JPWO2017033916A1 - 未延伸フィルム及び成形体 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2015年8月24日に、日本に出願された特願2015−164617号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
その中でも、ポリエステル樹脂は、機械的性質及び化学的性質に優れるため、一般的によく用いられている。
〔1〕 少なくとも1以上のポリエステル樹脂を含む、第1のフィルムと、第2のフィルムと、第3のフィルムと、を有し、
前記第2のフィルムが、前記第1のフィルムと前記第3のフィルムとの間に積層されて構成されるとともに、
少なくとも前記第2のフィルムが、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
総厚が10μm以上である、未延伸フィルム。
前記未延伸フィルム同士をシール時間1秒、シール圧力0.1MPaの条件下で、シール温度110℃以上でシール強度を示し、前記シール強度が1N/15mm以上である、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれかひとつに記載の未延伸フィルム。
前記未延伸フィルム同士をシール時間1秒、シール圧力0.1MPaの条件下で、シール温度210℃以上でシール強度を示し、前記シール強度が1N/15mm以上である、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれかひとつに記載の未延伸フィルム。
前記第3のフィルムが、他方の最表層となるように積層されている、前記〔1〕に記載の未延伸フィルム。
先ず、本発明を適用した一実施形態である未延伸フィルムの構成について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態である未延伸フィルム1の断面模式図である。図1に示すように、本実施形態の未延伸フィルム1は、3層からなる積層フィルムであり、第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4と、を備えて概略構成されている。
また、上記ポリエステル樹脂としてPBT樹脂を選択することで、未延伸フィルム1の耐熱性を改善することができる。
また、上記ポリエステル樹脂としてPETG樹脂を、PET樹脂又はPBT樹脂と併せて用いることで、PET樹脂又はPBT樹脂の結晶化を抑制し、未延伸フィルム1の脆性を改善することができる。
本実施形態の未延伸フィルム1の総厚としては、具体的には、例えば、10〜1000μmであるのが好ましく、20〜500μmがより好ましく、20〜300μmが特に好ましい。未延伸フィルム1の総厚が10μm以上、1000μm以下が好ましく、この範囲を外れると製膜性が著しく悪化する。
本実施形態の未延伸フィルム1の軟化点としては、具体的には、例えば、30〜100℃の範囲内に存在するのが好ましく、40〜90℃の範囲内に存在するのがより好ましい。
次に、上述した未延伸フィルム1の製造方法について説明する。
本実施形態の未延伸フィルム1は、上述した第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4とを、例えば、空冷式または水冷式共押出インフレーション法、共押出Tダイ法で製膜する方法等で製造してもよい。これらの方法のうち、共押出Tダイ法で製膜する方法が、各層の厚さを制御する点で優れ好ましい。本実施形態の未延伸フィルム1は、製造過程において延伸処理を施していない。また、本実施形態の未延伸フィルム1は、上述した第1のフィルム2と、第2のフィルム3と、第3のフィルム4とを別々に製造してからラミネーター等により接合して製造してもよい。
本実施形態の成形体は、上述した未延伸フィルム1を2次加工することによって得られる。
本実施形態の成形体としては、具体的には、例えば、未延伸フィルム1をラミネート用途で用いた場合、機能性シーラント等が挙げられる。また、例えば、未延伸フィルム1を成形用途で用いた場合、深絞り成形用途やインサート成形用途等が挙げられる。本実施形態の成形体は、上述した未延伸フィルム1を2次加工することにより得られるため、容易に成形することができる。
(実施例1)
第1のフィルム、第2のフィルム、及び第3のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPET樹脂(三菱化学社製、銘柄:GM700Z)を用意した。また、第2のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPETG樹脂(SK−ケミカル社製、銘柄:S2008)をさらに用意した。PETG樹脂中のグリコール成分は、エチレングリコールである。
第1のフィルム、第2のフィルム、及び第3のフィルムに含まれるポリエステル樹脂としてPBT樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製、銘柄:5020)及びPETG樹脂(SK−ケミカル社製、銘柄:S2008)を用意した。
比較例1として、市販の二軸延伸PETフィルム(東洋紡社製、銘柄:E5107)を用意した。
二軸延伸フィルムの総厚は25μmであった。
