JPWO2017109992A1 - 保守支援システム、表示装置及び保守支援方法 - Google Patents

保守支援システム、表示装置及び保守支援方法 Download PDF

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Abstract

保守支援システム(1)は、住宅に設置される電気機器(50)を制御する制御装置(40)と、制御装置(40)と通信を行う遠隔保守端末(10)及びユーザ端末(20)と、を備える。遠隔保守端末(10)は、サーバ装置(30)及びWAN(60)を介して制御装置(40)と通信を行う。ユーザ端末(20)は、サーバ装置(30)及びWAN(60)を介して遠隔保守端末(10)と通信を行う。遠隔保守端末(10)及びユーザ端末(20)は、制御装置(40)を制御して、制御装置(40)と電気機器(50)との異常の有無を判定する。

Description

本発明は、保守支援システム、表示装置及び保守支援方法に関する。
近年、住宅に設置される電気機器をネットワークに接続し、制御装置(コントローラ)を用いて統合的に管理するHEMS(Home Energy Management System)が普及している。このようなシステムでは、制御装置を操作したり、携帯端末から制御装置に指示を送信したりする等によって電気機器を操作することができる。
ところで、住宅に設置される電気機器の異常の有無を、オペレータが遠隔操作を行うことによって判定する通信システムが提案されている。
例えば、特許文献1は、デバイス機器を制御する省エネルギ制御装置を備える情報システムを開示している。このシステムでは、省エネルギ制御装置がデバイス機器を制御してデバイス機器の異常の有無を判定する。
特許文献2は、コールセンタと、家電機器を制御するリモコン装置とを備えるリモートメンテナンスシステムを開示している。このシステムでは、リモコン装置が各種ログ情報をコールセンタに送信し、コールセンタは各種ログ情報に基づいて家電機器の異常の有無を判定する。コールセンタは、判定結果に応じて障害復旧支援プログラムをリモコン装置に送信し、リモコン装置は、障害復旧支援プログラムに基づいて家電機器のメンテナンスを行う。
特許文献3は、家電機器の異常を判定する故障判定システムを開示している。このシステムは、複数の家電機器と通信を行うホーム端末からインターネットを介して各家電機器の動作状態を受信し、受信した各家電機器の動作状態に基づいて各家電機器の故障判定を行う。
特開2014−086011号公報 特開2003−198746号公報 特開2002−092206号公報
特許文献1のシステムでは、制御装置が電気機器の異常の有無を判定している。特許文献2のシステムは、制御装置を介して電気機器の異常の有無を判定している。特許文献3のシステムは、制御装置を介して電気機器の異常の有無を判定している。
このような構成では、制御装置が故障している場合や制御装置と電気機器との間の通信に異常がある場合、電気機器の異常の有無を判定することはできない。また、制御装置そのものの異常の有無も判定することができない。なお、遠隔監視端末が、HEMSコントローラのような制御装置を介して、電気機器の異常の有無を判定する場合、HEMSコントローラから電気機器の情報を取得する必要がある。しかし、従来のHEMSコントローラはそのような仕様になっていないため、そのような判定はできない。
したがって、ユーザは、制御装置と、電気機器と、制御装置及び電気機器間の通信とのどこに異常があるのか、制御装置そのものの故障の有無等を自分で判定するかコールセンタに連絡して判定を依頼しなければならず、対応負担が生じる。また、コールセンタでユーザから連絡を受けたオペレータは、制御装置と、電気機器と、制御装置及び電気機器間の通信とのどこに異常があるのか又は不具合原因等を特定できず、現地に保守者を派遣しなければならないという問題がある。このように特許文献1〜3の構成では、制御装置と電気機器との異常の有無を判定するための対応負担が大きい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、制御装置と電気機器との異常の有無を判定するための対応負担が小さい保守支援システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る保守支援システムは、
住宅に設置される電気機器を制御する制御装置と、
前記制御装置と通信を行う端末と、
を備え、
前記制御装置を制御して、前記制御装置と前記電気機器との異常の有無を判定する。
本発明によれば、制御装置と電気機器との異常の有無を判定するための対応負担が小さい保守支援システム等を提供することができる。
第1実施形態に係る保守支援システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る保守支援システムの遠隔保守端末の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る保守支援システムのユーザ端末の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る保守支援システムの制御装置の構成を示すブロック図である。 遠隔保守端末が制御装置を制御する自動制御処理の一例を示すフローチャートである。 制御装置が電気機器を制御する自動制御処理の一例を示すフローチャートである。 端末に表示される遠隔保守画面の一例を示す図である。 端末に表示される復旧作業画面の一例を示す図である 第2実施形態に係る保守支援システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る保守支援システムの遠隔保守端末の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る保守支援システムの通信確認端末の構成を示すブロック図である。 通信確認端末による通信確認処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る保守支援システムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る保守支援システムの遠隔保守端末の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る保守支援システムの制御装置の構成を示すブロック図である。 遠隔保守端末が制御装置を制御する自動制御処理(通信切替指示の送受信を含む)の一例を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る保守支援システム1について図面を参照しながら詳細に説明する。
保守支援システム1は、図1に示すように、複数の電気機器50を制御する制御装置40と、制御装置40と通信を行う端末である遠隔保守端末10及びユーザ端末20と、遠隔保守端末10及び制御装置40間の通信を中継するサーバ装置30とを備える。遠隔保守端末10は、サーバ装置30及びWAN(World Area Network)60を介して制御装置40と通信を行う。ユーザ端末20は、サーバ装置30及びWAN60を介して遠隔保守端末10と通信を行う。また、ユーザ端末20と制御装置40と電気機器50とは、有線又は無線のLAN(Local Area Network)又は近距離無線通信により互いに通信を行う。
遠隔保守端末10及びサーバ装置30は、オペレータが常駐するコールセンタや保守者が常駐する保守拠点等に設置される。制御装置40及び電気機器50は住宅に設置される。ユーザ端末20は、ユーザ操作を受け付け、制御装置40と通信を行う端末であって住宅において使用される。遠隔保守端末10は、住宅の外部であるコールセンタ又は保守拠点等からサーバ装置30を介して制御装置40を操作又は監視する。なお、遠隔保守端末10及びユーザ端末20は、後述するように制御装置40を制御して、制御装置40と電気機器50との異常の有無及び内容を判定する場合に使用される。
以下、図2〜図4を参照しながら、各装置の構成及び機能等について説明する。
