JPWO2017094599A1 - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

シールフランジに対しシールリップが摺動可能に接触し、回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝がシールフランジに設けられている密封装置において、静止漏れが発生するのを抑制する。この目的達成のため、ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、回転軸の外周に装着されるシールフランジに対し、ハウジングの軸孔内周に装着されるシールリップが摺動可能に接触し、回転軸の回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝がシールリップのリップ端と交差するようにシールフランジに設けられている密封装置において、ネジ溝の断面積を、シールフランジにおけるシールリップが摺動可能に接触する摺動領域にて比較的小さく、摺動領域よりも内周側の内周側領域にて比較的大きく形成したことを特徴とする。

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等において機内の密封流体が機外へ漏洩するのを抑制する密封装置に関する。本発明の密封装置は例えば、自動車関連分野において機内油をシールする回転用オイルシールとして用いられる。
従来から図8(A)(B)に示すように、ハウジング51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側Aの密封流体が機外側Bへ漏洩しないようシールする密封装置101であって、回転軸61の外周に装着されるスリンガー111と、このスリンガー111の機外側Bに位置してハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材121との組み合わせよりなる密封装置101が知られている。
スリンガー111は、金属等の剛材製であって、回転軸61の外周面に嵌合される筒状部112と、この筒状部112の一端に設けられたシールフランジ113とを一体に有し、シールフランジ113の機外側端面113aに、回転時に遠心力による流体ポンピング作用を発揮するネジ溝114が設けられている。
一方、リップシール部材121は、ハウジング51の軸孔52内周面に嵌合される取付環122と、この取付環122に被着されたゴム状弾性体123とを有し、このゴム状弾性体123によって、スリンガー111におけるシールフランジ113の機外側端面113aに摺動可能に接触するシールリップ(端面リップ)124が設けられている。
上記構成の密封装置101は、シールリップ124がシールフランジ113の機外側端面113aに摺動可能に接触することにより密封流体をシールし、またシールフランジ113の機外側端面113aに設けたネジ溝114が回転時に遠心力による流体ポンピング作用を発揮して密封流体を機内側Aへ押し戻すことから、優れたシール効果を発揮することができる。
実開平3−57563号公報 特開平2−113173号公報 特開2014−129837号公報
しかしながら上記密封装置101に対しては、以下の点で更なる機能の向上が求められる。
すなわち上記密封装置101においては、上記したようにシールリップ124がシールフランジ113の機外側端面113aに摺動可能に接触することにより密封流体をシールするとともにシールフランジ113の機外側端面113aに設けたネジ溝114が回転時に遠心力による流体ポンピング作用を発揮して密封流体を機内側Aへ押し戻すことから優れたシール効果を発揮することができるが、その構成として、ネジ溝114がシールリップ124のリップ端と交差するように配置されている。したがって回転軸61の回転が停止して遠心力が消失し、これに伴ってネジ溝114による流体ポンピング作用が発揮されない状況になると、密封流体がネジ溝114を伝ってシールリップ124のリップ端をその外周側から内周側へ通過し、機外側Bへ漏洩すること(いわゆる静止漏れが発生すること)が懸念される。
本発明は以上の点に鑑みて、シールフランジに対しシールリップが摺動可能に接触し、回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝がシールフランジに設けられている密封装置において、静止漏れが発生するのを抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の手段を採用した。
本発明の密封装置は、ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、前記回転軸の外周に装着されるシールフランジに対し、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるシールリップが摺動可能に接触し、前記回転軸の回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が前記シールリップのリップ端と交差するように前記シールフランジに設けられている密封装置において、前記ネジ溝の断面積を、前記シールフランジにおける前記シールリップが摺動可能に接触する摺動領域にて比較的小さく、前記摺動領域よりも内周側の内周側領域にて比較的大きく形成したことを特徴とする(請求項1)。
