JP2008048332A - 光空間伝送システム - Google Patents

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Hideo Yasumoto
英雄 安本
Hiroyuki Sasai
裕之 笹井
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Abstract

【課題】光軸調整機構を省略するために、携帯端末器の面よりも大きい面状の発光部全体から光信号を出力する光送信器では、漏れ出した光を第三者に受光されてしまう恐れがある。
【解決手段】情報送信器200から出力されたパイロット光を情報端末器100の光学素子120の反射領域121で反射し、その反射光パターンから透過領域122の位置を検出し、透過領域とその周辺のみに光信号を出力することで、秘匿性の高いデータ伝送を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送システムに関するものである。
近年、携帯電話や携帯型音楽プレーヤーといったモバイル情報機器の小型化、高性能化がすすみ、これら機器を用い様々なサービスを享受できるようになっている。例えば、これらの機器に、音声や映像データを転送し、いつでもどこでも視聴することが可能となっている。
データの転送方法には、ケーブルを用いた有線伝送が主流であったが、機器間通信の際にコネクタの接続やケーブルの引き回しなどが煩雑となり、より手軽なデータ転送には不向きであった。そこで、ケーブル配線の不要な無線によるデータ転送が盛んになっている。
無線伝送の方式としては、免許なしで自由に使うことのできる2.4GHz帯の電波を用いる無線LANやBluetoothが普及しているが、電波漏洩によるチャネル間干渉やセキュリティ低下といったデメリットが生じる。また、これら方式の伝送速度は、現状、数10〜100Mbps程度が限界であり、映像データ等の大容量コンテンツを転送するには、時間がかかり不向きである。
そこで、電波に比べて様々な利点を持つ光波を用いた無線通信である、光空間伝送方式が注目され始めている。搬送波に光波を用いるメリットとしては、光のもつ広帯域性を利用した高速伝送性に加え、光の直進性/遮光性によるセキュリティ性などが挙げられる。ただし、光空間伝送では、受光パワーを確保するため機械的な光軸調整機構を用いる場合が多く、経済性や装置サイズの点で課題がある。特に、携帯端末へのデータ伝送に光空間伝送方式を適用する場合は、光モジュールの小型化や利便性などが重要となってくる。
光空間伝送方式を用いて携帯端末にデータ伝送を行うにあたっては、機械的な光軸調整機構を省略するために、端末側の光空間伝送インターフェイス位置と保持器の光空間伝送インターフェイス位置とが合うように設計された専用保持器を利用する方式がある(例えば、特許文献1参照)。図7に同方式の一例を示す。
図7−(a)は、携帯端末と専用保持器の外観傾斜図、図7−(b)は、携帯端末を専用保持器に固定したときの断面模式図である。図7−(a)において、携帯端末700は、光空間伝送部710を有し、専用保持器720の溝部730に勘合される。図7−(b)において、専用保持器720は、光空間伝送部740を有し、携帯端末が勘合された際に、光空間伝送部710と光空間伝送部740が対向し、光信号が伝送可能な構造になっている。
また、専用保持器を用いずに携帯端末へデータ伝送を行うために、面型の光信号出力部を用いる方式がある(例えば、特許公報文献2参照)。図8に同方式の一例を示す。
図8は、面型光信号出力部上に携帯端末を置いた時の外観傾斜図である。図8において、面型光信号出力部は、発光素子800と、ライトガイド810と、発光素子の出力光をライトガイド810に入射する入射端811と、ライトガイド810の側面および裏面に設置された反射体812、813、814と、ライトガイド810の内部に配置された散乱パターン815を有している。発光素子800から出力された光は、入射端811からライトガイド810へ入射し、散乱パターン815で乱反射されその一部がライトガイド810の上面から出力される。また、散乱パターン815で乱反射し、上面から出力されない光も反射対812や813で反射され、再度散乱パターン815で乱反射されることで上面から出力される。そのため、ライトガイド810の上面全体から光が出力される。
図8において、携帯端末820は光受信部821を有しており、ライトガイド810の上面と光受信部821とが対向するように携帯端末820を配置してデータ伝送を行う。
特開2001−43195号公報 特許第3641983号公報