まず、遠隔保守端末10の構成及び機能等について説明する。図2に示すように、遠隔保守端末10は、遠隔保守端末10の動作を制御する制御部11と、他の装置と通信を行う通信部12と、各種データを記憶する記憶部13と、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける入力部14と、操作画面、遠隔保守画面等を表示する表示部15と、を備える。
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成される。制御部11は、バス16によって通信部12、記憶部13、入力部14、表示部15と接続される。制御部11は、記憶部13に記憶されるプログラムに従って、各種処理を実行する。
通信部12は、サーバ装置30と接続され、サーバ装置30を介して制御装置40と通信を行う。通信部12は、ケーブルを介して有線通信可能に構成されてもよいし、無線LANの規格に従って無線通信可能に構成されてもよい。
記憶部13は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)から構成される。記憶部13は、各種制御に用いられる各種プログラム、送受信データ、入力データ等の各種データを記憶する。
入力部14は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部14は、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける。
表示部15は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ等から構成される。表示部15は、入力データ、ユーザ操作等に応じて操作画面、遠隔保守画面、復旧作業画面等を表示する。
次に、制御部11の機能的構成について説明する。制御部11は、通信可否を判定する通信可否判定部111、制御装置40から電気機器50の機器情報を取得する機器情報取得部112、制御装置40からログ情報を取得するログ情報取得部113、制御装置40と電気機器50との異常の有無及び内容を判定する異常判定部114、自動制御を実行する自動制御実行部115、保守結果を通知する保守結果通知部116、制御装置40への遠隔操作の可否を取得する遠隔操作可否取得部117、判定に必要なプログラムを配布するプログラム配布部118、統計情報の入力や出力の管理を行う統計情報管理部119として機能する。
通信可否判定部111は、遠隔保守端末10から電気機器50までの疎通試験を行う。疎通試験は例えばPINGコマンドの実行、試験用信号の送受信によって行われる。これにより、通信可否判定部111は、例えば、遠隔保守端末10からサーバ装置30まで、遠隔保守端末10から制御装置40まで、遠隔保守端末10から電気機器50までのそれぞれの疎通試験を行って遠隔保守端末10から電気機器50までの通信可否を判定する。
また、通信可否判定部111は、疎通試験の結果から通信断絶箇所も特定する。例えば遠隔保守端末10から制御装置40までの間において通信が可能であるのに対し、遠隔保守端末10から電気機器50までの間において通信が不可能である場合、制御装置40から電気機器50までの間が通信断絶箇所であると特定する。
機器情報取得部112は、制御装置40と通信を行い、制御装置40及び電気機器50の機器情報を取得する。機器情報とは、制御装置40及び電気機器50の台数や機種名、仕様等の識別情報を含む情報である。機器情報は、遠隔保守端末10が制御装置40及び電気機器50の異常を判定する際や制御装置40の自動制御を行う際に利用される。
ログ情報取得部113は、制御装置40と通信を行い、制御装置40及び電気機器50のログ情報を取得する。ログ情報とは、制御装置40及び電気機器50の運転状態、通信状態等の履歴情報である。ログ情報は、遠隔保守端末10が制御装置40及び電気機器50の異常を判定する際に利用される。
異常判定部114は、制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容を判定する。この判定は、ログ情報取得部113によって取得されたログ情報や制御装置40を自動制御した結果を解析することによって行われる。
自動制御実行部115は、通信部12から制御装置40に制御情報を送信し、制御装置40の自動制御を行う。ここで、自動制御とは、一つの操作を実行する制御に限らず、シーケンス制御のように一連の複数の操作を実行したり、ある操作をした結果に基づいて次の操作を決定して実行したりする制御を意味する。
例えば、自動制御実行部115は、制御装置40に第1の試験を行い、制御装置40から第1の試験の結果を受信し、制御装置40に第1の試験の結果に基づいて決定された第2の試験を行う。ここで、制御装置40に試験を行うというのは、遠隔保守端末10が直接的に行う制御装置40の試験と、遠隔保守端末10が制御装置40を介して間接的に行う電気機器50の試験とを含むことを意味する。
保守結果通知部116は、保守結果を表示部15に表示させたり、サーバ装置30及び制御装置40を介してユーザ端末に通知したりする。ここで、保守結果とは、異常の有無及び内容の判定結果、復旧作業の結果等を含む情報である。なお、保守結果は遠隔保守画面や復旧作業画面として表示される。
遠隔操作可否取得部117は、ユーザ端末20と通信を行って遠隔操作可否情報を取得する。遠隔操作可否情報とは、ユーザ端末20又は制御装置40が遠隔保守端末10によって遠隔操作可能に設定されているか否かを示す情報である。
プログラム配布部118は、制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容の判定や復旧作業等に必要なプログラムをユーザ端末20又はサーバ装置30に配布する。ここで、プログラムの配布とは、遠隔保守端末10の入力部14からのユーザ操作、ユーザ端末20又はサーバ装置30からの要求に応じてプログラムを送信又はアップロードする動作を意味する。
具体的には、プログラム配布部118は、サーバ装置30に当該プログラムを送信したりアップロードしたりする。ユーザ端末20は、サーバ装置30から制御装置40を介してダウンロードしたり、遠隔保守端末10から受信したりして当該プログラムを取得する。これにより、ユーザ端末20又はサーバ装置30は、配布されたプログラムを実行して制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容の判定や復旧作業を行うことが可能となる。
統計情報管理部119は、統計情報入力処理と統計情報出力処理を行う。統計情報入力処理とは、ユーザが入力部14から入力した情報や通信部12から取得した情報を受け付けて、それらの統計情報を記憶部13に記憶させる処理である。例えば、ユーザ操作による異常の発生日時、異常の内容、キーワード、異常のあった機器の型式等の入力を受け付けて、その都度、記憶部13の統計情報を更新する。このように保守者が経験値又は収集情報に基づいて統計情報を入力する。保守者統計情報出力処理とは、ユーザ操作に基づいて記憶部13に記憶された統計情報を表示部15に出力する処理である。例えば、異常の内容、異常の原因等の情報を問い合わせの多い順に並べた画面や入力部14からのキーワード入力に応じた検索結果画面を表示部15に表示させる。なお
以上、遠隔保守端末10の構成及び機能等について説明した。次にユーザ端末20の構成及び機能等について説明する。
図3に示すように、ユーザ端末20は、ユーザ端末20の動作を制御する制御部21と、他の装置と通信を行う通信部22と、各種データを記憶する記憶部23と、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける入力部24と、操作画面を表示する表示部25と、を備える。
制御部21は、例えばCPUから構成される。制御部21は、バス26によって通信部22、記憶部23、入力部24、表示部25と接続される。制御部21は、記憶部23に記憶されるプログラムに従って、各種処理を実行する。
通信部22は、制御装置40と通信を行う。通信部22は、ケーブルを介して有線通信可能に構成されてもよいし、無線LANの規格に従って無線通信可能に構成されてもよい。
記憶部23は、例えばRAM、ROMから構成される。記憶部23は、各種制御に用いられる各種プログラム、送受信データ、入力データ等の各種データを記憶する。
入力部24は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部24は、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける。