実施例1で作製した未延伸フィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、ヒートシール性の評価を行った。ヒートシール性の評価は、同じフィルム同士をヒートシールしたものに対して行った。ヒートシール条件は、シール温度を110〜180℃、シール時間を1秒、シール圧力を0.1MPaで行った。また、ヒートシール性の評価は、引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ社製、TENSILON RTG−1310)を用いて、シール幅15mmでのシール強度を測定することにより行った。
実施例1,2で作製した未延伸フィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、軟化点の測定を行った。軟化点の測定は、動的粘弾性測定装置(セイコーインスツル社製、EXSTAR6000)を用いて行った。
実施例1,2で作製した未延伸フィルム、及び比較例1で作製した二軸延伸フィルムについて、破断のびの測定を行った。破断伸びの測定は、オートグラフ装置(例えば、島津製作所製、AUTOGRAPH AGS−X等)を用いて、JIS Z7127に記載の方法に準拠して測定した。また、破断伸びの測定は、23℃及び100℃において、MD方向及びTD方向の2方向で行った。
2 第1のフィルム
3 第2のフィルム
4 第3のフィルム
〔1〕 少なくとも1以上のポリエステル樹脂を含む、第1のフィルムと、第2のフィルムと、第3のフィルムと、を有し、
前記第2のフィルムが、前記第1のフィルムと前記第3のフィルムとの間に積層されて構成されるとともに、
少なくとも前記第2のフィルムが、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
総厚が10μm以上であり、
前記第1のフィルムが、一方の最表層となるように積層されており、
前記第3のフィルムが、他方の最表層となるように積層されており、
前記第2のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が、前記第1のフィルムにおける含有割合及び前記第3のフィルムにおける含有割合よりも高く、
前記第1のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が1〜20質量%であり、前記第2のフィルム及び前記第3のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が5〜40質量%であり、
前記ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、未延伸フィルム。
Claims (10)
- 少なくとも1以上のポリエステル樹脂を含む、第1のフィルムと、第2のフィルムと、第3のフィルムと、を有し、
前記第2のフィルムが、前記第1のフィルムと前記第3のフィルムとの間に積層されて構成されるとともに、
少なくとも前記第2のフィルムが、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
総厚が10μm以上である、未延伸フィルム。 - 前記ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、及び共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂のうちのいずれかである、請求項1に記載の未延伸フィルム。
- 30℃以上、100℃以下で軟化点を示す、請求項1又は2に記載の未延伸フィルム。
- 前記ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂を含み、
前記未延伸フィルム同士をシール時間1秒、シール圧力0.1MPaの条件下で、シール温度110℃以上でシール強度を示し、前記シール強度が1N/15mm以上である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の未延伸フィルム。 - 前記ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含み
前記未延伸フィルム同士をシール時間1秒、シール圧力0.1MPaの条件下で、シール温度210℃以上でシール強度を示し、前記シール強度が1N/15mm以上である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の未延伸フィルム。 - 100℃における破断伸びが200%以上である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の未延伸フィルム。
- 前記第1のフィルムが、一方の最表層となるように積層されており、
前記第3のフィルムが、他方の最表層となるように積層されている、請求項1に記載の未延伸フィルム。 - 前記第2のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が、前記第1のフィルムにおける含有割合及び前記第3のフィルムにおける含有割合よりも高い、請求項7に記載の未延伸フィルム。
- 前記第1のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が1〜20質量%であり、前記第2のフィルム及び前記第3のフィルム中のグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の含有割合が5〜40質量%である、請求項8に記載の未延伸フィルム。
- 請求項1に記載の未延伸フィルムを2次加工することにより得られる成形体。
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