JPWO2017130295A1 - 回転電機の回転子部材、回転電機の回転子及び回転電機 - Google Patents

回転電機の回転子部材、回転電機の回転子及び回転電機 Download PDF

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Abstract

回転子3は、筒状のスリーブ部材9と、スリーブ部材9の外周面上に周方向に配列された複数個の永久磁石10と、複数個の永久磁石10の外周面を覆う筒状の補強部材12と、を備える。スリーブ部材9は、軸方向に互いに離間した端部9b,9cと、軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴15を形成する内周面9aとを有する。端部9bは、フランジ部である。内周面9aは、端部9bから端部9cに向かうにつれて内径が連続的に縮小するテーパ面9a−1と端部9cから端部9bに向うにつれて内径が連続的に縮小するテーパ面9a−2とを有する。

Description

本発明は、回転電機の回転子、この回転子を有する回転電機及びこの回転子に用いられる回転子部材に関する。
近時、資源枯渇による省エネルギー化の要望、機械加工タクトの短縮又は難切削材加工への対応から、工業用途の回転電機に対する高効率化、高出力化及び高速回転化へのニーズが非常に高くなっている。
回転電機には、「同期式」と「誘導式」の2通りの駆動方式があり、工業用途の回転電機には、堅牢かつ強固であることを特徴とする誘導式回転電機がよく用いられている。しかしながら、誘導式回転電機では、原理上、回転子にも電流が流れるため、高効率化及び高出力化を進める上で、当該電流に起因した回転子の発熱が課題となる。そのため、工業用途の回転電機への同期式回転電機の適用が進んでいる。
同期式回転電機は、回転子の界磁に永久磁石を使用するため、回転子の発熱は理論上発生せず、高効率化及び高出力化の面で有利となる。しかしながら、同期式回転電機の高速回転化の実用に向けては、回転時の遠心力による磁石剥離に対する対処が必要となる。
特許文献1には、このような磁石剥離を抑制する構造を備えた回転電機が記載されている。すなわち、この回転電機では、シャフトに固定される筒状のスリーブ部材の外周面に複数個の永久磁石が配置され、複数個の永久磁石は炭素繊維強化プラスチックのような保護カバーで覆われている。ここで、スリーブ部材の内周面は、軸方向の一端部から他端部に向かって内径が連続的に拡大するテーパ形状である。
特開2014−212680号公報
高速回転時においてもシャフトに確実にトルクを伝達するためには、永久磁石とスリーブ部材との間の摩擦力によるトルクが回転電機の出力トルクを常に上回るような締め代をスリーブ部材に付与する必要がある。この締め代は回転速度領域の拡大に応じて、設定すべき値が必然的に増大する。締め代が増大すると、回転子製作時におけるシャフトのスリーブ部材への圧入力が増大し、シャフト圧入作業に時間を要する。換言すれば、回転子組立時における作業性を向上させるためには、シャフト圧入力の低減が必要となる。上記した特許文献1では、スリーブ部材をいわゆる薄肉化することでシャフト圧入作業の容易化を図っている。
しかしながら、薄肉化されたスリーブ部材の薄肉部分を支持してシャフトをスリーブ部材に圧入すると、当該薄肉部分に応力が集中してスリーブ部材自体が座屈変形してしまうおそれがある。
これに対し、スリーブ部材に厚肉のフランジ部を設け、このフランジ部を支持することも考えられるが、この場合には、スリーブ部材の厚さがフランジ部で大きく変化することとなるため、シャフト圧入時においてフランジ部で面圧が増大し、結果的にシャフト圧入力が増大してしまう。
シャフト圧入力が増大すると、スリーブ部材とシャフトとの間でカジリが発生する可能性が高くなり、カジリを抑制するためには、スリーブ部材とシャフトとの接触表面に対して、焼入れによる表面硬度の向上又は微粒子ショットピーニングの実施による表面潤滑性の改善が必要となり、コスト増加の要因となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シャフト圧入時におけるスリーブ部材の座屈が抑制され、シャフト圧入力が低減されるとともに、回転子製作時の作業性を向上させることが可能な回転電機の回転子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機の回転子は、軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材と、前記スリーブ部材の外周面上に周方向に配列された複数個の永久磁石と、前記複数個の永久磁石の外周面を覆う筒状の補強部材と、を備え、前記第1の端部はフランジ部であり、前記内周面は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面と前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面とを有することを特徴とする。
本発明によれば、シャフト圧入時におけるスリーブ部材の座屈が抑制され、シャフト圧入力が低減されるとともに、回転子製作時の作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る回転電機の構成を示す縦断面図 実施の形態1に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図 実施の形態1に係る回転電機の回転子の構成を示す横断面図 図2の部分拡大図 実施の形態1に係る回転電機の製造方法を示すフローチャート 比較例に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図 実施の形態1に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図 実施の形態2に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図 実施の形態3に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図 実施の形態3に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図 実施の形態3に係るスリーブ部材に発生する面圧と軸方向距離との関係を示す図 実施の形態3の変形例に係る回転子部材の構成の一部を拡大した縦断面 実施の形態4に係る回転子部材の構成の一部を拡大した縦断面 実施の形態5に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図 実施の形態6に係る回転電機の回転子の構成の一部を拡大した縦断面図 実施の形態7に係る回転電機の回転子の構成の一部を拡大した縦断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る回転電機の回転子、回転電機及び回転電機の回転子部材を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る回転電機の構成を示す縦断面図、図2は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図、図3は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成を示す横断面図、図4は、図2の部分拡大図である。ここで、図1及び図2は、回転軸線Aを含む断面による断面図である。また、図2は、図3におけるII−II線による断面図であり、図3は、図2におけるIII−III線による断面図である。
