JP2019052976A - アレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法 - Google Patents

アレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アレイアンテナ装置における各アンテナに対応する送受信部の各々の伝搬特性のばらつきに起因する位相誤差の校正に係る時間を短縮するアレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法を提供することである。【解決手段】実施形態のアレイアンテナ装置は、複数の送受信部、キャリブレーション部を持つ。送受信部は、アンテナ素子、送信部、受信部、送信校正部、受信校正信号生成部を持つ。送信部は、校正の際に送信信号を他の送受信部と並列に出力する。受信部は、受信信号を受信データ信号として出力する。送信校正部は、送信部からの送信信号を送信データ信号として出力する。受信校正信号生成部は、受信校正信号を他の送受信部と並列に受信部に出力する。キャリブレーション部は校正の際に、送受信部から並列に入力される送信データ信号間或は受信データ信号間の位相差により、並行して各送受信部の校正用のキャリブレーションデータを求める。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、アレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法に関する。
アンテナ素子の各々の受信信号に対し、位相制御を加えつつ信号処理を行い、指向性を有する送信ビームパターンを形成するアレイアンテナ装置おいては、各アンテナ素子から信号処理回路までの信号の伝搬特性にばらつきがある。このばらつきにより、受信ビームパターンに歪みが生じて、アレイアンテナ装置による受信方位の探知精度が低下する。
このため、アレイアンテナ装置には、各アンテナ素子から信号処理回路に入力する受信信号それぞれの受信位相に含まれる、伝搬特性のばらつきに起因する位相誤差を校正する校正機能を備える必要がある。しかしながら、アンテナ素子単位に切り替えて校正処理を行うと、アンテナ素子を複数有するため、アンテナ素子数分繰り返して同様の校正処理を行うこととなり、アレイアンテナ装置における校正にかかる時間が長くなってしまう。
特開2013−66221号公報 特許第5904804号公報
本発明が解決しようとする課題は、アレイアンテナ装置における各アンテナに対応する送受信部の各々の伝搬特性のばらつきに起因する位相誤差の校正に係る時間を短縮するアレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法を提供することである。
実施形態のアレイアンテナ装置は、複数の送受信部と、キャリブレーション部とを持つ。送受信部は、アンテナ素子、送信部、受信部、送信校正部及び受信校正信号生成部を持つ。送信部は、アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に出力する。受信部は、アンテナ素子から供給される受信信号を受信データ信号として出力する。送信校正部は、前記校正処理を行う際に他の送受信部と並列に前記送信部から供給される前記送信信号を送信データ信号として出力する。受信校正信号生成部は、受信校正信号を他の送受信部と並列に前記受信部に出力する。キャリブレーション部は前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求める。
第1の実施形態のアレイアンテナ装置10の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態のアレイアンテナ装置10における校正処理の動作例を説明するフローチャート。 第2の実施形態のアレイアンテナ装置20の構成例を示すブロック図。 第2の実施形態のアレイアンテナ装置20における校正処理の動作例を説明するフローチャート。 第3の実施形態のアレイアンテナ装置20の構成例を示すブロック図。 第3の実施形態のアレイアンテナ装置20における校正処理の動作例を説明するフローチャート。
以下、実施形態のアレイアンテナ装置を、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態のアレイアンテナ装置10の構成例を示すブロック図である。アレイアンテナ装置10は、アレイアンテナを構成する複数のアンテナ素子の各々で受信された受信信号により受信アンテナパターンを形成するものである。アレイアンテナ装置30は、複数の送受信部、例えば送受信部11_1〜11_n、キャリブレーション部12、アンテナ制御部13、基準信号生成部14及び受信信号処理部15の各々を備えている。
キャリブレーション部12は、送受信部11_1〜11_nの各々における送信信号及び受信信号の位相の校正を行うキャリブレーションデータ(後述する送信キャリブレーションデータ及び受信キャリブレーションデータ)を生成する。この送信信号及び受信信号の位相の校正を行うキャリブレーションデータの生成が本実施形態における校正処理である。
アンテナ制御部13は、送受信部11_1〜11_nの各々における送信部112それぞれの送信信号の位相をキャリブレーションデータにより調整する。また、アンテナ制御部33は、送受信部11_1〜11_nの各々におけるスイッチ116を制御し、校正処理及び通常の信号の送受信処理の各々の際の送受信部11_1〜11_nの各々における各部の接続状態を変更する。
また、基準信号生成部14は、送受信部11_1〜11_nの各々における受信部113に対し、受信校正信号生成部118から受信キャリブレーションデータを求めるための受信校正信号を生成するための基準信号を供給する。
基準信号生成部14において、基準信号は一つの周波数(例えば、10MHz、100MHz)であり、各部の動作に用いる周波数の各々はそれぞれ各部で生成する。
