JP3911958B2 - 無線伝送方法および無線伝送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線により信号を伝送する無線伝送方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光を媒体とした無線により信号を伝送する方法としては、送信装置から送信された送信光を直接的に受信装置で受信する直接伝送と、送信装置からの送信光を天井や側壁等により形成される反射面に一旦照射し、様々な方向に反射もしくは散乱することによって拡散した拡散光を間接的に受信装置で受信する間接伝送とに大別される。
【0003】
このような光無線による信号の伝送においては、障害物によって送信光が遮光されると信号が正常に伝送されなくなるという問題があるが、後者の間接伝送によればこの遮光を回避しやすいという利点がある。
【0004】
図9は、従来の間接伝送による光無線伝送方法を使用するときの構成のを示す図である。発光指向性の比較的広い発光器5を有する送信装置1が固定台8上に配置され、受光指向性の広い受光器6を有する受信装置2が固定台9上に配置される。
【0005】
送信装置1は、発光器5から扇状の送信光を天井や側壁等により形成される反射面4に向けて照射する。受信装置2は、反射面4で反射もしくは散乱した光を受光器6で受信する。
【0006】
このように比較的広い指向性をもって送信光を照射した場合には、送信光が照射された反射面4における位置によって、受光器6での受信レベルが大きく変動するため安定した信号の伝送が難しい。
【0007】
また、受光器6に複数の経路から送信光が到達するため、各経路ごとに到達までの時間が異なることとなり、受信した送信光から信号を再生するときにエラーが生じやすくなる。この傾向は、高速で信号を伝送する場合に特に顕著となる。
【0008】
そこで、通常は、発光指向性を狭くして送信光を照射することが多く、その一例について図10および図11を用いて説明する。
【0009】
図10は、狭指向性をもって直接伝送をするときの構成を示す図である。送信装置1は、発光指向性の狭い発光器7からビーム状の送信光3を受信装置2の受光器6に対して直接的に送信する。
【0010】
このように送信光3を直接的に送信した場合、受信装置2では、複数の経路から送信光を受信することがなくかつ効率的であり、従って正確な信号再生が可能である。しかしながら、送信装置1としては、受光器6に対して正確に送信光3を照射する必要があり、高精度な位置合わせの機構が必要となる。また、障害物によって容易に遮光されるおそれもある。
【0011】
図11は、狭指向性をもって間接伝送をするときの構成を示す図である。送信装置1は、発光器7からビーム状の送信光3を反射面4に照射する。送信光3は、反射面4で様々な方向へ反射して拡散される。受信装置2は、このときの拡散光110を受光器6で受信する。
【0012】
ビーム状の送信光3が反射面4に照射された場合、扇状の送信光に比較して反射面4に形成されるビームスポットが小さいので、拡散光の受光器6への各経路ごとの到達時間のずれが少ないというメリットがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ビーム状の送信光3を反射面4に照射した場合であっても、送信光3が照射される反射面4上の位置によって、受光器6での受信レベルが大きく変動するため、安定した信号の伝送が難しいという問題は依然として残っていた。
【0014】
また、上記においては、光を媒体としたときの無線を例に説明したが、ミリ波等の光と同程度な伝搬特性を持つ媒体を用いたときも同様のことがいえる。
【0015】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光などの送信信号の受信レベルを安定的かつ最大限に確保し得る無線伝送方法および装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の本発明は、無線により送信装置から受信装置へ信号を伝送する無線伝送方法であって、前記送信装置において、前記受信装置の受信軸が反射面に略直交するときの当該反射面上の位置に対してビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させて拡散信号とする段階と、前記受信装置において、受信軸を前記反射面に略直交させた状態で前記拡散信号を受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0017】
本発明は、天井や側壁等により形成された反射面に対してビーム状の送信信号を照射した場合には、送信信号が反射面で様々な方向に反射することによって拡散したときの拡散特性は、送信信号の反射面への入射角度に関わらず、反射面に略垂直な方向に最も強くなることに着目してなされたものである。
【0018】
