JP6049897B1 - 回転電機の回転子及び回転電機の回転子の製造方法 - Google Patents

回転電機の回転子及び回転電機の回転子の製造方法 Download PDF

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Abstract

回転電機の回転子1は、円筒形状のコア3と、コア3の外周面に貼り付けられ、コア3の周方向に離間して配置された複数個の永久磁石4と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋めると共に、コア3の外周面に貼り付けられた複数個の部材5と、非磁性材料を溶射して形成され、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7と、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9とを備える。

Description

本発明は、回転子のコアの外周面に永久磁石が配置された回転電機の回転子及び回転電機の回転子の製造方法に関する。
近時、資源枯渇による省エネルギー化の要望、機械加工タクトの短縮又は難切削材加工への対応から、工業用途の回転電機に対する高効率化、高出力化、及び高速回転化へのニーズが非常に高くなっている。
回転電機には、「同期式」と「誘導式」の2通りの駆動方式があり、工業用途の回転電機には、堅牢かつ強固を特徴とする誘導式回転電機がよく用いられている。しかしながら、誘導式回転電機では、原理上、回転子にも電流が流れるため、高効率化及び高出力化を進める上で、当該電流に起因した回転子の発熱が課題となる。そのため、工業用途の回転電機への同期式回転電機の適用が進んでいる。
同期式回転電機は、回転子の界磁に永久磁石を使用するため、回転子の発熱は理論上発生せず、高効率化及び高出力化の面で有利となる。しかしながら、同期式回転電機の高速回転化の実用に向けては、回転時における遠心力による永久磁石の剥離に対処する必要がある。
これに対し、特許文献1では、回転子軸の外周面に取り付けられた円筒形状の永久磁石の外周面を繊維強化プラスチックの保護カバーで覆うことで、回転時の遠心力による永久磁石の剥離を抑制する構造が提案されている。
特開平8−107641号公報
しかしながら、永久磁石の外周面を保護カバーのような補強部材で覆うことによる磁石剥離抑制構造において、永久磁石を周方向に離間した複数個のセグメント状の分割磁石で構成した場合には、複数個の分割磁石にはそれぞれ径方向に遠心力が加わる。これにより、補強部材は、分割磁石間に相当する位置で周方向に互いに逆向きに引っ張られる形となり、分割磁石間に相当する位置に応力が集中することとなる。そのため、補強部材は、当該応力を考慮した高強度な部材を相応量使用して構成する必要がある。
また、分割磁石には、寸法精度又は組付け精度により、径方向の高さに少なからずバラつきが生ずる。分割磁石の径方向の高さにバラつきがある状態で補強部材を取り付けると、補強部材には、隣り合う分割磁石のうち径方向の高さがより大きい分割磁石の端に相当する位置で、径方向のせん断応力が加わる。そのため、保護カバーは、当該せん断応力を考慮したより尤度のある高強度な部材を相応量使用して構成する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転子のコアの外周面に貼り付けられた永久磁石が複数個に分割されて周方向に離間している場合に、回転時の遠心力による永久磁石の剥離をより容易な補強で抑制可能な回転電機の回転子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機の回転子は、円筒形状のコアと、前記コアの外周面上に配置され、前記コアの周方向に離間して配置された複数個の永久磁石と、前記周方向に隣り合う前記永久磁石間の隙間をそれぞれ埋めると共に、前記コアの外周面上に配置された複数個の第1の部材と、非磁性材料から形成され、少なくとも前記複数個の永久磁石の外周面をコーティングする皮膜と、前記皮膜の外周面上に配置され、前記複数個の第1の部材及び前記皮膜の外周面を覆う円筒形状の第2の部材と、を備え、前記複数個の第1の部材の外周面は、前記第2の部材の内周面に接触し又は前記皮膜を介して前記第2の部材の内周面に接触していることを特徴とする。
本発明によれば、回転時の遠心力による永久磁石の剥離をより容易な補強で抑制可能な回転電機の回転子を提供することができる、という効果を奏する。