本発明の密封装置によれば、ネジ溝の断面積が摺動領域において内周側領域よりも小さく形成されており、ネジ溝の断面積が小さければ密封流体が流れにくいため、静止漏れが発生しにくくなる。また、ネジ溝の断面積が内周側領域において摺動領域よりも大きく形成されており、断面積が大きければ密封流体が流れやすいため、流体ポンピング作用による流体ポンピング量を増大させることが可能となる。したがってネジ溝の断面積がネジ溝全長に亙って一定の場合と比較して静止漏れが発生しにくく、かつ殆ど同等の流体ポンピング作用を発揮する密封装置を提供することができる。尚、ネジ溝の断面積とは、ネジ溝をその長手方向と直交する方向で裁断したときの断面積のことを云う。また同様に、ネジ溝の断面形状とは、ネジ溝をその長手方向と直交する方向で裁断したときの断面形状のことを云う。
ネジ溝の断面形状の態様としては、溝深さがネジ溝全長に亙って一定で、溝幅が摺動領域において比較的小さく、内周側領域において比較的大きく形成される態様(請求項2)と、溝幅がネジ溝全長に亙って一定で、溝深さが摺動領域において比較的小さく、内周側領域において比較的大きく形成される態様(請求項3)とがある。またこの両態様を組み合わせて、溝幅を摺動領域において比較的小さく、内周側領域において比較的大きく形成し、かつ溝深さを摺動領域において比較的小さく、内周側領域において比較的大きく形成することも考えられる。溝幅や溝深さは段階的に変化するものとし、或いは徐々に変化するものとする。
本発明によれば、シールフランジに対しシールリップが摺動可能に接触し、回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝がシールフランジに設けられている密封装置において、静止漏れが発生するのを抑制することができる。
本発明の第1実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置に備えられるネジ溝の説明図であって図1におけるC方向矢視図 同ネジ溝の断面図であって、(A)は摺動領域におけるネジ溝の断面図、(B)は内周側領域におけるネジ溝の断面図 本発明の第2実施例に係る密封装置に備えられるネジ溝の断面図であって、(A)は摺動領域におけるネジ溝の断面図、(B)は内周側領域におけるネジ溝の断面図 ネジ溝形状の他の例を示す説明図 本発明の参考例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置に備えられるポンピング流路の説明図であって図6におけるD方向矢視図 従来例を示す図で、(A)は従来例に係る密封装置の要部断面図、(B)は同密封装置に備えられるネジ溝の説明図
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1ないし図3は、本発明の実施例に係る密封装置1を示している。
当該実施例に係る密封装置1は、ハウジング(シールハウジング)51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側Aの密封流体(油など)が機外側Bへ漏洩しないようにシールする密封装置(例えばエンジン用オイルシール)1であって、回転軸61の外周に装着されるスリンガー11と、スリンガー11の機外側Bに位置してハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材21との組み合わせにより構成されている。
スリンガー11は、金属等の剛材製であって、回転軸61の外周面に固定(嵌合)される筒状部(スリーブ部)12と、この筒状部12の一端(機内側端部)に設けられた径方向外向きのシールフランジ(フランジ部)13とを一体に有し、シールフランジ13の機外側端面13aに図2に示すような、回転軸61の回転時に遠心力によるポンピング作用を発揮することにより密封流体を外周側(機内側A)へ向けて押し戻す作用を発揮する螺旋状のネジ溝14が設けられている。矢印eは回転軸61の回転方向を示している。シールフランジ13の機外側端面13aおよびネジ溝14については詳細を後述する。
一方、リップシール部材21は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される金属等の剛材よりなる取付環22と、この取付環22に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体26とを有し、このゴム状弾性体26によって、ハウジング51の軸孔52内周面に接触することによりハウジング51および取付環22間をシールする外周シール部27と、取付環22の端面部に被着された端面被着部28と、スリンガー11におけるシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触するシールリップ(端面リップ)29と、スリンガー11に対して非接触のグリース貯留用リップ30が一体に設けられている。シールリップ29はそのリップ端29aをもってシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触し、シールリップ29のリップ端29aとネジ溝14とは交差するように配置されている。また、端面被着部28の内周側に位置してダストリップ31が取り付けられ、このダストリップ31はファブリックよりなるものとされているが、上記ゴム状弾性体26によって一体に設けられたものであっても良い。
