JPH09116474A - 無線通信装置 - Google Patents
無線通信装置Info
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- JPH09116474A JPH09116474A JP7292226A JP29222695A JPH09116474A JP H09116474 A JPH09116474 A JP H09116474A JP 7292226 A JP7292226 A JP 7292226A JP 29222695 A JP29222695 A JP 29222695A JP H09116474 A JPH09116474 A JP H09116474A
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- Japan
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- phase difference
- burst
- transmission
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変情報符号化速度方式を用いる無線通信装
置において、送信回路にカーテシアン型非線形歪み補償
回路を用いた場合に、移相量の制御の問題を解決して、
低歪化を実現する。 【解決手段】 可変情報符号化速度方式において発生す
る信号バーストの立ち上がり時間中に送信ベースバンド
信号と復調信号の位相差を測定する位相差測定手段33
を設ける。位相差測定手段33によって得られた位相差
信号により、送信ベースバンド信号と復調信号との位相
差を調整する移相器31を制御する移相器制御手段32
を設ける。前記信号バーストの立ち上がりを示す信号に
基づいて、位相差測定手段33と移相器制御手段32を
制御する信号を生成するタイミング調整手段34を設け
る。
置において、送信回路にカーテシアン型非線形歪み補償
回路を用いた場合に、移相量の制御の問題を解決して、
低歪化を実現する。 【解決手段】 可変情報符号化速度方式において発生す
る信号バーストの立ち上がり時間中に送信ベースバンド
信号と復調信号の位相差を測定する位相差測定手段33
を設ける。位相差測定手段33によって得られた位相差
信号により、送信ベースバンド信号と復調信号との位相
差を調整する移相器31を制御する移相器制御手段32
を設ける。前記信号バーストの立ち上がりを示す信号に
基づいて、位相差測定手段33と移相器制御手段32を
制御する信号を生成するタイミング調整手段34を設け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばデジタル
携帯電話やデジタル移動電話などの無線通信装置に関す
る。
携帯電話やデジタル移動電話などの無線通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】線形変調方式を用いた無線通信システム
においては、低歪みの送信回路が必要とされる。しかし
ながら、一般に、増幅器の低歪化は、電力効率の低下を
伴う。特に、送信回路系の最終段に用いられる電力増幅
器は、消費電力が大きく、従来より、その高効率化が重
要な課題となっている。
においては、低歪みの送信回路が必要とされる。しかし
ながら、一般に、増幅器の低歪化は、電力効率の低下を
伴う。特に、送信回路系の最終段に用いられる電力増幅
器は、消費電力が大きく、従来より、その高効率化が重
要な課題となっている。
【0003】この低歪みの電力増幅器の高効率化の方法
として、カーテシアン型回路と呼ばれる非線形歪み補償
方式が知られている。図8は、従来、知られているカー
テシアン型非線形歪み補償回路の例を示すものである。
として、カーテシアン型回路と呼ばれる非線形歪み補償
方式が知られている。図8は、従来、知られているカー
テシアン型非線形歪み補償回路の例を示すものである。
【0004】この場合、入力信号は、デジタル信号がI
チャンネルとQチャンネルの2チャンネルに分けられ、
ロールオフフィルタ等を通ったベースバンド信号Isお
よびQsの2入力である。
チャンネルとQチャンネルの2チャンネルに分けられ、
ロールオフフィルタ等を通ったベースバンド信号Isお
よびQsの2入力である。
【0005】図8に示すカーテシアン型非線形歪み補償
回路は、それぞれIチャンネル用およびQチャンネル用
の2個の加算回路1iおよび1qと、IチャンネルとQ
チャンネルとの2入力を入力とする直交変調器2と、バ
ンドパスフィルタ3と、非線形増幅器4と、方向性結合
回路5と、減衰器6と、搬送波生成のための局部発振器
7と、移相器8と、復調器9と、それぞれIチャンネル
用およびQチャンネル用の2個の増幅器10iおよび1
0qと、それぞれIチャンネル用およびQチャンネル用
の2個の減算回路11iおよび11qとを備えている。
回路は、それぞれIチャンネル用およびQチャンネル用
の2個の加算回路1iおよび1qと、IチャンネルとQ
チャンネルとの2入力を入力とする直交変調器2と、バ
ンドパスフィルタ3と、非線形増幅器4と、方向性結合
回路5と、減衰器6と、搬送波生成のための局部発振器
7と、移相器8と、復調器9と、それぞれIチャンネル
用およびQチャンネル用の2個の増幅器10iおよび1
0qと、それぞれIチャンネル用およびQチャンネル用
の2個の減算回路11iおよび11qとを備えている。
【0006】この図8の回路の基本動作を、以下に説明
する。2チャンネルのベースバンド信号IiおよびQi
は、それぞれ加算回路1iおよび1qに供給される。加
算回路1iおよび1qは、それぞれ増幅器10iおよび
10qからこれら加算回路1iおよび1qに入力される
後述の負歪み成分信号と、前記ベースバンド信号Iiお
よびQiをそれぞれ加算し、その加算出力信号を直交変
調器2に出力する。
する。2チャンネルのベースバンド信号IiおよびQi
は、それぞれ加算回路1iおよび1qに供給される。加
算回路1iおよび1qは、それぞれ増幅器10iおよび
10qからこれら加算回路1iおよび1qに入力される
後述の負歪み成分信号と、前記ベースバンド信号Iiお
よびQiをそれぞれ加算し、その加算出力信号を直交変
調器2に出力する。
【0007】直交変調器2には、局部発振器7から搬送
波が供給される。直交変調器2は、この搬送波から互い
に90度の位相差を有する2相の搬送波を生成し、この
2相の搬送波を用いて、Iチャンネル成分およびQチャ
ンネル成分を、QPSK(Quadrature Ph
ase Shift Keying)変調もしくはOQ
