JPWO2017038683A1 - スケジューリング装置および方法 - Google Patents

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Abstract

収束パターン選択部(10A)が、指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに初期条件を変更して収束パターンの選択を繰り返し実行し、送信パターン決定部(10B)が、収束パターン選択部(10A)で得られた各収束パターンのうち評価値が最も高いものを最適送信パターンとして選択する。これにより、より良い評価値を持つ最適送信パターンを探索する。

Description

本発明は、無線ネットワーク制御技術に関し、特に無線ネットワーク内の各送信ポイントの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング技術に関する。
無線ネットワーク分野では、急増するモバイルトラヒックを収容するために、スモールセルを高密度配置することが検討されている。スモールセルは、マクロセルに比べて基地局(送信ポイント:TP)からの送信電力が小さく、セル半径が小さいため、セル内にて同一周波数を共有する移動端末(ユーザ端末:UE)数が削減され、端末当たりのスループットを改善することができる。
一方で、スモールセルの高密度配置は、隣接セルからの干渉電力の増大を招く。例えば、複数のTPが同時に同一周波数帯を用いて異なるUEにデータ送信した場合には、UEにとっては、自分宛のデータを送信するTP以外のTPからの送信信号は、所望の受信信号に対しての干渉電力となり、かえってスループットの低下を招く恐れがある。
このため、LTE(Long Term Evolution)/LTE−A等の次世代無線通信インターフェースでは、同一周波数帯内におけるセル間の干渉電力を抑圧するために、多地点協調(CoMP:Coordinated Multi-point transmission/reception)スケジューリングが採用されている(非特許文献1)。CoMPスケジューリングは、同一周波数帯内におけるTP動作内容(送信先UE/送信停止)をスケジューリングする。
具体的には、複数個の送信ポイント−ユーザ端末の組み合わせパターンを所定の評価関数を用いて評価し、評価値が最大となるパターンを探索し、最適送信パターンとして選択・出力する。
図14示す組み合わせパターン例において、例えば、パターン#1では、TP1,TP2,TP3,…の送信先としてUE1,UE5,UE8,…が割り当てられている。また、パターン#2のTP3のように、送信先が割り当てられておらず、送信停止となる場合には「Blank」が記されている。
また、所定の評価関数は、外部から入力される外部評価情報に基づいて算出されるTP別下位評価値の合計値であり、下位評価値は、例えば、Proportional-Fairness法に基づき、当該TPの送信先UEの瞬時スループットを平均スループットで除算して得られる値である(非特許文献2)。また、この時の外部評価情報は、例えば、各UEの平均スループット、各UEの未送信データ量、および各UEのTP別チャネル品質状態である。当該チャネル品質状態とは、例えば、UEからフィードバックされるCQI(Channel Quality Indicator)である(非特許文献3,4)。
評価値が最大となる組み合わせパターンを効率的に探索するために、山登り法をCoMPスケジューリングに応用した方法が考えられる。山登り法は、小さな修正を可能な限り繰り返すことで、評価値が最大となる所望のパターンに到達させる探索アルゴリズムである。本探索において、小さな修正とは、組み合わせパターンの中で、1つのTPの送信先を、評価値が高まるように修正することである。
図15に示すように、このスケジューリング装置50は、送信ポイント−ユーザ端末の組み合わせパターンを生成するパターン生成部51、評価関数を用いて当該生成パターンの評価値を算出するパターン評価部52、生成したパターンの中で最も評価値が高いパターンを保持する送信パターン選択部53、および評価回数上限に達したことを検出し、生成されたパターンの中で最も高い評価値を示したパターンを最適送信パターンとして外部に出力する終了判定部54とからなる。以下では、各部の機能の詳細を述べる。
<パターン生成部>
パターン生成部51は、後述する送信パターン選択部から入力される送信パターンのうち、1つのTPのみ送信先を変更した後、当該変更パターンを出力する。
図16に示すように、スケジューリング装置50の外部から開始指示を受けると、パターン生成部51は初期化を行う。この初期化では、全TPの選択済フラグを0にクリアし、全TPの各送信先の試行有無をクリアし、内部保持パターンにおける全TPの送信先を送信停止(Blank)に書き換える。
初期化後、送信先を変更するTP(S_TP)をランダムに1つ選択する。ただし、選択対象とするTPは、選択済フラグが0のTPである。次に、内部保持パターンにおけるS_TPの送信先を変更する。当該送信先は、スケジューリング装置50の外部から入力されるTP別の送信先UEリスト群のうち、S_TPの送信先UEリストにおいて、送信先の試行有無が無となっているUEである。当該変更と同時に、当該UEの試行有無は有に更新する。S_TPの送信先UEリストの全UEの試行有無が有となっている場合には、S_TPを別のTPに再選択し、同様の送信先の変更を行う。当該変更済みの内部保持パターンがパターン生成部51から出力されるパターンである。パターン生成後は、再び送信パターン選択部53からの入力を待つ。当該入力を検出すると、内部保持パターンに入力された送信パターンをセットし、同様の変更処理を行う。
<パターン評価部>
パターン評価部52は、パターン生成部51から入力されるパターンの評価値を、評価関数を用いて算出する。算出した評価値と評価済パターンは、送信パターン選択部53に出力する。
<送信パターン選択部>
送信パターン選択部53は、それまでに生成された評価済パターン群の中で、最も評価値が高いパターンを送信パターンとして選択・出力する。
図17に示すように、スケジューリング装置50の外部から開始指示を受けると、送信パターン選択部53は初期化を行う。この初期化では、内部保持評価値を0に設定し、内部保持パターンの全TPの送信先を送信停止(Blank)に書き換える。
初期化後、パターン評価部52から評価済パターンが入力されると、併せて入力される評価値が、内部保持評価値を上回っているか否かを確認する。上回っている場合には、入力された評価済パターンの方が良好であるので、内部保持パターンおよび内部保持評価値を、評価済パターンおよび評価値に更新する。上回っていない場合には、内部保持パターンおよび内部保持評価値を維持する。これらの更新処理後、送信パターン選択部53は、内部保持パターンおよび内部保持評価値を併せて終了判定部54に出力する。
<終了判定部>
終了判定部54は、評価済パターンの評価回数をカウントし、当該カウント値が、スケジューリング装置50の外部から入力される評価回数上限(終了条件)に達すると、探索終了と判定し、終了フラグを1にするとともに、その時点で送信パターン選択部53から出力されている送信パターンを、最適送信パターン(スケジューリング結果)として出力する。なお、終了フラグおよび評価回数のカウント値は、開始指示があるごとに、いずれも0に初期化される。
このようなスケジューリング装置50を用いることで、送信パターン選択部53が出力する送信パターンは、図18に示すように、評価を重ねるごとに評価値が単調に改善され続けることになる。これにより、十分な評価回数を費やした後、評価値が高いパターンに収束することになる。
スケジューリング装置50は、このようにして得られた収束値に対応する送信パターンを選択し、スケジューリング結果として出力する。
