JPWO2017146020A1 - アレーアンテナ装置およびその校正方法 - Google Patents

アレーアンテナ装置およびその校正方法 Download PDF

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Abstract

複数の素子アンテナに、送信回路と受信回路と送受切替部とを有する送受信モジュールがそれぞれ接続され、送受信制御装置で、前記各送受信モジュールの前記送信回路と前記受信回路を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って制御しながら、信号発信器からの送信するための信号を分配器で前記各送信回路に分配して送信させ、また前記各受信回路からの受信された信号を合成器で合成し、合成された信号を受信機で受信するアレーアンテナ装置において、前記各送受信モジュールの校正時に、前記受信機で受信した信号の振幅と位相を検出した検出信号を、前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って校正を行う、アレーアンテナ装置。

Description

この発明は、レーダ、無線通信等のアプリケーションに用いられるアレーアンテナ装置およびその校正方法に関するものである。
フェーズドアレーアンテナはアレーアンテナ装置を物理的に固定した状態で電子的に、すなわち素子アンテナの電気的制御によりビームを走査できるため、ビームの高速制御やマルチビームの形成などが可能である。従って、レーダ、無線通信等のアプリケーションに用いられている。ここで、所望のビームを形成するためには、各素子アンテナ毎に備えられた送信回路と受信回路の初期ばらつきを校正することが重要である。
アレーアンテナ装置の校正は、通常は電波暗室などの試験場にて測定器を用いて実施される。アレーアンテナ装置から所定の距離だけ離した位置に、アレーアンテナ装置と対向させるように校正用のアンテナを設置する。そしてアレーアンテナ装置と校正用アンテナを測定器に接続して行われる。例えばアレーアンテナ装置の送信回路の校正であれば、アレーアンテナ装置を構成する各々の素子アンテナから送信した信号を校正用アンテナで順に受信する。そして、測定器にて信号を検出した後に演算器で信号間のばらつきを算出し、そのばらつきを補償するように校正が行われる。しかしながら、電波暗室の設備は通常大がかりであること、測定器は一般に高価であることから、設備投資にコストを要する。
一方、アレーアンテナ装置と対向させた位置に校正用アンテナを置かずに校正を行う方法が例えば下記特許文献1に示されている。校正を行うリニアアレーアンテナの両側に校正用アンテナを設置し、リニアアレーアンテナと校正用アンテナ間の信号授受情報に基づき校正がなされる。電波暗室や測定器などの設備が不要になるため、アレーアンテナ装置の校正を簡単に行うことができる。
特許第4478606号明細書
上記特許文献1では、校正を行うリニアアレーアンテナとは別に校正用アンテナを設置するため、専用のエリアが必要になる。また、送信用リニアアレーアンテナには受信用校正アンテナを、受信用リニアアレーアンテナには送信用校正アンテナを設置する構成のため、校正を行うリニアアレーアンテナは送信専用か受信専用に限られ、送受信アレーアンテナには適用できない。さらに、アレーアンテナの配列は直線状に限られており、レーダ、無線通信等で一般に用いられる例えば平面アレーアンテナ等には適用ができない。
加えて、上記特許文献1では、リニアアレーアンテナの各素子アンテナと校正用アンテナの距離が異なる点を、波長と距離から理論的に算出される位相だけを補正しており、振幅の補正が考慮されていない。また、平面アレーアンテナでは、素子アンテナの配列が電界面方向、磁界面方向、斜め方向など様々であるため、波長と距離から理論的に算出される値では適切な位相の補正はできないといった課題が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、アレーアンテナと送受信回路を備え、アレーアンテナ装置自身で校正を行うアレーアンテナ装置において、振幅と位相の補正を適切に行うことができるアレーアンテナ装置およびその校正方法を得ることを目的とする。
この発明は、複数の素子アンテナと、前記複数の素子アンテナのそれぞれに設けられた、送信回路と受信回路と送受切替部とを有する送受信モジュールと、送信するための信号を発生する信号発信器と、前記信号発信器の出力する信号を前記各送信回路に分配する分配器と、前記各受信回路の受信された信号を合成する合成器と、前記合成器で合成された信号を受信し、また受信した信号の振幅と位相を検出する信号検出部を有する、受信機と、所望の制御信号に従って前記各送受信モジュールの前記送信回路と前記受信回路を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って送受信制御を行うと共に、前記送受信モジュールの校正時に、前記信号検出部からの検出信号を前記送受信モジュールの前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って前記送信回路と前記受信回路の振幅と位相の校正を行う送受信制御装置と、を備えた、アレーアンテナ装置等にある。