受信信号処理部15は、送受信部11_1〜11_nの各々から供給される受信データの位相を受信キャリブレーションデータにより調整し、I/Q(in-phase/quadrature)変換などを行い、受信アンテナパターンを生成する。
送受信部11_1から11_nの各々は、同様の構成である。以下の説明において、送受信部11_1から11_nを総称して説明する場合、送受信部11として示す。
送受信部11は、アンテナ素子110、送信校正部111、送信部112、受信部113、クロック生成部114、サーキュレータ115、スイッチ116及び受信校正信号生成部118の各々を備えている。
送信校正部111は、周波数変換部1112及びA/D(analog/digital)変換器1113の各々を備えている。
周波数変換部1112は、サーキュレータ115を介して送信部112から供給される送信信号をRF(radio frequency)からIF(intermediate frequency)とする周波数変換を行い、IF信号として出力する。
A/D変換器1113は、周波数変換部1112から供給されるIF信号のA/D変換を行い、デジタル信号D1(送信データ信号)として出力する。
送信部112は、パワーアンプ1121、周波数変換部1122及びD/A変換器1123の各々を備えている。
D/A変換器1123は、デジタルデータである送信データをアナログデータである送信信号に変換する。
周波数変換部1122は、D/A変換器1123から供給される送信信号をIF周波数からRF周波数とする周波数変換を行う。
パワーアンプ1121は、周波数変換部1122から供給される送信信号の電力増幅を行う。
受信部113は、低ノイズアンプ1131、周波数変換部1132及びA/D変換器1133の各々を備えている。
低ノイズアンプ1131は、アンテナ素子110が受信した受信信号を低ノイズで増幅して出力する。
周波数変換部1132は、送信部112から供給される送信信号をRFからIFとする周波数変換を行い、IF信号として出力する。
A/D変換器1133は、周波数変換部1132から供給されるIF信号のA/D変換を行い、デジタル信号D2(受信データ信号)として出力する。
クロック生成部114は、ローカル信号を基準信号により生成し、周波数変換部1112、1122及び1132の各々に対して出力する。また、クロック生成部114は、信号のサンプリングに用いるサンプリングクロックを生成し、IFであるローカル信号を基準信号により生成し、A/D変換器1113、D/A変換器1123及びA/D変換器1133の各々に対して出力する。
サーキュレータ115は、端子115aに入力した信号を端子115bから出力し、端子115bから入力した信号を端子115cへ出力する。
スイッチ116は、サーキュレータ115の端子115bを、アンテナ素子110に接続するか、送信校正部111の入力に接続するか、受信校正信号生成部118の出力に接続するかの切り替えを行うスイッチである。サーキュレータ115の端子115bを、アンテナ素子110に接続するか、送信校正部111の入力に接続するか、受信校正信号生成部118の出力に接続するかの切り替えを行うことができれば、どのような形態でも良い。
受信校正信号生成部118は、受信キャリブレーションデータを生成する受信校正信号を、基準信号に基づき生成する。また、送受信部11_1〜11_nの各々における受信校正信号生成部118それぞれは、同期して受信部113に対して受信校正信号を出力する。これにより、送受信部11_1〜11_nの各々における受信部113それぞれの入力には、同時に受信校正信号が供給される。
<校正処理>
本実施形態においては、送受信部11_1から11_nの各々における送信部112を含む送信系における送信信号の位相の校正を行う送信キャリブレーションデータを求める処理を行う。そして、送受信部11_1から11_nの各々における受信部113を含む受信系における受信信号の位相の校正を行う受信キャリブレーションデータを求める処理を行う。本実施形態においては、送信系及び受信系の各々の校正処理が独立して、相互に関連していないため、送信系及び受信系のいずれの校正処理を先に行っても良い。以下、アレイアンテナ装置10における校正処理について説明する。図2は、第1の実施形態のアレイアンテナ装置10における校正処理の動作例を説明するフローチャートである。図2のフローチャートにおいては、一例として、送信系、受信系の順番で校正処理を行っている。
ステップS11: アンテナ制御部13は、所定の周期毎に校正処理を行う校正モードにアレイアンテナ装置30の動作を移行させる。アンテナ制御部33は、送信系に対する校正処理を行うため、スイッチ116における端子116aと端子116bとを接続させる。
すなわち、スイッチ116は、サーキュレータ115の端子115bと、送信校正部111の入力とを接続する。
これにより、スイッチ116及びサーキュレータ115の各々を介して、送信部112の出力が送信校正部111の入力に接続される。
ステップS12: アンテナ制御部13は、送受信部11_1から11_nの全ての送信部112に対して、所定のデジタル信号を同期させて出力する。
送受信部11の各々において、送信部112から出力される送信信号が、送信校正部111に対して入力される。これにより、送受信部11_1から11_nの各々の送信校正部111は、それぞれ入力される送信信号をデジタル信号D1としてキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS13: キャリブレーション部12は、送受信部11の各々から並列に供給されるデジタル信号D1それぞれ比較することで、各送受信部11間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部11の各々の送信系に対する送信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部11の各々に対する送信キャリブレーションデータをアンテナ制御部13に出力する。