本実施の形態に係る回転電機1は、環状の固定子2と、固定子2の内側に配置された回転子3と、回転子3に固定された回転子軸であるシャフト4とを備える。回転子3は、本実施の形態に係る回転電機の回転子である。また、回転子3は、以下で説明するように、表面永久磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)型である。図示例では、回転電機1は電動機である。
固定子2は、環状の固定子コア5と、固定子コア5に巻回されたコイル6とを備える。固定子コア5は、複数枚の電磁鋼板を積層して形成される。コイル6には電源リード線7が接続され、電源リード線7は図示しない電源に接続される。
回転子3は、空隙部8を介して固定子2の内側で回転可能に配置される。回転子3は、回転子部材である筒状のスリーブ部材9と、スリーブ部材9の外周面上に周方向に互いに離間して配列された複数個の永久磁石10と、周方向に隣り合う永久磁石10間の間隙に配置される複数個の間隙部材11と、複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11を周方向に覆う補強部材12とを備える。
なお、「周方向」は、スリーブ部材9の周方向である。また、以下では、「径方向」はスリーブ部材9の径方向であり、「軸方向」はスリーブ部材9の軸方向である。「軸方向」は回転軸線A方向に等しい。
スリーブ部材9には、軸方向に貫通穴15が形成されている。すなわち、スリーブ部材9は、軸方向に平行、又はテーパ状の角度を有するシャフト4が貫通する貫通穴15を形成する内周面9aを有する。スリーブ部材9は、金属磁性材料によって形成され、本実施の形態では鋼管から形成される。
貫通穴15にはシャフト4が圧入される。この際、圧入に焼嵌め又は冷嵌めを組み合わせてもよい。シャフト4は貫通穴15を貫通し、スリーブ部材9はシャフト4に固定される。内周面9aの形状及び寸法は締め代を考慮して決められる。シャフト4は、鋼材から形成される。シャフト4には中空孔16が形成されている。なお、シャフト4は中実でもよい。また、図1では、シャフト4の一部のみを図示している。
スリーブ部材9は、軸方向に互いに離間した端部9b,9cを有する。端部9bは第1の端部であり、端部9cは第2の端部である。ここで、端部9bはフランジ状である。すなわち、端部9bはフランジ部をなす。端部9bを除くスリーブ部材9の外周面は、同一の外径を有する円筒面であり、この円筒面の外径は端部9bの外径よりも小径である。端部9bは、スリーブ部材9の他の部分よりも厚肉である。端部9bを除くスリーブ部材9の厚さは、シャフト4の圧入作業を容易にするためには、より薄い方がよい。端部9bを除くスリーブ部材9の厚さ、すなわちスリーブ部材9の薄肉部分の厚さは、軸方向の位置にかかわらず、1mmから10mmの範囲内である。端部9bは、シャフト4の圧入時におけるスリーブ部材9自体の座屈変形を抑制するためにフランジ状に形成されている。なお、「厚さ」は径方向の厚さである。
内周面9aは、端部9bから端部9cに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面であるテーパ面9a−1と、端部9cから端部9bに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面であるテーパ面9a−2とを有する。すなわち、テーパ面9a−1は、端部9bから端部9cに向かうにつれて連続的に径方向内側に向かって狭まり、テーパ面9a−2は、端部9cから端部9bに向かうにつれて連続的に径方向内側に向かって狭まる。テーパ面9a−1はテーパ面9a−2と接続されている。テーパ面9a−1は、スリーブ部材9の端部9b側の端面から軸方向に一定の長さ形成される。また、テーパ面9a−2は、スリーブ部材9の端部9c側の端面から軸方向に一定の長さ形成される。
テーパ面9a−1は、フランジ部である端部9bの内周面を含み、スリーブ部材9の薄肉部分の内周面に及んでいる。ただし、テーパ面9a−1は、軸方向において永久磁石10の端面10aの位置を越えて端部9c側には及ばない。すなわち、テーパ面9a−1は、端部9bの内周面からスリーブ部材9の薄肉部分の内周面に及んでいるが、永久磁石10の端面10aの位置を越えない範囲にある。なお、端面10aは永久磁石10の端部9b側の端面であり、端面10bは永久磁石10の端部9c側の端面である。
テーパ面9a−1は、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。同様に、テーパ面9a−2は、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。図4では、テーパ面9a−2の傾斜角度の大きさをθで、テーパ面9a−1の傾斜角度の大きさをθで示している。傾斜角度の大きさθ,θは、最高回転速度と締め代にもよるが、組立作業性を考慮すると、0°から10°の範囲内に設定されることが好ましい。
複数個の永久磁石10は、スリーブ部材9の外周面上で周方向に等間隔で配列されている。複数個の永久磁石10は、スリーブ部材9の外周面に接着剤により貼り付けられて固定されている。同様に、複数個の間隙部材11は、スリーブ部材9の外周面上で周方向に等間隔で配列されている。複数個の間隙部材11は、スリーブ部材9の外周面に接着剤により貼り付けられて固定されている。永久磁石10間の隙間は間隙部材11により埋められる。図示例では、永久磁石10の個数及び間隙部材11の個数は、それぞれ4個である。
永久磁石10の横断面形状は、径方向の厚さが一定の円弧状である。永久磁石10の縦断面形状は、矩形状である。永久磁石10の軸方向の長さは、スリーブ部材9の軸方向の長さよりも短い。永久磁石10は、端部9b,9cを除いたスリーブ部材9の外周面上に配置されている。
間隙部材11の横断面形状は、径方向の厚さが一定の円弧状である。ただし、間隙部材11の周方向の長さは、永久磁石10の周方向の長さよりも短い。間隙部材11の縦断面形状は、矩形状である。間隙部材11の軸方向の長さは、永久磁石10の軸方向の長さに等しい。
永久磁石10は、希土類磁石又はフェライト磁石である。間隙部材11は、非磁性材料によって形成される。具体的には、間隙部材11は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂によって形成される。
