の実施形態を基本とする本発明の第4の実施形態について説明する。
以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第4の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図34と図35とを参照しながら、第4の実施形態に係る方向調整装置301が有する構成と、方向調整装置301が行う処理とについて説明する。図34は、本発明の第4の実施形態に係る方向調整装置301が有する構成を示すブロック図である。図35は、第4の実施形態に係る方向調整装置301を具体的に実現する一例を表すブロック図である。
第4の実施形態に係る方向調整装置301は、制御部304と、光部303と、撮像部302とを有する。制御部304と光部303とは、第3の実施形態に示した例のように、駆動部306に設置されていてもよいし、設置されていなくてもよい。第2装置305は、方向調整装置301を含む。まず、光部303は、第1装置307の方向に光(すなわち、送信光313)を発する。この際に、光部303は、所定の第1範囲に光を発することが可能である。光部303が光を発する方向は、必ずしも、第1装置307の方向だけでなくとてもよい。
次に、第1装置307は、光部303が発する光を受け、撮像部302の方向に誘導放出光310を放射する。次に、制御部304は、光部303が光を発する方向を変えることにより、第1方向を求める。たとえば、制御部304は、光部303が設置された駆動部306の方向を変えることにより、光部303が光を発する方向を変える。制御部304は、光部303が光を発する方向を第1方向に調整する。
また、第1装置307が、制御部304を含む場合には、第1装置307が撮像部302の方向に光を発し、駆動部306にて放射される誘導放出光310を介して、第1装置307を撮像することにより、第1方向を求めてもよい。さらに、制御部304は、第1装置307が求めた第1方向と、制御部304が求めた第1方向とに基づいて、たとえば、第1方向を平均する等により、新たに第1方向を求めてもよい。
尚、撮像部302は、上述した誘導放出光310の他、第1装置307の該表面等から発せられる拡散光311を受光してもよい。また、光部303は、通信先と通信する場合に該通信先が発する受信光312を受光してもよい。
次に、制御部304は、第1方向、及び、受信した光信号に基づき、光部303が光を発する方向を求める。制御部304は、光軸(すなわち、第2方向)に、駆動部306の方向を調整する。また、図14に示すように、光部を用いて光部303を実現し、撮像部を用いて撮像部302を実現してもよい。
図36を参照しながら、方向調整装置201(または、方向調整装置301)が複数の光無線装置を制御するシステムについて説明する。図36は、方向調整装置201(または、方向調整装置301)が、複数の光無線装置50と、複数の光無線装置60とを制御するシステムの構成の一例を表すブロック図である。図36に示す例においては、監視制御装置702が、粗調整制御ソフトウェア703、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い処理することにより、方向調整装置201(または、方向調整装置301)が有する機能を実現する。光無線装置50は、固定部503と、CPU804と、モータドライバ505と、駆動部及びステージ506とを有する。光無線装置50は、通信装置501と、光トランシーバ及びレシーバ502とを介して、他の光無線装置と情報を送受信することができる。通信装置501は、たとえば、光ケーブル等を用いて実現される通信ネットワークにおける通信を制御する。光トランシーバ及びレシーバ502は、通信装置501が授受する電気信号を、光信号に変換する。
同様に、光無線装置60は、固定部603と、CPU904と、モータドライバ605と、駆動部及びステージ606とを有する。光無線装置60は、通信装置601と、光トランシーバ及びレシーバ602とを介して、他の光無線装置と情報を送受信することができる。
通信装置601は、たとえば、光ケーブル等を用いて実現される通信ネットワークにおける通信を制御する。光トランシーバ及びレシーバ602は、通信装置601が授受する電気信号を、光信号に変換する。
HUB701は、複数の光無線装置50と複数の光無線装置60との間において、通信を制御する。監視制御装置702は、上述したように、粗調整制御ソフトウェア803、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い処理することにより、方向調整装置201が有する機能を実現する。
以降においては、説明の便宜上、複数の光無線装置50における1つの光無線装置(以降、「第1光無線装置」と表す。)と、複数の光無線装置60における1つの光無線装置(以降、「第2光無線装置」と表す。)とが通信するとする。