ステップS14: アンテナ制御部33は、供給された送受信部11の各々に対する送信キャリブレーションデータを、内部の送信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。これにより、送信系に対する校正処理が終了し、次に受信系に対する校正処理が行われる。
アンテナ制御部13は、受信系に対する校正処理を行うため、スイッチ116における端子116aと端子116dとを接続させ。
すなわち、スイッチ116は、受信校正信号生成部118の出力とサーキュレータ115の端子115bとを接続する。
これにより、スイッチ116及びサーキュレータ115の各々を介して、受信校正信号生成部118の出力と受信部113の入力に接続される。
ステップS15: アンテナ制御部13は、送受信部11_1から11_nの全ての受信校正信号生成部118を制御し、各受信校正信号生成部118から同期させて受信校正信号を受信部113に対して出力させる。
送受信部21の各々において、受信校正信号生成部118から出力される受信校正信号が、受信部113に対して同一のタイミングで入力される。これにより、送受信部11_1から11_nの各々の受信部113は、それぞれ入力される受信信号をデジタル信号D2としてキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS16: キャリブレーション部12は、送受信部21の各々から並列に供給されるデジタル信号D2それぞれ比較することで、各送受信部21間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部21の各々の受信系に対する受信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部21の各々に対する受信キャリブレーションデータを受信信号処理部15に出力する。
受信信号処理部15は、求めた受信キャリブレーションデータを、内部の受信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。これにより、受信系に対する校正処理が終了する。
<通常送受信処理>
アンテナ制御部13は、通常の信号の送受信処理を行う際、送受信処理を行う通常モードにアレイアンテナ装置10の動作を移行させる。アンテナ制御部13は、通常の送受信処理を行うため、スイッチ116における端子116aを端子116cに接続させる。
すなわち、アンテナ制御部13は、アンテナ素子110がサーキュレータ115の端子115bに接続する。これにより、送信部112の出力する送信信号がアンテナ素子110から送信され、アンテナ素子110が受信した受信信号が受信部113に入力される。
アンテナ制御部13は、送受信部11_1から11_nの各々の送信部112に対して、送信キャリブレーションデータを用いることで、それぞれアンテナ素子110から送信信号を、同期させて送信することができる。また、アンテナ制御部13は、送信キャリブレーションデータを用いて、任意の方向に指向性を有する送信ビームパターンを形成する制御を行う。
また、アンテナ制御部13は、送受信部11_1から11_nの各々から供給されるデジタル信号D2それぞれの位相を、対応する受信キャリブレーションデータにより校正するため、位相差による歪みなどない精度の高い受信アンテナパターンを得ることができる。
上述したように構成されたアレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々における送信部111のそれぞれに対して、同期して送信データを入力させ、送信信号を送信校正部111に対して供給する。そして、アレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々の送信校正部111から出力されるデジタル信号D1それぞれの位相差を求めて、送信系の位相遅延を校正する送信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々の送信系に対する校正処理を並行に一括して行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
また、アレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々における受信部113のそれぞれに対して、受信校正信号生成部118から受信校正信号を同期して供給する。そして、アレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々の受信部113から出力されるデジタル信号D2それぞれの位相差を求めて、受信系の位相遅延を校正する受信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置10は、送受信部11_1から11_nの各々の受信系に対する校正処理を並行に一括して行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態のアレイアンテナ装置20の構成例を示すブロック図である。アレイアンテナ装置20は、アレイアンテナを構成する複数のアンテナ素子の各々で受信された受信信号により受信アンテナパターンを形成するものである。アレイアンテナ装置20は、複数の送受信部、例えば送受信部21_1〜21_n、キャリブレーション部12、アンテナ制御部23、基準信号生成部14及び受信信号処理部15の各々を備えている。第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付してある。以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作のみを説明する。
アンテナ制御部23は、送受信部21_1〜21_nの各々における送信部12それぞれの送信信号の位相をキャリブレーションデータにより調整する。また、アンテナ制御部23は、送受信部21_1〜21_nの各々におけるスイッチ216、217及び218の各々を制御し、校正処理及び通常の信号の送受信処理の各々の際の送受信部21_1〜21_nの各々における各部の接続状態を変更する。