取付環22は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される外周筒部23と、この外周筒部23の一端(機外側端部)に設けられた径方向内向きのフランジ部24とを一体に有している。
また、当該実施例では特に、上記シールフランジ13の機外側端面13aおよびネジ溝14が以下のように構成されている。
すなわち図2に示すように、シールフランジ13はその機外側端面13aに、ネジ溝14を形成したネジ溝形成領域15を備えている。このネジ溝形成領域15は、所定の径方向幅hを備える環状の領域とされている。またこのネジ溝形成領域15は、シールリップ29が摺動可能に接触する摺動領域15Aと、摺動領域15Aよりも外周側の外周側領域15Bと、摺動領域15Aよりも内周側の内周側領域15Cとに分けられる。摺動領域15Aは所定の径方向幅hを備える環状の領域とされている。外周側領域15Bは所定の径方向幅hを備える環状の領域とされている。内周側領域15Cはこれも所定の径方向幅hを備える環状の領域とされている。
図2おいて、ネジ溝14は4本が円周上等間隔で設けられているが、いずれも同じ構成であるので、1本のみについて説明する。
ネジ部14は、外周側領域15Bの外周端部から摺動領域15Aを経由して内周側領域15Cの内周端部に至るまでの長さの溝として形成されている。
また、ネジ溝14は、その断面積が摺動領域15Aにおいて比較的小さく形成されるとともに内周側領域15Cにおいて比較的大きく形成されており、一層詳細には図3に示すように、ネジ溝14は、その溝深さdがネジ溝全長に亙って一定で、その溝幅が図3(A)に示すように摺動領域15Aにおいて比較的小さく形成されるととともに図3(B)に示すように内周側領域15Cにおいて比較的大きく形成されている(摺動領域15Aにおける溝幅をw、内周側領域15Cにおける溝幅をwとして、w<w)。
そして、このようなネジ溝14は例えば、その断面積を外周側領域15Bの外周端部から内周側領域15Cの内周端部へかけて徐々に拡大するよう設定することにより形成され、また、その溝幅を同じく外周側領域15Bの外周端部から内周側領域15Cの内周端部へかけて徐々に拡大するよう設定することにより形成されている。
上記構成の密封装置1においては、回転軸61の回転時、シールリップ29がそのリップ端29aをもってスリンガー11のシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触することによりシール機能を発揮するほか、回転軸61とともに回転するスリンガー11がシールフランジ13による流体振り切り作用およびネジ溝14による流体ポンピング作用を発揮するため、シールリップ29およびシールフランジ13間を通過する流体があってもこれを外周側(機内側A)へ押し戻すことが可能とされ、よって優れたシール機能が発揮される。
また、回転軸61の回転が停止すると遠心力が消失し、これに伴って上記流体振り切り作用および流体ポンピング作用が一時停止するため、一部の密封流体がネジ溝14を伝って機内側Aからシールリップ29の内周側空間32へ流出することが懸念されるが、上記密封装置1ではネジ溝14の断面積が摺動領域15Aにおいて内周側領域15Cよりも小さく形成されていてこの断面積の小さなネジ溝14を密封流体が流れにくいため、密封流体がネジ溝14を伝って機内側Aからシールリップ29の内周側空間32へ流出しにくい。したがって静止漏れが発生するのを抑制することができ、少なくとも静止漏れ量を減少させることができる。
また、上記構成の密封装置1では、ネジ溝14の断面積が内周側領域15Cにおいて摺動領域15Aよりも大きく形成されていてこの断面積の大きなネジ溝14を密封流体が流れやすいため、流体ポンピング作用による流体ポンピング量を増大させることが可能とされている。
したがってネジ溝14の断面積がネジ溝全長に亙って一定の場合と比較して静止漏れが発生しにくく、かつ殆ど同等の流体ポンピング作用を発揮する密封装置を提供することができる。
第2実施例・・・
上記第1実施例においてネジ溝14の断面形状は、溝深さdがネジ溝全長に亙って一定で、溝幅が摺動領域15Aにおいて比較的小さく、内周側領域15Cにおいて比較的大きく形成される態様とされているが(w<w)、このほか、溝幅がネジ溝全長に亙って一定で、溝深さが摺動領域15Aにおいて比較的小さく、内周側領域15Cにおいて比較的大きく形成される態様とされても良い。
図4ではこの態様の例として、溝幅wがネジ溝全長に亙って一定で、溝深さが図4(A)に示すように摺動領域15Aにおいて比較的小さく形成されるととともに図4(B)に示すように内周側領域15Cにおいて比較的大きく形成されている(摺動領域15Aにおける溝深さをd、内周側領域15Cにおける溝深さをdとして、d<d)。
