JP6055189B2 - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石式回転電機に係り、特に、回転子にシャフト側から放射状に配置された磁石挿入孔を有するI字磁石配置の永久磁石式回転電機に関するものである。
近年、地球環境保全や省エネに対する認識が高まり、エア・コンディショナーや冷蔵庫に用いられる圧縮機をはじめ電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池自動車に搭載される電動機(永久磁石同期機)も小型高効率が求められている。
永久磁石同期機の出力密度向上の手段として、磁石表面積を増加させ、磁石の磁束量を増加することが挙げられる。限られた回転子断面において、磁石の磁束量を増加するためには磁石配置を工夫する必要があり、代表的な配置方法として、平板、V字、I字磁石配置などがある。なかでもI字磁石配置は回転子外径から内径に向けて磁石を配置する構成であり、径方向長さに応じて磁石長を得ることができるため、他の磁石配置に比べ磁石表面積の確保が容易である。
永久磁石から発生する磁束はいくつかの経路を持つ。1つは磁性体で構成された磁極部を通り、ギャップを通過し、固定子を通過したのち回転子に戻る循環経路を通る磁束である。この磁束は回転に寄与する有効磁束である。他の経路を持つ磁束は回転に寄与しない漏れ磁束となる。例えば、回転子内径側および外径側の永久磁石端部に配置された磁性体部分を通る経路があげられる。これらの漏れ磁束を低減できれば、同一磁石量で有効磁束の増加が可能となる。
I字磁石配置の永久磁石式回転電機において、漏れ磁束を低減する構造として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1では、回転軸を囲む環状の連結部と扇形の磁極部とが一体に形成された積層鉄心と、磁極部相互間に配置された永久磁石とを備え、連結部のうち永久磁石の内側の部分には中空部を形成し、永久磁石と中空部の間には内つばを積層鉄心により形成し、隣合う中空部の間のつなぎ部が径方向に伸びて扇形の磁極部と連結部を連結するようにした回転子が提案されている。
この構造によれば、有効磁束は、扇形の磁極部‐回転子・固定子間のエアギャップ‐固定子で形成される循環経路を通る。一方、漏れ磁束は、扇形の磁極部‐つなぎ部‐連結部で形成される循環経路、扇形の磁極部‐内つば‐中空部で形成される循環経路、扇形の磁極部‐外つば‐永久磁石の外側の空隙で形成される循環経路を通る。後者の2つの循環経路は空隙により磁気抵抗が大きいため漏れ磁束が小さい。扇形の磁極部‐つなぎ部‐連結部で形成される循環経路には空隙部がないが、つなぎ部の幅を小さくすることにより磁気抵抗を大きくすることができ、この循環経路の漏れ磁束を小さく抑えることができ、その結果、有効磁束が増加する。
特開2000-156946号公報 特開2010-11640号公報 特開2011-91911号公報
I字磁石配置の回転子では、回転子内径側に向かうにつれ隣接する永久磁石間の距離が短くなることから、磁束密度は高くなる傾向にある。このため、永久磁石の回転子内径側の周方向両端部では反磁界が加わった場合に減磁しやすいという課題がある。また、特許文献1のように、回転子内径側に中空部を設けた場合にはさらに回転子内周側の磁性体の量が少なくなるので、より減磁しやすくなる。特許文献1では、この回転子内周側の永久磁石端部における減磁については考慮されていない。
本発明の目的は、I字磁石配置の回転子を有する永久磁石式回転電機において回転子内周側の永久磁石端部が減磁しにくい永久磁石式回転電機を提供することにある。
本発明の他の目的は、I字磁石配置の回転子を有する永久磁石式回転電機において、回転子内周側の磁石端部で発生する漏れ磁束を低減し、かつ回転子内周側の永久磁石端部が減磁しにくい永久磁石式回転電機を提供することにある。
