JP6262604B2 - スケジューリング装置および方法 - Google Patents

スケジューリング装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6262604B2
JP6262604B2 JP2014115472A JP2014115472A JP6262604B2 JP 6262604 B2 JP6262604 B2 JP 6262604B2 JP 2014115472 A JP2014115472 A JP 2014115472A JP 2014115472 A JP2014115472 A JP 2014115472A JP 6262604 B2 JP6262604 B2 JP 6262604B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
resource allocation
optimal
range information
optimum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014115472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015231079A (ja
Inventor
健治 川合
健治 川合
勇輝 有川
勇輝 有川
重松 智志
智志 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014115472A priority Critical patent/JP6262604B2/ja
Publication of JP2015231079A publication Critical patent/JP2015231079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6262604B2 publication Critical patent/JP6262604B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線ネットワーク制御技術に関し、特に無線ネットワーク内の各送信ポイントの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング技術に関する。
スマートフォンの普及に伴って、通信速度の向上や利用帯域の増大など、無線ネットワークに対する社会的要請が大きくなっている。このような状況を背景として、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代移動通信方式の無線インタフェース仕様を適用した無線ネットワークシステムが普及しつつある。このLTEでは、無線アクセス技術の1つとして、複数の送信ポイント(TP:基地局)が協調してユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)と信号を送受信するCoMP (Coordinated Multi-point transmission/reception:セル間協調送受信)が採用されている(参考文献1を参照)。
CoMP技術は、周波数利用効率やセル端ユーザスループットを向上させる重要な技術の1つである。例えば、下り方向の通信(TPからUEへの送信)において、同時に複数のTPが同一周波数帯を用いて、各UEに送信することで無線リソースの利用効率を高めることができる。しかし、各TPが異なるUEに対して送信した場合、複数のTPから信号を受信可能なUEにとっては、他のTPからの信号が所望の受信信号の干渉となって、かえってスループットの低下を招く恐れがある。したがって、このような干渉を抑制しつつ通信速度を向上させるためにCoMPは必要不可欠な技術となっている。
また、無線ネットワークにCoMPを適用するにあたって、システムスループットの最大化を目的とすると、受信状態のよいユーザへのリソース割り当てが優先されることでユーザ間の公平性に問題が生じるため、各ユーザのこれまでの平均レートを考慮したスケジューリングが望ましいとされている(参考文献2を参照)。
田岡ほか,「LTE-AdvancedにおけるMIMOおよびセル間協調送受信技術」,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,Vol. 18,No. 2,Jul.2010,https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol18_2/vol18_2_022jp.pdf Tolga Giricほか、"Proportional Fair Scheduling Algorithm in OFDMA-Based Wireless Systems with QoS Constraints"、JOURNAL OF COMMUNICATIONS AND NETWORKS,VOL. 12,NO. 1,FEBRUARY 2010
このようなCoMPにおけるCoMP処理は、パターン評価値が最大となるリソース割り当てパターン、すなわちTPごとに送信先となるUEあるいは送信停止を指定する情報を決定するという、組み合わせ最適化問題の1つといえる。したがって、CoMP処理を必要とする無線ネットワークの規模が大きくなり、含まれるTP数やUE数が増大すると、最適化問題の解となる可能性のあるリソース割り当てパターンの集合、すなわち解集合が膨大な規模となる。
このため、従来の無線ネットワークシステムのスケジューリング装置では、無線ネットワークの規模が大きくなると、解集合から最良解を探索するための時間が長くなり、スケジューリング周期以内でCoMP処理を完了できず、最良解に基づいてスケジューリングを行うことができない、という問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮できるスケジューリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、前記最適パターン選択部は、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、前記パターン生成部により前記リソース割り当てパターンが順次生成されるごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、前記パターン生成部は、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成し、前記スケジューリング装置は、さらに、前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部とを備えている。
また、本発明にかかる他のスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、前記最適パターン選択部は、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成するパターン生成部と、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、前記スケジューリング装置は、さらに、前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部とを備えている。