しかしながら、このような構成例では、生成した各パターンから送信パターンを選択する際、これらパターンの評価値の極値を探索する探索アルゴリズムとして山登り法を用いている。このため、収束値が最大値ではなく比較的低い極値であっても、最初に見つかった極値を最終的な収束値として選択して、それ以降の探索を終了してしまうことになる。したがって、比較的低い収束値に対応するパターンを、最適送信パターンすなわちスケジューリング結果として選択してしまう場合があるという問題があった。
田岡ほか,「LTE-AdvancedにおけるMIMOおよびセル間協調送受信技術」,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,Vol. 18,No. 2,Jul.2010 Tolga Giricほか,"Proportional Fair Scheduling Algorithm in OFDMA-Based Wireless Systems with QoS Constraints",JOURNAL OF COMMUNICATIONS AND NETWORKS,VOL. 12,NO. 1,FEBRUARY 2010 Sandy Fraser,"LTE Channel State Information (CSI)",http://www.keysight.com/upload/cmc_upload/All/31May2012_LTE.pdf?&cc=JP&lc=jpn 3GPP,TS 36.213 (V.8.2.0)
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、より良い評価値を持つ最適送信パターンを探索できるスケジューリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるスケジューリング装置は、無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイントと、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末との組み合わせを示すパターンを複数生成し、所定の探索アルゴリズムにより、これらパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適送信パターンを選択するスケジューリング装置であって、指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに前記初期条件を変更して前記収束パターンの選択を繰り返し実行する収束パターン選択部と、前記収束パターン選択部で得られた前記収束パターンのうち評価値が最も高いものを前記最適送信パターンとして選択する送信パターン決定部とを備えている。
また、本発明にかかるスケジューリング方法は、無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイントと、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末との組み合わせを示すパターンを複数生成し、所定の探索アルゴリズムにより、これらパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適送信パターンを選択するためのスケジューリング方法であって、指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに前記初期条件を変更して前記収束パターンの選択を繰り返し実行する収束パターン選択ステップと、前記収束パターン選択ステップで得られた前記収束パターンのうち評価値が最も高いものを前記最適送信パターンとして選択する送信パターン決定ステップとを備えている。
本発明によれば、評価値が極値に収束したパターンが収束パターンとして選択されるごとに、パターンの生成に用いる初期条件を変更した上で収束パターンの選択が複数回繰り返し実行され、得られた各収束パターンのうち評価値の最も高いものが最適送信パターンとして選択される。したがって、最初に見つかった極値を最終的な収束値として選択して、それ以降の探索を終了してしまう場合と比較して、より高い収束値を持つパターンを最適送信パターンとして選択することが可能となる。
また、スケジューリング処理においては、スケジューリング期間が規定されているため、評価回数には上限が存在しており、1回の探索ごとに評価回数を適切に分配する必要がある。本実施の形態によれば、収束を検出した後に新たな探索を開始するため、1回の探索に評価回数が不足して収束前に次の実行に移る事態を回避することが可能となる。また、収束検出後に新たな探索を開始することは、各探索において必要十分な評価回数を分配することと等価となり、限られた評価回数を効率的に利用することが可能となる。
図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。 図3は、第1の実施の形態にかかる候補パターン選択処理を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施の形態にかかる収束判定処理を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施の形態にかかる送信パターン選択処理を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 図7は、第2の実施の形態にかかる初期条件生成処理を示すフローチャートである。 図8は、第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 図9は、パターン評価値の遷移を示す説明図である。 図10は、第3の実施の形態にかかる収束判定処理を示すフローチャートである。 図11は、第3の実施の形態にかかる収束判定処理(続き)を示すフローチャートである。 図12は、第3の実施の形態にかかる評価値と経過時間の関係を説明図である。 図13は、第4の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 図14は、送信ポイント−ユーザ端末の組み合わせパターン例である。 図15は、スケジューリング装置の構成例を示すブロック図である。 図16は、図15のパターン生成処理を示すフローチャートである。 図17は、図15の送信パターン選択処理を示すフローチャートである。 図18は、パターン評価値の遷移を示すグラフである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。
このスケジューリング装置10は、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行う装置であり、同一周波数帯内におけるセル間の干渉電力を抑圧するため、複数個の送信ポイント−ユーザ端末の組み合わせパターンごとに評価値を計算し、得られた評価値に基づいて最適パターンを選択するCoMPスケジューリングを行う機能を有している。
図1に示すように、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10には、主な機能部として、初期条件生成部11、パターン生成部12、パターン評価部13、候補パターン選択部14、収束判定部15、送信パターン選択部16、および終了判定部17が設けられている。前述した図15の構成と比較して、初期条件生成部11、候補パターン選択部14、および収束判定部15を新たに備えている。
これら機能部のうち、初期条件生成部11、パターン生成部12、パターン評価部13、候補パターン選択部14、および収束判定部15が、収束パターン選択部10Aを構成している。すなわち、収束パターン選択部10Aは、指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成するとともに、これらパターンに対して探索アルゴリズムとして山登り法を適用することにより評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択する機能と、当該収束パターンが選択されるごとに、初期条件を変更して収束パターンの選択を複数回繰り返し実行する機能とを有している。
