JP2017005647A - 位相制御装置及びアレーアンテナシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の位相に調整することができる位相制御装置及びアレーアンテナシステムを提供する。【解決手段】信号の位相を調整する移相器16を備えた位相制御装置は、移相器16への入力信号を取り出す入力信号取出部18と、取り出された入力信号の位相を設定する基準移相器21と、移相器16から出力されてアンテナ素子に入力される出力信号を取り出す出力信号取出部23と、基準移相器21により位相が設定された入力信号及び取り出された出力信号を合成する合成器32と、アンテナ素子に入力される出力信号の位相が所望の位相となるように基準移相器21及び移相器16を制御する位相制御部41とを備える。位相制御部41は、取り出された入力信号の位相が所望の位相の逆位相となるように基準移相器21を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システムの基地局装置等に用いられる位相制御装置及びアレーアンテナシステムに関する。
近年、携帯電話等に用いられる無線通信システムにおいては、スマートフォン等の普及により、通信エリアの拡大や通信容量の拡張に対する要求が高まっている。そこで、高周波送受信機の機能を内蔵したアクティブアンテナシステムの基地局装置への利用が検討されている。
アクティブアンテナシステムは、複数のアンテナ素子と、複数のアンテナ素子それぞれに対応して設けられた複数の送受信部とを備えている。このため、アンテナ素子ごとに送受信される無線信号を制御することができ制御性に優れており、この優れた制御性を利用して通信環境を向上し得る新たなサービスの提供が可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特表2009−544205号公報
上記アクティブアンテナシステムでは、各アンテナ素子から送信される無線周波数信号(RF信号)の電波の方向性を制御する際、その無線周波数信号の位相を±5°以内の精度誤差で制御することが求められる。このため、例えば3.5GHz(波長=85mm)の無線周波数信号の位相を移相器により制御する場合、1mm以内の精度誤差で制御する必要がある。
しかし、実際には、アクティブアンテナシステムを構成する移相器や増幅器等の各機器を接続しているコネクタのゆるみ、交差、及び温度による伸縮等によって1mm程度の誤差は生じてしまう。このため、移相器により無線周波数信号の位相を設定した後に、通信中に各アンテナ素子から送信される無線周波数信号の位相を調整する必要があるが、通信を行いながら無線周波数信号の位相を調整することは困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、通信中にアンテナ素子から送信される信号の位相を所望の位相に調整することができる位相制御装置及びアレーアンテナシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る位相制御装置は、アンテナ素子によって送信される信号の位相を調整する移相器を備えた位相制御装置であって、前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記移相器から出力されて前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する、位相制御装置である。
本発明の一態様に係る位相制御装置は、複数のアンテナ素子によってそれぞれ送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器を備えた位相制御装置であって、前記複数の移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御するものであり、前記各出力信号取出部から前記合成器までの複数の経路長同士の差分が、使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように、前記各経路長を個別に調整する複数の出力信号経路調整部をさらに備える位相制御装置である。
本発明の一態様に係るアレーアンテナシステムは、複数のアンテナ素子と、これらの各アンテナ素子によって送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器と、複数の前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する、アレーアンテナシステムである。
本発明によれば、通信中にアンテナ素子から送信される信号の位相を所望の位相に調整することができる。
本発明の一実施形態に係るアレーアンテナシステムを備えた基地局装置の一部を示すブロック図である。 アンテナシステムの送信側の構成を示すブロック図である。 アンテナシステムの制御構成を示すブロック図である。 制御部が出力信号の経路調整の確認工程を実行するときのブロック図である。 位相とこれに対応する利得及び通過ロスとの関係を示すルックアップテーブルの一例である。 制御部が移相器の制御工程を実行するときのブロック図である。 (A)は移相器を制御する前の初期状態における合成信号の電圧波形、(B)は移相器の制御電圧を変化させたときの合成信号の電圧波形、(C)及び(D)は移相器の制御電圧を変化させたときの合成信号の他の電圧波形である。 制御部が反射信号の状態確認工程を実行するときのブロック図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る位相制御装置は、アンテナ素子によって送信される信号の位相を調整する移相器を備えた位相制御装置であって、前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記移相器から出力されて前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する。
上記位相制御装置によれば、位相制御部は、入力信号取出部が取り出した入力信号の位相が上記所望の位相の逆位相となるように基準移相器を制御する。そして、位相制御部は、その逆位相となった入力信号と、出力信号取出部が取り出した出力信号とを合成器により合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように移相器を制御する。これにより、合成器によって合成される出力信号は、当該出力信号と合成される入力信号に対して逆位相、すなわち上記所望の位相と同位相となるように調整される。その結果、移相器から出力された出力信号は、その位相が上記所望の位相となってアンテナ素子から送信される。したがって、通信中においてアンテナ素子から送信される信号の位相を所望の位相に調整することができる。
