JP4922889B2 - 光空間伝送を行う光空間伝送システム及びそれに用いられる光送信器 - Google Patents

光空間伝送を行う光空間伝送システム及びそれに用いられる光送信器 Download PDF

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Description

本発明は、赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって端末へデータ送信を行う光送信器及び光空間伝送システムに関し、より特定的には、光送信器のデータ送信可能範囲へ、視覚的に端末を移動させて光軸調整をすることによって高速データ通信を行う光送信器及び光空間伝送システムに関する。
光ビームを自由空間に放射することによってデータ通信を行う光空間伝送システムは、オフィス及び家庭等において、情報処理端末及びAV機器等の各装置間をケーブルレスで接続することを可能にする。また、無線LAN及びUWB等の無線通信システムと比較して、周波数利用に法的規制がないことから、光の広帯域性を活かした高速通信が実現できる等の利点を理由に、近年注目されている。そして、最近では、通信データの更なる大容量化に伴い、より高速通信が可能な光空間伝送システムが求められている。
ここで、データを送信する光空間伝送装置とデータを受信する端末との間(各装置間)で高速データ通信を光空間伝送によって行うためには、一般に、端末の光受信器では、低速データ通信時に比べて、大きな受光電力を必要とする。そこで、光送信器から送信される光ビームの指向特性を狭指向化することによって、光受信器の受光電力を大きくする方法が用いられている。そしてこの場合には、光空間伝送装置と端末との間で光軸調整を行う必要がある。しかしながら、一般に、高速通信を可能とする光空間伝送システムには、高速変調性に優れた赤外発光する半導体レーザ等が用いられるので、ユーザが端末を手に携帯しながら通信する場合等では、レーザ光(赤外光)を目視できないために、手動で光軸調整を行うことは困難である。
そこで、光空間伝送装置の光送信器が広範囲にビームを照射することによって、光空間伝送装置が自動で端末を探す方法や、端末の光受光器で最大受光光量が得られるようにMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等で機械的にレンズを移動させることによって、光軸調整を行う方法等がある。また、より簡易に光軸調整を行う方法として、以下に説明する可視光を利用する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。
図13は、特許文献1に記載された従来の光空間伝送システム100の構成を示す図である。図13に示す通り、光空間伝送システム100は、親機101と子機102とを備える。親機101は、ベース111上に送信部103と受信部104とを備え、子機102は、ベース112上に送信部105と受信部106とを備える。親機101の送信部103は、赤外通信光である送信光108を放射する赤外発光半導体レーザ(図示せず)と、送信光108とほぼ等しい放射角を有し、送信光108と非干渉性の可視光107を放射する可視発光ダイオード(図示せず)とを備える。子機102の受信部106は、送信光108を集光する集光レンズ(図示せず)と、当該集光レンズによって集光された送信光108を受光して光信号から電気信号に変換するフォトダイオード等の受光素子とを備える。
そして、光空間伝送システム100は、親機101から子機102に向けて送信光108を放射すると共に可視光107を放射し、ユーザは、目視で、可視光107が放射されている範囲に子機102の受信部106を挿入する。可視光107の放射角と送信光108の放射角とはほぼ等しいので、子機102は、確実に送信光を受信することができる。
以上に説明した通り、従来の光空間伝送システム100によれば、ユーザが、送信光108の送信範囲を可視光107の放射範囲を目視することによって認識することができる。このことによって、比較的狭い範囲に送信光108を放射しても光軸調整ができ、通信が可能となるので、低消費電力で高速の光通信が可能となる。
しかし、従来の光空間伝送システム100では、親機101から放射される可視光107が子機102に照射されたことをユーザが目視するために、子機102に反射部分を設ける必要がある。また、子機102を手に携帯して通信を行う場合等には、ユーザは、子機102に照射された可視光107を目視するために、親機101の位置する方向に取付けられた反射部分を覗き込む必要がある。
この問題を解決する方法として、端末から可視光を放射する方法がある(例えば、特許文献2を参照)。図14は、特許文献2に記載された従来のコンテンツ配信システム200の構成を説明するための図であり、図14の(a)はコンテンツ配信システム200の構成を示し、図14の(b)はコンテンツ配信システム200が備える端末送信機203の構成例を示す。なお、コンテンツ配信システム200はミリ波帯電波を用いて高速データ通信を行うが、ミリ波帯電波は光と同様に高い指向性(直進性)を有するので、コンテンツ配信システム200において、ミリ波帯電波の軸調整は、光空間伝送システムにおける光軸調整と同様に考えることができる。
図14の(a)に示す通り、コンテンツ配信システム200は、端末送信機203と携帯受信端末202とを備え、携帯受信端末202は、受信部225とインデックスレーザ229とを備える。また、図14の(b)に示す通り、端末送信機203は、ライトガイド215と送信部211とインデックスセンサ222と視認用ライト223とを備える。ここで、ライトガイド215は、視認用ライト223をユーザが目視できる位置を、端末送信機203が送信するミリ波帯電波の受信可能範囲内に規制するものである。