補強部材12は、複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11の外周面を覆っている。補強部材12は、円筒状であり、スリーブ部材9と同軸で配置される。補強部材12の軸方向の長さは、永久磁石10の軸方向の長さに等しい。補強部材12は、回転時の遠心力によるスリーブ部材9からの複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11の剥離を抑制する。
補強部材12は、非磁性材料によって形成される。また、補強部材12は、補強を目的とすることから、単位重量当たりの引張り強度の高い材料が用いられる。具体的には、補強部材12は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、合成繊維、チタン又はステンレスによって形成される。補強部材12をCFRP又はGFRPによって形成する場合は、複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11の外周面に繊維束又はテープ状の繊維を直接巻付けることにより補強部材12が形成される。
回転電機1はハウジング20内に配置され、固定子2はハウジング20に固定されている。固定子2は、ハウジング20の内周面に焼嵌め、冷嵌め又は圧入により固定される。
次に、本実施の形態に係る回転電機の製造方法について説明する。図5は、本実施の形態に係る回転電機の製造方法を示すフローチャートである。
まず、S1では、スリーブ部材9を作成する。スリーブ部材9は、鋼管の外周面及び内周面を切削加工することで形成される。次に、S2では、スリーブ部材9の外周面に複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11を貼り付ける。間隙部材11は、周方向に隣り合う永久磁石10間の間隙を埋めるように配置される。さらに、S3では、複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材11の外周面を補強部材12で覆う。そして、S4では、シャフト4を端部9c側から貫通穴15に圧入し、シャフト4を貫通穴15に貫通させ、シャフト4にスリーブ部材9を固定する。この際、フランジ状の端部9bを支持した状態で、シャフト4をスリーブ部材9に圧入する。その後、シャフト4が設けられた回転子3を固定子2の内側に配置する。
次に、本実施の形態の効果について比較例と対比しながら説明する。図6は、比較例に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図である。なお、図6は、図4と同様の部分拡大図である。また、図6では、図4に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
比較例に係る回転子である回転子101は、スリーブ部材109を有する。スリーブ部材109と図4に示すスリーブ部材9との相違点は、スリーブ部材109の内周面109aの形状が図4に示す内周面9aの形状と異なる点である。具体的には、内周面109aは、軸方向に対する傾斜角度が一定である単一の線形テーパ面からなり、内周面109aは、スリーブ部材109のフランジ状の端部109bからスリーブ部材109の図示しない端部に向かうにつれて連続的にかつ一様に径方向外側に拡大する。回転子101のその他の構成は、図2に示す回転子3の構成と同様である。
図6では、シャフト104の圧入時におけるスリーブ部材109の内周面109aに作用する応力30,31が示されている。なお、シャフト104は、スリーブ部材109の図示しない端部側からスリーブ部材109に圧入される。内周面109aは単一の線形テーパ面からなり、内周面109aの内径はスリーブ部材109の図示しない端部から端部109bに向かうにつれて連続的にかつ一様に狭まるので、肉厚が大きく剛性の高い端部109bに作用する応力31は、肉厚の変動の少ないスリーブ部材109の薄肉部分に作用する応力30と比較して大きくなる。端部109bに作用する応力31は、シャフト圧入作業の作業性を低下させる。
図7は、本実施の形態に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図である。なお、図7は、図4と同様の部分拡大図であり、図7では、図4に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図7では、シャフト4の圧入時におけるスリーブ部材9の内周面9aに作用する応力32が示されている。なお、シャフト4は、図2に示す端部9c側からスリーブ部材9に圧入される。本実施の形態では、内周面9aは、傾斜方向が互い異なるテーパ面9a−1,9a−2からなる。特に、テーパ面9a−1は、スリーブ部材9とシャフト4との間の締め代を緩和するように、テーパ面9a−2との境界から端部9bに向かうにつれて径方向外側に拡大している。
そのため、端部9bに作用する応力32は、比較例における応力31よりも低減され、スリーブ部材9の薄肉部分に作用する応力32と均等にすることが可能となる。つまり、本実施の形態では、肉厚が大きく剛性の高い端部9bに作用する応力32を低減することができ、シャフト圧入作業が容易となる。
このように、端部9bは永久磁石10を保持する必要がなく、テーパ面9a−1により締め代が緩和されて端部9bに作用する面圧が緩和される。一方、端部9cを除くスリーブ部材9の薄肉部分は永久磁石10を保持する必要があるので、テーパ面9a−2により締め代が確保される。
本実施の形態によれば、フランジ部である端部9bを支えとしてスリーブ部材9にシャフト4を圧入することで、スリーブ部材9の座屈を抑制することができる。これにより、回転子3の品質が向上する。
また、本実施の形態によれば、内周面9aがテーパ面9a−1を含んでいるので、シャフト4の圧入力が低減され、回転子3の製作時の作業性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、テーパ面9a−2は線形テーパ面からなるとしたが、これに限定されない。テーパ面9a−1についてもこれと同様である。テーパ面9a−1,9a−2は、軸方向に対する傾斜角度が変化する非線形テーパ面であってもよい。
また、テーパ面9a−2は単一の線形テーパ面からなるとしたが、これに限定されず、軸方向に対する傾斜角度が互いに異なる複数の線形テーパ面を互いに接続して構成してもよい。この場合、複数の線形テーパ面の傾斜角度の大きさは、端部9cから端部9bに向かって順に減少するように設定することができる。テーパ面9a−1についてもこれと同様であり、テーパ面9a−1は、軸方向に対する傾斜角度が互いに異なる複数の線形テーパ面を互いに接続して構成してもよい。この場合、複数の線形テーパ面の傾斜角度の大きさは、端部9bから端部9cに向かって順に減少するように設定することができる。
