JPWO2017126601A1 - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

ボトム部材に、リザーバ室と内筒内とを連通可能なリザーバ室側開口と、リザーバ室側開口から内筒内への作動液体の流通を許容する第1弁が設けられた吸込通路と、内筒内からリザーバ室側開口への作動液体の流通を許容する第2弁が設けられた排出通路と、が設けられる。リザーバ室側開口から吸込通路への作動液体の流れ、および排出通路からリザーバ室側開口への作動液体の流れを案内する案内部材が、ボトム部材と閉塞部との間に設けられている。

Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
本願は、2016年1月22日に、米国に出願された米国特許出願第15/003,921号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ボトム側の内筒と外筒との間にボトム部材が設けられたシリンダ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−29133号公報 特開2012−207674号公報
ボトム部材に、内筒と外筒との間の部分と内筒の内部とを連通させる開口を設ける場合、この開口が大きいほど作動液体の流れは円滑になるが、ボトム部材の強度が低下してしまう可能性がある。
本発明は、作動液体の流れを円滑にすることができるシリンダ装置の提供を目的とする。
本発明のシリンダ装置は、作動液体が封入され、内部をロッドに設けられたピストンが摺動する内筒と、前記内筒の外周側に設けられ、該内筒との間に作動気体と作動液体とが封入されるリザーバ室を形成する外筒と、を備えた複筒式のシリンダ装置である。前記シリンダ装置は、前記内筒のボトム側に設けられるボトム部材と、前記外筒のボトム側を閉塞する閉塞部と、を有している。前記ボトム部材には、前記リザーバ室と前記内筒内とを連通可能なリザーバ室側開口と、前記リザーバ室側開口から前記内筒内への作動液体の流通を許容する第1弁が設けられた吸込通路と、前記内筒内から前記リザーバ室側開口への作動液体の流通を許容する第2弁が設けられた排出通路と、が設けられている。前記リザーバ室側開口から前記吸込通路への作動液体の流れ、および前記排出通路から前記リザーバ室側開口への作動液体の流れを案内する案内部材が、前記ボトム部材と前記閉塞部との間に設けられている。
前記第2弁は、前記ボトム部材の前記閉塞部側に設けられた環状のディスク状のバルブで構成され、該バルブは、外周側が閉塞部側に撓むことで開弁するバルブであってもよい。前記案内部材は円形状であって、前記ボトム部材と前記閉塞部とに挟持されていても良い。
前記第2弁は、前記ボトム部材の前記閉塞部側に設けられた環状のディスク状のバルブで構成され、該バルブは、外周側が閉塞部側に撓むことで開弁するバルブであってもよい。前記案内部材は、前記ボトム部材に取り付けられていても良い。
前記第2弁と前記案内部材は、同軸上に配置されて、その中心軸に軸部材を貫通することで、取り付けられていてもよい。
前記案内部材は、その外周部が前記閉塞部に当接するように該閉塞部に向かって延びるように設けられていても良い。
前記案内部材には、前記第2弁の外周部よりも内周側となる位置と軸方向に対向して貫通穴が形成されていても良い。
前記案内部材は、前記第2弁の外周部に軸方向に対向して配置されており、前記第2弁の開弁時の所定量以上の変形を規制していても良い。
本発明によれば、作動液体の流れを円滑にすることができる。
本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のボトム側を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す図2のIII−III断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置のボトム側を示す平断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置のボトム側を示す図5のVI−VI断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す図7のVIII−VIII断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置の案内部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の第1変形例のボトム側を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の第2変形例のボトム側を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置の第3変形例のボトム側を示す一部を断面とした部分正面図である。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1に示す第1実施形態に係るシリンダ装置10は、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器である。シリンダ装置10は、円筒状の内筒11と、内筒11よりも大径で内筒11の外周側に設けられる有底筒状の外筒12とを有している。内筒11内には作動液体が封入されている。外筒12は、内筒11との間に作動気体としてのガスと作動液体としての油とが封入されるリザーバ室13を形成している。つまり、シリンダ装置10は、内筒11と外筒12とを有して二重筒構造をなす複筒式のシリンダ装置となっている。
