JP2003170869A - 装軌式作業車両の履帯装置 - Google Patents
装軌式作業車両の履帯装置Info
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- JP2003170869A JP2003170869A JP2001370411A JP2001370411A JP2003170869A JP 2003170869 A JP2003170869 A JP 2003170869A JP 2001370411 A JP2001370411 A JP 2001370411A JP 2001370411 A JP2001370411 A JP 2001370411A JP 2003170869 A JP2003170869 A JP 2003170869A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 履帯間隔の調整作業を容易かつ効率的に行う
ことが可能な装軌式作業車両の履帯装置を提供する。 【解決手段】 トラックリンク2にボルト4を介してト
ラックシュー3を装着し、上記トラックリンク2とトラ
ックシュー3との相対位置をシューの幅方向に調整可能
に構成する。上記トラックシュー3は、トラックリンク
2に対してシュー幅方向における所定の調整位置を固定
することが可能な固定シュー10と、上記固定シュー1
0に隣接して配置されると共に、固定シュー10によっ
て連動機構を介して、そのシュー幅方向における所定の
調整位置にスライド可能に形成された移動シュー11と
から構成される。
ことが可能な装軌式作業車両の履帯装置を提供する。 【解決手段】 トラックリンク2にボルト4を介してト
ラックシュー3を装着し、上記トラックリンク2とトラ
ックシュー3との相対位置をシューの幅方向に調整可能
に構成する。上記トラックシュー3は、トラックリンク
2に対してシュー幅方向における所定の調整位置を固定
することが可能な固定シュー10と、上記固定シュー1
0に隣接して配置されると共に、固定シュー10によっ
て連動機構を介して、そのシュー幅方向における所定の
調整位置にスライド可能に形成された移動シュー11と
から構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブルドーザや油
圧ショベル等の装軌式作業車両の履帯装置に関するもの
である。
圧ショベル等の装軌式作業車両の履帯装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8に、油圧ショベルの一部概略後面図
を示す。同図において、31は上部旋回体、32は下部
走行体であり、上記下部走行体32は、トラックフレー
ム33と、このトラックフレーム33の左右両側の外周
にそれぞれ掛け廻された履帯34とを有している。ここ
で、上記構造を有する油圧ショベルの履帯34の幅W
は、例えば図に示すように、上記上部旋回体31の幅よ
りも左右にそれぞれ長さXだけ幅広となるように構成
し、これにより作業中に油圧ショベル全体を安定的に支
えることができるようにしている。ところで、上記油圧
ショベルの多くは、一般道路を走行させることによって
作業現場まで運ばれるが、この際、上記履帯34部分が
幅方向に突出しているために、隘路等を走行することが
できないという問題が生じることがある。
を示す。同図において、31は上部旋回体、32は下部
走行体であり、上記下部走行体32は、トラックフレー
ム33と、このトラックフレーム33の左右両側の外周
にそれぞれ掛け廻された履帯34とを有している。ここ
で、上記構造を有する油圧ショベルの履帯34の幅W
は、例えば図に示すように、上記上部旋回体31の幅よ
りも左右にそれぞれ長さXだけ幅広となるように構成
し、これにより作業中に油圧ショベル全体を安定的に支
えることができるようにしている。ところで、上記油圧
ショベルの多くは、一般道路を走行させることによって
作業現場まで運ばれるが、この際、上記履帯34部分が
幅方向に突出しているために、隘路等を走行することが
できないという問題が生じることがある。
【0003】このような問題を解決するため、従来で
は、例えば実開平2−83181号に示すように、履帯
の装着位置を変更可能に構成することにより、油圧ショ
ベルの全体の外幅寸法を変更できるように構成してい
る。図9(a) (b)にその具体的な構造を示す。図9
(a)は上記履帯の一部斜視図を、(b)は上記履帯を構
成するシュープレートの平面図を示している。図9
(a)において、35は履帯34のシュープレート、3
6は上記シュープレート35に穿設されたボルト孔、3
7はリンクである。上記シュープレート35とリンク3
7とは、シュープレート35に形成されたボルト孔36
と、リンク37の下面に穿設された図示しない貫通孔部
とにボルト38を挿通し、これらをナット39で締付け
ることによって取付け可能に構成されている。ここで、
図9(b)に示すように、上記ボルト孔36は、略長方
形状のシュープレート35の中心線O−Oを中心とする
左右両側に各2個ずつ(計4個)穿設された標準用ボル
ト孔36aと、上記中心線O−Oよりも右側に長さPだ
けオフセットした位置A−Aを中心として、その左右両
側に各2個ずつ(計4個)穿設された付加用ボルト孔3
6bとから構成されている。これより、油圧ショベルを
作業現場まで走行させる際には、上記各シュープレート
35・35を幅方向における内側にずらして、付加用ボ
ルト孔36b・36b側の位置にリンク37を取付ける
ことによって、外幅寸法を狭くするようにしている。そ
して通常の作業時には、再び標準用ボルト孔36a、3
6a側の位置にリンク37を付け変えることによって、
外幅寸法を広くするようにしている。
は、例えば実開平2−83181号に示すように、履帯
の装着位置を変更可能に構成することにより、油圧ショ
ベルの全体の外幅寸法を変更できるように構成してい
る。図9(a) (b)にその具体的な構造を示す。図9
(a)は上記履帯の一部斜視図を、(b)は上記履帯を構
成するシュープレートの平面図を示している。図9
(a)において、35は履帯34のシュープレート、3
6は上記シュープレート35に穿設されたボルト孔、3
7はリンクである。上記シュープレート35とリンク3
7とは、シュープレート35に形成されたボルト孔36
と、リンク37の下面に穿設された図示しない貫通孔部
とにボルト38を挿通し、これらをナット39で締付け
ることによって取付け可能に構成されている。ここで、
図9(b)に示すように、上記ボルト孔36は、略長方
形状のシュープレート35の中心線O−Oを中心とする
左右両側に各2個ずつ(計4個)穿設された標準用ボル
ト孔36aと、上記中心線O−Oよりも右側に長さPだ
けオフセットした位置A−Aを中心として、その左右両
側に各2個ずつ(計4個)穿設された付加用ボルト孔3
6bとから構成されている。これより、油圧ショベルを
作業現場まで走行させる際には、上記各シュープレート
35・35を幅方向における内側にずらして、付加用ボ
ルト孔36b・36b側の位置にリンク37を取付ける
ことによって、外幅寸法を狭くするようにしている。そ
して通常の作業時には、再び標準用ボルト孔36a、3
6a側の位置にリンク37を付け変えることによって、
外幅寸法を広くするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記構造を有
する油圧ショベルにおいては、上記履帯34の幅調整を
行う場合、数十枚あるシュープレート35・35に取付
けられているボルト38・38を一旦、全て取外し、各