また、本発明にかかるスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、前記最適パターン選択ステップは、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、前記パターン生成部により前記リソース割り当てパターンが順次生成されるごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、前記パターン生成ステップは、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成し、前記スケジューリング方法は、さらに、前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割ステップと、前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択ステップと、前記最適パターン選択ステップのそれぞれで選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定ステップとを備えている。
また、本発明にかかる他のスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、前記最適パターン選択ステップは、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成するパターン生成ステップと、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、前記スケジューリング方法は、さらに、前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割ステップと、前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択ステップと、前記最適パターン選択ステップのそれぞれで選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定ステップとを備えている。
本発明によれば、リソース割り当てパターンの生成処理とリソース割り当てパターンの評価処理とを直列に連結することができる。したがって、1つのリソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理に要する処理時間が短縮されるわけではないが、処理タイミングが前後する2つのリソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理を同時に並行して実行することができる。したがって、このようなパイプライン処理により、各リソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理を、最大2倍まで高速化することができ、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、リソース割り当てパターンを生成する際、送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報により、最適解とならないか可能性が低いパターンを予め除外しておくことができ、リソース割り当てパターンの生成およびパターン評価値の計算回数を削減することができる。したがって、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。 リソース割り当てパターンの構成例である。 スケジューリング処理を示すフローチャートである。 パターン生成処理を示すフローチャートである。 リソース割り当てパターンの生成例である。 第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 パターン範囲情報の分割例である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
このスケジューリング装置10は、全体としてサーバー装置などの情報処理装置からなり、N(Nは2以上の整数)個の各送信ポイント(TP:基地局)を有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てる機能を有している。
図1に示すように、スケジューリング装置10には、主な機能部として、最適パターン選択部11とリソース割り当て部12とが設けられている。
最適パターン選択部11は、TPごとに送信先となるUEまたは送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンPTSを選択する機能を有している。
リソース割り当て部12は、最適解選択部23で生成された最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに動作内容をそれぞれ指示することにより無線リソースの割り当てを行う機能を有している。
最適パターン選択部11には、主な機能部として、パターン生成部21、パターン評価部22、および最適解選択部23が設けられている。
パターン生成部21は、各送信ポイントにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとにリソース割り当てパターンを生成する機能を有している。より具体的には、例えば送信ポイントとユーザ端末との間の無線通信状況に基づき、ユーザ端末との無線通信に使用する可能性のある送信ポイントを絞り込むなどの処理により予め生成したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRに基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとにリソース割り当てパターンを生成する。
図2は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRは、リソース割り当てパターンPTを生成するときの制約を示す情報であり、TP[i](i=1…Nの整数)ごとに、送信停止の選択可否や送信先となり得るUEが設定されている。つまり各TPが動作内容としてとりうる選択肢を示している。パターン生成部21は、各TPの動作内容の組み合わせを示すリソース割り当てパターンPTを、与えられたパターン範囲情報PRによって定められた範囲内で、すべての組み合わせについて順に生成して出力する。
図2中に示したパターン範囲情報PRの例は、TPごとの選択肢を表す数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)のリストという形式をとっている。この例では、TP[1]には、送信停止(=0)、番号1のUEへの送信(=1)、番号2のUEへの送信(=2)からなる3つの選択肢が設定されており、TP[2]には、番号3のUE(=3)への送信先からなる1つの選択肢が設定されている。また、TP[3]には、送信停止(=0)、番号2のUEへの送信(=2)、番号4のUEへの送信(=4)からなる3つの選択肢が設定されている。なお、実装において、各TP[i]に、S個の選択肢を保持する選択肢[i,k](k=1…Sの整数)と、このうち有効な選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦Sの正整数)を用意する構成が可能である。