送受信部21_1から21_nの各々は、同様の構成である。以下の説明において、送受信部21_1から21_nを総称して説明する場合、送受信部21として示す。
送受信部11は、アンテナ素子110、送信校正部111、送信部112、受信部113、クロック生成部114、サーキュレータ115、スイッチ216、スイッチ217及びスイッチ218の各々を備えている。
スイッチ216からスイッチ218の各々は、送信部112の出力を、アンテナ素子110に接続するか、送信校正部111の入力に接続するか、受信部113の入力に接続するかの切替を行うスイッチである。送信部112の出力を、アンテナ素子110に接続するか、送信校正部111の入力に接続するか、受信部113の入力に接続するかの切替が行うことができれば、どのような形態でも良い。
<校正処理>
本実施形態においては、送受信部21_1から21_nの各々における送信部112を含む送信系における送信信号の位相の校正を行う送信キャリブレーションデータを求める処理を行う。そして、本実施形態においては、校正された送信系から送信される送信信号を用いて、送受信部21_1から21_nの各々における受信部113を含む受信系における受信信号の位相の校正を行う受信キャリブレーションデータを求める処理を行う。以下、アレイアンテナ装置20における校正処理について説明する。図4は、第2の実施形態のアレイアンテナ装置20における校正処理の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS21: アンテナ制御部23は、所定の周期毎に校正処理を行う校正モードにアレイアンテナ装置20の動作を移行させる。アンテナ制御部23は、送信系に対する校正処理を行うため、スイッチ216における端子216cと端子216bとを接続させ、スイッチ218における端子218cと端子218aとを接続させ、スイッチ217における端子217cと端子217aを接続させる。
すなわち、スイッチ216は、送信部112の出力とサーキュレータ115の端子115aとを接続する。また、スイッチ218は、サーキュレータ115の端子115bと、スイッチ217の端子217cとを接続する。スイッチ217は、スイッチ218を介して、サーキュレータ115の端子115bと、送信校正部111の入力とを接続する。
これにより、スイッチ216、スイッチ217及びスイッチ218の各々を介して、送信部112の出力が送信校正部111の入力に接続される。
ステップS22: アンテナ制御部23は、送受信部21_1から21_nの全ての送信部112に対して、所定のデジタル信号を並列に同期させて出力する。
送受信部11の各々において、送信部112から出力される送信信号が、送信校正部111に対して入力される。これにより、送受信部21_1から21_nの各々の送信校正部111は、それぞれ入力される送信信号をデジタル信号D1としてキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS23: キャリブレーション部12は、送受信部11の各々から並列に供給されるデジタル信号D1それぞれ比較することで、各送受信部11間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部11の各々の送信系に対する送信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部11の各々に対する送信キャリブレーションデータをアンテナ制御部23に出力する。
ステップS24: アンテナ制御部23は、供給された送受信部11の各々に対する送信キャリブレーションデータを、内部の送信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。これにより、送信系に対する校正処理が終了し、次に受信系に対する校正処理が行われる。
アンテナ制御部23は、受信系に対する校正処理を行うため、スイッチ216における端子216cと端子216aとを接続させ、スイッチ217における端子217cと端子217bを接続させ、スイッチ218における端子218cと端子218aとを接続させる。
すなわち、スイッチ216は、送信部112の出力とスイッチ217の端子217bを接続する。また、スイッチ217は、スイッチ216の端子216aとスイッチ218の端子218aとを接続する。スイッチ218は、スイッチ217の端子11cとサーキュレータ115の端子115bとを接続する。
これにより、スイッチ216、スイッチ217及びスイッチ218の各々を介して、送信部112の出力が受信部113の入力に接続される。
ステップS25: アンテナ制御部23は、送受信部21_1から21_nの各々の送信部112に対して、所定のデジタル信号を送信キャリブレーションデータにより校正した位相で並列に出力させる制御を行う。
このとき、送受信部21_1から21_nの各々の受信部113に対して、それぞれの送信部112からサーキュレータ115を介して出力される送信信号が同期して受信信号として入力される。これにより、送受信部21_1から21_nの各々の受信部113は、それぞれ入力される受信信号をデジタル信号D2としてキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS26: キャリブレーション部12は、送受信部21の各々から並列に供給されるデジタル信号D2それぞれ比較することで、各送受信部21間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部21の各々の受信系に対する受信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部21の各々に対する受信キャリブレーションデータを受信信号処理部15に出力する。