シュープレート35・35を幅方向にオフセットさせた
後に、再び全てのボルト38・38を取付けるという作
業を行わなければならないため、非常に作業が煩雑であ
るという問題がある。またこの他の方法として、上記ボ
ルト孔36を複数個設ける代わりにシュープレートに長
孔を形成し、この長孔にボルトを挿通してナットで締付
けることによって、シュープレートをリンクに取付ける
方法(例えば、特開2001−97258号公報参照)
も提案されているが、この場合も、幅調整を行う際には
全てのボルトを弛め、この状態で長孔に沿って各シュー
プレートをスライドさせて、再び全てのボルトの締付け
を行うという作業が必要なため、この場合においても作
業が煩雑であることには変わりなく、両者共に作業能率
が悪いという問題が生じている。また、全てのボルトの
締付け作業が必要であるという作業能率に関する問題
は、幅調整を行う場合のみならず、工場等における履帯
装置の組付け作業においても同様に生じるものとなって
いる。
する油圧ショベルにおいては、上記履帯34の幅調整を
行う場合、数十枚あるシュープレート35・35に取付
けられているボルト38・38を一旦、全て取外し、各
シュープレート35・35を幅方向にオフセットさせた
後に、再び全てのボルト38・38を取付けるという作
業を行わなければならないため、非常に作業が煩雑であ
るという問題がある。またこの他の方法として、上記ボ
ルト孔36を複数個設ける代わりにシュープレートに長
孔を形成し、この長孔にボルトを挿通してナットで締付
けることによって、シュープレートをリンクに取付ける
方法(例えば、特開2001−97258号公報参照)
も提案されているが、この場合も、幅調整を行う際には
全てのボルトを弛め、この状態で長孔に沿って各シュー
プレートをスライドさせて、再び全てのボルトの締付け
を行うという作業が必要なため、この場合においても作
業が煩雑であることには変わりなく、両者共に作業能率
が悪いという問題が生じている。また、全てのボルトの
締付け作業が必要であるという作業能率に関する問題
は、幅調整を行う場合のみならず、工場等における履帯
装置の組付け作業においても同様に生じるものとなって
いる。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、履帯間隔の調整
作業を容易かつ効率的に行うことが可能な装軌式作業車
両の履帯装置を提供することにある。またこの発明の他
の目的は、工場等における履帯装置の組付け作業を容易
化することが可能な装軌式作業車両の履帯装置を提供す
ることにある。
になされたものであって、その目的は、履帯間隔の調整
作業を容易かつ効率的に行うことが可能な装軌式作業車
両の履帯装置を提供することにある。またこの発明の他
の目的は、工場等における履帯装置の組付け作業を容易
化することが可能な装軌式作業車両の履帯装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
の装軌式作業車両の履帯装置は、トラックリンク2に締
結手段を介してトラックシュー3を装着し、上記トラッ
クリンク2とトラックシュー3との相対位置をシュー3
の幅方向に調整可能に構成した装軌式作業車両の履帯装
置において、上記トラックシュー3は、上記トラックリ
ンク2に対してシュー幅方向における所定の調整位置を
固定することが可能な固定シュー10と、上記固定シュ
ー10に隣接して配置されると共に、上記固定シュー1
0によって連動機構を介して、そのシュー幅方向におけ
る所定の調整位置にスライド可能に形成された移動シュ
ー11とから構成されることを特徴としている。
の装軌式作業車両の履帯装置は、トラックリンク2に締
結手段を介してトラックシュー3を装着し、上記トラッ
クリンク2とトラックシュー3との相対位置をシュー3
の幅方向に調整可能に構成した装軌式作業車両の履帯装
置において、上記トラックシュー3は、上記トラックリ
ンク2に対してシュー幅方向における所定の調整位置を
固定することが可能な固定シュー10と、上記固定シュ
ー10に隣接して配置されると共に、上記固定シュー1
0によって連動機構を介して、そのシュー幅方向におけ
る所定の調整位置にスライド可能に形成された移動シュ
ー11とから構成されることを特徴としている。
【0007】上記請求項1の装軌式作業車両の履帯装置
によれば、上記トラックシュー3を、上記トラックリン
ク2に固定可能な固定シュー10と、この固定シュー1
0によって連動機構を介して所定の調整位置にスライド
可能な移動シュー11とで構成している。これによっ
て、各トラックシュー3の幅方向への移動調整を行う際
には、全てのトラックシュー3・3の締結部材の取外し
を行う必要なく、上記固定シュー10側の締結部材の取
外しを行うだけで上記シュー幅方向への移動調整を行う
ことができる。また、上記固定シュー10を幅方向に移
動させると、これに伴って上記移動シュー11も、連動
機構を介して強制的に移動されるため、履帯間隔の調整
作業を極めて容易に行うことができると共に、作業時間
の短縮化を図ることもできる。このとき、特定の複数位
置に配置した固定シュー10、10間に、連続して複数
の移動シュー11・11を配置するような構造を採用す
れば、作業能率向上の達成は一段と行い易くなる。
によれば、上記トラックシュー3を、上記トラックリン
ク2に固定可能な固定シュー10と、この固定シュー1
0によって連動機構を介して所定の調整位置にスライド
可能な移動シュー11とで構成している。これによっ
て、各トラックシュー3の幅方向への移動調整を行う際
には、全てのトラックシュー3・3の締結部材の取外し
を行う必要なく、上記固定シュー10側の締結部材の取
外しを行うだけで上記シュー幅方向への移動調整を行う
ことができる。また、上記固定シュー10を幅方向に移
動させると、これに伴って上記移動シュー11も、連動
機構を介して強制的に移動されるため、履帯間隔の調整
作業を極めて容易に行うことができると共に、作業時間
の短縮化を図ることもできる。このとき、特定の複数位
置に配置した固定シュー10、10間に、連続して複数
の移動シュー11・11を配置するような構造を採用す
れば、作業能率向上の達成は一段と行い易くなる。
【0008】また請求項2の装軌式作業車両の履帯装置
は、上記締結手段はボルト4によって構成され、上記固
定シュー10は、シュー幅方向の基準位置と、これより
も左右いずれか側にオフセットした位置に形成された丸
孔形状のリンク固定用ボルト孔12を有し、また上記移
動シュー11は、シュー幅方向に所定長さを有する長孔
形状のスライド用及びリンク保持用ボルト孔13を有し
ていることを特徴としている。
は、上記締結手段はボルト4によって構成され、上記固
定シュー10は、シュー幅方向の基準位置と、これより
も左右いずれか側にオフセットした位置に形成された丸
孔形状のリンク固定用ボルト孔12を有し、また上記移
動シュー11は、シュー幅方向に所定長さを有する長孔
形状のスライド用及びリンク保持用ボルト孔13を有し
ていることを特徴としている。
【0009】上記請求項2の装軌式作業車両の履帯装置
によれば、上記固定シュー10と移動シュー11とのボ
ルト孔12、13の形状をそれぞれ丸孔と長孔としたこ
とによって、固定シュー10のボルト4を、シュー幅方
向にオフセットした位置に形成された丸孔に移動調整す
るだけで、移動シュー11もこれに伴って移動するた
め、簡単な構造で、トラックシュー3全体の履帯間隔の
変更を容易に行うことができる。また上記シュー3の大
半をシュー幅方向にスライド可能な長孔を有する移動シ
ュー11とすれば、履帯の組み付け作業時において、ほ