また、これら機能部のうち、送信パターン選択部16、および終了判定部17が、送信パターン決定部10Bを構成している。すなわち、送信パターン決定部10Bは、収束パターン選択部10Aで得られた各収束パターンのうち評価値が最も高いものを最適送信パターンとして選択する機能を有している。
本発明において、候補パターンとは、同一初期条件に基づく探索において前回パターンより評価値が高いパターンのことであり、収束パターンとは、同一初期条件に基づく探索において、評価値が最も高い極値に収束した時点におけるパターンのことである。ただし、収束パターンは、同一初期条件に基づく探索において収束する前は、候補パターンと同一のパターンとする。また、送信パターンとは、異なる初期条件に基づく探索により得られた収束パターンのうち前回収束パターンより評価値が高いパターンのことであり、最適送信パターンとは、各探索において生成したパターンに対する評価回数が上限に達した時点における送信パターンのことである。
次に、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10を構成する各機能部について、それぞれの機能および処理動作について、詳細に説明する。
<初期条件生成部>
初期条件生成部11は、パターン生成部12におけるパターンの生成に用いる初期パターンとシード値を生成して出力する機能を有している。
具体的には、初期パターンの生成に関する機能として、初期パターンを最初に出力する際、送信ポイントのすべてを送信停止とした初期パターンを生成して出力する機能を有している。
また、シード値の生成に関する機能として、初期パターンを最初に出力する際、パターンの生成時に用いるシード値を生成して出力する機能と、収束判定部15での収束の検出ごとにユニークな値を持つシード値を生成して出力する機能とを有している。なお、収束判定部15が収束を検出した時点で当該生成を行う際においては、初回の探索と異なる初期条件とするために、シード値はユニークな値、すなわち探索開始から当該生成時点までに未生成の値とする。
初期条件生成部11において、初期条件であるこれら初期パターンとシード値の生成タイミングは、スケジューリング装置10の外部から入力される開始指示を受けた直後であり、収束判定部15が収束を検出した時点、すなわち、収束完了を示す信号である収束フラグが1になった時点でシード値のみが変更される。
なお、本発明では、収束判定部15が収束を検出した時点で初期条件を変更する方法として、これら初期パターンとシード値のいずれか一方または両方を変更する方法を含んでいるものとする。
本実施の形態では、収束判定部15が収束を検出した時点でシード値を変更して、探索を繰り返し実行し、その際、初期パターンは同じものを用いる場合を例として説明する。また、後述する第2の実施の形態では、収束判定部15が収束を検出した時点で初期パターンとシード値の両方を変更して、探索を繰り返し実行する場合を例として説明する。
<パターン生成部>
パターン生成部12は、初期条件生成部11から出力された初期パターンとシード値とに基づいて、複数の異なるパターンを生成して順次出力する機能を有している。
具体的には、パターン生成に関する機能として、パターン生成を開始する際、初期条件生成部11から出力された初期パターンのうち、いずれか1つの送信ポイントを変更対象送信ポイントとして選択し、当該変更対象送信ポイントについてのみ送信先となるユーザ端末を変更したパターンを生成して出力する機能と、収束判定部15から収束パターンが出力されるごとに、当該収束パターンのうち、いずれか1つの送信ポイントを変更対象ポイントとして選択し、当該変更対象送信ポイントについてのみ送信先となるユーザ端末を変更したパターンを生成して出力する機能とを有している。
また、変更対象ポイントを選択する機能として、変更対象送信ポイントを選択する際、初期条件生成部11から出力されたシード値から生成した乱数に基づき当該変更対象送信ポイントを選択する機能を有している。
パターン生成部12については、前述の図15に示したものと基本的には同様であるが、初期条件生成部11からの初期パターンから生成を開始する点と、収束判定部15から入力される、収束完了を示す信号である収束フラグが1の場合には、初期状態に戻す点が異なる。
図2に示すパターン生成処理のフローチャートにおいて、まず、パターン生成部12は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、処理の初期化を行う(ステップ100)。この初期化では、全TPの選択済フラグを0にクリアするとともに、全TPの各送信先の試行有無をクリアする。
続いて、パターン生成部12は、初期条件生成部11から初期条件を受信し(ステップ101)、受信した初期パターンを内部保持パターンにセットするとともに(ステップ102)、受信したシード値を乱数生成用のシード値にセットする(ステップ103)。
次に、パターン生成部12は、全TPの選択済フラグを確認し(ステップ104)、全TPの選択済フラグが選択済(1)でなければ(ステップ104:NO)、シード値により発生させた乱数に基づいていずれか1つのTPを変更対象ポイントS_TPをランダムに選択する(ステップ106)。一方、全TPの選択済フラグが選択済(1)であれば(ステップ104:YES)、全TPの選択済フラグを0にクリアするとともに、全TPの各送信先の試行有無をクリアした後(ステップ105)、ステップ106へ移行する。
続いて、パターン生成部12は、スケジューリング装置50の外部から入力されるTP別の送信先UEリスト群のうち、S_TPの送信先UEリストに記載されている各送信先の試行有無を確認し(ステップ107)、全て試行済みである場合(ステップ107:YES)、S_TPの選択済フラグを1にセットし(ステップ108)、ステップ106へ戻る。
一方、全て試行済みでない場合(ステップ107:NO)、パターン生成部12は、S_TPの送信先UEリストにおいて、送信先の試行有無が無となっているUEのうちから、いずれか1つをランダムに選択し、内部保持パターンのうちS_TPの新たな送信先としてセットするとともに、選択したUEの試行有無を試行済みにセットする(ステップ109)。パターン生成部12は、このようにして内部保持パターンのうちTPとUEの組み合わせの一部、ここではS_TPに関する組み合わせのみを変更することにより新たなパターンを順次生成し、パターン評価部13へ出力する(ステップ110)。
この後、パターン生成部12は、収束判定部15から収束パターンと収束フラグを受信し(ステップ111)、その収束フラグを確認する(ステップ112)。ここで、収束フラグ=1であり評価値の収束が検出されている場合(ステップ112:YES)、ステップ100へ戻って、山登り法による新たな探索を行うため、異なる初期条件を基にした新たなパターン生成を開始する。
一方、収束フラグ=0であり評価値の収束が検出されていない場合(ステップ112:NO)、パターン生成部12は、受信した収束パターンを内部保持パターンにセットし(ステップ113)、ステップ104に戻って、受信した収束パターンに基づくパターン生成を開始する。これにより、現行の山登り法による探索が継続されることになる。
<パターン評価部>
パターン評価部13は、パターン生成部12からパターンが出力されるごとに、当該パターンの評価値を順次算出する機能と、評価したパターンからなる評価済パターンと算出した評価値とを候補パターン選択部14へ出力する機能とを有している。
パターン評価部13については、前述の図15に示したものと基本的には同一である。