外筒12は、金属製の本体部材15と、金属製の閉塞部材16とからなっている。本体部材15は、円筒状の一部材からなっている。閉塞部材16は、有底筒状の一部材からなっており、本体部材15の一端開口部の内側に嵌合してこの開口部を閉塞している。閉塞部材16の本体部材15へ嵌合する円筒状の筒状部18と、本体部材15とが、外筒12における円筒状の胴部19となっている。閉塞部材16の本体部材15へ嵌合しない閉塞部20が、外筒12における一端側を閉塞する閉塞部20となっている。閉塞部材16は本体部材15に溶接により密閉状態となるように固定されている。シリンダ装置10において軸方向における外筒12の閉塞側をボトム側とする。言い換えれば、閉塞部20は外筒12のボトム側を閉塞している。外筒12は、内筒11と同軸状に設けられて内筒11をその径方向の外側で覆っている。なお、閉塞部材16と本体部材15との固定は溶接に限らず、かしめや溶接等の固定方法でもよい。
閉塞部20は、軸方向の筒状部18側に、径方向外側から外側テーパ面21、円環状平坦面22、内側テーパ面23、円形平坦面24が設けられている。外側テーパ面21は筒状部18の内周面の端縁部から軸方向に延出しており、筒状部18から軸方向に離れるほど小径となっている。円環状平坦面22は外側テーパ面21から径方向内側に延出しており、外筒12の中心軸に対して直交するように広がっている。内側テーパ面23は円環状平坦面22の内周縁部から軸方向に延出しており、円環状平坦面22から軸方向に離れるほど小径となっている。円形平坦面24は内側テーパ面23から径方向内側に延出しており、外筒12の中心軸に対して直交している。
内筒11は、金属製の円筒状の一部材からなっている。内筒11には、その軸方向の一端部に円形状のボトム部材25が取り付けられている。ボトム部材25は、円形状であり、内筒11のボトム側の端部に取り付けられている。ボトム部材25は、内筒11に嵌合されてこの内筒11に固定されている。ボトム部材25に対し内筒11とは反対側には板状の案内部材28が配置されている。内筒11は、その軸方向の一端部に固定されたボトム部材25が案内部材28に載置され、案内部材28は、外筒12の閉塞部20に載置されている。言い換えれば、案内部材28はボトム部材25と外筒12の閉塞部20との間に配置されている。
図示は略すが、内筒11は、その軸方向のボトム部材25とは反対の端部がロッドガイドに嵌合されてこのロッドガイドに固定されている。このロッドガイドは、外筒12の胴部19の内側に嵌合されている。このロッドガイドに対し閉塞部20とは反対側には、図示略のシール部材が設けられている。このシール部材も、胴部19の内側に嵌合されている。このシール部材の閉塞部20とは反対側が外筒12に係止されている。これにより、外筒12は、軸方向の一端側と他端側とで、シール部材、ロッドガイド、内筒11、ボトム部材25および案内部材28を挟持している。これにより、案内部材28は、ボトム部材25と閉塞部20とに挟持されている。
内筒11内には、ピストン30が摺動可能に嵌合されている。言い換えれば、内筒11内は、その内部をピストン30が摺動する。内筒11内は、ピストン30と上記したロッドガイドとの間が第1室31となっており、ピストン30とボトム部材25との間が第2室32となっている。言い換えれば、第1室31は、内筒11内のピストン30よりも閉塞部20とは反対側に設けられ、第2室32は、内筒11内のピストン30よりも閉塞部20側に設けられている。内筒11内の第2室32は、内筒11の一端側に設けられたボトム部材25によって、リザーバ室13と画成されている。
ピストン30にはロッド35が連結されている。ロッド35は、上記したシール部材およびロッドガイドを通って内筒11内に挿入されており、その挿入側の先端部がピストン30に連結されている。ロッド35に設けられたピストン30は、ロッド35と一体的に移動する。ロッド35は、上記したロッドガイドおよびシール部材を通って内筒11および外筒12から外部へと延出している。
図示は略すが、ピストン30には、ロッド35が内筒11および外筒12からの延出量を増やす伸び側に移動するときに第1室31から第2室32へ作動液体を流すと共にその流れを抑制して減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構が設けられている。ピストン30には、ロッド35が内筒11および外筒12からの延出量を減らす縮み側に移動するときに第2室32から第1室31へ作動液体を流すと共にその流れを抑制して減衰力を発生させる縮み側減衰力発生機構が設けられている。シリンダ装置10は、例えばロッド35が車両の車体側に連結され、閉塞部20側が車両の車輪側に連結されて、車輪の車体に対する移動に対して減衰力を発生させる。