表示部25は、例えば、LCD、PDP、ELディスプレイ等から構成される。表示部25は、入力データ、ユーザ操作等に応じて操作画面を表示する。
次に、制御部21の機能的構成について説明する。制御部21は、保守結果を取得する保守結果取得部211、制御装置40及び電気機器50の操作主体を表示部25に表示させる操作主体表示制御部212、遠隔保守端末10からの遠隔操作を許可するか拒否するかを設定する遠隔操作可否設定部213、保守結果を表示部25に表示させる制御を行う保守結果表示制御部214、制御装置40と電気機器50との異常の有無及び内容を判定する異常判定部215、自動制御を実行する自動制御実行部216、判定に必要なプログラムを取得するプログラム取得部217として機能する。
保守結果取得部211は、ユーザ端末20又は遠隔保守端末10による制御装置40と電気機器50との自動制御の結果を取得する。操作主体表示制御部212は、制御装置40の自動制御又は操作を行っている主体がユーザ端末20か遠隔保守端末10であるかを表示部25に表示させる。このように、操作主体表示制御部212と表示部25は、操作主体表示手段を構成する。これにより、ユーザ端末20のユーザは、自動制御又は操作は自分がしているのかオペレータがしているのかを判断することができる。
遠隔操作可否設定部213は、ユーザから遠隔操作可否の入力を受け付ける。遠隔操作可否とは、遠隔保守端末10によるユーザ端末20及び制御装置40の遠隔操作を許可するかどうかを示す情報である。遠隔操作可否設定部213は、ユーザ端末20と制御装置40のそれぞれに遠隔操作可否を設定する。
保守結果表示制御部214は、異常の有無及び内容の判定結果や復旧作業の結果等を、表示部25に表示させる。異常判定部215は、制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容を判定する。この判定は、制御装置40を自動制御した結果を解析することによって行われる。
自動制御実行部216は、通信部22から制御装置40に制御情報を送信し、制御装置40の自動制御を行う。なお、自動制御の意味は、上述した遠隔保守端末10の自動制御実行部115の自動制御の意味と同様であり、一つの操作を実行する制御に限らず、シーケンス制御のように一連の複数の操作を実行したり、ある操作をした結果に基づいて次の操作を決定して実行したりする制御を意味する。
プログラム取得部217は、制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容の判定や復旧作業等に必要なプログラムを取得する。具体的には、プログラム取得部217は、当該プログラムをサーバ装置30からダウンロードしたり、遠隔保守端末10から受信したりして取得する。これにより、ユーザ端末20は、配布されたプログラムを実行して制御装置40及び電気機器50の異常の有無及び内容の判定や復旧作業を行うことが可能となる。なお、プログラムの取得は、異常の状況に応じて必要な場合にのみ行われ、不要なプログラムは保守の終了後に削除される。
以上、ユーザ端末20の構成及び機能等について説明した。次に制御装置40の構成及び機能等について説明する。
図4に示すように、制御装置40は、制御装置40の動作を制御する制御部41と、他の装置と通信を行う通信部42と、各種データを記憶する記憶部43と、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける入力部44と、操作画面を表示する表示部45と、を備える。
制御部41は、例えばCPUから構成される。制御部41は、バス46によって通信部42、記憶部43、入力部44、表示部45と接続される。制御部41は、記憶部43に記憶されるプログラムに従って、各種処理を実行する。
通信部42は、制御装置40と通信を行う。通信部42は、ケーブルを介して有線通信可能に構成されてもよいし、無線LANの規格に従って無線通信可能に構成されてもよい。
記憶部43は、例えばRAM、ROMから構成される。記憶部43は、各種制御に用いられる各種プログラム、送受信データ、入力データ等の各種データを記憶する。
入力部44は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部44は、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける。
表示部45は、例えば、LCD、PDP、ELディスプレイ等から構成される。表示部45は、入力データ、ユーザ操作等に応じて操作画面を表示する。
次に、制御部41の機能的構成について説明する。制御部41は、電気機器50の制御を行う電気機器制御部411、電気機器50の異常の有無及び内容を判定する異常判定部412、自動制御を実行する自動制御実行部413、判定に必要なプログラムを取得するプログラム取得部414として機能する。
電気機器制御部411は、複数の電気機器50に制御情報を送信して電気機器50のそれぞれを制御する。なお、この制御は、制御装置40が記憶部43に記憶されているプログラムを実行することにより行われる場合もあるし、制御装置40が遠隔保守端末10又はユーザ端末20から受信した制御情報に基づいて行われる場合もある。異常判定部412は、電気機器50の異常の有無及び内容を判定する。この判定は、電気機器50を自動制御した結果を解析することによって行われる。
自動制御実行部413は、通信部42から電気機器50に制御情報を送信し、電気機器50の自動制御を行う。なお、自動制御の意味は、上述した遠隔保守端末10の自動制御実行部115の自動制御の意味と同じである。
プログラム取得部414は、電気機器50の異常の有無及び内容の判定や復旧作業等に必要なプログラムを取得する。具体的には、プログラム取得部414は、当該プログラムをサーバ装置30からダウンロードしたり、遠隔保守端末10から受信したりして取得する。なお、プログラムの取得は、異常の状況に応じて必要な場合にのみ行われ、不要なプログラムは保守の終了後に削除される。
以上、保守支援システム1の各装置の構成及び機能等について説明した。ここで、保守支援システム1の全体の動作の理解のために、遠隔保守端末10が制御装置40に行う自動制御処理と、制御装置40が電気機器50に行う自動制御処理とに分けて説明する。
以下、遠隔保守端末10が行う自動制御処理について図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この処理は、遠隔保守端末10のプログラムによって定期的に実行されてもよいし、ユーザ操作があった場合に実行されてもよい。
まず、遠隔保守端末10の機器情報取得部112は、制御装置40に機器情報を要求し、制御装置40から制御装置40及び電気機器50の台数、識別情報等を含む機器情報を取得する(ステップS100)。次に遠隔保守端末10の通信可否判定部111は、通信可否判定処理を行う(ステップS101)。この処理は、遠隔保守端末10から制御装置40までの疎通試験と、遠隔保守端末10から電気機器50までの疎通試験とを行って通信可否を判定する処理である。
遠隔保守端末10の通信可否判定部111が、遠隔保守端末10から電気機器50まで通信可能かどうかを判定する(ステップS102)。通信不可能と判定された場合(ステップS102;No)、後述するステップS103〜S106がスキップされ、遠隔保守端末10の保守結果通知部116が保守結果を通知する(ステップS107)。
通信可能と判定された場合(ステップS102;Yes)、遠隔保守端末10のログ情報取得部113は、制御装置40からログ情報を取得する(ステップS103)。遠隔保守端末10の異常判定部114は、取得されたログ情報を解析する(ステップS104)。
ここで、遠隔保守端末10の異常判定部114は、ログ情報の解析結果から異常判定が可能かどうかを判別する(ステップS105)。例えば、予め、遠隔保守端末10の記憶部13に複数の異常の内容とそれに対応する複数のログ情報の例とを関連付けて記憶しておき、遠隔保守端末10の異常判定部114が取得されたログ情報がその記憶部13に記憶されているログ情報の例のいずれかに該当するかどうかで判別する。