そして、コンテンツ配信システム200のユーザは、端末送信機203の視認用ライト223がライトガイド215に遮られることなく目視できる位置に携帯受信端末202を移動させ、携帯受信端末202のインデックスレーザ229を発光させる操作ボタンを押し、携帯受信端末202の向きを調整して、インデックスレーザ229のレーザを端末送信部203に照射する。端末送信部203は、インデックスセンサ222によってインデックスレーザ229のレーザを受光すると、送信部211によってミリ波帯電波を用いてコンテンツ(データ)を携帯受信端末202に送信する。
以上に説明した構成及び動作によって、従来のコンテンツ配信システム200は、既に説明した従来の光空間伝送システム100(図13を参照)の問題を解消することができる。
特開2005−101853号公報(第8頁、第1図) 特開2005−339025号公報(第20頁、第1図)
ここで、従来のコンテンツ配信システム200では、視認用ライト223とインデックスセンサ222と送信部211とを同一位置に設けることはできないので、視認用ライト223とインデックスセンサ222と送信部211の設置位置は互いにずれる(図14の(b)を参照)。このため、ライトガイド215によって、インデックスセンサ222がインデックスレーザ229のレーザを受光できる範囲を、端末送信部203から携帯受信端末202にデータを送信できる範囲(以下、送信可能範囲という)に合わせて適切に制限することは困難となる。図15は、従来のコンテンツ配信システム200における、送信可能範囲と、インデックスセンサ222がインデックスレーザ229のレーザを受光できる範囲との関係を説明するための図である。図15の(a)に示す通り、送信可能範囲230と、インデックスセンサ222がインデックスレーザ229のレーザを受光できる範囲240とにはズレが生じ、範囲240には含まれても送信可能範囲230には含まれない斜線で示す領域250が生じる。そして、更に高速でデータ送信を行うために狭指向角のビームをデータ送信に用いる場合には、図15の(b)に示す通り、斜線で示す領域250は、送信可能範囲230との関係において相対的に大きくなる。つまり、インデックスセンサ222が携帯受信端末202のインデックスレーザ229のレーザ光を受光してもデータ通信ができない範囲(領域250)が、通信ができる範囲(送信可能範囲230)と比較して、より大きな範囲を占めるという問題がある。
また、従来のコンテンツ配信システム200では、インデックスセンサ222及び視認用ライト223を端末送信機203に備えなければならないため、装置の大型化及び製造コストの増加を招くという問題がある。
それ故に、本発明の目的は、手動により視覚的に行う光軸調整を確実に行え、また、装置の大型化及び製造コストの増加を回避できる、高速データ通信を行う光空間伝送システム及びそれに用いられる光送信器を提供することである。
本発明は、赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって、光送信器から端末へデータ送信を行う光空間伝送システムに向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の光空間伝送システムにおいて、端末は、可視光領域波長のビームを放射する可視光送信部と、赤外領域波長のビームを受信する第1の光受信部とを備え、光送信器は、端末が放射する可視光領域波長のビームを入射し、赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する端末が放射した可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、入射ビーム制限部が通過させた可視光領域波長のビームを端末方向に反射する反射部と、端末からデータ送信要求信号を受信する第2の光受信部と、第2の光受信部がデータ送信要求信号を受信した後に、赤外領域波長のビームを、反射部を透過させて放射する光源とを備える。
また、反射部は、光を一部透過させるハーフミラーであってもよいし、光を散乱させる拡散板であってもよいし、赤外領域波長のビームは透過させ可視光領域波長のビームは散乱させる拡散板であってもよい。
また、入射ビーム制限部は、レンズであってもよいし、光の入射角度に応じて通過損失を設定できるライトコントロールフィルムであってもよいし、光の入射角度に応じて通過損失を設定できる干渉フィルタであってもよい。
また、第2の光受信部は、拡散板が散乱させた可視光領域波長のビームの一部を、データ送信要求信号として受信することが好ましい。
本発明は、赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって、端末へデータ送信を行う光送信器にも向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の光送信器は、端末が放射する可視光領域波長のビームを入射し、赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する端末が放射した可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、入射ビーム制限部が通過させた可視光領域波長のビームを端末方向に反射する反射部と、端末からのデータ送信要求信号に従って、赤外領域波長のビームを、反射部を透過させて放射する光源とを備える。