ボトム部材25は、円形状の基板部38と筒状の足部39とを有している。足部39は基板部38の外周側から軸方向において内筒11とは反対側に突出している。足部39の軸方向の基板部38とは反対側の端面40は、ボトム部材25の中心軸に直交する方向に広がっている。基板部38には、これを軸方向に貫通する貫通穴41が、径方向の中央部に形成されている。基板部38には、これを軸方向に貫通する通路穴42および通路穴43が、貫通穴41と足部39との間に形成されている。通路穴43は、基板部38の径方向において貫通穴41と通路穴42との間に配置されている。
ボトム部材25には、通路溝45が形成されている。通路溝45は、足部39の基板部38とは反対側に形成されており、足部39をその径方向に貫通している。通路溝45の内側は、足部39の径方向内側の室46をリザーバ室13に常時連通させるリザーバ室側開口45aとなっている。通路穴42の内側は、足部39の内側の室46を第2室32に連通させることが可能な通路42a(吸込通路)となっている。通路穴43の内側は、足部39の内側の室46を第2室32に連通させることが可能な通路43a(排出通路)となっている。ボトム部材25に設けられた通路42a,43aは、リザーバ室側開口45aを介して第2室32とリザーバ室13とを連通可能となっている。よって、ボトム部材25に設けられたリザーバ室側開口45aは、通路42a,43aを介してリザーバ室13と内筒11内の第2室32とを連通可能となっている。
ボトム部材25には、基板部38の軸方向の足部39とは反対側に第1弁51が設けられている。ボトム部材25には、基板部38の軸方向の足部39側に第2弁52が設けられている。第1弁51は複数枚のディスクからなるディスクバルブである。第2弁52も複数枚のディスクからなるディスクバルブである。これらの第1弁51および第2弁52は、いずれも円環状をなしており、リベット61によって、リング62と、これよりも大径のリング63と、リング64と、これよりも大径のリング65と共に、ボトム部材25に取り付けられている。
軸部材としてのリベット61は、軸部71と軸部71よりも大径のフランジ部72とを有している。リベット61は、軸部71が、リング65、リング64、第2弁52、ボトム部材25、第1弁51、リング62およびリング63のそれぞれの内側にこの順に挿入される。リベット61は、この状態で、軸部71のリング63よりも軸方向の外側部分が径方向外側に広がるように加締められる。この加締めにより形成されたリベット61の加締部73とフランジ部72とが、リング63、リング62、第1弁51、ボトム部材25、第2弁52、リング64およびリング65を軸方向両側から挟持する。第2弁52は、ボトム部材25の閉塞部20側に設けられた環状のディスク状のバルブで構成され、バルブは、外周側が閉塞部20側に撓むことで開弁するバルブである。
第1弁51は、ボトム部材25の閉塞部20とは反対側に配置されており、ボトム部材25に当接することで通路42aを閉塞する。第1弁51は、リング62よりも大径となっており、リング62よりも外側部分がボトム部材25から離れる方向に変形してボトム部材25から離れると、通路42aを開放する。第1弁51は通路42aに、これを開閉するように設けられている。第1弁51には、通路43aを第2室32に常時連通させる図示略の開口が設けられている。リング62よりも大径のリング63は、第1弁51の所定量以上の変形を規制する。
第1弁51は、リザーバ室側開口45aから通路42aを介する第2室32側への作動液体の流れを許容し、第2室32から通路42aを介するリザーバ室側開口45a側への作動液体の流れを規制するチェックバルブである。よって、第1弁51は、リザーバ室13からリザーバ室側開口45aおよび通路42aを介する第2室32側への作動液体の流れを許容し、第2室32から通路42aおよびリザーバ室側開口45aを介するリザーバ室13側への流れを規制する。
第1弁51は、リザーバ室13からリザーバ室側開口45aおよび通路42aを介する第2室32側への作動液体の流れを許容する際に、リザーバ室13から第2室32内に実質的に減衰力を発生させずに作動液体を流すサクションバルブである。第1弁51は、ロッド35が内筒11からの突出量を増やす伸び側に移動しピストン30が第1室31側に移動して第2室32の圧力がリザーバ室13の圧力より下降すると通路42aを開く。
第2弁52は、ボトム部材25の閉塞部20側に配置されている。第2弁52は、リング64よりも大径となっており、ボトム部材25に当接することで通路43aを閉塞する。第2弁52は、リング64よりも外側部分がボトム部材25から離れる方向に変形してボトム部材25から離れると、通路43aを開放する。第2弁52は通路43aに、これを開閉するように設けられている。
第2弁52は、第2室32から第1弁51に形成された図示略の開口および通路43aを介するリザーバ室側開口45a側への作動液体の流れを許容し、リザーバ室側開口45a側から通路43aを介する第2室32側への作動液体の流れを規制するチェックバルブである。よって、第2弁52は、第2室32から通路43aおよびリザーバ室側開口45aを介するリザーバ室13側への作動液体の流れを許容し、リザーバ室13からリザーバ室側開口45aおよび通路43aを介する第2室32側への作動液体の流れを規制する。リング64よりも大径のリング65は、第2弁52の所定量以上の変形を規制する。
