JP6505345B1 - 回転子部材、回転子及び回転電機 - Google Patents

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Abstract

回転子部材(60)は、シャフトを圧入可能な筒状であり、外周面(3e)に円周方向の全周にわたって連続する溝(3f)が形成されたスリーブ(31)と、溝(3f)に配置された複数の永久磁石(4a,4c)と、溝(3f)の側面と複数の永久磁石(4a,4c)の軸方向の端部との間に設置され、複数の永久磁石(4a,4c)の両端部を挟み込む固定部材(51a,51b)と、複数の永久磁石(4a,4c)を径方向外側から覆う補強部材(6)とを備える。

Description

本発明は、界磁に永久磁石を使用する回転子部材、回転子及び同期式の回転電機に関する。
工業用途を中心に、回転電機の高効率化、高出力化、及び高速回転化へのニーズが高まっている。
誘導式の回転電機は、回転子に電流が流れる。一方、回転子の界磁に永久磁石を使用する同期式の回転電機は、回転子に電流が流れない。したがって、同期式の回転電機は、回転子が発熱しないため、高効率化及び高出力化の面では、誘導式の回転電機よりも有利である。
同期式の回転電機に用いられている回転子は、シャフトに回転子部材を取り付けた構造である。回転子部材は、シャフトが挿入されるスリーブに永久磁石を固定した構造である。同期式の回転電機の高速回転化を実現するにあたっては、回転時に発生する遠心力によって永久磁石がスリーブから剥離しないように、回転子部材に対策を施す必要がある。
特許文献1には、スリーブの外周面に取り付けられた永久磁石の外周面を炭素繊維強化プラスチックといった高強度合成材料からなる保護カバーで覆うことで、高速回転時の遠心力によって永久磁石がスリーブから剥離することを抑制する構造が開示されている。
特許第5689550号公報
高速回転時に空転が発生することなくシャフトにトルクを伝達するためには、軸出力トルクを常に上回る摩擦力を永久磁石とスリーブの外周面との間に発生させる必要がある。永久磁石とスリーブの外周面との摩擦力は、シャフトをスリーブに挿入する際のしめ代に依存する。すなわち、圧入するシャフトの外径が大きいほどしめ代が大きくなり、補強部材に永久磁石が強く押し付けられ、永久磁石とスリーブの外周面との摩擦力が大きくなる。回転電機が高速回転化されるのにともない、シャフトをスリーブに挿入する際のしめ代に設定すべき値が必然的に増大している。しめ代が増大すると、スリーブの変形量が大きくなる。スリーブの外周面側の変形量が大きいとスリーブと永久磁石との隙間を埋める接着剤といった固定部材に大きなせん断力が働くことになる。せん断力が接合部材の強度を超えると破断に至り、スリーブと永久磁石との接合強度を向上させる妨げとなる。
特許文献1に開示される発明は、スリーブにテーパ状のシャフトを圧入することでしめ代を付加しているため、必然的にシャフトを圧入した後のスリーブの外周面側に変形が生じ、スリーブと永久磁石との接合強度の向上を妨げる恐れがある。スリーブの変形量を抑制するためにはしめ代を小さくすることが考えられる。しかし、上述した理由により、しめ代を小さくすることは、使用回転速度を制限する要因となり、モータの高速回転化の妨げになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高速回転時にスリーブから永久磁石が脱落することを抑制した回転子部材を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、シャフトを圧入可能な筒状であり、外周面に円周方向の全周にわたって連続する溝が形成されたスリーブと、溝に配置された複数の永久磁石とを備える。本発明は、溝の側面と複数の永久磁石の軸方向の端部との間に設置され、複数の永久磁石の両端部を挟み込む固定部材と、複数の永久磁石を径方向外側から覆う補強部材とを備える。
本発明に係る回転子部材は、高速回転時にスリーブから永久磁石が脱落することを抑制できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の縦断面図 実施の形態1に係る回転子部材の縦断面図 実施の形態1に係る回転子部材の横断面図 実施の形態1に係る回転子部材のロータにシャフトを圧入した際の応力発生の様相を示した縦断面図 実施の形態1に係る回転子部材のロータにシャフトを圧入した際の応力発生の様相を示した横断面図 実施の形態1に係る回転子部材のスリーブにシャフトを圧入した後の様相を示した模式図 実施の形態1に係る回転子部材のスリーブにシャフトが圧入されたときに作用する応力を示した模式図 実施の形態1に係る別の回転子部材の縦断面図 本発明の実施の形態2に係る回転子部材を用いた回転子の模式図 本発明の実施の形態3に係る回転子部材の模式図 本発明の実施の形態4に係る回転子部材の模式図