(2)前記位相制御装置において、前記移相器への入力信号の利得を調整する可変減衰器をさらに備え、前記位相制御部は、前記移相器と共に前記可変減衰器を制御するのが好ましい。
この場合、通信中においてアンテナ素子から送信される信号の利得も調整することができる。
(3)本発明の実施形態に係る位相制御装置は、複数のアンテナ素子によってそれぞれ送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器を備えた位相制御装置であって、前記複数の移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御するものであり、前記各出力信号取出部から前記合成器までの複数の経路長同士の差分が、使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように、前記各経路長を個別に調整する複数の出力信号経路調整部をさらに備える。
上記位相制御装置によれば、出力信号経路調整部により、各出力信号取出部から合成器までの複数の経路長同士の差分を、使用周波数の波長の整数倍の長さにすることができるので、合成器において複数の出力信号取出部によりそれぞれ取り出された出力信号と入力信号とを相殺する条件を近似させることができる。これにより、複数のアンテナ素子からそれぞれ送信される信号の位相を所望の位相に調整するのが容易となる。
(4)前記位相制御装置において、前記合成器における前記入力信号の入力タイミングと前記出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させるように、前記入力信号取出部から前記合成器までの経路長を調整する入力信号経路調整部をさらに備えるのが好ましい。
この場合、入力信号経路調整部により、合成器における入力信号の入力タイミングと出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させることができるので、複数のアンテナ素子からそれぞれ送信される信号の位相を所望の位相に調整するのがさらに容易となる。
(5)前記位相制御装置において、前記移相器から前記アンテナ素子に至る経路において当該アンテナ素子からの反射信号を取り出す反射信号取出部と、前記反射信号取出部により取り出された前記反射信号に基づいて、前記アンテナ素子から送信される信号の位相異常の有無を判定する判定部と、をさらに備えるのが好ましい。
この場合、反射信号取出部により取り出されたアンテナ素子からの反射信号に基づいて位相異常の有無を判定する判定部を備えているので、アンテナ素子から送信される信号に位相異常が生じたときに、そのアンテナ素子の反射信号に変化が生じれば、当該アンテナ素子から送信される信号に位相異常が有ると判定し、その異常を検出することができる。このため、通信中であってもアンテナ素子から送信される信号の位相異常を検出することができる。
(6)前記位相制御装置において、前記判定部は、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、前記反射信号取出部により取り出された前記反射信号とを合成した合成信号に基づいて、前記位相異常の有無を判定するのが好ましい。
この場合、例えば、合成器により入力信号と反射信号とを合成するときに、その合成信号の電圧等が変化することで、判定部は位相異常の有無を判定することができる。
(7)前記位相制御装置において、前記出力信号取出部と前記合成器とを電気的に接続するための第1経路と、前記反射信号取出部と前記合成器とを電気的に接続するための第2経路とに切り替え可能な経路切替部をさらに備え、前記合成器は、前記経路切替部により前記第1経路に切り替わると、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、取り出された前記出力信号とを合成し、前記経路切替部により前記第2経路に切り替わると、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、取り出された前記反射信号とを合成するのが好ましい。
この場合、経路切替部により、出力信号取出部と合成器とを電気的に接続するための第1経路と、反射信号取出部と合成器とを電気的に接続するための第2経路とに切り替えることができるので、合成器を、入力信号と出力信号との合成、及び入力信号と反射信号との合成を行う合成器として共用することができる。
(8)本発明の実施形態に係るアレーアンテナシステムは、複数のアンテナ素子と、これらの各アンテナ素子によって送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器と、複数の前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する。
上記アレーアンテナシステムによれば、位相制御部は、入力信号取出部が取り出した入力信号の位相が上記所望の位相の逆位相となるように基準移相器を制御する。そして、位相制御部は、その逆位相となった入力信号と、対応する出力信号取出部が取り出した出力信号とを合成器により合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように移相器を制御する。これにより、合成器によって合成される出力信号は、当該出力信号と合成される入力信号に対して逆位相、すなわち上記所望の位相と同位相となるように調整される。その結果、各移相器から出力された出力信号は、その位相が上記所望の位相となって、対応するアンテナ素子から送信される。したがって、通信中において複数のアンテナ素子から送信される信号の位相をそれぞれ所望の位相に調整することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
<基地局装置について>
図1は、本発明の一実施形態に係るアレーアンテナシステムを備えた基地局装置の一部を示すブロック図である。図中、基地局装置1は、他の通信装置との間で無線通信を行う通信装置としての機能を有しており、ベースバンドユニット(BBU)2と、ベースバンドユニット2に信号伝送路(光伝送路または電気伝送路)3を介して接続されたアレーアンテナシステムとしてアクティブアンテナシステム4とを備えている。