すなわち、本発明にあっては、送信装置においては、受信装置の受信軸が反射面に略直交するときの反射面上の位置に対してビーム状の送信信号を照射して反射面で拡散させ、受信装置においては、受信軸を反射面に略直交させた状態でこの拡散信号を受信するようにしたことで、強いレベルの拡散信号を確実に受信することができ、受信レベルを安定的かつ最大限に確保することができる。
【0019】
ここで、反射面を天井により形成し、受信装置の受信軸を略上方へ向けた状態で拡散信号を受信するようにすることが好ましい。このような構成とした場合には、障害物による送信信号の遮光を回避し易くすることができる。
【0020】
また、受信装置としては、拡散信号を受信する方向が分かっていることから、受信指向性を広く設定する必要はないので、受信指向性を拡散信号の中心部分を受信できる程度に狭く設定することが好ましい。この場合には、受信感度が高くなるので、より確実に拡散信号を受信することができる。
【0021】
第2の本発明は、無線により信号を送受信する無線伝送装置を用いて双方向に伝送する無線伝送方法であって、送信元の無線伝送装置において、送信先の無線伝送装置の受信軸が反射面に略直交するときの当該反射面上の位置に対してビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させて拡散信号とする段階と、送信先の無線伝送装置において、受信軸を前記反射面に略直交させた状態で前記拡散信号を受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、送信元の無線伝送装置においては、送信先の無線伝送装置の受信軸が反射面に略直交するときの反射面上の位置に対してビーム状の送信信号を照射して反射面で拡散させ、送信先の無線伝送装置においては、受信軸を反射面に略直交させた状態でこの拡散信号を受信するようにしたことで、無線伝送装置を用いた双方向伝送においても送信先の無線伝送装置で強いレベルの拡散信号を確実に受信することができる。
【0023】
第3の本発明は、無線により信号を送受信する無線伝送装置を用いて双方向に伝送する無線伝送方法であって、送信先の無線伝送装置において、発信軸を反射面に略直交させた状態で送信信号を照射し、前記反射面で拡散させる段階と、送信元の無線伝送装置において、この拡散された送信信号を受信したときの受信レベルに基づいて前記拡散のあった方向を認識する段階と、この認識した方向に発信軸を向けてビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させて拡散信号とする段階と、前記送信先の無線伝送装置において、受信軸を前記反射面に略直交させた状態で前記拡散信号を受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、送信先の無線伝送装置から発信軸を反射面に略直交させた状態で送信信号を照射して反射面で拡散させ、送信元の無線伝送装置では、この拡散された送信信号を受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識し、この認識した方向にビーム状の送信信号を照射するようにしたことで、送信先の無線伝送装置の受信軸が反射面に略直交するときの反射面上の位置に対して正確に送信信号を照射することができ、送信先の無線伝送装置で強いレベルの拡散信号をより確実に受信することができる。
【0025】
第4の本発明は、無線により信号を送受信する無線伝送装置であって、拡散信号を受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識する認識手段と、前記認識手段により認識した方向に発信軸の向きを設定する設定手段と、前記設定手段により発信軸を向けた方向にビーム状の送信信号を照射する照射手段と、を有することを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、送信先の無線伝送装置で発信軸を反射面に略直交させた状態で送信信号を照射して反射面で拡散させておいた場合に、送信元の無線伝送装置において、この拡散信号を受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識し、この認識した方向へ発信軸を向けて送信信号を照射するようにしたことで、送信先の無線伝送装置の受信軸が反射面に略直交するときの反射面上の位置に対して正確に送信信号を照射することができ、送信先の無線伝送装置で強いレベルの拡散信号を確実に受信することができる。
【0027】
また、認識手段としては、受信器の受信軸の向きを拡散信号を受信した方向へ変更可能とすることが好ましい。このような構成により、拡散のあった方向をより正確に認識することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0029】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線伝送方法を使用するときの構成を示す図である。同図において、図11と同一物には同一の符号を付す。
