JP2938001B1 - 送信電力制御回路 - Google Patents

送信電力制御回路

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JP2938001B1
JP2938001B1 JP7304298A JP7304298A JP2938001B1 JP 2938001 B1 JP2938001 B1 JP 2938001B1 JP 7304298 A JP7304298 A JP 7304298A JP 7304298 A JP7304298 A JP 7304298A JP 2938001 B1 JP2938001 B1 JP 2938001B1
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Abstract

【要約】 【課題】 周囲の環境変化の変動とチャネル多重数に依
存しない正確な送信電力を制御することができる送信電
力制御回路を提供する。 【解決手段】 互いに位相が異なるベースバンド信号の
第1のI51および第1のQ52が入力される送信電力
制御回路50は、演算回路53においてデシベル値に変
換された瞬時電力値を平均化して送信電力情報66を生
成される。また、D/A変換器541〜542と、直交変
調器57と、アナログ制御信号59により制御される可
変減衰器15と、高周波増幅器16とを介して第4の高
周波信号62として出力するとともに、この送信出力の
電力値を検波回路20において検波電圧として検出して
いる。CPU68は、この検波電圧は対応するデシベル
値の送信出力電力値と、送信電力情報66とに基づいて
ディジタル制御信号67を生成して、可変減衰器15の
減衰量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置の送信電
力制御回路に係わり、詳細には移動通信機の送信電力制
御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話や携帯電話を始めとする各種
移動通信が、社会の情報通信に対する要求および通信技
術の向上という背景とあいまって急速に社会に浸透して
きている。このような移動通信では、限られた周波数資
源をできるだけ多くのユーザを収容するためのアクセス
方式が望まれる。
【0003】この移動通信のアクセス方式の1つに、チ
ャネルを共有するチャネル共有方式があり、通話などの
ように連続性のある通信に適しているとされている。さ
らにチャネルの共有方式についても、時間と周波数の共
有方法の違いにより周波数分割多重アクセス(Frequenc
y Division Multiple Access:以下、FDMAと略
す。)方式や時間分割多重アクセス(Time Division Mu
ltiple Access:以下、TDMAと略す。)方式があ
る。FDMA方式では、通信要求時に複数存在する周波
数チャネルのうちの1つを指定することで、同一時間上
において複数のユーザがチャネルを共有する方式であ
る。これに対してTDMA方式では、周波数チャネルだ
けではなく周期的に時間スロットを区切ることで、さら
に多数のユーザによってチャネルを共有する方式であ
り、そのチャネル効率の良さなどを特徴としてディジタ
ルセルラー方式移動通信において採用されている。
【0004】移動通信において、サービスを向上させる
ためには周波数の有効利用と移動通信機の小型化が必須
となる。周波数を有効利用できなければ、今後増加の見
込まれるユーザに対して、より高度なサービスを提供す
ることができなくなってしまう。また、移動通信機の小
型化は、ユーザの希望するところであるばかりでなく、
低送信電力による不要な周波数干渉の防止とともに異な
るエリアによる同一チャネル利用により周波数の有効利
用につながる。したがって、移動通信機において所望し
たレベルの電力で送信できることは重要である。このよ
うな移動通信機の送信電力を制御する送信電力制御回路
がいくつか提案されている。
【0005】図10は、従来提案されたTDMA方式の
移動通信機における送信電力制御回路の構成の概要を表
わしたものである。この送信電力制御回路10は、多重
された入力ディジタル送信データ11の電力値を算出す
る電力算出部12と、電力算出部12において算出され
た電力値をアナログ信号に変換するディジタル・アナロ
グ(D/A)変換器13と、D/A変換器13によって
変換されたアナログ信号を変調する変調器14と、変調
器14によって変調された送信信号を所望のレベルに減
衰する可変減衰器15と、可変減衰器により所望のレベ
ルに減衰された信号を増幅する高周波増幅器16と、高
周波増幅器16によって増幅された信号を送信出力信号
17と送信電力検出用信号18とに分配する分配器19
とを有している。さらに、分配器19によって分配され
た送信電力検出信号18のダイオード検波を行う検波回
路20と、検波回路20によって検波された検波電圧を
ディジタル値に変換するアナログ・ディジタル(A/
D)変換器21と、ディジタル値に変換された検波電圧
値を保持するレジスタ22とを有している。また、電力
算出部12による算出電力値23とレジスタ22によっ
て保持されている検波電圧値とに基づいてディジタル制
御信号24を生成する中央処理装置(CentralProcessin
g Unit:以下、CPUと略す。)25と、CPU25に
よって生成されたディジタル制御信号24を保持するレ
ジスタ26と、レジスタ26によって保持されたディジ
タル制御信号により可変減衰器15の減衰量を制御する
ためにアナログ値に変換するD/A変換器27とを備え
ている。
【0006】電力算出部12は、バッファ28と、電力
検出部29と、積分回路30とを備えている。そして、