ベースバンドユニット2は、無線通信によって送受信されるデータを含むベースバンド信号に対してデジタル変復調処理等の処理を行う機能を有しており、送信データを含むデジタルのベースバンド信号(I/Q信号)を信号伝送路3を介してアンテナシステム4に与える。
また、ベースバンドユニット2は、アンテナシステム4から信号伝送路3を介して与えられる、受信データを含んだデジタルのベースバンド信号(I/Q信号)を取得する。
アクティブアンテナシステム4(以下、単にアンテナシステム4ともいう)は、無線周波数の信号を送受信するためのアンテナ素子5を複数(ここでは8個)備えており、基地局装置1が他の通信装置との間で無線通信を行う際に、当該無線通信に係る無線信号を送受信する機能を有している。
アンテナシステム4は、ベースバンドユニット2から与えられるデジタルのベースバンド信号に対して各種信号処理を行うことでアナログの無線周波数の信号に変換し、複数のアンテナ素子5から無線信号として送信する。
また、アンテナシステム4は、複数のアンテナ素子5が無線信号として受信する無線周波数の信号に対して各種信号処理を行うことでデジタルのベースバンド信号に変換し、変換したベースバンド信号をベースバンドユニット2に与える。
このように、基地局装置1は、送信データを含んだベースバンド信号を無線周波数の信号に変換して他の通信装置に送信するとともに、他の通信装置が送信した無線周波数の信号を受信し、他の通信装置からの受信データを含んだベースバンド信号を取得する。
<アンテナシステムの構成について>
図2は、アンテナシステム4の送信側の構成を示すブロック図である。
アンテナシステム4は、デジタル信号処理部8と、アナログ信号処理部9とを備えている。
ベースバンドユニット2から無線通信のための送信信号としてアンテナシステム4に与えられるベースバンド信号は、デジタル信号処理部8によってデジタル信号処理された後、アナログ信号処理部9に与えられ、アナログの無線周波数の信号に変換されて各アンテナ素子5A〜5Hに与えられる。各アンテナ素子5A〜5Hに与えられたアナログの無線周波数の信号は、各アンテナ素子5A〜5Hから空間に放射され、無線信号として送信される。
デジタル信号処理部8は、CPUや、記憶部等を含んでいるコンピュータによって構成されており、記憶部に記憶されたプログラム等を読み出して以下に説明する当該デジタル信号処理部8が有する各機能部を実現するとともに各種処理を実行する機能を有している。
デジタル信号処理部8は、ベースバンドユニット2から与えられるベースバンド信号をアナログ信号処理部9に与える送信側の処理と、アナログ信号処理部9から与えられるベースバンド信号をベースバンドユニット2に与える受信側の処理とを行う機能を有している。
アナログ信号処理部9は、デジタル信号処理部8から与えられるデジタルのベースバンド信号をアナログ信号に変換し、無線信号として送信するために必要なアナログ信号処理を行い、アナログ信号処理によって得られる無線周波数の信号をアンテナ素子5に与える機能を有している。
アナログ信号処理部9は、デジタル信号処理部8から与えられるデジタルのベースバンド信号をアナログに変換するデジタルアナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)11を備えている。
また、アナログ信号処理部9は、デジタルアナログ変換器11からアンテナ素子5までの間に、アップコンバータ12と、電力分配器14と、複数の可変減衰器15と、複数の移相器16と、複数の電力増幅器(PA:Power Amplifier)17とを備えている。
デジタルアナログ変換器11は、アナログに変換したベースバンド信号を後述するアップコンバータ12に与える。
アップコンバータ12は、発振器13が生成する無線周波数の局部発振信号をベースバンド信号に乗算することで、当該ベースバンド信号を無線周波数の信号に変換(アップコンバート)する機能を有している。アップコンバータ12は、ベースバンド信号を周波数変換することにより得た無線周波数信号を、後述する入力信号取出部18を通過して電力分配器14に与える。
電力分配器14は、無線周波数信号を複数のアンテナ素子5A〜5Hそれぞれに対応して複数に分配する。
可変減衰器15には、電力分配器14によって分配された無線周波数信号が与えらえる。可変減衰器15は、電力分配器14によって分配された無線周波数信号それぞれに対して利得を調整する。
移相器16には、可変減衰器15によって利得が調整された無線周波数信号が与えられる。複数の移相器16は、各可変減衰器15によって利得が調整された無線周波数信号それぞれに対して位相を個別に調整する。これによって、複数の移相器16は、複数のアンテナ素子5A〜5Hのそれぞれから送信される無線周波数信号のチルト角(指向性)を制御することができる。
電力増幅器17は、移相器16で位相が調整された無線周波数信号の電力を増幅する機能を有している。電力増幅器17は、増幅した無線周波数信号を、後述する出力信号取出部23及び反射信号取出部27を通過してアンテナ素子5に与える。電力増幅器17からアンテナ素子5に与えられた無線周波数信号は、アンテナ素子5から空間に放射され、無線信号として送信される。
可変減衰器15、移相器16、および電力増幅器17は、アンテナ素子5A〜5Hごとに設けられており、電力分配器14から各アンテナ素子5A〜5Hそれぞれに対応するように分配される無線周波数の送信信号に必要なアナログ処理を行う。
<アンテナシステムの制御構成について>
図3は、アンテナシステム4の制御構成を示すブロック図である。
アンテナシステム4は、主要な制御構成として、入力信号取出部18、基準移相器21、複数の出力信号取出部23、複数の反射信号取出部27、経路切替部29、合成器32、制御部40を備えている。
入力信号取出部18は、各移相器16への入力信号(無線周波数信号)を取り出す機能を有している。本実施形態における入力信号取出部18は、アップコンバータ12と電力分配器14との間に設けられており(図2参照)、アップコンバータ12で周波数変換された無線周波数信号を取り出すようになっている。
入力信号取出部18から分岐した第1分岐線路51の途中には、さらに信号取出部20が設けられており、第1分岐線路51から信号取出部20により取り出された入力信号は基準移相器21に与えられる。