また、反射部は、光を一部透過させるハーフミラーであってもよいし、光を散乱させる拡散板でってもよいし、赤外領域波長のビームは透過させ可視光領域波長のビームは散乱させる拡散板であってもよい。
また、入射ビーム制限部は、レンズであってもよいし、光の入射角度に応じて通過損失を設定できるライトコントロールフィルムであってもよいし、光の入射角度に応じて通過損失を設定できる干渉フィルタであってもよい。
また、拡散板で散乱された可視光領域波長のビームの一部をデータ送信要求信号として受信する光受信部を更に備え、光源は、光受信部が受信したデータ送信要求信号に従って、赤外領域波長のビームを、反射部を透過させて放射するのが好ましい。
また、上記目的を達成させるために、本発明の光送信器は、端末が放射する可視光領域波長のビームを入射し、赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する端末が放射した可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、入射ビーム制限部が通過させた可視光領域波長のビームを端末方向に反射する反射部と、赤外領域波長のビームを、反射部を透過させて放射する光源とを備えてもよい。
上述した発明によれば、光送信器のデータの送信可能範囲と、可視光領域波長のビームが光送信器で反射される場合に端末が位置する範囲とが一致するので、手動により視覚的に行う光軸調整を確実に行うことができる。また、インデックスセンサ及び視認用ライトを備える必要がないので、光空間伝送システムを簡易に構成でき、装置の大型化及び製造コストの増加を回避できる。
以下に、本発明の全ての実施形態に共通する基本概念について説明した後に、具体的な実施形態についてそれぞれ説明する。図1は、本発明の全ての実施形態に共通する基本概念について説明するための光空間伝送システムの全体構成例を示す図である。図1に示す通り、本発明の光空間伝送システムは、コンテンツサーバ等である光空間伝送装置1と、端末2とを備える。なお、例えば、光空間伝送装置1は、音楽や映像を配信するための専用端末、DVDレコーダ、CDプレーヤ等であり、端末2は、携帯電話、PDA等、記録領域を備える携帯可能な機器である。
図1に示す通り、ユーザがデータの受信を希望する際に、端末2は、可視光領域波長のビームであるガイド光3を放射する。ユーザは、ガイド光3を目視で確認しながら、ガイド光3が光空間伝送装置1に備えられる光送信器5へ照射されるように端末2を手動で移動させ、或いは、端末2の向きを変化させる。このとき、図1の(a)に示すように、光送信器5が放射するデータ送信用の赤外領域波長のビームによってデータ送信ができる範囲(以下、送信可能範囲4という)の内側から、端末2がガイド光3を光送信器5に照射した場合には、光送信器5でガイド光3は反射される。ユーザは、この反射光を目視することによって、端末2が、光軸調整されてデータを受信できる状態であることを認識できる。そしてこの場合には、光空間伝送装置1は、光送信器5から、赤外領域波長のビームを狭指向角で放射することによって、端末2へコンテンツ等のデータを高速送信することができる。一方、図1の(b)に示すように、端末2が、送信可能範囲4の外側からガイド光3を光送信器5に照射した場合には、光送信器5でガイド光3は反射されない。この場合には、ユーザは、端末2がデータを受信できない状態であることを認識できるので、端末2が送信可能範囲4の内側からガイド光3を光送信器5に照射する図1の(a)に示す状態になるように、端末2を手動で移動させる。このことによって、光空間伝送装置1は、端末2へコンテンツ等のデータを高速送信することができる。
なお、ガイド光3は、ユーザが手動で光送信器5に照射し易く、また、照射した位置が目視で確認し易いように、平行ではないビーム(指向角を有するビーム)であることが好ましい。
また、データ通信に必要な受光パワーが端末2で確保できない程に離れた場所であって送信可能範囲4の内側(図1の(a)を参照)に位置する端末2からガイド光3が光送信器5に照射された場合、ガイド光3の光パワー及び指向角を適切に設定することによって、光送信器5に照射されるガイド光3の光パワーを減衰させて光送信器5での反射を抑制できる。つまり、ガイド光3の光パワー及び指向角を適切に設定することによって、光空間伝送装置1と端末2とがデータ送信できない程離れている場合には、光送信器5での反射光をユーザが目視できなくすることができる。従って、ガイド光3の光パワー及び指向角は、光送信器5の送信可能範囲4及び赤外領域波長のビームの光パワー等に応じて適切に設定又は制御するのが好ましい。
以上に説明した通り、本発明の光空間伝送システムでは、ユーザがガイド光3の反射光を目視で確認しながら、手動によって、端末2を移動、或いは端末2の向きを変える。そして、ユーザは、光送信器5の反射光を視覚的に認識できた場合には、光空間伝送装置1と端末2との間で光軸調整が完了してデータ通信が可能であることを確認できる。また、送信可能範囲4と、ガイド光3が光送信器5で反射される場合に端末2が位置する範囲とは一致している。このことから、本発明の光空間伝送システムによれば、ユーザは、手動によって視覚的に、確実に光軸調整を行うことができる。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5aの構成例及び機能を示す図である。以下に、図2を参照して、第1の実施形態の特徴的部分である光送信器5aの構成及び機能について説明する。なお、図1に示した光空間伝送装置1には、光送信器5aの他に、コンテンツ等を格納するハードディスク及びデータ送信を制御するシステム制御部等が含まれるが、第1の実施形態ではこれらの説明は省略する。