とんど位置関係を気にせずに作業を行うことができるた
め、容易かつ効率的に実施することができる。
によれば、上記固定シュー10と移動シュー11とのボ
ルト孔12、13の形状をそれぞれ丸孔と長孔としたこ
とによって、固定シュー10のボルト4を、シュー幅方
向にオフセットした位置に形成された丸孔に移動調整す
るだけで、移動シュー11もこれに伴って移動するた
め、簡単な構造で、トラックシュー3全体の履帯間隔の
変更を容易に行うことができる。また上記シュー3の大
半をシュー幅方向にスライド可能な長孔を有する移動シ
ュー11とすれば、履帯の組み付け作業時において、ほ
とんど位置関係を気にせずに作業を行うことができるた
め、容易かつ効率的に実施することができる。
【0010】さらに請求項3の装軌式作業車両の履帯装
置は、上記締結手段はボルト4によって構成され、上記
トラックシュー3は、そのシュー幅方向に所定長さを有
する長孔形状のボルト孔13を有し、上記複数のトラッ
クシュー3・3のいくつかを固定シュー10・10に、
またその残りをスライド可能な移動シュー11・11と
して構成したことを特徴としている。
置は、上記締結手段はボルト4によって構成され、上記
トラックシュー3は、そのシュー幅方向に所定長さを有
する長孔形状のボルト孔13を有し、上記複数のトラッ
クシュー3・3のいくつかを固定シュー10・10に、
またその残りをスライド可能な移動シュー11・11と
して構成したことを特徴としている。
【0011】上記請求項3の装軌式作業車両の履帯装置
によれば、上記ボルト孔13の形状が一種類のみのトラ
ックシュー3を用いて、上記固定シュー10と移動シュ
ー11とを構成しているため、経済的かつ効率的に実施
することが可能となる。
によれば、上記ボルト孔13の形状が一種類のみのトラ
ックシュー3を用いて、上記固定シュー10と移動シュ
ー11とを構成しているため、経済的かつ効率的に実施
することが可能となる。
【0012】また請求項4の装軌式作業車両の履帯装置
は、上記連動機構は、隣合う各トラックシュー3、3同
士が、その揺動方向で噛み合うと共に、シュー幅方向で
互いに移動を阻止し合うように構成されていることを特
徴としている。
は、上記連動機構は、隣合う各トラックシュー3、3同
士が、その揺動方向で噛み合うと共に、シュー幅方向で
互いに移動を阻止し合うように構成されていることを特
徴としている。
【0013】請求項4の装軌式作業車両の履帯装置によ
れば、隣合う各トラックシュー3、3の揺動方向で噛み
合い、シュー幅方向への移動を阻止する連動機構を設け
たことによって、上記固定シュー10を移動させるだけ
で、強制的に移動シュー11を移動させることができ、
また固定シュー10をトラックリンク2へ固定すること
によって、移動シュー11の位置決めも行われるため、
上記移動シュー11を単独で調整する必要がなくなる。
この結果、上記履帯間隔の調整作業が極めて容易とな
る。
れば、隣合う各トラックシュー3、3の揺動方向で噛み
合い、シュー幅方向への移動を阻止する連動機構を設け
たことによって、上記固定シュー10を移動させるだけ
で、強制的に移動シュー11を移動させることができ、
また固定シュー10をトラックリンク2へ固定すること
によって、移動シュー11の位置決めも行われるため、
上記移動シュー11を単独で調整する必要がなくなる。
この結果、上記履帯間隔の調整作業が極めて容易とな
る。
【0014】さらに請求項5の装軌式作業車両の履帯装
置は、上記連動機構は、各トラックシュー3の前後方向
における両端部にそれぞれ形成された、所定の揺動角度
内で互いに噛み合う凸部14と凹部15とから成ること
を特徴としている。
置は、上記連動機構は、各トラックシュー3の前後方向
における両端部にそれぞれ形成された、所定の揺動角度
内で互いに噛み合う凸部14と凹部15とから成ること
を特徴としている。
【0015】上記請求項5の装軌式作業車両の履帯装置
によれば、上記連動機構として、隣接する各シュー3に
凸部14と凹部15とを設けたことにより、簡単な構造
で、隣接する各シュー3、3を確実に噛み合わせること
ができる。
によれば、上記連動機構として、隣接する各シュー3に
凸部14と凹部15とを設けたことにより、簡単な構造
で、隣接する各シュー3、3を確実に噛み合わせること
ができる。
【0016】また請求項6の装軌式作業車両の履帯装置
は、上記移動シュー11に、その長孔形状のボルト孔1
3の所定長さ間をスライド可能に形成したスライドガイ
ド17を設け、上記スライドガイド17をボルト4で移
動シュー11を介してトラックリンク2に固定するよう
に構成したことを特徴としている。
は、上記移動シュー11に、その長孔形状のボルト孔1
3の所定長さ間をスライド可能に形成したスライドガイ
ド17を設け、上記スライドガイド17をボルト4で移
動シュー11を介してトラックリンク2に固定するよう
に構成したことを特徴としている。
【0017】請求項6の装軌式作業車両の履帯装置によ
れば、上記トラックリンク3に、移動シュー11を介し
てスライドガイド17をボルト4で固定するという簡単
な方法で、上記移動シュー11をトラックリンク2とス
ライドガイド17との間でスライド可能に保持すること
ができる。
れば、上記トラックリンク3に、移動シュー11を介し
てスライドガイド17をボルト4で固定するという簡単
な方法で、上記移動シュー11をトラックリンク2とス
ライドガイド17との間でスライド可能に保持すること
ができる。
【0018】請求項7の装軌式作業車両の履帯装置は、
トラックリンク2に締結部材を介してトラックシュー3
を装着した装軌式作業車両の履帯装置において、上記ト
ラックシュー3は、トラックリンク2に対してシュー幅
方向の所定の位置を固定することが可能な固定シュー1
0と、上記固定シュー10に隣接して配置されると共
に、上記固定シュー10によって連動機構を介して、そ
のシュー幅方向における所定の位置にスライド可能に形
成された移動シュー11とから構成されることを特徴と
している。
トラックリンク2に締結部材を介してトラックシュー3
を装着した装軌式作業車両の履帯装置において、上記ト
ラックシュー3は、トラックリンク2に対してシュー幅
方向の所定の位置を固定することが可能な固定シュー1
0と、上記固定シュー10に隣接して配置されると共
に、上記固定シュー10によって連動機構を介して、そ
のシュー幅方向における所定の位置にスライド可能に形
成された移動シュー11とから構成されることを特徴と
している。
【0019】請求項7の装軌式作業車両の履帯装置によ
れば、固定シュー10の位置決めを行うだけで、これに
伴って移動シュー11も位置決めされるため、履帯の組
み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。
れば、固定シュー10の位置決めを行うだけで、これに
伴って移動シュー11も位置決めされるため、履帯の組
み付け作業を容易かつ効率的に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明の装軌式作業車両
の履帯装置の具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
の履帯装置の具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0021】図1は、この発明の第1実施形態における
装軌式作業車両の履帯装置の組み付け状態を説明するた
めの一部分解斜視図である。同図に示す履帯1は、略板
状の複数のトラックシュー3・3と、連結部材5を介し