この発明では、アレーアンテナと送受信回路を備え、アレーアンテナ装置自身で校正を行うアレーアンテナ装置において、振幅と位相の補正を適切に行うことができるアレーアンテナ装置およびその校正方法を提供できる。
この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置の送信回路校正時の構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置の受信回路校正時の構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置の一例の構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置の別の例の構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置の構成を模式的に示す図である。 この発明によるアレーアンテナ装置の素子アンテナの配列の一例を示す正面図である。 この発明によるアレーアンテナ装置の素子アンテナの配列の別の例を示す正面図である。 この発明によるアレーアンテナ装置の送受信制御装置の機能ブロック図である。 この発明によるアレーアンテナ装置の送受信制御装置をコンピュータで構成した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1から3に係るアレーアンテナ装置の校正時の動作の一例を示す概略的な動作フローチャートである。 この発明の実施の形態4に係るアレーアンテナ装置の校正時の動作の一例を示す概略的な動作フローチャートである。
以下、この発明によるアレーアンテナ装置およびその校正方法を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、また重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1、図2はこの発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ装置の構成を模式的に示す図である。
各素子アンテナ100には送受信モジュール200がそれぞれに接続されている。各送受信モジュール200において、増幅率可変の送信用増幅部211と、送信用移相部212と、動作と非動作を切替える動作切替部である送信動作切替用スイッチ213が送信回路TCを構成する。また、増幅率可変の受信用増幅部221と、受信用移相部222と、動作と非動作を切替える動作切替部である受信動作切替用スイッチ223が受信回路RCを構成する。素子アンテナ100と送信回路TCおよび受信回路RCとの間には送受切替部である送受切替用スイッチ231が設けられている。
信号発信器300からの信号は分配器310を介して各々の送受信モジュール200に分配されて供給される。一方、各々の送受信モジュール200の受信信号は、合成器410にて合成され、受信機400へ送出される。素子アンテナ100、送受信モジュール200、信号発信器300、分配器310、受信機400、合成器410がアレーアンテナ装置における高周波信号の授受の様子を表している。なお、図1では模式的に素子アンテナ100の配列を直線状に描いているが、素子アンテナは平面状に配列した場合でも同様である。
図6および図7は素子アンテナ100の配列例を示すための、例えば図1の右側から見た正面図であり、図6は素子アンテナ100が以下で説明する図1等に示すように直線状に配列された場合、図7は素子アンテナ100が平面状に縦横に配列された場合を示す。なお説明の便宜上、以下では素子アンテナが4個の場合を図示して説明するが、素子アンテナの数はこれに限定されるものではない。複数の素子アンテナが配列されていればよい。
受信機400はアレーアンテナ装置で受信した信号の振幅と位相を検出する信号検出部420を備える。信号検出部420の検出結果は検出信号として送受信制御装置500に入力される。
送受信制御装置500はアレーアンテナ装置の制御部であり、図8は送受信制御装置500の概略的な機能ブロック図である。図8の送受信制御装置500は、送受信制御部510、校正信号演算部520、記憶部530を含む。