PSK(Offset QPSK)変調して1つの信号
にする。そして、直交変調器2は、その出力信号をバン
ドパスフィルタ3に出力する。
波が供給される。直交変調器2は、この搬送波から互い
に90度の位相差を有する2相の搬送波を生成し、この
2相の搬送波を用いて、Iチャンネル成分およびQチャ
ンネル成分を、QPSK(Quadrature Ph
ase Shift Keying)変調もしくはOQ
PSK(Offset QPSK)変調して1つの信号
にする。そして、直交変調器2は、その出力信号をバン
ドパスフィルタ3に出力する。
【0008】バンドパスフィルタ3は、直交変調器2の
出力信号から、この直交変調器2で生じた不要周波数成
分を取り除き、所望の基本変調波のみを取り出して、非
線形電力増幅器4に出力する。
出力信号から、この直交変調器2で生じた不要周波数成
分を取り除き、所望の基本変調波のみを取り出して、非
線形電力増幅器4に出力する。
【0009】非線形電力増幅器4には、効率を重視した
バイアス電圧が与えられており、その入力信号を増幅す
るが、その増幅に伴い、非線形歪みを発生する。この非
線形電力増幅器4は、非線形成分を含んだ信号を方向性
結合回路5に出力する。方向性結合回路5では、非線形
電力増幅器4からの入力信号を2つに分割し、一方をR
F送信信号としてアンテナ等の次段の装置に出力し、ま
た、他方を帰還信号として減衰器6に供給する。減衰器
6では、入力された帰還信号を適当なレベルにまで減衰
し、復調器9に供給する。
バイアス電圧が与えられており、その入力信号を増幅す
るが、その増幅に伴い、非線形歪みを発生する。この非
線形電力増幅器4は、非線形成分を含んだ信号を方向性
結合回路5に出力する。方向性結合回路5では、非線形
電力増幅器4からの入力信号を2つに分割し、一方をR
F送信信号としてアンテナ等の次段の装置に出力し、ま
た、他方を帰還信号として減衰器6に供給する。減衰器
6では、入力された帰還信号を適当なレベルにまで減衰
し、復調器9に供給する。
【0010】この復調器9には、局部発振器7からの搬
送波が、予め適当な移相量が設定された移相器8を通じ
て移相されて供給されている。復調器9は、移相器8の
出力搬送波と減衰器6からの帰還信号とから、直交変調
器2と同様の変調方式で復調ベースバンド信号Idおよ
びQdを生成する。ここで、移相器8の移相量は、ベー
スバンド入力信号IiおよびQiと、復調ベースバンド
信号IdおよびQdとの相対位相差がゼロになるように
設定される必要がある。
送波が、予め適当な移相量が設定された移相器8を通じ
て移相されて供給されている。復調器9は、移相器8の
出力搬送波と減衰器6からの帰還信号とから、直交変調
器2と同様の変調方式で復調ベースバンド信号Idおよ
びQdを生成する。ここで、移相器8の移相量は、ベー
スバンド入力信号IiおよびQiと、復調ベースバンド
信号IdおよびQdとの相対位相差がゼロになるように
設定される必要がある。
【0011】復調器9からの復調ベースバンド信号Id
およびQdは、減算回路11iおよび11qに供給され
る。減算回路11iおよび11qのそれぞれは、ベース
バンド入力信号IiおよびQiから、前記復調ベースバ
ンド信号IdおよびQdをそれぞれ減算し、その減算出
力信号を前述した負歪み成分信号として増幅器10iお
よび10qに供給する。増幅器10iおよび10qは、
それぞれ負歪み成分信号を適当なレベルにまで増幅し、
その出力を加算回路1iおよび1qに供給する。
およびQdは、減算回路11iおよび11qに供給され
る。減算回路11iおよび11qのそれぞれは、ベース
バンド入力信号IiおよびQiから、前記復調ベースバ
ンド信号IdおよびQdをそれぞれ減算し、その減算出
力信号を前述した負歪み成分信号として増幅器10iお
よび10qに供給する。増幅器10iおよび10qは、
それぞれ負歪み成分信号を適当なレベルにまで増幅し、
その出力を加算回路1iおよび1qに供給する。
【0012】図8のカーテシアン型非線形歪み補償回路
においては、以上のように、加算回路1iおよび1qに
おいて、非線形電力増幅器4で発生するであろう非線形
歪み成分が、負歪みとしてIチャンネルおよびQチャン
ネルのベースバンド信号に予め加算される、つまり、I
チャンネル、Qチャンネルのベースバンド信号から非線
形歪みが減算されるので、非線形電力増幅器4の出力と
しては、当該非線形歪みが相殺されて減少する。すなわ
ち、図8のカーテシアン型非線形歪み補償回路は、非線
形電力増幅器4で発生する非線形歪みに対する不帰還ル
ープとして動作し、非線形歪みは減少するものである。
においては、以上のように、加算回路1iおよび1qに
おいて、非線形電力増幅器4で発生するであろう非線形
歪み成分が、負歪みとしてIチャンネルおよびQチャン
ネルのベースバンド信号に予め加算される、つまり、I
チャンネル、Qチャンネルのベースバンド信号から非線
形歪みが減算されるので、非線形電力増幅器4の出力と
しては、当該非線形歪みが相殺されて減少する。すなわ
ち、図8のカーテシアン型非線形歪み補償回路は、非線
形電力増幅器4で発生する非線形歪みに対する不帰還ル
ープとして動作し、非線形歪みは減少するものである。
【0013】前述もしたように、このカーテシアン型非
線形歪み補償回路において、非線形歪みを最小にするた
めには、移相器8の移相量が、ベースバンド入力信号I
iおよびQiと、復調ベースバンド信号IdおよびQd
との相対位相差がゼロになるように設定される必要があ
る。
線形歪み補償回路において、非線形歪みを最小にするた
めには、移相器8の移相量が、ベースバンド入力信号I
iおよびQiと、復調ベースバンド信号IdおよびQd
との相対位相差がゼロになるように設定される必要があ
る。
【0014】この移相器8の移相量の制御方法として、
特開平6−37831号公報には、時分割多元接続方式
(以下、TDMA方式という)を用いた無線通信装置に
おいて、時分割多元接続方式のバースト信号をタイミン
グの基準として用い、カーテシアン型非線形歪み補償制
御を行う方法が示されている。
特開平6−37831号公報には、時分割多元接続方式
(以下、TDMA方式という)を用いた無線通信装置に
おいて、時分割多元接続方式のバースト信号をタイミン
グの基準として用い、カーテシアン型非線形歪み補償制
御を行う方法が示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、通信
装置の消費電力の低減のために、入力情報のデータ量に
応じて符号化速度を可変させ、その速度に応じて信号の
バースト長を可変させる可変情報符号化速度方式と呼ば
れる通信方法が提案され、実用化されている。例えば、