実施の形態に係る回転電機の回転子の縦断面図 実施の形態に係る回転電機の回転子の横断面図 実施の形態において皮膜を形成する前の回転子の構成を示す縦断面図 実施の形態において皮膜を形成する前の回転子の構成を示す横断面図 実施の形態において皮膜の製造工程を示す模式図 実施の形態において皮膜が形成された回転子の構成を示す横断面図 実施の形態において回転子の回転時の応力発生状態を示す模式図 実施の形態において複数個の部材及び皮膜を除いた回転子の回転時の応力発生状態を示す模式図 実施の形態において複数個の部材及び皮膜を除いた回転子の回転時の応力発生状態を示す別の模式図 実施の形態に係る回転電機の回転子の製造工程を示す別の模式図 実施の形態において溶射装置による皮膜の形成後に回転子の外周面をバイトにより切削加工を行う様子を示す模式図 実施の形態の第1の変形例に係る回転電機の回転子の横断面図 実施の形態の第2の変形例に係る回転電機の回転子の横断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る回転電機の回転子及び回転電機の回転子の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る回転電機の回転子1の縦断面図、図2は、本実施の形態に係る回転電機の回転子1の横断面図である。ここで、図1に示す縦断面図は、回転子1の回転中心軸線Aを含む断面による断面図である。また、図2に示す横断面図は、回転中心軸線Aと直交する断面による断面図であり、具体的には図1に示すI−I線による断面図である。なお、図1に示す縦断面図は、具体的には図2に示すII−II線による断面図である。
図1及び図2に示すように、回転子1は、円筒形状のコア3と、コア3の外周面に貼り付けられ、コア3の周方向に離間して配置された複数個の永久磁石4と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋めると共に、コア3の外周面に貼り付けられた複数個の第1の部材である部材5と、非磁性の材料を溶射して形成され、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7と、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の第2の部材である補強部材9と、を備えている。このように、回転子1は、表面永久磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)型の同期回転電機の回転子である。
コア3は、電磁鋼板から打抜かれた環状の薄板を回転中心軸線A方向に複数枚積層した積層体、円筒形状の鋼管、圧粉鉄心又はそれらの組合せから形成される。コア3には、回転中心軸線A方向にコア3を貫通するコア貫通穴6が形成されている。シャフト2はコア貫通穴6を貫通し、コア3に固定されている。コア3は、回転中心軸線Aと同軸的である。なお、以下では、回転中心軸線A方向を「軸方向」という。
複数個の永久磁石4は、コア3の外周面でコア3の周方向に分割され、周方向に互いに離間して配置されている。ここで、周方向は、回転子1の回転方向でもある。複数個の永久磁石4は、それぞれコア3の外周面に接着剤によって貼り付けられている。図示例では、4個の永久磁石4が周方向に等間隔で配置されている。複数個の永久磁石4は、周方向にN極とS極とが交互となるように着磁されている。また、図示例では、永久磁石4の横断面形状は、回転中心軸線Aを中心とする円環を一定の角度範囲で切り出した形状である。すなわち、永久磁石4は、内周及び外周ともに中心角が等しい円弧状であり、かつ、コア3の径方向における高さが一定である。また、永久磁石4の縦断面形状は矩形状である。永久磁石4の軸方向の長さは、コア3の軸方向の長さよりも短い。永久磁石4は、希土類磁石又はフェライト磁石である。
複数個の部材5は、コア3の外周面でコア3の周方向に離間して配列されている。複数個の部材5は、それぞれコア3の外周面に接着剤によって貼り付けられている。部材5は、永久磁石4間、つまり磁極間に配置される。部材5の個数は永久磁石4の個数と同じである。図示例では、4個の部材5が周方向に等間隔で配置されている。また、図示例では、部材5の横断面形状は、回転中心軸線Aを中心とする円環を一定の角度範囲で切り出した形状である。すなわち、部材5は、内周及び外周ともに中心角が等しい円弧状であり、コア3の径方向における高さが一定である。ここで、コア3の外周面からの部材5のコア3の径方向における高さは、コア3の外周面からの永久磁石4のコア3の径方向における高さよりも大きい。また、部材5の縦断面形状は矩形状である。部材5の軸方向の長さは、永久磁石4の軸方向の長さと同じであり、コア3の軸方向の長さよりも短い。