入力ディジタル送信データ11を一旦バッファ28に蓄
積したのちD/A変換器13に対して出力するととも
に、入力ディジタル送信データ11に基づいて送信電力
値を算出する。すなわち、電力検出部29において入力
ディジタル送信データ11から瞬時電力値を計算して、
積分回路30において平均化後に算出電力値23として
CPU25に対して出力する。
【0007】CPU25は、入力ディジタル送信データ
11の電力値と検波回路20による検波電圧値とから所
定の送信電力レベルに制御するディジタル制御信号24
を生成する。CPU25は算出電力値23と検波電圧値
との形態の違いを補正する図示しない補正テーブルを参
照している。この補正テーブルは、予め求められた送信
信号出力の電力値と検波電圧値との関係を表わした特性
グラフに基づいて作成されたテーブルである。これによ
り、CPU25は適宜レジスタ22より読み出した検波
電圧値に基づいて、補正テーブルを参照して対応する検
波電力値を求めて、所望の送信電力を得るためにディジ
タル制御信号24を生成する。
【0008】ところで、上述したチャネルの共有方式よ
り、さらに多くのユーザを収容する共有方式として注目
されているものに符号分割多重アクセス(Code Divisio
n Multiple Access:以下、CDMAと略す。)方式が
ある。CDMA方式では、ユーザ通信チャネル固有の符
号を使用することにより複数ユーザが同じ周波数帯域を
共有できるばかりでなく、広帯域幅の符号を用いること
によるスペクトラム拡散を実現できる。これにより、帯
域幅当たりのユーザチャネル数を多くできるとともにフ
ェージングに強い通信システムの構成を可能にし、ユー
ザ通信チャネル固有の符号を用いることによる秘匿性を
備えることができる。
【0009】CDMA方式の移動通信機の電力制御回路
としては、スペクトラム拡散装置からの90度の位相差
を有するベースバンド信号I(in-phase)、Q(quadra
turephase)信号を直交変調後に√(I2+Q2)検波器
による検波電圧と可変利得増幅器との間の特性を補正す
る補正テーブルによりリニアな特性に変換することによ
り受信電界強度の検出出力に応じて可変利得増幅器の利
得を制御する技術がある。
【0010】このようなCDMA方式の移動通信機の電
力制御回路に関する技術は、例えば特開平9−2196
25号公報「無線通信機」に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した図10に示し
たようなTDMA方式の移動通信機の送信電力制御回路
に用いられる補正テーブルは、移動通信機の小型化を目
的として単位が[W](ワット)である電力値よりもd
B(デシベル)値として格納する方がメモリ容量が少な
くすむ。したがって、従来のTDMA方式では検波回路
20による検波電圧値を補正テーブルにより、これに対
応するdB値の送信信号出力の電力値を変換したのち、
変換後の検波電力dB値と単位が[W]の算出電力値2
3との特性グラフに基づく特性テーブルを参照してディ
ジタル制御信号24を生成するようになっていた。
【0012】TDMA方式の移動通信機の送信電力制御
回路においては、チャネルの多重数の点で上述のような
補正を行っても十分に正確な送信電力の制御を行うこと
ができた。さらに、通信機の小型化という点では最適な
送信電力の制御方式であった。
【0013】しかし、チャネル多重数が大幅に増加する
CDMA方式の移動通信機の送信電力制御回路には次に
述べるように問題がある。CDMA方式特有の現象とし
て、同一送信出力電力においてチャネル多重数に応じて
最大送信出力電力(以下では、ピークファクタと称
す。)が異なるため、検波回路20による検波電圧は同
じ送信出力電力にもかかわらずチャネル多重数により変
動してしまうという特性がある。
【0014】図11は、送信出力電力1Wにおけるチャ
ネル多重数に応じた理想的な検波電圧特性を模式的に表
わしたものである。すなわち送信出力電力1Wにおい
て、チャネル多重数が1チャネル(以下、CHと略
す。)の場合と10CHの場合との検波電圧は理想的に
は一定(電圧値V0)になるはずである(図11の3
1)。
【0015】図12は、送信出力電力1Wにおけるチャ
ネル多重数に応じた実際の検波電圧特性を模式的に表わ
したものである。すなわち、送信出力電力1Wにおい
て、実際にはCDMA方式ではチャネル多重数に応じて
ピークファクタが異なるため、チャネル多重数が1CH
のときの検波電圧値V0に対してチャネル多重数が10
CHのときの検波電圧値V1へと変動してしまう。この
ようにCDMA方式では、同一送信出力電力であっても
チャネル多重数に応じて検波電圧が変動してしまう(図
12の32)。
【0016】図13は、図11に示した検波回路20の
構成要部を具体的に表わしたものである。この検波回路
20は、送信電力検出信号18が入力される結合コンデ
ンサ33と、ダイオード34と、その出力は容量素子3
5と抵抗素子36とを介してそれぞれ接地されている。
送信電力検出信号18は結合コンデンサ33により直流
成分がカットされたのち、ダイオード34により半波整
流される。そして半波整流された信号は、容量素子35
と抵抗素子36によって決まる時定数により包絡線検波
が行われる。
【0017】このような検波回路20においてピークフ
ァクタが異なることで、異なる検波電圧値が得られてし
まう。
【0018】図14は、チャネル多重数が1CHのとき
の検波回路20に入力される送信電力検出信号を模式的
に表わしたものである。このような送信電力検出信号が
検波回路20に入力されると、ダイオード検波を行う場
合、包絡線検波される。この検波波形371、372の傾
きは検波回路20の時定数により決まるため、結果的に