また、本実施の形態では、端部9bを除くスリーブ部材9の厚さ、すなわちスリーブ部材9の薄肉部分の厚さを1mmから10mmの範囲内であるとしたが、スリーブ部材9の材質に応じてこの範囲外の厚さとしてもよい。
本実施の形態では、永久磁石10の個数を4個としたが、永久磁石10の個数はこれに限定されない。永久磁石10の個数は回転子3の極数に応じて決まる。また、永久磁石10は、軸方向に分割されていてもよい。間隙部材11についても、永久磁石10と同様である。
本実施の形態では、間隙部材11は、非磁性材料によって形成される。間隙部材11を非磁性材料によって形成することにより、スリーブ部材9及び間隙部材11の内部での磁束短絡ロスが抑制される。なお、間隙部材11は、非磁性材料以外の材料によって形成してもよい。
また、間隙部材11は、その比重が永久磁石10の比重に等しくなるように材料を選定することができる。これにより、間隙部材11及び永久磁石10に作用する遠心力が均等化されるので、補強部材12への局所的な応力集中が抑制される。
なお、間隙部材11は、永久磁石10の貼付け作業性の向上及び補強部材12への応力の均等化を目的に配置しているものであり、省略することも可能である。特に、補強部材12に加わる応力が補強部材12の疲労強度未満であれば問題はない。また、複数個の永久磁石10を周方向に隙間なく配列することで、間隙部材11を設けないようにすることもできる。
本実施の形態では、補強部材12は、非磁性材料によって形成される。これにより、漏れ磁束による回転電機1の出力低下を抑制することができる。補強部材12は、具体的には、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、合成繊維、チタン又はステンレスによって形成されるが、これらの材料から選択された複数の材料を組合せて形成してもよい。
本実施の形態では、端部9bと永久磁石10との間に空間が設けられている。これにより、永久磁石10の端部からの磁束漏れが抑制される。なお、永久磁石10の軸方向の長さを長くして、端面10aを端部9bに接触させる構成も可能である。ただし、この場合は、永久磁石10から端部9bを介した磁束漏れが生ずる可能性がある。
実施の形態2.
図8は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図である。なお、図8では、図2に示す回転子3の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施の形態に係る回転子3aは、回転子部材である筒状のスリーブ部材35を有する。スリーブ部材35は、貫通穴15を形成する内周面35aを有する。また、スリーブ部材35は、軸方向に互いに離間した端部35b,35cを有する。端部35bは第1の端部であり、端部35cは第2の端部である。ここで、端部35b,35cはいずれもフランジ状である。すなわち、端部35bは第1のフランジ部をなし、端部35cは第2のフランジ部をなす。端部35b,35cを除くスリーブ部材35の外周面は、同一の外径を有する円筒面であり、この円筒面の外径は端部35b,35cの外径よりも小径である。端部35b,35cは、スリーブ部材35の他の部分よりも厚肉である。端部35b,35cを除くスリーブ部材35の厚さ、すなわちスリーブ部材35の薄肉部分の厚さは、軸方向の位置にかかわらず、1mmから10mmの範囲内である。
内周面35aは、端部35bから端部35cに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面であるテーパ面35a−1と、端部35cから端部35bに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面であるテーパ面35a−2,35a−3とを有する。すなわち、第2のテーパ面は、テーパ面35a−2,35a−3が互いに接続されて構成される。テーパ面35a−1はテーパ面35a−3と接続される。テーパ面35a−1は、スリーブ部材35の端部35b側の端面から軸方向に一定の長さ形成される。また、テーパ面35a−2は、スリーブ部材35の端部35c側の端面から軸方向に一定の長さ形成される。
テーパ面35a−1は、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。テーパ面35a−1は、第1のフランジ部である端部35bの内周面を含み、スリーブ部材35の薄肉部分の内周面に及んでいる。ただし、テーパ面35a−1は、軸方向において永久磁石10の端面10aの位置を越えて端部35c側には及ばない。すなわち、テーパ面35a−1は、端部35bの内周面からスリーブ部材35の薄肉部分の内周面に及んでいるが、永久磁石10の端面10aの位置を越えない範囲にある。
テーパ面35a−2は、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。テーパ面35a−2は、第2のフランジ部である端部35cの内周面を含み、スリーブ部材35の薄肉部分の内周面に及んでいる。ただし、テーパ面35a−2は、軸方向において永久磁石10の端面10bの位置を越えて端部35b側には及ばない。すなわち、テーパ面35a−2は、端部35cの内周面からスリーブ部材35の薄肉部分の内周面に及んでいるが、永久磁石10の端面10bの位置を越えない範囲にある。
テーパ面35a−3は、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。ただし、テーパ面35a−3の傾斜角度の大きさは、テーパ面35a−2の傾斜角度の大きさと異なる。詳細には、テーパ面35a−2の傾斜角度の大きさは、テーパ面35a−3の傾斜角度の大きさよりも大きい。テーパ面35a−3は、テーパ面35a−1,35a−2間に配置される。
テーパ面35a−1,35a−2,35a−3の傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内に設定される。
回転子3aのその他の構成は、図2に示す回転子3の構成と同様である。なお、図示しないシャフトは端部35c側からスリーブ部材35に圧入される。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、テーパ面35a−1は、スリーブ部材35と図示しないシャフトとの間の締め代を緩和するように、テーパ面35a−3との境界から端部35bに向かうにつれて径方向外側に向かって拡大している。そのため、端部35bに作用する応力はスリーブ部材35の薄肉部分に作用する応力と同様に低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、フランジ部である端部35b,35cの双方を支えとしてスリーブ部材35に図示しないシャフトを圧入することで、スリーブ部材35の座屈を抑制することができる。
また、本実施の形態では、テーパ面35a−2の傾斜角度の大きさをテーパ面35a−3の傾斜角度の大きさよりも大きくしている。これにより、端部35cでは、スリーブ部材35と図示しないシャフトとの間の締め代が緩和され、端部35cに作用する応力はスリーブ部材35の薄肉部分に作用する応力と同様に低減される。