本発明は、回転軸側から放射状に配置された磁石挿入孔を有する磁性体と、磁石挿入孔に配置され周方向に磁化された永久磁石から構成された回転子を有する永久磁石式回転電機において、永久磁石の回転子外周側における幅方向寸法に対して、回転子内周側における幅方向寸法を小さくして、永久磁石の回転子内周側に挟まれた磁性体で構成された磁極間部の面積を広く形成し、磁極間部の磁束密度が低下するように構成したことを特徴とする。
また、本発明は、回転軸側から放射状に配置された磁石挿入孔を有する磁性体と、磁石挿入孔に配置され周方向に磁化された永久磁石から構成された回転子を有する永久磁石式回転電機において、回転軸と永久磁石との間に空孔又は非磁性体を設け、かつ永久磁石の回転子外周側における幅方向寸法に対して、回転子内周側における幅方向寸法を小さくして、永久磁石の回転子内周側に挟まれた磁性体で構成された磁極間部の面積を広く形成し、磁極間部の磁束密度が低下するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、永久磁石の回転子内周側の幅を回転子外周側の幅より小さくしているので、永久磁石の回転子内周側に挟まれた磁極間部の面積が広くなり、これによりその磁極間部の磁束密度が低下し、回転子内周側の永久磁石の減磁耐力が向上し、減磁しにくい永久磁石式回転電機を得ることができる。
また、本発明によれば、回転軸と永久磁石との間に空孔又は非磁性体を設けているので回転子内周側の永久磁石端部で発生する漏れ磁束を低減でき、永久磁石の回転子内周側の幅を回転子外周側の幅より小さくしているので、回転子内周側の永久磁石の回転子内周側に挟まれた磁極間部の面積が広くなり、これによりその磁極間部の磁束密度が低下し、回転子内周側の永久磁石の減磁耐力が向上し、減磁しにくい永久磁石式回転電機を得ることができる。
本発明の第1の実施例による永久磁石式回転電機の回転子の軸方向断面図。 本発明の第2の実施例による永久磁石式回転電機の回転子の軸方向断面図 磁性体における磁束密度と透磁率の関係を示す図。 本発明の第3の実施例による永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図。 本発明の第3の実施例におけるシャフト固定冶具の斜視図。 本発明の第4の実施例による永久磁石式回転電機の回転子の軸方向断面図。 本発明の永久磁石式回転電機を圧縮機に適用した図。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例による永久磁石式回転電機(永久磁石同期機)の回転子軸方向に垂直な断面図の一部を示す。永久磁石同期機は、回転子鉄心に永久磁石を軸方向に装着した回転子10と、この回転子10の外周に所定の隙間を介して対向配置され電機子巻線を施した固定子(図示省略)と、回転子10のシャフト挿入孔に装着されたシャフト(回転軸)13とから構成されている。
磁性体31には、回転子外径側から回転子内径側に向かって凸形状となる複数の磁石挿入孔4がシャフト側から放射状に形成されている。回転子10は、磁性体31で構成された回転子鉄心と、磁石挿入孔4に装着され周方向に磁化された永久磁石5,6とから構成される。周方向に磁化された永久磁石がシャフト側から放射状に配置される構造をI字磁石配置という。本実施例では、1極の永久磁石を、回転子外径側に配置された第一の永久磁石5と回転子内径側に配置された第二の永久磁石6の二つの磁石(フェライト磁石)で構成している。第一の永久磁石5と第二の永久磁石6は周方向に着磁され、周方向の永久磁石面5aは向かい合う永久磁石の周方向の永久磁石面5bと同一の極を持ち、永久磁石に挟まれた磁性体は永久磁石面5a,5bと同一の極性を持つ磁極部30となる。