第2弁52は、第2室32から通路43aおよびリザーバ室側開口45aを介するリザーバ室13側への作動液体の流れを許容する際に、作動液体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰バルブである。第2弁52は、ロッド35が内筒11内への進入量を増やす縮み側に移動しピストン30が第2室32側に移動して第2室32の圧力がリザーバ室13の圧力よりも所定値以上高くなると通路43aを開くことになる。
図2〜図4に示すように、案内部材28は、円環状となっている。言い換えると、円形状となっている。案内部材28には、その外周側から順に、外側平板部81と外側テーパ板部82と内側テーパ板部83とが設けられている。
外側平板部81は、平板状であり、その板厚方向に中心軸線が延びる円環状となっている。外側平板部81は、全周にわたって径方向の幅が一定となっている。
外側テーパ板部82は、外側平板部81の内周縁部から外側平板部81の板厚方向一側に延出している。外側テーパ板部82は、筒状であり、外側平板部81から離れるほど小径となっている。
内側テーパ板部83は、外側テーパ板部82の外側平板部81とは反対側の端縁部から、外側平板部81に対する外側テーパ板部82の延出方向とは逆方向に延出している。内側テーパ板部83は、円環状であり、外側テーパ板部82から離れるほど小径となっている。内側テーパ板部83の径方向の内側は、案内部材28をその中心において軸方向に貫通する貫通穴84となっている。
外側テーパ板部82および内側テーパ板部83は、外側平板部81から軸方向一側に突出する環状突出部85を構成している。案内部材28は、一枚の一定厚さの板状部材からプレス成形で上記形状に成形されることになる。
案内部材28は、図1に示すように、その環状突出部85が、外側平板部81から基板部38に向け突出する姿勢で、その外側平板部81が、ボトム部材25と閉塞部20とに挟持されている。このとき、案内部材28は、その外側平板部81が閉塞部20の円環状平坦面22に載置されると共に外側テーパ面21の内側に配置されて外側テーパ面21によって径方向移動が規制される。また、このとき、外側平板部81は、閉塞部20の円環状平坦面22に面接触すると共に足部39の端面40にも面接触する。
外側平板部81とボトム部材25の通路溝45とで囲まれた部分がリザーバ室側開口45aとなっている。外側平板部81は、ボトム部材25の軸方向においてリザーバ室側開口45aよりも基板部38から離れる方向に位置することはない。外側テーパ板部82は、この外側平板部81から基板部38に向けて突出している。
外側テーパ板部82は、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aの延長上にあり、ボトム部材25の軸方向においてリザーバ室側開口45aと位置を重ね合わせている。外側テーパ板部82は、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aから離れるほど、ボトム部材25の軸方向において通路42aおよび通路43aに近づくように傾斜している。
環状突出部85は、その突出先端側の頂部86が通路穴42の中心と通路穴43の中心との間に配置されている。頂部86は、径方向において、通路穴43よりも通路穴42に近く配置されている。頂部86は、その外径が第2弁52の外径よりも大径となっている。
外側平板部81および外側テーパ板部82は、ボトム部材25の軸方向において通路穴42の延長上にあり、通路穴42とボトム部材25の径方向の位置を重ね合わせている。外側テーパ板部82は、ボトム部材25の軸方向において通路42aから離れるほど大径となって、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aに近づくように傾斜している。この外側テーパ板部82の通路42aとは反対側の端縁部から外側平板部81がリザーバ室側開口45aに向けて延出している。
案内部材28は、その外側平板部81および外側テーパ板部82が、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れを、通路42aに近づく方向に案内する。言い換えれば、外側平板部81および外側テーパ板部82は、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れが、通路42aから離れる方向となることを抑制する。さらに言い換えれば、外側平板部81および外側テーパ板部82は、作動液体がリザーバ室側開口45aから通路42aまで流れる距離を最短距離に近づけるように作動液体の流れを案内する。
