JP6151666B2 - スケジューリング装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線ネットワーク制御技術に関し、特に無線ネットワーク内の各送信ポイントの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング技術に関する。
スマートフォンの普及に伴って、通信速度の向上や利用帯域の増大など、無線ネットワークに対する社会的要請が大きくなっている。このような状況を背景として、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代移動通信方式の無線インタフェース仕様を適用した無線ネットワークシステムが普及しつつある。このLTEでは、無線アクセス技術の1つとして、複数の送信ポイント(TP:基地局)が協調してユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)と信号を送受信するCoMP (Coordinated Multi-point transmission/reception:セル間協調送受信)が採用されている(参考文献1を参照)。
CoMP技術は、周波数利用効率やセル端ユーザスループットを向上させる重要な技術の1つである。例えば、下り方向の通信(TPからUEへの送信)において、同時に複数のTPが同一周波数帯を用いて、各UEに送信することで無線リソースの利用効率を高めることができる。しかし、各TPが異なるUEに対して送信した場合、複数のTPから信号を受信可能なUEにとっては、他のTPからの信号が所望の受信信号の干渉となって、かえってスループットの低下を招く恐れがある。したがって、このような干渉を抑制しつつ通信速度を向上させるためにCoMPは必要不可欠な技術となっている。
また、無線ネットワークにCoMPを適用するにあたって、システムスループットの最大化を目的とすると、受信状態のよいユーザへのリソース割り当てが優先されることでユーザ間の公平性に問題が生じるため、各ユーザのこれまでの平均レートを考慮したスケジューリングが望ましいとされている(参考文献2を参照)。
田岡ほか,「LTE-AdvancedにおけるMIMOおよびセル間協調送受信技術」,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,Vol. 18,No. 2,Jul.2010,https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol18_2/vol18_2_022jp.pdf Tolga Giricほか、"Proportional Fair Scheduling Algorithm in OFDMA-Based Wireless Systems with QoS Constraints"、JOURNAL OF COMMUNICATIONS AND NETWORKS,VOL. 12,NO. 1,FEBRUARY 2010
このようなCoMPにおけるCoMP処理は、パターン評価値が最大となるリソース割り当てパターン、すなわちTPごとに送信先となるUEあるいは送信停止を指定する情報を決定するという、組み合わせ最適化問題の1つといえる。したがって、CoMP処理を必要とする無線ネットワークの規模が大きくなり、含まれるTP数やUE数が増大すると、最適化問題の解となる可能性のあるリソース割り当てパターンの集合、すなわち解集合が膨大な規模となる。
このため、従来の無線ネットワークシステムのスケジューリング装置では、無線ネットワークの規模が大きくなると、解集合から最良解を探索するための時間が長くなり、スケジューリング周期以内でCoMP処理を完了できず、最良解に基づいてスケジューリングを行うことができない、という問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮できるスケジューリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるスケジューリング装置は、無線ネットワークに設けられた送信ポイントのそれぞれに対して動作内容を指示することにより、各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定するためのリソース割り当てパターンとして、前記ユーザ端末における前記無線ネットワークを介した無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、前記最適パターン選択部は、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に選択するとともに、当該差分を示すパターン差分情報を順次生成するパターン生成部と、前記パターン差分情報ごとに、当該パターン差分情報により特定される前記リソース割り当てパターンにより得られる前記無線通信状況を評価するためのパターン評価値を計算するパターン評価部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有している。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記パターン評価部が、前記リソース割り当てパターンにより得られる前記各ユーザ端末での前記無線通信状況を示す下位評価値を合計することにより、当該リソース割り当てパターンに関する前記パターン評価値を計算し、前記パターン差分情報に基づき新たなパターン評価値を計算する際には、前記下位評価値のうち、当該パターン差分情報が示す前記送信ポイントの動作内容の変化が自己の無線通信状況に影響するユーザ端末に関する下位評価値のみを再計算し、自己の無線通信状況に影響しないユーザ端末については直前に計算したパターン評価値に用いた下位評価値を用いるようにしたものである。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記パターン生成部が、外部から入力された、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせることにより、前記組み合わせを順次生成するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから前記無線通信状況が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部とをさらに備えるものである。