て鎖状に連結される複数のトラックリンク2・2とを有
して成り、上記各トラックシュー3は、相対する位置に
配置された一対のトラックリンク2、2に、複数のシュ
ーボルト(締結手段)4・4を用いて取付けるように構
成されている。
装軌式作業車両の履帯装置の組み付け状態を説明するた
めの一部分解斜視図である。同図に示す履帯1は、略板
状の複数のトラックシュー3・3と、連結部材5を介し
て鎖状に連結される複数のトラックリンク2・2とを有
して成り、上記各トラックシュー3は、相対する位置に
配置された一対のトラックリンク2、2に、複数のシュ
ーボルト(締結手段)4・4を用いて取付けるように構
成されている。
【0022】図1において、上記各トラックリンク2・
2同士の連結を行う連結部材5は、ピン6と、このピン
6に対して回転自在に外嵌されるブッシュ7と、このブ
ッシュ7の両端に位置し、上記ピン6に外嵌されるリン
グ状のシール部8とから成り、これらを組立てたとき
に、上記ピン6の両先端部分がシール部8、8よりも僅
かに突出するように構成されている。また、側面視略楕
円状の上記トラックリンク2の長手方向における一端側
と他端側には、それぞれピン挿入孔2aとブッシュ挿入
孔2bとが設けられている。そして、上記長手方向にそ
れぞれ隣接する一方のトラックリンク2のピン挿入孔2
aと、他方のリンク2のブッシュ挿入孔2bとを重ね合
わせた状態で、上記連結部材5の一端側を圧入すること
によって、隣接する上記各トラックリンク2・2同士を
連結すると共に、上記連結部材5の他端側を、上記と同
様にして相対する位置に配置された各トラックリンク2
の挿入孔2a、2bに圧入することによって、向かい合
う一対のトラックリンク2、2を連結するように構成し
ている。このとき、上記ピン6の先端部がピン挿入孔2
aに圧入されると共に、上記ブッシュ挿入孔2bに上記
シール部8とブッシュ7とが圧入される。このようにし
て上記各トラックリンク2・2は、エンドレス状(無端
状)のリンクチェーンとなり、上記履帯1の図示しない
スプロケットに掛け廻される。また、上記各トラックリ
ンク2・2の下端部には、以下で述べる各トラックシュ
ー3・3を取付けるための取付孔9が、それぞれ2個ず
つ穿設されている。
2同士の連結を行う連結部材5は、ピン6と、このピン
6に対して回転自在に外嵌されるブッシュ7と、このブ
ッシュ7の両端に位置し、上記ピン6に外嵌されるリン
グ状のシール部8とから成り、これらを組立てたとき
に、上記ピン6の両先端部分がシール部8、8よりも僅
かに突出するように構成されている。また、側面視略楕
円状の上記トラックリンク2の長手方向における一端側
と他端側には、それぞれピン挿入孔2aとブッシュ挿入
孔2bとが設けられている。そして、上記長手方向にそ
れぞれ隣接する一方のトラックリンク2のピン挿入孔2
aと、他方のリンク2のブッシュ挿入孔2bとを重ね合
わせた状態で、上記連結部材5の一端側を圧入すること
によって、隣接する上記各トラックリンク2・2同士を
連結すると共に、上記連結部材5の他端側を、上記と同
様にして相対する位置に配置された各トラックリンク2
の挿入孔2a、2bに圧入することによって、向かい合
う一対のトラックリンク2、2を連結するように構成し
ている。このとき、上記ピン6の先端部がピン挿入孔2
aに圧入されると共に、上記ブッシュ挿入孔2bに上記
シール部8とブッシュ7とが圧入される。このようにし
て上記各トラックリンク2・2は、エンドレス状(無端
状)のリンクチェーンとなり、上記履帯1の図示しない
スプロケットに掛け廻される。また、上記各トラックリ
ンク2・2の下端部には、以下で述べる各トラックシュ
ー3・3を取付けるための取付孔9が、それぞれ2個ず
つ穿設されている。
【0023】次に、この発明の履帯装置の要旨部分であ
るトラックシュー3の構造について説明する。上記トラ
ックシュー3は、上記鎖状のトラックリンク2の外周部
に複数のシューボルト4・4を用いて取付けられてお
り、この実施形態における上記トラックシュー3は、ト
ラックリンク2に固定される固定シュー10と、トラッ
クリンク2に対してシュー幅方向に移動可能に保持され
る移動シュー11とから構成されている。
るトラックシュー3の構造について説明する。上記トラ
ックシュー3は、上記鎖状のトラックリンク2の外周部
に複数のシューボルト4・4を用いて取付けられてお
り、この実施形態における上記トラックシュー3は、ト
ラックリンク2に固定される固定シュー10と、トラッ
クリンク2に対してシュー幅方向に移動可能に保持され
る移動シュー11とから構成されている。
【0024】図2に、上記固定シューの(a)平面図
と、(b)側面図とを示す。図2(a)において、上面
視略長方形状の固定シュー10には、8個のリンク固定
用の丸孔12(丸孔形状のボルト孔)が穿設されてい
る。すなわち上記丸孔12は、上記固定シュー10の幅
方向における中心線O−Oを中心として、その左右両側
に各2個ずつ(計4個)穿設された第1丸孔12a・1
2aと、上記中心線O−Oよりも左右どちらか一方側
(ここでは、トラックリンク2に取付けた時に履帯間の
幅が狭くなる方向側)に長さPだけオフセットさせた位
置A−Aを中心として、その左右両側に各2個ずつ(計
4個)穿設された位置変更用の第2丸孔12b・12b
とによって構成されている。また、図2(b)の側断面
図に示すように、上記固定シュー10の底面側は、その
幅方向に延びる突出部10aと窪み部10bとが交互に
設けられたような凹凸形状と成っている。
と、(b)側面図とを示す。図2(a)において、上面
視略長方形状の固定シュー10には、8個のリンク固定
用の丸孔12(丸孔形状のボルト孔)が穿設されてい
る。すなわち上記丸孔12は、上記固定シュー10の幅
方向における中心線O−Oを中心として、その左右両側
に各2個ずつ(計4個)穿設された第1丸孔12a・1
2aと、上記中心線O−Oよりも左右どちらか一方側
(ここでは、トラックリンク2に取付けた時に履帯間の
幅が狭くなる方向側)に長さPだけオフセットさせた位
置A−Aを中心として、その左右両側に各2個ずつ(計
4個)穿設された位置変更用の第2丸孔12b・12b
とによって構成されている。また、図2(b)の側断面
図に示すように、上記固定シュー10の底面側は、その
幅方向に延びる突出部10aと窪み部10bとが交互に
設けられたような凹凸形状と成っている。
【0025】上記固定シュー10のトラックリンク2へ
の取付方法としては、図1に示すように、まず上記各ト
ラックリンク2の取付孔9と、上記固定シュー10に穿
設された丸孔12とを重ね合わせる。そして、この状態
で固定シュー10側から上記各孔9、12にシューボル
ト4を挿入すると共に、上記トラックリンク2側からシ
ューナット20を用いて締付けることによって、トラッ
クリンク2に固定シュー10を取付けるように構成して
いる。
の取付方法としては、図1に示すように、まず上記各ト
ラックリンク2の取付孔9と、上記固定シュー10に穿
設された丸孔12とを重ね合わせる。そして、この状態
で固定シュー10側から上記各孔9、12にシューボル
ト4を挿入すると共に、上記トラックリンク2側からシ
ューナット20を用いて締付けることによって、トラッ
クリンク2に固定シュー10を取付けるように構成して
いる。
【0026】図3に、上記移動シューの(a)平面図
と、(b)側面図と、(c)スライドガイドの側面図と
を示す。図3において、上面視略長方形状の移動シュー
11には、その幅方向に延びるスライド用、及びリンク
保持用の長孔13(長孔形状のボルト孔)が2本並べて穿
設されている。ここで、上記長孔13、13は、上記固
