JPWO2017061406A1 - 摺動部品 - Google Patents

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Abstract

被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供する。
一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面にディンプル10が設けられ、各ディンプル10の上流側のキャビテーション形成領域10aは低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域10bは高圧流体側に寄って配置され、正圧発生領域10bの下流側の先端には正圧発生領域10bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝15が設けられ、キャビテーション領域10aと正圧発生領域10bの大きさの比率が制御されるように構成されることを特徴としている。

Description

本発明は、たとえば、メカニカルシール、軸受、その他、摺動部に適した摺動部品に関する。特に、摺動面に流体を介在させて摩擦を低減させるとともに、摺動面から流体が漏洩するのを防止する必要のある密封環または軸受などの摺動部品に関する。
摺動部品の一例である、メカニカルシールにおいて、密封性を長期的に維持させるためには、「密封」と「潤滑」という相反する条件を両立させなければならない。特に、近年においては、環境対策などのために、被密封流体の漏れ防止を図りつつ、機械的損失を低減させるべく、より一層、低摩擦化の要求が高まっている。低摩擦化の手法としては、回転により摺動面間に動圧を発生させ、液膜を介在させた状態で摺動する、いわゆる流体潤滑状態とすることにより達成できる。しかしながら、この場合、摺動面間に正圧が発生するため、流体が正圧部分から摺動面外へ流出する。軸受でいう側方漏れであり、シールの場合の漏れに該当する。
密封と潤滑を両立させるために、本出願人は、先に、図8に示すように、一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面Sにディンプル50が設けられ、各ディンプル50の上流側のキャビテーション形成領域50aは低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域50bは高圧流体側に寄って配置され、各ディンプル50のキャビテーション形成領域50aで吸入された流体は当該ディンプル50内を通って正圧発生領域50bから高圧流体側に戻されるため漏れが低減され、同時に、正圧発生領域50bで発生する正圧により摺動面間に液膜が保持され、摩耗が抑制されるようにした発明を出願している(以下、「先行技術」という。特許文献1参照。)
上記特許文献1に記載された先行技術は、密封と潤滑を両立させる発明として画期的なものである。
本願の発明は、先行技術の改良に関するものである。
上記特許文献1に記載の先行技術では、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等によっては、キャビテーション形成領域50aが下流側まで伸びず、正圧発生領域50bが大きくなり過ぎて密封性が低下することが、実験により発見された。
例えば、被密封流体の種類、温度及び圧力が一定の条件下において、摺動面の摺動速度を変化させた場合、中速回転域では漏れが認められ、高速回転域では漏れがほとんど認められないという現象が見られた。
WO2014/050920A1
本発明は、上記先行技術の問題点を解決するためになされたものであり、摺動面に形成されたディンプルなどの窪み部分(本明細書においては「ディンプル」という。)で生成される上流側のキャビテーション領域と下流側の正圧発生領域の大きさの比率を制御可能とすることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明の摺動部品は、第1に、一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面にディンプルが設けられ、各ディンプルの上流側のキャビテーション形成領域は低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域は高圧流体側に寄って配置され、前記正圧発生領域の下流側の先端には前記正圧発生領域と前記高圧流体側とを連通する正圧逃し溝が設けられ、前記キャビテーション領域と前記正圧発生領域の大きさの比率が制御されるように構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
また、本発明の摺動部品は、第2に、第1の特徴において、前記正圧逃し溝は、前記摺動面上に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、正圧逃し溝の形成を容易に行うことができる。
また、本発明の摺動部品は、第3に、第1の特徴において、前記正圧逃し溝は、前記摺動面内を貫通するように形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、摺動面上に溝が形成されないので、摺動面をクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
また、本発明の摺動部品は、第4に、第1ないし第3のいずれかの特徴において、周方向において隣接する前記ディンプルにおいて、上流側に位置するディンプルの前記正圧発生領域と下流側に位置するディンプルの前記キャビテーション形成領域とが径方向において重複するように配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、より一層の漏洩防止の効果を奏する。
