JPWO2017068687A1 - 履帯リンクおよびリンク取付体 - Google Patents

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Abstract

リンク取付体(2)は、リンク本体(3)と別部品からなっている。リンク取付体(2)は、踏面(2a)を有するプレート部と、そのプレート部と一体化されて踏面(2a)から上方に突き出す2つの突起部(2b)とを有している。取付ピン(4)は、プレート部に対して突起部(2b)とは反対側の下方において、リンク取付体(2)をリンク本体(3)に取り付けている。

Description

本発明は、履帯リンクおよびリンク取付体に関するものである。
油圧ショベルなどの装軌式作業車両は、走行体と、旋回体と、この旋回体に設置される作業機とを有している。上記走行体は、駆動輪(スプロケット)、遊動輪(アイドラ)、転輪、履帯装置などを有している。
履帯装置は、遊動輪および駆動輪の周囲に巻装されている。この履帯装置に駆動輪の歯を噛み合わせて駆動輪を回転させることにより、履帯装置は回転駆動可能である。履帯装置は、一般には、複数の履帯リンクをピンとブシュにより無端状(環状)に連結するとともに、複数の履帯リンクに履板(シュー)を取り付けることにより構成されている。
大型車両用の走行体においては、履板とリンクとが一体に成形されたタイプの履帯装置がある。このようなタイプの履帯装置は、たとえば米国特許第2,530,379号明細書(特許文献1)に開示されている。
この公報において、履帯リンクは、車輪受け路と、その車輪受け路の両側に位置する直立フランジとを有している。車輪受け路は、転輪が通る踏面となる部分である。直立フランジは、駆動輪となる駆動タンブラーに噛合う部分である。
上記の複数の履帯リンクが無端状に連結されることにより無端ベルトが構成されている。履帯リンクの直立フランジが駆動タンブラーに噛合った状態で駆動タンブラーが回転することにより、上記の無端ベルトが回転駆動する。
米国特許第2,530,379号明細書
上記の履帯リンクにおいて、摩耗の度合いが大きい箇所は、車輪受け路(踏面)と、駆動タンブラーに噛合う直立フランジとである。車輪受け路または直立フランジの摩耗が顕著となると、メンテナンス作業を行なう必要がある。このメンテナンス作業は、履帯リンク同士の結合を解いた後に、摩耗部(車輪受け路または直立フランジ)に肉盛り溶接をしたり、履帯リンクごと交換することにより行われる。
しかし上記の方法では、履帯リンク同士の結合を解く必要があり、メンテナンス作業の工程が多く、作業の手間と労力が大きくなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、履帯リンク同士の結合を解くことなく、摩耗部のメンテナンスが可能な履帯リンクおよびリンク取付体を提供することである。
本発明の履帯リンクは、リンク本体と、リンク取付体と、取付ピンとを備えている。リンク本体は、履板部とリンク部とが一体化されて構成されている。リンク取付体は、リンク本体と別部品からなり、かつ踏面を有するプレート部と、そのプレート部と一体化されて踏面から突き出す突起とを有している。取付部材は、プレート部に対して突起とは反対側において、リンク取付体をリンク本体に取り付けている。
本発明の履帯リンクによれば、リンク取付体は取付部材によりリンク本体に取り付けられている。この取付部材をリンク取付体およびリンク本体から取り外すことにより、リンク本体からリンク取付体を取り外すことができる。これにより、リンク取付体の突起および踏面が摩耗した場合でも、履帯リンク同士の結合を解くことなく、リンク本体からリンク取付体を取り外すことにより摩耗部のメンテナンスが可能となる。
上記の履帯リンクにおいて、取付部材は取付ピンである。これにより取付部材を簡易な構成とすることができる。
上記の履帯リンクにおいて、突起は第1の突起部と第2の突起部とを含んでいる。第1の突起部および第2の突起部の各々は、プレート部と一体化されて踏面から突き出している。第1の突起部および第2の突起部は、プレート部を挟んでプレート部の両側に配置されている。
これにより、踏面を挟む第1および第2の突起部の双方で駆動輪と噛合わせることができる。このため第1および第2の突起部と駆動輪との安定した噛み合せが可能となる。
上記の履帯リンクにおいて、リンク取付体はリンク本体と当接している。
これにより履帯リンクの駆動時にリンク取付体に作用する外力は、リンク本体に作用し、取付ピンには作用しない。このように取付ピンに作用する負荷を軽減することができるため履帯リンクの耐久性が向上する。
上記の履帯リンクにおいて、リンク取付体には第1のピン挿入用孔が形成されており、リンク本体には第2のピン挿入用孔が形成されている。取付ピンは第1のピン挿入用孔と第2のピン挿入用孔との双方に挿入されている。
このようにリンク取付体の第1のピン挿入用孔とリンク本体の第2のピン挿入用孔との双方に取付ピンが挿入されることにより、リンク取付体をリンク本体に着脱可能に取り付けることが可能となる。
上記の履帯リンクにおいて、第2のピン挿入用孔は、一方端部側に位置する第1の孔部と他方端部側に位置する第2の孔部とを有している。第1の孔部は取付ピンの直径以上の径を有し、第2の孔部は取付ピンの直径よりも小さい径を有している。