基準移相器21は、信号取出部20から分岐した第2分岐線路52の途中に設けられており、信号取出部20により取り出された入力信号の位相を設定する。基準移相器21により位相が設定された入力信号は、可変減衰器22に与えられ、この可変減衰器22によって利得が調整される。可変減衰器22により利得が調整された入力信号は合成器32(後述)に与えられる。なお、基準移相器21による具体的な位相の設定方法、及び可変減衰器22による具体的な利得の調整方法については後述する。
入力信号取出部18と信号取出部20との間には入力信号経路調整部19が設けられている。この入力信号経路調整部19は、入力信号取出部18から信号取出部20を介して合成器32に至るまでの経路長を調整するものである。
具体的には、入力信号経路調整部19は、合成器32における、入力信号の入力タイミングと、出力信号取出部23により取り出された出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させるように前記経路長を調整するものである。
出力信号取出部23は、各移相器16から出力されて対応するアンテナ素子5に入力される出力信号(無線周波数信号)を取り出す機能を有している。本実施形態における複数の出力信号取出部23は、各電力増幅器17の後段であって、かつ対応するアンテナ素子5から一定距離だけ離れた位置に設けられている。
出力信号取出部23から分岐した第3分岐線路53には、第1切替部24、出力信号経路調整部25、信号取出部26がこの順に設けられている。第1切替部24、出力信号経路調整部25及び信号取出部26は、アンテナ素子5ごとに設けられている。
第1切替部24は、例えばa接点、b接点及びc接点を有する3ポートスイッチよりなり、c接点をa接点及びb接点のいずれか一方の接点と接続するように切り替えるものである。
第1切替部24のc接点は出力信号取出部23に接続されている。また、第1切替部24のa接点は、抵抗24a及び平滑用のコンデンサ24bを介してグランドに接続されており、第1切替部24のb接点には出力信号経路調整部25が接続されている。
信号取出部26は、第3分岐線路53から出力信号を取り出す機能を有している。信号取出部26は、当該信号取出部26から分岐した第4分岐線路54を介して経路切替部29に接続されている。
出力信号経路調整部25は、各出力信号取出部23から信号取出部26、第4分岐線路54、経路切替部29、後述するサーキュレータ30及び第6分岐線路56を介して合成器32に至る経路長を調整するものである。
具体的には、出力信号経路調整部25は、各出力信号取出部23から合成器32までの複数の前記経路長同士の差分が、使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように、前記各経路長を個別に調整するものである。
反射信号取出部27は、各移相器16から対応するアンテナ素子5に至る経路において当該アンテナ素子5からの反射信号を取り出す機能を有している。本実施形態における反射信号取出部27は、反射波(反射信号)を取り出す方向性結合器によって構成されており、各アンテナ素子5の手前に設けられている。
反射信号取出部27から分岐した第5分岐線路55の途中には、第2切替部28が設けられている。この第2切替部28はアンテナ素子5ごとに設けられている。
第2切替部28は、例えばa接点、b接点及びc接点を有する3ポートスイッチよりなり、c接点をa接点及びb接点のいずれか一方の接点と接続するように切り替えるものである。
第2切替部28のc接点は反射信号取出部27に接続されている。また、第2切替部28のa接点は、抵抗28a及び平滑用のコンデンサ28bを介してグランドに接続されており、第2切替部28のb接点は第5分岐線路55を介して経路切替部29に接続されている。
経路切替部29は、下記の第1経路〜第3経路のうちのいずれかの経路に切り替えるものである。
第1経路:出力信号取出部23と合成器32とを電気的に接続するための経路
第2経路:反射信号取出部27と合成器32とを電気的に接続するための経路
第3経路:入力信号取出部18と複数の出力信号経路調整部25とを電気的に接続するための経路
本実施形態の経路切替部29は、例えばa接点、b接点、c接点及びd接点を有する4ポートスイッチよりなり、d接点をa接点〜c接点のいずれかの接点と接続するように切り替えるものである。
経路切替部29のa接点は、第3分岐線路53上の図中最下部に配置された信号取出部26に接続されている。また、経路切替部29のb接点には第4分岐線路54が接続され、経路切替部29のc接点には第5分岐線路55が接続されている。
経路切替部29のd接点は、サーキュレータ30に接続されている。このサーキュレータ30は、第1分岐線路51上において信号取出部20の後段に設けられている。
サーキュレータ30は、第1分岐線路51側から入力された信号を経路切替部29のd接点側に出力し、経路切替部29のd接点側から入力された信号を第6分岐線路56に出力する。
第6分岐線路56は、サーキュレータ30と合成器32とを電気的に接続している。第6分岐線路56の途中には可変減衰器31が設けられている。可変減衰器31は、サーキュレータ30から第6分岐線路56に出力された信号(出力信号又は反射信号)の利得を調整する。可変減衰器31により利得が調整された信号は合成器32に与えられる。
以上の構成により、経路切替部29がb接点に接続された場合は、出力信号取出部23と合成器32とを接続可能な上記第1経路となる。また、経路切替部29がc接点に接続された場合は、反射信号取出部27と合成器32とを電気的に接続可能な上記第2経路となる。さらに、経路切替部29がa接点に接続された場合は、入力信号取出部18と複数の出力信号経路調整部25とを電気的に接続可能な上記第3経路となる。
合成器32は、経路切替部29がb接点に接続されている場合には、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、出力信号取出部23により取り出された出力信号とを合成する。
また、合成器32は、経路切替部29がc接点に接続されている場合には、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、反射信号取出部27により取り出された反射信号とを合成する。
合成器32の後段には、当該合成器32により2つの信号を合成したときの合成信号の状態を検出する信号状態検出部33が設けられている。
本実施形態における信号状態検出部33は、例えば検波ダイオードよりなり、入力された合成信号の電圧を検出するものである。なお、信号状態検出部33は、検波ダイオード以外に、スペクトラムアナライザなど、上記合成信号の状態を検出できるものであれば他の検出器を用いても良い。