評価関数は、スケジューリング装置10の外部から入力される外部評価情報に基づいて算出されるTP別下位評価値の合計値であり、下位評価値は、例えば、Proportional-Fairness法に基づき、当該TPの送信先UEの瞬時スループットを平均スループットで除算して得られる値である(非特許文献2)。また、この時の外部評価情報は、例えば、各UEの平均スループット、各UEの未送信データ量、および各UEのTP別チャネル品質状態である。当該チャネル品質状態とは、例えば、UEからフィードバックされるCQI(Channel Quality Indicator)である(非特許文献3,4)。
<候補パターン選択部>
候補パターン選択部14は、パターン生成部12からパターンが出力されるごとに、当該パターンと候補パターンとの評価値を比較し、評価値が高いものを新たな候補パターンとして選択して順次出力する機能を有している。
候補パターン選択部14については、前述の図15に示したものと基本的には同一であるが、収束判定部15から出力される収束フラグが1の時に、候補パターンの選択状態を初期状態に戻す点が異なる。
図3に示す候補パターン選択処理のフローチャートにおいて、まず、候補パターン選択部14は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、処理の初期化を行う(ステップ100)。この初期化では、内部保持評価値を0にセットするとともに、内部保持パターンの全TPの送信先を送信停止(Blank)に書き換える。
次に、候補パターン選択部14は、パターン評価部13から評価済パターンを評価値とともに受信し(ステップ121)、受信した評価値と内部保持評価値と比較する(ステップ122)。ここで、受信した評価値が内部保持評価値以下である場合(ステップ122:NO)、内部保持パターンからなる候補パターンと評価値とを収束判定部15へ出力する(ステップ124)。
一方、受信した評価値が内部保持評価値より大きい場合(ステップ122:YES)、候補パターン選択部14は、受信した評価済パターンと評価値とを内部保持パターンおよび内部評価値としてセットし(ステップ123)、ステップ124へ移行する。
この後、候補パターン選択部14は、出力した候補パターンに対応して、収束判定部15から出力される収束判定結果を示す収束フラグが受信されるまで待機し(ステップ125)、受信した収束フラグを確認する(ステップ126)。ここで、収束フラグ=1であり評価値の収束が検出されている場合(ステップ126:YES)、ステップ120へ戻って、山登り法による新たな探索を行うため、異なる初期条件を基にして生成された新たなパターンの評価を開始する。なお、収束フラグについては、候補パターンを出力してから一定時間経過後に確認するようにしてもよい。ここで、一定時間とは、例えば、出力した候補パターンに対応する収束判定が収束判定部15で実施され、その結果(収束フラグ)が候補パターン選択部14に通知されるまでに要する時間である。
一方、収束フラグ=0であり評価値の収束が検出されていない場合(ステップ126:NO)、候補パターン選択部14は、ステップ104に戻って、受信した収束パターンに基づくパターン生成を開始する。これにより、現行の山登り法による探索が継続されることになる。
<収束判定部>
収束判定部15は、候補パターン選択部14から出力される候補パターンの評価値が一定の極値に収束したことを検出した場合、当該候補パターンを収束パターンとして選択する機能と、初期条件生成部11に対して異なる初期パターンの生成・出力を指示し、パターン生成部12に対してパターン生成を初期化して新たに開始するよう指示し、候補パターン選択部14に対して候補パターンの初期化を指示する機能を有している。
図4に示す収束判定処理のフローチャートにおいて、まず、収束判定部15は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、処理の初期化を行う(ステップ130)。この初期化では、収束フラグを0にクリアするとともに、内部保持評価現行値、内部保持評価前回値、収束判定カウント値、および収束判定間隔カウント値をそれぞれを0に設定する。
続いて、収束判定部15は、候補パターン選択部14から候補パターンと評価値とを受信し(ステップ131)、受信した候補パターンおよび評価値を内部保持パターンおよび内部保持評価現行値にセットする(ステップ132)。
次に、収束判定部15は、収束判定間隔カウント値をインクリメント(+1)し(ステップ133)、収束判定間隔カウント値を収束判定間隔と比較する(ステップ134)。
この際、収束判定間隔カウント値が収束判定間隔以下である場合(ステップ134:YES)、収束判定部15は、収束判定間隔カウント値を0にクリアし(ステップ135)、内部保持評価現行値から内部保持評価前回値を減算することにより差分評価値を算出する(ステップ136)。
この後、収束判定部15は、差分評価値と収束判定閾値とを比較し(ステップ137)、差分評価値が収束判定閾値以下である場合(ステップ137:YES)、評価値の変化が小さく収束傾向が見られることから、収束判定カウント値をインクリメントし(ステップ139)、収束判定カウント値と収束判定回数とを比較する(ステップ140)。
ここで、収束判定カウント値が収束判定回数に達している場合(ステップ140:YES)、収束判定部15は、収束傾向が一定回数継続したことから評価値が一定の極値に収束したと判定して、収束フラグに1を設定する(ステップ141)。
この後、収束判定部15は、内部保持評価現行値を内部保持評価前回値にセットし(ステップ142)、収束フラグを初期条件生成部11、パターン生成部12、および候補パターン選択部14へ出力し、内部保持評価現行値からなる収束パターンをパターン生成部12および送信パターン選択部16へ出力するとともに、評価値を送信パターン選択部16へ出力する(ステップ143)。
なお、ステップ134において、収束判定間隔カウント値が収束判定間隔より小さい場合(ステップ134:NO)、およびステップ140において、収束判定カウント値が収束判定回数に達していない場合(ステップ140:NO)、ステップ143へ移行する。
また、ステップ137において、差分評価値が収束判定閾値より大きい場合(ステップ137:NO)、評価値の変化が大きく収束傾向が見られないことから、収束判定部15は、収束判定カウント値を0に設定し(ステップ138)、ステップ143へ移行する。
この後、収束判定部15は、収束フラグを確認し(ステップ144)、収束フラグ=1であり評価値の収束が検出されている場合(ステップ144:YES)、ステップ130へ戻って、山登り法による新たな探索を行うため、異なる初期条件を基にして生成される新たなパターンに関する収束判定を開始する。
一方、収束フラグ=0であり評価値の収束が検出されていない場合(ステップ144:NO)、ステップ131へ戻って、新たに候補パターン選択部14から出力される候補パターンと評価値に対する収束判定を開始する。これにより、現行の山登り法による探索が継続されることになる。
<送信パターン選択部>
送信パターン選択部16は、収束判定部15で選択された収束パターンのうち、評価値が最も高いものを送信パターンとして選択し、終了判定部17へ出力する機能を有している。
図5に示す、送信パターン選択処理のフローチャートにおいて、まず、送信パターン選択部16は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、処理の初期化を行う(ステップ150)。この初期化では、内部保持評価値を0に設定するとともに、内部保持パターンの全TPの送信先を送信停止(Blank)に書き換える。
続いて、送信パターン選択部16は、収束判定部15から収束パターンを評価値とともに受信し(ステップ151)、受信した評価値と内部保持評価値とを比較する(ステップ152)。ここで、受信した評価値が内部保持評価値以下である場合(ステップ152:NO)、内部保持パターンを送信パターンとして終了判定部17へ出力し(ステップ154)、ステップ151へ戻る。
一方、受信した評価値が内部保持評価値より大きい場合(ステップ152:YES)、受信した収束パターンおよび評価値を、内部保持パターンおよび内部保持評価値にセットし(ステップ153)、ステップ154へ移行する。
