JP6441785B2 - スケジューリング装置および方法 - Google Patents
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Description
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
パターン評価部12は、リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく無線リソースの割り当て時におけるユーザ端末での評価を示すUE別メトリックを計算して合計することにより、リソース割り当てパターンのパターン評価値を計算する機能を有している。
最適解保持部13は、リソース割り当てパターンのうち、パターン評価値が最も良好な前記リソース割り当てパターンを最適リソース割り当てパターンとして選択する機能を有している。
パターン生成部11は、外部から入力されたリソース割り当てパターン範囲設定(パターン範囲情報)に基づき、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#i(i=1…Ntp;Ntpは、システム内のTP数)について、その送信状態、すなわち、送信先のユーザ機器UEの番号(1…Nue;Nueは、スケジューリング装置10が扱うことが可能なUE数の最大値)あるいは、TPの送信停止に対応する値0を表す、リソース割り当てパターンT[i](i=1…Ntp)を生成する。リソース割り当てパターン範囲設定は、リソース割り当てパターンを生成するときの制約であり、各TP#iについて送信停止の選択可否や送信先となり得るUE、つまりTP毎の選択肢の設定である。
なお、パターン生成部11は、リソース割り当てパターン範囲設定として指定されたTP毎の送信先となり得るUEに加えて、TP毎に送信停止の選択を可能とする。さらに、各TPにおける送信停止の選択は、リソース割り当てパターン範囲設定に含まれるUEの選択よりも先んじて選択されることとする。
次に、図2を参照して、パターン生成部11でのパターン生成処理について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。
まず、パターン生成部11は、その動作を開始した後、全TPについて各TPの選択肢のうち先頭を選択することにより、パターン生成部11の初期化を行う(ステップ100)。ここでは、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]の値として1をセットする処理と、更新量[i]の値として1をセットする処理を行う。これにより、初期パターンが生成される。
続いて、パターン生成部11は、Itpが差分TP番号となるか、すなわち、TP#Itpについて選択肢を変更できるかの判定を行う(ステップ103)。
なお、更新量では、なく更新方向の違いを表現する変数を用いる場合、この変数の値がインクリメントを表すならば選択肢番号[Itp]<s[Itp]を判定し、この変数の値がデクリメントを表すならば選択肢番号[Itp]>1を判定する。
なお、更新量では、なく更新方向の違いを表現する変数を用いる場合、この変数の値がインクリメントを表すならば選択肢番号[Itp]に1を加算する処理であり、この変数の値がデクリメントを表すならば選択肢番号[Itp]から1を減算する処理である。
図3に示すように、リソース割り当てパターン1個の生成につき、各1個の差分TP番号と差分UE番号となっており、リソース割り当てパターン範囲設定と、その設定に基づいて生成した差分TP番号(1…Ntp)および差分UE番号(0…Nue、値0は、送信停止を表す)とが、生成順に示されている。
パターン評価部12は、各リソース割り当てパターンに対する評価値を計算し、得られた評価値を最適解保持部13に向けて出力する。この評価値は、リソース割り当てパターンを採用したスケジューリングの良さを表す指標であり、例えば、各UEのスループットを全UEについて合計した値を評価値とする方法や、UE別に過去の平均レートに対するスループットの比率を求め、この値を全UEについて合計した値を評価値とすることで、ユーザ間の公平性を考慮した方法(非特許文献2を参照)など、がある。
次に、図4を参照して、本実施形態にかかるパターン評価部12の詳細について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかるパターン評価部の構成を示すブロック図である。