北米でIS−95として標準化された符号化分割多元接
続方式(以下、CDMA方式という)のデジタルセルラ
システムにおいては、入力情報源である音声の強弱に応
じて符号化速度を可変させ、これをバースト長に対応さ
せる方法が用いられている。
装置の消費電力の低減のために、入力情報のデータ量に
応じて符号化速度を可変させ、その速度に応じて信号の
バースト長を可変させる可変情報符号化速度方式と呼ば
れる通信方法が提案され、実用化されている。例えば、
北米でIS−95として標準化された符号化分割多元接
続方式(以下、CDMA方式という)のデジタルセルラ
システムにおいては、入力情報源である音声の強弱に応
じて符号化速度を可変させ、これをバースト長に対応さ
せる方法が用いられている。
【0016】この可変情報符号化速度方式を用いたデジ
タル無線通信装置の送信回路に、前述したカーテシアン
型非線形歪み補償回路を用いれば、低消費電力化および
低歪化を実現できることが期待できる。
タル無線通信装置の送信回路に、前述したカーテシアン
型非線形歪み補償回路を用いれば、低消費電力化および
低歪化を実現できることが期待できる。
【0017】しかしながら、前述したように、カーテシ
アン型非線形歪み補償回路には、ベースバンド入力信号
IiおよびQiと、復調ベースバンド信号IdおよびQ
dとの相対位相差がゼロになるように制御することが、
低歪化を実現する場合には、重要な課題である。
アン型非線形歪み補償回路には、ベースバンド入力信号
IiおよびQiと、復調ベースバンド信号IdおよびQ
dとの相対位相差がゼロになるように制御することが、
低歪化を実現する場合には、重要な課題である。
【0018】前記公報に示された移相量の制御方法は、
時分割多元接続方式の無線通信装置用に開発されたもの
で、可変情報符号化速度方式の無線通信装置の送信回路
にカーテシアン型非線形歪み補償回路を用いた場合に
は、適用することができず、前記移相量の制御の問題が
残る。
時分割多元接続方式の無線通信装置用に開発されたもの
で、可変情報符号化速度方式の無線通信装置の送信回路
にカーテシアン型非線形歪み補償回路を用いた場合に
は、適用することができず、前記移相量の制御の問題が
残る。
【0019】この発明は、可変情報符号化速度方式を用
いる無線通信装置において、送信回路にカーテシアン型
非線形歪み補償回路を用いた場合に、前記移相量の制御
の問題を解決し、カーテシアン型非線形歪み補償回路の
特性を生かした低歪化を実現することができるようにし
たものである。
いる無線通信装置において、送信回路にカーテシアン型
非線形歪み補償回路を用いた場合に、前記移相量の制御
の問題を解決し、カーテシアン型非線形歪み補償回路の
特性を生かした低歪化を実現することができるようにし
たものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による無線通信装置は、可変情報符号化速
度方式によって情報源のデータ伝送速度に応じた信号バ
ーストを発生する信号バースト発生手段と、前記信号バ
ースト発生手段の出力信号から2チャンネルの送信ベー
スバンド信号を生成する手段と、前記2チャンネルの送
信ベースバンド信号を直交変調する直交変調器と、前記
直交変調器の出力を増幅する非線形電力増幅器と、前記
非線形電力増幅器の出力信号を送信信号として出力する
と共に、この送信信号の一部を取り出す方向性結合回路
と、前記方向性結合回路から前記送信信号の一部を復調
する直交復調器と、前記直交復調器からの復調信号を負
帰還信号として、前記送信ベースバンド信号から減算す
る手段と、前記信号バーストの立ち上がり時間中に前記
送信ベースバンド信号と前記復調信号の位相差を測定す
る位相差測定手段と、前記位相差測定手段によって得ら
れた位相差信号により、前記送信ベースバンド信号と前
記復調信号との位相差を調整する移相器を制御する移相
器制御手段と、前記信号バースト発生手段からの信号バ
ーストの立ち上がりを示す信号に基づいて、前記位相差
測定手段と前記移相器制御手段を制御する信号を生成す
るタイミング調整手段とを備え、前記非線形電力増幅器
で生じる非線形歪みを低下させた信号を前記送信信号と
するようにしたことを特徴とする。
め、この発明による無線通信装置は、可変情報符号化速
度方式によって情報源のデータ伝送速度に応じた信号バ
ーストを発生する信号バースト発生手段と、前記信号バ
ースト発生手段の出力信号から2チャンネルの送信ベー
スバンド信号を生成する手段と、前記2チャンネルの送
信ベースバンド信号を直交変調する直交変調器と、前記
直交変調器の出力を増幅する非線形電力増幅器と、前記
非線形電力増幅器の出力信号を送信信号として出力する
と共に、この送信信号の一部を取り出す方向性結合回路
と、前記方向性結合回路から前記送信信号の一部を復調
する直交復調器と、前記直交復調器からの復調信号を負
帰還信号として、前記送信ベースバンド信号から減算す
る手段と、前記信号バーストの立ち上がり時間中に前記
送信ベースバンド信号と前記復調信号の位相差を測定す
る位相差測定手段と、前記位相差測定手段によって得ら
れた位相差信号により、前記送信ベースバンド信号と前
記復調信号との位相差を調整する移相器を制御する移相
器制御手段と、前記信号バースト発生手段からの信号バ
ーストの立ち上がりを示す信号に基づいて、前記位相差
測定手段と前記移相器制御手段を制御する信号を生成す
るタイミング調整手段とを備え、前記非線形電力増幅器
で生じる非線形歪みを低下させた信号を前記送信信号と
するようにしたことを特徴とする。
【0021】上記の構成のこの発明による無線送信装置
によれば、可変情報符号化速度方式で用いられる信号バ
ーストの立ち上がり時間中の、非線形歪みの小さいとき
に、送信ベースバンド信号と、その復調信号との位相差
が測定され、その測定結果の位相差量にしたがって、移
相器制御手段により移相器での移相量が制御されて前記
送信ベースバンド信号を復調ベースバンド信号との位相
差がゼロになるように調整される。
によれば、可変情報符号化速度方式で用いられる信号バ
ーストの立ち上がり時間中の、非線形歪みの小さいとき
に、送信ベースバンド信号と、その復調信号との位相差
が測定され、その測定結果の位相差量にしたがって、移
相器制御手段により移相器での移相量が制御されて前記
送信ベースバンド信号を復調ベースバンド信号との位相
差がゼロになるように調整される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明による無線通信装
置およびその送信回路の一実施の形態について、図を参