第1の部材である部材5は、非磁性材料から形成される。具体的には、部材5は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂から形成される。
皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする。すなわち、複数個の永久磁石4の各々の外周面上には皮膜7が形成される。皮膜7は、部材5の外周面と永久磁石4の外周面との間に形成される段差を解消するためのコーティングである。従って、複数個の皮膜7の外周面と複数個の部材5の外周面とが面一となり、同一の円筒の外周面を形成している。図示例では、皮膜7は、永久磁石4の個数に対応して4個形成されている。
皮膜7は、非磁性材料を溶射して形成される。また、皮膜7は、導電率が永久磁石4の導電率以下となるような材料から形成される。非磁性材料は、具体的には、アルミニウム合金、銅合金又はセラミックスであり、皮膜7の導電率は、銅の導電率以下、具体的には5.6×107[S/m]以下とする。また、皮膜7の膜厚は、皮膜7の強度と部材間接合を維持するため、0.3mmから3mmまでの間に設定される。ここで、部材間接合は、皮膜7と永久磁石4との接合又は皮膜7と部材5との接合である。
第2の部材である補強部材9は、コア3と同軸的に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置されて、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆っている。ここで、補強部材9の内周面は、複数個の部材5及び皮膜7の外周面と全周にわたって接触している。特に部材5の外周面は、補強部材9の内周面に接触している。補強部材9は横断面円環状であり、複数個の部材5及び皮膜7の外周形状は円形状であり、補強部材9の内周円の半径と複数個の部材5及び皮膜7の外周円の半径が等しい。
補強部材9は、いわゆる高剛性の非磁性材料から形成される。具体的には、補強部材9は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、チタン又はステンレスから形成される。ここで、ステンレスはオーステナイト系ステンレスである。補強部材9をCFRP又はGFRPから形成する場合には、CFRP又はGFRPの繊維束を回転子1bに直接巻付け、あるいは、CFRP又はGFRPのテープ状の繊維を回転子1bに直接巻付けることにより補強部材9が形成される。
次に、図3から図6を参照して、回転子1の製造方法について説明する。図3は、本実施の形態において皮膜7を形成する前の回転子1である回転子1aの構成を示す縦断面図、図4は、本実施の形態において皮膜7を形成する前の回転子1である回転子1aの構成を示す横断面図である。ここで、図3に示す縦断面図は、回転中心軸線Aを含む断面による断面図である。また、図4に示す横断面図は、回転中心軸線Aと直交する断面による断面図であり、具体的には図3に示すIII−III線による断面図である。なお、図3に示す縦断面図は、具体的には図4に示すIV−IV線による断面図である。図5は、本実施の形態において皮膜7の製造工程を示す模式図、図6は、本実施の形態において皮膜7が形成された回転子1である回転子1bの構成を示す横断面図である。また、図6に示す横断面図は、回転中心軸線Aと直交する断面による断面図であり、具体的には図5に示すV−V線による断面図である。なお、図5に示す回転子1bの縦断面図は、具体的には図6に示すVI−VI線による断面図である。図3から図6では、図1及び図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
まず、図3及び図4に示すように、回転子1aを製造する。すなわち、コア3の外周面に複数個の永久磁石4及び複数個の部材5を貼り付ける。この際、部材5は、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間を埋めるように配置される。また、コア貫通穴6にシャフト2を貫通させ、シャフト2をコア3に固定する。シャフト2のコア3への固定は、永久磁石4の貼り付け前に行ってもよいし、永久磁石4の貼り付け後に行ってもよい。シャフト2は、圧入、焼き嵌め、及び冷やし嵌めの何れかの方法によりコア3に嵌め込まれて固定される。
次に、図5に示すように、溶射装置8により皮膜7を形成する。皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面をそれぞれコーティングする。また、複数個の部材5の外周面と皮膜7の外周面とで円筒形状の外周面が形成される。