<終了判定部>
終了判定部17は、パターン生成部12で生成されたパターンに対する評価回数が、スケジューリング装置10の外部から入力される評価回数上限に達した時点で、送信パターン選択部16で選択されている送信パターンを最適送信パターンとして選択する機能と、この最適送信パターンすなわちスケジューリング結果と終了フラグ=1とをスケジューリング装置10の外部へ出力する機能とを有している。終了判定部17については、前述の図15に示したものと同一である。
なお、収束パターンを探索するための探索アルゴリズムについては、必ずしも山登り法でなくてもよい。例えば、一巡に限り評価値が増加するまでパターンの生成を繰り返す貪欲法や、予め送信を停止する送信ポイント数の違い等によりパターンをグループ分けして各グループの代表評価値を基準に詳細に探索するグループを決定した後にその制約条件を満たすようにパターン生成を行う分枝限定法、2つ以上の送信先のユーザ端末候補を残すことにより同時に2つ以上のパターンを保持する動的計画法など、一般に知られる組合せ最適化問題の解法が適用できる。
また、上記の実施例では、いずれか1つの送信ポイントを変更対象ポイントとして選択する例を示したが、変更対象ポイントとして選択する送信ポイントの数は必ずしも1つでなくともよい。例えば、いずれか2つ以上の送信ポイントを変更対象ポイントとして選択して、同時に2つの送信ポイントの送信先となるユーザ端末を変更したパターンを生成することもある。予め測定または推定等により把握した送信ポイント間の無線の電波状態に基づいて、送信ポイント間の無線の電波状態に相関がない2つ以上の送信ポイントを選択しても、互いの送信ポイントの送信先のユーザ端末の選択に影響することなく、同時に2つの送信ポイントの送信先ユーザ端末の選択が可能になるため、全ての送信ポイントの送信先のユーザ端末を選択するまでの時間を短縮する効果がある。
また、上記の実施例では、選択した送信ポイントの送信先のユーザ端末が決まるたびに、候補パターンとして出力する例を示したが、送信先のユーザ端末の決定を候補パターンに反映するタイミングは必ずしも上記に限らない。例えば、全ての送信ポイントの送信先のユーザ端末が決定した時点で、つまり全ての送信ポイントの選択を一通り完了した時点で候補パターンに反映して出力してもよい。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、収束パターン選択部10Aが、指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに初期条件を変更して収束パターンの選択を繰り返し実行し、送信パターン決定部10Bが、収束パターン選択部10Aで得られた各収束パターンのうち評価値が最も高いものを最適送信パターンとして選択するようにしたものである。
より具体的には、収束パターン選択部10Aにおいて、初期条件生成部11が、パターンの生成に用いる初期条件として初期パターンおよびシード値を生成して出力し、パターン生成部12が、初期パターンから、シード値により生成した乱数に基づき選択した組み合わせの一部を順次変更することにより、複数の異なるパターンを生成して順次出力し、パターン評価部13が、パターン生成部12からパターンが出力されるごとに、当該パターンの評価値を順次算出し、候補パターン選択部14が、パターン生成部12からパターンが出力されるごとに、当該パターンと候補パターンとの評価値を比較し、評価値が高いものを新たな候補パターンとして選択して順次出力し、収束判定部15が、候補パターン選択部14から出力される候補パターンの評価値が収束したことを検出した場合、当該候補パターンを収束パターンとして選択し、初期条件生成部11に対して初期条件である初期パターンまたはシード値のいずれか一方または両方の変更を指示し、パターン生成部12に対してパターン生成を初期化して新たに開始するよう指示し、候補パターン選択部14に対して候補パターンの初期化を指示するようにしたものである。
また、送信パターン決定部10Bにおいて、送信パターン選択部16が、収束判定部15で選択された収束パターンのうち、評価値が最も高いものを送信パターンとして選択し、終了判定部17が、生成されたパターンの評価回数が評価回数上限に達した時点で、送信パターン選択部16で選択されている送信パターンを最適送信パターンとして選択するようにしたものである。
そして、パターン生成部12が、パターン生成を開始する際、初期条件生成部11から出力された初期パターンのうち、シード値により生成した乱数に基づいて、いずれか1つの送信ポイントを変更対象送信ポイントとして選択し、当該変更対象送信ポイントについてのみ送信先となるユーザ端末を変更したパターンを生成して出力し、収束判定部15から収束パターンが出力されるごとに、当該収束パターンのうち、いずれか1つの送信ポイントを変更対象ポイントとして選択し、当該変更対象送信ポイントについてのみ送信先となるユーザ端末を変更したパターンを生成して出力し、収束判定部15が、候補パターン選択部14から順次出力される候補パターンのうち、一定の収束判定間隔で離間して出力された2つのパターンごとに、両者の評価値の変化量を算出し、得られた変化量が収束判定回数だけ連続して収束判定閾値を下回った場合に、評価値が収束したことを検出するようにしたものである。
これにより、山登り法により評価値が極値に収束した収束パターンが選択されるごとに、初期パターンを変更した上で収束パターンの選択が複数回繰り返し実行され、得られた各収束パターンのうち評価値の最も高いものが最適送信パターンとして選択される。したがって、最初に見つかった極値を最終的な収束値として選択して、それ以降の探索を終了してしまう場合と比較して、より高い収束値を持つパターンを最適送信パターンとして選択することが可能となる。
また、スケジューリング処理においては、スケジューリング期間が規定されているため、評価回数には上限が存在しており、1回の探索ごとに評価回数を適切に分配する必要がある。本実施の形態によれば、収束を検出した後に新たな探索を開始するため、1回の探索に評価回数が不足して収束前に次の実行に移る事態を回避することが可能となる。また、収束検出後に新たな探索を開始することは、各探索において必要十分な評価回数を分配することと等価となり、限られた評価回数を効率的に利用することが可能となる。
また、本実施の形態において、初期条件生成部11が、初期パターンを最初に出力する際、パターンの生成時に用いるシード値を生成して出力し、収束判定部15での収束の検出ごとにユニークな値を持つシード値を生成して出力し、パターン生成部12が、変更対象送信ポイントを選択する際、初期条件生成部11から出力されたシード値から生成した乱数に基づき当該変更対象送信ポイントを選択するようにしてもよい。
一般に、演算処理で生成される乱数は、シード値で決定される乱数列からなる擬似乱数であり、シード値の変更により乱数列も変更されることから、異なる順序で乱数が生成されることになる。これにより、評価値が収束するごとにユニークなシード値が生成されて、異なる順序で変更対象ポイントが順次選択されることになる。したがって、評価値が収束するごとに山登り法による新たな探索を開始する際、前回とは全く異なるルートで収束パターンを探索することができ、探索範囲に偏りのない効率的な探索を実現することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。
本構成は、初期条件生成部11にTP別の送信先UEリストが入力される点と、収束検出後において初期条件生成部11が出力する初期パターンとが、第1の実施の形態と異なる。
すなわち、本実施の形態において、初期条件生成部11は、初期パターンを最初に出力する際、送信ポイントのすべてを送信停止とした初期パターンを生成して出力し、収束判定部15での収束の検出ごとに、送信ポイントのうちから選択したいずれか1つの送信ポイントについて、当該送信ポイントを送信元とし得るユーザ端末群の中からいずれか1つを新たな送信先として選択し、当該送信ポイント以外の送信ポイントをすべて送信停止とした初期パターンを生成して出力する機能を有している。