照しながら説明する。この発明は、可変情報符号化速度
方式のバースト信号を利用する点に特徴がある。この発
明による実施の形態を説明する前に、この可変情報符号
化速度方式が含まれる例としてCDMA方式の概要につ
いて説明する。
置およびその送信回路の一実施の形態について、図を参
照しながら説明する。この発明は、可変情報符号化速度
方式のバースト信号を利用する点に特徴がある。この発
明による実施の形態を説明する前に、この可変情報符号
化速度方式が含まれる例としてCDMA方式の概要につ
いて説明する。
【0023】図2は、CDMA方式におけるリバースリ
ンク、つまり携帯端末側の送信ブロックの一例を示す。
ンク、つまり携帯端末側の送信ブロックの一例を示す。
【0024】まず、CDMA方式では、音声信号等の情
報信号が可変符号化速度情報信号変換器21において、
予め用意されている複数種類の符号化速度、例えば96
00bps、4800bps、2400bps、120
0bpsの4種類のうちから選択した、いずれかの符号
化速度の情報ビットに変換される。符号化は、図3に示
すように、所定時間単位、例えば20msecを1フレ
ームとして行われ、1フレームごとに符号化速度が決定
される。符号化速度は音声信号の強度と閾値により決め
られ、一般的に小信号時(無声音時)は低速度符号とな
り、大信号時(有声音時)は高速度符号となる。
報信号が可変符号化速度情報信号変換器21において、
予め用意されている複数種類の符号化速度、例えば96
00bps、4800bps、2400bps、120
0bpsの4種類のうちから選択した、いずれかの符号
化速度の情報ビットに変換される。符号化は、図3に示
すように、所定時間単位、例えば20msecを1フレ
ームとして行われ、1フレームごとに符号化速度が決定
される。符号化速度は音声信号の強度と閾値により決め
られ、一般的に小信号時(無声音時)は低速度符号とな
り、大信号時(有声音時)は高速度符号となる。
【0025】可変符号化速度情報信号変換器21から出
力された情報ビットは、畳み込み符号化および直交符号
化等信号処理部22(以下信号処理部)において、畳み
込み符号化および直交符号化、その他のデジタル信号処
理が施される。信号処理部22の出力情報ビットは、信
号バースト乱数化器23に供給される。
力された情報ビットは、畳み込み符号化および直交符号
化等信号処理部22(以下信号処理部)において、畳み
込み符号化および直交符号化、その他のデジタル信号処
理が施される。信号処理部22の出力情報ビットは、信
号バースト乱数化器23に供給される。
【0026】可変符号化速度情報信号変換器21は、ま
た、情報ビットだけでなく、選択した符号化速度の情報
も出力する。この符号化速度情報は、信号バースト乱数
化器23に供給される。
た、情報ビットだけでなく、選択した符号化速度の情報
も出力する。この符号化速度情報は、信号バースト乱数
化器23に供給される。
【0027】擬似乱数符号発生器24は、複数のシフト
レジスタ等を利用して擬似乱数符号(以下PN系列とい
う)を常に生成している。この擬似乱数符号発生器24
からのPN系列も信号バースト乱数化器23に供給され
る。
レジスタ等を利用して擬似乱数符号(以下PN系列とい
う)を常に生成している。この擬似乱数符号発生器24
からのPN系列も信号バースト乱数化器23に供給され
る。
【0028】信号バースト乱数化器23では、これに供
給される情報ビットについて、符号化速度情報およびP
N系列を用いて、図3に示すような、符号化速度に応じ
た時間的な信号バーストを作り出す。
給される情報ビットについて、符号化速度情報およびP
N系列を用いて、図3に示すような、符号化速度に応じ
た時間的な信号バーストを作り出す。
【0029】すなわち、この場合、1フレームを時間的
に複数分割、例えば16分割したものを1つのパワーコ
ントロールグループとする。この例においては、1フレ
ームが20msecであるので、1パワーコントロール
グループの長さは1.25msecである。この1パワ
ーコントロールグループの長さが、信号バーストの最小
単位(バースト発生間隔)となる。なお、図2に示すよ
うに、信号バースト乱数化器23は、信号バーストが立
ち上がるときに、それを示す立ち上がり信号Tgをも出
力する。
に複数分割、例えば16分割したものを1つのパワーコ
ントロールグループとする。この例においては、1フレ
ームが20msecであるので、1パワーコントロール
グループの長さは1.25msecである。この1パワ
ーコントロールグループの長さが、信号バーストの最小
単位(バースト発生間隔)となる。なお、図2に示すよ
うに、信号バースト乱数化器23は、信号バーストが立
ち上がるときに、それを示す立ち上がり信号Tgをも出
力する。
【0030】そして、信号バースト乱数化器23は、図
3で斜線を付して示すように、符号化速度が9600b
psのときには、16個すべてのパワーコントロールグ
ループを、符号化速度が4800bpsのときには、8
個のパワーコントロールグループを、符号化速度が24
00bpsのときには、4個のパワーコントロールグル
ープを、符号化速度が1200bpsのときには、2個
のパワーコントロールグループを、それぞれ使用して信
号バーストを生成する。このとき、1フレーム中におい
て使用するパワーコントロールグループを、符号化速度
情報およびPN系列に基づいてランダムに定めるもので
ある。
3で斜線を付して示すように、符号化速度が9600b
psのときには、16個すべてのパワーコントロールグ
ループを、符号化速度が4800bpsのときには、8
個のパワーコントロールグループを、符号化速度が24
00bpsのときには、4個のパワーコントロールグル
ープを、符号化速度が1200bpsのときには、2個
のパワーコントロールグループを、それぞれ使用して信
号バーストを生成する。このとき、1フレーム中におい
て使用するパワーコントロールグループを、符号化速度
情報およびPN系列に基づいてランダムに定めるもので
ある。
【0031】信号バースト乱数化器23から出力された
信号は、乗算器25に供給され、擬似乱数符号発生器2
4からのPN系列と乗算される。その後、乗算器26i
および26qにおいて、それぞれ別のPN系列、すなわ
ちIチャンネル擬似乱数系列およびQチャンネル擬似乱
数系列によって直接スペクトラム拡散され、Iチャンネ
ルおよびQチャンネルのベースバンド信号IsおよびQ
sとして出力される。なお、デジタル信号の乗算器25
および乗算器26iおよび26qとしては、イクスクル
ーシブオア回路が用いられる。
信号は、乗算器25に供給され、擬似乱数符号発生器2