監視制御装置702は、各光無線装置50及び光無線装置60から、誘導放出光を撮影した画像及び受信した光信号に関する情報を受信する。さらに、監視制御装置702は、粗調整制御ソフトウェア803、及び、微調整制御ソフトウェア704等に従い、誘導放出光を撮影した画像に基づき光を発する方向を決める。監視制御装置702は、該方向に基づき、駆動部及びステージ506、及び、駆動部及びステージ606を制御する。たとえば、監視制御装置702は、粗調整制御ソフトウェア803に従い、第1光無線装置の位置と、第2光無線装置の位置とに基づいて、第1光無線装置と第2光無線装置とを結ぶ方向を求め、駆動部及びステージ506を該方向に向ける。すなわち、監視制御装置702は、AZ方向、及び、EL方向を求め、駆動部及びステージ506を該方向に向ける。それとともに、監視制御装置702は、駆動部及びステージ606を該方向に向ける。
次に、監視制御装置702は、粗調整制御ソフトウェア803に従い、誘導放出光を撮影した画像に基づき、第1方向を求めるとともに、駆動部及びステージ506、及び、駆動部及びステージ606を制御する。たとえば、監視制御装置702は、該方向に基づき、第1方向を求める場合に、該方向を中心に探索することにより、第1光無線装置及び第2光無線装置が誘導放出光を撮影する。監視制御装置702は、誘導放出光を撮影した画像に基づき第1方向を求める。次に、監視制御装置702が、微調整制御ソフトウェア704に従い、光無線通信ネットワークを確立する処理について説明する。監視制御装置702は、微調整制御ソフトウェア704に従い、第1方向と、該第1方向の周囲の方向における受信した光信号の強度とに基づいて、第3の実施形態に示したような手順に従い光を発する方向を決める。監視制御装置702は、受信した光信号の強度が、所定の強度以上となる方向を、光を発する方向(すなわち、光軸)として決めてもよい。
監視制御装置702は、該光を発する方向に、第1光無線装置及び第2光無線装置を向けることにより、第1光無線装置及び第2光無線装置との間における光無線通信ネットワークを確立する。すなわち、上述した処理を以って、監視制御装置702は、光軸を調整する。尚、監視制御装置702は、所定の強度を記憶していてもよいし、外部から所定の強度を読み取ってもよい。
ここで、図37及び図38を参照しながら光無線装置が有する構成の一例について説明する。図37は、光無線装置が有する構成の一例を表す正面図である。図38は、光無線装置が有する構成の一例を表す側面図である。
光無線装置は、下から順に、固定台81、ステージ82、ステージ83、ブラケット84を含む。ブラケット84は、光ファイバケーブル86を介して光信号を送受信可能な光部89と、撮像部190、第2光部88とを含む。監視制御装置702は、ステージ82を制御することにより、AZ角の方向に関してブラケット84の方向を制御する。また、監視制御装置702は、ステージ83を制御することにより、EL角の方向に関してブラケット84の方向を制御する。
ブラケット84がAZ角の方向及びEL角の方向に動くのに応じて、光部89及び撮像部190、第2光部88は、AZ角の方向及びEL角の方向に動く。光部89は、光ファイバケーブル86から光信号を受信し、受信した該光信号を平行な光ビームに変換する。次に、光部89は、該光ビームを第1装置307に発する。
第4の実施形態に係る方向調整装置301は、第3の実施形態と同様の構成を含むため、第4の実施形態は、第3の実施形態と同様の効果を享受することができる。すなわち、第4の実施形態に係る方向調整装置301によれば、安価に光軸を調整することができる。さらに、方向調整装置301は、第1光無線装置の位置と、第2光無線装置の位置とに基づいて、受光可範囲を特定する。このため、方向調整装置301は、第1方向を探索する範囲が狭くなる。この結果、本実施形態にかかる方向調整装置301によれば、第1方向を求める処理を減らすことができる。
たとえば、各実施形態に係る方向調整装置は、スーパーコンピュータが配置されているデータセンター内において使用される光ケーブルの本数を削減したり、通信ネットワークにおけるトポロジーを容易に組み換える可能にしたりする効果を有する。
(ハードウェア構成例)
上述した本発明の各実施形態における方向調整装置を、1つの計算処理装置(情報処理装置、コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。但し、係る方向調整装置は、物理的または機能的に少なくとも2つの計算処理装置を用いて実現してもよい。また、係る方向調整装置は、専用の装置として実現してもよい。
図18は、第1の実施形態及び第4の実施形態に係る方向調整装置を実現可能な計算処理装置のハードウェア構成を概略的に表す図である。計算処理装置2020は、CPU2021、メモリ2022、ディスク2023、不揮発性記録媒体2024、入力装置2025、及び、出力装置2026を有する。
不揮発性記録媒体2024は、コンピュータが読み取り可能な、たとえば、コンパクトディスク(Compact Disc)、デジタルバーサタイルディスク(Digital_Versatile_Disc)等を表す。また、不揮発性記録媒体2024は、たとえば、ユニバーサルシリアルバスメモリ(USBメモリ)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)等を指しており、電源を供給しなくても係るプログラムを保持し、持ち運びを可能にする。不揮発性記録媒体2024は、上述した媒体に限定されない。また、不揮発性記録媒体2024の代わりに、通信ネットワークを介して係るプログラムを持ち運びしてもよい。