受信信号処理部15は、供給された送受信部21の各々に対する送信キャリブレーションデータを、内部の受信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。これにより、受信系に対する校正処理が終了する。
<通常送受信処理>
アンテナ制御部23は、通常の信号の送受信処理を行う際、送受信処理を行う通常モードにアレイアンテナ装置20の動作を移行させる。アンテナ制御部23は、通常の送受信処理を行うため、スイッチ216における端子216cと端子216bとを接続させ、スイッチ218における端子218cと端子218bとを接続させ、スイッチ217における端子217cと端子217aを接続させる。
すなわち、アンテナ制御部23は、送信部112の出力をサーキュレータ115の端子115aに接続し、アンテナ素子110をサーキュレータ115の端子115bに接続する。これにより、送信部112の出力する送信信号がアンテナ素子110から送信され、アンテナ素子110が受信した受信信号が受信部113に入力される。
アンテナ制御部23は、送受信部21_1から21_nの各々の送信部112に対して、送信キャリブレーションデータにより校正した位相で、送信すべきデジタル信号を出力させる。また、アンテナ制御部23は、送信すべきデジタルデータを送信部112に供給した時刻とデータ送信キャリブレーションデータとに基づき、アンテナ素子110から送信データが送信された時刻を求め、受信信号処理部15に対して送信する。
これにより、送受信部21_1から21_nの各々は、送信キャリブレーションデータを用いて位相差を校正することにより、それぞれアンテナ素子110から送信信号を、同期させて送信することができる。
また、受信信号処理部15は、送受信部21_1から21_nの各々から供給されるデジタル信号D2それぞれの位相を、対応する受信キャリブレーションデータにより校正した後、I/Q変換などの信号処理を行う。このため、受信信号処理部15は、送受信部21_1から21_nの各々の受信系の全てが同一の位相遅延を有している場合と同等に、位相差による歪みなどない精度の高い受信アンテナパターンを得ることができる。
上述したように構成されたアレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々における送信部111のそれぞれに対して、同期して送信データを入力させ、送信信号を送信校正部111に対して供給する。そして、アレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々の送信校正部111から出力されるデジタル信号D1それぞれの位相差を求めて、送信系の位相遅延を校正する送信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々の送信系に対する校正処理を並行して一括に行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
また、アレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々における送信部111のそれぞれに対して、送信キャリブレーションデータにより校正した位相で送信データを入力させ、送信信号を受信部113に対して供給する。そして、アレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々の受信部113から出力されるデジタル信号D2それぞれの位相差を求めて、受信系の位相遅延を校正する受信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置20は、送受信部21_1から21_nの各々の受信系に対する校正処理を並行して一括に行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
また、アレイアンテナ装置20は、送信キャリブレーションで校正され、送受信部21_1から21_nの各々における送信部111の全てに同期して供給される送信信号を用いて、受信系の校正処理を行う。このため、アレイアンテナ装置20は、受信系の校正処理のための校正を特に備える必要がないため、装置を小型化することが可能となる。
<第3の実施形態>
図5は、第3の実施形態のアレイアンテナ装置30の構成例を示すブロック図である。アレイアンテナ装置30は、アレイアンテナを構成する複数のアンテナ素子の各々で受信された受信信号により受信アンテナパターンを形成するものである。アレイアンテナ装置30は、複数の送受信部、例えば送受信部31_1〜31_n、キャリブレーション部12、アンテナ制御部33、基準信号生成部14及び受信信号処理部15の各々を備えている。第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付してある。以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作のみを説明する。
アンテナ制御部33は、送受信部31_1〜31_nの各々における送信部12それぞれの送信信号の位相をキャリブレーションデータにより調整する。また、アンテナ制御部33は、送受信部31_1〜31_nの各々におけるスイッチ316及び317の各々を制御し、校正処理及び通常の信号の送受信処理の各々の際の送受信部31_1〜31_nの各々における各部の接続状態を変更する。また、アンテナ制御部33は、送受信部31_1〜31_nの各々における受信部113に対し、受信校正信号生成部118から受信キャリブレーションデータを求めるための受信校正信号を供給する。
送受信部31_1から31_nの各々は、同様の構成である。以下の説明において、送受信部31_1から31_nを総称して説明する場合、送受信部31として示す。
送受信部31は、アンテナ素子110、送信部112、受信部113、クロック生成部114、サーキュレータ115、スイッチ316、スイッチ317及び受信校正信号生成部118の各々を備えている。