図2に示す通り、光送信器5aは、光源6と、反射部である拡散板7と、入射ビーム制限部であるレンズ8とによって構成される。拡散板7は、光源6とレンズ8との間に設置される。また、光源6には、高速変調性に優れた赤外発光する半導体レーザ等が用いられる。
まず、端末2のガイド光3(図1を参照)が、光空間伝送装置1の送信可能範囲4の内側から光送信器5aに照射された場合(この場合のガイド光3は、図2のガイド光3aとして表す)、レンズ8は、ガイド光3aを拡散板7上に集光させる。拡散板7は、集光されたガイド光3aを散乱して散乱光を発し、この散乱光の内の散乱光3cは、端末2の方向に反射される。なお、この拡散光は、あらゆる方向に放射され、拡散板7自身を透過する方向にも放射される。一方、端末2のガイド光3が、光空間伝送装置1の送信可能範囲4の外側から光送信器5aに照射された場合(この場合のガイド光3は、図2のガイド光3bとして表す)、レンズ8は、ガイド光3bを拡散板7上に集光させない。このため、拡散板7は、ガイド光3bを散乱させず、散乱光を発しない。このように、入射ビーム制限部であるレンズ8は、ガイド光を入射して、送信可能範囲4の内側に位置する端末2が放射したガイド光(図2に示すガイド光3a)に限って、反射部である拡散板7に到達させる。この結果として、送信可能範囲4の内側からガイド光3が光送信器5aに照射された場合にのみ散乱光3cが発されるので、ユーザは、目視によって散乱光3cを確認して確実に光軸調整をすることができる。
図3は、図2に示す光送信器5aの拡散板7の直径を説明するための図である。図3において、図2に示す構成要素と同様の構成要素については、同様の参照符号を付している。なお、図2では説明の便宜のためにレンズ8と端末2(図示せず)との間に存在するレンズ8の焦点Xを省略していたが、図3では、当該焦点Xを示している。このため、図2で示す送信可能範囲4と図3で示す送信可能範囲4とは、厳密には相違する。しかし、レンズ8と焦点Xとの間隔はレンズ8と端末2との間隔に対して非常に小さいので、図2で示す送信可能範囲4と図3で示す送信可能範囲4とは、同一と考えることができる。
以下では、図3を参照して、拡散板7の直径について説明する。送信可能範囲4の内側と外側との境界に位置する端末2(図示せず)から射出されたガイド光3aを照射された場合のレンズ8の焦点をYとする。なお、図3において、ガイド光3aが送信可能範囲4の外側から照射されたように見えるのは、説明の便宜のために光送信器5aを拡大しているためである。ここで、光源6が放射するデータ送信を行うための赤外領域波長のビーム(当該赤外領域波長のビームの放射範囲は、送信可能範囲4と一致する)の拡散板7通過後の指向角度をθとし、レンズ8と焦点Yとの距離をfとする。この場合、図3から解るように、拡散板7の直径Wは、W=2f・tanθで表される。
以上に説明した通り、第1の実施形態の光空間伝送システムによれば、光送信器5aを備えることによって、手動により視覚的に行う光軸調整を確実に行え、加えて、インデックスセンサ及び視認用ライトを備える必要がないので、簡易な構成の光空間伝送システムを実現でき、装置の大型化及び製造コストの増加を回避できる。
なお、光送信器5aに照射されたガイド光3が拡散板7ではない場所で反射しないように、拡散板7の周辺は、光を吸収する黒体等で覆われることが好ましい。また、製造都合上、拡散板7を円形ではなく方形等とする場合には、拡散板7において、上記で求めた直径W=2f・tanθの円形部分を除く部分は、黒体等で覆われる必要がある。また、拡散板7は、完全拡散反射(Lambertian)分布に準じた光強度分布の拡散光を出射する光拡散材料によって構成することが好ましい。
また、光送信器5aに照射されたガイド光3は、拡散板7で全ては反射されず、一部の光は拡散板7自身を透過して光源6へ照射される。しかし、拡散板7を介しているため、ガイド光3の光強度は十分に減衰されることから、光源6への影響は少ない。しかしながら、システムの要求仕様によって、光源6へ照射されるガイド光3をより減衰させる必要がある場合は、可視光領域の波長を遮断する波長フィルタを、光源6と拡散板7との間に挿入してもよい。
また、光源6が放射するデータ送信を行うための赤外領域波長のビームが、拡散板7を透過する際に散乱して減衰しないために、拡散板7に、赤外光は散乱させずに透過させる一方で可視光は散乱させて一部のみ透過させる特性を持たせてもよい。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5bの構成例及び機能を示す図である。図4に示す通り、光送信器5bは、第1の実施形態で説明した光送信器5a(図2を参照)の入射ビーム制限部であるレンズ8を、光の入射角度に応じて通過損失を設定できるライトコントロールフィルム11に代えた構成である。なお、以下では、第1の実施形態の光送信器5aと同一の構成要素については、同一の参照符号を用いて、その詳しい説明は省略する。
図5に、ライトコントロールフィルム11の一例の正面図を示す。図4及び図5に示す通り、ライトコントロールフィルム11は、薄板上に同心円状の溝が垂直に形成された構成であり、特定の方向から入射する光線のみを透過させ、それ以外の光線は遮断する特性を有している。そして、ライトコントロールフィルム11の中心(同心円の中心)は、光源6が放射するデータ送信を行うビームの中心軸上に配置される。