図9は送受信制御装置500を例えばコンピュータで構成した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ500aとして構成される送受信制御装置500は、信号発信器300、受信機400、各送受信モジュール200および図示しない他の装置とインターフェース11を介してデータ等の信号の入出力を行う。メモリ13には例えば図8で示した各機能ブロックで示された機能のプログラムおよび制御処理に使用するデータが格納されている。制御処理に使用するデータは、ここでは図8に示した記憶部530に格納された相互結合振幅位相情報531となる。そしてプロセッサ12は、インターフェース11を介して外部から入力された信号に対して、メモリ13に格納されたプログラムおよびデータに従って演算処理を行い、演算処理結果をインターフェース11を介して出力する。ヒューマンインタフェース(HI)14は作業者のためのデータ入力装置、表示器等からなる。必要に応じてHI14からデータ入力を行ったり、表示器でアレーアンテナ装置の状態をモニタする。メモリ13は図8の記憶部530に相当する。
なお、送受信制御装置500は、例えば図8に示した機能ブロック毎にディジタル回路で構成するようにしてもよい。
図8において、信号検出部420からの検出信号DSは校正信号演算部520に入力される。校正信号演算部520での演算結果である校正値CVは送受信制御部510に送られる。アレーアンテナ装置の校正の際、校正信号演算部520は、信号検出部420の検出信号を、記憶部530に予め記憶された相互結合振幅位相情報531のうちの、校正動作の際に送受信した素子アンテナ100間に対応する相互結合振幅位相情報に従って補正する。さらに補正した値を設定値に対して補償するための校正値CVを求める。送受信制御部510は、校正信号演算部520で求めた校正値CVに従い、送信回路TCおよび受信回路RCの振幅と位相を校正する。なお、校正の際に送受信制御部510または校正信号演算部520が校正用信号指令CASを信号発信器300に出力し、信号発信器300から校正専用の信号を発生するようにしてもよい。
アレーアンテナ装置の通常の送受信時には、送受信制御部510は、アレーアンテナ装置の制御のための所望の制御信号CSに従って、各送受信モジュール200の送信回路TCと受信回路RCの増幅部211,221、移相部212,222、動作切替用スイッチ213,223を制御して、送信回路TC、受信回路RCを通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って送受信制御を行っている。また、各送受信モジュール200の送信回路TCおよび受信回路RCと素子アンテナ100の間の切替えは送受切替用スイッチ231を制御する。通常時の制御信号CSは実際には受信機400での受信信号やその他の信号から求められる。
アレーアンテナ装置の校正は、各送受信モジュール200の送信回路TCおよび受信回路RCの基準の振幅値、位相値が所望の設定値になるようにそれぞれ調整して合わせるようにするものである。校正の際は、1つの送信回路TCを通過して素子アンテナ100から送信された信号を、素子アンテナ100で受けて1つの受信回路RCを通過して得られた検出信号DSに基づいて校正が行われる。得られえ検出信号DSには送信回路TCと受信回路RCの特性の他に、送信した素子アンテナと受信した素子アンテナの間の空間において信号が受ける特性が含まれている。この発明は、個々の素子アンテナ間の空間における信号の受ける特性を予め求めて、相互結合振幅位相情報として記憶部530に格納しておく。そして、校正時に得られた検出信号DSを相互結合振幅位相情報で補正して校正を行う。
続いてこの発明の特徴である校正時の動作を説明する。図1には素子アンテナ100を区別するための記号E01、E02、E03、E04を付与している。一例として素子アンテナE01、E02、E04を送信アンテナ、素子アンテナE03を受信アンテナとした様子を描いている。従って素子アンテナE01、E02、E04に接続された各送受信モジュール200は送受切替用スイッチ231が送信回路TC側に接続され、素子アンテナE03に接続された送受信モジュール200は送受切替用スイッチ231が受信回路RC側に接続されている。この状態で、送信アンテナである素子アンテナE01、E02、E04の送信動作切替用スイッチ213をそれぞれ順に切り替えることで、E01→E03、E02→E03、E04→E03の経路について、信号発信器300で出力した信号の受信機400での信号情報をそれぞれ得ることができる。信号情報の検出は信号検出部420にて行われる。
アレーアンテナの製造時において、各々の信号経路には、通常初期ばらつきを有している。このため、信号検出部420で得た信号情報には振幅、位相のばらつきが含まれる。さらに、例えば経路E01→E03と経路E02→E03では、素子アンテナ間の物理的な距離が異なるために空間の伝搬条件も異なり、その影響による特性差が加わる。また、平面アレーアンテナの場合は、素子アンテナ間の物理的な距離が同一であっても、その配列方向が電界面方向、磁界面方向、斜め方向などで異なっている場合には、空間の伝搬条件は異なる。