しかしながら、最近の携帯端末は、比較的短いサイクルで提供される機種が変更される。特に、携帯電話などは、その外観、デザイン性も重視されるため、機種形状も変更されることが多い。携帯端末の形状は、電気配線コネクタのようにその形状が規格化されておらず、メーカに任されているため様々である。そのため、携帯端末と保持器を嵌合させる従来技術では、機種毎に専用保持器を用意しなくてはならない。携帯端末を持つユーザが自宅などで、携帯端末へデータを伝送する場合には専用保持器で問題ないが、ユーザが街角や公共スペースなどで、データ送信器からデータ転送を行う場合には、データ送信器は、あらゆる情報端末を想定して、多数の専用保持器を用意する必要があり、データ送信器としての汎用性に劣ってしまうという課題がある。
また、面型の光信号出力部を用いる従来技術では、携帯端末の光受信部に対し、ライトガイドの上面に、光受信部が対向するように携帯端末を設置するため、専用保持器は不要となる。また、携帯端末の機種毎に、端末の大きさや光受信部の位置が異なるため、ライトガイドの上面の面積を携帯端末の外形面積よりも広くしておくと、ユーザはライトガイドに置くだけでよく、簡易にデータ伝送を行うことができる。
しかし、ライトガイドの上面全体から光信号を出力しているため、携帯端末に接していない面から光信号が漏れ出し、第三者によるデータ受信が可能となり秘匿性に劣ってしまうという課題がある。また、漏れ出す光信号を防ぐために、ライトガイド上面の面積を携帯端末の外形よりも小さくしてしまうと、ユーザが携帯端末を動かして光軸調整を行う必要があるため、利便性が下がってしまうという課題も生じる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、携帯端末ユーザに光軸調整を求めることなく、より秘匿性の高いデータ伝送を実現する光空間伝送システムを提供する。
第1の発明は、空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送システムにおいて、受光部と、反射領域と透過領域を有する光学素子とを具備する情報端末器と、光信号とパイロット光を出力する発光部と、複数の受光素子を有する光検出部と、複数の受光素子の各受光強度を監視する強度監視部とを具備する情報送信器を備え、反射領域は、パイロット光を反射し光検出部に反射光を照射し、光検出部は、少なくとも2つ以上の受光素子で反射光を受光し、強度監視部は、各受光強度に基づき反射光の照射配置を検出し位置情報として出力し、発光部は、位置情報に基づき透過領域を含む領域のみに光信号を出力し、光信号は、透過領域を透過して受光部と結合する。
上記第1の発明によれば、情報送信機側で反射光に基づき情報端末器の位置を特定するため、ユーザが情報送信器と情報端末器間の光軸調整を行う必要が無くなり利便性に優れる。また、特定の領域にのみ光信号を出力するため、第三者による光信号の受信を防ぐことができ秘匿性に優れたデータ伝送を実現できる。
第2の発明は、情報送信器からパイロット光が出力される面の面積が、光学素子の受光可能な面積よりも大きい。
上記第2の発明によれば、情報送信器と情報端末器間のデータ伝送可能エリアが広がるため、ユーザの利便性が向上する。
第3の発明は、透過領域がパイロット光の波長に対し低反射処理が施されている。
上記第3の発明によれば、透過領域から反射光が低減されるため、光検出部上において反射光が照射される領域と照射されない領域との受光強度差が大きくなり、反射光の照射領域検出の精度を高めることができる。
第4の発明は、反射領域がパイロット光を反射し光検出部に集光させながら照射する。
上記第4の発明によれば、集光されない場合に比べ、光検出部上における受光強度が高くなり、反射光の照射領域検出の精度を高めることができる。
第5の発明は、光検出部上に照射された反射光の領域形状が、略円形状あるいはリング形状をなす。
上記第5の発明によれば、略円形状をなすことで、反射光が面内の360°どの方向にも分布し、反射光の照射領域検出の精度を高めることができる。また、リング形状をなすことで、反射光の内径側あるいは外形側に、反射光が照射されていない領域ができる。そのため、略円形状の効果に加え、反射光が照射される領域と照射されない領域との受光強度差が大きくなる効果も得られ、反射光の照射領域検出の精度を高めることができる。
第6の発明は、強度監視部が各受光強度に基づき反射光の照射位置と反射光を受光していない受光素子の位置を検出し位置情報として出力する。
上記第6の発明によれば、反射光が照射している領域に加え、反射光が照射していない領域も利用することで、検出に用いる受光素子の数、および各受光素子の受光強度の差を用いて反射光の照射領域検出の精度を高めることができる。