まず、端末2のガイド光3(図1を参照)が、送信可能範囲4の内側から光送信器5bに照射された場合(この場合のガイド光3は、図4のガイド光3aとして表す)、ライトコントロールフィルム11は、ガイド光3aを通過させる。拡散板7は、通過したガイド光3aを散乱して散乱光を発して、この散乱光の内、散乱光3cは、端末2の方向に反射される。一方、端末2のガイド光3が、送信可能範囲4の外側から光送信器5bに照射された場合(この場合のガイド光3は、図4のガイド光3bとして表す)、ライトコントロールフィルム11は、ガイド光3bを通過させない。このため、拡散板7は、ガイド光3bを散乱させず、散乱光を発しない。このように、送信可能範囲4の内側から光送信器5bにガイド光3が照射された場合にのみ散乱光3cが発せられるので、ユーザは、目視によって確実に光軸調整をすることができる。
ここで、ライトコントロールフィルムの透過角度特性は、溝の周期L及び高さHによって決まり、透過可能角度は、ライトコントロールフィルムの表面に対して垂直からtan-1(L/H)までの範囲となる。このことから、ライトコントロールフィルム11には、送信可能範囲4に応じた透過角度特性のライトコントロールフィルムを用いることが好ましい。
以上に説明した通り、第2の実施形態の光空間伝送システムによれば、光送信器5bを備えることによって、第1の実施形態の光空間伝送システムと同様の効果が得られる。加えて、入射ビーム制限部としてライトコントロールフィルム11を用いることによって、レンズ8を用いるために焦点距離を必要とする第1の実施形態の光空間伝送システムとは異なり、拡散板7とライトコントロールフィルム11とを近接して実装できることから、装置の更なる小型化を図ることができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5dの構成例及び機能を示す図である。図6に示す通り、光送信器5dは、第1の実施形態で説明した光送信器5a(図2を参照)の入射ビーム制限部であるレンズ8を、光の入射角度に応じて通過損失を設定できる干渉フィルタ12に代えた構成である。なお、以下では、第1の実施形態の光送信器5aと同一の構成要素については、同一の参照符号を用いて、その詳しい説明は省略する。
干渉フィルタ12には、一般的な誘電体多層膜で形成された波長フィルタを使用する。波長フィルタにおいて、垂直入射光の透過波長(基準波長)をλ0 とすると、入射角αの透過波長λは、λ=cosα・λ0 となる(例えば、「光の鉛筆」鶴田匡夫著 新技術コミュニケーション 1989年6月20日第7版発行 P.167に記載)。このことから、入射角αで入射する波長λの光を最小損失で透過させる波長フィルタでは、入射角αとは異なる入射角で入射する波長λの光の透過損失は大きくなる。この透過損失が大きい波長λの光は、波長フィルタによって、透過損失量に応じて鏡面反射される。そして、鏡面反射された波長λの光(ガイド光3)は、波長λの光が放射された方向(端末2の位置する方向)へは戻らないので、ユーザに目視で確認されることはない。従って、例えば、図6に示す通りに、ガイド光3aが垂直入射したときの透過損失を最も小さくし、また、鏡面反射されずにガイド光3aが干渉フィルタ12を通過(透過)するときに端末2が位置する範囲と、送信可能範囲4とが一致するように、干渉フィルタ12の透過損失特性は設計される。
更に、干渉フィルタ12に、以上に説明したようにガイド光の入射角度に応じて透過損失特性を設定するのと同時に、光線の波長に応じた透過損失特性を設定することもできる。例えば、光源6が放射するデータ送信に用いる送信光10とガイド光3とが波長に関して同じ透過特性となるように干渉フィルタ12を設計することによって、低い透過損失で送信光10を端末2へ照射することができる。
以上に説明した通り、第3の実施形態の光空間伝送システムによれば、入射ビーム制限部として干渉フィルタ12を用いた光送信器5dを備えることによって、第2の実施形態の光空間伝送システムと同様の効果が得られる。
なお、第1〜第3の実施形態の光空間伝送システムが備える光送信器には反射部として拡散板7を用いたが、第1〜第3の実施形態の光空間伝送システムにおいて、拡散板7の代わりに、入射した光の一部を透過するハーフミラーを用いてもよい。
以下では、一例として、第3の実施形態の光空間伝送システムが備える光送信器5dの拡散板7の代わりにハーフミラーを用いた場合について説明する。図7は、第3の実施形態の光空間伝送システムが備える光送信器5dにおいて、拡散板7の代わりにハーフミラー13を用いた場合の構成例及び機能を説明するための図である。図7の(a)は、拡散板7を備える光送信器5dを示し、図7の(b)は、拡散板7の代わりにハーフミラー13を備える光送信器5eを示す。
図7の(a)に示す光送信器5dにおいて、送信可能範囲4の外側からガイド光3(図7の(a)ではガイド光3bとして表す)が照射された場合、理想的には、ガイド光3bは、干渉フィルタ12で完全に反射されて拡散板7には照射されない。しかし、実際には、干渉フィルタ12の性能等の問題によって、完全には反射されずにガイド光3bの一部が干渉フィルタ12を通過することがある。一旦、ガイド光3bが干渉フィルタ12を通過して拡散板7へ照射されると、ガイド光3bは、拡散板7で反射(散乱)された後に干渉フィルタ12を再度通過して広指向角の散乱反射光3dとなって、放射されてしまう。この場合には、送信可能範囲4の内側に端末2が位置しない場合であっても、光送信器5dからの反射光をユーザが認識する可能性があり、正確に光軸調整が行えない場合がある。なお、拡散板7を用いる場合には、強い放射パワーの光源6を用いてもアイセーフ(目に対する安全性)条件は緩やかになる。