検波電圧38を検出することができる。
【0019】図15は、チャネル多重数が10CHのと
きの検波回路20に入力される送信電力検出信号を模式
的に表わしたものである。このような送信電力検出信号
が検波回路20に入力されると、ダイオード検波を行う
場合、包絡線検波される。ところが図14に示す送信電
力検出信号とはピークファクタが異なるため、図15に
示す波形となってしまう。ところが、検波波形391
392の傾きは検波回路20の時定数により決まるた
め、この傾きはチャネル多重数が1CHの図14と同じ
であることから、結果的に検波電圧40を検出する。
【0020】すなわち、ピークファクタが異なってしま
うと、検波回路の時定数によって決められた傾きが一定
であるため、検波電圧は異なった値になってしまう。検
波電圧が異なってしまうと、所望の送信出力電力を制御
することが不可能になる。
【0021】このように、TDMA方式では送信電力の
制御には問題にならなかったチャネル多重数が、CDM
A方式における送信電力制御には新たに考慮する必要が
生じてしまうという問題がある。
【0022】特開平9−219625号公報にあるよう
な従来のCDMA方式の移動通信機の電力制御回路では
補正テーブルを構成するメモリ容量値については全く考
慮されておらず、通信機自体の小型化を阻害するばかり
かチャネル多重数に関して何ら開示も示唆もされていな
い。
【0023】また従来のCDMA方式の送信系において
は、周囲温度の変化などの環境が変化してしまうと、指
定された送信出力電力を正確に出力できなくなるという
問題がある。これは、高周波増幅器16に使用されてい
るトランジスタのコレクタ損失が温度変化などの環境の
変化により変動することで、高周波増幅器16から出力
される出力電力が変動してしまい、もはやこの変動を補
償することができないためである。このトランジスタの
コレクタ損失が温度変化に関係してしまうことは、例え
ば「絵とき トランジスタ回路 飯高成男 椎名晴夫
田口英雄 共著p.28〜29」に記載されている。
【0024】そこで本発明の目的は、周囲の環境変化の
変動とチャネル多重数に依存しない正確な送信電力を制
御することができる送信電力制御回路を提供することに
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)送信信号を変調して高調波信号を生成する変
調手段と、(ロ)この変調手段によって生成された高周
波信号を所定の電力値レベルで出力する信号出力手段
と、(ハ)この信号出力手段によって出力される信号の
電力値を検波電圧として検出する検波手段と、(ニ)こ
の検波手段によって検出された検波電圧をこれに対応し
たデシベル値の第1送信出力電力値に変換するデシベル
値変換手段と、(ホ)送信信号に基づいてデシベル値と
して第2送信出力電力値を算出する送信出力電力算出手
段と、(ヘ)この送信出力電力算出手段によって算出さ
れた第2送信出力電力値を信号出力手段から出力される
電力値レベルに基づいたデシベル値の第3送信出力電力
値に補正する補正手段と、(ト)デシベル値変換手段に
よって変換されたデシベル値の第1送信出力電力値と
正手段によって補正されたデシベル値の第3送信出力電
力値との差が零となるように信号出力手段の所定の電力
値レベルを変更する電力値レベル変更手段とを送信電力
制御回路に具備させる。
【0026】すなわち請求項1記載の発明では、所定の
電力値レベルで出力される送信信号の電力値を検波手段
により検波電圧値として検出して、これをデシベル値変
換手段により対応する第1送信出力電力値をデシベル値
として変換するようにしている。さらに、変調前の信号
から算出した送信電力値を信号出力手段から出力される
電力値レベルに補正してデシベル値として第3送信出力
電力値として変換するようにしている。そして、これら
デシベル値の第1送信出力電力値と第3送信出力電力と
の差が零になるように信号出力の電力値レベルを変更す
るようにしている。
【0027】請求項2記載の発明では、(イ)互いに異
なる位相を有する信号を直交変調して高周波信号を生成
する直交変調手段と、(ロ)この直交変調手段によって
生成された高周波信号を所定の電力値レベルで出力する
信号出力手段と、(ハ)この信号出力手段によって出力
される信号の電力値を検波電圧として検出する検波手段
と、(ニ)この検波手段によって検出された検波電圧を
これに対応したデシベル値の第1送信出力電力値に変換
するデシベル値変換手段と、(ホ)互いに異なる位相を
有する信号に基づいてデシベル値として第2送信出力電
力値を算出する送信出力電力算出手段と、(ヘ)この送
信出力電力算出手段によって算出された第2送信出力電
力値を信号出力手段から出力される電力値レベルに基づ
いたデシベル値の第3送信出力電力値に補正する補正手
段と、(ト)デシベル値変換手段によって変換された
シベル値の第1送信出力電力値と、補正手段によって補
正されたデシベル値の第3送信出力電力値との差が零に
なるように信号出力手段の所定の電力値レベルを変更す
る電力値レベル変更手段とを送信電力制御回路に具備さ
せる。
【0028】すなわち請求項2記載の発明では、所定の
電力値レベルで出力される直交変調された高周波信号の
電力値を検波手段により検波電圧値として検出して、こ
れをデシベル値変換手段により対応する第1送信出力電
力値をデシベル値として変換するようにしている。さら
に、直交変調前の信号から算出した送信電力値を信号出
力手段から出力される電力値レベルに補正してデシベル
値として第3送信出力電力値として変換するようにして
いる。そして、これらデシベル値の第1送信出力電力値
と第3送信出力電力値との差が零になるように信号出力
の電力値レベルを変更するようにしている。