溶射装置8は、アーク溶射装置である。ただし、溶射装置8は、アーク溶射装置以外の溶射装置としてもよい。すなわち、本実施の形態で使用する溶射方法はアーク溶射に限定されない。溶射装置8から吹き付けられる溶射材料81は、アルミニウム合金、銅合金又はセラミックスであり、溶射後における溶射材料81の導電率は5.6×107[S/m]以下とする。
溶射装置8は、先端が回転中心軸線Aに向かうように配置され、永久磁石4の外周面に向けて当該先端から溶解した溶射材料81が吹き付けられる。この際、回転子1bは冷却風で冷却され、回転子1bの温度上昇を抑制しながら作業が行われる。また、溶射装置8は、回転中心軸線Aと直交する状態から平行となる状態まで姿勢を変えて溶射材料81を吹き付けることができる。図5では、回転中心軸線Aに平行な直線と溶射装置8の軸線との間の角度である吹き付け角度をθで表している。図示例では、吹き付け角度θは90°である。また、溶射装置8は、回転中心軸線Aの回りに回転移動可能である。溶射装置8から溶射材料81を吹き付ける際には、吹き付け角度θを調整すると共に、溶射装置8を回転中心軸線Aの回りに回転移動させることで、複数個の永久磁石4の外周面に一定の膜厚の皮膜7を形成することができる。なお、溶射装置8を回転中心軸線Aの回りに回転移動させる代わりに、回転子1bを回転中心軸線Aの回りに回転させてもよい。こうして、皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面にコーティングされる。
上記のようにして図6に示す通り、回転子1bに皮膜7が形成される。この時点での回転子1bの外周面は円筒形状であり、凹凸のない状態となる。
次に、図2に示すように、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に円筒形状の補強部材9を取り付ける。補強部材9は、皮膜7が形成された回転子1bに圧入し、焼き嵌めし、又は冷やし嵌めすることにより、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置される。なお、補強部材9を複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置した後に、シャフト2をコア3に圧入し、焼き嵌めし、又は冷やし嵌めすることによりコア3に装着し、コア3の内周面側からコア3を径方向に拡張することで、コア3と補強部材9との結合に締め代を与え、当該結合をより強固にすることができる。また、補強部材9は、補強部材9の材質によっては、皮膜7が形成された回転子1bに直接巻付けることにより、複数個の部材5及び皮膜7の外周面に配置することができる。
次に、図1、図2及び図7を参照して、本実施の形態の作用効果について説明する。図7は、本実施の形態において回転子1の回転時の応力発生状態を示す模式図である。
回転子1は、図示しない固定子と共に同期回転電機を構成し、当該同期回転電機は固定子巻線に電流を流す図示しないインバータを備える。回転子1は、固定子巻線から発生した回転磁界によりトルクを受けて回転中心軸線Aの回りに回転する。コア3の外周面に貼り付けられた複数個の永久磁石4は、回転子1の回転に伴って遠心力を受けるが、補強部材9によって支えられているので、コア3からの剥離が抑制される。
ここで、回転子1では、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間に部材5が埋め込まれ、永久磁石4の外周面は皮膜7でコーティングされ、補強部材9は円筒形状の回転子1bの外周面に取り付けられる。このように構成された回転子1を回転した場合、永久磁石4に生ずる遠心力及び部材5に生ずる遠心力の双方が補強部材9に加わる。特に永久磁石4の比重と部材5の比重を同等にした場合は、補強部材9に同一の遠心力が加わる。これにより、補強部材9に集中的な応力が加わることがないので、補強部材9が破断に至ることがなく、補強部材9により永久磁石4を保持することが可能となる。これを図7を参照して具体的に説明する。