案内部材28は、その外側テーパ板部82および外側平板部81が、通路43aから第2弁52を開き、第2弁52で径方向外方に案内されるリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを、リザーバ室側開口45aに近づく方向に案内する。言い換えれば、外側平板部81および外側テーパ板部82は、通路43aから第2弁52を開き、第2弁52で径方向外方に案内される作動液体の流れがリザーバ室側開口45aから離れる方向となることを抑制する。さらに言い換えれば、外側平板部81および外側テーパ板部82は、作動液体が通路43aからリザーバ室側開口45aまで流れる距離を最短距離に近づけるように作動液体の流れを案内する。
シリンダ装置10は、そのロッド35が伸び側に移動しピストン30が第1室31側に移動して第1室31の圧力が第2室32の圧力よりも所定値以上高くなると、ピストン30に設けられた伸び側の減衰力発生機構が第1室31の作動液体を第2室32に流す。その際に、伸び側の減衰力発生機構が作動液体の流れを制御して減衰力を発生させる。
このとき、ロッド35が内筒11から突出した分だけ内筒11内の容積が増えることになり、第1弁51がボトム部材25から離れ、通路42aを開いてリザーバ室13からその分の作動液体を第2室32に補給する。このとき、第1弁51は実質的に作動液体の流れの抵抗となることなく開いてリザーバ室13から第2室32に作動液体を円滑に補給する。
また、シリンダ装置10は、そのロッド35が縮み側に移動しピストン30が第2室32側に移動して第2室32の圧力が第1室31の圧力よりも所定値以上高くなると、ピストン30に設けられた縮み側の減衰力発生機構が第2室32の作動液体を第1室31に流す。その際に、縮み側の減衰力発生機構は作動液体の流れを制御して減衰力を発生させる。
このとき、ロッド35が内筒11に進入した分だけ内筒11内の容積が減ることになり、第2弁52がボトム部材25から離れ、通路43aを開いて第2室32からリザーバ室13へその分の作動液体を排出する。その際にも、第2弁52が作動液体の流れを制御して減衰力を発生させる。
上記した特許文献1には、ボトム側の内筒と外筒との間にボトム部材を設けたシリンダ装置が記載されている。このボトム部材には、内筒と外筒との間のリザーバ室と内筒の内部とを連通させる開口が設けられている。この開口は大きいほど圧力損失を抑えることができ、作動液体の流れは円滑になるが、ボトム部材の強度が低下してしまう可能性がある。このため、開口を十分に大きくすることができず、リザーバ室と内筒の内部との間で作動液体が円滑に流れない可能性がある。なお、ボトム部材の強度の低下を防止するため、例えば足部39の肉厚を増やす等の対策を行うと、軸方向長、径方向長が増し、大型化や質量増加を招いたり、リザーバ室13の容積を減らし性能に影響を与える等の問題が生じる。
これに対して、第1実施形態のシリンダ装置10は、ボトム部材25と外筒12の閉塞部20との間に設けられた板状の案内部材28が、ボトム部材25に設けられたリザーバ室側開口45aから第1弁51が設けられた通路42aへの作動液体の流れ、および第2弁52が設けられた通路43aからリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを案内する。よって、ボトム部材25に設けられるリザーバ室側開口45aを大きくしなくても、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れ、および通路43aからリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを円滑にすることができる。したがって、作動液体の流れに起因する圧力損失を抑制でき、応答性を向上させることができる。
また上記した特許文献2には、閉塞部に環状の突出部が示されているが、閉塞部はプレスで成形されるため突出部を形成するのは困難である。またシリンダ装置10をクロージングにより形成することができない。さらに、突出部は、ボトム部25の足部39を当接するためのものであって、作動液体の流れを円滑にする、圧力損失を抑制するといった技術思想を示すものではない。
第1実施形態のシリンダ装置10は、ボトム部材25とは別の案内部材28を設けるため、ボトム部材25の形状を変更することなく作動液体の流れを円滑にすることができる。
第1実施形態のシリンダ装置10は、案内部材28が、ボトム部材25と外筒12の閉塞部20とに挟持されているため、案内部材28の取り付け構造が簡素となる。よって、コスト増を抑制することができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図5〜図9に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、図5,図6に示す外筒12が第1実施形態とは一部異なっている。第2実施形態の外筒12は、円筒状の胴部19と、その一端側を閉塞する閉塞部20とが、図6に示すように例えばクロージング等の加工方法により一体成形されている。また、第2実施形態では、ボトム部材25の足部39が閉塞部20に当接している。さらに、第2実施形態では、第1実施形態のリベット61にかえてボルト101とナット102とが設けられている。そして、第2実施形態では、ボルト101とナット102とによって、案内部材110がボトム部材25に、第1弁51および第2弁52と共に取り付けられている。ボルト101は、ナット102に螺合されるネジ軸部105と、ネジ軸部105よりも大径の頭部106とを有している。