スイッチ316及び317の各々は、送信部112の出力を、アンテナ素子110に接続するか、受信部113の入力に接続するかの切り替え、及び受信部113の入力を、アンテナ素子110に接続するか、サーキュレータ115の端子115bに接続するかのの切り替えを行うスイッチである。送信部112の出力を、アンテナ素子110に接続するか、受信部113の入力に接続するかの切り替え、及び受信部113の入力を、アンテナ素子110に接続するか、サーキュレータ115の端子115bに接続するかのの切り替えが行うことができれば、どのような形態でも良い。
<校正処理>
本実施形態においては、送受信部31_1から31_nの各々における受信部113を含む受信系における受信信号の位相の校正を行う受信キャリブレーションデータを求める処理を行う。そして、本実施形態においては、受信系に対応する受信キャリブレーションデータ及び送信部112の各々を用いて、送受信部31_1から31_nの各々における送信部112を含む送信系における送信信号の位相の校正を行う送信キャリブレーションデータを求める処理を行う。以下、アレイアンテナ装置30における校正処理について説明する。図6は、第3の実施形態のアレイアンテナ装置30における校正処理の動作例を説明するフローチャートである。
ステップS31: アンテナ制御部33は、所定の周期毎に校正処理を行う校正モードにアレイアンテナ装置30の動作を移行させる。アンテナ制御部33は、受信系に対する校正処理を行うため、スイッチ316における端子316cと端子316aとを接続させ、スイッチ317における端子317aと端子317dとを接続させる。
すなわち、スイッチ316は、サーキュレータ115の端子115bとアンテナ素子110とを接続する。また、スイッチ317は、受信校正信号生成部118の出力と、受信部113の出力とを接続する。
これにより、スイッチスイッチ317を介して、受信校正信号生成部118の出力が受信部113の入力に接続される。
ステップS32: アンテナ制御部33は、送受信部31_1から31_nの全ての受信校正信号生成部118を制御し、各受信校正信号生成部118から同期させて受信校正信号をそれぞれ受信部113に対して出力させる。
送受信部31の各々において、受信校正信号生成部118から出力される受信校正信号が、受信部113に対して同一のタイミングで入力される。これにより、送受信部31_1から31_nの各々の受信部113は、それぞれ入力される受信信号をデジタル信号Dとしてキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS33: キャリブレーション部12は、送受信部31の各々から並列に供給されるデジタル信号Dそれぞれ比較することで、各送受信部31間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部31の各々の受信系に対する受信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部31の各々に対する受信キャリブレーションデータを受信信号処理部15に出力する。そして、受信信号処理部15は、供給された受信キャリブレーションデータを、内部の受信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。
また、キャリブレーション部12は、求めた受信キャリブレーションデータを、内部の受信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。
ステップS34: キャリブレーション部12は、求めた送受信部31の各々に対する受信キャリブレーションデータを受信信号処理部15に出力する。
受信信号処理部15は、供給された送受信部31の各々に対する送信キャリブレーションデータを、内部の受信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。
これにより、受信系に対する校正処理が終了し、次に送信系に対する校正処理が行われる。
アンテナ制御部33は、送信系に対する校正処理を行うため、スイッチ316における端子316cと端子316bとを接続させ、スイッチ317における端子317aと端子318cとを接続させる。
すなわち、スイッチ316は、サーキュレータ115の端子115bとスイッチ317の端子317cとを接続する。また、スイッチ317は、スイッチ316の端子316bと送信部112の入力とを接続する。
これにより、スイッチ316及びスイッチ317の各々を介して、送信部112の出力が受信部113の入力に接続される。
ステップS35: アンテナ制御部33は、送受信部31_1から31_nの各々の送信部112に対して所定のデジタル信号を、同期させて入力する制御を行う。送受信部31_1から31_nの各々の送信部112は、それぞれ所定のデジタル信号を送信信号に変換し、受信部113に対して出力する。
これにより、送受信部31_1から31_nの各々の受信部113は、それぞれ入力される送信信号を受信信号として、受信信号をデジタル信号Dに変換してキャリブレーション部12に対して出力する。
ステップS36: キャリブレーション部12は、送受信部31の各々から並列に供給されるデジタル信号Dそれぞれ比較することで、各送受信部31間における位相差を算出する。そして、キャリブレーション部12は、得られたそれぞれの位相差に対し、受信キャリブレーションデータを加算し、この加算結果の位相差に基づいて、この位相差をなくすように、送受信部31の各々の送信系に対する送信キャリブレーションデータを求める。キャリブレーション部12は、求めた送受信部11の各々に対する送信キャリブレーションデータをアンテナ制御部33に出力する。
アンテナ制御部33は、供給された送受信部31の各々に対する送信キャリブレーションデータを、内部の送信キャリブレーションデータ記憶部に書き込んで記憶させる。これにより、送信系に対する校正処理が終了する。
<通常送受信処理>
アンテナ制御部33は、通常の信号の送受信処理を行う際、送受信処理を行う通常モードにアレイアンテナ装置30の動作を移行させる。アンテナ制御部33は、通常の送受信処理を行うため、スイッチ316における端子316cと端子316aとを接続させ、スイッチ317における端子317aと端子317bを接続させる。