また、本発明の摺動部品は、第5に、第1ないし第4のいずれかの特徴において、前記ディンプルは径方向に一定の幅を有して周方向に延びた形状を有し、前記正圧発生領域の下流側の終端、及び、前記キャビテーション形成領域と前記正圧発生領域と接続する接続領域の下流側の端は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、ディンプル内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
また、本発明の摺動部品は、第6に、第5の特徴において、前記正圧逃し溝は、前記正圧発生領域の下流側の終端と平行に傾斜して設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、正圧発生領域で発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)正圧発生領域の下流側の先端には正圧発生領域と高圧流体側とを連通する正圧逃し溝が設けられ、キャビテーション領域と正圧発生領域の大きさの比率が制御されるように構成されることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
(2)正圧逃し溝は、摺動面上に形成されることにより、正圧逃し溝の形成を容易に行うことができる。
(3)正圧逃し溝は、摺動面内を貫通するように形成されることにより、摺動面上に溝が形成されないので、摺動面をクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
(4)周方向において隣接するディンプルにおいて、上流側に位置するディンプルの正圧発生領域と下流側に位置するディンプルのキャビテーション形成領域とが径方向において重複するように配設されていることにより、より一層の漏洩防止の効果を奏する。
(5)ディンプルは径方向に一定の幅を有して周方向に延びた形状を有し、正圧発生領域の下流側の終端、及び、キャビテーション形成領域と正圧発生領域と接続する接続領域の下流側の端は、低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されることにより、ディンプル内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
(6)正圧逃し溝は、正圧発生領域の下流側の終端と平行に傾斜して設けられることにより、正圧発生領域で発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
本発明の実施例1に係るメカニカルシールの一例を示す縦断面図である。 本発明の実施例1に係る摺動部品の摺動面の平面図である。 (a)は、図1の正圧発生領域及び正圧逃し溝の斜視図であり、(b)は、図1の正圧逃し溝の変形例を示す斜視図である。 (a)はディンプルの下流側の狭まり隙間(段差)からなる正圧発生機構を、(b)はディンプルの上流側の拡がり隙間(段差)からなる負圧発生機構を、説明するための図である。 本発明の実施例2に係る摺動部品の摺動面の平面図である。 本発明の実施例3に係る摺動部品の摺動面の平面図である。 本発明の実施例4に係る摺動部品の摺動面の平面図である。 先行技術に係る摺動部品を説明するための平面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは、特に明示的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1ないし図4を参照して、本発明の実施例1に係る摺動部品について説明する。
なお、本実施例においては、メカニカルシールを構成する部品が摺動部品である場合を例にして説明する。
図1は、メカニカルシールの一例を示す縦断面図であって、摺動面の外周から内周方向に向かって漏れようとする高圧流体側の被密封流体を密封する形式のインサイド形式のものであり、高圧流体側のポンプインペラ(図示省略)を駆動させる回転軸1側にスリーブ2を介してこの回転軸1と一体的に回転可能な状態に設けられた円環状の回転環3と、ポンプのハウジング4に非回転状態かつ軸方向移動可能な状態で設けられた円環状の固定環5とが、この固定環5を軸方向に付勢するコイルドウェーブスプリング6及びベローズ7によって、ラッピング等によって鏡面仕上げされた摺動面S同士で密接摺動するようになっている。すなわち、このメカニカルシールは、回転環3と固定環5との互いの摺動面Sにおいて、被密封流体が回転軸1の外周から大気側へ流出するのを防止するものである。
なお、本発明は、インサイド形式のものに限らず、摺動面の内周から外周方向に向かって漏れようとする高圧流体側の被密封流体を密封するアウトサイド形式のものにも適用できることはいうまでもない。
図2は、本発明の実施例1に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成された場合を例にして説明する。
なお、回転環3の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成される場合も同じである。
図2において、摺動面Sにはディンプル10が周方向に複数設けられている。ディンプル10は、高圧流体側及び低圧流体側とは連通しておらず、また、各ディンプル10は相互に独立して周方向において離間するように設けられている。ディンプル10の数、面積及び深さは、摺動部品の径、摺動面の幅及び相対移動速度、並びに、密封及び潤滑の条件等に応じて適宜決定される性質のものであるが、面積が大きく、深さの浅いディンプルの方が流体潤滑作用及び液膜形成の点で好ましい。