これにより第1の孔部側から取付ピンを第2のピン挿入用孔内に挿入することができる。また取付ピンを第2のピン挿入用孔内に挿入する際に、第1の孔部と第2の孔部との境界で取付ピンの挿入を停止させることができる。このため取付ピンの挿入時における取付ピンの位置決めが容易となる。
上記の履帯リンクにおいて、第2の孔部を通じて取付ピンの端面がリンク本体から露出している。
これにより第2の孔部を通じて露出した取付ピンの端面を押すことにより、取付ピンを第1および第2の孔部から取り外すことが可能となる。
上記の履帯リンクは、リンク本体に取り付けられ、かつ取付ピンの軸方向の移動を制限する制限部材をさらに備えている。
この制限部材により第1および第2のピン挿入用孔に挿入された取付ピンが軸方向に移動することが制限される。このため、取付ピンが第1および第2のピン挿入用孔から抜けることが制限部材により防止される。
本発明のリンク取付体は、プレート部と、突起と、取付部とを備えている。プレート部は、踏面を有している。突起は、プレート部と一体化されて踏面から突き出している。取付部は、プレート部に取り付けられ、プレート部に対して突起と反対側に延び、かつ取付部材用孔を有している。
本発明のリンク取付体によれば、リンク取付体は取付部材用孔を有する取付部を有している。このため取付部の取付部材用孔に取付部材を挿入することによりリンク取付体をリンク本体に着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、リンク取付体の突起および踏面が摩耗した場合でも、履帯リンク同士の結合を解くことなく、リンク本体からリンク取付体を取り外すことにより摩耗部のメンテナンスが可能となる。
上記のリンク取付体において、取付部材用孔はピン挿入孔である。このように取付部材として取付ピンを用いることにより、取付部材自体の構成を簡易にできるとともに、取付部材用孔の構成も簡易にすることができる。
上記のリンク取付体において、突起は第1の突起部と第2の突起部とを含んでいる。第1の突起部および第2の突起部の各々は、プレート部と一体化されて踏面から突き出している。第1の突起部および第2の突起部は、プレート部を挟んでプレート部の両側に配置されている。
これにより、踏面を挟む第1および第2の突起部の双方で駆動輪と噛合わせることができる。このため第1および第2の突起部と駆動輪との安定した噛み合せが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、履帯リンク同士の結合を解くことなく、摩耗部のメンテナンスが可能な履帯リンクおよびリンク取付体を実現することができる。
本発明の一実施の形態における履帯装置を用いた装軌式作業車両の例として油圧ショベルの構成を示す概略側面図である。 図1の装軌式作業車両における走行体の構成の一部を概略的に示す斜視図である。 図2の走行体に含まれる履帯装置の構成の一部を概略的に示す分解斜視図である。 図3の履帯装置に含まれるリンク取付体の構成を示す平面図(A)、側面図(B)、底面図(C)、および正面図(D)である。 図3の履帯装置に含まれるリンク本体の構成を示す正面図(A)、平面図(B)、および平面図(B)のVC−VC線に沿う断面図(C)である。 図3の履帯装置に含まれるリンク本体の構成を、図5(A)のVIA−VIA線に沿って示す断面図(A)、および図5(B)のVIB−VIB線に沿って示す断面図(B)である。 2つの履帯リンクが連結された構成を、図5(A)のVIA−VIA線に沿って示す断面斜視図である。 2つの履帯リンクが連結された構成を、図6(B)のVIII−VIII線に沿って示す断面斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態における作業車両の構成について説明する。以下、本発明の思想を適用可能な作業車両の一例として油圧ショベルについて図1を用いて説明する。なお本発明は油圧ショベル以外にブルドーザなどの装軌式作業車両にも適用可能である。
本例においては、運転室31内の運転席に着座したオペレータを基準として各部の位置関係について説明する。前後方向とは、運転席に着座したオペレータの前後方向をいう。左右方向(幅方向)とは、運転席に着座したオペレータの左右方向をいう。上下方向とは、運転席に着座したオペレータの上下方向をいう。
運転席に着座したオペレータに正対する方向が前方向であり、前方向に対向する方向が後方向である。運転席に着座したオペレータが正面に正対したときの右側、左側がそれぞれ右方向、左方向である。運転席に着座したオペレータの足元側が下側、頭上側が上側である。
図1は、本発明の一実施の形態における履帯装置を用いた装軌式作業車両の例として油圧ショベルの構成を示す概略側面図である。図1に示されるように、本実施の形態の油圧ショベル50は、大型の油圧ショベルであって、走行体20と、旋回体30と、作業機40とを主に有している。走行体20と旋回体30とにより作業車両本体が構成されている。
旋回体30は走行体20に対して旋回自在に設置されている。この旋回体30は、運転室31と、エンジンルーム32と、カウンタウェイト33と、アクセスシステム34とを主に有している。