4からのPN系列と乗算される。その後、乗算器26i
および26qにおいて、それぞれ別のPN系列、すなわ
ちIチャンネル擬似乱数系列およびQチャンネル擬似乱
数系列によって直接スペクトラム拡散され、Iチャンネ
ルおよびQチャンネルのベースバンド信号IsおよびQ
sとして出力される。なお、デジタル信号の乗算器25
および乗算器26iおよび26qとしては、イクスクル
ーシブオア回路が用いられる。
【0032】次に、以上のようなCDMA方式による通
信システムの携帯端末に、この発明による無線通信装置
を適用した場合の実施の形態について説明する。図1
は、この実施の形態の無線通信装置の要部の構成を示す
図である。この図1において、図8および図2と対応す
る構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
信システムの携帯端末に、この発明による無線通信装置
を適用した場合の実施の形態について説明する。図1
は、この実施の形態の無線通信装置の要部の構成を示す
図である。この図1において、図8および図2と対応す
る構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】図1に示すように、この実施の形態におい
ては、局部発振器7と復調器9との間に、移相量が可変
の可変移相器31を設けると共に、この可変移相器31
の移相量を制御する移相器制御器32と、位相差測定器
33と、タイミング調整手段34とを設ける。
ては、局部発振器7と復調器9との間に、移相量が可変
の可変移相器31を設けると共に、この可変移相器31
の移相量を制御する移相器制御器32と、位相差測定器
33と、タイミング調整手段34とを設ける。
【0034】位相差測定器33は、加算回路1iおよび
1qの入力信号IsおよびQsと、加算回路1iおよび
1qからの信号ItおよびQtとの位相差を測定する。
タイミング調整手段34は、位相差測定器33と、移相
器制御器32の動作のオン、オフを制御する信号ENを
生成する この実施の形態においては、信号バースト乱数化器23
から出力され、I,Q擬似乱数系列によって直接周波数
拡散され出力されたベースバンド信号IsおよびQs
は、一部が加算回路1iおよび1qを通り直交変調器2
へと入力される。
1qの入力信号IsおよびQsと、加算回路1iおよび
1qからの信号ItおよびQtとの位相差を測定する。
タイミング調整手段34は、位相差測定器33と、移相
器制御器32の動作のオン、オフを制御する信号ENを
生成する この実施の形態においては、信号バースト乱数化器23
から出力され、I,Q擬似乱数系列によって直接周波数
拡散され出力されたベースバンド信号IsおよびQs
は、一部が加算回路1iおよび1qを通り直交変調器2
へと入力される。
【0035】直交変調器2は、局部発振器7からの搬送
波を用いて、加算回路1iおよび1qからのIチャンネ
ル成分ItおよびQチャンネル成分Qtを、QPSK変
調もしくはOQPSK変調して1つの信号にする。そし
て、直交変調器2は、その出力信号をバンドパスフィル
タ3を通じて、非線形電力増幅器4に出力する。
波を用いて、加算回路1iおよび1qからのIチャンネ
ル成分ItおよびQチャンネル成分Qtを、QPSK変
調もしくはOQPSK変調して1つの信号にする。そし
て、直交変調器2は、その出力信号をバンドパスフィル
タ3を通じて、非線形電力増幅器4に出力する。
【0036】非線形電力増幅器4は、直交変調器2から
の変調信号を増幅し、その結果得られる非線形歪み成分
を含んだ信号を方向性結合回路5に出力する。方向性結
合回路5では、非線形電力増幅器4からの入力信号を2
つに分割し、一方をRF送信信号としてアンテナ等の次
段の装置に出力し、また、他方を帰還信号として減衰器
6に供給する。減衰器6では、入力された帰還信号を適
当なレベルにまで減衰し、復調器9に供給する。
の変調信号を増幅し、その結果得られる非線形歪み成分
を含んだ信号を方向性結合回路5に出力する。方向性結
合回路5では、非線形電力増幅器4からの入力信号を2
つに分割し、一方をRF送信信号としてアンテナ等の次
段の装置に出力し、また、他方を帰還信号として減衰器
6に供給する。減衰器6では、入力された帰還信号を適
当なレベルにまで減衰し、復調器9に供給する。
【0037】復調器9は、可変移相器31からの移相量
が制御された搬送波と減衰器6からの帰還信号とから、
復調ベースバンド信号IdおよびQdを生成する。復調
器9からの復調ベースバンド信号IdおよびQdは、減
算回路11iおよび11qに供給される。減算回路11
iおよび11qのそれぞれは、ベースバンド入力信号I
sおよびQsから、前記復調ベースバンド信号Idおよ
びQdをそれぞれ減算し、その減算出力信号を前述した
負歪み成分信号として増幅器30iおよび30qを通じ
て加算回路1iおよび1qに供給する。
が制御された搬送波と減衰器6からの帰還信号とから、
復調ベースバンド信号IdおよびQdを生成する。復調
器9からの復調ベースバンド信号IdおよびQdは、減
算回路11iおよび11qに供給される。減算回路11
iおよび11qのそれぞれは、ベースバンド入力信号I
sおよびQsから、前記復調ベースバンド信号Idおよ
びQdをそれぞれ減算し、その減算出力信号を前述した
負歪み成分信号として増幅器30iおよび30qを通じ
て加算回路1iおよび1qに供給する。
【0038】したがって、加算回路1iおよび1qの出
力信号ItおよびQtは、歪み成分を含んだベースバン
ド信号である。そして、この実施の形態においては、ベ
ースバンド入力信号IsおよびQsの一部が位相差測定
器33に供給されると共に、加算回路1iおよび1qか
らの負歪み成分を含むIチャンネルのベースバンド成分
ItおよびQチャンネルのベースバンド成分Qtの一部
が、位相差測定器33に供給される。
力信号ItおよびQtは、歪み成分を含んだベースバン
ド信号である。そして、この実施の形態においては、ベ
ースバンド入力信号IsおよびQsの一部が位相差測定
器33に供給されると共に、加算回路1iおよび1qか
らの負歪み成分を含むIチャンネルのベースバンド成分
ItおよびQチャンネルのベースバンド成分Qtの一部
が、位相差測定器33に供給される。
【0039】位相差測定器33では、2つの入力信号I
sとIt、またQsとQtとの相対位相差を測定し、そ
の測定結果の位相差情報を移相器制御器32に供給す
る。
sとIt、またQsとQtとの相対位相差を測定し、そ
の測定結果の位相差情報を移相器制御器32に供給す
る。
【0040】移相器制御器32は、位相差測定器33か