そこで、各素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報を予め取得しておき、信号検出部420でそれぞれに得られた信号情報を有する検出信号DSを、それぞれに相互結合振幅位相情報で補正すれば、平面アレーアンテナにおけるそれぞれの素子アンテナ間の距離、配列方向による特性を排除することができるようになる。
図8において、素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報531は記憶部530に予め格納されている。校正信号演算部520は信号検出部420で得た検出信号DSを記憶部530に蓄えられた素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報531で除算することで補正を行う。続いて、校正時の各信号経路の有線系、より詳細には分配器310の入力側から素子アンテナ100までのばらつきを算出し、そのばらつきを補償する校正値CVを算出する。送受信制御部510はこの校正値CVに従って各送受信モジュール200を制御することで、アレーアンテナの校正を行う。
校正信号演算部520では、例えば信号
S(t)=Aexp(jφ)
S(t):信号
A:振幅
φ:位相
の振幅Aと位相φを示す複素数情報である検出信号DSおよび相互結合振幅位相情報による除算を行う。
素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報は、各素子アンテナ100のみを切り離して、各素子アンテナ100の給電点間の相互結合を別途準備した図1に代表して示すベクトルネットワークアナライザ等の測定器10にて試験することで取得することが可能である。また、上記試験が困難な場合は、同じく図示を省略したコンピュータによる電磁界シミュレーション等による計算でも同様のデータを取得することが可能である。
上述した説明では、素子アンテナE01、E02、E04から順に送信し、共通の素子アンテナE03で受信しているので、素子アンテナE01、E02、E04の送信回路TC側の特性ばらつきを校正するものであった。一方、図2に示すように、例えば素子アンテナE03を送信アンテナとし、素子アンテナE01、E02、E04を受信アンテナとした場合、素子アンテナE01、E02、E04に接続された各送受信モジュール200は送受切替用スイッチ231が受信回路RC側に接続され、素子アンテナE03に接続された送受信モジュール200は送受切替用スイッチ231が送信回路TC側に接続される。そして、受信アンテナである素子アンテナE01、E02、E04の受信動作切替用スイッチ223をそれぞれ順に切り替えることで、E03→E01、E03→E02、E03→E04の経路についても上記と同様の方法によって受信アンテナE01、E02、E04の受信回路RC側の特性ばらつきを校正することができる。
図10はこの発明によるアレーアンテナ装置の送信回路TCの校正時の動作の一例を示す概略的な動作フローチャートを示す。最初に測定器10またはコンピュータによるシミュレーションにより、各素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報を事前に取得する(ステップS1)。そして、送受信制御装置500の記憶部530に相互結合振幅位相情報531を記録させる(ステップS2)。
次に、送受信制御装置500の送受信制御部510は、記憶部530に予め記憶されたスケジュールまたはIH14からの作業者の入力に従って受信アンテナとなる素子アンテナを選択する(ステップS3)。そして信号発信器300に校正用信号指令CASを送って校正用信号を発生させ、各送受信モジュール200を制御して、送信アンテナとなる素子アンテナを切り替えて信号を送信させ、信号検出部420で受信させる(ステップS4)。
校正信号演算部520は、信号検出部420で得られた受信信号を示す検出信号DSを、記憶部530に記憶された相互結合振幅位相情報のうちの、信号を送受した素子アンテナ100間の相互結合振幅位相情報で除算して補正を行う(ステップS5)。そして全ての送信アンテナについて補正を行うまで、補正を続ける(ステップS6)。
次に校正信号演算部520は、補正後の信号の素子間のばらつきを算出し、各送信アンテナの送信回路TCに対する校正値CVを算出する(ステップS7)。校正値CVとは、各補正された信号のばらつきの補償を行うための振幅および位相の値からなる。
そして、送受信制御部510は、各送信アンテナの送受信モジュール200の送信回路TCに校正値CVに従って振幅、位相をそれぞれ設定する(ステップS8)。
実施の形態2.