以下に、本発明の実施の形態に係る回転子部材、回転子及び回転電機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機の縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る回転子部材の縦断面図である。図3は、実施の形態1に係る回転子部材の横断面図である。なお、図2は、図3中のII-II線に沿った断面を示している。図3は、図2中のIII-III線に沿った断面を示している。実施の形態1に係る回転電機1aは、内部空間10aを持つハウジング10bと、ハウジング10bの内部空間10aに静止して固定される環状の固定子9と、固定子9の径方向内側に回転可能に設置された回転子1bとを備える。
固定子9は、固定子鉄心7と、固定子鉄心7の周方向に離間して配置された複数のコイル8とを有する。固定子鉄心7は、電磁鋼板の薄板を積層することによって形成できるが、これに限定はされない。複数のコイル8は、回転電機1aの外部に設置された動力源に接続する動力線81を通じて電力が伝えられる。
回転子1bは、SPM(Surface Permanent Magnet)型とも称される表面永久磁石型の同期式の回転電機1aに用いられる。回転子1bは、筒状の構造体である回転子部材60と、回転子部材60を貫通するシャフト2とを有する。回転子部材60は、円筒形状のスリーブ31と、円周方向に並ぶようにスリーブ31に貼り付けられた複数の永久磁石4a,4b,4c,4dと、永久磁石4a,4b,4c,4dの隙間に配置された間隙部材5a,5b,5c,5dと、永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dの外周側を覆う補強部材6とを有する。永久磁石4a,4b,4c,4dは、希土類磁石又はフェライト磁石である。
スリーブ31は、構造用炭素鋼等の磁性の金属材料から作成される。また、スリーブ31の一端部にはシャフト2を挿入する際に、応力集中によってスリーブ31自体が座屈変形することを抑制するフランジ部3cが形成されている。スリーブ31の外周面3eには、円周方向に全周にわたって連続する溝3fが形成されており、永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dは、溝3fの底面に設置されている。
スリーブ31には、中心軸AXに沿った方向に貫通する貫通穴3aが形成されている。貫通穴3aを形成するスリーブ31の内周面3bはテーパ形状を有している。スリーブ31の貫通穴3aには、内周面3bの形状に合うシャフト2が圧入されている。なお、焼き嵌め若しくは冷やし嵌めと圧入とを組み合せてスリーブ31の貫通穴3aにシャフト2を固定してもよい。以下、中心軸AXに沿った方向を「軸方向」という。なお、図示する回転子部材60のシャフト2は、中空孔2aを有しているが、これに限定されず、シャフト2は中実軸であってもよい。
複数個の永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dは、スリーブ31に接着剤によって貼り付けられている。実施の形態1においては、四つの永久磁石4a,4b,4c,4dと四つの間隙部材5a,5b,5c,5dとが円周方向に等間隔で配置されている。また、実施の形態1において、永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dの横断面形状は半径が異なる二つの円から同じ中心角で切り取った扇形同士の差分となる形状である。したがって、永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dは、横断面において内周側の辺及び外周側の辺がともに円弧状である。
図示する回転子部材60は、四つの永久磁石4a,4b,4c,4dを備えているが、永久磁石の数は、極数に合わせて枚数を増減可能であり、例示する四つに限定されるものではない。
フランジ部3cと永久磁石4a,4b,4c,4dとは、間に空間を設けて設置されても、密着して設置されてもよい。ただし、フランジ部3cと永久磁石4a,4b,4c,4dとを密着させる場合は、永久磁石4a,4b,4c,4dからフランジ部3cを介した磁束漏れについて考慮する必要がある。
間隙部材5a,5b,5c,5dは、永久磁石4a,4b,4c,4dと比重が近い材料で形成されることが好ましい。間隙部材5a,5b,5c,5dは、スリーブ31及び間隙部材5a,5b,5c,5d内部での磁束短絡ロスを考慮すると非磁性材料で形成されることが望ましいが、磁束短絡ロスを許容できるのであれば、非磁性材料でなくてもよい。具体的には、間隙部材5a,5b,5c,5dは、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金、鉄合金又は樹脂で形成できるが、これらに限定はされない。
また、永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dの縦断面形状は、矩形状である。永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dの軸方向の長さは、スリーブ31の軸方向の長さよりも短い。
補強部材6は、高速回転時の遠心力によって永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dがスリーブ31から剥離することを抑制する。なお、間隙部材5a,5b,5c,5dは、永久磁石4a,4b,4c,4dを貼付ける作業の作業性の向上及び補強部材6に加わる応力の均等化を目的に設置しているため、補強部材6に加わる応力が補強部材6の疲労強度未満であれば、省略することも可能である。