制御部40は、CPU及び記憶部43等を含んでいるコンピュータによって構成されており、記憶部43に記憶されたコンピュータプログラム等を読み出して以下に説明する当該制御部40が有する各機能部を実現するとともに各種処理を実行する機能を有している。
制御部40は、ベースバンドユニット2に接続されており、ベースバンドユニット2からアンテナ素子5から送信する信号のチルト角を設定する制御命令や搬送波周波数を含む制御情報を受ける。
制御部40は、上記コンピュータプログラムを実行することで達成される機能部として、位相制御部41と判定部42とを有する。
位相制御部41は、各アンテナ素子5に入力される出力信号の位相が所望の位相となるように基準移相器21及び対応する移相器16等を制御するものである。
具体的には、位相制御部41は、取り出された入力信号の位相が所望の位相の逆位相となるように基準移相器21を制御する。そして、位相制御部41は、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、出力信号取出部23から取り出された出力信号とを合成器32により合成するときに、これらの両信号が互いに相殺されるように、検波ダイオード33が検出する電圧値に応じて、対応する移相器16を制御する。
また、位相制御部41は、各移相器16に対応する可変減衰器15、他の可変減衰器22,31、第1切替部24、第2切替部28、及び経路切替部29も個別に制御する。これらの具体的な制御については後述する。
本実施形態では、移相器16、入力信号取出部18、出力信号取出部23、基準移相器21、合成器32、及び位相制御部41を主要な構成要素として位相制御装置が構成されている。
判定部42は、位相制御部41が移相器16等を制御した後に、当該移相器16に対応するアンテナ素子5から送信される信号の位相異常の有無を判定するものである。
その際、判定部42は、反射信号取出部27により取り出された各アンテナ素子5からの反射信号に基づいて前記位相異常の有無を判定する。
本実施形態における判定部42は、過去の反射信号に基づく情報と、現在の反射信号に基づく情報とに基づいて、前記位相異常の有無を判定する。
具体的には、判定部42は、工場出荷時において合成器32が入力信号と反射信号とを合成した合成信号の電圧値と、現時点において合成器32により入力信号と反射信号とを合成した合成信号の電圧値とのずれ量に応じて、前記位相異常の有無を判定する。なお、工場出荷時における上記合成信号の電圧値は、記憶部43に記憶されている。
判定部42は、前記位相異常が有ると判定した場合、その判定結果を報知する指令を出力する。この報知指令が判定部42から出力されると、例えばアンテナ素子5の設置現場又は基地局に設けられた警告ランプ等を点灯させることで、位相異常が生じたことをオペレータ等に報知することができる。
なお、判定部42は、上記ずれ量の程度に応じて、位相異常の度合いを判定しても良い。例えば、判定部42は、上記ずれ量が小さい場合には、位相異常の度合いは低いと判定して上記報知指令の出力を行わずに判定を終了し、上記ずれ量が大きい場合には、位相異常の度合いが高いと判定して上記報知指令の出力を行うようにしても良い。
本実施形態では、反射信号取出部27及び判定部42を主要な構成要素として、アンテナ素子5から送信される信号の位相異常を検出する位相異常検出装置が構成されている。
<制御部が実行する制御について>
次に、制御部40が実行する制御について、図4〜図8を参照しながら説明する。なお、ここでは、アンテナシステム4の工場出荷時に行う制御から説明する。
<出力信号の経路調整の確認工程>
まず、工場出荷時において、制御部40は、各出力信号取出部23から合成器32までの複数の経路長同士の差分が、使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように、各出力信号経路調整部25が適切に調整されているか否かを確認する。具体的には、図4に示すように、制御部40は、複数の第1切替部24をすべてb接点に接続するように切り替えるとともに、経路切替部29をa接点に接続させた第3経路に切り替える。これにより、入力信号取出部18と複数の出力信号経路調整部25とが直列に接続された状態となる。
次に、制御部40は、図中の最も上側に配置された第1切替部24をa接点に切り替える。これにより、入力信号取出部18により取り出された入力信号の一部は、第1分岐線路51及び経路切替部29を経て第3分岐線路53上において図中の最も上側に配置された第1切替部24のb接点で反射して折り返す。この折り返し信号は、第3分岐線路53上の全ての出力信号経路調整部25を通過した後、経路切替部29、サーキュレータ30、及び第6分岐線路56を経て合成器32に入力される。
また、入力信号取出部18により取り出された入力信号の他部は、第3分岐線路53上の信号取出部20及び第2分岐線路52を経て合成器32に入力される。
次に、制御部40は、合成器32により上記折り返し信号と入力信号の他部とを合成した信号の電圧値を検波ダイオード33から取得し、その電圧値に応じて合成器32に入力される両信号を相殺するように基準移相器21を制御する。そして、制御部40は、その両信号が相殺されたときの基準移相器21の制御電圧値を第1相殺条件として記憶部に43に記憶する。
次に、制御部40は、図中の上から2番目の第1切替部24をa接点に切り替える。これにより、入力信号取出部18により取り出された入力信号の一部は、第1分岐線路51及び経路切替部29を経て第3分岐線路53上において図中の上から2番目の第1切替部24のb接点で反射して折り返す。この折り返し信号は、第3分岐線路53上において図中の最も上側に配置された出力信号経路調整部25を除く全ての出力信号経路調整部25を通過した後、経路切替部29、サーキュレータ30及び第6分岐線路56を経て合成器32に入力される。
また、入力信号取出部18により取り出された入力信号の他部は、第3分岐線路53上の信号取出部20、第2分岐線路52を経て合成器32に入力される。
次に、制御部40は、合成器32により上記折り返し信号と入力信号の他部とを合成した信号の電圧値を検波ダイオード33から取得し、その電圧値に応じて合成器32に入力される両信号を相殺するように基準移相器21を制御する。そして、制御部40は、その両信号が相殺されたときの基準移相器21の制御電圧値を第2相殺条件として記憶部に43に記憶する。