図3、図4はこの発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置の構成を模式的に示す図である。上記実施の形態1では送受信モジュール200内の送信回路TCと受信回路RCのそれぞれの動作の切替えに動作切替部を構成する送信動作切替用スイッチ213と受信動作切替用スイッチ223を用いたが、図3に示すように送信用可変減衰器214と受信用可変減衰器224を用いてもよい。送受信制御装置500の送受信制御部510により、これらの減衰量を調整することによっても、送信回路TCと受信回路RCの動作の切替えを行うことができる。
また、図4に示すように送信用可変増幅器215と受信用可変増幅器225を用いてもよい。これらの増幅器の増幅率を調整することによっても、送信回路TCと受信回路RCの動作の切替えを行うことができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ装置の構成を模式的に示す図である。上記実施の形態1では送受信モジュール200の送信回路TCおよび受信回路RCと素子アンテナ100との接続を送受切替部を構成する送受切替用スイッチ231にて切替えていたが、図5に示すように送受切替用スイッチ231の代わりにサーキュレータ232を用いてもよい。
上記実施の形態1で述べた例では、送信回路TCの校正を行う場合には、校正信号を受信する素子アンテナ(E03)自身の送信回路TCは校正の対象とはなっていなかった。すなわち、1つの素子アンテナにより、接続された送受信モジュール200内の送信回路TCで送信して受信回路RCで受信することができない。そこで、サーキュレータ232を設けて、素子アンテナ(E03)の送信動作切替用スイッチ213、受信動作切替用スイッチ223をそれぞれ動作状態とすることで、素子アンテナ(E03)が送信した信号を素子アンテナ(E03)にて受信することで、実施の形態1に記載した手順と同様にして他の素子アンテナの送信回路TCとの校正を行うことができるようになる。これは受信回路RCについても同様である。
なお、この場合素子アンテナ(E03)から送信された信号がまた素子アンテナ(E03)で受信されるまでの空間についての自己結合振幅位相情報が、相互結合振幅位相情報になる。
実施の形態4.
上記実施の形態1から3では、送信回路TC側の特性ばらつきを校正する際の受信アンテナを1つとしたが、受信アンテナを複数用意しても良い。同様に、受信回路RC側の特性ばらつきを校正する際の送信アンテナを1つとしたが、送信アンテナを複数用意しても良い。
一例として、送信回路TC側の特性ばらつきを複数の受信アンテナで校正する場合の手順を示す。素子アンテナのうち受信アンテナを受信アンテナE02と受信アンテナE03の2つとし、前述の手順に基づき校正値を算出すれば、受信アンテナE02を使用して取得した送信回路TCの校正値と、受信アンテナE03を使用して取得した送信回路TCの校正値の2つを得る。ここで、受信アンテナE02およびE03のそれぞれの受信回路RCにもばらつきが存在することを考慮して以下の処理を行う。
受信アンテナE02により取得した送信回路TCの振幅、位相の校正値について、各送信回路TCの振幅と位相の校正値の各々の平均値を算出する。そして、振幅と位相の校正値のそれぞれを算出された平均値で規格化する。これにより、全送信回路TCの振幅と位相の校正値の各々の平均値がゼロとなるようなオフセットを振幅、位相にかける。受信アンテナE03により取得した送信回路TCの振幅、位相の校正値についても同様の演算を行う。そして、送信回路TCの各素子に対して上記で得られた結果、すなわち複数の受信アンテナを使用して得られた振幅、位相の校正値をそれぞれ平均することで、送信回路TCの校正値を1つに定めることができる。
図11は、本実施の形態4によるアレーアンテナ装置の送信回路TCの校正時の動作の一例を示す概略的な動作フローチャートを示す。なお、図10と同様のものについては同一の記号を付記し、説明を省略する。
送受信制御装置500の送受信制御部510は、記憶部530に予め記憶されたスケジュールまたはIH14からの作業者の入力に従って校正に用いる受信アンテナを複数選定する(ステップS’1)。そして送受信制御装置500により図10のステップS3からステップS7を実行し、選択した受信アンテナで校正値を算出する。さらに校正信号演算部520で、得られた全送信アンテナ校正値の平均値がゼロとなるように、振幅、位相のそれぞれにオフセットをかけ、オフセットがかけられた振幅、位相を校正値として算出する(ステップS’2)。
上記動作を選定した全受信アンテナについて実行する(ステップS’3)。最後に校正信号演算部520で、全受信アンテナの校正値を平均したものを最終的な校正値CVとして算出する(ステップS’4)。