各ディンプル10は、上流側のキャビテーション形成領域10aは低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域10bは高圧流体側に寄って配置され、これら2つの領域が接続領域10cを介して連通されるような形状に形成されており、各ディンプル10のキャビテーション形成領域10aで矢印で示すように吸入された流体は当該ディンプル内を通って正圧発生領域10bで動圧(正圧)を発生し、径方向に近い高圧流体側に矢印で示すように戻されるようになっている。
図2に示されたディンプル10は、上流側のキャビテーション形成領域10a及び下流側の正圧発生領域10bが、それぞれ、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延び、キャビテーション形成領域10a及び下流側の正圧発生領域10bが径方向において一体的に連通されてクランク状の形状をしており、また、キャビテーション形成領域10aの周方向の長さが正圧発生領域10bの周方向の長さより長く形成されている。図2のディンプル10では、キャビテーション形成領域10aの周方向の長さが正圧発生領域10bの周方向の長さより長いため、流体の吸入される量が多くなり、漏洩防止効果が大きい。
図2に示すディンプル10の形状は、一例に過ぎず、要は、低圧流体側に寄って上流側のキャビテーション形成領域10aが配置され、高圧流体側に寄って下流側の正圧発生領域10bが配置されていればよく、例えば、長方形、長円などを傾斜して配置したものでもよい。
本例では、各ディンプル10の低圧流体側に寄って配置されたキャビテーション形成領域10aで吸入された流体は当該ディンプル内を通って下流側の高圧流体側に寄って配置された正圧発生領域10bで動圧(正圧)を発生し、径方向に近い高圧流体側に戻されるようになっているため、高圧流体側の被密封流体が低圧流体側に漏洩することが防止されると共に、正圧発生領域10bで発生した正圧で摺動面に流体潤滑膜が形成され、摺動面の潤滑が図られるものである。
ここで、図4を参照しながら、本発明におけるディンプルを設けた場合の正圧発生機構及び負圧発生機構について説明する。
図4(a)において、矢印で示すように、固定環5に対して回転環3が反時計方向に回転移動するが、固定環5の摺動面Sにディンプル10が形成されていると、該ディンプル10の下流側には狭まり隙間(段差)11が存在する。相対する回転環3の摺動面は平坦である。
回転環3が矢印で示す方向に相対移動すると、回転環3及び固定環5の摺動面間に介在する流体が、その粘性によって、回転環3の移動方向に追随移動しようとするため、その際、狭まり隙間(段差)11の存在によって破線で示すような動圧(正圧)が発生される。
図4(b)においては、矢印で示すように、固定環5に対して回転環3は反時計方向に回転移動するが、固定環5の摺動面Sにディンプル10が形成されていると、ディンプル10の上流側には拡がり隙間(段差)12が存在する。相対する回転環3の摺動面は平坦である。
回転環3が矢印で示す方向に相対移動すると、回転環3及び固定環5の摺動面間に介在する流体が、その粘性によって、回転環3の移動方向に追随移動しようとするため、その際、拡がり隙間(段差)12の存在によって破線で示すような動圧(負圧)が発生される。
このため、ディンプル10内の上流側には負圧が発生し、下流側には正圧が発生することになる。そして、上流側の負圧発生領域にはキャビテーションが発生する。
本発明の特徴は、図2に示すように、正圧発生領域10bの下流側の先端には、正圧発生領域10bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝15が設けられ、キャビテーション形成領域10aの生成が正圧逃し溝15により制御されるように構成されることにある。
上記の「正圧発生領域10bの下流側の先端」とは、正圧発生領域10bのうち、高圧流体側の圧力より大きくなる位置を意味する。
正圧逃し溝15は、正圧発生領域10bの下流側の先端で発生する正圧を高圧流体側に逃すことにより、正圧発生領域10bの拡大を防止し、逆に、キャビテーション形成領域10aを適度な範囲で形成させるものである。このため、正圧逃し溝15は一定の幅と深さを有し、正圧発生領域10bの下流側の先端と高圧流体側とを連通するように設けられるものであり、図2の例では図3(a)に示すように、摺動面上に形成され、断面が略矩形状をなし、深さはディンプル10の深さよりも浅く設定されている。正圧逃し溝15の深さはディンプル10の深さより浅くてもよく、また、同じでもよい。
また、図2の例では、正圧逃し溝15は相手摺動面との相対摺動により生成される流体の流れに直交する方向に設けられているが、これに限らず、正圧を高圧流体側にスムーズに逃せるような角度であればよい。
正圧逃し溝15の断面積の大きさは、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の諸条件により設計的に決定されるものであるが、正圧逃し溝15の断面積を小さくすれば、正圧発生領域10bにおいて発生する正圧の大きさ、すなわち、正圧の領域を大きくでき、キャビテーション領域10aで発生するキャビテーションの領域を小さくできる。また、反対に、正圧逃し溝15の断面積を大きくすれば、正圧発生領域10bにおいて発生する正圧の大きさ、すなわち、正圧の領域を小さくでき、キャビテーション領域10aで発生するキャビテーションの領域を大きくできる。