すなわち、CPU2021は、ディスク2023が記憶するソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム:以下、単に「プログラム」と称する)を、実行する際にメモリ2022にコピーし、演算処理を実行する。CPU2021は、プログラム実行に必要なデータをメモリ2022から読み取る。表示が必要な場合には、CPU2021は、出力装置2026に出力結果を表示する。外部からプログラムを入力する場合、CPU2021は、入力装置25からプログラムを読み取る。CPU2021は、上述した図1、図13、図19、図34、あるいは、図35に示した各部が表す機能(処理)に対応するところのメモリ2022にある方向調整プログラム(図2、図20、粗調整制御ソフトウェア703、粗調整制御ソフトウェア803、あるいは、微調整制御ソフトウェア704)を解釈し実行する。CPU2021は、上述した本発明の各実施形態において説明した処理を順次行う。
すなわち、このような場合、本発明は、係る方向調整プログラムによっても成し得ると捉えることができる。更に、係る方向調整プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体によっても、本発明は成し得ると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態には限定されない。すなわち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
尚、上述した各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。しかしながら、上述した各実施形態により例示的に説明した本発明は、以下には限られない。すなわち、
(付記1)
所定の第1範囲に照射される第1の光に応じて第1装置から受けることが可能な第2の光の範囲に基づき、前記第1の光を発する第1方向を求める第1処理と、前記第2の光の強度と、前記第1方向とに基づいて前記第1の光の光軸を求める第2処理とを実行する制御部
を備える方向調整装置。
(付記2)
前記所定の第1範囲に前記第1の光を発することが可能な光部と、
所定の第2範囲から入射される光を、入射される方向に反射する反射部と
をさらに備え、
前記光部が前記第1の光を発することが可能な前記所定の第1範囲と、前記反射部が反射することが可能な前記第2範囲とは連動する
付記1に記載の方向調整装置。
(付記3)
前記反射部は、前記第1処理後に、前記第1装置が実行する前記第1処理において発する前記第1の光を、前記第1装置の方向に反射する
付記2に記載の方向調整装置。
(付記4)
前記第2の光は、前記第1の光が照射される場合に、該照射された光を受けた箇所から所定の第3範囲に発せられる光である
付記1に記載の方向調整装置。
(付記5)
前記第1装置を撮影可能な撮像部
を備え、
前記制御部は、前記撮像部が撮影した画像に、前記第1装置が含まれているか否かに基づき、前記第1方向を求める
付記4のいずれかに記載の方向調整装置。
(付記6)
前記制御部は、前記撮像部が撮影した画像に、前記第1の光が照射されることにより明度が高くなる領域に基づき、前記第1方向を求める
付記4または付記5に記載の方向調整装置。
(付記7)
前記制御部は、前記第1装置の位置と、前記光部の位置とに基づいて、前記第1装置及び前記光部が位置する第3方向を求め、前記第3方向に基づいて、前記第1方向を求める
付記2乃至付記6のいずれかに記載の方向調整装置。
(付記8)
前記制御部は、前記第2の光の強度が略最大または最大となる方向を前記光軸として求める
付記1乃至付記7のいずれかに記載の方向調整装置。
(付記9)
前記光部が発する前記第1の光は、異なる2つの平面に沿って方向を調整可能であり、
前記制御部は、前記異なる2つの平面のうち、1つの平面に沿って、前記第2の光の強度が最大となる第4方向を求め、前記第4方向に基づき、他方の平面に沿って、前記第2の光の強度が最大となる第5方向を求め、前記第5方向を、前記光軸とする
付記1乃至付記8のいずれかに記載の方向調整装置。
(付記10)
前記反射部は、前記所定の第2範囲から入射される光を、該入射される方向に反射するコーナーキューブである
付記2または付記3に記載の方向調整装置。
(付記11)
前記光部が発する前記第1の光は、コリメータレンズを介し、
前記制御部は、前記コリメータレンズを介する前記第2の光に基づき、前記第1処理及び前記第2処理を行う
付記2乃至付記10のいずれかに記載の方向調整装置。
(付記12)
付記1乃至付記11のいずれかに記載の方向調整装置
を備え、
前記光軸に基づき情報を送受信する光無線装置。
(付記13)
情報処理装置を用いて、所定の第1範囲に照射される第1の光に応じて第1装置から受けることが可能な第2の光の範囲に基づき、前記第1の光を発する第1方向を求め、前記第2の光の強度と、前記第1方向とに基づいて、前記第1の光の光軸を求める方向調整方法。
(付記14)
所定の第1範囲に照射される第1の光に応じて第1装置から受けることが可能な第2の光の範囲に基づき、前記第1の光を発する第1方向を求め、前記第2の光の強度と、前記第1方向とに基づいて、前記第1の光の光軸を求める制御機能を
コンピュータに実現させる方向調整プログラム。