図6においては、スケジューリング装置50の外部から入力されるTP別の送信先UEリスト群が、パターン生成部12に加えて初期条件生成部11にも入力されている。他の構成については、第1の実施の形態と同様である。
初期条件生成部11は、収束判定部15から、評価値の収束検出を示す収束フラグ=1が出力された場合、図7の初期条件生成処理を実行する。
図7において、まず、初期条件生成部11は、1つのTPをランダムに選択してS_TP’とし(ステップ200)、S_TP’の送信先UE候補リストの中から、新たな送信先UEをランダムに選択する(ステップ201)。
次に、初期条件生成部11は、S_TP’の送信先のみを選択した新たな送信先UEとし、S_TP’以外の他のTPの送信先をすべて送信停止(Blank)とした初期パターンを生成する(ステップ202)。
続いて、初期条件生成部11は、それまでに用いたシード値とは異なるユニークな値からなるシード値を生成した後(ステップ203)、これら新たな初期パターンおよびシード値をパターン生成部12に出力し(ステップ204)、一連の初期条件生成処理を終了する。
なお、図7において、シード値の変更を、初期パターンの更新後としているのは、パターン生成部12にて初期化後に最初に選択されるS_TPをS_TP’と異なるものとするためである。これにより、異なる収束値となる可能性を高めることができる。また、開始指示直後に生成する初期パターンについては、全TPの送信先をBlankにする。
本実施例では、収束検出後に初期パターンを生成する際において、S_TP’の送信先UEをランダムとしたが、評価値が2番目に高い値を示したパターン(S_TP’以外のTPがすべてBlankの条件)における送信先UEとしても良い。
[第2の実施の形態の効果]
このように本実施の形態は、初期条件生成部11が、初期パターンを最初に出力する際、送信ポイントのすべてを送信停止とした初期パターンを生成して出力し、収束判定部15での収束の検出ごとに、送信ポイントのうちから選択したいずれか1つの送信ポイントについて、当該送信ポイントを送信元とし得るユーザ端末群の中からいずれか1つを新たな送信先として選択し、当該送信ポイント以外の送信ポイントをすべて送信停止とした初期パターンを生成して出力するようにしたものである。
これにより、評価値が収束するごとに異なる送信ポイントが、送信先を変更する最初の送信ポイントとして選択されることになる。したがって、評価値が収束するごとに山登り法による新たな探索を開始する際、前回とは全く異なる始点から収束パターンを探索することができ、探索範囲に偏りのない効率的な探索を実現することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。
図8に示すように、本構成は、基本的には実施例1と同様であるが、収束判定部15に入力される収束判定条件と、収束判定部15の動作が異なる。
すなわち、本実施の形態にかかる収束判定部15は、候補パターン選択部14から順次出力される候補パターンの評価値を記録するためのテーブルを有し、収束が最初に検出されるまでは、収束判定回数の間隔で当該評価値を当該テーブルに記録し、収束が最初に検出された後は、候補パターン選択部14から評価値が新たに出力されるごとに、当該テーブルに記録された評価値と比較し、これら評価値が規定合致判定回数だけ連続して一致した時点で、当該評価値が収束したと判定する機能を有している。
なお、本実施の形態では、初回の結果のみを前記テーブルに記憶し、初回の結果とのみ評価値の比較を行うが、比較する結果は必ずしも初回の結果のみでなくともよい。例えば、複数のテーブルを具備し、初回の結果以外も記憶し、記憶した全ての評価値と比較を行ってもよい。この場合、いずれか1つ以上の評価値が規定合致判定回数だけ連続して一致した時点で当該評価値が収束したと判定する。
また、本実施の形態において、2回目以降の結果を記憶する際に当該の探索において収束値が得られなければ、次回の探索時にテーブルを上書きするようにしてもよい。例えば、2回目の探索において、収束値が得られない場合は、途中まで記憶した2回目の結果は3回目の結果で上書きする。これにより、初回の結果とのみ比較を行う場合、2回目以降に同一の収束パターンが得られる可能性があるのに対し、2回目以降に収束値が得れれる結果とも比較を行うことで、収束パターンの異なる結果が得られ易くなる効果がある。
また、本実施の形態において、結果を記憶するテーブルを2つ備えてもよい。1つは、前述の実施例と同様に、初回の結果を記憶し、もう1つは、2回目の結果を記憶する。2回目の探索により収束パターンが得られた場合、初回に得られた収束パターンの評価値と比較し、収束パターンとの評価値が低いほうのテーブルを3回目の結果で上書きする。これにより、初回の収束パターンの評価値が低くても、2回目以降に得られる評価値が高い収束パターンとの比較が可能になり、かつ、探索時の収束傾向の比較は常に1回にすることができる。さらに、結果を保持するテーブルを2つのみで済むため、小規模化の効果がある。
これにより、最初の探索における評価値の遷移がテーブルに記録され、2回目以降の探索において、評価値がこれと同一の遷移を示した場合には、収束されるパターンが同一になると判断され、収束前でも収束と判定して再実行が開始される。
図9に示すパターン評価値の遷移において、図9(a)はパターン評価値の遷移を示すグラフ、図9(b)はテーブルにおける評価値の記録例である。
図10および図11に示した収束処理フローは、前述した図4の処理に加えて、テーブルに内部保持評価現行値を収束判定間隔ごとに記録する点と、2回目以降の探索において、当該テーブルに記録された評価値と内部保持評価現行値とを収束判定間隔ごとに比較し、これらテーブルに記録された評価値と内部保持評価現行値との値の合致回数が、スケジューリング装置10の外部から入力される合致判定回数に達した場合に、強制的に収束と判定する点が特徴である。
この目的のために、収束判定部15は、1回目の探索か否かを識別するためのテーブル更新禁止フラグ(2回目以降の場合には更新を禁止)と、テーブルの書き込み・読み出し位置を示すテーブル書込インデックス・テーブル読出インデックスとを新たに備える。また、テーブルに何回連続して一致したかを計測するための合致カウンタも新たに備える。
図10において、まず、収束判定部15は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、テーブル更新禁止フラグを0(更新許可)にセットするとともに、テーブル書込インデックスを1に設定した後(ステップ300)、処理の初期化を行う(ステップ301)。この初期化では、収束フラグを0にクリアするとともに、内部保持評価現行値、内部保持評価前回値、収束判定カウント値、および収束判定間隔カウント値をそれぞれを0に設定する。また、テーブル読出インデックスと合致カウント値を0に設定する。
続いて、収束判定部15は、候補パターン選択部14から候補パターンと評価値とを受信し(ステップ302)、受信した候補パターンおよび評価値を内部保持パターンおよび内部保持評価現行値にセットする(ステップ303)。
次に、収束判定部15は、収束判定間隔カウント値をインクリメント(+1)して(ステップ304)、収束判定間隔カウント値を収束判定間隔と比較し(ステップ305)、収束判定間隔カウント値が収束判定間隔より大きい場合(ステップ305:NO)、後述する図10のステップ310へ移行する。
この際、収束判定間隔カウント値が収束判定間隔以下である場合(ステップ305:YES)、収束判定部15は、収束判定間隔カウント値を0にクリアし(ステップ306)、テーブル更新禁止フラグを確認する(ステップ307)。
ここで、テーブル更新禁止フラグ=1であり、テーブルの更新が禁止されている場合には(ステップ307:NO)、図11のステップ320へ移行する。