このように、正圧逃し溝15を設けることにより正圧発生領域10bにおいて発生する正圧の大きさ、すなわち、上流側のキャビテーション領域10aと下流側の正圧発生領域10bの大きさの比率を制御することが可能になるため、摺動面における漏れ防止と潤滑の両立を図ることができる。
図3(b)は、正圧逃し溝の変形例を示すもので、断面が略矩形状であって、深さがディンプル10の深さよりも浅く設定された正圧逃し溝15’が摺動面S内を貫通するようにしてディンプル10の正圧発生領域10bから高圧流体側に向けて設けられている。
この例では、摺動面S上に溝が形成されないので、摺動面Sをクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
なお、正圧逃し溝15’断面は略矩形状に限らず、円形、半円形、三角形等でもよい。
以上説明した実施例1の構成によれば、以下のような効果を奏する。
(1)正圧発生領域10bの下流側の先端には、正圧発生領域10bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝15が設けられ、キャビテーション領域10aと正圧発生領域10bの大きさの比率が制御されるように構成されることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
(2)正圧逃し溝15が摺動面S上に形成される場合、正圧逃し溝15の形成を容易に行うことができる。
(3)正圧逃し溝15が摺動面S内を貫通するように形成される場合、摺動面S上に溝が形成されないので、摺動面Sをクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例2に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成された場合を例にして説明する。
なお、回転環3の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成される場合も同じである。
実施例2は、ディンプル及び正圧逃し溝の平面形状が実施例1と相違するが、その他の点は実施例1と同じであり、重複する説明は省略する。
図5において、各ディンプル20は、上流側のキャビテーション形成領域20aは低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域20bは高圧流体側に寄って配置され、これら2つの領域が接続領域20cを介して連通されるような形状に形成されており、上流側のキャビテーション形成領域20a及び下流側の正圧発生領域20bが、それぞれ、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延び、キャビテーション形成領域20a及び下流側の正圧発生領域20bが径方向において一体的に連通されてクランク状の形状をしている。
ディンプル20の正圧発生領域20bの下流側の終端20d、及び、キャビテーション形成領域20aと正圧発生領域20bと接続する接続領域20cの下流側の端20eは、低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されている。
また、正圧逃し溝25は、正圧発生領域20bの下流側の終端20dと平行に傾斜して設けられている。
図5の例では、正圧逃し溝25は摺動面S上に形成されているが、これに限らず、摺動面S内を貫通するように設けられてもよい。
ディンプル20の正圧発生領域20bの下流側の終端20d、及び、キャビテーション形成領域20aと正圧発生領域20bと接続する接続領域20cの下流側の端20eが低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されていることにより、ディンプル20内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
また、正圧逃し溝25も、正圧発生領域20bの下流側の終端20dと平行に傾斜して設けられるため、正圧発生領域20bで発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
以上説明した実施例2の構成によれば、以下のような効果を奏する。
(1)正圧発生領域20bの下流側の先端には、正圧発生領域20bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝25が設けられ、キャビテーション領域20aと正圧発生領域20bの大きさの比率が制御されるように構成されることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
(2)正圧逃し溝25が摺動面S上に形成される場合、正圧逃し溝25の形成を容易に行うことができる。
(3)正圧逃し溝25が摺動面S内を貫通するように形成される場合、摺動面S上に溝が形成されないので、摺動面Sをクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
(4)ディンプル20の正圧発生領域20bの下流側の終端20d、及び、キャビテーション形成領域20aと正圧発生領域20bと接続する接続領域20cの下流側の端20eが低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されることにより、ディンプル20内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
(5)正圧逃し溝25が正圧発生領域20bの下流側の終端20dと平行に傾斜して設けられることにより、正圧発生領域20bで発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