まず、SINR計算部#t(t=1…Nc)は、SINR計算パラメタ#tと各TPの送信の有無を表す送信フラグ[i](i=1…Ntp、値が1の場合は、TP#iが送信中であることを表すビット)に基づいて、SINR[t]を計算してスループット計算部#tに出力する。
続いて、各メトリック計算部#t(t=1…Nc)は、メトリック計算パラメタ#tとスループット[t]に基づいて、メトリック[t]を計算してメトリック合計部22に出力する。
また、パターン再生部23は、遅延制御部21から差分TP番号Iと差分UE番号Jを入力する毎、つまり、パターン生成部11がリソース割り当てパターンを生成する毎に、差分TP番号Iと差分UE番号Jに基づいてリソース割り当てパターンを再生し、最適解保持部13に向けて出力する。
このように、各パイプライン処理系P#tのSINR計算部#t(t=1…Nc)、スループット計算部#t、メトリック計算部#tは、各リソース割り当てパターンに対するUE毎のSINR計算・スループット計算・メトリック計算をパイプライン処理する。すなわち、一定の周期Tでリソース割り当てパターンを生成し、そのリソース割り当てパターンに基づいて各UEのSINRの計算を開始する。各リソース割り当てパターンに対する各UEのメトリックは、リソース割り当てパターンが生成されてから一定の遅延D(パイプライン処理に要する時間)を経過した後に、同時にメトリック合計部22に入力されるが、周期T<遅延Dであり、あるリソース割り当てパターンに対する各UEのメトリック計算を完了する前に、次のリソース割り当てパターンに対する各UEのSINR計算を開始できる。
また、本実施の形態では、パイプライン処理系Pの数であるNcをTP数に一致させ(Nc=Ntp)、UE毎に各計算を行う回路を備えるのでは、なくTP数分のパイプライン処理系Pを備える。すなわち、SINR計算部#t、スループット計算部#t、メトリック計算部#tの各々は、TP#iが送信するUEについて、SINR、スループット、メトリックの各計算を行う。何れのTPからも信号を受信しないUEについては、対応する回路が用意されていないので、そのメトリックは、リソース割り当てパターンの評価値に寄与しないが、UEは、スループットが0となるためメトリックが0であり、対応する回路を用意したとしても、本実施の形態の構成によって得られる評価値と同じ値となる。
送信状態生成部30Aは、遅延制御部21から差分TP番号Iと差分UE番号Jを入力する毎、つまり、パターン生成部11がリソース割り当てパターンを生成する毎に、各TPの送信の有無を表す送信フラグ[i](i=1…Ntp、値が1の場合TP#iが送信中であることを表すビット)を生成し、各SINR計算部#t(t=1…Nc)に向けて出力する。
SINR計算パラメタ記憶部30Bは、各UE#j(j=1…Nue;Nueは、スケジューリング装置10が扱うことが可能なUE数の最大値)のSINR計算パラメタ[j](UE#jのSINRを計算するために必要となる数値の組)を記憶する。記憶する値は、外部よりのアクセスにより設定・更新が可能である。SINR計算パラメタ記憶部30Bは、有効なUEの番号である差分UE番号Jをパターン評価部12から入力し、記憶している差分UE番号Jが指すUE#JのSINR計算パラメタ[J]を、SINR計算部#t(t=1…Nc)に向けて出力する。
したがって、SINR計算パラメタ記憶部30Bは、SINR計算部31に向けて、同時に複数のUEのSINR計算パラメタを出力する必要がない。つまり、差分UE以外のUEについては、SINR計算部31が保持したSINR計算パラメタをそのまま利用できるので、SINR計算パラメタ記憶部30Bは、リソース割り当てパターン毎に、差分UEのSINR計算パラメタのみを出力すればよい。この特徴により、SRAMのように、同時に読み出すことができるワード数が限定される(別アドレスに格納されたワードを同時に読み出すことができない)一方で、1ビットあたりの面積が小さいメモリセルにより構成された、小面積で大容量のメモリを用いることが可能となる。