また、本発明にかかるスケジューリング方法は、無線ネットワークに設けられた送信ポイントのそれぞれに対して動作内容を指示することにより、各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定するためのリソース割り当てパターンとして、前記ユーザ端末における前記無線ネットワークを介した無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、前記最適パターン選択ステップは、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に選択するとともに、当該差分を示すパターン差分情報を順次生成するパターン生成ステップと、前記パターン差分情報ごとに、当該パターン差分情報により特定される前記リソース割り当てパターンにより得られる前記無線通信状況を評価するためのパターン評価値を計算するパターン評価ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有している。
本発明によれば、パターン生成部におけるリソース割り当てパターンの生成処理(選択処理)と、パターン評価部におけるリソース割り当てパターンの評価処理とを直列に連結することができる。このため、1つのリソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理に要する処理時間が短縮されるわけではないが、処理タイミングが前後する2つのリソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理を同時に並行して実行することができる。したがって、このようなパイプライン処理により、各リソース割り当てパターンに関する生成処理と評価処理を、最大2倍まで高速化することができ、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、パターン差分情報は、すべての送信ポイントに関する動作内容を含むリソース割り当てパターンに比較して、大幅にビット量で表現できる。このため、パターン生成部からパターン評価部や最適解選択部へ出力するためのコストや所要時間を大幅に削減することが可能となる。
また、リソース割り当てパターンを生成する際、外部から入力された、送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報により、最適解とならないか可能性が低いパターンを予め除外しておくことができ、リソース割り当てパターンの生成およびパターン評価値の計算回数を削減することができる。したがって、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。 リソース割り当てパターンの構成例である。 パターン生成部の構成例である。 スケジューリング処理を示すフローチャートである。 パターン生成処理を示すフローチャートである。 リソース割り当てパターンの生成例である。 第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 パターン範囲情報の分割例である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
このスケジューリング装置10は、全体としてサーバー装置などの情報処理装置からなり、無線ネットワークに設けられている、制御の対象とするN(Nは2以上の整数)個の各送信ポイント(TP:基地局)に対して、送信先となるユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)や送信停止などの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行う機能を有している。
図1に示すように、スケジューリング装置10には、主な機能部として、最適パターン選択部11とリソース割り当て部12とが設けられている。
最適パターン選択部11は、TPごとに送信先となるUEまたは送信停止からなる動作内容を特定するためのリソース割り当てパターンのうち、UEにおける無線ネットワークを介した無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンPTSを選択する機能を有している。
リソース割り当て部12は、最適解選択部23で生成された最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに動作内容をそれぞれ指示することにより無線リソースの割り当てを行う機能を有している。
最適パターン選択部11には、主な機能部として、パターン生成部21、パターン評価部22、および最適解選択部23が設けられている。
パターン生成部21は、各送信ポイントにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせと対応するリソース割り当てパターンを順次選択する際、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの送信ポイントに関する動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順次選択する機能と、当該差分を示すパターン差分情報を順次生成する機能とを有している。
より具体的には、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンと対応する組み合わせを順次生成する際、外部から入力されたリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRに基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとにリソース割り当てパターンを生成する。
図2は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRは、リソース割り当てパターンPTを生成するときの制約を示す情報であり、TP[i](i=1…Nの整数)ごとに、送信停止の選択可否や送信先となり得るUEが設定されている。つまり各TPが動作内容としてとりうる選択肢を示している。パターン生成部21は、各TPの動作内容の組み合わせを示すリソース割り当てパターンPTを、与えられたパターン範囲情報PRによって定められた範囲内で、すべての組み合わせについて順に選択する。