判別可能と判定された場合(ステップS105;Yes)、後述するステップS106がスキップされ、遠隔保守端末10の保守結果通知部116が保守結果を通知する(ステップS107)。これは、物理的なハードウエア上の異常ではなく、プログラムのバグ、設定状態等のソフトウエア上の異常である可能性が高いため、以降の制御処理の実行を省略するものである。
判定不可能と判別された場合(ステップS105;No)、遠隔保守端末10の自動制御実行部115は、電気機器50の機能に応じた制御処理を実行する(ステップS106)。この制御処理は、遠隔保守端末10の自動制御実行部115が制御装置40に制御情報を送信し、制御装置40がそれに応じて電気機器50を制御することによって行われる。
ここで、電気機器50の機能に応じた制御処理とは、電気機器50の機能に応じて電気機器50の自動制御を行う処理である。電気機器50の機能に応じてという用語は、例えば、電気機器50がエアコンであるか冷蔵庫であるか等の機器の種類や機器の仕様等に応じて電気機器50の機能が異なるので、それに応じて制御内容も異なることを意味する。この制御処理が終わると、隔保守端末10の保守結果通知部116が保守結果を通知する(ステップS107)。
以上、遠隔保守端末10が行う自動制御処理について説明した。ここで、上記ステップS106で説明した電気機器50の機能に応じた制御処理の詳細を具体的に説明するために、一例として電気機器50がエアコンである場合の制御処理を図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この制御処理は、遠隔保守端末10の制御情報を受信した制御装置40が以下のように電気機器50を制御することにより行われる。
まず、制御装置40の自動制御実行部413は、エアコンである電気機器50の電源ON・OFF操作を行う(ステップS200)。制御装置40の自動制御実行部413は、この操作で正常に電気機器50の電源がONになるかどうかを判別する(ステップS201)。電気機器50の電源がONにならないと判別された場合(ステップS201;No)、制御装置40の自動制御実行部413は、以降の処理(ステップS202〜210)をスキップして自動制御処理を終了する。
これは、電気機器50の電源がONにならないのに電源ON状態でしか判定できない以降の処理を実行しても意味がないからである。なお、この場合、制御装置40の異常判定部412は、電源が起動しないと判定し、制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20にその判定結果を通知する。
電気機器50の電源がONになると判別された場合(ステップS201;Yes)、制御装置40の自動制御実行部413は、電気機器50に電気機器50が備える各種センサの計測情報であるセンサ情報を要求し、電気機器50からセンサ情報を取得する。この例では電気機器50がエアコンであるため、センサ情報は例えば室内温度、空調温度等を計測する温度センサ、室内湿度を計測する湿度センサ、赤外線を検出して室内温度分布を計測することで風向・風量等を検出する赤外線センサ等の計測情報である。
ここで、制御装置40の自動制御実行部413は、センサ情報が取得できたかどうかを判別する(ステップS203)。制御装置40の自動制御実行部413は、センサ情報を取得できないと判別した場合(ステップS203;No)、以降の処理(ステップS204〜S210)をスキップして自動制御処理を終了する。
これは、センサ情報がない場合、電気機器50の空調運転が正常かどうかを判定するための判断要素である温度、湿度、風向・風量等の情報がなく、センサ情報が取得可能な状態でしか判定できない以降の処理を実行しても意味がないからである。なお、この場合、制御装置40の異常判定部412は、センサ情報を取得できないと判定し、制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20にその判定結果を通知する。
制御装置40の自動制御実行部413は、センサ情報を取得できたと判別した場合(ステップS203;Yes)、電気機器50に送風モードに切り替えさせる送風モード選択操作を実行する(ステップS204)。
ここで、制御装置40の自動制御実行部413は、電気機器50の運転情報を取得して電気機器50が送風モードに切り替わったかどうかを判別する(ステップS205)。電気機器50が送風モードにならないと判別した場合(ステップS205;No)、制御装置40の自動制御実行部413は、以降の処理(ステップS206〜S208)をスキップして後述する処理(ステップS209)に進む。
これは、電気機器50が送風モードに切り替わらないのに、送風モードでしか判定できない以降の処理を実行しても意味がないからである。なお、この場合、制御装置40の異常判定部412は、送風モードに切り替わらないと判定し、後述する自動制御処理終了時に制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20に通知する判定結果に送風モードに切り替わらないという情報を含ませる。
電気機器50が送風モードになると判別された場合(ステップS205;Yes)、制御装置40の自動制御実行部413は、電気機器50にフラップ操作を行わせる(ステップS206)。
ここで、制御装置40の自動制御実行部413は、電気機器50の運転状態を取得してフラップが正常に動いているかどうかを判別する(ステップS207)。この判別は、例えば、上述した赤外線センサにより検出する温度分布から実際の風向を推定することによって行われる。
電気機器50のフラップが動かないと判別した場合(ステップS207;No)、制御装置40の自動制御実行部413は、次の処理(ステップS208)をスキップして後述する処理(ステップS209)に進む。なお、この場合、制御装置40の異常判定部412は、フラップ動作不良と判定し、後述する自動制御処理終了時に制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20に通知する判定結果にフラップ動作不良という情報を含ませる。
電気機器50のフラップが動くと判別した場合(ステップS207;Yes)、制御装置40の自動制御実行部413は、フラップ操作によって風よけ/風あて運転が可能かどうかを判別する(ステップS208)。なお、この判別は、上述の風向の推定と同様な原理で行われる。
風よけ/風あて運転ができないと判別した場合(ステップS208;No)、制御装置40の異常判定部412は、風よけ/風あて運転不良と判定し、後述する自動制御処理終了時に制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20に通知する判定結果にフラップ動作不良という情報を含ませる。
なお、風よけ/風あて運転ができると判別した場合(ステップS208;Yes)であっても、上述のように風よけ/風あて運転ができないと判別した場合(ステップS208;No)であっても、次のステップS209に進む。
次に、制御装置40の自動制御実行部413は、電気機器50に冷房/暖房モード選択の切り替え操作を行わせたり、設定温度の変更操作を行わせたりする(ステップS209)。
ここで、制御装置40の自動制御実行部413は、選択されたモードや設定温度に応じた空調風が吹き出しているかどうかを判別する(ステップS210)。この判別は、制御装置40が電気機器50から電気機器50の運転状態やセンサ情報等を取得することによって行われる。
選択モード/設定温度に応じた空調風が吹き出していないと判別した場合(ステップS210;No)、制御装置40の異常判定部412は、冷房能力又は暖房能力が不足していると判定し、後述する自動制御処理終了時に制御装置40は通信部42を介して遠隔保守端末10又はユーザ端末20に通知する判定結果に冷房能力又は暖房能力が不足している旨の情報を含ませる。なお、選択モード/設定温度に応じた空調風が吹き出していると判別した場合(ステップS210;Yes)、このような以上の内容を示す情報を含ませる処理を行わない。
以上の各ステップにおいて判定された判定結果は、電気機器50から制御装置40へ通知され、制御装置40から遠隔保守端末10へ通知され、制御装置40の自動制御処理が終了する。