すなわち、アンテナ制御部33は、アンテナ素子110をサーキュレータ115の端子115bに接続し、サーキュレータ115の端子115cを送信部112の入力に接続する。これにより、送信部112の出力する送信信号がアンテナ素子110から送信され、アンテナ素子110が受信した受信信号が受信部113に入力される。
アンテナ制御部33は、アンテナ制御部13と同様に、送受信部31_1から31_nの各々の送信部112に対して、送信キャリブレーションデータを用いることで、それぞれアンテナ素子110から送信信号を、同期させて送信することができる。
また、アンテナ制御部33は、アンテナ制御部13と同様に、送受信部31_1から31_nの各々から供給されるデジタル信号Dそれぞれの位相を、対応する受信キャリブレーションデータにより校正するため、位相差による歪みなどない精度の高い受信アンテナパターンを得ることができる。
上述したように構成されたアレイアンテナ装置30は、送受信部31_1から31_nの各々における受信部113のそれぞれに対して、受信校正信号生成部118から受信校正信号を同期して供給する。そして、アレイアンテナ装置20は、送受信部31_1から31_nの各々の受信部113から出力されるデジタル信号Dそれぞれの位相差を求めて、受信系の位相遅延を校正する受信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置30は、送受信部31_1から31_nの各々の受信系に対する校正処理を並行に一括して行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
また、アレイアンテナ装置30は、送受信部31_1から31_nの各々における送信部111のそれぞれに対して、同期して送信データを入力させ、送信信号を受信部113に対して供給する。そして、アレイアンテナ装置30は、送受信部31_1から31_nの各々の送信部112から出力されるデジタル信号Dそれぞれの位相差を求めて、受信キャリブレーションデータを加算して位相差を補正し、この補正した位相差に基づいて、送信系の位相遅延を校正する送信キャリブレーションデータを求める。これにより、アレイアンテナ装置30は、送受信部31_1から31_nの各々の送信系に対する校正処理を並行に一括して行うことができ、従来に比較して校正処理を高速とすることが可能となる。
また、アレイアンテナ装置30は、送信部112から出力される送信信号を送信部112により受信し、得られる位相差を受信アプリケーションデータにより補正し、送信アプリケーションデータを求めて送信系の校正処理を行う。このため、アレイアンテナ装置10は、送信系の校正処理のための校正を特に備える必要がないため、装置を小型化することが可能となる。
上述した実施形態においては、送受信部31_1から31_nの各々に、それぞれ受信校正信号生成部118が設けられている構成として説明したが、受信校正信号生成部118をアレイアンテナ装置30に一つ設け、送受信部31_1から31_nの各々に対して分配して供給する構成としても良い。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のアレイアンテナ装置によれば、複数のアンテナの各々の送受信部それぞれの送信系の校正処理を、全ての送受信部に対して並行に行うことが可能となり、複数の送受信部の送信系の校正処理を同時に行うことで校正処理に掛かる時間を従来に比較して短縮することができる。同様に、複数のアンテナの各々の送受信部それぞれの受信系の校正処理を、全ての送受信部に対して並行に一括して行うことが可能となり、複数の送受信部の受信系の校正処理を同時に行うことで校正処理に掛かる時間を従来に比較して短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,20,30…アレイアンテナ装置、11,21,31,11_1,11_n,21_1,21_n,31_1,31_n…送受信部、12…キャリブレーション部、13,23,33…アンテナ制御部,14…基準信号生成部、15…受信信号処理部,110…アンテナ素子,111…送信校正部、112…送信部、113…受信部、114…クロック生成部、115…サーキュレータ、118…受信校正信号生成部、116,216,217,218,316,317…スイッチ,1112,1122,1132…周波数変換部、1113,1133…A/D変換器、1123…D/A変換器

Claims (9)

  1. アンテナ素子と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に出力する送信部と、
    アンテナ素子から供給される受信信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    前記校正処理を行う際に他の送受信部と並列に前記送信部から供給される前記送信信号を送信データ信号として出力する送信校正部と、
    受信校正信号を他の送受信部と並列に前記受信部に出力する受信校正信号生成部と、
    を備える前記送受信部が複数設けられているアレイアンテナ装置であり、
    前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求めるキャリブレーション部を備える
    アレイアンテナ装置。
  2. 前記校正処理を行う際、前記送信部の校正を行う場合、前記送信部と前記送信校正部とを接続し、前記受信部の校正を行う場合、前記受信部と前記受信校正信号生成部とを接続し、
    前記送受信部の各々の前記送信校正部に対し、同期して入力した前記送信信号に対応して出力される前記送信データ信号それぞれの位相により、前記送信部の各々を校正する前記キャリブレーションデータとしてそれぞれの送信キャリブレーションデータを求め、前記受信校正信号生成部から全ての前記受信部に対して同期して供給される前記受信校正信号により、前記受信部の各々から並列に出力される前記受信データ間の位相差から、前記受信データ信号の位相を校正する前記キャリブレーションデータとして受信キャリブレーションデータを求める