図2中に示したパターン範囲情報PRの例は、TPごとの選択肢を表す数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)のリストという形式をとっている。この例では、TP[1]には、送信停止(=0)、番号1のUEへの送信(=1)、番号2のUEへの送信(=2)からなる3つの選択肢が設定されており、TP[2]には、番号3のUE(=3)への送信先からなる1つの選択肢が設定されている。また、TP[3]には、送信停止(=0)、番号2のUEへの送信(=2)、番号4のUEへの送信(=4)からなる3つの選択肢が設定されている。なお、実装において、各TP[i]に、S個の選択肢を保持する選択肢[i,k](k=1…Sの整数)と、このうち有効な選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦Sの正整数)を用意する構成が可能である。
図3は、リソース割り当てパターンの構成例である。このリソース割り当てパターンPT(組み合わせ)の例は、TPごとに、当該TPの動作内容を表現する1個の数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)が設定された形式をとっている。図3のうち、パターン1において、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、を表し、パターン2は、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)を表している。
パターン生成部21は、複数個のリソース割り当てパターン(組み合わせ)PTを、時間の経過に伴って次々と選択するが、これら選択において、これまでに選択したリソース割り当てパターンPTとは、少なくとも1個のTPについて異なる選択肢を選択することによって、いずれかの送信ポイントにおいて動作内容が異なる複数個のリソース割り当てパターンPTを選択する。なお、パターン範囲情報PR内の全てのリソース割り当てパターンPTを選択した時点で、パターン生成部21は選択を終了する。
また、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン(組み合わせ)PTを順次選択するごとに、直前に選択したPT[i−1]と今回選択したPT[i]との間の差分を示すパターン差分情報PDを出力する。図3のパターン差分情報PDは、パターン1とパターン2の間の差分を示しており、パターン2においてパターン1とは異なる新たな動作内容を持つTPのTP番号である差分TP番号と、その新たな動作内容と対応する選択肢を表す数値を示す差分動作内容とから構成されている。
パターン評価部22は、パターン生成部21から順次出力されるパターン差分情報PDごとに、当該パターン差分情報PDにより特定されるリソース割り当てパターンPTにより得られる無線通信状況を評価するためのパターン評価値を計算する機能を有している。より具体的には、外部から入力された評価関数情報FNに基づき、パターン生成部21で生成した各リソース割り当てパターンPTについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値PFAを計算し、得られたパターン評価値PFAを最適解選択部23に向けて出力する機能を有している。
評価関数による計算されるパターン評価値PFAは、リソース割り当てパターンPTを採用してスケジューリングを行った場合に関する、無線ネットワークにおける各UEでの無線通信状況(無線ネットワークにより提供される無線通信サービス性能)の良し悪しを示す指標であり、例えば、各UE[j](j=1…M;MはUE数)のスループット[j]の合計値からなる。
この際、ユーザ間の公平性を考慮する方法として、Proportional Fairness法(参考文献2を参照)を応用し、UE[j]別にスループット[j]を平均レート[j]で割った値PF[j]を計算し、これらの合計値をパターン評価値PFAとしてもよい。また、評価関数情報FNとして、リソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価値PFAを算出するために必要となる評価関数のパラメータを設定するためのデータを用いてもよい。
このようなパターン評価値PFAを得るために使用される評価関数は、各UE[j]の下位評価値PF[j]を得るための下位評価関数[j]と、各下位評価値PF[j]からパターン評価値PFAを集計するための上位評価関数から構成される。
例えば、各UE[j]のスループット[j]の合計値をパターン評価値PFAとして採用する場合、下位評価値PF[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のスループット[j]を算出する関数からなり、上位評価関数は、各下位評価値PF[j]の合計値を算出する関数からなる。同様に、各UE[j]のPF[j]の合計値をパターン評価値PFAとして採用する場合、下位評価値PF[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のPF[j]を算出する関数からなる、上位評価関数は、各下位評価値PF[j]の合計することによりパターン評価値PFAを算出する関数からなる。
このほか、下位評価関数[j]については、UE[j]の受信信号電力対干渉および雑音電力比SINR[j]を算出する関数とし、上位評価関数をSINR[j]からスループット[j]を算出してその合計値を算出する関数としてもよい。あるいは、上位評価関数をSINR[j]と平均レート[j]からPF[j]を算出してその合計値を算出する関数とすることも可能である。
図4は、パターン生成部の構成例である。ここでは、台数MのUEにそれぞれ対応して設けられた下位評価部22Aと、1つの上位評価部22Bとから構成されている。
各下位評価部22A[j]は、外部から入力された評価関数情報FNのうち下位評価関数[j]に関する設定と、パターン生成部21が出力したパターン差分情報とを入力し、下位評価関数[j]を用いて下位評価値PF[j]を算出する機能と、得られた下位評価値PF[j]を上位評価部22Bに向けて出力する機能とを有している。
上位評価部22Bは、外部から入力された評価関数情報FNのうち上位評価関数に関する設定と、各下位評価部22A[j]から出力された下位評価値PF[j]とを入力し、パターン評価値PFAを算出する機能と、得られたパターン評価値PFAを最適解保持部23に向けて出力する機能とを有している。
下位評価部22A[j](j=1…M、MはUE数)は、UE[j]に関与する各TPの動作内容を保持し、入力されるパターン差分情報PDに基づいて値を更新する。さらに、下位評価部22A[j]はUE[j]に関与する各TPの動作内容に基づいて下位評価関数[j]からPF[j]を算出する。