本実施の形態では、端部35bから端部35cに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面を、単一の線形テーパ面であるテーパ面35a−1とした。また、端部35cから端部35bに向かうにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面を、互いに接続された2つの線形テーパ面であるテーパ面35a−2,35a−3とした。このような構造に限定されず、実施の形態1と同様に、第2のテーパ面を単一の線形テーパ面とすることもできる。
また、第2のテーパ面を軸方向に対する傾斜角度が互いに異なる3つ以上の線形テーパ面を互いに接続して構成することもできる。この場合、これらの3つ以上の線形テーパ面の傾斜角度の大きさは、端部35cから端部35bに向かって順に減少するように設定することができる。さらに、これらの3つ以上の線形テーパ面のうち最も端部35c側のものについては、軸方向において永久磁石10の端面10bを越えて端部35b側に及ばないように範囲を制限することができる。
また、第1のテーパ面は、軸方向に対する傾斜角度が互いに異なる複数の線形テーパ面を互いに接続して構成することもできる。この場合、複数の線形テーパ面の傾斜角度の大きさは、端部35bから端部35cに向かって順に減少するように設定することができる。
本実施の形態のその他の構成、作用及び効果は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
図9は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図である。なお、図9では、図2に示す回転子3の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施の形態に係る回転子3bは、回転子部材である筒状のスリーブ部材36を有する。スリーブ部材36は、貫通穴15を形成する内周面36aを有する。また、スリーブ部材36は、軸方向に互いに離間した端部36b,36cを有する。端部36bは第1の端部であり、端部36cは第2の端部である。ここで、端部36bはフランジ状である。すなわち、端部36bはフランジ部をなす。端部36bを除くスリーブ部材36の外周面は、同一の外径を有する円筒面であり、この円筒面の外径は端部36bの外径よりも小径である。端部36bは、スリーブ部材36の他の部分よりも厚肉である。端部36bを除くスリーブ部材36の厚さ、すなわちスリーブ部材36の薄肉部分の厚さは、軸方向の位置にかかわらず、1mmから10mmの範囲内である。
内周面36aは、端部36cから端部36bに向かうにつれて内径が断続的に縮小する。すなわち、内周面36aは、溝部37を除いて端部36cから端部36bに向かうにつれて内径が連続的に縮小する。内周面36aには溝部37が形成されているので、内周面36aは、端部36cから端部36bに向かうにつれて断続的に径方向内側に向かって狭まる。
詳細には、内周面36aには、端部36bに隣接して環状の溝部37が周方向にわたって形成されている。溝部37は、周方向にわたって同一の深さである。溝部37の横断面形状は矩形である。溝部37は、軸方向において永久磁石10の端面10aの位置を越えて端部36c側には及ばない。すなわち、溝部37は、軸方向において端部36bに隣接して配置されるが、永久磁石10の端面10aの位置は越えない範囲にある。
内周面36aは、溝部37を除けば軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。ここで、傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内に設定される。つまり、内周面36aは、軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面が溝部37で断続しているとみなすことができる。
図10は、本実施の形態に係る回転子においてシャフト圧入時の応力発生状態を示す図である。なお、図10は、図7と同様の部分拡大図であり、図10では、図7に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図10では、シャフト4bの圧入時におけるスリーブ部材36の内周面36aに作用する応力40,41が示されている。なお、シャフト4bは、図9に示す端部36c側からスリーブ部材36に圧入される。本実施の形態では、フランジ部である端部36bに隣接して溝部37が設けられているので、スリーブ部材36の厚さが溝部37でより薄くなり、シャフト4bから端部36bに作用する応力40が緩和される。そのため、端部36bに作用する応力40は、溝部37を除くスリーブ部材36の薄肉部分に作用する応力40と均等にすることが可能となる。
このように、本実施の形態では、軸方向に端部36bと永久磁石10との間でスリーブ部材36に溝部37を設けることで、端部36bに作用する応力40を低減している。
また、溝部37に作用する応力41は、スリーブ部材36の他の部分に作用する応力40よりもさらに小さくすることができる。
回転子3bのその他の構成は、図2に示す回転子3の構成と同様である。
図11は、スリーブ部材に発生する面圧と軸方向距離との関係を示す図である。なお、面圧は上記した応力40,41に対応する。
図11の上段には、本実施の形態に係る回転子3bおよび図6に示す比較例に係る回転子101の縦断面構成の一部を互いに重ねて示している。なお、回転子3bは回転子101に溝部37を設けたものであり、回転子101に点線で溝部37を示すことで回転子3bを示している。
図11の下段には、スリーブ部材36の軸方向距離と内周面36aに発生する面圧との関係を示す曲線L1を示すとともに、スリーブ部材109の軸方向距離と内周面109aに発生する面圧との関係を示す曲線L2を示している。軸方向距離の単位はmm、面圧の単位はMPaである。図11に示すように、溝部37を設けることにより、フランジ部である端部36bで発生する面圧を比較例と比べて低減することができる。
本実施の形態によれば、フランジ部である端部36bを支えとしてスリーブ部材36にシャフト4bを圧入することで、スリーブ部材36の座屈を抑制することができる。これにより、回転子3bの品質が向上する。
また、本実施の形態によれば、内周面36aには端部36bに隣接して溝部37が設けられているので、シャフト4bの圧入力が低減され、回転子3bの製作時の作業性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、溝部37の横断面形状を矩形としたが、これに限定されない。一例を挙げれば、溝部37の横断面形状は半円状とすることもできる。また、本実施の形態のその他の構成、作用及び効果は、実施の形態1と同様である。