図7では、回転子1の横断面の一部を示しており、具体的には、コア3、永久磁石4a,4b、部材5aから5c、皮膜7a,7b、及び補強部材9が示されている。永久磁石4a,4bは、複数個の永久磁石4のうちの2個を符号を区別して示したもの、部材5aから5cは、複数個の部材5のうちの3個を符号を区別して示したもの、皮膜7aは、皮膜7のうち永久磁石4aの外周面上に形成される部分を符号を区別して示したもの、皮膜7bは、皮膜7のうち永久磁石4bの外周面上に形成される部分を符号を区別して示したものである。また、部材5aから5cの比重と永久磁石4a,4bの比重は互いに等しい。図示例のように構成することで、部材5aに生ずる遠心力17aと、永久磁石4aに生ずる遠心力10aと、部材5bに生ずる遠心力17bと、永久磁石4bに生ずる遠心力10bと、部材5cに生ずる遠心力17cとが、補強部材9に均等に加わることになる。
一方、図8は、本実施の形態において複数個の部材5及び皮膜7を除いた回転子の回転時の応力発生状態を示す模式図である。図8に示すように、永久磁石4a,4b間に隙間30が存在する場合には、永久磁石4a,4bにそれぞれ遠心力10a,10bが加わる一方で、隙間30には遠心力が加わらない。そのため、隙間30と対向する補強部材9の一部12には、遠心力10a,10bに起因して、周方向に互いに逆向きに応力11a,11bが加わる。このように、部材5が存在しない場合には、補強部材9の一部12に応力が集中する。これにより、補強部材9の一部12に亀裂13が発生し、補強部材9の破断に至る場合がある。
また、図9は、本実施の形態において複数個の部材5及び皮膜7を除いた回転子の回転時の応力発生状態を示す別の模式図であり、具体的には、永久磁石4の径方向の高さにバラつきがある場合を示している。なお、図9では、永久磁石4a,4b間で径方向の高さに違いがあることを明確に示すために、コア3の周方向を横方向とし、コア3の径方向を縦方向として模式的に示している。図9では、永久磁石4aの径方向の高さが、永久磁石4bの径方向の高さよりも大きい。このように、永久磁石4a,4bの径方向の高さに違いが存在する場合は、永久磁石4a,4bの外周面に補強部材9を取り付けたときに、永久磁石4aの端に相当する位置にある補強部材9の一部15に集中的な応力が加わる。すなわち、回転時に補強部材9の一部15には永久磁石4aに発生する遠心力に起因して、径方向の応力である、せん断力14が生ずる。これにより、補強部材9の一部15に亀裂16が発生し、補強部材9の破断に至る場合がある。
以上のように、回転子1は、円筒形状のコア3と、コア3の外周面に貼り付けられ、コア3の周方向に離間して配置された複数個の永久磁石4と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋めると共に、コア3の外周面に貼り付けられた複数個の部材5と、非磁性材料を溶射して形成され、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7と、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9とを備える。
また、回転子1の製造方法は、円筒形状のコア3の外周面にコア3の周方向に離間して複数個の永久磁石4を貼り付ける工程と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋める複数個の部材5をコア3の外周面に貼り付ける工程と、非磁性材料を溶射して、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7を形成する工程と、複数個の部材5及び皮膜7の外周面上に、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9を配置する工程とを含む。
本実施の形態によれば、補強部材9への集中的な応力を抑制することができるため、従来のように応力集中を考慮して補強部材9の材質及び使用量を選定する必要がなく、よって、回転子1の回転時の遠心力による永久磁石4の剥離を容易な補強で抑制することができる。また、補強部材9に従来のように高強度の部材を選定する必要がなく、部材の使用量も少なくすることができるので、低コスト化が実現される。
なお、永久磁石4間の隙間を部材5で埋めてもなお永久磁石4と部材5との間に隙間が生ずることがあるが、この隙間を周方向幅が2mm以下に抑えるとより大きな効果が得られる。また、複数個の部材5及び皮膜7の外周面の径方向の凹凸を0.5mm以下に抑えるとより大きな効果が得られる。
本実施の形態では、部材5は、非磁性材料から形成される。具体的には、部材5は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂から形成される。部材5を非磁性材料から形成することにより、コア3及び部材5の内部での磁束短絡ロスが抑制される。なお、部材5は、非磁性材料以外の材料から形成されてもよい。