図6は、本発明の実施例3に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成された場合を例にして説明する。
なお、回転環3の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成される場合も同じである。
実施例3は、ディンプルの配列が実施例1と相違するが、その他の点は実施例1と同じであり、重複する説明は省略する。
図6において、周方向において隣接するディンプル30は、上流側に位置するディンプル30の正圧発生領域30bと下流側に位置するディンプル30のキャビテーション形成領域30aとが径方向において重複するように配設されている。
上流側に位置するディンプル30の正圧発生領域30bで動圧(正圧)が発生すると、流体は正圧発生領域30bに近い高圧流体側に主として戻されるが、一部の流体は低圧流体側に漏れようとする。しかし、当該正圧発生領域30bの低圧流体側には下流側のディンプル30のキャビテーション形成領域30aが配設されているため、低圧流体側に漏洩しようとする流体は当該キャビテーション形成領域30aに吸入されるので、低圧流体側への漏洩は防止される。
図6に示すように、正圧発生領域30bの下流側の先端には、正圧発生領域30bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝35が設けられ、キャビテーション形成領域30aの生成が正圧逃し溝35により制御されるように構成される。
正圧逃し溝35は、正圧発生領域30bの下流側の先端で発生する正圧を高圧流体側に逃すことにより、正圧発生領域30bの拡大を防止し、逆に、キャビテーション形成領域30aを適度な範囲で形成させるものである。このため、正圧逃し溝35は一定の幅と深さを有し、正圧発生領域30bの下流側の先端と高圧流体側とを連通するように設けられるものである。
図6の例では、正圧逃し溝35は摺動面S上に形成されているが、これに限らず、摺動面S内を貫通するように設けられてもよい。
以上説明した実施例3の構成によれば、以下のような効果を奏する。
(1)正圧発生領域30bの下流側の先端には、正圧発生領域30bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝35が設けられ、キャビテーション領域30aと正圧発生領域30bの大きさの比率が制御されるように構成されることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
(2)正圧逃し溝35が摺動面S上に形成される場合、正圧逃し溝35の形成を容易に行うことができる。
(3)正圧逃し溝35が摺動面S内を貫通するように形成される場合、摺動面S上に溝が形成されないので、摺動面Sをクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
(4)周方向において隣接するディンプル30において、上流側に位置するディンプル30の正圧発生領域30bと下流側に位置するディンプル30のキャビテーション形成領域30aとが径方向において重複するように配設されていることにより、より一層の漏洩防止の効果を奏する。
図7は、本発明の実施例4に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成された場合を例にして説明する。
なお、回転環3の摺動面にディンプル及び正圧逃し溝が形成される場合も同じである。
実施例4は、ディンプルの配列が図5に示す実施例2と相違するが、その他の点は実施例2と同じであり、重複する説明は省略する。
図7において、周方向において隣接するディンプル40は、上流側に位置するディンプル40の正圧発生領域40bと下流側に位置するディンプル40のキャビテーション形成領域40aとが径方向において重複するように配設されている。
上流側に位置するディンプル40の正圧発生領域40bで動圧(正圧)が発生すると、流体は正圧発生領域40bに近い高圧流体側に主として戻されるが、一部の流体は低圧流体側に漏れようとする。しかし、当該正圧発生領域40bの低圧流体側には下流側のディンプル40のキャビテーション形成領域40aが配設されているため、低圧流体側に漏洩しようとする流体は当該キャビテーション形成領域40aに吸入されるので、低圧流体側への漏洩は防止される。
ディンプル40の正圧発生領域20bの下流側の終端40d、及び、キャビテーション形成領域40aと正圧発生領域40bと接続する接続領域40cの下流側の端40eは、低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されている。
また、正圧逃し溝45は、正圧発生領域40bの下流側の終端40dと平行に傾斜して設けられている。
図7の例では、正圧逃し溝25は摺動面S上に形成されているが、これに限らず、摺動面S内を貫通するように設けられてもよい。
ディンプル40の正圧発生領域40bの下流側の終端40d、及び、キャビテーション形成領域40aと正圧発生領域40bと接続する接続領域40cの下流側の端40eが低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されていることにより、ディンプル20内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
また、正圧逃し溝45も、正圧発生領域40bの下流側の終端40dと平行に傾斜して設けられるため、正圧発生領域40bで発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