定シュー10の幅方向両端に位置する各丸孔12a、1
2b間の長さに相当する長さを有するように構成されて
いる。また、上記移動シュー11の底面側も、上記固定
シュー10の底面側と同様、突出部11aと窪み部11
bとが交互に設けられた凹凸形状と成っている。さらに
上記移動シュー11には、その長孔13の所定長さ間を
スライド可能に形成された略長方形板状のスライドガイ
ド17が設けられており、上記スライドガイド17を移
動シュー11の長孔13を介して、シューボルト4・4
でトラックリンク2に固定するように構成している。図
1に示すように、上記スライドガイド17は、その長手
方向の両端にボルト挿通孔18を有し、このボルト挿通
孔18の周囲部分には、その上方側に僅かに突出する略
リング状の突出部19が形成されている。このとき、上
記突出部19の外径幅は、上記長孔13の幅よりも小さ
く形成される一方、上記突出部19の高さは、移動シュ
ーの厚さよりも1〜2mm程度高くなるように形成され
ている。そして、上記構造を有するスライドガイド17
は、その長手方向が上記長孔13の向きと一致するよう
に配置されると共に、各長孔13に対して1つずつ設け
られるように構成されている。
と、(b)側面図と、(c)スライドガイドの側面図と
を示す。図3において、上面視略長方形状の移動シュー
11には、その幅方向に延びるスライド用、及びリンク
保持用の長孔13(長孔形状のボルト孔)が2本並べて穿
設されている。ここで、上記長孔13、13は、上記固
定シュー10の幅方向両端に位置する各丸孔12a、1
2b間の長さに相当する長さを有するように構成されて
いる。また、上記移動シュー11の底面側も、上記固定
シュー10の底面側と同様、突出部11aと窪み部11
bとが交互に設けられた凹凸形状と成っている。さらに
上記移動シュー11には、その長孔13の所定長さ間を
スライド可能に形成された略長方形板状のスライドガイ
ド17が設けられており、上記スライドガイド17を移
動シュー11の長孔13を介して、シューボルト4・4
でトラックリンク2に固定するように構成している。図
1に示すように、上記スライドガイド17は、その長手
方向の両端にボルト挿通孔18を有し、このボルト挿通
孔18の周囲部分には、その上方側に僅かに突出する略
リング状の突出部19が形成されている。このとき、上
記突出部19の外径幅は、上記長孔13の幅よりも小さ
く形成される一方、上記突出部19の高さは、移動シュ
ーの厚さよりも1〜2mm程度高くなるように形成され
ている。そして、上記構造を有するスライドガイド17
は、その長手方向が上記長孔13の向きと一致するよう
に配置されると共に、各長孔13に対して1つずつ設け
られるように構成されている。
【0027】上記移動シュー11のトラックリンク2へ
の取付方法としては、図1に示すように、まず上記移動
シュー11の裏面側にスライドガイド17を配置し、上
記移動シュー11の長孔13にスライドガイド17の両
端に形成された突出部19を挿入すると共に、この突出
部19のボルト挿入孔18とトラックリンク2の取付孔
9とを重ね合わせる。このとき、上記スライドガイド1
7の突出部19、19と上記トラックリンク2の取付孔
9の周囲部分とが接触することになる。そしてこの状態
で、スライドガイド17の裏面側から、上記各孔部1
8、9にシューボルト4を挿入すると共に、上記トラッ
クリンク2側からシューナット20を用いて締付けるこ
とによって、上記トラックリンク2に対して移動シュー
11が自由にスライドし得るように取付けられている。
このとき上記スライドガイド17は、その幅が長孔13
の幅よりも広く形成されているため、稼動時に上記移動
シュー11がトラックリンク2から脱落するのを防止す
ることができる。また上記スライドガイド17は、移動
シュー11の長孔13の大部分を塞ぐように配置される
ことになるため、これによって上記長孔13から履帯1
内部に土砂等が侵入するのを抑制することができる。
の取付方法としては、図1に示すように、まず上記移動
シュー11の裏面側にスライドガイド17を配置し、上
記移動シュー11の長孔13にスライドガイド17の両
端に形成された突出部19を挿入すると共に、この突出
部19のボルト挿入孔18とトラックリンク2の取付孔
9とを重ね合わせる。このとき、上記スライドガイド1
7の突出部19、19と上記トラックリンク2の取付孔
9の周囲部分とが接触することになる。そしてこの状態
で、スライドガイド17の裏面側から、上記各孔部1
8、9にシューボルト4を挿入すると共に、上記トラッ
クリンク2側からシューナット20を用いて締付けるこ
とによって、上記トラックリンク2に対して移動シュー
11が自由にスライドし得るように取付けられている。
このとき上記スライドガイド17は、その幅が長孔13
の幅よりも広く形成されているため、稼動時に上記移動
シュー11がトラックリンク2から脱落するのを防止す
ることができる。また上記スライドガイド17は、移動
シュー11の長孔13の大部分を塞ぐように配置される
ことになるため、これによって上記長孔13から履帯1
内部に土砂等が侵入するのを抑制することができる。
【0028】ところで、上記した固定シュー10と移動
シュー11とには、それぞれ隣合う各シュー10、11
同士を互いに連結、かつ連動させるための連動機構が設
けられている。すなわち、図1〜図3に示すように、上
記各シュー10、11の連結方向(前後方向)における
一方端部側には、僅かに上方に湾曲しながら連結方向に
突出する凸部14が形成されており、またその他方端部
側には、上記凸部14と嵌合するように切欠かれた凹部
15が形成されている。また、上記各シュー10、11
の凸部14が形成された端部側には、履帯1が走行中に
逆反りしたときに、上記トラックリンク2とトラックシ
ュー3とが接触するのを防止するための凹状の切欠部1
6が形成されている。
シュー11とには、それぞれ隣合う各シュー10、11
同士を互いに連結、かつ連動させるための連動機構が設
けられている。すなわち、図1〜図3に示すように、上
記各シュー10、11の連結方向(前後方向)における
一方端部側には、僅かに上方に湾曲しながら連結方向に
突出する凸部14が形成されており、またその他方端部
側には、上記凸部14と嵌合するように切欠かれた凹部
15が形成されている。また、上記各シュー10、11
の凸部14が形成された端部側には、履帯1が走行中に
逆反りしたときに、上記トラックリンク2とトラックシ
ュー3とが接触するのを防止するための凹状の切欠部1
6が形成されている。
【0029】図4に、上記固定シュー10と移動シュー
11とを上記連動機構である凸部14と、凹部15とを
介して連結した状態を示す一部斜視図を示す。図4では
上記丸孔12を有する固定シュー10の両端に、長孔1
3を有する移動シュー11が連結された状態を示してい
る。また図5には、上記各シュー10、11がトラック
リンク2に取付けられた状態を示す履帯1の一部側断面
図を示す。図4、図5において、隣接する各シュー1
0、11の凸部14と凹部15とは、各シュー10、1
1がトラックリンク2のピン6を中心に揺動するとき
に、その所定の揺動角度内で互いに噛み合うように構成
される一方、ピン6の軸方向(シュー幅方向)へは、そ
の移動を阻止し合うように構成されている。ここで上記
固定シュー10と移動シュー11との組み合わせとして
は、それぞれ飛び飛びに配置された固定シュー10・1
0間に、複数の移動シュー11・11が連続して配置さ
れるように組み合わされる。具体的な割合としては、上
記トラックシュー3全体の約10〜20%程度を固定シ