この際、各UE[j]は、スケジューリング装置10によって制御される全てのTP[i](i=1…N)の動作内容に基づいてPF[j]を算出する必要はない。例えばUE[j]との距離が大きいTPについてはTPからの受信の可能性や干渉の影響を無視できる。つまり、TPからの信号をUE[j]が受信したときの信号強度が一定値以上となった一部のTPのみについて、それらのTPからの受信や干渉の影響を考慮すればよいので、UE[j]に関与するTPは、全TPよりも少なく、下位評価部22A[j]が保持すべき各TPの動作内容は、TP分だけでよいことになる。
すなわち、パターン生成部21は、パターン差分情報PDに基づき新たなパターン評価値PFAを計算する際には、PF[j]のうち、当該パターン差分情報PDが示す送信ポイントTPの動作内容の変化が自己の無線通信状況に影響するユーザ端末UEに関するPF[j]のみを再計算し、自己の無線通信状況に影響しないユーザ端末UEについては直前に計算したパターン評価値PFAに用いたPF[j]を用いる。
したがって、例えば、前述した図3のパターン差分情報PDの例では、差分TP番号が3で差分動作内容が2であることから、TP[2]の動作内容が、直前のリソース割り当てパターンPTにおける番号1のUEへの送信(=1)から、今回のリソース割り当てパターンPTにおける番号2のUEへの送信(=2)に変化したことで、自己の無線通信状況に影響するユーザ端末UEについてのみ、そのユーザ端末UEに関するPF[j]のみを再計算すればよい。
最適解選択部23は、パターン生成部21からのパターン差分情報PDに基づき再生した各リソース割り当てパターンPTのうち、パターン評価部22が算出したパターン評価値PFAが最良のリソース割り当てパターンPTを、最適リソース割り当てパターンPTSとして出力する機能を有している。
最適解選択部23は、パターン生成部21がリソース割り当てパターンPTの選択を開始してから、最良のパターン評価値PFAが得られたときのリソース割り当てパターンPTとそのパターン評価値PFAを、最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値PFSとして保持する。つまり、リソース割り当てパターンPTが選択されるごとに、そのリソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価部22が算出したパターン評価値PFAと、最適解選択部23がそれまで最適解として保持していた最適評価値PFSとを比較する。
ここで、パターン評価値PFAの方がよいと判断される場合、例えば各UE[j]のスループット[j]やPF[j]の合計値をパターン評価値PFAとするケースではパターン評価値PFAの値がより大きい場合、リソース割り当てパターンPTとパターン評価値PFAを、新たな最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値PFSとして保持する。
一方、リソース割り当てパターンPTのパターン評価値PFAより最適評価値PFSの方がよいと判断される場合は最適解の更新を行わない。
最適解選択部23は、パターン範囲情報PR内の全リソース割り当てパターンPTに対して処理を終えた時点、または、スケジューリングを行うべきタイミング(スケジューリング周期)で、最適解選択部23が最適解として保持している最適リソース割り当てパターンPTSを出力する。なお、最適リソース割り当てパターンPTSと併せて、最適評価値PFSを出力することも可能である。
また、最適解選択部23は、パターン差分情報PDを入力としているため、最適解として保持する最適リソース割り当てパターンPTSは、直前のリソース割り当てパターンPTを用いて、入力されたPDから再生すればよい。ただし、パターン生成部21が、パターン評価部22に対してのみパターン差分情報PDを渡し、最適解保持部23に対してはリソース割り当てパターンPTを渡すことによって、リソース割り当てパターンPTの再生処理を省くことも可能である。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10の動作について説明する。
[スケジューリング処理]
まず、図5を参照して、スケジューリング装置10でのスケジューリング動作について説明する。図5は、スケジューリング処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、予め設定されている一定のスケジューリング周期で、図5のスケジューリング処理を実行する。
最適パターン選択部11は、まず、外部から入力されたリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRを取得するとともに(ステップ100)、外部から入力された評価関数情報FNを取得する(ステップ101)。
次に、パターン生成部21は、未評価のリソース割り当てパターンPTを1つ選択し、直前に選択したリソース割り当てパターンPTとの差分を示すパターン差分情報PDを、パターン評価部22と最適解選択部23に出力する(ステップ102)。この際、パターン生成部21は、前後して選択する2つのPT(組み合わせ)間の差分が、いずれか1つの送信ポイントに関する動作内容だけの違いとなるようにPTを順次選択する。
続いて、パターン評価部22は、評価関数情報FNに基づいて、パターン生成部21から出力されたパターン差分情報PDと対応する未評価のリソース割り当てパターンPTについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値PFAを計算して、最適解選択部23に出力する(ステップ103)。
この後、最適解選択部23は、パターン評価部22が算出したパターン評価値PFAとそれまで最適解として保持していた最適評価値PFSとを比較する(ステップ104)。
ここで、パターン評価値PFAが最適評価値PFSより良好な値を示す場合(ステップ104:YES)、最適解選択部23は、このパターン評価値PFAを、新たな最適解の最適評価値PFSとして保持するとともに(ステップ105)、パターン生成部21から出力されたパターン差分情報PDから再生した、このパターン評価値PFAに対応するリソース割り当てパターンPTを、新たな最適解の最適リソース割り当てパターンPTSとして保持する(ステップ106)。
一方、パターン評価値PFAが最適評価値PFSより良好な値を示さない場合(ステップ104:NO)、最適解選択部23は、ステップ105−106を実行せずステップ107へ移行する。