運転室31は、旋回体30のたとえば前方左側(車両前側)に配置されている。エンジンルーム32およびカウンタウェイト33の各々は、旋回体30の後方側(車両後側)に配置されている。エンジンルーム32は、エンジンユニット(エンジン、排気処理構造体など)を収納している。エンジンルーム32の上方はエンジンフードにより覆われている。カウンタウェイト33は、エンジンルーム32の後方に配置されている。
アクセスシステム34は、旋回体30の側部であって、たとえば左側に配置されている。このアクセスシステム34は、オペレータが地上から運転室31に乗り込むために、また運転室31から地上へ降りるために設けられている。
作業機40は、旋回体30の前方側に軸支されている。作業機40は、たとえばブーム41、アーム42、バケット43、油圧シリンダなどを有している。ブーム41の基端部は、旋回体30に回転可能に連結されている。またアーム42の基端部はブーム41の先端部に回転可能に連結されている。バケット43は、アーム42の先端部に回転可能に連結されている。ブーム41、アーム42およびバケット43の各々が油圧シリンダによって駆動されることにより作業機40は駆動可能である。
走行体20は、左右一対の履帯装置10が回転駆動することにより作業車両(油圧ショベル)1が走行するように構成されている。走行体20は、履帯装置10と、駆動輪(スプロケット)21と、遊動輪(アイドラ)22と、トラックフレーム23と、下転輪24と、上転輪25と、旋回装置26とを主に有している。
駆動輪21はトラックフレーム23の後端部に回転駆動可能に設けられている。遊動輪22はトラックフレーム23の前端部に回転可能に設けられている。複数の下転輪24はトラックフレーム23の下側に設けられている。複数の上転輪25はトラックフレーム23の上側に設けられている。
履帯装置10は駆動輪21と遊動輪22とに巻きかけられている。また履帯装置10は駆動輪21と遊動輪22との間に配置された下転輪24および上転輪25により支持されている。履帯装置10は、駆動輪21に噛み合わされている。この状態で駆動輪21が回転駆動されることにより履帯装置10が回転駆動する。これにより走行体20が自走する。また履帯装置10の回転駆動時に、遊動輪22、複数の下転輪24および複数の上転輪25の各々は履帯装置10に当接して従動回転可能である。
図2は、図1の装軌式作業車両における走行体の構成の一部を概略的に示す斜視図である。図2に示されるように、履帯装置10は、複数の履帯リンク1が連結ピン7で無端状(環状)に連結されることにより構成されている。
複数の履帯リンク1の各々は、踏面2aと、2つの突起部(突起)2bとを有している。2つの突起部(突起)2bは、踏面2aを有するプレート部を挟んで、そのプレート部の両側に配置されている。踏面2aと2つの突起部2bとは、無端状に連結された履帯装置10の内側の面(非接地面)に配置されている。
踏面2aは、駆動輪21、転輪(たとえば下転輪24)などが転動する面である。履帯装置10が回転駆動する際には、踏面2aに、駆動輪21の転動面21da、転輪(たとえば下転輪24)の転動面24aなどが当接する。
2つの突起部2bの各々は、駆動輪21の外周に設けられた凹部21eaに噛合う部分である。この突起部2bと凹部21eaとの噛み合いにより、駆動輪21の回転駆動力が履帯装置10に伝達され、履帯装置10が回転駆動する。
次に、本実施の形態の履帯装置10の構成について図3を用いて説明する。
図3は、図2の走行体に含まれる履帯装置の構成の一部を概略的に示す分解斜視図である。図3に示されるように、上記の履帯装置10は、複数の履帯リンク1と、複数の履帯リンク1を連結する連結ピン7とを主に有している。
複数の履帯リンク1の各々は、踏面2aおよび突起部2bの摩耗部を有している。本実施の形態においては、この摩耗部(踏面2aおよび突起部2b)が履帯リンク1に対して着脱可能に構成されている。以下、その構成について具体的に説明する。
複数の履帯リンク1の各々は、リンク取付体2と、リンク本体3と、取付ピン(取付部材)4とを主に有している。リンク取付体2は、踏面2aおよび突起部2bからなる摩耗部を有している。リンク取付体2は、取付部2cをさらに有している。取付部2cには、貫通孔2ca(第1のピン挿入用孔)が形成されている。
リンク本体3は、リンク取付体2とは別部品からなっている。リンク本体3は、履板部3TSとリンク部とが一体的に形成されており、1つの部品からなっている。履板部3TSは、無端状の履帯装置10の外側の面(接地面)に位置している。履板部3TSは、履帯装置10の外側に突出するグローサ3TSgを有している。
リンク本体3は、履帯装置10の内側の面(非接地面)に凹部3gを有している。ここで非接地面とは、履板部3TSが配置される側とは反対側であって、図2に示されるように駆動輪21、遊動輪22、下転輪24および上転輪25と当接する側の面である。凹部3gは、リンク取付体2を嵌め込むためのものである。この凹部3gに連通するように貫通孔3pa(第2のピン挿入用孔)と貫通孔3pbとが形成されている。貫通孔3paと貫通孔3pbとは凹部3gを挟んで互いに分離されている。貫通孔3paと貫通孔3pbとは同心となるように形成されている。