メトリック計算パラメタ記憶部30Cは、各UE#j(j=1…Nue;Nueは、スケジューリング装置10が扱うことが可能なUE数の最大値)のメトリック計算パラメタ[j](UE#jのメトリックを計算するために必要となる数値の組)を記憶する。記憶する値は、外部よりのアクセスにより設定・更新が可能である。メトリック計算パラメタ記憶部30Cは、遅延制御部21から有効なUEの番号である差分UE番号Jを入力し、記憶している差分UE番号Jが指すUE#Jのメトリック計算パラメタ[J]を、メトリック計算部#t(t=1…Nc)に向けて出力する。
したがって、メトリック計算パラメタ記憶部30Cは、メトリック計算部33に向けて、同時に複数のUEのメトリック計算パラメタを出力する必要がない。つまり、差分UE以外のUEについては、メトリック計算部33が保持したメトリック計算パラメタをそのまま利用できるので、メトリック計算パラメタ記憶部30Cは、リソース割り当てパターン毎に、差分UEのメトリック計算パラメタのみを出力すればよい。この特徴により、SRAMのように、同時に読み出すことができるワード数が限定される(別アドレスに格納されたワードを同時に読み出すことができない)一方で、1ビットあたりの面積が小さいメモリセルにより構成された、小面積で大容量のメモリを用いることが可能となる。
SINR計算部#t(t=1…Nc)は、差分TP番号Iを入力する。ここで、t=IのSINR計算部#t、すなわち、差分TPの送信先である差分UEのSINRを計算するSINR計算部#tは、SINR計算パラメタ記憶部30Bが出力した差分UEに対応するSINR計算パラメタ[J]を入力し、これを、SINR計算パラメタ#tとして保持する。一方、t≠IのSINR計算部#tについては、前回から保持していたSINR計算パラメタ#tを保持しつづける。つぎに、SINR計算パラメタ#tと各TPの送信の有無を表す送信フラグ[i](i=1…Ntp、値が1の場合は、TP#iが送信中であることを表すビット)に基づいて、SINR[t]を計算してスループット計算部#tに出力する。
スループット計算部#t(t=1…Nc)は、SINR[t]を入力し、これをSINRでUEが受信した場合のスループット値に変換し、スループット[t]としてメトリック計算部#tに出力する。の処理は、例えば、SINR値の範囲と範囲におけるスループット値の対応を、複数のSINR値の範囲について用意しておき、入力したSINR[t]が含まれるSINRの範囲におけるスループット値を出力する。
メトリック計算部#t(t=1…Nc)は、差分TP番号Iを入力する。ここで、t=Iのメトリック計算部#t、すなわち、差分TPの送信先である差分UEのメトリックを計算するメトリック計算部#tは、メトリック計算パラメタ記憶部30Cが出力した差分UEに対応するメトリック計算パラメタ[J]を入力し、これを、メトリック計算パラメタ#tとして保持する。一方、t≠Iのメトリック計算部#tについては、前回から保持していたメトリック計算パラメタ#tを保持しつづける。つぎに、メトリック計算パラメタ#tとTP#tが送信したUEのスループット[t]に基づいて、メトリック[t]を計算してメトリック合計部22に出力する。
パターン再生部23は、差分TP番号と差分UE番号を入力し、差分TP番号と差分UE番号に基づいて、リソース割り当てパターンを再生し、最適解保持部13に向けて出力する。このため、パターン再生部23は、各TPの送信先UE番号[i](i=1…Ntp)を保持し、入力した差分TP番号が示すTPの送信先UE番号[差分TP番号]を、差分UE番号の値に更新する。なお、差分TP番号以外の各TPの送信先UE番号[i](i=1…Ntp、i≠差分TP番号)の値は、変更しないで、これまでの値を保持する。これらTPの送信先UE番号[i](i=1…Ntp)は、メトリック合計部22が出力する評価値とともに、評価値に対応するリソース割り当てパターンとして、最適解保持部13に向けて出力するために使用される。
遅延制御部21は、パターン生成部11から入力した差分TP番号Iに対して、固定遅延D1を付与して各SINR計算部#t(t=1…Nc)に分配する。さらに、パターン生成部11から入力した差分TP番号Iと差分UE番号Jに対して、固定遅延D2を付与して送信状態生成部30Aに出力する。さらに、パターン生成部11から入力した差分UE番号Jに対して、固定遅延D3を付与してSINR計算パラメタ記憶部30Bに出力する。