この後、最適パターン選択部11は、パターン範囲情報PRから選択されうるすべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了したか確認し(ステップ107)、未評価のリソース割り当てパターンPTが残っている場合には(ステップ107:NO)、ステップ102に戻る。
一方、すべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了した場合(ステップ107:YES)、リソース割り当て部12は、最適解選択部23で最適解として保持されている最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに対して動作内容をそれぞれ指示し(ステップ108)、一連のスケジューリング処理を終了する。
[パターン生成処理]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10におけるパターン(パターン差分情報)生成動作について説明する。図6は、パターン生成処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、前述した図5のステップ102において、図6のパターン生成処理を実行する。
このパターン生成処理において、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRとして、各TP[i]の選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦S)と、各TP[i]での選択可能な動作内容のリストである選択肢[i,k](
k=1…s[i])とを使用するものとする。
また、パターン生成部21内において、各TP[i]が現時点でどの選択肢を選択しているかを番号として表す選択肢番号[i]を使用するものとする。
さらに、各TP[i]の選択を更新するときに選択肢番号[i]をインクリメント(+)するかデクリメント(−)するかを示す値として更新量[i](選択更新時に選択肢番号[i]に加算する値)を使用する。TP[i]の選択更新において選択肢番号[i]をインクリメントする場合は更新量[i]は1であり、デクリメントする場合は更新量[i]は−1である。
なお、更新量[i]の代わりに、更新方向を表す値、例えば、更新方向がインクリメントの場合(あるいは選択肢を表す動作内容のリストにおいて右側隣接の動作内容に変更する場合)は0でデクリメントの場合(あるいは選択肢を表す動作内容のリストにおいて左側隣接の動作内容に変更する場合)は1というように、各TP[i]に対して1bit長の変数(つまり2状態を表現可能なTP別の変数)を用いて、各TP[i]の選択を更新するときの更新方向の違いを表現することが可能である。
さらに、前回生成したリソース割り当てパターンPTと次に選択するリソース割り当てパターンPTとの違いがあるTPを決めるために、TPの番号を1からTP数であるNまで順に試行するときの変数として選択番号iを使用する。
なお、パターン生成部21を回路として実装する場合は、選択番号iを使用せず、TPの番号が1からNまでの試行を同時に行うことが可能であり、この場合は、図6に示したフローチャートの手順に従って動作しなくともよく、等価な動作が可能であればよい。
まず、パターン生成部21は、各TPについて先頭の選択肢を選択することにより、すべてのTPの選択肢選択状態を初期化するとともに、各TPの更新量を初期化する(ステップ110)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]の値として1をセットし、選択肢番号[1]=1,選択肢番号[2]=1,…,選択肢番号[N]=1とするとともに、更新量[i]を1(インクリメント)に初期化する。したがって、この初期化処理により、各TPについて最初のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
次に、パターン生成部21は、初期化された最初のPTに基づき、TPごとに、当該TPのTP番号を示す差分TP番号と、当該TPの選択肢選択状態を示す差分動作内容との組からパターン差分情報PDを生成して出力する(ステップ111)。したがって、1つめのパターン差分情報PDは、差分TP番号が1で差分動作内容がTP[1]に対応する選択肢番号[1]が示す選択肢の値すなわち選択肢[1,選択肢番号[1]]となり、2つめパターン差分情報PDは、差分TP番号が2で差分動作内容が選択肢[2,選択肢番号[2]]となる。
つまり、iが1〜N(TP数)の各々について、i個めのパターン差分情報PDが、差分TP番号がiで差分動作内容が選択肢[i,選択肢番号[i]]となる、パターン差分情報PDが生成されて出力される。これにより、最初のリソース割り当てパターンPTがN個のパターン差分情報PDに分割されて、パターン評価部22と最適解選択部23に出力される。
続いて、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンPTの選択にあたり、選択肢を巡回させる対象となる更新対象TPを選択するための選択番号iに1をセットする(i=1とする)ことにより、更新対象TPの初期化を行う(ステップ112)。パターン生成部21では、各TPのうちから1つずつ順に更新対象となるTPを選択し、そのTPの動作内容を選択肢のうちから順に選択して更新することにより、互いにTPのいずれかで動作内容が異なるリソース割り当てパターンPTを効率よく選択するものとなっている。したがって、したがって、この初期化処理により、最初の更新対象TPとして1番目のTP、すなわちTP[1](i=1)が選択される。
この後、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容として選択肢の更新が可能か否か確認する(ステップ113)。この際、TP[i]の選択肢番号[i]がTP[i]の正常な選択肢番号の範囲内であるか否か判定する。
すなわち、更新対象TP(TP番号がiのTP)の選択肢番号[i]に更新量[i]を加算した更新選択肢番号が、1以上かつs[i](選択肢の個数)以下である場合に、更新選択肢番号が正常な範囲内にあると判定する。なお、更新量ではなく更新方向の違いを表現する変数を用いる場合は、変数の値がインクリメントを表すならば選択肢番号[i]<s[i]を判定し、変数の値がデクリメントを表すならば選択肢番号[i]>1を判定すればよい。