また、部材5は、その比重が永久磁石4の比重に等しくなるように材料を選定することができる。これにより、部材5及び永久磁石4における遠心力が均等化されるので、補強部材9への局所的な応力集中が抑制される。なお、部材5の比重が永久磁石4の比重に等しくない場合でも、部材5の比重が永久磁石4の比重により近いほど同様の効果がより高くなる。
本実施の形態では、皮膜7は、非磁性材料を溶射して形成される。具体的には、皮膜7は、アルミニウム合金、銅合金又はセラミックスから形成される。皮膜7を非磁性材料から形成することにより、皮膜7での上記したインバータによる回転子1の駆動時に発生する高調波損失が抑制される。
また、皮膜7は、導電率が銅の導電率以下となるような材料から形成される。これにより、皮膜7での上記したインバータによる回転子1の駆動時に発生する高調波損失が抑制される。
本実施の形態では、補強部材9は、非磁性材料から形成される。具体的には、補強部材9は、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、チタン又はステンレスから形成される。これにより、漏れ磁束による回転電機の出力低下を抑制することができる。
本実施の形態では、皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面上に形成され、複数個の部材5の外周面上には形成されていない。これにより、回転子1の回転時の遠心力による皮膜7の割れを抑制することができる。
なお、皮膜7は、コア3にシャフト2を固定する前に形成することも可能である。図10は、本実施の形態に係る回転電機の回転子の製造工程を示す別の模式図である。図10では、図5と同様に溶射装置8を用いて皮膜7を形成する工程を模式的に示しており、図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。図10では、回転子1cのコア貫通穴6にはシャフト2が嵌め込まれておらず、コア貫通穴6は空洞状態であるが、この場合でも、図5の場合と同様にして、溶射装置8を用いて皮膜7を形成することができる。シャフト2は、皮膜7の形成後にコア貫通穴6に嵌め込まれる。
また、補強部材9への集中的な応力を抑制する効果を高めるため、回転子1bの外周面に加工を施すことで、回転子1の外周形状をより円形でかつ凹凸の少ない形状にすることができる。図11は、本実施の形態において溶射装置8による皮膜7の形成後に回転子1bの外周面をバイト20により切削加工を行う様子を示す模式図である。図11では、回転子1bを回転中心軸線Aの回りに回転させつつ、バイト20により皮膜7及び部材5の外周面を切削し、皮膜7及び部材5からなる切削屑71を削りとって、回転子1bの外周形状が真円に近づくように回転子1bを加工している。通常、永久磁石4は、希土類磁石又はフェライト磁石を使用する。これらの磁石は切削加工が非常に困難であり、切削加工をする場合に汎用的な加工機を使用することができない。しかし、本実施の形態では、永久磁石4の外周面に皮膜7がコーティングされているため、皮膜7に切削加工を施すことが可能となる。これにより、汎用的な機械加工をすることで、回転子1bの外周形状をより真円に近い形状にすることができる。なお、ここでの汎用的な機械加工とは、切削、研削又はバニシング加工をいう。
なお、図1及び図2に示した永久磁石4及び部材5の形状は一例であって、図示例に限定されない。永久磁石4及び部材5の横断面形状は、径方向の厚さが変化する弓状又は三日月状であってもよい。また、各永久磁石4は、それぞれ、軸方向に分割された複数個の磁石から構成されていてもよい。
また、図3及び図4に示した部材5の取り付け方法は、一例であって図示例に限定されない。部材5は、永久磁石4間の隙間を埋めていればよく、部材5は、永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7上に補強部材9を取付けた後に、永久磁石4間の隙間に挿入されて、接着剤でコア3の外周面に貼り付けられてもよい。あるいは、部材5を樹脂で形成する場合には、部材5は、永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7上に補強部材9を取付けた後に、永久磁石4間の隙間に樹脂を注入し注型することで製作してもよい。