本発明の構成によれば、上記のように、遅延制御部21が、パターン生成部11から入力した差分TP番号と差分UE番号に対して固定遅延を付与し、各SINR計算部#t(t=1…Nc)、送信状態生成部30A、SINR計算パラメタ記憶部30B、各メトリック計算部#t(t=1…Nc)、メトリック計算パラメタ記憶部30C、パターン再生部23に入力する。これにより、各SINR計算部#t(t=1…Nc)、各メトリック計算部#t(t=1…Nc)、SINR計算パラメタ記憶部30B、メトリック計算パラメタ記憶部30C、の各々について入力信号間の入力タイミングを調整する。また、最適解保持部13に向けて出力する各信号間の出力タイミングを調整する。
図5に示した構成では、SINR計算パラメタ記憶部30Bとメトリック計算パラメタ記憶部30Cは、同時に差分UE番号Jを入力する(パターン生成部11から入力した差分UE番号Jに対して固定遅延D3を付与してSINR計算パラメタ記憶部30Bとメトリック計算パラメタ記憶部30Cの両方に入力する)。
本実施の形態において、最適解保持部13は、パターン生成部11が生成した複数個のリソース割り当てパターンのうち、リソース割り当てパターンに基づいてパターン評価部12が算出した評価値が最良となったときのリソース割り当てパターンを最適リソース割り当てパターンとして、外部に出力する。
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかるパターン評価部の構成を示すブロック図である。なお、スケジューリング装置10の全体構成は、前述した図1と同じであるため、説明を省略する。
TPリスト記憶部40Bは、各UE#j(j=1…Nue;Nueは、スケジューリング装置10が扱うことが可能なUE数の最大値)の有意な受信が可能なTP番号のリスト(メジャメントセットに含まれる各TPのTP番号リスト)をTPリスト[j]として記憶し、差分UE番号Jを入力して差分UEに対応するTPリスト[J]を各SI判定部#1…#Ncに分配する。
受信電力リスト記憶部40Cは、各UE#j(j=1…Nue)の有意な受信が可能な各TPからの送信を干渉が最小化された条件で受信するときの受信電力値または、SNR(Signal-to-Noise power Ratio:雑音電力の和に対する信号電力の比率)を、受信電力リスト[j]として記憶し、差分UE番号Jを入力して差分UEに対応する受信電力リスト[J]を各SIN電力計算部#1…#Ncに向けて出力する。
SI判定部#t(t=1…Nc)は、遅延制御部21から差分TP番号Iを入力する。ここで、t=IのSI判定部#t、すなわち、差分TPの送信先である差分UEに対応するSI判定部#tは、TPリスト記憶部40BからTPリスト[J]を入力し、これを、TPリスト#tとして保持する。一方、t≠IのSI判定部#tについては、前回から保持していたTPリスト#tを保持し続ける。
SIN電力計算部#t(t=1…Nc)は、遅延制御部21から差分TP番号Iを入力する。ここで、t=IのSIN電力計算部#t、すなわち、差分TPの送信先である差分UEに対応するSIN電力計算部#tは、受信電力リスト記憶部40Cから受信電力リスト[J]を入力し、これを受信電力リスト#tとして保持する。一方、t≠IのSIN電力計算部#tについては、前回から保持していた受信電力リスト#tを保持しつづける。
SINR演算部#t(t=1…Nc)は、SIN電力計算部#tからSIN電力[t]を入力し、SIN電力[t]に含まれる信号電力と干渉ノイズ電力に基づいて、干渉ノイズ電力に対する信号電力の比を計算して、SINR[t]としてスループット計算部#tに出力する。
遅延制御部21は、パターン生成部11から入力した差分TP番号と差分UE番号に対して、各SI判定部#t(t=1…Nc)、各SIN電力計算部#t(t=1…Nc)、各メトリック計算部#t(t=1…Nc)、送信状態生成部40A、TPリスト記憶部40B、受信電力リスト記憶部40C、メトリック計算パラメタ記憶部40D、の各々について入力信号間の入力タイミングを調整するために、遅延を付与する。また、最適解保持部13に向けて出力する各信号間の出力タイミングを調整するために、遅延を付与する。
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10には、主な機能部として、パターン生成部11、パターン評価部12、最適解保持部13に加えて、CQI変換部14が設けられている。パターン生成部11、パターン評価部12、および最適解保持部13については、第2の実施の形態と同じであり説明を省略する。