【0029】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
送信電力制御回路で、送信出力電力算出手段は、互いに
異なる位相を有する信号に基づいて瞬時電力値を算出す
る瞬時電力値算出手段と、瞬時電力値に対応してデシベ
ル値として変換値を記憶する記憶手段とを有し、瞬時電
力値算出手段によって算出された瞬時電力値に対応して
記憶手段に記憶されている変換値を平均化して送信出力
電力値として出力することを特徴としている。
【0030】すなわち請求項3記載の発明では、互いに
異なる位相を有する信号に基づいて瞬時電力値を算出
後、算出した瞬時電力値をデシベル値に変換するための
記憶手段を用いることによって、デシベル値の送信出力
電力値を出力するようにしている。
【0031】請求項4記載の発明では、請求項1〜
載の送信電力制御回路で、デシベル値変換手段は、検波
手段によって検出された検波電圧とデシベル値の第1送
信出力電力値とを変換のために対応付けて記憶する第1
の記憶手段を有し、検波電圧をこれに対応してこの第1
の記憶手段に記憶されている第1送信出力電力値に変換
することを特徴としている。
【0032】すなわち請求項4記載の発明では、デシベ
ル値の変換を検波手段によって検出された検波電圧とデ
シベル値の第1送信出力電力値とを変換のために対応付
けて記憶する第1の記憶手段を備え、検波手段によって
検出された検波電圧からこの第1の記憶手段を参照して
これに対応して記憶されている第1送信出力電力値を出
力させるようにしている。
【0033】請求項5記載の発明では、請求項1〜
載の送信電力制御回路で、補正手段は、送信出力電力算
出手段によって算出された第2送信出力電力値と信号出
力手段から出力される電力値レベルに基づいたデシベル
値の第3送信出力電力値とを変換のために対応付けて記
憶する第2の記憶手段を有し、第2送信出力電力値をこ
れに対応してこの第2の記憶手段に記憶されている第3
送信出力電力値に補正することを特徴としている。
【0034】すなわち請求項5記載の発明では、補正手
段による補正を、送信出力電力算出手段によって算出さ
れた第2送信出力電力値と信号出力手段から出力される
電力値レベルに基づいたデシベル値の第3送信出力電力
値とを変換のために対応付けて記憶する第2の記憶手段
備え、送信出力電力算出手段によって算出された第2
の送信出力電力値からこの第2の記憶手段を参照してこ
れに対応して記憶されている第3送信出力電力値を出力
させるようにしている。請求項6記載の発明では、請求
項5記載の送信電力制御回路で、第2の記憶手段は信号
出力手段によって出力されるまでの損失分を補正するデ
シベル値の第3送信出力電力値を記憶することを特徴と
している。 すなわち請求項6記載の発明では、補正手段
には信号出力手段から出力されるまでの系損失分を補正
するようにデシベル値の変換を行うようにしている。
求項7記載の発明では、請求項3記載の送信電力制御回
路で、送信出力電力算出手段は、所定のサンプリング時
間ごとに前回サンプリング時における記憶手段に記憶さ
れている変換値から検波手段の時定数により決定される
減算値を減算する減算手段と、記憶手段に記憶されてい
る変換値と減算手段の減算結果のうち大きい方を選択す
る比較手段とを備え、この比較手段の出力値を平均化し
て送信出力電力値として出力することを特徴としてい
る。 すなわち請求項7記載の発明では、サンプリング周
期ごとに前回サンプリングした検波特性と同等に加工し
た送信電力値から検波手段の時定数に対応した減算値が
減算されるようにしている。そして、このサンプリング
周期ごとに検波特性と同等に加工した送信電力値とこの
減算結果の大きい方を選択出力させることで積分計算を
行うようにしている。
【0035】
【発明の実施の形態】
【0036】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の一実施例におけるCDM
A方式の移動通信機の送信電力制御回路の構成の概要を
表わしたものである。図11に示す従来の送信電力制御
回路と同一部分には同一番号を付し、説明を適宜省略す
る。この送信電力制御回路50は、互いに90度の位相
が異なるベースバンド信号の第1のI51および第1の
Q52が入力される演算回路53と、演算回路53から
そのまま出力された第1のI51および第1のQ52を
アナログ信号に変換するD/A変換器541〜542と、
D/A変換器541によってアナログ信号に変換された
第2のI55とD/A変換器542によってアナログ信
号に変換された第2のQ56とを直交変調する直交変調
器57とを備えている。さらに、直交変調器57によっ
て変調された第1の高周波信号58の減衰量がアナログ
制御信号59により制御される可変減衰器15と、可変
減衰器15によって減衰された第2の高周波信号60を
増幅する高周波増幅器16と、高周波増幅器16によっ
て増幅された第3の高周波信号61を第4の高周波信号
62として出力するとともに検波回路20に対して第1
の送信出力電力検出信号63を分配する分配器19とを
備えている。
【0038】このように、送信電力制御回路50に入力
された互いに異なる位相を有するベースバンド信号第1
のI51および第1のQ52は直交変調されて出力され
る一方、この出力される信号の電力値を検出するために
第1の送信出力電力検出信号63として分配されるよう
になっている。
【0039】また送信電力制御回路50は、第1の送信
出力電力検出信号63を検波して直流電圧に変換する検
波回路20と、検波回路20によって変換された第2の
送信出力電力検出信号64をディジタル信号に変換する
A/D変換器21と、A/D変換器21によって変換さ
れた第3の送信出力電力検出信号65を保持するレジス
タ22と、演算回路53によって生成された送信出力電