ここで、更新選択肢番号≦[i]であり、選択肢の更新が可能であることが確認された場合(ステップ113:YES)、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容として次の選択肢を選択する(ステップ114)。すなわち、更新対象TP[i]の選択肢番号[i]に更新量[i]を加算する。この際、更新量ではなく更新方向の違いを表現する変数を用いる場合は、変数の値がインクリメントを表すならば選択肢番号[i]をインクリメント(+1)し、変数の値がデクリメントを表すならば選択肢番号[i]をデクリメント(−1)する。
これにより、次のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
この後、パターン生成部21は、ステップ114で更新を行ったTPのTP番号を示す差分TP番号と、当該TPの選択肢選択状態を示す差分動作内容との組からパターン差分情報PDを生成して出力し(ステップ115)、ステップ112へ戻る。
一方、更新選択肢番号>s[i]であり、選択肢の更新が不可能であることが確認された場合(ステップ113:NO)、現在の更新対象TP[i]について全ての選択肢を選択し終えたので、次の更新対象TPを選択する前に、現在の更新対象TP[i]の選択肢選択状態を初期化しておく(ステップ116)。この際、先頭の選択肢に戻すのではなく、現在の選択が先頭となるよう更新方向のみを反転させることによって、現在の選択を変更することなく先頭の選択肢を選択した状態へと変える。
すなわち、更新量[i]を1から−1に、あるいは−1から1に、その極性を反転させる。したがって、例えばTP[1]の場合には、選択肢が0,1,2の3つあるため、最初は0→1→2と順方向に更新された後、2→1→0と逆方向に更新され、以降、繰り返すことになる。
これにより、更新対象TPが切り替わっても、リソース割り当てパターンPTに2箇所以上の差分が生じることを防ぐことができるので、リソース割り当てパターンPT1個の選択につき、1個のパターン差分情報PDを生成することができる。
この後、パターン生成部21は、すべてのTPを更新対象TP[i]として選択終了したか確認する(ステップ117)。すなわち、選択番号iがTPの個数Nと一致するか判定する。
ここで、選択番号iが個数Nと一致せず、すべてのTPを選択終了していない、すなわち未選択のTPが残っている場合(ステップ117:NO)、パターン生成部21は、選択番号iをインクリメントすることにより、次のTPを更新対象として選択し(ステップ118)、ステップ113へ戻る。
一方、選択番号iが個数Nと一致し、すべてのTPを選択終了した場合、すなわち未選択のTPが残っていない場合(ステップ117:YES)、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRにおけるすべてのリソース割り当てパターンPTの選択が終了したため、一連の処理を終了する。
このように、パターン生成部21は、新たなリソース割り当てパターンPTを選択する際、それまでに選択したリソース割り当てパターンPTとは少なくとも1個のTPについて送信先のUEまたは送信停止の選択が異なるリソース割り当てパターンPTを選択するために、これまでに選択したリソース割り当てパターンPTの記憶や記憶したリソース割り当てパターンPTとの比較を行う必要なく、効率的な選択が可能となる。
さらに、選択されたリソース割り当てパターンPTは前回選択されたパターンPTと、1箇所の差分であることが保証されているため、リソース割り当てパターンPT1個の選択につき、1個のパターン差分情報として出力することができ、パターン生成部21が選択するデータ量を削減することができる。
図7は、リソース割り当てパターンの生成例である。ここでは、前述の図2に示したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報RPに基づいて、生成したリソース割り当てパターンPDが生成順に示されている。
例えば、1番目では、各TPについて、図2のパターン範囲情報PRのうちから先頭の選択肢がそれぞれ選択され、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。この際、パターン差分情報の出力が初回であり、受側に直前のリソース割り当てパターンPTが存在せず、パターン差分情報により初回のリソース割り当てパターンPTを再生できないため、図6のステップ111で説明したように、すべてのTPの動作内容が、それぞれのパターン差分情報PDで出力される。
また、2番目では、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1,差分動作内容=1からなるパターン差分情報PDが出力される。
同じく、3番目でも、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1,差分動作内容=2からなるパターン差分情報PDが出力される。
次に、4番目では、TP[2]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢が初期化されて更新量[1]が反転するとともに、TP[2]の選択肢が1つなのでTP[2]の選択肢が初期化されて更新量[2]が反転し、TP[3]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=3,差分動作内容=2からなるパターン差分情報PDが出力される。
この後、5番目では、TP[1]が再び更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1,差分動作内容=1からなるパターン差分情報PDが出力される。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、最適リソース割り当てパターンPTSを選択する際、パターン生成部21が、各送信ポイントTPにおける動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターンPT間の差分が、いずれか1つのTPに関する動作内容だけの違いとなるようにPTを順次選択するとともに、当該差分を示すパターン差分情報PDを順次生成し、パターン生成部21によりPDが順次生成されるごとに、パターン評価部22が、当該PDと対応するPTにより得られる無線通信状況を評価するためのパターン評価値PFAを計算し、最適解選択部23が、各PTのうち、当該PFAが最も良好なPTをPTSとして選択するようにしたものである。