次に、制御部40は、記憶部43に記憶した上記第1相殺条件の制御電圧値と上記第2相殺条件の制御電圧値とに基づいて、両相殺条件における基準移相器21の位相が360度ずれた関係にあるか否かを判定する。この判定は、例えば、予め記憶部43に記憶された、制御電圧値と位相との関係を示すルックアップテーブルを用いて行うことができる。
このようにして、制御部40は、残りの第1切替部24についても、順にa接点に切り替えることによって、上記と同様の判定を行う。なお、制御部40は、上記いずれかの判定結果が否定的である場合には、その判定結果を報知する指令を出力するようにすれば良い。
<各アンテナ素子に対応する移相器の制御工程>
上記の各出力信号の経路調整の確認工程が終了すると、続いて制御部40は、複数のアンテナ素子5A〜5Hに入力される出力信号の位相が所望の位相となるように、対応する移相器16等を制御する。
例えば、制御部40は、ベースバンドユニット2からアンテナ素子5Aに入力される出力信号の位相を10°に設定する制御命令を受けた場合、まず、入力信号取出部18から取り出された入力信号の位相が上記制御命令の位相(10°)の逆位相である190°又は−170°となるように、基準移相器21の制御電圧を制御する。その際、制御部40は、制御電圧値と位相との関係を示す上記ルックアップテーブルを用いて基準移相器21の制御電圧を制御する。
また、上記制御命令の位相に応じて基準移相器21による入力信号の通過ロスが変化するので、制御部40は、その通過ロスが一定となるように可変減衰器22を制御する。この制御は、例えば、図5に示すように、各位相とこれに対応する利得及び通過ロスとの関係を示すルックアップテーブルを用いて行うことができる。
ここでは、上記制御命令の位相は10°なので、制御部40は、図5のルックアップテーブルを参照して、位相が10°の場合における通過ロス(−1.5dB)を相殺するように、入力信号の利得が1.5dBとなるように可変減衰器22を制御する。
次に、図6において、制御部40は、アンテナ5Aに対応する、図中の最も上側に配置された移相器16及び可変減衰器15を制御する。具体的には、制御部40は、経路切替部29をb接点に接続させた第1経路に切り替えるとともに、図中の最も上側に配置された第1切替部24をb接点に接続するように切り替える。なお、他の第1切替部24は全てa接点に接続されている。
これにより、図中の最も上側に配置された出力信号取出部23から取り出された出力信号は、その後段直後に配置された第1切替部24、出力信号経路調整部25及び信号取出部26を経て第4分岐線路54に取り出される。そして、第4分岐線路54に取り出された出力信号は、経路切替部29、サーキュレータ30及び第6分岐線路56を経て合成器32に入力される。
したがって、合成器32では、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、図中の最も上側に配置された出力信号取出部23から取り出された出力信号とが合成される。
次に、制御部40は、合成器32に入力された入力信号と出力信号とが合成されるときに、これらの両信号が互いに相殺されるように、検波ダイオード33が検出する電圧値に応じて、図中の最も上側に配置された移相器16を制御する。その際、移相器16により出力信号の位相が変化することで、当該移相器16を通過する出力信号の利得も変化するので、制御部40は、当該移相器16の前段に配置された可変減衰器15も制御する。
具体的には、制御部40は、まず、移相器16及び可変減衰器15を制御する前の初期状態において検波ダイオード33で検出される合成信号の電圧値V(図7(A)参照)を記憶部43に記憶する。
次に、制御部40は、検波ダイオード33で検出される電圧値を最小化させるように移相器16及び可変減衰器15の制御電圧をそれぞれ少しずつ変化させ、その制御電圧を変化させたときに検波ダイオード33が検出した電圧値V(図7(B)参照)を取得する。
そして、制御部40は、取得した電圧値V1が初期状態の電圧値Vに対して閾値以上低減しているか否かを判定する。本実施形態では、例えば使用周波数を3.5GHzとした場合、取得した電圧値が初期状態の電圧値に対して25dB以上低減しているか否かを判定する。25dB以上低減していることは、合成器32により合成される両信号は、位相の誤差が±5°以内であって且つ通過利得の誤差が±0.5dB以内の同じ大きさの信号となって、両信号が互いに逆位相で相殺されることを意味する。
したがって、制御部40は、上記判定結果が肯定的である場合には、合成器32により合成される両信号は相殺されるので、図6中の最も上側に配置された移相器16及び可変減衰器15の制御を終了する。そして、制御部40は、対応する第1切替部24をa接点に接続するように切り替える。
一方、制御部40は、上記判定結果が否定的である場合には、上記判定結果が肯定的になるまで、移相器16及び可変減衰器15の制御電圧を変化させる制御と上記判定とを繰り返し行う。
上記制御により、合成器32によって合成される出力信号は、当該出力信号と合成される入力信号に対して逆位相、すなわち上記制御命令の位相と同位相となるように調整される。その結果、上記移相器16から出力された出力信号は、その位相が上記制御命令の位相(ここでは10°)となってアンテナ素子5Aから送信される。したがって、通信中においてアンテナ素子5から送信される信号の位相を所望の位相に調整することができる。
また、制御部40は、移相器16と共に可変減衰器15を制御するので、通信中においてアンテナ素子5Aから送信される信号の利得も調整することができる。
上記のようにアンテナ素子5Aに対応する移相器16等の制御が終了すると、制御部40は、他のアンテナ素子5B〜5Hに入力される出力信号の位相についても、それぞれ所望の位相となるように、上記と同様の方法により基準移相器21及び対応する移相器16等を用いて順次設定する。
その際、各アンテナ素子5B〜5Hに対応する出力信号取出部23から取り出された出力信号が合成器32に入力されるときの位相がばらばらであると、図7(B)〜図7(D)に示すように、合成器32に入力された入力信号と出力信号とを相殺するときの電圧波形もばらばらとなる。
これに対して、本実施形態では、各アンテナ素子5A〜5Hに対応する上記の経路長同士の差分は、各出力信号経路調整部25により使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように調整されている。このため、各アンテナ素子5A〜5Hに対応する移相器16等を制御する際に、合成器32に入力された入力信号と出力信号とを相殺するときの電圧波形を例えば図7(B)に示す電圧波形に近似させることができる。したがって、両信号を相殺する条件を近似させることができるので、各アンテナ素子5A〜5Hに対応する移相器16等を容易に調整することができる。