図12は、本実施の形態の変形例に係る回転子部材の構成の一部を拡大した縦断面図である。なお、図12では、図10に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
本変形例に係る回転子部材であるスリーブ部材36は、本実施の形態と同様に端部36cから端部36bに向かうにつれて内径が断続的に縮小する内周面36aを有する。ただし、本変形例の内周面36aは、溝部37を間に挟んで軸方向に対する傾斜角度の大きさが互いに異なる2つのテーパ面36a−1,36a−2からなる。テーパ面36a−1,36a−2は、それぞれ線形テーパ面である。
図12では、テーパ面36a−2については軸方向に対する傾斜角度の大きさをθ、テーパ面36a−1については軸方向に対する傾斜角度の大きさをθで示している。図示例では、傾斜角度の大きさθは傾斜角度の大きさθよりも小さい。
本変形例では、本実施の形態と同様に端部36bに隣接する溝部37が内周面36aに設けられているので、シャフト圧入力が低減される。
また、本変形例では、傾斜角度の大きさθが傾斜角度の大きさθよりも小さいので、端部36bにおける締め代が緩和され、端部36bに作用する応力がより緩和される。本変形例のその他の構成、作用及び効果は、本実施の形態と同様である。
なお、傾斜角度の大きさθは傾斜角度の大きさθよりも小さいとしたが、傾斜角度の大きさθを傾斜角度の大きさθよりも大きくすることも可能である。
実施の形態4.
図13は、本実施の形態に係る回転子部材の構成の一部を拡大した縦断面である。なお、図13では、図9に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施の形態に係る回転子部材であるスリーブ部材39は、内周面39aの形状を除けば、図9に示すスリーブ部材36と同じ形状である。すなわち、スリーブ部材39は、フランジ部である端部39bと図13では示されていない端部とを有する。ここで、図13では図示されていない端部は、図19に示される端部36cに相当する端部である。端部39bは第1の端部であり、図13では示されていない端部は第2の端部である。また、スリーブ部材39の内周面39aには端部39bに隣接して溝部37が設けられている。
内周面39aは、溝部37を間に挟んで2つのテーパ面39a−1,39a−2からなる。すなわち、テーパ面39a−1は、溝部37を介してテーパ面39a−2と接続されている。ここで、テーパ面39a−1は、端部39bから図示しない端部に向かうにつれて内径が連続的に縮小する線形テーパ面である。また、テーパ面39a−2は、図示しない端部から端部39bに向かうにつれて内径が連続的に縮小する線形テーパ面である。
図13では、テーパ面39a−2については軸方向に対する傾斜角度の大きさをθ、テーパ面39a−1については軸方向に対する傾斜角度の大きさをθで示している。図示例では、傾斜角度の大きさθは傾斜角度の大きさθよりも小さいが、傾斜角度の大きさθは傾斜角度の大きさθ以上とすることもできる。
本実施の形態のその他の構成は、実施の形態3と同様である。本実施の形態は、実施の形態3と同様の効果を奏する。
また、本実施の形態に係るスリーブ部材39は、図2に示す実施の形態1に係るスリーブ部材9に溝部37を設けたものとみなすことができる。従って、本実施の形態は、実施の形態1と同様の効果も奏する。
実施の形態5.
図14は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成を示す縦断面図である。なお、図14では、図9に示す回転子3bの構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
本実施の形態に係る回転子3cは、回転子部材である筒状のスリーブ部材45を有する。スリーブ部材45は、貫通穴15を形成する内周面45aを有する。また、スリーブ部材45は、軸方向に互いに離間した端部45b,45cを有する。端部45bは第1の端部であり、端部45cは第2の端部である。ここで、端部45b,45cはいずれもフランジ状である。すなわち、端部45bは第1のフランジ部をなし、端部45c第2のフランジ部をなす。端部45b,45cを除くスリーブ部材45の外周面は、同一の外径を有する円筒面であり、この円筒面の外径は端部45b,45cの外径よりも小径である。端部45b,45cは、スリーブ部材45の他の部分よりも厚肉である。端部45b,45cを除くスリーブ部材45の厚さ、すなわちスリーブ部材45の薄肉部分の厚さは、軸方向の位置にかかわらず、1mmから10mmの範囲内である。
内周面45aは、端部45cから端部45bに向かうにつれて内径が断続的に縮小する。すなわち、内周面45aには溝部46a,46bが形成されているので、内周面45aは、端部45cから端部45bに向かうにつれて断続的に径方向内側に向かって狭まる。
詳細には、内周面45aには、端部45bに隣接して環状の溝部46aが周方向にわたって形成されるとともに、端部45cに隣接して環状の溝部46bが周方向にわたって形成されている。溝部46a,46bは、それぞれ周方向にわたって同一の深さである。溝部46a,46bの横断面形状は、それぞれ矩形である。溝部46aは、軸方向において永久磁石10の端面10aの位置を越えて端部45c側には及ばない。すなわち、溝部46aは、軸方向において端部45bに隣接して配置されるが、永久磁石10の端面10aの位置は越えない範囲にある。また、溝部46bは、軸方向において永久磁石10の端面10bの位置を越えて端部45b側には及ばない。すなわち、溝部46bは、軸方向において端部45cに隣接して配置されるが、永久磁石10の端面10bの位置は越えない範囲にある。
内周面45aは、溝部46a,46bを除けば、軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である。ここで、傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内に設定される。つまり、内周面45aは、軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面が溝部46a,46bで断続しているとみなすことができる。
本実施の形態では、内周面45aに端部45bに隣接して溝部46aを設けているので、実施の形態3と同様の効果を奏する。
また、本実施の形態では、内周面45aに端部45cに隣接して溝部46bを設けているので、シャフト圧入時に端部45cに作用する応力も低減することができる。
また、本実施の形態では、フランジ部である端部45b,45cの双方を支えとしてスリーブ部材45に図示しないシャフトを圧入することで、スリーブ部材45の座屈を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、溝部46a,46bの横断面形状を矩形としたが、これに限定されない。一例を挙げれば、溝部46a,46bの横断面形状は半円状とすることもできる。本実施の形態のその他の構成、作用及び効果は、実施の形態3と同様である。
実施の形態6.