力情報66とレジスタ22によって保持された第3の送
信出力電力検出信号65とに基づいて可変減衰器15の
減衰量を制御するためのディジタル制御信号67を生成
するCPU68と、ディジタル制御信号67を保持する
レジスタ26と、レジスタ26によって保持されたディ
ジタル制御信号67をアナログ信号に変換してアナログ
制御信号59を生成するD/A変換器27とを有してい
る。
【0040】このような送信電力制御回路50の演算回
路53に入力されるベースバンド信号の第1のI51お
よび第1のQ52は、図示しない外部装置によって送信
データをスペクトラム拡散させるとともにチャネル数に
応じて多重された信号である。これらのベースバンド信
号の電力値を算出して、単位変換することにより特性補
正するためのテーブルの容量を節約するとともにチャネ
ル多重数に依存することなく正確な送信出力電力を制御
できるようにしている。
【0041】図2は、図1に示した演算回路53の構成
要部の概要を表わしたものである。この演算回路53
は、ベースバンド信号の第1のI51および第1のQ5
2をバッファリングするとともにD/A変換器541
542にそれぞれ出力するバッファ回路70と、このバ
ッファ回路70にバッファリングされた互いに位相が9
0度異なるベースバンド信号の瞬時電力値を計算する瞬
時電力計算回路71と、瞬時電力計算回路71によって
計算された瞬時電力値をdB(デシベル)値に変換する
電力・dB変換回路72と、電力・dB変換回路72に
よって単位変換されたベースバンド信号の送信電力値を
積分する積分回路73と、積分回路73に平均化された
値を更にためこんで平均化する平均化回路74とを備え
ている。
【0042】この演算回路53は異なる位相のベースバ
ンド信号から瞬時電力値を求め、電力・dB変換回路7
2によってdB値を単位とする送信出力電力を算出する
ことができるようになっている。ベースバンド信号第1
のI51および第1のQ52は、I−Q平面において瞬
時的に変化する信号であり、それぞれI(t)、Q
(t)として表わすことができる。
【0043】図3は、図2に示した瞬時電力計算回路7
1の機能構成を模式的に表わしたものである。バッファ
回路70よりベースバンド信号I(t)およびQ(t)
信号が入力されると、乗算器751、752においてそれ
ぞれ次の(1)式で示す値I1および(2)式で示す値
2が計算される。
【0044】I1=I(t)2 ・・・(1) I2=Q(t)2 ・・・(2)
【0045】そして、加算器76はこれら(1)式およ
び(2)式より、次の(3)式で示す瞬時電力値I3
計算される。この計算された瞬時電力値I3の単位は
[W](ワット)である。
【0046】 I3=I1+I2=(I(t)2+Q(t)2) ・・・(3)
【0047】そして、この瞬時電力計算回路71によっ
て計算された単位が[W](ワット)である瞬時電力値
3は、電力・dB変換回路72によってdB値に変換
される。すなわち、対数変換される。このような対数変
換は、瞬時電力値I3に対応したdB値を記憶した変換
テーブルを参照することにより行うことができる。
【0048】図4は、上述した対数変換用の変換テーブ
ルを作成するときの特性グラフを模式的に表わしたもの
である。この特性グラフは、瞬時電力値(単位はW)か
らそれに対応するdB値(単位はdBm)を参照するこ
とができ、適当な間隔で特性曲線77上の値が変換テー
ブルに記憶される。
【0049】このようにしてdB値に変換された瞬時電
力値は、積分回路73に入力される。
【0050】図5は、図2に示した積分回路73の構成
の概要を表わしたものである。この積分回路73は、比
較回路78と、減算回路79とを備えており、機能的に
次の(4)式および(5)式を実現することができる。
【0051】 Ssel(KT)=Sout((K−1)T)−X …(4) Sout(KT)=max(Sin(KT),Ssel(KT))…(5)
【0052】(5)式においてSin(KT)は電力・
dB変換回路72から入力されるdB値に変換された送
信電力値であり、Sout(KT)は所定の時間間隔ご
とに求められた点で検波回路20の検波特性と同等の形
態に加工されたdB値である。(4)式における“X”
は、検波回路20の時定数によって決められた傾きで減
算される減算値である。max()は、Sin(KT)
とSsel(KT)の値を比較し、大きい方が比較回路
78より出力されることを表わしている。したがって、
電力・dB変換回路72から、Sin(KT)が比較回
路78に入力されると、Sin(KT)とSsel(K
T)との値のうちSout(KT)として大きな方を出
力させる。このSout(KT)は、平均化回路74と
減算回路79に入力される。減算回路79では、検波回
路20の時定数によって決められた傾き“X”で減算さ
れ、比較回路78に入力される。そして、比較回路78
に入力されたSout(KT)は、Ssel(KT)と
して、Sin(KT)と比較されることになる。
【0053】このようにして時間T間隔で積分された積
分値は、平均化回路74において平均化され、送信出力
電力情報が生成されるようになっている。
【0054】図6は、図2に示した平均化回路74の構
成要部の概要を表わしたものである。この平均化回路7
4は、積分回路73より入力されるSout(KT)が
入力されるシフトレジスタ80と、シフトレジスタ80
からパラレルに入力されることによって次々に加算する
加算回路81と、加算回路81による加算結果を蓄積す
るビット位置によって割り算を行うことができるシフト
レジスタ82とを有している。これによりdB値の瞬時
電力値は時々刻々と変動しているが、平均化回路74に
より次々と加算する一方で、シフトレジスタ82への蓄