ュー10とし、その残り(すなわち、全体の約80〜9
0%)を移動シュー11とするように構成すれば、組付
け及び履帯幅の調整作業上好ましい。なおこのとき、履
帯を構成する全ての固定シュー10・10と移動シュー
11・11とは、隣接する移動シュー11、11同士、
及び隣接する移動シュー11と固定シュー10との全て
が、互いに連動機構によって連動可能に連結されてい
る。
11とを上記連動機構である凸部14と、凹部15とを
介して連結した状態を示す一部斜視図を示す。図4では
上記丸孔12を有する固定シュー10の両端に、長孔1
3を有する移動シュー11が連結された状態を示してい
る。また図5には、上記各シュー10、11がトラック
リンク2に取付けられた状態を示す履帯1の一部側断面
図を示す。図4、図5において、隣接する各シュー1
0、11の凸部14と凹部15とは、各シュー10、1
1がトラックリンク2のピン6を中心に揺動するとき
に、その所定の揺動角度内で互いに噛み合うように構成
される一方、ピン6の軸方向(シュー幅方向)へは、そ
の移動を阻止し合うように構成されている。ここで上記
固定シュー10と移動シュー11との組み合わせとして
は、それぞれ飛び飛びに配置された固定シュー10・1
0間に、複数の移動シュー11・11が連続して配置さ
れるように組み合わされる。具体的な割合としては、上
記トラックシュー3全体の約10〜20%程度を固定シ
ュー10とし、その残り(すなわち、全体の約80〜9
0%)を移動シュー11とするように構成すれば、組付
け及び履帯幅の調整作業上好ましい。なおこのとき、履
帯を構成する全ての固定シュー10・10と移動シュー
11・11とは、隣接する移動シュー11、11同士、
及び隣接する移動シュー11と固定シュー10との全て
が、互いに連動機構によって連動可能に連結されてい
る。
【0030】次にこの実施形態における履帯装置の履帯
幅の具体的な調整方法について、図6(a)(b)の油
圧ショベルの概略正面図に基づいて説明する。ここで、
上記油圧ショベルは、上記履帯1を有する下部走行体2
2と、下部走行体22の上部に旋回可能に取付けられた
上部旋回体23と、上記上部旋回体23に回動可能に連
結された作業機24により構成されている。すなわち、
図6(a)に示すように、まず左右両側に位置する履帯
1a、1bの一方を、上記作業機24を利用してジャッ
キアップする。次に、ジャッキアップされた履帯1aの
一部を構成している固定シュー10のシューボルト4を
弛めて取外す作業を、履帯1を回しながら順に行う。こ
のとき、上記移動シュー11側のシューボルト4は取付
けたままとする。そしてこの状態で、上記ジャッキアッ
プされた履帯1aを一旦降ろし、上部旋回体23を作業
機24ごと180°旋回させて、今度は他端側の履帯1
bをジャッキアップする。次に上記作業機24を利用し
て、車体を例えば後方に押すと、接地側の全てのシュー
10、11が内側方向にトラックリンク2上をスライド
する。最後に、再び上部旋回体23を180°旋回させ
てスライドさせた方の履帯1aをジャッキアップし、先
程取外した固定シュー10の各シューボルト4・4の取
付けを行う。これによって、片側の履帯1aの位置が基
準位置よりも内側に変更される。また、上記と同様の方
法で、その他方側の履帯1bもスライドさせることによ
り履帯1間の幅を変更可能に構成している。
幅の具体的な調整方法について、図6(a)(b)の油
圧ショベルの概略正面図に基づいて説明する。ここで、
上記油圧ショベルは、上記履帯1を有する下部走行体2
2と、下部走行体22の上部に旋回可能に取付けられた
上部旋回体23と、上記上部旋回体23に回動可能に連
結された作業機24により構成されている。すなわち、
図6(a)に示すように、まず左右両側に位置する履帯
1a、1bの一方を、上記作業機24を利用してジャッ
キアップする。次に、ジャッキアップされた履帯1aの
一部を構成している固定シュー10のシューボルト4を
弛めて取外す作業を、履帯1を回しながら順に行う。こ
のとき、上記移動シュー11側のシューボルト4は取付
けたままとする。そしてこの状態で、上記ジャッキアッ
プされた履帯1aを一旦降ろし、上部旋回体23を作業
機24ごと180°旋回させて、今度は他端側の履帯1
bをジャッキアップする。次に上記作業機24を利用し
て、車体を例えば後方に押すと、接地側の全てのシュー
10、11が内側方向にトラックリンク2上をスライド
する。最後に、再び上部旋回体23を180°旋回させ
てスライドさせた方の履帯1aをジャッキアップし、先
程取外した固定シュー10の各シューボルト4・4の取
付けを行う。これによって、片側の履帯1aの位置が基
準位置よりも内側に変更される。また、上記と同様の方
法で、その他方側の履帯1bもスライドさせることによ
り履帯1間の幅を変更可能に構成している。
【0031】以上のように上記トラックシュー3を、ト
ラックリンク2にボルトで固定するいくつかの固定シュ
ー10と、トラックリンク2に対してスライド可能に保
持される複数の移動シュー11とで構成したことによっ
て、上記履帯幅の調整を行う際には、上記固定シュー1
0のシューボルト4・4の取外しを行うだけで、履帯1
の位置変更が可能となり、移動シュー11側のシューボ
ルト4・4の取外しを行わなくてもよいため、簡単な構
造で、容易に履帯幅の調整作業を行うことができる。ま
た、上記移動シュー11側のシューボルト4・4の取外
し、及び取付け作業を行わない分、作業時間の短縮化を
図ることもできる。さらに大半のシューを、常時スライ
ド可能な長孔13を有する移動シュー11としているた
め、履帯の組み付け作業時において、ほとんど位置関係
を気にせずに、容易かつ効率的に作業を実施することが
できる。また、隣合う各シュー10、11の揺動方向で
噛み合い、シュー幅方向への移動を阻止する連動機構と
して凸部14と凹部15とを設けたことによって、上記
固定シュー10を移動させるだけで、強制的に移動シュ
ー11を移動方向にスライドさせることができる。さら
に、固定シュー10をリンク2へ固定することによっ
て、移動シュー11の位置決めも行われるため、上記移
動シュー11を単独で調整する必要がなくなる。また上
記連動機構を、凸部14と凹部15とで形成したことに
より、簡単な構造で、隣接する各シュー10、11を確
実に噛み合わせることができる。
ラックリンク2にボルトで固定するいくつかの固定シュ
ー10と、トラックリンク2に対してスライド可能に保
持される複数の移動シュー11とで構成したことによっ
て、上記履帯幅の調整を行う際には、上記固定シュー1
0のシューボルト4・4の取外しを行うだけで、履帯1
の位置変更が可能となり、移動シュー11側のシューボ
ルト4・4の取外しを行わなくてもよいため、簡単な構
造で、容易に履帯幅の調整作業を行うことができる。ま
た、上記移動シュー11側のシューボルト4・4の取外
し、及び取付け作業を行わない分、作業時間の短縮化を
図ることもできる。さらに大半のシューを、常時スライ
ド可能な長孔13を有する移動シュー11としているた
め、履帯の組み付け作業時において、ほとんど位置関係
を気にせずに、容易かつ効率的に作業を実施することが
できる。また、隣合う各シュー10、11の揺動方向で
噛み合い、シュー幅方向への移動を阻止する連動機構と
して凸部14と凹部15とを設けたことによって、上記
固定シュー10を移動させるだけで、強制的に移動シュ
ー11を移動方向にスライドさせることができる。さら
に、固定シュー10をリンク2へ固定することによっ
て、移動シュー11の位置決めも行われるため、上記移
動シュー11を単独で調整する必要がなくなる。また上