以上、電気機器50の機能に応じた制御処理の一例として電気機器50がエアコンである場合の制御処理について説明した。次に、このような遠隔保守端末10及び制御装置40の自動制御処理によって得られた保守結果に基づいて、遠隔保守端末10の保守結果通知部116が遠隔保守画面及び復旧作業画面を表示部15に表示させる処理について説明する。
まず、遠隔保守画面を表示させる処理について、遠隔保守画面例とともに説明する。遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、上述の自動制御処理によって得られた保守結果に基づいて統計情報管理部119と協働して遠隔保守画面を生成する。
具体的には、まず、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、統計情報管理部119に保守結果を入力して保守結果に対応する統計情報を要求する。ここでは、保守結果が、電気機器50を操作できない、という不具合現象である例を説明する。なお、この不具合現象は、自動制御処理の判定によって確認された異常の内容を示している。
保守結果として、遠隔保守端末10の統計情報管理部119は、入力された保守結果に対応する統計情報を記憶部13に記憶されている統計情報の中から取得する。なお、この統計情報とは、上述の統計情報入力処理に基づいて、不具合現象と不具合原因と復旧作業の内容と復旧作業時の留意点とが関連付けられた状態で記憶部13に記憶されている情報である。
例えば、遠隔保守端末10の統計情報管理部119は、過去に問い合わせがあったすべての不具合現象の件数に対して、電気機器50を操作できない、という今回の不具合現象が占める件数の割合を示す情報も合わせて取得する。遠隔保守端末10の統計情報管理部119は、電気機器50を操作できない、という不具合現象と関連付けられた不具合現象の原因と推定される候補として、電気機器と通信できない、という不具合原因と、電気機器が故障している、という不具合原因とを含む統計情報を取得する。また、電気機器50を操作できない、という不具合現象において、これら2つの不具合現象の原因に該当する可能性を統計的に算出した割合を示す情報も取得する。
遠隔保守端末10の統計情報管理部119は、これらの不具合原因と関連付けられた復旧作業の内容として、電気機器と再接続を行う、という復旧作業の内容と、制御装置を再起動する、という復旧作業の内容とを含む統計情報を取得する。また、これら2つの復旧作業の内容で復旧する確率を統計的に算出した割合を示す情報である復旧成功率も取得する。
遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、統計情報管理部119から保守結果に対応する上記の統計情報を取得し、遠隔保守画面を生成する。具体的には、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、遠隔保守画面のデフォルトの画像データを記憶部13から読み出して、そこに保守結果に対応する統計情報を入力して遠隔保守画面を生成する。
図7に示す遠隔保守画面例では、上から順に複数のブロックA1、A2、A3、A4・・・が並べられる。なお、A5以降のブロックは、画面のサイズ上、表示されていないが、不図示のタブでスクロール操作したり、次のページに進むボタンをクリックしたりする操作によって表示させることが可能となっている。ブロックA1には、上記自動制御処理の判定によって確認された異常の内容である不具合現象が表示される。
ブロックA1に表示される不具合現象の原因と推定される候補として、ブロックA2、A4にそれぞれ不具合原因が表示される。ブロックA2では最も該当する可能性が高い候補として、電気機器と通信できない、という不具合原因が表示されている。ブロックA4では、その次に該当する可能性が高い候補として、電気機器が故障している、という不具合原因が表示されている。
ブロックA2とブロックA4の間に配置されるブロックA3には、ブロックA2に表示される不具合原因に対する復旧作業の内容が表示される。ここでは、最も復旧成功率が高い候補として、電気機器と再接続を行う、という復旧作業が1番上の位置に表示され、次に復旧成功率が高い候補として、制御装置を再起動する、という復旧作業が2番目に上の位置に表示される。
ブロックA1〜A4にまたがって延びているツリー状の線は、ブロックA1〜A4の各項目が階層構造で表示していることを意味している。例えば、最上位の階層であるブロックA1の不具合現象に関する内容がブロックA2〜A4に表示されていることを示している。ブロックA1の不具合現象の次に上位の階層であるブロックA2とブロックA3は、いずれもブロックA1の不具合現象の不具合原因を示すために同じ階層となっている。ブロックA3は、ブロックA2の不具合原因に対する復旧作業の内容であるため、ブロックA2及びブロックA3よりもさらに下位の階層となっている。
ブロックA1〜A4には、それぞれ図中左端に割合が表示されている。これらの割合は、上述したように、遠隔保守端末10の統計情報管理部119で管理されている統計情報に基づく値である。すなわち、遠隔保守端末10の統計情報管理部119が今まで統計情報入力処理を受け付けることによって収集してきた統計情報から導き出される経験則のようなものである。例えば、ブロックA1に表示されている割合60%は、過去に問い合わせがあった複数の不具合現象のすべての件数に対して、この不具合現象に該当した件数がどのくらいの割合かを示している。
ブロックA2及びブロックA4に表示されている割合50%、20%は、ブロックA1の不具合現象の原因として該当する可能性を示している。この遠隔保守画面例では、電気機器を操作できないという不具合現象の不具合原因として、電気機器と通信できないことが原因である可能性が50%で、電気機器が故障していることが原因である可能性が20%で、その他の原因である可能性が30%であることを示している。
ブロックA3に表示されている割合70%、20%は、それぞれの復旧作業によって復旧する可能性、すなわち復旧成功率を示している。例えば、電気機器と再接続を行うことによって復旧する可能性が70%で、制御装置を再起動することによって復旧する可能性が20%なので、これら両方の復旧作業を行えば90%の確率で復旧することがわかる。
ところで、ブロックA3に表示される復旧作業の内容には、それぞれ下線が引いてある。これは、この部分をクリック又はキー操作によって選択するとリンク先に遷移することを意味する。この例では、リンク先に遷移すると復旧作業画面が表示される。そこで、以下、復旧作業画面例を、復旧作業画面の生成方法の例とともに説明する。
まず、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、遠隔保守端末10の入力部14からの操作に基づいて、統計情報管理部119と協働して復旧作業画面を生成する。
具体的には、まず、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、統計情報管理部119に選択された復旧作業の内容を入力し、この復旧作業の内容に対応する統計情報を要求する。遠隔保守端末10の統計情報管理部119は、入力された復旧作業の内容に対応する統計情報を記憶部13に記憶されている統計情報の中から取得する。遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、統計情報管理部119から復旧作業の内容に対応する統計情報を取得し、復旧作業画面を生成する。具体的には、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、復旧作業画面のデフォルトの画像データを記憶部13から読み出して、そこに復旧作業の内容に対応する統計情報を入力して遠隔保守画面を生成する。
図8に示す復旧作業画面例では、ブロックA3に表示されている2つの復旧作業のうち、電気機器と再接続を行う、という復旧作業が表示されている部分をクリックした場合の復旧作業画面例を示している。上述したようにブロックA3は、ブロックA1の不具合現象とブロックA2の不具合原因に関するものである。そのため、この復旧作業画面例では、不具合現象として、電気機器を操作できない、不具合原因として、電気機器と通信できない、と表示されている。