スリーブ31の内周面3bは、軸方向においてフランジ部3cから離れるほど中心軸AXから遠ざかる第1のテーパ面である。スリーブ31の内周面3bのテーパ角θは、回転電機1aを運転する際の回転子1bの回転速度と、必要しめ代とにより異なるが、作業性を考慮すると0°から10°の範囲に設定することが好ましい。なお、テーパ角θは、中心軸AXとスリーブ31の内周面3bとがなす角度である。
回転子部材60は、外周面3eの溝3fの側面と永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dとの隙間を埋める固定部材51a,51bを有している。固定部材51a,51bは、環状の部材である。固定部材51a,51bは、樹脂材料又は燒結金属を用いて形成可能であるが、これらの材料に限定はされない。また、固定部材51a,51bは、外周面3eの溝3fの側面と永久磁石4a,4b,4c,4d及び間隙部材5a,5b,5c,5dとの隙間に充填した接着剤を固化したものであっても良い。
図4は、実施の形態1に係る回転子部材のロータにシャフトを圧入した際の応力発生の様相を示した縦断面図である。図5は、実施の形態1に係る回転子部材のロータにシャフトを圧入した際の応力発生の様相を示した横断面図である。なお、図4は、図5中のIV-IV線に沿った断面を示している。シャフト2をスリーブ31に圧入してしめ代を付加することにより、シャフト2とスリーブ31との空転が防止される。また、シャフト2をスリーブ31に圧入してしめ代を付加することにより、スリーブ31は内径及び外径が拡大する方向に変形し、スリーブ31及び補強部材6には、永久磁石4a,4b,4c,4dを挟持する径方向の応力11a,11bが発生する。
図6は、実施の形態1に係る回転子部材のスリーブにシャフトを圧入した後の様相を示した模式図である。シャフト2が圧入されたことによるスリーブ31の円周方向の変形12a,12bにより、接着層21には大きなせん断応力が働き、亀裂13a,13bが生じやすくなる。接着層21に亀裂13a,13bが発生すると、接着層21による永久磁石4a,4b,4c,4dの保持力が低下し、信頼性も低下する。
図7は、実施の形態1に係る回転子部材のスリーブにシャフトが圧入されたときに作用する応力を示した模式図である。スリーブ31の外周面3eの溝3fはシャフト2の圧入による径方向の応力11a,11bにより変形するが、軸方向の位置には変化がないため、永久磁石4a,4b,4c,4dは、固定部材51a,51bを支える軸方向の応力14a,14bにより、安定して保持される。したがって、接着層21に亀裂13a,13bが発生しても、永久磁石4a,4b,4c,4dとスリーブ31とが固定部材51aを挟む力の反作用によって永久磁石4a,4b,4c,4dが保持される。スリーブ31が変形することで補強部材6とスリーブ31とから永久磁石4a,4b,4c,4dに加えられる径方向からの挟持力、及びスリーブ31が変形することで固定部材51aから永久磁石4a,4b,4c,4dに加えられる軸方向からの挟持力を向上させることで、接着層21に亀裂13a,13bが発生した場合であっても、高速回転に耐えうる保持力を発揮させることができる。すなわち、スリーブ31と永久磁石4a,4b,4c,4dとの接合強度の向上を図ることができる。
以上のように、実施の形態1に係る回転子部材60によれば、高速回転時にスリーブ31から永久磁石4a,4b,4c,4dが脱落することを抑制できる。また、実施の形態1に係る回転子部材60を用いることにより、高速回転可能な回転子1bを備えた回転電機を提供できる。
なお、上記の説明において、スリーブ31は、一端部側にフランジ部3cを備えていたが、他端部側にもフランジ部を備えてもよい。図8は、実施の形態1に係る別の回転子部材の縦断面図である。スリーブ31は、一端部側のフランジ部3cに加え、他端部側にもフランジ部3dを備えている。スリーブ31の他端部側にもフランジ部3dを設けることにより、シャフト2を圧入する作業を行いやすくなり、スリーブ31自体が座屈変形することを抑制しやすくなる。スリーブ31が、フランジ部3c,3dを備える場合も、スリーブ31の外径寸法が軸方向の位置によって異なることを抑えることができるため、回転電機1aの特性が低下することを抑制できる。また、スリーブ31がシャフト2を圧入する際に座屈変形しない肉厚を有するのであれば、フランジ部3cを省略した構造とすることも可能である。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る回転子部材を用いた回転子の模式図である。スリーブ31の内周面3bは、フランジ部3cが設けられた一端部側ほど中心軸AXから離れるテーパ面であり、スリーブ31の一端部側の内周側には、内周面3bよりも勾配の大きいテーパ面であるテーパ増大部3gが設けられている。すなわち、スリーブ31の内周側には、シャフト2の圧入方向において前方となる端部にテーパ増大部3gが設けられている。内周面3bとテーパ増大部3gとのテーパ面の角度差は、Δθとなっている。