これにより、パターン生成部21におけるリソース割り当てパターンPTの生成処理(選択処理)と、パターン評価部22におけるリソース割り当てパターンPTの評価処理とを直列に連結することができる。このため、1つのリソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理に要する処理時間が短縮されるわけではないが、処理タイミングが前後する2つのリソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理を同時に並行して実行することができる。したがって、このようなパイプライン処理により、各リソース割り当てパターンPTに関する生成処理と評価処理を、最大2倍まで高速化することができ、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、パターン差分情報PDは、すべてのPTに関する動作内容を含むリソース割り当てパターンPTに比較して、大幅にビット量で表現できる。このため、パターン生成部21からパターン評価部22や最適解選択部23へ出力するためのコストや所要時間を大幅に削減することが可能となる。
また、本実施の形態において、パターン評価部22が、リソース割り当てパターンPTにより得られる各ユーザ端末UEでの無線通信状況を示す下位評価値PFを合計することにより、当該リソース割り当てパターンPTに関するパターン評価値PFAを計算し、パターン差分情報PDに基づき新たなパターン評価値PFAを計算する際には、下位評価値PFのうち、当該パターン差分情報PDが示す送信ポイントTPの動作内容の変化が自己の無線通信状況に影響するユーザ端末UEに関する下位評価値PFのみを再計算し、自己の無線通信状況に影響しないユーザ端末UEについては直前に計算したパターン評価値PFAに用いた下位評価値PFを用いるようにしてもよい。
これにより、新たなリソース割り当てパターンPTに関するパターン評価値PFAを計算する際、直前PTからの差分により無線通信状況が変化するUEに関する下位評価値PFのみを再計算するだけでよくなり、下位評価値の計算処理を大幅に省くことができる。したがって、結果として最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、本実施の形態において、リソース割り当てパターンPTを選択する際、パターン生成部21が、外部から入力された、送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報PRに基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとにリソース割り当てパターンPTを生成するようにしてもよい。
これにより、最適解とならないか可能性が低いパターンをパターン範囲情報PRで予め除外しておくことができ、リソース割り当てパターンPTの生成およびパターン評価値PFの計算回数を削減することができる。したがって、最適リソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。この際、短縮の程度は、パターン範囲情報PRの内容に応じて変化する。例えば、各TPの選択肢の数Nを1/2に制限した場合、2のN乗倍だけ処理時間を短縮することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第1の実施の形態において、最適パターン選択部11を並列的に複数設けた場合を例として説明する。
すなわち、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10には、主な機能部として、パターン範囲分割部13、最適パターン選択部11a,11b,…,11g、最適解判定部14、およびリソース割り当て部12が設けられている。
パターン範囲分割部13は、外部から入力されたリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRから、最適パターン選択部11a,11b,…,11gに設定する分割パターン範囲情報PRa,PRb,…,PRgを生成する機能を有している。
最適パターン選択部11a,11b,…,11gは、パターン範囲分割部13に対して並列的に設けられて、パターン範囲分割部13から並列出力された、自己に対応する分割パターン範囲情報PRa,PRb,…,PRgに基づいて、当該分割パターン範囲情報に含まれるすべてのリソース割り当てパターンPTのうちから、無線ネットワークにおける各UEでの無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンPTSa,PTSb,…,PTSgを生成する機能を有している。
最適解判定部14は、最適パターン選択部11a,11b,…,11gから出力された最適リソース割り当てパターンPTSa,PTSb,…,PTSgのうちから、無線ネットワークで提供される無線通信サービス性能が最も良好となる最適リソース割り当てパターンPTSを選択する機能を有している。
リソース割り当て部12は、最適解判定部14から出力された最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに対して動作内容をそれぞれ指示する機能を有している。
図9は、パターン範囲情報の分割例である。ここでは、前述の図2に示したパターン範囲情報PRがパターン範囲分割部13により3つの分割パターン範囲情報PR1〜PR3に分割された例が示されている。なお、前述と同様、パターン範囲情報PRは、TPごとの選択肢を表す数値(UEの番号あるいは送信停止に対応する値0)のリストという形式をとっているものとする。
図9のうち、分割パターン範囲情報PR1は、TP[1]は送信停止が選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であることを示している。
また、分割パターン範囲情報PR2は、TP[1]は番号1のUEが選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であること、を示している。
また、分割パターン範囲情報PR3は、TP[1]は番号2のUEが選択肢であり、TP[2]は番号3のUEが選択肢であり、TP[3]は送信停止あるいは番号2のUEあるいは番号4のUEが選択肢であること、を示している。
パターン範囲分割部13は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3に対して、TPのいずれかにおいて選択肢が各々異なるように分割する。図9の例では、TP[1]に対して指定された選択肢が各々異なる。これにより、分割パターン範囲情報PR1〜PR3に基づいて生成される複数のリソース割り当てパターンPTは各々異なるため、同じリソース割り当てパターンPTに対する複数回のパターン評価値PFの算出を行うことはない。すなわち、最適パターン選択部11の並列化によってパターン評価値算出に関する処理量は増大しない。