図7〜図9に示すように、案内部材110は、円環状となっている。案内部材110には、その中央側から順に、内側平板部111と中間板部112とテーパ板部113とフランジ板部114とが設けられている。
内側平板部111は、平板状であり、その板厚方向に中心軸線が延びる円環状となっている。内側平板部111は、全周にわたって径方向の幅が一定となっている。
中間板部112は、内側平板部111の外周端縁部から径方向外側に延出している。中間板部112は、全体形状が、その板厚方向に中心軸線が延びる円環状となっている。中間板部112は、全周にわたって径方向の幅が一定となっている。中間板部112には、板厚方向の一側に凹む凹部121と板厚方向の逆側に突出する凸部122とが周方向に交互に形成されている。これにより、凹部121および凸部122がリブとなって中間板部112の剛性を上げている。また、凸部122には、板厚方向に貫通する貫通穴123が形成されている。貫通穴123は凸部122に設けられることにより、周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、貫通穴123の数は全ての凸部122に形成する必要はなく、一つでもよい。さらに、貫通穴123は、第2弁52の外周部よりも内周側となる位置と軸方向に対向して配置されている。言い換えると、第2弁52の外周部に軸方向に対向して配置される案内部材110の環状突出部124よりも内側となる位置にある中間板部112の凸部122に配置されている。これにより、作動液体がリザーバ室側開口45aから通路42aまで流れる流れ、また作動液体が通路43aからリザーバ室側開口45aまで流れる流れがある領域以外の位置に貫通穴123を設けるので、流れがある領域以外の流れの発生を抑え、作動液体の流れを円滑にすることができる。
テーパ板部113は、中間板部112の外周縁部から凹部121の凹む方向に延出している。テーパ板部113は、筒状であり、中間板部112から離れるほど大径となっている。フランジ板部114は、テーパ板部113の中間板部112とは反対側の端縁部から径方向外側に延出している。フランジ板部114は、径方向に一定幅の円環状となっている。案内部材110も、一枚の一定厚さの板状部材からプレス成形で上記形状に成形されることになる。またフランジ板部114は、閉塞部20に向かって延びるように設けられる。
図6に示すように、それぞれの内側に、ボルト101のネジ軸部105を通しながら、ボルト101の頭部106に、案内部材110の内側平板部111、リング64、第2弁52、ボトム部材25、第1弁51、リング62をこの順に重ねる。その際に、案内部材110を、そのテーパ板部113が内側平板部111から頭部106側に延出する姿勢とし、ボトム部材25を、その足部39が基板部38からボルト101の頭部106側に延出する姿勢とする。この状態で、ボルト101のネジ軸部105にナット102を螺合させて、頭部106とナット102とで、案内部材110の内側平板部111、リング64、第2弁52、ボトム部材25、第1弁51およびリング62を挟持する。これにより、案内部材110が、ボトム部材25に、第1弁51および第2弁52と共に取り付けられた組立体125となる。このような組立体125が、ボトム部材25の足部39において外筒12の閉塞部20に載置される。閉塞部20とボトム部材25の通路溝45とで囲まれた部分がリザーバ室側開口45aとなる。このように、第2弁52と案内部材110は、同軸上に配置されて、その中心軸に軸部材としてのネジ軸部105を貫通することで、ボトム部材25と一体に取り付けられる。
このとき、案内部材110は、そのフランジ板部114が、中間板部112から閉塞部20に向けて突出して、閉塞部20に当接する。テーパ板部113は、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aの延長上にあり、ボトム部材25の軸方向においてリザーバ室側開口45aと位置を重ね合わせている。テーパ板部113は、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aから離れるほど、ボトム部材25の軸方向において通路42aおよび通路43aに近づくように傾斜している。
テーパ板部113と中間板部112との境界部分は、円環状をなしてフランジ板部114とは反対方向に突出する環状突出部124となっている。この環状突出部124は通路穴42の中心と通路穴43の中心との間に配置されている。環状突出部124は、径方向において、通路穴43よりも通路穴42に近く配置されている。環状突出部124は、第2弁52の外径とほぼ同径となっている。
テーパ板部113は、ボトム部材25の軸方向において通路穴42の延長上にあり、通路穴42とボトム部材25の径方向の位置を重ね合わせている。テーパ板部113は、ボトム部材25の軸方向において通路42aから離れるほど大径となって、ボトム部材25の径方向においてリザーバ室側開口45aに近づくように傾斜している。