また、本実施の形態によれば、回転子1を備えた回転電機及び当該回転電機を備えた電気機器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面のみをコーティングしているとしたが、皮膜7が、複数個の部材5の外周面もコーティングする構成も可能である。図12は、本実施の形態の第1の変形例に係る回転電機の回転子1dの横断面図である。図12に示す横断面図は、図2に示す横断面図に対応する図である。なお、図12では、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図12に示すように、回転子1dは、円筒形状のコア3と、コア3の外周面に貼り付けられ、コア3の周方向に離間して配置された複数個の永久磁石4と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋めると共に、コア3の外周面に貼り付けられた複数個の部材5と、非磁性材料を溶射して形成され、複数個の永久磁石4及び複数個の部材5の外周面をコーティングする皮膜7と、皮膜7の外周面上に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9とを備える。このように、回転子1dでは、皮膜7は、複数個の永久磁石4の外周面のみならず、複数個の部材5の外周面もコーティングしている。すなわち、皮膜7は、数個の永久磁石4及び複数個の部材5の外周面上に形成される。この場合は、補強部材9の内周面のうち部材5と対向する部分は、皮膜7の外周面に接触している。換言すれば、部材5は、皮膜7を介して補強部材9の内周面に接触している。
これにより、皮膜7の外周形状をより円形でかつ凹凸の少ない形状とすることで、回転子1dの回転時における補強部材9への集中的な応力が抑制される。なお、図示例では、部材5の径方向の高さは永久磁石4の径方向の高さに等しいが、部材5の径方向の高さが永久磁石4の径方向の高さよりも大きくてもよい。
なお、回転子1dの製造方法は、回転子1の製造方法と同様である。すなわち、回転子1dの製造方法は、円筒形状のコア3の外周面にコア3の周方向に離間して複数個の永久磁石4を貼り付ける工程と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋める複数個の部材5をコア3の外周面に貼り付ける工程と、非磁性材料を溶射して、複数個の永久磁石4及び複数個の部材5の外周面をコーティングする皮膜7を形成する工程と、皮膜7の外周面上に、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9を配置する工程とを含む。
本実施の形態の回転子1と第1の変形例の回転子1dの構成をまとめると次のようになる。すなわち、回転電機の回転子は、円筒形状のコア3と、コア3の外周面に貼り付けられ、コア3の周方向に離間して配置された複数個の永久磁石4と、周方向に隣り合う永久磁石4間の隙間をそれぞれ埋めると共に、コア3の外周面に貼り付けられた複数個の部材5と、非磁性材料を溶射して形成され、少なくとも複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7と、皮膜7の外周面上に配置され、複数個の部材5及び皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9と、を備え、複数個の部材5の外周面は、補強部材9の内周面に接触し又は皮膜7を介して補強部材9の内周面に接触している。
また、本実施の形態では、永久磁石4間に部材5を埋め込むことで永久磁石4間の隙間を埋める構成としたが、永久磁石4が隙間なく貼り付けられていれば、部材5は省略可能である。省略の目安としては、永久磁石4間の隙間の周方向幅が2mm以下であればよい。
図13は、本実施の形態の第2の変形例に係る回転電機の回転子1eの横断面図である。図13に示す横断面図は、図2に示す横断面図に対応する図である。なお、図13では、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。図13に示すように、回転子1eは、円筒形状のコア3と、コア3の外周面にコア3の周方向に隙間なく貼り付けられた複数個の永久磁石4と、非磁性材料を溶射して形成され、複数個の永久磁石4の外周面をコーティングする皮膜7と、皮膜7の外周面上に配置され、皮膜7の外周面を覆う円筒形状の補強部材9とを備える。このように回転子1eを構成することで、本実施の形態と同様の効果が得られる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b,1c,1d,1e 回転子、2 シャフト、3 コア、4,4a,4b 永久磁石、5,5a,5b,5c 部材、6 コア貫通穴、7,7a,7b 皮膜、8 溶射装置、9 補強部材、10a,10b 遠心力、11a,11b 応力、13,16 亀裂、14 せん断力、17a,17b,17c 遠心力、20 バイト、30 隙間、71 切削屑、81 溶射材料。