積ビット位置を変更することで指定した時間は一定値を
保持するとともに平均化を行う平均化回路を構成するこ
とができる。例えば、4個所の平均をとる場合は、加算
回路81による4個所の瞬時電力値の加算結果を、2ビ
ットシフトするようにシフトレジスタの蓄積ビット位置
を変更すればよい。このようにして平均化回路74によ
って平均化された瞬時電力値は、送信出力電力情報66
としてCPU68に入力される。
【0055】このような送信出力電力情報66の生成制
御を可能とする演算回路53は、CPU68あるいは図
示しない別のCPUと読み出し専用メモリ(Read Only
Memory:以下、ROMと略す。)などの所定の記憶装置
を備えており、このROMに記憶された処理手順に基づ
き制御することができる。
【0056】図7は、このように演算回路53において
送信出力電力情報66を生成する処理手順の概要を表わ
したものである。まず、図示しない外部装置によって送
信データをスペクトラム拡散させるとともにチャネル数
に応じて多重された信号I(t)およびQ(t)を受信
させる(ステップS85)。受信したI(t)およびQ
(t)から図3に示した瞬時電力計算回路71において
瞬時電力値を計算させる(ステップS86)。計算した
瞬時電力値は、図4に示したようなテーブル値をもつ電
力・dB変換回路72においてdB値に変換させる(ス
テップS87)。そして、dB値に変換された瞬時電力
値を、図5に示すような積分回路73において積分する
ことにより、検波回路20の検波特性と同等の形態に加
工する(ステップS88)。このように積分された瞬時
電力値は、更に蓄積されて平均化回路74において平均
化することにより送信出力電力情報66を生成して(ス
テップS89)、CPU68に出力させる。
【0057】次に、図1に戻って説明を続ける。互いに
90度の位相が異なるベースバンド信号の第1のI51
および第1のQ52は演算回路53のバッファ回路70
においてバッファリングされたあと、瞬時電力計算回路
71とは別にそれぞれD/A変換器541、542に対し
て出力される。D/A変換器541、542ではそれぞれ
アナログ信号に変換されて第2のI55および第2のQ
56として出力される。第2のI55および第2のQ5
6は直交変調器57に入力されて、1つの搬送波でこれ
ら信号を送信させるように直交変調される。直交変調器
57によって直交変調された第1の高周波信号58は、
可変減衰器15に入力される。可変減衰器15では、D
/A変換器27によってアナログ信号に変換されたアナ
ログ制御信号59により所望のレベルに減衰されるよう
になっている。
【0058】D/A変換器27は、例えば「NEC 汎
用リニアICデータブック p.692〜704」記載
の「μPD6376」に代表されるD/A変換器で簡単
に構成することができる。また、可変減衰器15は、
「‘92.9 日立ダイオードカタログ p.465〜
466」記載の「HVM14S」に代表されるPINダ
イオードを使用することにより構成することができる。
【0059】可変減衰器15によって減衰された第2の
高周波信号60は、高周波増幅器16に入力され、所定
の増幅度で第3の高周波信号61として増幅される。第
3の高周波信号61は分配器19に入力され、一方は送
信電力制御回路50の出力信号として第4の高周波信号
62と、他方は検波回路20に対して第1の送信出力電
力検出信号63とに分配される。
【0060】検波回路20は、図13に示したようにダ
イオード検波され、第4の送信出力電力検出信号64と
して検波電圧を出力する。この検波回路20は送信出力
電力検出信号と送信出力電力との関係のデータテーブル
を構成する際に、単位が[W]である電力値よりもメモ
リ容量値が少なくてすむようにdB値で作成できるよう
にダイオード検波を行っている。これにより、CDMA
方式ではチャネル多重数に応じてピークファクタが異な
ることにより、制御の精度を上げるためにもより多くの
テーブルを構成する必要があるが、dB値で構成するこ
とによりメモリの省容量化にも適している。
【0061】検波回路20によって検波された第2の送
信出力電力検出信号64は、A/D変換器21に対して
出力され、ディジタル信号の第3の送信出力電力検出信
号65に変換される。第3の送信出力電力検出信号65
は、レジスタ22により保持される。
【0062】CPU68は、送信出力電力情報66と、
レジスタ22に保持された第3の送信出力電力検出信号
65とに基づいて可変減衰器15の減衰量を制御するた
めのディジタル制御信号67を生成する。すなわち、ま
ず演算装置53からのdB値の送信出力電力情報66に
基づいて、実際の送信出力電力を求める。このとき予め
送信出力電力情報に対応して、図1に示すD/A変換器
541〜542や直交変調器57から分配器19に至る素
子の挿入損失を含めた送信出力電力との関係を求めてお
き、所定の間隔でテーブルとして記憶しておく。これに
より、演算回路53から出力された送信出力電力情報6
6から、簡単に対応する送信出力電力を求めることがで
きる。
【0063】図8は、このような送信出力電力情報66
と実際の送信出力電力との関係を模式的に表わしたもの
である。このように、送信出力電力情報66に対応し
て、第4の高周波信号62として出力されるまでの素子
挿入損失などの各種損失を考慮に入れた実際の送信出力
電力をdB値として適当な間隔で記憶しておく。したが
って、送信出力電力情報66を入力するたびに対応する
送信出力電力を求めることができるようになっている
(図8の90)。
【0064】次にCPU68は、レジスタ22より読み
出した第3の送信出力電力検出信号65を、この電圧値
に対応して予め求めておいた送信出力電力をdB値で求
める。
【0065】図9は、このような第3の送信出力電力検