また、復旧作業の内容として、遠隔保守画面において選択された、電気機器と再接続を行う、という復旧作業と、この復旧作業と付随する作業として、ユーザ端末で電気機器との接続状態を確認する、という作業が表示されている。復旧作業の表示よりも図中下方には、復旧作業時の留意点として、ユーザ端末、制御装置、電気機器のそれぞれで接続状態を確認すること、という留意点が表示されている。
復旧作業の表示より図中右側には、自動実行ボタンP1が表示されている。この自動実行ボタンP1をユーザがクリックすると、遠隔保守端末10は、表示されている復旧作業を自動制御によって実行する。なお、図7の遠隔保守画面例のブロックA3において、「電気機器と再接続を行う」ではなく「制御装置を再起動する」の部分を選択した場合は、遠隔保守端末10の保守結果通知部116は、復旧作業の内容として、制御装置を再起動する、と表示させ、その表示の右側に制御装置を再起動するための自動実行ボタンを表示させる。
ここで、上述した遠隔保守画面例と復旧作業画面例とに表示される情報を分類して説明する。
まず、図7の遠隔保守画面例のうちブロックA2、A3は、異常の内容であるブロックA1に表示される不具合現象に統計的に最も関連性が高いと推定されるエラー情報である。本願において、かかるエラー情報をメインエラー情報と称する。
一方、図8の復旧作業画面例では、メインエラー情報に対応する復旧作業の内容と、復旧作業の内容に関する留意点とが表示されている。また、図7の遠隔保守画面例のうちブロックA4には、メインエラー情報の次に統計的にブロックA1に表示される不具合現象との関連性が高いと推定されるエラー情報が表示されている。本願において、これらの情報をサブエラー情報と称する。
以上説明したように、本実施形態に係る保守支援システム1によれば、遠隔保守端末10が制御装置40と通信を行って制御装置40を制御し、制御装置40と電気機器50との異常の有無及び内容を判定している。また、この制御は、ユーザ操作又は定期的なプログラム処理を契機に実行される。しかし、その後の処理は自動制御で行われる。
したがって、ユーザ、オペレータ及び保守者等にとって、制御装置40と電気機器50との異常の有無を判定するための対応負担は手動操作に比べて軽減される。特に定期的なプログラム処理で実行される場合には、契機も含めて自動制御で行われるため、ユーザ、オペレータ等の操作負担がより軽減される。
また、図5に示すように、遠隔保守端末10による制御装置40の自動制御処理(図6に示す制御装置40を介して電気機器50を制御する自動制御処理を含む)では、制御装置40に第1の試験を行い、制御装置40から第1の試験の結果を受信し、制御装置40に第1の試験の結果に基づいて決定された第2の試験を行っている。例えばステップS102、S105、S201、S203、S205、S207において、判別結果が異なるとその後の処理も異なり、以降の処理が無駄な場合はスキップされている。
したがって、自動制御処理を効率化できるとともに、判別結果に応じてさらに実行する必要性が高い処理を漏れなく実行させることができる。また、機器の状態概念を考慮した判定が可能となる。
また、本実施形態によれば、シーケンシャルな通信によって一連の制御を自動的に行うため、時間概念をも考慮した判定が可能となる。そのため、テスタや単純な通信によってユーザ操作に基づいて逐一制御を行うような判定ではわからない異常についても判定することができる。制御装置40がHEMSコントローラの場合、ECHONET Liteの通信を行って異常判定するため、単なるテスタによる異常判定に比べてチェックできる情報量が多い。
時間概念には、例えば、電気機器の電気的な応答速度、設定温度が空調風の温度に反映されるまでにかかる所要時間等がある。このような時間概念の考慮は、ユーザの感覚ではなく設計値に基づいて行われる方が好ましい。自動制御処理の場合、制御を実行してから判定を行うまでの待機時間を設計値に基づいて予め設定しておくことができる。そのため、応答速度や所要時間を考慮した判定が可能となり、ユーザの感覚より正確な判定を行うことができる。
また、遠隔保守端末10のプログラム配布部118は、電気機器50と制御装置40との異常の有無又は内容を判定するためのプログラムを、ユーザ端末20又はサーバ装置30に配布する。この場合、ユーザ端末20又はサーバ装置30は、配布されたプログラムを実行して異常の有無又は内容を判定することも可能となる。また、ユーザ端末20又はサーバ装置30が判定に必要なプログラムだけを取得し、その後、判定に必要な自動制御を行うことができる。ユーザ端末20又はサーバ装置30は、不要なプログラムを取得することがなく、判定後に削除すれば、そのプログラムを常駐させることもないため、無駄な記憶容量を備える必要もなくなる。
本実施形態において、異常の有無及び内容を判定するために自動制御処理を実行する主体は遠隔保守端末10の場合もあるし、ユーザ端末20の場合もある。この点、遠隔保守端末10は遠隔操作可否取得部117を備え、ユーザ端末20は遠隔操作可否設定部213と操作主体表示制御部212とを備える。これらの協働関係により、遠隔保守端末10とユーザ端末20の自動制御又はユーザとオペレータの操作が互いに衝突することを防止することが可能となる。
遠隔保守端末10は、表示部15に遠隔保守画面又は復旧作業画面を表示させる。これらの画面には、メインエラー情報とサブエラー情報とが表示させる。このように、遠隔保守端末10の統計情報管理部119及び表示部15は、メインエラー情報表示手段及びサブエラー情報表示手段を構成する。この場合、オペレータは最も異常の内容に関連性が高いエラー情報と、それに対応する復旧作業の内容と、次に関連性が高いエラー情報とを把握することができる。
なお、これらの画面はユーザ端末20やその他の表示装置に表示させてもよい。その場合には、ユーザがこれらの情報を把握することができる。その結果、オペレータ又はユーザは、エラー情報、復旧作業の内容等を的確に把握しやすくなり、制御装置40と電気機器50との異常の有無を判定するための対応負担が軽減される。
以上、本発明の第1実施形態に係る保守支援システム1について詳細に説明した。以下、本発明の第1実施形態に係る保守支援システム1よりも通信可否の判定精度に優れ、通信異常に対する復旧作業の選択肢が多い第2実施形態と第3実施形態を説明する。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る保守支援システム2について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、上記第1実施形態に係る保守支援システム1と共通する構成要素には同一の符号を付する。
保守支援システム2は、図9に示すように、複数の電気機器50を制御する制御装置40と、制御装置40と通信を行う端末である遠隔保守端末100及びユーザ端末20と、遠隔保守端末100及び制御装置40間の通信を中継するサーバ装置30と、制御装置40及び電気機器50が通信可能な状態になっているか否かを確認する通信確認端末70とを備える。
遠隔保守端末100は、サーバ装置30及びWAN60を介して制御装置40と通信を行う。ユーザ端末20及び通信確認端末70は、サーバ装置30及びWAN60を介して遠隔保守端末100と通信を行う。また、ユーザ端末20と制御装置40と電気機器50とは、有線又は無線のLAN又は近距離無線通信により互いに通信を行う。通信確認端末70は、制御装置40及び電気機器50と無線通信を行う。
この保守支援システム2は、保守支援システム1と比べると、通信確認端末70を備えることと、遠隔保守端末100が保守支援システム1の遠隔保守端末10と機能的構成が異なる点で相違する。そこで、以下、遠隔保守端末100と通信確認端末70の構成及び機能等について説明する。
まず、遠隔保守端末100の構成及び機能を説明する。図10に示すように、遠隔保守端末100の制御部151は、遠隔保守端末10の制御部11が備える構成要素に加えて、さらに移動確認信号生成部120を備えている。遠隔保守端末100のそれ以外の構成は、遠隔保守端末10と同様である。
移動確認信号生成部120は、移動確認信号を生成して通信部12からサーバ装置30及びWAN60を介して移動確認端末70に送信する。ここで、移動確認信号とは、移動確認端末70に後述の移動確認処理を行わせるための信号であり、移動先である制御装置40又は電気機器50の位置情報や機器情報等を含む信号である。