リンク取付体2は、リンク本体3の凹部3gに非接触面側から嵌め込まれている。リンク取付体2は、取付部2c側からリンク本体3の凹部3gに嵌め込まれている。リンク取付体2がリンク本体3の凹部3gに嵌め込まれた状態で、リンク本体3の貫通孔3paと貫通孔3pbとの間に、取付部2cの貫通孔2caが位置している。また貫通孔3pa、貫通孔3pbおよび貫通孔2caは互いに同心に配置されており、かつ連通している。
これらの貫通孔3pa、3pb、2caに取付ピン4が取付ピン4の軸方向に挿入されている。この取付ピン4により、リンク取付体2は、上記プレート部に対して突起部2bとは反対側においてリンク本体3に取付固定されている。
この取付ピン4の抜け防止のために、制限部材(たとえばボルト5とナット6)が用いられている。取付ピン4の挿入は、取付ピン4をその軸方向に貫通孔3pa、3pb、2ca内に挿入することにより行われる。制限部材5、6は、リンク本体3に取り付けられた状態で、取付ピン4の軸方向に位置している。この制限部材5、6により取付ピン4の軸方向の移動が制限されている。これにより取付ピン4は、貫通孔3pa、3pb、2ca内に挿通された状態で、その貫通孔3pa、3pb、2caから取付ピン4の軸方向へ抜けることが防止されている。
上記の取付ピン4を挿抜することにより、摩耗部(踏面2aおよび突起部2b)を有するリンク取付体2をリンク本体3に対して着脱可能である。また上記のリンク取付体2のリンク本体3に対する着脱は、履帯装置10を構成する履帯リンク1同士の結合を解くことなく可能である。
また履帯リンク1同士は、連結ピン7により互いに連結可能に構成されている。以下、その構成について具体的に説明する。
複数の履帯リンク1が1列に配置されている。複数の履帯リンク1の各々には、履帯リンク1の短手方向(図中Y方向)の一方端側に1対の連結部3b、3cが、たとえば2セット設けられている。連結部3bには、貫通孔3baが設けられている。連結部3cには、貫通孔3caが設けられている。1対の連結部3b、3cの貫通孔3baと貫通孔3caとは、履帯リンク1の長手方向(図中X方向)に延びており、互いに同心となるように配置されている。
複数の履帯リンク1の各々には、履帯リンク1の短手方向Yの他方端側にたとえば2つの連結部3dが設けられている。連結部3dには、貫通孔3daが設けられている。貫通孔3daは、履帯リンク1の長手方向Xに延びている。
一方の履帯リンク1の1対の連結部3b、3cの間に、他方の履帯リンク1の連結部3dが配置されている。1対の連結部3b、3cの間に連結部3dが配置された状態で、1対の連結部3b、3cの各貫通孔3ba、3caの間に、連結部3dの貫通孔3daが位置している。また連結部3b、3cの各貫通孔3ba、3caと、連結部3dの貫通孔3daとは同心に配置されており、かつ連通している。
これらの貫通孔3ba、3ca、3daに連結ピン7が連結ピン7の軸方向に挿通されている。これにより、連結ピン7により一方の履帯リンク1と他方の履帯リンク1とは互いに連結されている。この連結状態において、一方の履帯リンク1と他方の履帯リンク1とは連結ピン7を中心として互いに相対的に回転可能である。
この連結ピン7の抜け防止のために、制限部材(たとえばボルト8とナット9)が用いられている。制限部材8、9は、リンク本体3に取り付けられた状態で、連結ピン7の軸方向に位置している。この制限部材8、9により連結ピン7の軸方向の移動が制限されている。これにより連結ピン7は、貫通孔3ba、3ca、3da内に挿通された状態で、その貫通孔3ba、3ca、3daから連結ピン7の軸方向へ抜けることが防止されている。
上記のように複数の履帯リンク1が順次連結されることにより、無端状に履帯リンク1を連結することが可能である。また上記の制限部材8、9をリンク本体3から取り外し、かつ連結ピン7を連結部3b〜3dに対して抜くことにより、履帯リンク1同士の連結を解くことが可能である。
次に、本実施の形態の履帯リンク1を構成するリンク取付体2の構成について図4を用いて詳細に説明する。
図4は、図3の履帯装置に含まれるリンク取付体の構成を示す平面図(A)、側面図(B)、底面図(C)、および正面図(D)である。図4(A)〜図4(D)に示されるように、リンク取付体2は、踏面2aを有するプレート部と、1対の突起部2bと、取付部2cとを有している。これらのプレート部、1対の突起部2bおよび取付部2cは、互いに一体化されており、1つの部品を構成している。リンク取付体2は、たとえば鍛造により形成された鍛造品である。
図4(A)および図4(C)に示されるように、踏面2aを有するプレート部は、一方端部2a1と、中央部2a2と、他方端部2a3とを有している。一方端部2a1は、中央部2a2の一方端部側に位置している。他方端部2a3は、中央部2a2の他方端側に位置している。一方端部2a1の上面と、中央部2a2の上面と、他方端部2a3の上面とは一続きの平坦な面を構成している。この一続きの平坦な面が踏面2aを構成している。
1対の突起部2bの各々は、中央部2a2の側部に取り付けられている。1対の突起部2bは、中央部2a2を挟んでおり、中央部2a2(踏面2a)から側方に張り出している。