【0030】
送信装置1は、発光器7が上下左右方向に転回可能に取り付けられ、受信装置2は、受光器6が上下左右方向に転回可能に取り付けられている。
【0031】
送信装置1は、受信装置2の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に対して発光器7の発光軸を向けてビーム状の送信光3を照射する。この送信光3は、反射面4で様々な方向へ反射することによって拡散して拡散光10となる。受信装置2は、受光器6の受光軸を反射面4に略直交させた状態で拡散光10を受信する。
【0032】
次に、拡散光10の拡散特性について図2および図3を用いて説明する。
【0033】
図2は、全強度が3[mW]の光源から送信した送信光を反射面に垂直な方向から入射させたときの拡散分布を示す図である。図2(a)は、反射面を所定のビニール樹脂(素材A)で形成したときの拡散分布と、シミュレーションによる拡散分布との比較を示す図である。半円状の軸は反射面に対する反射角度[deg]、放射状の軸は反射した光の強度[μW/cm2]である。実線は素材Aによる拡散分布、破線はシミュレーションによる拡散分布をそれぞれ示す。シミュレーションによる拡散分布は、反射率を0.34として一次ランバーチャンモデルを用いて得たものである。同図は、反射した光の強度は、反射面に対して90[deg]の方向、すなわち垂直な方向に最も強くなること示している。
【0034】
図2(b)は、反射面を他のビニール樹脂(素材B)で形成したときの拡散分布と、反射率を0.22としたときのシミュレーションによる拡散分布との比較を示す図である。同図においても、反射した光の強度は、反射面に垂直な方向に最も強くなること示している。
【0035】
図3は、送信光の入射角度を様々に変更したときの拡散分布を示す図であり、図3(a)は入射角度が15[deg]、図3(b)は入射角度が30[deg]、図3(c)は入射角度が45[deg]のときのものである。反射面は他のビニール樹脂(素材C)で形成し、シミュレーションでは反射率を0.22とした。入射角度は、反射面に垂直な方向を0[deg]としている。
【0036】
図3(a)乃至(c)は、いずれの図においても、反射した光の強度は、反射面に対して略直交する方向に最も強くなることを示している。このことから、入射角度の違いは拡散光の指向性にほとんど影響しないことが分かる。すなわち、反射面は、一定の指向性を持つ2次光源として考えることができる。
【0037】
なお、ここで用いたビニール樹脂は、いわゆる非完全反射部材であって、通常の天井や側壁によく用いられるものである。仮に、鏡面などの完全反射部材を用いた場合には、送信光は拡散することなくビーム状のまま反射することとなる。
【0038】
したがって、本実施の形態によれば、送信装置1では、受信装置2の受光軸を反射面4に略直交させたときの反射面4上の位置に対してビーム状の送信光3を照射して反射面4で拡散させて拡散光10とし、受信装置2では、受光器6の受光軸を反射面4に対して略直交させた状態で拡散光10を受信するようにしたことで、強いレベルの拡散光を確実に受信することができ、受信レベルを安定的かつ最大限に確保することができる。
【0039】
ここで、反射面4を天井により形成し、受光器6の受光軸を略上方へ向けて拡散光10を受信するようにした場合には、障害物による送信光3の遮光を回避し易くすることができる。
【0040】
また、拡散光10を受信する方向が分かっていることから、図4に示すように、受信装置2の受光器として、拡散光10の中心部分を受光できる程度に受光指向性を狭く設定した受光器11を用いるようにしてもよい。かかる場合には、受光感度が高くなるので、より確実に拡散光10を受信することができる。
【0041】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の一実施の形態に係る双方向の無線伝送方法を使用するときの構成を示す図である。
【0042】
固定台8の上に設置された光無線伝送装置51は、上下左右方向に転回可能に取り付けられた発光器53と、同じく上下左右方向に転回可能に取り付けられた受光器54とを有する構成である。
【0043】
固定台9の上に設置された光無線伝送装置52も、同様に、上下左右方向に転回可能に取り付けられた発光器55と、上下左右方向に転回可能に取り付けられた受光器56とを有する構成である。
【0044】
光無線伝送装置51は、光無線伝送装置52の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に発光器53の発光軸を向けた状態で、ビーム状の送信光57を照射して反射面4で拡散させる。このときの拡散光60の強度は、第1の実施の形態で説明したように、反射面4に対して略直交する方向に最も強い。そこで、光無線伝送装置52では、受光器56の受光軸を反射面4に対して略直交させた状態で拡散光60を受信するようにする。