以上説明した実施例4の構成によれば、以下のような効果を奏する。
(1)正圧発生領域40bの下流側の先端には、正圧発生領域40bと高圧流体側とを連通する正圧逃し溝45が設けられ、キャビテーション領域40aと正圧発生領域40bの大きさの比率が制御されるように構成されることにより、被密封流体の種類、温度、圧力及び摺動面の摺動速度等の環境に応じた漏れ防止と潤滑の両機能を有する摺動部品を提供することができる。
(2)正圧逃し溝45が摺動面S上に形成される場合、正圧逃し溝45の形成を容易に行うことができる。
(3)正圧逃し溝45が摺動面S内を貫通するように形成される場合、摺動面S上に溝が形成されないので、摺動面Sをクリーンな状態に維持できると共に、摺動面の面積が減少しないので面圧の上昇を抑制することができる。
(4)ディンプル40の正圧発生領域40bの下流側の終端40d、及び、キャビテーション形成領域40aと正圧発生領域40bと接続する接続領域40cの下流側の端40eが低圧流体側から高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されることにより、ディンプル40内の流体の流れがスムーズになると共に、低圧流体側から高圧流体側に向けて半径方向の流体の流れも発生されるため、より密封性を向上させることができる。
(5)正圧逃し溝45が正圧発生領域40bの下流側の終端40dと平行に傾斜して設けられることにより、正圧発生領域40bで発生した正圧をスムーズに高圧流体側に逃すことができ、より一層、密封性を向上させることができる。
(6)周方向において隣接するディンプル40において、上流側に位置するディンプル40の正圧発生領域40bと下流側に位置するディンプル40のキャビテーション形成領域40aとが径方向において重複するように配設されていることにより、より一層の漏洩防止の効果を奏する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、摺動部品をメカニカルシール装置における一対の回転用密封環及び固定用密封環のいずれかに用いる例について説明したが、円筒状摺動面の軸方向一方側に潤滑油を密封しながら回転軸と摺動する軸受の摺動部品として利用することも可能である。
また、例えば、前記実施例では、外周側に高圧の被密封流体が存在する場合について説明したが、内周側が高圧流体の場合にも適用でき、その場合、ディンプルのキャビテーション形成領域が外周側に、また、正圧発生領域が内周側に位置するように配設し、また、方向性を備えた溝を設ける場合には、溝の方向が逆になるように配設すればよい。
また、例えば、前記実施例では、ディンプルの形状について、周方向にクランク状に延びている場合を示しているが、これに限らず、要は、低圧流体側に寄って上流側のキャビテーション形成領域が配置され、高圧流体側に寄って下流側の正圧発生領域が形成が配置されていればよく、例えば、長方形、長円などを傾斜して配置したものでもよい。
また、前記実施例においては、正圧逃し溝の断面が矩形状である場合について説明したが、これに限らず、断面が円形、半円形、三角形等でもよい。
1 回転軸
2 スリーブ
3 回転環
4 ハウジング
5 固定環
6 コイルドウェーブスプリング
7 ベローズ
10、20、30、40 ディンプル
10a、20a、30a、40a キャビテーション形成領域
10b、20b、30b、40b 正圧発生領域
10c、20c、30c、40c 接続領域
11 狭まり隙間(段差)
12 拡がり隙間(段差)
15、25、35、45 正圧逃し溝
20d、40d 正圧発生領域の下流側の終端
20e、40e 接続領域の下流側の端
S 摺動面

Claims (6)

  1. 一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面にディンプルが設けられ、各ディンプルの上流側のキャビテーション形成領域は低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域は高圧流体側に寄って配置され、前記正圧発生領域の下流側の先端には前記正圧発生領域と前記高圧流体側とを連通する正圧逃し溝が設けられ、前記キャビテーション領域と前記正圧発生領域の大きさの比率が制御されるように構成されることを特徴とする摺動部品。
  2. 前記正圧逃し溝は、前記摺動面上に形成されることを特徴とする請求項1記載の摺動部品。
  3. 前記正圧逃し溝は、前記摺動面内を貫通するように形成されることを特徴とする請求項1記載の摺動部品。
  4. 周方向において隣接する前記ディンプルにおいて、上流側に位置するディンプルの前記正圧発生領域と下流側に位置するディンプルの前記キャビテーション形成領域とが径方向において重複するように配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の摺動部品。
  5. 前記ディンプルは径方向に一定の幅を有して周方向に延びた形状を有し、前記正圧発生領域の下流側の終端、及び、前記キャビテーション形成領域と前記正圧発生領域と接続する接続領域の下流側の端は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて下流側に傾斜するように形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の摺動部品。
  6. 前記正圧逃し溝は、前記正圧発生領域の下流側の終端と平行に傾斜して設けられることを特徴とする請求項5記載の摺動部品。
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