図3は、リソース割り当てパターンの構成例である。このリソース割り当てパターンPT(組み合わせ)の例は、TPごとに、当該TPの動作内容を表現する1個の数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)が設定された形式をとっている。図3のうち、パターン1において、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、を表し、パターン2は、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)を表している。
パターン生成部21は、複数個のリソース割り当てパターン(組み合わせ)PTを、時間の経過に伴って次々と生成するが、これら生成において、これまでに生成したリソース割り当てパターンPTとは、少なくとも1個のTPについて異なる選択肢を選択することによって、いずれかの送信ポイントにおいて動作内容が異なる複数個のリソース割り当てパターンPTを生成する。なお、パターン範囲情報PR内の全てのリソース割り当てパターンPTを生成した時点で、パターン生成部21は生成を終了する。
パターン評価部22は、これらリソース割り当てパターンPTごとに、当該リソース割り当てパターンPTによる無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算する機能を有している。より具体的には、外部から入力された評価関数情報FNに基づき、パターン生成部21で生成した各リソース割り当てパターンPTについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値MTAを計算し、得られたパターン評価値MTAを最適解選択部23に向けて出力する機能を有している。
評価関数による計算されるパターン評価値MTAは、リソース割り当てパターンPTを採用してスケジューリングを行った場合に関する、無線ネットワーク全体により提供される無線通信サービス性能の良し悪しを示す指標であり、例えば、各UE[j](j=1…M;MはUE数)のスループット[j]の合計値からなる。
この際、ユーザ間の公平性を考慮する方法として、Proportional Fairness法(参考文献2を参照)を応用し、UE[j]別にスループット[j]を平均レート[j]で割った値MT[j]を計算し、これらの合計値をパターン評価値MTAとしてもよい。また、評価関数情報FNとして、リソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価値MTAを算出するために必要となる評価関数のパラメータを設定するためのデータを用いてもよい。
このようなパターン評価値MTAを得るために使用される評価関数は、各UE[j]の下位評価値MT[j]を得るための下位評価関数[j]と、各下位評価値MT[j]からパターン評価値MTAを集計するための上位評価関数から構成される。
例えば、各UE[j]のスループット[j]の合計値をパターン評価値MTAとして採用する場合、下位評価値MT[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のスループット[j]を算出する関数からなり、上位評価関数は、各下位評価値MT[j]の合計値を算出する関数からなる。同様に、各UE[j]のMT[j]の合計値をパターン評価値MTAとして採用する場合、下位評価値MT[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のMT[j]を算出する関数からなる、上位評価関数は、各下位評価値MT[j]の合計することによりパターン評価値MTAを算出する関数からなる。
このほか、下位評価関数[j]については、UE[j]の受信信号電力対干渉および雑音電力比SINR[j]を算出する関数とし、上位評価関数をSINR[j]からスループット[j]を算出してその合計値を算出する関数としてもよい。あるいは、上位評価関数をSINR[j]と平均レート[j]からMT[j]を算出してその合計値を算出する関数とすることも可能である。
最適解選択部23は、パターン生成部21が生成した複数個のリソース割り当てパターンPTのうち、パターン評価部22が算出したパターン評価値MTAが最良のリソース割り当てパターンPTを、最適リソース割り当てパターンPTSとして出力する機能を有している。
最適解選択部23は、パターン生成部21がリソース割り当てパターンPTの生成を開始してから、最良のパターン評価値MTAが得られたときのリソース割り当てパターンPTとそのパターン評価値MTAを、最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値MTSとして保持する。つまり、リソース割り当てパターンPTが生成されるごとに、そのリソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価部22が算出したパターン評価値MTAと、最適解選択部23がそれまで最適解として保持していた最適評価値MTSとを比較する。
ここで、パターン評価値MTAの方がよいと判断される場合、例えば各UE[j]のスループット[j]やMT[j]の合計値をパターン評価値MTAとするケースではパターン評価値MTAの値がより大きい場合、リソース割り当てパターンPTとパターン評価値MTAを、新たな最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値MTSとして保持する。
一方、リソース割り当てパターンPTのパターン評価値MTAより最適評価値MTSの方がよいと判断される場合は最適解の更新を行わない。
最適解選択部23は、パターン範囲情報PR内の全リソース割り当てパターンPTに対して処理を終えた時点、または、スケジューリングを行うべきタイミング(スケジューリング周期)で、最適解選択部23が最適解として保持している最適リソース割り当てパターンPTSを出力する。なお、最適リソース割り当てパターンPTSと併せて、最適評価値MTSを出力することも可能である。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10の動作について説明する。
[スケジューリング処理]
まず、図4を参照して、スケジューリング装置10でのスケジューリング動作について説明する。図4は、スケジューリング処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、予め設定されている一定のスケジューリング周期で、図4のスケジューリング処理を実行する。
最適パターン選択部11は、まず、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRを取得するとともに(ステップ100)、外部から入力された評価関数情報FNを取得する(ステップ101)。
次に、パターン生成部21は、パターン範囲情報PRに基づいて、未評価のリソース割り当てパターンPTを1つ生成し、パターン評価部22と最適解選択部23に出力する(ステップ102)。
続いて、パターン評価部22は、評価関数情報FNに基づいて、パターン生成部21で生成された未評価のリソース割り当てパターンPTについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値MTAを計算して、最適解選択部23に出力する(ステップ103)。
この後、最適解選択部23は、パターン評価部22が算出したパターン評価値MTAとそれまで最適解として保持していた最適評価値MTSとを比較する(ステップ104)。