また、入力信号取出部18を通過して各出力信号取出部23により取り出される出力信号は、その出力信号取出部23の前段に設けられた電力増幅器17等を通過するため、合成器32に入力される出力信号の入力タイミングは、入力信号の入力タイミングよりも遅くなる。
これに対して、本実施形態では、合成器32における入力信号の入力タイミングと出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させるように、入力信号取出部18から合成器32までの経路長を調整する入力信号経路調整部19を第1分岐線路51に設けている。このため、入力信号経路調整部19により、合成器32における入力信号の入力タイミングと出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させることができるので、各アンテナ素子5A〜5Hに対応する移相器16等をさらに容易に調整することができる。
<各アンテナ素子からの反射信号の状態確認工程>
上記の各アンテナ素子5A〜5Hに対応する移相器16の制御工程が終了すると、続いて制御部40は、各アンテナ素子5A〜5Hからの反射信号の状態を確認する。
具体的には、図8に示すように、制御部40は、経路切替部29をc接点に接続させた第2経路に切り替えるとともに、図中の最も上側に配置された第2切替部28をb接点に接続するように切り替える。なお、他の第2切替部28は全てa接点に接続されている。
これにより、図中の最も上側に配置された反射信号取出部27により取り出された反射信号は、第5分岐線路55、経路切替部29、サーキュレータ30及び第6分岐線路56を経て合成器32に入力される。
したがって、合成器32では、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、図中の最も上側に配置された反射信号取出部27から取り出された反射信号とが合成される。
次に、制御部40は、入力信号取出部18により取り出された入力信号の位相を、アンテナ素子5Aに対する上記制御命令の位相の逆位相となるように、基準移相器21の制御電圧を制御する。
そして、制御部40は、基準移相器21により上記入力信号の位相を設定した状態において、検波ダイオード33で検出される当該入力信号と上記反射信号との合成信号の電圧値Vを取得し、その電圧値Vを反射信号に基づく情報として記憶部43に記憶する。
上記のようにアンテナ素子5Aからの反射信号に基づく情報を記憶部43に記憶すると、制御部40は、他のアンテナ素子5B〜5Hからの反射信号に基づく情報についても、それぞれ上記と同様の方法により記憶部43に記憶する。
<位相異常の判定工程>
上記の各アンテナ素子5A〜5Hからの反射信号の状態確認工程が終了すると、アンテナシステム4は工場から出荷され、設置現場にアンテナ素子5が設置される。アンテナ素子5の設置後、制御部40(判定部42)は、各アンテナ素子5A〜5Hから送信される信号について位相異常の有無を判定する。
具体的には、制御部40は、各アンテナ素子5A〜5Hに対応する移相器16の制御工程(図6参照)を行い、基準移相器21及び各移相器16等の工場出荷時の状態を再現する。
この状態において、制御部40は、上記の各アンテナ素子5A〜5Hからの反射信号の状態確認工程(図8参照)を行い、検波ダイオード33で検出される電圧値V2’を取得して記憶部43に記憶する。
次に、制御部40は、記憶部43に記憶されている、工場出荷時の電圧値Vと、アンテナ素子5設置後の電圧値V’とを比較し、その両電圧値のずれ量が閾値以上であるか否かを判定する。
上記判定結果が否定的である場合、制御部40は、対応するアンテナ素子5から送信される信号に位相異常は無いと判定し、判定工程を終了する。
一方、上記判定結果が肯定的である場合、制御部40は、対応するアンテナ素子5から送信される信号に位相異常が有ると判定し、その判定結果を、例えば基地局のオペレータ等に報知する指令を出力して判定工程を終了する。
なお、上記の位相異常の判定工程は、メンテナンス作業として定期的に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、各反射信号取出部27により取り出されたアンテナ素子5からの反射信号に基づいて位相異常の有無を判定する判定部42を備えているので、アンテナ素子5から送信される信号に位相異常が生じたときに、そのアンテナ素子5の反射信号に変化が生じれば、当該アンテナ素子5から送信される信号に位相異常が有ると判定し、その異常を検出することができる。このため、通信中であってもアンテナ素子5から送信される信号の位相異常を検出することができる。
また、判定部42は、基準移相器21により位相が設定された入力信号と、反射信号取出部27により取り出された反射信号とを合成した合成信号に基づいて、位相異常の有無を判定する。このため、例えば、合成器32により入力信号と反射信号とを合成するときに、その合成信号の電圧等が変化することで、判定部42は位相異常の有無を判定することができる。
また、判定部42は、工場出荷時の反射信号に基づく情報と、アンテナ素子5の現時点の反射信号に基づく情報とに基づいて位相異常の有無を判定するので、判定部42は経時的な判定を行うことができ、位相異常の有無をより精度良く検出することができる。
また、判定部42は、位相異常が有ると判定した場合、その判定結果を報知する指令を出力するので、アンテナ素子5から送信される信号に位相異常が生じたことを容易に把握することができる。
また、経路切替部29により、出力信号取出部23と合成器32とを電気的に接続するための第1経路と、反射信号取出部27と合成器32とを電気的に接続するための第2経路とに切り替えることができるので、合成器32を、入力信号と出力信号との合成、及び入力信号と反射信号との合成を行う合成器として共用することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態のアレーアンテナシステム4は、アクティブアンテナシステム以外のアンテナシステムにも適用することができる。
また、本実施形態の制御部40は、アンテナ素子5からの反射信号を取り出す反射信号取出部27と、アンテナ素子5から送信される信号の位相異常の有無を判定する判定部42とを備えているが、この反射信号取出部27及び判定部42を備えていなくても良い。