【0045】
同様にして、光無線伝送装置52は、光無線伝送装置51の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に発光器55の発光軸を向けた状態で、ビーム状の送信光58を照射し、反射面4で拡散させて拡散光59とする。光無線伝送装置51では、受光器54の受光軸を反射面4に対して略直交させた状態で拡散光59を受信する。
【0046】
したがって、本実施の形態によれば、光無線伝送装置51による送信では、光無線伝送装置52の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に対して送信光57を照射して拡散光60とし、光無線伝送装置52による受信では、受光器56の受光軸を反射面4に対して略直交させた状態で拡散光60を受信するとともに、光無線伝送装置52による送信および光無線伝送装置51による受信においても同様としたことで、光無線伝送装置51,52を用いた双方向伝送においても強いレベルの拡散光を確実に受信することができ、受信レベルを安定的かつ最大限に確保することができる。
【0047】
また、送信光は、自己の受光器にほとんど入射しないので、安定した双方向伝送が可能となる。
【0048】
[第3の実施の形態]
図6乃至図8は、本発明の一実施の形態に係る光無線伝送装置の構成および使用態様を示す図である。
【0049】
図6において、固定台8の上に設置された光無線伝送装置61は、上下左右方向に転回可能に取り付けられた発光器63と、同じく上下左右方向に転回可能に取り付けられた受光器64と、受光器64が拡散光を受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識する認識部(図示せず)と、この認識部により認識された方向へ発光器63の発光軸の向きを設定する設定部(図示せず)とを有する構成である。
【0050】
固定台9の上に設置された光無線伝送装置62も、同様に、上下左右方向に転回可能に取り付けられた発光器65と、上下左右方向に転回可能に取り付けられた受光器66と、受光器66が拡散光を受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識する認識部(図示せず)と、認識部により認識された方向へ発光器65の発光軸の向きを設定する設定部(図示せず)とを有する構成である。
【0051】
まず、光無線伝送装置61は、発光器63の発光軸を反射面4に略直交させた状態で送信光67を照射し、反射面4で拡散させて拡散光69とする。光無線伝送装置62は、受光器66で拡散光69を受信し、認識部でこのときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識する。
【0052】
続いて、光無線伝送装置62は、発光器65の発光軸を反射面4に略直交させた状態で送信光68を照射し、反射面4で拡散させて拡散光70とする。光無線伝送装置61は、受光器64で拡散光70を受信し、認識部でこのときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識する。
【0053】
ここで、拡散のあった方向を認識する際には、光無線伝送装置61にあっては、認識部に受光器64の転回を制御する機能を設けることとして、図7に示すように、受光器64の受光軸の方向を拡散光70を受信した方向に変更しつつ強度が最も強い方向を認識するようにしてもよい。光無線伝送装置62にあっても同様である。
【0054】
次に、図8に示すように、光無線伝送装置61では、設定部で、認識部により認識した方向に発光器63の発光軸の向きを設定してビーム状の送信光67を照射する。送信光67は、反射面4で拡散して拡散光72となる。光無線伝送装置62は、受光器66の受光軸を反射面4に略直交させた状態でこの拡散光72を受信する。
【0055】
同様に、光無線伝送装置62では、設定部で、認識部により認識した方向に発光器65の発光軸の向きを設定してビーム状の送信光68を照射する。送信光68は、反射面4で拡散して拡散光71となる。光無線伝送装置61は、受光器64の受光軸を反射面4に略直交させた状態で拡散光71を受信する。
【0056】
したがって、本実施の形態によれば、光無線伝送装置61にあっては、光無線伝送装置62が反射面4に対して略直交する方向に送信光68を照射して拡散させた拡散光70を、受光器64で受信したときの受信レベルに基づいて拡散のあった方向を認識し、この認識した方向へ発光器63の発光軸を向けて送信光67を照射するようにしたことで、光無線伝送装置62の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に対して正確に送信光を照射することができる。
【0057】