ここで、パターン評価値MTAが最適評価値MTSより良好な値を示す場合(ステップ104:YES)、最適解選択部23は、このパターン評価値MTAを、新たな最適解の最適評価値MTSとして保持するとともに(ステップ105)、このパターン評価値MTAに対応するリソース割り当てパターンPTを、新たな最適解の最適リソース割り当てパターンPTSとして保持する(ステップ106)。
一方、パターン評価値MTAが最適評価値MTSより良好な値を示さない場合(ステップ104:NO)、最適解選択部23は、ステップ105−106を実行せずステップ107へ移行する。
この後、最適パターン選択部11は、パターン範囲情報PRから生成されうるすべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了したか確認し(ステップ107)、未評価のリソース割り当てパターンPTが残っている場合には(ステップ107:NO)、ステップ102に戻る。
一方、すべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了した場合(ステップ107:YES)、リソース割り当て部12は、最適解選択部23で最適解として保持されている最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに対して動作内容をそれぞれ指示し(ステップ108)、一連のスケジューリング処理を終了する。
[パターン生成処理]
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10におけるパターン生成動作について説明する。図5は、パターン生成処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、前述した図4のステップ102において、図5のパターン生成処理を実行する。
このパターン生成処理において、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRとして、各TP[i]の選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦S)と、各TP[i]での選択可能な動作内容のリストである選択肢[i,k](k=1…s[i])とを使用するものとする。
また、パターン生成部21内において、各TP[i]が現時点でどの選択肢を選択しているかを番号として表す選択肢番号[i]を使用するものとする。
さらに、前回生成したリソース割り当てパターンPTと次に生成するリソース割り当てパターンPTとの違いがあるTPを決めるために、TPの番号を1からTP数であるNまで順に試行するときの変数として選択番号iを使用する。
なお、パターン生成部21を回路として実装する場合は、選択番号iを使用せず、TPの番号が1からNまでの試行を同時に行うことが可能であり、この場合は、図5に示したフローチャートの手順に従って動作しなくともよく、等価な動作が可能であればよい。
まず、パターン生成部21は、各TPについて先頭の選択肢を選択することにより、すべてのTPの選択肢選択状態を初期化する(ステップ110)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]の値として1をセットし、選択肢番号[1]=1,選択肢番号[2]=1,…,選択肢番号[N]=1とする。したがって、この初期化処理により、各TPについて最初のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
次に、パターン生成部21は、各TPの動作内容を、当該TPと対応する選択肢で選択状態にある動作内容により特定することにより、新たなリソース割り当てパターンPTを生成して出力する(ステップ111)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]が示す選択肢の値、すなわち選択肢[i,選択肢番号[i]]の組み合わせを、新たなリソース割り当てパターンPTとして出力する。
続いて、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンPTの生成にあたり、選択肢を巡回させる対象となる更新対象TPを選択するための選択番号iに1をセットする(i=1とする)ことにより、更新対象TPの初期化を行う(ステップ112)。パターン生成部21では、各TPのうちから1つずつ順に更新対象となるTPを選択し、そのTPの動作内容を選択肢のうちから順に選択して更新することにより、互いにTPのいずれかで動作内容が異なるリソース割り当てパターンPTを効率よく生成するものとなっている。したがって、したがって、この初期化処理により、最初の更新対象TPとして1番目のTP、すなわちTP[1](i=1)が選択される。
この後、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容としてすべての選択肢を選択終了したか確認する(ステップ113)。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]がTP[i]の選択肢の個数s[i]と一致するか否か判定する。
ここで、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致せず、すべての選択肢を選択終了していないことが確認された場合(ステップ113:NO)、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容として次の選択肢を選択し(ステップ114)、ステップ111へ戻る。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]をインクリメント(+1)することにより、次の選択肢を選択する。これにより、次のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
一方、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致し、すべての選択肢を選択終了したことが確認された場合(ステップ113:YES)、現在の更新対象TP[i]について全ての選択肢を選択し終えたので、次の更新対象TPを選択する前に、現在の更新対象TP[i]の選択肢選択状態を初期化しておく(ステップ115)。すなわち、現在の更新対象TP[i]の選択肢番号[i]の値として1をセットする。これにより、更新対象TP[i]の動作内容が最初の選択肢に初期化される。
この後、パターン生成部21は、すべてのTPを更新対象TP[i]として選択終了したか確認する(ステップ116)。すなわち、選択番号iがTPの個数Nと一致するか判定する。
ここで、選択番号iが個数Nと一致せず、すべてのTPを選択終了していない、すなわち未選択のTPが残っている場合(ステップ116:NO)、パターン生成部21は、選択番号iをインクリメントすることにより、次のTPを更新対象として選択し(ステップ117)、ステップ113へ戻る。
一方、選択番号iが個数Nと一致し、すべてのTPを選択終了した場合、すなわち未選択のTPが残っていない場合(ステップ116:YES)、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRにおけるすべてのリソース割り当てパターンの生成が終了したため、一連の処理を終了する。