第7の発明は、発光部が信号光およびパイロット光を出力する光源部と、光源部を駆動する光源駆動部とを有し、光源駆動部は、位置情報に基づき、信号光とパイロット光の切り替えをおこなう。
上記第7の発明によれば、所定の範囲のみに光信号を出力することができ、不要な光信号が出力されることに伴う秘匿性の劣化を低減することができる。
第8の発明は、光源部が信号光およびパイロット光を出力する複数の発光素子を有し、光源駆動部は、位置情報に基づき、複数の発光素子のいずれかを発光させる。
上記第8の発明によれば、所定の範囲のみに光信号を出力することができ、不要な光信号が出力されることに伴う秘匿性の劣化を低減することができる。
第9の発明は、発光部が、入射した光の一部を遮断あるいは減衰させる光学シャッター部を有し、位置情報に基づき、信号光の一部を遮断あるいは減衰させる領域を決定する。
上記第9の発明によれば、所定の範囲のみに光信号を出力することができ、不要な光信号が出力されることに伴う秘匿性の劣化を低減することができる。
第10の発明は、光学シャッター部は、液晶パネルで構成されている。
上記第10の発明によれば、信号光の一部を遮断あるいは減衰さえる領域の形状を自由に設定できる。
第11の発明は、光学シャッター部は、MEMSミラーで構成されている。
上記第11の発明によれば、信号光の一部を遮断あるいは減衰さえる領域の形状を自由に設定でき、かつ液晶パネルよりも高い遮断性が得られる。
第12の発明は、パイロット光が可視光である。
上記第12の発明によれば、パイロット光に可視光を用いることにより、データ伝送開始や終了といった伝送状態をパイロット光の有無によってユーザに知らせることができる。
第13の発明は、透過領域が光信号を集光して受光部と結合させる。
上記第13の発明によれば、光信号を集光することで、受光部との結合効率を高めることができる。
第14の発明は、光学素子がフレネルレンズで構成されている。
上記第14の発明によれば、光受信器の光学を薄くすることができる。
第15の発明は、発光素子部は、半導体レーザで構成されている。
上記第15の発明によれば、高速の光信号を出力できる。
第16の発明は、発光素子部は、LEDで構成されている。
上記第16の発明によれば、発光部を安価に作成することができる。
情報送信器が出力したパイロット光を情報端末器の光学素子で反射し、その反射パターンから情報端末器の位置を検出し、検出位置のみに光信号を出力することで、秘匿性の高いデータ伝送を行うことができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光空間伝送ステムについて、添付図面を参照して説明する。図1−(a)は、本発明の実施の形態1に係る情報端末器および情報送信器の断面模式図、図1−(b)は、本発明の実施の形態1に係る情報端末器および情報送信器の外観傾斜図である。図1−(a)おいて、100は情報端末器、110は受光部、120は光学素子、121は光学素子の反射領域、122は光学素子の透過領域、200は情報送信器、210は発光部、220は光検出部、221は受光素子、230は強度監視部、240はパイロット光および光信号の出射窓部である。
情報送信器200から情報端末器100へデータ伝送を行う際の動作を説明する。初期状態では、情報送信器200は、出射窓部240からパイロット光を出力している。ユーザは、図1−(b)に示すように、出射窓部240に光学素子120と出射窓部240とが対向するように、情報端末器100を出射窓部240上に配置する。出射窓部240において、パイロット光が出力されている領域の面積は、光学素子120の入射面積よりも大きくなるよう構成されている。情報端末器100が出射窓部240上に配置されると、パイロット光の一部は、光学素子120の反射領域121と透過領域122へ達する。ここで、反射領域121は透過領域122の周辺に、両者の中心が略一致するように構成されている。
透過領域122の表面には、パイロット光の波長に対して低反射処理、が施されており、透過領域122からの反射光は抑えられている。例えば、誘電体多層膜によるARコートが施されているとする。また、透過領域122は、凸レンズとなっており入射した光線を受光部110へ集光させる。
反射領域121は、凹面鏡と同等の集光機能を有しており、反射領域121に達したパイロット光を反射し、光検出部220へ向けて集光させて照射する。