    請求項1に記載のアレイアンテナ装置。
  3. アンテナ素子と、
    アンテナ素子から供給される受信信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に出力する送信部と、
    前記校正処理を行う際に他の送受信部と並列に前記送信部から供給される前記送信信号を送信データ信号として出力する送信校正部と、
    を備える前記送受信部が複数設けられているアレイアンテナ装置であり、
    前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求めるキャリブレーション部を備える
    アレイアンテナ装置。
  4. 前記校正処理を行う際、前記送信部の校正を行う場合、前記送信部と前記送信校正部とを接続し、前記受信部の校正を行う場合、前記受信部と前記送信部とを接続し、
    前記送受信部の各々の前記送信校正部に対し、同期して入力した前記送信信号に対応して出力される前記送信データ信号それぞれの位相により、前記送信部の各々を校正する前記キャリブレーションデータとしてそれぞれの送信キャリブレーションデータを求め、前記送信キャリブレーションデータの各々でそれぞれ校正された前記送信部から送信される前記送信信号により、前記受信部から出力される前記受信データ信号の位相を校正する前記キャリブレーションデータとして受信キャリブレーションデータを求める
    請求項3に記載のアレイアンテナ装置。
  5. アンテナ素子と、
    アンテナ素子から供給される受信信号、あるいは校正処理を行う際に供給される受信校正信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に前記受信部に対して出力するする送信部と、
    前記受信校正信号を他の送受信部と並列に前記受信部に出力する受信校正信号生成部と、
    を備える送受信部が複数設けられているアレイアンテナ装置であり、
    前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求めるキャリブレーション部を備える
    アレイアンテナ装置。
  6. 前記校正処理を行う際、前記受信部の校正を行う場合、前記受信部と前記受信校正信号生成部とを接続し、前記送信部の校正を行う場合、前記送信部と前記受信部とを接続し、
    前記受信校正信号生成部から全ての前記受信部に対して同期して供給される前記受信校正信号により、前記受信部の各々から並列に出力される前記受信データ信号間の位相差から、前記受信データ信号の位相を校正する前記キャリブレーションデータとして受信キャリブレーションデータを求め、前記送信部の各々に対して同期して入力した送信データに対応して出力される前記送信信号を前記受信部に入力させ、並列に出力される前記受信データ信号間の位相差と前記受信キャリブレーションデータとにより、前記送信部の各々を校正する前記キャリブレーションデータとしてそれぞれの送信キャリブレーションデータを求める
    請求項5に記載のアレイアンテナ装置。
  7. アンテナ素子と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に出力する送信部と、
    アンテナ素子から供給される受信信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    前記校正処理を行う際に他の送受信部と並列に前記送信部から供給される前記送信信号を送信データ信号として出力する送信校正部と、
    受信校正信号を他の送受信部と並列に前記受信部に出力する受信校正信号生成部と、
    を備える複数の前記送受信部とキャリブレーション部が設けられているアレイアンテナ装置のキャリブレーション方法であり、
    前記キャリブレーション部が前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求める
    キャリブレーション方法。
  8. アンテナ素子と、
    アンテナ素子から供給される受信信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に前記受信部に対して出力する送信部と、
    前記校正処理を行う際に他の送受信部と並列に前記送信部から供給される前記送信信号を送信データ信号として出力する送信校正部と、
    を備える複数の前記送受信部とキャリブレーション部が設けられているアレイアンテナ装置のキャリブレーション方法であり、
    前記キャリブレーション部が前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求める
    キャリブレーション方法。
  9. アンテナ素子と、
    アンテナ素子から供給される受信信号、あるいは校正処理を行う際に供給される受信校正信号を受信データ信号として出力する受信部と、
    アンテナ素子に対して送信信号を出力し、校正処理を行う際に送信信号を他の送受信部と並列に前記受信部に対して出力するする送信部と、
    前記受信校正信号を他の送受信部と並列に前記受信部に出力する受信校正信号生成部と、
    を備える複数の前記送受信部とキャリブレーション部が設けられているアレイアンテナ装置のキャリブレーション方法であり、
    前記キャリブレーション部が前記校正処理を行う際に、前記送受信部から並列に入力される前記送信データ信号間の位相差、及び前記受信データ信号間の位相差により、並行して前記送受信部の各々の校正に用いるそれぞれのキャリブレーションデータを求める
    キャリブレーション方法。
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