このように、パターン生成部21は、番号付けされた各TP[i]の選択番号iの順、かつ、番号付けされた選択肢の番号順で、選択肢の1つを選択する。ただし、あるTP[i]について次の選択肢を選択可能であり、かつTP[i]よりも若い番号のTPが全ての選択肢を選択し終えている場合は、TP[i]よりも若い番号のTPについて、その選択を第1番の選択肢に戻すとともに、TP[i]について次の選択肢を選択する。これまでに生成したリソース割り当てパターンPTとは少なくとも1個のTPについて送信先のUEまたは送信停止の選択が異なるリソース割り当てパターンPTを生成するために、これまでに生成したリソース割り当てパターンPTの記憶や記憶したリソース割り当てパターンとPTの比較を行う必要なく、効率的な生成が可能となる。
図6は、リソース割り当てパターンの生成例である。ここでは、前述の図2に示したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報RPに基づいて、生成したリソース割り当てパターンが生成順に示されている。
例えば、1番目では、各TPについて、図2のパターン範囲情報PRのうちから先頭の選択肢がそれぞれ選択されるため、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。
また、2番目では、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。
同じく、3番目でも、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。
次に、4番目では、TP[2]の選択肢が1つなので、その次のTP[2]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢が初期化されるとともに、TP[3]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。
この後、5番目では、TP[1]が再び更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、最適リソース割り当てパターンPTSを選択する際、パターン生成部21が、各送信ポイントTPにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとにリソース割り当てパターンPTを順次生成し、パターン生成部21によりリソース割り当てパターンPTが順次生成されるごとに、パターン評価部22が、当該リソース割り当てパターンPTによる無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値MTAを、所定の評価関数に基づきを計算し、最適解選択部23が、各リソース割り当てパターンPTのうち、当該パターン評価値MTAが最も良好なリソース割り当てパターンPTを最適リソース割り当てパターンPTSとして選択するようにしたものである。
これにより、パターン生成部21におけるリソース割り当てパターンPTの生成処理と、パターン評価部22におけるリソース割り当てパターンPTの評価処理とを直列に連結することができる。このため、1つのリソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理に要する処理時間が短縮されるわけではないが、処理タイミングが前後する2つのリソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理を同時に並行して実行することができる。したがって、このようなパイプライン処理により、各リソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理を、最大2倍まで高速化することができ、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、本実施の形態において、リソース割り当てパターンPTを生成する際、パターン生成部21が、送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報PRに基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとにリソース割り当てパターンPTを生成するようにしてもよい。
これにより、最適解とならないか可能性が低いパターンをパターン範囲情報PRで予め除外しておくことができ、リソース割り当てパターンPTの生成およびパターン評価値MTの計算回数を削減することができる。したがって、最適リソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。この際、短縮の程度は、パターン範囲情報PRの内容に応じて変化する。例えば、各TPの選択肢の数Nを1/2に制限した場合、2のN乗倍だけ処理時間を短縮することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第1の実施の形態において、最適パターン選択部11を並列的に複数設けた場合を例として説明する。
すなわち、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10には、主な機能部として、パターン範囲分割部13、最適パターン選択部11a,11b,…,11g、最適解判定部14、およびリソース割り当て部12が設けられている。
パターン範囲分割部13は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRから、最適パターン選択部11a,11b,…,11gに設定する分割パターン範囲情報PRa,PRb,…,PRgを生成する機能を有している。
最適パターン選択部11a,11b,…,11gは、パターン範囲分割部13に対して並列的に設けられて、パターン範囲分割部13から並列出力された、自己に対応する分割パターン範囲情報PRa,PRb,…,PRgに基づいて、当該分割パターン範囲情報に含まれるすべてのリソース割り当てパターンPTのうちから、最適リソース割り当てパターンPTSa,PTSb,…,PTSgを生成する機能を有している。
最適解判定部14は、最適パターン選択部11a,11b,…,11gから出力された最適リソース割り当てパターンPTSa,PTSb,…,PTSgのうちから、パターン評価値MTAが最も良好となる最適リソース割り当てパターンPTSを選択する機能を有している。
リソース割り当て部12は、最適解判定部14から出力された最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに対して動作内容をそれぞれ指示する機能を有している。
図8は、パターン範囲情報の分割例である。ここでは、前述の図2に示したパターン範囲情報PRがパターン範囲分割部13により3つの分割パターン範囲情報PR1〜PR3に分割された例が示されている。なお、前述と同様、パターン範囲情報PRは、TPごとの選択肢を表す数値(UEの番号あるいは送信停止に対応する値0)のリストという形式をとっているものとする。
図8のうち、分割パターン範囲情報PR1は、TP[1]は送信停止が選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であることを示している。
また、分割パターン範囲情報PR2は、TP[1]は番号1のUEが選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であること、を示している。