一方、図7の(b)に示す光送信器5eにおいて、送信可能範囲4の外側からガイド光3(図7の(b)ではガイド光3bとして表す)が照射され、ガイド光3bの一部が干渉フィルタ12を通過してハーフミラー13に照射された場合、ガイド光3bは、反射の法則に従って入射角度と等しい角度で反射される。この反射光3dは、ガイド光3bが干渉フィルタ12に入射した角度と等しい角度で再び干渉フィルタ12に入射するので、大きく減衰される。この結果として、送信可能範囲4の内側に端末2が位置しない場合に、光送信器5eからの反射光をユーザが認識する可能性が減り、より正確に光軸調整が行える。なお、ハーフミラー13を用いる場合には、透過損失が軽減されるので、より弱い光源6の放射パワーでデータ送信ができる。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器14の構成例及び機能を示す図である。図8に示す通り、光送信器14は、第3の実施形態で説明した光送信器5d(図6を参照)の構成に、レンズ15と受光素子16とを含む光受信部30を加えた構成である。受光素子16は、光源6に近接して配置され、レンズ15は、受光素子16と拡散板7との間に配置される。ここで、干渉フィルタ12の代わりに、第1の実施形態で説明したレンズ8(図2を参照)を用いてもよいし、第2の実施形態で説明したライトコントロールフィルム11(図4を参照)を用いてもよい。なお、以下では、第3の実施形態の光送信器5dと同一の構成要素については、同一の参照符号を用いて、その詳しい説明は省略する。
端末2のガイド光3は、送信可能範囲4の内側から放射された場合(図8ではガイド光3aとして表す)には、干渉フィルタ12を通過して拡散板7に照射される。拡散板7に照射されたガイド光3aは、拡散板7で反射されて散乱光3cとしてユーザが目視できると同時に、拡散板7を透過して散乱光3eとして、光源6に近接して設置された受光素子16にレンズ15を介して照射される。そして、受光素子16は、レンズ15によって集光された散乱光3eを受信する。なお、受光素子16において十分な受光電力が確保できる場合には、光受信部30はレンズ15を含まなくてもよい。
このことによって、光送信器14を備える光空間伝送装置1は、端末2が送信可能範囲4の内側からガイド光3を放射したことを検知できる。つまり、光空間伝送装置1は、端末2との間で光軸調整が完了してデータ通信が可能であることを検知できる。そして、光空間伝送装置1は、当該検知の有無に応じて、端末2に対してデータ送信を開始するか否かを判断することができる。更に、端末2は、ガイド光3を用いて制御信号等の情報信号を光空間伝送装置1に送信することもできる。
図9は、第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える端末2の構成例を示す図である。図10は、第4の実施形態において、光空間伝送装置1から端末2へコンテンツ等のデータを送信する際の、端末2の操作手順を示すフローチャートである。図11は、第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光空間伝送装置1の構成例を示す図である。図12は、光空間伝送装置1から端末2へコンテンツ等のデータを送信する際の、光空間伝送装置1の動作を示すフローチャートである。以下に、図9〜図12を参照して、端末2及び光空間伝送装置1の構成及び機能と、光空間伝送装置1から端末2へデータが送信される動作について説明する。
図9に示す通り、端末2は、光受信部17と、可視光送信部18と、制御部19と、ハードディスク(HDD)20と、操作部21とを備える。そして、図10に示す通り、ユーザは、光空間伝送装置1からデータを端末2へダウンロードしたい場合には、操作部21を操作して、ガイド光3を放射する指示をする(ステップS001)。次に、制御部19は、操作部21からガイド光3を放射する指示を受けて、可視光送信部18にガイド光3を放射させる(ステップS002)。次に、ユーザは、目視で確認しながら放射されたガイド光3を光空間伝送装置1の光送信器14に照射しつつ、光送信器14からの散乱光(反射光)を確認するまで端末2の位置を移動等させる(ステップS003)。次に、ユーザは、散乱光を確認(ステップS004)した後に、操作部21を操作して、データ送信要求信号を光空間伝送装置1へ送信する指示をする。次に、制御部19は、操作部21からデータ送信要求信号を送信する指示を受けて、可視光送信部18に、データ送信要求信号で変調したガイド光3を放射させることによって、データ送信要求信号を光空間伝送装置1へ送信する(ステップS005)。
一方、図11に示す通り、光空間伝送装置1は、光送信器14と、システム制御部31と、ハードディスク(HDD)33と、コンテンツ処理制御部34と、外部インターフェイス35とを備える。光送信器14は、受光素子16とレンズ15とを有する光受信部30と、光源6と拡散板7と干渉フィルタ12とを有する光送信部32とを含む(図7を参照)。なお、光送信部32は、干渉フィルタ12の代わりにレンズ8又はライトコントロールフィルム11を含んでもよい(図2及び図4を参照)。そして、図12に示す通り、光空間伝送装置1において、光受信部30は、端末2のガイド光3を検知するまで待機した(ステップS010)後、ガイド光3を検知する(ステップS009)。次に、光受信部30は、端末2から送信されるデータ送信要求信号を受信するまで待機した(ステップS012)後に、データ送信要求信号を受信し(ステップS011)、システム制御部31にデータ送信要求信号を出力する。次に、システム制御部31は、ハードディスク33を制御して、コンテンツデータをハードディスク33から光送信部32に出力させる。同時に、システム制御部31は、光送信部32を制御して、コンテンツデータを送信光10に含めて放射させることによって、コンテンツデータを端末2へ送信する(ステップS013)。なお、ハードディスク33は、外部インターフェース35に接続されたコンテンツ処理制御部34を介して、コンテンツデータを外部から既に蓄積しているものとする。