記連動機構を、凸部14と凹部15とで形成したことに
より、簡単な構造で、隣接する各シュー10、11を確
実に噛み合わせることができる。
【0032】次にこの発明の装軌式作業車両の履帯装置
の第2実施形態について述べる。すなわち、この実施形
態においては、上記トラックシュー3に穿設されるボル
ト孔の形状を全て長孔13とし、そのうちのいくつか
を、シューボルト4で直接トラックリンク2に固定する
固定シューとすると共に、その残りを、上記したスライ
ドガイド17を介して、移動可能にトラックリンク2に
取付ける移動シューとして構成した点が上記第1実施形
態と異なる点である。なお、この実施形態におけるその
他の構造については、上記第1実施形態の構造と略同様
の構造を有するため、その説明を省略する。
の第2実施形態について述べる。すなわち、この実施形
態においては、上記トラックシュー3に穿設されるボル
ト孔の形状を全て長孔13とし、そのうちのいくつか
を、シューボルト4で直接トラックリンク2に固定する
固定シューとすると共に、その残りを、上記したスライ
ドガイド17を介して、移動可能にトラックリンク2に
取付ける移動シューとして構成した点が上記第1実施形
態と異なる点である。なお、この実施形態におけるその
他の構造については、上記第1実施形態の構造と略同様
の構造を有するため、その説明を省略する。
【0033】この構成によれば、リンク固定用の上記ボ
ルト孔の形状が一種類のみのトラックシューだけで構成
することができ、また固定シュー用のボルト4は取外さ
ずに弛めるのみでシューのスライドが可能となり、より
経済的でかつ効率よく実施することが可能となる。
ルト孔の形状が一種類のみのトラックシューだけで構成
することができ、また固定シュー用のボルト4は取外さ
ずに弛めるのみでシューのスライドが可能となり、より
経済的でかつ効率よく実施することが可能となる。
【0034】さらに、この発明の装軌式作業車両の履帯
装置の第3実施形態について述べる。すなわちこの実施
形態においては、履帯幅の調整ができない履帯装置のト
ラックシューを、上記丸孔を有するシューと長孔を有す
るシューとの組み合わせによって構成した点が、上記第
1実施形態と異なる点である。つまり、この実施形態に
おける丸孔は標準位置にのみ設けられており、また長孔
を有するシューは、上記スライドガイドを介さずに、直
接トラックリンクに固定するように構成されている。な
お、この実施形態におけるその他の構造については、上
記第1実施形態の構造と略同様の構造を有するため、そ
の説明を省略する。
装置の第3実施形態について述べる。すなわちこの実施
形態においては、履帯幅の調整ができない履帯装置のト
ラックシューを、上記丸孔を有するシューと長孔を有す
るシューとの組み合わせによって構成した点が、上記第
1実施形態と異なる点である。つまり、この実施形態に
おける丸孔は標準位置にのみ設けられており、また長孔
を有するシューは、上記スライドガイドを介さずに、直
接トラックリンクに固定するように構成されている。な
お、この実施形態におけるその他の構造については、上
記第1実施形態の構造と略同様の構造を有するため、そ
の説明を省略する。
【0035】この構成によれば、上記履帯の組み付け作
業時において、丸孔を有するシューのみ位置調整を行
い、これをシューボルトでトラックリンクに固定すれ
ば、長孔を有するシューの位置は自ずと決定されること
になるため、長孔を有するシューは位置関係を気にせず
にトラックリンクへの取付けを行うことができる。また
さらに、上記トラックシューの大半を長孔を有するシュ
ーで構成(例えば、丸孔を有するシューが全体に占める
割合を10〜20%)すれば、上記効果が一段と顕著に
現れるため、履帯の組付け作業を容易かつ効率的に行う
ことができる。
業時において、丸孔を有するシューのみ位置調整を行
い、これをシューボルトでトラックリンクに固定すれ
ば、長孔を有するシューの位置は自ずと決定されること
になるため、長孔を有するシューは位置関係を気にせず
にトラックリンクへの取付けを行うことができる。また
さらに、上記トラックシューの大半を長孔を有するシュ
ーで構成(例えば、丸孔を有するシューが全体に占める
割合を10〜20%)すれば、上記効果が一段と顕著に
現れるため、履帯の組付け作業を容易かつ効率的に行う
ことができる。
【0036】以上にこの発明の装軌式作業車両の履帯装
置の具体的な実施の形態について説明したが、この発明
は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明
の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例
えば、上記各実施形態で示したように、丸孔を有する固
定シューが占める割合は、シュー全体の10〜20%と
するのが作業の効率上、好ましいといえるが、この範囲
内に限定するものではない。また上記各実施形態におい
ては、連動機構として各トラックシューに凸部14と凹
部15とを設けたが、これに限定する必要はなく、隣接
する各シューが連動可能に構成されていればよい。さら
に上記第1実施形態においては、左右両側に位置する履
帯を内側にスライドさせることにより、履帯の幅が狭く
なるように構成したが、逆に幅が広くなる方向、又はそ
の両方向にオフセット可能に構成することも可能であ
る。また、上記第1実施形態においては、上記移動シュ
ー11のスライドガイド17の構造として、その長手方
向両端部にボルト挿通孔18、18を有し、かつその周
囲にリング状の突出部19、19を設けるように構成し
たが(図1参照)、図7の概略斜視図に示すような、上
記突出部19、19間に窪みがない形状、すなわち略長
方形状の板上の長手方向に、それよりも小さい略直方形
状の突部21を設け、その両端に底部まで貫通するボル
ト挿通穴18、18を設けた形状とすることも可能であ
る。このとき上記突部21の幅と長さは、上記移動シュ
ー11の長孔13の幅と長さよりも小さくなるように構
成され、また上記略長方形状の板部の幅は、上記長孔1
3の幅よりも広くなるように構成されている。従って、
図3における突出部19、19間のスライド空間への土
砂、その他異物の浸入を阻止し、よりスムーズなスライ
ド移動が可能となる。
置の具体的な実施の形態について説明したが、この発明
は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明
の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例
えば、上記各実施形態で示したように、丸孔を有する固
定シューが占める割合は、シュー全体の10〜20%と
するのが作業の効率上、好ましいといえるが、この範囲
内に限定するものではない。また上記各実施形態におい
ては、連動機構として各トラックシューに凸部14と凹
部15とを設けたが、これに限定する必要はなく、隣接
する各シューが連動可能に構成されていればよい。さら
に上記第1実施形態においては、左右両側に位置する履
帯を内側にスライドさせることにより、履帯の幅が狭く
なるように構成したが、逆に幅が広くなる方向、又はそ
の両方向にオフセット可能に構成することも可能であ
る。また、上記第1実施形態においては、上記移動シュ
ー11のスライドガイド17の構造として、その長手方
向両端部にボルト挿通孔18、18を有し、かつその周
囲にリング状の突出部19、19を設けるように構成し
たが(図1参照)、図7の概略斜視図に示すような、上
記突出部19、19間に窪みがない形状、すなわち略長
方形状の板上の長手方向に、それよりも小さい略直方形