ステップS7で得られた校正値は平均処理する前のもので、例えば4素子の位相が(30°、60°、−40°、10°)のようなものである。ステップS’2では、上記値の平均値を求める。平均値はこの場合+15°と算出される。この平均値で規格化するので(15°、45°、−55°、−5°)のようになる。いうまでもなく校正とは相対値を平らにする行為なので、前者でも後者でもどちらもこの4素子の校正値に成り得る。
ステップS’4についてもこの例を用いて説明すれば、ステップS7で得られた結果が(50°、80°、−20°、30°)と仮定する。すなわち受信回路間に20°の特性差があったと仮定する。ステップS’2ではこの平均値の+35°の分だけ規格化されて、結局上記と同じ(15°、45°、−55°、−5°)となる。ただし、実際は測定誤差等の影響によりぴったり一致することはないため、最終的にステップS’4にて複数の受信素子間で得られた結果を平均することで、最終的に一つの校正値として決定する。
また、送信アンテナの切り替えと受信アンテナの切り替えを入れ替えることで、同様にして、受信回路RC側の特性ばらつきを複数の送信アンテナで校正することができる。
本実施の形態4によれば、校正値を取得する系統を複数に分散して情報量を増やすことで、校正精度を高めることができるようになる。また、実施の形態3で説明したように、アンテナの根元に送受切替用スイッチ231を設けたような装置構成の場合は校正信号を受信する素子アンテナ自身の送信回路TCは校正の対象とならなかったが、本実施の形態4の装置構成により他の素子がその役を担うようになるため、サーキュレータ232を用いないような装置であっても本発明による校正を行うことができるようになる。
以上のようにこの発明は、複数の素子アンテナ(100)と、前記複数の素子アンテナのそれぞれに設けられた、送信回路(TC)と受信回路(RC)と送受切替部(231−2)とを有する送受信モジュール(200)と、送信するための信号を発生する信号発信器(300)と、前記信号発信器(300)の出力する信号を前記各送信回路(TC)に分配する分配器(310)と、前記各受信回路(RC)の受信された信号を合成する合成器(410)と、
前記合成器で合成された信号を受信し、また受信した信号の振幅と位相を検出する信号検出部(420)を有する、受信機(400)と、所望の制御信号(CS)に従って前記各送受信モジュールの前記送信回路(TC)と前記受信回路(RC)を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って送受信制御を行うと共に、前記送受信モジュールの校正時に、前記信号検出部(420)からの検出信号を前記送受信モジュールの前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って前記送信回路(TC)と前記受信回路(RC)の振幅と位相の校正を行う送受信制御装置(500)とを備えた、アレーアンテナ装置にある。
また前記各送受信モジュール(200)が、信号を増幅する増幅部(211,221)と位相を変える移相部(212,222)と動作非動作を切替える動作切替部(213−5,223−5)とをそれぞれ含む前記送信回路(TC)および受信回路(RC)と、前記送信回路および前記受信回路と前記素子アンテナの間に接続され送受信を切替える前記送受切替部(231−2)と、を含み、
前記送受信制御装置(500)が、前記各送受信モジュールの振幅と位相の制御および切替えを行って送受信制御を行う送受信制御部(510)と、前記相互結合振幅位相情報を格納した記憶部(530)と、校正信号演算部(520)と、を含み、
前記送受信モジュールの校正時に、前記送受信制御部(510)が、前記送信回路を動作させて信号を送信させ前記受信回路で受信させ、前記校正信号演算部(520)が、前記信号検出部(420)の前記検出信号を対応する前記相互結合振幅位相情報に従って補正した後に設定値に対する補償を行うための前記校正値を求め、前記送受信制御部(510)が、前記校正値に従い前記送信回路および前記受信回路の振幅と位相を校正する。
また、前記各送受信モジュール(200)の前記各動作切替部(213−5,223−5)が切替用スイッチ(213,223)からなる。
また、前記各送受信モジュール(200)の前記各動作切替部(213−5,223−5)が可変減衰器(214,224)からなる。
また、前記各送受信モジュール(200)の前記各動作切替部(213−5,223−5)が可変増幅器(215,225)からなる。
また、前記各送受切替部(231−2)が、切替用スイッチ(231)からなる。
また、前記各送受切替部(231−2)が、サーキュレータ(232)からなる。
また、前記送受信制御部(510)が、前記送信回路の内の1つを動作させて信号を送信させ、前記受信回路の内の1つを動作させて信号を受信させ、
前記校正信号演算部(520)が、前記信号検出部(420)で検出した前記検出信号と前記記憶部(530)からの対応する前記相互結合振幅位相情報とを複素数として、前記検出信号を前記相互結合振幅位相情報にて除算することで前記補正を行う。