出信号65と送信出力電力との関係を模式的に表わした
ものである。このように第3の送信電力検出信号65の
電圧値に対応する送信出力電力をdB値で予め求めてお
き、適当な間隔で第3の送信出力電力検出信号65に対
応した送信出力電力の値をテーブルに記憶させるように
する(図9の91)。これにより、第1の送信出力電力
検出信号63を検波した検波電圧に基づいた第3の送信
出力電力検出信号65の電圧値に対応する送信出力電力
をdB値として容易に求めることができる。
【0066】このように、送信出力電力情報66と第3
の送信出力電力検出信号65とがそれぞれ同等の形態に
変換できるテーブルを設けたので、例えば送信出力電力
情報66を基準として第3の送信出力電力検出信号65
の差を検出して、この送信出力電力情報66と第3の送
信出力電力検出信号65の差異が“0”になるようにデ
ィジタル制御信号67を生成するようにすればよい。そ
の他に送信出力電力情報66と第3の送信出力電力検出
信号65とをそれぞれdB値に変換して、これらの差が
“0”になるようにする方法もある。
【0067】上述したように生成されたディジタル制御
信号67は、レジスタ26に保持された後、D/A変換
器27でアナログ値に変換される。このD/A変換器2
7でアナログ信号に変換されたアナログ制御信号59
は、可変減衰器15の減衰量を制御することができるの
で、このアナログ制御信号59により指定された送信出
力電力を正確に出力させることができるようになる。
【0068】なお本実施例ではCDMA方式の移動通信
機の送信出力電力制御回路について説明したが、TDM
A方式の移動通信機の送信出力電力制御回路にも適用す
ることができ、より正確な送信出力電力の制御をするこ
とができるようになる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
波電圧をデシベル値の送信出力電力値に変換するととも
に、基準となる算出した第2送信出力電力値をもデシベ
ル値に変換することで検波特性と同等の形態に加工し、
さらに信号出力手段とは別経路で補正されたデシベル値
を用いて、信号出力手段の出力電力レベルを変更する
うにしている。これにより、同一送信出力電力において
もチャネル多重数によりピークファクタが異なるCDM
A方式特有の現象が発生しても指定された送信出力電力
を正確に出力させることができるようになる。また、出
力電力を検波して可変減衰器の減衰量を制御するように
しているので、環境の変化など何らかの原因により出力
端子から出力される送信出力電力に変動が生じても、指
定された送信出力電力を正確に出力させることができ
る。さらにまた、デシベル値の差が零になるように出力
電力レベルを変更するようにすることで、蓄積効率の優
れた制御を精密に、かつ簡素な構成で実現することがで
きるようになる。
【0070】さらに請求項3記載の発明によれば、瞬時
電力値を求めてから記憶手段に記憶したデシベル値の変
換値を平均化して出力するようにしたことで、複雑な送
信電力値の算出を簡単な構成で実現することができ、送
信電力値算出の高速化と装置の小型化とを図ることがで
きる。
【0071】さらに請求項4または請求項5記載の発明
によれば、それぞれ変換のために対応付けて記憶するよ
うにしたので変換処理を簡素化することができる。さら
にまた請求項6記載の発明によれば、変更すべき補正量
をより細かくできるため、非常に簡素な構成で木目細か
い送信電力を制御することができるようになる。 また請
求項7記載の発明によれば、検波回路の時定数を用いた
より正確な積分演算とその小型化および高速化を図るこ
とができる。これにより、正確な送信電力演算とそれに
よる木目細かい制御および小型化を実現する移動通信機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における送信電力制御回路の
構成の概要を示すブロック図である。
【図2】本実施例における演算回路53の構成要部を示
すブロック図である。
【図3】本実施例における瞬時電力計算回路71の機能
構成を示す構成図である。
【図4】本実施例における電力・dB変換回路72のテ
ーブルを作成するための特性グラフを模式的に表わした
模式図である。
【図5】本実施例における積分回路73の構成要部を示
すブロック図である。
【図6】本実施例における平均化回路74の構成要部を
示すブロック図である。
【図7】本実施例における演算回路53における送信出
力電力情報66の生成手順の概要を示すフロー図であ
る。
【図8】本実施例における送信出力電力情報66と送信
出力電力の関係を模式的に示す模式図である。
【図9】本実施例における第3の送信出力電力検出信号
65と送信出力電力の関係を模式的に示す模式図であ
る。
【図10】従来提案されたTDMA方式の移動通信機に
おける送信出力電力制御回路の構成の概要を示すブロッ
ク図である。
【図11】チャネル多重数に応じた理想的な検波電圧特
性を示す模式図である。
【図12】チャネル多重数に応じた実際の検波電圧特性
を示す模式図である。
【図13】検波回路20の構成要部を示す構成図であ
る。
【図14】チャネル多重数が1CHのときの送信出力電
力検出信号を示す模式図である。
【図15】チャネル多重数が10CHのときの送信出力
電力検出信号を示す模式図である。
【符号の説明】