磁性体31には、爪形状の外つば36が形成され、永久磁石は爪形状の外つば36で回転子外周側が保持されている。対向する外つば36の間には、第一の永久磁石5の回転子外周側端部における周方向の磁気抵抗となる空隙29が形成されている。また、磁性体31には、第二の永久磁石6の径方向内側(第2の永久磁石6とシャフト13との間)に丸みの付いた長方形の空孔3が形成されている。第二の永久磁石6の中央部は空孔3に露出している。空孔3の両端に内つば37が形成され、内つば37により永久磁石6の回転子内周側が保持されている。
特許文献1も含め、従来のI字磁石配置の回転子では、回転子内径側に近づくにつれ、隣接する磁石間の距離は短くなる。すなわち、回転子内径側の磁極間面積が小さくなることから、当該部の磁束密度が高くなるため永久磁石6の回転子内径側の周方向両端部は反磁界が生じた場合に減磁しやすい。
これに対し、本実施例では、永久磁石6の幅方向厚さ(磁化方向厚さ)を永久磁石5の幅方向厚さ(磁化方向厚さ)より小さくすることで、永久磁石6に挟まれた磁極間部の面積が広くなるようにしている。これによって、当該部の磁束密度が低下し、永久磁石6の減磁耐力向上が可能となる。なお、V字磁石配置においては、従来、特許文献2や3に記載のように、V字型中央の回転子鉄心の内径側となる磁石端部厚さがV字型左右端部となる回転子鉄心の外径側に向かって磁石厚さが増すようにしたものが提案されている。しかし、V字磁石配置では、減磁の要因があるのは外径側のみなので、外径側の磁石厚さを増して外径側の永久磁石が減磁しにくくするものである。一方、I字磁石配置では、回転子外周側の隣接する永久磁石間の距離は長く、回転子外周側の磁極間面積が大きいので、回転子外周側の減磁の問題は殆どない。即ち、V字磁石配置の特許文献2や3に開示された技術的思想は、本発明が対象とするI字磁石配置では参考とならない。そして、V字磁石配置では、その構造上、シャフト近傍の磁性体の量が多くなり、I字磁石配置において問題となる永久磁石の内径側の減磁は殆ど生じない。即ち、本発明は、I字磁石配置において生ずる永久磁石の回転子内周側の減磁という特有の課題を見出して解決するものであり、V字磁石配置の特許文献2や3とは異なる技術的思想である。
また、本実施例によれば、I字磁石配置における永久磁石の着磁の困難さを解消することができる。すなわち、磁界強度はアンペールの法則により距離に反比例する。I字磁石配置において、永久磁石を回転子に組み込んだ状態で着磁する場合、回転子内径側に向かうにつれ磁界強度が低下し、着磁性が悪化する。回転子外周側に着磁ヨークなどを配置して、永久磁石5および6を着磁する場合、永久磁石6の着磁性は永久磁石5より低い。永久磁石の着磁特性は磁石厚さ、すなわち磁石のパーミアンスの影響を受ける。磁石が磁化方向に対して薄くなり、パーミアンスが大きくなる、すなわち、磁束を通しやすくなるほど着磁が容易となる。したがって、I字磁石配置の場合、内径側に配置された磁石ほど着磁性が低下するが、本実施例のように永久磁石6の磁化方向厚さを永久磁石5の磁化方向厚さより小さくすることで、従来構造よりも着磁性を向上することができる。
本実施例では、第一の永久磁石5及び第二の永久磁石6としてフェライト磁石を用いているが、希土類を主成分とした焼結磁石を用いても良い。また、アルニコ磁石やボンド磁石などで形成しても良い。また、本実施例では、第一の永久磁石5と第二の永久磁石6は、別体構成としているが、同一種類の一体構成の永久磁石としても良い。フェライト磁石で形成する場合には、別体で構成した方が製造しやすい。また、第二の永久磁石6を第一の永久磁石5より残留磁束密度の高い材料で構成した場合(例えば、第一の永久磁石5をフェライト磁石で構成し、第二の永久磁石6をネオジム磁石で構成した場合)、同一の磁石サイズでつなぎ部35が磁気飽和しやすくなることから、出力が向上する。また、複数枚に分割した永久磁石を軸方向、または周方向に配置して、第一の永久磁石5または第二の永久磁石6を構成しても良い。また、第一の永久磁石5と第二の永久磁石6はそれぞれ同一種類の1枚の磁石で形成しても良いし、異なる種類の磁石で形成しても良い。