以上、遠隔保守端末100の構成及び機能を説明した。次に、通信確認端末70の構成及び機能を説明する。通信確認端末70は、例えばドローンやロボット掃除機から構成される。
図11に示すように、通信確認端末70は、装置全体の制御を行う制御部71と、他の装置と通信を行う通信部72と、各種データを記憶する記憶部73と、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける入力部74と、他の装置から自立して移動するための自立移動部75とを備える。
制御部71は、例えばCPUから構成される。制御部71は、バス76によって通信部72、記憶部73、入力部74、自立移動部75と接続される。制御部71は、記憶部73に記憶されるプログラムに従って、各種処理を実行する。
通信部72は、制御装置40及び電気機器50と通信を行う。通信部72は、無線LAN等の規格に従って無線通信可能に構成される。
記憶部73は、例えばRAM、ROMから構成される。記憶部73は、各種制御に用いられる各種プログラム、送受信データ、入力データ等の各種データを記憶する。
入力部74は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部74は、ユーザの操作やデータ入力を受け付ける。
自立移動部75は、例えば、走行又は飛行によって移動するために必要な車輪、プロペラ等の部品から構成から構成される。これにより通信確認端末70は、他の装置から自立して移動が可能である。
次に、制御部71の機能的構成について説明する。制御部71は、遠隔保守端末100から移動確認信号を受信する移動確認信号受信部711、制御装置40又は電気機器50との通信可否を判定する通信可否判定部712、自立移動部75の移動量や移動方向等を制御する自立移動制御部713として機能する。
移動確認信号受信部711は、遠隔保守端末100から移動確認信号を受信する。この移動確認信号を受信すると、移動確認信号に含まれる移動先の位置情報に基づいて自立移動制御部713が自立移動部75を制御する。通信可否判定部712は、自立移動部75によって通信確認端末70が移動する前と移動した後において制御装置40又は電気機器50と疎通試験を行い、それぞれの通信可否を判定する。
以上、通信確認端末70の構成及び機能を説明した。次に、図12を参照しながら、遠隔保守端末100から移動確認信号を受信した通信確認端末70が実行する通信確認処理について説明する。
通信確認端末70の移動確認信号受信部711が移動確認信号を受信すると、通信確認端末70の通信可否判定部712はその場で制御装置40又は電気機器50との疎通試験を行って通信可否を判定する(ステップS300)。その後、通信確認端末70の制御部71は、移動確認信号に含まれる移動先の位置情報から移動方向と移動量を取得する(ステップS301)。
通信確認端末70の自立移動制御部713は、取得した移動方向と移動量に基づいて自立移動部75を制御して通信確認端末70を移動先に移動させる(ステップS302)。通信確認端末70が移動先に到着すると、通信確認端末70の通信可否判定部712はその場で制御装置40又は電気機器50との疎通試験を行って通信可否を判定する(ステップS303)。通信確認端末70は、ステップS301で実行した移動前の通信可否の判定結果とステップS303で実行した移動後の通信可否の判定結果とを遠隔保守端末100へ通知し(ステップS304)、通信確認処理を終了する。
本実施形態によれば、通信確認端末70が自立移動制御部713によって他の装置から自立して移動し、移動前後で通信可否を判定する。そのため、異常が発生した場合に、電気機器50又は制御装置40の機器本体が故障しているのか通信距離や障害物等による通信環境に問題があるのかの問題の切り分けができる。
以上、通信確認端末70が実行する通信確認処理を説明した。次に、第3実施形態に係る保守支援システム3について説明する。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係る保守支援システム3について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、上記第1実施形態に係る保守支援システム1と共通する構成要素には同一の符号を付する。
保守支援システム3は、図13に示すように、複数の電気機器50を制御する制御装置400と、制御装置400と通信を行う端末である遠隔保守端末110及びユーザ端末20と、遠隔保守端末110及び制御装置400間の通信を中継するサーバ装置30とを備える。
遠隔保守端末110は、サーバ装置30及びWAN60を介して制御装置400及びユーザ端末20と通信を行う。また、ユーザ端末20と制御装置400と電気機器50とは、有線又は無線のLAN又は近距離無線通信により互いに通信を行う。
この保守支援システム3は、保守支援システム1と比べると、遠隔保守端末110が保守支援システム1の遠隔保守端末10と機能的構成が異なることと制御装置400が保守支援システム1の制御装置40と機能的構成が異なる点で相違する。そこで、以下、遠隔保守端末110と制御装置400の構成及び機能等について説明する。
まず、遠隔保守端末110の構成及び機能を説明する。図14に示すように、遠隔保守端末110の制御部161は、遠隔保守端末10の制御部11が備える構成要素に加えて、さらに通信切替指示部121を備えている。遠隔保守端末110のそれ以外の構成は、遠隔保守端末10と同様である。
通信切替指示部121は、通信部12を介して制御装置400に通信切替指示を送信する。ここで、通信切替指示とは、制御装置400及び電気機器50間の通信において通信規格を切り替えて通信を行わせるために制御装置400に送信される指示である。
以上、遠隔保守端末110の構成及び機能を説明した。次に、制御装置400の構成及び機能を説明する。
図15に示すように、制御装置400は、制御装置40が備える通信部42に代えて、第1の通信部47と第2の通信部48とを備える。第1の通信部47と第2の通信部48は互いに異なる通信規格で通信を行う。
例えば、第1の通信部47がWi−fi(登録商標)で無線通信を行うのに対し、第2の通信部48は、Wi−Sun(登録商標)や有線LAN等の通信規格に基づいて通信を行う。制御装置400の制御部451は、制御装置40の制御部41が備える構成要素に加えて、さらに通信切替部415を備えている。なお、制御装置400のそれ以外の構成は、制御装置40と同様である。
通信切替部415は、遠隔保守端末110からの通信切替指示に基づいて第1の通信部47と第2の通信部48のいずれか一方を選択する切替を行う。
以上、制御装置400の構成及び機能を説明した。次に、図16を参照しながら、通信切替指示の送受信を含む遠隔保守端末110の自動制御処理の例を説明する。なお、この自動制御処理は、図5に示す自動制御処理のステップS101において実行される通信可否判定処理である。そのため、以下の説明では、この自動制御処理を通信可否判定処理と称する。
この例では、まず、制御装置400の通信切替部415が第1の通信部47による通信を選択しているものとする。この状態で、遠隔保守端末110の通信可否判定処理が実行されると、制御装置400は、第1の通信部47により電気機器50との通信可否を判定する(ステップS400)。
ここで、制御装置400が遠隔保守端末110から通信切替指示を受信すると(ステップS401)、制御装置400の通信切替部415は、第2の通信部48による通信に切り替える(ステップS402)。その後、制御装置400は、第2の通信部48により電気機器50との通信可否を判定する(ステップS403)。その後、制御装置400は、通信可否の判定結果を遠隔保守端末110に通知し(ステップS404)、通信可否判定処理を終了する。
本実施形態によれば、第1の通信部47と第2の通信部48という通信規格が異なる複数の通信手段によって通信可否を判定することが可能となる。この場合、機器本体に問題があるか通信手段に問題があるかの切り分けが可能となる。なお、表示部45は、第1の通信部47を使用した場合の通信可否を表示する第1の通信可否表示手段、第2の通信部48を使用した場合の通信可否を表示する第2の通信可否表示手段を構成する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変形及び応用が可能である。
(変形例)