図4(B)および図4(D)に示されるように、1対の突起部2bの各々は、踏面2aから一方側(図中上方:非接触面側)へ突き出している。取付部2cは、中央部2a2の下面に取り付けられている。取付部2cはそのプレート部の下面から他方側(図中下側:接触面側:プレート部を基準として突起部2bとは反対側)に延びている。
取付部2cには、上述のとおり貫通孔2caが設けられている。貫通孔2caは、1対の突起部2bが並ぶ方向に取付部2cを貫通している。貫通孔2caは、円柱状の孔であり、軸方向全体のいて単一の径を有している。
図4(B)に示されるように、側面視において突起部2bの上面2baは、直線部分RAと、直線部分RAの両側に位置する曲線部分RBとを有している。直線部分RAは、踏面2aに平行またはほぼ平行である。曲線部分RBはたとえば円弧をなしている。突起部2bの上面2baがこのような形状を有することにより、駆動輪21との制度の高い噛み合せが可能となる。
また側面視において、突起部2bの下面は上に凸の曲線形状を有している。これにより突起部2bは、側面視において上に凸のアーチ形状を有している。突起部2bが上に凸のアーチ形状を有することにより、駆動輪21と噛合った時に突起部2bに作用する外力を集中させずに分散させることが可能となる。
また側面視において、突起部2bの下端部2bcは、下側に凸の突出し形状を有している。これにより図8を用いて後述するように、突起部2bの下端部2bcをリンク本体3にしっかりと当接させることができる。これにより、駆動輪21から突起部2bに作用する外力(牽引負荷)は、リンク本体3に作用し、取付ピン4に作用しないようにすることができる。
また突起部2bと取付部2cとがともに中央部2a2に接続されている。これにより、リンク取付体2の重量バランスがよくなり、作業者による作業性が向上する。
図4(D)に示されるように、正面視において、突起部2bの幅Wは踏面2a側から非接触面側に向かうほど小さくなっている。このように突起部2bの根元部において幅Wが大きいため、突起部2bの強度を確保することができる。また突起部2bの先端部において幅Wが小さいため、駆動輪21との噛み合いを良好にできるとともに、材料の節約が可能である。
次に、本実施の形態の履帯リンク1を構成するリンク本体3の構成について図5および図6を用いて詳細に説明する。
図5は、図3の履帯装置に含まれるリンク本体の構成を示す正面図(A)、平面図(B)、および平面図(B)のVC−VC線に沿う断面図(C)である。図6は、図3の履帯装置に含まれるリンク本体の構成を、図5(A)のVIA−VIA線に沿って示す断面図(A)、および図5(B)のVIB−VIB線に沿って示す断面図(B)である。
図5(A)〜図5(C)に示されるように、リンク本体3は、凹部3gが形成された凹部形成部と、リンク部3LA、3LBと、履板部3TSとを主に有している。凹部形成部、リンク部3LA、3LBおよび履板部3TSは、互いに一体化されており、1つの部品を構成している。リンク本体3は、たとえば鋳造により形成された鋳造品である。
図5(A)に示されるように、履板部3TSはリンク本体3の接地面側に位置している。履板部3TSは、履帯装置10の外側(接地面側)に突出するグローサ3TSgを有している。グローサ3TSgは、1つのリンク本体3に複数個(たとえば2つ)設けられている。複数のグローサ3TSgの各々は、リンク本体3の長手方向Xに沿って延びている。
凹部3gが形成された凹部形成部と、リンク部3LA、3LBとは、履板部3TSの非接地面側に位置している。凹部形成部の一方端側にリンク部3LAが配置されており、凹部形成部の他方端側にリンク部3LBが配置されている。これにより、リンク部3LAとリンク部3LBとの間に、凹部形成部が配置されている。
図5(B)に示されるように、凹部形成部に形成された凹部3gは、凹部分3g1〜3g5により構成されている。凹部分3g2はリンク本体3の非接触面の中央部に深く形成されている。この凹部分3g2は、図4(A)〜図4(D)に示されるリンク取付体2の取付部2cと中央部2a2とを収容する部分である。
凹部分3g1は、リンク本体3の短手方向Yにおいて凹部分3g2の一方端側に配置されている。この凹部分3g1は、凹部分3g2よりも浅く形成されている。この凹部分3g1は、図4(A)〜図4(D)に示されるリンク取付体2の一方端部2a1を収容する部分である。
凹部分3g3は、リンク本体3の短手方向Yにおいて凹部分3g2の他方端側に配置されている。この凹部分3g3は、凹部分3g2よりも浅く形成されている。この凹部分3g3は、図4(A)〜図4(D)に示されるリンク取付体2の他方端部2a3を収容する部分である。
凹部分3g4は、リンク本体3の長手方向Xにおいて凹部分3g2の一方端側に配置されている。この凹部分3g4は、凹部分3g2よりも浅く形成されている。この凹部分3g4は、図4(A)〜図4(D)に示されるリンク取付体2の1対の突起部2bの一方の下部を収容する部分である。
凹部分3g5は、リンク本体3の長手方向Xにおいて凹部分3g2の他方端側に配置されている。この凹部分3g5は、凹部分3g2よりも浅く形成されている。この凹部分3g5は、図4(A)〜図4(D)に示されるリンク取付体2の1対の突起部2bの他方の下部を収容する部分である。