また、本実施例では、磁石挿入孔を回転子外径側から回転子内径側に向かって凸形状となるように形成しているが、内径側に向かうにつれ段階的に幅を狭めて形成してもいいし、台形形状(または扇状)に形成しても良い。また、回転子の構成材料として磁性体としているが、積層鋼板で構成しても良いし、圧粉磁心で構成しても良い。
また、本実施例では、磁性体31に外つば36を形成し、外つばで永久磁石の回転子外周側を保持しているので、永久磁石の外周端部に空隙29が形成される。その結果、固定子・回転子間のエアギャップ部分の磁気抵抗が空隙29の磁気抵抗に対し相対的に小さくなる。これにより、回転子外周側の永久磁石端部で発生する磁束は固定子・回転子間のエアギャップを通り固定子を通過する有効磁束となる。また、空隙29の部分(溝)に非磁性体を設けても良い。なお、減磁抑制の効果を得るという観点では、漏れ磁束低減という効果は得られないが、空隙29をなくして磁性体で永久磁石を保持するようにしても良い。
また、本実施例では、回転子内径側の磁石挿入孔に隣接して空孔3を設けているので、永久磁石6の回転子内周側の端部で発生する漏れ磁束を低減できる。また、連結部32およびつなぎ部35を通る漏れ磁束がつなぎ部35によって制限されることから、つなぎ部35を磁気飽和させ透磁率を下げることで有効磁束が増加する。すなわち、つなぎ部35の幅を細くすることで有効磁束の増加につながる。また、空孔3を大きくすることによりつなぎ部35の幅が小さくなって有効磁束の増加につながり、空孔3を小さくすることによりつなぎ部35の幅が大きくなって回転子の機械的強度向上につながる(つなぎ部35は外つば36で受ける永久磁石の遠心力を磁極部30を介して磁極部30の遠心力とともに受けるのでつなぎ部35の幅を広くすることによって機械的強度が向上する。)。したがって、漏れ磁束の低減と機械的強度向上の両方の観点から空孔3の大きさが決められる。なお、減磁抑制の効果を得るという観点では、漏れ磁束低減という効果は得られないが、空孔3をなくしても良い。
図2は、本発明の第2の実施例による永久磁石式回転電機(永久磁石同期機)の回転子軸方向に垂直な断面図を示す。図2では固定子とシャフトの図示を省略している。また、本実施例における回転子の基本構成および第一,第二の永久磁石5,6の形状と配置は、上述の第1の実施例に準ずるので説明を省略する。
第1の実施例では、固定子内径側の漏れ磁束を低減するには、上述したように、つなぎ部35の幅を細くすることが有効である。しかし、上述したように、つなぎ部35は径方向の遠心力を受け、第2の永久磁石6の内側の角と空孔3の角の部分に応力が集中することから、応力集中部を円弧で形成するとともに、つなぎ部35の幅を広くすることが求められる。すなわち、漏れ磁束の低減と強度向上の両立が難しい。本実施例では、永久磁石の内周側の減磁耐力向上に加えて、機械的強度を向上するとともに、漏れ磁束を低減するものである。
本実施例では、回転子内径側の永久磁石端部を周方向に延びるリブ39により保持している。リブ39は円環状の連結部32から径方向に延びるヨーク11に連結されている。ヨーク11のリブと反対側(回転子内側)端部は円環状の連結部32に連結され、ヨーク11は回転子中心側から放射状に配置されている。ヨーク11の両側には空孔3が形成され、ヨーク11が周方向に空孔3を介して放射状に配置されたようになっている。円環状の連結部32の内側にはシャフト13が挿入されるシャフト挿入孔12が設けられている。
磁束は磁路長が短く透磁率が高い方向、すなわち磁気抵抗が低い方向に経路を決定する。有効磁束を増加するためには漏れ磁束の経路を低減する必要がある。主な漏れ磁束の経路として、本実施例では、磁極部30、リブ39を通る経路(1)と、外つば36、空隙29を通る経路(2)がある。経路(2)を通る漏れ磁束は上述したように空隙29による磁気抵抗が大きいため漏れ磁束が低減される。