また、光無線伝送装置62でも、同様にして光無線伝送装置61の受光軸が反射面4に略直交するときの反射面4上の位置に対して正確に送信光68を照射することができ、双方向伝送においても各光無線伝送装置61,62で強いレベルの拡散光をそれぞれ確実に受信することができ、もって受信レベルを安定的かつ最大限に確保することができる。
【0058】
また、認識部で、受光器の受光軸の向きを拡散光を受信した方向に変更するようにしたことで、拡散のあった方向をより正確に認識することができる。
【0059】
[他の実施の形態への適用]
上記各実施の形態においては、光を媒体とする無線に本発明を適用した場合について説明したが、媒体は光に限られるものではなく、例えばマイクロ波やミリ波等の光と同程度な伝搬特性を持つ媒体を用いることとしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る無線伝送方法、無線伝送装置によれば、受信装置若しくは送信先の無線伝送装置において、強いレベルの拡散信号を確実に受信することができ、受信レベルを安定的かつ最大限に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光無線伝送方法を使用するときの構成を示す図である。
【図2】送信光を反射面に垂直な方向から入射させたときの拡散分布を示す図である。
【図3】送信光の入射角度を変更したときの拡散分布を示す図である。
【図4】受光指向性を狭く設定した受光器11を用いたときの構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る双方向の光無線伝送方法を使用するときの構成を示す図である。
【図6】第3の実施の形態に係る光無線伝送装置の構成および使用態様を示す図である。
【図7】認識部が受光器の受光軸の向きを変更可能としたときの構成を示す図である。
【図8】認識した方向へ送信光を照射するときの構成を示す図である。
【図9】従来の間接伝送による光無線伝送方法を使用するときの構成を示す図である。
【図10】狭指向性をもって直接伝送をするときの構成を示す図である。
【図11】狭指向性をもって間接伝送をするときの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 送信装置
2 受信装置
3,57,58,67,68 送信光
4 反射面
5,7,53,55,63,65 発光器
6,11,54,56,64,66 受光器
8,9 固定台
10,59,60,69,70,71,72,110 拡散光
51,52,61,62 光無線伝送装置
Claims (2)
- 送信信号を照射する送信部と、
前記送信信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記送信信号の方向を認識する認識部と、
前記送信部の送信軸を設定する設定部と、
を有する無線伝送装置を2つ用いて、互いに非完全反射部材で構成される反射面を介して、無線により双方向で信号を送受信する無線伝送方法であって、
それぞれの前記無線伝送装置において、
前記送信部が、送信軸を前記反射面に略直交させた状態でビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させる段階と、
前記受信部が、前記反射面で拡散された相手方の前記送信信号を受信する段階と、
前記認識部が、前記受信した受信レベルに基づいて、相手方の無線伝送装置の送信軸が前記反射面に略直交する当該反射面上の反射位置を認識する段階と、
前記設定部が、前記認識部において認識した位置に前記送信部の送信軸を向ける段階と、 前記送信部が、ビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させて拡散信号とする段階と、
前記受信部が、受信軸を前記反射面に略直交させた状態で相手方の前記拡散信号を受信する段階と、
を有することを特徴とする無線伝送方法。 - 互いに非完全反射部材で構成される反射面を介して、無線により双方向で信号を送受信する無線伝送装置を2つ備えた無線伝送システムであって、
それぞれの前記無線伝送装置は、
送信軸を前記反射面に略直交させた状態でビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させる照射手段と、
前記反射面で拡散された相手方の前記送信信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した受信レベルに基づいて、相手方の無線伝送装置の送信軸が前記反射面に略直交する当該反射面上の反射位置を認識する認識手段と、
前記認識手段において認識した位置に前記照射手段の送信軸を向ける設定手段とを有し、
前記照射手段は、前記設定手段が向けた位置にビーム状の送信信号を照射し、前記反射面で拡散させて拡散信号とし、
前記受信手段は、受信軸を前記反射面に略直交させた状態で、相手方の前記拡散信号を受信する
ことを特徴とする無線伝送システム。
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