図5(B)に示されるように、リンク部3LAは、基部3aと、連結部3b〜3dと、リム部3ra、3rbとを有している。基部3aは、履板部3TSから非接触面側に延びている。この基部3aには、非接触面から接触面側に窪んだ窪み部3a2が設けられている。
また基部3aには、窪み部3a2と凹部3gとを繋ぐ貫通孔3paが設けられている。この貫通孔3paは、大径部3pa1(第1の孔部)と、小径部3pa2(第2の孔部)とを有している。大径部3pa1と小径部3pa2との各々は、たとえば円柱状の孔である。大径部3pa1と小径部3pa2とは互いに連通しており、かつ互いに同心となるように配置されている。大径部3pa1は小径部3pa2よりも凹部3g側に位置している。
また基部3aには、貫通孔3a1が設けられている。貫通孔3a1は、リンク本体3の長手方向Xにおいて窪み部3a2を基準として貫通孔3paの反対側に位置している。貫通孔3a1は、リンク本体3の長手方向Xに延びており、窪み部3a2に通じている。この貫通孔3a1と窪み部3a2とを通じて貫通孔3paは、リンク本体3の側方から露出している。
連結部3bおよb連結部3cの各々は、基部3aに接続されている。連結部3bおよび連結部3cの各々は、基部3aからリンク本体3の短手方向Yの一方側に突き出している。連結部3bには貫通孔3baが設けられており、連結部3cには貫通孔3caが設けられている。貫通孔3baは、たとえば円柱状の孔である。貫通孔3baおよび貫通孔3caは、互いに同心に配置されている。
貫通孔3baは、円柱状の孔である。貫通孔3baは、単一の径を維持してリンク本体3の長手方向Xに連結部3bを貫通している。
貫通孔3caは、リンク本体3の長手方向Xに連結部3cを貫通している。貫通孔3caは、大径部3ca1と、小径部3ca2とを有している。大径部3ca1と小径部3ca2との各々は、たとえば円柱状の孔である。大径部3ca1と小径部3ca2とは互いに連通しており、かつ互いに同心となるように配置されている。小径部3ca2は大径部3ca1よりも凹部3g側に位置している。
連結部3dは、基部3aに接続されている。連結部3dは、基部3aからリンク本体3の短手方向Yの他方側に突き出している。連結部3dは、リンク本体3の短手方向Yにおいて基部3aを基準として連結部3b、3cとは反対側に突き出している。また連結部3dは、リンク本体3の短手方向Yにおいて基部3aを基準として連結部3bと連結部3cとに挟まれる領域の反対側に位置している。連結部3dには貫通孔3daが設けられている。貫通孔3daは、たとえば円柱状の孔である。貫通孔3daは、単一の径を維持してリンク本体3の長手方向Xに連結部3dを貫通している。
リム部3raおよびリム部3rbの各々は、基部3aに接続されている。リム部3raおよびリム部3rbの各々は、リンク本体3の長手方向Xにおいて、基部3aを基準として凹部3gとは反対側に突き出している。リム部3raおよびリム部3rbは、リンク本体3の短手方向Yにおいて貫通孔3a1を挟むように配置されている。
リム部3raには貫通孔3ra1が設けられている。貫通孔3ra1は、リンク本体3の短手方向Yにリム部3raを貫通している。貫通孔3ra1には、制限部材(ボルト8、ナット9)が取り付けられている。ボルト8は、貫通孔3ra1に挿通されており、ナット9はボルト8に螺合されている。これによりボルト8はリム部3raに固定されている。
リンク部3LBは、リンク本体3の長手方向Xの中心線CLに対してリンク部3LAとほぼ線対称となる構成を有している。リンク部3LBの構成は、貫通孔3pbの形状と、制限部材(ボルト5、ナット6)を有する点とにおいてリンク部3LAの構成と異なっている。
貫通孔3pbは、リンク部3LBの窪み部3a2と凹部3gとを繋ぐように基部3aに設けられている。貫通孔3pbは、たとえば円柱状の孔である。貫通孔3pbは、単一の径を維持してリンク本体3の長手方向Xに基部3aを貫通している。
リンク部3LBの基部3aのうち凹部3gと窪み部3a2との間に位置する部分には貫通孔3a3(図3)が設けられている。この貫通孔3a3に、制限部材(ボルト5、ナット6)が取り付けられている。ボルト5は、貫通孔3a3に挿通されており、ナット6はボルト5に螺合されている。これによりボルト5は基部3aに固定されている。
なお上記以外のリンク部3LBの構成は、上述したリンク部3LAの構成とほぼ同じである。このため、リンク部3LBの要素のうちリンク部3LAの要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図5(C)に示されるように、グローサ3TSgを有する履板部3TSは、リンク部3LA、3LBと一体化されている。側面視において、貫通孔3ca、3da、3pbは、リンク本体3の短手方向Yに沿う直線上に配置されている。同様に、貫通孔3ca、3da、3paも、リンク本体3の短手方向に沿う直線上に配置されている。
図6(A)および図6(B)に示されるように、貫通孔3pbと貫通孔3paの大径部3pa1と取付部2cの貫通孔2caとは、取付ピン4の径D1a以上の径を有している。一方、貫通孔3paの小径部3pa2は取付ピン4の径D1aよりも小さい径D2aを有している。