状の突部21を設け、その両端に底部まで貫通するボル
ト挿通穴18、18を設けた形状とすることも可能であ
る。このとき上記突部21の幅と長さは、上記移動シュ
ー11の長孔13の幅と長さよりも小さくなるように構
成され、また上記略長方形状の板部の幅は、上記長孔1
3の幅よりも広くなるように構成されている。従って、
図3における突出部19、19間のスライド空間への土
砂、その他異物の浸入を阻止し、よりスムーズなスライ
ド移動が可能となる。
【図1】この発明の第1実施形態における装軌式作業車
両の履帯装置の組み付け状態を説明するための一部分解
斜視図である。
両の履帯装置の組み付け状態を説明するための一部分解
斜視図である。
【図2】この実施形態における固定シューを示してお
り、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
り、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図3】この実施形態における移動シューを示してお
り、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)は
スライドガイドの側面図である。
り、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)は
スライドガイドの側面図である。
【図4】この実施形態における固定シューと移動シュー
とを連動機構を介して連結した状態を示す一部斜視図で
ある。
とを連動機構を介して連結した状態を示す一部斜視図で
ある。
【図5】上記各シューがトラックリンクに取付けられた
状態を示す履帯の一部側断面図である。
状態を示す履帯の一部側断面図である。
【図6】この実施形態における履帯装置を有する油圧シ
ョベルの概略平面図である。
ョベルの概略平面図である。
【図7】スライドガイドの変更例を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図8】従来の油圧ショベルの概略を示す一部後面図で
ある。
ある。
【図9】従来の油圧ショベルの履帯装置を説明するため
の概略図であり、(a)は履帯の一部斜視図を、また
(b)は履帯を構成するシュープレートの平面図を示し
ている。
の概略図であり、(a)は履帯の一部斜視図を、また
(b)は履帯を構成するシュープレートの平面図を示し
ている。
1 履帯
2 トラックリンク
3 トラックシュー
4 シューボルト
6 ピン
10 固定シュー
11 移動シュー
12 丸孔
13 長孔
14 凸部
15 凹部
17 スライドガイド
18 ボルト挿通孔
19 突出部
Claims (7)
- 【請求項1】 トラックリンク(2)に締結手段を介し
てトラックシュー(3)を装着し、上記トラックリンク
(2)とトラックシュー(3)との相対位置をシュー
(3)の幅方向に調整可能に構成した装軌式作業車両の
履帯装置において、上記トラックシュー(3)は、上記
トラックリンク(2)に対してシュー幅方向における所
定の調整位置を固定することが可能な固定シュー(1
0)と、上記固定シュー(10)に隣接して配置される
と共に、上記固定シュー(10)によって連動機構を介
して、そのシュー幅方向における所定の調整位置にスラ
イド可能に形成された移動シュー(11)とから構成さ
れることを特徴とする装軌式作業車両の履帯装置。 - 【請求項2】 上記締結手段はボルト(4)によって構
成され、上記固定シュー(10)は、シュー幅方向の基
準位置と、これよりも左右いずれか側にオフセットした
位置に形成された丸孔形状のリンク固定用ボルト孔(1
2)を有し、また上記移動シュー(11)は、シュー幅
方向に所定長さを有する長孔形状のスライド用及びリン
ク保持用ボルト孔(13)を有していることを特徴とす
る請求項1の装軌式作業車両の履帯装置。 - 【請求項3】 上記締結手段はボルト(4)によって構
成され、上記トラックシュー(3)は、そのシュー幅方
向に所定長さを有する長孔形状のボルト孔(13)を有
し、上記複数のトラックシュー(3・3)のいくつかを
固定シュー(10・10)に、またその残りをスライド
可能な移動シュー(11・11)として構成したことを
特徴とする請求項1の装軌式作業車両の履帯装置。 - 【請求項4】 上記連動機構は、隣合う各トラックシュ
ー(3)(3)同士が、その揺動方向で噛み合うと共
に、シュー幅方向で互いに移動を阻止し合うように構成
されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
れかの装軌式作業車両の履帯装置。 - 【請求項5】 上記連動機構は、各トラックシュー
(3)の前後方向における両端部にそれぞれ形成され
た、所定の揺動角度内で互いに噛み合う凸部(14)と
凹部(15)とから成ることを特徴とする請求項1〜請
求項4のいずれかの装軌式作業車両の履帯装置。 - 【請求項6】 上記移動シュー(11)に、その長孔形
状のボルト孔(13)の所定長さ間をスライド可能に形
成したスライドガイド(17)を設け、上記スライドガ
イド(17)をボルト(4)で移動シュー(11)を介
してトラックリンク(2)に固定するように構成したこ
とを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの装軌式
作業車両の履帯装置。 - 【請求項7】 トラックリンク(2)に締結部材を介し
てトラックシュー(3)を装着した装軌式作業車両の履
帯装置において、上記トラックシュー(3)は、トラッ
クリンク(2)に対してシュー幅方向の所定の位置を固
定することが可能な固定シュー(10)と、上記固定シ
ュー(10)に隣接して配置されると共に、上記固定シ
ュー(10)によって連動機構を介して、そのシュー幅
方向における所定の位置にスライド可能に形成された移
動シュー(11)とから構成されることを特徴とする装
軌式作業車両の履帯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001370411A JP2003170869A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 装軌式作業車両の履帯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001370411A JP2003170869A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 装軌式作業車両の履帯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003170869A true JP2003170869A (ja) | 2003-06-17 |
Family
ID=19179642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001370411A Pending JP2003170869A (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 装軌式作業車両の履帯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003170869A (ja) |
-
2001
- 2001-12-04 JP JP2001370411A patent/JP2003170869A/ja active Pending
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