また、前記送受信制御部(510)が、前記受信回路の1つを動作させながら、複数の前記送信回路を順番に動作させて信号を送信させることで、複数の前記送信回路間の校正を行う。
また、前記送受信制御部(510)が、前記送信回路の1つを動作させながら、複数の前記受信回路を順番に動作させて信号を受信させることで、複数の前記受信回路間の校正を行う。
また、前記送受信制御部(510)が、前記受信回路(RC)の1つを動作させながら、複数の前記送信回路(TC)を順番に動作させて信号を送信させることで、複数の前記送信回路間の校正を行い、かつ、複数の前記受信回路を順に切替えて複数の送信回路間の校正をそれぞれ行う。
また、前記送受信制御部(510)が、前記送信回路(TC)の1つを動作させながら、複数の前記受信回路(RC)を順番に動作させて信号を受信させることで、複数の前記受信回路間の校正を行い、かつ、複数の前記送信回路を順に切替えて複数の受信回路間の校正をそれぞれ行う。
また、前記校正信号演算部(520)が、前記受信回路(RC)の1つを動作させて得られた前記送信回路(TC)間の校正値を校正値の平均値で規格化し、かつ、動作させた全ての前記受信回路でそれぞれ求めた校正値間で平均して複数の送信回路間の校正を行う。
また、前記校正信号演算部(520)が、前記送信回路(TC)の1つを動作させて得られた前記受信回路(RC)間の校正値を校正値の平均値で規格化し、かつ、動作させた全ての前記送信回路でそれぞれ求めた校正値間で平均して複数の受信回路間の校正を行う。
また、複数の素子アンテナ(100)に、送信回路(TC)と受信回路(RC)と送受切替部(231−2)とを有する送受信モジュール(200)がそれぞれ接続され、送受信制御装置(500)で、前記各送受信モジュール(200)の前記送信回路(TC)と前記受信回路(RC)を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って制御しながら、信号発信器(300)からの送信するための信号を分配器(310)で前記各送信回路(TC)に分配して送信させ、また前記各受信回路(RC)からの受信された信号を合成器(410)で合成し、合成された信号を受信機(400)で受信するアレーアンテナ装置において、
前記各送受信モジュールの校正時に、前記受信機(400)で受信した信号の振幅と位相を検出した検出信号を、前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って校正を行う、アレーアンテナ装置の校正方法からなる。
この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、これらの可能な組み合わせを全て含む。
産業上の利用の可能性
この発明は、種々の分野のアレーアンテナ装置に適用することができる。
10 測定器、11 インターフェース、12 プロセッサ、13 メモリ、100 素子アンテナ、200 送受信モジュール、211 送信用増幅部、212 送信用移相部、213 送信動作切替用スイッチ、214 送信用可変減衰器、215 送信用可変増幅器、221 受信用増幅部、222 受信用移相部、223 受信動作切替用スイッチ、224 受信用可変減衰器、225 受信用可変増幅器、231 送受切替用スイッチ、232 サーキュレータ、300 信号発信器、310 分配器、400 受信機、410 合成器、420 信号検出部、500a コンピュータ、500 送受信制御装置、510 送受信制御部、520 校正信号演算部、530 記憶部、531 相互結合振幅位相情報、RC 受信回路、TC 送信回路。

Claims (15)

  1. 複数の素子アンテナと、
    前記複数の素子アンテナのそれぞれに設けられた、送信回路と受信回路と送受切替部とを有する送受信モジュールと、
    送信するための信号を発生する信号発信器と、
    前記信号発信器の出力する信号を前記各送信回路に分配する分配器と、
    前記各受信回路の受信された信号を合成する合成器と、
    前記合成器で合成された信号を受信し、また受信した信号の振幅と位相を検出する信号検出部を有する、受信機と、
    所望の制御信号に従って前記各送受信モジュールの前記送信回路と前記受信回路を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って送受信制御を行うと共に、前記送受信モジュールの校正時に、前記信号検出部からの検出信号を前記送受信モジュールの前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って前記送信回路と前記受信回路の振幅と位相の校正を行う送受信制御装置と、
    を備えた、アレーアンテナ装置。
  2. 前記各送受信モジュールが、
    信号を増幅する増幅部と位相を変える移相部と動作非動作を切替える動作切替部とをそれぞれ含む前記送信回路および受信回路と、
    前記送信回路および前記受信回路と前記素子アンテナの間に接続され送受信を切替える前記送受切替部と、を含み、