そして、このようなネジ溝14は例えば、溝深さを外周側領域15Bの外周端部から内周側領域15Cの内周端部へかけて徐々に拡大するよう設定することにより形成されている。
尚、上記第1および第2実施例において、ネジ溝14はその断面形状を断面三角形とされているが、このネジ溝14の断面形状は特に限定されず、例えば断面台形、長方形または円弧形などであっても良い。
また、上記第1および第2実施例において、ネジ溝14はその平面形状(C方向矢視形状)を曲線状とされているが、このネジ溝14の平面形状は直線状であっても良い。またネジ溝14は螺旋状に限定されず、図5に示すような、径方向に延びる溝が複数本(図では8本)設けられた放射状であっても良い。
つぎに、参考例に係る発明について説明する。
発明が解決しようとする課題・・・・
参考例に係る発明は、シールフランジに対しシールリップが摺動可能に接触する密封装置において、流体ポンピング作用が発揮されるとともに静止漏れが発生しにくい構造の密封装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段・・・・
参考例に係る発明は上記目的を達成するため、以下の手段を採用した。
すなわち参考例に係る発明は、ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、前記回転軸の外周に装着されるシールフランジに対し、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるシールリップが摺動可能に接触する密封装置において、微細な凹凸を連続して配置したネジ模様よりなるポンピング流路を前記シールリップのリップ端と交差するように前記シールフランジの機外側端面に設けたことを特徴とする密封装置である。
この参考例に係る発明によれば、従来のネジ溝に代わるものとして、微細な凹凸を連続して配置したネジ模様よりなるポンピング流路がシールリップのリップ端と交差するようにシールフランジの機外側端面に設けられており、このポンピング流路が回転時に遠心力による流体ポンピング作用を発揮して密封流体を機内側へ押し戻す。
また、微細な凹凸の連続体よりなるポンピング流路は、長さ方向に深さ一定のネジ溝と比較して、密封流体が流れるときの流動抵抗が大きいものである。したがって密封流体が流れにくく、静止漏れが発生しにくい。
凹凸は例えば、放電加工痕、プレス加工痕、ショットブラスト加工痕またはレーザー加工痕よりなる。
発明の効果・・・・
参考例に係る発明によれば、シールフランジに対しシールリップが摺動可能に接触する密封装置において、流体ポンピング作用が発揮されるとともに静止漏れが発生しにくい構造の密封装置を提供することができる。
発明を実施するための形態・・・・
つぎに参考例に係る発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図6および図7は、参考例に係る発明の実施例に係る密封装置1を示している。
参考例に係る発明の実施例に係る密封装置1は、ハウジング(シールハウジング)51とこのハウジング51に設けた軸孔52に挿通する回転軸61との間で機内側Aの密封流体(油など)が機外側Bへ漏洩しないようにシールする密封装置(例えばエンジン用オイルシール)1であって、回転軸61の外周に装着されるスリンガー11と、スリンガー11の機外側Bに位置してハウジング51の軸孔52内周に装着されるリップシール部材21との組み合わせにより構成されている。
スリンガー11は、金属等の剛材製であって、回転軸61の外周面に固定(嵌合)される筒状部(スリーブ部)12と、この筒状部12の一端(機内側端部)に設けられた径方向外向きのシールフランジ(フランジ部)13とを一体に有している。
一方、リップシール部材21は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される金属等の剛材よりなる取付環22と、この取付環22に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体26とを有し、このゴム状弾性体26によって、ハウジング51の軸孔52内周面に接触することによりハウジング51および取付環22間をシールする外周シール部27と、取付環22の端面部に被着された端面被着部28と、スリンガー11におけるシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触するシールリップ(端面リップ)29と、スリンガー11に対して非接触のグリース貯留用リップ30が一体に設けられている。シールリップ29はそのリップ端29aをもってシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触する。また、端面被着部28の内周側に位置してダストリップ31が取り付けられ、このダストリップ31はファブリックよりなるものとされているが、上記ゴム状弾性体26によって一体に設けられたものであっても良い。