らの位相差情報に従って可変移相器31の移相量を変化
させる。すなわち、可変移相器31は、常に、入力信号
IsとIt、またQsとQtとの相対位相差がゼロとな
るように搬送波の移相量を制御する。
らの位相差情報に従って可変移相器31の移相量を変化
させる。すなわち、可変移相器31は、常に、入力信号
IsとIt、またQsとQtとの相対位相差がゼロとな
るように搬送波の移相量を制御する。
【0041】タイミング調整手段34は、信号バースト
乱数化器23より出力されるバースト立ち上がり信号T
gを用いて、適当な時間差処理等を施した後、イネーブ
ル信号ENを出力する。
乱数化器23より出力されるバースト立ち上がり信号T
gを用いて、適当な時間差処理等を施した後、イネーブ
ル信号ENを出力する。
【0042】位相差測定器33および移相器制御器32
は、タイミング調整手段34より出力されるイネーブル
信号ENにより動作を制御される。また、増幅器30i
および30qは、インバータ35によりイネーブル信号
ENを反転した信号により電源が制御され、その結果と
して位相差測定器33および移相器制御器32がオンの
時はオフに、位相差測定器33および移相器制御器32
がオフの時はオンになるように制御される。
は、タイミング調整手段34より出力されるイネーブル
信号ENにより動作を制御される。また、増幅器30i
および30qは、インバータ35によりイネーブル信号
ENを反転した信号により電源が制御され、その結果と
して位相差測定器33および移相器制御器32がオンの
時はオフに、位相差測定器33および移相器制御器32
がオフの時はオンになるように制御される。
【0043】上記のタイミング調整手段32により、増
幅器30iおよび30qがオフとされていて負帰還が無
い時に、信号バースト乱数化器23からのバーストの立
ち上がり信号Tgを利用して位相差を制御し、位相差の
制御が完了時に増幅器30iおよび30qがオンになる
ことにより負帰還が開始され、非線形歪み補償動作が開
始されるようになる。
幅器30iおよび30qがオフとされていて負帰還が無
い時に、信号バースト乱数化器23からのバーストの立
ち上がり信号Tgを利用して位相差を制御し、位相差の
制御が完了時に増幅器30iおよび30qがオンになる
ことにより負帰還が開始され、非線形歪み補償動作が開
始されるようになる。
【0044】図4はタイミング調整手段34の構成の一
例のブロック図を示し、図5はその動作のタイミングチ
ャートを示している。
例のブロック図を示し、図5はその動作のタイミングチ
ャートを示している。
【0045】図4に示すように、タイミング調整手段3
4は、信号遅延回路341と、タイマ回路342とで構
成される。そして、信号バースト乱数化器23からのバ
ーストの立ち上がり信号Tg(図5A参照)は、信号遅
延回路341により予め設定された時間Dだけ遅延処理
される。この時間Dは、図2における信号バースト乱数
化器23以降の処理の時間のために必要とされる。
4は、信号遅延回路341と、タイマ回路342とで構
成される。そして、信号バースト乱数化器23からのバ
ーストの立ち上がり信号Tg(図5A参照)は、信号遅
延回路341により予め設定された時間Dだけ遅延処理
される。この時間Dは、図2における信号バースト乱数
化器23以降の処理の時間のために必要とされる。
【0046】次に、信号遅延回路341により遅延され
た信号は、タイマ回路342に供給され、その時点から
このタイマ回路342に予め設定された持続時間Tだけ
オンとする状態(ハイレベル)となるイネーブル信号E
N(図5B参照)を出力する。イネーブル信号ENは、
その他の時間は全てオフを意味する状態(ローレベル)
とする出力とする。
た信号は、タイマ回路342に供給され、その時点から
このタイマ回路342に予め設定された持続時間Tだけ
オンとする状態(ハイレベル)となるイネーブル信号E
N(図5B参照)を出力する。イネーブル信号ENは、
その他の時間は全てオフを意味する状態(ローレベル)
とする出力とする。
【0047】持続時間Tは、図1における位相差測定器
33および移相器制御器32が一連の処理を完了するた
め、およびその間、増幅器30iおよび30qをオフと
して動作停止させておくために必要である。そして、タ
イマ回路342の出力信号であるイネーブル信号EN
は、図1の位相差測定器33および移相器制御器32に
供給されるとともに、増幅器30iおよび30qの電源
ラインに与えられる。
33および移相器制御器32が一連の処理を完了するた
め、およびその間、増幅器30iおよび30qをオフと
して動作停止させておくために必要である。そして、タ
イマ回路342の出力信号であるイネーブル信号EN
は、図1の位相差測定器33および移相器制御器32に
供給されるとともに、増幅器30iおよび30qの電源
ラインに与えられる。
【0048】次に、図6は図1の位相差測定器33の構
成例を示すものである。
成例を示すものである。
【0049】この例においては、移相差測定器33は、
A/D変換器41、42および43、44と、逆正接関
数出力器45および47と、逆正接関数テーブルを記録
したROM46と、デジタル信号の減算器48とで構成
されている。
A/D変換器41、42および43、44と、逆正接関
数出力器45および47と、逆正接関数テーブルを記録
したROM46と、デジタル信号の減算器48とで構成
されている。
【0050】そして、送信ベースバンド信号Itおよび
Qtは、それぞれA/D変換器41および42に入力さ
れて、デジタル信号に変換された後、逆正接関数出力器
45に出力される。逆正接関数出力45では、ROM4
6の逆正接関数テーブルを参照し、次式 θ=arctan(Qt/It) に示す位相値θを出力する。
Qtは、それぞれA/D変換器41および42に入力さ
れて、デジタル信号に変換された後、逆正接関数出力器
45に出力される。逆正接関数出力45では、ROM4
6の逆正接関数テーブルを参照し、次式 θ=arctan(Qt/It) に示す位相値θを出力する。
【0051】一方、復調ベースバンド信号IdおよびQ
dは、それぞれA/D変換器43および44に入力され
て、デジタル信号に変換された後、逆正接関数出力器4
7に出力される。逆正接関数出力器47では同様にRO
M46の逆正接関数テーブルを参照し、次式 φ=arctan(Qd/Id) に示す位相値φを出力する。
dは、それぞれA/D変換器43および44に入力され
て、デジタル信号に変換された後、逆正接関数出力器4
7に出力される。逆正接関数出力器47では同様にRO
M46の逆正接関数テーブルを参照し、次式 φ=arctan(Qd/Id) に示す位相値φを出力する。