経路(1)を通る漏れ磁束の低減には、磁気飽和によりリブ39の透磁率を下げることが有効である。図3に電磁鋼板の汎用品の磁気特性を示す。磁気飽和は磁性体の特性で決定され、図3では、磁束密度が1.6Tを超えると、透磁率は空気とほぼ同じになる。したがって、リブの透磁率の低下策としては、リブの幅(径方向の厚さ)を小さくすることで磁束密度を高め、磁気飽和させることが挙げられる。
リブを細くすることで回転子の機械的強度が低下するが、本実施例では、図2に示すようにヨーク11を設け、かつ内径側に配置される永久磁石6の磁化方向厚さを小さくすることにより、図2に示すように応力集中部38を分散させ、機械的強度を向上するようにしている。
本実施例によれば、第1の実施例の効果に加えて、回転子の機械的強度を向上するとともに、漏れ磁束を低減することが可能となる。
なお、第一,第二の永久磁石5,6の構成や、磁石挿入孔の構成、回転子の構成、およびそれら変形例は、第1の実施例と同様である。
また、本実施例では、空孔3を5角形としているが他の形状でも良い。例えば、3角形、円形、円弧、かまぼこ状などでも良い。また、空孔3の各頂点に円弧を設けても良い。また、空孔3内に非磁性体や磁極部より透磁率の低い材料を設けても良い。また、本実施例では、回転子は6極で構成されているが2極以上であれば何極でも良い。
図4は、本発明の第3の実施例による永久磁石式回転電機(永久磁石同期機)の回転子径方向断面図(回転子軸方向に沿って切断した断面図)を示し、図5は、第3の実施例で用いられているシャフト固定冶具の斜視図を示す。図4では固定子の図示を省略している。また、本実施例における回転子の基本構成および第一,第二の永久磁石5,6の形状と配置は、上述の第1,第2の実施例に準ずるので説明を省略する。
本実施例で用いられるシャフト固定冶具7は、図5に示すように、円筒部9と円筒部9の中央に一体に設けられた中空軸8により構成されている。図4に示すように、円筒部9の中央には貫通孔が形成されており、中空軸8の内側に位置する回転子の連結部32の内側と円筒部9の貫通孔とでシャフト挿入孔12が形成されている。中空軸8は、図5に示すように、回転子10の磁性体31に形成された空孔3に入る大きさの複数の円弧片で形成されている。円筒部9には複数のネジ挿入穴20が形成されている。また、シャフト固定冶具7は非磁性体(アルミニウム)で構成されている。シャフト固定冶具7は、図4に示すように、回転子10の軸方向の両側から回転子を挟み込むように配置され、ボルト21とナット22によって回転子と締結している。シャフト固定冶具7の円筒部9とシャフト13とは焼きばめなどにより締結されており、回転子で発生するトルクはシャフト固定冶具7およびシャフト13を介して負荷(コンプレッサの回転部材や自動車の動力伝達機構など)に伝えられる。
本実施例により回転子10とシャフト13の一体化が容易となる。即ち、シャフト13と回転子鉄心の締結を焼きばめにより実施した場合、実施例1,2では、空孔3を設けることで焼きばめ時の応力により回転子の連結部32の内側に形成されるシャフト挿入孔12が変形したり、締結に必要なしめ代を確保できないという問題がある。これに対し、本実施例では、回転子(鉄心)とシャフトとの連結をシャフト固定冶具7を介して行うようにしているので、回転子の連結部32の内側に形成されるシャフト挿入孔12の内径をシャフト13の外径より大きくでき、そして、シャフト焼きばめ時に発生する応力は回転子(鉄心)に加わらなくなり、さらに回転子のしめ代も必要なくなる。また、シャフト固定冶具7はバランスウェイトを兼ねるようにすることもできる。