取付環22は、ハウジング51の軸孔52内周面に固定(嵌合)される外周筒部23と、この外周筒部23の一端(機外側端部)に設けられた径方向内向きのフランジ部24とを一体に有している。
また、参考例に係る発明の実施例では特に、シールフランジ13の機外側端面13aに図7に示すような、微細な凹凸を連続して配置したネジ模様よりなるポンピング流路16が設けられている。このポンピング流路16は、回転軸61の回転時に遠心力によるポンピング作用を発揮することにより密封流体を外周側(機内側A)へ向けて押し戻す作用を発揮するものであって、以下のように構成されている。
すなわちポンピング流路16は、微細な凹凸が多数連続して所定の長さおよび幅を備える帯状に配置されることによりネジ模様とされ、螺旋状に形成されている。図7ではポンピング流路16が4本円周上等間隔で設けられているが、その数は特に限定されない。ネジないし螺旋の向きは、流路16の内周端部16aよりも外周端部16bのほうが回転軸61の回転方向eに対し後方に変位した向きとされている。ポンピング流路16はシールリップ29のリップ端29aと交差するように配置されている。
微細な凹凸は、放電加工法、プレス加工法、ショットブラスト加工法またはレーザー加工法によって形成され、放電加工痕、プレス加工痕、ショットブラスト加工痕またはレーザー加工痕として形成されている。これらの加工法のなかでも放電加工法およびレーザー加工法は、局所的な処理が容易にできることから、凹凸模様の加工に特に適している。また、加工による衝撃が小さく、スリンガー11の寸法変化が生じにくいと云う利点もある。
シールフランジ13の機外側端面13aは平滑面として形成され、この平滑面よりなる機外側端面13aに微細な凹凸の連続体(帯)よりなるポンピング流路16が形成されている。
上記構成の密封装置1においては、回転軸61の回転時、シールリップ29がそのリップ端29aをもってスリンガー11のシールフランジ13の機外側端面13aに摺動可能に接触することによりシール機能を発揮するほか、回転軸61とともに回転するスリンガー11がシールフランジ13による流体振り切り作用を発揮し、更にシールフランジ13の機外側端面13aに設けられたポンピング流路14が上記したように流体ポンピング作用を発揮する。したがって優れたシール効果が発揮される。
また、回転軸61の回転が停止すると遠心力が消失し、これに伴って上記流体振り切り作用および流体ポンピング作用が一時停止するため、一部の密封流体がポンピング流路16を伝って機内側Aからシールリップ29の内周側空間32へ流出することが懸念されるが、このポンピング流路16は、従来技術に係る長さ方向に深さ一定のネジ溝と比較して、密封流体が流れるときの流動抵抗が大きいものである。したがってポンピング流路16に対し密封流体が流れにくいため、静止漏れが発生するのを抑制することができ、または少なくとも静止漏れ量を低減させることができる。ポンピング流路16はその底面が平坦面でなく凹凸状の面とされているため、所定の粘性を備える油などの密封流体がこのポンピング流路16を流れにくいものである。
1 密封装置
11 スリンガー
12 筒状部
13 シールフランジ
13a 機外側端面
14 ネジ溝
15 ネジ溝形成領域
15A 摺動領域
15B 外周側領域
15C 内周側領域
16 ポンピング流路
16a 内周端部
16b 外周端部
21 リップシール部材
22 取付環
23 外周筒部
24 フランジ部
26 ゴム状弾性体
27 外周シール部
28 端面被着部
29 シールリップ
29a リップ端
30 グリース貯留用リップ
31 ダストリップ
32 内周側空間
51 ハウジング
52 軸孔
61 回転軸
A 機内側
B 機外側

Claims (3)

  1. ハウジングと前記ハウジングに設けた軸孔に挿通する回転軸との間で機内側の密封流体が機外側へ漏洩しないようシールする密封装置であって、
    前記回転軸の外周に装着されるシールフランジに対し、前記ハウジングの軸孔内周に装着されるシールリップが摺動可能に接触し、
    前記回転軸の回転時に流体ポンピング作用を発揮するネジ溝が前記シールリップのリップ端と交差するように前記シールフランジに設けられている密封装置において、
    前記ネジ溝の断面積を、前記シールフランジにおける前記シールリップが摺動可能に接触する摺動領域にて比較的小さく、前記摺動領域よりも内周側の内周側領域にて比較的大きく形成したことを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記ネジ溝は、その溝深さがネジ溝全長に亙って一定で、その溝幅が前記摺動領域にて比較的小さく、前記内周側領域にて比較的大きく形成されていることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1記載の密封装置において、
    前記ネジ溝は、その溝幅がネジ溝全長に亙って一定で、その溝深さが前記摺動領域にて比較的小さく、前記内周側領域にて比較的大きく形成されていることを特徴とする密封装置。
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