【0052】減算器48では、タイミング調整手段34
からのイネーブル信号ENがオンの時に、位相値θとφ
との減算が行われ、その減算結果(θ−φ)を相対位相
差として出力する。
からのイネーブル信号ENがオンの時に、位相値θとφ
との減算が行われ、その減算結果(θ−φ)を相対位相
差として出力する。
【0053】移相器制御器32は、この減算結果(θ−
φ)の大きさに応じて可変移相器31の移相量を決定す
る。
φ)の大きさに応じて可変移相器31の移相量を決定す
る。
【0054】次に、図7は図1の増幅器30iおよび3
0qの構成例を示すものである。これら増幅器30iお
よび30qは同一の構成を有するので図7は、その一方
の構成を示すものである。
0qの構成例を示すものである。これら増幅器30iお
よび30qは同一の構成を有するので図7は、その一方
の構成を示すものである。
【0055】この場合、増幅器は、アンプ部51と、ス
イッチ回路52とを備える。スイッチ回路52は、イン
バータ35からの反転イネーブル信号により制御される
もので、電源(バッテリー)53からアンプ部51への
電源電圧の供給を制御する。
イッチ回路52とを備える。スイッチ回路52は、イン
バータ35からの反転イネーブル信号により制御される
もので、電源(バッテリー)53からアンプ部51への
電源電圧の供給を制御する。
【0056】前述したように、タイミング調整手段34
からのイネーブル信号ENをインバータ35で反転させ
た信号がスイッチ回路52に入力される。したがって、
スイッチ回路52は、イネーブル信号ENにより位相差
測定器33および移相器制御器32がオンの時にはオフ
であり、アンプ部51には電源が供給されず、増幅器3
0iおよび30qが動作を停止する。一方、イネーブル
信号ENにより位相差測定器33および移相器制御器3
2がオフの時には、スイッチ回路52はオンであるの
で、電源がアンプ部51に供給されて増幅器30iおよ
び30qが作動状態になる。なお、増幅器30iおよび
30qの増幅利得は最も非線形歪みを打ち消す効果があ
るように適当なレベルに設定されている。
からのイネーブル信号ENをインバータ35で反転させ
た信号がスイッチ回路52に入力される。したがって、
スイッチ回路52は、イネーブル信号ENにより位相差
測定器33および移相器制御器32がオンの時にはオフ
であり、アンプ部51には電源が供給されず、増幅器3
0iおよび30qが動作を停止する。一方、イネーブル
信号ENにより位相差測定器33および移相器制御器3
2がオフの時には、スイッチ回路52はオンであるの
で、電源がアンプ部51に供給されて増幅器30iおよ
び30qが作動状態になる。なお、増幅器30iおよび
30qの増幅利得は最も非線形歪みを打ち消す効果があ
るように適当なレベルに設定されている。
【0057】以上のようにして、信号バースト乱数化器
23から出力される信号バーストの立ち上がり信号Tg
を、タイミング調整回路34の遅延回路341によって
適当な時間D分だけ遅延させた信号を、位相差測定器3
での位相差測定の開始信号として利用したので、非線形
歪みの小さい信号バーストの立ち上がり時に位相差を測
定することができる。
23から出力される信号バーストの立ち上がり信号Tg
を、タイミング調整回路34の遅延回路341によって
適当な時間D分だけ遅延させた信号を、位相差測定器3
での位相差測定の開始信号として利用したので、非線形
歪みの小さい信号バーストの立ち上がり時に位相差を測
定することができる。
【0058】そして、その測定された位相差の大きさに
応じて、移相器制御器32により可変移相器31が制御
され、位相差がゼロになるように復調器9に供給される
搬送波の移相量が制御される。移相量制御後に、タイミ
ング信号調整回路34からのイネーブル信号ENは位相
差測定回路33および移相器制御器32をオフにする状
態になり、位相差制御を終了する。すなわち、タイミン
グ調整回路34からは、位相差制御の終了信号が出力さ
れることになる。
応じて、移相器制御器32により可変移相器31が制御
され、位相差がゼロになるように復調器9に供給される
搬送波の移相量が制御される。移相量制御後に、タイミ
ング信号調整回路34からのイネーブル信号ENは位相
差測定回路33および移相器制御器32をオフにする状
態になり、位相差制御を終了する。すなわち、タイミン
グ調整回路34からは、位相差制御の終了信号が出力さ
れることになる。
【0059】そして、タイミング信号調整回路34から
のイネーブル信号ENは、増幅器30iおよび30qに
対しては、位相差測定回路33および移相器制御器32
の場合とは、開始信号と終了信号とが入れ代わった動作
をすることになり、位相差制御時は負帰還回路を停止さ
せ、位相差制御終了時に負帰還回路を始動させるように
することができる。
のイネーブル信号ENは、増幅器30iおよび30qに
対しては、位相差測定回路33および移相器制御器32
の場合とは、開始信号と終了信号とが入れ代わった動作
をすることになり、位相差制御時は負帰還回路を停止さ
せ、位相差制御終了時に負帰還回路を始動させるように
することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バースト信号の立ち上がり時間中に送信ベースバン
ド信号と復調信号の位相差を測定するような位相差測定
手段と、位相差測定手段によって得られた位相差信号に
より、送信ベースバンド信号と復調信号の位相差を調整
することができるような移相器制御手段と、可変音声符
号化速度方式によって発生する送信信号のバーストの立
ち上がり信号から、位相差測定手段と移相器制御手段を
制御する信号を生成するタイミング調整手段を備えたた
め、以下のような効果が得られる。
ば、バースト信号の立ち上がり時間中に送信ベースバン
ド信号と復調信号の位相差を測定するような位相差測定
手段と、位相差測定手段によって得られた位相差信号に
より、送信ベースバンド信号と復調信号の位相差を調整
することができるような移相器制御手段と、可変音声符
号化速度方式によって発生する送信信号のバーストの立
ち上がり信号から、位相差測定手段と移相器制御手段を
制御する信号を生成するタイミング調整手段を備えたた
め、以下のような効果が得られる。
【0061】可変情報符号化速度方式におけるバースト
の立ち上がり信号を利用し、バースト開始時の非線形性
が小さい時に位相差を測定できる。また、タイミング調
整手段がタイマ機能を有するために、位相差を測定して
いる時間は負帰還を停止させているので、正確な位相差
を測定することができる。また測定した位相差の結果か