案内部材110の環状突出部124は、第2弁52の外周部に軸方向に対向して配置されており、第2弁52の開弁時の所定量以上の変形を規制する。凸部122の貫通穴123は、製品組み付け時のエア溜まり発生による品質ばらつきを抑えるための空気抜き穴である。貫通穴はテーパ板部に設けてもよいが、ロッド35が内筒11および外筒12からの延出量を増やす伸び側に移動するとき、言い換えると伸び工程のときに、リザーバ室13からリザーバ室側開口45aに流れる流体の流れ以外の流れが発生する可能性があるため、その影響の少ない凸部122に設けることが好ましい。これにより、作動液体の流れを円滑にすることができる。
案内部材110は、そのテーパ板部113およびフランジ板部114が、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れを、通路42aに近づく方向に案内する。言い換えれば、テーパ板部113およびフランジ板部114は、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れが、通路42aから離れる方向となることを抑制する。さらに言い換えれば、テーパ板部113およびフランジ板部114は、作動液体がリザーバ室側開口45aから通路42aまで流れる距離を最短距離に近づけるように作動液体の流れを案内する。
案内部材110は、そのテーパ板部113およびフランジ板部114が、通路43aから第2弁52を開き、第2弁52で径方向外方に案内されるリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを、リザーバ室側開口45aに近づく方向に案内する。言い換えれば、テーパ板部113およびフランジ板部114は、通路43aから第2弁52を開き、第2弁52で径方向外方に案内される作動液体の流れがリザーバ室側開口45aから離れる方向となることを抑制する。さらに言い換えれば、テーパ板部113およびフランジ板部114は、作動液体が通路43aからリザーバ室側開口45aまで流れる距離を最短距離に近づけるように作動液体の流れを案内する。
第2実施形態のシリンダ装置10は、ボトム部材25と外筒12の閉塞部20との間に設けられた板状の案内部材110が、ボトム部材25に設けられたリザーバ室側開口45aから第1弁51が設けられた通路42aへの作動液体の流れ、および第2弁52が設けられた通路43aからリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを案内する。よって、ボトム部材25に設けられるリザーバ室側開口45aを大きくしなくても、リザーバ室側開口45aから通路42aへの作動液体の流れ、および通路43aからリザーバ室側開口45aへの作動液体の流れを円滑にすることができる。したがって、作動液体の流れに起因する圧力損失を抑制でき、応答性を向上させることができる。
第2実施形態のシリンダ装置10は、ボトム部材25とは別の案内部材110を設けるため、ボトム部材25の形状を変更することなく作動液体の流れを円滑にすることができる。
第2実施形態のシリンダ装置10は、案内部材110が、ボトム部材25に一体的に取り付けられているため、案内部材110をボトム部材25と一緒に外筒12に配置することができる。よって、案内部材110の外筒12内への配置が容易となる。よって、シリンダ装置10の組み立て作業が容易となる。
ここで、案内部材110は、そのフランジ板部114が閉塞部20に当接しているが、閉塞部20から若干離れていても良い。ただし、フランジ板部114が閉塞部20から離れる量が多くなると、これらの隙間が広くなる上、テーパ板部113が軸方向に短くなるため、作動液体の流れを案内する性能が低下してしまう。このため、フランジ板部114が閉塞部20に当接するまでテーパ板部113の軸方向の長さを長くするのが好ましい。
なお、本第1、第2の実施の形態の案内部材28、110は一枚の一定厚さの板状部材からプレス成形で第1、第2の実施形態の形状に成形されることを示したが、プレス成形に限らず、深絞り、鍛造などの成形方法であってもよく、その場合板状部材から形成しなくてもよい。
「第1実施形態の第1変形例」
次に、第1実施形態の第1変形例を図10に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第1実施形態の第1変形例においては、図10に示す案内部材128が第1実施形態の案内部材28とは一部異なっている。第1変形例の案内部材128は、外側平板部181の径方向幅をボトム部材125の足部39の径方向幅と等しくするよう外側テーパ板部182の外側平板部181に対する角度を変えている。このような構成とすることにより、ボトム部材25の足部39の内周側を案内部材128の外側テーパ板部182によって拘束することができ、径方向の位置決めを行うことで、組み付け精度を向上することができる。
「第1実施形態の第2変形例」
次に、第1実施形態の第2変形例を図11に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第1実施形態の第2変形例においては、図11に示す閉塞部120が第1実施形態の閉塞部20とは一部異なっている。第2変形例の閉塞部120は、円環状平坦面122と外側テーパ面121との径方向間に、筒状部100を設けている。この筒状部100により、案内部材28の外周と、ボトム部材25の外周とは拘束されるため、ボトム部材25を閉塞部120によって、第1変形例と同様に径方向の位置決めを行うことができ、組み付け精度を向上することができる。