また、分割パターン範囲情報PR3は、TP[1]は番号2のUEが選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であること、を示している。
パターン範囲分割部13は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3に対して、TPのいずれかにおいて選択肢が各々異なるように分割する。図8の例では、TP[1]に対して指定された選択肢が各々異なる。これにより、分割パターン範囲情報PR1〜PR3に基づいて生成される複数のリソース割り当てパターンPTは各々異なるため、同じリソース割り当てパターンPTに対する複数回のパターン評価値MTの算出を行うことはない。すなわち、最適パターン選択部11の並列化によってパターン評価値算出に関する処理量は増大しない。
さらに、パターン範囲分割部13は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3について、当該分割パターン範囲情報に基づいて生成されるリソース割り当てパターンPTの個数を、可能な範囲で均等化させる。図8の例では、TP[1]以外のTPに関する選択肢は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3において同一であり、TP[1]に対する選択肢は各々1個であるため、分割パターン範囲情報PR1〜PR3の各々に基づいて生成されるリソース割り当てパターンPTの個数は、同一となっている。
これにより、分割パターン範囲情報PR1〜PR3により生成されるリソース割り当てパターンPTの個数は、可能な範囲で均等化され、その合計数は、元のパターン範囲情報PRに基づいて生成したリソース割り当てパターンPTの個数に一致する。したがって、3つの最適パターン選択部11の処理性能が同一であれば、パターン生成に要する時間は、元のパターン範囲情報PRを1つの最適パターン選択部11で処理する場合と比較して、3分の1に短縮できる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、複数の最適パターン選択部11を、各々異なる分割パターン範囲情報に基づき動作させ、各最適パターン選択部11が出力した最適解のうち、最良のパターン評価値MTSを示す分割リソース割り当てパターンを最適リソース割り当てパターンPTSとして選択することによって、リソース割り当てパターンPTの生成処理、評価処理、および選択処理を並列化することが可能であり、並列数に応じて処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…スケジューリング装置、11,11a,11b,…,11g…最適パターン選択部、12…リソース割り当て部、13…パターン範囲分割部、14…最適解判定部、21…パターン生成部、22…パターン評価部、23…最適解選択部、PR…パターン範囲情報、PRa,PRb,…,PRg…分割パターン範囲情報、PT…リソース割り当てパターン、FN…評価関数情報、MT…下位評価値、MTA…パターン評価値、PTS,PTSa,PTSb,…,PTSg…最適リソース割り当てパターン、MTS…最適評価値。

Claims (4)

  1. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、
    前記最適パターン選択部は、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記パターン生成部により前記リソース割り当てパターンが順次生成されるごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、
    前記パターン生成部は、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成し、
    前記スケジューリング装置は、さらに、
    前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、
    前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、
    前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部とを備える
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、
    前記最適パターン選択部は、
    前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成するパターン生成部と、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、
    前記スケジューリング装置は、さらに、
    前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、
    前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、
    前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部とを備える
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、
    前記最適パターン選択ステップは、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、
    前記パターン生成部により前記リソース割り当てパターンが順次生成されるごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、
    前記パターン生成ステップは、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成し、
    前記スケジューリング方法は、さらに、
    前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割ステップと、
    前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択ステップと、
    前記最適パターン選択ステップのそれぞれで選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定ステップとを備える
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
  4. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、
    前記最適パターン選択ステップは、
    前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを生成するパターン生成ステップと、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、
    前記スケジューリング方法は、さらに、
    前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割ステップと、