これにより貫通孔3pb、貫通孔2caおよび大径部3pa1への取付ピン4の挿入時に、取付ピン4の挿入を大径部3pa1と小径部3pa2との境界で停止させることができる。これにより、取付ピン4の挿入時に取付ピン4を位置決めすることが容易となる。
またリンク本体3の長手方向Xにおいて小径部3pa2の側方領域RSには、リンク本体3の部分は位置していない。このため各孔3pb、2ca、3pa1に挿入された取付ピン4の一方端面は、小径部3pa2を通じてリンク本体3の側方から露出している。これにより図中矢印AR方向から小径部3pa2を通じて取付ピン4の一方端面を押すことができる。その押圧力によって取付ピン4を貫通孔3pb、2ca、3pa1から抜くことができる。
また各孔3pb、2ca、3pa1に挿入された取付ピン4の軸方向であって取付ピン4の他方端面側には、制限部材(ボルト5、ナット6)が位置している。制限部材5、6が取付ピン4の軸方向に位置しているため、取付ピン4が各孔3pb、2ca、3pa1から抜けることが防止されている。また制限部材5、6をリンク本体3から取り外すことにより、取付ピン4を各孔3pb、2ca、3pa1から抜くことが可能となる。
基部3aの貫通孔3baと貫通孔3daと貫通孔3caの大径部3ca1とは、連結ピン7の径D1b以上の径を有している。一方、貫通孔3caの小径部3ca2は連結ピン7の径D1bよりも小さい径D2bを有している。
これにより貫通孔3ba、貫通孔3daおよび貫通孔3caへの連結ピン7の挿入時に、連結ピン7の挿入を大径部3ca1と小径部3ca2との境界で停止させることができる。これにより、連結ピン7の挿入時に連結ピン7を位置決めすることが容易となる。
またリンク本体3の長手方向Xにおいて小径部3pa2の側方領域RSには、リンク本体3の部分は位置していない。このため各孔3ba、3da、3caに挿入された連結ピン7の一方端面は、小径部3ca2を通じてリンク本体3から露出している。これにより小径部3ca2を通じて連結ピン7の一方端面を押すことができる。その押圧力によって連結ピン7を貫通孔3ba、3da、3caから抜くことができる。
また各孔3ba、3da、3caに挿入された連結ピン7の他方端面側には、制限部材(ボルト8、ナット9)が位置している。制限部材8、9が連結ピン7の軸方向に位置しているため、連結ピン7が各孔3ba、3da、3caから抜けることが防止されている。また制限部材8、9をリンク本体3から取り外すことにより、連結ピン7を各孔3ba、3da、3caから抜くことが可能となる。
次に、本実施の形態における履帯リンク1同士の連結状態と、リンク本体3へのリンク取付体2の取付状態とについて図7および図8を用いて説明する。
図7は、2つの履帯リンクが連結された構成を、図5(A)のVIA−VIA線に沿って示す断面斜視図である。図8は、2つの履帯リンクが連結された構成を、図6(B)のVIII−VIII線に沿って示す断面斜視図である。
図7に示されるように、一方の履帯リンク1の1対の連結部3b、3cの間に、他方の履帯リンク1の連結部3dが挿入されている。この状態において、連結部3bの貫通孔3ba、連結部3cの貫通孔3caおよび連結部3dの貫通孔3daは互いに同心に配置されている。同心に配置された貫通孔3ba、3ca、3daに連結ピン7が挿入されている。これにより一方の履帯リンク1と他方の履帯リンク1とが連結されている。
リンク取付体2の取付部2cは、リンク本体3の凹部分3g2に挿入されている。この状態において、リンク本体3の貫通孔3pa、3pbと取付部2cの貫通孔2caとが同心に配置されている。同心に配置された貫通孔3pa、3pb、2caに取付ピン4が挿入されている。これによりリンク取付体2は、リンク本体3に取り付けられている。
図8に示されるように、リンク取付体2がリンク本体3に取り付けられた状態において、リンク取付体2はリンク本体3に当接している。たとえば図中領域RTで示されるように、リンク取付体2の突起部2bにおける下端部の下面がリンク本体3に当接している。これにより履帯装置10の回転駆動時にリンク取付体2に作用する外力(たとえば牽引負荷)は、リンク本体3に作用し、取付ピン4には作用しない。このように取付ピン4に作用する負荷を軽減することができるため耐久性が向上する。
また図5(B)に示される凹部分3g1、3g2、3g3の各底面はリンク取付体2と当接することにより、履帯装置10の回転駆動時におけるラジアル負荷を受けることができる。また凹部分3g1〜3g5の各側面はリンク取付体2と当接することにより、履帯装置10の回転駆動時におけるスラスト負荷を受けることができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態における履帯リンク1によれば、図3に示されるように、リンク取付体2は取付ピン4によりリンク本体3に取り付けられている。この取付ピン4をリンク取付体2およびリンク本体3から取り外すことにより、リンク本体3からリンク取付体2を取り外すことができる。これにより、リンク取付体2の突起部2bおよび踏面2aが摩耗した場合でも、履帯リンク1同士の結合を解くことなく、リンク本体3からリンク取付体2を取り外すことにより摩耗部(突起部2bおよび踏面2a)のメンテナンスが可能となる。