図15は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成の一部を拡大した縦断面図である。なお、図15では、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図15に示すように、本実施の形態に係る回転子3dでは、フランジ状の端部9bと永久磁石10との間に間座50が設けられている。間座50は、端部9bと永久磁石10とにより挟まれている。また、間座50は、スリーブ部材9の外周面上に配置される。間座50は、非磁性材料によって形成される。具体的には、間座50は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂によって形成される。
間座50は環状であり、間座50の内周面及び外周面はそれぞれ円筒面をなす。間座50の外径は、複数個の永久磁石10及び図15では図示されない複数個の間隙部材により構成される円筒状の外周面の外径と等しい。なお、実施の形態1で説明したように、複数個の間隙部材を設けない構成も可能である。また、端部9bの外周面は円筒面をなし、端部9bの外径は間座50の外径よりも大きい。
また、補強部材12aの軸方向の長さは、永久磁石10の軸方向の長さよりも長く、かつ、スリーブ部材9の軸方向の長さよりも短い。補強部材12aは、間座50の外周面も覆う。
本実施の形態では、端部9bと永久磁石10との間に間座50を設けることにより、補強部材12aを複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材に直接巻付ける際の作業性を向上させることができる。すなわち、間座50が存在しない場合には、永久磁石10の端面10aからはみ出さないように補強部材12aを巻付ける必要があるが、図示例のように間座50が存在する場合には、間座50の外周面も含めて複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材の外周面に補強部材12aを巻付けることにより、巻付け作業が容易となる。
また、本実施の形態では、間座50を非磁性材料によって形成することにより、永久磁石10の端部からの磁束漏れを抑制することができる。
本実施の形態のその他の構成、作用及び効果は、実施の形態1と同様である。なお、本実施の形態は、実施の形態2に適用することもできる。すなわち、図8において、端部35bと永久磁石10との間に間座を設け、さらに端部35cと永久磁石10との間に別の間座を設けることができる。この場合でも、本実施の形態と同様の効果を奏する。
実施の形態7.
図16は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の構成の一部を拡大した縦断面図である。なお、図16では、図9、図12に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図16に示すように、本実施の形態に係る回転子3eでは、フランジ状の端部36bと永久磁石10との間に間座51が設けられている。間座51は、端部36bと永久磁石10とにより挟まれている。また、間座51は、スリーブ部材36の外周面上に配置される。間座51は、非磁性材料によって形成される。具体的には、間座51は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂によって形成される。
間座51は環状であり、間座51の内周面及び外周面はそれぞれ円筒面をなす。間座51の外径は、複数個の永久磁石10及び図16では図示されない複数個の間隙部材により構成される円筒状の外周面の外径と等しい。なお、実施の形態6で説明したように、複数個の間隙部材を設けない構成も可能である。また、端部36bの外周面は円筒面をなし、端部36bの外径は間座51の外径よりも大きい。
また、補強部材12aの軸方向の長さは、永久磁石10の軸方向の長さよりも長く、かつ、スリーブ部材36の軸方向の長さよりも短い。補強部材12aは、間座51の外周面も覆う。
なお、内周面36aが溝部37を間に挟んで2つのテーパ面36a−1,36a−2からなる点は、図12と同様である。
本実施の形態では、端部36bと永久磁石10との間に間座51を設けることにより、補強部材12aを複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材に直接巻付ける際の作業性を向上させることができる。すなわち、間座51が存在しない場合には、永久磁石10の端面10aからはみ出さないように補強部材12aを巻付ける必要があるが、図示例のように間座51が存在する場合には、間座50の外周面も含めて複数個の永久磁石10及び複数個の間隙部材の外周面に補強部材12aを巻付けることにより、巻付け作業が容易となる。
また、本実施の形態では、間座51を非磁性材料によって形成することにより、永久磁石10の端部からの磁束漏れを抑制することができる。
本実施の形態のその他の構成、作用及び効果は、実施の形態3,6と同様である。なお、本実施の形態は、実施の形態5に適用することもできる。すなわち、図14において、端部45bと永久磁石10との間に間座を設け、さらに端部45cと永久磁石10との間に別の間座を設けることができる。この場合でも、本実施の形態と同様の効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 回転電機、2 固定子、3,3a,3b,3c,3d,3e,101 回転子、4,4b,104 シャフト、5 固定子コア、6 コイル、7 電源リード線、8 空隙部、9,35,36,39,45,109 スリーブ部材、9a,35a,36a,39a,45a,109a 内周面、9a−1,9a−2,35a−1,35a−2,35a−3,36a−1,36a−2,39a−1,39a−2 テーパ面、9b,9c,35b,35c,36b,36c,39b,45b,45c,109b 端部、10 永久磁石、10a,10b 端面、11 間隙部材、12,12a 補強部材、15 貫通穴、16 中空孔、20 ハウジング、30,31,32,40,41 応力、37,46a,46b 溝部、50,51 間座。
本発明は、回転電機の回転子部材、この回転子部材を有する回転電機の回転子及びこの回転子を備える回転電機に関する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シャフト圧入時におけるスリーブ部材の座屈が抑制され、シャフト圧入力が低減されるとともに、回転子製作時の作業性を向上させることが可能な回転電機の回転子部材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機の回転子部材は、軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材からなり、前記第1の端部はフランジ部であり、前記内周面は、前記第1の端部に隣接して前記スリーブ部材の周方向にわたって環状の溝部が形成され、前記内周面は、前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が断続的に縮小するテーパ面を有することを特徴とする。

Claims (19)

  1. 軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材と、
    前記スリーブ部材の外周面上に周方向に配列された複数個の永久磁石と、
    前記複数個の永久磁石の外周面を覆う筒状の補強部材と、
    を備え、
    前記第1の端部はフランジ部であり、