図2に情報端末器100と反射光の概念図を示す。同図において、300は反射光パターンの模式図である。同図において、300は反射光が照射される領域、310は反射光が照射されない領域、実線矢印はパイロット光、一点破線は反射光、破線は透過領域122で集光されたパイロット光である。同図のように、反射領域121が透過領域122の周辺に、両者の中心が略一致するように構成されているため、反射光の領域形状はリング形状となる。ところで、情報端末100の表面は機種ごとに色や加工がことなるが、表面に照射された光は一般的に乱反射を起こすと考えられる。そうすると、反射光の領域形状の光強度分布は、反射光が照射されない領域310が最低レベル、反射光が照射される領域300が最高レベル、反射光が照射される領域300の周囲は、両者の間のレベルとなる。
光検出部220は、受光素子221を複数有しており、少なくとも2つ以上の受光素子221で反射光を受光する。強度監視部230は、受光素子221の各受光強度に基づき反射光の位置を検出し、その位置を位置情報として出力する。
図3を用い強度監視部230が、反射光が照射されている位置を検出する手順の一例を示す。
図3において、黒塗り円222は反射光が照射されていない領域にある受光素子、白抜き円223は、反射光が照射されている領域にある受光素子である。また、灰色塗り円224は、反射光が照射されている領域とされていない領域との間の受光強度をもつ受光素子である。この受光素子224は、携帯端末器100の光学素子120以外の部分で反射したパイロット光が照射されている。そのため、受光素子の受光強度は、すくなくとも3段階以上に分けることができる。
各光受光素子間の最短距離をdとすると、dを一辺の長さとする正三角形の頂点に、各受光素子は配置されている。反射光パターン300は、内径:d以下、外径:2d以上とするリング形状をなしている。
ここで、図3−(a)から図3−(e)は、それぞれ、反射光が照射されている領域にある受光素子223と反射光が照射されていない領域にある受光素子222の数が異なっている。図3−(a)の場合、光学素子の透過領域は、反射光が照射されていない領域にある受光素子222上付近にある。図3−(b)の場合、4つの受光素子223からなる四角形の重心位置上付近に透過領域がある。図3−(c)の場合、3つの受光素子223からなる三角形の重心位置上付近に透過領域がある。図3−(d)の場合、3つの受光素子223と1つの受光素子222からなる四角形の重心と受光素子222との間付近上に透過領域がある。図3−(e)の場合、2つの受光素子223と1つの受光素子222からなる三角形の重心と受光素子222との間付近上に透過領域がある。
このように、各受光素子の受光強度とその位置がわかれば、透過領域の位置を検出することが出来る。
図4に発光部210の構成を示す。同図において211は光源部、212は光源駆動部、213は半導体レーザ、214はレンズ、215は光学シャッター部である。光源部211は、半導体レーザ213とレンズ214とで構成されている。レンズ214は、半導体レーザ213の出力光入射し、略平行光にして光学シャッター部215へ出射する。強度監視部230は、光源駆動部212と光学シャッター部215とへ位置情報を出力する。
光源駆動部212は、位置情報が入力されるとパイロット光用の電気信号を信号光用の電気信号に切り替えて、半導体レーザ213を駆動する。パイロット光用の電気信号は、パイロット光が出射窓部240から出力された後にアイセーフを満足するように制御されている。
光学シャッター部215は、入射した光の一部を遮断あるいは減衰させる機能を有しており、位置情報に基づき、透過領域122が位置する領域以外の信号光を遮断あるいは減衰させる。この光学シャッター部の構成としては、液晶パネル等を用いると良い。
以上、実施の形態1における光空間伝送システムによれば、情報送信器200から出力されたパイロット光を情報端末器100の光学素子120の反射領域121で反射し、その反射光パターンから透過領域122の位置を検出し、透過領域とその周辺のみに光信号を出力することで、秘匿性の高いデータ伝送を行うことができる。
なお、出射窓部240上のパイロット光が出力されている領域の面積は、光学素子120が取り付けられている面の面積に比べ数倍程度の大きさになるように構成することが望ましい。パイロット光が出力されている領域の面積が大きいほど、情報端末器100を配置できる領域が広がるため、ユーザが位置調整を意識することが少なくなり利便性が向上する。