そして、図10に示す通り、端末2は、光空間伝送装置1から照射される送信光10を光受信部17で受信するまで待機した(ステップS007)後に、送信光10を受信する(ステップS006)。次に、光受信部17は、送信光10を受信したことを示す情報を制御部19へ送信し、送信光10に含まれるコンテンツデータをハードディスク20へ送信する。次に、制御部19は、送信されたコンテンツデータをハードディスク20に記録させる(ステップS008)。
以上に説明した通り、第4の実施形態に係る光空間伝送システムによれば、光送信器14を備えることによって、第1〜3の実施形態に係る光空間伝送システムと同様の効果を得つつ、ユーザは、光軸調整が完了したことを確認した後に端末2を操作することによって、コンテンツ等の所望のデータを光空間伝送装置1から端末2へ送信させることができる。
なお、以上では、光軸調整完了の後(ユーザがガイド光3の散乱光を確認した後)に、ユーザが、データ送信要求信号を端末2から送信している(図10のステップS005)。しかし、図10のステップS002で放射するガイド光3にデータ送信要求信号を含ませて端末2から送信してもよい。この場合には、図10のステップS005及び図12のステップS012は省略され、図12のステップS009は図12のステップS011の動作を含むこととなる。また、光空間伝送装置1の光受信部30は、変調されていないガイド光3自体をデータ送信要求信号として受信してもよい。この場合には、図10のステップS005、図12のステップS011及び図12のステップS012は、省略される。
また、以上では、光受信部30は、光源6に近接して配置され、拡散板7を透過した散乱光3eを受信する場合について説明した(図8を参照)。しかし、光受信部30は、拡散板7が散乱させた散乱光の一部を受信できるのであれば、いずれの位置に配置されてもよい。但し、光受信部30は、送信光10を遮らないために、送信可能範囲4の外側に配置されるのが好ましい。
また、ハードディスク20及び33の代わりに、データを電子的に保存できる半導体メモリー等の媒体を使用してもよい。
本発明は、光空間伝送装置から端末に高速データ通信を行う光空間伝送システム等に利用可能であり、特に、光空間伝送装置と端末との間の光軸調整を確実に、手動により視覚的に行いたい場合等に有用である。
本発明の全ての実施形態に共通する基本概念について説明するための光空間伝送システムの全体構成例を示す図 第1の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5aの構成例及び機能を示す図 図2に示した光送信器5aの拡散板7の直径を説明するための図 第2の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5bの構成例及び機能を示す図 ライトコントロールフィルム11の一例の正面図 第3の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器5dの構成例及び機能を示す図 第3の実施形態の光空間伝送システムが備える光送信器5dにおいて、拡散板7の代わりにハーフミラー13を用いた場合の構成例及び機能を説明するための図 第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光送信器14の構成例及び機能を示す図 第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える端末2の構成例を示す図 第4の実施形態において、光空間伝送装置1から端末2へコンテンツ等のデータを送信する際の、端末2の操作手順を示すフローチャート 第4の実施形態に係る光空間伝送システムが備える光空間伝送装置1の構成例を示す図 光空間伝送装置1から端末2へコンテンツ等のデータを送信する際の、光空間伝送装置1の動作を示すフローチャート 特許文献1に記載された従来の光空間伝送システム100の構成を示す図 特許文献2に記載された従来のコンテンツ配信システム200の構成を説明するための図 従来のコンテンツ配信システム200における、送信可能範囲と、インデックスセンサ222がインデックスレーザ229のレーザを受光できる範囲との関係を説明するための図
符号の説明
1 光空間伝送装置
2 端末
3、3a、3b ガイド光
3c、3d 散乱光
4、230 送信可能範囲
5、5a、5b、5d、5e、14 光送信器
6 光源
7 拡散板
8、15 レンズ
10、108 送信光
11 ライトコントロールフィルム
12 干渉フィルタ
16 受光素子
17、30 光受信部
18 可視光送信部
19 制御部
20、33 ハードディスク
21 操作部
31 光送信部
32 システム制御部
34 コンテンツ処理制御部
35 外部インターフェイス
100 光空間伝送システム
101 親機
102 子機
111、112 ベース
103、105、211 送信部
104、106、225 受信部
107 可視光