さらに、パターン範囲分割部13は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3について、当該分割パターン範囲情報に基づいて生成されるリソース割り当てパターンPTの個数を、可能な範囲で均等化させる。図9の例では、TP[1]以外のTPに関する選択肢は、分割パターン範囲情報PR1〜PR3において同一であり、TP[1]に対する選択肢は各々1個であるため、分割パターン範囲情報PR1〜PR3の各々に基づいて生成されるリソース割り当てパターンPTの個数は、同一となっている。
これにより、分割パターン範囲情報PR1〜PR3により生成されるリソース割り当てパターンPTの個数は、可能な範囲で均等化され、その合計数は、元のパターン範囲情報PRに基づいて生成したリソース割り当てパターンPTの個数に一致する。したがって、3つの最適パターン選択部11の処理性能が同一であれば、パターン生成に要する時間は、元のパターン範囲情報PRを1つの最適パターン選択部11で処理する場合と比較して、3分の1に短縮できる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、複数の最適パターン選択部11を、各々異なる分割パターン範囲情報に基づき動作させ、各最適パターン選択部11が出力した最適解のうち、最良のパターン評価値PFSを示す分割リソース割り当てパターンPTを最適リソース割り当てパターンPTSとして選択することによって、リソース割り当てパターンPTの生成処理、評価処理、および選択処理を並列化することが可能であり、並列数に応じて処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…スケジューリング装置、11,11a,11b,…,11g…最適パターン選択部、12…リソース割り当て部、13…パターン範囲分割部、14…最適解判定部、21…パターン生成部、22…パターン評価部、22A…下位評価部、22B…上位評価部、23…最適解選択部、PR…パターン範囲情報、PRa,PRb,…,PRg…分割パターン範囲情報、PT…リソース割り当てパターン、PD…パターン差分情報、FN…評価関数情報、PFA…パターン評価値、PF…下位評価値、PTS,PTSa,PTSb,…,PTSg…最適リソース割り当てパターン、PFS…最適評価値。

Claims (5)

  1. 無線ネットワークに設けられた送信ポイントのそれぞれに対して動作内容を指示することにより、各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定するためのリソース割り当てパターンとして、前記ユーザ端末における前記無線ネットワークを介した無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、
    前記最適パターン選択部は、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に選択するとともに、当該差分を示すパターン差分情報を順次生成するパターン生成部と、
    前記パターン差分情報ごとに、当該パターン差分情報により特定される前記リソース割り当てパターンにより得られる前記無線通信状況を評価するためのパターン評価値を計算するパターン評価部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン評価部は、前記リソース割り当てパターンにより得られる前記各ユーザ端末での前記無線通信状況を示す下位評価値を合計することにより、当該リソース割り当てパターンに関する前記パターン評価値を計算し、前記パターン差分情報に基づき新たなパターン評価値を計算する際には、前記下位評価値のうち、当該パターン差分情報が示す前記送信ポイントの動作内容の変化が自己の無線通信状況に影響するユーザ端末に関する下位評価値のみを再計算し、自己の無線通信状況に影響しないユーザ端末については直前に計算したパターン評価値に用いた下位評価値を用いることを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン生成部は、外部から入力された、前記送信ポイントごとに当該送信ポイントが実際にとりうる前記動作内容を予め選択肢として指定したパターン範囲情報に基づいて、これら選択肢を組み合わせることにより、前記組み合わせを順次生成することを特徴とするスケジューリング装置。
  4. 請求項3に記載のスケジューリング装置において、
    前記送信ポイントのいずれかに関する前記動作内容が互いに異なるように、前記パターン範囲情報を複数の分割パターン範囲情報に分割するパターン範囲分割部と、
    前記分割パターン範囲情報ごとに設けられて、当該分割パターン範囲情報に基づき生成した前記リソース割り当てパターンのうちから前記無線通信状況が最も良好となる分割最適リソース割り当てパターンを選択する前記最適パターン選択部と、
    前記各最適パターン選択部で選択された前記分割最適リソース割り当てパターンのうちから、当該パターン評価値が最も良好な分割リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして判定する最適解判定部と
    をさらに備えることを特徴とするスケジューリング装置。
  5. 無線ネットワークに設けられた送信ポイントのそれぞれに対して動作内容を指示することにより、各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定するためのリソース割り当てパターンとして、前記ユーザ端末における前記無線ネットワークを介した無線通信状況が最も良好となる最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、
    前記最適パターン選択ステップは、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に選択するとともに、当該差分を示すパターン差分情報を順次生成するパターン生成ステップと、
    前記パターン差分情報ごとに、当該パターン差分情報により特定される前記リソース割り当てパターンにより得られる前記無線通信状況を評価するためのパターン評価値を計算するパターン評価ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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