なお、反射領域121と透過領域122の形状は、上記形状に限定するものではない。反射領域121と透過領域122の配置は、反射領域121を中心に透過領域122がその周辺に配置される構成でも構わない。また、反射領域121と透過領域122がそれぞれ複数あっても構わない。また、光学素子120の構成としては、例えば、図6に示すようなフレネルレンズ形状でも構わない。フレネルレンズの特性として、光学系を薄型化できるため、情報端末器100を小型化することが可能となる。また、フレネルレンズは、同一面内に集光機能と発散機能とを有することができる。図6−(a)において、領域Aは集光機能を持った透過領域であり、領域Bは、表面に金属あるいは誘電体多層幕が形成され反射機能を有した反射領域である。また、図6−(b)において、領域Aは集光機能を持った透過領域であり、領域Cは、透過領域と反射領域を有する領域で、表面に金属あるいは誘電体多層幕が形成され反射機能を有している。
なお、パイロット光用の電気信号は、CW信号でも構わないが、一定の変調がかけられていると、強度監視部230で、電気的なフィルタを用いて、照明などの外乱光と区別することができる。また、出射窓部240に、光学的なフィルタ機能をもたせることで、パイロット光と波長帯が異なる外乱光を除去することができる。
なお、受光素子221の配置は、正三角形の頂点位置に限定するものではなく、二等辺三角形や三辺の長さが異なる三角形の頂点に位置するよう配置されていても構わない。
なお、半導体レーザ213の発信波長は可視光でも構わない。可視光を用いた場合、データ伝送開始や終了といった伝送状態をパイロット光の有無によってユーザに知らせることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における光空間伝送ステムについて添付図面を参照して説明する。実施の形態2は、実施の形態1とは発光部210の構成要素と、強度監視部230から出力される位置情報の出力先が異なっており、それ以外の構成要素は実施の形態1と同じである。図5は、実施の形態2に係る発光部210の構成を示す断面模式図である。ここで、本発明の実施の形態2における各構成要素と同じものは、図1と同一の番号を用いて表し、説明を省略する。
図5において、215はLEDである。光源部211は複数のLED215で構成されている。LED215は、受光素子221よりも少ない数量で構成され、受光素子221が配置されている三角形の略重心位置に配置されている。強度監視部230は、光源駆動部212へ位置情報を出力する。
光源駆動部212は、位置情報が入力されるとパイロット光用の電気信号を信号光用の電気信号に切り替える。その後、位置情報に基づき、透過領域122が位置する領域にもっとも近い1つのLED215、あるいはもっとも近いLED215とその周辺の複数のLED215のみを信号用の電気信号で駆動する。
以上、実施の形態2における光空間伝送システムによれば、情報送信器200から出力されたパイロット光を情報端末器100の光学素子120の反射領域121で反射し、その反射光パターンから透過領域122の位置を検出し、透過領域とその周辺のみに光信号を出力することで、秘匿性の高いデータ伝送を行うことができる。
なお、LED215の変わりに、半導体レーザチップあるいはレンズを内包した半導体レーザモジュールを使用しても構わない。その場合、パイロット光用の電気信号は、パイロット光が出射窓部240から出力された後にアイセーフを満足するように制御されている。
本発明にかかる光空間伝送システムは、簡易な構成で受光効率を向上させる効果を有しており、光空間伝送システム等の利便性および秘匿性向上を図る構成として有用である
本発明の実施の形態1における情報端末器および情報送信器の模式図 本発明の実施の形態1における情報端末器と反射光の概念図 本発明の実施の形態1における反射光パターンと受光素子の配置図 本発明の実施の形態1における発光部の構成図 本発明の実施の形態2における発光部の構成図 本発明の実施の形態1における光学素子の断面図 専用保持器を利用する従来の光空間伝送システム 面型の光信号出力部を利用する面型従来の光空間伝送システム
符号の説明
100 情報端末器
110 受光部
120 光学素子
121 反射領域
122 透過領域
200 情報送信器
210 発光部
211 光源部
212 光源駆動部
213 半導体レーザ
214 レンズ
215 光学シャッター部
220 光検出部
221 受光素子
230 強度監視部
240 出射窓部
300 反射光が照射される領域
310 反射光が照射されない領域

Claims (16)

  1. 空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送システムにおいて、
    受光部と、
    反射領域と透過領域を有する光学素子とを具備する情報端末器と、
    前記光信号とパイロット光を出力する発光部と、
    複数の受光素子を有する光検出部と、
    前記複数の受光素子の各受光強度を監視する強度監視部とを具備する情報送信器を備え、
    前記反射領域は、前記パイロット光を反射し前記光検出部に反射光を照射し、