テーパ増大部3gを設けることにより、シャフト2の圧入方向での前方となるスリーブ31の端部は、テーパ増大部3gが設けられていない部分と比較すると、シャフト2が圧入された際の変形量が大きくなる。したがって、テーパ増大部3gを設けることにより、固定部材51aに働く軸方向の応力14a,14bは、実施の形態1に係る回転子よりも大きくなる。これにより、実施の形態1に係る回転子よりも永久磁石4a,4b,4c,4dを固定する力が増大する。
実施の形態2に係る回転子は、高速回転時にスリーブ31から永久磁石4a,4b,4c,4dが脱落することが抑制されるため、高速回転させることができる。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る回転子部材の模式図である。シャフト2には、軸径が拡大された軸径拡大部2bが設けられている。軸径拡大部2bは、シャフト2をスリーブ31に圧入した際に、圧入方向において後方となるスリーブ31の端部に配置される。
軸径拡大部2bを設けることにより、シャフト2の圧入方向での後方となるスリーブ31の端部は、軸径拡大部2bが設けられていないシャフトが圧入された場合よりも変形量が大きくなる。したがって、軸径拡大部2bを設けることにより、固定部材51bに働く軸方向の応力14a,14bは、実施の形態1に係る回転子よりも大きくなる。これにより、実施の形態3に係る回転子では、永久磁石4a,4b,4c,4dを固定する力は、実施の形態1に係る回転子よりも増大する。
実施の形態3に係る回転子は、高速回転時にスリーブ31から永久磁石4a,4b,4c,4dが脱落することが抑制されるため、高速回転させることができる。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る回転子部材の模式図である。実施の形態4に係る回転子部材60は、永久磁石4a,4b,4c,4dの端部を覆うスペーサ50a,50bを備えている。永久磁石4a,4b,4c,4dとフランジ部3cとの間にスペーサ50aを追加することにより、永久磁石4a,4b,4c,4dの端面の保護及び補強部材6を直接巻付ける際の作業性を向上することができる。同様に、フランジ部3cが設けられた端と反対側の端部にも、リング状のスペーサ50bが設置されている。
スペーサ50a,50bは、永久磁石4a,4b,4c,4dからの磁束漏れを考慮すると非磁性体であることが好ましい。
実施の形態4に係る回転子部材60は、実施の形態1に係る回転子部材60と同様に、高速回転時にスリーブ31から永久磁石4a,4b,4c,4dが脱落することを抑制できる。さらに、実施の形態4に係る回転子部材60は、スペーサ50a,50bが永久磁石4a,4b,4c,4dの端部を覆うことにより、永久磁石4a,4b,4c,4dの腐食が防止されるため、耐環境性を高めることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1a 回転電機、1b 回転子、2 シャフト、2a 中空孔、2b 軸径拡大部、3a 貫通穴、3b 内周面、3c,3d フランジ部、3e 外周面、3f 溝、3g テーパ増大部、4a,4b,4c,4d 永久磁石、5a,5b,5c,5d 間隙部材、6 補強部材、7 固定子鉄心、8 コイル、9 固定子、10a 内部空間、10b ハウジング、31 スリーブ、50a,50b スペーサ、51a,51b 固定部材、60 回転子部材、81 動力線。

Claims (6)

  1. シャフトを圧入可能な筒状であり、両端部にフランジ部を備え、外周面に円周方向の全周にわたって連続する溝が前記フランジ部とは間隔を空けて形成されたスリーブと、
    前記溝に配置された複数の永久磁石と、
    前記溝の側面と複数の前記永久磁石の軸方向の端部との間に設置され、複数の前記永久磁石の両端部を挟み込む固定部材と、
    複数の前記永久磁石を径方向外側から覆う補強部材とを備えることを特徴とする回転子部材。
  2. 前記永久磁石の端部を覆うスペーサを備えることを特徴とする請求項1に記載の回転子部材。
  3. 前記スリーブの内周面は、前記スリーブの一端部側ほど前記スリーブの中心軸から離れるテーパ面であり、
    前記スリーブの一端部側の内周側には、前記内周面よりも勾配の大きいテーパ面であるテーパ増大部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転子部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の回転子部材と、前記回転子部材に圧入されたシャフトとを有することを特徴とする回転子。
  5. 前記シャフトは、軸径が拡大された軸径拡大部が設けられており、
    前記軸径拡大部は、前記シャフトを前記スリーブに圧入した際に、前記スリーブの他端部に配置されることを特徴とする請求項4に記載の回転子。
  6. 請求項4又は5に記載の回転子と、固定子とを備えることを特徴とする回転電機。
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