CQI変換部14は、UE#j(j=1…Nue)のCQI(Channel Quality Indicator)の値を設定・変更する際、新たなCQIを受信電力リストに含まれる受信電力値(あるいは、SNR)の数値に変換して、パターン評価部12内の受信電力リスト記憶部40Cの受信電力リスト[j]に設定・更新する機能を有している。
これにより、受信電力値(あるいは、SNR)の表現に必要な情報量(ビット数)よりも少ない情報量(ビット数)で表現可能なCQIを外部から入力するので、外部からスケジューリングに必要なパラメタの設定・更新を行うときの、装置が入力する情報量を削減することができる、という効果が得られる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでは、ない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイント(TP)と、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末(UE)との組み合わせを示すリソース割り当てパターンを複数生成し、これらリソース割り当てパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適リソース割り当てパターンを選択するスケジューリング装置であって、
前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または、送信停止を示す動作内容を指定するためのリソース割り当てパターンを順次作成するパターン生成部と、
前記リソース割り当てパターンの生成ごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく無線リソースの割り当て時における前記ユーザ端末での評価を示すUE別メトリックを、互いに並列動作する複数のパイプライン処理系でそれぞれ計算して合計することにより、当該リソース割り当てパターンのパターン評価値を計算するパターン評価部と、
前記パターン評価値が最も良好な前記リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部とを備え、
前記パターン評価部は、
前記パイプライン処理系ごとに設けられて、前記UE別メトリックの計算段階における計算処理をそれぞれ行う複数のステージ計算部と、
前記パターン生成部で前記リソース割り当てパターンが生成されるごとに、前記計算段階での計算処理に必要となるパラメタと対応するエントリ番号を、前記計算段階での処理タイミングに合わせて遅延させて出力する遅延制御部と、
前記計算段階ごとに設けられて、当該計算段階での計算処理に用いるパラメタをエントリごとに予め記憶し、前記エントリ番号の入力に応じて対応するエントリから前記パラメタを読み出して、前記パイプライン処理系のそれぞれに設けられた当該計算段階に対応する前記ステージ計算部へ分配するパラメタテーブルと、
前記パイプライン処理系のそれぞれで計算された前記UE別メトリックの合計を、前記リソース割り当てパターンのパターン評価値として出力するメトリック合計部とを有する
ことを特徴とするスケジューリング装置。 - 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
前記パターン生成部は、新たなリソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンと比較して、いずれか1つの送信ポイントにおける動作内容だけが差分となるリソース割り当てパターンを順次作成し、
前記遅延制御部は、前記パターン生成部で前記リソース割り当てパターンが生成されるごとに、前記差分となる前記送信ポイントに対応するユーザ端末に関する前記UE別メトリックについて、当該UE別メトリックの計算処理に必要となるパラメタと対応するエントリ番号を、前記計算段階での処理タイミングに合わせて遅延させて前記パラメタテーブルへ出力する
ことを特徴とするスケジューリング装置。 - 請求項2に記載のスケジューリング装置において、
前記パターン評価部は、前記パラメタテーブルとして、前記ユーザ端末での信号対干渉雑音比を示すUE別SINRの計算に用いるSINR計算パラメタ[t](t=1…Nc)を記憶するSINR計算パラメタ記憶部と、前記UE別メトリックの計算に用いるメトリック計算パラメタ[t]を記憶するメトリック計算パラメタ記憶部とを備え、