    前記光検出部は、少なくとも2つ以上の前記受光素子で前記反射光を受光し、
    前記強度監視部は、前記各受光強度に基づき前記反射光の照射配置を検出し位置情報として出力し、
    前記発光部は、前記位置情報に基づき前記透過領域を含む領域のみに前記光信号を出力し、
    前記光信号は、前記透過領域を透過して前記受光部と結合することを特徴とする、光空間伝送システム。
  2. 前記情報送信器から前記パイロット光が出力される面の面積が、前記光学素子の受光可能な面積よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送システム。
  3. 前記透過領域は、前記パイロット光の波長に対し低反射処理が施されていることを特徴とする、請求項1および請求項2に記載の光空間伝送システム。
  4. 前記反射領域は、前記パイロット光を反射し前記光検出部に集光させながら照射することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  5. 前記強度監視部は、前記各受光強度に基づき前記反射光の照射位置と前記反射光を受光していない受光素子の位置を検出し位置情報として出力することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  6. 前記光検出部上に照射された前記反射光の領域形状が、略円形状あるいはリング形状をなすことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  7. 前記発光部は、
    前記信号光および前記パイロット光を出力する光源部と、
    前記光源部を駆動する光源駆動部とを有し、
    前記光源駆動部は、前記位置情報に基づき、前記信号光と前記パイロット光の切り替えをおこなうことを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  8. 前記光源部は、前記信号光および前記パイロット光を出力する発光素子部を複数有し、
    前記光源駆動部は、前記位置情報に基づき、前記発光素子部のいずれかを発光させる
    ことを特徴とする、請求項7に記載の光空間伝送システム。
  9. 前記発光部は、入射した光の一部を遮断あるいは減衰させる光学シャッター部を有し、前記位置情報に基づき、前記信号光の一部を遮断あるいは減衰させる領域を決定することを特徴とする、請求項7に記載の光空間伝送システム。
  10. 前記光学シャッター部は、液晶パネルで構成されていることを特徴とする、請求項9記載の光空間伝送システム。
  11. 前記光学シャッター部は、MEMSミラーで構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の光空間伝送システム。
  12. 前記パイロット光が可視光であることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  13. 前記透過領域は、前記光信号を集光して前記受光部と結合させることを特徴とする、請求項1から請求項12のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  14. 前記光学素子は、フレネルレンズで構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項13のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  15. 前記発光素子部は、半導体レーザで構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項14のいずれかに記載の光空間伝送システム。
  16. 前記発光素子部は、LEDで構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項14のいずれかに記載の光空間伝送システム。
JP2006224286A 2006-08-21 2006-08-21 光空間伝送システム Pending JP2008048332A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142842A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Yokogawa Electric Corp 赤外線通信装置及びフィールド機器

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