一方、テーブル更新禁止フラグ=0であり、テーブルの更新が禁止されていない場合(ステップ307:YES)、収束判定部15は、テーブルのうちテーブル書込インデックスの記憶領域に、内部保持評価現行値を書き込み(ステップ308)、テーブル書込インデックスをインクリメントした後(ステップ309)、図11のステップ323へ移行する。
図11のステップ320において、収束判定部15は、テーブルのうちテーブル読出インデックスの記憶領域から評価値を読み出し(ステップ320)、読み出した評価値と内部保持評価現行値とを比較する(ステップ321)。
ここで、読み出した評価値が内部保持評価現行値以上である場合(ステップ321:NO)、収束判定部15は、合致カウント値を0にクリアし(ステップ322)、後述するステップ323へ移行する。
一方、読み出した評価値が内部保持評価現行値より小さい場合(ステップ321:YES)、収束判定部15は、合致カウンタ値をインクリメントし(ステップ324)、合致カウント値と合致判定回数とを比較する(ステップ325)。
ここで、合致カウント値が合致判定回数に達していない場合(ステップ325:NO)、後述するステップ323へ移行し、合致カウント値が合致判定回数に達している場合(ステップ325:YES)、後述するステップ330へ移行する。
ステップ323において、収束判定部15は、内部保持評価現行値から内部保持評価前回値を減算することにより差分評価値を算出し(ステップ323)、差分評価値と収束判定閾値とを比較する(ステップ326)。
ここで、差分評価値が収束判定閾値より大きい場合(ステップ326:NO)、評価値の変化が大きく収束傾向が見られないことから、収束判定部15は、収束判定カウント値を0に設定し(ステップ327)、図10のステップ310へ移行する。
一方、差分評価値が収束判定閾値以下である場合(ステップ326:YES)、評価値の変化が小さく収束傾向が見られることから、収束判定部15は、収束判定カウント値をインクリメントし(ステップ328)、収束判定カウント値と収束判定回数とを比較する(ステップ329)。
ここで、収束判定カウント値が収束判定回数に達していない場合(ステップ329:NO)、図10のステップ310へ移行する。
また、収束判定カウント値が収束判定回数に達している場合(ステップ329:YES)、収束判定部15は、収束傾向が一定回数継続したことから評価値が一定の極値に収束したと判定して、収束フラグに1を設定した後(ステップ330)、内部保持評価現行値を内部保持評価前回値にセットし(ステップ331)、図10のステップ310へ移行する。
図10のステップ310において、収束判定部15は、収束フラグを初期条件生成部11、パターン生成部12、および候補パターン選択部14へ出力し、内部保持評価現行値からなる収束パターンをパターン生成部12および送信パターン選択部16へ出力するとともに、評価値を送信パターン選択部16へ出力する(ステップ310)。
この後、収束判定部15は、収束フラグを確認し(ステップ311)、収束フラグ=1であり評価値の収束が検出されている場合(ステップ311:YES)、ステップ301へ戻って、山登り法による新たな探索を行うため、異なる初期条件を基にして生成される新たなパターンに関する収束判定を開始する。
一方、収束フラグ=0であり評価値の収束が検出されていない場合(ステップ311:NO)、ステップ302へ戻って、新たに候補パターン選択部14から出力される候補パターンと評価値に対する収束判定を開始する。これにより、現行の山登り法による探索が継続されることになる。
なお、上記の例では、初回の結果との内部保持評価現行値が所定の閾値以下である場合に合致と判定しているが、合致の判定方法はこれに限らない。例えば、初回の結果との差分が閾値以上であるが、初回の結果よりも評価値が低い場合は、合致と判定してもよい。つまり、図11のステップ321において、上記の実施例では、判定条件が「=」であるのに対し、この場合は「≧」が判定条件となる。これにより、初回の結果よりも悪い結果が得られる可能性を低減できる。
また、閾値を徐々に小さくしてもよい。探索初期の段階では、閾値を大きく設定しておき、探索が経過するにつれて、閾値を小さくしてもよい。
図12に示す、評価値と経過時間の関係例では、初回の探索は評価値が収束して収束パターンが得られるまで探索を繰り返す。収束パターンが得られたら、初期条件を変更して再実行する。2回目の探索では、初回の収束傾向と同一であるか否かを比較しながら探索を行う。この場合、初回と2回目と収束傾向が異なるため、途中で中断することなく、収束値が得られるまで探索を繰り返す。同様に3回目の探索を開始するが、初回の収束傾向と3回目の収束傾向とを比較すると収束傾向が同一であると判定されるため、収束値が得られる前の段階で探索を中断し、初期条件を変更して再実行する。
[第3の実施の形態の効果]
このように本実施の形態は、収束判定部15が、候補パターン選択部14から順次出力される候補パターンの評価値を記録するためのテーブルを有し、収束が最初に検出されるまでは、収束判定回数の間隔で当該評価値を当該テーブルに記録し、収束が最初に検出された後は、候補パターン選択部14から評価値が新たに出力されるごとに、当該テーブルに記録された評価値と比較し、これら評価値が規定合致判定回数だけ連続して一致した時点で、当該評価値が収束したと判定するようにしたものである。
これにより、最初の探索における評価値の遷移がテーブルに記録され、2回目以降の探索において、評価値がこれと同一の遷移を示した場合には、収束されるパターンが同一になると判断され、収束前でも収束と判定して再実行が開始される。したがって、実際に評価値が収束する前に強制的に収束と判定することができ、スケジューリング処理に要する時間を短縮することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図13を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の構成について説明する。
本構成は、図13に示すように、実施例1におけるパターン生成部12、パターン評価部13、候補パターン選択部14、および収束判定部15を並列化した構成である。本構成により、より多くの収束パターン群から送信パターンを選択することが可能になる。
すなわち、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10は、パターン生成部12、パターン評価部13、候補パターン選択部14、および収束判定部15からなる処理系を複数備えている。
また、初期条件生成部11は、処理系ごとに異なるシード値を生成して出力する機能を有している。
また、送信パターン選択部16は、これら処理系が出力された収束パターンのうち、評価値が最も高いものを送信パターンとして選択する機能を有している。
図13の構成例では、パターン生成部12A、パターン評価部13A、候補パターン選択部14A、および収束判定部15Aからなる処理系Aと、パターン生成部12B、パターン評価部13B、候補パターン選択部14B、および収束判定部15Bからなる処理系Bとが設けられている。初期条件生成部11、送信パターン選択部16、および終了判定部17は、いずれの処理系A,Bにも共通である。ここでは、並列数を2としたが、これに限定されるものではない。
本構成において、初期条件生成部11は、スケジューリング装置10の外部から開始指示を受けて、初期パターンおよびシード値A,Bを、パターン生成部12A,12Bに出力する。ここで、パターン生成部12A,12Bにそれぞれ出力するシード値A,Bは、互いに異なる値であるが、初期パターンはパターン生成部12A,12Bに対して同じものが順に出力される。
また、収束判定部15Aが収束フラグAを出力した場合には、初期条件生成部11は、すべての処理系においてユニークな値からなるシード値Aを生成し、初期パターンと併せてパターン生成部12Aに出力する。収束判定部15Bが収束フラグBを出力した場合にも同様に、すべての処理系においてユニークな値からなるシード値Bを生成し、初期パターンと併せてパターン生成部12Bに出力する。これにより、並列化された処理が、それぞれ異なる初期条件で実行させることが可能になる。