15 可変減衰器 16 高周波増幅器 19 分配器 20 検波回路 21 A/D変換器 22、26 レジスタ 27、541〜542 D/A変換器 51 第1のI 52 第1のQ 53 演算回路 55 第2のI 56 第2のQ 57 直交変調器 58 第1の高周波信号 59 アナログ制御信号 60 第2の高周波信号 61 第3の高周波信号 62 第4の高周波信号 63 第1の送信出力電力検出信号 64 第2の送信出力電力検出信号 65 第3の送信出力電力検出信号 66 送信出力電力情報 67 ディジタル制御信号 68 CPU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−85731(JP,A) 特開 平6−132872(JP,A) 特開 平8−8768(JP,A) 特開 平9−64814(JP,A) 特開 平10−41919(JP,A) 特開 平5−327599(JP,A) 特表 平8−510614(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 7/00 - 7/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を変調して高調波信号を生成す
    る変調手段と、 この変調手段によって生成された高周波信号を所定の電
    力値レベルで出力する信号出力手段と、 この信号出力手段によって出力される信号の電力値を検
    波電圧として検出する検波手段と、 この検波手段によって検出された検波電圧をこれに対応
    したデシベル値の第1送信出力電力値に変換するデシベ
    ル値変換手段と、 前記送信信号に基づいてデシベル値として第2送信出力
    電力値を算出する送信出力電力算出手段と、 この送信出力電力算出手段によって算出された第2送信
    出力電力値を前記信号出力手段から出力される電力値レ
    ベルに基づいたデシベル値の第3送信出力電力値に補正
    する補正手段と、 前記デシベル値変換手段によって変換されたデシベル値
    第1送信出力電力値と補正手段によって補正された
    シベル値の第3送信出力電力値との差が零となるように
    前記信号出力手段の所定の電力値レベルを変更する電力
    値レベル変更手段とを具備することを特徴とする送信電
    力制御回路。
  2. 【請求項2】 互いに異なる位相を有する信号を直交変
    調して高周波信号を生成する直交変調手段と、 この直交変調手段によって生成された高周波信号を所定
    の電力値レベルで出力する信号出力手段と、 この信号出力手段によって出力される信号の電力値を検
    波電圧として検出する検波手段と、 この検波手段によって検出された検波電圧をこれに対応
    したデシベル値の第1送信出力電力値に変換するデシベ
    ル値変換手段と、 前記互いに異なる位相を有する信号に基づいてデシベル
    値として第2送信出力電力値を算出する送信出力電力算
    出手段と、 この送信出力電力算出手段によって算出された第2送信
    出力電力値を前記信号出力手段から出力される電力値レ
    ベルに基づいたデシベル値の第3送信出力電力値に補正
    する補正手段と、 前記デシベル値変換手段によって変換されたデシベル値
    第1送信出力電力値と、補正手段によって補正された
    デシベル値の第3送信出力電力値との差が零になるよう
    前記信号出力手段の所定の電力値レベルを変更する電
    力値レベル変更手段とを具備することを特徴とする送信
    電力制御回路。
  3. 【請求項3】 前記送信出力電力算出手段は、前記互い
    に異なる位相を有する信号に基づいて瞬時電力値を算出
    する瞬時電力値算出手段と、前記瞬時電力値に対応して
    デシベル値として変換値を記憶する記憶手段とを有し、
    前記瞬時電力値算出手段によって算出された瞬時電力値
    に対応して記憶手段に記憶されている変換値を平均化し
    て前記送信出力電力値として出力することを特徴とする
    請求項2記載の送信電力制御回路。
  4. 【請求項4】 前記デシベル値変換手段は、前記検波手
    段によって検出された検波電圧とデシベル値の第1送信
    出力電力値とを変換のために対応付けて記憶する第1の
    記憶手段を有し、前記検波電圧をこれに対応してこの第
    1の記憶手段に記憶されている第1送信出力電力値に変
    することを特徴とする請求項1〜記載の送信電力制
    御回路。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、前記送信出力電力算出
    手段によって算出された第2送信出力電力値と前記信号
    出力手段から出力される電力値レベルに基づいたデシベ
    ル値の第3送信出力電力値とを変換のために対応付けて
    記憶する第2の記憶手段を有し、前記第2送信出力電力
    値をこれに対応してこの第2の記憶手段に記憶されてい
    る第3送信出力電力値に補正することを特徴とする請求
    項1〜記載の送信電力制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の記憶手段は前記信号出力手段
    によって出力されるまでの損失分を補正するデシベル値
    の第3送信出力電力値を記憶することを特徴とする請求
    項5記載の送信電力制御回路。
  7. 【請求項7】 前記送信出力電力算出手段は、所定のサ
    ンプリング時間ごとに前回サンプリング時における前記
    記憶手段に記憶されている変換値から前記検 波手段の時
    定数により決定される減算値を減算する減算手段と、前
    記記憶手段に記憶されている前記変換値と前記減算手段
    の減算結果のうち大きい方を選択する比較手段とを備
    え、この比較手段の出力値を平均化して前記送信出力電
    力値として出力することを特徴とする請求項3記載の送
    信電力制御回路。
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