    前記内周面は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面と前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面とを有する
    ことを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 前記第1のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面であり、
    前記第2のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面であり、
    前記第1のテーパ面は、前記第2のテーパ面と接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記第1のテーパ面は、前記軸方向において前記複数個の永久磁石の前記第1の端部側の端面の位置を越えない
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記補強部材の前記軸方向の長さは、前記複数個の永久磁石の前記軸方向の長さよりも長く、
    前記複数個の永久磁石と前記第1の端部との間に環状の間座が設けられ、
    前記補強部材は、前記複数個の永久磁石及び前記間座の外周面を覆う
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記第2の端部は、前記フランジ部とは別のフランジ部であり、
    前記第1のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面であり、
    前記第2のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさがそれぞれ一定でかつ互いに異なる2つの線形テーパ面が互いに接続されて構成され、
    前記第2のテーパ面を構成する2つの線形テーパ面のうち前記第2の端部側の線形テーパ面の傾斜角度の大きさは、前記第2のテーパ面を構成する2つの線形テーパ面のうち前記第1の端部側の線形テーパ面の傾斜角度の大きさよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記内周面には、前記第1の端部に隣接して前記スリーブ部材の周方向にわたって環状の溝部が形成され、
    前記第1のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面であり、
    前記第2のテーパ面は、前記軸方向に対する傾斜角度の大きさが一定の線形テーパ面であり、
    前記第1のテーパ面は、前記溝部を介して前記第2のテーパ面と接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記第1のテーパ面の前記軸方向に対する傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内であり、
    前記第2のテーパ面の前記軸方向に対する傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  8. 軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材と、
    前記スリーブ部材の外周面上に周方向に配列された複数個の永久磁石と、
    前記複数個の永久磁石の外周面を覆う筒状の補強部材と、
    を備え、
    前記第1の端部はフランジ部であり、
    前記内周面には、前記第1の端部に隣接して前記スリーブ部材の周方向にわたって環状の溝部が形成され、
    前記内周面は、前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が断続的に縮小するテーパ面を有する
    ことを特徴とする回転電機の回転子。
  9. 前記内周面は、前記溝部を除けば前記軸方向に対して一定の傾斜角度を有する線形テーパ面である
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機の回転子。
  10. 前記溝部は、前記軸方向において前記複数個の永久磁石の前記第1の端部側の端面の位置を越えない
    ことを特徴とする請求項9に記載の回転電機の回転子。
  11. 前記内周面は、前記溝部を間に挟んで前記軸方向に対する傾斜角度の大きさがそれぞれ一定でかつ互いに異なる2つの線形テーパ面からなる
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機の回転子。
  12. 前記第2の端部は、前記フランジ部とは別のフランジ部であり、
    前記内周面には、前記溝部とは別の環状の溝部が形成され、
    前記別の溝部は、前記第2の端部に隣接して前記スリーブ部材の周方向にわたって形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機の回転子。
  13. 前記補強部材の前記軸方向の長さは、前記複数個の永久磁石の前記軸方向の長さよりも長く、
    前記複数個の永久磁石と前記第1の端部との間に環状の間座が設けられ、
    前記補強部材は、前記複数個の永久磁石及び前記間座の外周面を覆う
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機の回転子。
  14. 前記テーパ面の前記軸方向に対する傾斜角度の大きさは、0°から10°の範囲内である
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機の回転子。
  15. 前記第1の端部及び前記第2の端部を除く前記スリーブ部材の厚さは、前記軸方向の位置にかかわらず、1mmから10mmの範囲内である
    ことを特徴とする請求項1又は8に記載の回転電機の回転子。
  16. 前記補強部材は、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、合成繊維、チタン又はステンレスによって形成されることを特徴とする請求項1又は8に記載の回転電機の回転子。
  17. 環状の固定子と、前記固定子の内側に配置される請求項1又は8に記載の回転電機の回転子とを備えることを特徴とする回転電機。
  18. 軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材からなり、
    前記第1の端部はフランジ部であり、
    前記内周面は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かうにつれて内径が連続的に縮小する第1のテーパ面と前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が連続的に縮小する第2のテーパ面とを有する
    ことを特徴とする回転電機の回転子部材。
  19. 軸方向に互いに離間した第1の端部及び第2の端部と前記軸方向に平行なシャフトが貫通する貫通穴を形成する内周面とを有する筒状のスリーブ部材からなり、
    前記第1の端部はフランジ部であり、
    前記内周面には、前記第1の端部に隣接して前記スリーブ部材の周方向にわたって環状の溝部が形成され、
    前記内周面は、前記第2の端部から前記第1の端部に向うにつれて内径が断続的に縮小するテーパ面を有する
    ことを特徴とする回転電機の回転子部材。
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