    前記送受信制御装置が、
    前記各送受信モジュールの振幅と位相の制御および切替えを行って送受信制御を行う送受信制御部と、
    前記相互結合振幅位相情報を格納した記憶部と、
    校正信号演算部と、を含み、
    前記送受信モジュールの校正時に、前記送受信制御部が、前記送信回路を動作させて信号を送信させ前記受信回路で受信させ、前記校正信号演算部が、前記信号検出部の前記検出信号を対応する前記相互結合振幅位相情報に従って補正した後に設定値に対する補償を行うための前記校正値を求め、前記送受信制御部が、前記校正値に従い前記送信回路および前記受信回路の振幅と位相を校正する、
    請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 前記各送受信モジュールの前記各動作切替部が切替用スイッチからなる、請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記各送受信モジュールの前記各動作切替部が可変減衰器からなる、請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
  5. 前記各送受信モジュールの前記各動作切替部が可変増幅器からなる、請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
  6. 前記各送受切替部が、切替用スイッチからなる、請求項2から5までのいずれか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  7. 前記各送受切替部が、サーキュレータからなる、請求項2から5までのいずれか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  8. 前記送受信制御部が、前記送信回路の内の1つを動作させて信号を送信させ、前記受信回路の内の1つを動作させて信号を受信させ、
    前記校正信号演算部が、前記信号検出部で検出した前記検出信号と前記記憶部からの対応する前記相互結合振幅位相情報とを複素数として、前記検出信号を前記相互結合振幅位相情報にて除算することで前記補正を行う、請求項2から7までのいずれか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  9. 前記送受信制御部が、前記受信回路の1つを動作させながら、複数の前記送信回路を順番に動作させて信号を送信させることで、複数の前記送信回路間の校正を行う、請求項8に記載のアレーアンテナ装置。
  10. 前記送受信制御部が、前記送信回路の1つを動作させながら、複数の前記受信回路を順番に動作させて信号を受信させることで、複数の前記受信回路間の校正を行う、請求項8に記載のアレーアンテナ装置。
  11. 前記送受信制御部が、前記受信回路の1つを動作させながら、複数の前記送信回路を順番に動作させて信号を送信させることで、複数の前記送信回路間の校正を行い、かつ、複数の前記受信回路を順に切替えて複数の送信回路間の校正をそれぞれ行う、請求項9に記載のアレーアンテナ装置。
  12. 前記送受信制御部が、前記送信回路の1つを動作させながら、複数の前記受信回路を順番に動作させて信号を受信させることで、複数の前記受信回路間の校正を行い、かつ、複数の前記送信回路を順に切替えて複数の受信回路間の校正をそれぞれ行う、請求項10に記載のアレーアンテナ装置。
  13. 前記校正信号演算部が、前記受信回路の1つを動作させて得られた前記送信回路間の校正値を校正値の平均値で規格化し、かつ、動作させた全ての前記受信回路でそれぞれ求めた校正値間で平均して複数の送信回路間の校正を行う、請求項11に記載のアレーアンテナ装置。
  14. 前記校正信号演算部が、前記送信回路の1つを動作させて得られた前記受信回路間の校正値を校正値の平均値で規格化し、かつ、動作させた全ての前記送信回路でそれぞれ求めた校正値間で平均して複数の受信回路間の校正を行う、請求項12に記載のアレーアンテナ装置。
  15. 複数の素子アンテナに、送信回路と受信回路と送受切替部とを有する送受信モジュールがそれぞれ接続され、送受信制御装置で、前記各送受信モジュールの前記送信回路と前記受信回路を通過する信号の振幅と位相の制御および送受信の切替えを行って制御しながら、信号発信器からの送信するための信号を分配器で前記各送信回路に分配して送信させ、また前記各受信回路からの受信された信号を合成器で合成し、合成された信号を受信機で受信するアレーアンテナ装置において、
    前記各送受信モジュールの校正時に、前記受信機で受信した信号の振幅と位相を検出した検出信号を、前記各素子アンテナ間の空間におけるそれぞれの相互結合振幅位相情報で補正して得た校正値に従って校正を行う、アレーアンテナ装置の校正方法。
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