本実施例では、シャフト固定冶具を回転子の軸方向両側に設け、回転子の両側で保持するようにしているが、シャフト固定冶具を回転子の片側にのみ設け、回転子の片側で保持するようにしても良い。また、本実施例では、シャフト固定冶具と回転子の締結に際しては、回転子にもネジ挿入穴20を設けることになるが、空孔3の一部をネジ挿入穴として用いても良い。シャフト固定冶具と回転子の締結は、その他に、樹脂による一体構成としても良いし、シャフト固定冶具に設けた中空軸8を介して固定するようにしても良い。なお、シャフト固定冶具をボルト21とナット22によってネジ留めする場合には、中空軸8は必須ではない。
本実施例では、シャフト固定冶具7の材料としてアルミニウムを用いているが、非磁性体であれば、ステンレス、銅、真鍮などの金属でも良いし、樹脂でも良い。
図6は、本発明の第4の実施例による永久磁石式回転電機(永久磁石同期機)の回転子軸方向に垂直な断面図を示す。図6では固定子とシャフトの図示を省略している。また、本実施例における回転子の基本構成および第一,第二の永久磁石5,6の形状と配置は、上述の第1〜第3の実施例に準ずるので説明を省略する。
本実施例では、第2の実施例において、空孔3のかわりに、第三の永久磁石40を設けている。なお、本実施例では、永久磁石の外周端部に空隙を形成することなく永久磁石の回転子外周側を保持しているが、第1,第2の実施例のように磁性体31に外つばを形成し、外つばで永久磁石の回転子外周側を保持するようにしても良い。
本実施例では、ヨーク11は周方向に第三の永久磁石40を介して放射状に配置されている。第三の永久磁石40は、回転子がもつ磁極部31と同数に分割され、第三の永久磁石の径方向面41は対向する磁極部と同一の極に径方向に磁化している。第三の永久磁石40の磁束と第一,第二の永久磁石5,6の磁束によりリブ39を磁気飽和させ、磁極部30、リブ39を通る経路(1)を通る漏れ磁束を低減するようにしている。また、第三の永久磁石40を配置する構成により、磁石量増加に伴う出力向上効果が得られる。
第三の永久磁石40は、希土類を主成分とした焼結磁石でも良いし、ボンド磁石で形成しても良いし、フェライト磁石、アニルコ磁石で形成しても良い。また、第三の永久磁石40は、一枚の永久磁石で構成しても良いし、複数枚に分割した永久磁石を軸方向、または周方向に配置してもよい。第三の永久磁石40は同一種類の一体構成の永久磁石としても良いし、異なる種類の永久磁石でも良い。回転子は6極で構成されているが2極以上であれば何極でも良い。第三の永久磁石30は円弧であるが、磁化方向が磁極部と同じ方向なら、3角形でも良いし円でも良いし、多角形でも良いし、かまぼこ状でも良い。また、実施例3と組み合わせ、シャフトにリング磁石を張り付けたものでも同様の効果が得られる。即ち、実施例3ではシャフトと回転子鉄心とは焼きばめする必要がないので、シャフト13の外周に第三の永久磁石と同じように径方向に磁化した永久磁石を張り付けた構成でも同様に漏れ磁束の低減や出力向上の効果が得られる。
上述した本発明の各実施例の永久磁石式回転電機は、エア・コンディショナーや冷蔵庫に用いられる圧縮機をはじめEV、HEV、燃料電池自動車に搭載される電動機に適用できる。これらの製品のうち、本発明の永久磁石式回転電機を圧縮機に適用した例を図7に示す。
圧縮機100は、円筒状の密封圧縮容器200と、この密封圧縮容器200内に設置され駆動電動機となる永久磁石式回転電機300と、この永久磁石式回転電機300により駆動され密封圧縮容器200内に設置される圧縮部400とを備えている。永久磁石式回転電機300として上述した実施例1〜4の永久磁石式回転電機が用いられる。
永久磁石式回転電機300は、密封圧縮容器200内に軸受500A,500Bを介して回転自在に支承された回転軸600に固定された回転子700と、この回転子700に周方向の空隙を介して対向する固定子800とを備えている。