    前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから、前記パターン評価値が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択ステップと、
    前記最適パターン選択ステップのそれぞれで選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定ステップとを備える
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
JP2014115472A 2014-06-04 2014-06-04 スケジューリング装置および方法 Active JP6262604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115472A JP6262604B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スケジューリング装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115472A JP6262604B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スケジューリング装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015231079A JP2015231079A (ja) 2015-12-21
JP6262604B2 true JP6262604B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=54887680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014115472A Active JP6262604B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スケジューリング装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6262604B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6096952B1 (ja) * 2016-02-17 2017-03-15 日本電信電話株式会社 スケジューリング装置および方法
JP6121586B1 (ja) * 2016-03-10 2017-04-26 日本電信電話株式会社 無線スケジューリング装置及び方法
JP6692738B2 (ja) * 2016-12-06 2020-05-13 日本電信電話株式会社 スケジューリング装置および方法
JP6805368B2 (ja) * 2017-12-04 2020-12-23 日本電信電話株式会社 スケジューリング装置および方法ならびにプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2382498B (en) * 2000-01-24 2003-11-05 Radioscape Ltd Digital wireless basestation
WO2009057208A1 (ja) * 2007-10-31 2009-05-07 Fujitsu Limited 資源割当プログラム、管理ノード、資源割当方法、および並列計算機システム
JP2010056652A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、基地局およびスケジューリング方法
JP5959831B2 (ja) * 2011-11-24 2016-08-02 株式会社Nttドコモ 無線通信システム、無線基地局装置及び無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015231079A (ja) 2015-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3510804B1 (en) Apparatus and method for dynamically assigning cells of remote radio units to coordination sets of baseband units for optimizing intercell coordination and performance
US9474082B2 (en) Method and apparatus for co-scheduling transmissions in a wireless network
JP6438597B2 (ja) アダプティヴダウンリンクCoMP伝送方法及び装置
JP6262604B2 (ja) スケジューリング装置および方法
Zhou et al. Approximation algorithms for cell association and scheduling in femtocell networks
Casasole et al. Qcell: Self-optimization of softwarized 5g networks through deep q-learning
JP6096952B1 (ja) スケジューリング装置および方法
JP6262603B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP6151666B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP6285380B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP7005729B2 (ja) パケットスケジューラ
JP6196187B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP2018093419A (ja) スケジューリング装置および方法
JP6457409B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP6441785B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP6809981B2 (ja) スケジューリング装置および方法ならびにプログラム
JP6619295B2 (ja) スケジューリング装置
WO2019111813A1 (ja) スケジューリング装置および方法ならびにプログラム
JP6121586B1 (ja) 無線スケジューリング装置及び方法
JP2019213000A (ja) スケジューリング装置および方法
JP6329099B2 (ja) 無線リソーススケジューリング装置、方法およびプログラム
JP6356641B2 (ja) スケジューリング装置および方法
JP2018085682A (ja) スケジューリング装置および方法
CN116506047B (zh) 网络资源分配方法、装置和非易失性计算机可读存储介质
WO2019230390A1 (ja) スケジューリング装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6262604

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150