Claims (11)

  1. 円筒形状のコアと、
    前記コアの外周面上に配置され、前記コアの周方向に離間して配置された複数個の永久磁石と、
    前記周方向に隣り合う前記永久磁石間の隙間をそれぞれ埋めると共に、前記コアの外周面上に配置された複数個の第1の部材と、
    非磁性材料から形成され、少なくとも前記複数個の永久磁石の外周面をコーティングする溶射皮膜と、
    前記溶射皮膜の外周面上に配置され、前記複数個の第1の部材及び前記溶射皮膜の外周面を覆う円筒形状の第2の部材と、
    を備え、
    前記複数個の第1の部材の外周面は、前記第2の部材の内周面に接触し又は前記溶射皮膜を介して前記第2の部材の内周面に接触していることを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 前記第1の部材の前記コアの径方向における高さは、前記永久磁石の前記コアの径方向における高さよりも大きく、
    前記複数個の第1の部材の外周面は、前記第2の部材の内周面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記溶射皮膜は、前記複数個の永久磁石及び前記複数個の第1の部材の外周面をコーティングしており、
    前記溶射皮膜の外周面は、前記第2の部材の内周面に接触していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記第1の部材は、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂から形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記溶射皮膜は、アルミニウム合金、銅合金又はセラミックスから形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記溶射皮膜の導電率は、銅の導電率以下であることを特徴とする請求項5に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記第2の部材は、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、チタン又はステンレスから形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  8. 円筒形状のコアと、
    前記コアの外周面に前記コアの周方向に隙間なく配置された複数個の永久磁石と、
    非磁性材料から形成され、前記複数個の永久磁石の外周面をコーティングする溶射皮膜と、
    前記溶射皮膜の外周面上に配置され、前記溶射皮膜の外周面を覆う円筒形状の部材と、
    を備えることを特徴とする回転電機の回転子。
  9. 円筒形状のコアと、
    前記コアの外周面上に配置され、前記コアの周方向に分割された複数個の永久磁石と、
    非磁性材料から形成され、少なくとも前記複数個の永久磁石の外周面をコーティングする溶射皮膜と、
    前記溶射皮膜の外周面上に配置され、少なくとも前記溶射皮膜の外周面を覆う円筒形状の部材と、
    を備えることを特徴とする回転電機の回転子。
  10. 円筒形状のコアの外周面に前記コアの周方向に離間して複数個の永久磁石を貼り付ける工程と、
    前記周方向に隣り合う前記永久磁石間の隙間をそれぞれ埋める複数個の第1の部材を前記コアの外周面に貼り付ける工程と、
    非磁性材料を溶射して、少なくとも前記複数個の永久磁石の外周面をコーティングする皮膜を形成する工程と、
    前記皮膜の外周面上に、前記複数個の第1の部材及び前記皮膜の外周面を覆う円筒形状の第2の部材を配置する工程と、
    を含み、
    前記複数個の第1の部材の外周面は、前記第2の部材の内周面に接触し又は前記皮膜を介して前記第2の部材の内周面に接触していることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  11. 前記皮膜の形成後に、前記回転子の外周面を切削加工する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載の回転電機の回転子の製造方法。
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