「第1実施形態の第3変形例」
次に、第1実施形態の第3変形例を図12に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第1実施形態の第3変形例は第1変形例と同様ボトム部材25の足部39の内周側を案内部材228の外側テーパ板部282によって拘束する構成である。さらに、第3変形例は、第1実施形態の内側テーパ板部83を形成しない構成としている。このような構成とした場合であっても、第1、第2の変形例と同様、ボトム部材25の足部39の内周側を案内部材228の外側テーパ板部282によって拘束することができ、径方向の位置決めを行うことで、組み付け精度を向上することができる。
以上に述べた実施形態は、作動液体が封入され、内部をロッドに設けられたピストンが摺動する内筒と、前記内筒の外周側に設けられ、該内筒との間に作動気体と作動液体とが封入されるリザーバ室を形成する外筒と、を備えた複筒式のシリンダ装置である。前記シリンダ装置は、前記内筒のボトム側に設けられるボトム部材と、前記外筒のボトム側を閉塞する閉塞部と、を有している。前記ボトム部材には、前記リザーバ室と前記内筒内とを連通可能なリザーバ室側開口と、前記リザーバ室側開口から前記内筒内への作動液体の流通を許容する第1弁が設けられた吸込通路と、前記内筒内から前記リザーバ室側開口への作動液体の流通を許容する第2弁が設けられた排出通路と、が設けられている。前記リザーバ室側開口から前記吸込通路への作動液体の流れ、および前記排出通路から前記リザーバ室側開口への作動液体の流れを案内する案内部材が、前記ボトム部材と前記閉塞部との間に設けられている。これにより、リザーバ室側開口を大きくすることなく作動液体の流れを円滑にすることができる。
また、前記案内部材が、板状であって前記ボトム部材と前記閉塞部とに挟持されているため、取り付け構造が簡素となる。よって、コスト増を抑制することができる。
また、前記案内部材が、前記ボトム部材に取り付けられているため、案内部材をボトム部材と一緒に外筒に配置することができる。よって、案内部材の外筒内への配置が容易となる。
10 シリンダ装置
11 内筒
12 外筒
13 リザーバ室
20 閉塞部
25 ボトム部材
28,110 案内部材
35 ロッド
30 ピストン
45a リザーバ室側開口
51 第1弁
42a 通路(吸込通路)
43a 通路(排出通路)
52 第2弁

Claims (7)

  1. 作動液体が封入され、内部をロッドに設けられたピストンが摺動する内筒と、
    前記内筒の外周側に設けられ、該内筒との間に作動気体と作動液体とが封入されるリザーバ室を形成する外筒と、
    を備えた複筒式のシリンダ装置であって、
    前記内筒のボトム側に設けられるボトム部材と、
    前記外筒のボトム側を閉塞する閉塞部と、を有し、
    前記ボトム部材には、
    前記リザーバ室と前記内筒内とを連通可能なリザーバ室側開口と、
    前記リザーバ室側開口から前記内筒内への作動液体の流通を許容する第1弁が設けられた吸込通路と、
    前記内筒内から前記リザーバ室側開口への作動液体の流通を許容する第2弁が設けられた排出通路と、が設けられ、
    前記リザーバ室側開口から前記吸込通路への作動液体の流れ、および前記排出通路から前記リザーバ室側開口への作動液体の流れを案内する案内部材が、前記ボトム部材と前記閉塞部との間に設けられているシリンダ装置。
  2. 前記第2弁は、前記ボトム部材の前記閉塞部側に設けられた環状のディスク状のバルブで構成され、該バルブは、外周側が閉塞部側に撓むことで開弁するバルブであり、
    前記案内部材は円形状であって、前記ボトム部材と前記閉塞部とに挟持されている請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記第2弁は、前記ボトム部材の前記閉塞部側に設けられた環状のディスク状のバルブで構成され、該バルブは、外周側が閉塞部側に撓むことで開弁するバルブであり、
    前記案内部材が、前記ボトム部材に取り付けられている請求項1記載のシリンダ装置。
  4. 前記第2弁と前記案内部材は、同軸上に配置されて、その中心軸に軸部材を貫通することで、取り付けられる請求項3に記載のシリンダ装置。
  5. 前記案内部材は、その外周部が前記閉塞部に当接するように該閉塞部に向かって延びるように設けられる請求項3に記載のシリンダ装置。
  6. 前記案内部材には、前記第2弁の外周部よりも内周側となる位置と軸方向に対向して貫通穴が形成されている請求項4または5に記載のシリンダ装置。
  7. 前記案内部材は、前記第2弁の外周部に軸方向に対向して配置されており、前記第2弁の開弁時の所定量以上の変形を規制する請求項2乃至6のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
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