上記実施形態において、操作主体表示制御部212はユーザ端末20に設けられている。しかし、操作主体表示制御部212は遠隔保守端末10、100、110に設けてもよい。
上記実施形態では遠隔保守端末10、100、110が制御装置40、400と電気機器50との異常の有無及び内容を判定している。しかし、サーバ装置30又はユーザ端末20で判定する構成にしてもよい。
第2実施形態において、通信確認端末70の自立移動制御部713は、移動先の位置情報に基づいて自立移動部75の制御を行う。しかし、これに限らず、通信確認端末70にカメラを設けて遠隔保守端末100にそのカメラの映像を受信させ、その映像を見てオペレータが移動操作を行ってもよい。
第3実施形態において、制御装置400の第1の通信部47と第2の通信部48とは、遠隔保守端末110の通信切替指示部121からの通信切替指示に基づいて切り替えられている。しかし、これに限らず、ユーザ端末20が通信切替指示部を備え、ユーザ端末20からの通信切替指示に基づいて通信切替が行われてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、電気機器と制御装置との保守作業を支援する保守支援システム、表示装置及び保守支援方法に適用可能である。
1,2,3 保守支援システム、10,100,110 遠隔保守端末、20 ユーザ端末、30 サーバ装置、40,400 制御装置、50 電気機器、11,21,41,71,151,161,451 制御部、12,22,42,72 通信部、13,23,43,73 記憶部、14,24,44,74 入力部、15,25,45 表示部、47 第1の通信部、48 第2の通信部、16,26,46,76 バス、60 WAN、70 通信確認端末、111 通信可否判定部、112 機器情報取得部、113 ログ情報取得部、114,215,412 異常判定部、115,216,413 自動制御実行部、116 保守結果通知部、117 遠隔操作可否取得部、118 プログラム配布部、119 統計情報管理部、120 移動確認信号生成部、121 通信切替指示部、211 保守結果取得部,212 操作主体表示制御部,213 遠隔操作可否設定部、214 保守結果表示制御部、217,414 プログラム取得部、411 電気機器制御部、415 通信切替部、711 移動確認信号受信部、712 通信可否判定部、713 自立移動制御部
上記目的を達成するため、本発明に係る保守支援システムは、
住宅に設置される電気機器を制御する制御装置と、
前記制御装置と通信を行う端末と、
サーバ装置と、
を備え、前記制御装置を制御して、前記制御装置と前記電気機器との異常の有無を判定する保守支援システムであって、
前記端末は、
前記住宅においてユーザ操作を受け付け、前記制御装置と通信を行うユーザ端末と、
前記住宅の外部から前記サーバ装置を介して前記制御装置を操作又は監視する遠隔保守端末と、を備え、
前記遠隔保守端末は、
前記電気機器と前記制御装置との異常の有無又は内容を判定するためのプログラムを、前記ユーザ端末又は前記サーバ装置に配布し、
前記ユーザ端末又は前記サーバ装置は、
前記配布されたプログラムを実行して前記異常の有無又は内容を判定する。

Claims (13)

  1. 住宅に設置される電気機器を制御する制御装置と、
    前記制御装置と通信を行う端末と、
    を備え、
    前記制御装置を制御して、前記制御装置と前記電気機器との異常の有無を判定する、保守支援システム。
  2. 前記端末は、前記制御装置に第1の試験を行い、前記制御装置から前記第1の試験の結果を受信し、前記第1の試験の結果に基づいて決定された第2の試験を前記制御装置に行う、
    請求項1に記載の保守支援システム。
  3. さらにサーバ装置を備え、
    前記端末は、
    前記住宅においてユーザ操作を受け付け、前記制御装置と通信を行うユーザ端末と、
    前記住宅の外部から前記サーバ装置を介して前記制御装置を操作又は監視する遠隔保守端末と、から構成され、
    前記遠隔保守端末は、
    前記電気機器と前記制御装置との異常の有無又は内容を判定するためのプログラムを、前記ユーザ端末又は前記サーバ装置に配布し、
    前記ユーザ端末又は前記サーバ装置は、
    前記配布されたプログラムを実行して前記異常の有無又は内容を判定する、
    請求項1又は2に記載の保守支援システム。
  4. 前記遠隔保守端末又は前記ユーザ端末は、
    前記遠隔保守端末と前記ユーザ端末のどちらが前記制御装置を制御しているかを表示する操作主体表示手段を備える、
    請求項3に記載の保守支援システム。
  5. 前記端末又は前記サーバ装置が、定期的に前記異常の有無及び該異常の内容を判定する、
    請求項3又は4に記載の保守支援システム。
  6. 前記端末は、
    統計的に前記異常の内容に最も関連性が高いメインエラー情報を表示するメインエラー情報表示手段と、
    前記メインエラー情報に対応する復旧作業の内容と、前記復旧作業の内容に関する留意点と、前記メインエラー情報の次に関連性が高いエラー情報とを有するサブエラー情報を表示するサブエラー情報表示手段と、
    を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  7. 前記制御装置は、
    前記サーバ装置又は前記電気機器と通信を行う第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段とは異なる通信規格で前記サーバ装置又は前記電気機器と通信を行う第2の通信手段と、
    を備え、
    前記遠隔保守端末は、
    前記サーバ装置又は前記制御装置に前記第1の通信手段と前記第2の通信手段との切り替えを指示する通信切替指示手段を備え、
    前記制御装置が前記第1の通信手段を使用した場合と前記第2の通信手段を使用した場合とのそれぞれについて通信可否を判定する、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の保守支援システム。
  8. さらに、前記電気機器又は前記制御装置と無線通信を行う通信確認端末を備え、
    前記通信確認端末は、
    当該通信確認端末を他の装置から自立して移動させる自立移動手段と、
    前記電気機器又は前記制御装置との通信可否を判定する通信可否判定手段と、
    を備える、請求項7に記載の保守支援システム。
  9. 判定対象機器の異常の内容に統計的に最も関連性が高いメインエラー情報を表示するメインエラー情報表示手段と、
    前記メインエラー情報に対応する復旧作業の内容と、前記復旧作業の内容に関する留意点と、前記メインエラー情報の次に関連性が高いエラー情報とを有するサブエラー情報を表示するサブエラー情報表示手段と、
    を備える表示装置。
  10. 少なくとも2つの装置間で通信を行う第1の通信手段を使用した場合の通信可否を表示する第1の通信可否表示手段と、
    前記少なくとも2つの装置間で前記第1の通信手段とは異なる通信規格で通信を行う第2の通信手段を使用した場合の通信可否を表示する第2の通信可否表示手段と、
    を備える、請求項9に記載の表示装置。
  11. 保守者の経験値又は収集情報に基づく統計情報を受信し、該統計情報に基づいて、
    すべての異常の内容の発生頻度に対する判定された異常の内容の発生頻度の割合を表示する表示手段と、
    前記判定された異常の内容となるすべての原因に対する各原因の該当割合を表示する表示手段と、
    前記復旧作業の内容及び前記復旧作業の復旧成功率を表示する表示手段と、
    を備える、請求項9又は10に記載の表示装置。
  12. 住宅に設置される電気機器を制御する制御装置を制御している主体を表示する操作主体表示手段を備える、
    請求項9から11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 端末が、電気機器を制御する制御装置と通信を行う通信ステップと、
    前記端末が、前記制御装置を制御して、前記制御装置と前記電気機器との異常の有無を判定する判定ステップと、
    を含む保守支援方法。
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