1 基地局装置
2 ベースバンドユニット
3 信号伝送路
4 アクティブアンテナシステム(アレーアンテナシステム)
5 アンテナ素子
8 デジタル信号処理部
9 アナログ信号処理部
11 デジタルアナログ変換器
12 アップコンバータ
13 発振器
14 電力分配器
15 可変減衰器
16 移相器
17 電力増幅器(増幅器)
18 入力信号取出部
19 入力信号経路調整部
20 信号取出部
21 基準移相器
22 可変減衰器
23 出力信号取出部
24 第1切替部
24a 抵抗
24b コンデンサ
25 出力信号経路調整部
26 信号取出部
27 反射信号取出部
28 第2切替部
28a 抵抗
28b コンデンサ
29 経路切替部
30 サーキュレータ
31 可変減衰器
32 合成器
33 検波ダイオード(信号状態検出部)
40 制御部
41 位相制御部
42 判定部
43 記憶部
51 第1分岐線路
52 第2分岐線路
53 第3分岐線路
54 第4分岐線路
55 第5分岐線路
56 第6分岐線路

Claims (8)

  1. アンテナ素子によって送信される信号の位相を調整する移相器を備えた位相制御装置であって、
    前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、
    取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、
    前記移相器から出力されて前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す出力信号取出部と、
    前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、
    前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、
    前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する、位相制御装置。
  2. 前記移相器への入力信号の利得を調整する可変減衰器をさらに備え、
    前記位相制御部は、前記移相器と共に前記可変減衰器を制御する、請求項1に記載の位相制御装置。
  3. 複数のアンテナ素子によってそれぞれ送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器を備えた位相制御装置であって、
    前記複数の移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、
    取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、
    前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、
    前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、
    前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、
    前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御するものであり、
    前記各出力信号取出部から前記合成器までの複数の経路長同士の差分が、使用周波数の波長の整数倍の長さとなるように、前記各経路長を個別に調整する複数の出力信号経路調整部をさらに備える位相制御装置。
  4. 前記合成器における前記入力信号の入力タイミングと前記出力信号の入力タイミングとを一致又は近似させるように、前記入力信号取出部から前記合成器までの経路長を調整する入力信号経路調整部をさらに備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の位相制御装置。
  5. 前記移相器から前記アンテナ素子に至る経路において当該アンテナ素子からの反射信号を取り出す反射信号取出部と、
    前記反射信号取出部により取り出された前記反射信号に基づいて、前記アンテナ素子から送信される信号の位相異常の有無を判定する判定部と、をさらに備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の位相制御装置。
  6. 前記判定部は、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、前記反射信号取出部により取り出された前記反射信号とを合成した合成信号に基づいて、前記位相異常の有無を判定する、請求項5に記載の位相制御装置。
  7. 前記出力信号取出部と前記合成器とを電気的に接続するための第1経路と、前記反射信号取出部と前記合成器とを電気的に接続するための第2経路とに切り替え可能な経路切替部をさらに備え、
    前記合成器は、
    前記経路切替部により前記第1経路に切り替わると、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、取り出された前記出力信号とを合成し、
    前記経路切替部により前記第2経路に切り替わると、前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号と、取り出された前記反射信号とを合成する、請求項6に記載の位相制御装置。
  8. 複数のアンテナ素子と、
    これらの各アンテナ素子によって送信される信号の位相を個別に調整する複数の移相器と、
    複数の前記移相器への入力信号を取り出す入力信号取出部と、
    取り出された前記入力信号の位相を設定する基準移相器と、
    前記各移相器から出力されて、対応する前記アンテナ素子に入力される出力信号を取り出す複数の出力信号取出部と、
    前記基準移相器により位相が設定された前記入力信号、及び取り出された前記出力信号を合成する合成器と、
    前記アンテナ素子に入力される前記出力信号の位相が所望の位相となるように前記基準移相器及び対応する前記移相器を制御する位相制御部と、を備え、
    前記位相制御部は、取り出された前記入力信号の位相が前記所望の位相の逆位相となるように前記基準移相器を制御し、前記合成器により前記入力信号及び前記出力信号を合成するときにこれらの両信号が互いに相殺されるように前記移相器を制御する、アレーアンテナシステム。
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