前記パターン評価部は、前記送信ポイントの数に対応してNc個の前記パイプライン処理系を有するとともに、これらパイプライン処理系P#t(t=1…Nc)のそれぞれは、前記ステージ計算部として、SINR計算部#t、スループット計算部#t、およびメトリック計算部#tとを備え、
前記SINR計算パラメタ記憶部は、前記遅延制御部から出力された前記エントリ番号に基づいて、対応するエントリから前記SINR計算パラメタ[t]を読み出して前記SINR計算部#tへ分配し、
前記メトリック計算パラメタ記憶部は、前記遅延制御部から出力された前記エントリ番号に基づいて、対応するエントリから前記メトリック計算パラメタ[t]を読み出して前記メトリック計算部#tへ分配し、
前記SINR計算部#tは、前記リソース割り当てパターンに応じた前記送信ポイントごとの動作内容を示す送信フラグと前記SINR計算パラメタ記憶部から分配された前記SINR計算パラメタ[t]とに基づいて、前記ユーザ端末のUE別SINR[t]を計算し、
前記スループット計算部#tは、前記SINR計算部#tで計算された前記UE別SINR[t]に基づいて、前記ユーザ端末でのスループットを示すUE別スループット[t]を計算し、
前記メトリック計算部#tは、前記スループット計算部#tで計算された前記UE別スループット[t]と前記メトリック計算パラメタ記憶部から分配された前記メトリック計算パラメタ[t]とに基づいて、前記ユーザ端末のUE別メトリック[t]を計算し、
前記メトリック合計部は、前記パイプライン処理系P#tのそれぞれで計算された前記UE別メトリック[t]を合計することにより、前記リソース割り当てパターンに関する前記パターン評価値を計算し、
前記遅延制御部は、前記差分に相当する前記ユーザ端末の差分UE番号Jからなる前記エントリ番号を、前記SINR計算パラメタ記憶部へ出力してから、前記SINR計算部および前記スループット計算部での計算処理により前記UE別スループットが前記メトリック計算部へ出力されるまでの処理時間分だけ遅延させた後、前記エントリ番号を前記メトリック計算パラメタ記憶部へ出力する
ことを特徴とするスケジューリング装置。 - 請求項2に記載のスケジューリング装置において、
前記パターン評価部は、前記パラメタテーブルとして、前記ユーザ端末に対する信号源または、干渉源となる前記送信ポイントを示すTPリスト[t](t=1…Nc)を記憶するTPリスト記憶部と、前記ユーザ端末における前記送信ポイントの受信電力を示す受信電力リスト[t]を記憶する受信電力リスト記憶部と、前記UE別メトリックの計算に用いるメトリック計算パラメタ[t]を記憶するメトリック計算パラメタ記憶部とを備え、
前記パターン評価部は、Nc個の前記パイプライン処理系を有するとともに、これらパイプライン処理系P#t(t=1…Nc)のそれぞれは、前記ステージ計算部として、SI判定部#t、SIN電力計算部#t、SINR演算部#t、スループット演算部#t、およびメトリック計算部#tとを備え、
前記TPリスト記憶部は、前記遅延制御部から出力された差分UE番号Jに基づいて、対応するエントリから前記TPリスト[t]を読み出して前記SI判定部#tへ分配し、
前記受信電力リスト記憶部は、前記遅延制御部から出力された前記差分UE番号Jに基づいて、対応するエントリから前記受信電力リスト[t]を読み出して前記SIN電力計算部#tへ分配し、
前記メトリック計算パラメタ記憶部は、前記遅延制御部から出力された前記差分UE番号Jに基づいて、対応するエントリから前記メトリック計算パラメタ[t]を読み出して前記メトリック計算部#tへ分配し、
前記SI判定部#tは、前記リソース割り当てパターンに応じた前記送信ポイントごとの動作内容を示す送信フラグに基づいて、前記TPリスト記憶部から分配された前記TPリスト[t]に含まれる各送信ポイントが信号源または、干渉源のいずれとなるかを示すUE別SI判定結果[t]を出力し、
前記SIN電力計算部#tは、前記SI判定部#tから出力された前記UE別SI判定結果[t]と前記受信電力リスト記憶部から分配された前記受信電力リスト[t]とに基づいて、前記ユーザ端末での信号電力および干渉電力を示すUE別SIN電力[t]を計算し、
前記SINR演算部#tは、前記SIN電力計算部#tで計算された前記UE別SIN電力[t]に基づいて、前記ユーザ端末での信号対干渉雑音比を示すUE別SINR[t]を計算し、