送信パターン選択部16は、第1の実施の形態と同様であり、収束判定部15A,15Bより出力される収束パターン群の中で、最も高い評価値を示すパターンを送信パターンとして選択し終了判定部17に出力する。
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、パターン生成部12、パターン評価部13、候補パターン選択部14、および収束判定部15からなる処理系を複数備え、初期条件生成部11が、処理系ごとに異なるシード値を生成して出力し、送信パターン選択部16が、これら処理系から出力された収束パターンのうち、評価値が最も高いものを送信パターンとして選択するようにしたものである。
これにより、処理系ごとに異なるシード値に基づく探索が並列的に実行されることになる。したがって、短い処理時間で、より多くの収束パターン群から送信パターンを選択することが可能になる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…スケジューリング装置、10A…収束パターン選択部、10B…送信パターン決定部、11…初期条件生成部、12,12A,12B…パターン生成部、13,13A,13B…パターン評価部、14,14A,14B…候補パターン選択部、15,15A,15B…収束判定部、16…送信パターン選択部、17…終了判定部。

Claims (7)

  1. 無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイントと、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末との組み合わせを示すパターンを複数生成し、所定の探索アルゴリズムにより、これらパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適送信パターンを選択するスケジューリング装置であって、
    指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに前記初期条件を変更して前記収束パターンの選択を繰り返し実行する収束パターン選択部と、
    前記収束パターン選択部で得られた前記収束パターンのうち評価値が最も高いものを前記最適送信パターンとして選択する送信パターン決定部と
    を備えることを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
    前記収束パターン選択部は、
    前記初期条件として初期パターンおよびシード値を生成して出力する初期条件生成部と、
    前記初期条件生成部から出力された前記初期パターンのうち、前記シード値により生成した乱数に基づいて、前記組み合わせの一部を順次変更することにより、前記パターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記パターン生成部から前記パターンが出力されるごとに、当該パターンの評価値を順次算出するパターン評価部と、
    前記パターン生成部から前記パターンが出力されるごとに、当該パターンと候補パターンとの評価値を比較し、評価値が高いものを新たな候補パターンとして選択して順次出力する候補パターン選択部と、
    前記候補パターン選択部から順次出力される前記候補パターンのうち、一定の収束判定間隔で出力された2つのパターンごとに、両者の評価値の変化量を算出し、得られた変化量が収束判定回数だけ連続して収束判定閾値を下回ったことにより、評価値が収束したことを検出した場合、当該候補パターンを前記収束パターンとして選択し、前記初期条件生成部に対して前記初期条件である前記初期パターンまたはシード値のいずれか一方または両方の変更を指示し、前記パターン生成部に対してパターン生成を初期化して新たに開始するよう指示し、前記候補パターン選択部に対して前記候補パターンの初期化を指示する収束判定部とを含む
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 請求項2に記載のスケジューリング装置において、
    前記初期条件生成部は、前記初期パターンを最初に出力する際、前記パターンの生成時に用いるシード値を生成して出力し、前記収束判定部での前記収束の検出ごとにユニークな値を持つシード値を生成して出力し、
    前記パターン生成部は、前記乱数に基づいて変更対象となる送信ポイントを選択する際、前記初期条件生成部から出力された前記シード値から生成した乱数に基づき変更対象となる送信ポイントを選択する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のスケジューリング装置において、
    前記初期条件生成部は、前記初期パターンを最初に出力する際、前記送信ポイントのすべてを送信停止とした初期パターンを生成して出力し、前記収束判定部での前記収束の検出ごとに、前記送信ポイントのうちから選択したいずれか1つの送信ポイントについて、当該送信ポイントを送信元とし得るユーザ端末群の中からいずれか1つを新たな送信先として選択し、当該送信ポイント以外の送信ポイントをすべて送信停止とした初期パターンを生成して出力することを特徴とするスケジューリング装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載のスケジューリング装置において、
    前記収束判定部は、前記候補パターン選択部から順次出力される前記候補パターンの評価値を記録するためのテーブルを1つ以上有し、収束判定回数の間隔で当該評価値を当該テーブルに記録し、前記収束が最初に検出された後は、前記候補パターン選択部から評価値が新たに出力されるごとに、当該テーブルに記録された1つ以上の前記評価値と比較し、これら評価値が規定合致判定回数だけ連続して一致または小さいと判定した時点で、当該評価値が収束したと判定することを特徴とするスケジューリング装置。
  6. 請求項3に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン生成部、前記パターン評価部、前記候補パターン選択部、および前記収束判定部からなる処理系を複数備え、
    前記初期条件生成部は、前記処理系ごとに異なる前記シード値を生成して出力し、
    前記送信パターン決定部は、前記処理系が出力された前記収束パターンのうち、前記評価値が最も高いものを前記送信パターンとして選択する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  7. 無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイントと、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末との組み合わせを示すパターンを複数生成し、所定の探索アルゴリズムにより、これらパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適送信パターンを選択するためのスケジューリング方法であって、
    指定された初期条件に基づいて複数の異なるパターンを順次生成し、評価値が極値に収束したパターンを収束パターンとして選択し、当該収束パターンが選択されるごとに前記初期条件を変更して前記収束パターンの選択を繰り返し実行する収束パターン選択ステップと、
    前記収束パターン選択ステップで得られた前記収束パターンのうち評価値が最も高いものを前記最適送信パターンとして選択する送信パターン決定ステップと
    を備えることを特徴とするスケジューリング方法。
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