200 コンテンツ配信システム
203 端末送信機
202 携帯受信端末
215 ライトガイド
222 インデックスセンサ
223 視認用ライト
229 インデックスレーザ

Claims (17)

  1. 赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって、光送信器から端末へデータ送信を行う光空間伝送システムであって、
    前記端末は、
    可視光領域波長のビームを放射する可視光送信部と、
    前記赤外領域波長のビームを受信する第1の光受信部とを備え、
    前記光送信器は、
    前記端末が放射する前記可視光領域波長のビームを入射し、前記赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する前記端末が放射した前記可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、
    前記入射ビーム制限部が通過させた前記可視光領域波長のビームを前記端末方向に反射する反射部と、
    前記端末からデータ送信要求信号を受信する第2の光受信部と、
    前記第2の光受信部が前記データ送信要求信号を受信した後に、前記赤外領域波長のビームを、前記反射部を透過させて放射する光源とを備えることを特徴とする、光空間伝送システム。
  2. 前記反射部は、光を一部透過させるハーフミラーであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  3. 前記反射部は、光を散乱させる拡散板であることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  4. 前記反射部は、前記赤外領域波長のビームは透過させ、前記可視光領域波長のビームは散乱させる拡散板であることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  5. 前記入射ビーム制限部は、レンズであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  6. 前記入射ビーム制限部は、光の入射角度に応じて通過損失を設定できるライトコントロールフィルムであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  7. 前記入射ビーム制限部は、光の入射角度に応じて通過損失を設定できる干渉フィルタであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  8. 前記第2の光受信部は、前記拡散板が散乱させた前記可視光領域波長のビームの一部を、前記データ送信要求信号として受信することを特徴とする、請求項3又は4に記載の光空間伝送システム。
  9. 赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって、端末へデータ送信を行う光送信器であって、
    前記端末が放射する可視光領域波長のビームを入射し、前記赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する前記端末が放射した前記可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、
    前記入射ビーム制限部が通過させた前記可視光領域波長のビームを前記端末方向に反射する反射部と、
    前記端末からのデータ送信要求信号に従って、前記赤外領域波長のビームを、前記反射部を透過させて放射する光源とを備えることを特徴とする、光送信器。
  10. 前記反射部は、光を一部透過させるハーフミラーであることを特徴とする、請求項9に
    記載の光送信器。
  11. 前記反射部は、光を散乱させる拡散板であることを特徴とする、請求項9に記載の光送信器。
  12. 前記反射部は、前記赤外領域波長のビームは透過させ、前記可視光領域波長のビームは散乱させる拡散板であることを特徴とする、請求項9に記載の光送信器。
  13. 前記入射ビーム制限部は、レンズであることを特徴とする、請求項9に記載の光送信器。
  14. 前記入射ビーム制限部は、光の入射角度に応じて通過損失を設定できるライトコントロールフィルムであることを特徴とする、請求項9に記載の光送信器。
  15. 前記入射ビーム制限部は、光の入射角度に応じて通過損失を設定できる干渉フィルタであることを特徴とする、請求項9に記載の光送信器。
  16. 前記拡散板で散乱された前記可視光領域波長のビームの一部を前記データ送信要求信号として受信する光受信部を更に備え、
    前記光源は、前記光受信部が受信した前記データ送信要求信号に従って、前記赤外領域波長のビームを、前記反射部を透過させて放射することを特徴とする、請求項11又は12に記載の光送信器。
  17. 赤外領域波長のビームを用いた光空間伝送によって、端末へデータ送信を行う光送信器であって、
    前記端末が放射する可視光領域波長のビームを入射し、前記赤外領域波長のビームが放射される範囲に位置する前記端末が放射した前記可視光領域波長のビームのみを通過させる入射ビーム制限部と、
    前記入射ビーム制限部が通過させた前記可視光領域波長のビームを前記端末方向に反射する反射部と、
    前記赤外領域波長のビームを、前記反射部を透過させて放射する光源とを備えることを特徴とする、光送信器。
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