前記スループット演算部#tは、前記SINR演算部#tで計算された前記UE別SINR[t]に基づいて、前記ユーザ端末でのスループットを示すUE別スループット[t]を計算し、
前記メトリック計算部#tは、前記スループット演算部#tで計算された前記スループット[t]と前記メトリック計算パラメタ記憶部から分配された前記メトリック計算パラメタ[t]とに基づいて、前記ユーザ端末のUE別メトリック[t]を計算し、
前記メトリック合計部は、前記パイプライン処理系P#tのそれぞれで計算された前記UE別メトリック[t]を合計することにより、前記リソース割り当てパターンに関する前記パターン評価値を計算し、
前記遅延制御部は、前記差分に相当する前記ユーザ端末の差分UE番号Jからなる前記エントリ番号を、前記TPリスト記憶部へ出力してから、前記SI判定部での計算処理により前記UE別SI判定結果が前記SIN電力計算部へ出力されるまでの処理時間分だけ遅延させた後、前記エントリ番号を前記受信電力リスト記憶部へ出力し、前記受信電力リスト記憶部へ前記エントリ番号を出力してから、前記SIN電力計算部、前記SINR演算部、および前記スループット演算部での計算処理により前記UE別スループットが前記メトリック計算部へ出力されるまでの処理時間分だけ遅延させた後、前記エントリ番号を前記メトリック計算パラメタ記憶部へ出力する
ことを特徴とするスケジューリング装置。 - 請求項4に記載のスケジューリング装置において、
前記ユーザ端末j(j=1…Nue)のCQI(Channel Quality Indicator)の値が設定・変更する際、新たなCQIを前記受信電力リストに含まれる受信電力値(あるいは、SNR)の数値に変換し、前記受信電力リスト記憶部の受信電力リスト[j]に設定・更新するCQI変換部をさらに備えることを特徴とするスケジューリング装置。 - 無線ネットワークシステムを構成する複数の送信ポイント(TP)と、これら送信ポイントとの間で無線通信を行うユーザ端末(UE)との組み合わせを示すリソース割り当てパターンを複数生成し、これらリソース割り当てパターンの評価値に基づいて、送信ポイントとユーザ端末との最適な組み合わせを示す最適リソース割り当てパターンを選択するスケジューリング方法であって、
前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または、送信停止を示す動作内容を指定するためのリソース割り当てパターンを順次作成するパターン生成ステップと、
前記リソース割り当てパターンの生成ごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく無線リソースの割り当て時における前記ユーザ端末での評価を示すUE別メトリックを、互いに並列動作する複数のパイプライン処理系でそれぞれ計算して合計することにより、当該リソース割り当てパターンのパターン評価値を計算するパターン評価ステップと、
前記パターン評価値が最も良好な前記リソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップとを備え、
前記パターン評価ステップは、
前記パイプライン処理系ごとに設けられて、前記UE別メトリックの計算段階における計算処理をそれぞれ行う複数のステージ計算ステップと、
前記パターン生成ステップで前記リソース割り当てパターンが生成されるごとに、前記計算段階での計算処理に必要となるパラメタと対応するエントリ番号を、前記計算段階での処理タイミングに合わせて遅延させて出力する遅延制御ステップと、
前記計算段階ごとに設けられて、当該計算段階での計算処理に用いるパラメタをエントリごとに予め記憶し、前記エントリ番号の入力に応じて対応するエントリから前記パラメタを読み出して、前記パイプライン処理系のそれぞれに設けられた当該計算段階に対応する前記ステージ計算ステップへ分配するパラメタ分配ステップと、
前記パイプライン処理系のそれぞれで計算された前記UE別メトリックの合計を、前記リソース割り当てパターンのパターン評価値として出力するメトリック合計ステップとを有する
ことを特徴とするスケジューリング方法。
Priority Applications (1)
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