また図2に示されるように、2つの突起部2bが、踏面2aを有するプレート部を挟んでプレート部の両側に配置されている。これにより、踏面2aを挟む2つの突起部2bの双方で駆動輪21と噛合わせることができる。このため2つの突起部2bと駆動輪21との安定した噛み合せが可能となる。
また図7に示されるように、取付ピン4は貫通孔3pa、3pb、2caに挿入されている。この取付ピン4を貫通孔3pa、3pb、2caに挿抜することにより、リンク取付体2をリンク本体3に着脱可能に取り付けることが可能となる。
なお上述した本実施の形態においては、図3などに示されるように1つの踏面2aに対して2つの突起部2bが設けられた構成について説明したが、本発明が適用される履帯リンク1は1つの踏面2aに対して1つの突起部2bが設けられた構成であってもよい。
また上記の実施の形態においては、リンク取付体2をリンク本体3に取り付けるための取付部材4が取付ピン4である場合について説明したが、取付部材4はこれに限定されるものではない。取付部材4は、たとえばボルトなどであってもよく、リンク取付体2をリンク本体3に取り付け・取り外し可能なものであればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 履帯リンク、2 リンク取付体、2a 踏面、2a1 一方端部、2a2 中央部、2a3 他方端部、2b 突起部、2ba 上面、2bb 下面、2bc 下端部、2c 取付部、2ca,3a1,3a3,3ba,3ca,3da,3pa,3pb,3ra1 貫通孔、3 リンク本体、3LA,3LB リンク部、3TS 履板部、3TSg グローサ、3a 基部、3a2 窪み部、3g,21ea 凹部、3b,3c,3d 連結部、3ca1,3pa1 大径部、3ca2,3pa2 小径部、3g1〜3g5 凹部分、3ra,3rb リム部、4 取付ピン、5,8 ボルト、6,9 ナット、7 連結ピン、10 履帯装置、20 走行体、21 駆動輪、21da 転動面、22 遊動輪、23 トラックフレーム、24 下転輪、25 上転輪、26 旋回装置、30 旋回体、31 運転室、32 エンジンルーム、33 カウンタウェイト、34 アクセスシステム、40 作業機、41 ブーム、42 アーム、43 バケット、50 油圧ショベル。

Claims (11)

  1. 履板部とリンク部とが一体化されて構成されたリンク本体と、
    前記リンク本体と別部品からなり、かつ踏面を有するプレート部と、前記プレート部と一体化されて前記踏面から突き出す突起とを有するリンク取付体と、
    前記プレート部に対して前記突起とは反対側において、前記リンク取付体を前記リンク本体に取り付ける取付部材とを備えた、履帯リンク。
  2. 前記取付部材は取付ピンである、請求項1に記載の履帯リンク。
  3. 前記突起は、それぞれが前記プレート部と一体化されて前記踏面から突き出す第1の突起部および第2の突起部を含み、
    前記第1の突起部および前記第2の突起部は、前記プレート部を挟んで前記プレート部の両側に配置されている、請求項2に記載の履帯リンク。
  4. 前記リンク取付体には第1のピン挿入用孔が形成されており、前記リンク本体には第2のピン挿入用孔が形成されており、
    前記取付ピンは前記第1のピン挿入用孔と前記第2のピン挿入用孔との双方に挿入されている、請求項2または請求項3に記載の履帯リンク。
  5. 前記第2のピン挿入用孔は、一方端部側に位置する第1の孔部と他方端部側に位置する第2の孔部とを有し、
    前記第1の孔部は前記取付ピンの直径以上の径を有し、前記第2の孔部は前記取付ピンの直径よりも小さい径を有している、請求項4に記載の履帯リンク。
  6. 前記第2の孔部を通じて前記取付ピンの端面が前記リンク本体から露出している、請求項5に記載の履帯リンク。
  7. 前記リンク本体に取り付けられ、かつ前記取付ピンの軸方向の移動を制限する制限部材をさらに備えた、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の履帯リンク。
  8. 前記リンク取付体は前記リンク本体と当接している、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の履帯リンク。
  9. 踏面を有するプレート部と、
    前記プレート部と一体化されて前記踏面から突き出す突起と、
    前記プレート部に取り付けられ、前記プレート部に対して前記突起と反対側に延び、かつ取付部材用孔を有する取付部とを備えた、リンク取付体。
  10. 前記取付部材用孔はピン挿入孔である、請求項9に記載のリンク取付体。
  11. 前記突起は、それぞれが前記プレート部と一体化されて前記踏面から突き出す第1の突起部および第2の突起部を含み、
    前記第1の突起部および前記第2の突起部は、前記プレート部を挟んで前記プレート部の両側に配置されている、請求項9または請求項10に記載のリンク取付体。
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