ら、位相差をゼロに設定した後に歪み補償動作をさせる
ことで非線形歪みを減少させることができる。
の立ち上がり信号を利用し、バースト開始時の非線形性
が小さい時に位相差を測定できる。また、タイミング調
整手段がタイマ機能を有するために、位相差を測定して
いる時間は負帰還を停止させているので、正確な位相差
を測定することができる。また測定した位相差の結果か
ら、位相差をゼロに設定した後に歪み補償動作をさせる
ことで非線形歪みを減少させることができる。
【図1】この発明による無線通信装置の一実施の形態の
要部のブロック図である。
要部のブロック図である。
【図2】CDMA方式における送信ブロックの一例を示
す図である。
す図である。
【図3】CDMA方式における可変符号化速度による送
信信号バーストの例を示す図である。
信信号バーストの例を示す図である。
【図4】図1のタイミング信号調整手段34の具体的構
成例を示すブロック図である。
成例を示すブロック図である。
【図5】図4の回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
チャートである。
【図6】図1の位相差測定器33の構成例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図7】図1の増幅器30iおよび30qの構成例を示
す図である。
す図である。
【図8】従来のカーテシアン型回路の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
1i,1q 加算回路 2 直交変調器 4 非線形電力増幅器 5 方向性結合回路 7 局部発振器 9 復調器 10i,10q 増幅器 11i,11q 減算回路 21 可変符号化速度情報信号変換器 22 畳み込み符号および直交符号化等信号処理
部 23 信号バースト乱数化器 24 擬似乱数符号発生器 31 可変移相器 32 移相器制御器 33 位相差測定器 34 タイミング調整回路
部 23 信号バースト乱数化器 24 擬似乱数符号発生器 31 可変移相器 32 移相器制御器 33 位相差測定器 34 タイミング調整回路
Claims (2)
- 【請求項1】可変情報符号化速度方式によって情報源の
データ伝送速度に応じた信号バーストを発生する信号バ
ースト発生手段と、 前記信号バースト発生手段の出力信号から2チャンネル
の送信ベースバンド信号を生成する手段と、 前記2チャンネルの送信ベースバンド信号を直交変調す
る直交変調器と、 前記直交変調器の出力を増幅する非線形電力増幅器と、 前記非線形電力増幅器の出力信号を送信信号として出力
すると共に、この送信信号の一部を取り出す方向性結合
回路と、 前記方向性結合回路からの前記送信信号の一部を復調す
る直交復調器と、 前記直交復調器からの復調信号を負帰還信号として、前
記送信ベースバンド信号から減算する手段と、 前記信号バーストの立ち上がり時間中に前記送信ベース
バンド信号と前記復調信号の位相差を測定する位相差測
定手段と、 前記位相差測定手段によって得られた位相差信号によ
り、前記送信ベースバンド信号と前記復調信号との位相
差を調整する移相器を制御する移相器制御手段と、 前記信号バースト発生手段からの信号バーストの立ち上
がりを示す信号に基づいて、前記位相差測定手段と前記
移相器制御手段を制御する信号を生成するタイミング調
整手段とを備え、前記非線形電力増幅器で生じる非線形
歪みを低下させた信号を前記送信信号とするようにした
ことを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項2】前記タイミング調整手段は、前記信号バー
スト発生手段からの信号バーストの立ち上がりを示す信
号を遅延処理する遅延手段と、この遅延手段で遅延され
た時点から、予め定められた一定時間、前記位相差測定
手段および移相器制御手段を動作オン状態に制御する信
号を生成するタイマ手段とを備えることを特徴とする請
求項1に記載の無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292226A JPH09116474A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292226A JPH09116474A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 無線通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09116474A true JPH09116474A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17779134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292226A Pending JPH09116474A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09116474A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001008320A1 (fr) * | 1999-07-28 | 2001-02-01 | Fujitsu Limited | Procede et appareil pour compensation de distorsion de dispositif radio |
WO2001008319A1 (fr) * | 1999-07-28 | 2001-02-01 | Fujitsu Limited | Dispositif radio avec compensation de distorsion |
US6336032B1 (en) | 1997-12-23 | 2002-01-01 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method and device for phase regulation |
JP2017005647A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | 住友電気工業株式会社 | 位相制御装置及びアレーアンテナシステム |
US9813028B2 (en) | 2015-09-28 | 2017-11-07 | Fujitsu Limited | Wireless device |
-
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