圧縮機100の圧縮部400は、回転軸600の上端に形成されたクランク軸230によって旋回する旋回スクロール部材240と、この旋回スクロール部材240と噛合う固定スクロール部材250とを備え、旋回スクロール部材240は、端板260に直立する可動渦巻状ラップ270を有し、固定スクロール部材250は、可動渦巻状ラップ270と噛合う固定渦巻状ラップ280と、この固定渦巻状ラップ280を直立支持する端板290を有する。
このように構成された圧縮部400の可動渦巻状ラップ270をクランク軸230によって旋回運動させると、可動渦巻状ラップ270と固定渦巻状ラップ280とによって形成された圧縮室300が外径側から中心に向かって移動する過程で次第に容積を縮小し、圧縮動作を行なうのである。
ガス供給口310から外径側に位置する圧縮室300に供給されたガスは、圧縮されながら中心側の圧縮室300に至り、ここに設けた吐出口320から密封圧縮容器200内に吐出され、吐出された圧縮ガスは、密封圧縮容器200の側壁に設けた吐出パイプ330から圧縮機100外に排出される。
本発明は、回転電機の出力密度向上の手段として、限られた回転子断面において、磁石表面積を増加させ、磁石の磁束量を増加するのが比較的容易なI字磁石配置の永久磁石回転電機の永久磁石の減磁耐力を向上させることができるので、小型高効率の永久磁石式回転電機の性能を長期に維持することができる。これはエア・コンディショナーや冷蔵庫に用いられる圧縮機や、EV、HEV、燃料電池自動車のように長期に渡って使用される製品に好適であり、言い換えれば、本発明の回転電機をこれらの製品に適用することによってこれらの製品の性能を長期に維持することができる。
3:空孔、4:磁石挿入孔、5:第一の永久磁石、5a,5b:永久磁石面、6:第二の永久磁石、7:シャフト固定冶具、8:中空軸、9:円筒部、10:回転子、11:ヨーク、12:シャフト挿入孔、13:シャフト、20:ネジ挿入穴、21:ボルト、22:ナット、29:空隙、30:磁極部、31:磁性体、32:連結部、35:つなぎ部、36:外つば、37:内つば、38:応力集中部、39:リブ、40:第三の永久磁石、41:第三の永久磁石の径方向面

Claims (3)

  1. 電機子巻線を施した固定子と、永久磁石を備え前記固定子と所定のギャップを介して配置された回転子とで構成される永久磁石式回転電機であって、
    前記回転子は、回転軸側から放射状に配置された磁石挿入孔を有する磁性体と、前記磁石挿入孔に配置され前記回転子の周方向に磁化された永久磁石とから構成され、
    前記永久磁石は、前記回転子の外周部側における幅方向寸法に対して、前記回転子の内周部側における幅方向寸法が小さく、
    前記回転子の内周部側における幅方向寸法を小さくしない場合よりも前記永久磁石の回転子内周側に挟まれた前記磁性体で構成された磁極間部の面積が広く形成され磁極間部の磁束密度が低下するように構成されており、
    前記磁石挿入孔は、前記回転子の内周側に向けて凸形状に形成されており、前記凸形状は前記磁石挿入孔における磁極間側の側面が径方向において段差を有する形状であることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 請求項に記載の永久磁石式回転電機において、前記永久磁石は、複数個に分割されて前記凸形状の磁石挿入孔に配置され、前記回転子の外周部側に形成される前記凸形状の磁石挿入孔の幅広部分に配置された第一の永久磁石と、前記回転子の内周部側に形成される前記凸形状の磁石挿入孔の幅狭部分に配置された第二の永久磁石から構成されていることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  3. 請求項に記載の永久磁石式回転電機において、前記永久磁石はフェライト磁石で構成されていることを特徴とする永久磁石式回転電機。
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